u2 uidアーキテクチャ2.0 坂 村 健 東 京 大 学 情 報 学 環 ユビキタス 情 報 社 会 基 盤 研 究 センター 長 教 授 YRPユビキタス ネットワーキング 研 究 所 長 T-Engineフォーラム/uIDセンター 代 表
1 IoTのモデル
Webサービスのモデル Big Data 表 示 音 声 アドバイス サービス Output スマートフォン/ 情 報 家 電 Input 操 作 撮 影 音 声 コメント メッセージ Real World
Webサービス+IoTのトータルモデル Big Data 制 御 データ メンテナンスデータ Output 組 込 みシステム スマートフォン/ 情 報 家 電 Input 測 定 データ ID 読 み 取 り 運 転 データ Real World
ビッグデータを 集 める 世 界 からのインプット 組 込 みセンサーノードなどからのデータ 組 込 み 機 器 からの 動 作 データ スマートフォンからの 操 作 撮 影 音 声 コメント メッセージ それらをネットで 集 めてビッグデータに
ビッグデータを 使 う 世 界 へのアウトプット ビッグデータ 解 析 から 機 器 の 効 率 的 制 御 を ビッグデータ 解 析 から 機 器 の 故 障 予 測 を それらによりメンテナンスや 運 転 効 率 化 へ 人 間 に 対 し 表 示 や 音 声 でアドバイスやサービスを
1 uidアーキテクチャ
ユビキタスコンピューティング の 本 質 コンピュータ/ネットワークが 人 間 の 生 活 空 間 の 状 況 を 認 識 すること モノや 人 の 位 置 と 空 間 情 報 モノや 人 の 属 性 情 報 各 種 センサーのリードアウト Context Awareness 状 況 認 識
状 況 認 識 とは コンピュータが 自 動 的 に 現 実 の 世 界 を 認 識 す ること これは 何 か? この 部 屋 にはだれがいる? この 人 は 目 が 不 自 由 か? この 機 器 はどこにある? よく 連 絡 をとる 相 手 は? 認 識 の 基 本 は 識 別 =IDentification
識 別 すべきすべてのモノに 個 体 識 別 番 号 を 振 る さらに 現 実 を 構 成 するのは 物 品 場 所 といった 物 理 的 実 体 だけではない それらの 概 念 的 存 在 にも 識 別 番 号 を 振 る たとえば 会 社 組 織 たとえばロットという 集 合
それがucode 128bitのucode オープンでユニバーサルなネットワーク 中 で 特 定 できる 世 界 で 唯 一 のユニーク 識 別 番 号
意 味 はネットワーク 外 部 化 注 )ここでは 経 済 の 分 野 の ネットワーク 外 部 性 とは 別 の 意 味 で 使 っている
ネットワーク 外 部 化 することのメリット 応 用 が 必 要 とするだけの 解 像 度 を 得 られる 単 なるビルの 住 所 でなく 必 要 なら 中 のオフィスの 特 定 の 棚 まで 識 別 できる 応 用 する 人 が 必 要 に 応 じ 発 行 できる 自 由 度 現 場 で 発 行 も 可 能 さらに 誰 が 発 行 しても 発 行 後 にオープンにし 皆 で 使 うようにもできる 開 放 性 プライベートにして 発 行 済 しかわからないようにもできる
ユビキタスIDアーキテクチャのコンセプト
2 なぜ 番 号 か?
なぜ 名 前 でなく 番 号 なのか? コンピュータにとっては 番 号 の 方 が 自 然 人 間 は 大 きな 桁 数 の 番 号 を 扱 うのが 不 得 意 なので 名 前 使 う 番 号 なら 世 界 で 唯 一 無 二 の 特 定 ができる 同 じ 名 前 で 別 のモノはたくさんある 名 前 では 大 量 に 同 類 があるモノの 一 つを 特 定 できない 固 有 名 詞 を 他 の 言 語 に 翻 訳 すると 曖 昧 さが 増 える
なぜ 名 前 でなく 番 号 なのか? 番 号 なら 唯 一 無 二 性 さえ 保 障 すれば 特 定 の 権 威 を 必 要 とせずに 付 けられる 名 前 で 特 定 するには 誰 が 名 前 を 付 けるかという 権 威 が 必 要 ある 名 前 がふさわしいモノが 複 数 あったとき 誰 が 決 めるか それに 対 して 全 世 界 で 合 意 できるか 単 に 唯 一 無 二 なだけの 番 号 なら 管 理 構 造 が 不 要 URLや 住 所 など 階 層 的 に 名 前 を 連 ねて 特 定 する 方 式 は 管 理 構 造 を 反 映 するので 他 の 管 理 方 式 に 移 行 するとき 書 き 直 される ので 永 遠 に 特 定 できる 保 障 がない
ucodeの 社 会 的 な 意 義 オープンデータ 時 代 の 無 形 の 公 共 財 意 味 を 持 たない 一 意 性 の 保 証 だけであることが 重 要
グーローバルな 一 意 性 が 重 要 世 界 は オープン システムを 指 向 している オープンデータからオープンデータまで IoTも 巨 大 なオープンシステムとみなすことができる オープンシステムでは 一 般 性 のあるルールが データ サービス 間 の 相 互 運 用 性 のために 重 要 例 えばスマートハウスを 考 えても 家 の 中 で 一 社 の 家 電 のみ 使 う ことは 考 えられない それらを 指 定 するためのグローバルな 一 意 識 別 子 が 必 要 システム 間 でオブジェクトや 概 念 を 指 定 するため の 共 通 語 としての ucode
将 来 的 には メタデータのレリジエンスの 基 礎 として 社 会 がメタデータのネットワークで 表 現 された 時 の 識 別 子 の 永 続 性 の 保 証 が 必 要 メーカーの 型 式 番 号 など 特 定 の 組 織 (ドメイン)に 依 存 する 識 別 子 は その 元 の 組 織 が 消 滅 した 時 はより 公 共 的 なデータベースに 引 き 継 がれるべき 異 なるデータベースのマージ 問 題 を 考 えるとき ドメインでの 意 味 を 引 きずる 識 別 子 は 好 ましくない
ITU( 国 際 電 気 通 信 連 合 )の 国 際 標 準 化 ITU-T F.771 (2008) 応 用 及 び 要 件 定 義 ITU-T H.621 (2008) システム アーキテクチャ ITU-T H.642.1 (2012) ID 体 系 ITU-T H.642.2 (2012) ID 登 録 管 理 の 手 順 ITU-T H.642.3 (2012) ID 解 釈 のプロトコル
IETFにおける 国 際 標 準 化 RFC 6588 A URN Namespace for ucode urn:ucode:_0123456789abcdef012345 6789ABCDEF という 標 記 形 式 が 国 際 標 準 化 された URIを 用 いる 場 面 全 般 で ucodeが 利 用 可 能 NFC (Near Field Communication) カードの NDEF 形 式 RDF (Resource Description Format)にお けるID 形 式
ucodeの 応 用 組 織 を 超 えた 唯 一 性 を 活 かした 多 様 な 応 用 実 績 超 長 期 優 良 住 宅 の 住 宅 登 録 サービス (( 財 )ベターリビング) 競 走 馬 の 血 統 飼 育 移 動 管 理 (( 財 ) 日 本 軽 種 馬 登 録 協 会 ) 医 薬 品 トレーサビリティシステム (ベネシス) インテリジェント 基 準 点 ( 国 土 地 理 院 )
会 場 のucode 利 用 展 示 のオムニバス 写 真
ucode 関 連 研 究 国 内 海 外 を 含 め 基 盤 応 用 の 両 面 か ら 幅 広 い 研 究 が 進 められてきた 東 京 ユビキタス 計 画 ココシル ucodeによる 場 所 情 報 基 盤 プラットフォームの 構 築 情 報 流 通 連 携 基 盤 (UNL/UCT) ucodeに 基 づくオープンデータプラットフォームの 構 築 IoT-A Project (EU FP7) Led by VTT, EIT ICTLab, etc. Adopted ucode as a part of resolution & discovery service in IoT-A architecture
3 ucode 関 係 モデル
ucode 関 係 モデル( 概 要 ) 実 世 界 にある 個 々の 事 物 から 関 係 をたどって 情 報 を 取 得 する 情 報 サービスを 提 供 するために 識 別 したいものに 個 別 の 識 別 子 (ucode)を 割 付 ucodeはitu 国 際 標 準 実 世 界 (および 仮 想 世 界 )をモデル 化 する ucodeモデルは 言 わば 現 実 世 界 を デジタル 化 して 切 り 取 るための フレームワーク それを 利 用 して 人 間 の 意 識 的 入 力 を 最 小 限 にとど めて 最 適 制 御 するのが ユビキタス コンピューティン グ のコンセプト
ucode 関 係 モデル( 定 義 ) 定 義 実 世 界 の 識 別 したいモノ 場 所 概 念 に 関 する 情 報 を モノ 場 所 概 念 に 振 られたucode 同 士 またはucodeと 文 字 列 等 のデータ(atomという)の 間 の 関 係 表 現 (3 項 表 現 =Triple)として モデル 化 することで 実 世 界 のコンテキストを 表 現 するモデル ucr = ucode Relation ucrモデルそのもの,またはucrモデルに 基 づく 表 現 を 単 にucR ということがある (informal)
ucrの 例 ( 物 品 ) ucode 1 12 pieces of Bufferin Carton ucode 2 ucode 3 contains ucode 1 ucode 2 ucode 1 ucode 4 is named as Bufferin ucode 2 ucode 4 is named as 12 pieces of Bufferin Carton
ucrの 例 ( 場 所 ) ucode 1 ucode 2 ucode 3 ucode ucode 4 1 ucode 2 is close to ucode ucode 5 2 ucode 3 is near
ucrの 例 : ユニットと 部 品 u 1 u 3 農 機 〇 〇 発 動 機 2007/07/19 出 荷 u 4 u 2 入 っている u B A 型 エンジン 生 産 地 u B 発 動 機 u 1 u A u 2 u C u 3 u B 86 型 ギア ユニットの 出 荷 日 付 名 前 u D u 4 u B u E 2007/07/19 農 機
ポイント ucodeを 使 うことでメーカーの 枠 を 超 え 対 象 の 種 別 の 枠 を 超 え 同 一 の 体 系 で 同 定 できる ucodeは 再 利 用 しないので 常 に 一 物 一 値 ucodeはメーカー 工 場 でなく 現 場 でも また 関 係 する 業 者 のだれでもが 必 要 に 応 じ 発 行 できる 個 々のucodeから 誰 が どのような 情 報 を 引 き 出 せ るかは 提 供 者 側 でアクセスコントロールが 可 能 メーカーのメンテナンス 要 員 なら 設 計 図 まで 呼 び 出 せるが 多 の 人 で は 何 の 部 品 かもわからないが とにかく そのプラントに 組 み 込 まれて いる とことだけ 単 に どこかで 使 われている ことだけを 返 すようにも できる
ポイント タグ 非 依 存 で 識 別 対 象 のコストや 重 要 度 に 応 じ て 様 々なタグを 利 用 出 来 る 小 型 の 低 価 格 部 品 にはQRコードのシール 小 型 の 高 価 格 部 品 にはQRコードのレーザー 刻 印 それらをまとめたユニットには 低 価 格 の 金 属 対 応 RFIDタグ 数 がまとまれば100 円 程 度 で 提 供 可 能 なものもある ユニットにより 構 成 されたプラントには 電 波 マーカー など
ucodeの 哲 学 的 な 意 義 例 示 による 定 義 が 基 本 コンセプト ucrは 現 実 の 存 在 自 体 を 基 礎 にする 現 実 に 存 在 する 物 品 や 場 所 に 付 与 されたucodeが 基 盤 関 係 などの 抽 象 概 念 を 現 実 から 遡 及 的 に 定 義 事 前 に 決 められた 語 彙 辞 書 を 必 要 としない
RDFの 限 界 とucR RDF: 抽 象 で 現 実 を 説 明 ucr: 現 実 から 抽 象 を 定 義 http://www.example,org/stationid/85740 抽 象 概 念 http://www.example.org/terms/nextst http:// www.example,org/stationid/85739 http://www.example.org/terms/name http://www.example.org/terms/name Osaki Shinagawa しかし 地 図 は 現 実 そのものではない 現 実 世 界
ucrとrdf ucrはウェブ 内 のリソースを 示 すURIの 代 わりに ucodeを 使 えるように 拡 張 したRDF 現 実 のモデル 化 において 語 彙 辞 書 を 必 要 とするRDFをucRで 補 完
uidアーキテクチャとsmart-m3(vtt) uidとsmart-m3を 組 み 合 わせる グローバル 一 意 識 別 子 + 意 味 操 作 SIB: Semantic Information Broker KP: Knowledge Processor Cited from: Viljamaa, E et al, A Smart Control System Solution Based on Semantic Web and uid, 2011
4 uidアーキテクチャ:u1からu2へ
TRONプロジェクトの 2.0 化 IoTの 実 現 が 見 えてきた 状 況 へ 対 応 するため 1. 技 術 の 進 歩 2. 環 境 の 変 化 3. 要 求 の 進 歩 T-KernelはT2へ uidアーキテクチャもu2へ
1. 技 術 の 進 歩 大 規 模 データ 分 散 処 理 技 術 Mapreduce, Hadoop 等 の 大 規 模 データ 分 散 処 理 技 術 が オープンになり 使 えるようになった オープンデータ 系 プロトコルの 事 実 上 の 標 準 化 REST, CoAP, JSON 等 の 利 用 が 標 準 的 に
2. 環 境 の 変 化 クラウド マッシュアップ オープン によるサービス 構 築 の 一 般 化 多 様 な 他 者 のサービスを 利 用 して 新 しいサービスを 作 る 時 代 スタートアップ 環 境 が 整 ってきた 進 んだ 技 術 を 容 易 に 利 用 開 始 できる 環 境 に AWS (Amazon Web Services), GCP (Google Cloud Platform)など
3. 要 求 の 追 加 オープンデータ 連 携 からの 要 求 インターネット 上 のオープンな 巨 大 データ 集 積 が 増 え それらを 自 動 連 携 させる 枠 組 みがこれからの 課 題 になる ビッグデータ 利 用 からの 要 求 交 通 実 証 やビッグデータ 連 携 などにより 刻 々 変 わるストリーム 型 の 状 況 情 報 への 対 応 が 必 要 に
ストリーム 型 の 状 況 情 報 の 例 { 駅 102, 関 係 uc 6, 35.627163, 139.722698} { 区 間 F064, 関 係 uc 7, 駅 102} { 区 間 F064, 関 係 uc 7, 駅 103} 静 的 状 況 と 動 的 状 況 を 重 ねることで 駅 の 位 置 { 駅 uc 5, 関 係 uc 6, 地 理 座 標 } 路 線 と 駅 の 関 係 { 区 間 uc 3, 関 係 uc 7, 駅 uc 5 } { 区 間 uc 3, 関 係 uc 8, 駅 uc 9 }
u1 の 総 括 の 上 で モデル 研 究 プロジェクトとしてのu1 u1でiotのための 統 一 されたデータ 表 現 の 情 報 モデルを 確 立 グローバルにオブジェクト/ 概 念 を 識 別 するためのucode データの 共 通 表 現 のためのucR (ucode Reration) u1の 考 えに 基 づいた 実 用 的 な 実 装 を 現 在 の 技 術 に 基 づいて
IoT 実 現 への 課 題 IoT 実 現 のための 多 くの 課 題 1. ユビキタスIDサービスの 安 定 性 高 負 荷 時 の 性 能 維 持 24 時 間 / 週 7 日 の 信 頼 性 2. 計 算 の 複 雑 性 とパフォーマンス 部 分 グラフマッチングのNP 困 難 性... 3. 管 理 の 複 雑 さ 数 十 億 のucodeを 管 理 する 方 法 4. 敵 対 行 動 に 対 する 保 護 悪 意 のある 第 三 者 からのDDoS 攻 撃 これらの 実 用 にあたっての 課 題 を 解 決 することを 目 指 したのが u2
4-1 uidサービスの 安 定 性
uidサービスの 安 定 性 最 新 のクラウドコンピューティング 技 術 を 使 った 実 装 IaaS (Infrastructure as a Service) OpenStack ロードバランサの 導 入... Amazon EC2やGoogle Compute Engineの 利 用... u2サービスは IaaSのサービス 上 で 実 現 現 在 u2wgメンバーにリリース
4-2 計 算 の 複 雑 性 とパフォーマンス
計 算 複 雑 性 とパフォーマンス 大 規 模 グラフデータベースは 本 質 的 に 計 算 困 難 である 計 算 複 雑 性 理 論 から 知 られている 部 分 グラフ 同 型 問 題 のNP 完 全 性 のため グラフ クエリはNP 困 難 計 算 量 クラス 階 層 EXPSPACE EXPTIME PSPACE NP P NL Intractable (cannot be solved efficiently for large data) Tractable (can be solved efficiently)
クエリに 対 する 制 限 実 用 のために 設 計 されたのがu2 u1のモデルに 基 づいているが u2の 目 的 は 実 用 的 なIoT 情 報 フレー ムワークを 実 現 すること この 計 算 複 雑 性 とパフォーマンス 問 題 を 解 決 する 必 要 がある u2は この 問 題 に 対 する 新 たなソリューションを 提 供 u2では ucrグラフとクエリはいくつかの 条 件 を 満 たすように 制 限 され ている ucrグラフは 語 彙 定 義 の 制 限 がある( 例 えば 含 んでいる という 述 語 は ツ リー 構 造 でなければならない) クエリでは 任 意 の 語 彙 集 合 にマッチするワイルドカードを 述 語 として 持 てない これらの 現 実 的 制 限 によりucRモデルに 基 づいた 実 践 的 かつ 十 分 に 柔 軟 なIoT 情 報 フレームワークを 実 現 することが 可 能 となる
u2の 基 本 コンセプト 多 様 なDBのAPIに 対 するクロスクエリを 組 織 やDB 構 成 を 超 えて 行 える 情 報 連 携 基 盤 その 中 でucRネイティブのDBはリクエストが 確 定 できない 複 雑 な 関 係 処 理 の 考 えられるデータ 群 を 扱 うものとする この 部 分 はucodeトリプルからなるRDFデータベースで 実 現
既 存 のDBMSの 利 用 定 型 的 で 制 約 ある 関 係 でまとまったデータ 群 は そ のスキーマに 適 した 既 存 のDBMSに 接 続 する 定 型 的 で 制 約 ある 関 係 の 語 彙 のグループをDBのドメインに 相 当 させ る 既 存 のDBMSを 簡 単 なラッピングで 仮 想 的 なucR DBとしてシステム に 統 合 できるようにする KVSによるDBやGISなど 本 来 のucRと 性 質 の 違 うスキーマの 確 定 さ れたDBも この 仮 想 的 なucR DB 化 により 統 合 する これによりデータの 種 類 や 問 題 に 適 したアルゴリズ ム データ 構 造 を 効 率 よく 扱 えるようにする 現 在 位 置 から1km 以 内 にあるコンビニを 検 索 GIS: R 木 (R-tree)を 利 用 大 量 のセンサデータを 扱 う KVS: 分 散 ハッシュテーブル(DHT)を 利 用
クエリ 分 解 レスポンス 統 合 による クロスクエリ Mobile Application ucr Query ucr Response Query Decomposition u2 ucr Response Reconstruction RDB KVS GIS RDF RDB KVS RDB GIS RDB RDF
ucoderp2.0 ucode 解 決 プロトコル2.0 IoTの 実 現 に 必 要 な 情 報 を 集 約 統 合 するための プロトコル ucr (ucode relation)モデルに 基 づくオープンモデルによる 組 織 を 超 えたデータ 連 携 を 意 図 した 設 計 既 存 のRDBやKVS 等 のデータベースを 統 合 し クロスクエリを 可 能 にする 仕 組 み
ucode 解 決 プロトコル2.0 ucode Resolution Protocol ver.2はrest/coap, REST/HTTP, JSONを 前 提 にする DBのドメインに 相 当 する 語 彙 グループに 属 するucR クエリをサブクエリとして 分 解 し 処 理 する 解 決 サーバがucRクエリを 受 信 すると それを 解 釈 し 必 要 な 語 彙 グ ループ 単 位 に 分 割 して 対 応 するラッパー ucrアダプタ に 向 けて 分 割 したサブクエリを 発 行 する 分 散 データベース 構 成 を 実 現 する ucr 解 決 サーバフロントエンドは 分 散 データベース 構 成 で 対 応 する DBのドメインが 不 明 な 語 彙 は より 上 位 の 解 決 サーバに 送 り 解 決 結 果 を 待 つというカスケード 動 作 を 行 う データ 秘 匿 等 の 要 請 もあり ローカルなucode 解 決 フロントエンドサー ビスを 社 内 に 立 てれば クエリからレスポンスまでの 一 連 の 動 作 を ローカルにすることができる
ucoderp2.0の 動 作 アプリケーション 利 用 者 (1) ucoderp2.0 によるクエリ (4) サブクエリ の 結 果 をjoinし オリジナルの クエリの 結 果 を 返 答 ロードバランサ ucr 解 決 サーバ フロントエンド 群 (2) 分 解 した サブクエリA (3) サブクエリ の 結 果 (2) 分 解 した サブクエリB ucr Adaptor RDBMS 会 社 Aのサーバ ucr Database (Triple-Based) (2) 分 解 した サブクエリX uid Center 組 織 Bのサーバ
4-3 管 理 の 複 雑 さ
大 量 のucodeの 扱 い 数 十 億 数 兆 のucodeどのように 管 理 するか ucodeは 再 利 用 されないのが 原 則 このため 管 理 は 多 くの 場 合 容 易 失 効 したucodeのデータは データの 他 の 部 分 に 影 響 を 与 えることなく データベースから 除 去 することができる u2ではucode 管 理 のための 基 本 的 なソリューショ ンを 提 供 登 録 時 に 基 本 情 報 を 定 義 するための 本 籍 ucrデータサービス は u2のサービスフレームワークに 含 まれる 例 えば 所 有 者 情 報 コンテキストアウェアしたアクセス 制 御 情 報 等 新 しいucodeを 発 行 を 容 易 にするためのREST APIの 提 供
4-4 敵 対 行 動 に 対 する 保 護
敵 対 行 動 に 対 する 保 護 オープンなIoT 上 で 実 用 サービスを 実 現 するため には 避 けては 通 れないのが 認 証 とアクセス 制 御 例 1: 家 電 の 制 御 は 家 に 住 む 人 とその 場 にいる 人 だけに 許 可 し たい 例 2: 健 康 や 障 碍 に 関 する 情 報 は 特 定 のサービス(ココシル バリ アフリーナビ)のみにアクセスを 許 可 したい OpenIDの 三 者 間 認 証 モデルに Context-Based RBACを 組 み 合 わせたプラット フォームを 実 現 軽 量 性 の 要 求 されるIoTノード 6LBRのための 認 証 アクセス 制 御 プラットフォームと 合 わせて 全 体 的 な 実 現 を 進 めている
DareSil(ダレシル) u2ベースのiotノードやiotサービスのための 認 証 アクセス 制 御 のためのプラットフォーム
アーキテクチャのレイヤ アプリケーション 層 (SaaS 相 当 ) エンドユーザに 提 供 される 個 々の 具 体 的 にまとまったサービス コンテンツや 語 彙 のセット 個 々のサービスに 特 化 したアプリケー ションよりなる プラットホーム 層 (PaaS 相 当 ) 場 所 物 品 コンテンツ 等 の 対 象 分 野 に 特 化 した 機 能 語 彙 群 を 提 供 し uidセンターを 介 して 多 様 なデータ 群 に 対 する 効 率 的 な クロスクエリを 行 うAPIを 提 供 する ucodeのオリジナルの 登 録 定 義 である 本 籍 データ を 対 象 分 野 に 応 じて 属 性 規 定 し 管 理 する インフラ 層 (IaaS 相 当 ) ucoderp2.0 解 決 の 実 現 を 行 い 適 切 なデータを 返 す
u2アーキテクチャのレイヤ
5つの 基 本 プラットホーム ココシル 場 所 場 所 同 士 の 関 係 を 管 理 するプラットホーム GIS 等 既 存 の 場 所 情 報 システムや 地 図 サービス 等 との 連 携 も 受 け 持 つ 場 所 情 報 センサーネットワークアプリケーションなどのプラットホームとなる モノシル 物 品 物 品 同 士 の 関 係 を 管 理 するプラットホーム ISBN 等 既 存 の 物 品 認 識 サービス 等 との 連 携 も 受 け 持 つ 複 数 の 企 業 にまたがるトレーサビリティ 物 流 管 理 製 造 管 理 アプリケーションなどのプラットホームとなる コトシル コンテンツを 管 理 するプラットホーム Wikipedia Twitter 等 既 存 のコンテンツサイト 等 との 連 携 も 受 け 持 つ ucr 利 用 コンテンツ アプリとして ココシルと 連 動 するガイドブックやモノシルと 連 動 するカタログなども 考 えられる 逆 にココシル 側 から 場 所 のコンテンツを 呼 び 出 すなどの 連 携 もあり 他 の 分 野 のアプリケーションから 利 用 される ダレシル ユーザ ユーザ 同 士 組 織 等 とそれらの 関 係 を 管 理 するプラットホーム 既 存 のSNS 等 とのOauth 認 証 連 携 も 受 け 持 つ ユーザ 管 理 アクセス 管 理 のために 他 の 分 野 のアプリケーションから 利 用 される カチシル 有 償 サービスのためのアカウント 管 理 を 行 う 他 の 分 野 のアプリケーションから 利 用 される 既 存 のクレジット 等 の 口 座 との 連 携 も 受 け 持 つ
5-1 u2によるiotの 実 現 へ オープンデータとu2の 可 能 性
データガバナンスのためのu2 オープンデータの 情 報 連 携 基 盤 に 多 様 なDB 群 に 対 するクロスクエリを 組 織 やDB 構 成 を 超 えて 行 える 情 報 連 携 基 盤 アプリからの 標 準 的 なucRクエリを 受 けサブクエリに 分 解 し リンク 先 のDBMSへ 送 り 戻 ってくるそのレスポンスを 統 合 し て 標 準 的 なucRレスポンスとしてアプリに 戻 す
オープンデータの 情 報 連 携 基 盤 として Mobile Application ucr Query ucr Response Query Decomposition u2 ucr Response Reconstruction RDB KVS GIS RDF RDB KVS RDB GIS RDB RDF
オープンデータとu2の 可 能 性 今 後 多 くのオープンデータが 提 供 されるように それらの 連 携 が 問 題 に 例 えばある 地 域 にあるセンサーすべての 値 の 平 均 を 知 りたい 時 オープンなGISにより 当 該 地 域 の 建 物 のリストを 得 て その 建 物 ごとにセンサーAPIを 叩 きデータを 得 て 蓄 積 し すべての 答 えが 帰 るまで 多 重 に 待 ち 受 け すべての 回 答 が 来 た 時 点 でそれを 統 計 処 理 などの 動 作 は 資 源 の 限 られたモバイル アプリからの 実 行 は 困 難 u2により 標 準 的 なクエリだけで 複 数 のクロスクエリ からそのレスポンス 統 合 まで 実 現 できるなら より 多 くの 多 様 なアプリが 可 能 に
5-2 u2によるiotの 実 現 へ オープンAPIとu2の 可 能 性
ネットワークの 高 速 化 低 コスト 化 常 時 接 続 化 家 電 機 器 はクラウドと 接 続 するのが 常 態 化 例 えば 家 庭 内 の 電 力 利 用 統 計 は 全 電 化 製 品 がクラウドにつ ながることにより 容 易 に 算 出 できるようになってきた IoTのモデルの クラウドと 実 世 界 を 繋 ぐモノ としての 組 込 みに 70
組 込 み 機 器 の オープンAPI 化 による 機 能 のアンバンドル 化 データ 処 理 はクラウドに UIはスマートフォンに 組 込 みは 専 門 機 能 に 特 化
制 御 ガバナンスのためのu2 アクセスコントロールの 上 部 構 造 に 情 報 の 集 約 状 況 認 識 機 器 や 情 報 のアクセス 制 御
システムのオープン APIに 対 するアクセスパターン Web 経 由 型 システムの 提 供 するAPIにアクセス メーカー 各 社 の 提 供 するコントロール 用 Webサイト 経 由 で 機 器 にア クセス ローカル 直 接 型 ローカルネット 内 の 組 込 み 機 器 に 対 しアプリから 直 接 API 発 行
アクセスコントロールをu2で 一 本 化 することで Web 経 由 型 WebサイトへOpenID 型 の 認 証 代 行 とAPIのラッピング 一 般 性 のある 語 彙 でアクセスすることで 個 々の 機 器 の 独 自 API に 変 換 するため 複 数 のメーカーの 異 なるAPIを 連 携 させての 統 合 性 ぎをが 可 能 に ローカル 直 接 型 アクセスキーの 取 得 保 持 とAPIのラッピングをu2で 実 現 アクセスキーはユーザのアプリ 側 には 露 出 しないので 組 込 み 側 はアクセスキーのみで 複 雑 なアクセスコントロールを 行 う 必 要 はな い
オープンAPIのアクセスコントロール 基 盤 として Mobile Application ucr Command ucr Response Command Decomposition u2 ucr Response Reconstruction A 社 製 ビデオ B 社 製 テレビ C 社 Web サイト A 社 製 エアコン A 社 製 洗 濯 機 B 社 製 オーディオ D 社 製 監 視 カメラ D 社 製 自 動 ロック A 社 製 冷 蔵 庫 E 社 Web サイト
オープン アクセスの 基 盤 としてのu2へ 情 報 の 集 約 状 況 認 識 ucode 解 決 プロトコル(ucodeRP) 2.0 機 器 や 情 報 のアクセス 制 御 ダレシル(Daresil)プラットフォーム
さらに 将 来 的 には 自 己 組 織 的 な 世 界 記 述 のために ビッグデータから 述 語 の 自 動 生 成 へ 統 計 的 にAとBに 関 係 があるとわかる 時 代 には 処 理 効 率 化 のためにそ の 関 係 専 用 の 述 語 --データベースドメインを 自 動 生 成 することが 望 まれるだろう 現 場 で 自 動 生 成 される 何 か にも 気 軽 に 識 別 子 が 発 行 できる のがucodeのメリット その 関 係 に 人 間 的 な 意 味 での 定 義 や 名 前 をつける 必 要 はない
TRONSHOW2O15 予 告 2014 年 12 月 10 日 ~12 日 いよいよTRONプロジェクト30 周 年! さらにTRONシンポジュウムも 開 催 u2 APIも 一 般 公 開 予 定