チェコの環境に対する市民意識と環境関連政策 日本貿易振興機構 海外調査部
地球温暖化問題への関心を受け 各国では環境関連政策の整備が進み 政府の啓発活動に伴い市民の環境に対する意識が高まりつつある 環境意識の高まりは地球温暖化問題だけに向けられているものではなく 健康 安心 安全 居心地の快適さ バリアフリーなどへの関心と相まっており 意識の高まりに伴い 市場が大きく変化する兆しを見せている こうした動きは先進国だけでなく新興国でも見られ 特に台湾や ASEAN ではビジネス環境の急転が見込まれている サッカー ワールド カップとオリンピックを控えているブラジルでも 政府や自治体は市民に対する環境教育にいっそう力を入れるようになった こうした世界的なトレンドを受け ジェトロでは 主要 30 カ国 地域を選び 市民の環境への意識および環境関連政策について 概要を取りまとめることとした 環境関連政策としては (1) 電力 エネルギー (2) 廃棄物処理 (3) 交通 (4) 住宅 建築をとりあげた また ビジネスの参考として 環境関連の経済指標および当該国 地域の気候関連情報についても盛り込むこととした 本レポートはこの一連の調査のチェコ版である なお本レポートは ジェトロが 環境政策関連のデータベースを運用する民間のシンクタンク Enhesa, Inc. 1 に委託した調査の報告書 Environmental Policy Research 2010 を基に ジェトロが編集 改訂を行ったものである 2011 年 1 月海外調査部 環境に対する市民意識と環境関連政策 レポート掲載国 地域一覧 EU 英国 フランス ドイツ イタリア スペイン スウェーデン ハンガリー ポーランド デンマーク チェコ サウジアラビア UAE インド シンガポール マレーシア インドネシア タイ フィリピン ベトナム カンボジア 台湾 中国 韓国 オーストラリア カナダ 米国 メキシコ ブラジル チリ 1 www.enhesa.com 1
1. 位置 気候 チェコは北緯 50 度付近に位置する中央ヨーロッパの内陸国で 北東はポーランド 西と北西はドイツ 南はオーストリア 東はスロバキアと国境を接する 総面積は 78,866km 2 地形は主に起伏のある丘陵と山岳地帯からなる 国土は主に 西にチェコ 南東にモラビア 北東にシレジアの 3 つの地域に分けられる チェコの気候は温暖ながら 年間を通じて地域的な変化が見られる 海抜に応じてその地域差は大きい また 緯度の高い地域ほど年初は厳冬で その平均気温は氷点下を下回るが 春が終わると最高気温が 30 C を上回る温かい夏が訪れ 秋にはまた寒くなる 国土の 1/3 ほどを約 25,000km 2 の森林が占める http://www.czech.cz/en/66848-climate https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/ez.html 2. 環境に対する市民意識 環境に関する教育 指導 市民意識はこれまでは環境保全活動と結びついてきた 早くから環境団体 組織が設立され その歴史は 20 世紀初頭にまで遡る が それはどちらかといえば 国の政策というよりは個人的関心に端を発するものであった 法的な観点から見た場合 環境教育と環境開発の制度基盤は 深刻な環境破壊に関する報告 (1988 年のチェルノブイリ原子力発電所事故等 ) を契機に 1990 年代に確立され始めたに過ぎない 1990 年代後半に入って法整備は進むが 環境に対する市民意識を向上させるための法令 財源 教育プログラムといった重要な要素が確立されたのは近年になってからのことである 1989 年秋のビロード革命 (Nežná revoluce) の直後には 環境問題に対する反響を受けて 緑の党 (Strana zelených) が結党されたが 同党が下院選挙で議席を獲得し 環境大臣 教育大臣 人権大臣を出すことになるのは ようやく 06 年になってからであった 緑の党の公約は 代替エネルギー源を推進し 原子力エネルギーの利用に反対することにある 直近の下院 (Poslanecká sněmovna) 選挙では敗北を喫し 議席を失った 環境に対する市民の意識は チェコが EU に加盟し EU 環境政策の第 6 次行動計画に呼応した 今後 6 年間における国家環境政策 2004-2010 2 (Státní politika životního prostředí 2004-2010) が導入された 04 年 5 月以降にも高まりを見せている なかでもこの政策の焦点は 環境保護 持続可能な開発 天然資源の利用 水資源の保護 気候の保全に置かれている 3. 環境政策および経済政策 環境を保護する義務は チェコ憲法と基本的権利および自由に関する憲章に明記されている 保護に関する一般的義務は Environmental Act No. 17/1992 Coll.(zákon č. 17/1992 Sb. o 2 http://www.cenia.cz/web/www/web-pub2.nsf/$pid/mzpmsfhdhd3o/$file/os_spzp_en_2004.pdf 2
životním prostředí) に規定されており 同法には 環境の質を保護し向上させ かつ 天然資源を理由する上での法人および自然人の義務が明記されている 環境面を含むチェコの法制度全体は 04 年 5 月 1 日の EU 加盟に先立ち 従来の EU 法の総体系 (aquis communitaire) に呼応させる形で改正が行われた チェコでは引き続き欧州指令への移行を実施し 欧州規則はチェコに直接適用されている また 国家環境政策 2004-2010(Státní politika životního prostředí 2004-2010) には チェコの環境政策分野における目標とその手段が記載されている このレポートには 環境政策分野における主要テーマに関する対応の手順も示されている チェコでは 経済事業者による環境保護の実現のため さまざまな手段が活用されている 以下にその手段を示す Ⅰ) 行政手段国または地方当局による禁止または制限命令 認可 承認の形をとる手段をいい これには 予定計画に関する環境アセスメントの結果を受けた決定 汚染排出規制 技術および製造に関する基準や規準等が含まれる Ⅱ) 経済的手段補助金 助成金 債務保証 減税 投資の繰り延べ等 環境汚染の防止を目的とするコストに寄与する手段をいう 手数料 税 罰金等 消極的で形式的な手段を含む Ⅲ) 自発的手段エコラベリング 環境マネジメント システム クリーナー プロダクション 製品のライフサイクル評価 環境会計 自主協定等 事業者がより環境に優しく 法に規定された形で事業活動を行うための任意の手段をいう Ⅳ) 教育的手段こうした手段としては 統合的な汚染物質の登録 (Integrovaný registr znečištění) 等の登録制度のほか その他教育的性質を伴う手段があげられる Ⅴ) 組織的かつ制度的手段法制度 プログラム 構想 戦略 その他環境保護に適用できる政策文書にあたる手段をいう 以上の手段は 次の優先事項に対して使用されている 1) 環境保全 景観保全 生物多様性の維持 2) 天然資源の持続可能な利用 水資源の保護 治水 物流と廃棄物の最適化 3) 人的活動による環境負荷の軽減 人間生活の質に応じた環境基準の改善 4) 地球の気候システムの保護 大気汚染の長距離移動の軽減 (1) 電力 エネルギー政策 チェコでは さまざまなエネルギー源から電力が生産されている 09 年では石炭火力による発電が 57% を占めるが その割合は減尐傾向にあり 過去 2 年間で約 2% 減尐している 石炭による電力生産に要するコストは 二酸化炭素排出枠に対する課税のため近年増加傾向にある上 限りある石炭埋蔵量から その持続は不可能である は石炭火力によるが その他としては 原子力 ガス バイオマス 風力 太陽熱などがある 3
原子力が電力生産に占める割合は 09 年の時点で 33% に上る 過去 2 年間で 3% 増加した テメリーン市の原子力発電所の設備を拡張していることから 今後も増加傾向は続くと思われる ガスによる電力生産量は 09 年の電力生産量の約 4% にあたり 減尐傾向にある チェコでは ガスによる電力生産の主な利点が 出力を柔軟に管理できることから 北部に新たなガス発電所の建設を計画している 再生可能エネルギーによる電力生産は 6% まで増加した 再生可能資源による電力生産の大半は水力発電 (3.6%) 次いでバイオマス燃焼による (2%) その他の資源は 電力生産のわずかな部分を占めるにすぎない 太陽熱発電所で生産される電力量は 再生可能資源全体のわずか 0.1% である すべての投資計画が実現された場合 10 年以内に太陽エネルギーによる電力生産量は再生可能資源による電力生産量の 4% を占めるまで増加する見込みである チェコの諸条件を勘案すると 有望な再生可能エネルギー源はバイオマスであると考えられる これは 石炭発電所において石炭とともに または個別に燃焼させることができる点にある 独立エネルギー委員会 (Zpráva Nezávislé Energetické komise 3 ) の報告書によれば バイオマスは今後数年間のうちに将来的なエネルギー資源として重要な役割を果たすものと予測されている 風力発電所も太陽光発電所とよく似た状況にある 風力発電所で生産される電力量は再生可能エネルギーによる電力量全体の約 0.35% である シェアは 20 年までに 1.5% を超えると予測されている チェコの再生エネルギーに関する法制度は 産業貿易省がウエッブサイトに英文で体系的な説明を掲載している 4 政府 (vláda) は再生可能資源による電力生産を促進するため 再生可能エネルギー資源による電力生産の促進に関する Act No. 180/2005 Coll.(zákon č. 180/2005 Sb. o podpoře výroby elektřiny z obnovitelných zdrojů energie) を制定した これは 域内電気市場における再生可能エネルギー資源による電力生産の促進に関する 01 年 9 月 27 日の欧州議会および理事会指令 Directive 2001/77/EC of the European Parliament and of the Council of 27 September 2001 5 に対応するもので 特徴は次のとおりである 1) 送電網へ優先的に接続できる 地域送電網と送電系統の事業者には 再生可能資源によって生産されたすべての電気を買い取る義務がある 2) 発電所が操業を開始した時点から 15 年間 再生可能資源から生産される電気の単位あたりの収益が保証される 3) 次の 2 つの支援制度が選択できる ⅰ) 最低限のフィードイン タリフ制度 - 生産された電気をすべて 適切な供給系統の事業者に販売することができる ⅱ) グリーン ボーナス ( 電気の市場価格に対するプレミアムの上乗せ )- 再生可能資源から生産された電気をプレミアム価格で単一の電気市場で販売することができる 3 http://www.vlada.cz/cz/media-centrum/aktualne/zprava-nezavisle-odborne-komise-pro-posouzeni-energetickych-potreb-ceske-rep ubliky-v-dlouhodobem-casovem-horizontu:-pracovni-verze-k-oponenture--42575/ 4 http://www.mpo.cz/dokument12461.html 5 http://eur-lex.europa.eu/lexuriserv/lexuriserv.do?uri=oj:l:2001:283:0033:0033:en:pdf 4
4) 発電者 またはその他法的実体もしくは物理的実体が 地域送電網または送電系統の事業者を利用することなく電気を消費する場合の支援制度も整えられている 再生可能エネルギー資源とコジェネレーションに対するフィードイン タリフ制度は 02 年に施行されたが その再生可能施設の導入の効果は わずかであった 05 年に制定された再生可能エネルギー資源による発電の促進に関する Act No. 180/2001 Coll. 6 (zákon č. 180/2005 Sb. o podpoře výroby elektřiny z obnovitelných zdrojů energie) では制度が拡大され フィードイン タリフ (FIT) またはグリーン ボーナス (zelený bonus)( 市場価格へのプレミアムの上乗せ ) が選択できるようになった FIT が適用されるのは 発電所と各供給系統の事業者間にある供給ポイントで供給され 計測される電気についてである グリーン ボーナスが適用されるのは 発電所と地域系統の事業者間の供給ポイントで供給され計測され かつ 発電者から電気業者または適切な消費者へ供給される電気についてである 発電者は電気を保証価格で販売するか あるいは市場価格で電気業者に販売し グリーン ボーナスを取得するかを選択することができる グリーン ボーナスは送電系統の事業者によって支払われる エネルギー規制局 (Energetický regulační úřad) 7 では 毎年 タリフとグリーン ボーナスを事前に決定している その価格は前年価格の 95% を下回ってはならない 価格は以下を前提に決定される 1)15 年間の投資に対する利益 2) 再生可能エネルギー資源の種別 3) コミッショニングの年度 再生可能電気への投資家は 省エネの実施と再生可能エネルギー資源の利用に関する国家プログラム (Státní program na podporu úspor energie a využití obnovitelných zdrojů energie) による支援を受けることができる 産業貿易省 (Ministerstvo průmyslu a obchodu) が調整を行う同プログラムの Part A による助成金対象には 次のものが含まれる 資本コストの最大 40% を対象にすると思われる投資計画で 280 万 CZK(1CZK= 約 4.5 円 ) 以下のもの 資本コストの最大 100% を対象にすると思われる投機的計画で 280 万 CZK 以下のもの 環境省 (Ministerstvo životního prostředí) が調整を行う同プログラムの Part B による助成金対象では 地方行政単位 ( 地方自治体 ) と非営利団体の計画に対して コストの最大 90% が支援として見積もられる 07 年の時点で 再生可能発電の支援として環境省および産業貿易省によって支払われた助成金は 総計 3,390 万 CZK に上っている 各事業について見れば 同国家プログラムの Part B による助成金は 資本コストの 40% に達するものと思われる 6 http://www.tzb-info.cz/pravni-predpisy/zakon-c-180-2005-sb-o-podpore-vyroby-elektriny-z-obnovitelnych-zdroju-en ergie-a-o-zmene-nekterych-zakonu-zakon-o-podpore-vyuzivani-obnovitelnych-zdroju 7 http://www.eru.cz/ 5
10 年春 産業貿易省は 30 年までの 20 年間における戦略的文書として エネルギー管理に関する国の目標についての概要を示した 新国家エネルギー政策 (Státní energetická koncepce) 8 を策定した このエネルギー政策の実施状況については 尐なくとも 2 年に 1 度 産業貿易省による評価が行われ その結果は政府に報告される 国家エネルギー政策は 各地方と首都プラハをはじめとする代表的都市が策定する各地域エネルギー政策の基準となっている 同政策は エネルギー効率 再生可能エネルギー 気候 競争力等に関して 全般に EU の基準に基づくものであり 以下を実現することがその主な優先事項となっている 1) 電気と熱の複合生産によるエネルギー効率 2) 一次エネルギー源の効果的な消費量と消費形態再生可能エネルギーと原子力エネルギー利用の最適化 3) 最大限の環境保全 4) エネルギー管理の実現 多様化 自由化 排出権取引その法的枠組みが EU 指令 2003/87/EC により確立され 05 年 1 月に EU 排出権取引制度が施行された チェコでは EU 指令を基に 排出権取引の詳細に関する Act No. 695/2004 Coll. を制定している (zákon č. 695/2004 Sb. O podmínkách obchodování s povolenkami na emise skleníkových plynů) この制度の目的は 温室効果ガスの排出を対象となる企業に対してできるだけコスト効率よく 最大限の柔軟性をもって制限することにある 同制度は 京都議定書における EU の公約を達成するための重要な手段の 1 つである チェコでは CO 2 排出に対する責任を 最大の汚染源であり CO 2 排出者である企業に転化している これら企業は 国家割当計画 (NAP:Národní alokační plán) に応じて国から一定量の排出枠を取得している 10 年 11 月 チェコ政府は排出枠に対して新たに 32% の贈与税を賦課する案を提起した 現在 排出枠に対して税は賦課されていない この案の影響が及ぶのは より環境に優しい技術に投資した見返りとして 11 年と 12 年に無料排出枠を得る発電者のみである チェコ エコラベル環境に優しい製品に対するチェコのエコラベリング プログラム (značení Ekologicky Šetrný Výrobek ) は 1993 年 4 月 7 日の Government Resolution No. 159/1993 Coll. 9 (usnesení vlády č. 159/1993 Sb, o přípravě národního systému značení ekologicky šetrných výrobků) によって確立され 1994 年 4 月 14 日 ( アースデイ ) から施行された このプログラムは 次の基本方針に基づいている 1) 消費財への重点 2) ボランタリー 8 http://www.mpo.cz/dokument5903.html 9 http://www.gov.cz/wps/portal/_s.155/708/.cmd/ad/.c/307/.ce/14601/.p/12301/_s.155/708?prvky=&o=204&limit=10 &index=0&postup_id=690&prvek_id=342#prvek-zs 6
3) 製品と消費による悪影響の大幅な軽減再生可能資源によるエネルギーの利用 有害物質 揮発性有機化合物 (VOC) の置き換え 再利用およびリサイクル等 4) 確実性 開放性および透明性 5)EU のエコラベリング スキームとの整合化 エコラベリング プログラムが 1994 年 4 月 14 日に施行されて以来 これまで 50 の製品カテゴリーの中から 400 を上回る製品が認証を受けてきた 09 年 9 月の時点で 80 を上回る国内および外資系企業がその一部の製品にチェコのエコラベルを添付している このエコラベリング スキームは 1992 年に理事会規則 EEC/880/92 で確立された欧州のエコラベリング スキームに呼応したものである チェコのカテゴリーに加えて EU のエコラベル ( フラワー ) がチェコの担当当局を通じて 50 を上回る製品またはサービスに添付されている エコラベルの取得基準は 食器洗い機 洗濯機 冷蔵庫 電球 テレビ PC ポータブル コンピュータ 電気掃除機等の製品を対象として整えられている エネルギースター ラベル 08 年 2 月 事務機器を対象とする共同体エネルギー効率表示計画に関する EU 規則 EC/106/2008( 修正 ) が公布された これは EU 規則 EC/2422/2001 10 に代わるもので エネルギースター プログラムの柔軟性を高め 共同体の機関と加盟国の実施コストの低減を目的としている 富士通 ノキア ワールプールなど世界的な製造業者の多くがチェコ市場での販売に際して 自社の電化製品にエネルギースター ラベルを添付している (2) 廃棄物処理政策 チェコにおける廃棄物管理は 廃棄物に関する Act No. 185/2001 Coll. 11 (zákon č. 185/2001 Sb. o odpadech) によって規定されている この法律はチェコの廃棄物に関する法令と EU の法令 特に廃油に関する指令 75/439/EEC 廃棄物に関する指令 75/442/EEC 廃棄物の埋め立て処理に関する指令 99/31/EC ポリ塩化ビフェニールおよびテルフェニル (PCB/PCT) の処理に関する指令 96/59/EC 有害廃棄物に関する指令 91/689/EEC 下水汚泥を農業に使用する際の土壌保護に関する指令 86/278/EEC バッテリー 蓄電池 廃棄バッテリー 廃棄蓄電池 および指令 91/157/EEC の廃止に関する 06 年 9 月 6 日の欧州議会および理事会指令 2006/66/EC との整合化をめざしたものである 01 年 6 月 15 日に制定されたこの廃棄物法では 以下について規定している 1) 環境の保護 健康の保護 持続可能な開発に応じた廃棄物発生の抑制 および廃棄物管理廃棄物排出者および廃棄物取扱施設運営者の権利と義務 10 http://eur-lex.europa.eu/lexuriserv/lexuriserv.do?uri=celex:31992r0880:en:html 11 http://www.sagit.cz/pages/sbirkatxt.asp?zdroj=sb03197&cd=76&typ=r 7
2) 行政の管轄権 廃棄物の分類は Decree No. 381/2001 Coll. で交付された欧州廃棄物カタログで定義されており 数字によって分類されている 最初の 2 桁の数字が廃棄物のグループを示し 次の 2 桁の数字がサブグループを 最後の 2 桁の数字が廃棄物の種類を示す 03 年 6 月 4 日 政府は Waste Act No. 185/2001 Coll. の第 42 条 1 項 および EU 法の指令 75/442/EEC 91/156/EEC 91/689/EEC 94/62/EEC 12 に従って チェコの廃棄物管理計画に関する Regulation No. 197/2003 Coll. ( nařízení č. 197/2003 Sb. o Plánu odpadového hospodářství České repulibky v souladu s 42 (1) zákona o odpadu č. 185/2001 Sb. a EU legislatívy - směrnice 75/442/ES, 91/156/ES, 91/689/ES a 94/62/E) を交付した この規則には 今後 10 年間 (2003-2013 年 ) に関する 廃棄物の発生を抑制し その有害性を制限するための基本方針と手段が規定されている 目標として 10 年までの害廃棄物の 20% 削減 埋め立て廃棄物の 20% 削減 廃棄物の材料再利用の 55% の削減 12 年までのゴミ焼却炉とあらゆる種類の埋め立て処理に関する助成金の終了などがあげられている チェコの廃棄物管理計画には 有害廃棄物の管理に関して 以下の方針が記載されている 1) 有害廃棄物の管理に関する行動計画の策定 2) 医療部門の廃棄物の有害性を除去するための 新たなエコロジー技術の導入 3) 有害廃棄物の管理に関連する健康リスクの低減 4) 有害廃棄物の発生の抑制 5) 製品の適切な管理の実現 6) 一般市民に対する一般廃棄物と有害廃棄物との分別の促進 7) 有害廃棄物管理システムに関する年次評価 チェコの廃棄物管理計画には 付録として 次の法的拘束力をもつ項目が記載されている 1) 廃棄物発生の抑制とその有害性を抑制するための基本方針および手段 2)PCB 廃油 バッテリー 蓄電池 下水汚泥廃棄物 二酸化チタンの製造による廃棄物 アスベスト廃棄物 廃車等の特殊廃棄物の管理手段 3) 廃棄物の廃棄施設および再利用施設を結ぶ 適切な共同ネットワークを構築するための方針 4) 廃棄物の輸出入についての意思決定に関する方針 5) 廃棄物のリサイクル手段 ( 材料としての利用 エネルギーとしての利用 ) 6) 固形廃棄物 特に生物分解性廃棄物の埋立処理手段 (3) 交通政策 政府は 05 年 交通部門に関する主要戦略文書として 05-13 年における交通政策に関する文書 (Dopravní politika České republiky na léta 2005-2013 13 ) を採択した この交通政策は チ 12 http://www.sagit.cz/pages/sbirkatxt.asp?zdroj=sb03197&cd=76&typ=r 13 http://www.businessinfo.cz/cz/clanek/koncepce-a-politiky/dopravni-politika-ceske-republiky-na/1000502/35220/ 8
ェコの国家レベルにおける最初の戦略文書であり 戦略的環境評価 (Strategic Environmental Assessment:SEA) の一環として 徹底的な影響評価が実施された この文書には チェコが遵守すべき国際的義務に基づいて 国家と運輸業界にかかわる執行団体の役割が明記されている 実施すべき主な優先事項は 次のとおりである 1) 交通市場への参画に際する平等な条件作り 2) 交通インフラの質の向上 3) 交通産業への資金供給の確保 4) あらゆる地域におけるインフラ開発への支援 以上の優先事項は 次の部門別文書に基づく具体的な手段によって実施される 1) 交通インフラ開発に関する基本計画 (Generální plán rozvoje dopravní infrastruktury) 2) 政府に提出される各地域の交通インフラ推進戦略 (Strategie podpory dopravní obsluhy území, které budou vládě předloženy ke schválení) この戦略文書は 07-13 年までのプログラム実施期間中に EU からの資金拠出を得るための基本となっており 集中目標 (Convergence Objective) に基づく交通運用プログラム (Operační program Doprava 14 ) と呼ばれている 07 年 12 月に欧州委員会からの承認も受けた プログラムの総予算は 欧州地域開発基金 (European Regional Development Fund:ERDF) と負担調整基金による EU からの支援約 58 億 EUR を含む約 68 億 EUR に上り 07-13 年までの統合政策におけるチェコへの EU からの投資総額の約 21.7% に相当するものである 交通運用プログラムの目的は Trans-European Transport Networks(TEN-T) の構築と推進に重点を置き 最新の管理手段の導入と先端交通技術の確立を通じたアクセシビリティの向上にある 基幹ネットワークが完成すれば 交通網全体が強化され 個々の地域のアクセシビリティと地域間の連絡網が強化されることになる 交通網の強化 新たな設備の建設 環境影響の低減 ( 遮音壁の設置等 ) 利用者にとっての交通の質の向上などを実現することで 地域内および地域間の交通連絡網の開発が推進され その結果 労働者の移動と雇用が促進され 競争力の強化と市民生活の質の向上につながるものと考えられる 交通運用プログラムの影響予測によれば 同プログラムの対象となる地域において交通事故件数が 40% 減尐するか あるいは 居住者の大気汚染への露出レベルが 16% 減尐し 乗客輸送活動と貨物輸送活動がそれぞれ 20% と 10% 増加することになる 政府は長年にわたり 船舶航行の可能であるラベ川 ( エルベ川 ) とヴルタヴァ川 ( モルダウ川 ) の輸送能力の強化に取り組んできた 両河川とも積載能力の高い内陸水運を目的に開発が進められてきた ドナウ川 - オーデル川 - エルベ川 (D-O-E) を通じて北海と黒海を結ぶ水の回廊は 河川の浚渫 運河や閘門の整備により 1,500 トンまでの内航船の航行が可能となり チェコはもちろん その他欧州諸国にとってもたいへん重要な多目的運河となっている 14 http://ec.europa.eu/regional_policy/country/prordn/details_new.cfm?gv_pay=cz&gv_reg=all&gv_pgm=1023& gv_defl=2&lan=7 9
ドナウ川とオーデル川の間には欧州の分水界でも標高が最も低いポイント (Moravian Gate) があり チェコの国土がもつこのすぐれた利点が水の回廊に利用されている 多目的運河でもある D-O-E には 次のような多くの利点と機会がある 1) 水収支と国土の安定の実現 2) 世界的な気候変動の潜在的な影響の相殺 3) 洪水の防御 4) 長期の干ばつを克服するための水管理体制 5) 環境保護 - 湿潤な生息環境の回復 生物多様性の強化 再生可能エネルギーの利用 エネルギー システムの安定性強化 環境配慮型交通 (green transport) 戦略物資の供給の多様化 エネルギーと輸送の安全性の強化 09 年を通じて 同プロジェクトの実施に向けた新たな手段が講じられた チェコでは 隣国との間で 失われた水路網の復元についての議論が行われている ポーランドとスロバキアは早くからチェコへの協力を決定し 共同でのフィージビリティ調査を実施している また ドイツとオーストリアはこの調査に公式には参加しなかったものの それぞれのノウハウを提供することで調査に寄与している 10 年 4 月には チェコとポーランドとの間で同プロジェクトのためのワーキンググループ DOE( ドナウ オーデル エルベ ) が設立されることとなった (4) 住宅 建築政策 1980 年代の後半に入り チェコでは住宅不足が深刻な問題となった この問題は 21 世紀初めまで十分な対応がなされることはなかった 既存の住宅のおよそ半数は 1950 年から 1990 年の間に建てられたもので その大半は paneláky と呼ばれるプレハブの都市型高層アパートである paneláky とは 建築に使用されたパネルブロックの意である ただし全般的に見て チェコの住宅の状態は 旧ソ連圏のその他多くの国に比べ比較的良好である 国家的な視点から見た住宅政策の方針と目標は 特に 住宅市場のあらゆる関係者の活動に関して 法的 制度的 財政的環境を確立することに置かれている 国が住宅市場の経済機能に制約を加えるべきではないが 単独では住宅を購入することのできない世帯層を対象とした支援措置は講じられて然るべきであるという考え方に基づく 政府が Resolution No. 292/2005 Coll.(usnesení vlády č. 292/2005 Sb.) に従って承認した 住宅政策のコンセプト (Koncepce bytové politiky) 15 は すべての省庁に対し拘束力を有する戦略的文書となっており 住宅分野における開発の基本的な方向性と具体的な目標が明記されている 各地域および地方自治体には 資金調達または協調融資の手段や財源の分配方法の確立等を含め それぞれの住宅政策を策定することが求められている 住宅市場の関係者の視点から見た 住宅政策の目標は次のとおりである 15 http://www.mmr.cz/cmspages/getfile.aspx?guid=1ad2396e-2c60-4d72-bed7-e35322a08312 10
1) 持ち屋 賃貸 共同住宅に関する適切な法的処置 関連法の効力等を含めた住宅市場の機能化 2) 低所得世帯への全面的な住宅経費の保証等 社会的給付を含めた住宅に対する各世帯の購買力の強化 3) 新築支援も含めた住宅数の増加 4) 既存住宅の管理 維持 修理 改修に際する所有者への支援を含めた 住宅の質の強化 5) 住宅市場のモニタリングの継続 個別の支援策の効率性および効果に関するモニタリングとその改善 6)EU 市場における無差別ルールとそれに伴う競争環境の適用 ならびに公的支援の EU 法への整合化 上記の目標は 賃貸アパート情報の提供に関する Civil Code(Občanský zákoník) Act on Unilateral Increase of Flat Rent(zákon o jednostranném zvyšování nájemného z bytu) Act on the Ownership of Flats(zákon o vlastnictví bytů) 等の法的規則と 住宅部門に対するその他支援策とによって実現されている こうした支援策には 地域開発省を通じた国家予算による資金援助プログラムのほか 各種条件と特定の支援形態の範囲を示した 個別の政府執行命令に基づく国家住宅開発基金 (Státní fond rozvoje bydlení) による資金援助がある チェコでは 社会住宅 (sociální bydlení) の制度が整っている 社会住宅とは 低い規定の賃貸料で貸し出される住宅のことをいう 規定の賃貸料は所得基準には一切制約を受けず 契約締結日のみの制約を受ける 地域開発省では 近年 10% に引き下げられた住宅関連の建設工事に対する VAT を維持する目的から 財務省との綿密な協力の下 社会住宅に関する暫定的な定義を決定している 新たな社会住宅の建設に対して 国は 新たな賃貸住宅と技術インフラの建設のための支援プログラム (Podpora výstavby nájemních bytů a technické infrastruktury 16 ) や支援住宅建設プログラム (Podpora výstavby podporovaných bytů 17 ) 等を通じて支援を実施している これらプログラムの目標は 地方自治体による建設を促進することにある 建築物のエネルギー性能とボイラーおよび集中空調装置の定期検査に関する要件は 指令 2002/91/EC に規定されている チェコではこの指令を エネルギー管理に関する Act No. 177/2006 Coll. 18 (zákon č. 177/2006 Sb. o hospodaření energií) に置き換え 建築物のエネルギー効率に関する要件を取り入れている 販売または賃貸目的の建築物を建設する際には エネルギー性能証明書 (energetický průkaz budovy) を所有者に または所有者を通じて潜在的な購入者もしくはテナントに交付しなけれ 16 http://www.mmr.cz/bytova-politika/programy-dotace/programy-podpory-bydleni/programy-podpory-bydleni-pro-rok-2010/pod pora-vystavby-technicke-infrastruktury-pro-rok- 17 http://www.mmr.cz/bytova-politika/programy-dotace/programy-podpory-bydleni/programy-podpory-bydleni-pro-rok-2010/pod pora-vystavby-podporovanych-bytu-pro-rok-2009-v 18 http://www.tzb-info.cz/zakon-c-177-2006-sb-kterym-se-meni-zakon-c-406-2000-sb 11
ばならない エネルギー性能証明書は 04 年までにほぼすべての建築物に対して実施されたエネルギー監査によって得られたデータを基に作成される 建築物を建設する者 建築物の所有者 所有者が属するコミュニティには 建築物要件のエネルギー効率の遵守が求められる 遵守については 以下の場合に作成の義務があるエネルギー性能証明書によって証明される 1) 新築 2) 全体の表面積が 1,000m 2 を上回る既存の建築物に対する ( 総表面積の 25% またはエネルギー総消費量の 25% に影響する ) 大規模な改修 3) 販売または賃貸する建物 もしくは販売または賃貸する建物の一部で 上記の 2 つの条件に従って証明書の作成の義務がある場合 建築物のエネルギー効率に関する例外は次の通りである 1) エネルギー監査により建築物の耐用年数に対して技術的もしくは経済的にエネルギー効率が実現不可能であることが証明された場合 2)2 年以内の使用を目的とした建物である場合 3) 実験用の建物である場合 不定期に使用する建物である場合 4) 床面積が 50m 2 を下回る独立した建物である場合 5) ヒートポンプなど技術的な内部熱源を有する建物である場合 グリーン ビルディングは欧州委員会のボランタリーのプログラムで 非居住用建築物の潜在的な省エネルギー利用を強化する目的で 05 年初めに開始されたものである このプログラムでは 非居住用建築物の所有者を対象に 1 つまたは複数の技術的なサービスで建築物のエネルギー効率を強化できる 費用効率の高い手段の実現を目指している エネルギー効率が証明されるには 所定の国のエネルギー基準に対して 25% 以上の省エネを実現しなければならない このプログラムの対象には 既存建築物と新築建築物の両方が含まれる 資金支援措置チェコでは エネルギー効率の向上と環境の保護を目的に EU またはその他の基金から拠出された資金を活用している 同国の地域開発省では EU 構造 負担調整基金 (Structural and Cohesion Fund) からの資金提供を受ける 07-13 年までの期間に実施されるすべての運用プログラム (OP) の調整を実施している プログラムは 次の 4 つのグループに分類される 1) 主題に即した運用プログラム統合 OP 企業と革新 OP 環境 OP 交通 OP 競争力の強化を目的とした教育 OP 技術革新のための研究開発 OP 人材 雇用 OP 技術支援 OP) 2) 地域運用プログラム北西 北東 中央ボヘミア 南西 南東 モラビア - シレジア 中央モラビア 3) プラハ運用プログラム競争力 OP 整合化 OP 4) 欧州地域間協力地域間連携 OP 国家間協力 OP 欧州空間計画観察ネットワーク (ESPON 2013) INTERACT II 等 12
07-13 年までの環境運用プログラム (OPE) では 環境の質の向上とそれによる公衆衛生の向上に重点が置かれており 大気 水 土壌の状況改善への寄与 廃棄物と産業公害の解決への寄与を目指す また 景観配慮 再生可能エネルギー資源の利用 一般市民に対する環境教育の展開への支援も実施される OPE には 次の 8 つの重点項目が含まれる 1) 水管理インフラの改善と洪水リスクの低減汚水処理プラント 下水道設備 浄水場 飲水配給網の建設 改修 強化 複合的なモニタリング システムの構築 地表水および地下水の量と質の状況確認と評価 干拓地の建設 河川流域の改修等 2) 大気質の改善と排出量の削減 3) エネルギー資源の持続的利用 4) 水管理の改善と旧来の環境負荷の除去 5) 産業公害と環境リスクの抑制 6) 自然状態と景観の改善 7) 環境教育 環境相談 環境意識に関するインフラ開発 8) 技術的支援 OPE を所管するのは環境省である 環境運用プログラムはチェコの運用プログラムの中でも 2 番目に大きなプロジェクトで EU の基金から 49 億 2,000 万ユーロ (1 ユーロ = 約 108 円 ) が拠出されている この額は EU 基金からチェコに拠出されている資金総額の約 18.4% に上る さらに同プログラムへは チェコの公的財源から 8 億 7,000 万ユーロの資金が追加される見込みである その仲介団体は国家環境基金 (State Fund of the Environment) である 03 年以降 チェコを含む中央ヨーロッパ諸国は エネルギー効率商用化資金プログラム (CEEF:Comercializing Energy Efficiency Finance) 19 からの支援を受けてきた 同プログラムの運用は 世界銀行グループの国際金融公社が行っている プログラムの目的は 金融機関のエネルギーと省エネに関するプロジェクトへの資金調達を支援し そのデフォルト リスクを最小限に抑え エネルギー効率化製品の開発を促進することにある プログラムの具体例としては Česká spořitelna, a.s. や Leasing České spořitelny 等の銀行が行っている融資があげられる 20 その他 コジェネレーション装置の設置 産業用ボイラープラントの改修 燃料油からバイオマスへの燃料変更 木質バイオマスからの燃料ペレット製品の導入 小規模な水力発電所の設置等のプロジェクトが進行中である 一方 EU 以外の財源を資金源としたプロジェクトも存在する EEA 助成金 ノルウェー助成金 (EEA Grants and Norway Grants 21 ) は アイスランド リヒテンシュタイン ノルウェーが拠出する助成金で その目的は 欧州経済領域の経済的 社会的格差を是正し 中央および南 19 Information on CEEF program are available online http://esa.un.org/un-energy/mapping/wb.eff/22_regional%20-%20%28ceef%29%20-%20tranche%20ii.htm 20 http://www.csas.cz/banka/content/inet/internet/cs/energetika_eu.pdf 21 http://www.eeagrants.org/id/41 13
ヨーロッパの 15 の受益国との相互関係を強化することにある チェコの各種プロジェクトに対する 助成金からの拠出額は 1 億 3,180 万ユーロに上る 現在のところ 環境分野において進行中のプロジェクトは 酸性化 富栄養化土壌と水に関するヨーテボリ議定書の影響評価のみである チェコにおいて支援を受けるプロジェクトの大半は 文化財の保全にかかわるものであるが 健康 児童福祉 人材開発も重要な分野となっている 4. 経済指標 指標 数値 年 1 鉄道総延長 9,620 km (2008 年 ) 2 鉄道旅客輸送キロ 6,472 百万人 km (2009 年 ) 3 鉄道貨物輸送キロ 12,791 百万トン km (2009 年 ) 4 高速道路 アウトバーン総延長 691 km (2008 年 ) 5 国道総延長 127,891 km (2008 年 ) 6 水路総延長 664 km (2008 年 ) 7 住宅戸数 4,270,717 戸 (2001 年末 ) 8 住宅建築着工許可件数 17,555 件 (2009 年 ) 9 非住宅建築着工許可件数 22,124 件 (2009 年 ) 10 乗用車登録台数 4,423,370 台 (2008 年末 ) 11 商用車登録台数 628,500 台 (2008 年末 ) 12 乗用車普及率 (1,000 人あたり ) 421 台 (2008 年末 ) 13 商用車普及率 (1,000 人あたり ) 60 台 (2008 年末 ) 14 廃棄物量 3,025 千トン (2007 年 ) 15 廃棄物埋め立て処理率 82.6 % (2007 年 ) 16 廃棄物焼却処理率 12.4 % (2007 年 ) 17 水資源使用量 ( 地表水 ) 1.91 km3 (2002 年 ) 18 一人当たり水使用量 187 m3 (2002 年 ) 19CO2 排出量 116.8 百万トン (2008 年 ) 20CO2 一人当たり排出量 11.2 トン (2008 年 ) 出所 : 1CIA 23Eurostat 4~6CIA 7Eurostat 89Czech Statistical Office 10~13Euro stat 14~16UNSD 1718WWO 1920IEA 以上 添付資料 : チェコの気象データ 14
気象データ プラハ 22 : Month Average Sunlight (hours) Temperature Discomfort from Relative Average Record heat and humidity Min Max Min Max humidity am pm Average Precipitation (mm) Wet Days (+0.25 mm) Jan 2-5 0-23 13-84 73 18 13 Feb 3-4 1-28 18-83 67 18 11 March 5-1 7-14 22-82 55 18 10 April 6 3 12-6 29-77 47 27 11 May 8 8 18-2 32-75 45 48 13 June 9 11 21 5 36-74 46 54 12 July 8 13 23 6 38-77 49 68 13 Aug 8 13 22 5 36-81 48 55 12 Sept 6 9 18 0 33-84 51 31 10 Oct 4 5 12-6 26-87 60 33 13 Nov 2 1 5-10 18-87 73 20 12 Dec 1-3 1-21 13-87 78 21 13 22 BBC weather website; http://www.bbc.co.uk/weather/world/city_guides/results.shtml?tt=tt003480 15
ブルノ 23 : Month Average Sunlight (hours) Temperature Average Record Min Max Min Max Discomfort Relative from heat humidity Average Precipitation and (mm) humidity am pm Jan 2-5 1-20 14-88 77 30 12 Feb 3-5 3-25 16-88 69 32 11 March 3-1 8-14 23-87 58 22 8 April 7 4 15-6 27-82 49 36 12 May 9 9 20-3 32-77 49 49 11 June 9 12 23 3 35-77 52 67 13 July 9 14 25 5 37 moderate 81 52 81 14 Aug 8 13 25 5 36 moderate 85 53 73 13 Sept 7 9 21 0 32-90 55 42 10 Oct 5 4 14-7 26-91 63 36 10 Nov 2 2 7-10 18-91 77 38 12 Dec 2-1 3-19 14-91 82 40 14 Wet Days (+0.25 mm) 23 BBC weather website; http://www.bbc.co.uk/weather/world/city_guides/results.shtml?tt=tt003460 16
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