第 3 章 結 果 の 考 察 - 55 -
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企 画 政 策 部 企 画 政 策 課 今 回 のアンケートでは 移 転 ( 転 入 出 )のきっかけ 移 転 先 の 決 定 に 重 視 したこと 実 際 に 移 転 先 を 決 定 した 理 由 情 報 源 本 市 に 対 する 印 象 の 変 化 などについて 伺 いました ここでは 本 市 の 人 口 動 態 が 近 年 転 出 者 数 が 転 入 者 数 を 上 回 る 社 会 減 となっていることや 平 成 23 年 以 降 死 亡 数 が 出 生 数 を 上 回 る 自 然 減 となっていることから 本 市 における 将 来 的 な 定 住 人 口 の 維 持 を 見 据 え 特 に 若 い 世 代 の 動 向 や 雇 用 や 子 育 て 環 境 の 転 入 出 への 影 響 さらに 本 市 にお ける 転 入 出 の 特 徴 など 次 の 点 について 考 察 しました (1) 転 入 出 の 全 体 的 な 傾 向 (2)20 代 及 び30 代 の 転 入 転 出 状 況 (3) 転 入 出 と 通 勤 通 学 先 の 関 係 (4) 子 育 て 世 代 から 見 た 転 入 転 出 状 況 (5) 本 市 への 居 住 経 験 家 族 とのつながり (6) 転 出 先 転 入 先 の 情 報 源 (7)アンケートから 見 た 平 塚 市 の 強 み 弱 み (1) 転 入 出 の 全 体 的 な 傾 向 転 入 出 の 全 体 的 な 傾 向 として 転 入 の 主 なきっかけは 住 宅 の 都 合 仕 事 上 の 都 合 であり 転 出 の 主 なきっかけは 仕 事 上 の 都 合 通 勤 通 学 の 利 便 性 住 宅 の 都 合 となっている 転 入 転 出 のいずれも 仕 事 住 宅 の3つが 主 なきっかけとなっ ている 図 1の 囲 み 部 分 [ 図 1 転 入 出 することになったきっかけ] 転 入 出 先 の 決 定 理 由 としては 転 入 転 出 ともに 住 宅 の 条 件 家 賃 住 宅 価 格 家 族 親 族 知 人 が( 近 くに) 住 んでいる の 割 合 が 高 くなっている 図 2の 囲 み 部 分 買 い 物 の 利 便 性 街 のイメージがよい 治 安 は 転 出 先 の 決 定 理 由 として 転 入 先 の 決 定 理 由 よりも 比 較 的 高 い 割 合 を 示 している 図 2の 部 分 - 57 -
[ 図 2 転 入 出 先 の 決 定 理 由 ] (2)20 代 及 び30 代 の 転 入 転 出 状 況 ア 20 代 及 び30 代 の 転 入 転 出 のきっかけ 転 入 転 出 のきっかけを 表 にまとめると 次 のようになる 表 1 転 入 転 出 のきっかけ 年 代 20 代 前 半 転 入 のきっかけ 複 数 回 答 可 転 出 のきっかけ 複 数 回 答 可 1 位 2 位 3 位 1 位 2 位 3 位 仕 事 の 都 合 (45.0%) (15.0%) 住 宅 の 都 合 (15.0%) 仕 事 の 都 合 (71.4%) 通 勤 通 学 の 利 便 性 (42.9%) (7.1%) 20 代 後 半 (40.7%) 仕 事 上 の 都 合 (27.2%) 通 勤 通 学 の 利 便 性 (21.0%) (48.6%) 仕 事 上 の 都 合 (34.3%) 通 勤 通 学 の 利 便 性 (25.7%) 30 代 前 半 (38.9%) 住 宅 の 都 合 (32.2%) 仕 事 上 の 都 合 (20.0%) (43.9%) 仕 事 上 の 都 合 (24.4%) 通 勤 通 学 の 利 便 性 (24.4%) 30 代 後 半 住 宅 の 都 合 (35.1%) (26.0%) 仕 事 上 の 都 合 (20.8%) (48.6%) 仕 事 上 の 都 合 (27.8%) 住 宅 の 都 合 (20.8%) 20 代 前 半 は 転 入 転 出 ともに 仕 事 の 都 合 の 割 合 が 高 いが 20 代 後 半 から30 代 に なると の 割 合 が 高 くなっていることがわかる 20 代 30 代 ともに 割 合 の 高 低 はあるが 転 入 転 出 のきっかけは 全 体 的 な 傾 向 と 同 じく 仕 事 住 宅 の3つが 主 なものとなっている イ 転 入 のきっかけ 別 にみた 平 塚 市 に 転 入 を 決 めた 理 由 転 入 の 主 なきっかけである 仕 事 上 の 都 合 住 宅 の 都 合 別 に 本 市 への 転 入 を 決 めた 理 由 を 表 にまとめると 次 のようになる - 58 -
表 2 転 入 のきっかけ 別 本 市 への 転 入 を 決 めた 理 由 転 入 のきっかけ 仕 事 上 の 都 合 住 宅 の 都 合 年 代 20 代 30 代 20 代 30 代 20 代 30 代 本 市 への 転 入 を 決 めた 理 由 複 数 回 答 可 1 位 2 位 住 宅 の 条 件 (71.4%) (52.4%) 家 賃 住 宅 価 格 (77.3%) (50.0%) 家 賃 住 宅 価 格 (60.7%) (50.0%) 家 族 親 族 等 が 住 んでいる (58.1%) (51.6%) 住 宅 の 条 件 家 賃 住 宅 価 格 など (64.7%) (52.9%) 家 賃 住 宅 価 格 住 宅 の 条 件 (57.1%) (55.1%) 仕 事 上 の 都 合 がきっかけの 場 合 20 代 30 代 ともに が 最 も 高 い 2 番 目 には 20 代 では 住 宅 の 条 件 30 代 では 家 賃 住 宅 価 格 となっている がきっかけの 場 合 20 代 では 家 賃 住 宅 価 格 の 割 合 が 高 く 30 代 では 家 族 親 族 などが 住 んでいる の 割 合 が 高 い 住 宅 の 都 合 がきっかけの 場 合 20 代 では 住 宅 の 条 件 家 賃 住 宅 価 格 及 び 家 族 親 族 などが 住 んでいる の 割 合 が 高 く 30 代 では 家 賃 住 宅 価 格 住 宅 の 条 件 の 割 合 が 高 い ウ 転 出 のきっかけ 別 にみた 転 出 先 を 決 めた 理 由 転 出 の 主 なきっかけである 仕 事 上 の 都 合 住 宅 の 都 合 別 に 他 の 市 区 町 村 へ 転 出 先 を 決 めた 理 由 を 表 にまとめると 次 のようになる 表 3 転 出 のきっかけ 別 転 出 先 の 市 区 町 村 を 決 めた 理 由 転 出 のきっかけ 仕 事 上 の 都 合 住 宅 の 都 合 年 代 20 代 30 代 20 代 30 代 20 代 30 代 転 出 先 を 決 めた 理 由 複 数 回 答 可 1 位 2 位 家 賃 住 宅 価 格 (90.0%) (60.0%) 住 宅 の 条 件 (88.0%) (52.0%) 買 い 物 の 利 便 性 (92.6%) (59.3%) 家 賃 住 宅 価 格 (78.3%) (52.2%) 住 宅 の 条 件 (100.0%) (80.0%) 住 宅 の 条 件 (68.2%) (45.5%) 仕 事 上 の 都 合 がきっかけの 場 合 20 代 30 代 ともに の 割 合 が 最 も 高 く 2 番 目 には20 代 で 家 賃 住 宅 価 格 30 代 で 住 宅 の 条 件 となっている がきっかけの 場 合 20 代 30 代 ともに の 割 合 が 最 も 高 く 2 番 目 には20 代 で 買 い 物 の 利 便 性 30 代 で 家 賃 住 宅 価 格 となっている 住 宅 の 都 合 がきっかけの 場 合 20 代 30 代 ともに 住 宅 の 条 件 の 割 合 が 最 も 高 く 2 番 目 には20 代 で 30 代 で となっている - 59 -
エ 20 代 及 び30 代 の 転 入 転 出 の 傾 向 の 考 察 仕 事 上 の 都 合 をきっかけとして 転 入 転 出 する20 代 30 代 は 転 入 先 や 転 出 先 の 決 定 に 際 し を 重 視 している 結 果 から の 場 合 は 本 人 ま たは 相 手 の 勤 務 地 住 所 地 仕 事 上 の 都 合 の 場 合 は 本 人 または 配 偶 者 の 勤 務 地 との 距 離 が 転 入 や 転 出 先 の 決 定 に 大 きな 影 響 を 与 えると 考 えられる 一 方 住 宅 の 都 合 をきっかけとして 転 入 転 出 する20 代 30 代 は 転 入 先 や 転 出 先 の 決 定 に 際 し 住 宅 の 条 件 ( 広 さ 日 当 たり 静 けさ) や 家 賃 住 宅 価 格 を 重 視 する ことがわかった つまり 所 得 の 状 況 や 理 想 とする 住 まいの 条 件 など 住 まいを 選 ぶ 際 の 価 値 観 が 転 入 や 転 出 先 の 決 定 に 大 きな 影 響 を 与 えると 考 えられる (3) 転 入 出 と 通 勤 通 学 先 の 関 係 ア 転 入 者 の 市 内 への 通 勤 通 学 の 状 況 本 市 への 転 入 後 の 通 勤 通 学 先 の 状 況 は 次 のとおりとなる [ 図 3] [ 図 4] [ 図 5] 通 勤 通 学 をしている 転 入 者 全 体 では 28.5%は 通 勤 通 学 先 が 本 市 内 であった 図 3 通 勤 通 学 先 が 変 わった 方 の 50%は 通 勤 通 学 先 が 本 市 内 であった 図 4 通 勤 通 学 先 が 変 わっていない 方 のうち 通 勤 通 学 の 利 便 性 を 高 める が 転 入 のきっ かけとなった 方 の 58.3%は 通 勤 通 学 先 が 本 市 内 であった 図 5 イ 転 出 者 の 市 内 への 通 勤 通 学 の 状 況 本 市 から 転 出 後 の 通 勤 通 学 先 の 状 況 は 次 のとおりとなる [ 図 6] [ 図 7] [ 図 8] 通 勤 通 学 をしている 転 出 者 全 体 では 13.5%は 通 勤 通 学 先 が 本 市 内 であった 図 6 転 出 者 のうち 通 勤 通 学 先 が 変 わった 方 の 42.5%は 本 市 内 から 市 外 へ 通 勤 通 学 先 が 変 わった 方 であった ( 対 象 者 87 人 全 員 転 出 後 の 通 勤 通 学 先 は 市 外 ) 図 7 通 勤 通 学 先 が 変 わっていない 方 のうち 通 勤 通 学 の 利 便 性 を 高 める が 転 出 のきっ かけとなった 方 の 89.6%は 市 外 に 通 勤 通 学 している 方 であった 図 8-60 -
ウ 通 勤 通 学 先 が 市 内 であることの 転 入 出 への 影 響 転 入 者 でみると (3)アで 述 べたように 通 勤 通 学 先 が 変 わった 方 の 50%が 転 入 後 の 通 勤 通 学 先 が 本 市 内 であり また 通 勤 通 学 先 が 変 わっていない 方 のうち 本 市 内 へ の 転 入 のきっかけを 通 勤 通 学 の 利 便 性 を 高 める と 選 択 した 方 の 58.3%が 本 市 内 に 通 勤 通 学 をしていた このことから 市 外 から 本 市 内 に 通 勤 通 学 先 が 変 わることをきっかけに 転 入 の 可 能 性 が 高 まると 考 えられる また 市 外 から 市 内 へ 通 勤 通 学 をしている 方 は 本 市 内 に 通 勤 通 学 を 続 けることが 転 入 の 可 能 性 を 高 めると 考 えられる 転 出 者 でみると (3)イで 述 べたように 通 勤 通 学 先 が 変 わった 方 の 42.5%が 転 出 後 の 通 勤 通 学 先 が 本 市 内 から 市 外 へ 変 わっていること また 通 勤 通 学 先 が 変 わってい ない 方 のうち 転 出 のきっかけを 通 勤 通 学 の 利 便 性 を 高 める と 選 択 した 方 の 約 9 割 近 くの 方 が 市 外 へ 通 勤 通 学 をしていた このことから 本 市 内 から 市 外 へ 通 勤 通 学 先 が 変 わることをきっかけに 転 出 の 可 能 性 が 高 まると 考 えられる また 本 市 内 から 市 外 に 通 勤 通 学 している 方 が 市 外 への 通 勤 通 学 を 続 けることで 転 出 の 可 能 性 が 高 まると 考 えられる これらのことから 市 内 の 雇 用 環 境 を 充 実 し 市 内 に 通 勤 通 学 する 人 を 増 やすこと あ るいは 維 持 していくことは 転 入 促 進 転 出 抑 制 の 観 点 からも 重 要 であると 考 えられる エ 本 市 内 に 通 勤 通 学 し 続 けているのに 転 出 する 要 因 本 市 内 に 通 勤 通 学 し 続 けているにもかかわらず 転 出 した 方 が 転 出 者 全 体 で 10%を 超 え ている 転 出 のきっかけ 転 出 先 の 決 定 理 由 平 塚 市 の 悪 かったところは 次 のとおり [ 図 9 平 塚 市 に 通 勤 通 学 し 続 けているが 転 出 した 方 の 転 出 のきっかけ] [ 図 10 平 塚 市 に 通 勤 通 学 し 続 けている 方 が 転 出 先 を 決 定 した 理 由 ] - 61 -
[ 図 11 平 塚 市 に 通 勤 通 学 し 続 けている 方 が 転 出 先 を 決 定 した 理 由 ] 転 出 のきっかけは 住 宅 の 都 合 の 割 合 が 最 も 高 く 図 9 転 出 先 の 決 定 理 由 としては 通 勤 時 間 (45.2%) や 住 宅 の 条 件 (51.6%) のほか 街 のイメージ(41.9%) や 治 安 (32.3%) が 高 い 割 合 を 示 している 図 10 また 本 市 内 に 通 勤 通 学 し 続 けているにも かかわらず 転 出 した 方 の 67.7%が 本 市 の 治 安 に 不 安 を 感 じている 図 11 このことから 街 のイメージ の 好 感 度 を 高 めることや 治 安 に 対 する 不 安 を 払 しょ くすることが 転 出 抑 制 につながる 可 能 性 があると 考 えられる (4) 子 育 て 世 帯 から 見 た 転 入 転 出 状 況 ア 子 育 て 支 援 策 の 転 入 転 出 に 与 える 影 響 行 政 サービスを 調 べたかどうかを 子 どもの 有 無 別 で 表 にまとめると 次 のようになる 表 4 行 政 サービスの 調 査 状 況 子 どもの 有 無 転 入 者 転 出 者 調 べた 調 べていない 無 回 答 調 べた 調 べていない 無 回 答 子 どもがいる 35.4% 63.0% 1.6% 42.2% 56.7% 1.1% 子 どもはいない 18.3% 78.9% 2.8% 17.3% 80.6% 2.1% 子 どもがいる 世 帯 の 方 が 子 どもがいない 世 帯 と 比 較 し 転 入 転 出 ともに 行 政 サービスを 調 べる 傾 向 が 見 られた 表 4 転 入 出 先 の 検 討 の 際 に 重 視 する 条 件 や 転 入 出 先 の 決 定 理 由 などは 次 のとおり [ 図 12] [ 図 13] - 62 -
[ 図 14] [ 図 15] 転 出 先 や 転 入 先 の 検 討 にあたって 重 視 する 条 件 としては 子 育 て 教 育 環 境 ( 転 出 :37.8% 転 入 :34.4%)が 高 い 割 合 を 示 していた 図 12 図 13 イ 子 育 て 世 帯 の 転 入 転 出 の 傾 向 子 育 て 世 帯 のうち 小 学 生 以 下 の 子 どもをもつ 方 で 子 育 て 環 境 をよくしたい が 転 入 出 のきっかけとなった 方 の 本 市 への 転 入 市 外 への 転 出 先 決 定 の 理 由 は 次 のとおり [ 図 16] [ 図 17] 転 入 者 ( 小 学 生 以 下 の 子 ども 有 ) 子 育 て 環 境 (N=33) それ 以 外 (N=88) - 63 -
[ 図 18] [ 図 19] 転 出 者 ( 小 学 生 以 下 の 子 ども 有 ) 子 育 て 環 境 (N=23) それ 以 外 (N=54) 本 市 へ 転 入 を 決 定 した 理 由 では 公 園 自 然 環 境 を 選 ぶ 割 合 が 高 く 図 17 市 外 への 転 出 先 を 決 定 した 理 由 では 治 安 や 街 のイメージがよい を 選 ぶ 割 合 が 高 かった 図 19 また 転 入 転 出 ともに 家 族 親 族 などが 住 んでいる が 最 も 高 い 割 合 となった 図 17 図 19 ウ 子 育 て 世 帯 からみた 居 住 地 選 びの 考 察 子 育 て 世 帯 のうち 小 学 生 以 下 の 子 どもをもつ 方 にとって 家 族 と 同 居 または 近 くに 住 むこ とが 子 育 て 環 境 を 良 くするための 大 きな 要 素 の1つであるいえる 特 に 本 市 へ 転 入 した 方 は この 傾 向 が 顕 著 である 図 17 また 本 市 は 公 園 自 然 環 境 図 17 他 市 区 町 村 は 治 安 や 街 のイメージがよい などが 子 育 て 環 境 として 評 価 されていることがわかった 図 19 このことから 子 育 て 世 帯 の 定 住 を 促 進 するためには 公 園 や 自 然 環 境 の 良 さを 発 信 することや 治 安 に 対 する 不 安 を 解 消 することが 重 要 であると 考 えられる (5) 本 市 への 居 住 経 験 家 族 とのつながり ア 転 出 者 の 転 出 後 の 本 市 との 関 わり 子 どもがいない 方 の 転 出 前 後 における 世 帯 構 成 の 変 化 をみると 二 世 代 同 居 が 63.3%から 1.4%に 減 少 していることから 転 出 者 で 子 どもがいない 方 の 約 6 割 は 就 職 や 進 学 をきっ かけに 親 元 を 離 れて 転 出 し 転 出 した 方 の 家 族 は 引 き 続 き 平 塚 市 に 居 住 している 状 況 が 考 え られる [ 表 5] 世 帯 構 成 (N=139) 転 出 前 転 出 後 ひとり 暮 らし 2.9% 29.5% 夫 婦 のみ 15.1% 64.7% 二 世 代 同 居 ( 親 と 子 ) 63.3% 1.4% 三 世 代 同 居 ( 祖 父 母 と 親 と 子 ) 14.4% 0.0% その 他 2.2% 2.2% 無 回 答 2.2% 2.2% - 64 -
イ 転 入 者 からみる 本 市 との 関 わり 転 入 した 方 の 本 市 との 関 わりをみると 親 や 親 族 などが 住 んでいる が 42.6%で 最 も 高 く また 以 前 に 住 んでいたことがある は 25.3%であり その 他 の 選 択 肢 と 合 わせ 本 市 と 何 ら かの 関 わりがあった 方 は 全 体 の 約 8 割 にのぼる 図 20 転 入 した 方 のきっかけとしては 親 や 子 との 同 居 や 近 くに 住 む 必 要 は 16.8%ほどである が 転 入 の 決 定 理 由 としては 家 族 親 族 などが 住 んでいる が 45.9%と 高 い 割 合 であっ た 図 21 [ 図 20] [ 図 21] ウ 本 市 との 関 わりと 転 入 への 影 響 前 述 の 子 育 て 世 帯 だけでなく 全 体 としてみても 配 偶 者 の 家 族 親 族 などが 住 んでいるこ とが 本 市 への 転 入 決 定 に 大 きな 影 響 を 与 えていると 考 えられる また 本 市 との 関 わりで 4 人 に1 人 は 以 前 住 んでいたことがある と 答 えていることや 転 入 の 決 定 理 由 として 生 まれ 育 ったところだから が 14.9%あることから 家 族 など 人 とのつながりの 他 に 住 み 慣 れ た 土 地 というのが 居 住 先 の 決 定 に 少 なからず 影 響 を 与 えていると 考 えられる これらのことや 本 市 に 転 入 した 方 の 約 8 割 は 本 市 と 何 らかの 関 わりがあったことから 過 去 に 本 市 に 居 住 していて 転 出 した 方 や 本 市 に 家 族 などのつながりがあって 市 外 に 居 住 して いる 方 に 対 して 仕 事 住 宅 などをきっかけとして 本 市 に 転 入 してもらえるような 情 報 発 信 の 検 討 や 本 市 に 訪 れたことがある 人 を 増 やすことも 転 入 促 進 の 面 から 必 要 であると 考 えられる (6) 転 出 先 転 入 先 の 情 報 源 ア 住 宅 情 報 不 動 産 情 報 と 転 入 転 出 先 転 入 者 も 転 出 者 も 約 60%の 方 が 転 入 転 出 先 の 情 報 源 は 住 宅 情 報 不 動 産 情 報 ホーム ページ であったと 回 答 している このことから 多 くの 転 入 出 者 がホームページ 上 で 物 件 情 報 を 確 認 し 住 宅 家 賃 価 格 住 宅 の 条 件 ( 広 さ 日 当 たり 静 けさ)により 居 住 先 の 候 補 を 検 討 してい ると 考 えられる 情 報 源 や 決 定 理 由 などを 考 慮 すると 住 みたい 家 やまちのイメージと 市 内 の 不 動 産 情 報 物 件 情 報 とのマッチングがうまくできれば 転 入 者 の 増 加 につながる 可 能 性 が 高 まると 考 えられる 住 宅 情 報 や 不 動 産 情 報 に 関 わる 企 業 と 連 携 協 力 し 魅 力 のある 物 件 情 報 の 発 信 や 本 市 の 行 政 サービスを 合 わせてわかりやすくアピールできるような 仕 組 みづくりが 必 要 であろう - 65 -
(7)アンケートからみた 平 塚 市 の 強 み 弱 み ア 平 塚 市 の 良 いところ 本 市 の 良 かったところ と 悪 かったところ について 転 入 者 転 出 者 の 評 価 は 次 のとお り 表 6 転 入 者 転 入 者 良 い 悪 い 選 択 肢 比 率 順 位 比 率 順 位 差 交 通 の 利 便 性 28.5% 3 34.4% 2-5.9% 街 並 みや 街 の 雰 囲 気 27.1% 4 13.2% 7 13.8% 買 い 物 の 利 便 性 38.2% 2 22.1% 3 16.2% 公 園 自 然 環 境 50.6% 1 5.0% 13 45.6% 地 域 コミュニティ 10.3% 8 3.8% 14 6.5% 医 療 福 祉 7.9% 9 13.5% 6-5.6% 平 塚 市 の 子 育 て 支 援 策 11.2% 7 15.3% 5-4.1% 良 いとこ 教 育 環 境 2.9% 15 6.5% 12-3.5% ろ 悪 いと 公 共 施 設 ( 公 民 館 図 書 館 スポーツ 施 設 ) 24.1% 5 10.6% 10 13.5% ころ 文 化 芸 術 活 動 5.0% 14 3.8% 14 1.2% 治 安 7.9% 9 42.1% 1-34.1% 自 然 災 害 の 多 さ( 少 なさ) 5.6% 13 10.0% 11-4.4% 道 路 環 境 20.6% 6 17.1% 4 3.5% その 他 7.9% 9 13.2% 7-5.3% 無 回 答 5.9% 12 12.6% 9-6.8% 計 - - - - - 表 7 転 出 者 転 出 者 良 い 悪 い 選 択 肢 比 率 順 位 比 率 順 位 差 交 通 の 利 便 性 31.2% 5 41.3% 2-10.1% 街 並 みや 街 の 雰 囲 気 36.6% 4 17.0% 4 19.6% 買 い 物 の 利 便 性 51.1% 2 20.8% 3 30.3% 公 園 自 然 環 境 55.2% 1 3.5% 14 51.7% 地 域 コミュニティ 13.6% 9 4.1% 13 9.5% 医 療 福 祉 14.5% 8 6.3% 11 8.2% 平 塚 市 の 子 育 て 支 援 策 9.5% 10 7.9% 9 1.6% 良 いとこ 教 育 環 境 7.6% 13 8.5% 7-0.9% ろ 悪 いと 公 共 施 設 ( 公 民 館 図 書 館 スポーツ 施 設 ) 38.2% 3 5.4% 12 32.8% ころ 文 化 芸 術 活 動 6.9% 14 2.8% 15 4.1% 治 安 9.5% 10 52.1% 1-42.6% 自 然 災 害 の 多 さ( 少 なさ) 20.2% 7 9.5% 6 10.7% 道 路 環 境 21.5% 6 11.0% 5 10.4% その 他 8.2% 12 8.2% 8 0.0% 無 回 答 4.1% 15 7.9% 9-3.8% 計 - - - - - 回 答 割 合 の 差 からみると 転 入 者 は 公 園 自 然 環 境 が 特 に 高 い 評 価 であり 転 出 者 は 公 園 自 然 環 境 買 い 物 の 利 便 性 公 共 施 設 が 高 い 評 価 となっていた 表 6 表 7 これらのことから 本 市 が 持 つ 資 源 である 公 園 自 然 環 境 や 公 共 施 設 をうまく 活 用 連 携 していくことからはじめる 必 要 があると 考 えられる イ 交 通 の 利 便 性 の 向 上 転 出 者 転 入 者 共 に 本 市 へ 抱 く 印 象 として 交 通 の 利 便 性 を 良 いとする 割 合 が 比 較 的 上 位 にある 一 方 悪 いと 評 価 する 割 合 も 高 い 住 居 から 最 寄 駅 最 寄 駅 から 通 勤 通 学 先 へのアク セス( 距 離 時 間 )が 評 価 につながっていると 考 えられる このことは 転 入 出 にあたり 新 しい 居 住 先 を 探 す 際 に 重 視 したことと 実 際 に 決 定 した 際 の 理 由 が 共 に の 割 合 が 高 いことからも 推 測 できる 最 寄 駅 から 通 勤 通 学 先 の 交 通 の 改 善 は 難 しいが 少 な くとも 住 居 から 最 寄 駅 までの 交 通 の 利 便 性 の 向 上 は 転 入 の 促 進 転 出 の 抑 制 のためには 必 要 であろう - 66 -
ウ ネガティブな 治 安 イメージの 克 服 転 入 者 転 出 者 共 に 本 市 の 治 安 へのイメージの 悪 さを 指 摘 する 回 答 が 多 くあった 理 由 と しては 報 道 や 伝 聞 などからのイメージや 軽 犯 罪 に 遭 ったなどの 実 体 験 街 並 み 夜 道 の 暗 さ イベントの 騒 がしさ 等 が 例 として 挙 げられていた 治 安 に 対 するイメージの 払 しょくと 犯 罪 の 抑 止 という 2つの 観 点 から 対 策 を 練 る 必 要 があろう エ 新 たなイメージの 創 出 本 市 の 特 色 ある 資 源 として 七 夕 まつり ベルマーレ 総 合 公 園 囲 碁 などが 挙 げられるが 転 入 者 に 本 市 のイメージを 聞 いたところ 転 入 前 だけでなく 転 入 後 においても 無 回 答 及 び 特 にない とした 方 が 多 くいた また 回 答 した 方 も 本 市 に 対 して 明 確 なイメージがな いからこそ 報 道 や 伝 聞 などを 通 して 触 れた 本 市 の 情 報 がそのままイメージとなってしまって いると 考 えられる したがって 新 たなイメージを 創 出 するためには 本 市 の 良 い 面 について 各 種 メディアを 通 じて 市 内 外 の 多 くの 人 が 知 る 機 会 を 増 やす 必 要 があろう - 67 -
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