ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs)と ポスト2015 年 開 発 アジェンダ ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs) 2015 年 までの 国 際 開 発 目 標 国 連 ミレニアム 宣 言 などを 基 に,2001 年 に 策 定 強 み= 単 純 明 快 期 限 付 きの 数 値 目 標 目 標 1: 極 度 の 貧 困 と 飢 餓 の 撲 滅 目 標 2: 初 等 教 育 の 完 全 普 及 の 達 成 目 標 3: ジェンダー 平 等 推 進 と 女 性 の 地 位 向 上 目 標 4: 乳 幼 児 死 亡 率 の 削 減 目 標 5: 妊 産 婦 の 健 康 の 改 善 目 標 6: HIV/エイズ,マラリア,その 他 の 疾 病 のまん 延 の 防 止 目 標 7: 環 境 の 持 続 可 能 性 確 保 目 標 8: 開 発 のためのグローバルなパートナーシップの 推 進 一 定 の 成 果 しかし, 引 き 続 き 課 題 は 大 きい 特 に 教 育 母 子 保 健 衛 生 などは, 現 状 では 達 成 困 難 地 域 ではサハラ 以 南 のアフリカ, 南 アジア,オセアニア ( 島 嶼 国 )で 達 成 に 遅 れ 新 たな 課 題 への 対 応 も 必 要 に 国 内 格 差 の 拡 大 (MDGsはマクロ 指 標 ) 持 続 可 能 な 開 発 の 必 要 性 (リオ+20)など 2015 年 より 先 の 目 標 (=ポスト2015 年 開 発 アジェンダ) 策 定 に 向 けた 国 際 的 な 議 論 が 最 終 局 面 ポスト2015 年 開 発 アジェンダは, 多 様 なステークホルダーが 関 与 する グローバル パートナーシップの 下 で 対 処 する 枠 組 みとすることが 重 要
目 標 1 ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs)の 達 成 状 況 極 度 の 貧 困 と 飢 餓 の 撲 滅 貧 困 に 関 するターケ ット( 極 度 の 貧 困 人 口 の 割 合 を1990 年 比 で 半 減 )は2010 年 に 達 成 2015 年 には1/3に! 中 国 の 発 展 の 影 響 大 一 日 1.25 ドル 未 満 で 暮 らす 人 々の 割 合 サフ サハラ アフリカ 人 口 の41%は 依 然 極 度 の 貧 困 層 開 発 途 上 地 域 における 栄 養 不 良 人 口 の 割 合 はほぼ 半 減 世 界 全 体 1990 年 2015 年 36% (19 億 人 ) 12% (8.4 億 人 ) 開 発 途 上 地 域 47% 14% 1990-92 年 :23.3% 2014-16 年 :12.9% ただし, 今 なお 約 8 億 人 ( 世 界 人 口 の9 人 に1 人 )が 栄 養 不 良 状 態 更 なる 努 力 が 必 要 目 標 2 目 標 3 初 等 教 育 の 完 全 普 及 の 達 成 ジェンダー 平 等 推 進 と 女 性 の 地 位 向 上 就 学 率 及 び 若 年 層 の 識 字 率 は 向 上 するも, 全 ての 児 童 の 初 等 教 育 修 了 は 実 現 せず 1990 年 2015 年 開 発 途 上 地 域 の 就 学 率 80% 91% 世 界 の15-24 歳 男 女 の 識 字 率 83% 91% 開 発 途 上 地 域 総 体 として 見 た 場 合, 全 ての 教 育 レヘ ルにおける 男 女 格 差 が 解 消 1995-2015 年 で, 世 界 の 女 性 議 員 比 率 は 倍 増 ただし, 総 数 は 男 性 議 員 の1/5にすぎない 目 標 7 環 境 の 持 続 可 能 性 確 保 飲 料 水 に 関 するターケ ット( 改 良 飲 料 水 源 を 利 用 で きない 人 の 割 合 を 半 減 )は2010 年 の 時 点 で 達 成 1990 年 :24% 2015 年 :9% 衛 生 施 設 に 関 するターケ ット( 改 良 衛 生 施 設 を 利 用 できない 人 の 割 合 を 半 減 )は 達 成 できず 1990 年 :46% 2015 年 :32% スラム 居 住 者 生 活 に 関 するターケ ット(1 億 人 のスラム 居 住 者 の 生 活 改 善 )は 達 成 ただし,スラム 居 住 者 数 自 体 は 増 加 傾 向 開 発 途 上 地 域 におけるスラム 居 住 都 市 人 口 の 割 合 2000 年 2014 年 39% (7.9 億 人 ) 30% (8.8 億 人 ) 環 境 の 持 続 可 能 性 については, 進 展 があるもの の,CO2 排 出 増 大, 森 林 や 水 産 資 源 の 減 少 等, 課 題 も 残 す 目 標 4 目 標 5 目 標 6 乳 幼 児 死 亡 率 の 削 減 妊 産 婦 の 健 康 の 改 善 HIV/エイズ,マラリア その 他 の 疾 病 の 蔓 延 の 防 止 世 界 の5 歳 未 満 児 死 亡 率 は53% 減 少 するも,ターケ ット (1990 年 比 で1/3まで 削 減 ) 達 成 までは 至 らず 世 界 の 妊 産 婦 死 亡 率 は45% 減 少 するも,ターケ ット (1990 年 比 で1/4まで 削 減 ) 達 成 までは 至 らず 開 発 途 上 地 域 の 妊 産 婦 のうち, 望 ましい 妊 産 婦 検 診 を 受 けているのは2014 年 段 階 で52%にすぎず, 普 遍 的 なリプロダクティブ ヘルスへのアクセスが 達 成 されたとはいえない 2000-2013 年 で, 世 界 のHIV/エイス の 感 染 は40% 減 少 2000-2015 年 で620 万 人 以 上 の 命 がマラリア 対 策 によ り,2000-2013 年 で3700 万 人 の 命 が 結 核 対 策 により 救 われたと 推 定 される 目 標 8 開 発 のためのグローバルな パートナーシップの 推 進 政 府 開 発 援 助 (ODA)は,2000 2014 年 で66% 増 加 1990 年 :810 億 ト ル 2014 年 :1352 億 ト ル OECD 開 発 委 員 会 (DAC)メンバー 国 のうち,ODA 拠 出 額 のGNI 比 0.7% 目 標 を 達 成 したのは5カ 国 のみ 非 DACメンバー 国 のODAも 増 大 (UAEは1.17%) 情 報 通 信 技 術 は 大 幅 に 普 及 し,2000-2015 年 で, インターネット 普 及 率 は4 倍, 携 帯 電 話 加 入 者 数 はほぼ 10 倍 に データ 出 典 : 国 連 ミレニアム 開 発 目 標 報 告 書 2015 (http://www.un.org/millenniumgoals/2015_mdg_report/pdf/mdg%202015 %20rev%20(July%201).pdf )( 注 :2015 年 及 び2014~16 年 のデータは 推 定 値 )
2016 年 ~ ポスト2015 年 開 発 アジェンダ 2015 年 9 月 25~27 日 ポスト2015 年 開 発 アジェンダ 採 択 のための 首 脳 会 議 国 連 総 会 決 議 2015 年 7 月 13~16 日 第 3 回 開 発 資 金 国 際 会 議 (アディスアベバ) ポスト2015 年 開 発 ア ジェンダと 密 接 に 関 係 2015 年 1 月 ~7 月 加 盟 国 間 の 交 渉 2014 年 12 月 4 日 2008 年 11~12 月 第 2 回 開 発 資 金 国 際 会 議 (ドーハ) 2014 年 8 月 2014 年 7 月 ICESDF 報 告 書 SDGs 報 告 書 事 務 総 長 統 合 報 告 書 2014 年 関 連 イベント 等 2002 年 3 月 第 1 回 開 発 資 金 国 際 会 議 (モンテレイ) 2013 年 8 月 ~ 2014 年 8 月 2013 年 3 月 ~ 2014 年 7 月 持 続 可 能 な 開 発 のた めの 資 金 に 関 する 政 府 間 委 員 会 (ICESDF) 持 続 可 能 な 開 発 目 標 に 関 する 政 府 間 オープンワーキンググループ (SDGs OWG) 2013 年 9 月 国 連 総 会 MDGs 特 別 イベント 2013 年 5 月 2012 年 6 月 リオ+20 ハイレベル パネル 報 告 書
ポスト2015 年 開 発 アジェンダに 向 けた 我 が 国 の 考 え 方 ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs)で 残 された 課 題 に 対 処 し この15 年 間 で 顕 在 化 した 新 たな 課 題 に 対 応 する 2030 年 の 世 界 に 向 けた 首 脳 のユニバーサルなコミットメント 背 景 : 1 MDGs(2001 年 策 定 )が 達 成 できなかった 課 題 の 存 在 教 育 母 子 保 健 衛 生 等 の 目 標 は 達 成 困 難 一 部 地 域 で 達 成 に 遅 れ 2 新 たな 開 発 課 題 への 対 応 も 必 要 に 国 内 格 差 の 拡 大 や 持 続 可 能 な 開 発 の 必 要 性 等 3 開 発 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 (アクター リソース 等 の 多 様 化 ) 途 上 国 の 国 内 資 金 が 果 たす 役 割 の 重 要 性 の 認 識 (モントレーでの 第 1 回 国 際 資 金 開 発 会 議 (2002 年 ) 以 来 ) 新 興 国 や 中 所 得 国 の 拡 大 ( 単 純 な 南 北 の 区 分 は 不 適 切 に) 民 間 資 金 の 役 割 増 大 (ODAを 触 媒 に 民 間 資 金 を 呼 び 込 むことが 重 要 に) 市 民 社 会 の 役 割 増 大 ( 女 性 高 齢 者 障 害 者 等 の 視 点 も 重 要 に) 1 新 アジェンダ 実 施 には 旧 来 の 南 北 対 立 の 構 図 を 克 服 し あらゆるステークホルダーがそれぞれの 役 割 を 果 たす 新 たなグローバル パートナーシップの 構 築 が 必 要 2 人 間 の 安 全 保 障 を 理 念 とし 新 たな 開 発 協 力 大 綱 の 下 で 質 の 高 い 成 長 ( 包 摂 性 持 続 可 能 性 強 靱 性 )と それを 通 じた 貧 困 撲 滅 を 実 現 することを 重 視 ( 主 要 な 取 組 の 例 ) インフラ: 質 の 高 いインフラ 投 資 の 推 進 防 災 : 防 災 の 主 流 化 や より 良 い 復 興 (Build Back Better) の 推 進 保 健 : 強 靱 な 保 健 システム 構 築 とユニバーサル ヘルス カバレッジの 実 現 女 性 : 女 性 が 輝 く 社 会 女 性 のリーダーシップ 発 揮 教 育 : すべての 子 供 たちに 質 の 高 い 教 育 を
持 続 可 能 な 開 発 目 標 (SDGs) 2012 年 6 月 の 国 連 持 続 可 能 な 開 発 会 議 にて,SDGsオー プン ワーキング グループ(OWG)の 立 ち 上 げ, 第 68 回 国 連 総 会 にSDGsを 提 案 する 報 告 書 を 提 出 すること,SDGs がポスト2015 年 開 発 アジェンダに 統 合 されることが 決 定 2013 年 3 月 から2014 年 7 月 まで13 回 会 合 が 行 われ,OWG の 作 業 が 終 了 SDGsOWG 報 告 書 にて 提 案 されているSDGsは,17ゴール 及 び169ターゲットから 成 る ゴールは 以 下 のとおり ゴール1 あらゆる 形 態 の 貧 困 の 撲 滅 ゴール2 飢 餓 撲 滅, 食 料 安 全 保 障, 栄 養 の 改 善, 持 続 可 能 な 農 業 の 促 進 ゴール3 健 康 な 生 活 の 確 保, 万 人 の 福 祉 の 促 進 ゴール4 万 人 への 包 摂 的 で 衡 平 な 質 の 高 い 教 育 の 確 保, 生 涯 学 習 の 機 会 の 促 進 ゴール5 ジェンダー 平 等, 全 ての 女 性 女 子 の 能 力 強 化 ゴール6 万 人 の 水 と 衛 生 の 利 用 可 能 性 と 持 続 可 能 な 管 理 の 確 保 ゴール7 万 人 のための 利 用 可 能 で, 安 定 した, 持 続 可 能 で 近 代 的 なエネル ギーへのアクセス ゴール8 持 続 的, 包 摂 的 で 持 続 可 能 な 経 済 成 長 と, 万 人 の 生 産 的 な 雇 用 と 働 きがいのある 仕 事 の 促 進 ゴール9 強 靭 なインフラの 構 築, 包 摂 的 で 持 続 可 能 な 工 業 化 の 促 進 とイノ ベーションの 育 成 ゴール10 国 内 と 国 家 間 の 不 平 等 の 削 減 ゴール11 包 摂 的, 安 全, 強 靭 で, 持 続 可 能 な 都 市 と 人 間 居 住 の 構 築 ゴール12 持 続 可 能 な 消 費 と 生 産 パターンの 確 保 ゴール13 気 候 変 動 とその 影 響 への 緊 急 の 対 処 ゴール14 持 続 可 能 な 開 発 のための, 海 洋 と 海 洋 資 源 の 保 全 と 持 続 可 能 な 使 用 ゴール15 生 態 系 の 保 護, 回 復, 持 続 可 能 な 使 用 の 促 進, 森 林 管 理, 砂 漠 化 への 対 処, 土 地 劣 化 の 停 止 と 回 復, 生 物 多 様 性 の 損 失 の 阻 止 ゴール16 持 続 可 能 な 開 発 のための 平 和 で 包 摂 的 な 社 会 の 促 進, 万 人 の 司 法 へのアクセスの 提 供, 効 果 的 で 説 明 責 任 を 有 し 包 摂 的 な 機 構 の 構 築 ゴール17 実 施 手 段 (MOI)の 強 化 と 持 続 可 能 な 開 発 のためのグローバル パートナーシップの 活 性 化
第 3 回 開 発 資 金 国 際 会 議 (2015 年 7 月 13 日 -16 日 ) 成 果 文 書 を 巡 る 交 渉 1 交 渉 プロセス 2015 年 1 月 以 降,ポスト2015 年 開 発 アジェンダ 交 渉 と 密 接 にリ ンクする 形 で, 並 行 して 交 渉 が 行 われる NYでの 交 渉 が6 月 までに 妥 結 せずアディスアベバで 交 渉 継 続 7 月 16 日 に 成 果 文 書 を 採 択 2 成 果 文 書 (Addis Ababa Action Agenda: AAAA) 1 2002 年 モンテレー,2008 年 ドーハの 成 果 を 踏 襲 (I. 序 文,II. 行 動,III.フォローアップからなる 構 成 ) 2 国 内 資 金 動 員 及 びその 効 果 的 な 使 用 の 中 心 性 や 民 間 企 業 の 重 要 性 を 確 認 国 際 公 的 資 金 (ODA 等 )は 各 国 の 国 内 資 金 動 員 努 力 を 補 完 するものとして,ODA 数 値 目 標 (0.7% 目 標 及 びLDC 向 け0.15~0.20% 目 標 )を 再 確 認 3 科 学 技 術 革 新 が 独 立 の 章 立 てとなった 他,モニタリング 能 力 構 築 や,フォローアップに 関 する 規 定 が 大 幅 に 強 化 された 4 本 年 9 月 に 国 連 サミットで 採 択 されるポスト2015 年 開 発 アジェ ンダの 実 施 に 本 成 果 文 書 を 役 立 てていくことになった 3 交 渉 プロセスを 通 じて 我 が 国 が 発 信 してきたメッセージ 1 開 発 資 金 を 巡 る 国 際 潮 流 の 変 化 を 踏 まえた 新 たなグローバル パートナーシップの 構 築 ( 伝 統 的 な 南 北 対 立 からの 脱 却 とあら ゆるステークホルダーの 関 与 ) 2 我 が 国 の 開 発 政 策 優 先 分 野 の 反 映 ( 過 度 なLDC 重 視 の 是 正, 質 の 高 いインフラ, 資 金 の 効 果 的 使 用 の 強 調, 人 間 の 安 全 保 障 等 )
アディスアベバ 行 動 目 標 の 骨 子 Ⅰ 序 文 (ポスト2015 年 開 発 アジェンダの 資 金 のためのグローバル 枠 組 ) 特 別 な 状 況 にある 国 の 多 様 なニーズ(8) 各 国 が 自 身 の 開 発 に 第 一 義 的 責 任 を 有 し,それを 国 際 的 な 環 境 が 支 える(9) 持 続 可 能 な 開 発 のためのグローバル パートナーシップは 政 府 が 主 導 しつつ,マルチステークホルダーで 支 える これは 全 ての 国 に 適 用 されるが, 各 国 の 違 いを 考 慮 する(10) 相 乗 効 果 を 生 む 分 野 横 断 的 項 目 として, 社 会 保 障 及 び 公 的 サービス(12), 飢 餓 と 栄 養 不 良 撲 滅 (13),インフラ ギャップ を 埋 める 新 規 フォーラム 設 立 (14), 包 摂 的 で 持 続 可 能 な 工 業 化 (15), 雇 用 及 び 中 小 企 業 対 策 (16), 生 態 系 保 護 (17), 平 和 で 包 摂 的 な 社 会 (18)を 列 記 持 続 可 能 な 開 発 目 標 (SDGs)を 含 むポスト2015 年 開 発 アジェ ンダは, 本 行 動 目 標 に 記 載 された 具 体 的 政 策 及 び 行 動 によ り 実 現 (19)
アディスアベバ 行 動 目 標 の 骨 子 Ⅱ 行 動 A. 国 内 公 的 資 金 持 続 可 能 な 開 発 における 各 国 の 公 共 政 策 と 国 内 資 金 動 員 及 びその 効 果 的 な 使 用 の 中 心 性, 汚 職 対 策 を 含 む 国 内 環 境 整 備 の 重 要 性 (20) 租 税 国 際 協 力 及 びその 一 環 として 国 連 国 際 租 税 協 力 専 門 家 委 員 会 の 会 期 を 年 2 回 各 4 日 間 に 増 加 (27,28,29) 仙 台 防 災 枠 組 に 沿 った 総 体 的 防 災 の 発 展 実 施 (34) B. 国 内 国 際 民 間 ビジネス 及 び 資 金 民 間 企 業 の 開 発 における 重 要 性 (35) 包 摂 的 で 持 続 可 能 な 民 間 投 資 のための 国 内 国 際 環 境 の 促 進 創 出 (36) 民 間 投 資 を 阻 害 するインフラ 不 足 に 対 応 するため, 強 靱 で 質 の 高 いインフラ 投 資 計 画 を 国 内 開 発 戦 略 に 組 み 込 む(47) インフラ 投 資 における 官 民 投 資 の 重 要 性 (48)
アディスアベバ 行 動 目 標 の 骨 子 Ⅱ 行 動 C. 国 際 開 発 協 力 国 際 公 的 資 金 は 各 国 の 国 内 資 金 動 員 努 力 を 補 完 するもの(50) ODA 数 値 目 標 (0.7% 目 標 及 びLDC 向 け0.15~0.20% 目 標 )を 再 確 認 (51) 南 南 協 力 の 重 要 性, 途 上 国 による 南 南 協 力 の 自 主 的 強 化 を 推 奨 (56,57) 開 発 協 力 の 質 や 効 果 を 改 善 するための 努 力 を 歓 迎 (58) D. 開 発 のエンジンとしての 国 際 貿 易 開 発 における 貿 易 の 重 要 性 (79), 持 続 可 能 な 開 発 を 貿 易 政 策 に 統 合 (82) WTOのドーハ 開 発 アジェンダ 交 渉 の 早 期 妥 結 に 向 けた 各 国 努 力 強 化 を 要 請 (83)
アディスアベバ 行 動 目 標 の 骨 子 Ⅱ 行 動 E 債 務 及 び 債 務 持 続 可 能 性 債 務 持 続 可 能 性 に 関 し, 債 務 者, 債 権 者 双 方 が 協 力 する 必 要 性 (97) 自 然 災 害 等 が 債 務 持 続 可 能 性 に 与 える 影 響, 及 びその 対 策 (102) F.システム 的 課 題 への 対 処 世 界 経 済 ガバナンス 向 上 及 び 強 化 のため 行 動 (103) 途 上 国 の 参 画 (106) 国 際 金 融, 投 資, 貿 易, 開 発, 環 境 機 関 の 一 貫 性 強 化 (113) G. 科 学 技 術,イノベーション, 能 力 構 築 革 新, 技 術 (114), 能 力 構 築 (115)の 重 要 性 新 技 術 創 出 にインセンティブを 与 える 政 策, 環 境 整 備 (116) 技 術 促 進 メカニズム(TFM)をポスト2015 年 開 発 アジェンダ 採 択 サミット 時 に 立 ち 上 げ(123)
アディスアベバ 行 動 目 標 の 骨 子 Ⅲ データ,モニタリング,フォローアップ データ 及 び 統 計 システム 整 備 の 重 要 性 (125,126) FfDとポスト2015 年 開 発 アジェンダの 実 施 手 段 (MOI)の 緊 密 な 関 連 性 (131) 2019 年 までにフォローアップ 会 議 の 必 要 性 を 検 討 (134) 評 価 資 金 動 員 とその 効 果 的 使 用 に 関 するバランスの 取 れた 政 策 枠 組 みであり, 近 年 の 国 際 環 境 の 変 化 を 踏 まえ, 全 ての 国 及 び 他 のステークホルダーが 参 加 するグローバル パートナーシッ プの 重 要 性 が 強 調 されている 我 が 国 が 主 張 してきた 質 の 高 いインフラ 開 発 についても 反 映 さ れた
ポスト2015 年 開 発 アジェンダ ( 合 意 されたドラフトの 概 要 と 評 価 ) 1 経 緯 ポスト2015 年 開 発 アジェンダは 国 連 で 採 択 される2016 年 以 降 2030 年 までの 国 際 開 発 目 標 持 続 可 能 な 開 発 の 達 成 に 向 けて 先 進 国 と 途 上 国 の 双 方 が 取 り 組 むもの 2001 年 に 策 定 されたミレニアム 開 発 目 標 (MDGs:2015 年 までの 国 際 開 発 目 標 )の 達 成 期 限 が 迫 る 中 新 たなアジェンダの 策 定 に 向 けて 国 際 社 会 で 広 く 議 論 が 行 われてきた 本 年 1 月 から 7 回 に 亘 ってニューヨークで 政 府 間 交 渉 を 実 施 8 月 2 日 ( 現 地 時 間 ) 夜 第 7 回 交 渉 の 最 終 日 にドラフトに 合 意 2 合 意 されたドラフトの 概 要 (1)タイトル 我 々の 世 界 を 変 革 する: 持 続 可 能 な 開 発 のための2030アジェンダ (2) 構 成 1 序 文 2 政 治 宣 言 3 持 続 可 能 な 開 発 目 標 (SDGs:17のゴールと169の ターゲット) 4 実 施 手 段 (MOI) 5フォローアップ レビュー (3)5つのP 新 たなアジェンダは MDGsで 残 された 課 題 ( 教 育 母 子 保 健 衛 生 等 ) と この15 年 間 で 顕 在 化 した 新 たな 課 題 ( 国 内 格 差 の 拡 大 等 )に 対 応 するもの 先 進 国 を 含 む 全 ての 国 に 適 応 されるユニバーサリティ が 最 大 の 特 徴 こうした 特 徴 が 序 文 で5つのPによって 表 されている People: 人 間 Planet: 惑 星 Prosperity: 繁 栄 Peace: 平 和 Partnership:パートナーシップ
3 取 りあえずの 評 価 ポスト2015 年 開 発 アジェンダ ( 合 意 されたドラフトの 概 要 と 評 価 ) 我 が 国 は 国 際 社 会 の 議 論 が 本 格 化 する 前 から MDGsフォロー アップ 会 合 の 開 催 や 非 公 式 な 政 策 対 話 (コンタクト グループ)の 主 催 国 連 総 会 サイドイベントの 開 催 等 を 通 じて 真 に 効 果 的 な 新 しいアジェンダの 策 定 を 主 導 1 月 からの 政 府 間 交 渉 にも 積 極 的 にも 参 加 その 結 果 今 回 合 意 されたドラフトには 人 間 中 心 (peoplecentered) 誰 一 人 取 り 残 されない(no one will be left behind)な ど 我 が 国 が 重 視 する 人 間 の 安 全 保 障 の 理 念 を 反 映 した 考 え 方 や あらゆるステークホルダーが 役 割 を 果 たす 新 たなグローバ ル パートナーシップ 保 健 教 育 防 災 環 境 気 候 変 動 等 我 が 国 が 重 視 してきた 要 素 が 盛 り 込 まれた 我 が 国 として 今 般 の 合 意 を 歓 迎 するとともに 今 後 のドラフトの 採 択 やアジェンダの 実 施 に 向 けた 議 論 にも 関 係 国 と 共 に 引 き 続 き 積 極 的 に 貢 献 していく 4 今 後 の 予 定 今 般 合 意 されたドラフトは 9 月 25 日 から 開 催 される 国 連 サミット において 各 国 首 脳 により 採 択 され 2016 年 から 新 たなアジェンダ の 実 施 期 間 が 始 まる 予 定
我 々の 世 界 を 変 革 する: 持 続 可 能 な 開 発 のための2030アジェンダ ( 注 ) 以 下 ( ) 内 はパラグラフの 番 号 を 示 す 1. 序 文 持 続 可 能 な 開 発 の 重 要 分 野 として, 人 間 (People), 地 球 (Planet), 繁 栄 (Prosperity), 平 和 (Peace), 連 帯 (Partnership) の5つのPを 例 示 2. 政 治 宣 言 ポスト2015 年 開 発 アジェンダ ( 合 意 されたドラフトの 概 要 と 評 価 ) 5 合 意 されたドラフトの 骨 子 包 括 的 で 人 間 中 心 のゴールとターゲットを 決 定 2030 年 までに 完 全 に 実 施 する (2) 誰 一 人 取 り 残 さない (4) 先 進 国 にも 途 上 国 にも 等 しく 適 用 されるユニバーサルなゴール とターゲット (5) ミレニアム 開 発 目 標 を 基 礎 に, 同 目 標 で 達 成 できなかったことの 達 成 を 追 求 (16) ODA 数 値 目 標 (0.7% 目 標 及 びLDC 向 け0.15~0.20% 目 標 )を 再 確 認 ODAは 他 の 開 発 資 金 の 触 媒 (43)
ポスト2015 年 開 発 アジェンダ ( 合 意 されたドラフトの 概 要 と 評 価 ) 5 合 意 されたドラフトの 骨 子 3. 持 続 可 能 な 開 発 目 標 (SDGs) ( 注 : 平 成 26 年 7 月 に 提 出 されたSDGs 報 告 書 記 載 の17のゴール( 下 記 ) 及 び169のター ゲットを, 一 部 技 術 的 に 修 正 した 上 で 採 択 ) ゴール1 あらゆる 形 態 の 貧 困 の 撲 滅 ゴール2 飢 餓 撲 滅, 食 料 安 全 保 障, 栄 養 の 改 善, 持 続 可 能 な 農 業 の 促 進 ゴール3 健 康 な 生 活 の 確 保, 万 人 の 福 祉 の 促 進 ゴール4 万 人 への 包 摂 的 で 衡 平 な 質 の 高 い 教 育 の 確 保, 生 涯 学 習 の 機 会 の 促 進 ゴール5 ジェンダー 平 等, 全 ての 女 性 女 子 の 能 力 強 化 ゴール6 万 人 の 水 と 衛 生 の 利 用 可 能 性 と 持 続 可 能 な 管 理 の 確 保 ゴール7 万 人 のための 利 用 可 能 で, 安 定 した, 持 続 可 能 で 近 代 的 なエネルギーへ のアクセス ゴール8 持 続 的, 包 摂 的 で 持 続 可 能 な 経 済 成 長 と, 万 人 の 生 産 的 な 雇 用 と 働 きが いのある 仕 事 の 促 進 ゴール9 強 靭 なインフラの 構 築, 包 摂 的 で 持 続 可 能 な 工 業 化 の 促 進 とイノベーショ ンの 育 成 ゴール10 国 内 と 国 家 間 の 不 平 等 の 削 減 ゴール11 包 摂 的, 安 全, 強 靭 で, 持 続 可 能 な 都 市 と 人 間 居 住 の 構 築 ゴール12 持 続 可 能 な 消 費 と 生 産 パターンの 確 保 ゴール13 気 候 変 動 とその 影 響 への 緊 急 の 対 処 ゴール14 持 続 可 能 な 開 発 のための, 海 洋 と 海 洋 資 源 の 保 全 と 持 続 可 能 な 使 用 ゴール15 生 態 系 の 保 護, 回 復, 持 続 可 能 な 使 用 の 促 進, 森 林 管 理, 砂 漠 化 への 対 処, 土 地 劣 化 の 停 止 と 回 復, 生 物 多 様 性 の 損 失 の 阻 止 ゴール16 持 続 可 能 な 開 発 のための 平 和 で 包 摂 的 な 社 会 の 促 進, 万 人 の 司 法 への アクセスの 提 供, 効 果 的 で 説 明 責 任 を 有 し 包 摂 的 な 機 構 の 構 築 ゴール17 実 施 手 段 (MOI)の 強 化 と 持 続 可 能 な 開 発 のためのグローバル パート ナーシップの 活 性 化 SDGsは 普 遍 的 に 適 用 されるが, 各 国 の 異 なる 事 情 を 考 慮 する 各 国 は,このグローバルな 目 標 をどのように 各 国 政 策 等 に 反 映 さ せるかを 決 定 する (55)
ポスト2015 年 開 発 アジェンダ ( 合 意 されたドラフトの 概 要 と 評 価 ) 5 合 意 されたドラフトの 骨 子 4. 実 施 手 段 (MOI: Means of Implementation) 政 府, 市 民 社 会, 民 間 セクター, 国 連 機 関 等, 全 てのアクターが 利 用 可 能 な 資 源 を 活 用 し,グローバル パートナーシップの 下 で ゴールとターゲットの 実 施 にあたる (60) 持 続 可 能 な 開 発 を 支 援 するために, 技 術 移 転 促 進 メカニズムを 立 ち 上 げる(70) 5.フォローアップ レビュー(FUR) FURの 原 則 は, 自 主 的, 国 主 導, 包 摂 的 で 透 明, 人 間 中 心, 既 存 の 仕 組 みを 活 用, 実 証 ベースであるものとする (74) グローバル レベルの 指 標 は,2016 年 3 月 の 国 連 統 計 委 員 会 で 合 意 され, 国 連 経 済 社 会 理 事 会 及 び 国 連 総 会 で 採 択 される (75) 国 主 導 での 国 地 方 レベルの 進 捗 の 定 期 的 で 包 摂 的 なレビュー を 行 うことを 推 奨 (79) グローバルな 定 期 的 レビューは 国 連 経 済 社 会 理 事 会 の 主 催 の 下 持 続 可 能 な 開 発 に 関 するハイレベル 政 治 フォーラム (HLPF)で 実 施 (84) 開 発 資 金 国 際 会 議 プロセス 及 びSDGsのMOIのFURは,ポスト 2015 年 開 発 アジェンダのFURと 一 体 (86)