多 発 性 硬 化 症 再 発 寛 解 を 繰 り 返 す もしくは 慢 性 進 行 性 の 経 過 で( 時 間 的 多 発 ) 脳 脊 髄 視 神 経 といった 中 枢 神 経 の 様 々な 場 所 に 病 変 が 生 じる( 空 間 的 多 発 ) 慢 性 炎 症 性 脱 髄 性 疾 患 であ



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Transcription:

ギラン バレー 症 候 群 急 性 単 相 性 の 末 梢 神 経 障 害 により 四 肢 および 脳 神 経 領 域 の 運 動 麻 痺 をきたす 疾 患 4 週 以 内 に 症 状 はピークとなり その 後 は 病 態 は 鎮 静 化 して 回 復 に 向 かう 1998 年 から 2000 年 にかけて 免 疫 性 神 経 疾 患 調 査 研 究 班 で 行 われた 全 国 調 査 では 年 間 発 症 率 は 人 口 10 万 人 あたり 1.15 人 と 推 定 された 男 女 比 は3:2で 男 性 に 多 く 発 症 年 齢 は 20 代 から 30 代 をピークとして 幼 小 児 期 から 90 歳 代 まで 分 布 することが 示 されている 自 己 免 疫 と 考 えられる 約 7 割 で 先 行 感 染 がみられ 病 態 の 引 き 金 となる 約 6 割 で 急 性 期 に 糖 脂 質 に 対 する 抗 体 がみられるが 中 でも GD1b GQ1b GM1 galactocerebroside 等 に 対 する 抗 体 は 神 経 障 害 をきたすことが 実 験 的 に 証 明 された 一 方 細 胞 性 免 疫 については 解 析 が 十 分 ではない 四 肢 筋 力 低 下 眼 球 運 動 麻 痺 や 顔 面 神 経 麻 痺 などの 脳 神 経 症 状 各 種 の 感 覚 障 害 がみられる 一 般 的 には 運 動 麻 痺 が 優 位 である 呼 吸 筋 麻 痺 や 著 明 な 自 律 神 経 障 害 がみられることがあり その 場 合 はとくに 慎 重 な 全 身 管 理 を 必 要 とする 長 期 に 臥 床 状 態 が 続 けば 呼 吸 器 あるいは 尿 路 の 感 染 褥 創 筋 萎 縮 関 節 拘 縮 などをきたすこと がある また 治 療 に 伴 う 合 併 症 として 血 栓 症 などをきたすこともある 免 疫 グロブリン 大 量 静 注 療 法 (IVIg)あるいは 血 液 浄 化 療 法 を 行 う ステロイドは 単 独 では 用 いな い IVIg にステロイドパルス 療 法 を 組 み 合 わせると IVIg 単 独 より 有 効 であることを 示 唆 するデー タはあるが 確 立 した 治 療 法 ではない また 重 症 例 の 急 性 期 には 人 工 呼 吸 器 の 使 用 を 含 めた 全 身 管 理 が 必 要 となる 場 合 がある 合 併 症 の 予 防 や 回 復 のためのリハビリも 重 要 である

多 発 性 硬 化 症 再 発 寛 解 を 繰 り 返 す もしくは 慢 性 進 行 性 の 経 過 で( 時 間 的 多 発 ) 脳 脊 髄 視 神 経 といった 中 枢 神 経 の 様 々な 場 所 に 病 変 が 生 じる( 空 間 的 多 発 ) 慢 性 炎 症 性 脱 髄 性 疾 患 である 若 年 成 人 に 好 発 し 経 過 とともに 中 枢 神 経 系 の 障 害 が 蓄 積 され ADL を 損 なう 日 本 での 有 病 率 は 2004 年 の 全 国 調 査 で 平 均 7.7 人 ( 対 人 口 10 万 ) 30 年 前 の 1 2 人 という 調 査 結 果 から 大 きく 増 加 しているが 北 部 ヨーロッパと 比 較 すると 10 分 の1の 有 病 率 である すなわ ち 人 種 差 が 大 きい 男 女 比 は 1:3.9 で 近 年 女 性 の 患 者 が 増 加 している 世 界 的 に 見 て 高 緯 度 地 域 ほど 有 病 率 は 高 く 日 本 国 内 でも 北 部 地 方 が 南 部 よりも 高 い 中 枢 性 髄 鞘 と 中 枢 神 経 系 の 髄 鞘 形 成 細 胞 である 乏 突 起 膠 細 胞 が 自 己 免 疫 機 序 により 後 天 的 に 障 害 される 細 胞 性 免 疫 の 関 与 が 従 来 から 指 摘 されているが 最 近 では 液 性 免 疫 関 与 の 報 告 がある 自 己 免 疫 現 象 の 引 き 金 については 未 だ 確 定 されていない 視 力 障 害 脊 髄 障 害 ( 運 動 障 害 感 覚 障 害 膀 胱 直 腸 障 害 )が 高 頻 度 であるが 脳 幹 症 状 ( 眼 球 運 動 障 害 嚥 下 障 害 )や 小 脳 症 状 (ふらつき 構 音 障 害 )など 多 彩 な 神 経 症 状 を 呈 する 有 痛 性 強 直 性 痙 攣 などの 発 作 性 疼 痛 を 認 めることがある うつ 症 状, 認 知 機 能 障 害 疲 労 感 も ADL を 低 下 させ る 要 因 となる 神 経 因 性 膀 胱 により 繰 り 返 す 尿 路 感 染 嚥 下 障 害 による 誤 嚥 性 肺 炎 痙 縮 性 運 動 麻 痺 に 伴 う 関 節 拘 縮 などがある 再 発 時 の 治 療 では ステロイドパルス 療 法 が 大 半 の 症 例 に 有 効 である 一 部 の 症 例 には 血 漿 交 換 が 実 施 され 有 効 である 寛 解 期 には 再 発 予 防 を 目 的 にインターフェロンβ 注 射 製 剤 が 使 用 され 有 効 で ある 2011 年 末 より 経 口 の 再 発 予 防 薬 フィンゴリモドが 使 用 可 能 となった これらの 治 療 が 有 効 でない 一 部 の 症 例 では 免 疫 抑 制 剤 が 使 用 される なお 体 温 が 上 がると 以 前 の 脱 髄 病 巣 に 起 因 する 症 状 が 出 現 する 場 合 がある(ウートフ 徴 候 ) そ の 際 は 休 息 をとり 体 を 冷 やすと 回 復 する

HTLV-1 関 連 脊 髄 症 (HAM) ヒト T 細 胞 白 血 病 ウイルス HTLV-1 の 感 染 者 の 一 部 に 起 こる 脊 髄 症 で 緩 徐 進 行 性 の 痙 性 対 麻 痺 を きたす 疾 患 九 州 沖 縄 を 中 心 に 西 南 日 本 に 限 局 していると 考 えられていたが 2009 年 の 全 国 調 査 では 人 口 10 万 人 あたり 3 人 程 度 (3000 人 )の 患 者 数 と 推 定 され 関 東 中 部 近 畿 の 大 都 市 圏 で 増 加 傾 向 九 州 地 方 での 減 少 傾 向 が 見 られている HTLV-1 感 染 者 に 発 症 し 脊 髄 病 巣 には 慢 性 炎 症 が 起 こっている 血 清 髄 液 の 抗 HTLV-1 抗 体 価 が 高 値 である HTLV-1 に 感 染 し 活 性 化 した T 細 胞 が 中 枢 神 経 系 に 移 行 し 産 生 するサイトカインな どで 脊 髄 を 主 座 とする 中 枢 神 経 系 の 障 害 をもたらすとの 仮 説 があるが 発 症 機 序 の 詳 細 は 不 明 ご く 一 部 のキャリアのみが HAM を 発 症 する 理 由 は 不 明 脊 髄 症 に 起 因 する 痙 性 対 麻 痺 による 緩 徐 進 行 性 の 歩 行 障 害 下 肢 の 異 常 感 覚 疼 痛 排 尿 排 便 障 害 下 半 身 の 発 汗 障 害 が 主 な 症 状 であるが 進 行 例 では 上 肢 も 障 害 される 主 症 状 に 基 づく 慢 性 膀 胱 炎 や 褥 瘡 のほか 他 の HTLV-1 関 連 疾 患 であるブドウ 膜 炎 気 管 支 肺 胞 炎 関 節 炎 シェーグレン 症 候 群 多 発 性 筋 炎 などの 合 併 が 見 られる ときに 成 人 T 細 胞 白 血 病 を 発 症 することがある 副 腎 皮 質 ステロイド 薬 インターフェロンαが 一 部 の 患 者 の 症 状 を 緩 和 する 抗 痙 縮 薬 や 排 尿 調 節 薬 が 対 症 療 法 として 使 用 される 腰 帯 筋 下 肢 筋 力 増 強 や 痙 縮 の 緩 和 を 目 的 とした 継 続 的 なリハビ リテーションは 日 常 生 活 動 作 の 改 善 維 持 に 重 要 である

慢 性 炎 症 性 脱 髄 性 多 発 神 経 炎 慢 性 炎 症 性 脱 髄 性 多 発 神 経 炎 chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy :CIDP は2 ヶ 月 以 上 にわたる 慢 性 進 行 性 あるいは 階 段 性 再 発 性 の 左 右 対 称 性 の 四 肢 の 遠 位 近 位 筋 の 筋 力 低 下 感 覚 障 害 を 主 徴 した 原 因 不 明 の 末 梢 神 経 疾 患 である 病 因 は 末 梢 神 経 ミエリンの 構 成 成 分 に 対 する 免 疫 異 常 により 生 ずる 自 己 免 疫 性 疾 患 と 考 えられているが 詳 細 は 不 明 である 2004 年 9 月 から 2005 年 8 月 の 厚 生 労 働 省 による 全 国 調 査 の 結 果 (2008 年 報 告 )では 人 口 10 万 人 に 対 する 有 病 率 は 1.61 人 男 性 は 2.01 女 性 は 1.23 年 齢 別 では 15 歳 未 満 の 小 児 は 0.23 人 15 歳 以 上 55 歳 未 満 の 成 人 は 1.50 人 55 歳 以 上 の 高 齢 者 は 2.31 人 であった 男 女 比 では 成 人 高 齢 者 ではやや 男 性 に 多 く 新 規 発 病 率 は 人 口 10 万 人 あたり 0.48 人 ( 男 性 は 0.58 人 女 性 は 0.38 人 )であった 地 域 的 な 特 異 性 はなく 小 児 から 高 齢 者 まで 幅 広 く 発 症 すると 報 告 されている 末 梢 神 経 ミエリン 構 成 成 分 ( 蛋 白 糖 蛋 白 など)に 対 する 自 己 抗 体 の 出 現 が 報 告 され( 液 性 免 疫 ) あるいは 細 胞 性 免 疫 などの 異 常 が 指 摘 され 自 己 免 疫 異 常 の 関 与 が 想 定 されている 臨 床 症 候 は 四 肢 の 運 動 障 害 ( 手 足 の 脱 力 筋 力 低 下 ) ときに 感 覚 障 害 ( 手 足 のしびれ 痛 み)を 認 め 時 に 脳 神 経 障 害 自 律 神 経 も 障 害 されることもある 明 確 な 病 型 分 類 はないが 亜 急 性 また は 慢 性 (2ヶ 月 から 数 ヶ 月 以 上 )に 進 行 する 型 ( 慢 性 進 行 型 ) 再 発 と 寛 解 を 繰 り 返 す 型 ( 再 発 寛 解 型 )がある 四 肢 の 腱 反 射 は 低 下 あるいは 消 失 する 脳 脊 髄 液 検 査 では 蛋 白 細 胞 解 離 を 認 める 電 気 生 理 学 的 検 査 では 運 動 神 経 の 遠 位 潜 時 の 延 長 伝 導 速 度 の 遅 延 F 波 潜 時 の 延 長 F 波 の 消 失 伝 導 ブロック 異 常 な 時 間 的 分 散 などの 脱 髄 を 示 唆 す る 所 見 を 認 める 神 経 生 検 における 電 子 顕 微 鏡 ときほぐし 検 査 で 脱 髄 または 再 髄 鞘 化 の 所 見 を 認 める 画 像 診 断 では 馬 尾 神 経 腰 髄 仙 髄 または 頸 髄 神 経 根 あるいは 腕 神 経 叢 腰 仙 骨 神 経 叢 のガ ドリニウム 造 影 効 果 神 経 肥 厚 を 認 める また,ステロイド 療 法 血 液 浄 化 療 法 免 疫 グロブリン 静 注 療 法 などの 免 疫 療 法 後 の 臨 床 症 状 の 改 善 は 診 断 を 支 持 するものである 診 断 基 準 近 年 EFNS/PNS (2005) European Federation of Neurological Societies / Peripheral Nerve Society Guideline on management of CIDP による 診 断 基 準 が 設 定 され 臨 床 診 断 基 準 電 気 診 断 基 準 支 持 基 準 から Definite Probable Possible に 分 けられる 臨 床 的 診 断 基 準 では CIDP を 典 型 的 と 非 典 型 的 に 分 ける 典 型 的 CIDP は2ヶ 月 以 上 にわたる 慢 性 進 行 性 あるいは 階 段 性 再 発 性 の 左 右 対 称 性 の 四 肢 の 遠 位 近 位 筋 の 筋 力 低 下 感 覚 障 害 があり 四 肢 の 腱 反 射 は 低 下 あるいは 消 失 する 非 典 型 的 CIDP は 以 下 の1 項 目 がみられるが 他 は 典 型 的 CIDP に 準 ずるもので 1) 遠 位 筋 優 位 の 筋 力 低 下 2) 一 次 感 覚 神 経 の 中 枢 過 程 を 障 害 する 慢 性 感 覚 性 免 疫 性 多 発 神 経 炎 を 含 む 純 粋 運 動 または 感 覚 障 害 所 見 3) 左 右 非 対 称 性 障 害 所 見 4) 局 在 所 見 5) 中 枢 神 経 障 害 がある

電 気 診 断 基 準 は 1) 遠 位 潜 時 の 延 長 2) 伝 導 速 度 の 遅 延 3)F 波 潜 時 の 延 長 4)F 波 の 消 失 伝 導 ブロック 6) 異 常 な 時 間 的 分 散 7)CMAP 陰 性 部 分 の 持 続 時 間 の 延 長 以 上 の 少 なくとも1 項 目 を 認 める 支 持 基 準 として 1) 脳 脊 髄 液 所 見 ( 蛋 白 細 胞 解 離 ) 2)MRI 画 像 診 断 3) 神 経 生 検 ( 電 顕 と きほぐし 検 査 で 脱 髄 所 見 ) 4) 免 疫 治 療 後 の 臨 床 的 改 善 をあげている 本 邦 における CIDP の 公 費 負 担 の 認 定 基 準 1. 主 要 項 目 (1) 発 症 と 経 過 :1 2ヶ 月 以 上 の 経 過 の, 寛 解 増 悪 を 繰 り 返 すか, 慢 性 進 行 性 の 経 過 をとる 多 発 ニューロパチーである 2 当 該 患 者 の 多 発 ニューロパチーを 説 明 できる 明 らかな 基 礎 疾 患, 薬 物 使 用, 毒 物 への 暴 露 がなく, 類 似 疾 患 の 遺 伝 歴 が ない (2) 検 査 所 見 :1 末 梢 神 経 伝 導 検 査 で,2 本 以 上 の 運 動 神 経 において 脱 髄 を 示 唆 する 所 見 を 示 す * 注 1 2 脳 脊 髄 液 検 査 で, 蛋 白 増 加 をみとめ, 細 胞 数 は10/mm3 未 満 である 3 免 疫 グロブリン 大 量 療 法, 副 腎 皮 質 ステロイド 薬, 血 液 浄 化 療 法, その 他 の 免 疫 療 法 などにより 改 善 を 示 した 病 歴 がある 4 MRIで 神 経 根 あるいは 馬 尾 の 肥 厚 または 造 影 所 見 がある 5 末 梢 神 経 生 検 で 脱 髄 を 示 唆 する 所 見 がある 注 1.2 本 以 上 の 運 動 神 経 で, 脱 髄 を 示 唆 する 所 見 (1 伝 導 速 度 の 低 下,2 伝 導 ブロックまたは 時 間 的 分 散 の 存 在,3 遠 位 潜 時 の 延 長,4 F 波 欠 如 または 最 短 潜 時 の 延 長 の 少 なくともひとつ)が 見 られることを 記 載 した 神 経 伝 導 検 査 レポートまた はそれと 同 内 容 の 文 章 の 写 し( 判 読 医 の 氏 名 の 記 入 されてもの)を 添 付 すること 2. 鑑 別 診 断 (1) 全 身 性 疾 患 による 末 梢 神 経 障 害 : 糖 尿 病,アミロイドーシス, 膠 原 病, 血 管 炎, 悪 性 腫 瘍, 多 発 性 骨 髄 腫, 中 枢 神 経 系 脱 髄 疾 患,HIV 感 染 症,サルコイドーシス (2) 末 梢 神 経 障 害 を 起 こす 薬 物 への 暴 露 (3) 末 梢 神 経 障 害 を 起 こす 毒 物 への 暴 露 (4) 末 梢 神 経 障 害 を 起 こす 遺 伝 性 疾 患 3. 診 断 の 判 定 (1)12ならびに(2)1 のすべてを 満 たし,(2)2 から5 の うちいずれか1つを 満 たすもの CIDP に 特 異 的 な 合 併 症 はない 少 数 例 ではあるが SLE Sjogren 症 候 群 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 慢 性 関 節 リウマチ リベド 血 管 炎 自 己 免 疫 性 溶 血 性 貧 血 自 己 免 疫 性 肝 炎 慢 性 C 型 肝 炎 視 神 経 炎 などを 合 併 した 報 告 がある 1) 副 腎 皮 質 ステロイド 薬 療 法 2) 免 疫 グロブリン 静 注 療 法 (IVIg) 3) 血 液 浄 化 療 法 (アフェレシス) 4) 免 疫 抑 制 剤 療 法

クロウ フカセ 症 候 群 形 質 細 胞 の 単 クローン 性 増 殖 を 基 盤 に 多 発 ニューロパチー 胸 腹 水 浮 腫 肝 脾 腫 骨 硬 化 性 病 変 皮 膚 病 変 などの 多 彩 な 症 状 を 呈 する 全 身 性 疾 患 である 2003 年 に で 行 われた 調 査 では 全 国 における 患 者 数 は 約 340 名 と 推 定 された しかしその 後 診 断 技 術 等 の 向 上 により 患 者 数 はより 多 いと 推 定 されている 発 症 年 齢 のピークは 48 歳 前 後 であるが 30-80 歳 と 発 症 年 齢 は 広 く 分 布 する 男 女 比 は 2:1 とされ ている 原 因 の 確 定 はなされていない しかし ほぼ 全 例 の 患 者 において 血 清 中 の 血 管 内 皮 増 殖 因 子 (VEGF) が 異 常 に 増 加 しており VEGF は 形 質 細 胞 腫 増 殖 に 関 連 して 産 生 されることが 推 定 されている VEGF による 血 管 透 過 性 亢 進 血 管 新 生 によって 本 症 候 群 に 特 徴 的 な 胸 腹 水 臓 器 腫 大 皮 膚 血 管 腫 な どの 症 状 が 惹 起 されると 考 えられている 多 発 神 経 炎 胸 腹 水 四 肢 浮 腫 肝 脾 腫 皮 膚 の 色 素 沈 着 血 管 腫 女 性 化 乳 房 ( 男 性 )などが 中 核 的 な 症 状 である 難 治 性 の 心 嚢 水 胸 腹 水 により 心 不 全 腎 不 全 呼 吸 不 全 が 起 こることが 多 い また 二 次 的 な 血 液 凝 固 系 の 亢 進 により 血 栓 症 ( 脳 梗 塞 肺 塞 栓 症 )を 合 併 することがある 従 来 型 化 学 療 法 としてメルファラン プレドニン 療 法 骨 硬 化 性 病 変 に 対 する 放 射 線 療 法 がある 新 規 治 療 として 自 己 末 梢 血 幹 細 胞 移 植 を 伴 う 大 量 化 学 療 法 サリドマイド 療 法 が 試 みられている サリドマイド 療 法 については の 12 施 設 による 医 師 主 導 治 験 が 進 行 中 である

多 巣 性 運 動 ニューロパチー(MMN) 多 巣 性 運 動 ニューロパチー(multifocal motor neuropathy 頭 文 字 をとって 以 下 MMN)は 緩 徐 進 行 性 に 末 梢 の 運 動 神 経 をおかし 四 肢 筋 の 脱 力 萎 縮 をきたす 疾 患 である 電 気 生 理 学 的 に 伝 導 ブロックを 欠 く 場 合 筋 萎 縮 性 側 索 硬 化 症 と 見 分 けが 難 しいことがある により 平 成 21 年 度 から 平 成 22 年 度 にかけて 施 行 した 全 国 疫 学 調 査 によると MMN の 罹 病 率 は 0.29 人 /10 万 人 と 推 定 された また 筋 萎 縮 性 側 索 硬 化 症 患 者 の 4.4%の 割 合 で 存 在 すると 推 定 される MMN は 男 性 に 多 く 発 症 年 齢 は 16~74 歳 (40 歳 代 にピーク) であった 患 者 の 約 半 数 に 末 梢 神 経 の 構 成 成 分 に 対 する 自 己 抗 体 (ガングリオシド 抗 体 )が 出 現 したり 自 然 軽 快 例 があること また 後 述 する 免 疫 グロブリン 静 脈 療 法 (IVIg)が 有 効 であることより 自 己 免 疫 異 常 が 原 因 と 考 えられる 四 肢 の 筋 萎 縮 脱 力 等 がみられる 脱 力 を 示 す 筋 においてのみ 線 維 束 性 収 縮 がみられる 症 状 は 非 対 称 的 なことが 多 い 特 になし 免 疫 グロブリン 静 注 療 法 (IVIg)や 免 疫 抑 制 薬

重 症 筋 無 力 症 神 経 筋 接 合 部 シナプス 後 膜 上 のニコチン 性 アセチルコリン 受 容 体 を 主 たる 標 的 とする 自 己 免 疫 疾 患 である 神 経 筋 接 合 部 の 伝 達 障 害 による 筋 力 低 下 易 疲 労 性 が 全 身 の 骨 格 筋 にみられる 我 国 の 重 症 筋 無 力 症 の 有 病 率 は 1987 年 の 調 査 では 人 口 10 万 あたり 5.1 人 で 男 女 比 は 1:9 であ るとされた 発 症 年 齢 は 女 性 で 10 歳 以 下 と 30~40 歳 代 にピークがあり 男 性 では 10 歳 以 下 と 40 ~50 歳 代 にピークがあるという 結 果 であった 2006 年 の 調 査 では 有 病 率 は 人 口 10 万 あたり 11.8 人 男 女 比 は 1:1.7 で 患 者 有 病 率 は 約 2 倍 となり 発 症 年 齢 は 50 歳 代 にピークが 移 っている 2006 年 の 調 査 では 胸 腺 腫 合 併 例 は 32%であった 特 定 疾 患 治 療 研 究 受 給 者 証 交 付 件 数 は 平 成 20 年 度 で 16,431 件 平 成 23 年 度 では 19,009 件 である 欧 米 と 異 なり わが 国 では 5 歳 未 満 に 発 症 の 一 つのピークがあることが 特 徴 である シナプス 後 膜 上 の ニコチン 性 アセチルコリン 受 容 体 に 代 表 される 神 経 筋 伝 達 に 必 要 なタンパク ( 受 容 体 イオンチャネル)に 対 する 自 己 抗 体 が 患 者 体 内 で 産 生 され その 特 定 のタンパクの 機 能 が 障 害 されることによる なぜ このような 自 己 抗 体 が 患 者 体 内 で 産 生 されるようになるのかはわ かっていない 一 部 の 患 者 に 胸 腺 腫 を 合 併 する 例 があることから 多 様 な 自 己 抗 体 が 産 生 される 腫 瘍 関 連 疾 患 としての 側 面 があるものと 考 えられる 全 身 の 骨 格 筋 の 筋 力 低 下 であるが 病 初 期 には 眼 症 状 ( 眼 瞼 下 垂 外 眼 筋 麻 痺 による 複 視 )が 出 や すい 症 状 の 進 行 とともに 四 肢 頸 部 咽 頭 の 筋 にも 筋 力 低 下 が 出 現 し さらに 全 身 の 筋 力 低 下 や 易 疲 労 性 また 嚥 下 困 難 誤 嚥 鼻 腔 への 食 物 逆 流 等 の 症 状 を 来 す 重 症 例 では 呼 吸 筋 麻 痺 の ため 呼 吸 困 難 に 陥 る 約 80%の 患 者 が 胸 腺 異 常 を 合 併 する そのうち 約 20%が 胸 腺 腫 で あとは 胸 腺 過 形 成 である また 甲 状 腺 疾 患 ( 機 能 亢 進 症 慢 性 甲 状 腺 炎 )の 合 併 も 10 数 パーセントに 見 られる なお 重 症 筋 無 力 症 の 有 無 にかかわらず 胸 腺 腫 患 者 の 約 7%に 赤 芽 球 癆 が 合 併 する 胸 腺 腫 に 対 しては 外 科 的 摘 除 術 が 第 一 選 択 となる 胸 腺 腫 を 合 併 しない 患 者 に 対 する 胸 腺 摘 除 術 は 過 去 には 積 極 的 になされてきた 経 緯 があるが その 後 の 疫 学 的 研 究 で 確 固 としたエビデンスが 示 せないことが 明 らかとなった そのため 医 療 施 設 間 で 胸 腺 腫 非 合 併 例 に 対 する 胸 腺 摘 除 術 の 適 応 に 関 して 考 え 方 が 一 致 していない この 点 に 関 しては 世 界 的 なプロジェクトとしてランダム 化 比 較 試 験 が 進 行 中 であり いずれ 結 論 が 出 るものと 思 われる 治 療 は 患 者 体 内 の 自 己 抗 体 産 生 を 抑 えることが 基 本 であり 経 口 ステロイド 単 剤 もしくはカルシニューリン 阻 害 薬 などの 免 疫 抑 制 薬 との 併 用 が 標 準 治 療 として 選 択 される 短 期 的 な 改 善 を 期 待 するには 血 液 浄 化 療 法 や 大 量 免 疫 グ ロブリン 静 注 (IVIG) 療 法 が 施 行 される また 対 症 療 法 として 神 経 筋 伝 達 を 改 善 するコリンエス テラーゼ 阻 害 薬 ( 経 口 )が 併 用 される いずれにしても 発 症 早 期 に 十 分 な 治 療 をすることが 長 期 的 な 予 後 の 改 善 をもたらすとされる

フィッシャー 症 候 群 急 性 単 相 性 の 眼 球 運 動 麻 痺 失 調 深 部 反 射 消 失 を3 徴 とする 疾 患 ギラン バレー 症 候 群 の 亜 型 であり 急 性 期 を 過 ぎると 病 態 は 鎮 静 化 して 回 復 に 向 かう 本 症 候 群 についての 正 確 な 疫 学 データはまだない 1998 年 から 2000 年 にかけて 免 疫 性 神 経 疾 患 調 査 研 究 班 で 行 われたギラン バレー 症 候 群 についての 全 国 調 査 では 同 症 候 群 の 年 間 発 症 率 は 人 口 10 万 人 あたり 1.15 人 と 推 定 され そのうちフィッシャー 症 候 群 は 約 1 割 とのデータであった そ れに 基 づくとフィッシャー 症 候 群 の 年 間 発 症 率 は 10 万 人 あたり 0.1~0.2 人 と 推 定 される 一 方 2007 年 から 2010 年 に 行 われた 全 国 調 査 では フィッシャー 症 候 群 の 比 率 は 26%であった 前 の 調 査 時 からギラン バレー 症 候 群 の 発 症 率 が 変 化 していないとすれば 10 万 人 あたり 約 0.3 人 とな る 先 行 感 染 ( 約 90%は 呼 吸 器 感 染 )が 引 き 金 となった 自 己 免 疫 であり 急 性 期 の 約 90%にみられ 本 疾 患 に 特 異 的 な 抗 ガングリオシド GQ1b 抗 体 が 発 症 因 子 と 推 定 されている 眼 球 運 動 を 支 配 する 脳 神 経 ( 傍 絞 輪 部 や 神 経 筋 接 合 部 ) 一 部 の 一 次 感 覚 ニューロン 等 が 抗 体 の 標 的 部 位 と 考 えられる 眼 球 運 動 麻 痺 運 動 失 調 と 腱 反 射 消 失 が 三 徴 である その 他 に 構 音 障 害 嚥 下 障 害 などの 脳 神 経 障 害 や 感 覚 鈍 麻 軽 度 の 四 肢 の 運 動 麻 痺 を 伴 うこともある 比 較 的 経 過 の 良 好 な 疾 患 であるが ときに 初 期 に 本 症 候 群 でありながらその 後 四 肢 の 重 篤 な 運 動 麻 痺 を 伴 いギラン バレー 症 候 群 となる 例 や 中 枢 神 経 障 害 を 伴 う 例 (ビッカーシュタッフ 型 脳 幹 脳 炎 )も 存 在 する そのような 例 では 感 染 褥 創 関 節 拘 縮 などの 危 険 がある 免 疫 グロブリン 大 量 静 注 療 法 (IVIg)あるいは 血 液 浄 化 療 法 が 有 効 との 報 告 があるが これらの 治 療 の 必 要 性 は 乏 しいとの 報 告 もあり 確 かなエビデンスはまだ 得 られていない 一 方 経 過 中 にギラ ン バレー 症 候 群 の 病 像 を 呈 する 例 では IVIg あるいは 血 液 浄 化 療 法 を 行 う 必 要 があり ビッカー シュタッフ 型 脳 幹 脳 炎 に 進 展 する 例 でもそれらの 治 療 を 行 うことが 望 ましい