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Transcription:

主 文 原 告 の 請 求 を 棄 却 する 訴 訟 費 用 は 原 告 の 負 担 とする 事 実 第 1 当 事 者 の 求 めた 裁 判 1 原 告 特 許 庁 が 平 成 5 年 審 判 第 5251 号 事 件 について 平 成 9 年 2 月 14 日 にした 審 決 を 取 り 消 す 訴 訟 費 用 は 被 告 の 負 担 とする との 判 決 2 被 告 主 文 同 旨 の 判 決 第 2 請 求 の 原 因 1 特 許 庁 における 手 続 の 経 緯 被 告 は 杵 屋 うどんすき の 文 字 を 横 書 きしてなり 平 成 3 年 政 令 第 299 号 による 改 正 前 の 商 標 法 施 行 令 別 表 第 32 類 うどんめん うどんめんを 主 材 にした 加 工 食 料 品 を 指 定 商 品 とする 登 録 第 2350456 号 商 標 ( 昭 和 63 年 3 月 1 日 商 標 登 録 出 願 平 成 3 年 5 月 24 日 登 録 査 定 同 年 11 月 29 日 設 定 登 録 以 下 本 件 商 標 という )の 商 標 権 者 である 原 告 は 平 成 5 年 3 月 16 日 被 告 を 被 審 判 請 求 人 として 本 件 商 標 の 登 録 無 効 の 審 判 を 請 求 し 平 成 5 年 審 判 第 5251 号 事 件 として 審 判 された 結 果 平 成 9 年 2 月 14 日 本 件 審 判 の 請 求 は 成 り 立 たない との 審 決 がなされ その 謄 本 は 同 年 3 月 10 日 原 告 に 送 達 された 2 審 決 の 理 由 の 要 点 (1) 本 件 商 標 の 構 成 指 定 商 品 登 録 出 願 日 設 定 登 録 日 等 は 前 項 のとおり である (2) 請 求 人 ( 原 告 )が 本 件 商 標 の 登 録 無 効 の 理 由 に 引 用 する 登 録 第 55362 1 号 商 標 ( 以 下 引 用 商 標 1 という )は 別 紙 (イ)に 示 す 構 成 よりなり 第 45 類 他 類 に 属 しない 食 料 品 及 び 加 味 品 を 指 定 商 品 として 昭 和 33 年 9 月 5 日 登 録 出 願 昭 和 35 年 7 月 29 日 設 定 登 録 その 後 2 回 にわたり 商 標 権 存 続 期 間 の 更 新 登 録 がなされているものである 同 じく 登 録 第 518559 号 商 標 ( 以 下 引 用 商 標 2 という )は 別 紙 (ロ)に 示 す 構 成 よりなり 第 47 類 うどん 干 しうどん うどん 玉 及 うどんの 加 味 加 工 品 を 指 定 商 品 として 昭 和 32 年 8 月 10 日 登 録 出 願 昭 和 33 年 4 月 15 日 設 定 登 録 その 後 2 回 にわたり 商 標 権 存 続 期 間 の 更 新 登 録 がなされているも のである 同 じく 登 録 第 2167935 号 商 標 ( 以 下 引 用 商 標 3 という )は 別 紙 (ハ)に 示 す 構 成 よりなり 第 32 類 うどん 麺 うどんを 主 材 にした 加 工 食 料 品 を 指 定 商 品 として 昭 和 62 年 3 月 13 日 登 録 出 願 平 成 元 年 9 月 29 日 設 定 登 録 されたものである (3) よって 按 ずるに 本 件 商 標 は 杵 屋 うどんすき の 文 字 よりなるところ 構 成 中 の うどんすき の 文 字 は うどんを 魚 介 類 鶏 肉 野 菜 その 他 の 具 と 合 わせて 食 べる 鍋 料 理 の 一 種 として 慣 用 されている 事 実 を 被 請 求 人 ( 被 告 ) 提 出 の 乙 号 各 証 及 び 職 権 による 調 査 により 認 め 得 るところである これに 対 し 請 求 人 は うどんすき は A 氏 が 昭 和 3 年 から4 年 頃 にかけ て B 氏 やC 氏 等 の 食 通 に 試 食 を 求 め じっくりと 工 夫 を 重 ね 完 成 させた 料 理 であ り この 料 理 にA 氏 自 身 が 命 名 したとされている このように うどんすき なる 語 は A 氏 が 創 作 した 料 理 の 名 称 として 考 案 された 造 語 である したがって う どんすき なる 語 は 造 語 であり 被 請 求 人 が 認 識 するような うどんを 主 材 料 と する 料 理 方 法 の 一 つ を 表 す 普 通 名 称 でないことは 明 らかである 旨 主 張 してい る そして 請 求 人 の 上 記 主 張 は 正 しいものであり かつ 請 求 人 が 引 用 商 標 1ない し3を 所 有 している 事 実 も 認 め 得 るところである しかしながら 現 在 においては うどんすき の 文 字 は うどんを 魚 介 類 鶏 肉 野 菜 その 他 の 具 と 合 わせて 食 べる 鍋 料 理 の 一 種 として 一 般 に 認 識 され 普 通 に 使 用 されている 事 実 を 被 請 求 人 ( 被 告 ) 提 出 の 乙 号 各 証 及 び 職 権 による 調 査 により 認 めざるを 得 ない

そうとすれば 本 件 商 標 を 構 成 する 文 字 中 の うどんすき の 文 字 は その 指 定 商 品 との 関 係 においては 自 他 商 品 の 識 別 機 能 を 有 しないものというべきである してみれば 本 件 商 標 は その 構 成 文 字 に 対 応 して キネヤウドンスキ 及 び キネヤ の 称 呼 のみを 生 ずるものと 認 められるものであるから 本 件 商 標 より ウドンスキ の 称 呼 をも 生 ずるとし それを 前 提 として 引 用 商 標 1ないし3と 称 呼 上 類 似 すると 主 張 する 請 求 人 の 主 張 は 認 めることができない また 本 件 商 標 からは 杵 屋 のうどんすき の 観 念 が 生 ずるものと 認 められるの に 対 して 引 用 商 標 1ないし3からは 美 々 卯 のうどんすき の 観 念 を 生 ずるもの であるから 両 者 は 観 念 上 も 区 別 し 得 るものである さらに 両 商 標 の 構 成 は 前 記 したとおりであるから 外 観 上 は 明 らかに 区 別 し 得 るものである してみれば 本 件 商 標 と 引 用 商 標 1ないし3とは その 称 呼 観 念 及 び 外 観 にお いて 区 別 し 得 る 非 類 似 の 商 標 と 判 断 されるものである したがって 本 件 商 標 は 商 標 法 4 条 1 項 11 号 に 違 反 して 登 録 されたものではな いから 同 法 46 条 1 項 により その 登 録 を 無 効 とすることはできない 3 審 決 の 取 消 事 由 引 用 商 標 1ないし3の 構 成 指 定 商 品 登 録 出 願 日 設 定 登 録 日 等 は 審 決 の 理 由 の 要 点 (2) 認 定 のとおりであることは 認 めるが 審 決 は うどんすき の 語 が 普 通 名 称 であり 慣 用 商 標 であると 誤 認 した 結 果 本 件 商 標 と 引 用 商 標 1ないし 3とは 非 類 似 の 商 標 であると 誤 って 判 断 したものであるから 違 法 であって 取 り 消 されるべきである (1) 商 標 の 構 成 中 の 文 字 が 商 品 の 普 通 名 称 であるかは 特 定 の 業 界 内 の 意 識 の 問 題 であり ある 商 標 が 極 めて 有 名 となって それが 一 般 人 の 意 識 ではその 商 品 の 普 通 名 称 だと 意 識 され 通 常 の 小 売 段 階 での 商 品 購 入 にその 商 品 の 一 般 名 称 として 使 われていても それだけではその 商 標 は 普 通 名 称 化 したとはいえない そして その 判 断 は その 商 標 登 録 当 時 の 国 内 における 当 該 商 品 の 取 引 の 実 情 にのみ 従 って 決 すべきである 原 告 は 長 年 にわたり うどんすき の 名 称 を 使 用 して 営 業 を 続 け 宣 伝 活 動 を 行 う 一 方 うどんすき の 名 称 を 使 用 する 者 に 対 しては 原 告 の 所 有 する うど んすき の 商 標 の 権 利 侵 害 として 使 用 の 中 止 を 要 請 し 必 要 な 処 置 をする 等 商 標 の 管 理 を 徹 底 する 努 力 をしてきた その 結 果 うどんすき は 取 引 界 である 飲 食 業 界 において 原 告 の 業 務 に 係 る うどんめん うどんめんを 主 材 料 にした 加 工 食 料 品 についての 周 知 の 商 標 であるとの 認 識 が 定 着 するに 至 っているから 自 他 商 品 の 識 別 力 を 有 するものであり 普 通 名 称 化 したものでも 慣 用 商 標 化 したものでも ない このことは 特 許 庁 が 第 32 類 うどんすき を 指 定 商 品 とする 商 標 登 録 出 願 の 審 理 において 甲 第 14 及 び15 号 証 記 載 のとおり うどんすき は 普 通 名 称 であるとはいえないと 判 断 していること さらに 甲 第 16 17 号 証 の 各 1 2 記 載 のとおり 第 31 類 を 指 定 商 品 とする うどんすき の 称 呼 を 生 じる 商 標 に ついて 登 録 を 認 めていることからも 明 らかである したがって 本 件 商 標 中 の うどんすき の 文 字 は 自 他 商 品 の 識 別 標 識 として 機 能 するものであり 本 件 商 標 杵 屋 うどんすき からは キネヤウドンスキ 及 び キネヤ の 称 呼 を 生 じるとともに ウドンスキ の 称 呼 をも 生 じ 得 るから 本 件 商 標 は 引 用 商 標 1ないし3と 同 じ 称 呼 を 生 じる 類 似 商 標 である (2) 被 告 が 飲 食 業 界 において うどんすき の 語 が 使 用 されていることを 示 す 証 拠 として 提 出 した 乙 第 18ないし126 号 証 は 飲 食 店 のメニュー のれん 看 板 チラシ 等 に 提 供 する 料 理 名 として うどんすき が 使 われていることを 示 す ものであり このことは これらの 書 証 が 役 務 の 提 供 すなわちサービスマークと して うどんすき が 使 用 されていることを 示 すものであって うどんめんを 主 材 にした 加 工 食 料 品 について うどんすき が 普 通 に 使 われていることを 意 味 す るものではない また 飲 食 店 を 紹 介 する 雑 誌 での 使 用 を 示 す 証 拠 として 提 出 され た 乙 第 127ないし134 号 証 は 各 料 理 店 において 提 供 する 料 理 名 として すな わちサービスマークとして うどんすき が 使 用 されていることを 示 すにすぎな い さらに 食 器 業 界 での うどんすき の 使 用 を 示 す 証 拠 として 提 出 された 乙 第 135 136 号 証 も うどんすき が うどんめんを 主 材 にした 料 理 用 の 食 器 に 使 用 されている 事 実 を 示 すものであって うどんめんを 主 材 にした 加 工 食 料 品 に 普 通 に 使 用 されている 事 実 を 示 すものではない (3) 仮 に うどんすき の 語 がサービスの 分 野 において 使 用 された 結 果 普 通 名 称 化 しあるいは 慣 用 商 標 化 したとしても その 使 用 は 引 用 商 標 1ないし3の

登 録 当 時 役 務 商 標 の 制 度 がなかった 法 の 不 備 のため 原 告 において 商 標 管 理 を 徹 底 で きなかったことによる 悪 意 の 使 用 であって 悪 意 をもって 使 用 された 結 果 慣 用 とな っても 慣 用 商 標 とも 普 通 名 称 とも 認 められないことは 判 例 ( 大 審 院 昭 和 2 年 10 月 20 日 判 決 )の 示 すとおりである (4) 以 上 の 理 由 により 本 件 商 標 の 構 成 中 の うどんすき の 文 字 は うど んを 魚 介 類 鶏 肉 野 菜 その 他 の 具 と 合 わせて 食 べる 鍋 料 理 の 一 種 として 一 般 に 認 識 され 普 通 に 使 用 されている 事 実 を 被 請 求 人 ( 被 告 ) 提 出 の 乙 号 各 証 及 び 職 権 による 調 査 により 認 めざるを 得 ない とした 審 決 の 認 定 判 断 は 誤 りであり この 誤 った 前 提 に 基 づいて 本 件 商 標 中 の うどんすき の 文 字 の 自 他 商 品 の 識 別 機 能 を 否 定 し 本 件 商 標 と 引 用 商 標 1ないし3とは 外 観 称 呼 観 念 において 非 類 似 の 商 標 であるとした 審 決 は 違 法 として 取 り 消 されるべきである 第 3 請 求 の 原 因 に 対 する 被 告 の 答 弁 及 び 主 張 1 請 求 の 原 因 1 及 び2の 事 実 は 認 める 審 決 の 認 定 判 断 は 正 当 であって 審 決 に 原 告 主 張 の 違 法 はない 2 原 告 は 普 通 名 称 の 判 断 には 取 引 上 においてどの 程 度 ひろく 商 品 の 名 称 として 使 われているか どのように 取 引 されているか 取 引 の 実 情 を 勘 案 すべきであると 主 張 し 商 標 管 理 の 状 況 を 縷 々 説 明 している しかしながら 審 決 は 原 告 の 商 標 の 使 用 及 び 商 標 管 理 の 状 況 を 看 過 しているの ではなく 取 引 の 実 情 すなわち 商 品 うどんすき を 取 り 扱 う 業 界 における 取 引 者 需 要 者 の 通 常 の 注 意 力 を 勘 案 して 本 件 商 標 の 構 成 中 の うどんすき の 文 字 は うどんを 魚 介 類 鶏 肉 野 菜 その 他 の 具 と 合 わせて 食 べる 鍋 料 理 の 一 種 として 一 般 に 認 識 され 普 通 に 使 用 されている と 認 定 判 断 したものであっ て その 認 定 判 断 に 何 らの 誤 りも 存 しない 普 通 名 称 とはその 商 品 の 一 般 的 な 名 称 であると 意 識 されるに 至 ったものをいうの であり 慣 用 商 標 とは 同 種 類 の 商 品 に 関 して 同 業 者 間 に 普 通 に 使 用 されるに 至 った 結 果 自 他 商 品 の 識 別 力 を 失 ったものをいうのであり 商 標 が 普 通 名 称 化 している という 事 実 あるいは 慣 用 されているという 事 実 に 対 する 取 引 者 需 要 者 の 意 識 は 当 然 時 代 とともに 変 化 するものであって 30 年 以 上 も 前 の 審 決 例 である 甲 第 1 4 15 号 証 が 現 在 においてそのまま 採 用 できるものではない しかも その 後 の 審 決 例 は 乙 第 2ないし8 10 11 号 証 記 載 のとおり うどんすき の 語 を うどんを 主 役 に 色 とりどりの 季 節 の 具 を 配 したうどん 料 理 を 指 称 し かつ 一 般 にもよく 知 られていると 認 め 得 る 旨 認 定 している また 普 通 名 称 あるいは 慣 用 商 標 を それぞれの 名 称 に 相 当 する 商 品 又 は 慣 用 商 標 が 使 用 されている 商 品 以 外 のも のに 使 用 した 場 合 には 商 品 の 識 別 標 識 として 機 能 することが 当 然 あり 得 るもので あるから 指 定 商 品 を 異 にする 甲 第 16 17 号 証 の 審 査 例 をもって 直 ちに う どんすき の 語 が 普 通 名 称 あるいは 慣 用 商 標 でなく 自 他 商 品 識 別 力 を 有 するとは いえない 第 4 証 拠 関 係 ( 省 略 ) 理 由 第 1 請 求 の 原 因 1( 特 許 庁 における 手 続 の 経 緯 ) 同 2( 審 決 の 理 由 の 要 点 )の 各 事 実 並 びに 引 用 商 標 1ないし3の 構 成 指 定 商 品 登 録 出 願 日 設 定 登 録 日 等 は 審 決 の 理 由 の 要 点 (2) 認 定 のとおりであることは 当 事 者 間 に 争 いがない 第 2 原 告 は 審 決 は うどんすき の 語 が 普 通 名 称 であり 慣 用 商 標 であると 誤 認 した 結 果 本 件 商 標 と 引 用 商 標 1ないし3とは 非 類 似 の 商 標 であると 誤 って 判 断 したものである 旨 主 張 するので この 点 について 判 断 する 1 原 告 は 本 件 審 判 手 続 において うどんすき は A 氏 が 昭 和 3 年 から4 年 頃 にかけて B 氏 やC 氏 等 の 食 通 に 試 食 を 求 め じっくりと 工 夫 を 重 ね 完 成 させ た 料 理 であり この 料 理 にA 氏 自 身 が 命 名 したとされている このように うどん すき なる 語 は A 氏 が 創 作 した 料 理 の 名 称 として 考 案 された 造 語 である と 主 張 し 審 決 も 原 告 の 請 求 人 の 上 記 主 張 は 正 しいものであり かつ 原 告 が 引 用 商 標 1ないし3を 所 有 している 事 実 も 認 め 得 るところである と 認 定 判 断 しているこ とは 前 記 審 決 の 理 由 の 要 点 (3)のとおりである したがって うどんすき なる 語 は 訴 外 Aが 創 作 した 料 理 の 名 称 として 考 案 した 当 時 は 普 通 名 称 でなかったことは 疑 う 余 地 がない しかしながら 特 定 の 商 品 に 付 された 造 語 であっても その 語 が 長 年 使 用 される ことにより 取 引 者 需 要 者 に 商 品 の 一 般 的 名 称 として 認 識 されるに 至 る 場 合 があ

り その 場 合 には その 語 は 普 通 名 称 化 したと 認 めざるを 得 ない そこで 本 件 商 標 の 登 録 査 定 時 である 平 成 3 年 5 月 24 日 (このことは 当 事 者 間 に 争 いがな い )を 判 断 基 準 時 として うどんすき なる 語 が 普 通 名 称 化 していたかについ て 検 討 する 原 本 存 在 及 び 成 立 に 争 いのない 乙 第 12 号 証 (D1 名 編 実 用 特 選 シリーズ 毎 日 のおかず 特 選 株 式 会 社 学 習 研 究 社 昭 和 60 年 3 月 25 日 発 行 ) 及 び 乙 第 13 号 証 (E 編 たのしいクッキング ご 飯 ものとめん 料 理 株 式 会 社 国 際 情 報 社 昭 和 5 0 年 発 行 )によれば これら 一 般 家 庭 向 けの 料 理 書 籍 には 冬 のおもてなしにな る 鍋 うどんすき あるいは 和 風 ウドン ウドンすき の 項 に うどんを 魚 介 類 ( 大 正 えび 等 ) 鶏 肉 野 菜 ( 白 菜 等 ) その 他 の 具 と 合 わせてだし 汁 を 入 れた 鍋 に 煮 立 てて 食 する 料 理 が 記 載 されていること 原 本 存 在 及 び 成 立 に 争 いのない 乙 第 14 号 証 ( カネテツデリカフーズ かわら 版 株 式 会 社 カネテツデリカフーズ 平 成 元 年 7 月 20 日 発 行 )によれば 食 品 販 売 会 社 の 小 売 店 向 け 情 報 紙 には う どんすき が おでん 湯 豆 腐 すき 焼 寄 せ 鍋 等 とともに 同 社 の 販 売 する 鍋 物 の 一 つとして 紹 介 されていること 原 本 存 在 及 び 成 立 に 争 いのない 乙 第 16 号 証 の 5( 麺 類 百 科 事 典 株 式 会 社 食 品 出 版 社 昭 和 59 年 6 月 18 日 発 行 )によれば 麺 類 に 関 する 専 門 的 辞 典 には うどんすき の 項 に うどんを 主 役 に 色 とりどり の 季 節 の 具 を 配 したうどん 料 理 と 記 載 されていること 原 本 存 在 及 び 成 立 に 争 い のない 乙 第 127 号 証 ( KOBE OSAKA KYOTOグルメマニュアル8 9 株 式 会 社 京 阪 神 エルマガジン 社 昭 和 63 年 発 行 ) 及 び 乙 第 128 号 証 ( ぴあ まんぷく 図 鑑 91 ぴあ 株 式 会 社 平 成 2 年 発 行 )によれば 京 阪 神 地 区 の 料 理 店 とその 特 徴 的 な 料 理 品 を 紹 介 する 一 般 需 要 者 向 けの 書 籍 には 各 店 舗 名 とその 特 徴 的 料 理 品 として うどんすき の 記 載 があり 特 に 前 者 には うどんすき の 項 に うどんすきといえば 元 祖 美 々 卯 だが ここではあまり 固 苦 しく 考 えず うどん 入 りの 鍋 料 理 ということでうどんすきをとらえたい 美 々 卯 本 店 ( 大 阪 本 町 ) の 項 に 広 く 全 国 に 名 を 知 られた 押 しも 押 されぬうどんすきの 横 綱 うどんすき という 名 称 自 体 がこの 店 の 登 録 商 標 であり いつしか 名 前 だけ 一 人 歩 きした というエピソードは 大 阪 人 なら 周 知 の 事 実 だ と 記 載 されているこ と がそれぞれ 認 められる 上 記 認 定 事 実 によれば うどんすき なる 語 は 訴 外 Aが 創 作 した 料 理 の 名 称 として 考 案 した 当 時 は 原 告 の 商 品 としての 出 所 表 示 機 能 を 有 するものであったが 次 第 に 京 阪 神 地 区 を 中 心 としてうどんを 主 材 料 とした 鍋 料 理 を 意 味 する 語 として 使 用 されるようになり 本 件 商 標 の 登 録 査 定 時 である 平 成 3 年 5 月 24 日 当 時 には 既 に 本 件 商 標 の 指 定 商 品 である うどんめん うどんめんを 主 材 にした 加 工 食 料 品 の 一 般 需 要 者 はもとより その 専 門 的 な 加 工 販 売 業 者 等 の 取 引 者 の 間 でも うどんを 主 材 料 とし 魚 介 類 鶏 肉 野 菜 類 等 の 各 種 の 具 を 合 わせて 食 べる 鍋 料 理 を 意 味 するものと 広 く 認 識 されるに 至 っていたものと 認 められる 2 原 告 は うどんすき なる 語 が 自 他 商 品 の 識 別 力 を 有 するものであり 普 通 名 称 化 したものでも 慣 用 商 標 化 したものでもないことは 特 許 庁 が 第 32 類 う どんすき を 指 定 商 品 とする 商 標 登 録 出 願 の 審 理 において 甲 第 14 及 び15 号 証 記 載 のとおり うどんすき は 普 通 名 称 であるとはいえないと 判 断 しているこ と さらに 甲 第 16 17 号 証 の 各 1 2 記 載 のとおり 第 31 類 を 指 定 商 品 と する うどんすき の 称 呼 を 生 じる 商 標 について 登 録 を 認 めていることからも 明 ら かである 旨 主 張 する しかしながら 成 立 に 争 いのない 甲 第 14 及 び15 号 証 によれば 特 許 庁 は 指 定 商 品 を 第 32 類 うどんすき とし 瀬 里 奈 のうどんすき の 文 字 を 横 書 きし てなる 商 標 の 登 録 出 願 についての 昭 和 42 年 10 月 18 日 付 登 録 異 議 決 定 及 び 拒 絶 査 定 不 服 の 審 判 請 求 に 対 する 昭 和 45 年 1 月 10 日 付 審 決 において うどんす き なる 語 が 普 通 名 称 化 しているとはいえない 旨 判 断 していることが 認 められる が いずれも 前 記 判 断 基 準 時 の20 年 以 上 前 になされたものであり( 成 立 に 争 いの ない 乙 第 3ないし8 号 証 によれば 平 成 元 年 12 月 ないし 平 成 3 年 2 月 の 間 に 特 許 庁 のした 商 標 登 録 出 願 に 対 する 拒 絶 理 由 通 知 中 には うどんすき の 語 には 自 他 商 品 の 識 別 機 能 がない あるいは 商 品 の 原 材 料 品 質 を 表 示 するにすぎないものと の 判 断 が 示 された 例 のあることが 認 められる ) また 成 立 に 争 いのない 甲 第 1 6 17 号 証 の 各 1 2によれば 指 定 商 品 を 第 31 類 調 味 料 ( 中 略 ) 食 用 油 脂 乳 製 品 とし うどんすき の 仮 名 文 字 からなる 商 標 の 登 録 出 願 について 平 成 1 年 3 月 27 日 に 設 定 登 録 がなされ 指 定 商 品 を 第 31 類 調 味 料 その 他 本 類 に 属 する 商 品 とし うどんすき の 変 体 仮 名 文 字 からなる 商 標 の 登 録 出 願 につ

いて 平 成 8 年 1 月 31 日 設 定 登 録 がなされていることが 認 められるが いずれも 本 件 商 標 の 指 定 商 品 とは 類 を 異 にするのみならず 前 記 各 証 拠 に 照 らし これをもっ て 前 記 認 定 事 実 を 左 右 することはできない また 原 告 は 仮 に うどんすき の 語 がサービスの 分 野 において 使 用 された 結 果 普 通 名 称 化 しあるいは 慣 用 商 標 化 したとしても その 使 用 は 引 用 商 標 1ない し3の 登 録 当 時 役 務 商 標 の 制 度 がなかった 法 の 不 備 のため 原 告 において 商 標 管 理 を 徹 底 できなかったことによる 悪 意 の 使 用 であって 悪 意 をもって 使 用 された 結 果 慣 用 となっても 慣 用 商 標 とも 普 通 名 称 とも 認 められない 旨 主 張 するが うどんす き なる 語 が 普 通 名 称 化 した 経 過 は 前 記 認 定 のとおりであり これが 悪 意 の 使 用 の 結 果 であると 認 めるに 足 りる 証 拠 も 存 しないから 原 告 の 上 記 主 張 は 理 由 がない 3 以 上 のとおりであって 本 件 商 標 の 杵 屋 うどんすき の 構 成 中 うどんす き の 文 字 は 取 引 者 需 要 者 に うどんを 主 材 料 とし 魚 介 類 鶏 肉 野 菜 類 等 の 各 種 の 具 を 合 わせて 食 べる 鍋 料 理 の 一 般 的 名 称 として 認 識 されているものである から 本 件 商 標 の 登 録 査 定 時 には 普 通 名 称 化 しており その 指 定 商 品 との 関 係 にお いては 自 他 商 品 の 識 別 機 能 を 有 しないものというべきである したがって 本 件 商 標 の 構 成 中 の うどんすき の 文 字 は うどんを 魚 介 類 鶏 肉 野 菜 その 他 の 具 と 合 わせて 食 べる 鍋 料 理 の 一 種 として 一 般 に 認 識 さ れ 普 通 に 使 用 されている とした 審 決 の 認 定 判 断 に 誤 りはなく この 前 提 に 基 づ いて 本 件 商 標 中 の うどんすき の 文 字 の 自 他 商 品 の 識 別 機 能 を 否 定 し 本 件 商 標 と 引 用 商 標 1ないし3とは 外 観 称 呼 観 念 において 非 類 似 の 商 標 であるとした 審 決 は 正 当 であって 審 決 に 原 告 主 張 の 違 法 は 存 しない 第 3 よって 審 決 の 違 法 を 理 由 としてその 取 消 を 求 める 原 告 の 本 訴 請 求 は 失 当 と してこれを 棄 却 し 訴 訟 費 用 の 負 担 について 行 政 事 件 訴 訟 法 7 条 民 事 訴 訟 法 89 条 の 各 規 定 を 適 用 して 主 文 のとおり 判 決 する ( 裁 判 官 竹 田 稔 春 日 民 雄 持 本 健 司 ) 別 紙 <34388-001>