早 稲 田 大 学 人 間 科 学 部 eスクール スタディスキル 2014 年年 版 向 後 千 春 (C) 2014 KogoLab
はじめに 謝 辞 内 容 についての 連 絡 先
もくじ 1. 情 報 スキルを 身につける... 1 1.1 Waseda- netポータルの 使 い 方 2 1.2 メールの 使 い 方 3 1.3 コースナビの 使 い 方 6 1.4 学 内 端 末 室 と 学 内 無 線 LANの 使 い 方 7 1.5 便便 利利 なオンラインサービス 8 ホームワーク1 13 2. 授 業 から 学 ぶ... 15 2.1 受 講 計 画 を 立立てること 16 2.2 ノートの 取 り 方 17 2.3 授 業 への 参 加 19 2.4 ゼミ 選 択 への 準 備 22 ホームワーク2 23 3. 文 献 を 探 し レジュメを 作 る... 24 3.1 本 の 検 索索 25 3.2 学 術 文 献 の 検 索索 27 3.3 早 稲 田 大 学 図 書 館 の 学 術 情 報 検 索索 28 3.4 レジュメの 作 り 方 30 3.5 引 用の 仕 方 31 ホームワーク3 33 4. アイデアを 形 にする... 34 4.1 アイデアを 出 すふたつの 方 向 性 35 4.2 マップを 描 いてアイデアを 出 す 35 4.3 KJ 法 で 概 念念 を 見見つける 38 ホームワーク4 39 5. 主 張 を 組 み 立立て 議 論論 する... 40 5.1 主 張 と 論論 証 責 任 41 5.2 トゥールミンの 三 角ロジック 43 5.3 議 論論 の 方 法 45 5.4 グループ 討 論論 のルール 49 ホームワーク5 50 6. レポートを 書 く... 51 6.1 レポートの 構 成 52 6.2 序 論論 の 書 き 方 53 6.3 本 論論 の 書 き 方 55 6.4 結 論論 の 書 き 方 57 6.5 推 敲 する 58 ホームワーク6 60
7. プレゼンテーションをする... 61 7.1 プレゼンテーションとは 何 か 62 7.2 視 覚 的 なスライドを 作 る 62 7.3 スピーチではストーリーを 語 る 64 7.4 スライドの 作 成 65 7.5 ポスター 発 表 66 ホームワーク7 67
1. 情 報 スキルを 身につける この 章 で 学 ぶこと 1
1.1 Waseda- netポータルの 使 い 方 2
1.2 メールの 使 い 方 Waseda- netメール Web 上 でのメールの 操 作 3
4
メーラーを 使 ってメールを 操 作 する メーリングリスト 5
1.3 コースナビの 使 い 方 6
1.4 学 内 端 末 室 と 学 内 無 線 LANの 使 い 方 学 内 端 末 室 学 内 無 線 LAN 7
所 沢 情 報 システム 運 営 室 1.5 便便 利利 なオンラインサービス 8
(1) ドキュメント 作 成 Google Drive(ワード エクセル パワポがなくても 大 丈 夫 ) 9
(2) ファイル 管 理理 Dropbox( 自 宅宅 でも 大 学 でも 同 じファイルで 作 業 する) 10
Evernote(あらゆるものをオンラインメモに 蓄 える) 11
宅宅 ふぁいる 便便 ( 大きなファイルを 送 るときに 使 う) (3) コミュニケーションツール Skype(おしゃべり 打 ち 合 わせ ゼミに 使 える) 12
mixi( 仲 間 とのコミュニケーションに 便便 利利 ) Facebook( 知 り 合 いを 探 し コミュニケーションできる) Twitter( 速 報 性 にすぐれるコミュニケーションツール) ホームワーク1 1. Waseda- net メールを 使 って 自 分 宛 にメールを 送 る(30 点 ) 13
2. 自 己 紹 介 BBSに 投 稿 する(40 点 ) 3. オンラインサービスを 試 す(30 点 ) 参 考 スクリーンショットの 撮 り 方 Windows Mac 14
2. 授 業 から 学 ぶ この 章 で 学 ぶこと 15
2.1 受 講 計 画 を 立立てること 先 延 ばし 症 候 群 16
2.2 ノートの 取 り 方 コーネル 式 ノートの 取 り 方 17
スライド 資 料料 がある 時 のノート 18
何 のためにノートを 取 るか 2.3 授 業 への 参 加 19
発 信 すれば 自 分 に 戻 る 質 問 をしよう 20
レポートの 無 断 借 用はカンニング 扱 い 21
eスクールホームルームの 活 用 2.4 ゼミ 選 択 への 準 備 22
ホームワーク2 1. ここまで 受 けた 大 学 授 業 の 感 想 を 交 換 する(50 点 ) 2. 好 きな 授 業 の1 回 分 をコーネル 式 でノートを 取 る(50 点 ) 23
3. 文 献 を 探 し レジュメを 作 る この 章 で 学 ぶこと 24
3.1 本 の 検 索索 Googleブックス 25
Amazon 26
3.2 学 術 文 献 の 検 索索 Google scholar 27
3.3 早 稲 田 大 学 図 書 館 の 学 術 情 報 検 索索 28
蔵 書 の 検 索索 論論 文の 検 索索 29
3.4 レジュメの 作 り 方 30
3.5 引 用の 仕 方 短 い 文 章 をそのまま 引 用する 場 合 要 約 して 引 用する 場 合 31
引 用 文 献 リスト 論論 文 書 籍 Webページ 32
ホームワーク3 1. キーワードを 決 めて 文 献 検 索索 をする(30 点 ) 2. 本 か 論論 文をひとつ 読 んでレジュメを 作 る(70 点 ) 33
4. アイデアを 形 にする この 章 で 学 ぶこと 34
4.1 アイデアを出すふたつの 方向性 アイデアを出すという作業には 大きく分けてふたつの方向性があります ひとつ は テーマが決まっていて そこからたくさんの多様なアイデアを出すという 発散 の方向性です もうひとつは 手元にたくさんのデータがあるときに その中から新 しい概念を見つけ出すという 収束 の方向性です 図5.1参照 図5.1 アイデアを出すふたつの方向性 発散の方向性でアイデアを出す場合は マップが使われます 逆に 収束の方向性 でアイデアを出す場合は KJ法が使われます 以下にこの2つの技法について説明し ます 4.2 マップを描いてアイデアを出す マインドマップ ここで紹介する マインドマップ という方法はTony Buzanが定式化した方法です トニー ブザン バリー ブザン ザ マインドマップ ダイヤモンド社, 2005 用途としては 講義ノートを取るとき 日々の計画やプロジェクトの計画を練ると き 会議の内容をメモするとき プレゼンテーションの構成を考えるとき レポート や研究の構想を練るときなどに使えます 会議など複数の人が集まってアイデアを出すようなときは ホワイトボードや模造 紙にマインドマップを描きながら話を進めていくと 効率的な話し合いができます マインドマップの描き 方 マインドマップを使う場合は テーマが決まっているので まずそのテーマを紙あ るいはホワイトボードの中心に大きく描きます 次に 中心のテーマから基本アイデアの枝を伸ばして描きます 35
基本アイデアが出そろったら 次にそれぞれの基本アイデアについて 思いつくま まに枝を広げていきます 枝は 文章の形ではなく なるべく単語で書くようにしま す たとえば 不幸な午後だった と書くかわりに 午後----不幸な という枝の形 で書きます 不幸な午後 というフレーズにしてしまうと それで意味が固定されて しまいます しかし 午後---不幸な と書くと 不幸な から 病気 失 敗 ニュース---悪い というような枝が伸ばせます つまり フレーズにしてしま うと それで意味が固定化されてしまうのに対して キーワードに分解しておけば 多 面的に考えられ 創造性が刺激されるというメリットがあります 図5.2 マインドマップの例 マインドマップ作成ツール パソコン上でマインドマップを作成するアプリケーションもあります XMind http://jp.xmind.net/ は マインドマップ作成アプリのひとつです Windows Macなど 複数のOSに対応しています マインドマップの作成はもちろんのこと 壁 紙を変更したり アイコンやイラストを貼り付けることも可能です XMindには有償 版もありますが マインドマップを作成するのみでしたら 無償版で十分でしょう 36
マインドマップからアウトラインへ グループでマインドマップを 作 る 37
4.3 KJ 法 で 概 念念 を 見見つける データを 収 束 させ 概 念念 を 見見つけるKJ 法 隠 れている 構 造 を 見見つける 38
ホームワーク4 1. マインドマップを 作 ってみよう(50 点 ) 2. KJ 法 を 使 ってみよう(50 点 ) 39
5. 主 張 を 組 み 立立て 議 論論 する この 章 で 学 ぶこと 40
5.1 主 張 と 論論 証 責 任 レポートは 調 べ 学 習 ではない 日 本 人は 主 張 しないか? 41
主 張 したら 論論 証 責 任 が 生ずる 42
5.2 トゥールミンの 三 角ロジック 論論 証 の 方 法 43
ワラントはデータと 主 張 のギャップを 埋 める 同 じデータでもワラント 次 第 で 主 張 は 変 わる 44
5.3 議 論論 の 方 法 議 論論 の 目 的 45
反 対 する 方 法 (1) 反 駁 (Rebuttal) 46
(2) 質 疑 (Question) 47
(3) 反 論論 (Counter argument) 48
5.4 グループ 討 論論 のルール 人 格 と 主 張 の 分 離離 49
ファシリテータを 立立てる ホームワーク5 1. 主 張 を 作 ってみよう(30 点 ) 2. 三 角ロジックを 作 ってみよう(30 点 ) 3. 議 論論 を 挑 もう(40 点 ) 50
6. レポートを 書 く この 章 で 学 ぶこと 51
6.1 レポートの 構 成 レポートの 分 量量 序 論論 本 論論 結 論論 の3 部 構 成 52
6.2 序 論論 の 書 き 方 MintoのS- C- Qモデル 53
たとえば 日本における英語教育 という広いテーマであれば これを狭めて 小 学校における英語の必修化の是否 というトピックに絞ります 序論の最後の部分では このトピックを受けて 問いと主張を明確に述べます た とえば 小学校では 英語の授業を必修化するべきだろうか という問いを立て たならば 主張は 小学校での英語の授業を必修にするべきである あるいは する べきではない となります そうすると読者は その理由は と聞きたくなるの で それを次の本論で書いていくわけです 以上のS-C-Qモデルを 視覚化したものが図6.2です 図6.2 S-C-Qモデルによる序論の構成 S-C-Q モデルで書いた序論の例を下に示しましょう 約260字です 注 この例は 2011年以前に書かれたものです 序論 日本では中学校から外国語 特に英語が教えられてきた しかし それは受験科目 の1つとしての位置づけが強いため コミュニケーションの道具として使えるほどに はなっていない 長い時間をかけて英語教育をしているにもかかわらず 使えるよう にはなっていないという批判も多く聞かれる 状況 そうした状況の中 小学校で の英語教育が2011年度から導入されようとしている 焦点化 はたして 小学校高 学年において英語教育が必修という枠組みで行われることは良いことなのだろうか 問い この問題について 私は小学校での英語必修化に賛成の立場を取りたい 主張 54
6.3 本 論論 の 書 き 方 各 論論 も 三 角ロジックで 書 く 55
56
各論(3) 英語必修化の3番目の理由は 現代ではできるだけ外国の文化に親しんでおいた方 がよい(C3)ということである 現代はグローバルな時代である(D3) グローバルな世 界においては お互いに依存し合わなくては存続できない そのときに重要なのはお 互いの意思疎通である お互いが相手を理解し合い 尊重し合うためには お互いの 文化を理解することが必要である(W3) 6.4 結論論の書き 方 結論は 序論と本論の要約です 最後に自分の主張を繰り返して 力強く終わります 典型的には次のようなパターンでまとめましょう S: こんな社会的な状況がある C: このような状況の中で このことが問題になるだろう Q: この問題について 私は という主張をしたい D1: この主張の根拠の1番目は である D2: この主張の根拠の2番目は である D3: この主張の根拠の3番目は である だから 私は と主張するのである 繰り返し 省略可 結論の例を書いてみましょう 約160字です 結論 世界のグローバル化が進んでいる中(S) 小学校での英語の授業の必修化が検討され ている(C) 英語必修化を進めるべきであると私は考える(Q) その理由は 大人にな ったとき英語で困らないようにした方がいいこと(D1) 英語は海外に進出するときに 便利であること(D2) そして 外国の文化に親しむべきであること(D3)の3点であ る これらの理由により 小学校での英語必修化を支持したい 最後に レポートの例の全体を掲げておきましょう 57
5段落による1000字レポートの例 日本では中学校から外国語 特に英語が教えられてきた しかし それは受験科目 の1つとしての位置づけが強いため コミュニケーションの道具として使えるほどに はなっていない 長い時間をかけて英語教育をしているにもかかわらず 使えるよう にはなっていないという批判も多く聞かれる そうした状況の中 小学校での英語教 育が2011年度から導入されようとしている はたして 小学校高学年において英語教 育が必修という枠組みで行われることは良いことなのだろうか この問題について 私は小学校での英語必修化に賛成の立場を取りたい 小学校での英語必修化賛成の理由の1つ目は 大人になったとき英語で困らないよ うにした方がいいということである 大人になって外国旅行したときに 意思疎通で きない人が多いようだ 外国旅行で 基本的な意思疎通ができないと不便である で きれば不便なことは避けたい また 意思疎通ができれば 旅行を豊かな体験にする 可能性も広がってくる 英語必修化の2番目の理由は 英語は海外に進出するときに便利であるということ である 国際的な仕事の多くでは英語が共通語として使われている 海外での仕事 や 国内であっても外国人との共同作業の場合に たいていは英語が共通言語として 使われている このようなときに通訳や翻訳なしに仕事を進めることができれば 便 利であり より多くの能力を発揮することができる 英語必修化の3番目の理由は 現代では できるだけ外国の文化に親しんでおいた 方がよいということである 現代はグローバルな時代である グローバルな世界にお いては お互いに依存し合わなくては存続できない そのときに重要なのはお互いの 意思疎通である お互いが相手を理解し合い 尊重し合うためには お互いの文化を 理解することが必要である 世界のグローバル化が進んでいる中 小学校での英語の授業の必修化が検討されて いる 英語必修化を進めるべきであると私は考える その理由は 大人になったとき 英語で困らないようにした方がいいこと 英語は海外に進出するときに便利であるこ と そして 外国の文化に親しむべきであることの3点である これらの理由によ り 小学校での英語必修化を支持したい 6.5 推敲する 文章を書き上げたら 必ず推敲します 自分の文章のミスは自分では見つけにくい ので 他の人に見てもらうことを勧めます もし それができないときは 一晩 寝 かせて おいてから チェックしてください 必ず何らかのミスを見つけることでしょ う 文章のミスは どんなに小さなものであっても致命的です 漢字の変換ミスが1カ 所あるだけで 読み手は この文章を書いた人は推敲していないな ということを感 じ取ります その結果 文章の内容全体を信頼できなくなってしまうのです ですか 58
KISSの 原 則 長い 文は 短 い 文に 分 割 する 接 続 語 を 使 う 修 飾 語 近 接 の 原 則 59
体 言 止めは 使 わない 接 続 詞 副 詞 はひらがなで 書 く ホームワーク6 1. 序 論論 を 書 いてみよう(30 点 ) 2. 三 角ロジックを3つ 作 ろう(30 点 ) 3. 各 論論 を3つ 書 こう(30 点 ) 4. 結 論論 を 書 こう(10 点 ) 60
7. プレゼンテーションをする この 章 で 学 ぶこと 61
7.1 プレゼンテーションとは 何 か 情 報 量量 一 定 の 法 則 7.2 視 覚 的 なスライドを 作 る 自 動 的 に 字 を 読 んでしまう 性 質 62
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7.3 スピーチではストーリーを 語 る 原 稿 を 読 まない 発 声 姿 勢 視 線 指 し 棒 ポインター 64
時 間 を 守 る スライドの 枚 数 と 時 間 の 関 係 7.4 スライドの 作 成 65
7.5 ポスター 発 表 66
ホームワーク7 1. スライドを 作 ってみよう(50 点 ) 2. 5 分 間 スピーチをしよう(50 点 ) 67
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