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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農



は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

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2 政 策 目 的 達 成 時 期 我 が 国 皮 革 産 業 及 び 革 靴 産 業 が 構 造 改 善 を 行 い アジア 諸 国 からの 低 価 格 品 及 び 欧 州 からの 高 価 格 品 と 対 抗 しうる 国 際 競 争 力 が 備 わるまで 本 制 度 を 維 持 する 必 要 があ

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

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スライド 1

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市街化区域と市街化調整区域との区分

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

定款  変更

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●電力自由化推進法案

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容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

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6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

減 少 率 ) と 平 均 余 命 の 伸 びを 勘 案 した 一 定 率 (0.3%) の 合 計 である スライド 調 整 率 を 差 し 引 いて 年 金 額 の 改 定 が 行 われる( 図 表 ) ただし マクロ 経 済 スライドが 完 全 に 実 施 されるのは 賃 金 や 物 価 があ

2000 年 12 月 輸 出 の 減 速 によりテンポはやや 鈍 化 しているものの 緩 やかな 回 復 を 続 けている 2001 年 1 月 緩 やかな 回 復 を 続 けているが そのテンポは 輸 出 の 減 速 により 鈍 化 している 2001 年 2 月 緩 やかな 回 復 を 続 け

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

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目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

年 金 払 い 退 職 給 付 制 度 における 年 金 財 政 のイメージ 積 立 時 給 付 時 給 付 定 基 (1/2) で 年 金 を 基 準 利 率 で 付 利 給 付 定 基 ( 付 与 利 の ) 有 期 年 金 終 身 年 金 退 職 1 年 2 年 1 月 2 月 ( 終 了 )

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 23 年 4 月 1 日 至 平 成 24 年 3 月 31 日 ) 金 額 ( 単 位 : 百 万 円 ) 売 上 高 99,163 売 上 原 価 90,815 売 上 総 利 益 8,347 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 4,661 営 業 利 益

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

1 はじめに 財 政 の 役 割 資 源 配 分 ( 公 共 財 供 給 ) 所 得 再 分 配 経 済 安 定 化 ( 景 気 調 整 ) 地 方 自 治 体 の 役 割 は 資 源 配 分 ( 公 共 財 の 安 定 供 給 )とされる ( 所 得 再 分 配 や 経 済 安 定 化 は 国 の

●幼児教育振興法案

も た ら そ う と す る 効 標 標 名 標 設 定 考 え 方 単 位 4 年 度 実 績 5 年 度 見 込 6 年 度 計 画 7 年 度 計 画 8 年 度 計 画 法 規 定 に 基 づく 選 挙 事 務 ため 標 というような は 困 難 である 事 業 実 施 妥 当 性 活 動

4. 農 業 所 得 減 少 の 要 因 農 産 物 生 産 量 の 減 少 米 の 消 費 量 減 少 輸 入 品 との 競 合 農 家 戸 数 の 減 少 高 齢 化 販 売 価 格 の 低 下 価 格 支 持 政 策 の 縮 小 廃 止 ウルグアイラウンド 輸 入 価 格 の 低 下 円 高

年の中国経済発展の動向に関する研究

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添 付 資 料 の 目 次 1.サマリー 情 報 (その 他 )に 関 する 事 項... 2 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動... 2 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用.

水 道 事 業 1. 経 営 の 健 全 性 効 率 性 1 経 常 収 支 比 率 (%): 経 常 収 益 経 常 費 用 当 該 年 度 において 給 水 収 益 や 一 般 会 計 からの 繰 入 金 等 の 収 益 で 維 持 管 理 費 や 支 払 利 息 等 の 費 用 をどの 程 度

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

注 記 事 項 (1) 四 半 期 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 無 (2) 会 計 方 針 の 変 更 会 計 上 の 見 積 りの 変 更 修 正 再 表 示 1 会 計 基 準 等 の 改 正 に 伴 う 会 計 方 針 の 変 更 : 無 2 1

1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合

第7章

平成22年度

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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< 目 次 > 1 軽 四 輪 車 等 に 係 る 税 率 引 上 げ Q1 1 軽 四 輪 車 等 についてなぜ 標 準 税 率 を 引 き 上 げることにしたのですか? 3 Q1 2 自 家 用 乗 用 車 については 税 率 を 1.5 倍 に 引 き 上 げ それ 以 外 ( 貨 物 用 営

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

m07 北見工業大学 様式①

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Feature 平 成 24 年 度 事 業 報 告 並 びに 一 般 会 計 特 別 会 計 収 支 決 算 報 告 1. 知 的 資 産 経 営 と 企 業 間 連 携 の 推 進 による 地 域 産 業 の 活 性 化 ⑴ 経 営 革 新 への 取 り 組 み 支 援 による 地 域 産 業

Transcription:

アジアのフロンティア 経 済 ミャンマー ラオス カンボジア ベトナム: 同 じように 見 えて 異 なる 各 国 東 南 アジアのフロンティア4カ 国 は 政 治 的 安 定 を 背 景 に 今 後 10 年 間 で 世 界 経 済 に 大 きく 組 み 込 まれていくことが 予 想 される 4 国 間 の 現 時 点 での 工 業 化 レベル 政 策 投 資 に 対 する 姿 勢 の 違 いから 今 後 の 道 筋 と 成 果 はそれぞれ 異 なるものになるだろう

アジアフロンティア 経 済 ミャンマー ラオス カンボジア ベトナム: 同 じように 見 えて 異 なる 各 国 2012 年 6 月 21 日 Roberto Herrera-Lim アジア ディレクター +1 646.291.4034 herrera-lim@eurasiagroup.net 目 次 要 旨 1 各 国 の 政 治 産 業 一 覧 1 変 化 の 可 能 性 4 フロンティア 市 場 の 未 来 6 結 論 8 Prepared for PricewaterhouseCoopers Co., Ltd. This confidential report is intended solely for the internal use of PricewaterhouseCoopers Co., Ltd. and is based on the opinions of Eurasia Group analysts and various in-country specialists. Eurasia Group is a private research and consulting firm that maintains no affiliations with governments or political parties. 2012Eurasia Group, 149 5th Avenue, 15th Floor, New York 10010

要 旨 東 南 アジアのフロンティア 各 国 は 今 後 10 年 間 で 世 界 経 済 に 大 きく 組 み 込 まれていくだろう このトレンドは1980 年 代 のベトナムに 始 まり 過 去 10 年 間 のラオスとカンボジアで 強 まり ミャンマーでも 動 き 始 めたようである 比 較 的 にコスト 高 なタイや 中 国 南 部 からの 企 業 移 転 や 構 造 改 革 の 進 行 外 資 の 積 極 的 呼 び 込 みによって この 動 きは 加 速 されている これらの 変 化 は 国 内 の 政 治 事 情 によるところが 大 きい この4カ 国 は 当 面 の 間 は 安 定 が 続 く 見 込 みで 政 治 家 も 経 済 成 長 を 続 けることを 望 んでいる しかしながら 投 資 家 は 各 国 間 そして 各 国 内 部 での 条 件 は 均 一 でないと 見 ている 国 内 の 規 制 レベルやインフラ 整 備 労 働 者 の 熟 練 度 官 僚 の 有 能 さ 中 国 などアジア のほかの 投 資 家 との 競 争 の 激 しさの 点 で 明 確 な 違 いがあるからである 汚 職 は 今 後 も 常 に 課 題 となるだろう 各 国 の 政 治 産 業 一 覧 ほかの 政 治 的 選 択 肢 ベトナム 首 相 : 任 期 : Nguyen Tan Dung 2011~2016 年 2 期 目 ミャンマー Aung Saan Suu Kyi( 野 党 ) 政 党 : ベトナム 共 産 党 安 定 性 : 改 革 の 可 能 性 : 高 : 経 済 危 機 が 発 生 した 場 合 でも Dung 氏 の 対 立 候 補 は 与 党 内 から 立 てられる 見 通 し 2006 年 から 現 職 中 ~ 高 : 目 標 は 国 有 企 業 の 確 立 と 経 済 的 安 定 性 の 改 善 にあるが まだ 党 内 を 懐 柔 する 必 要 がある カンボジア Sam Rainsy( 野 党 ) カンボジア 首 相 : Hun Sen 任 期 : 2008~2013 年 3 期 目 政 党 : カンボジア 人 民 党 安 定 性 : 改 革 の 可 能 性 : 高 : 野 党 リーダーたちを 容 赦 なく 攻 撃 し 利 権 政 治 を 巧 みに 利 用 して 政 権 への 脅 威 を 極 小 化 中 : 経 済 開 放 は 続 くとみられるが 蔓 延 する 汚 職 と 利 益 供 与 は 事 業 環 境 にマイナス ベトナム Truong Tan Sang( 与 党 ) ラオス なし アジアのフロンティア 経 済 1

ラオス(ラオス 人 民 民 主 共 和 国 ) 首 相 : 任 期 : 政 党 : 安 定 性 : 改 革 の 可 能 性 : ミャンマー 首 相 : 任 期 : 政 党 : 安 定 性 : 改 革 の 可 能 性 : Thongsing Thammavong 2010~2015 年 1 期 目 ラオス 人 民 革 命 党 高 : 地 域 内 ではラオスの 政 権 が 最 も 強 固 である 低 ~ 中 : 時 間 をかけて 市 場 改 革 路 線 を 採 用 しつつあるが 官 僚 政 治 や 規 制 の 変 更 には 消 極 的 Thein Sein 2011~2016 年 1 期 目 連 邦 団 結 発 展 党 中 :2014 年 に 野 党 党 首 のアウン サン スー チー 氏 と 政 権 を 争 う 見 通 し 中 ~ 高 : 事 業 環 境 に 大 きな 変 化 が 予 期 されるが 改 革 派 が 政 治 的 優 位 を 保 て るかによる 東 南 アジアのこのフロンティア4カ 国 では 政 治 的 安 定 は 大 きな 懸 念 事 項 にならない 各 国 とも 政 治 事 情 は 安 定 するか 大 きく 改 善 する 見 通 しが 高 く 域 内 で 製 造 の 中 枢 を 担 うものの 不 安 定 要 因 を 抱 えている タイ 2014 年 の 選 挙 結 果 が 読 めないインドネシアとは 対 照 的 である ベトナムでは 改 革 派 のNguyen Tan Dung 首 相 が 2011 年 の 再 選 直 前 に 党 内 保 守 派 の 立 てた 対 立 候 補 に 競 り 勝 った( 対 立 候 補 は 近 年 の マクロ 経 済 の 問 題 で 首 相 の 責 任 を 追 及 していた) Dung 氏 はベトナム で 最 も 人 気 のある 政 治 家 で 任 期 中 に 経 済 が 大 打 撃 を 被 ることでもな ければ 2016 年 の 任 期 満 了 まで 経 済 政 策 の 采 配 を 振 るいつづけるだ ろう カンボジアでは Hun Sen 首 相 が 利 権 政 治 を 巧 みに 利 用 し 官 僚 と 司 法 組 織 を 掌 握 して 野 党 を 弱 体 化 させている 同 首 相 によるカン ボジア 政 治 支 配 は 効 果 的 な 抑 制 と 均 衡 の 枠 組 み 作 りの 促 進 には 寄 与 せず 近 い 将 来 に 政 策 転 換 や 官 僚 制 度 の 変 革 がもたらされる 可 能 性 は 低 い 一 方 国 民 が 最 も 懸 念 する 雇 用 増 やインフラの 改 善 政 治 的 安 定 といった 問 題 にはよく 対 処 している ラオス 共 産 党 も 国 内 に 強 力 な 競 合 相 手 がおらず 派 閥 争 いはあるものの 政 情 不 安 につながる 内 部 分 裂 よりはむしろ 政 策 問 題 に 重 点 が 置 かれている ミャンマーは 例 外 だ 政 治 の 大 変 革 により チャンスとリスクが 広 く 混 在 している 2 年 間 にわたり 政 府 は 抜 本 的 変 化 をもたらす 可 能 性 をもっ た 政 治 経 済 改 革 を 実 施 してきており さらなる 自 由 化 促 進 も 見 込 まれ る しかし ミャンマーのような 急 激 な 変 化 は 先 例 がない 実 績 ある 企 業 は 軍 や 政 治 家 に 強 いコネクションがあれば 改 革 の 中 で 脅 威 にさ らされる 可 能 性 がある 軍 と 政 治 家 からの 抵 抗 で 経 済 改 革 が 遅 れるこ ともありうる また あまりなさそうだが 軍 も 特 権 的 地 位 が 脅 かされれ ば 改 革 を 押 し 戻 そうとする 可 能 性 もまだ 十 分 にある アジアのフロンティア 経 済 2

インフレ 率 2000~2010 年 の 平 均 これら4つのフロンティア 市 場 の 相 違 は 現 状 の 経 済 状 況 においてより 顕 著 である この2 年 間 で の 失 策 はあるものの 東 南 アジアのなかでベトナ ムは 依 然 として 大 きくリードを 保 っている 当 該 4 カ 国 でベトナムは 最 も 国 内 市 場 が 大 きく 製 造 能 力 も 高 い ほかの3カ 国 よりもインフラと 金 融 シス テムが 整 っており 繊 維 から 鉄 鋼 半 導 体 機 械 までのあらゆる 産 業 で 外 資 受 け 入 で 力 を 示 してき た ただし 当 然 ながら ベトナムの 人 件 費 はほか の3カ 国 よりも 高 騰 している カンボジアは 1990 年 代 前 半 に 外 資 に 門 戸 を 開 き 被 服 や 繊 維 観 光 産 業 で 成 果 を 上 げている しかしカンボジアの 人 口 はベトナムの1/5に 過 ぎないため 消 費 財 企 業 はあまり 興 味 を 引 かれないところである また カンボジアは 投 資 規 制 を 自 由 化 しているとはいえ 所 有 権 の 脆 弱 さや 腐 敗 といった 事 業 環 境 上 の 大 きな 弱 点 も 抱 えている ベトナム カンボジア ラオスとミャンマーは どちらもかなり 最 近 まで 孤 立 していたために あまり 発 展 していない ラオス では Bousasone Bouphavanh 前 首 相 が 市 場 改 革 政 策 をいくつか 実 施 し 腐 敗 と 縁 故 主 義 が 減 少 した 現 在 のThongsing Thammavong 首 相 もこれ らの 政 策 を 継 続 しているが 同 国 のインフラ 欠 如 タイ 港 湾 への 依 存 (ラオスは 海 に 面 していない) 規 制 環 境 が 脆 弱 であることから 投 資 家 にとって ラオスは 依 然 としてほかの3カ 国 よりもやや 難 しい 環 境 にある 現 在 ラオスの 商 機 は 天 然 資 源 とイ ンフラ エネルギー 部 門 に 集 中 している さしあ たり ミャンマー 経 済 は 主 に 農 業 と 天 然 資 源 に 依 存 する 見 通 しである ラオス 人 民 民 主 共 和 国 ミャンマー 出 典 :アジア 開 発 銀 行 アジアのフロンティア 経 済 3

変化の可能性 世界経済への統合 物品 サービスの輸出合計がGDPに占める割合 人口100人当たりのインターネットユーザーの割合 出典 世界銀行 フロンティア経済の展望は比較的良好であることから 近隣の大国よりも速 いペースで政治経済的変革を実行しやすい 安定した各国政権は いず れもこれまで以上に民衆の不満に耳を傾けるとみられ インドネシアやタイ の政権よりはそうした問題で混乱することがないだろう 東南アジア他地域での変化による多少の転換は生じる見通しである 中国 東南部やタイにある工業中心地での製造コスト高騰は フロンティア各国 にとってプラスに働く可能性が高い 直近の数年でも 安い労働力を求め る製造業者は中国内部に移転したり 人件費の安いほかの国に製造を切 り換えたりしている ベトナムでの人件費高騰と熟練労働者不足がこのまま 進めば 移転のプロセスはミャンマーやラオスにまで到達する見通しが高 い ここ10年程で被服製造がカンボジアに流れたのと同様である 今後2 3年の間に経済政策も変わる可能性がある ベトナムとカンボジア では 産業政策とマクロ経済政策の双方で より安定した 予測しやすい 環境づくりが目標とされるだろう そうした変化が必要となってきたのはここ 数年間のことである ベトナムは 高インフレ率に加えて 国有企業による 無駄な投資と慎重さを欠いた貸付から 2度もマクロ経済が不安定になる 危機に見舞われた これらのプロセスで経済が打撃を受け 経済問題が発 生したために 一部にはベトナムでの計画を延期または再考する投資家も いた アジアのフロンティア経済 4

1人当たりGDP成長率 出典 世界銀行 ミャンマーは異なる道を辿っており 変化はより抜本的なものになるだろ う 近年のミャンマーの発展は 主にエネルギー部門ならびに一次産品 と天然ガスの輸出への外国からの投資によるものだ 今後もこの傾向は 続く見通しだが インフラ拡大と政府機能の向上を目的とした高次の開 発援助で補完される可能性が高い 投資とより自由な外国投資法のお かげで 主な阻害要因である規制制度が改善されていく 今後2年間で 2 は 銀行システムとマクロ経済運営に改善が見込まれる それに比べる と カンボジアとラオスでの変化は控えめで 大規模な変革よりは既存の 経済産業政策を微調整する程度にとどまる 同様に 投資家と官僚のかかわりもバリエーションに富んだものになるだ ろう ベトナムのホーチミンやダナン カンボジアのプノンペンのような場 所では 融通が利き ビジネス関連の問題に対処してくれる官僚に出会 う確率が高い 一方で ラオスのヴィエンチャンやベトナムのハノイで出 会う官僚は あまり融通が利かないかもしれない アジアのフロンティア経済 5

フロンティア市場の未来 軽機械 改革予想 インフラ 消費者財 米/農産物 電機 繊維/被服 石油/ガス アジアのフロンティア経済 6

東南アジアのフロンティア4カ国は 適度な政治 的安定 経済の開放推進 そして世界経済との 統合を目指す点で 広義には同じ軌跡を辿るだ ろう ただし各国の政権は そして広くアジア全般 でも 何としても成長から焦点をそらそうとする 代わりに 安定や不平等の認識軽減 ひいては 持続可能な経済発展につながる公正かつ包括 的な経済の拡大に注力する 同時に コストやイ ンフラ 規制能力に違いがあることから 産業の 発展にも違いが生じる可能性が高い ベトナムは 先陣を切っただけにフロンティア4カ国をリードし つづけるとみられるが コスト高と一貫しない経済 運営のありかたが 投資家には大きな問題になり うる カンボジアとラオスは 世界に低コスト商品 被服や繊維品など を供給すること またはタイ や中国南部など域内の組立拠点に中間品を供 給することを目的に 基礎的な製造に注力する だろう カンボジアは 自動車部品や小型電気 モーターをはじめとした一連の製造拠点 の移転 を開始する見通しである ミャンマーは 経済の 成長は早いかもしれないが 製造能力が未発達 のため 他国の後塵を拝することになるだろう それでも当面は ラオスとミャンマーの経済は主 に農業と天然資源に依存しつづけるだろう 両国 が外国資本に門戸を開いたのはつい最近のこと で 過去10年間にベトナムとカンボジアで起こっ たような工業化のペースを実現するには 官民と もにまだ相当な額の資本を投入しなければなら ないからである 多くは それぞれの政府が投資 の誘致に必要な規制システムとインフラの整備を 実行できるかにかかってくる このような目標に対 してミャンマーはラオスよりも達成に積極的とみら れるため 結果的にミャンマーの方が工業化の ペースが加速され 2010年代後半にはカンボジ アの工業化のペースに近づく見通しである 主要輸出相手国 2005 2010年の平均 ベトナム カンボジア ラオス人民民主共和国 ミャンマー 各国とも発展するに伴って 発電所や港湾 高 速道路などのインフラ需要が高まる フロンティア 国のなかでは特にミャンマーのインフラ整備が進 んでいないが 経済援助を最も多く確保できる見 通しである それに比べればカンボジアとベトナ ムのインフラ整備は大分進んでいるが 外資を誘 致して目前に迫る設備更新に向けた資金を確保 するために 市場原理に基づいた価格設定をす る圧力にさらされるだろう 出典 アジア開発銀行 出典 アジア開発銀行 アジアのフロンティア経済 7

近年の力強い成長と拡大する経済への期待から この4カ国の消費者市 場が発展する可能性は高い 変化が特に明白に現われるのはミャン マーだろう 何十年にもわたって経済的孤立をつづけてきただけに 開 発援助や民間投資 民間資本が戻ってくれば 特に大都市の所得と消 費が大きく伸びる 一方で地方での所得は インフラ投資 貿易自由化 海外投資の進展により農業効率が向上することから改善に向う 結論 投資家にとって これらフロンティア各国のリスクは3つに大別される マクロ経済の運営 4カ国とも 開放経済に伴う問題点への対 処をまだ学習しているところである その問題点としては 多額の 投資流入で引き起こされるインフレや為替変動 景気の波のな かでも安定的な銀行システムの維持などが挙げられる 各国の 経済官僚はこれらを成し遂げるだけのスキルをまだ持ち合わせ ていない そのため 内部的あるいは外部的に大規模な衝撃が あれば マクロ経済が大きく不安定になる可能性がある 政治の後退 最近の政治自由化からの後退は カンボジアと ミャンマーの両国でリスクとなっている カンボジアの政治的安定 は組織の発展よりもHun Sen首相の能力に依存している この要 因は 同首相の影響力が低下した場合や退陣後に 大きなリス クになることを意味する 短期的にはミャンマーでの改革プロセ スは確立されているようだが 改革への期待に応えなかった場 合の 国民の不満や 特権的立場が脅かされた場合の軍の反動 に 政府がどのように対処するかは不透明である 汚職 汚職問題は4カ国全てで投資家にとって悩みの種となり 投資のオペレーションに影響し また歪んだ経済政策や官僚的 行動の温床となるだろう この問題に効果的に対処できる強固な 機関をもつ国は この4つのフロンティア市場にはない アジアのフロンティア経済 8