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統合失調症患者の状態と退院可能性 (2) 自傷他害奇妙な姿勢 0% 20% 40% 60% 80% 100% ないない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 尐ない 中程度 高い 時々 毎日 症状なし 幻覚 0% 20% 40% 60% 80% 100% 症状

2. 身体障がいの状況 (1) 身体障がいの種別 ( 主な障がいの部位 ) 平成 28 年 6 月 30 日現在の身体障害者手帳所持者の身体障がいの種別 ( 主な障がいの部位 ) をみると 肢体不自由が 27,619 人 (53.3%) と全体の過半数を占めて最も多く 次いで 内部障がいが 15,9

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精神科領域専門医研修プログラム 専門研修プログラム名 : 広島大学病院連携施設精神科専門医研修プログラム プログラム担当者氏名 : 吉野敦雄 住 所 : 734-8551 広島県広島市南区霞 1 丁目 2 番 3 号 電話番号 : 082-257 - 5208 F A X: 082-257 - 5209 E - mail : yoshino@hiroshima-u.ac.jp 専攻医の募集人数 :( 9 ) 人 応募方法 : 履歴書を下記宛先に送付の上 面接申し込みを行う 宛先 : 734-8551 広島県広島市南区霞 1 丁目 2 番 3 号広島大学精神神経医科学講座 TEL:082-257-5208 FAX:082-257-5209 担当者 : 町野彰彦 ( 医局長 ) 採用判定方法 : プログラム統括責任者 医局長が履歴書記載内容と面接結果に基づき厳正な審 査を行い 採用の適否を判断する 1

I 専門研修の理念と使命 1. 専門研修プログラムの理念 ( 全プログラム共通項目 ) 精神科領域専門医制度は 精神医学および精神科医療の進歩に応じて 精神科医の態度 技能 知識を高め すぐれた精神科専門医を育成し 生涯にわたる相互研鑽を図ることにより精神科医療 精神保健の向上と社会福祉に貢献し もって国民の信頼にこたえることを理念とする 2. 使命 ( 全プログラム共通項目 ) 患者の人権を尊重し 精神 身体 社会 倫理の各面を総合的に考慮して診断 治療する態度を涵養し 近接領域の診療科や医療スタッフと協力して 国民に良質で安全で安心できる精神医療を提供することを使命とする 3. 専門研修プログラムの特徴広島大学精神神経医科学教室は開設以来 65 年を超える歴史と伝統をもち 臨床から研究に至る幅広い領域において精神医療 精神医学の発展に大きな功績を残し これまでに400 名以上の精神科医を輩出してきた 教室の特徴として 大学病院を核として県内の総合病院精神科 精神科専門病院などの医療機関のみならず 精神保健福祉センター こども家庭センターなどの行政機関までも有機的につながるネットワーク ( 広島精神医療ネットワーク ) を構築しており 臨床面 教育面 研究面において強い互恵関係にある そのため 初期研修においては効率的に幅広い臨床経験を積むことができる 具体的には 1 年目は広島大学病院で研修を行い 精神医学 医療の基本をじっくりと習得する 2 年目には総合病院精神科において 小児から老年期精神障害 器質性から心因性といった多様な症例を数多く診療する 3 年目上半期には 精神科専門病院において 救急 地域医療 依存症も含めた幅広い診療を経験する 3 年目下半期には 各専攻医の関心と病院の特徴が合致する研修を選択出来る これらの経験を通じて 精神科ジェネラリストとしての実力を向上させるだけでなく 確実に専門医獲得が可能となり 更に高度な専門性の獲得に繋がる研修となる 基幹病院となる広島大学の精神科は 20 床の開放病棟と比較的に少ないベッド数ではあるが 隔離 観察室も確保しており 難治例 身体合併症例などほとんどのケースに対応し より緻密な精神症状の診断と治療の基本の習得に適している 専攻医は入院患者の主治医となり 指導医の指導を受けながら 看護 心理 リハビリテーションの各領域とチームを組み 各種精神疾患に対し生物学的検査 心理検査を行い 薬物療法 精神療法 修正型電気療法などの治療を柔軟に組み合わせ最善の治療を行っていく 外来の患者もほとんどの精神疾患を網羅しており 研修の過程でほとんどの精神疾患 治療についての基礎的な知識を身につけることが可能である また 広島大学病院精神科は睡眠障害専門外来を通じて 小児 思春期精神障害症例の受診が多数あり 児童青年精神医学を専門とする医師の指導を受け 2

入院 外来治療を経験する 2 年目の研修施設である県立広島病院 国立病院機構呉医療センター 広島市立市民病院の各総合病院の精神科は 一般の総合病院精神科において症例数の多い器質性 症状性精神障害 リエゾン コンサルテーション 気分障害などが経験できると共に 各施設は 摂食障害 重症気分障害 緩和ケアなど特有の専門性を有している また 3 年目上半期の研修施設である瀬野川病院 三原病院 草津病院の各精神科専門病院は全て精神科救急システムに参画しており 統合失調症の症例数も豊富である 3 年目下半期の研修施設はそれぞれ 地域医療 社会復帰支援 老年期精神医療 児童 思春期精神医療 司法精神医療 総合病院精神科医療 薬物依存 アルコール症医療 気分障害リワークなどの専門性を有している 専攻医は 基本的な精神科の診療技術を体系的に習得できるのみならず 関心の高い専門領域での研修を選択可能である 従来 精神疾患は ヒトの脳機能があまりにも複雑であるために解明することが困難であり その病態は不明であると言われてきたが 最近の脳科学研究の進歩は この難関克服を可能にしつつある 広島大学精神医科学教室では 高い臨床能力を有し かつ未だ解決されていない精神医学 医療上の課題にチャレンジするための臨床 基礎研究を推進できる人材養成を目指している 乳幼児から児童 思春期 壮年期 老年期に至る人間のライフステージすべてにおいて 脳画像研究 分子生物学 薬理学 心理学 社会学などの最先端の知見を駆使して 複雑を極める精神疾患の病因 病態解明に取り組み より多くの精神疾患で苦しむ方々を救う事が広島大学精神医科学教室のミッションと考えている とりわけ ニューロサイエンス ( 脳画像解析 分子生物学 精神薬理学など ) を応用した臨床研究 サイコオンコロジーなどの分野の成果は国際的にも高く評価されており 専攻医は関心領域の研究に関わる事も可能である ( ホームページアドレス :http://home.hiroshima-u.ac.jp/seisin/) 3

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II. 専門研修施設群と研修プログラム 1. プログラム全体の指導医数 症例数 プログラム全体の指導医数 :48 人 昨年一年間のプログラム施設全体の症例数 疾患外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 4204 1283 F1 1129 F2 7438 F3 8507 F4 F50 5654 F4 F7 F8 F9 F50 2322 F6 528 その他 545 523 1934 1174 518 334 140 91 2. 連携施設名と各施設の特徴 A 研修基幹施設 施設名: 広島大学病院 施設形態: 大学病院 院長名: 平川勝洋 プログラム統括責任者氏名: 山脇成人 指導責任者氏名: 山脇成人 指導医人数:( 6 ) 人 精神科病床数:( 20 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 92 5 5

F1 27 3 F2 363 18 F3 543 29 F4 F50 829 109 F4 F7 F8 F9 F50 165 28 F6 78 3 その他 21 0 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は746 床を有する県内唯一の大学病院である 精神科病床は20 床の開放病棟と比較的に少ないが 隔離 観察室も確保しており 難治例 身体合併症例などほとんどのケースに対応し より緻密な精神症状の診断と治療の基本の習得に適している また 看護 心理 リハビリテーションの各領域と密接なチーム医療を行える人的資源が豊富な点も特徴である 外来患者もほとんどの精神疾患を網羅しており 研修の過程でほとんどの精神疾患 治療についての基礎的な知識を身につけることが可能である また 広島大学病院精神科は睡眠障害専門外来を通じて 小児 思春期精神障害症例の受診が多数あり 児童青年精神医学を専門とする医師の指導を受け 入院 外来治療を経験する B 研修連携施設 1 施設名 : 国立病院機構呉医療センター 中国がんセンター 施設形態: 公的総合病院 院長名: 谷山清己 指導責任者氏名: 竹林実 指導医人数:( 2 ) 人 精神科病床数:( 50 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 102 57 F1 28 18 6

F2 518 121 F3 1082 132 F4 F50 757 33 F4 F7 F8 F9 F50 45 6 F6 13 0 その他 8 43 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 700 床を有する 3 次救急の総合病院であり 50 床が精神科病床である 気分障害 を中心に多彩な疾患 症例を経験できる 特に入院では自殺を含む重症気分障害 難治性統合失調症 精神疾患を有する身体合併症患者などを広く受け入れており 修正型電気けいれん療法の施行数は県内で最多であり クロザピン治療 光トポグ ラフィ- 検査の応用も経験できる 当院は臨床研究部 ( 精神神経科学研究室 ) を併 設しているのも特徴であり 臨床現場でニューロサイエンスの先端的研究が体得で きる 2 施設名 : 広島市立病院機構広島市立広島市民病院 施設形態: 公的総合病院 院長名: 荒木康之 指導責任者氏名: 和田健 指導医人数:( 3 ) 人 精神科病床数:( 28 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 200 14 F1 20 2 F2 266 48 F3 730 148 F4 F50 920 80 7

F4 F7 F8 F9 F50 30 8 F6 10 6 その他 55 1 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 高度急性期医療を担う地域基幹病院の総合病院精神科である 多数の救急患者 重症患者 がん患者を対象としたコンサルテーション リエゾンサービスを展開し ている 脳神経内科 脳神経外科との連携も良好で 脳神経疾患に伴う器質性精神 障害の症例も多い 開放病棟を利用した入院診療では 気分障害を中心とした急性 期医療 適応障害へのストレスケアなどを提供している 電気けいれん療法も麻酔 科との連携のもと 年間 400 件以上を行っている 画像診断を含む初期診断を中心 に認知症性疾患の診断治療を年間 200 件以上行っている 3 施設名 : 県立広島病院 施設形態: 公的総合病院 院長名: 木矢克造 指導責任者氏名: 高畑紳一 指導医人数:( 2 ) 人 精神科病床数:( 40 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 107 21 F1 26 12 F2 463 60 F3 861 125 F4 F50 661 28 F4 F7 F8 F9 F50 25 37 F6 17 18 その他 0 0 8

施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は 700 床を有する地域基幹病院の総合病院であり 精神病床 40 床を有している 入院では 気分障害や身体合併症を併存する精神疾患を中心に多彩な疾患 症例を経験できる 精神疾患の中では摂食障害患者の入院例を年間 50 例以上診ており その身体管理 行動療法など他の施設では経験できない症例も経験できる施設である 修正型電気けいれん療法は年間 200 件以上行っている コンサルテーション リエゾンは院内で広く展開しており 身体科との連携は良好である 当院は救命救急センターを有しており 自殺企図症例も多く経験できる 更に他の施設にはない緩和ケア病棟を併設しており 緩和ケア病棟のカンファレンスへの参加を含め サイコオンコロジーも学ぶことが出来る 4 施設名 : 特定医療法人大慈会三原病院 施設形態: 民間単科精神科病院 院長名: 小山田孝裕 指導責任者氏名: 小山田孝裕 指導医人数:( 2 ) 人 精神科病床数:( 405 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 211 233 F1 59 42 F2 603 354 F3 278 67 F4 F50 200 31 F4 F7 F8 F9 F50 257 53 F6 27 13 その他 30 3 施設としての特徴 ( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は 405 床の精神科病床を有する精神科病院である 60 床の急性期治療病棟 9

を有し他の 2 か所の精神科病院とともに広島県東部の精神科救急医療体制を担っている 主な医療圏は三原市や尾道市であるが 山陽道 尾道道 西瀬戸道とのアクセスが良く 福山市 東広島市 広島県北部 愛媛県からの患者も受け入れている 中山間地域や島しょ部に隣接しており地域における精神医療を学ぶことができる 105 床の認知症疾患治療病棟を有しており平成 22 年 7 月から広島県東部認知症疾患医療センターに指定されている アルコールリハビリテーションプログラム アルコール低減治療プログラムも有しており依存症治療も積極的に行っている 5 施設名 : 医療法人せのがわ瀬野川病院 施設形態: 民間単科精神科病院 院長名: 津久江亮大郎 指導責任者氏名: 加賀谷有行 指導医人数:( 6 ) 人 精神科病床数:( 325 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 82 49 F1 520 258 F2 983 319 F3 393 87 F4 F50 261 23 F4 F7 F8 F9 F50 106 39 F6 127 25 その他 31 10 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は広島県 広島市精神科救急医療センターと 広島県西部地区精神科救急医療施設の指定を受けた県内の精神科救急の中核病院である 病床は 325 床 救急入院料病棟を 2 病棟 112 床を有する急性期症例の豊富な精神科病院である 平成 27 年の措置入院件数は 63 件 難治性統合失調症に対するクロザピンの登録医療機関 10

であり また修正型電気けいれん療法を実施しており 薬物療法抵抗性や緊急性の高い症例へ対応している 地域ケアにも力を入れており デイケアと訪問看護の件数はそれぞれ年間延べ 4 万件を超える また 就労移行支援事業 就労継続支援事業 B 型 地域生活支援センターなど 地域生活を支援するためのトータルケアを行っている アルコール 薬物依存症の入院件数は年間 300 例以上であり 専門治療プログラムを実施している また 司法鑑定業務や刑務所での精神科診察など 司法精神医療についても経験可能である 近年増加している認知症に対しては 広島市東部認知症疾患医療センターに指定されている このように当院では 精神科救急 精神科リハビリテーション 依存症 司法精神医療 認知症など幅広い研修が可能である 6 施設名 : 医療法人社団更生会草津病院 施設形態: 民間単科精神科病院 院長名: 佐藤悟朗 指導責任者氏名: 矢田博己 指導医人数:( 5 ) 人 精神科病床数:( 429 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 1447 303 F1 287 91 F2 1847 407 F3 1279 324 F4 F50 839 105 F4 F7 F8 F9 F50 15 1 F6 118 38 その他 312 5 施設としての特徴 ( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は 精神科救急医療施設であり 広島市西部認知症疾患医療センターも受 11

託していることから 年間初診患者数 2,250 人 (2015 年度実績 ) と多くの症例を経験することができる 入院においても精神科救急病棟 (2016 年 10 月 20 日現在 3 病棟 14 9 床 ) 認知症治療病棟を保有しており 入院患者数は1,424 人 平均在院日数は94.9 日 ( いずれも2015 年度実績 ) と精神科急性期医療を十分学ぶことができる 疾患については 統合失調症 認知症 気分 ( 感情 ) 障害 神経症性障害を中心とした診療を行っている 統合失調症においては 救急診療体制 ( 夜間外来 入院件数 280 件 措置入院 54 件 いずれも2015 年度実績 ) を行っており 豊富な症例を経験することができる また 治療抵抗性統合失調症に対してクロザピン m-ect 治療を行っている 在院日数短縮化には退院後の手厚いフォロー体制が必要である 当院の外来リハビリテーションプログラムはデイケアのみでなく 軽症患者は就労支援 就労継続支援 B 型事業所 そして長期入院患者などの重症者には自立訓練事業所 ( 中間施設 ) による在宅移行支援や3つの訪問看護ステーションによる訪問看護 (2015 年度実績 27,225 件 ) など多層性の地域生活支援を行っている 認知症においては 認知症疾患医療センターの役割を担い 認知症の鑑別診断 (2015 年度実績 834 件 ) 治療 認知症に伴う行動心理症状(BPSD) の入院治療 (2015 年度実績 304 件 ) また身体科 高齢者施設 地域包括支援センターなどとの連携を学ぶことができる 気分障害においては ストレスケア病棟による入院治療のみでなく うつ病および双極性障害の集団認知行動療法 復職のためのリワークプログラムなど 気分障害の初期治療から社会復帰支援まで幅広く学ぶことができる 7 施設名 : ふたば病院 施設形態: 民間単科精神科病院 院長名: 高見浩 指導責任者氏名: 小鶴俊郎 指導医人数:( 4 ) 人 精神科病床数:( 208 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 553 211 12

F1 16 13 F2 249 114 F3 229 45 F4 F50 165 12 F4 F7 F8 F9 F50 0 0 F6 10 1 その他 11 0 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 平成 16 年 9 月に策定された 精神保健福祉施策の改革ビジョン に基づき, 当院でも精神障害者の地域医療および地域生活支援の強化を図っている 具体的には,1 当法人内に属するケアマネジメント機関 ( 障害相談支援事業 包括支援センター 居宅介護事業等 ) と精神科訪問看護による多職種での, 患者あるいは障害の特性や課題に合わせた在宅訪問を基盤とした支援,2 状態や希望, 経済力に応じた複数のグループホーム ( 介護包括型及び外部利用型等 ) の整備により長期及び重度の入院患者の円滑な地域移行支援,3 精神科デイケア, デイナイトケア及びショートケアにおける, 疾病教育や生活リハビリの提供, 及び訪問看護, 訪問リハビリ 地域活動支援センター等の24 時間サポート体制での地域定着支援 再発予防支援,4 地域援助者を含む多職種による精神科デイケアでの社会参加を目標とした就労準備支援,5 未受診者に対する相談及び初診から入院や通院までの一体的なケースマネジメント, などを行っている また, 呉圏域における高齢化率は広島県および全国水準を大きく上回っており, 認知症疾患医療センターや認知症初期集中支援チームの活動を通じ, オレンジプランに掲げられた 認知症の早期診断 早期対応をきちんと行い, 在宅生活をできるだけ長く という目標の実現に向け, 地域への訪問や認知症サロンの開催, 医療 福祉 行政機関等との連携, 認知症に関する普及啓発などの取り組みを行っている さらに, 医療観察法指定通院医療機関として, 関係諸機関と連携して対象行為を行った精神障害者の再発防止及び社会復帰の支援を行っている 8 施設名 : 独立行政法人国立病院機構賀茂精神医療センター 施設形態: 独立行政法人 ( 国 ) 院長名: 坂尾良一 指導責任者氏名: 寺井英一 13

指導医人数 :( 4 ) 人 精神科病床数 :( 330 ) 床 疾患別入院数 外来数 ( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 38 21 F1 11 7 F2 516 108 F3 149 50 F4 F50 68 11 F4 F7 F8 F9 F50 122 9 F6 52 3 その他 0 0 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は 広島県の東部及び西部の精神科救急を補完する役割を担い 保健所と連携し精神科救急に携わり 急性期から多職種によるリハビリテーション活動を実施すると共に 訪問看護など地域精神医療にも取り組み また精神保健福祉法のみならず医療観察法に基づく精神科医療を実践している 当院の専門医研修指導医は 精神科リハビリテーション 地域精神医学 精神科救急 法と精神医学に高い専門性を持っており この指導医の指導の下 リハビリテーション症例 精神科救急症例 クロザリルの処方 医療観察法入院医療の実際や精神鑑定の実際を経験できる また指導は 入退院事例検討 事例検討に加え個別指導も実施する 賀茂精神医療センターは毎週多施設共同の国立病院機構精神医学講座 ( 基礎講座 応用講座 ) をテレビ会議システムで実施している 研修プログラムでは 心理社会的療法 精神科リハビリテーション及び地域精神医療 保健 福祉や院内外の社会資源ネットワークを実際に体験することから開始する 退院支援については 看護師 精神保健福祉士等と協力し地域支援計画の立案を学ぶ 院内組織であり 地域支援の主要拠点でもあるデイケア 訪問看護への参加 及び保健所 社会福祉協議会 地域生活支援センター グループホーム 民生委員 職場 学校など広く社会資源との連携を体験する 社会復帰を目指す大切さと責任の重さを 各部門責任者及び指導医 精神保健指定医が運 14

営する 診療会議 コメディカル連携ミーティング などを通じて体験することができる 精神科救急では 救急医療の実際を指導医 精神保健指定医と共に体験実践する また 病院内 病院間 広域ネットワークなど多種多様な精神科救急の現実を学ぶ 法と精神医学では 鑑定 医療法 精神保健福祉法 心神喪失者等医療観察法 成年後見制度等を学ぶことが出来るとともに 日常の臨床で 自らの行動を 法 の視点から点検する態度を身につけると共に 司法精神医学に関する問題を理解する 具体的には 精神保健福祉法全般を理解し 特に行動制限事項について把握し 一般精神科医療で遭遇する法的問題についての知識を習得する 精神鑑定に鑑定助手として参加し 精神鑑定に陪席記述し 鑑定会議に参加しながら精神鑑定の実際を知るなどである 9 施設名 : 医療法人緑誠会光の丘病院 施設形態: 民間単科精神科病院 院長名: 馬屋原健 指導責任者氏名: 石岡芳隆 指導医人数:( 2 ) 人 精神科病床数:( 175 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 323 46 F1 90 22 F2 554 83 F3 416 57 F4 F50 283 8 F4 F7 F8 F9 F50 427 15 F6 18 4 その他 12 0 施設としての特徴 ( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は広島県東部に位置する福山市 ( 人口約 47 万人 ) という地方中核都市の郊 15

外にある 175 床の小 ~ 中規模病院である 人口増加率の高い駅家町や神辺町を含む福山市北西部 そして高齢化率の高い府中市市街地区域における唯一の精神科病院として また福山 府中二次医療圏における唯一の認知症疾患医療センターとして地域の総合的な精神科医療 相談機関としての役割を果たしている 平成 27 年度の初診患者数は 564 人 1 日平均外来患者数は 123 人 入院患者数は 277 人 退院者数は 269 人である また認知症疾患医療センターの実績としては認知症疾患外来患者数 1432 人 ( 内鑑別診断数は 171 人 入院者数 64 人 ) である 当院の特徴の1つとして総合回診を毎週火曜日の午前中に常勤医師 看護師 薬剤師 PSW CP OTR 栄養士で行っている 各病棟の入退院報告 入院 2か月経過時アセスメント 措置入院患者及び医療保護入院患者の定期病状報告を簡潔に行い多職種が参加し様々な意見を反映させる場として機能している また治療の平準化を目指し3 疾患 ( 統合失調症 アルコール依存症 認知症 ) のクリニカルパスの導入しておりクリニカルパス推進委員会を発足してより良いクリニカルパスの作成及び実施に向けた検討を行っている また 平成 28 年 9 月に電子カルテを導入し今まで以上に業務の合理化 院内における情報の共有化を図り 多職種協働によるより上質なチーム医療を実践している 10 施設名 : 医療法人翠星会松田病院 施設形態: 民間単科精神科病院 院長名: 松田文雄 指導責任者氏名: 松田文雄 指導医人数:( 3 ) 人 精神科病床数:( 110 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 4 2 F1 4 1 F2 26 26 F3 128 17 F4 F50 116 15 16

F4 F7 F8 F9 F50 217 31 F6 4 0 その他 12 1 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 乳幼児 児童思春期 成人期 老年期すべての年代に渡る精神科臨床を対象とする 中でも児童思春期は 他施設では経験できない県内唯一の児童思春期精神科専門病棟 (20 床 ) を有しており 外来および入院で多数の臨床研修を履修できる 当院は児童 思春期の心の問題に対して専門的治療を行っていることが特徴である 児童 思春期の心の問題には 不登校 自傷行為 家庭内暴力 引きこもり 摂食障害 強迫性障害 統合失調症や気分障害 ( 双極性感情障害ほか ) の精神疾患 発達障害など様々なものがあり それらの問題は本人の心の苦しみを伝えるメッセージであったり 心の苦しみから逃れる為の手段であったりすることが多い 治療を行うに際しては 本人の言葉を傾聴し 態度や行動から伝わるものを受け止め 心の動きを理解していくことを大事にしている そのことが安定した治療関係を作り上げ 本人の心の安定や成長に役立つと考えている このような力動的精神医学に基づき 病棟では毎日カンファレンスに様々な職種のスタッフが参加し チーム医療 入院治療を行っている 児童 思春期の治療に際しては 家族 学校 職場関係者の方からの相談にも応じ 本人への関わりについて助言することも行っている 外来は 月曜日から土曜日まで診療を行っている ( 初診 40 件 再診 1400 件 / 月 ) 精神科訪問看護は院内で行っており 広島市内全域を訪問(100 件 / 月 ) 精神科デイケアは 3 つのプログラムがあり 集団活動や就労支援を目指す方のステップアップグループ 引きこもりの方等を対象とした個別グループ さらに発達障害の診断のある小学生グループである 土曜日は心理技術者等と連携し ペアレントトレーニングを行っている 外来患者の年齢層は 20 歳未満が半数となっている 成人の発達障害診断目的のための患者も多く 必要に応じて診断のための検査入院プログラムがある また 他機関と連携しながら就労に向けて取り組んでいるケースもある 11 施設名 : 医療法人あさだ会浅田病院 施設形態: 民間単科精神科病院 院長名: 浅田護 指導責任者氏名: 浅田護 17

指導医人数 :( 2 ) 人 精神科病床数 :( 152 ) 床 疾患別入院数 外来数 ( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 5 5 F1 3 2 F2 198 71 F3 133 31 F4 F50 191 19 F4 F7 F8 F9 F50 652 42 F6 33 21 その他 25 4 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 当院の年間新患数が 473 名 そのうち 20 才未満が 297 名 (62.8%) 更にそのうちの 145 名 (48.8%) が 12 歳以下の新患が多いというのが特徴です 自閉症スペクトラム障害 注意欠陥多動性障害の児童思春期が疾患として約 8 割を占めています こうした疾患に対する当院のアプローチの特徴は 単に症状診断と療育的アプローチに留まらず 診察室の家族や治療者を関係性の中で無意識的交流の理解を大事にすることです すなわち力動的アプローチです 入院は主に中学生以上の思春期の患者と青年期のパーソナリティ障害の患者が常に 15 名前後入院している病棟があります 治療的アプローチとしては 各種グループ療法 コミュニティミーティング 個人精神療法など 力動的な視点にたった治療とマネージメントが特長です また 入院外来問わず 精神医療 福祉 学校 行政 司法 警察などの多様な社会資源が一同に会して行う ケアマネージメント及び力動的視点を組み合わせた地域ケア会議を開催しています 今年度は平成 28 年 5 月から平成 29 年 3 月までの予定を含め 52 件の開催を見込んでおります 12 施設名 : 広島第一病院 18

施設形態: 民間単科精神科病院 院長名: 松岡龍雄 指導責任者氏名: 松岡龍雄 指導医人数:( 4 ) 人 精神科病床数:( 200 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 63 62 F1 4 33 F2 291 84 F3 193 31 F4 F50 1 8 F4 F7 F8 F9 F50 43 22 F6 1 8 その他 0 0 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 地域精神科医療に積極的に取り組んでいます 専門医療としては 難治性精神 疾患治療 ( クロザピン m ECT) 認知症があり 各ステージに合わせた専門治 療が可能です また 医療観察法指定通院医療機関に指定されており司法精神医 学も取り組んでいます また 精神科救急施設ではありませんが 積極的に時間 外等の救急患者の対応も行っています 入院患者の中に身体合併症を有する患者 が多いのも特徴で なるべく他院ではなく院内で診るような体制で取り組んでい ます また 通所リハは精神科デイケア 重度認知症デイケアを有し 精神科在 宅医療も訪問看護ステーションから 24 時間サービスを提供し 様々な精神疾患を もつ在宅患者を支援しています 13 施設名 : 地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立安佐市民病院 施設形態 : 公的総合病院 19

院長名: 平林直樹 指導責任者氏名: 日笠哲 指導医人数:( 1 ) 人 精神科病床数:( 0 ) 床 ( ただし 一般病床 15 床あり ) 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 40 0 F1 30 10 F2 40 0 F3 200 30 F4 F50 200 15 F4 F7 F8 F9 F50 40 5 F6 20 0 その他 10 0 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 当院は広島市郊外に立地する全 23 診療科 527 床の総合病院であり 救急 がん診療を中心とし 医療圏として広島市北部 ( 安佐北区 安佐南区 ) 広島県北部地域 島根県の一部など広域をカバーする地域唯一の急性期基幹病院である 当精神科では 一般病棟入院患者にみられるせん妄や緩和ケア 自殺 自傷関連などの救急受診患者 身体合併症を有する精神疾患患者へのコンサルテーション リエゾン医療に特に注力している 当科でのコンサルテーション リエゾンの大きな特徴は 多職種医療チームと協働して診療を行っていることである 具体的には 病院全体として高齢者対策に取り組んでおり 認知症や高齢者を対象とした 認知症ケア せん妄対策チーム と がん患者を中心に 心不全などの非がん患者も対象とした広島地区屈指の 緩和ケアチーム で チーム医療の実践経験を積むことが出来る 認知症ケア せん妄対策チームでは 認知症やせん妄の治療 ケアの実際的介入の他 せん妄の予防的観点からの介入の取り組みを行っている 緩和ケアチーム 緩和ケア内科では がんを有する患者の精神的ケアの重要性を汲み 患者家族への関わりの実際を研修することが可能である 他に 消化器内科や総合診療 20

科 ( 内科救急 ) で多くみられるアルコール関連の問題については 短期間の介入を実施するため アルコールリハビリテーションプログラムを運用しており 断酒治療支援が可能である これらは他の医療機関にはないコンサルテーション リエゾンのプログラムである 病院全体の特徴 性格として アットホームで各診療科の垣根がなく 横のつながりが円滑であることが特徴であり このような環境の中で 一般医療の中での精神科診療の重要性や他診療科 多職種 あるいは地域の医療 介護スタッフとの連携の重要性を経験することが出来る 14 施設名 : 医療法人社団知仁会メープルヒル病院 施設形態: 民間精神科病院 院長名: 石井知行 指導責任者氏名: 石井知行 指導医人数:( 3 ) 人 精神科病床数:( 296 ) 床 疾患別入院数 外来数( 年間 ) 疾患 外来患者数 ( 年間 ) 入院患者数 ( 年間 ) F0 937 254 F1 4 9 F2 521 121 F3 1893 1 F4 F50 163 21 F4 F7 F8 F9 F50 178 38 F6 0 0 その他 18 24 施設としての特徴( 扱う疾患の特徴等 ) 精神一般 精神療養病棟 認知症治療病棟 療養病棟 介護療養型医療施設から 病棟は成り立っている 身体 - 精神 - 社会の三つの軸においてトータルに理解し治療と支援を行うとい 21

う基本理念から精神疾患患者に対しても身体合併症に対する検査と治療を手厚く行っている 認知症高齢者の処遇は軽度と重度を一緒に処遇するべきではないとの考えから軽度 中等度 重度 最重度 身体合併症病棟 (Medical Psychiatric Unit-Dementia MPU-D) と5つの異なったタイプの病棟に分けている 重症度に応じた設備 リハビリプログラムを用意し MPU-D は必要に応じて内科医 神経内科医 精神科医による複数主治医制としている 精神疾患に対しては地域活動支援センターみらい 一体型指定共同生活開度事業所あいきらきらホームにより地域移行と地域生活サポートを行っている 高齢者に対しては介護老人保健施設 通所デイケア 訪問看護など各種介護保険施設によりサポートしている 家族が認知症に気付くと医療は敷居が高いため 地域包括支援センターや居宅介護支援事業所などに相談し 介護保険の適用で終わり重度化してから医療を受診することが多くみられる 地域包括支援センターと認知症疾患医療センターを合併してワンストップで早期診断早期介入できる合併型センターを全国で 1 か所のみモデル事業中である これに認知症初期集中支援チーム 認知症地域支援推進員を併設して地域連携パスにより家族 利用者 かかりつけ医など他の社会資源とネットワークを構成している 3. 研修プログラム 1) 年次到達目標専攻医は精神科領域専門医制度の研修手帳にしたがって専門知識を習得する 研修期間中に以下の領域の知識を広く学ぶ必要がある 1. 患者及び家族との面接 2. 疾患概念の病態の理解 3. 診断と治療計画 4. 補助検査法 5. 薬物 身体療法, 6. 精神療法 7. 心理社会的療法など 8. 精神科救急 9. リエゾン コンサルテーション精神医学 10. 法と精神医学 11. 災害精神医学 12. 医の倫理 13. 安全管理 各年次毎の到達目標は以下の通りである 到達目標 1 年目 : 基幹病院または連携病院で 指導医と一緒に統合失調症 気分障害 器質性精神障害の患者等を受け持ち 面接の仕方 診断と治療計画 薬物療法及び精神療法の基本を学び リエゾン 精神医学を経験する とくに面接によって情報を抽出し診断に結びつけるとともに 良好な治療関係を構築し維持することを学ぶ 精神療法の習得を目指し認知行動療法 精神分析的精神療法 精神力動療法のいずれかのカンファレンス セミナーに参加する また 児童 思春期精神障害の診断 治療を経験する 院内研究会や学会で発表 討論する 2 年目 : 連携病院で 指導医の指導を受けつつ 自立して 面接の仕方を深め 診断と治療計画の能力を充実させ 薬物療法の技法を向上させ 精神療法として認知行動療法と力動的精神療法の基本的考え方と技法を学ぶ 精神科救急に従事して対応の仕方を学ぶ 神経症性障害の診断 治療を経験する ひきつづ 22

き精神療法の修練を行う 院内研究会や学会で発表 討論する 3 年目 : 指導医から自立して診療できるようにする 連携病院はより幅広い選択肢の中から専攻医の志向を考慮して選択する 認知行動療法や力動的精神療法を上級者の指導の下に実践する 慢性統合失調症患者等を対象とした心理社会的療法 精神科リハビリテーション 地域精神医療等を学ぶ パーソナリティー障害および種々の依存症患者の診断 治療を経験する 外部の学会 研究会などで積極的に症例発表する 2) 研修カリキュラムについて 研修カリキュラムは 専攻医研修マニュアル ( 別紙 ) 研修記録簿 ( 別紙 ) を参照 3) 個別項目について 1 倫理性 社会性基幹施設において他科の専攻医とともに研修会が実施される コンサルテーションリエゾンを通して身体科との連携を持つことによって医師としての責任や社会性 倫理観などについても多くの先輩や他の医療スタッフからも学ぶ機会を得ることができる 2 学問的姿勢専攻医は医学 医療の進歩に遅れることなく 常に研鑽自己学習することが求められる すべての研修期間を通じて与えられた症例を院内の症例検討会で発表することを基本とし その過程で過去の類似症例を文献的に調査するなどの姿勢を心がける その中で特に興味ある症例については 地方会等での発表や学内誌などへの投稿を進める 3 コアコンピテンシーの習得研修期間を通じて 1) 患者関係の構築 2) チーム医療の実践 3) 安全管理 4) 症例プレゼンテーション技術 5) 医療における社会的 組織的 倫理的側面の理解 を到達目標とし 医師としてのコアコンピテンシーの習得を目指す さらに精神科診断面接 精神療法 精神科薬物療法 リエゾンコンサルテーションといった精神科医特有のコンピテンシーの獲得を目指し 下に示す講義を実施する 23

4 学術活動 ( 学会発表 論文の執筆等 ) 基幹施設において臨床研究 基礎研究に従事しその成果を学会や論文として発 表する 5 自己学習患者の問題点を正しく把握し 自分なりに解決しようとする自主的 積極的態度が要求され 医師自身を見つめる態度も重要である 患者を診療する際に現在有している最善を尽くし その上でわからぬところ 足りないところを正しく把握して自ら勉強し より良い医療の提供に努める そのため 自主研修日が定められている 4) ローテーションモデル 年度研修計画の概要を下に示す 24

典型的には 1 年目に基幹病院である広島大学病院をローテートし 精神科医としての基本的な知識を身につけるとともに児童 思春期症例を経験する 2 3 年目上半期には総合病院精神科 ( 県立広島病院 呉医療センター 広島市民病院 ) 単科精神科病院 ( 瀬野川病院 三原病院 草津病院 ) をローテートし 身体合併症治療 難治 急性期症例 認知症症例 依存症症例などを幅広く経験し 精神療法 薬物療法を主体とする治療手技 生物学的検査 心理検査などの検査手法 精神保健福祉法や社会資源についての知識と技術を深めていく 3 年目下半期には 各専攻医の関心と病院の特徴が合致する研修先を選択可能であり 専門医取 25

得後の更に高度な専門性の獲得に繋がる研修となる 専門領域として 地域医療 社会復帰支援 老年期精神医療 児童 思春期精神医療 司法精神医療 総合病院精神科医療 薬物依存 アルコール症医療 気分障害リワークなど幅広く選択可能である これら3 年間のローテート先や順序については 本人の希望に応じて柔軟な対応が可能である 5) 研修の週間 年間計画 本プログラム冊子末尾の資料 1 から資料 3 を参照 4. プログラム管理体制について プログラム管理委員会 26

プログラム統括責任者岡本泰昌 連携施設における委員会組織各連携病院の指導責任者および実務担当の指導医によって構成される 5. 評価について 1) 評価体制広島大学病院 : 岡本泰昌 町野彰彦 片山真由美 岩田尚大県立広島病院 : 高畑紳一呉医療センター 中国がんセンター : 竹林実 : 広島市民病院 : 和田健瀬野川病院 : 加賀谷有行三原病院 : 小山田孝裕草津病院 : 矢田博己ふたば病院 : 小鶴俊郎光の丘病院 : 石岡芳隆賀茂精神医療センター : 寺井英一松田病院 : 松田文雄浅田病院 : 浅田護メープルヒル病院 : 石井知行第一病院 : 松岡龍雄安佐市民病院 : 日笠哲 2) 評価時期と評価方法 3 か月ごとに カリキュラムに基づいたプログラムの進行状況を専攻医と指導医が確認し その後の研修方法を定める 毎年 9 月 3 月に研修施設群全体で専攻医の研修状況を確認し 評価する 毎年度末および各研修施設での研修修了時には 当該研修施設の指導責任者と専攻医がそれぞれ各専攻医の目標達成度を評価し フィードバックする 毎年度末に 1 年間のプログラムの進行状況並びに研修目標の達成度を指導責任者が確認し 次年度の研修計画を作成する またその結果を統括責任者に提出する その際の専攻医の研修実績および評価には研修記録簿 / システムを用いる 3) 研修時に則るマニュアルについて 研修記録簿 ( 別紙 ) に研修実績を記載し 指導医による形成的評価 フィードバックを受ける 総括的評価は精神科研修カリキュラムに則り 少なくとも年 1 回おこなう 27

広島大学病院にて専攻医の研修履歴 ( 研修施設 期間 担当した専門研修指導医 ) 研修実績 研修評価を保管する さらに専攻医による専門研修施設および専門研修プログラムに対する評価も保管する プログラム運用マニュアルは以下の専攻医研修マニュアルと指導医マニュアルを用いる 専攻医研修マニュアル ( 別紙 ) 指導医マニュアル ( 別紙 ) 専攻医研修実績記録 研修記録簿 に研修実績を記録し 一定の経験を積むごとに専攻医自身が形成的評価をおこない記録する 少なくとも年に1 回は形成的評価により 指定された研修項目を年次ごとの達成目標に従って 各分野の形成的自己評価をおこなうこと 研修を修了しようとする年度末には総括的評価により評価が行われる 指導医による指導とフィードバックの記録専攻医自身が自分の達成度評価をおこない 指導医も形成的評価をおこない記録する 少なくとも年 1 回は指定された研修項目を年次ごとの達成目標に従って 各分野の形成的評価をおこない評価者は 劣る やや劣る の評価をつけた項目については必ず改善のためのフィードバックをおこない記録し 翌年度の研修に反映させる 6. 全体の管理運営体制 1) 専攻医の就業環境の整備 ( 労務管理 ) 各施設の労務管理基準に準拠する なお 各年度における当直の目安は以下の通り < 大学病院 (1 年目 )> 当直 : 月 3 回程度 < 総合病院 (2 年目 )> オンコール待機 : 月 4~5 回程度 < 精神科病院 > 当直 : 月 3~4 回程度 2) 専攻医の心身の健康管理各施設の健康管理基準に準拠する 3) プログラムの改善 改良基幹病院の統括責任者と連携施設の指導責任者による委員会にて定期的にプログラム内容について討議し 継続的な改良を実施する 4) FDの計画 実施年 1 回 プログラム管理委員会が主導し各施設における研修状況を評価する 28

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いずれの施設においても 就業時間が 40 時間 / 週を超える場合は 専攻医との合 意の上で実施される 原則として 40 時間 / 週を超えるスケジュールについては自 由参加とする 36

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