リモートセンシングを 活 用 した 国 土 地 理 院 の 防 災 への 取 り 組 み 国 土 防 災 リモートセンシング 研 究 会 ワークショップ2014 2014 年 11 月 27 日 国 土 地 理 院 地 理 地 殻 活 動 研 究 センター 地 理 情 報 解 析 研 究 室 長 中 島 秀 敏 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Geospatial Information Authority of Japan 1
本 日 の 内 容 1. 国 土 地 理 院 の 紹 介 2. リモートセンシングによる 災 害 状 況 の 把 握 1 東 日 本 大 震 災 2 平 成 24 年 九 州 北 部 豪 雨 3 地 理 院 地 図 公 開 後 平 成 25 年 台 風 26 27 号 災 害 ( 伊 豆 大 島 ) 平 成 26 年 8 月 豪 雨 ( 広 島 県 ) 3. 研 究 開 発 の 事 例 紹 介 2
国 土 地 理 院 の 概 要 歴 史 1869 年 : 前 身 機 関 の 創 立 1888 年 : 陸 軍 参 謀 本 部 陸 地 測 量 部 1945 年 : 内 務 省 に 移 管 地 理 調 査 所 1960 年 : 国 土 地 理 院 に 改 称 1979 年 : 筑 波 研 究 学 園 都 市 に 移 転 1998 年 : 地 理 地 殻 活 動 研 究 センター 発 足 2001 年 : 災 害 対 策 基 本 法 に 基 づく 指 定 行 政 機 関 となる 組 織 本 院 (6 部 2センター: 茨 城 県 つくば 市 ) 地 方 測 量 部 ( 全 国 10カ 所 札 幌 ~ 那 覇 ) 陸 地 測 量 部 ( 東 京 三 宅 坂 ) 国 土 地 理 院 本 院 測 量 と 地 図 作 成 を 司 る 行 政 機 関 ( 特 別 の 機 関 ) 3
国 土 地 理 院 のしごと: 測 地 測 量 国 土 の 位 置 の 基 準 を 管 理 するため 全 国 に 配 置 されている 基 準 点 の 測 量 を 行 っています 三 角 点 約 109,000 点 VLBI 観 測 電 子 基 準 点 約 1,300 点 GNSS( 全 球 測 位 衛 星 システム)の 信 号 を 常 時 受 信 水 準 点 約 18,000 点
国 土 地 理 院 のしごと: 基 本 図 整 備 提 供 電 子 化 された 地 図 の 位 置 の 基 準 となる 基 盤 地 図 情 報 地 図 の 基 本 である 電 子 国 土 基 本 図 を 整 備 更 新 提 供 しています 地 図 情 報 正 射 画 像 地 名 情 報 電 子 国 土 基 本 図
国 土 地 理 院 のしごと: 防 災 減 災 測 量 地 図 分 野 の 最 新 技 術 を 活 用 した 防 災 減 災 施 策 を 推 進 しています 測 量 用 航 空 機 くにかぜ GNSSリモート 観 測 装 置 人 工 衛 星 によるSAR 観 測 最 新 技 術 を 活 用 し 巨 大 地 震 や 火 山 噴 火 に 伴 う 地 殻 変 動 を 捉 え データを 提 供 災 害 発 生 時 に 航 空 機 から 各 種 測 量 を 行 い 迅 速 に 被 災 状 況 を 提 供 ハザードマップ 等 の 基 礎 情 報 となる 各 種 主 題 図 を 整 備 提 供 しています 土 地 条 件 図 都 市 圏 活 断 層 図
国 土 地 理 院 のしごと: 地 理 空 間 情 報 の 活 用 促 進 地 理 空 間 情 報 の 効 率 的 な 整 備 と 幅 広 い 活 用 を 促 進 する 施 策 を 行 っています 基 本 測 量 : 約 1% 公 共 測 量 行 政 公 共 測 量 : 約 8 割 明 治 以 来 の 大 量 の 基 本 測 量 成 果 を 整 備 保 有 している 検 索 測 量 成 果 の 利 用 促 進 国 土 地 理 院 公 共 測 量 成 果 が 国 土 地 理 院 に 集 まる 国 の 機 関 都 道 府 県 その 他 の 測 量 : 約 2 割 我 が 国 の 測 量 体 系 測 量 法 に 基 づき 測 量 の 重 複 を 排 除 し 正 確 さを 確 保 利 用 者 提 供 地 理 空 間 情 報 ライブラリー 測 量 成 果 を 集 約 しHPで 公 開 市 区 町 村 研 究 開 発 施 策 の 遂 行 に 必 要 な 研 究 開 発 を 実 施
近 未 来 の 地 理 空 間 情 報 高 度 活 用 社 会 (G 空 間 社 会 ) 誰 もがいつでもどこでも 必 要 な 地 理 空 間 情 報 を 使 ったり 的 確 な 情 報 を 入 手 し 行 動 できる 社 会 国 土 の 利 用 整 備 及 び 保 全 の 推 進 災 害 に 強 く 持 続 可 能 な 国 土 の 形 成 変 化 する 国 土 の 状 況 が 適 時 適 切 に 把 握 可 能 に なるとともに 位 置 や 時 間 による 切 り 口 での 様 々な 解 析 が 可 能 となる 安 全 安 心 で 質 の 高 い 暮 らしの 実 現 身 の 回 りの 様 々な 情 報 が 場 所 と 結 びつけられ 的 確 な 行 動 や 対 応 を 可 能 とする 国 土 のよりよいマネジメント 新 たなサービス 産 業 の 創 出 屋 内 外 問 わず 位 置 をキーとした 様 々な 情 報 の 融 合 が 可 能 となることにより 新 たなサービス や 産 業 が 生 まれる 安 全 安 心 な 暮 らし 生 活 利 便 性 の 向 上 行 政 の 効 率 化 高 度 化 新 しい 公 共 行 政 事 務 で 取 り 扱 う 地 域 に 関 する 多 くの 情 報 が 地 理 空 間 情 報 として 効 率 的 に 共 有 化 され 活 用 される 経 済 や 社 会 に 新 たな 活 力 多 様 な 主 体 との 連 携 促 進 地 域 の 活 性 化
リモートセンシングによる 災 害 状 況 の 把 握 1 東 日 本 大 震 災 9
震 災 前 の 地 殻 変 動
東 京 大 学 地 震 研 究 所 HPより 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 ( 東 日 本 大 震 災 ) 平 成 23 年 3 月 11 日 14 時 46 分 発 生 マグニチュード9.0 最 大 震 度 7 東 北 から 関 東 地 方 の 太 平 洋 岸 で 津 波
その 時 国 土 地 理 院 は 何 を 行 ったか? まず 何 が 起 きているのかを 明 らかにする 必 要 がある そして それを 正 確 に 伝 える 必 要 がある
GEONETによる 地 殻 変 動 量 の 検 出 12 日 の 地 震 調 査 委 員 会 に 提 出 5.3m 移 動 ( 牡 鹿 ) 1.2m 沈 降 ( 牡 鹿 )
だいち (ALOS)とSAR 干 渉 解 析 合 成 開 口 レーダー (SAR)アンテナ 2 時 期 のデータ を 用 いて SAR 干 渉 解 析 光 学 センサ (2 種 類 ) JAXA 2006 年 1 月 24 日 打 ち 上 げ 地 上 約 100 分 で 地 球 を1 周 46 日 で 元 の 場 所 へ 戻 る 太 陽 同 期 準 回 帰 軌 道 14
衛 星 - 地 表 間 の 視 線 方 向 の 変 位 を 色 の 変 化 で 表 現 15
合 成 開 口 レーダ(SAR) と 電 子 基 準 点 (GNSS 連 続 観 測 点 )の 融 合 解 析 による 地 殻 変 動 電 子 基 準 点 牡 鹿 水 平 方 向 変 動 量 =5.3m( 東 南 東 方 向 ) 垂 直 方 向 変 動 量 =1.2m( 沈 下 ) 16
空 中 写 真 の 撮 影 と 提 供 3 月 12 日 より 撮 影 13 日 より 提 供 地 震 発 生 後 2 日 間 に 空 中 写 真 を 撮 影 した 場 所
空 中 写 真 の 撮 影 と 提 供 3 月 12 日 より 撮 影 13 日 より 提 供 地 震 発 生 後 1か 月 間 に 空 中 写 真 を 撮 影 した 場 所
仙 台 港 フェリーターミナル 付 近
津 波 浸 水 範 囲 の 判 読 14 日 から 提 供 開 始 被 災 範 囲 の 把 握 自 衛 隊 による 捜 索 等 に 活 用 20
浸 水 範 囲 概 況 図
浸 水 範 囲 概 況 図 津 波 による 浸 水 面 積 を 市 区 町 村 ごとに 集 計 総 浸 水 面 積 は561km2 山 手 線 の 内 側 の 約 9 倍
2 万 5 千 分 1 簡 易 オルソ 画 像 図 18 日 から 提 供 開 始 東 北 地 方 測 量 部 が 調 製 し 現 地 災 害 対 策 本 部 等 に 配 布 23
5 千 分 1 正 射 写 真 地 図 22 日 から 提 供 開 始
東 北 地 方 測 量 部 が 冊 子 化 し 被 災 自 治 体 等 に 直 接 配 布
液 状 化 の 調 査 関 東 地 方 の 液 状 化 発 生 地 の 分 布 液 状 化 が 集 中 発 生 した 地 域 東 京 湾 岸 ( 特 に 北 部 ) 利 根 川 流 域 ( 鬼 怒 川, 小 貝 川 を 含 む) 九 十 九 里 平 野 荒 川 低 地 那 珂 川, 久 慈 川 流 域 関 東 地 方 整 備 局 地 盤 工 学 会 (2011)による
平 成 23 年 3 月 11 日 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 (M9.0)に 伴 う 液 状 化 被 害 の 判 読 特 性 ( 茨 城 県 潮 来 市 日 の 出 地 区 ) 小 荒 井 ほか(2011) < 検 討 に 使 用 した 画 像 > 4 月 12 日 撮 影 GeoEye-1 画 像 現 地 写 真 は 6 月 16 日 撮 影 道 路 の 噴 砂 と 波 打 ち 衛 星 画 像 では 噴 出 した 水 が 確 認 できるが 現 地 調 査 時 点 では 水 は 無 い GeoEye 農 地 や 学 校 のグランドや 大 規 模 郊 外 店 舗 の 駐 車 場 で の 噴 砂 痕 は 判 読 がしやすく 明 瞭 である 傾 倒 したグラウンドの 柵 の 鉄 柱
2011 年 4 月 11 日 福 島 県 浜 通 りの 地 震 による 地 表 地 震 断 層 の 出 現 小 荒 井 岡 谷 (2011) 主 な 調 査 結 果 井 戸 沢 断 層 西 側 で 断 層 によるズレ ( 垂 直 方 向 に 最 大 約 2m) 湯 ノ 岳 断 層 でも 断 層 によるズレ ( 垂 直 方 向 に 約 80cm) 両 断 層 の 延 長 上 で 新 たに 断 層 のズレが 出 現 建 物 全 壊 は 両 断 層 の 直 上 で 発 生 斜 面 崩 壊 が 両 断 層 の 直 上 や 近 傍 で 発 生 ( 湯 ノ 岳 断 層 と 平 行 に 斜 面 崩 壊 の 多 発 域 あり) 井 戸 沢 断 層 東 側 直 上 で 斜 面 崩 壊 や 亀 裂 等 が 集 中
SAR 干 渉 画 像 (2011.3.3-2011.4.18)に 見 られる 変 位 の 不 連 続 の 分 布 A B C E A Analysis by GSI from ALOS raw data of JAXA, METI C D E F 白 破 線 :SAR 干 渉 画 像 から 変 状 があると 推 察 される 場 所 及 び 領 域 上 釜 戸 の 大 崩 壊 D 凡 例 : 斜 面 崩 壊 : 建 物 倒 壊 等 : 断 層 変 位 : 亀 裂 等 : 液 状 化 5km B
平 成 23 年 4 月 11 日 福 島 県 浜 通 りの 地 震 (M7.0)による 地 表 地 震 断 層 の 判 読 特 性 ( 福 島 県 いわき 市 塩 ノ 平 ) 小 荒 井 ほか(2011) 西 側 ( 写 真 の 右 側 )が 約 70cm 低 下 電 信 柱 が 傾 いている 垂 直 方 向 の 変 位 約 190cm GeoEye 断 層 破 砕 帯 が 存 在 繰 り 返 し 断 層 が 活 動 してきた 道 路 や 水 田 に 段 差 があることは 判 読 できる 河 川 の 河 床 で 東 側 ( 下 流 側 )が 隆 起 したため 淵 が 出 現 したが その 様 子 が 判 読 できる
航 空 レーザ 測 量 の 実 施 被 災 地 における 地 盤 沈 下 量 の 面 的 把 握 が 必 要 復 興 計 画 のために 正 確 な 地 盤 高 が 必 要 津 波 に 備 えて 正 確 なシミュレーションが 必 要 航 空 レーザ 測 量 により 精 密 に 標 高 を 測 量 した 1. 震 災 直 後 (2011 年 3~4 月 )に 宮 城 県 と 共 同 で 緊 急 実 施 2. 同 年 5 月 から 岩 手 県 ~ 千 葉 県 沿 岸 を 実 施 3.2012~2013 年 に 北 海 道 ~ 鹿 児 島 の 太 平 洋 瀬 戸 内 沿 岸 のうち 未 実 施 だった 箇 所 を 実 施
航 空 レーザ 測 量 とは 航 空 機 に 搭 載 したレーザ 測 距 装 置 等 を 使 用 して 高 さを 計 測 する 方 法 3つの 技 術 から 実 現 1レーザスキャナ 飛 行 機 から 地 表 への 方 向 と 距 離 2GNSS(GPS) 受 信 機 飛 行 機 の 位 置 3IMU( 慣 性 計 測 装 置 ) 飛 行 機 の 傾 き
2 万 5 千 分 1デジタル 標 高 地 形 図 ( 石 巻 地 区 ) 2~5mメッシュの 数 値 標 高 モデル(DEM) 33 地 形 図 と 組 み 合 わせ 低 地 の 標 高 を 詳 細 に 分 かり 易 く 表 現
震 災 前 後 の 標 高 比 較 ( 名 取 川 河 口 付 近 )
2.2 平 成 24 年 九 州 北 部 豪 雨 35
平 成 24 年 (2012 年 )7 月 九 州 北 部 豪 雨 概 要 (2012 年 8 月 16 日 19 時 現 在 ) 災 害 発 生 時 期 : 7 月 11 日 ~14 日 災 害 地 域 : 九 州 北 部 現 象 : 停 滞 した 梅 雨 前 線 による 大 雨 河 川 の 氾 濫 土 石 流 が 発 生 人 的 被 害 : 死 者 30 名 行 方 不 明 者 2 名 気 象 庁 作 成 資 料 住 宅 被 害 : 全 壊 363 棟 半 壊 1500 棟 熊 本 県 阿 蘇 市 最 大 1 時 間 降 水 量 =108ミリ 最 大 24 時 間 降 水 量 =507.5ミリ
平 成 24 年 (2012 年 )7 月 九 州 北 部 豪 雨 被 害 状 況 写 真 九 州 地 方 整 備 局 報 道 発 表 資 料 より 抜 粋
平 成 24 年 (2012 年 )7 月 九 州 北 部 豪 雨 インターネット 上 に 公 開 した 災 害 情 報 共 有 マップ アイコンをクリックすると 斜 め 写 真 や 空 中 写 真 を 表 示
平 成 24 年 (2012 年 )7 月 九 州 北 部 豪 雨 斜 面 崩 壊 の 空 中 写 真 堤 防 決 壊 の 空 中 写 真
平 成 24 年 (2012 年 )7 月 九 州 北 部 豪 雨 斜 め 写 真
九 州 北 部 豪 雨 ( 堤 防 決 壊 箇 所 )
九 州 北 部 豪 雨 (くにかぜ 撮 影 空 中 写 真 ) なぜ ここが 決 壊 したのか?
九 州 北 部 豪 雨 ( 堤 防 決 壊 箇 所 ) デジタル 標 高 地 形 図 1/5,000 2mメッシュ 堤 防 決 壊 場 所
九 州 北 部 豪 雨 米 軍 写 真 (USA-R241-No.2-55) 1948/04/09 撮 影
九 州 北 部 豪 雨 ( 堤 防 決 壊 箇 所 ) 治 水 地 形 分 類 図 堤 防 決 壊 場 所
九 州 北 部 豪 雨 ( 防 災 にどう 生 かすか) 様 々な 地 理 空 間 情 報 の 比 較 による 分 析 が 重 要
地 形 分 類 と 土 地 条 件 図 データ 1960( 昭 35)から 作 成 開 始 縮 尺 2 万 5 千 分 の1 地 形 分 類 ( 地 形 の 成 り 立 ち 形 成 年 代 構 成 物 質 で 分 類 ) 防 災 機 関 施 設 を 表 示 149 面 整 備 ( 平 成 26 年 2 月 現 在 ) 地 形 災 害 に 関 する 解 説 付 ( 報 告 書 または 裏 面 ) 1:25,000 土 地 条 件 図 苫 小 牧 の 一 部 ( 平 成 23 年 発 行 )
治 水 地 形 分 類 図 昭 和 51 年 の 台 風 17 号 による 長 良 川 の 破 堤 で 大 きな 被 害 を 受 けたのを 契 機 に 堤 防 の 安 全 性 の 再 確 認 を 行 うことを 背 景 として 実 施 治 水 対 策 等 を 進 める 基 礎 資 料 として 作 成 土 地 条 件 調 査 に 準 じて 実 施 洪 水 関 連 地 形 を 図 示 河 川 施 設 等 を 追 加 低 地 以 外 は 大 幅 に 簡 略 化
2.3 地 理 院 地 図 公 開 後 平 成 25 年 台 風 26 27 号 ( 伊 豆 大 島 ) 平 成 26 年 8 月 豪 雨 ( 広 島 県 ) 49
平 成 25 年 台 風 26 号 の 災 害 ( 伊 豆 大 島 ) 災 害 への 対 応 関 係 機 関 への 迅 速 な 地 理 空 間 情 報 の 提 供 東 京 都 大 島 町 関 係 省 庁 など 緊 急 撮 影 した 空 中 写 真 くにかぜ 緊 急 撮 影 による 被 災 状 況 の 把 握 地 理 空 間 情 報 の 見 える 化 火 山 土 地 条 件 図 火 山 基 本 図 など 地 理 空 間 情 報 も 閲 覧 可 能 正 射 画 像 を 用 いた 被 災 前 後 の 把 握 被 災 前 被 災 後 災 害 情 報 の 提 供 ( 地 理 院 地 図 ) 被 災 箇 所 ( 斜 め 写 真 )
平 成 26 年 8 月 豪 雨 ( 広 島 県 ) 地 図 画 像 51
平 成 26 年 8 月 豪 雨 ( 広 島 県 ) オルソ 画 像 52
平 成 26 年 8 月 豪 雨 ( 広 島 県 ) 写 真 判 読 図 53
平 成 26 年 8 月 豪 雨 ( 広 島 県 ) 治 水 地 形 分 類 図 54
平 成 26 年 8 月 豪 雨 ( 広 島 県 ) 立 体 図 (WebGL3D) 自 由 に 回 転 拡 大 縮 小 が 可 能 55
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Geospatial Information Authority of Japan 3. 研 究 開 発 の 事 例 紹 介
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人 工 的 に 改 変 された 丘 陵 地
昭 和 39 年 改 測 2 万 5 千 分 1 地 形 図 仙 台 東 南 部 仙 台 東 北 部 より
GISによる 盛 土 の 抽 出 宅 地 造 成 に 伴 う 切 土 盛 土 分 布 図 緑 ヶ 丘 ( 四 ) 緑 ヶ 丘 4 丁 目 緑 ヶ 丘 ( 二 ) 緑 ヶ 丘 ( 三 ) 緑 ヶ 丘 ( 一 ) 緑 ヶ 丘 2 丁 目 緑 ヶ 丘 3 丁 目 緑 ヶ 丘 1 丁 目 300m 切 土 盛 土 分 布 図 作 成 用 データは 東 北 学 院 大 学 宮 城 教 授 提 供 1978 年 宮 城 県 沖 地 震 による 仙 台 市 緑 ヶ 丘 地 区 の 盛 土 変 状 被 害 分 布 60 東 北 大 学 理 学 部 地 質 古 生 物 学 教 室 (1979)より 引 用 加 筆
緑 ヶ 丘 の 盛 土 被 害 箇 所 (2011 年 ) 滑 動 的 変 状 箇 所 N 切 土 鉛 直 方 向 は2 倍 に 拡 大 盛 土 61
西 之 島 噴 火 への 対 応 2013 年 11 月 20 日 噴 火 により 陸 地 出 現 2013 年 12 月 4 日 くにかぜⅢにより 空 中 写 真 撮 影 2013 年 12 月 17 日 同 上 (2 回 目 ) 2013 年 12 月 19 日 以 降, 立 体 図 及 び 標 高 データ 公 開 2014 年 1 月 24 日 3Dプリンタ 用 VRMLデータ 公 開 2014 年 2 月 16 日 くにかぜⅢ 空 中 写 真 撮 影 (3 回 目 ) 2014 年 3 月 22 日 無 人 航 空 機 (UAV)による 空 中 写 真 撮 影 2014 年 7 月 4 日 UAVによる2 度 目 の 空 中 写 真 撮 影 3Dプリンタによる 立 体 模 型 赤 色 立 体 地 図 による4 時 期 変 化 62
西 之 島 の 最 高 標 高 と 体 積 の 変 化 撮 影 日 平 成 25 年 12 月 17 日 ( くにかぜⅢ による 撮 影 ) 平 成 26 年 2 月 16 日 ( くにかぜⅢ による 撮 影 ) 平 成 26 年 3 月 22 日 (UAVによる 撮 影 ) 最 も 高 い 標 高 ( 参 考 値 ) 約 39 m 約 66 m 約 71 m 新 たに 噴 出 した 溶 岩 等 の 海 面 上 の 体 積 約 80 万 m 3 約 790 万 m 3 約 1,130 万 m 3 海 面 上 への 溶 岩 の 流 出 速 度 1 日 当 たり 約 12 万 m 3 1 日 当 たり 約 10 万 m 3 どうやって 標 高 や 体 積 を 求 めるのか? * 通 常 は 写 真 測 量 により 図 化. *UAV 撮 影 の 際 は,SfM(Structure from Motion ) 技 術 を 用 いて 簡 易 的 に 作 成 63
UAVによる 西 之 島 撮 影 (3/22) 撮 影 自 体 はUAVを 持 つ 会 社 に 発 注 西 之 島 に 近 い 小 笠 原 父 島 を 発 着 地 として, 航 続 距 離 約 260kmの 長 距 離 を 自 律 航 行 により 撮 影 撮 影 枚 数 :454 枚 64
UAVで 撮 影 した 西 之 島 の 空 中 写 真 2014.3.22 撮 影 65
SfM-MVS 技 術 とは SfM(Structure from Motion) :カメラ 位 置 推 定 MVS(Multi-View Stereo) :3 次 元 モデル 生 成 画 像 処 理 をベースとした3 次 元 形 状 復 元 技 術 や 撮 影 位 置 推 定 技 術 ( 精 度 にこだわらなければ 半 自 動 生 成 ) コンピュータビジョン 分 野 (VR, AR, 映 像 制 作, セキュリティ 産 業,ロボット 自 律 制 御 等 )で 発 展 地 形 や 考 古 学 分 野 ( 石 碑 等 )にも 応 用 可 能 66
オルソ 画 像 作 成 地 形 データ(DSM) 作 成 オルソ 画 像 : 空 中 写 真 を 地 図 と 重 ね 合 わせるこ とができるように 補 正 した 画 像. DSM:この 場 合 はDEM( 標 高 モデル)と 同 等 67
SfM MVSによる 斜 面 災 害 状 況 把 握 - 平 成 26 年 台 風 8 号 ( 南 木 曽 )- 国 土 地 理 院 航 空 機 くにかぜ から 撮 影 した 位 置 情 報 付 斜 め 写 真 を 用 いてSfMソフトにより3Dモデルを 作 成 オルソ 化 した 垂 直 写 真 も 作 成 測 量 としての 精 度 確 保 が 今 後 の 研 究 課 題 68
速 報 :だいち2 号 干 渉 SARによる 地 殻 変 動 の 検 出 ( 平 成 26 年 11 月 22 日 長 野 県 北 部 の 地 震 ) 2014/9/29-11/24だいち2 号 合 成 開 口 レーダー PALSAR-2 干 渉 解 析 ( 南 行 右 照 射 62 ) 地 震 予 知 連 絡 会 SAR 解 析 ワーキンググループ 原 初 データ@JAXA
ま と め 地 球 や 国 土 を 客 観 的 に 把 握 し 防 災 減 災 に 役 立 てるとともに 災 害 への 迅 速 な 対 応 のために は 正 確 な 地 理 空 間 情 報 の 活 用 が 不 可 欠 です 国 土 地 理 院 では 空 中 写 真 航 空 レーザ 測 量 リモートセンシング 衛 星 などを 用 いて 関 係 機 関 と 協 力 の 下 で 地 理 空 間 情 報 による 防 災 減 災 を 推 進 します そして その 推 進 のために 必 要 な 研 究 と 地 球 科 学 の 発 展 に 資 する 研 究 を 関 係 機 関 と 連 携 して 実 施 していきます 70
ご 清 聴 ありがとうございました 71