有 給 休 暇 労 働 基 準 法 第 39 条 子 どもの 学 校 の 都 合 で 休 むことがあるのですが その 時 はお 給 料 が 出 ません パートには 有 給 休 暇 はな い と 会 社 からは 言 われています パートタイム 労 働 者 にも 有 給 休 暇 はあります (ただし とれない 場 合 もあります ) パートタイム 労 働 者 にも フルタイム 労 働 者 と 同 じように 有 給 休 暇 をとる 権 利 があります けれども パート タイム 労 働 者 は 1 日 に 働 く 時 間 1 週 間 に 働 く 日 それぞれ 短 いため 法 律 上 はその 特 徴 に 応 じた 日 数 付 与 となっています 表 にまとめると 次 のようになります 1 週 間 の 労 働 日 数 が 4 日 以 下 で 週 の 労 働 時 間 が 30 時 間 未 満 1 週 間 の 労 働 日 数 が 5 日 以 上 または 週 の 労 働 時 間 が 30 時 間 以 上
雇 用 保 険 雇 用 保 険 法 第 13 条 14 条 など 失 業 保 険 って 正 社 員 しかもらえないのですか? 基 準 を 満 たしていれば 給 付 を 受 けられます 失 業 保 険 を 国 からもらうには まず 会 社 が 雇 用 保 険 の 手 続 きをしているかどうか 確 認 する 必 要 がありま す 雇 用 保 険 の 保 険 料 は 会 社 だけでなく 労 働 者 も 納 めるものなので あなたの 給 与 明 細 を 見 て 雇 用 保 険 の 保 険 料 が 引 かれているか 確 認 してください 分 からなければ 会 社 の 人 事 労 務 担 当 者 に 聞 いてみましょ う ただ パートタイム 労 働 者 は 労 働 時 間 が 短 いために 雇 用 保 険 ではフルタイム 労 働 者 とは 違 った 扱 いにな っています すなわち 雇 用 保 険 に 加 入 できる 要 件 は あなたが 勤 務 していたときに (1)1 年 以 上 引 き 続 き 雇 用 されることが 見 込 まれており (2)1 週 間 の 所 定 労 働 時 間 が 20 時 間 以 上 である という 状 態 にあった ということです さらに 加 入 していたとしても 会 社 を 辞 めた 日 の 以 前 2 年 間 に 賃 金 支 払 基 礎 日 数 が 11 日 以 上 の 月 が 12 か 月 以 上 あること という 要 件 を 満 たしていなければ 失 業 保 険 を 受 け 取 ることができません あなたは これらの 要 件 を 満 たしていますか? 産 休 労 働 基 準 法 第 65 条 妊 娠 5 か 月 です パートだと 妊 娠 したら 辞 めなくちゃいけないのでしょうか? パートタイム 労 働 者 でも 産 休 がとれます
パートタイム 労 働 者 であっても 正 社 員 と 同 じく 産 前 6 週 間 産 後 8 週 間 のお 休 みがもらえます もしあな たが 健 康 保 険 の 被 保 険 者 になっていて 会 社 からのお 給 料 がでないときは 産 休 期 間 中 は 健 康 保 険 から 出 産 手 当 金 (お 給 料 の 6 割 程 度 )が 支 給 されます なお 産 休 をとったから 仕 事 に 差 障 りが 出 た といったような 産 休 をとったことを 理 由 にして 会 社 はあ なたを 辞 めさせることはできません 育 児 休 業 育 児 介 護 休 業 法 第 5 条 6 条 育 児 休 業 は 正 社 員 でないと 取 れないのですか? パートタイム 労 働 者 でも 取 れる 時 もありますが 取 れない 時 もあります まずはじめに あなたの 雇 用 契 約 の 内 容 を 確 認 して あなたが 期 間 の 定 めのない 契 約 で 働 いているの か 期 間 の 定 めのある 契 約 で 働 いているのか 確 認 してみましょう (1) 期 間 の 定 めのない 契 約 で 働 いていたら 子 供 が 1 歳 になるまでの 間 育 児 休 業 をとることができます 会 社 に 申 請 しましょう 会 社 はあなたの 申 請 を 断 ることはできません しかし 場 合 によってとれないこともあります あなたが 働 いている 会 社 が 次 のような 労 働 者 には 育 児 休 業 をさせない という 内 容 の 取 り 決 めを 労 働 組 合 や 労 働 者 の 代 表 と 交 わしていませんか? a) 今 の 会 社 に 勤 め 始 めて 1 年 未 満 の 労 働 者 b)1 週 間 に 働 く 日 数 が 2 日 以 下 の 労 働 者 もしあなたが a)b)のどちらかに 該 当 すれば あなたは 育 児 休 業 をとることができません
(2) 期 間 の 定 めのある 契 約 で 働 いていたら もしあなたが 3 か 月 1 年 などの 期 間 の 定 めのある 契 約 で 働 いていたら 育 児 休 業 はとることができませ ん しかし 期 間 の 定 めのある 契 約 であっても 特 段 の 事 情 のない 限 り 契 約 の 更 新 を 当 然 の 前 提 としている ような 場 合 には 育 児 休 業 をとれるように との 指 針 が 厚 生 労 働 省 から 出 されています 会 社 に 入 る 時 に 聞 いた 仕 事 内 容 と 違 います 労 働 基 準 法 第 15 条 パートタイム 労 働 法 第 6 条 働 き 始 めるときには 1 日 6 時 間 週 5 日 勤 務 で 残 業 なし 化 粧 品 販 売 の 仕 事 と 会 社 の 担 当 者 の 人 に 言 われました でも 実 際 は 残 業 もあり コピーやお 茶 くみもさせられます 雇 入 通 知 書 を 知 っていますか? あなたは 会 社 に 入 る 時 に 雇 入 通 知 書 を 受 け 取 りましたか? 会 社 はどんな 労 働 者 を 雇 入 れる 時 にも (1) 勤 務 場 所 仕 事 の 内 容 (2) 仕 事 が 始 まる 時 間 と 終 わる 時 間 休 憩 時 間 休 日 休 暇 など (3) 賃 金 について (4) 退 職 や 解 雇 について など 労 働 条 件 を 記 載 した 雇 入 通 知 書 を 労 働 者 に 明 らかにして 渡 さなければなりません そして 雇 入 通 知 書 と あなたが 実 際 に 働 いて 条 件 が 違 っていたならば 会 社 と 交 渉 してみましょう また 雇 入 通 知 書 がなければ 会 社 に 出 してほしいということを 話 してみましょう 戻 る
雇 い 止 め 解 雇 労 働 基 準 法 第 9 条 第 90 条 第 91 条 5 年 間 一 生 懸 命 働 いてきたのに 突 然 来 週 からもう 来 なくていい と 言 われてしまいました 会 社 に 理 由 を 確 かめましょう 理 由 の 説 明 もなく 来 なくてもいい というのはひどい 話 です まず 会 社 担 当 者 にその 理 由 を 聞 いてみま しょう 会 社 の 業 績 不 振 で 人 を 減 らさなくてはならない などという 理 由 で きちんと 説 明 するなどそれなりの 努 力 をした 場 合 には 残 念 ながら 解 雇 はやむを 得 ないこととなります ただし 会 社 は 少 なくとも 30 日 以 上 前 に 予 告 するか 予 告 手 当 を 支 払 わなければなりません 言 われた 日 から 来 なくてよくなった 日 までの 賃 金 を もらいましょう 仕 事 ぶりに 問 題 がある などと 言 われた 場 合 は 疑 問 です これまでに 遅 刻 や 欠 勤 などを 何 度 も 指 摘 さ れたのに 改 めなかったなどということがありましたか? そうした 具 体 的 な 事 実 がなければ 解 雇 は 無 効 と なるかもしれません 解 雇 の 理 由 を 記 載 した 書 面 を 交 付 するよう 会 社 の 人 事 労 務 担 当 部 署 に 請 求 してみ ましょう ただ こんな 会 社 にはもういたくない ということであれば 解 雇 予 告 手 当 をもらいましょう 6 か 月 の 雇 用 契 約 の 期 間 が 切 れるから ということであれば 雇 い 止 め 契 約 更 新 の 拒 否 となり 解 雇 と は 区 別 されます しかし 5 年 間 も 働 いてきたのであれば これまで 何 度 も 契 約 を 更 新 してきたのでしょう こ のように 事 実 上 は 期 間 の 定 めのない 雇 用 と 違 わない 状 況 であれば 理 由 もなく 契 約 を 終 了 させることは 問 題 があるというのが これまでの 裁 判 所 や 厚 生 労 働 省 指 針 の 判 断 です 契 約 を 打 ち 切 る 理 由 をはっきりし てもらいましょう また 解 雇 予 告 手 当 なども 受 ける 権 利 があります もしも 6 か 月 の 契 約 なのに その 途 中 で 打 ち 切 られる ということであれば 契 約 期 間 終 了 までの 賃 金 を 会 社 に 請 求 できます
残 業 代 労 働 基 準 法 第 36 条 37 条 1 日 7 時 間 のパートです このごろ 忙 しいのでもう 少 し 残 って 欲 しい と 言 われて 残 業 をしているのに 残 業 代 が 出 ません 残 業 しているのは 何 時 間 ですか? 1 日 7 時 間 という 契 約 でも 7 時 間 以 上 働 けばすぐに 法 律 的 に 残 業 となるのではありません 1 日 につき 8 時 間 以 上 働 いた 分 または 1 週 間 につき 40 時 間 以 上 働 いていればその 分 が 残 業 になる というのが 法 律 の 規 定 です あなたの 残 業 時 間 は この 範 囲 ですか?この 範 囲 内 で 残 業 をさせられているのなら 会 社 は あなたに 残 業 手 当 ( 賃 金 の 25% 会 社 が 休 日 の 場 合 の 残 業 手 当 は 35%の 割 り 増 し 分 )を 支 払 う 義 務 はないの です もちろん 働 いた 時 間 分 の 時 給 は 支 払 わねばなりません もしあなたの 労 働 時 間 がこれ 以 上 なら それは 残 業 労 使 協 定 ( 36 協 定 と 呼 ばれます)が 締 結 されて いなければ あなたは 残 業 を 引 き 受 ける 義 務 はありません そんなこと 言 っても 残 業 せざるをえない! と いうのなら 残 業 代 を 請 求 するか 会 社 を 管 轄 している 労 働 基 準 監 督 署 に 相 談 に 行 ってください なお その 際 は 実 際 何 時 間 働 いているのか 記 録 をつけたものを 持 参 するとよいでしょう セクハラ その 1 2 人 きりで 飲 みに 行 こう という 上 司 からのしつこい 誘 いを 断 ったら その 上 司 から あいつは 能 力 がない と 言 い 振 らされるなどの 嫌 がらせを 受 けています 他 の 社 員 の 人 の 態 度 もよそよそしくなり 仕 事 に 行 くのが 憂 鬱 で 仕 事 をこのまま 続 けるかどうか 悩 んでいます あなたが 会 社 を 辞 める 必 要 はありません
上 司 の 態 度 は 明 らかな セクハラ です 悪 いのは 上 司 の 誘 いを 断 ったあなたではありません 問 題 なの は 働 く 仲 間 のひとりであるあなたを 異 性 として 見 ている 上 司 の 認 識 です 1 人 で 悩 んだり あなたが 会 社 を 辞 める 必 要 はありません 会 社 にセクハラの 相 談 窓 口 はありますか? 労 働 組 合 があれば そこで 相 談 を 受 けつけているかもしれま せん 行 政 の 力 を 借 りることもできます 各 都 道 府 県 の 労 働 局 にある 雇 用 均 等 室 および 総 合 労 働 相 談 コーナ ー でも 相 談 できます 103 万 円 を 超 えると 損 をするの? 103 万 円 を 超 えると 損 をする と 言 われたので 年 収 を 100 万 円 に 抑 えています でも この 春 から 子 ども が 高 学 年 になり 仕 事 もおもしろくなってきたので もう 少 し 働 きたいのですが どのくらい 損 をするのでしょう か 103 万 円 を 超 えると あなたのパート 収 入 に 所 得 税 がかかります でも 必 ずしも 損 をする とは 言 えません 1)まずは あなた 本 人 の 税 金 を 計 算 してみましょう パートタイマーとして 働 いて 得 たあなたの 収 入 には ある 一 定 の 金 額 を 超 えると 税 金 がかかります 所 得 税 の 場 合 税 金 の 対 象 となるのは 年 収 から 給 与 所 得 控 除 (サラリーマンの 必 要 経 費 に 相 当 する 控 除 )と 基 礎 控 除 (すべての 人 に 認 められている 控 除 )を 引 いた 残 りの 額 です そのため 年 収 が 給 与 所 得 控 除 の 最 低 保 障 額 65 万 円 と 基 礎 控 除 38 万 円 の 合 計 103 万 円 以 下 であれば 税 金 はかかりません 住 民 税 の 場
合 は 年 収 100 万 円 以 下 のとき 税 金 がかかりません 2)つぎに あなたの 夫 の 税 金 を 計 算 してみましょう あなたの 収 入 が 103 万 円 を 超 えると あなたの 夫 は 配 偶 者 控 除 を 受 けられなくなります でも あなたの 収 入 が 141 万 円 未 満 で なおかつ 夫 の 給 与 収 入 が 1,231 万 円 以 下 ならば あなたの 夫 は 配 偶 者 特 別 控 除 を 受 けることができます あなたのパート 収 入 が 増 えても それを 上 回 る 税 金 が 家 計 にかからないような しくみになっています 必 ずしも 損 をする とは 言 えません 配 偶 者 控 除 配 偶 者 特 別 控 除 のしくみは? 新 聞 に 配 偶 者 控 除 や 配 偶 者 特 別 控 除 がなくなる と 出 ていましたが この 控 除 がなくなるとどうなる のでしょうか? しくみを 教 えてください これらの 控 除 を 単 純 になくせば あなたの 一 家 の 税 負 担 が 増 えます 個 人 の 所 得 税 や 住 民 税 には すべての 人 に 適 用 される 基 礎 控 除 のほかに その 人 の 税 負 担 能 力 に 配 慮 した 人 的 控 除 と 言 われるものがあります 配 偶 者 控 除 や 配 偶 者 特 別 控 除 はそのひとつで このほかに 扶 養 控 除 などがあります 夫 がサラリーマンの 場 合 あなたのパート 収 入 が 103 万 円 以 下 なら 夫 は 自 分 の 収 入 から 配 偶 者 控 除 ( 所 得 税 :38 万 円 住 民 税 :33 万 円 )を 差 し 引 くことができます しかし あなたのパート 収 入 が 103 万 円 を 超 えると あなたの 夫 が 配 偶 者 控 除 を 受 けられなくなり あなた 自 身 にも 税 金 がかかり 一 家 の 手 取 り 収 入 が 減 る 可 能 性 があります このような 逆 転 現 象 を 緩 和 するために 設 けられたのが 配 偶 者 特 別 控 除 です あなたの 収 入 によって 控 除 額 も 変 わりますが あなたの 収 入 が 103 万 円 を 超 えて 141 万 円 未 満 夫 の 収 入 が 1,231 万 円 以 下 な
らば 夫 は 配 偶 者 特 別 控 除 を 適 用 できます あなたの 収 入 が 103 万 円 までならば 配 偶 者 控 除 が 適 用 され ます これらの 控 除 を 単 純 になくすと あなた 自 身 の 税 負 担 は 変 わりませんが 夫 は 税 負 担 が 増 えます 複 雑 で 問 題 点 も 多 い 控 除 全 体 を 見 直 すことは 必 要 ですが 社 会 保 障 給 付 施 策 の 充 実 などをあわせて 行 うべきで す パートタイマーの 年 収 と 税 金 の 関 係 交 通 費 に 税 金 はかかるのですか? 通 勤 に 片 道 200 円 のバス 代 がかかります 会 社 と 交 渉 して 勤 務 した 日 に 応 じて 交 通 費 の 実 費 が 支 給 さ れることになりましたが これも 税 金 の 対 象 になるのですか? 別 途 支 給 で 1 カ 月 10 万 円 以 下 ならば 税 金 はかかりません パートの 賃 金 とは 別 に 交 通 費 が 支 給 されている 場 合 かつ 電 車 やバスなどの 交 通 機 関 の 運 賃 が 1 カ 月 10 万 円 以 下 の 場 合 は 税 金 はかかりません ただし 片 道 の 通 勤 距 離 が 2km 未 満 で 自 転 車 や 自 動 車 などで 通 勤 している 場 合 には いくら 交 通 費 が 別 途 支 給 されていても 税 金 の 対 象 になります
また 交 通 費 が 別 途 支 給 されず 賃 金 に 含 まれている 場 合 も 税 金 の 対 象 になってしまいます 会 社 と 交 渉 して 交 通 費 は 賃 金 に 含 めず きちんと 別 途 支 給 してもらうことが 重 要 です 子 どもは どちらの 扶 養 にするのが 得? 子 どもが 小 学 校 に 通 い 始 めたので かつての 経 験 を 生 かして 看 護 師 として 一 日 6 時 間 週 5 日 のパー トで 働 くことにしました 社 会 保 険 も 加 入 することになりましたが 子 どもは 夫 と 私 どちらの 扶 養 家 族 にした 方 が 得 でしょうか? 健 康 保 険 では 年 収 の 多 い 方 の 扶 養 家 族 に 税 金 でも 収 入 が 多 い 方 の 扶 養 家 族 にした 方 が 負 担 は 軽 くなります まず 社 会 保 険 からみてみましょう 健 康 保 険 では 共 働 き 世 帯 の 場 合 原 則 として 年 収 の 多 い 方 の 扶 養 家 族 にすることが 定 められています 夫 婦 の 年 収 が 同 程 度 の 場 合 には 主 として 生 計 を 維 持 する 方 の 扶 養 家 族 になります つぎに 税 制 面 から どちらが 得 なのかをみてみましょう 小 学 生 の 子 どもがいる 場 合 は 扶 養 控 除 ( 扶 養 親 族 : 所 得 税 38 万 円 住 民 税 33 万 円 )を 受 けられます 差 し 引 かれる 控 除 額 は 夫 婦 どちらの 扶 養 家 族 に するかということにかかわらず 同 じ 金 額 です 控 除 額 に 税 率 をかけた 金 額 だけ 税 金 の 負 担 が 軽 くなること になりますので 高 い 税 率 が 適 用 される 方 つまり 収 入 の 多 い 方 の 扶 養 家 族 とした 方 が 税 金 が 軽 くなりま す いずれにしても 子 どもは 年 収 が 多 い 方 の 扶 養 家 族 にすることになります
パートだと 社 会 保 険 に 入 れないの? 夫 が 希 望 退 職 することになりました これまでは 夫 の 被 扶 養 者 の 範 囲 内 で 働 いてきましたが 家 計 を 支 え るため 勤 務 時 間 を 増 やし 社 会 保 険 にも 入 りたい と 会 社 に 話 したところ パートは 社 会 保 険 に 加 入 さ せない と 言 われてしまいました パートでも 一 定 の 条 件 を 満 たせば 社 会 保 険 に 加 入 できます あなたが 2 ヶ 月 以 上 継 続 して 勤 務 しており 勤 務 時 間 が 同 じ 職 場 で 働 くフルタイム 労 働 者 の 所 定 労 働 時 間 所 定 労 働 日 数 のおよそ 4 分 の 3 以 上 (フルタイム 労 働 者 の 所 定 労 働 時 間 が 一 日 8 時 間 であれば 6 時 間 以 上 所 定 労 働 日 数 が 月 20 日 であれば 月 15 日 以 上 )であれば 社 会 保 険 ( 厚 生 年 金 健 康 保 険 など) に 加 入 できます その 場 合 パートかフルタイムかということに 関 係 なく 会 社 はあなたを 社 会 保 険 に 加 入 さ せなければなりません あなたがこれらの 条 件 を 満 たしているにもかかわらず 会 社 が パートだから 社 会 保 険 に 加 入 させない と 主 張 し 社 会 保 険 の 事 業 主 負 担 分 を 逃 れようとするのは 違 法 となりますから 会 社 を 管 轄 する 社 会 保 険 事 務 所 に 相 談 すると 良 いでしょう 社 会 保 険 における 被 保 険 者 の 区 分 ( 配 偶 者 が 厚 生 ( 共 済 ) 年 金 被 保 険 者 の 場 合 )
配 偶 者 が 国 民 年 金 第 1 号 被 保 険 者 の 場 合 は 労 働 日 数 労 働 時 間 4 分 の 3 および 年 収 130 万 円 未 満 では 本 人 も 国 民 年 金 第 1 号 被 保 険 者 となり 月 額 1 万 3,300 円 の 保 険 料 を 支 払 います なお 労 働 時 間 労 働 日 数 が 4 分 の 3 未 満 で 年 収 が 130 万 円 未 満 の 場 合 夫 が 退 職 時 に 健 康 保 険 の 任 意 継 続 被 保 険 者 となれば あなたは 自 分 の 保 険 料 を 払 う 必 要 はありません ただし 年 金 については 退 職 に 伴 い 夫 が 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 ではなくなるので あなたも 第 3 号 被 保 険 者 の 資 格 を 失 い 国 民 年 金 に 加 入 し 60 歳 になるまでは 保 険 料 を 払 わなければなりません かけもちパートのときの 社 会 保 険 は? 正 社 員 の 勤 め 先 がないので 週 20 時 間 ずつ 2 つの 会 社 で 働 いています 年 金 は 国 民 年 金 医 療 は 国 民 健 康 保 険 ですが 社 会 保 険 には 入 れないのでしょうか? 残 念 ながら 現 行 のしくみでは 社 会 保 険 に 加 入 できません
現 行 では 1 つの 職 場 でフルタイム 労 働 者 のおよそ 4 分 の 3 以 上 の 所 定 労 働 時 間 所 定 労 働 日 数 で 働 く ことで 会 社 とあなたの 間 に 常 用 的 雇 用 関 係 があるとみなし 社 会 保 険 の 加 入 要 件 としています 週 20 時 間 ずつの 勤 務 では どちらの 会 社 ともあなたと 常 用 雇 用 関 係 にあると 見 なされず 社 会 保 険 には 加 入 できません 現 在 の 社 会 保 険 のしくみは フルタイム 正 社 員 長 期 勤 続 を 前 提 としてつくられており 働 き 方 の 多 様 化 に 対 応 できなくなってきています 本 来 社 会 保 険 に 加 入 することは 労 働 者 の 権 利 として 保 障 されるべき ですが そうした 社 会 保 険 の 枠 の 外 におかれる 労 働 者 が 増 えてきています こうした 問 題 を 解 決 するため 社 会 保 険 の 適 用 拡 大 に 向 けた 検 討 がされています 公 的 年 金 における 被 保 険 者 の 区 分 の 見 直 し( 適 用 拡 大 ) 案 ( 配 偶 者 が 厚 生 ( 共 済 ) 年 金 被 保 険 者 の 場 合 ) 配 偶 者 が 国 民 年 金 第 1 号 被 保 険 者 の 場 合 は 労 働 日 数 労 働 時 間 4 分 の 3 および 年 収 130 万 円 未 満 では 本 人 も 国 民 年 金 第 1 号 被 保 険 者 となり 月 額 1 万 3,300 円 の 保 険 料 を 支 払 います
また 短 期 移 動 を 特 性 とする 働 き 方 で 社 会 保 険 の 適 用 になじみにくい 派 遣 労 働 者 については 複 数 の 人 材 派 遣 会 社 が 母 体 となって 健 康 保 険 組 合 がつくられました これまでは 派 遣 の 待 機 期 間 中 は 健 康 保 険 から 国 民 健 康 保 険 に 移 らなければならないなど 制 度 間 の 行 き 来 が 煩 雑 でしたが 待 機 期 間 中 も 一 定 の 要 件 の 下 資 格 を 継 続 する 取 扱 いがされることになりました 年 金 の 第 3 号 被 保 険 者 と 自 分 で 加 入 するときの 違 いは? 一 日 5 時 間 週 3 日 で 年 収 103 万 円 以 内 で 働 いていますが 店 長 から 売 り 場 のまとめ 役 として もう 少 し 働 いてみないか と 打 診 されました 勤 務 時 間 も 長 くなり 時 給 もアップするので 社 会 保 険 にも 加 入 する ことになるとのことですが 3 号 被 保 険 者 でいるのと 自 分 で 加 入 するのとでは どう 違 うのですか? 厚 生 年 金 に 自 分 で 加 入 すると 第 2 号 被 保 険 者 として 保 険 料 を 払 い 保 険 料 納 付 に 見 合 った 年 金 の 給 付 が 受 けられます 公 的 年 金 では サラリーマンなどの 厚 生 年 金 に 加 入 している 人 を 第 2 号 被 保 険 者 その 被 扶 養 配 偶 者 を 第 3 号 被 保 険 者 これら 以 外 の 自 営 業 者 学 生 などを 第 1 号 被 保 険 者 と 言 います 配 偶 者 がサラリーマンなど 第 2 号 被 保 険 者 の 場 合 自 分 の 年 収 が 130 万 円 未 満 であれば あなたは 被 扶 養 者 として 第 3 号 被 保 険 者 になります(ただし 勤 務 時 間 はフルタイム 労 働 者 の 労 働 時 間 労 働 日 数 の 4 分 の 3 未 満 の 場 合 に 限 る ) 第 3 号 被 保 険 者 の 保 険 料 は その 配 偶 者 だけではなく 第 2 号 被 保 険 者 全 体 で 負 担 する 形 になっているので 自 分 で 負 担 する 必 要 はありません また 将 来 は 基 礎 年 金 を 受 け 取 ること ができます 年 収 が 130 万 円 以 上 になると 被 扶 養 者 ではなくなり かつフルタイム 労 働 者 の 労 働 時 間 労 働 日 数 の 4 分
の 3 以 上 の 勤 務 時 間 の 場 合 には 年 金 の 第 2 号 被 保 険 者 として 月 収 の 17.35%( 労 使 折 半 )の 保 険 料 を 納 めることになります 第 3 号 被 保 険 者 でいる 場 合 に 比 べ 負 担 は 増 えますが 将 来 年 金 を 受 け 取 るときに は 基 礎 年 金 に 加 えて 保 険 料 の 納 付 に 見 合 った 厚 生 年 金 を 受 け 取 ることができます また 障 害 を 負 った 場 合 には 障 害 基 礎 年 金 に 上 乗 せして 障 害 厚 生 年 金 が 支 給 されます 年 収 が 130 万 円 以 上 でも 勤 務 時 間 がフルタイム 労 働 者 の 4 分 の 3 未 満 の 場 合 には 厚 生 年 金 の 加 入 者 にはならず 第 1 号 被 保 険 者 として 国 民 年 金 の 保 険 料 ( 月 額 13,300 円 )を 払 うことになります この 場 合 も 将 来 は 基 礎 年 金 を 受 け 取 ることができます 医 療 保 険 で 被 保 険 者 になるメリットは 何 ですか? 健 康 保 険 法 の 改 正 により 患 者 の 自 己 負 担 が 3 割 負 担 になると 聞 きました 同 じ 3 割 負 担 なら 夫 の 被 扶 養 者 扱 いでいる 方 がよいとも 思 えますが 被 保 険 者 になるメリットはありますか? 被 保 険 者 になれば 病 気 やけがの 療 養 のため 4 日 以 上 仕 事 を 休 んだ 場 合 には 傷 病 手 当 金 として 休 み 1 日 あたり 賃 金 ( 標 準 報 酬 日 額 )の 6 割 が 最 高 1 年 半 まで 支 給 されます 出 産 による 産 前 産 後 休 暇 期 間 (6+8=14 週 間 )には 出 産 手 当 金 として 1 日 あたり 賃 金 の 6 割 が 支 給 されます このほか 被 保 険 者 が 亡 くなったときには 埋 葬 料 として 賃 金 の 1 ヶ 月 分 (10 万 円 未 満 の 場 合 は 10 万 円 )が 支 給 されることと なっています Copyright(C) 日 本 労 働 組 合 総 連 合 会