INDEX 0.1 はじめに 3 0.2 定 義 4 第 1 部 GSUB フィーチャ 文 字 化 けの 前 提 となる 解 説 1.1 OpenTypeフォントにおける 異 体 字 の 機 能 5 1.1.1 cmap テーブルと CMap ファイル 6 1.1.2 GSUB フィーチャと GSU



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第1章 簿記の一巡

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InDesign における GSUBフィーチャ 文 字 化 け の 解 明 小 形 克 宏 / 直 井 靖 / 丸 山 邦 朋 2012 年 9 月 28 日 rev. 0.9.7

INDEX 0.1 はじめに 3 0.2 定 義 4 第 1 部 GSUB フィーチャ 文 字 化 けの 前 提 となる 解 説 1.1 OpenTypeフォントにおける 異 体 字 の 機 能 5 1.1.1 cmap テーブルと CMap ファイル 6 1.1.2 GSUB フィーチャと GSUB ルックアップ 9 1.1.3 GSUB フィーチャの 分 類 12 1.2 InDesignにおける 異 体 字 の 制 御 19 1.2.1 InDesign における 異 体 字 の 内 部 表 現 21 1.2.1.1 ア Unicode 符 号 位 置 のみによる 内 部 表 現 22 1.2.1.2 イ 単 独 置 換 による 内 部 表 現 22 1.2.1.3 ウ 合 字 置 換 による 内 部 表 現 23 1.2.1.4 エ 選 択 置 換 による 内 部 表 現 24 1.2.1.5 オ CID 直 接 指 定 による 内 部 表 現 26 1.2.2 InDesign における 異 体 字 の 入 力 / 置 換 方 法 27 1.2.2.1 A 字 形 パネル ダブルクリック 27 1.2.2.2 Bメニュー 選 択 33 1.2.2.3 グリフの 入 力 / 置 換 方 法 に 由 来 する 内 部 表 現 の 違 い 37 第 2 部 GSUB フィーチャ 文 字 化 けの 原 理 とそのリスト 2.1 GSUBフィーチャ 文 字 化 けの 基 本 原 理 40 資 料 リンク 42 付 録 参 考 文 献 43

0.1 はじめに 本 文 書 は アドビシステムズによる DTPアプリケーション InDesignで 作 成 したデ ータを 他 のアプリにコピー アンド ペースト( 以 下 コピペ)したり フォントを 変 更 した 際 に 発 生 する GSUBフィーチャ 文 字 化 け を 解 説 したものである OpenTypeフォントに 内 蔵 された 文 字 の 表 示 に 変 化 をもたらす 機 能 を 総 称 して OpenTypeフィーチャ という GSUBフィーチャはそのうちグリフの 置 換 に 関 する もので 本 稿 で 取 り 上 げるのは これが 原 因 となって 引 き 起 こされる 文 字 化 けである ( 1.1.2 GSUB テーブルと GSUB フィーチャ) 本 稿 はある 程 度 InDesignの 操 作 に 習 熟 した 人 を 対 象 にしている もしもこの 分 野 の 知 識 があまりない 場 合 別 に 公 開 されている InDesignデータ 電 子 書 籍 で 字 形 の 変 化 する 文 字 1) から 読 むことをお 勧 めする 本 文 書 は この 文 書 を 技 術 的 に 敷 衍 したも のだ 第 1 部 及 び 第 2 部 第 1 章 の 原 稿 執 筆 を 小 形 克 宏 (@ogwata)が 同 じくレイアウトと 組 版 を 丸 山 邦 朋 (@monokano)が 第 2 部 掲 載 のリスト 作 成 と 全 体 にわたる 監 修 ( 正 確 に は 技 術 的 な 原 作 といえる)を 直 井 靖 (@moji_memo)と 丸 山 邦 朋 が 担 当 した また 田 嶋 淳 深 沢 英 次 の 各 氏 をはじめ 多 くの 人 から 適 確 なアドバイスを 賜 ったことを 感 謝 と ともに 付 記 する 本 稿 には InDesignの 開 発 元 であるアドビシステムズは 一 切 関 与 していないことを お 断 りしておく 本 文 書 の 内 容 について 同 社 に 問 い 合 わせることは どうかおやめい ただきたい 最 後 に 本 文 中 に 丸 括 弧 で 括 り 矢 印 をつけたのは 参 照 すべき 見 出 し 図 版 であ る 用 語 はなるべく 公 知 のものを 使 用 したが 必 要 に 応 じて 著 者 達 が 考 案 したものも ある たとえばタイトルにある GSUBフィーチャ 文 字 化 け がそうだが 他 にも 選 択 置 換 字 形 パネル ダブルクリック 等 々がある その 場 合 それと 分 かるように 断 った 1) 田 嶋 淳 InDesignデータ 電 子 書 籍 で 字 形 の 変 化 する 文 字 2012 年 6 月 6 日 (http://www.pubridge.jp/wp/wp-content/uploads/2012/06/changeglyphcharactor_id2ebook.pdf) 3

0.2 定 義 本 稿 では 以 下 のように 独 自 の 用 法 で 使 っている 言 葉 がある InDesign: 本 稿 で 単 に InDesign と 呼 ぶ 場 合 それは InDesign CS5を 指 す 基 本 的 に 他 のバージョンでも 通 用 するはずだが すべての 動 作 確 認 をしたわけではない OpenType フォント: 現 在 流 通 している OpenTypeフォントは 2 種 類 に 分 けられる 本 稿 ではそのうち CIDフォントから 発 展 した CFFテーブルを 内 蔵 するタイプに 限 定 して 論 じる このタイプは DTPでよく 使 用 されており アドビシステムズ モリ サワ 大 日 本 スクリーン 製 造 などから 発 売 されている もう 1つのタイプは True- Typeフォントから 発 展 した glyfテーブルを 内 蔵 するものだ その 代 表 的 なものと して MS 明 朝 メイリオ 等 がある 双 方 は 共 に OpenType Specification ( 以 下 仕 様 URLは 参 考 文 献 を 参 照 )に 基 づくが 内 部 構 造 は 大 きく 異 なっている 異 体 字 : 一 般 には 漢 字 の 3 要 素 形 音 義 のうち 読 みと 字 義 が 同 じだが 形 の み 違 うものを 異 体 字 という 本 稿 では GSUBフィーチャの 適 用 などによりグリフ が 置 換 された 文 字 全 般 をいう 漢 字 に 限 定 しないでこの 語 を 使 う グリフ: 文 字 の 分 類 として よく 抽 象 部 分 と 具 象 部 分 の 2つに 分 けることがおこな われる たとえば Unicode Standardの 定 義 ではグリフ(glyph)は 後 者 つまり 具 体 的 な 文 字 の 形 を 指 す 2) 本 稿 においては CIDで 表 現 された 個 々の 文 字 と 定 義 する(こ れは Unicode Standardとも 合 致 する) この 定 義 では Unicode 符 号 位 置 によって 表 現 さ れる 文 字 より ずっと 微 細 な 違 いを 区 別 する 文 字 化 け: 一 般 には 意 図 せず 符 号 位 置 が 変 わってしまうことをいう 本 稿 では 加 えて 意 図 せず CID(グリフ)が 変 化 することも 指 す この 結 果 一 般 には 文 字 化 けと 言 わないような 微 細 な 変 化 も 本 稿 ではそれとして 扱 っている 2) Unicode Consortium, 2.2 Unicode Design Principles in: The Unicode Standard 6.1, 2011 (http://www.unicode.org/versions/unicode6.1.0/ch02.pdf). 4

第 1 部 GSUB フィーチャ 文 字 化 けの 前 提 となる 解 説 この 部 では 本 稿 のテーマである GSUBフィーチャ 文 字 化 け を 理 解 するため 必 要 な 事 項 を 説 明 する すでにこの 分 野 の 知 識 がある 人 は 第 2 部 にすすまれたい また この 部 での 解 説 は 必 要 最 小 限 に 留 まるので より 詳 細 は 専 門 書 にあたっていただきた い( 付 録 参 照 ) 1.1 OpenType フォントにおける 異 体 字 の 機 能 GSUBフィーチャ 文 字 化 けは OpenTypeフォントが 内 蔵 する 情 報 を InDesignが 使 用 することにより 発 生 する したがってこれを 理 解 するには InDesignだけでなく OpenTypeフォントの 知 識 が 必 要 となる 本 章 ではまずこの 部 分 を 解 説 する OpenTypeフォントはマイクロソフトとアドビシステムズが 共 同 開 発 した 高 機 能 フ ォントフォーマットである その 特 徴 は (1)クロス プラットフォーム (2)プリン タフォントが 不 要 (3)Unicode 対 応 (4) 高 度 な 多 言 語 組 版 機 能 の 4つにまとめら れる こうした 特 徴 を 実 現 するため OpenTypeフォントは 多 種 多 様 なテーブルを 内 蔵 し ている 各 テーブルは 設 定 値 を 格 納 した 一 種 のデータベースと 言 える OpenTypeフォ ントはそうしたデータベースの 集 合 体 であり InDesignはそれらのテーブルを 参 照 す ることで 高 度 な 組 版 を 実 現 している そのうち 本 稿 に 関 係 するのが cmapテーブルと GSUB テーブルである 5

1.1.1 cmap テーブルと CMap ファイル cmapテーブルは Unicode 符 号 位 置 と CIDの 対 応 を 記 述 したものだ CIDについての 詳 細 は 文 字 を 表 わす 一 意 な 番 号 として CIDを 使 う 際 の 注 意 点 3) に 譲 るが 本 稿 と 関 連 するポイントを 列 挙 すると 以 下 のようになる CID(Character IDentifier= 文 字 識 別 番 号 )とは アドビシステムズが 策 定 したフォント 用 グリフセットで 使 われる 0から 始 まる 一 連 の 番 号 である 同 社 のグリフセット 名 は 3つの 要 素 から 成 り 立 つ 例 えば Adobe-Japan1-6を 例 にと ると Adobe の 部 分 が 登 録 者 (Registry) Japan1 は 配 列 (Ordering) 6 は 追 補 番 号 (Supplement) である Adobe-Japan1-0(8,283 文 字 )からはじまり 順 次 拡 張 を 重 ねて 現 在 1-6(23,058 文 字 )が 最 新 版 である( 図 1) 4) 図 1: Adobe-Japan1 とそのバージョン( The Adobe-Japan1-6 Character Collection p.1) cmapテーブルには Unicode 符 号 位 置 と CIDの 対 応 が 記 述 されている フォントは OSやアプリケーションから 符 号 位 置 を 受 け 取 ると cmapテーブルを 参 照 して CID を 取 得 し その CIDによりグリフを 引 き 出 して OSやアプリケーションに 渡 す つ まり cmapテーブルは 符 号 位 置 とグリフをつなぐ 最 も 古 典 的 なフォントの 役 割 を 担 っている ただし OpenTypeフォントにおいて 使 用 可 能 な 文 字 は cmapテーブルに 記 述 され ている 文 字 (つまり Unicode 符 号 位 置 をもつ 文 字 )が 全 てではない( 図 2) 1426 7928 5954 9490 7665 15393 5726 9718 7665 15393 7379 6841 12938 13484 図 2: 各 社 の OpenType フォントに おける 内 蔵 グリフの 内 訳 ( 作 成 : 丸 山 邦 朋 ) 3) 小 形 克 宏 文 字 を 表 わす 一 意 な 番 号 として CIDを 使 う 際 の 注 意 点 2012 年 5 月 15 日 (http://www.pubridge.jp/info/20120515/) 4) アドビシステムズ Adobe-Japan1-6 文 字 コレクションに 対 応 する 日 本 語 OpenType フォントについて (http://www.adobe.com/jp/support/type/aj1-6.html) 6

cmapテーブルに 記 述 されてない 文 字 つまり 本 稿 における 異 体 字 を 制 御 している のが GSUBテーブルである( 次 章 参 照 ) 本 稿 で 扱 う GSUB フィーチャ 文 字 化 け は この 異 体 字 が 引 き 起 こすものである Unicode 符 号 位 置 と CIDの 対 応 (つまり cmapテーブルの 内 容 )は アドビシステムズに よって 一 元 管 理 されており 同 社 サイトにて 最 新 版 が CMapファイル として 公 開 されている 5) それらを 参 照 することで ベンダーによって cmapテーブルの 内 容 はバラバラとい うわけでなく Adobe-Japan1 準 拠 フォントの 場 合 おおむね 5 種 類 に 分 類 できること が 分 かる( 図 3) 図 3:CMapファイルの 分 類 赤 字 は 第 2 部 InDesign の 字 形 パネルから 入 力 した 文 字 を 他 のアプリに コピペしたときに 化 ける 例 でサンプルにしたフォント 5) AdobeSystems, CMap Resources (http://sourceforge.net/adobe/cmap/home/home/). 7

さらにその 変 遷 を 系 統 図 の 形 にまとめた 資 料 が 有 志 により 作 成 公 開 されている ( 図 4) UniJIS-UCS2 AJ14 Unicode 3.0 12.001 Ryumin Pro UniJIS-UTF32 UniJISX0213-UTF32 AJ15 1.000 1.000 Hiragino Pro 7.11 1.001 1.001 1.002 KozMin Pro 1.014 1.002 AJ16 Unicode 4.0 1.003 Ryumin Pr5 1.003 Unicode 4.1 1.004 KozMin Pro 4.000/4.001 1.004 1.005 UniJIS2004-UTF32 UniJISX02132004-UTF32 1.006 1.000 1.005 1.000 1.001 1.007 1.002 1.006 1.001 1.008 Ryumin Pr6 1.003 Ryumin Pr6N 1.007 1.002 Hiragino ProN 8.00 2007/11/30 Unicode 5.1 1.009 KozMin Pro 4.005 1.004 KozMin Pr6N 6.004 KozMin Pr6N 6.008 1.008 1.003 2010/04/26 Unicode 5.2 1.010 1.011 1.012 1.005 1.006 1.007 1.009 1.010 1.011 1.004 1.005 1.006 2010/06/24 Extension D 1.013 1.008 1.012 1.007 2010/10/25 Unicode 6.0 1.014 1.009 1.013 1.008 2010/11/18 1.015 Iwata Pr6 KozMin Pro 4.013 1.010 Iwata Pr6N KozMin Pr6N 6.014 1.014 1.009 Hiragino ProN 8.10 2012/01/26 Unicode 6.1 1.016 1.011 1.015 1.010 2012/08/13 1.017 1.012 1.016 1.011 図 4: CMapの 系 統 図 2012 年 版 ( 作 成 : 直 井 靖 ) 6) こうした cmapテーブルの 違 いによっても GSUB フィーチャ 文 字 化 け は 発 生 する ( 第 2 部 フォント 変 更 にともなう 選 択 置 換 の 文 字 化 けについて 3.2.2 cmapの 違 い) 6) 2012 年 8 月 13 日 の CMapファイルのバージョンアップにともなって 改 訂 した 最 新 版 前 バージョンは 次 を 参 照 直 井 靖 CMapの 系 統 図 2011 年 版 2011 年 8 月 30 日 Mac OS Xの 文 字 コード 問 題 に 関 するメモ (http://d.hatena.ne.jp/naoi/20110830) 8

1.1.2 GSUB フィーチャと GSUB ルックアップ OpenTypeフォントが 内 蔵 する 多 くのテーブルの 中 でも GSUB GPOS BASE JSTF GDEF の 5 つのテーブルを とくに OpenType レイアウト テーブル( Advanced Typographic Table とも)とよぶ これらにより OpenTypeフォント 固 有 の 高 度 な 組 版 機 能 が 利 用 できる 0.1 はじめに で 簡 単 に 述 べたが OpenTypeレイアウト テーブルが 実 現 する 機 能 を 総 称 して OpenTypeフィーチャ (OpenTypeレイアウト フィーチャと も)という OpenTypeレイアウト テーブルの 一 つである GSUBテーブルは その 名 の 由 来 が Glyph Substitution であることから 分 かるように グリフを 所 定 のものに 置 き 換 える 働 きをする これによりユーザーが 望 むグリフが 提 供 される GSUB フィーチャとは この GSUBテーブルによって 実 現 される 一 つ 一 つの 機 能 である OpenTypeレイアウト テーブルのうち GSUBテーブルと GPOSテーブルは 大 ま かに 全 体 が 4つの 階 層 から 構 成 されている スクリプト( 文 字 体 系 ) ランゲージ シス テム( 言 語 システム) フィーチャ ルックアップである これはスクリプトを 頂 点 とす るツリー 構 造 をなしている( 図 5) 図 5: GSUBテーブルと GPOS テーブルの 共 通 構 造 全 体 が 大 きく 4 つの 階 層 からなっている GSUBテーブルと GPOSテーブルは 構 造 が 共 通 しているが 以 下 では GSUB テーブ ルに 限 定 して 話 をすすめる 上 図 にあるスクリプト( 文 字 体 系 )とは 1つ 以 上 の 言 語 の 表 記 に 使 われる 文 字 の 集 合 である ラテン 文 字 のように 英 語 ドイツ 語 ベトナム 語 アフリカーンス 語 等 多 くの 言 語 で 使 用 されるスクリプトもあれば 日 本 語 のように ラテン 文 字 平 仮 名 片 仮 名 漢 字 といった 複 数 のスクリプトを 使 う 言 語 もある(ただ し OpenTypeフォントでは 平 仮 名 と 片 仮 名 をまとめて 1 つのスクリプトとして 扱 う) ランゲージ システムは 英 語 ドイツ 語 ベトナム 語 アフリカーンス 語 日 本 語 など 言 語 ごとの 表 記 の 体 系 をいう スクリプトとランゲージ システムを 組 み 合 わ 9

せることにより 置 換 の 対 象 となるグリフがどのスクリプトや 言 語 に 所 属 するかを 特 定 する こうした 構 造 の 結 果 として GSUBテーブルがおこなう 置 換 はスクリプトごと ラ ンゲージ システムごとに 振 る 舞 いが 規 定 される たとえば 現 実 の 表 記 としてラテン 文 字 を 使 う 多 くの 言 語 は ff ffi fi リガチャ ーを 使 うが トルコ 語 ではこのうち ffi fi リガチャは 使 わない そうした 言 語 の 実 態 を 反 映 して 多 くの 欧 文 OpenTypeフォントは 同 じ 振 る 舞 いを 再 現 する ff ffi fi の 入 力 後 に GSUBフィーチャ liga ( 欧 文 合 字 )を 適 用 してみる そ の 上 で 文 字 パネルの 言 語 で 英 語 やドイツ 語 等 の 言 語 を 切 り 替 えてみると トル コ 語 を 除 く 全 ての 言 語 は ff ffi fi のいずれもリガチャーになる( 図 6 上 ) ところ がトルコ 語 だけは ff しかリガチャーにならない( 図 6 下 ) 図 6: ランゲージ システムによるリガチャ の 違 い 上 は 言 語 を 英 語 に 設 定 したも の 下 はそれをそのまま トルコ 語 に 変 更 し たもの 上 では 合 字 (リガチャ)になっている ものが 下 ではなってない これがランゲー ジ システムによるリガチャの 使 い 分 けだ これはラテン 文 字 を 使 うランゲージ システムのデフォルト 設 定 として ff ffi fi リガチャーに 置 き 換 えるフィーチャが 設 定 されている 一 方 で トルコ 語 のランゲ ージ システムでは ffi fi リガチャを 除 外 する 設 定 がされているからだ(ちなみに 日 本 語 もデフォルト 設 定 と 同 じ 振 る 舞 いになる) このように OpenTypeレイアウト テ ーブルの 階 層 構 造 は 言 語 に 依 存 したグリフを 実 装 するのに 便 利 な 仕 組 みだ さて 4つの 階 層 のうちフィーチャとルックアップこそが GSUBテーブルの 主 役 である 既 に 述 べたようにフィーチャは GSUB テーブルによって 実 現 される 具 体 的 な 一 つ 一 つの 機 能 だ ここでいう 機 能 とは 特 定 の 規 格 や 施 策 が 例 示 したグリ 10

フ デザインに 置 換 したり デザインの 異 なる 同 種 の 記 号 類 に 切 り 替 えたり 全 角 と 半 角 など 文 字 幅 の 異 なるグリフに 置 換 したりといったことを 指 す そして そうした 個 々のフィーチャを 識 別 参 照 するためのタグがフィーチャ タグであり ルックア ップとはフィーチャによって 置 換 される CIDの 索 引 である OpenTypeフォントの 仕 様 には いくつか 基 本 となるグリフ 置 換 の 動 作 が 定 められ ている これを GSUBルックアップ タイプとよぶ( 1.1.3 GSUBフィーチャの 分 類 ) 4 つの 階 層 のうちフィーチャでは 個 々のフィーチャの 振 る 舞 いを 実 現 するために ど の GSUBルックアップをどんな 順 番 で 適 用 するかが 定 義 されている そしてルップア ップの 階 層 では 置 換 の 対 象 となる CIDの 組 み 合 せが 記 述 されたテーブルがおかれて いる このように OpenTypeフォントは 高 度 な 組 版 を 実 現 するための 1 個 の 巨 大 で 巧 妙 なデータベースと 言 える しかし OpenTypeフォント 自 身 がグリフの 置 換 をするわけ ではない それをするのは InDesignなどの OpenTypeフィーチャに 対 応 したアプリケ ーションである それらアプリケーションは OpenTypeフォントに 格 納 された 多 様 な データに 基 づいてグリフの 置 換 をおこなう 逆 に 言 えば InDesignといえどもフォン トに 組 み 込 まれていないグリフの 置 換 はおこなえない 11

1.1.3 GSUB フィーチャの 分 類 日 本 語 というランゲージ システムにおいては 前 後 の 文 字 列 のパターンに 応 じた 置 換 をするような 複 雑 な GSUBフィーチャより 比 較 的 シンプルな 置 換 をする GSUB フィーチャがよく 使 われる その 反 面 多 様 なフィーチャが 使 用 されるのが 特 徴 と 言 える 前 章 で 述 べたように OpenTypeフォントの 仕 様 には GSUB ルックアップ タイプと して 基 本 となるグリフ 置 換 がいくつか 定 められている 個 々のフィーチャの 振 る 舞 い は これが 大 きく 関 わっている したがって 使 用 される GSUB ルックアップ タイ プごとに 整 理 することで GSUBフィーチャの 分 類 ができる 以 下 がそのリストであ る 図 として InDesignのメニューと 個 々の GSUBフィーチャの 相 関 を 示 したものも 掲 載 した( 図 7-1~7-4) リスト 中 のリンク 先 は 仕 様 にある Registered features ( 登 録 され たフィーチャの 解 説 )である 7) ただし 仕 様 にはフィーチャ 名 とその 振 る 舞 いは 定 義 されているものの その 振 る 舞 いを 実 現 する GSUBルックアップ タイプの 選 択 は Recommended implementation ( 勧 告 された 実 装 )として 例 示 されるだけで どのように 実 装 するかはベンダーに 任 されている たとえば 小 塚 Pro モリサワ Pro/Pr6 ヒラギノ Proなどの frac は GSUBルックア ップ タイプ 4( 合 字 置 換 )が 実 装 されているのに 対 して 小 塚 Pr6N モリサワ Pr6N ヒラギノ ProNなどの frac は GSUB ルックアップ タイプ 6( 連 結 文 脈 型 グリフ 置 換 ) が 実 装 されている 8) また 以 下 で 単 独 置 換 に 分 類 されている trad は 多 くのフォ ントでは 部 分 的 に GSUB ルックアップ タイプ 3( 選 択 置 換 )も 実 装 している 9) このように GSUBフィーチャと GSUB ルックアップ タイプは 必 ずしも 1 対 1 対 応 するわけではなく 以 下 のリストでの 分 類 も 便 宜 的 なものであることにご 注 意 いただ きたい 7) OpenTypeレイアウトへの 道 (5) GSUBテーブル 2008 年 8 月 19 日 vanillaの 日 記 (http://vanillasky-room. cocolog-nifty.com/blog/2008/08/opentype5gsub-2.html) 8) 直 井 靖 スラッシュを 用 いた 分 数 の 仕 様 変 更 2010 年 3 月 15 日 Mac OS Xの 文 字 コード 問 題 に 関 するメモ (http://d.hatena.ne.jp/naoi/20100315) 9) 直 井 靖 ʻtradʼ タグで 1 対 n 置 換 となる 例 2007 年 8 月 22 日 Mac OS Xの 文 字 コード 問 題 に 関 するメモ (http://d.hatena.ne.jp/naoi/20070822/1187779020) 12

単 独 置 換 /Single Substitution(GSUBルックアップ タイプ1) 1つのグリフを 他 の 1つのグリフに 置 き 換 える エ7 ʻdnomʼ Denominators( 分 母 ) オ❷B ʻexptʼ Expert Forms(エキスパート 字 形 ) カ⓬L ʻfwidʼ Full Widths( 等 幅 全 角 字 形 ) キ8 ʻhknaʼ Horizontal Kana Alternates( 横 組 み 用 かな) ʻhojoʼ Hojo Kanji Forms(JIS X 0212-1990 Kanji Forms) ク❽H ʻhwidʼ Half Widths( 等 幅 半 角 字 形 ) ケ10 ʻitalʼ Italics( 欧 文 イタリック) コ❸C ʻjp78ʼ JIS78 Forms(JIS78 字 形 ) サ❹D ʻjp83ʼ JIS83 Forms(JIS83 字 形 ) シ❺G ʻjp90ʼ JIS90 Forms(JIS90 字 形 ) ❻F ʻjp04ʼ JIS2004 Forms(JIS04 字 形 ) ソ❼E ʻnlckʼ NLC Kanji Forms( 印 刷 標 準 字 体 ) タ6 ʻnumrʼ Numerators( 分 子 ) チ ʻpknaʼ Proportional Kana(プロポーショナルかな) ツ⓫K ʻpwidʼ Proportional Widths(プロポーショナル 字 形 ) テ❿J ʻqwidʼ Quarter Widths( 等 幅 四 分 字 形 ) ト ʻrubyʼ Ruby Notation Forms(ルビ 用 字 形 ) ナ5 ʻsinfʼ Scientific Inferiors( 下 付 き 数 字 ) ニ5 ʻsubsʼ Subscript( 下 付 き 文 字 ) ヌ4 ʻsupsʼ Superscript( 上 付 き 文 字 ) ネ❶A ʻtradʼ Traditional Forms( 旧 字 体 ) タイプ 3との 複 合 型 ノ❾I ʻtwidʼ Third Widths( 等 幅 三 分 字 形 ) ハ ʻvertʼ Vertical Writing( 縦 組 み 用 全 角 字 形 ) ヒ9 ʻvknaʼ Vertical Kana Alternates( 縦 組 み 用 かな) フ ʻvrt2ʼ Vertical Alternates and Rotation( 縦 組 み 用 回 転 字 形 ) ヘ3 ʻzeroʼ Slashed Zero(スラッシュ 付 きゼロ) 13

選 択 置 換 /Alternate Substitution(GSUBルックアップ タイプ3) 1つのグリフを 複 数 の 内 1つのグリフに 置 き 換 える セ ʻnaltʼ Alternate Annotation Forms( 修 飾 字 形 ) ホ ʻaaltʼ Access All Alternates(すべての 異 体 字 ) 10) いずれもフォントによりタイプ 1との 複 合 型 合 字 置 換 /Ligature Substitution(GSUBルックアップ タイプ4) 複 数 のグリフを 1つのグリフに 置 き 換 える ア ʻafrcʼ Alternative Fractions( 分 数 ) イ ʻccmpʼ Glyph Composition / Decomposition( 字 体 組 版 / 分 解 ) ウ1 ʻdligʼ Discretionary Ligatures( 任 意 の 合 字 ) ス12 ʻligaʼ Standard Ligatures( 欧 文 合 字 ) 2 ʻfracʼ Fractions(スラッシュを 用 いた 分 数 ) タイプ 6の 場 合 あり 凡 例 図 7での 番 号 ʻGSUBフィーチャ 名 ʼ 仕 様 上 の 通 称 (InDesignでのメニュー 項 目 名 ) 上 記 のルックアップ タイプにつづく 括 弧 内 は 仕 様 上 の 通 称 とその 翻 訳 名 だ その うち Alternate Substitution は 今 のところ 定 訳 がないようだが 本 稿 ではその 振 る 舞 いから 選 択 置 換 と 呼 ぶことにする 10) 多 くの 日 本 語 フォントでは aalt はデータのサイズが 大 きいので 拡 張 形 式 の GSUBルックアップ タイ プ 7 で 実 装 されており その 次 のレイヤーが GSUBルックアップ タイプ 3(およびタイプ 1)となる 14

図 7-1: 字 形 パネルメニューからアクセスできる GSUB フィーチャ 15

図 7-2: 文 字 パネルメニューからアクセスできる GSUB フィーチャ ここでは 日 本 語 フォントによく 実 装 され ているGSUBフィーチャに 限 定 して 示 している 16

図 7-3: 文 字 スタイルの 設 定 メニューからアクセスできる GSUB フィーチャ( 段 落 スタイルの 設 定 メニューも 同 様 ) 前 図 までは 選 択 した 文 字 に GSUB フィーチャを 適 用 するためのメニューだったが これはスタイルの 設 定 としてGSUBフィーチャを 指 定 することで そのスタイル 全 体 に 一 括 して 適 用 するという 点 で 上 掲 のメニ ューと 異 なる 17

18 図 7-4: 字 形 パネルメニューの 表 示 にある GSUB フィーチャ 前 図 までは GSUB フィーチャを 適 用 するた めのメニューだったが この 表 示 は 任 意 の GSUB フィーチャが 適 用 できるグリフを 表 示 するためのもの だ 適 用 可 能 なGSUBフィーチャはフォントによって 違 うので フォントが 変 われば 表 示 も 変 わる 図 はヒラ ギノ 明 朝 ProNのもの

1.2 InDesign における 異 体 字 の 制 御 InDesignにおいて 異 体 字 がどのように 制 御 されているかを 理 解 する 上 で 2つのポ イントがある 1つは 異 体 字 が InDesign 内 部 でどのように 表 現 されているか そして 異 体 字 がどのような 方 法 で 入 力 / 置 換 されるかだ 互 いに 両 者 は 関 わり 合 っているが まずその 関 係 を 概 観 した 図 を 以 下 に 示 す( 図 8) InDesign * Mac OS XIME * Unicode * * * CID 図 8: InDesign における 異 体 字 の 入 力 方 法 と 内 部 表 現 の 関 係 ( 作 成 : 直 井 靖 ) 凡 例 可 能 な 内 部 表 現 をすべてユーザーが 指 定 できる 自 動 的 に 内 部 表 現 を 割 り 振 られる *1 単 独 置 換 のフィーチャのうち hojo ( 補 助 漢 字 のグリフ)と pkna (プロポーショナルかな)は InDesign のメニューではサポートされておらず aalt や nalt と 同 様 に 字 形 パネル ダブルクリックなどの 方 法 で 入 力 するしかない また vert と vrt2 は 縦 組 みの 際 にアプリケーションが 利 用 するフィーチャなの で メニューには 含 まれていない *2 合 字 置 換 のフィーチャのうち afrc ( 分 数 )は InDesignのメニューではサポートされていない また ccmp ( 字 体 組 版 / 分 解 )は 常 にオンなので フィーチャを 適 用 するメニューには 存 在 しない *3 aalt と nalt は 選 択 置 換 と 単 独 置 換 の 複 合 型 であることが 多 い しかし InDesignにおける 入 力 方 法 と 内 部 表 現 の 関 係 を 見 る 上 では( aalt と nalt に 関 しては) 単 独 置 換 の 側 面 を 考 慮 する 必 要 はないので こ の 図 では 選 択 置 換 に 分 類 している *4 InDesignにおいて 使 用 可 能 なスクリプトは JavaScript 及 び Mac 版 では AppleScript Windows 版 では VBScript だ 11) *5 Mac OS X 10.5 以 前 の 文 字 パレットまたは 同 10.6の 文 字 ビューアにおける 表 示 :グリフ または 表 示 : コード 表 > 選 択 したフォント 内 の 異 体 字 かわせみの 文 字 パレットにおける コード>コード 体 系 :CID (Adobe-Japan1) ATOK for Macの 文 字 パレットにおける コード 表 > 体 系 >グリフ(Adobe Japan 1) で InDesign 側 と 同 じフォントに 設 定 した 上 で 入 力 した 場 合 の 動 作 Mac OS X 10.7の 文 字 ビューア には 表 示 :グリフ および 選 択 したフォント 内 の 異 体 字 というオプションは 存 在 しない 11) ア ド ビ シ ス テ ム ズ InDesign / ス ク リ プ ト (http://help.adobe.com/ja_jp/indesign/cs/using/ws0836c26e- 79F9-4c8f-8150-C36260164A87a.html) AdobeSystems Adobe Introduction To Scripting 2007 (http://wwwimages. adobe.com/www.adobe.com/content/dam/adobe/en/products/indesign/pdfs/adobe_intro_to_scripting.pdf) 19

*6 Mac OS XやIMの 文 字 パレット( 文 字 ビューア)からグリフを 入 力 した 場 合 イ~エで 表 現 可 能 なグリフで も すべてオ CIDによる 直 接 指 定 で 表 現 される 上 図 で 分 かるとおり ほとんどの 入 力 / 置 換 方 法 では 入 力 後 の 内 部 表 現 をユーザ ーが 指 定 することができるが A 字 形 パネル ダブルクリックだけはそれができない この 場 合 は InDesignの 側 で 一 定 のルールにしたがって 自 動 的 にイ~オに 割 り 振 られ る(Eにも があるが この 場 合 ア 以 外 は 全 てオになる) 字 形 パネルは 多 くのユーザーにとって 馴 染 み 深 いと 思 われるが これを 使 って 入 力 する 場 合 意 図 せずに GSUBフィーチャが 適 用 され 得 ることに 注 意 したい そこで 必 要 になるのは 内 部 表 現 の 種 類 を 見 分 けることである 20

1.2.1 InDesign における 異 体 字 の 内 部 表 現 ここでいう 内 部 表 現 とは InDesign 内 部 におけるデータの 表 現 方 法 のことである InDesignでは ウィンドウ 情 報 ( 以 下 情 報 パネル)で 確 認 できる また 図 8でC In- Designタグとして 紹 介 した Adobe InDesignタグ 付 きテキスト 12) で 書 き 出 すことによ っても 確 認 できる 内 部 表 現 そのものにはたくさんの 種 類 があるが ここでは 異 体 字 に 関 係 する5つの 表 現 に 絞 って 説 明 する InDesignの 内 部 機 構 は OpenTypeフォントの 仕 様 と 密 接 に 関 係 しているが 5つの 表 現 のうちいくつかは 1.1.3 GSUBフィーチャの 分 類 で 説 明 した GSUBフィーチャの 分 類 に 関 係 する InDesignの 内 部 表 現 を 理 解 する 上 でポイントとなるのは その 冗 長 性 だ 外 見 が 同 じグリフ(CID)でも 内 部 表 現 としては 異 なる 場 合 が 多 い 以 下 は 國 (CID+4467)と いう 同 じグリフを 表 す 複 数 の 内 部 表 現 を 示 したもの( 図 9) U+570B U+56FD trad CID+4467 U+56FD aalt(2) U+5700 aalt(2) U+56F6 aalt(3) ^Z U+001A CID+4467 図 9:グリフは 同 じなのに 内 部 表 現 が 異 なる 例 ピンクはUnicode 符 号 位 置 緑 はGSUBフィーチャ 13) 水 色 は CID なお 円 内 のグリフはあくまで 参 考 につけたもので Unicode 符 号 位 置 や CID そのものにグリフ 形 状 の 情 報 が 含 まれるわけではない このように InDesignにおける 異 体 字 の 内 部 表 現 は 同 じグリフ( 國 )を 表 現 するの に Unicode 符 号 位 置 だけを 使 う 方 法 なんらかの GSUBフィーチャを 適 用 する 方 法 12) アドビシステムズ InDesign CS5タグ 付 きテキストユーザーガイド 2010 年 4 月 30 日 (http://help.adobe.com/ja_jp/indesign/cs/taggedtext/indesign_cs5_taggedtext.pdf) 13) 本 文 で 後 述 するが 選 択 置 換 (aaltに 関 する 内 部 表 現 )は 同 じグリフを 表 すのに 何 通 りもの 方 法 がある 図 9 の 3 段 目 にある 表 現 は 字 形 パネルなどで 確 認 できる 一 般 的 なものではなく スクリプト 等 でのみ 指 定 が 可 能 なものであることをお 断 りしておく( 詳 細 は 1.2.2.1 A 字 形 パネル ダブルクリック 参 照 ) 21

あるいは CIDを 直 接 指 定 する 方 法 など 多 くの 種 類 がある つまり InDesignにおいて は グリフの 外 見 だけではその 文 字 の 内 部 表 現 を 区 別 できない 1.2.1.1 ア Unicode 符 号 位 置 のみによる 内 部 表 現 GSUBフィーチャを 伴 わない Unicode 符 号 位 置 だけの 内 部 表 現 CIDを 表 現 するの に Unicode 符 号 位 置 だけを 使 用 する( 図 10) プレーンテキストと 同 じ 内 部 表 現 であり フォントの 実 装 には 依 存 しないので 比 較 的 安 定 した 情 報 交 換 が 期 待 できる 本 稿 の 目 的 である GSUBフィーチャ 文 字 化 けは この 内 部 表 現 では 発 生 しない CID+4467 U+570B 図 10:Unicode 符 号 位 置 1つが CID 1 つを 表 現 する 方 法 なお 以 降 の 図 版 にも 言 えることだが 円 内 のグリ フは 参 考 にすぎない Unicode 符 号 位 置 及 び CID 番 号 にはグリフ 形 状 の 情 報 は 含 まれておらず それぞれのフ ォントの 実 装 に 依 存 する 次 項 以 降 に 述 べる 内 部 表 現 は いずれも Unicode 符 号 位 置 を 親 字 として そこに 何 かを 付 加 する 形 になっている 言 い 換 えれば このア Unicode 符 号 位 置 のみによる 内 部 表 現 は 親 字 だけの 表 現 とも 言 える 1.2.1.2 イ 単 独 置 換 による 内 部 表 現 ここから 先 1.2.1.4までの 3 項 は GSUBフィーチャを 使 った 内 部 表 現 となる それぞ れは 置 換 のバリエーションによって 異 なる まず 最 もシンプルな 単 独 置 換 を 説 明 する 下 図 では 親 字 は U+56FDであり これと GSUBフィーチャ trad が 適 用 されることで 國 を 表 す CID+4467に 置 き 換 えられ る( 図 11) 以 下 本 稿 では GSUB フィーチャが 適 用 された 結 果 を GSUB 属 性 ある いは 異 体 字 属 性 とよぶ 属 性 とはそのものに 備 わっている 固 有 の 性 質 のことだ CID+4467 U+56FD trad 図 11: 単 独 置 換 のGSUBフィーチャを 使 った 内 部 表 現 22

この trad ( 旧 字 体 )という GSUBフィーチャは 少 数 の 例 外 を 除 き 14) 1つの CIDを 1つの CIDに 置 換 する 同 じ 型 の GSUBフィーチャに jp78 (JIS78 字 形 ) expt (エキ スパート 字 形 ) 等 多 数 ある( 1.1.3 GSUBフィーチャの 分 類 ) 他 アプリへのコピペなどにより GSUB 属 性 が 消 えてしまった 場 合 親 字 に 化 ける(こ れは 次 項 以 降 の 全 ての 内 部 表 現 に 共 通 する) たとえば 図 11の 例 でいうと trad が 消 え て 親 字 (U+56FD/ 国 )だけがペーストされる 単 独 置 換 されたグリフの 場 合 親 字 とは 意 味 や 読 みが 共 通 することが 多 い また 次 項 の 合 字 置 換 と 違 って 親 字 1 字 に 対 して 1つのグリフが 置 換 されるので コピペによ り 文 字 数 が 変 わることはない 逆 に 言 えば どこが 化 けたか 分 かりづらいとも 言 える もしもコピペをした 場 合 原 本 との 照 合 は 不 可 欠 だろう 1.2.1.3 ウ 合 字 置 換 による 内 部 表 現 複 数 の Unicode 符 号 位 置 が 親 字 となって 単 一 の CID(グリフ)に 置 換 される 内 部 表 現 合 字 置 換 の GSUBフィーチャがこの 型 で 使 用 される 適 用 される GSUBフィーチャに liga ( 欧 文 合 字 ) frac (スラッシュを 用 いた 分 数 ) afrc ( 分 数 )などがある(ただし 一 部 フォントの frac はルックアップ タイプ 6を 使 う 1.1.3 GSUBフィーチャの 分 類 ) 下 図 は T (U+0054) E (U+0045) L (U+004C)という 文 字 列 が 親 字 となり GSUB フィーチャ dlig ( 任 意 の 合 字 )が 適 用 されて TEL (CID+7612)という 単 一 のグ リフに 置 換 されている( 図 12) つまり n 対 1の 形 である CID+7612 T E U+0054 U+0045 U+004C dlig L 図 12: 親 字 が 複 数 のグリフ 置 換 における 内 部 表 現 合 字 置 換 の GSUB フィーチャが 適 用 される 合 字 置 換 の 場 合 は 親 字 が 複 数 になるので 他 アプリへのコピペにより GSUB フィー チャが 消 えると 文 字 数 が 増 えることになる 例 えば 図 12の 例 でいうと dlig が 消 えると 親 字 の U+0054 U+0045 U+004Cが 残 るので 元 は 1 文 字 だったものが 3 文 字 に 増 えてしまう また このタイプの 中 には 温 /U+6E29 泉 /U+6CC9 を 親 字 とし dlig を 14) この 例 外 こそが 1.1.3 GSUBフィーチャの 分 類 において trad を GSUB ルックアップ タイプ 3との 複 合 型 とした 所 以 だ 註 9 も 参 照 23

適 用 することで (CID+12098)に 置 換 するといったパターンも 存 在 する( 第 2 部 メニュー 選 択 他 のアプリにコピペすると 化 ける 文 字 dlig) この 場 合 は GSUB 属 性 が 消 え てしまうと マークの 代 わりに 文 字 列 が 出 現 することになるので 不 都 合 なことも 多 いだろう 15) 1.2.1.4 エ 選 択 置 換 による 内 部 表 現 複 数 の 異 体 字 からなるグループから 1つのグリフを 選 択 する 内 部 表 現 選 択 置 換 の GSUBフィーチャ aalt (すべての 異 体 字 )か nalt ( 修 飾 字 形 )が 使 用 される この 内 部 表 現 の 特 徴 は 親 字 の Unicode 符 号 位 置 GSUBフィーチャ 及 びその 異 体 字 番 号 の 3 つによりグリフを 表 現 することだ 下 図 では U+56FD 国 という 親 字 と GSUBフィーチャ aalt そして 異 体 字 番 号 の 2 という 3つの 情 報 がセットになって CID+4467というグリフを 表 現 してい る( 図 13) CID+4467 U+56FD aalt(2) 図 13: 選 択 置 換 のGSUBフィーチャを 使 った 内 部 表 現 上 記 で 異 体 字 番 号 が 2 ということからも 分 かるとおり 1 がある そして こ のグループの 場 合 3 もあり 親 字 も 含 めて 4つのグリフが 1つのグループを 構 成 し ている( 図 14) U+56FD aalt(1) aalt(2) aalt(3) 図 14: 選 択 置 換 における 国 のグループ GSUB フィーチャ aalt と 異 体 字 番 号 は いずれも 親 字 と 対 に なって1つのグリフを 表 現 する ところで InDesignの 内 部 表 現 においては 必 ず Unicode 符 号 位 置 が 親 字 となる 換 言 すれば Unicode 符 号 位 置 を 持 っていれば 親 字 になれる 上 記 の 国 のグループは すべての 文 字 が Unicode 符 号 位 置 をもつ ということは これらすべてが 親 字 になれ ることになる( 図 15) つまり それぞれは 親 字 であると 同 時 に 互 いに 子 でもあると 15) 前 掲 註 1 田 嶋 淳 InDesign データ 電 子 書 籍 で 字 形 の 変 化 する 文 字 p.1も 参 照 24

いう 関 係 になっている U+56FD aalt(1) aalt(2) aalt(3) U+ 5700 aalt(1) aalt(2) aalt(3) U+ 570B aalt(1) aalt(2) aalt(3) U+ 56F6 aalt(1) aalt(2) aalt(3) 図 15: 国 のグループにおける 全 ての 内 部 表 現 ただし これらは 表 現 として 使 用 可 能 という 意 味 であり 全 てを 指 定 できるのはCInDesign タグやDスクリプトに 限 られる その 結 果 1つのグリフを 表 現 する 方 法 はさらに 冗 長 性 を 増 す( 図 16) CID+4467 CID+2051 CID+4462 CID+17412 U+56FD aalt(2) U+ 570B aalt(1) U+56FD aalt(1) U+56FD aalt(3) U+5700 aalt(2) U+5700 aalt(1) U+ 570B aalt(2) U+5700 aalt(3) U+56F6 aalt(3) U+56F6 aalt(1) U+56F6 aalt(2) U+ 570B aalt(3) 図 16:それぞれのグリフを 表 す 選 択 置 換 の 内 部 表 現 どの 表 現 方 法 も 最 上 段 のグリフを 表 している このエ 選 択 置 換 の 内 部 表 現 における 重 要 なポイントは 親 字 と 異 体 字 番 号 の 組 み 合 せはフォントに 依 存 していることだ フォントが 変 わると 組 み 合 わせの 内 容 も 変 わる 場 合 があり これによって 文 字 化 けが 発 生 する ここまで 例 に 挙 げた 国 のグループの 例 では 全 ての 文 字 が Unicode 符 号 位 置 を 25

持 っていたので 比 較 的 単 純 な 説 明 ですんだ しかし そのようなケースばかりと 限 ら ない グループ 内 に GSUB フィーチャや CIDの 直 接 指 定 でないと 使 えないようなグリ フを 含 む 場 合 親 字 と 異 体 字 番 号 の 組 み 合 せは 複 雑 な 問 題 をもたらすことになる こ こでは 深 く 立 ち 入 らないが 第 2 部 フォント 変 更 にともなう 選 択 置 換 の 文 字 化 けに ついて では この 問 題 について 具 体 的 な 例 を 挙 げつつ 説 明 している また 本 項 で は 選 択 置 換 のうち aalt だけを 説 明 しているが もう 1つの nalt の 振 る 舞 いにつ いても この 記 事 を 参 照 してほしい エ 選 択 置 換 の 場 合 も 他 アプリへのコピペなどにより GSUB 属 性 が 消 えれば 親 字 に 化 けることになる 化 け 方 はイ 単 独 置 換 と 似 ている つまり 親 字 とは 意 味 や 読 みが 共 通 することが 多 く また 親 字 1 字 に 対 してグリフ 1つが 置 換 されるのでコピペによ って 文 字 数 は 変 わらない どこが 化 けたか 分 かりづらいのも 同 じで やはりコピペし た 際 には 原 本 との 照 合 は 不 可 欠 だろう 1.2.1.5 オ CID 直 接 指 定 による 内 部 表 現 以 上 説 明 した 内 部 表 現 は いずれも Unicode 符 号 位 置 や GSUBフィーチャを 使 った ものだった 最 後 に 説 明 するのはオ CIDによる 直 接 指 定 つまり CIDを 表 現 するのに その CID 自 身 を 使 う 表 現 だ ただし 仕 様 上 の 制 約 で 親 字 としてUnicode 符 号 位 置 が 必 要 になるので 便 宜 的 に 不 可 視 の 制 御 文 字 (U+001A)が 親 字 に 割 り 当 てられている ( 図 17) 16) 別 の 言 い 方 をすると InDesignは 制 御 文 字 を 利 用 することで CID 番 号 を 文 字 として 扱 えるようにしたとも 言 える CID+8295 ^Z U+001A CID+8295 図 17:オCID 直 接 指 定 による 内 部 表 現 CID を 表 現 するのにその CID 自 身 を 使 う この 内 部 表 現 をとるグリフは 記 号 類 が 多 い とくにグリフ 数 という 点 で 目 につくの は 数 字 のバリエーションだ たとえば 丸 付 き 数 字 は 1 ~ 50 まではア Unicode 符 号 位 置 のみで 表 現 できるが ~はオ CID 直 接 指 定 によって 表 現 される あるいは 括 弧 付 きの 漢 数 字 は㈠~㈩まではア Unicode 符 号 位 置 のみで 表 現 できるが ~ はオ CID 直 接 指 定 により 表 現 される このように 数 字 のバリエーションの 場 合 CID による 直 接 指 定 で 数 を 補 っているパターンが 多 い 16) U+001Aは ASCIIなどで 使 われる 制 御 文 字 0x1A SUB (Substitute)に 由 来 する その 意 味 合 いは ゲタ あるいは U+FFFD REPLACEMENT CHARACTER に 近 い 26

前 項 まで 述 べた GSUBフィーチャを 使 う 内 部 表 現 の 場 合 他 のアプリにコピペして も 親 字 の 字 義 はある 程 度 共 通 していたので 少 なくとも 意 味 が 通 じることは 期 待 でき た しかし この CID 直 接 指 定 では 親 字 が 制 御 文 字 (U+001A)なのでそうはいかず 純 然 たる(ある 意 味 分 かりやすい) 文 字 化 けとなる 1.2.2 InDesign における 異 体 字 の 入 力 / 置 換 方 法 前 節 では InDesignの 内 部 表 現 について おもにその 冗 長 性 に 注 目 しながら 説 明 した この 節 では InDesignで 異 体 字 を 入 力 / 置 換 する 方 法 について 内 部 表 現 を 踏 まえな がら 説 明 をすすめる 内 部 表 現 と 入 力 / 置 換 方 法 の 相 関 関 係 については すでに 図 8として 概 観 した そ こでは 入 力 / 置 換 方 法 として 5 種 類 を 挙 げたが ここでは 多 くのユーザーにとって 身 近 と 思 われる A 字 形 パネル ダブルクリックと Bメニュー 選 択 の 2つに 絞 って 述 べることにする ここで 注 意 してほしいのは 異 体 字 を 入 力 することで 勝 手 に 親 字 の 符 号 位 置 が 変 わ ってしまう 場 合 があることだ ただし これはAだけに 限 られ Bではそういうこと は 起 こらない この 親 字 が 変 わる 現 象 は 本 稿 の 目 的 である GSUB フィーチャ 文 字 化 けの 一 因 ともなるものだ 1.2.2.1 A 字 形 パネル ダブルクリック 字 形 パネルを 使 って 入 力 をするには 2つの 方 法 がある ダブルクリック 入 力 とプレ ス 入 力 だ 前 者 は 表 示 されているグリフをダブルクリックすることで 入 力 する 方 法 ( 図 18 左 )であり 今 はこの 方 法 を 前 提 に 話 をすすめることにする なお プレス 入 力 は 字 形 パネルに 表 示 されたグリフをプレスして 表 示 されるサブパ ネルを 選 択 することで 入 力 する 方 法 ( 図 18 右 )だが ダブルクリック 入 力 との 間 で 入 力 後 の 内 部 表 現 に 違 いはない また 以 下 に 述 べる 挙 動 は 表 示 選 択 された 文 字 の 異 体 字 を 表 示 表 示 すべての 字 形 を 表 示 のいずれかで 入 力 した 際 のものに 限 定 して 説 明 していることもお 断 りしておく 27

図 18: 字 形 パネルにおける 2 つの 入 力 モード 左 がダブルクリック 入 力 右 がプレス 入 力 さて 1.2 InDesignにおける 異 体 字 の 制 御 でも 簡 単 に 触 れたが InDesignにおけ る 異 体 字 の 入 力 / 置 換 方 法 のうち A 字 形 パネル ダブルクリックだけは 入 力 後 の 内 部 表 現 をユーザーが 指 定 することができない ここでは InDesignの 側 で 自 動 的 に 以 下 の 順 序 で 割 り 振 られる 第 1 位 :Unicode 符 号 位 置 のみによる 内 部 表 現 第 2 位 :GSUBフィーチャを 使 った 内 部 表 現 ( 字 形 パネルの 表 示 メニュー 順 ) 第 3 位 :CID 直 接 指 定 による 内 部 表 現 もしダブルクリックしたグリフが Unicode 符 号 位 置 だけで 表 現 可 能 なグリフであ れば この 形 が 最 優 先 で 採 用 される それができない 場 合 次 いで GSUB フィーチャ による 内 部 表 現 が 採 用 され それでも 表 現 できないものは CID 直 接 指 定 として 表 現 さ れる( 第 2 部 フォント 変 更 にともなう 選 択 置 換 の 文 字 化 けについて 1.2.1 ダブルクリック 入 力 における 内 部 表 現 の 優 先 順 位 ) このうちの 第 2 位 GSUBフィーチャによる 内 部 表 現 で GSUB フィーチャが 採 用 さ れる 優 先 順 序 は 字 形 パネルの 表 示 メニュー 順 だ 字 形 パネルの 中 程 に 表 示 : と 書 かれた 右 をプレスすると 以 下 のようなメニューが 表 示 される( 図 19) 28

図 19: 字 形 パネルの 表 示 メニュー どの GSUB フィーチャが 掲 載 されるかはフォントに 依 存 する このメニューはよく 見 ると 4つの 区 画 に 分 かれており そのうちの 下 端 が 当 該 フォ ントで 字 形 パネルから 入 力 できるGSUB フィーチャの 一 覧 だ この 一 番 上 に 記 載 され ている GSUBフィーチャから 優 先 的 に 採 用 される 表 示 メニューの 内 容 はフォントに 依 存 するが aalt (すべての 異 体 字 )だけは 決 まって 一 番 下 に 来 ることになっている( 図 7-4) つまり aalt 以 外 の GSUB フィーチャが 優 先 的 に 適 用 され それらで 表 現 で きない 場 合 最 後 に aalt が 選 択 される 入 力 後 にどのような 内 部 表 現 になるかは 字 形 パネルに 表 示 されるツールチップで 確 認 できる( 図 20) 29

図 20: 字 形 パネルにおけるツール チップの 表 示 上 から 説 明 していこう 字 形 パネル 左 端 に 表 示 されている CID+2309 邪 は Unicode 等 の 符 号 位 置 だけが 表 示 されており GSUBフィーチャの 情 報 はない だから このグリフを 入 力 した 場 合 の 内 部 表 現 は Unicode 符 号 位 置 だけの 表 現 となる 図 20 中 CID+13454 邪 は Unicode 符 号 位 置 の 他 に 単 独 置 換 の GSUB フィーチャ jp78 が 表 示 されている つまり このグリフは Unicode 符 号 位 置 だけでは 表 現 でき ず jp78 によって 表 現 できる 具 体 的 には 親 字 U+90AA 邪 に jp78 が 適 用 さ れた 形 となる 図 20 下 CID+13806 邪 は 選 択 置 換 の GSUBフィーチャ aalt と 異 体 字 番 号 2 が 表 示 されている つまり このグリフはUnicode 符 号 位 置 では 表 現 できず 数 多 くある GSUBフィーチャの 中 でただ 1つ aalt によってのみ 表 現 できる 具 体 的 には 親 字 U+90AA 邪 に aalt と 異 体 字 番 号 2 が 適 用 された 形 となる なお 上 図 にはないが 入 力 後 に CID 直 接 指 定 で 表 現 されるグリフの 場 合 ツール チップには Unicode 符 号 位 置 が 表 示 されず 名 前 の 欄 に NULL と 表 示 されるこ とで 判 別 できる 30

さて この 字 形 パネル ダブルクリックの 注 意 点 は 親 字 が 変 わってしまう 場 合 が あることだ たとえば 前 章 で 述 べた 国 のグループ( 図 9 図 16)がまさにその 例 だったのだが 以 下 に 示 すのは aalt において 親 字 が 勝 手 に 変 更 されるケースだ ま ずヒラギノ Proで 音 (U+97F3)を 入 力 してみよう( 図 21) 図 21:ヒラギノProで 音 (U+97F3)を 選 択 した 際 の 情 報 パネル( 画 面 上 部 )と 字 形 パネル 右 下 隅 のグリフ (CID+13664)の 情 報 を 表 示 するツールチップ( 画 面 下 部 ) この 時 情 報 パネルには 音 の 符 号 位 置 として U+97F3 が 表 示 されている 一 方 マウスカーソルを 字 形 パネルのうち 一 画 目 が 横 棒 の 音 (CID+13664)の 上 にお くと このグリフを 入 力 した 際 の 内 部 表 現 として ツールチップには 親 字 が U+266B GSUBフィーチャ aalt 異 体 字 番 号 8 が 表 示 される このグリフをダブルクリックで 入 力 してみると 実 際 に 親 字 が U+266B に 変 わっ ていることが 確 認 できる( 図 22) 31

図 22:ダブルクリックで 一 画 目 が 横 棒 の 音 (CID+13664)を 入 力 した U+266B とは だ つまり この CID+13664の 音 のグリフを 他 のアプ リケーションにコピペすると に 化 けてしまう なぜこうなるのか? ヒラギノ Proにより 音 (CID+13664)を aalt で 表 現 する 際 ありうる 全 ての 組 み 合 わせを 書 き 出 してみた( 図 23) 図 23: InDesignで ヒ ラ ギ ノProを 使 い aalt で 音 (CID+13664)を 表 現 する 場 合 に 可 能 な 全 ての 内 部 表 現 の 組 み 合 せ 淡 色 のグリ フは 符 号 位 置 を 持 たないこ とを 表 す 音 (CID+13664)は 符 号 位 置 を 持 たず aaltでしか 表 現 できない そういうグ リ フ を 入 力 す る と InDesignは 親 字 のCID 番 号 が 最 も 大 きい 内 部 表 現 に 変 更 してしまう その 結 果 親 字 が に 変 更 される U+266F CID+773 U+266D CID+774 U+266A CID+774 U+97F3 CID+1339 U+2669 CID+12099 U+266F CID+12100 U+303D CID+12179 U+266E CID+16199 U+266B CID+16200 aalt(1) CID+774 CID+773 CID+773 CID+773 CID+773 CID+773 CID+773 CID+773 CID+773 aalt(2) CID+775 CID+775 CID+774 CID+774 CID+774 CID+774 CID+774 CID+774 CID+774 aalt(3) CID+1339 CID+1339 CID+1339 CID+775 CID+775 CID+775 CID+775 CID+775 CID+775 aalt(4) aalt(5) aalt(6) aalt(7) CID+12099 CID+12100 CID+12179 CID+13664 CID+12099 CID+12100 CID+12179 CID+13664 CID+12099 CID+12099 CID+1339 CID+1339 CID+1339 CID+1339 CID+1339 CID+12100 CID+12100 CID+12100 CID+12099 CID+12099 CID+12099 CID+12099 CID+12179 CID+12179 CID+12179 CID+12179 CID+12100 CID+12100 CID+12100 CID+13664 CID+13664 CID+13664 CID+13664 CID+13664 CID+12179 CID+12179 aalt(8) aalt(9) CID+16199 CID+16200 CID+16199 CID+16200 CID+16199 CID+16199 CID+16199 CID+16199 CID+16199 CID+13664 CID+13664 CID+16200 CID+16200 CID+16200 CID+16200 CID+16200 CID+16200 CID+16199 32

ここまで 繰 り 返 し 述 べてきたように InDesignの 内 部 表 現 は 冗 長 だ その 傾 向 は 選 択 置 換 の 内 部 表 現 で 著 しい このヒラギノ Proにおける 音 の aalt グループも 同 じだ ここで CID+13664の 音 は Unicode 符 号 位 置 を 持 たず また trad 等 の 単 独 置 換 でも 表 現 できず もちろん 合 字 置 換 でも 表 現 できない ただ 1つ このグリフ を 表 現 できるのは aalt のみ こうした aalt だけで 表 現 可 能 なグリフをA 字 形 パネル ダブルクリックで 入 力 す ると そのグリフを 表 現 可 能 な 方 法 が 複 数 あれば InDesignは 親 字 の CID 番 号 が 最 も 大 きい 内 部 表 現 を 選 択 してしまう(この 奇 妙 なルールについては 第 2 部 フォント 変 更 にともなう 選 択 置 換 の 文 字 化 けについて 2.4.1 aaltの 親 字 を 参 照 ) この 結 果 入 力 後 の 内 部 表 現 は U+266B aalt 8 になり 親 字 は 音 (U+97F3)から (U+266B)に 変 更 されてしまうというわけなのだ もちろん このグリフを 他 のアプリにコピペすれば に 文 字 化 けする このように A 字 形 パネル ダブルクリックで 入 力 すると 意 図 せず 親 字 が 変 わっ てしまう 場 合 がある 上 述 した 音 の 例 はヒラギノ Proだけのものだが 同 様 の 例 として! (U+0021)を 選 択 して 字 形 パネルから!! (CID+12113)を 入 力 すると 親 字 が!! (U+203C)に 変 更 されてしまうケースがある これはヒラギノPro ヒラギ ノ ProN 小 塚 Pr6N リュウミン Pr6など 比 較 的 多 くのフォントで 再 現 する なお 同 じエ 選 択 置 換 による GSUB フィーチャでも nalt における 親 字 の 変 更 で は ごく 穏 当 に CID 番 号 が 最 も 小 さいグリフ が 採 用 されるので aalt のような 心 配 はない( 第 2 部 フォント 変 更 にともなう 選 択 置 換 の 文 字 化 けについて 2.4.2 naltの 親 字 ) 1.2.2.2 Bメニュー 選 択 文 字 列 を 選 択 した 上 で 字 形 パネル 及 び 文 字 パネルの 右 上 隅 からアクセスできる メニュー 項 目 を 選 ぶと 選 択 した 文 字 列 全 体 に 対 して GSUB 属 性 が 付 与 される( 図 24) ただし フォントの 側 に 対 応 した GSUBフィーチャが 実 装 されていなければグリフは 変 化 しない 33

trad expt jp78 jp83 jp90 jp04 nlck hwid twid qwid pwid fwid dlig frac zero sups sinf / subs numr dnom liga hkna / vkna ital 図 24: 字 形 パネルメニュー( 上 )/ 文 字 パネルメニュー( 下 )と GSUB フィーチャの 関 係 前 項 A 字 形 パネル ダブルクリックでは InDesignの 側 で 自 動 的 に 内 部 表 現 を 割 り 振 ったが このBメニュー 選 択 では ユーザーの 選 んだ GSUB フィーチャが 適 用 され る したがって 知 識 がありさえすれば ユーザーは 事 前 にどのような 内 部 表 現 になる かイメージすることができる また Aは 入 力 になるが Bは 置 換 となることにも 注 意 したい 例 えばル ビつきのグリフを 選 択 しているとしよう ここで Aによって 異 体 字 にした 場 合 ル 34

ビは 消 えてしまう これは 上 書 きされた 入 力 の 振 る 舞 いだ 一 方 Bで 異 体 字 に してもルビが 消 えることはない つまりグリフが 置 き 換 わる 置 換 だ ここから 分 かるように Bの 場 合 は 選 択 した 文 字 に 対 して 単 純 に GSUB 属 性 が 付 与 されるだけなので Aのように 勝 手 に 親 字 が 変 更 されるようなことはおきず 親 字 の Unicode 符 号 位 置 は 保 持 される 一 方 入 力 後 の 内 部 表 現 が 自 動 的 に 割 り 振 られるA 字 形 パネル ダブルクリックに おいては 原 理 上 CIDは 同 じだが 内 部 表 現 は 違 う ということはおきないが ユー ザーが 自 分 の 意 志 で GSUB 属 性 を 与 えるBではそれが 起 こり 得 る( 図 25) 図 25: 上 はいわゆる 半 角 の1 (U+0031)に 対 して GSUB フィーチャ hwid ( 等 幅 半 角 字 形 )を 適 用 した グリフ 下 はいわゆる 全 角 の1 (U+FF11)に 同 じフィーチャを 適 用 したもの 内 部 表 現 は 違 うがグリフ は 同 じだ なお ccmp ( 字 体 組 版 / 分 解 )も 適 用 されているが これはサポートするフォントでは 全 グリ フに 適 用 されるフィーチャなので 無 視 してもらいたい その 結 果 上 図 にある 上 下 のグリフは InDesign 上 では 同 じに 見 えるが 他 のアプ リケーションにコピペした 途 端 別 々の 文 字 ( 符 号 位 置 )になってしまう Bメニュー 選 択 には もう 一 つ 大 きな 特 徴 がある それは 選 択 した 全 て の 文 字 に GSUB 属 性 がつくということだ つまりBを 使 う 限 り グリフが 変 化 するかどう かに 関 係 なく GSUB 属 性 が 付 与 される( 図 26) 35

図 26: 数 字 と 平 仮 名 からなる 文 字 列 に 対 し GSUB フィーチャ trad を 適 用 情 報 パネルでわかるように GSUB 属 性 が 付 与 されている 上 図 の trad は 漢 字 専 用 の GSUBフィーチャであり 数 字 や 平 仮 名 には 何 の 影 響 も 及 ぼさないはずだ ところがそうしたこととは 無 関 係 に Bメニュー 選 択 を 使 えば これが 適 用 できてしまう ただしグリフには 何 の 変 化 も 起 きない フォントの 側 にそ のような 異 体 字 情 報 がないからだ さて ここで 問 題 なのは こうして 付 与 された GSUB 属 性 が 意 図 せず 顕 在 化 することだ trad を 適 用 した 1つの に 続 けて 国 (U+56FD)と 入 力 してみよう( 図 27) 図 27: 国 (U+56FD)と 入 力 したのに 隣 の 文 字 列 の trad が 続 けて 適 用 され 國 になった 情 報 パ ネルでもこの 字 がU+570B( 國 )などではなく U+56FD trad という 内 部 表 現 であることが 確 認 できる 国 を 入 れたのに なぜか 國 が 表 示 された これは 1つの という 文 字 列 に 付 与 されていた GSUB 属 性 trad が 新 しく 入 力 された 部 分 にも 引 き 継 がれるこ 36

とで 國 のグリフが 出 現 したものだ このようにBメニュー 選 択 はグリフを 変 化 させられるかどうかに 関 係 なく GSUB 属 性 が 付 与 でき さらに 隣 接 する 箇 所 に 新 規 入 力 すると GSUB 属 性 が 引 き 継 がれるという 特 徴 をもつ なお 字 形 パネルや 文 字 パネルのメニューでは GSUB 属 性 を 付 与 する 対 象 は 選 択 文 字 列 に 限 定 されるが 段 落 スタイル 及 び 文 字 スタイル にある 詳 細 文 字 形 式 : 異 体 字 で 指 定 すれば スタイルの 一 部 として 特 定 の GSUB 属 性 が 一 括 して 付 与 する ことができる( 図 28) trad expt jp78 jp83 nlck jp04 jp90 hwid twid qwid pwid fwid 図 28: 文 字 スタイル で 一 括 適 用 できる GSUB フィーチャ 段 落 スタイル も 同 様 ただし これらでは 対 象 となったスタイルに 含 まれる 全 ての 文 字 に 対 して GSUB 属 性 が 付 与 される 前 図 のように 新 しく 入 力 した 文 字 にも 適 用 されることもあって 意 図 しないグリフが 異 体 字 に 置 き 換 わってしまう 可 能 性 が 高 い 原 稿 に 含 まれる 全 て の 文 字 の 異 体 字 グループが 把 握 できていない 場 合 は スタイル 設 定 によって GSUB フ ィーチャを 適 用 するのは 十 分 に 慎 重 であるべきだろう 1.2.2.3 グリフの 入 力 / 置 換 方 法 に 由 来 する 内 部 表 現 の 違 い ここまで 異 体 字 を 入 力 / 置 換 する 方 法 を 2 種 類 説 明 した この 違 いによって 同 じ グリフ(CID)を 入 力 した 場 合 でも 内 部 表 現 が 異 なる 場 合 があることに 注 意 したい A 字 形 パネル ダブルクリックでは 入 力 結 果 がア Unicode 符 号 位 置 だけの 内 部 表 現 になる 可 能 性 がある しかしBメニュー 選 択 は グリフに GSUB 属 性 を 付 与 するだけ なので アにはなり 得 ず イ 単 独 置 換 やウ 合 字 置 換 になる(エ 選 択 置 換 の 属 性 を 与 えるメ ニュー 項 目 はない) 37

たとえば A 字 形 パネル ダブルクリックで CID+13523 𠤎 を 入 力 した 場 合 小 塚 明 朝 Pr6Nではこのグリフに Unicode 符 号 位 置 U+2090Eが 対 応 づけられているので 入 力 後 の 内 部 表 現 としてはア Unicode 符 号 位 置 となる( 図 29) U+2090E 図 29:A 字 形 パネル ダブルクリックで 異 体 字 を 入 力 した 場 合 の 内 部 表 現 他 方 同 じ CID+13523 𠤎 をBメニューからの 適 用 で 使 う 場 合 まず IMなどで Unicode 符 号 位 置 U+5315 匕 を 入 力 グリフを 選 択 してしておき ついでパネルメ ニューから JIS78 字 形 (jp78)か JIS83 字 形 (jp83)を 選 択 することで CID+13523 𠤎 に 置 き 換 わる( 図 30) U+5315 jp78 図 30:Bメニューからの 選 択 でグリフ 置 換 した 場 合 の 内 部 表 現 38

しかし 図 29 と 図 30 とでは 外 見 は 同 じ CID+13523 𠤎 であっても 内 部 表 現 が 異 なり 親 字 も 変 わっている こうしたことも 次 の 部 で 説 明 する GSUBフィーチャ 文 字 化 けの 原 因 ともなりうる InDesignでは 同 じだったグリフが 他 のアプリケーショ ンにコピペした 途 端 違 う 符 号 位 置 の 文 字 として 現 れるからだ 39

第 2 部 GSUB フィーチャ 文 字 化 けの 原 理 とそのリスト 2.1 GSUB フィーチャ 文 字 化 けの 基 本 原 理 第 1 部 まで OpenTypeフォントと InDesignの 内 部 構 造 について 少 し 立 ち 入 った 説 明 をした この 部 ではそうした 内 部 構 造 の 結 果 として 発 生 する GSUBフィーチャ 文 字 化 けが 具 体 的 にどういうグリフで 発 生 するのかをリストにして 提 供 する その 前 に まず 文 字 化 けの 原 理 を 概 括 しておく 前 部 でも 繰 り 返 し 述 べたが InDesignにおいて GSUBフィーチャがついている 文 字 は 他 のアプリケーションにコピペ すると 高 い 確 率 で 別 のグリフ(CID)に 化 ける それはなぜか 第 1 部 で 述 べたように InDesignの 内 部 表 現 には ア Unicode 符 号 位 置 のみ イ 単 独 置 換 ウ 合 字 置 換 エ 選 択 置 換 オ CID 直 接 指 定 の 5 種 類 がある このうちアは 1つ のグリフが 1つの Unicode 符 号 位 置 に 対 応 するシンプルな 内 部 表 現 だ これは 汎 用 性 が 高 く 他 のアプリケーションにコピペしても 特 殊 な 場 合 を 除 き 化 けることはない しかし 残 りのイ~オは InDesignだけが 理 解 できる 独 自 の 表 現 方 法 だ たとえ 外 見 は テキスト データのように 見 えても InDesign 以 外 のアプリケーションはこれを 認 識 できない したがって これらの 内 部 表 現 の 文 字 は 他 のアプリケーションにコピペす ると 親 字 である Unicode 符 号 位 置 だけがペーストされることになる 結 果 としてコ ピペの 前 後 でグリフが 変 わってしまう これが GSUB フィーチャ 文 字 化 けだ ここで 重 要 なことは グリフの 外 見 だけから 内 部 表 現 の 違 いを 判 別 することは 不 可 能 ということだ もちろん 単 純 に 全 選 択 してコピペをしようものなら ペースト 後 にはどこが 化 けたか 分 からないテキストが 出 現 することになる 特 に GSUB フィーチャが aalt の 場 合 1.2.2.1 A 字 形 パネル ダブルクリック で 述 べた 親 字 決 定 のロジックにより 普 段 はまず 目 にしない 難 解 な 漢 字 が 親 字 になっ ているかもしれない そうした 文 字 がペースト 後 にいきなり 出 現 すれば 驚 く 人 も 多 いだろう( 図 31) 40

図 31:InDesignにおける U+279B4 aalt 3 という 内 部 表 現 で 表 されたグリフ 𧦴 ( 左 )を テキストエデ ィットにコピペした 結 果 ( 右 ) GSUB フィーチャがとれることで まったく 違 うグリフ 𧦴 に 化 けてしま った これがGSUBフィーチャ 文 字 化 けだ 次 にリストについて 説 明 する これらはかなり 大 部 のものなので 本 稿 には 含 めず 別 添 の 形 で 公 開 することにした 次 ページに 掲 載 したのは 個 々のリストのタイトル であり それぞれには 配 布 先 へのリンクが 埋 め 込 まれている 構 成 についても 一 言 述 べておこう リストは 第 1 部 で 説 明 したA 字 形 パネル ダ ブルクリック 及 びBメニュー 選 択 という 2つの 入 力 / 置 換 方 法 ごとに 大 別 してあ る Aはさらに CMapの 種 類 が 異 なる 5つのフォントごとに 分 かれている( 1.1.1 cmap テーブルと CMapファイル) 一 方 Bは GSUBフィーチャごとに 分 けてある リストの 冒 頭 においた フォント 変 更 にともなう 選 択 置 換 の 文 字 化 けについて で は 字 形 パネルの 基 本 原 理 とそこでの 内 部 表 現 を 糸 口 にして 選 択 置 換 の GSUB フィ ーチャ aalt nalt が 原 因 となる 少 し 複 雑 な 文 字 化 けについて 解 説 する GSUBフィ ーチャ 文 字 化 けの 一 歩 踏 み 込 んだ 理 解 に 役 立 ててほしい 41

資 料 リンク フォント 変 更 にともなう 選 択 置 換 の 文 字 化 けについて InDesign の 字 形 パネルから 異 体 字 を 入 力 する 2 つの 方 法 選 択 置 換 のしくみと InDesign における 内 部 表 現 フォントの 変 更 による 文 字 化 け XMDF ビルダーにおける IDML データの 文 字 化 けリスト InDesign の 字 形 パネルから 入 力 した 文 字 を 他 のアプリにコピペしたときに 化 ける 例 Ryumin Pro Ryumin Pr6 Kozuka Pr6N Hiragino Pro Hiragino ProN 8.10 InDesign のメニュー 選 択 でグリフ 置 換 した 文 字 を 他 のアプリにコピペしたときに 化 ける 例 trad( 旧 字 体 )/expt(エキスパート 字 形 )/jp78(jis78 字 形 ) jp83(jis83 字 形 )/jp90(jis90 字 形 )/nlck( 印 刷 標 準 字 体 ) dlig( 任 意 の 合 字 )/liga( 欧 文 合 字 )/sups( 上 付 き 文 字 ) subs/sinf( 下 付 き 文 字 ) 42

付 録 参 考 文 献 書 籍 Yannis Haralambous, P. Scott Horne(trans), Fonts & Encodings, California: OʼReilly Media, 2007. カラー 図 解 DTP& 印 刷 スーパーしくみ 事 典 2012 年 度 版 ワークスコーポレーシ ョン 2012 年 ケン ランディ 著 小 松 章 / 逆 井 克 己 訳 CJKV 日 中 韓 越 情 報 処 理 オライリー ジャパン 2002 年 ウェブサイト AdobeSystems., The Adobe-Japan1-6 Character Collection, 15 Feb. 2008(http://www.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/font/pdfs/5078.Adobe-Japan1-6.pdf). Microsoft Corp., OpenType specification, 21 Sep. 2009(http://www.microsoft.com/typography/otspec/). 狩 野 宏 樹 フォントのしくみ 2011 年 (http://www.iwatafont.co.jp/news/img/about_font. pdf) 川 幡 太 一 OpenType 漢 字 データベースプロジェクト (http://kanji-database.sourceforge.net/fonts/opentype.html) 直 井 靖 Mac OS Xの 文 字 コード 問 題 に 関 するメモ (http://d.hatena.ne.jp/naoi/) 43