Company Research and Analysis Report FISCO Ltd. http://www.fisco.co.jp Important disclosures and disclaimers appear at the back of this document. 伪 伪 三 井 物 産 との 提 携 により 法 人 向 けサービス 拡 大 に 拍 車 <6096> は Chances for everyone, everywhere. をグループビジョンに 日 本 人 1,000 万 人 を 英 語 が 話 せるようにする を 事 業 ミッションに 掲 げるオンライン 英 会 話 サービ スの 最 大 手 フィリピン 人 講 師 とユーザーをマッチングしマンツーマンの 英 会 話 レッスンを 提 供 する 無 料 通 信 動 画 ソフト スカイプ を 活 用 し 講 師 は 自 宅 からレッスンを 行 うビジネスモ デルを 構 築 したことにより ユーザーは 好 きな 時 間 にどこからでも 低 価 格 (1 レッスン 129 円 ( 税 抜 ) ~) で 手 軽 にレッスンを 受 けることが 可 能 となり この 手 軽 さが 受 け 急 成 長 を 遂 げる 2015 年 11 月 時 点 のユーザー 数 は 40 万 人 以 上 法 人 導 入 社 数 では 674 社 2014 年 6 月 に 東 京 証 券 取 引 所 マザーズ 市 場 に 上 場 2015 年 7 月 に 三 井 物 産 <8031> と 資 本 業 務 提 携 企 業 調 査 レポート 執 筆 客 員 アナリスト 森 本 展 正 ユーザー 数 は 同 社 の 英 語 サー ビスすべてのユーザー 数 (オン ライン 英 会 話 および Chatty) を 記 載 11 月 16 日 に 発 表 された 2016 年 3 月 期 第 2 四 半 期 累 計 (2015 年 4 月 - 9 月 )の 連 結 業 績 は 売 上 高 が 1,169 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 16.1% 増 ) 営 業 損 失 は 69 百 万 円 ( 前 年 同 期 は 98 百 万 円 の 利 益 ) となった 2 ケタ 増 収 は 従 来 からの 英 会 話 レッスンの 量 に 加 えて 質 にも 重 点 を 置 く 戦 略 に 転 換 した 効 果 により 有 料 会 員 数 有 料 会 員 数 当 たり 月 額 単 価 (ARPU) が 上 昇 したことによる 一 方 営 業 減 益 は プロモーション 実 施 営 業 及 び 新 規 プロダクト 開 発 に 向 けた 人 員 強 化 ブラジル 展 開 本 社 移 転 などの 戦 略 投 資 を 行 ったためで 期 初 計 画 どおり もっとも 事 業 自 体 の 利 益 である 売 上 総 利 益 は 772 百 万 円 ( 同 21.9% 増 ) と 増 益 を 確 保 売 上 総 利 益 率 は 66.1% へ 上 昇 した 2016 年 3 月 期 通 期 予 想 については 2016 年 3 月 期 第 2 四 半 期 累 計 業 績 がおおむね 想 定 どおりであること 下 期 についても 戦 略 的 な 投 資 を 継 続 することから 同 社 は 期 初 計 画 ( 売 上 高 2,500 百 万 円 営 業 利 益 50 百 万 円 ) を 据 え 置 いた 弊 社 では 有 料 会 員 当 たりの 単 価 が 上 昇 し 結 果 として 売 上 総 利 益 率 が 改 善 した 上 期 のトレンドが 下 期 も 継 続 すると 予 想 されることに 加 えて 三 井 物 産 との 提 携 による 量 のかさ 上 げ 効 果 も 期 待 できることから 積 極 的 な 投 資 を 継 続 しても 業 績 の 下 振 れリスクはないと 予 想 する 中 期 的 にも 国 内 事 業 に 関 しては 2016 年 3 月 第 2 四 半 期 累 計 業 績 が 同 社 の 戦 略 投 資 の 効 果 が 顕 在 化 する 結 果 となったこと 今 後 三 井 物 産 との 提 携 により 法 人 向 けサービスの 拡 大 に 拍 車 がかかると 予 想 されることに 加 えて 2020 年 より 予 定 される 大 学 入 試 における 英 語 科 目 の 4 技 能 (リスニング リーディング スピーキング ライティング) 化 を 控 え 学 校 向 けサービスについても 同 社 のオンライン 英 会 話 サービスにおける 先 駆 者 としての 優 位 性 ノウハウを 考 慮 すると 拡 大 を 期 待 できる 状 況 にある このため 同 社 の 中 期 目 標 である 2018 年 3 月 期 営 業 利 益 500 百 万 円 の 達 成 に 関 しては 上 記 の 法 人 向 け 学 校 向 けサービ スに 加 えブラジル 事 業 の 立 ち 上 がり 状 況 の 見 極 めが 重 要 であると 弊 社 ではみる 伪 伪 Check Point 16/3 期 上 期 業 績 は 戦 略 的 投 資 の 効 果 が 顕 在 化 する 結 果 に 新 規 投 資 が 継 続 され 株 主 還 元 は 見 送 られる 公 算 が 大 きい 4,000 人 規 模 の 講 師 と 継 続 しやすい 体 制 を 整 備 したオンライン 英 会 話 1
業 績 の 推 移 ( 百 万 円 ) ( 百 万 円 ) 売 上 高 営 業 利 益 ( 右 軸 ) 期 期 期 期 期 期 計 画 伪 伪 業 績 動 向 16/3 期 上 期 業 績 は 戦 略 的 投 資 の 効 果 が 顕 在 化 する 結 果 に 中 期 目 標 と 2016 年 3 月 期 会 社 計 画 (1) 中 期 目 標 同 社 は 英 会 話 オンライン 市 場 のシェアアップに 加 えて 通 学 制 英 会 話 教 室 をはじめとするオフ ライン 市 場 からのシェア 獲 得 を 進 めることで 2018 年 3 月 期 に 営 業 利 益 500 百 万 円 を 達 成 す ることを 中 期 目 標 として 掲 げている このために 国 内 ではこれまでの 量 の 確 保 に 加 え て 質 (レッスンの 質 高 ARPU 施 策 ) を 高 めることに 重 点 を 置 いた 積 極 的 な 投 資 を 行 う 計 画 さらには 英 語 の 実 践 力 を 最 大 化 するためのラーニングサイクルの 設 計 を 行 うことで インプッ ト& 練 習 & 実 践 を 融 合 したサービス 開 発 を 進 め 成 果 が 見 えるサービス の 提 供 を 目 指 す 加 えて 日 本 発 グローバルスタンダートの 英 語 総 合 学 習 プラットフォームとなるプロダクトを 世 サービスの 概 要 は サービス 時 間 : ブラジル 時 間 19:00 ~ 25 : 00 ( 日 本 時 間 7 : 00 ~ 13 : 00) プランは 毎 日 25 分 毎 日 50 分 月 8 回 既 存 サービスの 機 能 を 利 用 し ブラジル 向 けに 最 適 化 を 実 施 している 界 へ 展 開 することをもくろんでおり その 第 1 弾 としてブラジルでオンライン 英 会 話 サービス を 2015 年 10 月 から 開 始 した 具 体 的 な 新 規 ユーザー 獲 得 施 策 として 認 知 度 向 上 に 向 けたマス 広 告 の 実 施 初 心 者 学 生 等 への 顧 客 層 の 拡 大 に 向 けた 教 材 講 師 の 質 の 向 上 及 びサービス 開 発 学 校 学 生 事 業 への 本 格 参 入 のために スクール 営 業 部 を 新 設 法 人 向 けアウトバウンド 営 業 の 強 化 などを 行 っている 一 方 質 を 高 める 施 策 として カウンセリングサービスのほか 続 けやすさを 高 めるサービス の 開 発 やユーザーと 講 師 のマッチングの 精 度 向 上 等 により 継 続 率 を 高 めている また 従 来 の 定 額 プランのほか コース 化 オプション 課 金 を 加 えることで ARPU の 改 善 を 図 っている ブラジルでの 事 業 に 関 しては 人 口 数 GDP の 観 点 から 有 望 市 場 であると 判 断 した 参 入 を 決 定 したのは ブラジルでは 2016 年 夏 開 催 予 定 のリオデジャネイロ オリンピックや 外 国 企 業 の 進 出 を 背 景 に 英 語 教 育 ニーズが 高 まると 予 想 されている しかし 英 会 話 スクール に 関 しては 通 学 型 スクールや 米 国 企 業 によるオンライン 英 会 話 サービスがあるものの その 料 金 は 高 く ニーズの 増 大 に 対 して 供 給 が 追 い 付 かない 状 態 になると 見 られるため 同 社 の 低 価 格 のビジネスモデルが 通 用 すると 判 断 した 2
業 績 動 向 (2) 2016 年 3 月 期 会 社 計 画 売 上 高 2,500 百 万 円 ( 前 期 比 18.3% 増 ) 営 業 利 益 50 百 万 円 ( 同 75.1% 減 ) と 2 ケタ 増 収 ながら 戦 略 的 投 資 を 実 施 するため 大 幅 営 業 減 益 を 見 込 んでいる 2016 年 3 月 期 会 社 計 画 ( 単 位 : 百 万 円 ) 15/3 期 16/3 期 実 績 売 上 比 計 画 売 上 比 前 期 比 売 上 高 2,112-2,500-18.3% 売 上 原 価 751 35.6% - - - 売 上 総 利 益 1,360 64.4% - - - 販 管 費 1,159 54.9% - - - 営 業 利 益 200 9.5% 50 2.0% -75.1% 経 常 利 益 145 6.9% 30 1.2% -79.4% 当 期 利 益 107 5.1% 15 0.6% -86.0% 増 収 となるのは 個 人 ユーザー 向 けのカリキュラム 化 やコース 化 カウンセリングなどの 新 サービスの 効 果 を 見 込 むことや 法 人 向 けの 営 業 強 化 などによる 効 果 が 顕 在 化 することによ り 会 員 数 の 増 加 単 価 の 上 昇 を 見 込 むためだ 一 方 減 益 になるのは ブラジルでの 事 業 立 ち 上 げ 新 しいプロダクトの 開 発 のほか サービス 認 知 度 向 上 のための TVCM などの マスマーケティング 費 用 営 業 及 び 新 規 プロダクト 開 発 に 向 けた 人 員 強 化 本 社 移 転 などが マイナス 要 因 (200 ~ 250 百 万 円 ) として 働 くとみていることによる 2016 年 3 月 期 第 2 四 半 期 (2015 年 4 月 - 9 月 ) 累 計 の 連 結 業 績 と 取 り 組 み 2016 年 3 月 期 第 2 四 半 期 累 計 の 連 結 業 績 は 売 上 高 が 1,169 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 16.1% 増 ) 営 業 損 失 は 69 百 万 円 ( 前 年 同 期 は 98 百 万 円 の 利 益 ) となった 2016 年 3 月 期 第 2 四 半 期 業 績 の 概 要 ( 単 位 : 百 万 円 ) 15/3 期 2Q 16/3 期 2Q 実 績 対 売 上 比 実 績 対 売 上 比 前 期 比 売 上 高 1,007-1,169-16.1% 売 上 原 価 373 37.1% 396 33.9% 6.2% 売 上 総 利 益 633 62.9% 772 66.1% 21.9% 販 管 費 535 53.1% 841 72.0% 57.3% 営 業 利 益 98 9.8% -69-5.9% - 経 常 利 益 71 7.1% -81-7.0% - 当 期 利 益 36 3.6% -56-4.9% - 増 収 を 確 保 したのは 有 料 会 員 数 有 料 会 員 当 たり 月 額 単 価 (ARPU) がそろって 上 昇 し たことによる これにより 売 上 総 利 益 は 772 百 万 円 と 前 年 同 期 比 で 21.9% 増 加 売 上 高 以 上 の 伸 びを 記 録 した 結 果 として 売 上 総 利 益 率 は 前 年 同 期 の 62.9% から 66.1% へ 上 昇 した 3
業 績 動 向 ( 百 万 円 ) 四 半 期 売 上 総 利 益 の 推 移 売 上 高 ( 左 軸 ) 売 上 原 価 ( 左 軸 ) 売 上 総 利 益 ( 左 軸 ) 売 上 総 利 益 率 ( 右 軸 ) () 期 期 一 方 販 管 費 は 期 初 計 画 に 基 づいた 戦 略 的 投 資 を 実 施 したことにより 前 年 同 期 に 比 べ 306 百 万 円 増 加 したことから 営 業 利 益 は 前 年 同 期 を 下 回 る 69 百 万 円 の 営 業 損 失 に 転 落 した 1 7 月 4 日 ( 土 ) より 一 部 地 域 で TVCM を 放 送 開 始 した 知 名 度 向 上 に 関 して 一 定 の 成 果 が 上 がったとしている 2 三 井 物 産 は 第 三 者 割 当 増 資 (8 月 6 日 付 ) で 同 社 の 株 式 319 千 株 ( 発 行 済 株 式 数 の 13.82%) を 引 受 けた さらに 8 月 12 日 付 で 同 社 の 株 主 か ら 株 式 取 得 を 行 った 結 果 トー タルの 所 有 株 式 数 は 524 千 万 株 ( 同 22.69%) となり 第 3 位 の 大 株 主 となった 第 2 四 半 期 における 戦 略 的 投 資 の 具 体 的 な 内 容 は 営 業 及 び 新 規 プロダクト 開 発 に 向 け た 人 員 強 化 TVCMによるテストマーケティングの 実 施 1 ブラジル 事 業 の 立 上 げ 費 用 本 社 移 転 に 伴 う 家 賃 の 上 昇 と 移 転 一 時 費 用 の 計 上 同 社 は 7 月 に 大 手 商 社 である 三 井 物 産 と 資 本 業 務 提 携 2を 行 った 提 携 に 至 る 背 景 は 同 社 がブラジル 進 出 に 当 たり ブラジルで 事 業 経 験 のある 商 社 等 で 情 報 交 換 を 始 めたなかで 同 社 が 持 つ 英 語 教 育 と IT テクノロジー 三 井 物 産 が 持 つ 国 内 外 の 140 を 超 える 拠 点 を 軸 と したグルーバル 総 合 力 を 合 算 することで 両 者 の 事 業 収 益 の 拡 大 を 実 現 することが 可 能 と 判 断 したため その 具 体 的 な 内 容 は 1) 顧 客 開 拓 の 際 の 営 業 情 報 の 交 換 両 者 相 互 の 営 業 活 動 支 援 2) 日 本 国 内 ブラジル 及 びその 他 海 外 の 英 語 教 育 に 関 する 情 報 交 換 3) オンライン 英 会 話 サー ビス 開 発 への 相 互 協 力 などとなっている なお 三 井 物 産 との 提 携 効 果 は 早 速 法 人 営 業 の 導 入 社 数 に 表 われている 同 社 の 7 月 時 点 における 法 人 導 入 社 数 は 590 社 であったが 11 月 には 674 社 へ わずか 3 ヶ 月 余 り で 80 社 強 の 増 加 となっている 弊 社 では 国 内 外 において 多 くの 事 業 拠 点 を 持 つ 三 井 物 産 と 業 務 提 携 したことは 同 社 の 国 内 外 の 事 業 展 開 を 質 量 ともに 加 速 させる 要 因 として 働 くと 考 えられ 今 後 の 動 向 に 注 目 している 財 務 状 態 2016 年 3 月 期 第 2 四 半 期 末 における 総 資 産 は 前 期 末 比 487 百 万 円 増 加 し 1,655 百 万 円 となった これは 現 金 及 び 預 金 329 百 万 円 売 掛 金 62 百 万 円 ソフトウェアが 59 百 万 円 増 加 したことが 主 要 因 一 方 負 債 について 見 ると 未 払 い 法 人 税 の 減 少 未 払 い 費 用 デリバティブ 債 務 の 増 加 などがあったが 合 計 はほぼ 前 期 末 並 みの 水 準 である 601 百 万 円 となった 一 方 純 資 産 は 前 期 末 に 比 べ 476 百 万 円 増 加 し 1,054 百 万 円 へ 増 加 7 月 に 実 施 した 三 井 物 産 との 資 本 業 務 提 携 に 伴 う 第 三 者 割 当 増 資 により 資 本 金 及 び 資 本 準 備 金 がそれぞれ 283 百 万 円 増 加 したことによる 4
業 績 動 向 三 井 物 産 への 第 三 者 割 当 増 資 により 安 全 性 を 表 す 流 動 比 率 自 己 資 本 比 率 はそれぞれ 大 幅 に 改 善 した 貸 借 対 照 表 ( 単 位 : 百 万 円 ) 14/3 期 15/3 期 15/3 期 2Q 増 減 内 訳 流 動 資 産 672 916 1,331 415 現 金 及 び 預 金 +329 売 掛 金 +65 固 定 資 産 158 251 323 72 有 形 固 定 資 産 40 33 87 54 無 形 固 定 資 産 72 101 141 39 ソフトウェア +59 投 資 その 他 の 資 産 45 116 94-22 総 資 産 830 1,168 1,655 487 流 動 負 債 422 426 438 12 固 定 負 債 121 163 162-1 負 債 合 計 543 590 601 11 未 払 費 用 +34 デリバティブ 債 務 +41 未 払 消 費 税 増 65 自 己 資 本 287 577 1,047 469 資 本 金 +283 資 本 準 備 金 +283 純 資 産 287 577 1,054 476 負 債 純 資 産 合 計 830 1,168 1,655 487 2016 年 3 月 期 見 通 し 2016 年 3 月 期 予 想 については 2016 年 3 月 期 第 2 四 半 期 業 績 がおおむね 想 定 どおりで あることを 手 掛 かりに 同 社 は 期 初 計 画 ( 売 上 高 2,500 百 万 円 営 業 利 益 50 百 万 円 ) を 据 え 置 いた 2016 年 3 月 期 下 期 (2015 年 10 月 ~ 2016 年 3 月 ) の 会 社 計 画 ( 単 位 : 百 万 円 ) 15/3 期 下 期 16/3 期 下 期 実 績 対 売 上 比 計 画 対 売 上 比 前 期 比 売 上 高 1,105-1,330-20.4% 売 上 原 価 378 34.2% - - - 売 上 総 利 益 727 65.8% - - - 販 管 費 624 56.5% - - - 営 業 利 益 102 9.2% 119 8.9% 16.5% 経 常 利 益 73 6.7% 111 8.4% 52.1% 当 期 利 益 70 6.4% 71 5.4% 1.7% 下 期 の 戦 略 投 資 の 内 容 は 基 本 的 に 上 期 と 同 様 で 投 資 額 は 100 ~ 150 百 万 円 程 度 に なると 見 られる 弊 社 では 上 期 に 行 ったサービス 拡 充 により 有 料 会 員 当 たりの 単 価 が 上 昇 し 結 果 として 売 上 総 利 益 率 が 改 善 したというトレンドが 下 期 も 継 続 すると 予 想 する 加 えて 三 井 物 産 との 提 携 による 量 のかさ 上 げ 効 果 も 期 待 できることから 計 画 の 下 振 れリスクはないと みる 2016 年 3 月 上 期 業 績 が 同 社 の 戦 略 投 資 の 効 果 が 顕 在 化 する 結 果 となったこと 今 後 三 井 物 産 との 提 携 により 法 人 向 けサービスの 拡 大 に 拍 車 がかかると 予 想 されることに 加 えて 学 校 向 けサービスについても 同 社 のオンライン 会 話 サービスにおける 先 駆 者 としての 優 位 性 ノウハウを 考 慮 すると 拡 大 を 期 待 できる 状 況 にある このため 同 社 の 中 期 目 標 である 2018 年 3 月 期 営 業 利 益 500 百 万 円 の 達 成 に 関 しては 上 記 法 人 向 けおよび 学 校 向 けサー ビスに 加 えブラジル 事 業 の 立 ち 上 がり 状 況 の 見 極 めが 重 要 であると 弊 社 ではみている 5
伪 伪 株 主 還 元 新 規 投 資 が 継 続 され 株 主 還 元 は 見 送 られる 公 算 が 大 きい 同 社 は 株 主 利 益 の 最 大 化 を 重 要 な 経 営 課 題 と 認 識 しているが 経 営 基 盤 の 長 期 安 定 に 向 けた 財 務 体 質 の 強 化 及 び 事 業 の 発 展 を 目 指 すため 内 部 留 保 の 充 実 が 重 要 との 判 断 に 基 づき 設 立 以 来 配 当 は 実 施 していない 2016 年 3 月 期 も 無 配 を 予 定 している 弊 社 では 同 社 が 成 長 過 程 にあると 認 識 しており 事 業 の 継 続 的 な 拡 大 に 向 けた 新 規 投 資 を 当 面 継 続 すると 予 想 されることから 配 当 による 株 主 還 元 は 見 送 られる 公 算 が 大 きいとみている 伪 伪 会 社 概 要 4,000 人 規 模 の 講 師 と 継 続 しやすい 体 制 を 整 備 したオンライン 英 会 話 (1) 事 業 内 容 同 社 は オンライン 英 会 話 事 業 の 運 営 を 目 的 として 2007 年 10 月 に 設 立 された Chances for everyone, everywhere. をグループビジョンに 掲 げ 日 本 人 1,000 万 人 を 英 語 が 話 せる ようにする を 事 業 ミッションに マンツーマンオンライン 英 会 話 を 主 たる 事 業 として 展 開 する 2015 年 11 月 時 点 の 無 料 体 験 レッスン 登 録 ユーザー 数 は 累 計 で 約 40 万 人 法 人 導 入 社 数 は 674 社 2008 年 10 月 に 講 師 の 安 定 確 保 を 図 るという 観 点 で フィリピンのマニラ 市 に 連 結 子 会 社 RareJob Philippines, Inc. を 設 立 2009 年 8 月 には 法 人 向 けサービスを 開 始 したのに 続 き 2011 年 5 月 には KDDI<9433> と Android 搭 載 スマートフォン 向 けアプリケーション 開 発 で 業 務 提 携 した 2014 年 6 月 には 認 知 度 の 向 上 を 狙 い 東 京 証 券 取 引 所 マザーズ 市 場 へ 上 場 2015 年 7 月 に 三 井 物 産 と 資 本 業 務 提 携 を 行 い 2015 年 10 月 にブラジル 事 業 をスタートした 沿 革 2007 年 10 月 オンライン 英 会 話 事 業 を 目 的 に ( 株 ) を 設 立 2007 年 11 月 オンライン 英 会 話 事 業 を 開 始 2008 年 10 月 フィリピンのマニラで 講 師 の 安 定 確 保 を 目 的 に RareJob Philippines,Inc. を 設 立 2009 年 8 月 法 人 向 けサービスを 開 始 2011 年 5 月 KDDI<9433> と Android 搭 載 スマートフォン 向 けアプリケーションの 開 発 で 業 務 提 携 2012 年 1 月 登 録 ユーザー 数 が 10 万 人 を 突 破 2012 年 6 月 RareJob Speaking Test を 法 人 向 けに 提 供 開 始 2013 年 6 月 ビジネス 英 語 強 化 レッスンパッケージ RareJob for Business を 法 人 向 けに 提 供 開 始 2014 年 6 月 東 京 証 券 取 引 所 マザーズ 市 場 に 株 式 を 上 場 2014 年 7 月 英 会 話 アプリ Chatty を 提 供 開 始 2015 年 5 月 英 会 話 一 般 教 育 訓 練 給 付 制 度 対 象 コース を 提 供 開 始 2015 年 7 月 三 井 物 産 <8031> と 資 本 業 務 提 携 2015 年 10 月 ブラジル 事 業 スタート 米 マイクロソフト 社 が 提 供 する P2P (Peer to Peer: ネットワーク 上 で 対 等 な 関 係 にある 端 末 間 を 相 互 に 直 接 接 続 し データを 送 受 信 する 通 信 方 式 ) 技 術 を 利 用 したインターネット 電 話 サービ ス 具 体 的 な 事 業 の 内 容 は 英 会 話 の 名 称 で 米 国 英 国 に 次 ぐ 世 界 第 3 位 の 英 語 公 用 語 国 であるフィリピン 国 在 住 のフィリピン 人 講 師 とユーザーのマッチングを 行 い スカ イプ (Skype) を 利 用 してユーザー 1 名 に 対 して 講 師 1 名 のマンツーマンでの 英 会 話 レッス ンを 提 供 する 英 会 話 は 提 供 する 顧 客 別 に 個 人 ユーザー 向 けサービスと 法 人 ユーザー 向 けサービス (スクール 向 け 含 む) の 2 種 類 に 分 けられる 6
会 社 概 要 毎 日 25 分 プラン( 月 額 5,800 円 毎 日 1 レッスン) 毎 日 50 分 プ ラン ( 月 額 9,700 円 毎 日 2 レッ スン) 毎 日 100 分 プラン ( 月 額 16,000 円 毎 日 4 レッスン) 月 8 回 プ ラ ン ( 月 額 4,200 円 毎 月 8 レッスン) 個 人 ユーザー 向 けサービス 年 齢 層 を 問 わず 英 語 力 を 向 上 させたい 個 人 ユーザーを 対 象 に 目 的 に 応 じたレッスン 及 び サポートをマンツーマンで 行 う 英 会 話 の 初 級 者 向 けの 教 材 からビジネスの 場 で 活 用 できる 内 容 のものまで 幅 広 い 無 料 の 教 材 を 用 意 し あらゆるユーザーニーズに 対 応 できる 体 制 を 整 えている また ユーザーの 学 習 効 率 と 意 欲 向 上 につながる レッスンレポート 機 能 も 提 供 する 具 体 的 な 流 れは まず 無 料 登 録 を 行 い 2 回 の 体 験 レッスン 受 講 後 に 有 料 登 録 ( 月 単 位 でのレッスンの 受 講 休 会 が 可 能 ) を 行 うことで 継 続 してサービスを 利 用 できる 仕 組 み な お 有 料 会 員 には 4 つの 定 額 プラン に 加 えて 15 年 4 月 からはビジネス 英 会 話 コース スピー キングテスト カウンセリングあんしんパッケージなどのコースやオプションも 用 意 されている レッスンの 受 講 時 間 は 午 前 6 時 から 深 夜 1 時 までとなっており ユーザーは 同 社 グループの Web を 通 じてレッスンを 予 約 する 仕 組 みになっている 法 人 ユーザー 向 けサービス 法 人 ユーザー 特 有 のニーズに 対 応 したサービスを 提 供 している 具 体 的 には ビジネス 英 語 のニーズに 対 応 した RareJob For Business コースや 英 会 話 能 力 の 測 定 のためのオリ ジナルテスト RareJob Speaking Test などのほか ニーズに 合 わせてカスタマイズしたテ キストも 提 供 する 5 年 以 内 に 3,000 社 へ 導 入 し 英 会 話 サービス 法 人 導 入 業 界 No. 1を 目 指 している 2015 年 7 月 の 三 井 物 産 との 資 本 業 務 提 携 により 法 人 導 入 数 は 増 加 傾 向 が 鮮 明 になっており 2015 年 11 月 時 点 の 法 人 の 導 入 社 数 は 674 社 また スクール 向 けサービスとして 大 学 入 試 の 4 技 能 化 や 企 業 のグローバル 人 材 に 対 するニーズの 増 加 に 伴 い 学 校 現 場 においてスピーキング 能 力 の 強 化 が 求 められてきて いる 流 れを 受 け 2015 年 4 月 よりスクール 事 業 をスタートし 学 校 向 けにサービス 提 供 を 開 始 した スタート 時 の 4 月 時 点 における 導 入 実 績 は 21 校 であったが 10 月 には 31 校 まで 増 加 している (2) 特 徴 強 みと 事 業 リスク 同 社 の 強 みとして 1) 4,000 人 規 模 の 講 師 2) 継 続 しやすい 体 制 を 整 備 していることの 2 点 を 挙 げることができる まず 講 師 についてはフィリピンの 最 上 位 に 位 置 するフィリピン 大 学 在 学 生 卒 業 生 を 中 心 に 4,000 人 規 模 を 確 保 ( 連 結 子 会 社 RareJob Philippines, Inc. が 選 定 管 理 を 行 う) これら の 講 師 は 自 宅 からレッスンを 行 うホーム 型 のシステムとなっている オフィスへ 出 勤 して 教 え るオフィス 型 に 比 べ 場 所 による 制 約 を 受 けないため ニーズの 増 大 に 合 わせてフィリピン 全 土 から 講 師 の 調 達 が 可 能 である ユーザーは 自 分 の 関 心 や 専 門 に 合 った 講 師 を 選 ぶことが 可 能 で ユーザーの 個 別 ニーズに 細 やかに 対 応 したレッスンを 行 うことができるのが 特 徴 さらに ユーザーが 英 会 話 を 継 続 しやすいように IT システムや 管 理 体 制 を 作 り 込 んでい ることに 加 えて 初 級 者 から 上 級 者 までユーザーの 英 会 話 のレベルや 目 的 に 応 じて 整 理 され たほとんどが 無 料 の 教 材 2,200 種 類 以 上 をそろえており 進 捗 管 理 機 能 を 備 えたカリキュラ ムで 達 成 感 を 感 じながら 学 習 を 継 続 できる 仕 組 みとなっていることも 強 みである 7
会 社 概 要 市 場 規 模 及 び 競 合 足 元 英 語 ビジネスのニーズは 拡 大 傾 向 にある 2014 年 度 の 語 学 ビジネス 総 市 場 規 模 ( 矢 野 経 済 研 究 所 語 学 ビジネス 徹 底 調 査 レポート 2015 ) は 8,131 億 円 ( 前 年 度 比 100.5%) 同 社 のビジネスと 関 連 が 強 い 分 野 は 成 人 向 け 外 国 語 教 室 市 場 2,080 億 円 ( 同 100.1%) e ラー ニング 市 場 75 億 円 ( 同 115.4%) 語 学 独 習 用 機 器 ソフト 市 場 206 億 円 ( 同 98.1%) 書 籍 教 材 市 場 387 億 円 ( 同 100.3%) となっており 企 業 研 修 や 個 人 のビジネス 英 語 習 得 ニーズ が 根 強 く 外 国 語 教 室 や e ラーニングが 好 調 である 同 社 との 関 連 が 強 くない 幼 児 子 供 向 け 外 国 語 教 室 市 場 (990 億 円 同 104.0%) やプリスクール 市 場 (310 億 円 同 104.0%) な どの 子 供 向 けビジネスも 活 況 となっている オンライン 英 会 話 事 業 に 限 定 すると e ラーニング 市 場 は 急 成 長 を 遂 げているものの 市 場 規 模 はわずか 65 億 円 に 過 ぎず 様 々な 企 業 が 参 入 しており その 数 は 170 以 上 と 競 争 は 日 増 しに 激 化 している こうした 状 況 下 で 同 社 は 強 みを 十 二 分 に 発 揮 し 業 界 最 大 手 のポ ジションを 不 動 にしている e ラーニング 市 場 での 競 合 先 は DMM 英 会 話 (( 株 )DMM.com) や 産 経 オンライン 英 会 話 ( 産 経 ヒューマンラーンング ( 株 )) などが 挙 げられる ただ 同 社 ではオフラインである 外 国 語 教 室 市 場 の 取 り 崩 しを 狙 っており その 観 点 からはベルリッツ (ベ ルリッツ ジャパン ( 株 )) や Gaba (( 株 )GABA) などの 大 手 英 会 話 スクールとも 競 合 する 事 業 リスク 事 業 リスクは 同 社 のビジネスがインターネット 接 続 でビジネスを 行 っているため その 変 化 に 適 時 対 応 できない 場 合 や そのシステムを 通 じて 個 人 情 報 が 漏 えいする 可 能 性 があるこ となどを 挙 げることができる さらに フィリピンの 経 済 環 境 の 影 響 を 受 けるほか 急 激 な 為 替 変 動 ( 円 安 ) が 起 こった 場 合 に 対 応 ができず 業 績 にマイナス 影 響 が 発 生 する 可 能 性 がある 8
ディスクレーマー ( 免 責 条 項 ) 株 式 会 社 フィスコ ( 以 下 フィスコ という ) は 株 価 情 報 および 指 数 情 報 の 利 用 について 東 京 証 券 取 引 所 大 阪 取 引 所 日 本 経 済 新 聞 社 の 承 諾 のもと 提 供 しています JASDAQ INDEX の 指 数 値 及 び 商 標 は 株 式 会 社 東 京 証 券 取 引 所 の 知 的 財 産 であり 一 切 の 権 利 は 同 社 に 帰 属 します 本 レポートはフィスコが 信 頼 できると 判 断 した 情 報 をもとにフィスコが 作 成 表 示 したものですが その 内 容 及 び 情 報 の 正 確 性 完 全 性 適 時 性 や 本 レポートに 記 載 された 企 業 の 発 行 する 有 価 証 券 の 価 値 を 保 証 または 承 認 するものではありません 本 レポートは 目 的 のいかんを 問 わず 投 資 者 の 判 断 と 責 任 において 使 用 されるようお 願 い 致 します 本 レポートを 使 用 した 結 果 について フィスコはいかなる 責 任 を 負 うものではありません また 本 レポートは あくまで 情 報 提 供 を 目 的 としたものであり 投 資 その 他 の 行 動 を 勧 誘 するものではありません 本 レポートは 対 象 となる 企 業 の 依 頼 に 基 づき 企 業 との 電 話 取 材 等 を 通 じて 当 該 企 業 より 情 報 提 供 を 受 けていますが 本 レポートに 含 まれる 仮 説 や 結 論 その 他 全 ての 内 容 はフィスコの 分 析 によるもので す 本 レポートに 記 載 された 内 容 は 資 料 作 成 時 点 におけるものであり 予 告 なく 変 更 する 場 合 があり ます 本 文 およびデータ 等 の 著 作 権 を 含 む 知 的 所 有 権 はフィスコに 帰 属 し 事 前 にフィスコへの 書 面 による 承 諾 を 得 ることなく 本 資 料 およびその 複 製 物 に 修 正 加 工 することは 堅 く 禁 じられています また 本 資 料 およびその 複 製 物 を 送 信 複 製 および 配 布 譲 渡 することは 堅 く 禁 じられています 投 資 対 象 および 銘 柄 の 選 択 売 買 価 格 などの 投 資 にかかる 最 終 決 定 は お 客 様 ご 自 身 の 判 断 でなさ るようにお 願 いします 以 上 の 点 をご 了 承 の 上 ご 利 用 ください 株 式 会 社 フィスコ