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精神科領域専門医研修プログラム 専門研修プログラム名 : 杏林大学病院精神科専門研修プログラム プログラム担当者氏名 : 坪井貴嗣 住 所 : 181-8611 東京都三鷹市新川 6-20-2 杏林大学医学部精神神経科学教室 電話番号 : 0422-47 - 5511 F A X: 0422-45 - 4697 E - m a i l: psychiat@ks.kyorin-u.ac.jp 専攻医の募集人数 :( 7 ) 人 ( うち連携 ( 地域研修 ) プログラムは計 2 名 ) 専攻医の募集時期 : 2019 年 9 月 1 日 ~ ( 未定 ) 応募方法 : 書類は Word か PDF の形式で e-mail にファイルを添付して提出してください 件名を 専門医研修プログラムへの応募 とし psychiat@ks.kyorin-u.ac.jp 宛に送ってください 電子媒体での提出が難しい場合は個別に問い合わせを行ってください 採用判定方法 : 書類選考の上 面接試験を行い 採用の適否を判断します 1

I 専門研修の理念と使命 1. 専門研修プログラムの理念 ( 全プログラム共通項目 ) 精神科領域専門医制度は 精神医学および精神科医療の進歩に応じて 精神科医の態度 技能 知識を高め すぐれた精神科専門医を育成し 生涯にわたる相互研鑽を図ることにより精神科医療 精神保健の向上と社会福祉に貢献し もって国民の信頼にこたえることを理念とする 2. 使命 ( 全プログラム共通項目 ) 患者の人権を尊重し 精神 身体 社会 倫理の各面を総合的に考慮して診断 治療する態度を涵養し 近接領域の診療科や医療スタッフと協力して 国民に良質で安全で安心できる精神医療を提供することを使命とする 3. 専門研修プログラムの特徴杏林大学医学部付属病院は 東京都三鷹市に位置し 1000 床を超える病床を有した多摩地域の基幹病院である 本研修プログラムの施設群は東京西部および多摩地域 埼玉県を主とした9つの施設から構成されており 地域の特性を生かし施設間の連携を重視した より実践的な研修を目指している 本プログラムの主な目標は以下である 1) あらゆる場面で患者への対応が可能な 優れた Clinician となる 2) 患者の病態や心理状態を適切に把握し その患者の生活全般まで幅広く視野に入れて治療プランが立てられるような Coordinator となる 3) 他の医療従事者と共に 多職種での話し合いやプランの構築などをまとめあげることができる Organizer となる上記の目標を達成するため 3 年間でさまざまな症例や治療場面を経験できるよう 施設をローテートするプログラムとしている 特に急性期においても軽症例から著しい興奮を伴うような重症例まで また児童思春期や老年期 アルコールや薬物依存など精神疾患をほぼ全般的に学習することが可能である また 地域に根差した病院が連携施設となっており 社会全体での患者サポートやリハビリテーションの場面にも参加することができる 本プログラムの基本的な構成として 1 2 年目は研修基幹病院である杏林大学医学部付属病院で基本的な研修を行い 3 年目は1~8の研修連携施設のいずれかにて研修することを原則としている なお連携 ( 地域研修 ) プログラムに関しては別途記載する * 1-2 年目 : 杏林大学医学部付属病院気分障害や統合失調症に加え 身体合併症や器質症状性精神障害などが多く受診する 地域における基幹病院である 修正型電気けいれん療法やクロザピン治療を 2

通常治療として用いており 難治性の気分障害患者に対する包括的アプローチを行っている 特にうつ病ならびに双極性障害の患者に対しては 認知行動療法外来や集団精神療法を行うなど 心理的なアプローチにも注力している また 睡眠専門外来やポリソムノグラフィ検査を入院で施行するなど 睡眠障害に対する検査や治療にも力を入れている 他科との連携も密に行っており 精神科疾患を有する周産期や身体合併症の患者への治療も積極的に担当している 専攻医は治療チームの一員として入院患者を受け持ち 指導医のもとで精神科医として学んでいく 特に 患者への接し方や治療導入の仕方など基本的なスキルを習得するとともに 精神科医としてのマインドを育んでいく さらに入院だけではなく外来での診療技術を磨くため 初診のトレーニングやスーパービジョンに基づく実践も行っていく * 3 年目 : 各連携施設全ての連携施設において 統合失調症や気分障害の患者 認知症 アルコール依存などの精神疾患患者が多く受診 入院している 精神科救急や地域医療の現場を経験し また亜急性期から慢性期におけるリハビリテーションについても学ぶことができる それぞれの施設の特徴については以下に記載しているため 参照されたい 3

II. 専門研修施設群と研修プログラム 1. プログラム全体の指導医数 症例数 プログラム全体の指導医数 :71 人 昨年一年間のプログラム施設全体の症例数 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 1437 594 F1 2300 861 F2 8132 3143 F3 5780 1311 F4 F50 2466 285 F4 F7 F8 F9 F50 1030 221 F6 304 108 その他 1186 151 4

2. 連携施設名と各施設の特徴 A 研修基幹施設 施設名: 杏林大学医学部付属病院 施設形態: 私立大学付属病院 院長名: 市村正一 プログラム統括責任者氏名: 渡邊衡一郎 指導責任者氏名: 渡邊衡一郎 指導医人数:( 7 ) 人 精神科病床数:( 32 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 87 18 F1 53 10 F2 477 88 F3 763 141 F4 F50 20 12 F4 F7 F8 F9 F50 309 48 F6 99 20 その他 962 10 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 1153 床 ( 平成 31 年度 3 月現在 ) を有する大学病院であり 精神神経科としての 開放病棟を 32 床 ( 睡眠専門病床 2 床を含む ) 有している 軽症から重症まで幅広 くの患者が外来や入院で治療を受けており 気分障害や統合失調症の割合が多い 他にも周産期や身体合併症 器質症状性精神障害 摂食障害 思春期の患者などさ まざまな精神疾患の患者が受診しており 他科との連携も図りながら治療に当たっ ている 院内でのリエゾン コンサルテーションも積極的に行っており 加えて地 域のクリニックや病院からの依頼を定期的に受けている また 修正型電気けいれ ん療法やクロザピン治療を実施し 難治性の気分障害患者に対する包括的アプロー 5

チも行っている さらに専門医療においては 日本睡眠学会および日本臨床精神神経薬理学会の認定研修施設である そして精神療法にも力を入れており 認知行動療法や対人関係療法においてはそれぞれの専門家が所属しているため 定期的な指導や講義を行っている 精神科作業療法としては 入院患者だけでなく外来患者に対しても多角的な評価と介入を行っている 6

B 研修連携施設 1 施設名 : 井之頭病院 施設形態: 公益財団法人単科精神科病院 院長名: 菊池健 指導責任者氏名: 木下文彦 指導医人数:( 7 ) 人 精神科病床数:( 640 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 105 72 F1 1359 510 F2 1346 649 F3 603 127 F4 F50 265 25 F4 F7 F8 F9 F50 35 18 F6 31 7 その他 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) JR 三鷹駅から徒歩数分の立地にある 640 床の都市型単科精神科病院 高い病 床利用率を維持し 活発な医療活動を展開している 統合失調症 うつ病 不安 症 認知症などに加え アルコール依存症の専門医療にも力を入れており アル コール病棟 (3 棟 ) アルコールデイケア アルコール外来からなるアルコール症 センターを有している 地域と密に連携した多職種チームによる丁寧な精神科医 療を心がけており 退院時の環境調整にも重きを置いている リハビリ部門では デイケアに加えリワークプログラムを実施している 医療観察法の鑑定入院と指 定通院を受け入れている 平成 27 年 6 月には新病棟が完成し ハード面におい ても充実を図った 7

2 施設名 : 大泉病院 施設形態: 私立単科精神科病院 院長名: 半田貴士 指導責任者氏名: 今坂康志 指導医人数:( 9 ) 人 精神科病床数:( 240 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 30 38 F1 26 23 F2 106 599 F3 207 367 F4 F50 150 46 F4 F7 F8 F9 F50 32 35 F6 16 21 その他 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 東京都区西北部にある精神科病院であり 240 床の病床のうち 96 床が精神科 救急病床である 年間 900 名以上の新入院があり 措置入院も年間 80 名を越え る 救急病棟の平均在院日数は 50 日前後であり 入退院が多く 急性期の症例を 豊富に経験することができる また デイケア 作業療法 心理教育プログラム 訪問看護にも力を入れており 多職種によるチーム医療に参加できる グループ ホーム 宿泊型生活訓練施設も併設しており 地域医療 社会復帰活動にも積極 的に取り組んでいる 8

3 施設名 : 医療法人永寿会恩方病院 施設形態: 精神科病院 院長名: 堤祐一郎 指導責任者氏名: 堤祐一郎 指導医人数:( 7 ) 人 精神科病床数:( 385 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 316 172 F1 32 25 F2 556 186 F3 433 118 F4 F50 76 34 F4 F7 F8 F9 F50 8 1 F6 34 11 その他 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 東京都八王子市の中核的な精神科病院として約 50 年の歴史を持ち 精神科病 床 385 床 内科 85 床の計 470 床の病院である 精神科は急性期対応と地域生活 支援に重点を置き 急性期治療病棟 認知症治療病棟 急性期対応病棟 ( 看護体 制 15:1) 精神科療養病棟の計 7 つの病棟がある また 内科は 2 つの療養病 棟を有する 年間の精神科入院患者数は約 600 名であり その中には多くの措置入院や医療 保護入院の患者が含まれる 地域の 3 次救急 2 次救急病院やクリニックから多 くの患者を受け入れている 最近は統合失調症のみならず 気分障害圏 不安症 圏 薬物関連障害の患者が多い傾向にある 精神療法 特に心理社会的療法に重点を置き 系統的な疾患教育を実施してい る また薬物療法では 抗精神病薬の単剤処方を基本とし 薬剤性副作用の防止 に関心を払っている 特に急性期の患者に対しては 注射製剤を使用せず 言語 的介入および経口薬による治療を行っている 行動制限を余儀なくされる患者に 9

対し コメディカルとのチーム医療で行動制限の最小化を目指している 地域生活支援では 退院支援委員会が中心となり 看護師 精神保健福祉士 地域の退院支援事業所との協働で行っている 訪問看護は地域の中での実績を有し 大規模デイケア ショートケアは 多くの患者が利用している 上記のように 精神科の急性期医療から地域生活支援に至るまで 精神医学と精神科医療全般において 症例経験と治療場面を学ぶ機会が十分にあり また 地域医療連携についても学習する機会がある 加えて常勤内科医の他 非常勤の内科医 眼科医 皮膚科医 整形外科医 歯科医が勤務しており 合併症の診断と治療にも力を注いでおり リエゾン医療の臨床学習のみならず 他科の専門医との情報交換が可能である 10

4 施設名 : 東京海道病院 施設形態: 民間病院 院長名: 室愛子 指導責任者氏名: 森田哲平 指導医人数:( 7 ) 人 精神科病床数:( 450 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 71 219 F1 28 30 F2 421 325 F3 213 43 F4 F50 119 10 F4 F7 F8 F9 F50 115 28 F6 8 2 その他 0 0 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 西多摩医療圏の青梅市にある中核的単科精神科病院である 400 床の精神科病床 と 50 床の認知症治療病床があり 精神科病床は措置入院や精神科二次救急などの 急性期の受け入れから 慢性期の統合失調症を中心とした精神疾患全般の治療を 行っている また医療観察法指定通院医療機関でもあり豊富な症例を経験するこ とが可能である 認知症に関しては東京都指定の治療専門病棟で 主に周辺症状の治療を行うと ともに在宅や施設への退院を目指して支援している 11

5 施設名 : 医療法人財団青溪会駒木野病院 施設形態: 精神単科病院 院長名: 菊本弘次 指導責任者氏名: 森山泰 指導医人数:( 7 ) 人 精神科病床数:( 482 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 472 116 F1 581 161 F2 1138 299 F3 726 204 F4 F50 764 68 F4 F7 F8 F9 F50 586 61 F6 54 16 その他 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 東京都八王子市に位置する単科精神科病院であり 2つの精神科救急病棟 ( 計 91 床 ) を中心に措置入院を含めて急性期治療に積極的に取り組んでいる 認知症 に対しては3T の MRI を利用してメモリー外来を開設し BPSD の激しい方に は認知症治療病棟での治療を行っている 加えて児童精神科を有し 外来のみな らず 33 床の児童精神科病棟で治療にあたり 八王子東支援校の協力を得て院内 学級も運営されている そのほかに多職種による退院支援 作業療法 デイケア アルコール依存症の治療プログラム 修正型電気けいれん療法を実施しており 様々な年齢層 精神疾患に対応できる体制をとっている またグループホーム 市役所 保健所などに嘱託医として派遣し 地域連携にも重点をいれている 12

6 施設名 : 社会福祉法人桜ヶ丘社会事業協会桜ヶ丘記念病院 施設形態 : 単科精神科病院 院長名 : 岩下覚 指導責任者氏名 : 岩下覚 指導医人数 :( 8 ) 人 精神科病床数 :( 467 ) 床 疾患別入院数 外来数 ( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 409 141 F1 231 69 F2 1245 355 F3 968 132 F4 F50 535 15 F4 F7 F8 F9 F50 19 1 F6 57 13 その他 42 3 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は 昭和 15 年に精神科 神経科専門病院として開設され 当初より医療と 福祉の連携を志向し 数少ない社会福祉法人立の単科精神科病院として 公共的 で民主的な姿勢に基づいた病院運営を心掛け また 戦前の早い時期から患者さ んの人権を尊重した開放的処遇に努め 豊かな自然に恵まれた広大な敷地を利用 して活発なリハビリテーション活動を行い 患者さんの社会復帰に力を注いでき た歴史がある 一方 近年はアメニティの改善を図りながら全病棟を機能別に再編成し 精神 科救急入院料病棟 精神科急性期治療病棟 アルコール疾患 認知症疾患治療病 棟等 各専門病棟や精神療養病棟等を整備し それぞれの病棟が多彩な治療プロ グラムを用意することによって 個々の患者さんのニーズに即した より個別的 な治療を行う体制が整ったものを考えている またこの間も アルコール疾患 認知症疾患 認知行動療法等各専門外来 更に はデイケア 訪問看護 ホームヘルプサービス等を中心に外来治療と地域ケアの 13

一層の充実を図るとともに 平成 27 年 9 月 1 日には 地域連携型認知症疾患医療センター の指定を受け 今後は多摩市を中心に認知症医療における諸機関連携の推進役を担っていくこととなった 今後も心身医学やメンタルヘルスのより広範な領域にも対応可能な総合的精神科専門医療機関として より質の高い精神医療の実践を目指していく 14

7 施設名 : 医療法人財団緑雲会多摩病院 施設形態: 精神科病院 院長名: 持田政彦 指導責任者氏名: 持田政彦 指導医人数:( 3 ) 人 精神科病床数:( 332 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 11 29 F1 13 27 F2 264 593 F3 109 135 F4 F50 77 78 F4 F7 F8 F9 F50 18 41 F6 10 15 その他 22 27 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 昭和 13 年の開院以来 長年統合失調症の治療を中心に行っている 精神科単科 384 床で 東京都の指定を受けており措置入院の受け入れも年間 50 件程度受け 入れている 病院の周囲は住宅地や団地もあり地域生活にも密接している地域で ある 急性期から慢性期 処遇困難事例 行動制限事例 退院促進事例など精神疾 患の様々な病態の治療を経験することが可能 入院形態も 措置 医療保護 任 意 ときおり応急もあり 精神保健福祉法の手続きにおいても学ぶことが可能で ある 15

8 施設名 : 医療法人くすのき会南飯能病院 施設形態: 私立単科精神科病院 院長名: 角田健一 指導責任者氏名: 長井信弘 指導医人数:( 3 ) 人 精神科病床数:( 308 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 90 24 F1 24 11 F2 391 173 F3 263 35 F4 F50 395 1 F4 F7 F8 F9 F50 29 5 F6 119 2 その他 90 24 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 全 308 床のうち急性期や身体合併症を扱う 68 床の病棟を有する 埼玉県の飯 能 日高地区の中核的単科精神科病院である 大型のデイケア棟を昨年新設し 今年度はグループホームを建設予定である 統合失調症が大部分であるが 周囲 には老人病院や介護施設が多く 認知症による行動障害を扱うケースも増えてき ている 昨年度最新のヘリカル CT を導入しより正確な診断が可能となり また 集中的な治療を行うために認知症治療病棟を設置する予定である 付属施設とし て老人保健施設 飯能ケアセンター楠苑 地域包括支援センター南町 があり 介護と医療の連携を包括的に行なっている 飯能市は大部分が山間部を占めてい るため 当院は訪問サービスや在宅支援に力を入れている さらに臨床研究につ いても大学病院との連携において活発に行っている 当院は通常の本プログラムだけでなく連携 ( 地域研修 ) プログラムも兼ねている 16

9 施設名 : 埼玉医科大学総合医療センター 施設形態: 民間施設 大学病院 院長名: 堤晴彦 プログラム統括責任者氏名: 吉益晴夫 指導責任者氏名: 吉益晴夫 指導医人数:( 3 ) 人 精神科病床数:( 0 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 33 0 F1 5 0 F2 51 0 F3 133 0 F4 F50 236 0 F4 F7 F8 F9 F50 46 0 F6 9 0 その他 0 0 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 埼玉医科大学総合医療センター ( 埼玉県川越市 ) は 埼玉医科大学の大学病院のうちの1つである 高度救命救急センターと総合周産期母子医療センターを含めて 984 の病床を有する地域の中核病院である 精神科病棟はないので リエゾン診療と外来診療が研修の中心になる 高度救命救急センターから自殺企図後の精神疾患 総合周産期母子医療センターから産後うつ病など 多くのリエゾン症例を経験できる 外来には 神経症圏または気分障害圏の患者が多く 認知行動療法 EMDR ( 眼球運動による脱感作と再処理 ) 対人関係療法を積極的に行っている 虐待防止にも力を入れており 解離性障害の専門外来がある 自閉症スペクトラム障害や注意欠陥多動性障害 (ADHD) など発達障害圏の患者も多く受診する 平成 28 年 4 月現在 医師は 8 名おり そのうち 3 名が精神科専門医 指導医を取得している リエゾン診療は 臨床心理士 2 名 精神看護専門看護師 1 名 精神保健福祉士 1 名 ( 予定 ) と精神科リエゾンチームを組んで行っており 医師以外の職種からも幅広い視点を学ぶ 17

ことができる ベッドサイドラーニング (BSL) やクリニカルクラークシップ (CC) などの学生指導や臨床研究に参加することも希望に応じて可能である 当院は連携 ( 地域研修 ) プログラムの連携施設である 18

10 施設名 : 特定医療法人南山会峡西病院 施設形態: 民間単科精神科病院 院長名: 川﨑洋介 指導責任者氏名: 長坂明仁 指導医人数:( 3 ) 人 精神科病床数:( 214 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 206 126 F1 7 3 F2 34 73 F3 136 86 F4 F50 48 10 F4 F7 F8 F9 F50 41 7 F6 13 4 その他 8 6 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 1953 年に開設した精神科病院で 山梨県南アルプス市以南広域を医療圏として いる日本医療機能評価機構認定病院である 地域特性から高齢者医療とくに認知 症性疾患への対応能力は高く 認知症初期集中支援チーム事業や認知症疾患医療 センター事業を受託しており 認知症治療病棟 (50 床 ) を有している 薬剤の適 正使用に心がけており 特に高齢者での安全な薬物使用について学ぶことができ る また山梨県精神科救急システムに参画し 急性期治療病棟 (44 床 ) では統合 失調症 感情障害のクリニカルパスを適用し 毎週多職種でのパスミーティングを 行うことで漏れのない適切な治療と評価が行われている その結果として 新規入 院患者の平均入院期間は約 60 日で 3 ヶ月以内の自宅への退院率はほぼ 70% 以上 (68%~83%) で運営できている さらにデイケア機能を充実させており 生活充 実型 目標指向型 復職型と 3 つのユニットに分け利用者の目標に合わせた生活支 援 社会参加を行っている また同法人内には訪問看護ステーション 介護老人保 19

健施設 グループホーム 障害者地域生活支援センターがあり 地域医療にも積極 的に取り組んでいる 地域に溶け込んだ精神医療を展開しており包括的な治療 家 族ケアなどについても経験を積むことができる 当院は連携 ( 地域研修 ) プログラムの連携施設である 20

11 施設名 : 山梨大学医学部附属病院 施設形態: 国立大学法人 院長名: 武田正之 プログラム統括責任者氏名: 鈴木健文 指導責任者氏名: 鈴木健文 指導医人数:( 7 ) 人 精神科病床数:( 40 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 167 8 F1 12 0 F2 352 22 F3 1127 88 F4 F50 368 7 F4 F7 F8 F9 F50 51 5 F6 6 0 その他 19 0 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は 618 床を有する特定機能病院であり 治療抵抗性の気分障害を中心に 身 体合併症を併存する精神疾患などの幅広い精神疾患の研修を行うことが可能である 特に電気けいれん療法は施行数が多く 標準的な手技を確実に学ぶことができる また コンサルテーション リエゾン活動も盛んであり 定期的な回診を行ってい る このほか 外来にはメモリークリニックが開設されており 今後の精神科医療 の中心となる老年期の認知症やうつ病についての専門性を高めることが可能である 日本老年精神医学会 日本認知症学会および日本総合病院精神医学会の研修施設に なっており これらの学会の専門医が在籍している 当院は連携 ( 地域研修 ) プログラムの連携施設である 21

3. 研修プログラム 1) 年次到達目標専攻医は精神科領域専門医制度の研修手帳にしたがって専門知識を習得する 研修期間中に以下の領域の知識を広く学ぶ必要がある 1. 患者及び家族との面接 2. 疾患概念の病態の理解 3. 診断と治療計画 4. 補助検査法 5. 薬物 身体療法 6. 精神療法 7. 心理社会的療法など 8. 精神科救急 9. リエゾン コンサルテーション精神医学 10. 法と精神医学 11. 災害精神医学 12. 医の倫理 13. 安全管理 各年次の到達目標は以下の通りである 1 年目 : 基幹病院において 治療チームの一員として指導医と共に患者を受け持つ 対象は気分障害 統合失調症 症状性精神障害等の入院患者であり 各診療ガイドラインに基づいた基本的な診療の手順を学び 治療計画の策定や薬物療法 電気けいれん療法などの治療選択が自ら可能となるように訓練していく そして基盤となる治療関係の構築や 基本的な精神科面接全般の技法についても併せて学んでいく 外来においては初診トレーニングも行い 外来診療の独り立ちに向けた準備をしていく また リエゾン コンサルテーションなど他科との連携も構築できるようにしていく さらに院内のカンファレンスや研究会での議論 発表に参加し 症例の検討ができるようにしていく 2 年目 : 基幹病院あるいは連携施設において 指導医の指導を受けつつ自律的に治療に当たっていく 基本的な診断と治療計画策定の能力をさらに充実させ 徐々に困難な症例や思春期 老年期などへの応用が可能となるように研鑽していく 治療においても薬物療法の技法を向上させ 精神療法として構造化された認知行動療法と対人関係療法 力動的精神療法の原理と技法をさらに学んでいく 入院に加えて外来患者もスーパービジョンを受けながら主治医として責任を持って受け持ち 外来診療の技術も磨いていく その際には短時間で施行できる支持的精神療法の考え方も学んでいく また 精神科救急にも従事して初期対応の仕方を学んでいく 院内もしくは学外の研究会や学会に参加し 発表が行えるようにしていく 3 年目 : 連携施設において 指導医から自立して診療できることを目指していく 連携病院は選択肢の中から専攻医の志向を考慮して選択していく 各施設において措置入院や精神科救急に従事し 法律の知識を向上させ 救急対応の仕方について学んでいく さらに地域の精神医療を学び コメディカルスタッフとの連携について学んでいく リハビリテーションの現場にも参加し 社会全体の中で暮らす患者の生活に寄り添う経験をしていく また 児童 思春期精神障害およびパーソナリテイ障害の診断 治療を主治医として経験する 外来症例の中で 認知行動療法や対人関係療法 力動的精神療法を スーパーバイザーのもと実践していく 加えて自らの興味がある学 22

会や研究会などに参加し 積極的に発表や議論をしていき 可能なら論文発表も試み ていく 2) 研修カリキュラムについて 研修カリキュラムは 専攻医研修マニュアル ( 別紙 ) 研修記録簿 ( 別紙 ) を参 照 3) 個別項目について 1 倫理性 社会性基幹施設において 他科の専攻医とともに実施される研修会を通して 倫理や医療における一般的な知識を充実させていく また他科との連携を通して社会性の重要性を認識していき さらに先輩や同僚の医師 他の医療従事者の規範的態度からも医師として必要な職業倫理や社会性などについて学んでいく 2 学問的姿勢専攻医は医学 医療の進歩に遅れることのないよう 常に研鑽し自己学習をするように指導される すべての研修期間を通じていずれの施設でも 受け持ちとなった症例について 治療チーム内や病棟あるいは院内の症例検討会でプレゼンテーションを行い その過程で文献検索を行い自らの症例と照らし合わせながら エビデンスに基づいた医療をおこなうように心がける その中で特に興味ある症例や事象について 地方会等での発表や関連する雑誌への発表を試みるようにしていく 3 コアコンピテンシーの習得日本精神神経学会や関連学会の学術集会や各種研修会 セミナー ないしは各施設における院内の講習会等に参加して 医師としての基本的診療能力 ( コアコンピテンシー ) を高めていく 特にチーム医療や組織の中での態度 医療安全や医療倫理など身につけるべき基本的知識や態度などについて履修していく 法については入院形態や行動制限の事例などを経験して学び また地域活動や精神科リハビリテーションなどを経験して他の医療従事者と協働で診療にあたる姿勢を身に付けていく 4 学術活動 ( 学会発表 論文の執筆等 ) 基幹施設において臨床研究に従事し その成果を関連する学会や雑誌に論文として発表していく あるいは興味を持った症例について学会などで発表していく 23

5 自己学習 症例に関する文献や 指導医より推奨される必読書のリストから図書や文献を 読み 学習に専念する 4) ローテーションモデル典型的には 1-2 年目に基幹病院である杏林大学医学部付属病院で研修し 精神科医としての基本的なスキルとマインドを身につける 3 年目に連携施設である各精神科病院にて 1 年間の研修を行う ただし本人の希望には柔軟に対応することいる さらに連携 ( 地域研修 ) プログラムについては 7. 連携 ( 地域研修 ) プログラムについて を参照のこと 5) 研修の週間 年間計画 別紙 1 と別紙 2 を参照 24

4. プログラム管理体制について プログラム管理委員会 医師 : 渡邊衡一郎 ( 杏林大学 ) 医師 : 坪井貴嗣 ( 杏林大学 ) 医師 : 木下文彦 ( 井之頭病院 ) 医師 : 今坂康志 ( 大泉病院 ) 医師 : 堤祐一郎 ( 恩方病院 ) 医師 : 森山泰 ( 駒木野病院 ) 医師 : 岩下覚 ( 桜ヶ丘記念病院 ) 医師 : 持田政彦 ( 多摩病院 ) 医師 : 森田哲平 ( 東京海道病院 ) 医師 : 長井信弘 ( 南飯能病院 ) 医師 : 吉益晴夫 ( 埼玉医科大学総合医療センター ) 医師 : 長坂明仁 ( 峡西病院 ) 医師 : 鈴木健文 ( 山梨大学 ) 看護師 : 青鹿由紀 ( 杏林大学 ) 精神保健福祉士 : 永田真佑美 ( 杏林大学 ) 臨床心理士 : 栗原真理子 ( 杏林大学 ) 作業療法士 : 早坂友成 ( 杏林大学 ) プログラム統括責任者 渡邊衡一郎 ( 杏林大学 ) 連携施設における委員会組織 研修プログラムの各連携病院における担当者および実務担当の指導医によって 構成され 個々の専攻医の研修状況について管理 改善を行う 25

5. 評価について 1) 評価体制杏林大学医学部付属病院 : 坪井貴嗣井之頭病院 : 木下文彦大泉病院 : 今坂康志恩方病院 : 堤祐一郎東京海道病院 : 森田哲平駒木野病院 : 森山泰桜ヶ丘記念病院 : 岩下覚多摩病院 : 持田政彦南飯能病院 : 長井信弘埼玉医科大学総合医療センター : 吉益晴夫峡西病院 : 長坂明仁山梨大学医学部付属病院 : 鈴木健文 2) 評価時期と評価方法 3 か月ごとに カリキュラムに基づいたプログラムの進行状況を専攻医と指導医が確認し その後の研修方法を定め 研修プログラム管理委員会に提出する 研修目標の達成度を 当該研修施設の指導責任者と専攻医がそれぞれ6ヶ月ごとに評価し フィードバックする 1 年後に 1 年間のプログラムの進行状況並びに研修目標の達成度を指導責任者が確認し 次年度の研修計画を作成する またその結果を統括責任者に提出する その際の専攻医の研修実績および評価には研修記録簿/ システムを用いる 3) 研修時に則るマニュアルについて 研修記録簿 ( 別紙 ) に研修実績を記載し 指導医による形成的評価 フィードバックを受ける 総括的評価は精神科研修カリキュラムに則り 少なくとも年 1 回おこなう 杏林大学医学部付属病院にて専攻医の研修履歴 ( 研修施設 期間 担当した専門研修指導医 ) 研修実績 研修評価を保管する さらに専攻医による専門研修施設および専門研修プログラムに対する評価も保管する プログラム運用マニュアルは以下の専攻医研修マニュアルと指導医マニュアルを用いる 専攻医研修マニュアル ( 別紙 ) 指導医マニュアル ( 別紙 ) 専攻医研修実績記録 研修記録簿 に研修実績を記録し 一定の経験を積むごとに専攻医自身が形成的評価をおこない記録する 少なくとも年に1 回は形成的評価により 指定された研修項目を年次ごとの達成目標に従って 各分野の形成的自己評価をおこな 26

うこと 研修を修了しようとする年度末には総括的評価により評価が行われる 指導医による指導とフィードバックの記録専攻医自身が自分の達成度評価をおこない 指導医も形成的評価をおこない記録する 少なくとも年 1 回は指定された研修項目を年次ごとの達成目標に従って 各分野の形成的評価をおこない評価者は 劣る やや劣る の評価をつけた項目については必ず改善のためのフィードバックをおこない記録し 翌年度の研修に役立たせる 27

6. 全体の管理運営体制 1) 専攻医の就業環境の整備 ( 労務管理 ) 専攻医の就業はそれぞれの研修施設の就業規則に則って行われるが 就業環境の整備が必要な時は 各施設の労務管理者が適切に行う 2) 専攻医の心身の健康管理施設で行われる定期的健康診断 (2 回 ) のほかに 心身の不調がある時は 研修指導医を通して しかるべき部署で対応する 3) プログラムの改善 改良プログラムの点検 評価 ならびに改善 改良は 各研修施設で定期的に行うが 全体として改善 改良の必要がないかどうかを プログラム統括責任者の下で 研修施設群のプログラム責任者によってつくられるプログラム管理委員会で 年に 1 回検討する 4) FDの計画 実施研修施設群として 年に 1 回 FDを行い 研修指導医の教育能力 指導能力や評価能力を高める その際に研修全体についての見返りも行う 28

7. 連携 ( 地域研修 ) プログラムについて 1) 埼玉県との連携プログラム 1 名埼玉県連携 ( 地域研修 ) プログラムの基本的な構成として 1 年目は研修基幹病院である杏林大学医学部付属病院で研修を 2 年目は研修連携施設である井之頭病院と埼玉県にある南飯能病院 ( 半年間 ) で研修を 最後の 3 年目は研修連携施設である埼玉県の埼玉医科大学総合医療センターで 1 年間研修することを原則としている * 1 年目 : 杏林大学医学部付属病院気分障害や統合失調症に加え 身体合併症や器質症状性精神障害などが多く受診する 地域における基幹病院である 修正型電気けいれん療法やクロザピン治療を通常治療として用いており 難治性の気分障害患者に対する包括的アプローチを行っている 特にうつ病ならびに双極性障害の患者に対しては 認知行動療法外来や集団精神療法を行うなど 心理的なアプローチにも注力している また 睡眠専門外来やポリソムノグラフィ検査を入院で施行するなど 睡眠障害に対する検査や治療にも力を入れている 他科との連携も密に行っており 精神科疾患を有する周産期や身体合併症の患者への治療も積極的に担当している 専攻医は治療チームの一員として入院患者を受け持ち 指導医のもとで精神科医として学んでいく 特に 患者への接し方や治療導入の仕方など基本的なスキルを習得するとともに 精神科医としてのマインドを育んでいく さらに入院だけではなく外来での診療技術を磨くため 初診のトレーニングやスーパービジョンに基づく実践も行っていく * 2 年目 : 井之頭病院 ( 半年 ) 南飯能病院( 半年 ) 上記 2 つの連携施設において 統合失調症や気分障害の患者 認知症 アルコール依存などの精神疾患患者が多く受診 入院している 精神科救急や地域医療の現場を経験し また亜急性期から慢性期におけるリハビリテーションについても学ぶことができる それぞれの施設の特徴については別記を参照されたい なお特に埼玉県の南飯能病院での研修においては 病診連携など地域医療に貢献することを主目的としている * 3 年目 : 埼玉医科大学総合医療センター当院は高度救命救急センターと総合周産期母子医療センターを有する地域の中核病院であり 前者に入院した自殺企図後の精神疾患を有する患者 後者に入院中の産後うつ病患者など 豊富で多彩な症例をリエゾン診療で経験することができる 身体症状と精神症状が併存するために 診断や治療にはより高い専門性が求められるが その分 得られるものも大きい 幻聴があったとしても それが意識清明下での精神病症状であるのか 軽度の意識障害に伴う症状性精神病であるかなど 鑑別は重要であ 29

り 教科書だけでは分からない見極めのポイントを身につける リエゾン診療は 臨床心理士 2 名 精神看護専門看護師 1 名 精神保健福祉士 1 名と精神科リエゾンチームを組んで行っており 医師以外の職種からも幅広い視点を学ぶことができる さらに当院は大学病院であるため 自らの興味がある学会や研究会などに参加し 積極的に発表や議論をしていき 論文発表も試みていく 2) 山梨県との連携プログラム 1 名山梨県連携 ( 地域研修 ) プログラムの基本的な構成として 1 年目は研修基幹病院である杏林大学医学部付属病院で研修を 2 年目は研修連携施設である井之頭病院と山梨県にある峡西病院 ( 半年間 ) で研修を 最後の 3 年目は研修連携施設である山梨県の山梨大学医学部付属病院で 1 年間研修することを原則としている * 1 年目 : 杏林大学医学部付属病院気分障害や統合失調症に加え 身体合併症や器質症状性精神障害などが多く受診する 地域における基幹病院である 修正型電気けいれん療法やクロザピン治療を通常治療として用いており 難治性の気分障害患者に対する包括的アプローチを行っている 特にうつ病ならびに双極性障害の患者に対しては 認知行動療法外来や集団精神療法を行うなど 心理的なアプローチにも注力している また 睡眠専門外来やポリソムノグラフィ検査を入院で施行するなど 睡眠障害に対する検査や治療にも力を入れている 他科との連携も密に行っており 精神科疾患を有する周産期や身体合併症の患者への治療も積極的に担当している 専攻医は治療チームの一員として入院患者を受け持ち 指導医のもとで精神科医として学んでいく 特に 患者への接し方や治療導入の仕方など基本的なスキルを習得するとともに 精神科医としてのマインドを育んでいく さらに入院だけではなく外来での診療技術を磨くため 初診のトレーニングやスーパービジョンに基づく実践も行っていく * 2 年目 : 井之頭病院 ( 半年 ) 峡西病院( 半年 ) 上記 2 つの連携施設において 統合失調症や気分障害の患者 認知症 アルコール依存などの精神疾患患者が多く受診 入院している 精神科救急や地域医療の現場を経験し また亜急性期から慢性期におけるリハビリテーションについても学ぶことができる それぞれの施設の特徴については別記を参照されたい なお特に山梨県の峡西病院での研修においては 病診連携など地域医療に貢献することを主目的としている * 3 年目 : 山梨大学医学部付属病院当院は特定機能病院であるとともに地域の中核病院であり 治療抵抗性の気分障害を中心に 身体合併症を併存する精神疾患などの幅広い精神疾患の研修を行うことが 30

可能である 特に電気けいれん療法は施行数が多く 標準的な手技を確実に学ぶことができる また コンサルテーション リエゾン活動も盛んであり 定期的な回診を行っている このほか 外来にはメモリークリニックが開設されており 今後の精神科医療の中心となる老年期の認知症やうつ病についての専門性を高めることが可能である さらに当院は大学病院であるため 自らの興味がある学会や研究会などに参加し 積極的に発表や議論をしていき 論文発表も試みていく 31

杏林大学医学部付属病院 週間計画 月火水木金土 午 新入院 問題例カンファ 前 外来訓練 OT カンファ 外来訓練 転倒転落防止 リエゾン OT 研修 行動制限最小化委員会 カンファ クロザピン外来見学 外来訓練 午 教授回診 後 自殺予防カンファ リエゾン 診療プロセスカンファ 緩和ケア リエゾン 小クルズス リエゾン ケースカンファ ( 隔週 ) リエゾン CBT 見学 IPT 見学 集団精神療法 抄読会 ( 隔週 ) 睡眠外来見学 夕 チームカンファ チーム 医局会 チーム チーム 方 カンファ 若手医師向けクルズス カンファ カンファ 年間計画 4 月オリエンテーション 1 年目研修開始 2 3 年目研修報告書提出指導医の実績報告書提出 5 月病院連携研究会への参加 6 月日本精神神経学会への参加日本睡眠医学会への参加 ( 任意 ) 7 月日本うつ病学会への参加 ( 任意 ) 8 月 9 月病院連携研究会への参加 10 月日本認知療法学会への参加 ( 任意 ) 11 月日本臨床精神神経薬理学会への参加 ( 任意 ) 東京精神医学会への参加 ( 任意 ) 12 月研修プログラム委員会開催 1 月 2 月東京精神医学会への参加 ( 任意 ) 3 月研修報告書研修プログラム評価報告書作成その他 適宜院内や医師会の開催する医療倫理や医療安全などに関する研修会 講習会に参加する 32

公益財団法人井之頭病院 週間計画 月火水木金 9:00-9:10 医局ミーティン医局ミーティン医局ミーティングググ 9:10-12:30 外来 ( 再診 ) 陪外来 ( 初診 入席院 ) 陪席 13:30-18:00 医局ミーティング医局会議 症例検討会等 医局ミーティング院長回診 年間計画内容 4 月新入職者オリエンテーション / 指導医指導実績報告提出 5 月 6 月日本精神神経学会学術総会参加 日本老年精神医学会大会参加 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月研修プログラム管理委員会参加 1 月 2 月 3 月研修プログラム評価報告書の作成 33

医療法人財団厚生協会大泉病院 週間計画月火水木金 9:00-11:00 修正通電療法修正通電療法外来初診 新入修正通電療法外来業務 11:00-12:00 院当番 13:00-15: 院長回診 入院カ 00 ンファレンス外来初診 新入 15:00-17: 院当番 00 年間計画内容 4 月オリエンテーション / 指導医の指導実績報告提出 5 月教室研究会参加 6 月日本精神神経学会学術総会参加 7 月 8 月教室研究会参加 9 月デイケア家族会 10 月 11 月東京精神医学会参加 演題発表 12 月研修プログラム管理委員会参加 / 教室研究会参加 1 月 2 月 3 月研修プログラム評価報告書の作成 34

医療法人永寿会恩方病院 週間計画 月火水木金 午前 医局カンファレンス 医局カンファレンス 医局カンファレンス 医局カンファレンス 医局カンファレンス 病棟カンファレンス 病棟カンファレンス 病棟カンファレンス 病棟カンファレンス 病棟カンファレンス 午後 医局会議 急性期クリニカルハ ス 医局勉強会 カンファレンス 夕方ケースカンファレンスケースカンファレンス 年間計画 4 月 精神科医としての基本姿勢を学ぶ 面接の仕方 精神障害の病態概念 5 月 精神科医としての基本姿勢を学ぶ 面接の仕方 精神障害の病態概念 6 月 精神科医としての基本姿勢を学ぶ 面接の仕方 精神障害の病態概念 7 月 精神科医としての基本姿勢を学ぶ 面接の仕方 精神障害の病態概念 8 月 精神医学的診断 治療概論を学ぶ 精神療法 薬物療法 心理社会的療法の基本を学ぶ 精神科チーム医療の基本を学ぶ 精神保健福祉法を学ぶ 9 月 精神医学的診断 治療概論を学ぶ 精神療法 薬物療法 心理社会的療法の基本を学ぶ 精神科チーム医療の基本を学ぶ 精神保健福祉法を学ぶ 10 月 精神医学的診断 治療概論を学ぶ 精神療法 薬物療法 心理社会的療法の基本を学ぶ 精神科チーム医療の基本を学ぶ 精神保健福祉法を学ぶ 11 月 精神医学的診断 治療概論を学ぶ 精神療法 薬物療法 心理社会的療法の基本を学ぶ 精神科チーム医療の基本を学ぶ 精神保健福祉法を学ぶ 12 月 症例検討会での症例レジュメの作成 診断と治療的アプローチの基本を学ぶ 医の倫理/ 医療 安全を学ぶ 地域での勉強会に参加する 1 月 症例検討会での症例レジュメの作成 診断と治療的アプローチの基本を学ぶ 医の倫理/ 医療 安全を学ぶ 地域での勉強会に参加する 2 月 症例検討会での症例レジュメの作成 診断と治療的アプローチの基本を学ぶ 医の倫理/ 医療 安全を学ぶ 地域での勉強会に参加する 3 月 症例検討会での症例レジュメの作成 診断と治療的アプローチの基本を学ぶ 医の倫理/ 医療 安全を学ぶ 地域での勉強会に参加する 35

医療法人財団岩尾会東京海道病院 週間計画 月火水木金土 午前 外来業務 入院担当 午後 医局会 ( 第一 外来業務 週 ) OT 参加 入退院カンファレンス 入院担当 集団療法 年間計画 4 月オリエンテーション 5 月 6 月日本精神神経学会への参加 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月東京精神医学会学術集会への参加 ( 任意 ) 12 月 1 月 2 月東京精神医学会学術集会への参加 ( 任意 ) 3 月 その他 適宜院内や医師会の開催する医療倫理や医療安全などに関する研修会 講習会に参加する 参加希望学会への参加 ( 任意 ) 36

医療法人財団青渓会駒木野病院 週間計画 月 火 水 木 金 土 病棟カンフ 9:00-12:00 ァ 12:30-13:00 医局会 ( 第 1) 休薬の説明会み 13:00-16:30 17:00-18:30 医局会 ( 第 3) 医局勉強会 年間計画内容 4 月オリエンテーション / 指導医の指導実績報告提出 5 月教室研究会参加 6 月日本精神神経学会学術総会参加 7 月 8 月 9 月 10 月教室研究会参加 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月研修プログラム評価報告書の作成 37

社会福祉法人桜ヶ丘社会事業協会桜ヶ丘記念病院 週間計画 月火水木金 午 病棟カンファレン 病棟カンファレン 病棟カンファレン 病棟カンファレン 病棟カンファレン 前 ス ス ス ス ス 外来予診察 病棟 外来予診察 病棟 外来予診察 病棟 外来予診察 病棟 外来予診察 病棟 勤務 勤務 勤務 勤務 勤務 午 ニューケースカンファレンス 病棟勤務 後 病棟勤務 病棟勤務 ケースカンファレンス 診療 病棟勤務 病棟勤務 会議 夕 方 年間計画 4 月オリエンテーション指導医の実績報告書提出急性期治療病棟勤務 5 月急性期治療病棟勤務 6 月日本精神神経学会への参加急性期治療病棟勤務 7 月急性期治療病棟勤務 8 月急性期治療病棟勤務 9 月精神療養病棟勤務 10 月精神療養病棟勤務 11 月認知症病棟勤務 12 月研修プログラム委員会参加認知症病勤務 1 月アルコール病棟勤務 2 月アルコール病棟勤務 3 月デイケア勤務 アウトリーチ研修研修プログラム評価報告書の作成その他 適宜院内や医師会の開催する医療倫理や医療安全などに関する研修会 講習会に参加する 教室研究会に適宜参加 38

医療法人財団緑雲会多摩病院 週間計画 月火水木金土 午前 テ イケアミーティンク 褥瘡委員会 ( 第 3 金曜日 ) 午後 OT 業務 リハ会議 ( 第 4 火曜日 ) 往診 ( 第 1,3,4 火曜日 ) ICT 会議 ( 第 4 水曜日 ) ( インフェクションコントロール ) 集団療法 希望の会 ( 第 1 水曜日 ) OT 業務 医局会受入困難事例検討会ケースカンファ ( 第 1 金曜日 ) 行動制限最小化委員会 ( 第 3 金曜日 ) 年間計画 4 月 オリエンテーション 3 年目研修開始 指導医の実績報告書提出 5 月 多摩病院運動会参加 見学 6 月 日本精神神経学会への参加 東精協心のアート展への参加 ( 任意 ) 7 月 大学 病院連携研究会への参加 日本うつ病学会への参加 ( 任意 ) 8 月 病院盆踊り参加 見学 9 月 日本精神神経学会主催研修会への参加 10 月日本認知療法学会への参加 ( 任意 ) 東京精神病院協会学会への参加 ( 任意 ) 11 月日本臨床精神神経薬理学会への参加 ( 任意 ) 病院文化祭参加 見学 東京精神医学会への参加 ( 任意 ) 日本精神科医学会学術大会への参加 ( 任意 ) 12 月 1 月 2 月 病院創立記念式典 3 月 研修報告書 東京精神病院協会音楽祭への参加 ( 任意 ) 研修プログラム評価報告書作成 その他 適宜院内や医師会の開催する医療倫理や医療安全などに関する研修会 講習会に参加する 39

医療法人くすのき会南飯能病院 週間計画 月火水木金 8:45-9:00 9:00-12:00 13:00-16:00 16:00-17:15 外来予診 外来予診 外来予診 外来予診 外来予診 外来予診 外来予診 外来予診 外来予診 外来予診 医局会 研究会 入退院カンファレジデントカンフ論文輪読会レンスァレンス 年間計画 内容 4 月 オリエンテーション / 指導医の指導実績報告提出 5 月 教室研究会参加 / 県精神科集談会参加 6 月 日本精神神経学会学術総会参加 ( 任意 ) 7 月 8 月 9 月 県精神科集談会参加 10 月 教室研究会参加 11 月 日本臨床精神薬理学会参加 演題発表 ( 任意 ) 12 月 研修プログラム管理委員会参加 1 月 2 月 地方精神神経学会参加 演題発表 3 月 研修プログラム評価報告書の作成 40

埼玉医科大学総合医療センター 週間計画 年間計画 41

特定医療法人南山会峡西病院 週間計画 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 9:00-12:15 外来予診指導医陪席 RC 診察 外来予診指導医陪席 RC 診察 外来予診指導医陪席 RC 診察 外来初診 RC 診察 外来予診指導医陪席 RC 診察 13:15-17:00 認知症病棟入院担当 病棟診療パスミーティング 急性期病棟入院担当 病棟診療パスミーティング 病棟診療パスミーティング 17:30-19:00 医局会症例検討会 院内研修会時参加 ( 月 1~2 回程度 ) その他 委員会 訪問看護 措置鑑定等随時参加 RC 診察 : リハビリテーションセンター ( デイケア ) 診察 年間計画 4 月 オリエンテーション 新任者研修 ( 精神医療の歴史 ) 指導医の指導実績報告提出 5 月 新任者研修 ( 精神科疾患 ) 6 月 新任者研修 ( 救急蘇生法 ) 院内目標管理発表会 日本老年精神医学会参加 ( 任意 ) 日本精神神経学会学術総会参加 ( 任意 ) 7 月 新任者研修 ( 精神科入院制度 ) 8 月 新任者研修 ( 行動制限最小化 (LM)) 9 月 新任者研修 ( 精神科看護 ) 10 月 新任者研修 ( 訪問看護の実際 ) 11 月 新任者研修 ( 精神科デイケアの目的 ) 12 月 研修プログラム管理委員会参加 新任者研修 ( 精神療法について ) 1 月 新任者研修 ( 作業療法の目的 ) 2 月 新任者研修 ( 栄養管理 ) 3 月 研修プログラム評価報告書の作成 42

山梨大学医学部付属病院 週間計画 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 8:30-9:00 朝カンファ 朝カンファ 朝カンファ 朝カンファ 朝カンファ 9:00-12:00 ECT 外来業務 ECT 外来業務 ECT 13:00-17:15 教授回診症例検討会 CLS 回診医局会 CLS 回診グループ カンファランス 18:00-19:00 研究会 CLS: コンサルテーション リエゾン活動 ECT: 電気けいれん療法 外勤日 : 火または木 年間計画 4 月 オリエンテーション 1 年目専攻医研修開始 2 3 年目専攻医前年研修報告書提出 指導医の指導実績報告提出 5 月 同門会講演会参加 6 月 日本精神神経学会学術総会参加 日本老年精神医学会参加 ( 任意 ) 7 月 東京精神医学会参加 演題発表 8 月 日本うつ病学会参加 ( 任意 ) 9 月 日本生物学的精神医学会参加 ( 任意 ) 10 月 1 2 3 年目専攻医研修中間報告書提出 11 月 東京精神医学会参加 演題発表 日本総合病院精神医学会参加 ( 任意 ) 12 月 日本認知症学会参加 ( 任意 ) 1 月 学内研究会発表 2 月 学内研究会発表 3 月 1 2 3 年目専攻医研修報告書作成 東京精神医学会参加 演題発表 43