Microsoft PowerPoint - ESD21(131112)yamamoto_final(提出).pptx



Similar documents
<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

●電力自由化推進法案

公表表紙

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

m07 北見工業大学 様式①

18 国立高等専門学校機構

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

<4D F736F F D AC90D1955D92E CC82CC895E DD8C D2816A2E646F63>

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

Microsoft Word - 目次.doc

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

学校安全の推進に関する計画の取組事例


社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

・モニター広告運営事業仕様書

70 愛媛大学

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

●幼児教育振興法案

文化政策情報システムの運用等

スライド 1

<4D F736F F D2095CA8E A90DA91B18C9F93A289F1939A8F D8288B3816A5F E646F63>

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

<947A957A8E9197BF C E786C73>

一般競争入札について

定款

Microsoft Word - 新提案書作成・審査要領、提案書作成様式(別添3,4)

0605調査用紙(公民)

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

スライド 1

航空隊及び教育航空隊の編制に関する訓令

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

16 日本学生支援機構

< F2D A C5817A C495B6817A>

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4, ,066 6,42

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

答申第585号

<4D F736F F F696E74202D E36816A984A93AD8C5F96F CC837C A815B C E707074>

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

Microsoft Word 第1章 定款.doc

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

Taro-条文.jtd

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

省 九 州 地 方 整 備 局 長 若 しくは 宮 崎 県 知 事 に 意 見 を 提 出 することができる ( 役 員 の 任 命 ) 第 8 条 理 事 長 及 び 監 事 は 宮 崎 県 知 事 が 任 命 する 2 理 事 は 理 事 長 が 任 命 する 3 副 理 事 長 は 理 事 長

様式(補助金)

第4回税制調査会 総4-1

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

Microsoft PowerPoint - 基金制度

01.活性化計画(上大久保)

55

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

Microsoft Word - 通達(参考).doc

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

官報掲載【セット版】

1. 中 小 企 業 等 経 営 強 化 法 の 目 的 (1) 生 産 性 向 上 の 必 要 性 (3) 業 種 別 の 経 営 課 題 への 対 応 少 子 高 齢 化 人 手 不 足 等 の 状 況 において 効 果 的 に 付 加 価 値 を 生 み 出 せるよう 製 造 業 はもとより

PowerPoint プレゼンテーション

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

Taro-01 議案概要.jtd

(6) Qualification for participating in the tendering procedu

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

東京事務所BCP【実施要領】溶け込み版

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

中根・金田台地区 平成23年度補償説明業務

1-1 建 築 物 等 保 守 管 理 業 務 業 務 の 実 施 方 針 本 業 務 の 実 施 方 針 等 について 記 載 してください なお 以 下 の 事 項 については 必 ず 記 載 して ください ( 施 設 維 持 管 理 業 務 全 体 で A4 判 180 枚 以 内 で 記

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

Transcription:

開 発 文 書 による 組 込 みソフトウェア 開 発 の 見 える 化 ESD21 TPS/Agileソフトフォーラム 組 込 みソフト 開 発 のカイゼン 2013 年 11 月 12 日 名 古 屋 大 学 大 学 院 情 報 科 学 研 究 科 附 属 組 込 みシステム 研 究 センター(NCES) 山 本 雅 基 配 付 資 料 ver.1 1

目 次 1. ソフトウェア 開 発 プロセス 2. 製 造 業 成 功 の 秘 訣 TPS 3. ソフトウェア 開 発 プロセスと 開 発 文 書 4. システム 開 発 文 書 の3S 5. 開 発 文 書 の3Sには 文 書 技 術 が 必 要 6. 開 発 文 書 のTPS 人 材 育 成 +プロジェクト 推 進 7. アジャイル 考 2

1. ソフトウェア 開 発 プロセス 3

ソフトウェア 工 学 の 成 果 ESPR システム 要 求 定 義 システム アーキテクチャ 設 計 システム エンジニアリング プロセス 安 全 性 要 求 定 義 安 全 性 テスト システムテスト システム 結 合 および システム 結 合 テスト ソフトウェア 要 求 定 義 ソフトウェア エンジニアリング プロセス ソフトウェア アーキテクチャ 設 計 ソフトウェア 詳 細 設 計 実 装 ソフトウェア 結 合 および ソフトウェア 結 合 テスト 単 体 テスト ソフトウェア 総 合 テスト ESPR(Embedded System development Process Reference) ソフトウェア 開 発 の 標 準 類 に 組 込 みシステムに 関 連 する 項 目 を 追 加 したプロセス(IPA/SEC) 引 用 :IPA/SEC 改 訂 版 組 込 みソフトウェア 向 け 開 発 プロセスガイド 4

期 待 される 効 果 効 果 1:ソフトウェア エンジニアリング プロセス 品 質 を 向 上 する 製 品 品 質 を 向 上 する 生 産 性 を 向 上 する 効 果 2: 規 格 準 拠 参 入 障 壁 を 乗 り 越 える 説 明 責 任 を 果 たす 特 に 最 近 重 視 されがち ISO26262, 9001 5

導 入 が 進 むにつれて 見 えてきた 不 都 合 な 真 実 現 場 の 意 欲 製 品 品 質 真 の プ ロ セ ス 品 質 日 本 企 業 欧 米 の 企 業 幻 想? 規 格 準 拠 は 達 成 しかし, エンジニアリング の 効 果 は 出 ない 証 明 できる 品 質 引 用 ( 一 部 改 ): 高 田 広 章 機 能 安 全 と 安 全 システム 技 術 NCES アジャイルについて は 最 後 に 考 察 する 6

2. 製 造 業 成 功 の 秘 訣 TPS 7

600 500 300 戦 前 の 水 準 を 超 える 200 100 0 東 洋 の 奇 跡 国 内 総 生 産 ( 兆 円 ) 元 データ: 内 閣 府 1998 年 度 国 民 経 済 計 算 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h10/12annual_report_j.html 昭 和 30 年 度 昭 和 32 年 度 昭 和 34 年 度 昭 和 36 年 度 昭 和 38 年 度 昭 和 40 年 度 昭 和 42 年 度 昭 和 44 年 度 昭 和 46 年 度 昭 和 48 年 度 昭 和 50 年 度 昭 和 52 年 度 昭 和 54 年 度 昭 和 56 年 度 昭 和 58 年 度 昭 和 60 年 度 昭 和 62 年 度 平 成 元 年 度 平 成 3 年 度 平 成 5 年 度 平 成 7 年 度 平 成 9 年 度 昭 和 31 400 年 もはや 戦 後 ではない 昭 和 30 年 ごろから, 急 速 に 経 済 成 長 を 遂 げた 8

経 済 成 長 を 支 えた 製 造 業 徹 底 的 な 品 質 の 追 求 メイド イン ジャパン 悪 かろう 安 かろう 高 品 質 高 性 能 安 価 円 高 に 対 しても, 国 際 競 争 力 を 維 持 1949 年 -1971 年 8 月 1ドル = 360 円 1971 年 8 月 ニクソン ショック 1972 年 2 月 から 変 動 相 場 制 1980 年 1ドル = 250 円 1986 年 1ドル = 160 円 9

品 質 管 理 の 父 W エドワード デミング 1900 年 アメリカ アイオワ 州 生 まれ 1921 年 ワイオミング 大 学 電 気 工 学 学 士 号 1925 年 コロラド 大 学 ボルダー 校 数 理 物 理 数 学 修 士 号 1927 年 アメリカ 農 務 省 1928 年 イエール 大 学 物 理 数 学 博 士 号 学 生 時 代 に,ベル 研 究 所 でインターンシップ 1939 年 アメリカ 国 勢 調 査 局 1946 年 ニューヨーク 大 学 経 営 学 部 大 学 院 1950 年 日 本 において 統 計 的 プロセス 制 御 と 品 質 の 概 念 の 講 義 1960 年 日 本 において 瑞 宝 章 を 受 章 1980 年 米 国 NBCTV 番 組 If Japan can... Why can t we? にて 紹 介 1981 年 フォードにおける 指 導 を 皮 切 りに, 米 国 各 企 業 で 指 導 1987 年 アメリカ 国 家 技 術 賞 を 受 賞 1988 年 全 米 科 学 アカデミーが 表 彰 1993 年 死 去. 享 年 93 デミング 賞 (1951 年 -) 画 像 引 用 : 日 科 技 連 デミング 賞 http://www.juse.or.jp/deming/ 10

品 質 は,プロセスで 制 御 せよ 製 品 制 御 方 式 (テイラー) 開 発 工 程 科 学 的 管 理 法 : ノルマの 設 定, 標 準 化, 成 果 主 義 マネジメント スタイル: 官 僚 主 義 プロセス 制 御 方 式 (デミング) 開 発 工 程 プロセスの 制 御 マネジメント スタイル: 民 主 主 義 F テイラー(1856-1915) 米 国, 科 学 的 管 理 法 の 父 出 荷 全 数 検 査 検 査 出 荷 品 質 の 追 求 は, 我 が 国 で 独 自 の 発 展 を 続 ける 11

TPS(Toyota Production System) ジャスト イン タイム(JIT) 必 要 な 物 を, 必 要 な 時 に, 必 要 なだけ 造 る( 運 ぶ) かんばん 自 働 化 品 質 設 備 に 異 常 が 生 じた 時, 機 械 が 自 ら 検 知 して 止 まり, 不 良 品 の 発 生 を 防 止 する アンドン( 電 光 表 示 盤 ) プロセス 制 御 の 一 つの 完 成 形 12

Pull system is the best Pull system 必 要 なときに 必 要 な 材 料 や 情 報 を, 後 工 程 が 前 工 程 に 取 りに 行 く TPSを 理 解 する 上 での 重 要 な 考 え 方 JIT 後 工 程 から 前 工 程 へ,かんばんが 渡 される. 前 工 程 はかんばんを 発 注 書 として 受 け 取 り, 製 品 を 加 工 し, 後 工 程 へ 納 入 する カイゼン 必 要 なときに 必 要 な 材 料 や 情 報 にムダはない 様 々な 場 面 へ 応 用 が 可 能 13

カイゼンにより 日 々 進 化 ( 深 化 ) カイゼンには 限 りがない 工 程 は, 常 にカイゼンされなければならない 全 員 で 取 り 組 む 設 計 者 + 生 産 技 術 者 + 現 場 の 技 能 者 ちょっとした 工 夫 例 : 同 期 台 車 ( 部 品 工 具 を 乗 せた 台 車 を 連 動 ) 技 術 進 歩 例 : e-かんばん( 電 子 化.バーコード,ICチップ 版 も) カイゼンを 継 続 持 続 可 能 な 成 長 14

三 現 主 義 三 現 主 義 現 地 ( 現 場 ) : 現 地 へ 行 く 現 物 ( 現 状 ) : 現 物 を 知 る 現 実 : 現 実 的 であること 机 上 の 空 論 は 非 効 率 であるとの 共 通 認 識 カイゼンは 三 現 主 義 に 立 脚 して 進 める 15

見 える 化 課 題 解 決 には, 現 物 の 可 視 化 が 必 要 現 物 を 知 る 重 要 性 は, 三 現 主 義 で 説 かれている 開 発 工 程 プロセス 制 御 のためには 見 える 化 が 必 要 16

3S 整 理 (Seiri): 必 要 なモノと, 不 要 なモノに 分 類 する 整 頓 (Seiton): 直 ぐに 利 用 できるように 定 位 置 へ 収 める 清 掃 (Seisou):ゴミをとる 目 的 1. 事 故 を 予 防 する 2. 気 持 ちよく 作 業 する 環 境 を 整 える 3. 作 業 効 率 を 高 める 4. 問 題 が 起 きたときに 原 因 を 発 見 しやすくする ちなみに 私 は, 工 場 実 習 時 に 現 場 の 班 長 に 4 の 目 的 を 教 え 込 まれ,なるほどと 感 動 した 事 を 覚 えています. 3S は 見 える 化 につながるのです. 17

3. ソフトウェア 開 発 プロセスと 開 発 文 書 18

開 発 プロセス は 工 学 の 成 果 システム 要 求 定 義 システム アーキテクチャ 設 計 システム エンジニアリング プロセス 安 全 性 要 求 定 義 安 全 性 テスト システムテスト システム 結 合 および システム 結 合 テスト ソフトウェア 要 求 定 義 ソフトウェア アーキテクチャ 設 計 ソフトウェア 総 合 テスト ソフトウェア 結 合 および ソフトウェア 結 合 テスト ソフトウェア エンジニアリング プロセス ソフトウェア 詳 細 設 計 実 装 単 体 テスト 工 業 製 品 としてQCDを 高 い 水 準 で 管 理 する 何 か, 見 逃 していませんか? Page 19 引 用 :IPA/SEC 改 訂 版 組 込 みソフトウェア 向 け 開 発 プロセスガイド 19

つな 開 発 文 書 が 工 程 を 繋 ぐ システム アーキテクチャ 設 計 工 程 ソフトウェア 要 求 定 義 ( 補 足 ) 工 程 をアクティビティと 呼 ぶ 場 合 もある ソフトウェア アーキテクチャ 設 計 改 訂 し 引 用 :IPA/SEC 改 訂 版 組 込 みソフトウェア 向 け 開 発 プロセスガイド 20

プロセスは 開 発 文 書 で 満 ちている システム 要 求 定 義 システム アーキテクチャ 設 計 システム エンジニアリング プロセス 安 全 性 要 求 定 義 安 全 性 テスト システムテスト システム 結 合 および システム 結 合 テスト ソフトウェア 要 求 定 義 ソフトウェア エンジニアリング プロセス ソフトウェア アーキテクチャ 設 計 ソフトウェア 詳 細 設 計 実 装 ソフトウェア 結 合 および ソフトウェア 結 合 テスト 単 体 テスト ソフトウェア 総 合 テスト 改 訂 し 引 用 :IPA/SEC 改 訂 版 組 込 みソフトウェア 向 け 開 発 プロセスガイド 21

製 造 業 の 智 恵 をソフトウェア 開 発 へ モノ 作 りの 先 輩 である 製 造 業 に, 謙 虚 に 学 ぶ 次 のキーワードを,ソフトウェア 開 発 へ 活 かす 知 恵 の 泉 TPS Pull カイゼン 三 現 主 義 見 える 化 3S 今 日 は, 時 間 が 限 られているので, 3S を 中 心 に 取 り 上 げます. なお, Pull 三 現 主 義 見 える 化 には 少 し 言 及 します. 22

4.システム 開 発 文 書 の3S 23

工 学 の 根 幹 である 開 発 文 書 の 実 態 良 質 な 開 発 文 書 が 書 かれていない 分 かりやすくない. 曖 昧 さが 残 る 品 質, 生 産 性 の 低 下 後 工 程 で 読 まれていない エビデンスに 過 ぎない 開 発 に 寄 与 しない, 意 欲 低 下 レビューで 使 われていない 口 先 の 言 い 訳 が 横 行 技 術 に 関 心 が 集 中 しない 管 理 者 や 経 営 者 の 開 発 文 書 に 対 する 意 識 が 低 い ソフトウェア 開 発 に 対 する 無 知 マネジメントの 低 下 工 学 的 にソフトウェア 開 発 を 行 う 基 盤 が 破 壊 され, 開 発 プロセスの 効 果 が 発 揮 されない 24

開 発 文 書 を 書 く 技 術 者 の 現 状 学 生 時 代 に 開 発 文 書 を 書 いた 経 験 が 少 ない 社 会 人 になってから 書 き 始 める プログラミングは 好 きだが, 文 書 作 成 は 不 得 意 何 を 書 けば 良 いか, 本 当 はわかっていない 既 存 の 開 発 文 書 を 真 似 て 書 いている 他 者 の 書 いた 文 書 には, 分 からないことが 多 い 開 発 文 書 を 書 く 自 信 がない 書 きたくない を 放 置 していては ソフトウェア 開 発 は 工 学 にならない 25

ゴミのような 記 述 が 混 じる 開 発 文 書 文 書 は 整 理 整 頓 されていない 文 書 の 清 掃 が 行 われていない ゴミだらけの 製 造 工 場 に 等 しい 状 況 知 識 労 働 に 対 する 冒 涜 TPSを 推 進 する 上 での 致 命 的 な 欠 陥 開 発 文 書 の 清 掃 ( 朱 を 入 れて 書 き 直 しを 要 求 ) 事 例 26

知 恵 の 泉 開 発 現 場 の 立 て 直 し 製 造 業 で 培 った 智 恵 を ソフトウェア 開 発 へ 適 用 する まずソフトウェア 開 発 現 場 を 立 て 直 す 現 場 において 最 も 基 本 である 3S を ソフトウェア 開 発 に 適 用 する TPS Pull カイゼン 三 現 主 義 見 える 化 3S 開 発 文 書 の3Sに 取 り 組 む 注 : 私 は, 掃 除 をしましょうと 言 っているわけではありません 引 用 :http://www.sg-loy.com/3s/shitsuke/ 27

システム 開 発 文 書 の3S 整 理 必 要 な 情 報 だけが, 十 分 に 記 述 されている 曖 昧 なことが 書 かれていない 整 頓 文 書 ( 電 子 ファイル, 紙 文 書 )が, 整 頓 されている 文 書 体 系 が 整 っている 章 構 成 が 整 っており, 情 報 を 直 ぐに 取 り 出 せる 論 旨 を 読 み 取 りやすい 技 術 内 容 のトレーサビリティがとれている 清 掃 文 書 の 書 き 直 し 文 書 技 術 で, 整 理 整 頓 他 者 による 清 掃 は 朱 入 れ( 後 述 ) 28

開 発 文 書 の 3S でQCDが 向 上 する 3Sの 目 的 をシステム 開 発 に 対 応 づけて 解 釈 する 1. 事 故 を 予 防 する 仕 様 や 設 計 の 誤 解 釈 を 予 防 する 2. 気 持 ちよく 作 業 する 環 境 を 整 える 欠 陥 を 見 つけ 易 い 仕 様 変 更 し 易 い 環 境 をつくる 3. 作 業 効 率 を 高 める 文 書 による 必 要 十 分 な 情 報 の 受 け 渡 しで, 無 駄 な 問 い 合 わせや 手 戻 りを 回 避 する 4. 問 題 が 起 きたときに 原 因 を 発 見 しやすくする 明 確 に 技 術 内 容 を 記 述 し,トレーサビリティが 取 れた 文 書 があれば, 欠 陥 の 原 因 を 見 つけやすい 開 発 文 書 の3S 活 動 は 即 効 性 がある 29

他 者 による 文 書 の 清 掃 = 朱 入 れ 朱 入 れの 事 例 : 下 記 は 指 摘 事 例 朱 入 れでは, 書 き 直 すことも 行 われる. 朱 入 れを 集 約 した 情 報 を 踏 まえて 技 術 者 の 傾 向 を 分 析 し, 教 育 カリキュラムを 作 成 し 横 展 開 する 朱 入 れ 結 果 の 活 用 : 集 計 し 横 展 開 項 番 指 摘 箇 所 指 摘 種 別 指 導 内 容 資 料 内 に 文 文 章 の 表 現 基 礎 的 な 記 述 力 の 育 成 が 必 要 特 に 多 い 問 題 点 を 示 す 指 示 基 本 表 記 ルール あいまい 表 現 修 飾 節 のかかり 受 け 構 成 展 開 (1)~(8) (9) (14) (17)(18) (20)(21) (7) 資 料 内 に 指 示 引 用 : 開 発 中 の 演 習 教 材 に 対 する 塩 谷 氏 の 朱 入 れ 事 例 主 語 の 不 在 2 文 に 分 けるべき 長 文 見 出 しと 本 文 の 適 切 な 関 係 記 述 用 語 の 統 一 用 語 の 定 義 構 成 全 体 像 とその 中 での 開 発 対 象 の 位 置 づけの 記 述 が 必 要 とくにシステムとプログラムの 関 係 を 明 確 にすること 弱 点 の 傾 向 30

5. 開 発 文 書 の3Sには 文 書 技 術 が 必 要 31

ソフトウエア 開 発 の 文 書 技 術 定 義 : ソフトウェア 開 発 文 書 の 作 成 利 用 技 術 (ソフトウェア 開 発 の 見 える 化 技 術 ) 文 書 技 術 の 訳 : The Art of documentation Art とした 思 い 深 く 思 考 し 創 作 することを 表 現 したい 文 書 技 術 には 奥 行 きと 広 がりがある 美 意 識 にも 繋 がる 体 系 化 は 今 後 の 課 題 32

何 を 書 く 自 分 が 生 み 出 す 付 加 価 値 の 根 源 何 を 書 くかを 追 求 すれば, 着 実 にソフトウェア 技 術 力 が 身 に 付 き, 付 加 価 値 を 高 めることができる コツは, 読 み 手 ( 後 工 程 )を 意 識 すること 自 工 程 は 後 工 程 が 必 要 とする 情 報 の 提 供 に 応 える と 考 えると,IEEE830やESPRの 理 解 が 深 まる 後 工 程 から Pull されること を 書 く という 視 点 を 持 つ 知 恵 の 泉 TPS Pull カイゼン 三 現 主 義 見 える 化 3S 33

どのように 書 く 感 想 文 ではなく, 実 用 文 を 書 く 必 要 十 分 な 情 報 論 理 的 非 あいまい 無 矛 盾 変 更 容 易 追 跡 可 能 我 々は, 感 想 文 を 書 く 練 習 はしてきたが, 実 用 文 を 書 く 練 習 はしていない. 実 用 文 を 書 くための 学 び 直 しが 必 要 どのように 書 く は 文 書 技 術 の 基 本 34

文 書 技 術 の 学 習 練 習 方 法 書 籍 を 読 む TC 協 会 日 本 語 スタイルガイド 第 2 版 阿 部 明 文 術 伝 わる 日 本 語 の 書 きかた など 実 際 に 書 く まずは Email を 明 確 に 書 くことから 始 める 開 発 文 書 の3S 活 動 を 組 織 で 行 う( 朱 入 れ 文 化 の 定 着 ) 環 境 を 整 える 仕 事 における 開 発 文 書 の 価 値 や 意 味 を 再 確 認 する 経 営 者 管 理 者 が 率 先 して 開 発 文 書 の 重 要 性 を 示 す コミュニティを 活 用 する ASDoQ,TC 協 会 など, 文 書 技 術 に 関 する 活 動 に 参 加 する 35

分 かってきた 効 果 的 な 朱 入 れ 法 初 級 者 には どのように 書 くの 指 導 が 必 要 書 き 方 から 開 発 プロセス 指 導 までの 朱 入 れと, ドメイン 技 術 の 指 導 を 異 なる 者 が 行 う 朱 入 れ 指 導 者 は,プロセスの 理 解, 論 文 の 執 筆 経 験, 開 発 文 書 の 作 成 経 験 などが 必 要 書 き 直 すよりも, 指 摘 するだけの 方 が 効 果 的 ドメイン 技 術 指 導 は, 上 司 や 専 門 家 の 仕 事 36

6. 開 発 文 書 のTPS 人 材 育 成 + プロジェクト 推 進 37

(1) 朱 入 れを 仕 事 に 組 込 む 知 恵 の 泉 TPS Pull カイゼン 三 現 主 義 見 える 化 3S ドメイン 技 術 指 導 は, 上 司 や 専 門 家 の 仕 事 朱 入 れを 多 角 的 に 行 う 仕 事 で 作 成 する 開 発 文 書 に 朱 入 れを 行 い, 具 体 的 に, 何 を どのように 書 くかを 指 導 アプリケーション ドメインの 技 術 指 導 は, 上 司 やドメインの 専 門 家 が 行 う 開 発 者 は, 朱 入 れを 踏 まえ 開 発 文 書 を 改 訂 直 ちに 品 質 生 産 性 が 向 上 + 人 材 を 育 成 38

(2)3S 5Sで 成 長 し 続 ける 診 断 (Shindan) 朱 入 れ( 掃 除 )の 実 態 を 踏 まえて, 開 発 文 書 やそれを 作 成 した 技 術 者 の 課 題 を 見 いだす. 診 療 (Shinryou) 知 恵 の 泉 TPS Pull カイゼン 三 現 主 義 見 える 化 3S5S 診 断 結 果 に 基 づいて, 技 術 者 や 組 織 を 健 全 に 成 長 させる 教 育 やコンサルティングを 行 う. 診 断 と 診 療 を 文 書 診 断 と 呼 び, 教 育 やコンサルティングを 行 う 事 例 がある. 参 考 文 献 塩 谷 敦 子 理 系 のための 文 書 作 成 術 CQ 出 版 社 藤 田, 山 本, 中 澤, 塩 谷, 池 田, 楡 井 組 込 みソフトウェア 開 発 文 書 診 断 法 情 報 処 理 学 会 研 究 報 告,Vol.2010-EMB-16,No.37(2010) 製 造 業 の5Sは, 開 発 文 書 の5Sは, 整 理 整 頓 清 掃 清 潔 躾 整 理 整 頓 清 掃 ( 朱 入 れ) 診 断 診 療 39

(3)コア 資 産 をカイゼンし 続 ける コア 資 産 プログラムの 開 発 文 書 に 何 度 も 朱 を 入 れて, 質 を 高 める プログラムだけではなく, 開 発 文 書 もコア 資 産 にする プロダクトライン 開 発 の 生 産 性 が 向 上 する 可 変 部 可 変 部 可 変 部 知 恵 の 泉 TPS Pull カイゼン 三 現 主 義 見 える 化 5S コア 資 産 コア 資 産 の 開 発 文 書 を 育 てる 良 質 な 開 発 文 書 は, 社 内 教 育 でも 活 用 可 能 40

(4) 開 発 文 書 で 見 える 化 三 現 主 義 技 術 的 成 果 ( 文 書 )を 見 える 化 せよ ソフトウェア 技 術 の 本 質 は 開 発 文 書 で 表 現 される ニコカレなども 必 要 だが, 開 発 文 書 を 書 いてからの 話 見 える 化 から 見 せる 化 魅 せる 化 を 目 指 せ 三 現 主 義 文 書 が 書 かれた 現 地 ( 開 発 現 場, 人 ) へ 行 け 開 発 現 場 へ 行 き 技 術 者 と 話 し 合 え 文 書 という 現 物 を 直 視 せよ 要 求 定 義 や 設 計 の 内 容 を 議 論 せよ 文 書 に 書 かれた 現 実 を 無 視 するな 知 恵 の 泉 TPS Pull カイゼン 三 現 主 義 見 える 化 見 せる 化 魅 せる 化 5S 能 動 的 に 仕 事 をする 風 土 づくり 何 が 決 まり 何 がTBDかを 見 よ. 現 実 を 見 つめTBDとなる 真 因 を 探 せ 41

7.アジャイル 考 42

TPSで 進 化 させる 要 求 仕 様 書 で 開 発 を Pull する XPやScrumを 従 順 に 守 るだけでなく 組 織 に 適 合 するように,プロセスを カイゼン する プログラム( 実 装 結 果 )だけにとらわれず, 要 求 定 義 や 設 計 の 現 物 に 立 ち 返 る TPSを 実 践 してきた 人 々によるさらなる 発 展 本 当 にその 設 計 は 技 術 的 に 優 れているのか? 知 恵 の 泉 TPS Pull カイゼン 三 現 主 義 見 せる 化 魅 せる 化 5S 付 加 価 値 の 本 質 である 文 書 の 見 せる 化 魅 せる 化 アジャイルは 不 要 な 文 書 の 作 成 を 止 めよと 言 うだけであり, 付 加 価 値 を 生 む 開 発 文 書 の 作 成 を 否 定 していない ソフトウェア 開 発 の 5S ( 診 断 診 療 含 む)を 追 求 する 丁 寧 に 開 発 文 書 に 取 り 組 むことが 重 要 43

本 資 料 に 関 するお 問 い 合 わせ 先 名 古 屋 大 学 大 学 院 情 報 科 学 研 究 科 附 属 組 込 みシステム 研 究 センター(NCES) 山 本 雅 基 (やまもと まさき) myamamoto@nces.is.nagoya-u.ac.jp 44