プレビーム 橋 設 計 計 算 プログラム Q&A 集 項 目 2008.06 1. 仕 様 入 力 方 法 について 2. 入 力 時 の 制 限 エラーについて 3. 床 版 の 設 計 について 4. 計 算 結 果 照 査 NGへの 対 応 方 法 について 5. 断 面 決 定 要 領 について 6.プログラムの 不 具 合 情 報 プログラムに 関 する 質 問 や 指 摘 があれば プレビーム 振 興 会 のプログラムに 関 するお 問 い 合 せ メール(prebeam-pro@prebeam.jp)までご 連 絡 下 さい 1. 仕 様 入 力 方 法 について Q1: 橋 面 形 状 が 曲 線 橋 や 端 部 拡 幅 の 橋 梁 に 対 応 していますか? A1: 本 プログラムは 直 橋,および 斜 角 が 各 横 桁 で 一 定 な 斜 橋 のみに 対 応 します 床 版 張 出 量 が 変 化 する 橋 梁 端 部 拡 幅 の 橋 梁 枝 桁 を 有 する 橋 梁 には 対 応 していません ( 格 子 計 算 の 自 動 モデル 化 が 煩 雑 となるため プログラムの 対 応 外 です ) Q2: 歩 道 橋 の 設 計 に 対 応 していますか? A2: 活 荷 重 が 群 集 荷 重 のみの 橋 梁 には 対 応 していません Q3:TL-20 TL-14 等 の 活 荷 重 に 対 応 していますか? A3: 対 応 する 活 荷 重 は B 活 荷 重 A 活 荷 重 のみです Q4: 添 架 物 の 重 量 を 考 慮 できますか? A4: 最 大 5 種 類 の 荷 重 を 単 位 長 さ 当 りの 重 量 で 入 力 できます Q5: 橋 面 付 加 荷 重 を 考 慮 できますか? A5: 最 大 1 種 類 の 橋 面 付 加 荷 重 を 等 分 布 荷 重 として 入 力 できます 但 し 載 荷 する 位 置 が 車 道 や 歩 道 の 範 囲 にある 場 合 は 活 荷 重 もしくは 群 集 荷 重 も 同 時 に 載 荷 されます Q6: 右 斜 角 の 橋 梁 の 角 度 がうまく 入 力 できません A6: 斜 角 の 入 力 は 左 側 の 斜 角 として60 ~120 の 範 囲 で 入 力 する 仕 様 となっています そのため 右 斜 角 表 示 の 場 合 は 180 -θ の 値 を 入 力 する 必 要 がります 例 : 右 82 50 20 =180-82 50 20= 97 9 40 Q7: 床 版 張 出 幅 が 左 右 で 異 なる 橋 梁 に 対 応 していますか? A7:Ver1.31 より 左 右 の 張 出 幅 を 変 更 することが 可 能 となりました 左 右 の 床 版 張 出 幅 は 下 フラ ンジコンクリート 幅 の1/2 以 上 として 下 さい Q8: 桁 高 を 縦 断 形 状 の 簡 易 入 力 によって 指 定 していますが 実 際 の 桁 高 と 一 致 しません A8: 設 計 条 件 詳 細 を 入 力 後 全 自 動 計 算 もしくは 指 定 計 算 を 行 う 前 に 桁 高 のペー ジで 各 点 の 桁 高 を 直 接 入 力 して 下 さい このページは エクセルと 相 互 にコピー Ctrl+C ペースト Ctrl+V することが 可 能 です
Q9: 各 点 の 桁 高 を 直 接 入 力 していますが 勝 手 に 初 期 値 に 戻 ってしまいます A9: 設 計 条 件 入 力 と 設 計 条 件 詳 細 のページで 保 存 を 押 すと 桁 高 が 初 期 化 されます そのため 桁 高 に 関 係 ない 部 分 を 修 正 して 保 存 を 押 した 場 合 も 桁 高 が 初 期 化 されますの でご 注 意 をお 願 いします この 場 合 は 予 め 桁 高 のページに 入 力 した 値 を エクセルに コピーしておき 初 期 化 された 時 には 再 度 桁 高 のページにペーストをすると 便 利 です Q10: 物 件 の 削 除 圧 縮 で 選 択 しても OK を 押 せない 物 件 がります A10: 現 在 呼 び 出 している 物 件 は 削 除 や 圧 縮 を 行 なえません 2. 入 力 時 の 制 限 エラー 等 について Q1: 設 計 条 件 入 力 において 支 間 15m 以 下 の 入 力 ができません A1: 本 プログラムでは 支 間 長 15m 以 下 は 対 象 外 としています Q2: 断 面 が 収 束 しないため 修 正 項 目 - 設 計 条 件 詳 細 - 基 本 条 件 のページで 桁 高 を 高 くしても 断 面 が 収 束 しません A2: 桁 高 を 変 更 した 場 合 主 桁 寸 法 のページの 主 桁 本 数 間 隔 および 断 面 形 状 の 自 動 設 定 を 必 ず 行 って 下 さい この 自 動 設 定 による 断 面 でも 収 束 しない 場 合 は 下 記 のケースが 考 えられます 1 下 フランジコンクリート 幅 に 対 し 鋼 桁 下 フランジの 最 大 幅 が 制 限 されているため 鋼 桁 下 フランジがその 制 限 を 受 けているケースがあります この 場 合 は 下 フランジコンクリート 幅 を 手 動 で800mmか900mmに 変 更 2 桁 高 が 低 い 場 合 リリース 時 に 中 立 軸 の 位 置 が 下 フランジコンクリート 内 となり 中 立 軸 より 上 側 の 下 フランジコンクリート 上 面 の 引 張 応 力 がアウトとなるケースがあります この 場 合 は 下 フランジコンクリート 高 さが300mm であれば 250mm に 変 更 但 し 添 接 がある 場 合 は 鋼 桁 下 フランジ 厚 の 最 大 厚 を40mm 以 内 にする 必 要 がります 3. 床 版 の 設 計 について Q1: 壁 高 欄 タイプの 設 計 は 可 能 でしょうか? A1: 計 算 書 に 表 示 される 断 面 図 は 変 更 できませんが 高 欄 タイプで 任 意 を 選 択 し 衝 突 荷 重 等 を 任 意 に 入 力 すれば 照 査 することは 可 能 です Q2: 桁 端 部 の 床 版 について 活 荷 重 の 割 増 が 考 慮 されていません A2:プレビームの 端 横 桁 は 一 般 的 に 場 所 打 ちRC 構 造 の 横 桁 となっており 剛 な 端 横 桁 と 床 版 が 一 体 化 されています そのため 道 路 橋 示 方 書 に 示 される 剛 な 横 桁 等 で 支 持 する 場 合 に 該 当 するため 一 般 部 の 床 版 と 同 様 な 設 計 となっています 但 し 床 版 張 出 幅 が950mm 程 度 以 上 となる 場 合 は 輪 荷 重 が 端 横 桁 の 無 い 部 分 に 載 荷 さ れるケースがあります そのため この 場 合 は 別 途 端 部 の 鉄 筋 照 査 を 行 うか 端 横 桁 の 構 造 を 検 討 願 います
4. 計 算 結 果 照 査 NGへの 対 応 方 法 について Q1: 剛 度 鋼 重 の 画 面 で 剛 度 精 算 をしても 仮 定 剛 度 と 実 剛 度 の 差 が10% 以 上 になってい ます のNGが 発 生 します A1: 手 動 で 断 面 を 修 正 した 場 合 他 の 桁 に 対 しても 同 じ 修 正 を 行 なうか データ 複 写 にて 複 写 をする 必 要 がります また 手 動 で 断 面 を 修 正 した 場 合 剛 度 精 算 は 断 面 修 正 前 の 値 が 反 映 されるため 指 定 計 算 と 剛 度 清 算 を2 回 行 なうようにお 願 いします また 自 動 トライアルで 断 面 が 収 束 しなかったケースにおいて 手 動 で 断 面 を 調 整 し 応 力 超 過 を 無 くした 場 合 でも 発 生 する 時 は 各 桁 で 鋼 桁 かぶりが 異 なっている 可 能 性 があります この 場 合 は 初 期 値 - 仮 定 剛 度 鋼 重 設 定 値 の 下 フランジ 側 かぶりの 値 を150mm か160mm に 変 更 し 全 自 動 計 算 を 再 度 行 って 下 さい これでもダメな 場 合 は 桁 高 を 高 く する 必 要 があります Q2: ( 連 結 計 算 )グルーピング 番 号 (1)の 照 査 にNGが 存 在 します の 対 策 は? A2: 自 動 トライアルでは 板 幅 が 十 分 に 広 がる 前 に 断 面 が 収 束 するケースが 良 くあります この 場 合 添 接 のボルト 配 置 が 厳 しくなりこのNGが 発 生 し 易 いです NGの 内 容 は 計 算 書 出 力 を 行 い 主 桁 の 連 結 の 計 算 結 果 一 覧 表 にて 不 足 板 厚 が 表 示 されている 箇 所 を 確 認 して 下 さい 対 策 方 法 1NG 部 のフランジ 幅 を520mm に 変 更 ( 下 フランジコンクリート 幅 800 以 上 の 場 合 ) 広 げる 場 合 は フランジの 断 面 積 が 変 化 しないよう 板 厚 を 薄 くして 下 さい ( 例 450*30 (As=13500) 520*26 ( 板 厚 =13500/520=26)) 2 上 記 対 策 でもNGとなる 場 合 は 不 足 板 厚 を 足 した 板 厚 に 増 厚 させる
Q3: ( 主 桁 作 用 と 床 版 作 用 を 同 時 に 考 慮 した 場 合 の 応 力 度 照 査 )でNGとなる 箇 所 があります の 対 策 は? A3:NGの 内 容 は 計 算 書 出 力 を 行 い 主 桁 作 用 と 床 版 作 用 を 同 時 に 考 慮 した 場 合 の 応 力 度 照 査 の 結 果 を 確 認 して 下 さい 対 策 方 法 床 版 鉄 筋 の 配 力 鉄 筋 量 を 増 加 させるか 鋼 桁 上 フランジ 断 面 を 増 加 させてください また 桁 高 が 低 い 場 合 には 床 版 コンクリート 強 度 を 設 計 条 件 詳 細 にて 増 加 させる 必 要 もあります 但 し 中 間 支 点 部 以 外 では 鋼 桁 の 下 フランジサイズより 上 フランジを 大 きくするのは バランス 的 に 良 くないため この 場 合 は 桁 高 や 桁 本 数 の 再 検 討 が 必 要 です コンクリート 強 度 を 変 更 した 場 合 床 版 計 算 を 実 行 し 床 版 計 算 のコンクリート 強 度 も 変 更 して 下 さい Q4: ( 腹 板 の 照 査 ) 斜 角 により 支 点 部 腹 板 貫 通 鉄 筋 の 想 定 欠 損 孔 径 の 大 きさが 不 足 しています 欠 損 径 を 修 正 するか 鉄 筋 の 配 筋 方 法 の 確 認 が 必 要 です の 対 策 は? A4: 支 点 部 腹 板 厚 の 照 査 において 横 桁 鉄 筋 貫 通 孔 の 想 定 欠 損 孔 径 が 過 小 に 入 力 されています 斜 角 がある 場 合 Φ= 鉄 筋 径 /sinθ+ウエブ 厚 /tanθ+5mm 以 上 の 孔 径 が 必 要 です 入 力 データ の 細 部 計 算 条 件 より 補 剛 材 腹 板 厚 の 支 点 上 腹 板 厚 の 検 討 の 欠 損 部 φ のサイズを 変 更 してください Q5: 鋼 桁 上 フランジ 幅 が 広 く ハンチ 部 のコンクリート 充 填 性 を 考 慮 したハンチ 高 が 不 足 して います ハンチ 高 を 変 更 するか 振 興 会 へ 確 認 をお 願 いします の 対 策 は? A5: 鋼 桁 の 上 フランジ 幅 が 大 きくなると ハンチ 部 へのコンクリート 充 填 性 が 悪 化 する 場 合 があ ります そのため 一 般 的 に 下 記 の 最 大 上 フランジ 幅 に 応 じたハンチ 高 を 設 定 する 必 要 があ ります 最 大 鋼 上 フランジ 幅 400~520mm 530~550mm 560~600mm 610~660mm 最 小 ハンチ 高 170mm 180mm 190mm 200mm
5. 断 面 決 定 要 領 について 1 鋼 桁 フランジ 幅 の 設 定 および 板 幅 のグルーピング 400~650mm の 間 で10mmピッチに 設 定 可 能 ですが 下 記 の 制 限 に 注 意 して 下 さい 鋼 桁 下 フランジ 幅 の 制 限 下 フランジコンクリート 幅 700mm 800mm 900mm 1000mm 最 大 幅 450mm 550mm 650mm 650mm 板 幅 のグルーピング 自 動 トライアルでは 各 断 面 ごとに 幅 が 決 定 されるため 板 幅 がバラバラになる 可 能 性 があります そのため 板 幅 差 が40mm 以 内 となる 場 合 は 同 じ 幅 にグルーピングする のが 望 ましいです グルーピングのベースとなる 幅 の 例 :400 450 520 550~650 板 幅 を 変 化 させる 場 合 鋼 フランジの 断 面 積 を 変 化 させないよう 板 厚 を 変 化 させると 経 済 的 な 断 面 設 定 が 可 能 です 2フランジの 板 厚 変 化 および 板 厚 のグルーピング 22~50mm の 間 で1mm ピッチに 設 定 可 能 ですが 下 記 の 点 に 注 意 が 必 要 です 鋼 桁 下 フランジ 内 のかぶりの 制 限 鋼 下 フランジ 厚 22~40mm 41~45mm 46~50mm 鋼 桁 下 フランジ 内 かぶり 140mm 150mm 160mm 鋼 上 フランジの 最 小 板 厚 の 制 限 圧 縮 応 力 を 受 ける 上 フランジは 道 路 橋 示 方 書 Ⅱ-4.2.3 に 示 す 自 由 突 出 板 の 局 部 座 屈 に 対 する 許 容 応 力 度 の 低 減 を 受 けない 板 厚 にする 必 要 があります 断 面 変 化 による 板 厚 差 連 結 部 で 断 面 変 化 を 行 なう 場 合 板 厚 差 はフィラープレートで 調 整 するため その 板 厚 差 は2mm 以 上 とする 必 要 があります (7mm の 鋼 板 は 入 手 困 難 ため 7mm 差 は 除 く) 板 厚 のグルーピング 1 主 桁 の 断 面 構 成 において 同 材 質 の 鋼 板 で1mm 差 程 度 の 材 料 が 発 生 しないよう グ ルーピングをするのが 望 ましい 3ウエブ 板 厚 変 化 板 厚 のグルーピング 9~30mm の 間 で1mm ピッチに 設 定 可 能 ですが 下 記 の 点 に 注 意 が 必 要 です 断 面 変 化 による 板 厚 差 連 結 部 で 断 面 変 化 を 行 なう 場 合 板 厚 差 は 母 材 の 両 側 に 配 置 したフィラープレートで 調 整 するため その 板 厚 差 は5mm 以 上 とする 必 要 があります 但 し ウエブコンクリートを 省 略 する 場 合 フィラープレート 最 小 板 厚 を 3.2mm 以 上 にする 必 要 があるため 板 厚 差 は6mm 以 上 にする 必 要 がある (7mm の 鋼 板 は 手 困 難 た め 14mm 差 は 除 く)
支 点 部 の 板 厚 支 点 部 のせん 断 応 力 照 査 において ウエブ 厚 が 大 幅 に 不 足 する 場 合 は 支 点 部 付 近 のみ ウエブ 厚 を 増 加 させることが 可 能 です 断 面 設 定 の 支 点 部 に 該 当 する 部 分 のみ 板 厚 を 増 加 させて 下 さい 6.プログラムの 不 具 合 情 報 Ver1.30 (061125) 計 算 書 出 力 の 下 部 工 設 計 反 力 表 の 下 に 各 支 点 毎 の 内 訳 は 次 ページに 示 す と 仕 様 と 異 な るコメントが 表 示 されている Ver1.31 (070625) 計 算 書 出 力 の 断 面 構 成 図 の PF 荷 重 とジャッキ 荷 重 の 表 示 位 置 が3 径 間 以 上 の 場 合 ずれ る 不 具 合 がありました Ver1.32 (070725) ハンチ 部 のコンクリート 充 填 性 を 考 慮 したハンチ 高 の 照 査 にて 最 大 上 フランジ 幅 に 合 わせてハンチ 高 を 高 く 修 正 しても この 照 査 エラーが 出 る 場 合 があります 計 算 書 出 力 の 荷 重 計 算 部 に 表 示 されるハンチ 高 が 確 保 されていれば 問 題 ありません Ver1.33 (071203) なし Ver1.34 (080618) なし