和 歌 山 市 排 出 水 の 色 等 規 制 条 例 平 成 3 年 10 月 5 日 条 例 第 44 号 改 正 平 成 12 年 3 月 27 日 条 例 第 58 号 平 成 13 年 7 月 9 日 条 例 第 34 号 平 成 14 年 12 月 26 日 条 例 第 52 号 ( 目 的 ) 第 1 条 この 条 例 は 排 出 水 の 色 等 を 規 制 することにより 公 共 用 水 域 の 水 質 の 浄 化 を 推 進 し も って 市 民 の 快 適 な 生 活 環 境 を 確 保 することを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 2 条 この 条 例 において 次 の 各 号 に 掲 げる 用 語 の 意 義 は 当 該 各 号 に 定 めるところによる (1) 排 出 水 工 場 又 は 事 業 場 ( 以 下 工 場 等 という )から 公 共 用 水 域 に 排 出 される 水 をいう (2) 色 等 排 出 水 の 色 濁 り 温 度 及 び 残 留 塩 素 をいう (3) 特 定 施 設 工 場 等 に 設 置 される 施 設 のうち 別 表 第 1に 掲 げる 施 設 をいう (4) 公 共 用 水 域 水 質 汚 濁 防 止 法 ( 昭 和 45 年 法 律 第 138 号 ) 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 公 共 用 水 域 をいう ( 市 長 の 責 務 ) 第 3 条 市 長 は 市 民 の 快 適 な 生 活 環 境 を 確 保 するため 公 共 用 水 域 の 水 質 の 浄 化 に 必 要 な 施 策 の 実 施 に 努 めなければならない ( 啓 発 活 動 ) 第 4 条 市 長 は 公 共 用 水 域 の 水 質 の 浄 化 に 関 する 知 識 の 普 及 及 び 意 識 の 高 揚 に 努 めなければな らない ( 事 業 者 の 責 務 ) 第 5 条 事 業 者 は 排 出 水 の 色 等 によって 市 民 の 快 適 な 生 活 環 境 を 損 なわないよう 自 己 の 責 任 において 必 要 な 措 置 を 講 ずるための 最 大 限 の 努 力 をするとともに 市 長 が 実 施 する 施 策 に 協 力 しなければならない ( 届 出 ) 第 6 条 排 出 水 を 排 出 する 者 は 特 定 施 設 を 設 置 しようとするときは その 設 置 しようとする 日 前 60 日 までに 次 の 事 項 を 市 長 に 届 け 出 なければならない (1) 氏 名 及 び 住 所 ( 法 人 にあっては その 名 称 代 表 者 の 氏 名 及 び 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 ) (2) 工 場 等 の 名 称 及 び 所 在 地 (3) 特 定 施 設 の 種 類 (4) 特 定 施 設 の 構 造 1/6
(5) 特 定 施 設 の 使 用 の 方 法 (6) 色 等 の 処 理 の 方 法 (7) 排 出 水 の 色 等 の 汚 染 状 態 及 び 量 2 一 の 施 設 が 特 定 施 設 となった 際 現 にその 施 設 を 設 置 している 者 ( 設 置 の 工 事 をしている 者 を 含 む )であって 排 出 水 を 排 出 するものは 当 該 施 設 が 特 定 施 設 となった 日 から60 日 以 内 に 前 項 に 掲 げる 事 項 を 市 長 に 届 け 出 なければならない 3 第 1 項 又 は 前 項 の 規 定 による 届 出 をした 者 は その 届 出 に 係 る 第 1 項 第 4 号 から 第 7 号 まで に 掲 げる 事 項 を 変 更 しようとするときは その 変 更 しようとする 日 前 60 日 までに その 旨 を 市 長 に 届 け 出 なければならない 4 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 による 届 出 をした 者 は その 届 出 に 係 る 第 1 項 第 1 号 若 しくは 第 2 号 に 掲 げる 事 項 に 変 更 があったとき 又 はその 届 出 に 係 る 特 定 施 設 の 使 用 を 廃 止 したときは そ の 日 から30 日 以 内 に その 旨 を 市 長 に 届 け 出 なければならない ( 承 継 ) 第 7 条 前 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 による 届 出 をした 者 からその 届 出 に 係 る 特 定 施 設 を 譲 り 受 け 又 は 借 り 受 けた 者 は 当 該 特 定 施 設 に 係 る 当 該 届 出 をした 者 の 地 位 を 承 継 する 2 前 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 による 届 出 をした 者 について 相 続 合 併 又 は 分 割 ( 当 該 営 業 を 承 継 させるものに 限 る )があったときは 相 続 人 合 併 後 存 続 する 法 人 若 しくは 合 併 により 設 立 した 法 人 又 は 分 割 により 当 該 営 業 を 承 継 した 法 人 は 当 該 届 出 をした 者 の 地 位 を 承 継 する 3 前 2 項 の 規 定 により 前 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 による 届 出 をした 者 の 地 位 を 承 継 した 者 は その 承 継 があった 日 から30 日 以 内 に その 旨 を 市 長 に 届 け 出 なければならない ( 規 制 基 準 ) 第 8 条 排 出 水 の 色 等 の 汚 染 状 態 に 関 する 規 制 基 準 は 別 表 第 2のとおりとする 2 特 定 施 設 を 設 置 し 排 出 水 を 排 出 する 者 ( 以 下 設 置 者 という )は 前 項 の 規 制 基 準 に 適 合 しない 排 出 水 を 排 出 してはならない ( 事 故 時 の 措 置 ) 第 9 条 設 置 者 は 事 故 により 工 場 等 から 前 条 第 1 項 の 規 制 基 準 に 適 合 しない 排 出 水 を 排 出 した ときは 直 ちに その 事 故 の 状 況 及 びその 原 因 並 びにその 事 故 についての 応 急 措 置 の 内 容 及 び 復 旧 工 事 の 計 画 を 市 長 に 届 け 出 なければならない ( 改 善 勧 告 ) 第 10 条 市 長 は 第 8 条 第 1 項 の 規 制 基 準 に 適 合 しない 排 出 水 を 排 出 していると 認 めるとき 又 は 継 続 して 同 項 の 規 制 基 準 に 適 合 しない 排 出 水 を 排 出 する 恐 れがあると 認 めるときは 設 置 者 に 対 し 期 限 を 定 めて 色 等 の 処 理 の 方 法 の 改 善 その 他 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 勧 告 することが できる ( 改 善 及 び 停 止 命 令 ) 2/6
第 11 条 市 長 は 前 条 の 規 定 による 勧 告 を 受 けた 者 がその 勧 告 に 従 わないで 第 8 条 第 1 項 の 規 制 基 準 に 適 合 しない 排 出 水 を 排 出 しているときは 期 限 を 定 めてその 勧 告 に 係 る 措 置 を 採 るべ きことを 命 じ 又 は 排 出 水 の 排 出 の 一 時 停 止 を 命 ずることができる ( 報 告 又 は 検 査 ) 第 12 条 市 長 は この 条 例 の 施 行 に 必 要 な 限 度 において 設 置 者 に 対 し 必 要 な 報 告 を 求 め 又 は 当 該 職 員 にその 者 の 工 場 等 に 立 ち 入 り 特 定 施 設 その 他 の 物 件 を 検 査 させることができる 2 前 項 の 規 定 により 立 入 検 査 をする 職 員 は その 身 分 を 示 す 証 明 書 を 携 帯 し 関 係 人 に 提 示 し なければならない 3 第 1 項 の 規 定 による 立 入 検 査 の 権 限 は 犯 罪 捜 査 のために 認 められたものと 解 釈 してはなら ない ( 助 成 措 置 ) 第 13 条 市 長 は 設 置 者 が 色 等 の 処 理 施 設 を 設 置 しようとするときは その 者 に 対 し 適 切 な 指 導 及 び 助 成 に 努 めるものとする ( 規 則 への 委 任 ) 第 14 条 この 条 例 の 施 行 に 関 し 必 要 な 事 項 は 規 則 で 定 める ( 罰 則 ) 第 15 条 第 11 条 の 規 定 による 命 令 に 違 反 した 者 は 300,000 円 以 下 の 罰 金 に 処 する 第 16 条 次 のいずれかに 該 当 する 者 は 100,000 円 以 下 の 罰 金 に 処 する (1) 第 6 条 又 は 第 7 条 第 3 項 の 規 定 による 届 出 をせず 又 は 虚 偽 の 届 出 をした 者 (2) 第 12 条 第 1 項 の 規 定 による 報 告 をせず 若 しくは 虚 偽 の 報 告 をした 者 又 は 同 項 の 規 定 による 検 査 を 拒 み 妨 げ 若 しくは 忌 避 した 者 第 17 条 第 9 条 の 規 定 による 届 出 をせず 又 は 虚 偽 の 届 出 をした 者 は 50,000 円 以 下 の 罰 金 に 処 する 第 18 条 法 人 の 代 表 者 又 は 法 人 若 しくは 人 の 代 理 人 使 用 人 その 他 の 従 業 者 が その 法 人 又 は 人 の 業 務 に 関 し 前 3 条 の 違 反 行 為 をしたときは 行 為 者 を 罰 するほか その 法 人 又 は 人 に 対 して 各 本 条 の 罰 金 刑 を 科 する 附 則 1 この 条 例 は 平 成 3 年 11 月 1 日 から 施 行 する ただし 第 8 条 第 2 項 第 9 条 から 第 11 条 まで 第 15 条 及 び 第 17 条 の 規 定 は 平 成 6 年 4 月 1 日 から 施 行 する 2 第 18 条 の 規 定 の 適 用 については この 条 例 の 施 行 の 日 から 平 成 6 年 3 月 31 日 までの 間 に 限 り 同 条 中 前 3 条 とあるのは 第 16 条 と 各 本 条 とあるのは 同 条 とする 附 則 ( 平 成 12 年 3 月 27 日 ) この 条 例 は 平 成 12 年 4 月 1 日 から 施 行 する 附 則 ( 平 成 13 年 7 月 9 日 ) 3/6
この 条 例 は 公 布 の 日 から 施 行 する 附 則 ( 平 成 14 年 12 月 26 日 ) この 条 例 は 公 布 の 日 から 施 行 する 別 表 第 1( 第 2 条 関 係 ) 特 定 施 設 (1) 紡 績 業 又 は 繊 維 製 品 の 製 造 業 若 しくは 加 工 業 の 用 に 供 する 染 色 施 設 (2) 有 機 顔 料 又 は 合 成 染 料 の 製 造 業 の 用 に 供 する 施 設 であって 次 に 掲 げるもの ア 水 洗 施 設 イ ろ 過 施 設 ウ 分 離 施 設 ( 遠 心 分 離 機 を 含 む 以 下 同 じ ) エ 混 合 施 設 オ 廃 ガス 洗 浄 施 設 (3) 前 号 に 掲 げる 事 業 以 外 の 有 機 化 学 工 業 製 品 製 造 業 の 用 に 供 する 施 設 であって 次 に 掲 げ るもの ア 水 洗 施 設 イ ろ 過 施 設 ウ 分 離 施 設 エ 混 合 施 設 オ 濃 縮 施 設 カ 廃 ガス 洗 浄 施 設 (4) 医 薬 品 製 造 業 の 用 に 供 する 施 設 であって 次 に 掲 げるもの ア ろ 過 施 設 イ 分 離 施 設 ウ 混 合 施 設 ( 水 質 汚 濁 防 止 法 施 行 令 ( 昭 和 46 年 政 令 第 188 号 ) 第 2 条 各 号 に 掲 げる 物 質 を 含 有 する 物 を 混 合 するものに 限 る ) (5) 下 水 道 終 末 処 理 施 設 (6) 第 1 号 から 第 4 号 までに 掲 げる 施 設 を 設 置 する 工 場 等 から 排 出 される 水 ( 公 共 用 水 域 に 排 出 されるものを 除 く )の 処 理 施 設 別 表 第 2( 第 8 条 関 係 ) 規 制 基 準 1 色 排 水 口 における 排 出 水 の 着 色 度 は 日 間 平 均 値 80( 最 大 値 120) 以 下 とする 4/6
測 定 方 法 は 希 釈 法 によるものとし 30センチメートル 透 視 度 計 ( 底 の 標 識 板 は 黒 線 の ない 白 色 のみのもの)を 用 いて 次 の 方 法 によるものとする (1) 10 倍 列 希 釈 検 体 の 作 成 及 び 着 色 の 確 認 検 水 50ミリリットルを 共 栓 付 きメスシリンダー500ミリリットルにとり 蒸 留 水 を 加 え 全 容 を500ミリリットルとして10 倍 希 釈 検 体 を 作 成 し これを 透 視 度 計 の30センチ メートル 目 盛 まで 入 れて 基 準 透 視 度 計 ( 透 視 度 計 の30センチメートル 目 盛 まで 蒸 留 水 を 入 れたものをいう 以 下 同 じ )と 並 べて 着 色 を 比 較 する 着 色 が 確 認 できる 場 合 は 共 栓 付 きメスシリンダーの 中 の10 倍 希 釈 検 体 50ミリリットルを 別 の 共 栓 付 きメスシリンダ ー500ミリリットルにとり 蒸 留 水 を 加 え 全 容 を500ミリリットルとして100 倍 希 釈 検 体 を 作 成 し これを 透 視 度 計 の30センチメートル 目 盛 まで 入 れて 基 準 透 視 度 計 と 並 べ て 着 色 を 比 較 する 着 色 が 確 認 できる 場 合 は 先 と 同 様 にして1,000 倍 10,000 倍 の10 倍 列 希 釈 検 体 を 着 色 が 区 別 できなくなるまで 作 成 し 区 別 可 能 な 最 大 希 釈 検 体 を 決 定 する (2) 着 色 の 確 認 方 法 基 準 透 視 度 計 と 希 釈 検 体 を 入 れた 透 視 度 計 を 並 べ 白 色 蛍 光 灯 の 光 が 両 方 に 等 しく 当 たる 状 態 で 上 部 から 目 視 により 行 う (3) 2 倍 列 希 釈 検 体 の 作 成 共 栓 付 きメスシリンダーの 中 の 区 別 可 能 な 最 大 希 釈 検 体 を 用 いて 透 視 度 計 に1 2 4 8 16 倍 の2 倍 列 希 釈 検 体 を 作 成 する (4) 着 色 度 の 計 算 ア 測 定 者 は5 人 として 各 測 定 者 は 2 倍 列 希 釈 検 体 の 入 った 透 視 度 計 について 基 準 透 視 度 計 と 着 色 を 比 較 して 区 別 可 能 と 区 別 不 能 を 判 定 する 測 定 者 ごとの 希 釈 倍 数 を 常 用 対 数 値 として 次 の 式 によって 算 出 する 常 用 対 数 値 =1/2 (loga 1 +loga 2 ) (ア) a 1 とは 区 別 可 能 の 判 定 の 最 大 希 釈 倍 数 をいう (イ) a 2 とは 区 別 不 能 の 判 定 の 最 小 希 釈 倍 数 をいう 次 に 各 測 定 者 の 常 用 対 数 値 を 集 計 したのち 最 大 値 と 最 小 値 を 除 き( 最 大 値 最 小 値 が 複 数 個 ある 場 合 は 1 個 だけを 除 く ) 残 りの3 者 の 平 均 値 cmを 算 出 する イ 着 色 度 は 次 の 式 によって 算 出 した 値 とする 着 色 度 =10 cm 2 濁 り 排 水 口 における 排 出 水 の 透 視 度 は 20 度 以 上 とする 5/6
測 定 方 法 は 日 本 工 業 規 格 K0102の9によるものとする 3 温 度 排 水 口 における 排 出 水 の 水 温 は 摂 氏 40 度 以 下 とする 測 定 方 法 は 日 本 工 業 規 格 K0102の7.2によるものとする 4 残 留 塩 素 排 水 口 における 排 出 水 の 残 留 塩 素 は 1リットルにつき2ミリグラム 以 下 とする 測 定 方 法 は 日 本 工 業 規 格 K0102の33.2によるものとする 6/6