フル IP 4K 制作サブ / 4K 中継車システム ~ 設備概要 IP システム導入から運用まで ~ クロスメディア局次長浅井隆士 2019.11.14
1.IP LIVE SYSTEM 設備概要 L1 サブ 中継車 対応フォーマット 映像 4K 2K SONY NMI(NETWORKED MEDIA INTERFACE) 音声 AES/EBU アナログ (N-1 MTX SUB 間などは DanteNetwork) DanteNetwork 映像スイッチャー XVS-6000 ( 入力 IP 64 出力 IP 16/ ベースバンド 16) ベースバンド出力はモニター系のみに使用 カメラ CCU HDR コンバーター 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 1 HDC-4300(CAM) HDCU-4300(CCU) HDRC-4000(HDR コンバーター ) 2019 年 4 月 1 日運用開始サブ 中継車の構成を可能な限り統一 IPシステム導入へのハードルを下げる
2 制作サブ 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 2
3 制作サブ 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 3
4 中継車 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 4
4. 中継車 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 5
5. サブ 中継車更新の検討課題 効率化 将来性 コスト 設置スペースの確保 番組制作準備時間の削減 今後不要となる機器の削減 4K HDR 対応 演出範囲の拡大 限られた予算 工事期間中の番組制作 IP システムで課題がクリアできるかも? IP システムの課題は? 新たな技術の可能性 4K は 3G-SDI が基本 世界的には IP 化の流れ 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 6
6.IP 化で変わったこと 1 ベースバンドルーター 100Gbps スイッチングハブ ベースバンドルーターは無くなり スイッチングハブで IP ルーティング 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 7
6.IP 化で変わったこと 2 同軸ケーブル 光ケーブル 映像本線のケーブルは 同軸ケーブル 光ケーブルへ ( モニター パッチ系は同軸ケーブルも存在 ) 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 8
6.IP 化で変わったこと 3 SDI 分配 IP ルーティング SDI 分配は無くなり 全て IP でルーティング 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 9
7.IP 化で変わらなかったこと 同期信号は これまで通りアナログ BB 信号 スイッチャー等の制作オペレーションは何も変わらない 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 10
8. 仕様検討 2017 年秋頃より より具体的な打ち合わせを開始基本コンセプト ベースバンドルーターなし できるだけ新たな技術は採用 打ち合わせ開始後 仕様確定までに新たに実装 実現できたこと 外部との 4K 信号入出力 3G-SDI x 4 12G-SDI IP ルーター 40G/32port 100G/32port 制御系を NS-BUS を採用 ( 制御系の IP 化 ) 日々進化する ハードや IP LIVE の最新技術をシステムに反映することができた 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 11
9.IP LIVE SYSTEM のポイント 1 ベースバンドルーター 完全レス 弊社システムの場合 2IP ルーター 汎用スイッチングハブ (100G/32port) 二重化構成 3 伝送路完全二重化 4 伝送系の全ての機器は IP LIVE システムマネージャー で GUI 管理 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 12
10.IP ルーター 汎用スイッチングハブで構成 Huawei 製 CE-8850-32CQ-EI 2 (100Gbps 32 ポート ) 本線信号は全て IP ( 光ケーブル ) で接続 伝送路完全二重化 SDI 信号はモニタ系のみ L1 サブ冗長化実装状態 構成 全系統 4K 運用 全系統 2K 運用 4K/2K 混在 ( 混在比 50%) ベースバンドルーター規模 64 64 相当 256x256 相当 160x160 相当 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 13
11. 伝送路完全二重化 映像系統概念図 CE8850(IP ルーター ) HDC-4300 HDCU-4300 XVS-6000 MUX1 MUX2 XDCAM STATION など HD-SDI のみ出力機器 SDI-IP Gateway (NXLK-IP40F など ) SDI-IP Gateway (NXLK-IP40F など ) ( 凡例 ) IP HD-SDI 各機器からは IP2 系統出力 各機器間は完全独立ネットワークとして運用 各ネットワークは両現用として運用 どちらかの系に障害発生映像は正常 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 14
12.IP LIVE システムマネージャー トータルアラームは Dashboard 画面を確認 直感的な GUI 画面 接続されている全ての機器のログを取得 障害時の原因切り分け従来システムより容易 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 15
12.IP LIVE システムマネージャー トータルアラームは Dashboard 画面を確認 直感的な GUI 画面 接続されている全ての機器のログを取得 障害時の原因切り分け従来システムより容易 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 16
12.IP LIVE システムマネージャー トータルアラームは Dashboard 画面を確認 直感的な GUI 画面 接続されている全ての機器のログを取得 障害時の原因切り分け従来システムより容易 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 17
12.IP LIVE システムマネージャー トータルアラームは Dashboard 画面を確認 直感的な GUI 画面 接続されている全ての機器のログを取得 障害時の原因切り分け従来システムより容易 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 18
13. 導入結果 ( 中継車 XVS-6000 IP ルーターラック背面 ) IP ルーター 本線信号は光ケーブルのみ 光ケーブル 1 本 =SDI ケーブル 16 本相当 SW の IP 入出力ボード光ケーブル 2 本のみ XVS-6000 ラック背面のシンプルな配線 現時点の最大限の効率化 高密度化を実現 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 19
13. 導入結果 ( 制作サブ XVS-6000 IP ルーターラック背面 ) 本線信号は光ケーブルのみ 光ケーブル 1 本 =SDI ケーブル 16 本相当 IP 入出力ボード光ケーブル 2 本 ラック背面のシンプルな配線 現時点の最大限の効率化 高密度化を実現 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 20
14. 導入結果 ( 遅延はある ) XVS-6000 MUX1 MUX2 HDC-4300 HDCU-4300 SDI-IP Gateway (NXLK-IP40F) SW 内部は SDI XDCAM STATION など SDI のみ出力機器 SDI-IP Gateway (NXLK-IP40F) SW 内部処理 SDI IP IP SDI SDI IP IP SDI 1 フレの遅延 1 フレの遅延 システムとして 2 フレの遅延 SW 入力までは全て 1 フレ遅れている SW 出力以降は実質 1 フレの遅延 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 21
15.IP LIVE SYSTEM の今後の課題 IP LIVE SYSTEM は まだ完成形ではありません 日々 進化しています リモートプロダクションでのタリーなどの IP 化実装はこれから IP LIVE SYSTEM の設備間の IP 接続は今後の課題 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 22
16. まとめ IP システムは本当に動くの? 何か不安 これが皆さんの本音 2019 年 4 月 1 日 ~ IP システムで日々 番組制作しています IP 化に伴うトラブルは全くありません これまでの制作技術のスタッフで運用できます 運用ベースは 従来システムと全く変わりません 2019 NARA TELEVISION CO.,LTD 23
ご静聴ありがとうございました