Excel 入 門 - 2001 年 度 版 - 福 岡 工 業 大 学 情 報 工 学 部 情 報 工 学 科 柴 田 望 洋 BohYoh Shibata Fukuoka Institute of Technology
1 本 資 料 について 本 資 料 は 2001 年 度 福 岡 工 業 大 学 情 報 工 学 部 情 報 工 学 科 の 講 義 情 報 基 礎 ゼミナール の 補 助 テキストとして 福 岡 工 業 大 学 情 報 工 学 部 情 報 工 学 科 柴 田 望 洋 が 編 んだものであ る 参 考 文 献 引 用 文 献 等 は 資 料 の 最 後 にまとめて 示 す 諸 君 が 本 資 料 をファイルに 綴 じやすいように 私 と 研 究 室 の 学 生 達 ( 卒 研 生 と 大 学 院 生 )が 時 間 を 割 いて わざわざ 穴 を 開 けるという 作 業 をも 行 っている( 一 度 のパンチで 開 けることのできる 枚 数 は 限 られており 気 の 遠 くなるような 時 間 がかかっている) 必 ずB5のバインダーを 用 意 して きちんと 綴 じていただきたい 本 資 料 のプログラムを 含 むすべての 内 容 は 著 作 権 法 上 の 保 護 を 受 けており 著 作 権 者 である 柴 田 望 洋 の 許 諾 を 得 ることなく 無 断 で 複 写 複 製 をすることは 禁 じられている 本 資 料 は Microsoft 社 のワープロソフトウェアである Microsoft Word 2000 を 用 いて 作 成 した
2 はじめに Microsoft Excel は いわゆる 表 計 算 ソフト です 第 二 種 共 通 カリキュラム では 第 1 部 コンピュータの 利 用 中 の 第 2 章 コンピ ュータによる 処 理 で 表 計 算 ソフトの 体 験 実 習 に 関 して 以 下 のように 解 説 されていま す
3 元 に 戻 す( 直 前 に 行 った 操 作 を 取 り 消 す) Excel の 機 能 をいろいろ 試 す 前 に 絶 対 に 覚 えておくべき 操 作 があります それは 直 前 に 行 った 操 作 を 取 り 消 す 方 法 です Ctrl+Z 元 に 戻 す( 直 前 に 行 った 操 作 を 取 り 消 す) Ctrl キーを 押 しながら Z キーを 押 す 誤 った 操 作 などによって 文 字 を 消 してしまったとき 間 違 った 集 計 を 指 示 してしまっ たときなど あらゆる 局 面 で 重 宝 します これは Word と 同 様 です また カット&ペースト コピーの 方 法 なども Word と 同 様 です 3 行 C 列 セル 3C と 呼 ぶ A 列,B 列,C 列, 1 行,2 行,3 行, 個 々の 枠 (この 中 に 数 値 や 文 字 列 などのデータが 格 納 される) をセルと 呼 びます
4 ブック ワークシート アクティブセル 表 計 算 ソフトでは 縦 横 ( 列 と 行 )の 2 次 元 的 な 表 を 扱 うのが 基 本 です Excel では こ れをワークシートと 呼 びます なお データは 複 数 のワークシートからなることもあり ますから それはブックとして 構 成 されることになります(1 枚 もしくは 複 数 のワークシ ートから 構 成 されます) アクティブセルの 参 照 ( 番 号 ) アクティブセル 現 在 着 目 している 現 在 表 示 されているワークシート この 例 では ブックは Sheet1~Sheet3 の 三 つのワークシートから 構 成 されており その 内 の Sheet1 が 表 示 されています
5 はじめての Excel 気 の 良 いあなたは 1 月 ~6 月 に 5 人 の 友 達 にお 金 を 貸 しています そのお 金 を 集 計 し ましょう セル A1 に 学 籍 番 号 を セル C1 に 氏 名 を 打 ち 込 みます( 各 セルをクリックした 後 に キ ーボードで 打 ちこみましょう) ここでは レポートの 提 出 を 考 えて 学 籍 番 号 と 氏 名 を 打 ちこみました
6 1 セル B3 に 1 月 と 入 力 します 2 6 同 様 に 2 月 ~ 6 月 を 打 ちこむのは 大 変 です このような 場 合 は Excel の 自 動 入 力 の 機 能 を 使 います + 自 動 入 力 カーソル カーソルをアクティブセル(この 場 合 は B3)の 右 下 に 持 ってく るとカーソルの 形 が+に 変 わります これを 右 側 へドラッグする と 2 月, 3 月 と 自 動 入 力 されます ここでは G3 までドラッ グする(マウスの 左 ボタンを 押 したまま 動 かし G3 で 離 します)
7 5 人 の 友 人 の 名 前 をA4 からA8 に 貸 している 金 額 を B4 から G8 に 入 力 しましょう( 名 前 は 適 当 に 変 更 しましょう) さらに 集 計 の 準 備 として A9 および H4 に 合 計 と 入 力 し A10 および I4 に 平 均 と 入 力 しておきます
8 まず 1 月 の 合 計 を 求 めます マウスをクリックし アクティブセルを B9 とします その 後 Σボタン(オート SUM ボタン)を 押 します そうすると Excel が 集 計 すべき 範 囲 である B4~B8 を 自 動 判 別 し その 範 囲 が 点 線 で 囲 まれます さらに セル B9 には =SUM(B4,B8)と 表 示 されますが これは B4~B8 を 合 計 した 値 を 集 計 するという 式 です ここで Enter キーを 押 すと 集 計 が 行 われ セル B9 には 760 が 格 納 されます 同 様 に 2 月 ~6 月 の 合 計 を 求 めていきます 確 認 アクティブカーソルを 合 計 値 上 (B9~G9)にあるとき それぞれの 合 計 のための 数 式 が 表 示 されます
9 次 に 各 友 人 に 半 年 でいくら 貸 したかの 合 計 を 求 めましょう 求 め 方 は 先 ほどと 同 様 です 注 意 3 番 目 の 友 人 に 貸 している 金 額 の 合 計 を 求 めようとすると 下 の 図 のように 本 来 B6 から G6 までの 合 計 を 求 めなければならないのです Excel の 範 囲 特 定 機 能 が 判 断 を 誤 り 列 ( 縦 ) 方 向 の 合 計 をしようとしていることが 分 かります このような 場 合 は 利 用 者 が 正 しい 範 囲 へと 変 更 しなければなりません マウスをドラ ッグして 正 しい 範 囲 を 教 えましょう 各 友 人 に 半 年 でいくら 貸 したかの 合 計 値 を 5 人 分 合 計 することによって 全 体 の 合 計 を 求 めることができます なお このときも Excel の 範 囲 特 定 機 能 が 判 断 を 誤 りますから マウスを H8 から H4 へとドラッグして 正 しい 範 囲 を 教 えましょう
10 まずは 1 月 の 平 均 を 求 めます アクティブセルをB10 とし f x ボタンを 押 します そうすると 関 数 の 貼 り 付 け ダイアログボックスが 表 示 されます この 中 から 平 均 を 求 めるための 関 数 である AVERAGE を 選 択 し OK ボタンを 押 しま す そうすると 画 面 は 下 図 のよ うになり 新 しいダイアログが 表 示 されます ここでも 平 均 を 求 めるべき 範 囲 が 自 動 的 に 特 定 され B4~ B9 までの {60,130,70,500,760} が 平 均 されることが 表 示 されま す しかし 合 計 値 である B9 を 平 均 の 対 象 とするわけにはいき ません 範 囲 は B4~B8 でなけ ればなりません そこで この AVERAGE 画 面 をマウスでずらし 表 が 見 える 状 態 にし マウスで B4~B8 をドラッグします これで 正 しい 範 囲 の 指 定 が 完 了 です この 段 階 で OK ボタンを 押 します 後 は 同 様 です 各 月 と 各 友 人 の 平 均 を 求 めていきましょう
11 これで 表 は 完 成 しましたた 各 セルや 行 列 に 装 飾 を 施 してみましょう 一 部 のメ ニューは Word と 同 一 あるいは 類 似 しているので 分 かりやすいでしょう なお メニュー 書 式 - セル を 選 択 す ることによって セルの 書 式 を 自 由 に 変 更 する ことができます( 右 図 は 罫 線 ( 枠 )を 付 ける ための 設 定 画 面 である) 表 を 保 存 して 印 刷 を 行 いましょう この 操 作 も Word と 同 様 です
12 Excel の 活 用 合 計 や 平 均 は 式 として 入 力 されていますから 合 計 / 平 均 の 対 象 となるセルの 値 が 変 更 されると 瞬 時 に 合 計 / 平 均 値 が 更 新 されることを 確 認 しましょう 作 成 したワークシートを 元 に グラフを 作 りましょう まず グラフウィザードボタンをクリックします (wizard): ):): 魔 法 使 い 名 人 といった 意 味 の 単 語 です 最 近 のソフトウェアは グラフ プログラム ユーザインタフェースなどを 対 話 的 に 作 成 できる 機 能 があり それを 指 します
13 好 きなグラフの 形 式 を 選 んで 次 へ>ボタンをクリックします この 画 面 では グラフ 化 するデータの 範 囲 を 尋 ねられます ここでは 合 計 平 均 はグ ラフ 化 しませんから A3~G8 をマウスでドラッグして 指 定 します
14 次 へ>ボタンをクリックすると グラフオプションを 尋 ねられます グラフのタイトル X 軸 のタイトル Y 軸 のタイトルを 上 の 例 のように 入 力 し 次 へ> ボタンをクリックします 今 度 は グラフをどこに 表 示 するかを 尋 ねられます ここでは 表 を 格 納 しているワークシートである Sheet1 に 埋 めこみますから そのまま として 完 了 ボタンをクリックします
15 そうすると グラフがワークシート 中 に 埋 めこまれます グラフをドラッグして 適 当 な 場 所 に 移 動 させましょう( 表 と 重 ならないようにします) これでグラフは 完 成 です
16 参 考 文 献 1) Microsoft Excel97 のヘルプファイル, マイクロソフト 2) 楽 しいコンピュータライフ, 福 岡 工 業 大 学 情 報 処 理 センター