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ICRU 紹 介 及 び NBCテロリズムの 病 院 での 初 期 対 応 第 8 回 放 射 線 放 射 能 中 性 子 計 測 クラブ 2009 年 5 月 27 日 つくば 市 ( 独 ) 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 被 ばく 医 療 部 立 崎 英 夫 Hand out HP

国 際 放 射 線 単 位 測 定 委 員 会 (ICRU) 紹 介 ICRU: International Commission on Radiation Units and Measurements 立 崎 英 夫 放 医 研 被 ばく 医 療 部

ICRU 組 織 紹 介 ICRU: International Commission on Radiation Units and Measurements, Incorporation, 国 際 放 射 線 単 位 測 定 委 員 会 設 立 :1925 年 法 人 格 :State of Delaware, USAの 非 営 利 法 人 本 部 : Bethesda, Maryland, USA.

ICRU 協 力 機 関 ISR(International Society of Radiology)の 下 部 組 織 の 位 置 づけ 以 下 の 機 関 と 公 式 の 協 力 関 係 ICRP WHO IAEA UNSCEAR ISO

ICRU 主 たる 目 的 (a) developing internationally accepted scientific recommendations and standards for quantities, units and measurement, and reporting techniques for the use of radiation in science, medicine and industry, and for radiation protection; 勧 告 書 (ICRUレポート) (b) publishing reports and periodicals or otherwise disseminating and exchanging scientific information, findings and conclusions regarding radiation and radiology; and 情 報 交 換 (c) honoring and promoting outstanding achievement in the fields of fundamental measurements and/or the advancement of applications of ionizing and non-ionizing radiation, radiology and radiobiology. グレイメダル

Recommendations レポート( 勧 告 書 )の 内 容 Quantities and Units of radiation and radioactivity, Procedures suitable for the measurement and application of these quantities in clinical radiology and radiobiology, and Physical data needed in the application of these procedures, the use of which tends to assure uniformity in reporting.

レポート 委 員 会 レポート 作 成 Co-ChairmenChairmen Members Consultants Sponsors (main commission) Critical reviewers (main commission) 主 委 員 会 で 中 間 検 討 ー> 主 委 員 会 で 承 認 Annals of ICRU( ( 雑 誌 )としてOUPより 出 版 年 2 冊 程 度

放 射 線 治 療 のための 新 しい 線 量 処 方 の 方 法

Isodose distribution - prostate (From ICRU report 62, Appendix 2, 1999)

放 射 線 治 療 の 進 歩 (Conventional): 従 来 の 治 療 (3D) conformal radiation therapy: IMRT (intensity-modulated radiation therapy): TomoTherapy: 原 体 照 射 法 強 度 変 調 放 射 線 治 療 トモセラピー[ 商 標 ]

ICRU report 78 Prescribing, Recording, and Reporting Proton- Beam Therapy J ICRU, 7(2), 2007

Patient with cancer 腫 瘍 を 持 った 患 者 No OAR GTV CTV body

Conventional way of treatment planning CT 上 でターゲットの 輪 郭 を 描 く GTV deliniate CTV deliniate

Conventional way PTV set CTV

Conventional way Human Staff (MP, MD) Set field(s) 照 射 野 を 決 定 Aim to Point in CTV=60Gy

Dose distribution 線 量 分 布 52Gy 55Gy 60Gy 50Gy PTV ターゲット 内 の 線 量 は 一 定 でない

Conventional way Set field(s) ICRU reference point=60gy

DVH base way Delineation same PTV CTV

Dose distribution 線 量 分 布 とDVH 52Gy 55Gy 60Gy 50Gy GTV

Dose Volume Histogram (DVH) 量 体 積 ヒストグラム 120 100 80 60 40 GTV PTV OAR 20 0 10Gy 20Gy 30Gy 40Gy 50Gy 60Gy 70Gy

NBCテロリズムの 病 院 での 初 期 対 応 ( 独 ) 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 被 ばく 医 療 部 立 崎 英 夫

内 容 核 放 射 線 テロとは? 病 院 での 初 期 対 応 優 先 度 トリアージ プロトコール 実 際 の 情 況

N NBC 核 放 射 線 テロ 小 規 模 核 兵 器 (IND: Improvised Nuclear Devices) 原 子 力 施 設 への 破 壊 行 為 放 射 性 物 質 の 散 布 (RDD: Radiological i l Dispersal Devices) Dirty Bomb 等 放 射 性 物 質 の 放 置

放 射 性 物 質 の 散 布 放 置 Rdil Radiological i ldi dispersal ld device, RDD 少 量 ~ 限 局 した 線 源 散 布 方 法 小 型 容 器 (ビン 箱 スーツケース 大 のコンテナ) 液 体 > 貯 水 池 や 公 共 の 場 に 撒 く 自 転 車 自 動 車 飛 行 機 から 散 布 外 部 被 ばく 線 量 は 大 きくないが 汚 染 を 引 き 起 こす 主 に 心 理 的 効 果 大 量 の 線 源 爆 発 物 利 用 (dirty bomb) 透 過 力 の 高 い 放 射 線 を 出 す 大 線 源 は 取 扱 困 難 固 体 のペレットや 粉 ただし 液 体 ガスも 可 能 市 街 地 の 数 ブロック 放 射 性 物 質 の 放 置

千 葉 県 市 原 市 イリジウム-192 所 在 不 明 事 件 2008 年 4 月 7 日 千 葉 県 市 原 市 の 非 破 壊 検 査 京 葉 営 業 所 の 保 管 庫 から 370 GBq Ir-192 線 源 のはいった 格 納 容 器 が 盗 難 されました Ir-192は 金 属 片 でγ 線 ( 平 均 エネルギー0.35MeV)とβ 線 を 出 します 半 減 期 は 約 74 日 です 線 源 容 器 ( 容 器 寸 法 : 長 さ 約 40 cmx 直 径 約 27 cm 重 量 : 約 22 kg) 棒 状 の 先 端 が 線 源 部 分 ( 長 さ 約 17cm 直 径 約 0.7cm)

使 用 許 可 届 出 事 業 所 数 ( 機 関 別 利 用 形 態 別 )2000 年 3 月 利 用 形 態 総 数 延 べ 計 機 関 非 密 封 RI 密 封 RI 発 生 器 総 数 4,960 943 4,169 816 医 療 機 関 教 育 機 関 研 究 機 関 民 間 企 業 808 470 784 1,877 85 318 398 109 471 331 571 1,790 645 35 その 他 の 機 関 1,021 33 1,006 6 62 68

病 院 での 初 期 対 応

原 子 力 災 害 との 差 異 想 定 される 犠 牲 者 数 が 多 数 当 初 放 射 線 の 関 与 が 不 明 と 併 用 能 性 B,Cとの 併 用 の 可 能 性 原 子 力 災 害 では Bの 関 与 はない

優 先 度 1. 医 療 従 事 者 の 放 射 線 防 護 空 間 線 量 率 高 ーー> 医 療 従 事 者 被 ばく 線 量 大 2. 患 者 の 救 命 3 放 射 線 防 護 3. 放 射 線 防 護 - 医 療 処 置 に 質 量 ともに 余 裕 があれば: 患 者 数 が 少 ない 状 態 が 安 定 している 患 者 の 被 ばく 低 減 病 院 の 防 護

防 災 業 務 関 係 者 の 防 護 措 置 ( 防 災 指 針 平 成 12 年 ) 実 効 線 量 で50mSvを 限 度 とする ただし 災 害 の 拡 大 の 防 止 及 び 人 命 救 助 等 緊 急 かつやむを 得 ない 作 業 を 実 施 する 場 合 は 実 効 線 量 で100mSvを 上 限 とする 眼 の 水 晶 体 については 等 価 線 量 で300mSv 皮 膚 については 等 価 線 量 で1Svをあわせて 上 限 とする

急 性 放 射 線 症 の 病 期 被 ばく 前 駆 期 ( 48h) 嘔 気 嘔 吐 下 痢 頭 痛 意 識 障 害 発 熱 時 間 潜 伏 期 (0 3w) 無 症 状 発 症 期 回 復 期 ( 死 亡 ) 造 血 障 害 ( 感 染 出 血 ) 消 化 管 障 害 皮 膚 障 害 神 経 血 管 障 害

放 射 線 被 ばくが 原 因 では 起 こらないもの 即 死 直 後 の 熱 傷 創 傷 汚 染 がなければ 処 置 にあたる 者 や 施 設 にとって 危 険 はない

トリアージ トリアージ( 仏 triage) 治 療 の 優 先 順 位 による 患 者 の 選 別 治 療 の 必 要 があり,かつ 治 療 による 回 復 が 見 込 まれる 人 が 最 優 先 語 源 選 別 という 意 のフランス 語 から 自 由 国 民 社 現 代 用 語 2000の 基 礎 知 識

初 期 対 応 法 の 案 の 作 成 厚 生 労 働 科 学 テロに 対 する 医 療 体 制 の 充 実 及 び 評 価 に 関 する 研 究 班 ( 大 友 班 )ワーキンググルー プにおいて 急 激 に 起 こる(アキュート オンセット)タイプのNBC テロの 際 の 救 急 病 院 での 初 期 対 応 トリアージの 方 法 が 検 討 さ れた さらに その 初 期 対 応 プロトコールを 実 践 教 育 する ために 厚 生 労 働 省 の 委 託 で NBC 災 害 テロ 対 策 研 修 が 平 成 18~20 年 度 に8 回 にわたって 日 本 各 地 の 救 急 病 院 スタッフを 対 象 に 行 なわれた

NBC 災 害 テロ 対 策 研 修 対 象 : 災 害 拠 点 病 院 救 急 チーム( 医 師 看 護 師 事 務 担 当 者 放 射 線 技 師 など) 10 病 院 x 5 人 50 人 期 間 : 3 日 間 場 所 : 東 京 ( 災 害 医 療 センター) 大 阪 ( 大 阪 府 立 総 合 医 療 センター) 札 幌 ( 札 幌 医 大 ) 平 成 18,19,20 年 度 に 計 8 回 T=42/50

考 察 提 案 各 地 域 での 保 健 物 理 専 門 家 医 学 物 理 士 や 診 療 放 射 線 技 師 の 関 与 を 考 えていく 必 要 性 がある 放 射 線 ( 核 )テロ 初 期 対 応 に 適 した 測 定 システム 機 器 の 開 発 配 備 が 期 待 される