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平 成 14 年 (ワ) 第 28035 号 著 作 権 侵 害 差 止 等 請 求 事 件 口 頭 弁 論 終 結 日 平 成 16 年 1 月 28 日 判 決 原 告 株 式 会 社 読 売 新 聞 東 京 本 社 訴 訟 代 理 人 弁 護 士 竹 田 稔 同 室 町 正 実 同 永 野 剛 志 同 川 田 篤 同 千 葉 克 彦 同 清 水 豊 被 告 有 限 会 社 デジタルアライアンス 訴 訟 代 理 人 弁 護 士 柴 田 眞 里 主 文 1 原 告 の 請 求 をいずれも 棄 却 する 2 訴 訟 費 用 は, 原 告 の 負 担 とする 事 実 及 び 理 由 第 1 請 求 1 被 告 は, 被 告 の 運 営 する 別 紙 1 被 告 ホームページ 目 録 記 載 のホームページ 上 において, 別 紙 2 原 告 ホームページ 目 録 記 載 のホームページ 上 に 掲 出 される 記 事 見 出 し 及 びこれと 類 似 する 記 事 見 出 しを 複 製 し, 使 用 してはならない 2 被 告 は, 前 項 記 載 の 記 事 見 出 しを 掲 出 した 別 紙 3タグ 目 録 記 載 のタグを 頒 布 してはならない 3 被 告 は, 原 告 に 対 し, 金 6825 万 円 及 びこれに 対 する 平 成 15 年 1 月 23 日 から 支 払 済 みまで 年 5 分 の 割 合 による 金 員 を 支 払 え 第 2 事 案 の 概 要 本 件 は, 原 告 が,1( 主 位 的 主 張 ) 被 告 は 原 告 の 著 作 物 である 記 事 見 出 しを 無 断 で 複 製 するなどして, 原 告 の 著 作 権 を 侵 害 している,2( 予 備 的 主 張 ) 原 告 の 記 事 見 出 しに 著 作 物 性 が 認 められないとしても,その 無 断 複 製 などの 行 為 は 不 法 行 為 を 構 成 する,と 主 張 して, 被 告 に 対 し, 記 事 見 出 しの 複 製 等 の 差 止 等 及 び 損 害 賠 償 を 求 めた 事 案 である 1 争 いのない 事 実 等 (1) 当 事 者 原 告 は, 日 刊 新 聞 の 発 行 等 を 業 とする 株 式 会 社 であり,その 運 営 する 別 紙 2 原 告 ホームページ 目 録 記 載 のホームページ Yomiuri On-Line ( 以 下 ヨミウ リ オンライン という )において, 原 告 のニュース 記 事 本 文 ( 以 下 という ) 及 びその 記 事 見 出 し( 以 下 という )を 掲 出 している 被 告 は,デジタルコンテンツの 企 画 制 作 等 を 業 とする 有 限 会 社 であり, インターネット 上 で ライントピックス と 称 するサービス( 以 下 被 告 ライント ピックスサービス という )を 提 供 している (2) 被 告 の 運 営 するウェブサイトの 概 要 被 告 は,URLを http://linetopics.d-a.co.jp/ とするウェブサイト( 以 下 被 告 サイト という )を 開 設 している 被 告 は, 被 告 サイトにおいて,ヤフー 株 式 会 社 ( 以 下 ヤフー とい う )の 開 設 するウェブサイト Yahoo!Japan ( 以 下 ヤフーサイト という ) 上 のニュース 記 事 のウェブページ( 以 下 Yahoo!ニュース という )へのリンク を 張 り,そのリンクボタンの 多 くを 上 記 ニュース 記 事 の 見 出 し 語 句 と 同 一 の 語 句 を 使 用 している( 上 記 リンクボタンとされた 見 出 しを 以 下 被 告 リンク 見 出 し という ) 被 告 は, 被 告 サイト 上 の 被 告 リンク 見 出 し 及 びリンク 先 のURLを,ヤフーサ イト 上 のニュース 記 事 を 参 考 にして, 定 期 的 に 更 新 している (3) 被 告 ライントピックスサービスの 手 順 被 告 ライントピックスサービスは, 色 やデザインのカスタマイズ 機 能 等 の 有 無 などにより, 複 数 のタイプがあるが, 最 新 ニュースのページにリンクした 被 告 リンク 見 出 しをホームページ 上 に 表 示 する 機 能 を 有 する 点 で 共 通 する( 乙 21,2 2,24) その 概 要 は, 以 下 のとおりである ア ユーザ 登 録 被 告 ライントピックスサービスの 利 用 を 希 望 する 者 は, 被 告 サイトにユ ーザー 登 録 をする( 上 記 登 録 をした 者 を 以 下 ライントピックスサービス 登 録 ユー

ザ という ) イ ライントピックス 設 置 用 HTMLタグに 係 るデータの 送 信 被 告 は, 他 のウェブサイト 上 に 被 告 リンク 見 出 し 部 分 を 表 示 させる 制 御 情 報 を 表 すHTMLのタグ( 被 告 の 管 理 するサーバー 内 の 被 告 リンク 見 出 しに 係 るSWFフ ァイルの 再 生 を 制 御 するタグ)を 作 成 し, 同 タグに 係 るデータを, 被 告 サーバーか ら,ライントピックスサービス 登 録 ユーザに 対 し,インターネットを 通 じて, 送 信 している 以 下 のとおり,ライントピックスサービス 登 録 ユーザは, 上 記 データを ダウンロードし, 被 告 サービスにおいて 指 定 された 手 順 を 踏 むことにより,そのウ ェブサイト 上 に, 被 告 リンク 見 出 しを 表 示 させることができる ウ リンク 見 出 しの 表 示 ライントピックス 設 置 用 のHTMLタグは,ライントピックスサービス 登 録 ユーザのホームページに 設 置 されたライントピックスに, 被 告 の 管 理 するサーバー 内 のSWFファイルをFLASHムービーにより 再 生 するよう 制 御 するものである そし て,このSWFファイルには, 被 告 リンク 見 出 しのデータ 及 びそのリンク 先 のウェブペ ージのURLデータが 含 まれており,ライントピックスサービス 登 録 ユーザのホームペ ージに 設 置 されたライントピックスには, 被 告 リンク 見 出 しが 表 示 される また, ライントピックスに 表 示 された 被 告 リンク 見 出 しはリンク 先 URLにリンクしており, 被 告 リンク 見 出 しをクリックすると, 指 定 されたURLのウェブページが 別 ウィンドウ で 開 くように 設 定 されている エ リンク 見 出 し 等 の 更 新 被 告 は,ヤフーが 運 営 するヤフーサイト 上 に 表 示 される Yahoo!ニュー ス の 最 新 の 記 事 見 出 し 及 びその 記 事 のウェブページのURLを 参 考 にして,ライント ピックスサービス 登 録 ユーザのライントピックスに 表 示 されるSWFファイルのデー タ,すなわち 被 告 リンク 見 出 し 及 びそのリンク 先 ウェブページのURLを 定 期 的 に 更 新 している これにより,ライントピックスサービス 登 録 ユーザのライントピックス に, 更 新 された 被 告 リンク 見 出 しが 表 示 されることになる また, 被 告 リンク 見 出 しのリンク 先 ウェブページ(URL)は, Yahoo!ニュース の 記 事 のウェブページと なり, 被 告 リンク 見 出 しをクリックすると,リンク 先 の Yahoo!ニュース の 記 事 のウェブページが 別 ウィンドウで 開 く (4) 被 告 のウェブサイトでの 表 示 被 告 は, 被 告 サイトにおいて, 被 告 リンク 見 出 しを 表 示 している この 被 告 リンク 見 出 しも,ライントピックスサービス 登 録 ユーザのホームページにおい て,ライントピックスに 表 示 されるものと 同 様, Yahoo!ニュース の 記 事 のウェ ブページにリンクしており, 被 告 リンク 見 出 しをクリックすると,リンク 先 の Yahoo!ニュース の 記 事 のウェブページが 別 ウィンドウで 開 く (5) Yahoo!ニュース の 記 事 見 出 しの 内 容 原 告 とヤフーは, 平 成 13 年 8 月 20 日, 原 告 がヤフーに 対 し,ヨミウ リ オンラインの 主 要 なニュースを 有 償 で 使 用 許 諾 することなどを 内 容 とする 契 約 を 締 結 した( 甲 13) この 契 約 に 基 づき, Yahoo!ニュース には,と 同 一 の 記 事 見 出 しが 表 示 されており, 同 記 事 見 出 しをリンクボタンとして,ヨミウ リ オンラインの のウェブページにリンクし, と 同 一 の 記 事 が 表 示 される なお, Yahoo!ニュース には, 原 告 の 以 外 に, 他 の 報 道 機 関 の 記 事 見 出 しも 表 示 されており,それらの 記 事 見 出 しも, 提 供 先 の 各 報 道 機 関 のニュ ースサイトにおける 記 事 本 文 のウェブページをリンク 先 としたリンクボタンとされ ている 2 争 点 (1) ( 主 位 的 主 張 ) 被 告 サイト 上 に 被 告 リンク 見 出 しを 掲 出 させる 等 の 被 告 の 行 為 は, 原 告 が について 有 する 著 作 権 ( 複 製 権 及 び 公 衆 送 信 権 )を 侵 害 するか (2) ( 予 備 的 主 張 ) 被 告 サイト 上 に 被 告 リンク 見 出 しを 掲 出 させる 等 の 被 告 の 行 為 は, 原 告 に 対 する 不 法 行 為 を 構 成 するか (3) 損 害 額 はいくらか 第 3 争 点 に 関 する 当 事 者 の 主 張 1 著 作 権 侵 害 の 成 否 について ( 原 告 の 主 張 ) (1) の 著 作 物 性 ア は, 以 下 のとおり, 著 作 物 性 が 認 められる すなわち,

(ア) は,1 の 内 容 が 理 解 できるように 創 意 工 夫 され, 見 出 しとして 盛 り 込 む 事 項 の 選 択, 展 開 の 仕 方, 表 現 の 方 法 等 に 創 作 性 があるこ と,2 読 者 が 一 目 して 原 告 の 作 成 意 図 を 理 解 できるような 表 現 がされ, 原 告 の 編 集 方 針 見 解 が 端 的 に 表 現 されていること,3 他 社 の 記 事 見 出 しとは 異 なった 表 現 方 法 が 用 いられ,ニュースとしても 完 結 していること 等 の 理 由 から, 著 作 物 性 が 認 め られる (イ) は, 通 常 の 新 聞 記 事 と 同 様, 原 告 の 従 業 員 である 新 聞 記 者 等 による 取 材 や 担 当 者 による 編 集 を 経 て 創 作 される 著 作 物 である そして, は, 経 験 豊 富 な 記 者 が, 配 属 された 原 告 の 編 集 局 において, 記 事 の 内 容 や 記 事 の 素 材 となった 事 案 を 十 分 に 検 討 し, 原 告 の 編 集 方 針 に 基 づき 読 者 に 最 も 伝 えたい 部 分 を 創 作 表 現 したものであるから, と 一 体 的 なものとして, 著 作 物 性 が 認 め られる イ は, 他 社 の 見 出 しとは 異 なる 個 性 的 な 表 現 がされ, 創 作 性 があ ることについて, 過 去 の 具 体 的 なを 例 に 挙 げて 説 明 する (ア) 中 学 生 が 飛 び 降 り 自 殺 した 事 件 に 関 する 記 事 見 出 し( 平 成 14 年 1 0 月 15 日 ) [いじめ 苦? 都 内 のマンションで 中 3 男 子 が 飛 び 降 り 自 殺 ] 毎 日 インタラクティブ [ 自 殺 : 東 京 学 芸 大 竹 早 中 学 の3 年 男 子 が いじめ 原 因 か] 毎 日 インタラクティブでは 学 芸 大 竹 早 中 を 主 意 としているが,ヨ ミウリ オンラインにある マンション 飛 び 降 り がなく,ニュース 自 体 の 悲 惨 さを 伝 える 点 において,の 創 意 性 が 認 められる (イ) 喫 煙 に 関 する 世 界 保 健 機 関 の 調 査 結 果 に 関 する 記 事 見 出 し( 同 年 1 0 月 16 日 ) [ 喫 煙 死 1 時 間 に560 人 ] 毎 日 インタラクティブ [たばこ 輸 入 : 日 本, 世 界 最 大 の 年 間 835 億 本 男 性 喫 煙 率 1 位 ] WHOによる 喫 煙 に 関 する 調 査 の 発 表 を 受 けた 記 事 であり,ヨミウ リ オンラインは 一 目 で 喫 煙 の 危 険 性 を 訴 えている 一 方, 毎 日 インタラクティブは 統 計 数 字 の 記 述 にとどまる (ウ) マナー 本 の 海 賊 版 を 書 いた 医 大 教 授 が 処 分 を 受 けたという 事 件 に 関 する 記 事 見 出 し( 同 年 10 月 16 日 ) [マナー 知 らず 大 学 教 授,マナー 本 海 賊 版 作 り 販 売 ] 時 事 ドットコム [ 複 製 本 販 売, 教 授 を 戒 告 処 分 = 高 知 医 大 ] 時 事 ドットコムでは, 医 学 関 係 の 書 物 の 複 製 という 誤 解 を 与 えるこ ともあり, 特 に 医 学 専 門 書 の 海 賊 版 はしばしば 問 題 になっているため,この 表 現 で はニュースの 特 異 性 を 伝 えるという 点 において 十 分 ではない これに 対 し,YOL 見 出 しはマナー 本 を 書 いた 教 授 の 自 己 矛 盾 という 特 異 性 を 顕 著 に 伝 える 点 で, 創 作 性 が ある (エ) ホームレスの 男 性 が 銃 撃 された 事 件 に 関 する 記 事 見 出 し( 同 年 10 月 21 日 ) [ホームレスがアベックと 口 論? 銃 撃 で 重 傷 ] 朝 日 コム [ 路 上 生 活 者 の 男 性,2 人 組 男 女 に 撃 たれ 重 傷 東 京 品 川 ] 毎 日 インタラクティブ [ 殺 人 未 遂 :ホームレスの 男 性 撃 たれ 重 傷 東 京 大 崎 ] 産 経 ウェブ [ 大 崎 ニューシティで 男 性 撃 たれ 重 傷 ] 他 の 報 道 媒 体 は 口 論 という 事 件 のきっかけについての 記 述 がな く,また, 誰 が 撃 ったのかもわからない 見 出 しや, 被 害 者 がホームレスであること もわからない 見 出 しもある は, 品 川 とか 大 崎 という 地 名 は, 口 論 男 女 より 重 要 度 は 低 いと 判 断 したもので,さらには 口 論 という 些 細 なきっかけ により, 銃 撃 という 極 めて 重 大 な 犯 罪 が 行 われたことを 的 確 に 表 現 しているので,

創 作 性 がある (オ) 公 務 員 の 男 性 を 拉 致 して 現 金 を 奪 った 男 女 3 人 が 逮 捕 された 事 件 に 関 する 記 事 見 出 し( 同 年 10 月 22 日 ) [ 男 女 3 人 でトンネルに 弱 そうな 男 性 拉 致 ] 朝 日 コム [ 男 性 を 監 禁,カードで 現 金 引 き 出 す 容 疑 の 男 女 3 人 逮 捕 ] 毎 日 インタラクティブ [ 監 禁 強 盗 : 公 務 員 を 拉 致 し, 現 金 奪 った 男 女 3 人 逮 捕 警 視 庁 ] 時 事 ドットコム [ 男 性 をトンネルに 監 禁, 金 奪 う= 路 上 で 拉 致, 男 女 3 人 逮 捕 - 警 視 庁 ] は, 弱 そうな 人 を 狙 ったという 供 述 をポイントとして おり,この 要 素 を 入 れることによって, 加 害 者 の 卑 劣 さを 浮 き 彫 りにさせる 表 現 が 用 いられており, 創 作 性 がある 他 の 報 道 媒 体 の 見 出 しは,このような 特 異 性 が 示 されておらず,いつでもどこでもあるような 事 件 という 印 象 を 与 える (カ) スポーツ 飲 料 を 盗 んだ7 人 組 が 逮 捕 された 事 件 に 関 する 記 事 見 出 し ( 同 年 10 月 23 日 ) [スポーツ 飲 料,トラックごと 盗 む 被 害 1 億 円 7 人 逮 捕 ] 時 事 ドットコム [ 積 荷 の 食 品 狙 いトラックごと 盗 む=7 人 組 を 逮 捕 - 埼 玉 県 警 ] は, 食 品 に 比 較 して, スポーツ 飲 料 という 語 を 用 い, 具 体 性 とアピール 度 が 高 く, 積 荷 と ごと というような 意 味 の 重 複 を 避 け, 簡 潔 な 表 現 を 用 いている 点 で, 創 作 性 がある (キ) 拉 致 事 件 に 関 連 する 記 事 見 出 し( 同 年 10 月 23 日 ) [E Fさん, 赤 倉 温 泉 でアツアツの 足 湯 体 験 ] 読 売 新 聞 夕 刊 [ 温 泉 気 持 ちいい EさんFさん] 毎 日 インタラクティブ [ 拉 致 被 害 者 : 家 族 並 んで 足 浴 を 楽 しむ Eさん,Fさん] 産 経 ウェブ [ 湯 の 町 の 旅 情 楽 しむ EさんFさん] NHKオンライン [E Fさん 家 族 と 温 泉 に] は, 湯 の 熱 い と2 人 の 仲 睦 まじい 熱 さ をかけて アツアツ としてあり, 読 者 に 対 する 印 象 度 を 上 げ, 情 景 を 彷 彿 させる 創 意 工 夫 による 的 確 な 表 現 が 用 いられているので, 創 作 性 がある ウ 小 括 以 上 のとおり,は,のニュース 記 事 全 体 ( 及 び )の 中 で, 記 事 の 対 象 となった 社 会 的 事 象 のエッセンス を 的 確 に 読 者 (インターネット ユーザー)に 知 らせるために, 創 意 工 夫 された 表 現 が 用 いられているのであって,のニュース 記 事 全 体 におけ る 中 核 的 なものであるから, 創 作 性 が 肯 定 される (2) 被 告 の 著 作 権 侵 害 行 為 ア 被 告 のホームページ 上 でのの 複 製 使 用 被 告 は, 原 告 の 著 作 物 であるを, 被 告 が 運 営 する 別 紙 目 録 記 載 のホームページ( 以 下 被 告 ホームページ という )において 複 製 して 使 用 して いる その 態 様 は, 被 告 ホームページ 上 に 設 けられた タグ と 称 される 表 示 部 分 ( 以 下 被 告 タグ という )にをあたかも 電 光 掲 示 板 のように 表 示 し, この 表 示 の 間 に 広 告 記 事 を 表 示 するという 方 法 である そして, 被 告 ホームページ の 読 者 が 被 告 タグに 表 示 されたをクリックすると, 原 告 の 配 信 先 であるヤ フーの Yahoo!ニュース における 記 事 (これは, と 同 一 内 容 であり, 原 告 の 許 諾 を 受 けた 配 信 先 が 掲 出 している 記 事 である )が 表 示 される すなわち,リ ンクが 張 られるという 態 様 で 使 用 されている なお, 平 成 14 年 10 月 8 日 から 同 年 12 月 7 日 までの 間 に 被 告 タグに 表 示 された 被 告 リンク 見 出 しは, 別 紙 4 記 事 見 出 し 対 照 表 被 告 タグ 表 示 欄 記 載 のとおりであり,これに 対 応 するは 同

対 照 表 原 告 の 記 事 見 出 し 欄 記 載 のとおりである 両 者 は, 同 一 又 は 類 似 する イ 被 告 タグの 配 布 によるの 複 製 使 用 被 告 は, 被 告 タグを 第 三 者 に 頒 布 しており,その 頒 布 を 受 けた 第 三 者 が 被 告 タグを 自 己 のホームページ 上 に 設 置 すると, 被 告 ホームページ 上 の 被 告 タグと 同 様 に,が 表 示 される ウ 著 作 権 侵 害 ( 複 製 権 侵 害 及 び 公 衆 送 信 権 侵 害 ) 上 記 ア 及 びイのとおり, 被 告 タグにおける 被 告 リンク 見 出 しの 掲 出 行 為 は,について 原 告 が 有 する 複 製 権 を 侵 害 する また, 被 告 タグを 第 三 者 に 頒 布 する 行 為 は,について 原 告 が 有 する 公 衆 送 信 権 を 侵 害 する (3) 将 来 の 著 作 権 侵 害 原 告 は,1874 年 ( 明 治 7 年 )に 創 刊 され, 以 来 継 続 して 発 行 されてい る 日 本 最 大 の 日 刊 新 聞 の 発 行 者 である 原 告 は, 一 定 の 編 集 方 針 の 下 に, 前 記 (1)の とおり 及 びを 制 作 している このことからすれば,は, 今 後 も 同 様 の 編 集 方 針 に 基 づいて 継 続 して 作 成 頒 布 される 蓋 然 性 が 極 めて 高 く, 原 告 が 将 来 制 作 するも,これまでと 同 様 の 著 作 物 性 を 有 し, 原 告 はこれら に 関 する 著 作 権 を 取 得 する 他 方, 被 告 は, 少 なくとも 別 紙 4 記 事 見 出 し 対 照 表 記 載 のとおり, 継 続 的 に, 被 告 タグに, 被 告 リンク 見 出 しを 掲 出 し,について 有 する 原 告 の 著 作 権 を 侵 害 している したがって, 被 告 は, 将 来 原 告 の 及 びが 掲 出 ( 配 信 先 で の 掲 出 を 含 む )されるごとに,これに 依 拠 してこれまでと 同 様 にと 同 一 又 は 類 似 する 被 告 リンク 見 出 しを 被 告 タグに 掲 出 し,かつ, 被 告 タグの 頒 布 を 行 っ て 原 告 の 著 作 権 侵 害 を 行 う 蓋 然 性 が 極 めて 高 い (4) 差 止 めの 必 要 性 前 記 (2)の 被 告 の 著 作 権 侵 害 の 態 様 に 照 らせば, 原 告 には 将 来 発 行 すること になるも 含 め, 本 訴 請 求 1 項 及 び2 項 記 載 の 差 止 めを 求 める 必 要 性 があ る ( 被 告 の 反 論 ) (1) の 著 作 物 性 ア 別 紙 4 記 事 見 出 し 対 照 表 原 告 の 記 事 見 出 し 欄 記 載 の 記 事 見 出 しにつ いては,いずれも 創 作 性 がなく, 著 作 物 とは 認 められない すなわち, 著 作 物 とい えるためには, 思 想 または 感 情 を 創 作 的 に 表 現 したもの であることが 必 要 であ るが, 上 記 記 事 見 出 しはいずれも 一 定 の 客 観 的 事 実 関 係 を 前 提 にして, 記 事 に 付 け られる 短 いタイトルないし 表 題 であり, 短 いものは 約 10 文 字 であり, 最 も 長 いも のでも25 文 字 程 度 にすぎず,その 多 くは20 文 字 前 後 であり, 内 容 的 にも, い つ, 誰 が,どうした といった 事 実 そのものの 記 述 にすぎない このような 事 実 の みを 記 述 した20 字 前 後 の 短 文 は, 正 に 事 実 の 伝 達 にすぎない 雑 報 及 び 時 事 の 報 道 ( 著 作 権 法 10 条 2 項 )に 該 当 するものであるから, 創 作 性 が 認 められないこ とは 明 白 である 仮 に, 例 えば 上 記 記 事 見 出 しの 中 にある A 議 員 が 全 面 無 罪 を 主 張 や 日 本 信 販 社 長 が 引 責 辞 任 発 表 などの 記 事 見 出 しが 著 作 物 であるとされた 場 合 に は,を 見 て A 議 員 が 全 面 無 罪 を 主 張 した 事 実 や 日 本 信 販 社 長 が 引 責 辞 任 を 発 表 した 事 実 を 知 った 者 は,もはや A 議 員 が 全 面 無 罪 を 主 張, 日 本 信 販 社 長 が 引 責 辞 任 を 発 表 との 表 現 あるいはこれに 類 似 の 表 現 を 原 告 の 許 諾 なく 利 用 できないことになるが,それでは 事 実 の 報 道 そのものの 独 占 を 許 すことにな り, 憲 法 上 の 人 権 たる 表 現 の 自 由 ( 憲 法 21 条 )が 著 しく 害 される イ 原 告 が,のうちで, 例 を 挙 げて 説 明 したものは, 以 下 のとお り,いずれも 著 作 物 性 がない 記 事 見 出 しは, 報 道 記 事 の 内 容 を 元 に 作 成 するのであるから, 異 なる 記 事 に 付 された 見 出 しが 異 なるからといって, 創 作 性 があることの 根 拠 にはならな い 具 体 的 に 検 討 してみても, 原 告 の 挙 げるは 創 作 的 表 現 とはいえない (ア) 中 学 生 が 飛 び 降 り 自 殺 した 事 件 に 関 する 記 事 見 出 しについて a は, いじめ 苦? 都 内 のマンションで 中 3 男 子 が 飛 び 降 り 自 殺 であり,この 見 出 しに 対 応 するの 記 事 本 文 ( Yahoo! ニュース の 記 事 )は 次 のとおりである 東 京 都 板 橋 区 内 のマンションで 今 月 11 日 夜, 東 京 学 芸 大 付 属 竹 早 中 学 校 ( 文 京 区 )に 通 う3 年 の 男 子 生 徒 (15)が 飛 び 降 り 自 殺 していたことが 分 か った 男 子 生 徒 は 両 親 に, 学 校 でいじめに 遭 っていることを 打 ち 明 けていたとい

い, 警 視 庁 板 橋 署 は, 男 子 生 徒 がいじめを 苦 に 自 殺 したとみている 調 べによると, 男 子 生 徒 は 同 日 午 後 9 時 ごろ, 板 橋 区 内 のマンション 下 の 通 路 に 倒 れているところを 発 見 された 14 階 の 非 常 階 段 踊 り 場 に 男 子 生 徒 の 手 提 げカバンが 残 されていたが, 遺 書 はなかった 男 子 生 徒 はこの 日, 学 校 へ 行 く と 言 い 残 して 自 宅 を 出 たまま, 登 校 していなかった ( 甲 1の26の2) b そもそも, 都 内 のマンションで 中 3 男 子 が 飛 び 降 り 自 殺 という のは, 東 京 都 内 のマンションで 中 学 3 年 生 の 男 子 が 飛 び 降 り 自 殺 をしたとの 事 実 そ のものにほかならず, 記 事 本 文 中 から 事 実 を 拾 い 上 げたものである そして, い じめ 苦? という 部 分 についても, いじめを 苦 に 自 殺 したと 見 ている という 自 殺 原 因 についての 記 載 があり, 報 道 記 事 において, か や? などの 表 現 は, いじめ 原 因 か ( 毎 日 インタラクティブ), いじめ 苦? (ヨミウ リ オンライン)とされているように, 事 実 が 確 定 できない 場 合 のありふれた 表 現, 常 套 文 句 であるから 創 作 性 は 認 められない (イ) 喫 煙 に 関 する 記 事 見 出 しについて a は, 喫 煙 死 1 時 間 に560 人 であり, 対 応 する 記 事 本 文 は 次 のとおりである 世 界 保 健 機 関 (WHO)は15 日, 世 界 で 年 間 490 万 人 が 喫 煙 が 原 因 で 死 亡 しているとの 推 計 を 発 表 した 世 界 で1 時 間 に560 人,1 日 で1 万 3400 人 がたばこを 原 因 とする 肺 ガンや 結 核 などのため 死 んでいる 計 算 になる ( 甲 1 の34の2, 本 文 以 下 略 ) b は, 喫 煙 が 原 因 で 死 亡 という 表 現 を 喫 煙 死 と 縮 め, 1 時 間 に560 人 との 本 文 中 と 同 じ 表 現 をしたものであるが, 日 本 語 にお いては, 語 句 を 縮 めて 表 現 するというのはよく 使 われる 手 法 であり, 創 作 性 のある 表 現 とはいえない また, 1 時 間 に560 人 というのは,WHO 発 表 の 記 事 本 文 の 冒 頭 部 分 (Tobacco kills 560 people every hour or 13,400 people per day or 4.9million people per annum 日 本 語 訳 : 喫 煙 が 原 因 で1 時 間 に560 人,1 日 に1 万 3400 人, 年 間 490 万 人 が 死 亡 している )をそのまま 日 本 語 にしただ けである( 乙 26) この 表 現 自 体 は 時 間 と 人 数 が 示 されているだけであり, 創 作 性 は 認 められない (ウ) マナー 本 の 海 賊 版 を 書 いた 医 大 教 授 に 関 する 記 事 見 出 しについて a は マナー 知 らず 大 学 教 授,マナー 本 海 賊 版 作 り 販 売 で あり, 対 応 する 記 事 本 文 は 次 のとおりである 高 知 医 科 大 ( 高 知 県 南 国 市 )の 基 礎 医 学 系 教 授 (63)が, 出 版 元 や 編 集 者 の 許 可 を 得 ずに 医 師 のマナー 本 を 複 製 し, 学 生 に 販 売 したとして, 同 医 科 大 は16 日,この 教 授 を 戒 告 処 分 にした ( 甲 1の35の2, 本 文 以 下 略 ) b のうち, 大 学 教 授,マナー 本 の 海 賊 版 作 り 販 売 の 部 分 は 事 実 関 係 そのものの 記 載 である また, マナー 知 らず という 部 分 は,マナー という 語 句 を 掛 け 合 わせた 語 呂 合 わせであるが, 記 事 見 出 しにおいて,このような 語 呂 合 わせは 一 般 に 使 われる 手 法 であり, 創 作 性 がある 表 現 とはいえない (エ) ホームレスの 男 性 が 銃 撃 された 事 件 に 関 する 記 事 見 出 しについて a は ホームレスがアベックと 口 論? 銃 撃 で 重 傷 であり, 対 応 する 記 事 本 文 は 次 のとおりである 22 日 午 前 3 時 ごろ, 東 京 都 品 川 区 大 崎 1の 店 舗 兼 ホテルの2 階 テラ スにあるベンチで,ホームレスの 男 性 (43)が 右 肩 を 短 銃 で 撃 たれ, 座 り 込 んで いるのを 巡 回 中 の 警 備 員 が 見 つけた 銃 弾 は 貫 通 しており, 男 性 は 重 傷 現 場 には 薬 きょうと 弾 丸 1 発 が 落 ちていた 目 撃 者 などの 話 によると, 同 日 午 前 3 時 前, 現 場 近 くの 路 上 で 男 女 が どなり 合 う 声 が 聞 こえた 男 性 は 男 女 2 人 組 と 言 い 争 いになった 末 に 撃 たれたと 見 られる ( 甲 1の63の2, 以 下 本 文 略 ) b ホームレスが 銃 撃 で 重 傷 を 負 った というのは 事 実 そのものの 記 載 であり, 事 件 や 事 故 があった 場 合 にその 原 因 を 記 載 するのは 特 別 なことではな い また, 前 記 のとおり, 報 道 記 事 において, か? などという 表 現 は, 事 実 が 確 定 できない 場 合 のありふれた 表 現, 常 套 文 句 であり, 創 作 性 は 認 め られない (オ) 公 務 員 の 男 性 を 拉 致 して 現 金 を 奪 った 男 女 3 人 が 逮 捕 された 事 件 に 関 する 記 事 見 出 しについて a は 男 女 3 人 でトンネルに 弱 そうな 男 性 拉 致 であ り, 対 応 する 記 事 本 文 は 次 のとおりである

東 京 都 新 宿 区 の 路 上 で 今 年 7 月, 横 浜 市 の 公 務 員 男 性 (28)が 連 れ 去 られ, 現 金 などが 奪 われ, 山 梨 県 内 のトンネルで 解 放 される 事 件 があり, 警 視 庁 捜 査 一 課 と 四 谷 署 は22 日 までに, 山 梨 県 石 和 町, 職 業 不 詳 B 容 疑 者 (30)とア ルバイト 店 員 の 女 (19)ら 男 女 3 人 を 強 盗 傷 害 と 逮 捕 監 禁 などの 疑 いで 逮 捕 し た 調 べに 対 し3 人 は, 弱 そうに 見 えたので 襲 った などと 供 述 余 罪 をほのめ かしており, 同 課 で 追 及 している ( 甲 1の62の2, 以 下 本 文 略 ) b 男 女 3 人 でトンネルに 男 性 を 拉 致 した 事 件 があったということは, 事 実 そのものである また, 弱 そうな というのは 逮 捕 された 被 疑 者 の 弱 そう に 見 えた との 供 述 を 受 けたものであり, 思 想 や 感 情 は 示 されておらず, 創 作 性 は 認 められない (カ) スポーツ 飲 料 を 盗 んだ7 人 組 が 逮 捕 された 事 件 に 関 する 記 事 見 出 し について a は スポーツ 飲 料,トラックごと 盗 む 被 害 1 億 円 7 人 逮 捕 であり, 対 応 する 記 事 本 文 は 次 のとおりである スポーツドリンクなどを 積 んだ 大 型 トラックを 車 両 ごと 盗 んだとし て, 埼 玉 県 警 捜 査 3 課 と 春 日 部 署 などの 合 同 捜 査 班 は23 日 までに, 同 県 岩 槻 市 徳 力, 不 動 産 手 伝 いC 被 告 (27)( 窃 盗 罪 で 公 判 中 )ら6 人 を 窃 盗 容 疑 で 逮 捕,1 人 を 同 容 疑 で 指 名 手 配 した また, 同 県 川 口 市 西 青 木, 会 社 役 員 D 容 疑 者 (65) を 盗 品 等 有 償 譲 り 受 け 容 疑 で 逮 捕 した ( 甲 1の73の2, 以 下 本 文 略 ) b スポーツ 飲 料 トラックごと 盗 む も 被 害 1 億 円 7 人 逮 捕 もす べて 事 実 関 係 そのものであり, 創 作 性 は 認 められない (キ) 拉 致 事 件 に 関 連 する 記 事 見 出 しについて a は E Fさん, 赤 倉 温 泉 でアツアツの 足 湯 体 験 であ り, 対 応 する 記 事 本 文 は 次 のとおりである 一 時 帰 国 して 新 潟 県 妙 高 高 原 に 滞 在 中 の 北 朝 鮮 拉 致 被 害 者,Eさん (45)とFさん(46)の 夫 婦 は23 日 午 前, 足 だけを 湯 に 浸 す 赤 倉 温 泉 の 足 湯 公 園 を 訪 れ, 高 原 の 秋 を 満 喫 しながら 旅 の 疲 れをいやした スーツ 姿 の2 人 は, 靴 下 を 脱 ぎ,ズボンをたくし 上 げて, 足 首 のあたりまで 湯 につかり, 敷 き 詰 められた 小 石 を 踏 みしめて, 気 持 ちいい と 声 を 上 げていた 午 後 には,Eさんが, 幼 いこ ろから 家 族 でたびたび 遊 んだ 池 の 平 温 泉 スキー 場 などを 巡 る ( 甲 1の71の 2) b E Fさんが 赤 倉 温 泉 で 足 湯 体 験 というのは 事 実 関 係 そのもの の 記 載 にすぎない また, アツアツの の 部 分 は お 湯 が 熱 い 二 人 の 仲 が 熱 い ということを 掛 けた 形 容 詞 であり, 多 少 工 夫 をしている 表 現 ではあるが,これ も 通 常 ありがちな 掛 け 合 わせにすぎず,その 形 容 詞 の 一 言 をもって 見 出 し 自 体 に 著 作 物 性 を 認 めるほどの 創 作 的 表 現 と 評 価 することはできない イ との 関 係 に 著 作 物 性 が 認 められる 場 合 があるとしても, 著 作 物 と 認 められ るのは 記 事 本 文 であり, 記 事 のタイトルであるではない は 著 作 物 のタイトルであり, 題 号 にすぎない 記 事 本 文 と 見 出 しは, 明 確 に 区 別 がつ き, 一 体 ではなく,また, 記 事 本 文 は 見 出 しがなくとも 著 作 物 として 存 立 し 得 る 関 係 にある したがって, 両 者 が 一 体 として 著 作 物 となるという 見 解 は 失 当 である (2) 将 来 の 著 作 権 侵 害 について の 著 作 権 侵 害 に 関 する 原 告 の 主 張 のうち, 将 来 の 行 為 に 係 る 部 分 は, 侵 害 の 対 象 となる 著 作 物 が 具 体 的 に 特 定 されていないから, 著 作 権 侵 害 の 主 張 としては, 主 張 自 体 失 当 である 2 不 法 行 為 の 成 否 について ( 原 告 の 主 張 ) (1) 法 的 利 益 としての 原 告 の 営 業 原 告 は,1874 年 ( 明 治 7 年 )に 創 刊 され, 以 来 継 続 して 発 行 されてい る 日 本 最 大 の 日 刊 新 聞 の 発 行 者 であり, 讀 賣 新 聞 をはじめとして 新 聞, 雑 誌 等 を 日 本 全 国 に 販 売 し, 営 業 活 動 を 展 開 しており, 我 が 国 において, 最 も 著 名 な 新 聞 社 である は, 多 大 の 労 力 を 要 する 取 材 に 基 づいて 作 成 される 記 事 ととも に, 記 事 の 内 容 と 記 事 の 対 象 事 象 を, 最 速 かつ 正 確 に 読 者 に 訴 えるという 重 要 な 情 報 であり, 財 産 的 価 値 を 有 し,かつ, 経 済 社 会 的 価 値 を 有 するものであるが, 原 告 は, 上 記 営 業 活 動 の 一 環 として, 原 告 が 運 営 するにおい て, 及 びを 掲 出 し,かつ, 第 三 者 の 広 告 を 掲 出 して 広 告 料 収 入 を

得 ている また, 原 告 は,ヤフーほかに 対 し,をそれのみで,あるいは 記 事 本 文 とともに 使 用 許 諾 し, 許 諾 料 を 得 ている このような 原 告 のを 使 用 した 営 業 活 動 は, 法 的 に 保 護 されるべき ものである (2) 被 告 の 営 業 侵 害 行 為 被 告 は, 原 告 に 何 らの 対 価 を 支 払 わずに, 第 三 者 が 無 償 で 閲 覧 可 能 な 被 告 ホームページの 被 告 タグにおいてを 複 製 して 使 用 し,さらに, 被 告 タグを 無 償 で 第 三 者 に 配 布 している 東 京 地 裁 平 成 13 年 5 月 25 日 判 決 ( 判 例 時 報 1774 号 132 頁 )は, 他 人 のデータベースを 複 製 し 販 売 した 行 為 について, 民 法 709 条 にいう 不 法 行 為 の 成 立 要 件 としての 権 利 侵 害 は, 必 ずしも 厳 密 な 法 律 上 の 具 体 的 権 利 であること を 要 せず, 法 的 保 護 に 値 する 利 益 の 侵 害 をもって 足 りるというべきである そし て, 人 が 費 用 や 労 力 をかけて 情 報 を 収 集 し 整 理 することで,データベースを 作 成 し,そのデータベースを 製 造 販 売 することで 営 業 活 動 を 行 っている 場 合 において, そのデータベースのデータを 複 製 して 作 成 したデータベースを,その 者 の 販 売 地 域 と 競 合 する 地 域 において 販 売 する 行 為 は, 公 正 かつ 自 由 な 競 争 原 理 によって 成 り 立 つ 取 引 社 会 において, 著 しく 不 公 正 な 手 段 を 用 いて 他 人 の 法 的 保 護 に 値 する 営 業 活 動 上 の 利 益 を 侵 害 するものとして 不 法 行 為 を 構 成 する と 判 示 し, 被 告 の 不 法 行 為 責 任 を 認 めている 本 件 は, 同 判 決 の 事 案 と 異 なり 著 作 物 性 の 認 められる 記 事 見 出 しに 関 するものであるが, 上 記 事 案 における データベースを 複 製 し 作 成 したデー タベースを 販 売 する 行 為 を インターネット 上 に 掲 出 されたを 複 製 して 配 信 する 行 為 に 置 き 換 えればそのまま 本 件 に 当 てはまる すなわち, 被 告 の 上 記 行 為 は, 著 しく 不 公 正 な 手 段 を 用 いて 原 告 の 正 当 な 営 業 活 動 を 妨 げ, 原 告 の 営 業 活 動 上 の 利 益 を 侵 害 するものとして 不 法 行 為 を 構 成 するというべきである (3) 差 止 請 求 の 必 要 性 被 告 は, 自 己 の 営 業 のために 継 続 的 にを 複 製 し, 公 衆 送 信 してい るが,このようなにただ 乗 り(フリーライド)する 行 為 は,インターネッ トにおける 原 告 の 営 業 に 極 めて 多 大 な 損 失 を 与 えるものであり, 今 後 も 被 告 による 継 続 的 な 複 製 行 為 等 が 行 われると, 原 告 の 損 害 額 は 巨 額 なものとなり, 被 告 の 支 払 能 力 を 遥 かに 超 えるものとなることは 明 らかである したがって, 被 告 の 前 記 不 法 行 為 に 対 しては, 単 に 損 害 賠 償 のみをもってしては, 原 告 の 営 業 の 侵 害 に 対 する 法 的 救 済 としては 不 十 分 であり,その 救 済 手 段 として 事 前 の 差 止 請 求 が 認 められるべ きである 不 法 行 為 法 上 の 法 的 利 益 の 侵 害 に 対 しても, 予 想 される 侵 害 行 為 によって 受 ける 被 害 者 側 の 不 利 益 と 侵 害 行 為 を 差 し 止 めることによって 受 ける 侵 害 者 側 の 不 利 益 とを 比 較 衡 量 した 結 果, 侵 害 行 為 が 明 らかに 予 想 され,その 侵 害 行 為 によって 被 害 者 が 重 大 な 損 失 を 受 けるおそれがあり,かつ,その 回 復 を 事 後 に 図 るのが 著 し く 困 難 になると 認 められるときは 侵 害 行 為 の 差 し 止 めを 許 容 すべきことは, 最 高 裁 判 所 平 成 14 年 9 月 24 日 判 決 ( 平 成 13 年 (オ) 第 852 号 石 に 泳 ぐ 魚 事 件 )に 照 らしても 明 らかである ( 被 告 の 反 論 ) (1) がそれ 自 体 財 産 的 価 値 を 有 する 情 報 であることは 否 認 する 原 告 は,を 無 料 で 世 界 中 に 配 信 公 表 しており, 情 報 は 世 間 に 公 表 された 段 階 で,それを 伝 え 聞 いたすべての 人 が 共 有 する 情 報 に 変 わるのであるから,YOL 見 出 しに 著 作 物 性 が 認 められない 以 上, 公 表 した 情 報 であるをその 後 も 原 告 が 独 占 できる 根 拠 はない (2) 被 告 の 提 供 するライントピックスでは, 被 告 リンク 見 出 しをリンクボタン として Yahoo!ニュース の 記 事 のウェブページにリンクを 張 っているが,リンク ボタンはリンク 先 を 指 し 示 すものであり, 単 なる 参 照 にすぎないのであるから,リ ンクを 張 る 場 合 にリンク 先 のウェブページの 名 称 を 記 載 する 通 常 の 方 法 でリンクを 張 った 場 合 には,そもそも 違 法 性 の 問 題 は 生 じないと 解 すべきである そして,ニ ュース 記 事 の 場 合 でいえば, 記 事 見 出 しはリンク 先 のニュース 記 事 の 名 称 に 当 たる から,これを 表 示 してリンクボタンとすることは 違 法 行 為 に 当 たらないというべき である 3 損 害 の 額 ( 原 告 の 主 張 ) (1) 被 告 タグにをあたかも 電 光 掲 示 板 のように 表 示 し,この 表 示 の 間 に 広 告 記 事 を 表 示 するという 被 告 の 行 為 は, 対 価 を 支 払 うことなく,を

使 って 電 光 掲 示 板 に 利 用 している 行 為 と 評 価 される ところで,を 電 光 掲 示 板 に 使 用 させるに 当 たり, 原 告 が 通 常 受 けるべき 金 銭 ( 使 用 料 )は, 端 末 1 機 当 たり 月 額 1 万 5000 円 であり,また, 被 告 は, 被 告 タグを1 万 3000 件 配 布 し ていると 自 称 している 原 告 は, 電 光 掲 示 板 に 使 用 するため, 通 常 1 日 当 たり40 個 のを 提 供 しているところ, 被 告 が 被 告 タグに 表 示 しているの 数 は1 日 当 たり 少 なくとも7 個 を 下 らない 被 告 は 少 なくとも 平 成 14 年 10 月 8 日 から12 月 7 日 までの2か 月 間,を 表 示 した 被 告 タグを 配 布 しているから, 被 告 の 上 記 著 作 権 侵 害 行 為 に 基 づく 損 害 金 は, 次 のとおり, 少 なくとも 金 6825 万 円 を 下 らな い ( 計 算 式 ) 原 告 の 損 害 = 電 光 掲 示 板 の 端 末 1 機 当 たりの 月 額 使 用 料 被 告 による 原 告 の 記 事 見 出 しの 使 用 率 期 間 被 告 タグの 配 布 先 数 =15,000 円 7/40 2か 月 13,000 件 =6,825 万 円 ( 被 告 の 認 否 ) 争 う 第 3 当 裁 判 所 の 判 断 1 はじめに 原 告 は, 主 位 的 主 張 において, 被 告 の 下 記 各 行 為 を 著 作 権 侵 害 であると 主 張 する すなわち,1 被 告 は, 他 のウェブサイト 上 に 被 告 リンク 見 出 し( 原 告 が 配 信 しているヤフーの 運 営 に 係 るヤフーサイトのニュース 記 事 見 出 しと,ほぼ 同 一 のも のである )を 表 示 させる 制 御 情 報 を 表 すHTMLのタグを 作 成 し, 同 タグに 係 るデー タを,ライントピックスサービス 登 録 ユーザに, 被 告 サーバーから,インターネッ トを 通 じて 送 信 し,ライントピックスサービス 登 録 ユーザは, 上 記 データをダウン ロードし, 被 告 サービスにおいて 指 定 された 手 順 を 踏 むことにより,そのウェブサ イト 上 に, 被 告 リンク 見 出 しを 掲 出 させることができるというサービスを 提 供 して いるが, 被 告 の 上 記 タグに 係 るデータの 送 信 行 為,2 被 告 は, 被 告 サイトにおいて も, 上 記 被 告 リンク 見 出 しを 掲 出 しているが, 被 告 の 記 事 見 出 しの 掲 出 行 為,のい ずれもが 著 作 権 侵 害 行 為 であると 主 張 する そこで, 原 告 が 著 作 権 侵 害 の 保 護 の 対 象 として 保 護 を 求 めている YOL 見 出 し が,そもそも 著 作 物 であるといえるか 否 かについて,まず 検 討 することとす る 2 の 著 作 物 性 の 有 無 について (1) 著 作 権 法 による 保 護 の 対 象 となる 著 作 物 は, 思 想 又 は 感 情 を 創 作 的 に 表 現 したもの であることが 必 要 である( 法 2 条 1 項 1 号 ) 思 想 又 は 感 情 を 表 現 した とは, 事 実 をそのまま 記 述 したようなものはこれに 当 たらないが, 事 実 を 基 礎 とした 場 合 であっても, 筆 者 の 事 実 に 対 する 評 価, 意 見 等 を, 創 作 的 に 表 現 して いるものであれば 足 りる そして, 創 作 的 に 表 現 したもの というためには, 筆 者 の 何 らかの 個 性 が 発 揮 されていれば 足 りるのであって, 厳 密 な 意 味 で, 独 創 性 が 発 揮 されたものであることまでは 必 要 ない 他 方, 言 語 から 構 成 される 作 品 におい て,ごく 短 いものであったり, 表 現 形 式 に 制 約 があるため, 他 の 表 現 が 想 定 できな い 場 合 や, 表 現 が 平 凡 かつありふれたものである 場 合 には, 筆 者 の 個 性 が 現 れてい ないものとして, 創 作 的 な 表 現 であると 解 することはできない (2) 上 記 の 観 点 から,の 著 作 物 性 の 有 無 について 判 断 する ア 原 告 は,は, の 内 容 が 理 解 できるように 創 意 工 夫 され たものであり, 事 項 の 選 択, 展 開 の 仕 方, 表 現 の 方 法 等 に 創 作 性 がある 旨 主 張 す る そこで,まず, 原 告 において 挙 げた 具 体 例 に 基 づいて,に 著 作 物 性 が あるか 否 かを 検 討 することとする (ア) 中 学 生 が 飛 び 降 り 自 殺 した 事 件 に 関 する 記 事 見 出 しについて a 及 び は, 次 のとおりである( 甲 1の26の1, 2) いじめ 苦? 都 内 のマンションで 中 3 男 子 が 飛 び 降 り 自 殺 東 京 都 板 橋 区 内 のマンションで 今 月 11 日 夜, 東 京 学 芸 大 付 属 竹 早 中 学 校 ( 文 京 区 )に 通 う3 年 の 男 子 生 徒 (15)が 飛 び 降 り 自 殺 していたことが 分 かった 男 子 生 徒 は 両 親 に, 学 校 でいじめに 遭 っていることを 打 ち 明 けていたと

いい, 警 視 庁 板 橋 署 は, 男 子 生 徒 がいじめを 苦 に 自 殺 したとみている 調 べによると, 男 子 生 徒 は 同 日 午 後 9 時 ごろ, 板 橋 区 内 のマンシ ョン 下 の 通 路 に 倒 れているところを 発 見 された 14 階 の 非 常 階 段 踊 り 場 に 男 子 生 徒 の 手 提 げカバンが 残 されていたが, 遺 書 はなかった 男 子 生 徒 はこの 日, 学 校 へ 行 くと 言 い 残 して 自 宅 を 出 たまま, 登 校 していなかった b の 都 内 のマンションで 中 3 男 子 が 飛 び 降 り 自 殺 の 部 分 は, 東 京 都 内 のマンションで 中 学 3 年 生 の 男 子 が 飛 び 降 り 自 殺 をしたとの 事 実 を, ごく 普 通 の 表 現 方 法 で 記 述 したものである また, いじめ 苦? の 部 分 は,YOL 記 事 中 の 警 視 庁 板 橋 署 は, 男 子 生 徒 がいじめを 苦 に 自 殺 したとみている と 記 述 された 部 分 を 前 提 として, 自 殺 原 因 が いじめ 苦 であるか 否 か 断 定 できないこと を 示 すため? を 付 記 したものであって, 慣 用 的 な 用 法 であるといえる 上 記 は,ありふれた 表 現 であるから, 創 作 性 を 認 めることはできない (イ) 喫 煙 に 関 する 記 事 見 出 しについて a 及 び は, 次 のとおりである( 甲 1の34の1, 2) 喫 煙 死 1 時 間 に560 人 世 界 保 健 機 関 (WHO)は15 日, 世 界 で 年 間 490 万 人 が, 喫 煙 が 原 因 で 死 亡 しているとの 推 計 を 発 表 した 世 界 で1 時 間 に560 人,1 日 で1 万 3 400 人 がたばこを 原 因 とする 肺 ガンや 結 核 などのため 死 んでいる 計 算 になる 以 下 略 b の 喫 煙 死 の 部 分 は, 喫 煙 が 原 因 で 死 亡 した 事 実 や 人 数 を 指 す 表 現 であり,このような 表 現 は 過 労 死 事 故 死 などと 同 様 にありふれ たものである の 1 時 間 に560 人 の 部 分 は, 中 の 1 時 間 に560 人 の 人 が 喫 煙 が 原 因 で 死 亡 している と 推 計 されるとの 事 実 を 記 述 したも のにすぎない 以 上 のとおり, 上 記 は,ありふれた 表 現 であるから, 創 作 性 を 認 めることはできない (ウ) マナー 本 の 海 賊 版 を 書 いた 医 大 教 授 に 関 する 記 事 見 出 しについて a 及 び は, 次 のとおりである( 甲 1の35の1, 2) マナー 知 らず 大 学 教 授,マナー 本 海 賊 版 作 り 販 売 高 知 医 科 大 ( 高 知 県 南 国 市 )の 基 礎 医 学 系 教 授 (63)が, 出 版 元 や 編 集 者 の 許 可 を 得 ずに 医 師 のマナー 本 を 複 製 し, 学 生 に 販 売 したとして, 同 医 科 大 は16 日,この 教 授 を 戒 告 処 分 にした 以 下 略 b の 大 学 教 授,マナー 本 の 海 賊 版 作 り 販 売 の 部 分 は, 中 の 大 学 教 授 がマナー 本 の 海 賊 版 を 作 って 販 売 した という 事 実 を, ごく 普 通 の 表 現 方 法 で 記 述 したものである また,の マナー 知 らず の 部 分 は,マナーという 語 句 を, 語 句 の 先 頭 に 配 し, マナー 本 と 対 句 のよ うに 用 いた 表 現 方 法 であるが,このような 対 句 的 表 現 は, 一 般 にしばしば 使 われる 方 法 であって, 格 別 な 工 夫 であると 評 価 することはできない 上 記 は, 全 体 として,ありふれた 表 現 であるから, 創 作 性 を 認 めることはできない (エ) ホームレスの 男 性 が 銃 撃 された 事 件 に 関 する 記 事 見 出 しについて a 及 び は, 次 のとおりである( 甲 1の63の1, 2) ホームレスがアベックと 口 論? 銃 撃 で 重 傷 22 日 午 前 3 時 ごろ, 東 京 都 品 川 区 大 崎 1の 店 舗 兼 ホテルの2 階 テラスにあるベンチで,ホームレスの 男 性 (43)が 右 肩 を 短 銃 で 撃 たれ, 座 り 込 んでいるのを 巡 回 中 の 警 備 員 が 見 つけた 銃 弾 は 貫 通 しており, 男 性 は 重 傷 現 場 には 薬 きょうと 弾 丸 1 発 が 落 ちていた 目 撃 者 などの 話 によると, 同 日 午 前 3 時 前, 現 場 近 くの 路 上 で 男 女 がどなり 合 う 声 が 聞 こえた 男 性 は 男 女 2 人 組 と 言 い 争 いになった 末 に 撃 たれた と 見 られる 以 下 略 b の ホームレスが 銃 撃 で 重 傷 の 部 分 は, ホーム

レスが 銃 撃 で 重 傷 を 負 った との 事 実 を,ごく 普 通 の 表 現 方 法 で 記 述 したものであ る また, アベックと 口 論? の 部 分 は, 中 の 男 性 は 男 女 2 人 組 と 言 い 争 いになった 末 に 撃 たれたと 見 られる との 部 分 を 前 提 として, 銃 撃 の 原 因 が 口 論 であるか 否 か 断 定 することを 避 けるため? を 付 記 したものであり, 慣 用 的 な 用 法 であるといえる 上 記 は,ありふれた 表 現 であるから, 創 作 性 を 認 めることはできない (オ) 公 務 員 の 男 性 を 拉 致 して 現 金 を 奪 った 男 女 3 人 が 逮 捕 された 事 件 に 関 する 見 出 しについて a 及 び は, 次 のとおりである( 甲 1の62の1, 2) 男 女 3 人 でトンネルに 弱 そうな 男 性 拉 致 東 京 都 新 宿 区 の 路 上 で 今 年 7 月, 横 浜 市 の 公 務 員 男 性 (28)が 連 れ 去 られ, 現 金 などが 奪 われ, 山 梨 県 内 のトンネルで 解 放 される 事 件 があり, 警 視 庁 捜 査 一 課 と 四 谷 署 は22 日 までに, 山 梨 県 石 和 町, 職 業 不 詳 B 容 疑 者 (30) とアルバイト 店 員 の 女 (19)ら 男 女 3 人 を 強 盗 傷 害 と 逮 捕 監 禁 などの 疑 いで 逮 捕 した 調 べに 対 し3 人 は, 弱 そうに 見 えたので 襲 った などと 供 述 余 罪 をほの めかしており, 同 課 で 追 及 している b の 男 女 3 人 でトンネルに 男 性 拉 致 の 部 分 は, 男 女 3 人 がトンネルに 男 性 を 拉 致 したという 事 実 を,ごく 普 通 の 表 現 方 法 で 記 述 したものである また,の 弱 そうな の 部 分 は, 中 の 調 べ に 対 し3 人 は 弱 そうに 見 えたので 襲 った などと 供 述 との 記 述 から, 被 疑 者 が 警 察 で 供 述 した 言 葉 をそのまま 使 用 したものであって, 格 別 な 工 夫 であると 評 価 す ることはできない 上 記 は, 全 体 として,ありふれた 表 現 であるから, 創 作 性 を 認 めることはできない (カ) スポーツ 飲 料 を 盗 んだ7 人 組 が 逮 捕 された 事 件 に 関 する 記 事 見 出 し について a 及 び は, 次 のとおりである( 甲 1の73の1, 2) スポーツ 飲 料,トラックごと 盗 む 被 害 1 億 円 7 人 逮 捕 スポーツドリンクなどを 積 んだ 大 型 トラックを 車 両 ごと 盗 んだと して, 埼 玉 県 警 捜 査 3 課 と 春 日 部 署 などの 合 同 捜 査 班 は23 日 までに, 同 県 岩 槻 市 徳 力, 不 動 産 業 手 伝 いC 被 告 (27)( 窃 盗 罪 で 公 判 中 )ら6 人 を 窃 盗 容 疑 で 逮 捕,1 人 を 同 容 疑 で 指 名 手 配 した また, 同 県 川 口 市 西 青 木, 会 社 役 員 D 容 疑 者 (65)を 盗 品 等 有 償 譲 り 受 け 容 疑 で 逮 捕 した 以 下 略 b の スポーツ 飲 料,トラックごと 盗 む の 部 分 も 被 害 1 億 円 7 人 逮 捕 の 部 分 も,いずれも 事 実 を,ごく 普 通 の 表 現 方 法 で 記 述 したもので ある 上 記 は, 全 体 として,ありふれた 表 現 であるといえるから, 創 作 性 を 認 めることはできない (キ) 拉 致 事 件 関 連 の 記 事 見 出 しについて a 及 び は, 次 のとおりである( 甲 1の71の1, 2) E Fさん, 赤 倉 温 泉 でアツアツの 足 湯 体 験 一 時 帰 国 して 新 潟 県 妙 高 高 原 に 滞 在 中 の 北 朝 鮮 拉 致 被 害 者,E さん(45)とFさん(46)の 夫 婦 は23 日 午 前, 足 だけを 湯 に 浸 す 赤 倉 温 泉 の 足 湯 公 園 を 訪 れ, 高 原 の 秋 を 満 喫 しながら 旅 の 疲 れをいやした スーツ 姿 の2 人 は, 靴 下 を 脱 ぎ,ズボンをたくし 上 げて, 足 首 のあたりまで 湯 につかり, 敷 き 詰 め られた 小 石 を 踏 みしめて, 気 持 ちいい と 声 を 上 げていた 午 後 には,Eさんが, 幼 いころから 家 族 でたびたび 遊 んだ 池 の 平 温 泉 スキー 場 などを 巡 る b の E Fさんが 赤 倉 温 泉 で 足 湯 体 験 の 部 分 は, 事 実 をごく 普 通 の 表 現 方 法 で 記 述 したものである また, アツアツの の 部 分 は, お 湯 が 熱 い と 二 人 の 仲 が 熱 い ということを 掛 けた 修 飾 語 であるが, 格 別 な 工 夫 であると 評 価 することはできない 上 記 は, 全 体 として,ありふ

れた 表 現 であるから, 創 作 性 を 認 めることはできない 前 記 ア(ア)ないし(キ)で 検 討 したとおり, 原 告 が 創 作 的 表 現 の 具 体 例 と して 挙 げたは,いずれも 客 観 的 な 事 実 を 記 述 したものであるか, 又 はこれ にごく 短 い 修 飾 語 等 を 付 加 したにすぎないものであって, 創 作 的 表 現 とは 認 められ ない イ 以 上 の 検 討 を 踏 まえた 上 で, 一 般 について 判 断 する 証 拠 ( 甲 1( 枝 番 号 の 表 記 は 省 略 する ), 乙 29) 及 び 弁 論 の 全 趣 旨 によれば,1は,その 性 質 上, 簡 潔 な 表 現 により, 報 道 の 対 象 となるニュ ース 記 事 の 内 容 を 読 者 に 伝 えるために 表 記 されるものであり, 表 現 の 選 択 の 幅 は 広 いとはいえないこと,2は25 字 という 字 数 の 制 限 の 中 で 作 成 され, 多 く は20 字 未 満 の 字 数 で 構 成 されており,この 点 からも 選 択 の 幅 は 広 いとはいえない こと,3は, 中 の 言 葉 をそのまま 用 いたり,これを 短 縮 した 表 現 やごく 短 い 修 飾 語 を 付 加 したものにすぎないことが 認 められ,これらの 事 実 に 照 ら すならば,は, で 記 載 された 事 実 を 抜 きだして 記 述 したものと 解 すべきであり, 著 作 権 法 10 条 2 項 所 定 の 事 実 の 伝 達 にすぎない 雑 報 及 び 時 事 の 報 道 ( 著 作 権 法 10 条 2 項 )に 該 当 するものと 認 められる 以 上 を 総 合 すると, 原 告 の 挙 げる 具 体 的 なはいずれも 創 作 的 表 現 とは 認 められないこと,また, 本 件 全 証 拠 によるもが, で 記 載 された 事 実 と 離 れて 格 別 の 工 夫 が 凝 らされた 表 現 が 用 いられていると 認 めることは できないから,は 著 作 物 であるとはいえない ウ 原 告 は,は, と 一 体 のものとして, 著 作 物 性 を 肯 定 す べきであると 主 張 する 仮 に, 原 告 が,を 含 む 全 体 について, 著 作 権 法 上 の 保 護 を 求 めるのであれば,を 含 む 全 体 につき, 著 作 物 であるか 否 か を 判 断 すべきであるといえる そして,この 点 を 肯 定 できる 場 合 は 多 いといえよ う しかし,そのような 主 張 を 下 にした 場 合, 全 体 と 被 告 リンク 見 出 しとの 間 には, 実 質 的 な 同 一 性 は 認 められないので, 結 局 保 護 は 図 られないことになる 本 件 においては, 原 告 は, 著 作 権 法 上 の 保 護 を 求 めている 対 象 につき であると 主 張 する 以 上,について, 著 作 物 性 の 有 無 を 判 断 すべ きであるから, 著 作 物 性 の 有 無 について, と 一 体 で 判 断 すべきであるとする 原 告 の 主 張 は 採 用 できない(なお,は,タイトル, 表 題,インデックス, 案 内 として 作 成 されたもので,その 利 用 目 的 が 異 なること, 見 出 し 部 分 と 記 事 部 分 とは 明 確 に 区 別 がつくこと 等 の 理 由 から,の 著 作 物 性 の 有 無 を 判 断 に 当 た り, 全 体 を 基 準 とする 原 告 の 主 張 は, 相 当 であるとはいえない ) (3) 以 上 に 認 定 判 断 したとおり,は 著 作 物 であるとは 認 められない から, 被 告 がライントピックスの 被 告 リンク 見 出 しとしてを 掲 出 させるこ とが 原 告 の 著 作 権 侵 害 となるとの 原 告 の 主 張 は 理 由 がない 2 不 法 行 為 の 成 否 について 原 告 は,が 著 作 物 と 認 められないとしても,を 複 製 する 等 の 被 告 の 行 為 は, 不 法 行 為 を 構 成 する 旨 主 張 する しかし,は, 原 告 自 身 がインターネット 上 で 無 償 で 公 開 した 情 報 で あり, 前 記 のとおり, 著 作 権 法 等 によって, 原 告 に 排 他 的 な 権 利 が 認 められない 以 上, 第 三 者 がこれらを 利 用 することは, 本 来 自 由 であるといえる 不 正 に 自 らの 利 益 を 図 る 目 的 により 利 用 した 場 合 あるいは 原 告 に 損 害 を 加 える 目 的 により 利 用 した 場 合 など 特 段 の 事 情 のない 限 り,インターネット 上 に 公 開 された 情 報 を 利 用 するこ とが 違 法 となることはない そして, 本 件 全 証 拠 によるも, 被 告 の 行 為 が,このよ うな 不 正 な 利 益 を 図 ったり, 損 害 を 加 えたりする 目 的 で 行 われた 行 為 と 評 価 される 特 段 の 事 情 が 存 在 すると 認 めることはできない したがって, 被 告 の 行 為 は, 不 法 行 為 を 構 成 しない 原 告 のこの 点 についての 主 張 は 理 由 がない 3 結 語 よって,その 余 の 点 について 判 断 するまでもなく, 原 告 の 請 求 はいずれも 理 由 がない 東 京 地 方 裁 判 所 民 事 第 29 部 裁 判 長 裁 判 官 飯 村 敏 明

裁 判 官 榎 戸 道 也 裁 判 官 佐 野 信 ( 別 紙 1) 被 告 ホームページ 目 録 ドメイン 名 D-A.CO.JP 組 織 名 有 限 会 社 デジタル アライアンス ネームサーバ ns.marute.co.jp 同 ns2.dcmp.co.jp 登 録 年 月 日 2000 年 6 月 5 日 接 続 年 月 日 2000 年 6 月 14 日 のドメイン 名 およびそのサブドメイン 名 に 表 示 されるホームページ ( 別 紙 2) 原 告 ホームページ 目 録 ドメイン 名 yomiuri.co.jp 組 織 名 株 式 会 社 読 売 新 聞 東 京 本 社 ネームサーバ dns-b.iij.ad.jp 同 dns-c.iij.ad.jp 登 録 年 月 日 1995 年 3 月 29 日 接 続 年 月 日 1995 年 5 月 19 日 のドメイン 名 に 表 示 されるホームページ 但 し,このうち,サブドメイ ン 名 を osaka.yomiuri.co.jp, kyusyu.yomiuri.co.jp とするホームページ, 及 び yomiuri.co.jp/houchi のディレクトリ, yomiuri.co.jp/e-japan/ で 表 記 されるディレクトリに 九 州 の 県 名 ( 沖 縄 を 含 む), 中 国 の 県 名, 四 国 の 県 名, 三 重 を 除 く 近 畿 の 県 名, 福 井 がアルファベット 表 記 されるディレクトリとするホーム ページを 除 く ( 別 紙 3) タグ 目 録 別 紙 1 被 告 ホームページ 目 録 記 載 の 被 告 ホームページ 上 で, ニュースLINK LINE TOPICS の 表 示 によ り, 商 品 名 LINE TOPICS として 頒 布 されるタグ