初めての人のための 英語の論文の書き方 英文偏 1 荒木光典
2 を網羅するには書籍が必要 本プレゼンでは 論文に議論を絞る 実践を踏まえて初めて書く人の混乱を防ぐ 難度分類 : 難
使う道具は 3 辞書 おすすめ英辞郎 ( インストール判 ) 例文検索 weblio http://ejje.weblio.jp/sentence/ レアものに注意 1 例しかない例文をまねない
知らない単語の調べ方 4 知らない単語和英 英和 The 確認 of the assignment of H 2 CCCCH 2+ came from.. (H 2 CCCCH 2+ の帰属の確認は から得られた ) 確認 和英 affirmation confirmation verification 英和 それぞれ検索場合によっては動詞で検索 affirm 自動-1 法律 下級審の判決を 支持する 自動-2 法律 宣誓しないで 証言する 陳述する 他動-1 ~を支持する ~に賛同する 他動-2 ~が本当であることを 認める 確認する confirm 他動-1 確かめる 確認する 裏付ける 他動-2 追認する 承認する 正式に発表する 他動-3 決心 態度 決意 信念 意見などを 確かにする 強める 固める 支持する 他動-4 教会 堅信式を施す 授堅する verify 他動 -1 ~ が真実であることを証拠などによって 検証 [ 立証 実証 ] する 他動 -2 調査などによって ~ を 確かめる 確認する 点検する 照合する
5 難 文の構成 主語によって文の流れを制御 人の話をしているのか スペクトルの話をしているのかは主語で決まる ( 受験英語では不問だった問題 ) このスペクトルが A さん等によって測定された 話題はスペクトル A さん等がこのスペクトルを測定した 話題は人々 ひとつの文はひとつのことしか言わない 長い文 : インパクト小 短い文 : インパクト大 難 違う話題をくっつけない They detected the spectrum of the x-y band, and the structure was obtained. 人の話題と分子構造の話題が混在 They detected the spectrum of the x-y band and determined the structure. 主語を同じにする ( 両方とも人を話題にする ) They detected the spectrum of the x-y band. The structure was obtained by an analysis of the spectrum. 文を区切って話題を切り替える
文の構成 6 難 名詞同士なら is の前後は等価 A is B. A=B (A B 共に名詞 ) Kagurazaka is in Tokyo. Kagurazaka is Tokyo. パラレルリズムでわかりやすく ( 日本語でも ) A は 1 B は 2 である A は 1 2 なのは B である 比較するときや並べるときは同じ文法を使う 対立軸を明確に 基底状態はよく解明されているが 励起状態はまだほとんどわかっていない そこで励起状態の研究に取り組んだ ( ) 基底状態はよく解明されているが 未帰属のスペクトルもまだある そこで励起状態の研究に取り組んだ ( 対立軸不明 )
よくある間違い 7 難 SVO の適切な関係 計算は報告しません Fore field of this ion was reported by a quantum-chemical calculation. ( 荒木の昔の原稿 ) 人が報告します Fore field of this ion was reported by Yamada et al. 計算は決定します Fore field of this ion was determined by a quantum-chemical calculation. obtain, estimate, predict
式の書き方 8 ピリオドの位置に注意 as 式. as follows: 式. in the following. 式 in the following (equations). 式 式の後に記号の説明を付け加えるときには 式, where 式の中の記号 is the とする The transition dipole is given as 式, where μ is the permanent dipole moment and S is the transition strength.
9 名詞 名詞 ( 名詞句 ) は統一する 同じものを違う言い方で言わない (emission, radiation の混在など ) 自然に頭から出てくる文章では統一が取れていない 意図的に統一する作業が必要 ( マーカーペンを使う ) 難 名詞は裸にしない ( 単複同形と数えられない名詞は可 ) a, an, the, -s などを付ける 業者の添削者は実物を知らないために やりきれない 執筆者の実力が必要
10 接続詞 文頭に接続詞を多用しない 次の文への単なる誘導の場合は接続詞なし 重要なところだけ接続詞あり 文頭に And と Then は使わない
11 形容詞 副詞 前置詞 形容詞 名詞を修飾 副詞 それ以外を修飾 ( 主に動詞 形容詞も修飾可 ) 形容詞と副詞を間違えない X slowly moves. X slow moves. slow motion slowly motion by と with by 方法 (by a detector. ) with 道具 by using 方法 or 道具
12 自動詞と他動詞 難 目的語を必要とする ( 他動詞 )/ しない ( 自動詞 ) 他動詞 : 目的語を述べることが目的 覚えられません まめに辞書を活用する 両方とれる動詞が多い
13 自動詞と他動詞 自動詞は受動態にならない 難 Fluorescence occurs in exciting an upper state. Fluorescence is occurred by an excitation of an upper state. occur + r + ed (occurred) は完了形で利用する 他動詞は目的語を伴う (induce: 他動詞 ) An excitation of an upper state induces fluorescence. An excitation of an upper state induces. Fluorescence occurs( 自動詞 ). 下線部が言いたいこと 動詞の後に前置詞は欲しいのか? 他動詞 自動詞で判断 An excitation of an upper state induces fluorescence. An excitation of an upper state induces to fluorescence.
14 助動詞 述べていることの可能性を調整する たくさんあるが 初心者の論文では 下記の 3 つの活用が重要 なし > will > can > may なし : 100-99% will: 99-95% can: 95-80% may: 80-60%
15 項記号と the の関係 項記号で記載されている 特定されている the the vibrational levels of the B 2 P state the vibrational levels of B 2 P a population of the v = 2 level a population of v = 2 the spectrum of the A-X transition the spectrum of A-X
16 理由の述べ方 because は二つの文を接続する形で使用する This band can be assigned to H 2 O, because it has the frequency of xx.xxx GHz. This band can be assigned to H 2 O. Because it has the frequency of xx.xxx GHz. This band can be assigned to H 2 O. The reason is because it has the frequency of xx.xxx GHz. because: 読み手が知らない理由 かつ理由が重要 as: 相手が知らない理由 かつ理由が重要ではない since: 先ほど述べて相手が知っている理由
17 その他 括弧の利用は最小限に 装置の型番は可 多くの場合 ( ) ではなく,, を用いて挿入 日本語のように多用は不可 添削を受けた場合 添削反映後に 確認する 反映忘れは 1 割ほど発生する
最後に まずは からよろしく
19 おしまい 国立科学博物館生命大躍進 では 書いてみよう