平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 発 表 会 プログラムおよび 概 要 集 日 時 : 平 成 23 年 2 月 24 日 8:40~ 会 場 : アセンブリホール 弓 削 商 船 高 等 専 門 学 校 情 報 工 学 科
発 表 プログラム 8:40-8:45 オープニング 8:45-10:39 セッション 1(7 件 ) 発 表 1. 対 話 型 e-learning システムの 開 発 小 牧 佑 介, 清 水 将 平, 中 田 駿 ( 指 導 教 員 : 峯 脇 さやか) 発 表 2. 調 色 照 明 による 見 え 方 の 研 究 高 津 利 恵, 土 居 亜 美, 宮 地 瑞 穂 ( 指 導 教 員 : 岡 本 太 志 ) 発 表 3. 広 島 市 内 国 道 54 号 線 における 信 号 制 御 のデータ 解 析 坂 井 公 圭 ( 指 導 教 員 : 藤 井 温 子 ) 発 表 4. OD 旅 行 時 間 の 解 析 と 算 定 松 原 弘 宜, 宮 脇 知 世 ( 指 導 教 員 : 藤 井 温 子 ) 発 表 5. ネットワークエンジニア 育 成 支 援 教 材 の 作 成 Ⅱ 岩 越 涼 太, 田 頭 弘 光, 村 尾 俊 二,フイ( 指 導 教 員 : 徳 田 誠 ) 発 表 6. 小 型 船 舶 操 縦 補 助 表 示 装 置 の 検 討 石 丸 武 臣, 花 本 有 貴 子, 濵 本 麻 里 ( 指 導 教 員 : 田 原 正 信 ) 発 表 7. 海 底 地 形 の 三 次 元 表 示 石 丸 武 臣, 齊 藤 類, 山 本 智 子 ( 指 導 教 員 : 田 原 正 信 ) 10:39-10:55 休 憩 10:55-12:03 セッション 2(5 件 ) 発 表 8. 求 人 情 報 の 検 索 システムの 構 築 とデータベース 化 櫻 永 真 里 奈, 西 原 千 加 ( 指 導 教 員 : 塚 本 秀 史 ) 発 表 9. 求 人 情 報 のデータベース 化 と 検 索 システムの 構 築 2 藤 本 嗣 ( 指 導 教 員 : 塚 本 秀 史 ) 発 表 10. 多 地 点 カメラによる 特 徴 点 自 動 追 跡 に 関 する 研 究 宮 地 耕 平 ( 指 導 教 員 : 田 房 友 典 ) 発 表 11. 連 続 した 動 作 検 知 画 像 からの 異 常 状 態 の 抽 出 澤 村 幸 輝 ( 指 導 教 員 : 田 房 友 典 ) 発 表 12. 答 案 用 紙 の 電 子 化 に 伴 う 管 理 ソフトの 作 成 山 路 友 貴 ( 指 導 教 員 : 田 房 友 典 ) 12:03-13:20 昼 休 憩
13:20-15:09 セッション 3(7 件 ) 発 表 13. E-learning によるメンタルヘルス 学 習 システムの 開 発 濵 岡 美 里 ( 指 導 教 員 : 長 尾 和 彦 ) 発 表 14. 被 写 体 を 意 識 する 観 光 地 カメラの 開 発 露 口 和 樹 ( 指 導 教 員 : 長 尾 和 彦 ) 発 表 15. オープンソースグループウェアのカスタマイズ 岡 田 侑 大, 田 中 恵 士 ( 指 導 教 員 : 長 尾 和 彦 ) 発 表 16. 建 築 模 型 作 成 支 援 システム 髙 原 慎, 村 上 文 哉 ( 指 導 教 員 : 髙 木 洋 ) 発 表 17. PHP を 使 った Web アプリによる 校 内 案 内 ページの 作 成 桒 田 圭 佑, 村 上 一 平, 山 本 玄 貴 ( 指 導 教 員 : 髙 木 洋 ) 発 表 18. 歯 音 呼 気 マウスによる 環 境 制 御 機 器 の 開 発 と 評 価 津 國 うらら, 村 本 美 香, 渡 部 早 喜 ( 指 導 教 員 : 葛 目 幸 一 ) 発 表 19. 出 前 授 業 の 教 材 開 発 とアンケート 調 査 松 浦 稔 樹 ( 指 導 教 員 : 葛 目 幸 一 ) 15:09-15:15 クロージング
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (1) 対 話 型 e-learning システムの 開 発 学 生 名 小 牧 佑 介, 清 水 将 平, 中 田 駿 本 校 の 情 報 工 学 科 では, 現 在, 優 れた IT 人 材 の 育 成 や 輩 出 に 取 り 組 んでいる. 優 れた IT 人 材 とは, IT の 知 識 技 術 を 習 得 しており,かつコミュニケー ション 能 力 があるというふうに 定 義 している.しか し, 優 れた IT 人 材 を 多 く 輩 出 するために 充 実 した e-learning が 準 備 されているが 学 生 はあまり 進 んで やらない.また, 自 分 の 意 見 や 質 問 を 言 葉 にするの が 苦 手 な 学 生 が 多 いというのが 現 状 である.そこで 本 研 究 では,IT の 知 識 技 術 の 習 得 とともに, 質 問 するときの 言 い 回 しを 身 につけさせるなどのコミ ュニケーション 能 力 の 向 上 を 目 指 すため 対 話 型 e-learning システムを 開 発 する. 本 システムの 入 力 方 法 はマイクを 使 って 音 声 入 力 で 行 い,その 入 力 された 音 声 を AmiVoice SP とい う 音 声 認 識 ソフトで 音 声 認 識 させ, 音 声 を 文 字 列 に 変 換 する.そして, 対 話 スクリプトで 対 話 の 流 れを 制 御 する. 出 力 は,コマンドプロンプトに 応 答 文 を 表 示 させる 画 面 表 示 と, 音 声 データを 再 生 させる 音 声 出 力 の 両 方 で 行 う. 本 システムにおける 対 話 制 御 は, 対 話 スクリプト を 用 いる. 対 話 スクリプトとは, 対 話 のやり 取 り を 時 間 の 流 れに 沿 った 事 象 の 連 鎖 の 形 式 で 表 現 し たもので, 簡 単 に 言 えば 対 話 のパターンである. 想 定 される 質 問 とそれに 応 じた 答 えを 用 意 しておき, 用 意 した 質 問 以 外 の 質 問 や 流 れに 沿 っていない 質 問 がされた 場 合 には, 正 しい 質 問 をするように 指 示 し, 正 しい 質 問 をするように 促 すことで 対 話 の 制 限 を 行 う.このような 対 話 スクリプトを 作 成 し,XML で 記 述 する( 図 1). 本 システムは, 入 力 部 で 音 声 から 変 換 された 文 字 列 を 使 い, 対 話 スクリプトに 定 義 されてある 発 話 パ ターンとパターンマッチングする.マッチした 場 合 とマッチしなかった 場 合 の 処 理 が 対 話 スクリプト に 定 義 されており,それに 合 った 処 理 をすること で, 対 話 管 理 対 話 制 御 を 行 う.システムの 問 いか けに 対 して 学 生 が 演 習 番 号 や 括 弧 の 番 号 を 答 える 場 合 は, 数 を 答 えていればマッチする. 学 生 がシス テムに 質 問 する 場 合 は, 学 生 に 正 しい 質 問 をさせる ため, 完 全 一 致, 又 は 発 話 パターンが 入 力 の 部 分 文 字 列 である 部 分 一 致 でないとマッチしない. 本 研 究 では 本 校 低 学 年 の 学 生 による 評 価 実 験 を 行 った. 実 験 方 法 は, 学 生 にシステムを 使 いながら Excel の 演 習 問 題 を 解 いてもらい, 最 後 に 評 価 アン ケートを 行 った( 図 2). 実 際 に 学 生 にシステムを 使 ってもらいアンケート 評 価 をすることで, 読 み 取 り が 悪 い, 質 問 パターンが 少 ない, 問 題 の 質 問 をした 後 にもう 一 度 演 習 問 題 のどの 番 号 を 質 問 するかを 質 問 しないといけない,などの 改 善 すべき 点 が 見 つ かった. 今 後 は,システムを 使 いやすくするために もこれらの 改 善 に 取 り 組 みたい.また, 学 生 から 追 加 してほしいと 意 見 のあった, 例 をあげての 説 明, エラーが 出 たときなぜエラーが 出 たのかの 説 明,そ の 直 し 方 についても 検 討 していきたい. <state id="e01n02s02" name="user_question"> <initiative value="user" /> <utterance id="0" turn="user"> <pattern id="0" value="どの 関 数 を 使 えばいいかわからない" /> <pattern id="1" value="どの 関 数 を 使 えばいいのかがわからな い" /> <pattern id="2" value="どの 関 数 を 使 えばいいかわかりません " /> <pattern id="3" value="どの 関 数 を 使 えばいいのかわかりませ ん"/> <pattern id="4" value="どの 関 数 を 使 えばいいですか"/> <pattern id="5" value="どの 関 数 を 使 ったらいいかわからない "/> <pattern id="6" value="どの 関 数 を 使 ったらいいかわかりませ ん"/> <pattern id="7" value="どの 関 数 を 使 ったらいいですか"/> <pattern id="8" value="どの 関 数 を 使 ったらいいのですか"/> <pattern id="9" value="どの 関 数 を 使 いますか"/> <pattern id="10" value="どの 関 数 を 使 えばいいのですか"/> <output id="0" value=" 合 計 が 14 以 上 なら 好 感 度 の 欄 に と 表 させたいので, 合 計 を 求 める SUM 関 数, 条 件 を 設 定 する IF 関 数 を 使 します."/> <sound_file="e01n02s02_i0.wav" next_state_id="0" /> 図 1: 対 話 スクリプト 質 問 1 質 問 2 質 問 3 質 問 4 質 問 5 質 問 6 1 人 で 学 習 する 場 合 と システムのサポートで 学 習 する 場 合 では どちらの 方 が 学 習 意 欲 がわきますか? 1 人 で 学 習 する 0 システムのサポートがある 12 どちらでもない 0 1 人 で 学 習 する 場 合 と システムのサポートで 学 習 する 場 合 では どちらの 方 が 成 績 が 向 上 すると 思 いますか? 1 人 で 学 習 する 0 システムのサポートがある 11 どちらでもない 1 わからないところを 質 問 するのは 苦 手 ですか? 苦 手 5 苦 手 でない 3 どちらでもない 4 教 官 に 質 問 する 場 合 いつもどのように 質 問 していますか? 何 番 の 何 がどうなるか 分 かりません. 教 えてください. ここがわかりません 他 システムを 使 い 続 けると 質 問 する 力 がつくと 思 いますか? 思 う 12 思 わない 0 どちらでもない 0 システムを 使 ってみての 感 想 はどうですか? ( 良 かったところ) 音 声 入 力 だから 簡 単 わかりやすい 他 ( 悪 かったところ) 読 み 取 りが 悪 い 理 解 する 言 葉 が 少 ない 他 ( 直 してほしいところ) 声 の 反 応 理 解 する 言 葉 の 数 他 ( 追 加 してほしい 機 能 ) エラーの 直 し 方 例 をあげて 説 明 してほしい 他 図 2: 評 価 アンケートの 項 目 と 結 果
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (2) 調 色 照 明 による 見 え 方 に 関 する 研 究 学 生 名 高 津 利 恵 土 居 亜 美 宮 地 瑞 穂 実 験 目 的 : 近 い 将 来 LED 型 電 球 の 普 及 が 広 がることが 予 想 される LED は 電 球 に 比 べて 省 エネルギー 長 寿 命 の 特 徴 がある また 3 原 色 の LED の 出 力 を 可 変 して 混 色 することにより 自 由 な 光 色 を 得 ることができる 照 射 物 に 最 適 な 照 明 環 境 を 得 ることが 容 易 となる 本 研 究 では LED を 用 いた 調 色 照 明 装 置 を 試 作 して 果 物 などの 静 物 絵 画 等 を 照 らし 美 しく きれい に 見 せる LED 照 明 に ついて 研 究 することを 目 的 とした 実 験 方 法 : 具 体 的 には 3 原 色 の LED 蛍 光 灯 の 出 力 を 調 節 して 温 色 できる LED 用 調 色 照 明 装 置 蛍 光 灯 用 調 色 照 明 装 置 を 試 作 した また 比 較 のため 白 熱 電 球 キセノン 電 球 も 試 作 した そして 太 陽 光 に 似 ているキセノン 放 電 灯 を 基 準 とし それぞれの 光 を 照 らし 見 え 方 の 視 覚 評 価 を 10 代 ~50 代 の 男 女 にアンケート 形 式 で 評 価 を 行 った そのときの 光 学 特 性 ( 色 温 度 演 色 評 価 数 Ra 照 度 他 )の 関 連 付 けも 行 った アンケートの 基 準 光 源 として 使 用 したキセノン 放 電 灯 は 太 陽 光 に 似 ているので 実 際 どれくらい 似 ているのか 調 べ 比 較 し 考 察 した 晴 天 の 日 1 時 間 ごとに 屋 外 に 瞬 間 マルチ 測 定 システムとパソコ ン 絵 画 を 設 置 した そして Ra 色 温 度 照 度 を 測 定 し 太 陽 光 が 当 たった 絵 画 を 撮 影 した 実 験 結 果 : アンケートの 結 果 キセノン 放 電 灯 と 比 べて 昼 光 色 と LED(RGB) が 一 番 見 え 方 の 評 価 が 良 かった それに 比 べ LED や 蛍 光 灯 の 赤 色 の 評 価 が 悪 かった 今 回 使 用 したキセノン 放 電 灯 の 色 温 度 は 5358.5K Ra は 81.76 照 度 は 34000lx である また 測 定 した 太 陽 光 を 平 均 すると 色 温 度 が 7009.4K Ra が 81.9246 照 度 が 44371.3lx となっていた 色 温 度 や 照 度 は 近 い 値 にならなかったが Ra は 近 かったキセノン 放 電 灯 は 太 陽 光 に 似 ていると 言 える 図. 調 色 照 明 装 置 のイメージ 図
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (3) 研 究 テ ーマ 広 島 市 内 国 道 54 号 線 における 信 号 制 御 のデータ 解 析 学 生 名 坂 井 公 圭 我 が 国 では, 戦 後 より 自 動 車 保 有 台 数 は 増 加 し 続 けてきた. 若 年 層 の 車 離 れや 不 況 による 雇 用 不 安 と 収 入 の 低 下, 都 市 部 での 公 共 交 通 手 段 が 豊 富 などの 原 因 により,200 08 年 から 減 少 してい るが, 未 だ 約 8000 万 台 と 多 いのが 現 状 である.その 結 果, 主 要 幹 線 道 路 において 朝 夕 のラッシ ュ 時 を 中 心 に 交 通 渋 滞 が 日 常 的 に 発 生 している. 交 通 渋 滞 の 発 生 は, 旅 行 時 間 や 燃 料 消 費 の 増 加, NO x による 大 気 汚 染,CO 2 による 地 球 温 暖 化, 騒 音 などの 社 会 的 マイナス 要 因 になり, 交 通 事 故 の 一 因 にもなっている. これらの 対 策 として, 道 路 の整 備 や 信 号 交 差 点 の 改 良,また 信 号 制 御 システムや 動 的 経 路 誘 導 システム, 交 通 需 要 管 理 などの研 究 開 発 が 進 められている.これらの 中 で, 信 号 制 御 システムは 信 号 交 差 点 の 流 入 交 通 量 や 待 ち車 列 台 数 の 時 間 変 動 に 対 応 してサイクル 長, 青 信 号 スプリット, オフセットの 3 つの信 号 制 御 パラメータを をオンラインで 制 御 するため, 渋 滞 長 制 御 に 最 も 有 効 な システムの 一 つであるといえる. 現 在 我 が 国 で 実 用 化 されている 信 号 制 御 システムは,3 つの 信 号 制 御 パラメータがそれぞれ 別 の 評 価 関 数 を 最 小 にするように個 別 的 に 探 索 されており, 各 信 号 交 差 点 における 流 入 交 通 量 と 待 ち 車 列 台 数 の 急 激 な変 動 に 対 応 できないと考 えられる.そのため,3 つの 信 号 制 御 パラメータを 統 一 的, 系 統 的 に 探 索 できるアルゴリズムの 開 発 が 望 まれている. 本 研 究 では, 時 間 変 動 する 流 入 交 通 量 や 待 ち 車 列 台 数 に 対 応 した 信 号 制 御 システムを 開 発 する ために, 図 1 に 示 される 広 島 市 内 国 道 54 号 線 上 の 複 数 信 号 交 差 点 において, 道 路 特 性 と 交 通 特 性, 信 号 制 御 特 性 について 解 析 し, 交 通 処 理 量 の 算 定 を 行 う.まず, 信 号 交 差 点 の 流 入 路 の 各 車 線 単 位 で 成 立 する 交 通 量 収 支 を交 通 量 の 測 定 データに 基 づいて 定 量 的 に 明 らかにする. 次 に, 各 信 号 交 差 点 における 道 路 特 性 や交 通 量 の 時 間 変 動 特 性, 信 号 制 御 特 性 などについて 解 析 する. 最 後 に,サイクル 長 単 位 で 交 通 処 理 量 を 算 定 する. 図 1 広 島 市 内 国 道 54 号 線 の 主 要 信 号 交 差 点
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (4) OD 旅 行 時 間 の 解 析 と 算 定 学 生 名 松 原 弘 宜 宮 脇 知 世 我 が 国 の 自 動 車 保 有 台 数 は 戦 後 より 毎 年 増 加 の 一 途 をたどってきた 不 況 による 雇 用 不 安 と 収 入 の 低 下 や 都 市 部 の 公 共 交 通 機 関 の 発 達 の 影 響 で 2008 年 を 境 に 少 しずつ 減 少 しているが 現 在 でも 約 8000 万 台 と 多 い その 結 果 特 に 朝 夕 のラッシュ 時 には 主 要 幹 線 道 路 を 中 心 に 交 通 渋 滞 が 日 常 的 に 発 生 している 渋 滞 の 発 生 は 旅 行 時 間 や 燃 料 消 費 の 増 加 さらに 自 動 車 排 気 ガスに 含 まれる 窒 素 酸 化 物 (NOx)による 大 気 汚 染 などの 社 会 的 問 題 を 引 き 起 こす 原 因 となっている 現 在 までに 交 通 渋 滞 を 解 消 または 軽 減 する 対 策 として 道 路 の 整 備 や 交 差 点 の 改 良 交 通 規 制 が 施 行 されており さらに 信 号 制 御 システムや 動 的 経 路 誘 導 システムなどの 研 究 開 発 がされてきた そ の 中 で 動 的 経 路 誘 導 システムは 出 発 地 (Origin)から 目 的 地 (Destination)までの 最 短 平 均 OD 旅 行 時 間 とその 経 路 を 含 む 幾 つかの 推 奨 経 路 をドライバーに 示 し 特 定 リンクへの 交 通 流 の 集 中 を 防 ぐこと により 交 通 渋 滞 の 解 消 または 軽 減 に 役 立 つシステムであり 信 号 制 御 システムによる 制 御 の 限 界 を 補 うことができると 考 えられる 本 研 究 の 目 的 は 動 的 経 路 誘 導 システムの 開 発 に 必 要 となる OD 旅 行 時 間 を 精 度 良 く 算 定 すること である まず 出 発 地 から 目 的 地 までの 経 路 を 信 号 交 差 点 ごとに 分 割 し そのリンク 単 位 の 旅 行 時 間 を 走 行 時 間 と 停 止 時 間 に 分 け 交 通 流 の 状 況 やオフセット 制 御 の 有 無 下 流 側 信 号 交 差 点 での 進 行 方 向 による 場 合 分 けに 基 づいて 解 析 する 次 に 尾 道 市 因 島 の 家 老 渡 から 因 島 北 インターまでを 対 象 に 試 験 車 走 行 法 を 実 施 し 試 験 車 走 行 法 から 求 めた 測 定 データと 各 信 号 交 差 点 のサイクル 長 青 時 間 交 通 処 理 量 などを 用 いて 旅 行 時 間 の 算 定 を 行 う 最 後 に 旅 行 時 間 算 定 プログラムの 開 発 手 順 を 提 案 する 表 1に 示 される 各 リンクにおける 算 定 値 と 測 定 値 の 比 較 から 本 研 究 で 提 案 した 解 析 手 法 を 用 いる ことにより 旅 行 時 間 は 精 度 良 く 算 定 されたが 停 止 時 間 の 誤 差 は 信 号 交 差 点 を 右 左 折 する 場 合 に 特 に 大 きくなっている そこで 今 後 の 課 題 として 試 験 車 走 行 法 による 測 定 回 数 をさらに 増 やし オフ セット 制 御 の 有 無 待 ち 車 列 台 数 の 設 定 を 現 実 に 近 い 値 に 修 正 することが 必 要 であると 考 えられる また 解 析 結 果 や 測 定 データに 基 づいて 旅 行 時 間 算 定 プログラムの 開 発 を 行 うことが 挙 げられる 走 行 時 間 ( 秒 ) 停 止 時 間 ( 秒 ) 旅 行 時 間 ( 秒 ) 表 1 家 老 渡 から 因 島 北 インター 間 における 測 定 値 と 算 定 値 の 比 較 家 老 渡 小 学 校 郷 ~ 中 須 賀 池 片 刈 池 ~ 家 老 渡 ~ 浜 上 ~ 昭 和 橋 西 ~ 小 前 ~ 浜 中 須 賀 ~ 昭 和 橋 北 インタ 北 インタ 郷 ~ 片 刈 池 学 校 前 上 池 西 ー ー 算 定 値 160.1 31.9 167.5 224.2 83.0 76.8 85.8 829.3 測 定 値 160.5 32.3 166.4 221.9 83.0 74.5 85.5 824.1 算 定 値 2.8 1.1 21.2 13.4 11.6 12.6 14.0 76.7 測 定 値 3.1 1.1 25.1 13.4 11.4 14.7 12.7 81.5 算 定 値 163.0 33.0 188.6 237.6 94.6 89.4 99.7 905.9 測 定 値 163.6 33.4 191.5 235.3 94.4 89.2 98.2 905.6 相 対 誤 差 -0.40% -1.20% -1.50% 1.00% 0.20% 0.20% 1.50% 0.00%
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (5) ネットワークエンジニア 育 成 支 援 教 材 の 作 成 Ⅱ 学 生 名 岩 越 涼 太, 田 頭 弘 光, 村 尾 俊 二, ブイミンフイ 1 研 究 の 背 景 と 目 的 10000 100 Windows95 の 発 売 をきっかけに 世 界 中 でインター 9000 ネットが 急 速 に 普 及 した( 図 1 参 照 ) これを 受 けて, 8000 80 主 にネットワークの 構 築 運 用 保 守 などに 従 事 する, 7000 ネットワークエンジニア( 以 下 NE )が 不 足 してい る また,ネットワーク 機 器 開 発 会 社 であったシスコ 6000 5000 60 システムズ 社 ( 以 下 シスコ 社 )が 急 速 に 成 長 し, 世 界 4000 40 インターネット 利 用 最 大 のシェア(ルータで 70% 以 上 )をもつようにな 3000 者 数 った 2000 普 及 率 20 この NE の 不 足 を 受 けて 本 校 専 攻 科 ではシスコ 社 1000 0 の 教 材 であるシスコ ネットワーキングアカデミー ( 以 下 CNA)を 使 用 して NE 育 成 に 取 り 組 んでいる 1997 2000 2003 2006 2009 0 しかし,CNA には 問 題 点 が 数 多 く 存 在 する そこで, 本 研 究 では CNA の 問 題 点 を 改 善 した 新 し い 教 材 の 作 成 に 取 り 組 む 昨 年 度 の 卒 業 研 究 では 理 論 年 図 1:インターネット 普 及 率 推 移 ( 日 本 ) 学 習 用 教 材 を 作 成 したため, 本 年 度 はその 理 論 学 習 用 教 材 に 対 応 した 実 習 用 の 教 材 を 作 成 する 2 本 校 専 攻 科 の 授 業 と CNA の 問 題 点 CNA の 推 奨 学 習 時 間 は280 時 間 であるが, 本 校 専 攻 科 の 授 業 時 間 は120 時 間 であり, 推 奨 学 習 時 間 の 半 分 未 満 である 推 奨 学 習 時 間 が 長 いことには, 実 習 とは 直 接 関 係 ない 理 論 まで 学 習 しなければならな いことが 要 因 となっている その 他, 教 材 の 使 用 経 験 者 に 対 するアンケートなどから 収 集 した CNA の 問 題 点 を 挙 げる 基 の 教 材 は 英 語 で 作 成 されており, 日 本 語 訳 に 誤 りや, 理 解 し 難 い 点 が 存 在 する 解 答 に 誤 りが 存 在 する 解 答 に 対 する 解 説 が 存 在 しない 反 復 練 習 は 必 要 であるが, 繰 り 返 しが 必 要 以 上 に 存 在 する 本 校 で 使 用 している 機 器 に 対 応 した 専 用 の 解 答 が 存 在 しない 3 作 成 した 教 材 と 今 後 の 予 定 教 材 作 成 上 のコンセプトは 次 の5 点 であり, 教 材 は HTML で 作 成 した( 図 2 参 照 ) 解 答 の 解 説 を 作 成 する 本 校 の 機 器 専 用 の 解 答 を 作 成 する 問 題 と 解 答 解 説 をリンクさせる 専 攻 科 の 授 業 時 間 に 合 わせたコンパクトな 教 材 を 作 成 する 初 期 設 定 の 無 駄 な 繰 り 返 しを 省 けるように, 初 期 設 定 用 のコマ ンドリストを 作 成 する 理 論 学 習 用 教 材 と 対 応 した 授 業 の 進 行 予 定 表 を 作 成 する 利 用 者 数 ( 万 人 ) 普 及 率 (%) さらに, 作 成 した 教 材 に 対 するアンケートを 実 施 した 結 果, 自 由 記 述 において 問 題 文 との 比 較 が 行 いにくい などの 回 答 を 得 たた め, 解 答 解 説 は 問 題 文 と 合 わせて 新 しいウィンドウで 開 くように 改 善 した また, ワンクリックですぐ 解 答 を 見 られて,わかりや すい! 納 得 できる などの 回 答 や, 専 攻 科 の 授 業 に 使 えそうだと 思 いますか の 問 いに 対 して 十 分 な 評 価 が 得 られた 今 後 は 理 論 学 習 用 教 材 と 合 わせて 専 攻 科 の 授 業 に 導 入 し, 導 入 後 に 使 用 者 から 意 見 があれば 改 善 していく 予 定 である 図 2: 作 成 した 教 材 の 表 示 例 (Lesson1-13)
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (6) 小 型 船 舶 操 縦 補 助 表 示 装 置 の 検 討 学 生 名 石 丸 武 臣 花 本 有 貴 子 濱 本 麻 里 目 的 船 舶 を 航 行 するには 様 々な 障 害 がある 船 舶 免 許 を 取 得 ばかりの 初 心 者 がその 障 害 の 完 璧 に 対 応 するの は 困 難 である 万 が 一 判 断 を 誤 ると 事 故 を 起 こしかねない 航 行 する 時 自 然 状 況 の 変 化 が 操 縦 の 方 法 を 左 右 する そこで PC 画 面 上 に 必 要 最 低 限 の 航 海 情 報 を 表 示 し 全 てが 一 目 で 見 てわかるようにできれば 便 利 だと 考 えた 本 研 究 では 初 心 者 でも 不 安 なく 小 型 船 舶 を 操 縦 できるような 表 示 装 置 を 検 討 することを 目 的 とする 今 回 の 研 究 では プレジャーヨットを 小 型 船 舶 の 例 として 研 究 した システム 構 成 の 考 案 本 システムは GPS パーソナル コンピュータ( 以 下 PC)によって 構 成 されている GPS と 連 動 させるプログラム はVB 言 語 で 記 述 する 表 示 の 検 討 本 研 究 で 目 指 した 装 置 は 画 面 中 に 必 要 最 低 限 の 航 海 情 報 を 表 示 し 全 てを 一 目 でわかるようにした 物 であ る メニュー 表 示 のように 複 数 のデータを 切 り 替 えられるようにしなかったのは 小 型 船 舶 を 操 縦 している 時 に パソコンの 操 作 をする 余 裕 はないからである 表 示 されるのは 計 器 のみで 使 用 する 時 にはディスプレイを 見 な がら 実 際 の 景 色 と 対 応 させる 考 案 した 項 目 対 地 速 度 : 自 船 が 風 潮 流 を 受 けながら 陸 地 に 対 してどれだけのスピードで 進 んでいるかを 示 したものである 対 水 速 度 : 自 船 が 水 に 対 して 走 っている 速 度 を 示 したものである 傾 斜 : ヨットを 後 ろから 見 たイラストの 傾 きが 船 の 傾 斜 角 となる 天 候 の 変 化 : 将 来 の 天 候 変 化 を 予 測 する 画 面 右 上 に 表 示 されたイラストが 将 来 の 天 候 となる 風 向 風 速 : 両 側 に 表 示 された 黄 色 の 立 体 矢 印 の 向 きが 風 向 を 表 し 数 字 が 風 速 となる 浅 瀬 : 赤 黄 緑 のグラデーションで 表 示 される 最 も 浅 く 危 険 な 個 所 は 赤 で 表 示 され 深 くなるにつれ 黄 緑 となる 灯 標 浮 標 島 橋 の 名 称 : それぞれの 上 部 に PEC から 抽 出 したデータが 表 示 される 水 平 線 : 画 面 の 海 と 空 の 区 別 をつけるために 直 線 を 表 示 する 目 標 とした 完 成 図 : 図 1 実 際 表 示 する 計 器 図 2 景 色 との 対 応 した 画 像
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (7) 海 底 地 形 の 三 次 元 表 示 学 生 名 石 丸 石 丸 武 臣, 斉 藤 類, 山 本 智 子 本 研 究 を 行 おうと 思 った 背 景 として 瀬 戸 内 海 で 多 発 する 小 型 船 舶 の 座 礁 海 難 事 故 がある 事 故 が 多 発 する 原 因 として 浅 瀬 も 多 く 海 底 地 形 が 複 雑 に 入 り 組 んでいる 等 深 線 で 描 かれている 海 図 からすぐに 自 船 付 近 の 海 底 をイメージする 事 が 困 難 という2 点 が 上 げられた そこでこの 問 題 点 を 解 決 する 方 法 として 海 底 地 形 を 三 次 元 表 示 することに 至 った これは 昨 年 からの 引 継 ぎで 今 年 はさらに GPS 機 能 を 搭 載 した 今 回 海 底 地 形 を 三 次 元 表 示 するために 海 底 地 形 デジタルデータ 使 用 した 海 底 地 形 デジタルデータとは 日 本 水 路 協 会 が 刊 行 した 海 底 地 形 地 図 であり 日 本 沿 岸 の 詳 細 な 海 底 地 形 を 参 照 することができる 図 1:フローチャート 図 2: 海 底 地 形 デジタルデータ 海 岸 線, 低 潮 線, 等 深 線 をベクターデータで 保 持 しており GIS と 言 ったようなデジタル マップなどに 利 用 されている これに 収 められている 範 囲 は 東 経 133 度 ~135 度 27 分 48 秒 (しまなみ 海 道 ~ 徳 島 県 沖 )までの 瀬 戸 内 海 東 部 の 海 底 地 形 データとなっている < 結 果 > 作 成 したプログラムを 実 際 に ヨットに 搭 載 して 実 験 した 結 果 図 3のようになった これは 上 弓 削 沖 から 因 島 を 見 た データを 二 次 元 表 示 と 三 次 元 表 示 で 比 較 したものである 図 3: 実 行 結 果
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (8) 求 人 情 報 の 検 索 システムの 構 築 とデータベース 化 学 生 名 櫻 永 真 里 奈 西 原 千 加 1. 研 究 目 的 本 校 の 情 報 工 学 科 には 毎 年 300~600 件 の 求 人 が 送 られてくる 今 までの 求 人 票 の 検 索 方 法 とし ては 求 人 票 を 見 に 行 くかインターネットでリクナビ 等 を 用 いて 探 すなどであった しかしこれでは どの 求 人 票 を 見 ていいのかわからず 膨 大 な 数 の 求 人 票 の 中 から 希 望 する 会 社 を 探 し 出 し その 詳 細 を 把 握 することは 時 間 がかかり とても 大 変 な 作 業 であった そこで 就 職 活 動 をスムーズに 進 めていくために この 膨 大 な 求 人 票 をデータベース 化 し さらに Web 上 で 検 索 することができる Web アプリケーションの 作 成 が 研 究 の 目 的 である 2. 研 究 概 要 データベースの 授 業 で MySQL PHP HTML で 簡 単 な Web アプリケーションを 作 成 したので それを 参 考 にどのようなシステムを 作 成 するか 話 し 合 い 就 職 活 動 ではどんな 情 報 を 一 番 に 知 りたいか ど んな 項 目 で 企 業 を 検 索 できたら 便 利 かを 挙 げていき 全 体 の 構 成 を 作 成 した また 管 理 者 用 と 学 生 用 を 作 成 することで 求 人 票 の 検 索 だけでなく 管 理 者 側 の 求 人 票 の 管 理 も 効 率 よく 行 えるようにし た このシステムを 作 成 するために 中 間 発 表 の 時 点 では XAMPP を 用 いてシステムを 構 築 していたが XAMPP では Web 公 開 が 困 難 なため それを 実 現 するためにフレームワークを 行 うオープンソースのソ フトウェアで 独 立 して 動 く 一 つのシステムを 提 供 する CakePHP も 用 いてシステムを 構 築 した 3. 作 成 した Web アプリケーションについて システムの 全 体 構 成 図 を 左 に 示 す 学 生 が 観 覧 できる 画 面 では 会 社 名 や 都 道 府 県 職 種 住 宅 過 去 実 績 などで 登 録 されている 求 人 票 を 検 索 でき るようになっている 自 分 の 調 べたいものを 選 択 して 入 力 すると 希 望 する 条 件 の 求 人 票 の 情 報 だけが 表 示 さ れ その 中 から 調 べることができる 管 理 者 用 ログイン には 求 人 情 報 の 登 録 や 削 除 編 集 をするページや 卒 業 生 の 個 人 情 報 が 含 まれるため 学 生 が 自 由 にログインでき ないように 入 る 前 に 管 理 者 かどうか 判 断 するためのロ グイン 画 面 を 設 けた ログインすると 求 人 情 報 や 過 去 実 績 の 登 録 や 編 集 観 覧 ができる 4. 今 後 の 課 題 現 在 のシステムでは テキストボックスとラジオボタ ンを 用 いて 検 索 を 行 うので 同 じ 項 目 を 複 数 選 択 するこ とができない チェックボックスを 用 いることで 職 種 や 住 宅 などの 複 数 選 択 の 条 件 を 検 索 することができる これによってもっと 効 率 よく 希 望 する 会 社 を 調 べるこ とができるようになる また Web 公 開 は 個 人 情 報 の 保 護 などセキュリティ 対 策 の 問 題 もあるので 今 回 は 試 験 的 にローカルホストだけの 実 現 になる 図 :システム 全 体 の 構 成 図
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (9) 求 人 情 報 のデータベース 化 と 検 索 システムの 構 築 2 学 生 名 藤 本 嗣 本 校 の 情 報 工 学 科 では, 毎 年 多 くの 生 徒 が 企 業 の 面 接, 試 験 を 受 ける.その 際 に 受 けた 面 接 内 容, 試 験 問 題 を 紙 に 報 告 書 としてまとめている.これは 来 年 度 以 降, 同 じ 企 業 の 面 接, 試 験 を 受 ける 生 徒 が 就 職 活 動 を 行 う 際 に 役 立 てるためのものである. しかし, 紙 の 情 報 では 必 要 な 情 報 をすぐに 探 し 出 すことは 難 しく, 間 違 った 情 報 の 訂 正 もしにくい. また, 毎 年 報 告 書 も 増 えていくため 保 管 する 場 所 に 困 る. そこで, 報 告 書 を 効 率 よく 管 理 すべく, 紙 の 情 報 (アナログデータ)を PC 上 のデータ(デジタルデー タ)に 変 換 し,データベース 化 を 行 った.その 結 果,データの 入 力, 更 新, 削 除 などデータ 管 理 を 効 率 よく 行 うことができ, 保 管 場 所 に 困 ることもなくなった. また, 必 要 な 情 報 をすぐに 探 し 出 せるようにすべく,データベース 化 されたデータから 企 業 名, 受 験 年 度 を 入 力, 選 択 し, 検 索 できる 検 索 機 能 を 構 築 した.その 結 果, 簡 単 に 必 要 な 情 報 を 取 り 出 すこ とが 可 能 となった. これにより,データ 管 理 の 効 率 が 上 がり, 生 徒 が 過 去 の 面 接 内 容, 試 験 問 題 を 自 分 の 就 職 活 動 に 役 立 てるようなシステムを 構 築 することができた. データベースの 設 計 については 以 下 の 図 に 示 す.( 図 1, 図 2) 図 1: 外 部 設 計 図 2: 内 部 設 計
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (10) 多 地 点 カメラによる 特 徴 点 自 動 追 跡 に 関 する 研 究 学 生 名 宮 地 耕 平 1. はじめに 光 学 式 三 次 元 復 元 とは 物 体 を 複 数 台 のカメラで 撮 影 し 画 像 処 理 を 施 し もとの 物 体 を PC 内 部 で 三 次 元 に 復 元 する 手 法 である そのため 三 次 元 復 元 には 複 数 台 のカメラからの 特 徴 点 座 標 の 情 報 が 必 要 であ る 三 次 元 復 元 を 行 うためには 異 なる 角 度 位 置 から 二 つ 以 上 のカメラからの 画 像 を 取 得 し 復 元 する 対 象 物 の 同 一 の 特 徴 点 の 座 標 を 抽 出 しなければならない また 動 画 での 三 次 元 復 元 では 画 像 の 数 は 膨 大 な ものとなり 特 徴 点 数 は 比 例 し 膨 大 なる さらに 複 雑 な 形 状 の 三 次 元 復 元 を 行 うためには より 多 くの 特 徴 点 抽 出 が 必 要 である 従 来 特 徴 点 の 抽 出 はマウス 操 作 で 取 得 画 像 をクリックし 行 っていたが 多 くの 時 間 がかかり 人 への 負 担 が 大 きい 作 業 である 本 研 究 では この 作 業 を 人 にかわりコンピュータが 自 動 で 行 うことを 目 的 とする プログラム 開 発 によって 人 が 行 う 作 業 を 大 幅 に 削 減 でき 時 間 も 短 縮 される 2. 特 徴 点 追 跡 ソフトウェアの 開 発 本 研 究 で 作 成 するシステムの 主 な 機 能 は 特 徴 点 座 標 の 追 跡 処 理 である プログラム 開 発 は 0penCv と 呼 ばれる 画 像 処 理 ライブラリを 拡 張 する 二 つの USB カメラからのキャプチャーを 実 現 するためには Videoinput と 呼 ばれるライブラリを 使 用 する Videoinput は カメラのキャプチャーに 長 けているライブ ラリで 二 台 の USB カメラでのスムーズなキャプチャーを 可 能 にしている システムは 図 1に 示 すように 二 つのキャプチャーウィンドウが 自 動 で 起 動 し 二 台 の USB カメラから 同 時 に 画 像 をキャプチャーを 行 う ユーザーは 表 示 された 画 像 からマウスを 使 用 して 初 期 の 対 象 物 の 特 徴 点 座 標 の 抽 出 を 行 う このとき 二 つの 画 像 から 対 応 した 位 置 の 特 徴 点 座 標 を 同 順 序 で 抽 出 しなければな らない 特 徴 点 の 抽 出 が 完 了 し ユーザーが 特 徴 点 座 標 の 追 跡 の 開 始 を 許 可 すると 抽 出 された 特 徴 点 座 標 を Lucas-Kanade 手 法 によって 追 跡 処 理 する 追 跡 を 行 った 特 徴 点 座 標 は1フレーム 毎 に 配 列 に 格 納 さ れる 1フレームとは 動 画 の 場 合 に 映 像 から 取 り 出 した1コマの 静 止 画 像 をいう ユーザーが 追 跡 の 処 理 を 完 了 し 保 存 を 行 うと 1フレームごとの 配 列 に 格 納 された 配 列 がファイルに 出 力 される 出 力 のフォー マットを 図 2に 示 す 3. 実 験 結 果 特 徴 点 を 自 動 抽 出 する 開 発 ソフトウェアを 使 用 し 左 手 の 関 節 をマウス 操 作 で 特 徴 点 の 初 期 座 標 を 設 定 する 特 徴 点 追 跡 処 理 を 行 い 出 力 された 座 標 を 使 い 実 際 に 左 手 の 三 次 元 復 元 を 行 った 様 子 を 図 3 に 示 す 4.おわりに プログラム 中 の 処 理 が 多 くなると 画 像 の 取 得 する 間 隔 が 広 がってしまうため 高 速 に 動 く 物 体 の 復 元 は 難 しい 高 速 な 動 きへの 対 応 を 考 える 必 要 がある 図 1: 実 行 画 面 図 2: 出 力 のフォーマット 図 3: 左 手 の 三 次 復 元 図
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (11) 連 続 した 動 作 検 知 画 像 からの 異 常 状 態 検 出 学 生 名 澤 村 幸 輝 1.はじめに ネットワークカメラには 防 犯 対 策 や 安 全 対 策 の 機 能 として 動 作 検 知 機 能 が 付 いている 動 作 検 知 機 能 とは 事 前 に 設 定 した しきい 値 や 感 度 を 元 に 人 や 物 などの 動 きがあった ことを 検 知 する 機 能 である ネットワークカメ ラの 場 所 を 問 わず 設 置 することができる 利 点 と この 機 能 を 用 いると 容 易 に 連 続 した 動 作 検 知 画 像 を 取 得 することができる また ネットワ ークカメラの 動 作 検 知 は 動 画 (MPEG-4)で の 長 時 間 の 録 画 における 動 作 検 知 に 比 べ 処 理 するデータ 量 が 圧 倒 的 に 少 なく 効 率 が 良 い 実 際 に 動 作 検 知 で 取 得 した 画 像 の 総 データ 量 は 1 時 間 で 約 15,000KB になり 仕 様 書 によれば 動 画 での 1 時 間 当 たりの 総 データ 量 は 75,000KB にもなる しかし 動 作 検 知 にも 問 題 点 がある 動 作 検 知 は 動 きの 変 化 を 動 体 の 輪 郭 の 変 化 と 輝 度 変 化 によって 検 出 しているが 全 体 的 な 明 るさが 急 変 した 時 にも 動 作 検 知 してしま う これ 以 外 にも 人 がカメラの 前 を 横 切 ったり 風 で 物 が 倒 れたりするだけでも 動 作 検 知 されて しまう このようにたとえ 検 知 したい 異 常 があ ったとしても 誤 作 動 が 起 きてしまう ここで 異 常 とは ある 領 域 内 での 物 体 の 恒 久 的 な 変 化 と 定 義 する 長 時 間 の 監 視 を 行 うと 異 常 とは 関 係 ない 画 像 が 大 量 に 保 存 されることになり その 中 から 異 常 を 探 すのは 大 変 困 難 である 本 研 究 の 目 的 は ネットワークカメラから 取 得 した 動 作 検 知 画 像 から 目 的 とする 異 常 のみを 検 知 するシステムを 開 発 することである 2. 開 発 システムの 概 要 ネットワークカメラは ファイル 名 に 動 作 検 知 した 時 刻 を 付 け 検 知 前 10 枚 検 知 後 10 枚 の 連 続 画 像 を 取 得 する この 連 続 画 像 は 図 1 のように 検 知 の 度 に FTP 転 送 され 指 定 したフ ォルダ 内 に 保 存 される 図 1 画 像 の 取 得 方 法 画 像 取 得 後 の システムの 流 れ を 図 2 に 示 す フ ォルダ 内 に 保 存 された 大 量 の 連 続 画 像 を 時 間 で グループに 分 け る そして グル ープごとに 画 像 処 理 を 行 い 異 常 を 検 知 する 図 2 内 の A では ガ ウシアンフィル タ ラプラシアン フィルタ 差 分 処 理 を 行 う ガウシアンフィルタは 必 要 のない 細 かい 変 化 を 取 り 除 くため ラプラシアンフィルタは 全 体 的 な 画 素 値 の 変 化 で 誤 作 動 しないように 物 体 の 動 きをエッジから 求 めるために 用 いた 差 分 処 理 は グループの 最 初 と 最 後 の 画 像 で 行 い この 2 枚 の 画 像 の 差 分 絶 対 値 和 を 取 得 することで このグル ープ 内 での 異 常 の 有 無 を 判 断 した 3. 実 験 結 果 本 研 究 は 4 箇 所 にカメラを 固 定 し 撮 影 実 験 を 行 った その 結 果 を 表 1に 示 す 表 1 実 験 結 果 動 作 検 知 グループ 数 異 常 検 知 No. 異 常 検 出 率 実 験 1 8 2,3,5,6,7,8 100% 実 験 2 301 25,53 0% 実 験 3 256 46,54,59,88,104, - 実 験 4 85 2,3,23,29,49,62,83 100% 4 つ 実 験 のうち 実 験 1 と 実 験 4 では 異 常 検 出 率 100%という 結 果 が 得 られた しかし 実 験 2 では 異 常 を 検 知 できず 実 験 3 では 誤 検 知 が 多 数 発 生 し た 4.おわりに 4 つ 実 験 のうち 2 つの 実 験 で 正 しい 検 出 率 が 得 ら れなかった 本 システムでは カメラと 対 象 物 の 距 離 が 離 れすぎると 変 化 が 小 さすぎ 検 知 できない また 対 象 物 と 背 景 の 色 が 似 ていると エッジを 検 出 できず 検 知 できない カメラと 撮 影 環 境 との 適 切 な 距 離 設 定 が 必 要 である
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (12) 答 案 用 紙 の 電 子 化 に 伴 う 管 理 ソフトの 作 成 学 生 名 山 路 友 貴 全 国 の 大 学 や 高 専 では JABEE による 審 査 や 認 証 評 価 において 試 験 の 問 題 や 解 答 の 保 管 が 義 務 付 けられている 本 校 ではこれらの 保 管 方 法 は 各 先 生 方 に 任 せられており 保 管 状 況 を 調 べるサイクル がない 保 管 方 法 も 電 子 ファイルによる 保 管 も 行 われているが コピーによる 保 管 がほとんどである 現 在 ドキュメントスキャナによって 電 子 ファイル 化 した 答 案 用 紙 などを 保 管 し 一 括 管 理 する 試 みが 行 われており 平 成 23 年 度 から 全 教 員 へ 電 子 化 を 義 務 付 ける 計 画 である 本 研 究 の 目 的 は 電 子 ファイル 化 された 答 案 用 紙 などを 一 括 管 理 するソフトウエアを 開 発 すること である 答 案 用 紙 を 電 子 ファイル 化 し 保 存 するには コニカミノルタ 社 の 仕 分 け 名 人 が 組 み 込 まれたド キュメントスキャナを 利 用 して 指 定 されたファイルサーバのフォルダにファイルを 保 存 する ファ イルを 一 括 管 理 するにはハードディスクから 保 管 情 報 を 読 み 取 り 保 管 状 況 を 管 理 しなければならな い 開 発 ソフトウエアは 指 定 された 学 年 や 学 科 の 科 目 の 一 覧 を 表 示 し 未 保 管 の 科 目 は 担 当 の 教 員 にメール 通 知 をする 機 能 を 持 つ 科 目 によっては 試 験 を 実 施 しないこともあるので 試 験 の 実 施 を 登 録 し ファイルの 有 無 と 試 験 が 実 施 されたかどうかを 照 らし 合 わせて 確 認 することができる ソフトウエアの 開 発 環 境 は Eclipse に Visual editor を 拡 張 して 使 用 した 開 発 言 語 は Java で 作 成 した jar ファイルは exewrap で 実 行 ファイルに 変 換 する 開 発 したソフトウエアのアルゴリズムを 図 1 に 示 す ソフトウエアの 検 索 画 面 を 図 2 検 索 結 果 を 図 3 に 示 す ソフトウエアの 開 発 により 複 数 のフォルダに 保 管 された 答 案 用 紙 のファイルの 一 覧 をリスト 状 に 瞬 時 に 閲 覧 することができる また メールでの 通 知 は 未 開 発 である START スキャナ フォルダの 選 択 答 案 用 紙 などのスキャン 指 定 されたフォルダにファイルを 保 存 PC 提 出 の 確 認 か 試 験 実 施 の 登 録 提 出 の 確 認 フォルダの 検 索 検 索 結 果 の 一 覧 試 験 実 施 の 登 録 科 目 の 検 索 試 験 を 実 施 しない 科 目 を 選 択 する 図 2: 検 索 画 面 No 答 案 用 紙 が 提 出 されていない Yes 登 録 No 試 験 が 実 施 され ている Yes 担 当 者 に 通 知 END 図 1: 答 案 用 紙 の 保 存 呼 び 出 しの 流 れ 図 3: 検 索 結 果
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (13) E-learning によるメンタルヘルス 学 習 システムの 開 発 学 生 名 濵 岡 美 里 1.はじめに 本 研 究 では, 本 校 のメンタルヘルスに 対 する 意 識 の 低 さ,また, 自 殺 者 数 が 13 年 連 続 で 3 万 人 を 超 え 社 会 問 題 となっていることを 背 景 に,これからストレスの 多 い 社 会 に 出 る 私 たち 学 生 が 心 身 共 に 健 康 で 過 ごせるよう, 学 生 を 対 象 としたメンタルヘルス 学 習 システムの 開 発 を 目 的 とする. 2. 提 供 するコンテンツ 提 供 したコンテンツは 以 下 の9 個 である. ストレスについて コーピング(ストレス 対 処 法 )について うつ 病 自 律 神 経 失 調 症 摂 食 障 害 パニック 障 害 統 合 失 調 症 心 的 外 傷 後 ストレス 障 害 躁 病 3. 実 装 方 法 本 システムは, 本 校 の 学 生 が 誰 でも 気 楽 に 閲 図 1:うつ 病 紹 介 ページ 覧 利 用 できるよう, 本 校 が 利 用 している moodle バージョン 2.0.1 で 開 発 を 行 った. moodle のリソース 機 能 を 利 用 することで,イラ ストを 多 用 し, 見 やすく,また,なるべくわかり やすい 言 葉 でそれぞれの 紹 介 ページを 作 成 した. コーピングとうつ 病 については, 小 テストモジュ ール 機 能 を 利 用 し, 点 数 評 価 式 の 簡 易 自 己 診 断 シ ステムを 作 成 した. 現 在, 本 校 のサーバがまだバージョンアップが 完 了 していないことから 公 開 はまだであるが, 春 休 み 中 にもサーバのバージョンアップが 完 了 予 定 であるため,その 後 公 開 されることになる.よ って, 来 年 度 から 利 用 が 可 能 となる. 図 2:コーピングシステム 4. 評 価 課 題 システム 完 成 後, 本 校 のカウンセラーである 臨 床 心 理 士 の 蒲 池 先 生 にシステムの 評 価 してもらっ た. 言 葉 の 表 現 の 仕 方 等 の 指 摘 を 受 け 訂 正 を 行 った.システムについては, 特 に 指 摘 がなかったこと から 信 頼 性 に 問 題 はなく, 実 用 的 であると 考 えられる. ただし, 学 生 への 公 開 を 行 ってないことから, 学 生 が 理 解 しにくい 言 葉 や 専 門 用 語 があると 考 えら れる.この 問 題 を 学 生 に 公 開 後 改 良 していくことが 今 後 の 課 題 である. 5.おわりに 本 研 究 で 開 発 したシステムを 通 して, 大 きな 社 会 問 題 となった 自 殺 者 数 の 増 加, 本 校 のメンタルヘ ルスに 対 する 意 識 の 低 さが 少 しでも 解 消 され, 本 校 学 生, 及 び 家 族, 友 人, 少 しでも 多 くの 人 の 心 と 命 が 救 われれば 幸 いである.
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (14) 被 写 体 を 意 識 する 観 光 地 カメラの 開 発 学 生 名 露 口 和 樹 1 はじめに 旅 先 での 記 念 写 真 はよい 思 い 出 とな る しかし 撮 影 された 写 真 に 納 まった 人 たちが 望 んでいないとしたら 旅 の 思 い 出 も 台 無 しである 無 差 別 に 撮 影 され る 写 真 には 被 写 体 プライバシーへの 配 慮 がなされていない 実 際 カメラによる 撮 影 に 関 して プ ライバシー 侵 害 の 問 題 が 起 こっている Google ストリートビューの 提 訴 問 題 や 英 国 の 監 視 社 会 緩 和 の 問 題 があり 人 物 の 顔 や 住 宅 の 玄 関 などの 写 真 が 許 可 なくインターネット 上 に 公 開 されて いたり 個 人 情 報 の 流 出 などの 問 題 が 起 こっているのが 現 状 である そこで 本 研 究 では 被 写 体 を 意 識 す る 観 光 地 カメラ というコンセプトの 下 図 1:システム 構 成 図 に 適 切 な 撮 影 を 行 うシステムを 開 発 す ることにした 2 本 システムの 主 要 機 能 の 実 装 本 システムの 主 要 機 能 は 以 下 の3つである 2.1 ファインダー 内 の 被 写 体 の 認 識 写 りたくない 人 が 撮 影 されている 場 合 被 写 体 を 特 定 し 写 真 から 削 除 しなければなら ない GPS などの 位 置 検 出 機 能 を 持 つカメラは 多 いが ファインダー 内 で 被 写 体 の 正 確 な 位 置 を 検 出 することは 難 しい 本 システムでは 赤 外 線 発 信 器 をユーザに 装 着 してもらい 正 確 な 位 置 検 出 を 可 能 にした 2.2 画 像 処 理 による 被 写 体 の 削 除 継 続 的 に 撮 影 した 連 続 画 像 から 背 景 画 像 を 作 成 し 背 景 画 像 との 差 分 から 人 物 を 抽 出 し 指 定 された 座 標 の 人 物 を 削 除 後 合 成 を 行 う 2.3 Web サーバを 用 いた 写 真 管 理 本 システムでは 撮 影 した 写 真 を それぞれのユーザが 閲 覧 できるように すべて Web サーバで 管 理 するようにした 3 評 価 今 後 の 課 題 本 システムを 実 際 に 実 行 してみると 外 光 の 影 響 を 受 けて 赤 外 線 発 信 器 の 認 識 がされなかった り 画 像 処 理 の 速 度 が 遅 かったりなど システムの 動 作 が 不 安 定 であることがわかった そのた め 赤 外 線 発 信 器 よりも 高 精 度 にユーザの 位 置 を 検 出 できる GPS を 導 入 したり 画 像 処 理 のプ ログラムの 動 作 を 軽 くする 工 夫 をしていくことが 今 後 の 課 題 であると 言 える また プロコンの 審 査 委 員 からの 評 価 を 参 考 に 例 えば 写 真 内 から 被 写 体 を 完 全 に 削 除 して しまうのではなく そこだけにモザイク 処 理 を 施 すようにし 写 真 に 違 和 感 がないように 工 夫 し ていくことも 必 要 である 4 おわりに 被 写 体 を 認 識 し プライバシーに 配 慮 した 観 光 地 用 カメラシステムを 開 発 した 写 真 は 旅 行 の 記 念 はもちろん 我 々の 日 常 を 記 録 するために 欠 かせない 本 システムを 通 して 楽 しい 写 真 の 世 界 を 広 げていきたい
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (15) オープンソースグループウェアのカスタマイズ 学 生 名 岡 田 侑 大, 田 中 恵 士 1 はじめに グループウェアとは 組 織 内 のコンピュータネットワークを 活 用 し 情 報 共 有 やコミュニケーショ ンの 効 率 化 を 図 り グループによる 協 調 作 業 を 支 援 するソフトウェアの 総 称 である 近 年 このグループウェアを 導 入 し 利 用 する 企 業 や 学 校 が 増 えている 本 校 でも 平 成 16 年 度 に 富 士 通 エフサスから 提 供 されていた MyWeb を 導 入 し 利 用 していたが システムの 保 守 が 終 了 したなど の 問 題 が 発 生 したため 数 あるグループウェアを 比 較 検 討 を 行 った その 後 平 成 22 年 6 月 に 正 式 にエイムラック 社 からオープンソースとして 提 供 されているグループウェア Aipo を 導 入 し 利 用 を 開 始 した 本 研 究 では 正 式 に 導 入 する 前 に 行 った 約 1 か 月 の 試 験 運 用 において 指 摘 された 不 具 合 改 善 要 望 に 基 づいてシステムの 改 良 を 検 討 し 要 望 の 中 からいくつかをピックアップし 機 能 を 実 装 してい くための 調 査 を 行 うとである 2 追 加 する 機 能 実 装 を 行 う 機 能 は 以 下 の 3 つである スケジュールの 連 携 GoogleCalendar API を 利 用 し GoogleCalendar との 相 互 同 期 を 図 ること で Aipo で 登 録 したスケジュールを GoogleCalendar で 閲 覧 できる また その 逆 を 行 うこともでき るようになる GoogleCalendar にアクセスできれば Aipo で 登 録 しているスケジュールを 閲 覧 できる ようになる また GoogleCalendar の 通 知 機 能 も 利 用 できるようになる 携 帯 電 話 にメールで 通 知 するよう 設 定 を 行 っていれば Aipo や GoogleCalendar を 開 いていないときでも スケジュール 忘 れ を 防 ぐことができるようになる TODO やらなければならないこと 忘 れてはいけないことなどを 一 覧 化 したリストで スケジ ュールとは 異 なり 時 間 を 設 定 しなくてよい TODO の 連 携 は Toodledo API を 利 用 し Toodledo との 相 互 同 期 を 図 ることで Aipo から 登 録 した 要 件 を Toodledo で 閲 覧 できる その 逆 もできるようにな り Toodledo にアクセスできれば いつでもリストを 確 認 することが 出 来 る 在 席 管 理 住 所 建 物 階 部 署 などが 異 なり 要 件 のある 相 手 が 現 在 自 分 の 席 にいるか どこ に 行 ったのか 外 出 中 であればいつごろ 帰 ってくるのかなどの 情 報 が 分 かるようになる すれ 違 いに よるを 徒 労 をなくすことができる 3 おわりに Aipo を 構 成 しているプログラム 言 語 は Java である そのため GoogleCalendar API ならびに Toodledo API を 用 いた Java プログラムの 実 行 検 証 までが 現 在 終 了 している しかしながら 現 在 稼 働 中 の Aipo に 組 み 込 んで 正 常 に 動 作 するまでには 至 らなかった また 当 初 予 定 していた 在 席 管 理 の 実 装 についても 完 了 していない 今 後 の 課 題 は 追 加 する 予 定 であった 機 能 をきちんと 動 く 形 で 実 装 し 実 際 に 教 職 員 に 使 ってもら い システムの 評 価 をしてもらう その 評 価 をもとにより 良 く 使 いやすい Aipo にしていくことであ る Google Caledar で 通 知 メ ー ル Google API 携 帯 電 話 本 校 AIPO 在 席 管 理 Toodledo API Toodledo 図 1:システム 構 成 図
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (16) 建 築 模 型 作 成 支 援 システム 学 生 名 高 原 慎 村 上 文 哉 本 研 究 のテーマは 建 築 模 型 作 成 支 援 システムの 作 成 である 昨 年 この 研 究 の 発 表 を 見 て 強 く 興 味 を 持 つことができたのでテーマとして 採 用 した 建 築 模 型 とは 建 築 物 を 建 設 する 前 の 計 画 説 明 検 討 の 為 に 使 われる 模 型 で 主 な 用 途 は 住 宅 やマンション テーマパーク 等 を 建 設 する 時 にあらかじめ 形 態 や 大 きさ 使 い 勝 手 を 確 認 することで ある しかしこの 用 途 は 業 者 や 高 い 技 術 を 持 った 人 が 利 用 することであり 一 般 の 人 は 必 要 としない 本 研 究 は 自 分 の 家 や 昔 住 んでいた 家 これから 住 みたい 家 の 模 型 を 誰 でも 容 易 に 作 成 できるシステム の 構 築 である 建 築 模 型 を 一 から 作 ると 考 えた 場 合 自 分 が 手 書 きで 間 取 りを 書 いていくとミスが 起 こりやすい ま たミスが 起 きたときの 修 正 が 面 倒 である 間 取 りからどのように 組 み 立 てていけばよいのかがわから ない 等 の 問 題 点 が 挙 げられる そこで 簡 単 に 建 築 模 型 の 作 成 ができ 実 際 に 印 刷 し ペーパークラフトとして 組 み 立 てることがで きるソフトの 開 発 を 目 的 にした 本 システムの 開 発 によって ユーザーの 希 望 する 建 築 模 型 を 作 成 することができ 実 際 に 家 を 建 築 す る 時 の 参 考 にできる 図 1の 作 業 画 面 に 作 成 したい 間 取 りを 自 由 に 配 置 できる クリック ドラッグでスムーズに 部 屋 壁 窓 の 出 力 ができ 移 動 やサイズの 変 更 も 簡 単 にできる この 作 業 を 繰 り 返 し 行 い 図 2のように 間 取 り 図 の 作 成 を 行 う 図 1: 作 業 画 面 図 2; 間 取 り 完 成 図 作 成 した 間 取 り 図 を 厚 紙 用 紙 に 印 刷 し 組 み 立 てると 建 築 模 型 の 完 成 である 図 3: 建 築 模 型 完 成 図
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (17) PHP を 使 った Web アプリによる 校 内 案 内 ページの 作 成 学 生 名 桒 田 圭 佑 村 上 一 平 山 本 玄 貴 本 校 には 主 な 建 物 として 一 般 科 目 棟 情 報 工 学 科 棟 商 船 科 棟 電 子 機 械 工 学 科 棟 専 攻 科 棟 がある 建 物 が 多 い 上 に 校 内 も 広 く 複 雑 なものとなっている そのため 本 校 にはいくつかの 案 内 板 が 設 置 してあ る 多 くの 情 報 を 一 つの 地 図 としてまとめた 案 内 板 は 普 段 学 校 に 来 られない 保 護 者 や 企 業 の 方 などには 逆 に 混 乱 を 招 き この 案 内 板 を 頼 りに 自 分 の 行 きたい 場 所 に 辿 り 着 くのは 困 難 である なぜなら 案 内 板 の 欠 点 には 設 置 されている 場 所 が 限 定 されているから 案 内 板 が 見 つけづらい 持 ち 運 びができないか ら 確 認 しながら 移 動 が 出 来 ない 必 要 な 情 報 が 得 られず 目 的 地 に 辿 り 着 きにくい などいくつかあげられ るためである そこで 私 たちはそれらの 問 題 点 を 考 慮 し 校 内 どこでも 使 えて 持 ち 運 び 可 能 そして 必 要 な 情 報 だけ を 提 供 できる PHP を 使 った Web アプリによる 校 内 案 内 ページ ゆげナビ を 作 成 しようと 考 えた 最 初 は 携 帯 用 アプリケーションの 作 成 をする 案 もあった アプリケーションを 使 用 する 場 合 以 下 のよう な 欠 点 があった 携 帯 にダウンロードする 時 間 や 携 帯 の 記 憶 容 量 を 使 うのが 無 駄 利 用 者 の 大 半 は 初 めて 訪 れる 方 が 多 い 初 めて 弓 削 商 船 に 来 た 人 は 利 用 すると 思 われる しかし それ 以 降 は 校 内 の 構 造 を 覚 えると 推 測 されるので 多 用 する 必 要 がないと 思 われる 研 究 室 の 移 動 や 教 室 の 配 置 などの 変 更 があれ ば その 情 報 を 更 新 するのに 手 間 がかかる 上 記 の 3 つの 問 題 点 を 解 決 すべく WEB 上 で 公 開 するページを 作 成 することにした 本 システムを 使 用 するにはまず 現 在 地 の 取 得 と 目 的 地 の 設 定 を 行 う 現 在 地 の 取 得 方 法 は 利 用 者 が 各 部 屋 に 貼 られている QR コードを 読 み 取 る QR コードを 読 み 取 った 後 表 示 された URL にアクセスするこ とで 現 在 地 を 取 得 する 現 在 地 を 取 得 した 後 目 的 地 の 設 定 を 行 う 目 的 地 の 設 定 方 法 は まず 部 屋 名 で 検 索 をかけるか 絞 り 込 み 検 索 で 室 種 所 属 科 所 属 棟 階 数 から 絞 り 込 み 目 的 地 の 設 定 を 行 う 目 的 地 の 設 定 をした 後 案 内 の 開 始 となる 現 在 の 棟 と 目 的 の 棟 が 一 致 しなければ 進 む 方 向 を 示 し 隣 の 棟 への 移 動 を 指 示 する 現 在 の 棟 と 目 的 の 棟 が 一 致 するまで 繰 り 返 し 指 示 をする 棟 の 案 内 の 後 階 の 案 内 に 移 行 し 現 在 の 階 と 目 的 の 階 が 一 致 しなければ 階 段 を 上 ってください 階 段 を 降 りてください など 指 示 を 行 い 現 在 の 階 と 目 的 の 階 が 一 致 するまで 案 内 を 繰 り 返 す 目 的 の 棟 及 び 階 が 一 致 したら 案 内 の 終 了 となる このシステムを 利 用 することにより 利 用 者 は 手 元 で 見 られるので 移 動 しながら 手 元 で 確 認 できるの で 利 用 者 は 安 心 して 目 的 地 に 辿 り 着 くことが 出 来 る 本 システムは PC 側 で 部 屋 情 報 を 登 録 し それをもとに QR コードを 作 成 する そして 作 成 された QR コ ードを 携 帯 で 読 み 取 り 現 在 地 を 取 得 した 後 案 内 を 開 始 するといった 形 になっている まず 部 屋 情 報 の 登 録 について これは PHP で 作 成 された 登 録 用 ページに 部 屋 名 室 種 所 属 科 所 属 棟 階 数 ファイル 名 といったそれぞれの 情 報 を 入 力 又 は 選 択 し 登 録 を 行 う そこから Mysql を 使 い PHP で SQL 文 を 実 行 してデータベースに 情 報 を 送 信 し 個 々の 情 報 をデータベースに 登 録 を 行 う そ れと 同 時 にサーバに PHP ファイルが 自 動 で 生 成 される このファイルに 登 録 用 ページから 送 信 された 部 屋 情 報 を 格 納 する 最 後 に QR コードについて 説 明 すると QR コードに 上 記 で 説 明 したサーバに 生 成 された PHP ファイル の URL を 埋 め 込 む これを 携 帯 で 読 み 取 ることによりサーバに 保 存 されたファイルにアクセスすることが 出 来 る PC QR コード 作 成 QR コード 読 込 現 在 地 取 得 目 的 地 の 設 定 目 的 地 の 決 定 案 内 開 始 終 了 図 :システムの 流 れ
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (18) 歯 音 呼 気 マウスによる 環 境 制 御 機 器 の 開 発 と 評 価 学 生 名 津 國 うらら, 村 本 美 香, 渡 部 早 喜 1. 研 究 目 的 肢 体 不 自 由 な 人 がマルチメディアを 使 用 する 際 アイコンを 画 面 上 で 選 択 するマウス 操 作 が 必 要 と なっている しかし マウスは 元 々 手 で 操 作 することを 前 提 とした 装 置 であることから 肢 体 不 自 由 な 人 には 操 作 が 困 難 である そこで マウスに 代 わる 入 力 ディバイスが 必 要 とされている そのた め 重 度 肢 体 不 自 由 者 が 手 を 使 うことなく 歯 音 と 呼 気 で マウスと 同 様 の 操 作 をさせることやテレビ の 電 源 を ON/OFF させることなどを 可 能 とするポインティング ディバイスの 開 発 を 目 的 とする 2. 研 究 内 容 本 研 究 では 2 つのターゲット 間 での 移 動 速 度 と 時 間 を 測 定 するプログラムを 作 成 し 手 でマウス を 操 作 した 場 合 と 歯 音 呼 気 マウスでカーソルを 操 作 した 場 合 でどのような 傾 向 特 徴 等 が 見 られる か 調 べた また マウスカーソルの 制 御 が Fit の 法 則 に 従 うかどうかを 実 験 により 確 かめた 実 際 に 入 力 ディバイスで TV を 制 御 し ユーザビリティに 関 し 評 価 を 行 ない 実 用 性 について 検 討 した 3. 結 果 カーソルの 動 作 を 測 定 した 結 果 手 でマウスを 操 作 した 場 合 図 1 にあるように 始 めは 急 に 速 度 が 上 がるが ピーク 速 度 を 超 えた 後 は 徐 々に 速 度 が 下 がり 波 形 は 山 形 になった 歯 音 呼 気 マウスの 場 合 は 呼 気 の 強 さでカーソルの 速 さを 調 節 するため 操 作 が 通 常 のマウスと 比 べて 難 しい 測 定 結 果 の 特 徴 は 小 さい 山 形 が 途 切 れ 途 切 れにある 波 形 であった Fit の 法 則 (T=a+b*log2(1+D/W))を D=300,W=60 で 計 算 した 結 果 通 常 のマウスは T=0.6078 呼 気 マウスは T=3.5114 であった 呼 気 マウスは 通 常 のマウスの 約 4~5 倍 の 移 動 時 間 だったためインタ ーフェース 画 面 を 設 計 する 場 合 ボタンの 配 置 やデザインを 考 慮 する 必 要 がある 例 えばボタンの 配 置 を 回 転 式 にした 場 合 移 動 時 間 を 約 2 倍 までに 縮 めることができた 回 転 式 だと 上 下 移 動 がないこ と 多 くのボタンを 設 置 することが 可 能 であること 操 作 性 が 向 上 する 等 多 くのメリットがあること が 分 かった 図 2 に 示 すように 歯 音 呼 気 マウスをクリップ 式 に 改 良 し 机 等 に 取 り 付 けるデザインに 改 良 した 実 際 に 歯 音 呼 気 マウスで TV を 制 御 するには TV の 赤 外 線 リモコンを PC に 学 習 登 録 する 登 録 後 TV を 制 御 することが 可 能 になる 登 録 出 来 るボタンは 電 源 CH(チャンネル)12 個 と 音 量 の 大 小 がある 歯 音 呼 気 マウスで TV の 制 御 が 可 能 であることを 確 認 した 入 力 画 面 の CH ボタンは 回 転 式 にし 前 方 方 向 の 呼 気 のみで 操 作 できるようなデザインにした 今 後 の 課 題 は 実 際 に 障 害 者 が 操 作 し 評 価 してもらうことや 入 力 画 面 のデザインを 感 覚 的 に 使 い やすいものにし 更 に 操 作 性 を 向 上 させることである Piezo フィルム 速 度 [pixel/sec] カーソルの 速 度 特 性 の 比 較 2500 2000 ピーク 速 度 通 常 のマウス 呼 気 マウス 1500 1000 500 骨 伝 道 マイク 0 0 20 40 60 80 時 間 [sec] 図 1. マウスカーソルの 速 度 特 性 図 2. 歯 音 呼 気 マウスによる TV の 制 御
平 成 22 年 度 情 報 工 学 科 卒 業 研 究 概 要 集 講 演 番 号 (19) 出 前 授 業 の 教 材 開 発 とアンケート 調 査 学 生 名 松 浦 稔 樹 1. 実 験 目 的 今 や 子 供 達 の 理 工 系 離 れが 問 題 視 され 学 力 低 下 の 危 機 にあり 文 部 科 学 省 では SPP(Science Partner Project)を 立 ち 上 げ 小 中 高 校 では 様 々な 科 学 実 験 講 座 が 実 施 されている 本 研 究 では 近 隣 の 中 学 校 向 けの SPP の 教 材 として デモンストレーション 効 果 の 大 きい PC を 用 いたインドア プレーンの 制 御 教 材 ( 図 1)を 提 案 し その 開 発 を 行 う 2.アンケート 調 査 の 実 施 SPP で 実 施 する 教 材 として 上 島 地 区 の 中 学 生 がどのようなニーズがあるかを 調 査 するため アンケ ート 調 査 を 行 った 図 2にアンケート 調 査 結 果 の 一 例 を 示 す 調 査 結 果 より 生 徒 達 は 何 か 目 に 見 えて 動 くものに 興 味 を 持 っていることがわかった そこでPCによるラジコンの 制 御 については まだまだ 中 学 生 のニーズがあると 判 断 し デモンストレーション 効 果 の 高 い PCによるインドアプ レーンをテーマにした 教 材 開 発 を 行 うこととした 3. 教 材 を 利 用 して 体 験 できる 内 容 提 案 する 教 材 で 生 徒 達 には 1 赤 外 線 通 信 の 原 理 ( 中 学 校 では 使 用 できないオシロスコープを 使 用 )を 理 解 する 2 インドアプレーンを VB(Visual Basic) 使 用 して 簡 単 なプログラムを 作 成 し PC による 制 御 法 について 理 解 する SPP 実 施 コースの 一 例 を 下 記 に 示 す 2 時 間 コース(1 回 ):1 時 間 の 説 明 + 生 徒 達 による 簡 単 なプログラミング 4 時 間 コース(2 時 間 2 回 ):1 時 間 の 説 明 + 赤 外 線 通 信 の 原 理 + 簡 単 なプログラミング 実 際 に 飛 行 させるまでを 行 う 4.まとめと 今 後 の 課 題 アンケート 調 査 から 生 徒 達 はラジコン 技 術 に 興 味 を 持 っており ラジコンにはまだまだニーズがあ ることがわかった SPP 教 材 として PC で 制 御 できるインドアプレーンを 開 発 し その 基 本 動 作 を 確 認 した 実 際 に SPP プロジェクトとして 中 学 校 を 訪 問 し 出 前 授 業 を 実 施 する 時 間 がなかった 来 年 度 は 早 々に 中 学 校 を 訪 問 し 実 施 計 画 を 策 定 する 必 要 がある また アンケート 調 査 を 実 施 し より よい 教 材 となるよう 改 良 を 加 える 必 要 がある 図 1.インドアプレーン 図 2.アンケート 調 査