表 計 算 ソフトの 応 用 操 作 Microsoft Excel 2010 明 治 大 学 教 育 の 情 報 化 推 進 本 部 IZM20140417
目 次 1. 関 数 の 入 力... 3 1.1 関 数 とは... 3 1.2 関 数 の 挿 入... 4 1.3 関 数 の 入 力 方 法... 6 2 関 数 の 構 造... 8 2.1 引 数 の 種 類... 8 2.2 エラー 値... 9 2.3 算 術 演 算 子... 9 2.4 比 較 演 算 子...10 2.5 文 字 列 演 算 子...10 2.6 参 照 演 算 子...10 3 よく 使 う 関 数...11 3.1 COUNT 関 数 ( 統 計 )...11 3.1.1 COUNT...11 3.1.2 COUNTIF...14 3.1.3 COUNTA...16 3.2 IF 関 数 と 関 数 のネスト...17 3.2.1 IF( 論 理 )...17 3.2.2 SUMIF( 数 学 / 三 角 )...20 3.3 LOOKUP 関 数...22 3.3.1 VLOOKUP( 検 索 / 行 列 )...22 4 表 を 見 やすくする 修 飾 書 式...25 4.1 条 件 付 き 書 式...25 4.1.1 セルの 値 による 条 件 付 け...25 4.1.2 数 式 による 条 件 付 け...26 5 その 他 の 関 数...28 2
1. 関 数 の 入 力 1.1 関 数 とは 関 数 とは 目 的 の 処 理 を 行 うためにあらかじめ 用 意 されている 数 式 のことです Excel の 関 数 は 複 雑 な 処 理 を 簡 単 にできるように プログラムであらかじめ 組 み 込 まれています 例 セル[A1]からセル[A10]までの 合 計 を 計 算 する 場 合 演 算 子 を 使 う( 図 1-1) =A1+A2+A3+A4+A5+A6+A7+A8+A9+A10 図 1-1 関 数 を 使 う( 図 1-2) =SUM(A1:A10) 図 1-2 3
1.2 関 数 の 挿 入 Excel 応 用 操 作 講 習 会.xlsx ファイルを 開 き 関 数 の 入 力 方 法 というワークシートを 開 いてください ( 図 1-3) をクリック( 図 1-4) またはメニューバーの 数 式 タブの 関 数 の 挿 入 をクリックすると 図 1-5 が 表 示 されます 図 1-3 横 幅 が 広 がる 行 幅 が 広 がる 図 1-4 図 1-5 関 数 は 財 務 日 付 / 時 刻 数 学 / 三 角 統 計 検 索 / 行 列 データベース 文 字 列 操 作 論 理 情 報 エンジニアリング キューブ の11 種 類 に 分 類 されています すべて 表 示 を 選 択 すると 分 類 名 に 関 係 なく 用 意 されているすべての 関 数 名 が 表 示 されます 最 近 使 用 した 関 数 を 選 択 すると 自 分 が 最 近 使 った 関 数 名 が 表 示 されます 4
キーワードを 入 力 して 目 的 の 関 数 を 検 索 することができます 図 1-6 選 択 した 関 数 のヘルプが 表 示 され 関 数 の 使 い 方 を 調 べることが できます 関 数 名 を 頭 文 字 で 検 索 する 関 数 名 の 欄 はアルファベット 順 に 並 んでいます 例 えば RANK という 関 数 を 探 す 場 合 [ 関 数 の 分 類 ] 欄 を すべて 表 示 にする [ 関 数 名 ] 欄 をクリック キーボードの 半 角 英 数 で R と 入 力 R から 始 まる 関 数 が 昇 順 で 表 示 される または RANK とすばやく 入 力 RANK が 最 上 段 に 表 示 される 5
1.3 関 数 の 入 力 方 法 1) から 関 数 の 挿 入 ダイアログボックスを 利 用 して 入 力 する 方 法 ここでは 例 としてセル[F10]に3つの 列 の 平 均 を 求 めます 1 平 均 を 求 めるセル[F10]をアクティブにする 2 ボタンをクリック 図 1-7 3 AVERAGE をクリック OK をクリック 図 1-8 図 1-9 4 数 値 1をアクティブにして このマークをクリック マウスで 範 囲 を 選 択 もう 一 度 このマークをクリック 5ワークシートの3つの 範 囲 を 選 択 [OK]をクリック 図 1-10 ここに 結 果 が 表 示 されます 6
2)キーボードから 入 力 する 方 法 ( 直 接 入 力 ) 関 数 式 を 数 式 バー または セルに 入 力 します 関 数 名 引 数 はかっこ ( )で 囲 む 範 囲 はコロン : で 区 切 る =AVERAGE(A3:A10,B3:B10,C3:C10) 引 数 はカンマ, で 区 切 る 関 数 や 数 式 は 必 ず 等 号 = から 始 まります 関 数 は 括 弧 で 囲 まれた 引 数 ( ひきすう と 読 む)で 構 成 されます 関 数 括 弧 演 算 子 には 半 角 の 英 数 字 記 号 のみを 使 用 します このようにキーボードから 入 力 する 方 法 は 関 数 の 構 造 書 式 スペルなどを 覚 えていないと 入 力 ができな い 為 初 心 者 にとっては 少 し 難 しい 方 法 です このテキストでは 関 数 の 挿 入 ダイアログボックスを 利 用 した 入 力 方 法 を 紹 介 していきます 7
2 関 数 の 構 造 2.1 引 数 の 種 類 関 数 の 種 類 によって 引 数 として 使 うことができます 引 数 の 種 類 ( 型 ) 説 明 数 値 整 数 小 数 など 文 字 列 " 文 字 列 " とダブルクォーテーションで 囲 む 1 論 理 値 TRUE( 真 )または FALSE( 偽 ) 配 列 複 数 のデータをひとつの 集 合 体 として 扱 うもの エラー 値 ### #N/A などのエラー 値 2 セル 参 照 セル(A1) またはセルの 範 囲 (A1:B6) 数 式 10+20 などの 数 式 関 数 引 数 に 関 数 を 用 いることができる 入 れ 子 (ネスト)という その 他 定 義 された 名 前 など セル 範 囲 につけられた 名 前 など 1 関 数 の 中 で 文 字 列 を 入 力 する 際 には " ダブルクォーテーションを 用 いましたが セル 内 に 文 字 列 を 表 示 させるときには シングルクォーテーションを 用 います 例 =1+2 という 文 字 列 を 表 示 させるときには =1+2 と 入 力 する 2 関 数 を 入 力 する 際 に 誤 った 数 値 や 引 数 を 指 定 してエラー 値 が 表 示 された 場 合 数 式 に 何 らかの 間 違 いが 存 在 するので 該 当 セルの 数 式 を 再 編 集 してください 8
2.2 エラー 値 エラー 値 説 明 #### シャープ セルの 幅 より 長 い 値 や 文 字 列 が 入 力 されていたり マイナスの 日 付 が 入 力 されていたりする 場 合 に 表 示 されます #DIV/0! ディバイディッド バイ ゼロ 数 式 で 0 で 割 り 算 した(0 で 除 算 ) 場 合 に 表 示 されます #N/A ノー アサイン #NAME? ネーム 関 数 や 数 式 に 使 用 できる 値 がない 場 合 に 表 示 されます Excel で 認 識 できない 名 前 (セルや 関 数 の 名 前 が 間 違 っている)を 使 った 場 合 に 表 示 されます #NULL! ヌル 指 定 した 2 つのセル 範 囲 に 共 通 部 分 がない 場 合 に 表 示 されます #NUM! ナンバー #REF! リファレンス #VALUE! バリュー 数 式 中 のセル 参 照 や 引 数 が 無 効 な 場 合 に 表 示 されます 参 照 しているセルが 削 除 されている または 他 の 数 式 が 参 照 して いるセルに 別 のセルが 貼 り 付 けられている 場 合 に 表 示 されます 数 式 中 で 数 値 を 入 力 すべきセルに 文 字 列 が 入 力 されている 場 合 などに 表 示 されます 次 に 関 数 を 含 む 数 式 で 利 用 する 数 式 演 算 子 を 示 します これらを 入 力 するときは 半 角 で 入 力 します 2.3 算 術 演 算 子 種 類 内 容 例 + 加 算 1+2 - 減 算 または 負 の 数 3-1 * 乗 算 2*3 / 除 算 6/3 ^ 累 乗 10^3(10*10*10 と 同 じ) 9
2.4 比 較 演 算 子 2 つの 値 を 比 較 し 判 定 するときに 使 用 します 種 類 内 容 例 =( 等 号 ) 左 辺 と 右 辺 が 等 しい A1=B1 >(~より 大 きい) 左 辺 が 右 辺 より 大 きい A1>B1 <(~より 小 さい) 左 辺 が 右 辺 より 小 さい A1<B1 >=(~ 以 上 ) 左 辺 は 右 辺 以 上 A1>=B1 <=(~ 以 下 ) 左 辺 は 右 辺 以 下 A1<=B1 <>( 不 等 号 ) 左 辺 と 右 辺 は 等 しくない A1<>B1 2.5 文 字 列 演 算 子 複 数 の 文 字 列 を 結 合 するときに 使 います 種 類 内 容 例 " 山 田 "&" 太 郎 "は & 2 つの 文 字 列 の 結 合 連 結 して 1 つの 連 山 田 太 郎 (アンパサンド) 続 する 文 字 列 の 値 を 作 成 する となります 2.6 参 照 演 算 子 種 類 内 容 例 : (コロン), (カンマ) セル 範 囲 を 指 定 する 参 照 演 算 子 セル 参 照 コロンで 結 ぶことでその 範 囲 をひ とつの 参 照 とする 複 数 の 参 照 の 参 照 演 算 子 関 数 の 引 数 との 間 に 使 う A1:A10 SUM(A1,A3:A10) 10
3 よく 使 う 関 数 3.1 COUNT 関 数 ( 統 計 ) 3.1.1 COUNT COUNT( 値 1, 値 2,...) 指 定 した 値 の 個 数 の 合 計 を 返 します 値 は1~255 個 まで 指 定 できます エラー 値 数 値 に 変 換 できない 文 字 列 空 白 セル 論 理 値 は 合 計 の 対 象 になりません エラー 値 等 の 個 数 の 合 計 は COUNTA 関 数 (3.1.3)を 用 いてください 値 :データの 個 数 を 求 める 値 セル セルの 範 囲 参 照 セル 数 値 日 付 数 値 を 表 す 数 式 例 出 席 日 数 を 数 える( 出 席 時 刻 が 入 力 されているセルの 合 計 を 表 示 させる) 図 3-1 シート 名 よく 使 う 関 数 ( 練 習 用 ) タブをクリックしてください ここで 阿 久 津 さんの 出 席 日 数 を 数 えてみましょう セル[I5]をアクティブにします ( 図 3-1) 数 式 バーの 左 の を 押 します ( 図 3-2) 図 3-2 11
図 3-3 関 数 の 挿 入 が 開 き 関 数 名 から COUNT を 選 択 し OK を 押 します ( 図 3-3) すると 以 下 のように 関 数 の 引 数 が 開 きます ( 図 3-4) 阿 久 津 さんの 8 月 1 日 から 8 月 5 日 までの 出 席 時 刻 の 入 力 されているセルを 選 択 します 図 3-4 出 席 日 数 の 欄 に 4 と 表 示 されれば 成 功 です 12
同 時 にセル[I5]に 日 という 単 位 を 表 示 してみましょう セル[I5]をクリックし 数 式 バーを 確 認 してください =COUNT(D5:H5 の 後 ろに 直 接 &" 日 " と 入 力 して Enter キーで 入 力 を 確 定 します 図 3-5 阿 久 津 さんの 出 席 日 数 が 4 日 と 表 示 されているのを 確 認 してください 正 しく 入 力 できたら10 行 目 までコピーしてください このように 数 式 バーの 直 接 入 力 は 用 途 に 応 じて 使 い 分 けてください ここまでの 操 作 でセル[I5]には 下 記 が 入 力 されます =COUNT(D5:H5)&" 日 " 13
3.1.2 COUNTIF 条 件 にあったセルだけ 抽 出 し 個 数 を 求 める COUNTIF( 範 囲, 検 索 条 件 ) COUNTIF 関 数 は 条 件 をひとつしか 指 定 できません 複 数 の 条 件 を 指 定 する 場 合 は COUNTIFS 関 数 を 用 いま す 範 囲 :データの 個 数 を 求 めるセル 範 囲 検 索 条 件 : 検 索 する 数 値 (またはセル 参 照 や 文 字 列 数 式 ) 検 索 条 件 には 検 索 したいセルを 定 義 する 数 値 文 字 列 式 で 指 定 します 式 や 文 字 列 で 検 索 条 件 を 指 定 す る 場 合 には " 半 角 のダブルクォーテーションで 囲 む 必 要 があります 例 平 均 点 以 上 の 得 点 を 取 った 受 講 者 の 人 数 を 数 える 図 3-6 1.3(P6)の 説 明 を 参 考 にしてセル[C13]に 得 点 の 平 均 を 求 めてください 平 均 点 は76.7となります このデータから 平 均 点 以 上 の 人 数 を 数 える 関 数 をセル[C15]に 設 定 します セル[C15]をアクティブにしてください 14
関 数 の 分 類 ( 統 計 またはすべて 表 示 ) 関 数 名 COUNTIF 下 記 のように 必 要 な 入 力 をしてください 得 点 の 列 を 選 択 [C13]( 平 均 点 が 表 示 さ れているセル)よりも 大 き い という 意 味 です 図 3-7 平 均 点 以 上 の 人 が 3 と 表 示 されれば 正 解 です COUNT で 単 位 に 人 と 付 けたように ここでも 同 様 に &" 人 " を 追 加 して 人 を 付 けてください セル[C15]の 数 式 バーには 下 記 が 入 力 されます =COUNTIF(J5:J10,">="&C13)& " 人 " 15
3.1.3 COUNTA COUNTA( 値 1, 値 2,...) 指 定 した 値 の 空 白 でないセル( 数 値 文 字 )の 個 数 の 合 計 を 返 します 値 :データの 個 数 を 求 める 値 セル セルの 範 囲 参 照 セル 数 値 日 付 数 値 を 表 す 数 式 例 受 講 者 の 人 数 を 数 える ここでは 範 囲 内 に 入 力 されている 個 数 を 表 示 させることで [B5]から[B10]までの 受 講 者 数 を 数 えます セル[C14]をアクティブにする ( 図 3-8) 統 計 COUNTA を 選 択 OK 図 3-8 表 示 された 画 面 で 値 1 欄 に 氏 名 の 列 (B5:B10)を 選 択 OK セル[C14]のまま 数 式 バーをクリック 関 数 式 の 後 に &" 人 " と 入 力 Enter 受 講 者 数 が 6 人 と 表 示 されれば 正 解 です =COUNTA(B5:B10)&" 人 " 16
3.2 IF 関 数 と 関 数 のネスト 3.2.1 IF( 論 理 ) IF 関 数 は 指 定 条 件 ( 論 理 式 )によって 対 象 が 真 (TRUE)か 偽 (FALSE)かを 判 定 し それぞれに 指 定 した 値 を 返 すものです IF( 論 理 式, 真 の 場 合, 偽 の 場 合 ) 論 理 式 : 真 偽 を 判 断 する 数 式 真 の 場 合 : 論 理 式 の 結 果 が 真 の 場 合 の 処 理 偽 の 場 合 : 論 理 式 の 結 果 が 偽 の 場 合 の 処 理 < 関 数 のネスト> 一 つのセルの 中 に 複 数 の 関 数 を 使 い 組 み 合 わせることを 関 数 のネスト( 入 れ 子 )といいます 同 じ 関 数 を 何 度 も 使 用 したり 別 の 関 数 と 組 み 合 わせて 使 うことができます 引 数 に AND または OR 関 数 を 使 って 関 数 を 組 み 合 わせたりする 事 もできます Excel2007 では 関 数 のネストは 最 大 64 階 層 まで 可 能 です ここでは IF 関 数 を 3 回 ネストしてみます 例 得 点 が90 点 以 上 なら 優 平 均 点 以 上 ならば 良 70 点 以 上 なら 可 そうでなければ 不 可 と 表 示 する 図 3-9 図 3 では 阿 久 津 さんの 合 否 の 関 数 を 設 定 します [K5]をアクティブ 論 理 またはすべて 表 示 IF を 選 択 IF 関 数 の 関 数 の 引 数 ダイアログボックスが 開 きます 17
まず90 点 以 上 の 場 合 優 と 表 示 されるようにします 1~5の 以 下 の 手 順 で 入 力 します 1 J5>=90 2 " 優 " と 入 力 " " は 自 動 的 に 入 力 される 3この 欄 をクリックし アクティブにする 図 3-10 4ダイアログボックスが 開 いた 状 態 で ここをクリック 5プルダウンリストより IF を 選 択 図 3-11 6 新 たに IF 関 数 のダイアログ ボックスが 開 く 図 3-12 続 いて このダイアログボックスに 平 均 点 以 上 なら 良 と 設 定 します 7~9( 図 3-13) 18
7J5>=$C$13 J5が 平 均 点 以 上 と 入 力 する この 時 C13( 平 均 点 のセル)は 絶 対 参 照 F4キー1 回 8" 良 " と 入 力 図 3-13 9 偽 の 場 合 欄 をアクティブにする 次 に4と 同 じ 操 作 で 新 しい[IF] 関 数 の 関 数 の 引 数 ダイアログボックスを 開 き 以 下 同 様 の 操 作 で70 点 以 上 なら 可 そうでなければ 不 可 と 表 示 されるように 入 力 し 最 後 に OK をクリックします ( 図 3-14) 図 3-14 阿 久 津 さんの 得 点 は86 点 ですので[K5]に 良 と 表 示 されれば 正 解 です 数 式 バーには 以 下 のように 入 力 されます =IF(J5>=90," 優 ",IF(J5>=$C$13," 良 ",IF(J5>=70," 可 "," 不 可 "))) 正 しく 入 力 されたら[K10]までコピーしてください 19
3.2.2 SUMIF( 数 学 / 三 角 ) 条 件 にあったセルだけを 抽 出 し 合 計 を 求 めることができます また 条 件 をつけることができますが 条 件 をひとつしか 指 定 できないので 複 数 の 条 件 を 指 定 する 場 合 には SUMIFS 関 数 を 用 います SUMIF( 範 囲, 検 索 条 件, 合 計 範 囲 ) 範 囲 : 検 索 対 象 となるセル 範 囲 検 索 条 件 : 検 索 する 文 字 列 (またはセル 参 照 や 数 値 数 式 ) 合 計 範 囲 : 検 索 条 件 が 満 たされたとき 合 計 されるセル 範 囲 例 A 班 B 班 の 得 点 の 合 計 を 求 める ここでは [C5]~[C10]の 班 の 名 前 をもとに [J5]~[J10]に 入 力 された 得 点 の 班 ごとの 合 計 を 求 めます セル[C17]をアクティブにしてください ( 図 3-15) 図 4 図 3-15 20
数 学 / 三 角 またはすべて 表 示 SUMIF ダイアログボックスに 下 記 の 通 り 入 力 し[OK]をクリックします ( 図 3-16) C5:C10 班 の 列 を 選 択 半 角 大 文 字 で "A" 入 力 班 の 列 で 入 力 した 全 く 同 じ 文 字 J5:J10 得 点 の 列 を 選 択 図 3-16 A 班 の 合 計 が261と 表 示 されたら 正 解 です 数 式 バーには 下 記 が 入 力 されます =SUMIF(C5:C10, "A",J5:J10) 同 様 にセル[C18]にB 班 合 計 を 算 出 する 関 数 を 入 力 してください (199と 表 示 されます) 21
3.3 LOOKUP 関 数 3.3.1 VLOOKUP( 検 索 / 行 列 ) VLOOKUP 関 数 は リストや 表 の 指 定 した 範 囲 の 中 で 左 端 の 列 内 から 検 索 値 を 検 索 し 指 定 した 列 からそれに 該 当 するデータを 返 す 関 数 です 列 ラベルがあり 列 毎 にデータが 入 力 されたリスト 形 式 の 表 の 検 索 に 用 います VLOOKUP 関 数 ( 垂 直 方 向 ) HLOOKUP 関 数 ( 水 平 方 向 ) VLOOKUP( 検 索 値, 範 囲, 列 番 号, 検 索 の 型 ) 検 索 値 : 検 索 するときにキーとなるコードや 番 号 を 入 力 するセルを 指 定 する 範 囲 : 参 照 表 の 範 囲 を 指 定 する ただし 参 照 表 の 左 端 の 列 にキーとなるコードや 番 号 を 入 力 する 必 要 があります また 数 式 のコピーを 行 うときのために 絶 対 参 照 で 指 定 しましょう 列 番 号 : 参 照 表 の 左 端 からの 列 番 号 を 指 定 する 検 索 の 型 : FALSE または TRUE を 指 定 する 検 索 の 型 検 索 目 的 指 定 理 論 値 理 論 値 の 代 用 データの 並 べ 替 え 完 全 に 一 致 する 値 だけを 検 索 FALSE 0(ゼロ) 完 全 に 一 致 するので 必 要 なし 完 全 に 一 致 しない 場 合 は 検 索 値 未 満 での 最 大 値 を 検 索 TRUE 省 略 または 0(ゼロ) 以 外 の 値 左 ( 上 ) 端 の 列 を 基 準 に 昇 順 ( 小 さい 順 )に 並 べ 替 え 22
例 評 価 に 従 って 景 品 を 選 択 する 図 3-17 VLOOKUP を 使 って K 列 の 合 否 に 応 じて[B21]~[C24]の 景 品 表 より 該 当 する 景 品 を 検 索 し L 列 に 表 示 します ( 図 3-17) セル[L5]をアクティブにしてください 検 索 / 行 列 またはすべて 表 示 VLOOKUP を 選 択 OK ( 図 3-18) 図 3-18 23
VLOOKUP のダイアログボックスが 表 示 される 下 記 の 通 りに 入 力 し 最 後 に OK をクリックする ( 図 3-19) K5 合 否 のセル $B$21:$C$24 景 品 表 の 範 囲 を 選 択 絶 対 値 にする F4キー1 回 景 品 表 の 何 列 目 を 表 示 させるか False( 完 全 一 致 の 場 合 のみ 表 示 )を 入 力 図 3-19 列 番 号 は 範 囲 の 左 端 から1 2 と 数 える この 場 合 セル[L5]に 表 示 させたい 列 番 号 は2 セル[L15]に 明 大 ノート と 表 示 されれば 正 解 です 数 式 バーには 下 記 のように 表 示 されます =VLOOKUP(K5,$B$21:$C$24,2,FALSE) L 列 の10 行 目 までコピーしてください 24
4 表 を 見 やすくする 修 飾 書 式 4.1 条 件 付 き 書 式 4.1.1 セルの 値 による 条 件 付 け Excel では 条 件 によって 自 動 的 にセルやフォントの 色 を 変 えることができます 例 出 席 日 数 4 日 を[ 濃 い 赤 の 文 字 明 るい 赤 の 背 景 ]で 表 示 する 出 席 日 数 を 範 囲 選 択 してください (I5:I10)( 図 4-1) ホーム タブ 条 件 付 き 書 式 をクリックします セルの 強 調 表 示 ルール 指 定 の 値 に 等 しい をクリック 図 4-1 下 記 の 通 りに 入 力 して OK をクリック 4 日 と 入 力 この 場 合 4 は 半 角 英 数 字 で 入 力 すること 図 4-2 画 面 上 で 文 字 の 色 と 背 景 が 変 わったことを 確 認 してください 書 式 は 他 にも 色 々 選 択 できますので 各 自 で 試 してください 条 件 付 き 書 式 で 設 定 した 書 式 は 条 件 付 き 書 式 ルールのクリア で 消 すことができます 25
4.1.2 数 式 による 条 件 付 け 条 件 付 き 書 式 では セルの 値 だけでなく 数 式 を 使 うこともできます 例 一 行 おきにセルに 色 をつける 図 4-3 上 の 表 のように 罫 線 の 代 わりに 一 行 おきに 色 をつけると 見 やすくなることがあります ( 図 4-3) 条 件 付 き 書 式 の 条 件 には セルの 値 だけでなく 数 式 も 使 うことができます ここで 使 う 関 数 は2つ MOD ROW です MOD(セル, 割 る 数 ) MOD 関 数 は 除 算 ( 割 り 算 )の 余 りを 求 める 関 数 です ROW(セル) ROW 関 数 は 引 数 に 指 定 したセルの 行 番 号 を 返 します 引 数 を 省 略 するとそのセルの 行 番 号 を 返 します 着 色 したい 範 囲 を 選 択 条 件 付 き 書 式 新 しいルール を 選 択 します ( 図 4-4) 図 4-4 26
クリック 行 番 号 を2で 割 って あまりが0なら 色 をつける 書 式 塗 りつぶし タブ 背 景 色 の 色 を 選 択 OK 書 式 を 設 定 後 最 後 に OK をクリック 図 4-5 選 択 された 範 囲 にストライプの 背 景 が 表 示 されます 選 択 された 範 囲 内 で 行 の 挿 入 削 除 を 行 うと 自 動 的 に 背 景 色 が 変 更 されます また 書 式 設 定 の 数 字 を3 4 と 変 えることで 好 みの 行 に 色 をつけることができます 新 しい 書 式 ルールに 設 定 する 数 式 は 下 記 の 通 りです =MOD(ROW(),2)=0 27
5 その 他 の 関 数 分 類 関 数 SIN ( 数 値 ) 説 明 利 用 例 指 定 した 角 度 のサインを 返 します ( 数 値 ) 角 度 は ラジアンを 単 位 として 指 定 し 30 度 のサイン ます を 求 めます 数 式 結 果 =SIN(RADIANS(30)) 0.5 COS ( 数 値 ) TAN ( 数 値 ) 三 角 関 数 ASIN ( 数 値 ) 指 定 された 角 度 のコサインを 返 しま す 60 度 のコサイ ( 数 値 ) 角 度 は ラジアンを 単 位 として 指 定 し ンを 求 めます ます 指 定 された 角 度 のタンジェントを 返 し ます 45 度 のタン ( 数 値 ) 角 度 は ラジアンを 単 位 として 指 定 し ジェントを 求 め ます ます 数 値 のアークサインを 返 します ( 数 値 )は 求 める 角 度 のサインの 値 を -1 1 の 範 囲 で 指 定 します -0.5 のアーク サインを 角 度 で 求 めます =COS(RADIANS(60)) 0.5 =TAN(45*PI()/180) 1 =DEGREES(ASIN(-0.5)) -30 ACOS ( 数 値 ) 数 値 のアークコサインを 返 します ( 数 値 )は 求 める 角 度 のコサインの 値 を -1 1 の 範 囲 で 指 定 します -0.5 のアーク コサインを 角 度 で 求 めます =DEGREES(ACOS(-0.5)) 120 ATAN ( 数 値 ) SQRT ( 数 値 ) 数 値 のアークタンジェントを 返 しま す ( 数 値 )は 求 める 角 度 のタンジェントの 値 を 指 定 します 正 の 平 方 根 を 返 します ( 数 値 )は 平 方 根 を 求 める 数 値 を 指 定 し ます 1 のアークタン ジェントを 角 度 で 求 めます 16 の 平 方 根 を 求 めます =DEGREES(ATAN(1)) 45 =SQRT(16) 4 円 周 率 PI () RADIANS ( 角 度 ) します 円 周 率 π を 返 します 数 値 の 精 度 は 15 桁 です 度 をラジアンに 変 換 します ( 角 度 )は ラジアンに 変 換 する 角 度 を 指 定 円 周 率 π の 近 似 値 を 求 めま す 270 度 をラジ アンに 変 換 し ます =PI() 3.141592654 =RADIANS(270) 4.71238898 LN ( 数 値 ) 数 値 の 自 然 対 数 を 返 します ( 数 値 )は 自 然 対 数 を 求 める 正 の 実 数 を 指 定 します 86 の 自 然 対 数 を 求 めます =LN(86) 4.454347296 LOG ( 数 値, 底 ) 指 数 対 数 LOG10 ( 数 値 ) EXP ( 数 値 ) 絶 対 値 ABS ( 数 値 ) 指 定 された 数 を 底 とする 数 値 の 対 数 を 返 します ( 数 値 )は 対 数 を 求 める 正 の 実 数 を 指 定 します ( 底 )は 対 数 の 底 を 指 定 します 省 略 すると10を 指 定 したと 見 なされます 10 を 底 とする 数 値 の 対 数 ( 常 用 対 数 ) を 返 します ( 数 値 )は 10 を 底 とする 対 数 ( 常 用 対 数 ) を 求 める 正 の 実 数 を 指 定 します 2 を 底 とする 8 の 対 数 を 求 め ます =LOG(8, 2) 3 10 を 底 とする 86 の 対 数 を 求 =LOG10(86) 1.934498451 めます eを 底 とする 数 値 の 累 乗 を 返 します ( 数 値 )は e を 底 とする 累 乗 の 指 数 を 指 定 し 定 数 e の 近 似 =EXP(1) 2.718281828 ます 値 を 求 めます 数 値 の 絶 対 値 を 返 します ( 数 値 ) は 絶 対 値 を 求 める 実 数 を 指 定 しま -2 の 絶 対 値 を =ABS(-2) 2 す 求 めます 28