平 成 28 年 度 市 政 運 営 方 針 桐 生 市
平 成 28 年 桐 生 市 議 会 第 1 回 定 例 会 において 平 成 28 年 度 の 予 算 関 係 議 案 の 御 審 議 をお 願 いするに 当 たり 予 算 の 概 要 と 市 政 運 営 についての 考 えを 述 べまして 市 民 並 びに 議 員 各 位 の 御 理 解 と 御 協 力 を 賜 りたいと 存 じます さて 我 が 国 経 済 は これまでのアベノミクスの 取 組 によ り デフレ 脱 却 までもう 一 息 のところまできていると 言 われ ており 景 気 も 緩 やかな 回 復 基 調 が 続 いておりますが 実 質 GDP 成 長 率 はいまだマイナスの 状 況 であり 政 府 には 引 き 続 き 機 動 的 な 経 済 財 政 運 営 を 行 うことが 求 められておりま す 一 方 当 市 におきましては これまで 着 実 に 行 財 政 改 革 を 進 めてきた 結 果 財 政 状 況 は 順 調 に 改 善 してまいりましたが 人 口 減 少 や 少 子 高 齢 化 の 進 展 などに 伴 う 市 税 収 入 の 減 少 と 社 会 保 障 関 係 費 の 増 加 が 今 後 も 見 込 まれることから 引 き 続 き 財 政 の 健 全 化 を 図 りながら 身 の 丈 に 合 った 行 政 運 営 に 努 める 必 要 があります このような 中 平 成 28 年 度 の 予 算 編 成 に 当 たりましては 桐 生 市 の 将 来 を 切 り 開 くために 真 に 必 要 な 施 策 の 選 択 優 先 順 位 の 明 確 化 とスクラップアンドビルドの 徹 底 事 業 効 果 や 効 率 性 を 高 めるための 部 局 間 の 連 携 や 事 業 の 再 構 築 をその 編 成 方 針 に 掲 げ 限 りある 財 源 を 有 効 に 活 用 しな がら 桐 生 ならではの 地 方 創 生 の 実 現 のために 必 要 な 施 策 へ の 重 点 配 分 に 努 めたところであります 本 日 提 案 させていただきました 各 会 計 の 平 成 28 年 度 当 初 予 算 につきましては 一 般 会 計 では452 億 8 千 万 円 前 年 度 に 比 べ1.6パーセントの 減 となりました また 特 別 会 計 では353 億 6,180 万 8 千 円 前 年 度 に 比 べ2.1パーセントの 減 となったのに 対 し 企 業 会 計 で は36 億 1,864 万 5 千 円 前 年 度 に 比 べ15.7パーセ ントの 増 となりました - 1 -
歳 入 につきましては 国 全 体 の 景 気 は 回 復 基 調 が 続 いてお りますが 当 市 においてはその 動 きが 税 収 増 加 に 結 びついて おらず 市 税 収 入 は 前 年 度 比 0.4パーセントの 減 131 億 4,243 万 6 千 円 といたしました また 地 方 交 付 税 につきましては 合 併 算 定 替 が 終 了 し 平 成 28 年 度 か ら 段 階 的 に 縮 減 されますが 国 が 示 した 地 方 財 政 計 画 や 平 成 27 年 度 の 決 算 見 込 額 を 踏 まえ 前 年 度 とほぼ 同 額 の101 億 円 と 強 めに 見 込 む 一 方 臨 時 財 政 対 策 債 につきましては 国 の 地 方 債 計 画 により 15 億 6,300 万 円 と 前 年 度 比 8.1パーセントの 減 を 見 込 まなければならない 状 況 となっ ております このような 中 歳 出 につきましては 元 気 安 心 未 来 の3 本 柱 による 基 本 政 策 や 現 在 策 定 中 の 桐 生 市 まち ひ と しごと 創 生 総 合 戦 略 に 掲 げる 施 策 に 重 点 を 置 きながら 先 ほど 申 し 上 げました 編 成 方 針 に 基 づき 限 られた 財 源 の 効 果 的 な 配 分 に 努 めた 次 第 であります 以 下 平 成 28 年 度 の 新 規 施 策 や 主 な 事 業 につきまして その 概 要 を 述 べさせていただきます まず 当 市 の 最 重 要 課 題 であります 人 口 減 少 対 策 につきま しては 平 成 26 年 度 から 様 々な 分 野 にわたる 本 格 的 な 取 組 を 進 めてきた 結 果 目 に 見 える 形 での 成 果 も 上 がりつつあり ます 現 在 は 国 が 進 める 地 方 創 生 の 取 組 を 背 景 に 桐 生 市 人 口 ビジョン 及 び 桐 生 市 まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 の 策 定 を 進 めておりますが 今 後 は 従 来 からの 対 策 に 加 え この 総 合 戦 略 に 基 づく 様 々な 施 策 に 取 り 組 み PDCA サイクルによる 効 果 検 証 を 行 いながら 若 い 世 代 が 安 心 して 働 き 希 望 に 応 じた 結 婚 出 産 子 育 てができる 環 境 整 備 を 進 めるとともに 全 ての 市 民 が 将 来 にわたって 活 躍 できる 活 力 に 満 ちた 地 域 社 会 の 構 築 に 努 めてまいります - 2 -
次 に 各 施 策 の 概 要 について 私 が 市 長 に 就 任 以 来 継 続 的 に 推 進 してきました 基 本 政 策 の 三 つの 柱 に 沿 って 申 し 上 げます まず 一 つ 目 の 柱 である 元 気 で 活 力 あるまちづくり で は 産 学 官 の 連 携 による 市 内 企 業 に 対 する 支 援 体 制 の 下 こ れまで 蓄 積 された 多 様 な 技 術 やノウハウを 生 かしながら 地 場 産 業 の 振 興 や 新 たな 雇 用 の 創 出 を 図 り 最 重 要 課 題 であり ます 人 口 減 少 対 策 にもつなげてまいります また 豊 かな 自 然 や 伝 統 文 化 を 背 景 に 環 境 先 進 都 市 の 実 現 や 重 伝 建 地 区 を 核 とした 歴 史 まちづくりを 推 進 してまいります 主 な 施 策 といたしまして 企 業 誘 致 につきましては 群 馬 県 地 方 活 力 向 上 地 域 特 定 業 務 施 設 整 備 促 進 プロジェクト に 参 画 し 県 との 強 い 連 携 の 下 企 業 の 本 社 機 能 移 転 などによる 設 備 投 資 の 促 進 や 雇 用 の 創 出 拡 大 に 努 めてまいります また 造 成 工 事 が 本 格 化 する 桐 生 武 井 西 工 業 団 地 について は 立 地 環 境 の 優 位 性 と 共 に 当 市 の 持 つ 強 みや 魅 力 なども 総 合 的 にPRし 積 極 的 な 企 業 誘 致 を 展 開 してまいります 海 外 販 路 開 拓 支 援 につきましては 台 湾 雲 林 県 及 び 諸 都 市 と 締 結 した 友 好 連 携 に 関 する 覚 書 に 基 づく 産 業 振 興 に 向 けた 具 体 的 な 取 組 を 推 進 するため 平 成 28 年 度 は 産 業 関 連 団 体 や 企 業 と 共 に 雲 林 県 を 訪 問 し より 一 層 の 連 携 強 化 を 図 ってまいります さらに 海 外 展 開 への 意 欲 は 高 いものの 渡 航 費 用 負 担 な どが 課 題 となっている 企 業 も 多 いことから 多 数 の 海 外 企 業 やバイヤーが 集 結 する 国 内 における 国 際 見 本 市 インターナ ショナルギフトショー に 桐 生 市 ブースを 設 け 参 加 企 業 の 負 担 軽 減 策 も 講 じてまいります 創 業 促 進 支 援 につきましては 東 武 本 町 ビルを 創 業 支 援 の 拠 点 として 位 置 づけ インキュベーションオフィス コ - 3 -
ワーキング コミュニティスペース での 取 組 を 充 実 させ 創 業 機 運 の 更 なる 醸 成 に 努 めてまいります また 昨 年 締 結 した 桐 生 商 工 会 議 所 桐 生 信 用 金 庫 との 包 括 的 連 携 協 力 に 関 する 協 定 に 基 づき 新 規 取 引 先 開 拓 のた めのビジネスマッチングフェアや 創 業 機 運 醸 成 のためのセ ミナーなどを 開 催 し 市 内 企 業 の 支 援 に 努 めてまいります 産 学 官 推 進 の 核 となる 群 馬 大 学 理 工 学 部 につきましては そのシンボルとなっている 同 窓 記 念 会 館 が 市 民 共 有 の 貴 重 な 財 産 としても 保 存 活 用 が 図 られるよう 創 立 100 周 年 を 契 機 として 実 施 される 改 修 事 業 を 支 援 してまいります 空 き 店 舗 対 策 につきましては 他 市 に 比 べても 有 利 な 融 資 条 件 となっている 中 心 市 街 地 空 き 店 舗 活 用 支 援 資 金 融 資 制 度 の 利 便 性 向 上 を 図 るとともに 店 舗 の 出 店 のみが 補 助 対 象 となっている 空 き 店 舗 活 用 促 進 のための 補 助 制 度 につい ては 事 業 所 の 開 設 も 対 象 となるよう 制 度 を 拡 充 し 中 心 商 店 街 などの 賑 わい 創 出 に 努 めてまいります また 商 店 街 団 体 や 商 工 会 議 所 と 連 携 し 中 心 商 店 街 再 生 に 向 けた 適 切 な 方 向 性 を 見 出 すべく 関 係 者 の 合 意 形 成 を 図 ってまいります 農 業 振 興 につきましては 将 来 にわたり 農 地 を 維 持 確 保 し 農 業 を 継 続 的 発 展 へと 導 くため 農 業 の 担 い 手 の 確 保 育 成 に 引 き 続 き 努 めるとともに 農 地 中 間 管 理 事 業 や 農 業 経 営 基 盤 強 化 促 進 法 に 基 づく 利 用 権 設 定 により 農 地 の 貸 し 借 りの 促 進 を 図 り 担 い 手 へ 農 地 が 集 積 するよう 努 めてま いります また 農 作 物 への 被 害 を 防 止 軽 減 するための 有 害 鳥 獣 対 策 として 平 成 27 年 度 に 導 入 し 高 い 効 果 が 確 認 できた 大 型 サル 捕 獲 檻 の 増 設 や イノシシをはじめとする 有 害 鳥 獣 の 侵 入 を 防 止 する 防 護 柵 の 設 置 を 支 援 してまいります 林 業 振 興 につきましては 当 市 の 豊 富 な 森 林 資 源 の 積 極 的 な 活 用 を 促 し 森 林 環 境 の 整 備 や 木 材 生 産 活 動 の 活 性 化 を 図 るため 市 場 併 設 型 木 材 ストックヤードの 整 備 に 向 けた 研 究 - 4 -
を 進 めるとともに 流 通 コスト 低 減 に 向 けた 林 道 作 業 道 の 整 備 や 高 性 能 林 業 機 械 導 入 支 援 に 取 り 組 んでまいります また わたらせ 森 林 組 合 が 昨 年 設 置 した 付 加 価 値 の 高 い 合 板 用 地 域 材 の 生 産 加 工 施 設 を 活 用 し 森 林 資 源 の 新 たな 利 活 用 を 促 進 してまいります 定 住 促 進 につきましては 黒 保 根 町 において 新 たに 地 域 おこし 協 力 隊 を 募 集 し 協 力 隊 員 の 定 住 を 目 標 に 見 据 え ながら 外 部 の 視 点 や 活 力 を 生 かした 地 域 活 性 化 を 図 るとと もに 移 住 者 のニーズに 即 した 定 住 促 進 住 宅 の 建 設 計 画 を 進 めてまいります 観 光 振 興 につきましては 桐 生 織 をはじめとする 繊 維 産 業 を 核 とした 産 業 観 光 を 推 進 するとともに 観 光 総 合 ガイド ブックの 増 刷 や4か 国 語 にて 制 作 した 桐 生 市 観 光 PR 映 像 (DVD) の 配 布 など 当 市 の 知 名 度 向 上 と 観 光 情 報 の 発 信 に 努 め 2020 年 の 東 京 五 輪 を 見 据 えたインバウンドの 推 進 につなげてまいります 桐 生 新 町 重 要 伝 統 的 建 造 物 群 保 存 地 区 の 町 並 み 保 存 につ きましては 歴 史 的 建 造 物 の 保 存 整 備 事 業 を 継 続 的 に 実 施 す るとともに 防 災 計 画 に 基 づく 安 全 対 策 や 本 町 通 りの 電 線 類 地 中 化 など 歴 史 的 景 観 に 配 慮 した 整 備 を 行 い 重 伝 建 地 区 の 歴 史 的 風 致 の 維 持 向 上 に 努 めてまいります 文 化 財 につきましては 大 学 などの 関 係 機 関 と 連 携 した 調 査 事 業 や 上 毛 電 気 鉄 道 とのタイアップによる 鉄 道 を 利 用 し た 新 たな 文 化 財 めぐりなどを 実 施 し 市 内 に 残 る 文 化 財 を 的 確 に 把 握 するとともに その 魅 力 を 広 く 伝 えてまいります また 文 化 財 を 生 かした 地 域 の 活 性 化 を 図 るため 県 をは じめとする 関 係 団 体 と 協 力 して 日 本 遺 産 かかあ 天 下 ぐ んまの 絹 物 語 関 連 の 各 種 事 業 を 推 進 してまいります 環 境 施 策 につきましては 昨 年 作 成 した 環 境 先 進 都 市 将 来 構 想 の 将 来 像 実 現 に 向 け 当 市 の 地 域 特 性 を 生 かした 取 組 を 推 進 するとともに 日 常 的 に 市 民 が 取 り 組 める 省 エネル ギー 行 動 や 再 生 可 能 エネルギー 利 用 を 促 すため 太 陽 光 発 電 - 5 -
システムの 設 置 や 電 動 アシスト 自 転 車 の 購 入 を 引 き 続 き 支 援 するなど 温 室 効 果 ガスの 削 減 や 地 域 の 活 性 化 に 向 けた 各 種 事 業 を 実 施 してまいります 市 民 活 動 支 援 につきましては 社 会 に 貢 献 したい 人 と 支 援 を 求 める 人 をつなぐ 市 民 活 動 応 援 サイト ゆいねっと の 運 用 が 開 始 されることから 市 民 活 動 推 進 センターを 核 として 社 会 福 祉 協 議 会 と 協 力 しながら より 多 くの 市 民 が 自 発 的 に まちづくりや 社 会 貢 献 活 動 に 参 加 できるよう 取 り 組 んでま いります 男 女 共 同 参 画 につきましては 新 たに 平 成 28 年 度 からス タートする 桐 生 市 男 女 共 同 参 画 計 画 に 基 づき 全 ての 人 が 性 別 や 年 齢 にとらわれることなく 一 人 ひとりの 個 性 資 質 能 力 を 認 め 合 い 十 分 に 発 揮 し 支 えあって 暮 らせる 社 会 の 実 現 を 目 指 した 各 種 施 策 に 取 り 組 んでまいります 続 いて 二 つ 目 の 柱 である 安 心 して 暮 らせるまちづくり では 災 害 に 強 く 安 全 で 安 心 して 暮 らせるまちを 目 指 すた め 地 域 防 災 力 の 向 上 や 消 防 救 急 体 制 の 強 化 保 健 福 祉 医 療 の 充 実 を 図 ってまいります また 道 路 網 や 公 共 交 通 上 下 水 道 などの 都 市 基 盤 整 備 も 着 実 に 進 め 便 利 で 快 適 な 生 活 を 送 ることができるまちを 創 ってまいります 主 な 施 策 といたしまして 防 災 につきましては 市 民 の 自 助 共 助 による 防 災 意 識 の 普 及 に 努 め 地 域 の 防 災 力 の 強 化 を 推 進 するとともに 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 に 指 定 されている 地 域 を 対 象 として 地 域 住 民 と 市 の 協 働 による 自 主 避 難 計 画 の 作 成 や 自 主 避 難 訓 練 を 実 施 し 災 害 時 の 避 難 体 制 を 構 築 してまいります 消 防 救 急 体 制 につきましては 救 急 救 命 士 や 新 規 採 用 者 の 教 育 を 拡 充 し 職 員 の 技 術 と 資 質 の 向 上 に 努 めるとともに 2 基 の 防 火 水 槽 新 設 をはじめとする 消 防 力 の 強 化 を 図 って まいります - 6 -
また 地 域 防 災 力 の 中 核 を 担 う 消 防 団 については 装 備 品 の 高 機 能 化 と 団 員 確 保 に 努 め 活 動 環 境 の 整 備 を 進 めてまい ります 住 宅 対 策 につきましては 最 大 で200 万 円 を 補 助 する 住 宅 取 得 応 援 事 業 について 市 外 からの 転 入 促 進 と 市 外 への 転 出 抑 制 に 大 きな 成 果 を 上 げていることから 引 き 続 き 実 施 してまいります 適 正 に 管 理 されていない 空 き 家 への 対 策 につきましては 平 成 27 年 4 月 に 設 置 した 空 き 家 対 策 室 を 中 心 に 空 き 家 対 策 を 総 合 的 計 画 的 に 推 進 していくため 空 き 家 データベー スを 整 備 してまいります ごみの 発 生 抑 制 や 資 源 化 適 正 処 理 につきましては 平 成 28 年 度 から 新 たにスタートする 一 般 廃 棄 物 処 理 基 本 計 画 に 基 づき 長 期 的 な 視 点 に 立 ち 総 合 的 に 取 り 組 んでまいり ます 健 康 づくりにつきましては 昨 年 制 定 した 桐 生 市 歯 科 口 腔 保 健 の 推 進 に 関 する 条 例 に 基 づく 歯 と 口 の 健 康 づくりに 関 する 基 本 計 画 の 策 定 に 取 り 組 むとともに 市 民 の 健 康 寿 命 の 延 伸 を 目 指 し 生 涯 を 通 じた 健 康 づくりの 推 進 や 生 活 習 慣 病 の 発 症 重 症 化 を 予 防 する 各 種 事 業 を 実 施 してまいります 国 民 健 康 保 険 につきましては 平 成 26 年 度 から3 年 連 続 となる 国 民 健 康 保 険 税 のあん 分 率 引 下 げを 行 い 被 保 険 者 の 更 なる 負 担 軽 減 を 図 る 一 方 税 収 確 保 と 医 療 費 適 正 化 にも 努 め 適 正 な 財 政 運 営 を 行 ってまいります 桐 生 厚 生 総 合 病 院 につきましては 高 度 医 療 や 救 急 医 療 を 担 う 地 域 の 中 核 病 院 として 適 切 に 機 能 するための 支 援 や 安 定 した 運 営 を 図 るための 医 師 確 保 対 策 などに 引 き 続 き 取 り 組 んでまいります 高 齢 者 福 祉 につきましては 高 齢 者 が 住 み 慣 れた 地 域 で 自 分 らしく 安 心 して 暮 らし 続 けることができる 地 域 包 括 ケア システムを 構 築 するため 疾 病 を 抱 えた 高 齢 者 が 自 宅 などで 療 養 し 自 分 らしい 生 活 を 続 けられるようにするための 相 談 - 7 -
体 制 の 整 備 や 認 知 症 の 早 期 診 断 早 期 治 療 を 促 進 する 認 知 症 初 期 集 中 支 援 チーム の 設 置 など 新 たな 取 組 を 実 施 して まいります また 第 6 期 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 に 基 づき 認 知 症 が 進 み 在 宅 生 活 が 困 難 になった 中 度 者 を 支 えるサービスとして 地 域 住 民 の 介 護 相 談 や 認 知 症 カフェ など 地 域 の 交 流 拠 点 と しての 機 能 を 備 えた 認 知 症 対 応 型 共 同 生 活 介 護 (グループ ホーム)について 1 施 設 9 床 を 整 備 いたします スポーツ 振 興 につきましては 球 都 復 活 プロジェクト の 一 環 として 今 年 もプロ 野 球 イースタン リーグ 公 式 戦 を 開 催 いたします また スポーツ 施 設 整 備 については 体 育 施 設 の 総 合 的 な 再 整 備 に 着 手 するとともに 桐 生 球 場 の 耐 震 補 強 工 事 などを 実 施 してまいります 道 路 整 備 につきましては 北 関 東 自 動 車 道 をはじめとした 高 速 道 路 網 を 有 効 利 用 するためのアクセス 道 路 整 備 に 努 め るとともに 県 と 連 携 しながら 幸 橋 線 や 赤 岩 線 の 整 備 を 行 い 歩 行 者 の 安 全 や 円 滑 な 交 通 を 確 保 し 良 好 な 市 街 地 環 境 の 創 出 を 図 ってまいります また 都 市 計 画 では 都 市 全 体 を 見 渡 しながら 居 住 や 都 市 機 能 の 立 地 を 誘 導 し 持 続 可 能 な 都 市 構 造 への 再 構 築 を 図 る ことにより 少 子 高 齢 化 人 口 減 少 社 会 に 対 応 したネット ワーク 型 のコンパクトシティを 実 現 するため 都 市 再 生 特 別 措 置 法 に 基 づく 立 地 適 正 化 計 画 の 策 定 に 着 手 いたします 公 共 交 通 につきましては 引 き 続 きおりひめバスやデマン ドタクシーの 利 便 性 向 上 に 努 めるとともに 鉄 道 の 利 用 促 進 や 沿 線 の 活 性 化 に 向 けた 支 援 を 行 ってまいります また 広 沢 町 岡 の 上 地 区 で 実 証 実 験 を 行 った 予 約 制 乗 合 タ クシーを 本 格 運 行 に 移 行 するとともに 宮 本 町 地 区 において も 新 たに 実 証 実 験 を 開 始 いたします 上 水 道 事 業 につきましては ( 仮 称 ) 梅 田 浄 水 場 の 建 設 に 向 け 引 き 続 き 送 水 管 の 布 設 工 事 を 実 施 するとともに 浄 - 8 -
水 場 本 体 工 事 にも 着 手 いたします また 老 朽 化 した 配 水 管 の 布 設 替 や 元 宿 浄 水 場 の 監 視 シス テムの 更 新 などを 実 施 し 安 全 でおいしい 水 の 安 定 供 給 に 努 めてまいります 続 いて 三 つ 目 の 柱 である 子 供 のための 未 来 づくり で は 子 ども 子 育 て 支 援 新 制 度 が 開 始 されたことから 就 学 前 の 子 供 に 対 する 質 の 高 い 保 育 教 育 を 包 括 的 に 提 供 で きるように 努 めてまいります また 児 童 生 徒 が 安 心 して 学 ぶことができる 学 習 環 境 の 整 備 や 学 力 向 上 につながる 施 策 の 推 進 更 には 子 育 て 世 帯 の 経 済 的 負 担 軽 減 も 含 めた 総 合 的 な 子 育 て 支 援 策 の 充 実 などを 図 り 将 来 を 担 う 子 供 たちに いつまでも 愛 し 続 けてもらえる 桐 生 の 未 来 を 創 造 してまい ります 主 な 施 策 といたしまして 包 括 的 な 子 育 て 支 援 の 取 組 として 妊 娠 期 から 子 育 て 期 ま での 様 々なニーズに 対 して 総 合 的 な 相 談 や 切 れ 目 のない 支 援 を 行 うためのワンストップ 拠 点 となる 子 育 て 世 代 包 括 支 援 センター の 機 能 を 整 備 し 子 育 てサービスの 円 滑 な 利 用 を 推 進 する 利 用 者 支 援 事 業 の 充 実 に 努 めるとともに 妊 産 婦 の 相 談 に 助 産 師 等 が 対 応 する 産 前 産 後 サポート 事 業 や 医 療 機 関 等 において 心 身 のケアや 育 児 のサポートなどを 行 う 産 後 ケア 事 業 を 新 たに 実 施 してまいります さらに 出 生 時 からそれぞれのライフステージに 応 じた 適 切 な 支 援 や 療 育 環 境 を 提 供 するため 庁 内 の 関 係 部 署 がそれ ぞれ 把 握 した 情 報 や 指 導 経 過 を 一 括 管 理 し 情 報 共 有 できる システムを 構 築 してまいります 子 供 の 発 達 支 援 につきましては 子 ども 発 達 相 談 室 に おいて 市 内 の 保 育 園 幼 稚 園 等 への 指 導 訪 問 を 実 施 するほ か 相 談 事 業 やペアレントトレーニングを 行 うとともに 平 成 28 年 度 は 学 校 訪 問 の 充 実 も 図 ってまいります - 9 -
保 育 園 幼 稚 園 認 定 こども 園 につきましては 子 育 て 世 帯 の 経 済 的 負 担 を 軽 減 するため 第 3 子 以 降 保 育 料 無 料 化 事 業 を 継 続 して 実 施 してまいります 放 課 後 児 童 クラブにつきましては 現 在 クラブごとに 運 営 方 法 等 が 異 なっておりますが 保 護 者 負 担 等 の 利 用 者 サービ スをはじめ 支 援 員 の 雇 用 や 運 営 委 員 会 の 組 織 のあり 方 など 制 度 の 統 一 化 を 図 ってまいります また 新 たに 入 所 児 童 の 第 3 子 以 降 保 育 料 無 料 化 も 実 施 い たします 小 中 学 校 では 学 校 生 活 への 意 欲 やクラスの 満 足 度 など を 測 定 する 心 理 検 査 やネット 見 守 り 事 業 などにより いじめ 等 の 未 然 防 止 や 早 期 発 見 早 期 対 応 に 計 画 的 かつ 組 織 的 に 取 り 組 んでまいります 商 業 高 校 では 昨 年 相 互 支 援 に 関 する 協 定 を 締 結 した 関 東 学 園 大 学 をはじめとする 大 学 や 専 門 学 校 との 連 携 を 推 進 し 学 校 内 外 での 学 びの 機 会 の 拡 大 を 図 るとともに キャリア 教 育 を 目 的 とした 海 外 研 修 事 業 の 一 層 の 充 実 を 図 ってまい ります 桐 生 ならではの 特 色 ある 教 育 につきましては 高 い 人 気 を 誇 り 募 集 人 員 が 拡 大 された 未 来 創 生 塾 の 活 動 支 援 を 強 化 するとともに サイエンスドクター 事 業 では 理 科 に 興 味 を 持 った 生 徒 が 更 に 発 展 的 な 学 習 や 研 究 を 行 えるよう 学 校 における 教 育 活 動 や サイエンス フェスタ の 内 容 を 充 実 させ 未 来 を 創 造 する 子 供 たちの 育 成 を 推 進 してまいりま す また 英 語 でコミュニケーションを 図 る 素 地 を 養 い 西 町 インターナショナルスクールとの 交 流 を 円 滑 にするために 昨 年 から 実 施 している 黒 保 根 町 国 際 理 解 推 進 事 業 につい ては 新 たに 保 育 園 でも 英 語 に 親 しむ 機 会 を 設 けるなど 事 業 の 充 実 を 図 ってまいります 教 育 環 境 の 充 実 につきましては 学 校 施 設 について 児 童 生 徒 が 安 全 安 心 快 適 に 学 ぶことができるよう 引 き 続 - 10 -
き 整 備 に 努 め 奨 学 資 金 制 度 については 現 制 度 の 利 便 性 向 上 を 図 るとともに 桐 生 の 将 来 を 担 う 貴 重 な 人 材 の 流 出 防 止 定 住 促 進 につながる 新 たな 制 度 の 研 究 も 進 めてまいりま す 学 校 給 食 につきましては 子 育 て 世 帯 の 経 済 的 負 担 を 軽 減 するため 第 3 子 以 降 の 児 童 生 徒 の 学 校 給 食 費 を 実 質 無 料 化 する 補 助 事 業 を 引 き 続 き 実 施 してまいります 続 いて その 他 の 主 要 施 策 について 申 し 上 げます 新 生 総 合 計 画 につきましては 平 成 29 年 度 で 計 画 期 間 が 終 了 することから 幸 せリーグ における 幸 福 度 に 関 する 研 究 成 果 も 踏 まえ 次 期 計 画 策 定 に 関 する 基 本 的 な 考 え 方 を まとめてまいります 職 員 の 人 材 育 成 につきましては 桐 生 市 人 材 育 成 基 本 方 針 に 基 づく 取 組 を 進 める 中 で 県 の 実 務 研 修 において 新 た に 東 京 事 務 所 に 職 員 を 派 遣 し 企 業 誘 致 の 取 組 強 化 にもつな げていくほか 総 務 省 経 済 産 業 省 での 実 務 研 修 を 引 き 続 き 実 施 してまいります また 東 日 本 大 震 災 による 被 災 地 を 支 援 するため 石 巻 市 や 宮 古 市 など 被 災 地 への 職 員 派 遣 も 継 続 してまいります 電 算 システムにつきましては マイナンバー 制 度 による 個 人 番 号 の 利 用 が 始 まったことから 市 民 の 大 切 な 個 人 情 報 等 を 今 まで 以 上 に 厳 格 に 取 り 扱 うとともに システム 改 修 によ りセキュリティを 更 に 向 上 させ 安 全 確 保 に 万 全 を 期 してま いります みどり 市 との 合 併 につきましては 桐 生 みどり 新 市 建 設 研 究 会 における 研 究 成 果 がとりまとめられましたので 両 市 民 に 対 して その 内 容 を 分 かりやすくお 知 らせした 上 で みどり 市 に 合 併 に 対 する 最 終 判 断 をしていただくよう 進 め てまいります - 11 -
以 上 主 要 な 施 策 や 事 業 につきまして 所 信 の 一 端 を 述 べ させていただきました 来 る 平 成 28 年 度 は 地 方 創 生 の 取 組 が 戦 略 策 定 から 事 業 推 進 のステージへ 移 行 し 桐 生 ならではの 地 方 創 生 に 向 けた 真 のスタートを 迎 えることになります 今 後 は 誰 もが 住 みたいと 思 えるまち 誰 もが 住 み 続 けたくなるまち を 実 現 するため オール 桐 生 の 体 制 により 桐 生 市 まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 に 掲 げる 施 策 や 事 業 を 推 進 する とともに 国 の 動 きに 先 駆 けて 実 施 してきた 人 口 減 少 対 策 に ついても 住 宅 取 得 応 援 事 業 をはじめとする 実 効 性 の 高 い 事 業 などに 引 き 続 き 全 力 で 取 り 組 んでまいります また 人 口 減 少 や 市 有 施 設 の 老 朽 化 などの 課 題 に 取 り 組 み ながら 福 祉 の 増 進 市 民 サービスの 向 上 を 図 るためには 限 られた 経 営 資 源 を 有 効 に 活 用 しなければならないことか ら 今 後 の 財 政 運 営 や 組 織 のあり 方 などを 改 めて 見 直 す 時 期 に 来 ているものと 考 えております 市 民 の 皆 様 が 誇 りを 持 ち 将 来 への 夢 を 語 ることができるまちづくりを 進 められるよ う 持 続 可 能 な 行 政 経 営 を 目 指 して あらゆる 角 度 からの 改 革 に 取 り 組 む 所 存 であります 市 民 並 びに 議 員 各 位 におかれましては 御 理 解 と 御 協 力 を 賜 りますようお 願 い 申 し 上 げまして 平 成 28 年 度 の 市 政 運 営 方 針 とさせていただきます 平 成 28 年 2 月 23 日 桐 生 市 長 亀 山 豊 文 - 12 -