戸谷いとう2011年8月22日  次回【文献】欄をつくる



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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

退職手当とは

18 国立高等専門学校機構

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 給 与 月 額 平 均 年 齢 平 均 給 料

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

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別紙3

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

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2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

16 日本学生支援機構

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

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地域支援心理研究センター 紀要 第10号

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (5 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 類 団 府 分 似 体 平 均 年 齢

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

全設健発第     号

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 般 行 政 職 区 分 牟 岐 町 徳 島 県 類 似 団 体 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 42.9 歳

1.H26年エイズ発生動向年報ー概要

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波佐見町の給与・定員管理等について

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m07 北見工業大学 様式①

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

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公表表紙

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平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

PowerPoint プレゼンテーション

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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1 総括

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

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している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

平成16年度

第 63 回 ( 平 成 26 年 度 ) 横 浜 文 化 賞 選 考 委 員 会 日 時 平 成 26 年 8 月 22 日 ( 金 ) 午 後 2 時 ~ 場 所 市 庁 舎 2 階 応 接 室 次 第 1 開 会 2 開 会 あいさつ 横 浜 市 副 市 長 渡 辺 巧 教 3 委 員 紹 介

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- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

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月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

(2) 勤 続 5 年 を 超 え 10 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の140 (3) 勤 続 10 年 を 超 え 20 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の180 (4)

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 ( 単 位 : 円 ) 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 413,

(5) 給 与 改 定 の 状 況 には 事 委 員 会 が 設 置 されていないため 勧 告 はありません 1 月 例 給 民 間 給 与 公 務 員 給 与 A B 24 年 度 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 AB ( 改 定

第4回税制調査会 総4-1

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

診療行為コード

職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料 月 額 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 および 技 能 労 務 職 については 経 験 年 数 10 年 15 年 20 年 の 該 当 者 がいませんでした 3 一 般 行 政 職 の 級 別 職 員

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しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

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日 雇 い 等 の 収 入 の 場 合 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分 所 得 額 証 勤 務 先 が 不 特 定 の 日 雇 いをしている 方 前 年 分 確 定 申 告 書 ( 控 ) 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

Transcription:

病 気 の 有 益 性 発 見 Website こころの 辞 典 のテキストマイニングによる 検 討 Benefit finding of illness A textmining analysis of the website Kokoro no Jiten 戸 谷 知 弘 Kazuhiro TOTANI キーワード 有 益 性 発 見 病 いの 語 り いやし テキストマイニング Keywords benefit finding, illness narrative, curing, textmining 問 題 千 葉 宮 本 船 越 (2010)によれば 慢 性 疾 患 やトラウマティックな 経 験 による 逆 境 に 直 面 した 人 が その 経 験 を 経 て ベネフィット( 得 られたものやポジティブな 変 化 )があっ たと 感 じることを ベネフィット ファインディング( 有 益 性 の 発 見 )という(Tennen & Affleck, 2002) 有 益 性 の 発 見 (ベネフィット ファインディング)は 逆 境 への 適 応 や 疾 患 への 効 果 的 な 対 処 を 促 進 するものであり(Janoff-Bulman & Frantz,1997; Tennen & Affleck, 2002; Sharpe & Curran, 2006), 自 己 効 力 感 や 自 尊 心 楽 観 性 などの 心 理 的 特 性 と の 関 連 も 指 摘 されていることから(Abraido-Lanza et al., 2002) 看 護 学 や 心 理 学 などのヘ ルスケア 領 域 において 重 要 性 が 認 識 されつつある お 互 いに 重 複 し 合 う 類 似 概 念 には posttraumatic growth( 外 傷 後 成 長 : PTG)( Tedeschi et al,1998) adversarial growth(linley & Joseph, 2004)などがある これらの 概 念 を 区 別 した 研 究 がある 一 方 で(Mols et al 2009) 多 くの 研 究 者 は これらを 有 益 性 の 発 見 (ベ ネフィット ファインディング)とともに 集 合 的 に 扱 っている(Helgeson et al., 2006; Joseph & Linley, 2006a; Lechner et al., 2009) ウェブサイト こころの 辞 典 について こころの 辞 典 とは アステラス 製 薬 が 2009 年 8 月 から 9 月 までの 2 ヶ 月 間 実 施 した 病 気 が 教 えてくれたこと エッセイコンテストに 寄 せられた 作 品 集 のウェブサイトであ る 日 本 全 国 から 応 募 された 11,970 通 の 中 から 一 次 審 査 を 通 過 した 全 739 作 品 を こころ の 辞 典 として 掲 載 している 病 気 が 教 えてくれたこと エッセイコンテストとは 自 身 家 族 そして 身 近 な 人 の 病 気 によって 気 付 いたこと 感 じたことをエッセイとして 一 般 募 集 したエッセイコンテストで 審 査 にあたったのは 重 松 清 ( 作 家 ) 倍 賞 千 恵 子 ( 女 1

優 ) 野 村 忠 宏 ( 柔 道 家 ) Chara(アーティスト)の 4 名 である (ウェブサイト こころ の 辞 典 http://www.astellas.com/jp/corporate/brand/essay/より) 目 的 本 研 究 の 目 的 は ウェブサイト こころの 辞 典 の 体 験 記 の 一 部 を 対 象 にして 病 気 の 体 験 をふまえた 有 益 性 発 見 がどのように 語 られているかを 明 らかにすることである 方 法 1. 分 析 対 象 ウェブサイト こころの 辞 典 http://www.astellas.com/jp/corporate/brand/essay/に 掲 載 されている 体 験 文 のうち うつ 病 42 件 乳 がん 42 件 がん 47 件 の 合 計 133 件 の 病 の 語 りデータを 取 得 し テキスト 化 した このとき 同 一 人 物 の 記 述 については 1 つの 事 例 とし てカウントした 2. 分 析 手 順 分 析 手 順 としては 乳 がん がん うつの 133 人 分 のエッセイをテキストファイル 化 し Microsoft Office Excel にて 読 み 込 ませ テキストマイニング 用 にデータを 作 成 した テキ ストマイニングによる 分 析 は(1) 基 本 情 報 (2) 単 語 頻 度 解 析 (3) 係 受 け 頻 度 解 析 (4) 特 徴 語 分 析 (5)ことばネットワーク (6) 対 応 バブル 分 析 の 順 に 行 った 3. 倫 理 的 配 慮 本 研 究 の 対 象 は 人 そのものではなく 公 開 されているサイトの 記 事 であり 著 作 権 に 配 慮 した 結 果 (1) 基 本 情 報 基 本 情 報 とは 表 1 に 示 されたようなテキストの 基 本 的 な 情 報 である こころの 辞 典 に 掲 載 されているうつ 病 がん 乳 がんの 合 計 133 件 のエッセイから 得 られたテキストを 表 1に 示 した こころの 辞 典 を 構 成 するうつ 病 がん 乳 がんのテキスト 情 報 について 総 字 列 数 (133)の 平 均 文 字 数 は 586.4 字 であり 総 分 数 は 5561 文 で 平 均 文 長 は 14 字 であ った タイプ トークン 比 は 0.206 であり 共 通 して 用 いる 単 語 が 多 くはなかったと 言 え る 2

表 1 テキスト 基 本 情 報 (2) 単 語 頻 度 解 析 と 係 り 受 け 頻 度 解 析 単 語 頻 度 解 析 とは テキストに 出 現 する 単 語 の 出 現 回 数 をカウントすることによる 分 析 である 表 2は 単 語 頻 度 解 析 によって 得 られた こころの 辞 典 全 体 の 単 語 頻 度 のうち 上 位 20 単 語 を 示 した こころの 辞 典 において 最 も 高 い 頻 度 で 出 現 した 単 語 は 400 回 で ある 自 分 であり 次 点 に 397 回 である 病 気 があらわされ さらに 母 249 回 人 が 246 回 と 続 くことが 分 かった 係 り 受 け 頻 度 解 析 とは テキストに 出 現 する 係 受 け 表 現 の 出 現 回 数 をカウントすること による 分 析 である 表 3 を 見 ると 他 者 との 関 係 病 気 との 関 係 そして 自 分 のことを 語 っ ている 他 者 との 関 係 では 人 -いる 母 - 病 気 という 例 がある 病 気 については 病 気 - 教 える 病 気 - 向 き 合 う などがある 自 分 については 自 分 -いる 頭 -よぎる などがある 表 2 単 語 頻 度 解 析 ( 出 現 回 数 ) 表 3 係 り 受 け 頻 度 表 回 数 3

(3) 特 徴 語 分 析 特 徴 語 分 析 とは データに 付 随 する 属 性 すなわち 特 徴 的 に 出 現 する 単 語 及 び 係 受 け 表 現 を 抽 出 した 表 4 は うつ 病 の 体 験 談 (42 名 )がんの 体 験 談 (47 名 ) 乳 がんの 体 験 談 (42 名 )の 特 徴 語 を 表 している 結 果 を 見 るとうつ 病 体 験 談 は うつ 病 という 言 葉 が 最 も 多 くつかわれ また 休 職 など うつ 病 者 の 直 面 する 問 題 がうきぼりとなった がん 体 験 談 は がん 乳 がん 体 験 談 は 乳 がん という 言 葉 が 当 然 ながら 同 じく 頻 度 が 高 い こ れらは 当 事 者 が 病 について 語 っていることの 反 映 であると 思 われる 同 様 にうつ 病 の 体 験 談 では 症 状 死 ぬ+してほしい 精 神 科 等 の 言 葉 が 目 立 ち がんの 体 験 談 では 病 室 告 知 死 が 乳 がんの 体 験 談 では 手 術 しこり 治 療 等 の 病 気 治 療 に 使 われる 言 葉 が 特 徴 的 である 表 4 病 気 3 群 による 特 徴 語 分 析 ( 指 標 値 は 補 完 類 似 度 ) うつ 病 (42 人 ) がん(47 人 ) 乳 がん(42 人 ) 表 5 は 男 女 別 に 特 徴 語 を 補 完 類 似 度 で 抽 出 した 結 果 を 見 ると 男 性 は 話 が 最 も 特 徴 的 に 使 われ 女 性 は 人 が 最 も 特 徴 的 に 使 われている また 男 性 の 特 徴 として 下 妻 幸 い 等 の 言 葉 を 特 徴 てきに 使 っている 女 性 は 感 謝 乳 がん 幸 せ 等 の 言 葉 を 特 徴 的 に 使 っている また 男 女 で 幸 という 感 じの 使 い 方 が 異 なり 男 性 は 幸 い 女 性 は 幸 せ と 表 現 の 差 が 興 味 深 い 4

表 5 男 女 別 に 見 た 特 徴 語 ( 人 数 ) 男 性 (20 人 ) 女 性 (113 人 ) 図 1 ことばネットワーク( 名 詞 と 形 容 詞 形 容 動 詞 動 詞 ) 5

(5)ことばネットワーク( 話 題 分 析 ) ことばネットワークとは 単 語 間 及 び 単 語 と 属 性 の 関 連 をネットワーク 図 であらわすこ とである 図 1 に 示 された ことばネットワークの 結 果 をみると 大 きく 分 けて 病 気 自 分 人 の3つの 話 題 が 中 心 に 語 られていることが 明 らかになった すなわち 病 いに おける 有 益 性 に(1) 病 気 の 意 味 (2) 自 分 自 身 の 気 づき (3) 人 間 関 係 の 重 要 性 という 3 つの 要 素 が 大 きく 関 わっていると 示 唆 された 図 2 対 応 バブル 分 析 ( 病 名 と 性 別 の 5 群 の 関 係 ) (6) 対 応 バブル 分 析 ( 病 名 と 性 別 の 5 群 の 関 係 ) 図 2は 病 気 の 種 類 男 女 別 の 結 果 である 病 気 (3) 性 (2)であるが 乳 がん(42 名 )は 女 性 のみであるので 5 群 となった 結 果 を 見 ると 第 1 軸 は 右 側 ががんで 左 側 がうつ 病 そ の 中 間 に 乳 がんが 位 置 している また 第 1 軸 で 見 ると 乳 がん(42 人 )はがん( 一 般 )よりも うつ 病 体 験 者 の 語 りに 近 い 事 が 分 かった また うつ 病 の 男 性 とがんの 男 性 の 特 徴 は 大 き く 離 れている 第 2 軸 は 解 析 が 難 しかった 6

考 察 (1) こころの 辞 典 の 文 章 の 全 体 的 な 特 徴 こころの 辞 典 の 体 験 集 は 病 気 自 分 人 の3つの 話 題 が 大 きな 中 心 と して 構 成 されていることが 明 らかになった こころの 辞 典 に 掲 載 されている 体 験 集 は 病 気 が 教 えてくれたこと を 主 題 とし 分 析 対 象 となっている 自 身 や 家 族 身 近 な 人 々が 病 気 によって 気 づいたこと 感 じたことを 語 っている そのため 主 に 発 病 や 闘 病 から ネ ガティブな 要 因 をどのようにポジティブに 克 服 したか そして 現 在 に 至 っているか とい うことが 語 られているからである 病 気 については テキストの 原 文 参 照 により 引 用 す ると 例 えば 病 気 になって 得 た 事 それは 本 当 に 愛 されるとはどんな 事 かを 学 ばせて もらった とあるように 病 気 にならなければ 気 がつかなかった 事 を 語 っている 自 分 ついて 例 をテキストの 原 文 参 照 により 引 用 すると 自 分 の 見 方 で 不 幸 にも 幸 福 にも 変 わ るのだということ という 様 に 自 分 が 病 気 と 向 き 合 い 受 け 入 れた 状 態 を 語 っている 人 つまり 人 間 関 係 の 重 要 性 については 例 をテキストの 原 文 参 照 により 引 用 すると 支 えて くれる 人 が 沢 山 いた そして 一 緒 に 戦 ってくれる 人 も 沢 山 いた と 周 囲 の 人 々との 関 係 に 支 えられたということを 語 っている すなわち 病 いにおける 有 益 性 の 発 見 に(1) 病 気 の 意 味 (2) 自 分 自 身 の 気 づき (3) 人 間 関 係 の 重 要 性 という 3 つの 要 素 が 大 きく 関 わっている と 示 唆 された (2) 病 気 の 有 益 性 の 発 見 から 見 た こころの 辞 典 慢 性 疾 患 やトラウマティックな 経 験 による 逆 境 に 直 面 した 人 が その 経 験 を 経 て ベネ フィット( 得 られたものやポジティブな 変 化 )があったと 感 じることを 有 益 性 の 発 見 (ベ ネフィット ファインディング)という(Tennen & Affleck, 2002) こころの 辞 典 は 日 本 全 国 から 応 募 された 著 作 品 から 選 ばれており テキストとしての 質 も 高 く 病 気 の 有 益 性 を 研 究 する 上 で 優 れた 研 究 材 料 である 本 研 究 で こころの 辞 典 から 病 気 の 有 益 性 を みると 掲 載 されている 体 験 集 は その 良 い 具 体 例 と 言 える 今 回 はそのうちの 133 件 の みを 分 析 の 対 象 にした 今 後 はより 広 い 範 囲 で 分 析 検 討 を 行 うことで 病 気 の 有 益 性 の 発 見 について さらに 深 く 研 究 を 進 めることができるだろう (3) 本 研 究 の 限 界 と 今 後 の 課 題 本 研 究 では 病 気 の 有 益 性 について ウェブサイト こころの 辞 典 に 掲 載 されている 体 験 集 を 基 に テキストマイニングを 用 いて 検 討 する 手 法 を 用 いた テキストを 数 値 化 可 視 化 することで 病 気 人 自 分 について 向 き 合 うことが 病 気 に 有 益 な 影 響 をも たらすことがわかった しかし テキストマイニングの 限 界 である 言 外 のことは 追 求 で きず 質 的 な 内 容 的 な 分 析 が 今 後 の 課 題 である さらにネガティブな 要 因 をどの 様 にして 受 け 入 れてポジティブに 転 換 していくのか そのきっかけや 環 境 等 をより 明 確 にしていき 研 究 成 果 の 精 度 を 高 めたい 7

謝 辞 この 度 の 学 生 研 究 奨 励 賞 の 原 稿 作 成 にあたり Text Mining Studio を 貸 与 してくださっ た 数 理 システムに 感 謝 致 します また ご 指 導 くださった 和 光 大 学 の 伊 藤 武 彦 先 生 に 心 か ら 感 謝 致 します 文 献 千 葉 理 恵 宮 本 有 紀 船 越 明 子 2010 精 神 疾 患 をもつ 人 におけるベネフィット ファイ ンディングの 特 性 日 本 看 護 科 学 会 誌, 30(3), 32-40. 佐 藤 三 穂 2007 膠 原 病 を 持 つ 人 におけるベネフィトファインディングの 特 性 とその 獲 得 に 関 連 する 要 因 看 護 総 合 科 学 研 究 会 誌, 10(2), 15-25. 竹 内 弥 央 藤 井 勉 2001 有 益 性 発 見 尺 度 の 作 成 と 信 頼 性 妥 当 性 の 検 討 日 本 教 育 心 理 学 会 第 53 回 総 会 発 表 論 文 集, 560. 8