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直 ちに 飛 行 停 止 飛 行 制 限 その 他 の 適 切 な 措 置 をとるとともに 当 該 措 置 の 内 容 を 防 衛 大 臣 に 報 告 しなければならない 3 幕 僚 長 等 は 第 1 項 又 は 前 項 の 措 置 の 全 部 又 は 一 部 を 解 除 したときは 直 ちに その 旨 を 防 衛 大 臣 に 報 告 しなければならない ( 委 任 規 定 ) 第 6 条 この 訓 令 の 実 施 に 関 し 必 要 な 事 項 は 幕 僚 長 等 が 定 める ( 協 力 ) 第 7 条 第 3 条 第 5 条 及 び 前 条 に 掲 げる 事 項 の 実 施 等 に 関 し 陸 上 幕 僚 長 海 上 幕 僚 長 又 は 航 空 幕 僚 長 は 防 衛 装 備 庁 長 官 と 相 互 に 協 力 するものとする 附 則 1 この 訓 令 は 平 成 7 年 4 月 17 日 から 施 行 する 2 附 属 書 中 4の(5)のア 4の(6) 6の(3)のア 6の(5)のア 6の(7)のア 及 び6の (8)のアの 規 定 は 硫 黄 島 基 地 隊 無 人 機 運 用 隊 が 運 航 するUF-104JA 型 航 空 機 につい ては 適 用 しない 附 則 ( 平 成 19 年 1 月 5 日 庁 訓 第 1 号 )( 抄 ) 1 この 訓 令 は 平 成 19 年 1 月 9 日 から 施 行 する 附 則 ( 平 成 27 年 10 月 1 日 省 訓 第 39 号 )( 抄 ) ( 施 行 期 日 ) 第 1 条 この 訓 令 は 平 成 27 年 10 月 1 日 から 施 行 する 附 属 書 航 空 機 の 安 全 性 を 確 保 するために 必 要 な 技 術 上 の 基 準 1 総 則 この 基 準 は 航 空 機 の 安 全 性 を 確 保 するために 必 要 な 技 術 上 の 基 準 を 規 定 する 2 飛 行 ア 航 空 機 の 性 能 及 び 飛 行 性 は 飛 行 試 験 その 他 の 試 験 又 はこれらの 試 験 に 基 づく 計 算 によって 証 明 されたものでなければならない ただし 計 算 による 結 果 は 直 接 の 試 験 による 結 果 と 同 程 度 に 正 確 なものであるか 又 はそれよりも 安 全 側 にあること が 確 実 なものでなければならない イ 2の(1)のアの 証 明 は 予 想 される 運 用 状 態 における 重 量 及 び 重 心 位 置 のすべての 可 能 な 組 合 せについて 行 わなければならない ウ 種 々の 飛 行 段 階 における 性 能 の 決 定 及 び 飛 行 性 の 吟 味 は 適 切 な 飛 行 形 態 を 設 定 して 行 わなければならない (2) 性 能 ア 一 般 航 空 機 の 性 能 は 静 穏 標 準 大 気 状 態 において 操 縦 に 特 別 な 技 術 又 は 過 度 の 注 意 力 を 要 することなく 2の(2)の 規 定 に 適 合 するものでなければならない イ 離 陸 (ア) 航 空 機 は 発 動 機 を 離 陸 出 力 又 は 推 力 の 限 界 内 で 運 転 した 状 態 において 安 全

に 離 陸 できるものでなければならない (イ) 防 衛 大 臣 の 指 定 する 航 空 機 は 速 度 が 臨 界 点 速 度 以 上 となった 後 に1 個 の 臨 界 発 動 機 が 停 止 した 場 合 においても 安 全 に 離 陸 できなければならない (ウ) 防 衛 大 臣 の 指 定 する 航 空 機 は 離 陸 出 力 又 は 推 力 の 許 容 時 間 を 経 過 した 後 も1 個 の 臨 界 発 動 機 が 不 作 動 であり かつ 残 りの 発 動 機 が 連 続 最 大 出 力 又 は 推 力 の 限 界 内 で 運 転 している 状 態 において 飛 行 場 の 周 囲 を 高 度 を 維 持 しながら1 旋 回 できるような 高 度 まで 上 昇 できなければならない (エ) 防 衛 大 臣 の 指 定 する 航 空 機 は 離 陸 経 路 上 のいずれの 点 においても 安 全 上 必 要 な 最 低 限 度 以 上 のこう 配 で 上 昇 できなければならない ウ 上 昇 航 空 機 は 安 全 上 必 要 な 最 低 限 度 以 上 の 上 昇 性 能 を 有 するものでなければ ならない エ 着 陸 (ア) 航 空 機 は 発 動 機 を 着 陸 に 必 要 な 出 力 又 は 推 力 で 運 転 した 状 態 において 安 全 に 着 陸 できるものでなければならない (イ) 航 空 機 は 臨 界 発 動 機 が 不 作 動 でありかつ 進 入 形 態 にある 状 態 において 進 入 を 誤 った 場 合 においても 進 入 を 開 始 できる 点 まで 飛 行 を 継 続 できるものでなけれ ばならない (ウ) 航 空 機 は 着 陸 復 行 する 場 合 において 全 発 動 機 を 運 転 しかつ 着 陸 形 態 にある 状 態 において 安 全 に 再 上 昇 できるものでなければならない (エ) 回 転 翼 航 空 機 は 全 発 動 機 が 不 作 動 である 状 態 で できる 限 り 自 動 回 転 飛 行 に より 安 全 に 進 入 し 及 び 着 陸 することができるものでなければならない (3) 飛 行 性 ア 操 縦 性 (ア) 航 空 機 は 予 想 されるすべての 運 用 状 態 ( 地 上 又 は 水 上 における 移 動 を 含 む )において 円 滑 確 実 容 易 かつ 迅 速 な 縦 及 び 横 並 びに 方 向 の 操 縦 性 をも つものでなければならない (イ) 防 衛 大 臣 の 指 定 する 航 空 機 は 離 陸 中 臨 界 発 動 機 が 停 止 した 場 合 においても 2の(3)のアの(ア)の 基 準 に 適 合 するものでなければならない (ウ) 航 空 機 は 操 縦 に 特 別 の 技 術 過 度 の 注 意 力 及 び 過 大 な 操 縦 力 を 要 することな く 他 の 運 用 状 態 への 移 行 ( 発 動 機 出 力 又 は 推 力 の 変 化 及 び 飛 行 形 態 の 変 化 を 含 む )が 行 われるものでなければならない (エ) 多 発 の 航 空 機 は 1 個 又 は2 個 の 発 動 機 ( 双 発 の 航 空 機 にあつては 1 個 の 発 動 機 )が 停 止 した 場 合 においても2の(3)のアの(ウ)の 基 準 に 適 合 するものでなけ ればならない イ トリム (ア) 航 空 機 は 予 想 されるすべての 運 用 状 態 において 縦 及 び 横 並 びに 方 向 のトリ ムを 保 つために 要 求 される 操 縦 者 の 注 意 力 及 び 操 縦 力 が 飛 行 段 階 及 び 持 続 時 間 を 考 慮 して 過 大 とならないようなものでなければならない (イ) 多 発 の 航 空 機 は 1 個 又 は2 個 の 発 動 機 ( 双 発 の 航 空 機 にあつては 1 個 の 発 動 機 )が 停 止 した 場 合 においても 2の(3)のイの(ア)の 基 準 に 適 合 するものでな

ければならない ウ 安 定 性 航 空 機 は 予 想 されるすべての 運 用 状 態 において 縦 及 び 横 並 びに 方 向 の 適 切 な 安 定 性 を 保 つために 要 求 される 操 縦 者 の 注 意 力 及 び 操 縦 力 が 飛 行 段 階 及 び 持 続 時 間 を 考 慮 して 過 大 とならないようなものでなければならない エ 失 速 (ア) 固 定 翼 航 空 機 は 失 速 から 安 全 かつ 迅 速 に 回 復 できるものでなければならな い (イ) 固 定 翼 航 空 機 ( 滑 空 機 を 除 く )は 失 速 警 報 装 置 等 により 失 速 又 は 失 速 の 兆 候 を 操 縦 者 が 明 確 に 知 ることができるものでなければならない オ フラッタ 及 び 振 動 航 空 機 のすべての 部 分 は 予 想 される 運 用 状 態 において フ ラッタ 激 しいバフェッティングその 他 過 度 の 振 動 を 生 じないものでなければなら ない 3 強 度 ア 航 空 機 の 強 度 は 荷 重 試 験 又 は 計 算 によって 証 明 されたものでなければならな い ただし 計 算 による 結 果 は 試 験 による 結 果 と 同 程 度 に 正 確 なものであるか 又 はそれよりも 安 全 側 にあることが 確 実 なものでなければならない イ 航 空 機 は 予 想 される 運 用 状 態 における 重 量 及 び 重 心 位 置 のすべての 可 能 な 組 合 せ 並 びに 最 も 不 利 な 重 量 分 布 について 3の 基 準 に 適 合 するものでなければならな い ウ 航 空 機 は 予 想 される 運 用 状 態 における 空 気 力 慣 性 力 その 他 の 力 が 実 際 に 起 こ り 得 る 状 態 とほぼ 同 じか 又 はそれよりも 安 全 側 になるように 分 布 された 荷 重 条 件 に ついて 3の 基 準 に 適 合 するものでなければならない (2) 飛 行 荷 重 航 空 機 は 次 の 荷 重 を 制 限 荷 重 に 至 るまで 受 けた 場 合 において 有 害 な 変 形 を 生 じて はならず かつ その 終 極 荷 重 に 耐 えるものでなければならない ア 運 用 限 界 内 で 許 容 される 運 動 に 対 応 した 運 動 荷 重 倍 数 に 基 づいて 決 定 し かつ 予 想 される 運 用 状 態 において 適 正 であると 認 められる 値 以 上 の 運 動 荷 重 イ 予 想 される 運 用 状 態 において 統 計 その 他 の 資 料 により 妥 当 と 認 められる 垂 直 突 風 速 度 水 平 突 風 速 度 及 び 突 風 速 度 こう 配 に 基 づいて 決 定 された 突 風 荷 重 (3) 地 上 荷 重 航 空 機 は 地 上 荷 重 を 制 限 荷 重 に 至 るまで 受 けた 場 合 において 有 害 な 変 形 を 生 じて はならず かつ その 終 極 荷 重 に 耐 えるものでなければならない この 場 合 におい て 地 上 荷 重 を 決 定 する 着 陸 条 件 には 接 地 の 際 の 姿 勢 対 称 着 陸 状 態 非 対 称 着 陸 状 態 及 び 降 下 率 並 びに 予 想 される 運 用 状 態 において 構 造 に 加 わる 荷 重 が 及 ぼす 因 子 を 含 めるものとする (4) その 他 の 荷 重 航 空 機 は 予 想 される 運 用 状 態 において 起 こり 得 るその 他 の 荷 重 ( 操 縦 による 荷 重 与 圧 荷 重 発 動 機 トルクによる 荷 重 形 態 の 変 化 による 荷 重 ウインチえい 航 荷 重 飛 行 機 えい 航 荷 重 等 )を 制 限 荷 重 に 至 るまで 受 けた 場 合 において 有 害 な 変 形 を 生

じてはならず かつ これらの 終 極 荷 重 に 耐 えるものでなければならない (5) フラッタ ダイバージェンス 及 び 振 動 ア 航 空 機 は 予 想 される 運 用 状 態 におけるすべての 速 度 において フラッタ 構 造 上 のダイバージェンス 及 び 操 縦 性 を 低 下 させる 構 造 上 の 変 形 に 対 して 安 全 なもので なければならない イ 航 空 機 は 予 想 される 運 用 状 態 において 起 こり 得 る 振 動 及 びバフェッティングに 対 して 十 分 な 強 度 を 有 するものでなければならない (6) 疲 労 強 度 航 空 機 は 予 想 される 運 用 状 態 において 起 こり 得 る 繰 返 荷 重 及 び 振 動 荷 重 による 致 命 的 な 疲 労 破 壊 を 生 じないように 十 分 な 安 全 性 を 有 するものでなければならない 4 構 造 ア 航 空 機 の 構 造 は 航 空 機 のすべての 部 分 が 予 想 される 運 用 状 態 において 有 効 かつ 確 実 に 機 能 を 果 たすことを 合 理 的 に 保 証 するように 設 計 し 製 作 したものでな ければならない イ 4の(1)のアの 保 証 は 試 験 若 しくは 適 正 な 調 査 研 究 に 基 づくものであるか 又 は 経 験 上 妥 当 であると 認 められるものでなければならない ただし 航 空 機 の 安 全 な 運 用 上 重 要 な 可 動 部 分 については 試 験 によらなければならない ウ 航 空 機 の 安 全 な 運 用 上 重 要 な 部 分 に 用 いるすべての 材 料 は 日 本 工 業 規 格 アメ リカ 合 衆 国 政 府 の 制 定 する 仕 様 書 アメリカ 合 衆 国 軍 隊 が 制 定 する 仕 様 書 その 他 航 空 機 の 安 全 性 の 観 点 から 妥 当 な 規 格 ( 以 下 日 本 工 業 規 格 等 という )に 適 合 するか 又 は 試 験 によって 安 全 性 が 証 明 されたものでなければならない エ 工 作 法 及 び 組 立 法 は 信 頼 性 のあるものでなければならない この 場 合 におい て 接 着 溶 接 熱 処 理 等 の 厳 密 な 管 理 を 要 する 工 作 過 程 は 日 本 工 業 規 格 等 に 適 合 するか 又 は 試 験 によって 安 全 性 が 証 明 されたものでなければならない オ 航 空 機 の 構 造 は 風 化 腐 食 摩 耗 その 他 の 原 因 による 劣 化 又 は 強 度 低 下 に 対 し 保 護 されていなければならない カ 航 空 機 の 構 造 は 定 期 的 及 び 予 想 される 過 酷 な 運 用 の 後 に 必 要 とされる 点 検 交 換 及 び 調 整 並 びに 可 動 部 分 の 潤 滑 が 容 易 にできるようなものでなければならない (2) 操 縦 席 等 ア 操 縦 装 置 及 び 操 作 装 置 は 混 同 及 び 操 作 の 誤 りのおそれが できる 限 り 少 ないよ うにしたものでなければならない イ 操 縦 席 等 は 操 縦 者 が 疲 労 し 若 しくは 混 乱 し 又 は 他 の 操 縦 者 等 が 障 害 となること によって 不 正 確 又 は 不 自 由 な 操 縦 操 作 を 行 うおそれが できる 限 り 少 ないように したものでなければならない この 場 合 においては 操 縦 装 置 操 作 装 置 及 び 計 器 の 配 置 これらの 識 別 非 常 装 置 の 識 別 操 縦 感 覚 通 風 暖 房 騒 音 等 につい て 考 慮 しなければならない ウ 操 縦 席 等 は 航 空 機 を 安 全 に 運 用 できるように 十 分 広 く 明 瞭 で かつ でき る 限 りひずみのない 視 界 を 有 しなければならない エ 操 縦 席 等 は 普 通 の 飛 行 並 びに 進 入 及 び 着 陸 を 行 う 場 合 に 降 水 状 態 においても

十 分 な 視 界 を 確 保 できるようにしたものでなければならない オ 操 縦 席 等 の 装 置 及 び 計 器 の 配 置 は 飛 行 中 における 非 常 時 の 脱 出 に 支 障 のないも のでなければならない また 脱 出 のための 射 出 装 置 は 日 本 工 業 規 格 等 に 適 合 し たものでなければならない (3) 非 常 装 置 ア 航 空 機 は 装 備 品 又 はその 系 統 の 予 想 される 重 大 な 故 障 に 際 して これから 生 ず る 非 常 事 態 を 防 止 する 装 置 を 有 するものでなければならない イ 航 空 機 は 臨 界 発 動 機 が 故 障 した 場 合 に 故 障 後 の 飛 行 又 は 操 作 を 続 行 するため の 必 要 な 装 置 を 有 するものでなければならない (4) 防 火 ア 航 空 機 は 飛 行 中 又 は 地 上 における 火 災 の 発 生 を できる 限 り 少 なくするように 設 計 しなければならない イ 航 空 機 は できる 限 り 火 災 発 生 場 所 を 密 閉 し 又 は 火 災 を 探 知 してこれを 消 火 する ことができるようにしたものでなければならない (5) 航 空 機 内 にある 者 の 保 護 ア 航 空 機 は 与 圧 が 低 下 し 又 は 煙 若 しくは 毒 性 ガスが 発 生 した 場 合 に 航 空 機 内 に ある 者 をこれから 保 護 することができるようにしたものでなければならない イ 気 圧 低 下 警 報 装 置 気 圧 低 下 警 報 装 置 は 航 空 機 内 の 気 圧 が 安 全 限 界 を 超 えて 低 下 した 場 合 に 確 実 に 作 動 するものでなければならない (6) 非 常 着 陸 設 備 ア 航 空 機 は 非 常 着 陸 の 際 の 衝 撃 及 び 火 災 に 対 して 航 空 機 内 にある 者 を 保 護 する ことができるようにしたものでなければならない イ 航 空 機 は 非 常 着 陸 の 際 に 航 空 機 内 にある 者 が 速 やかに 脱 出 できるような 設 備 を 有 するものでなければならない (7) 地 上 作 業 に 対 する 考 慮 航 空 機 は けん 引 整 備 給 油 等 の 地 上 作 業 により 航 空 機 の 安 全 な 運 用 上 重 要 な 部 分 が 損 傷 を 受 けるおそれがないようにしたものでなければならない 5 動 力 装 備 ア 動 力 装 備 は 予 想 される 運 用 状 態 において 航 空 機 を 安 全 に 運 用 することができ るものでなければならない イ 発 動 機 又 はプロペラが 故 障 した 後 これらが 回 転 を 継 続 することによって 火 災 の 発 生 又 は 重 大 な 構 造 上 の 破 壊 の 危 険 が 増 大 するおそれのある 航 空 機 にあっては 動 力 装 備 は 飛 行 中 に 当 該 発 動 機 の 回 転 を 停 止 し 又 は 回 転 を 安 全 な 速 度 まで 減 少 するこ とができるものでなければならない ウ 動 力 装 置 は 予 想 される 運 用 状 態 内 のできる 限 り 広 い 飛 行 領 域 において 発 動 機 を 再 起 動 することができるものでなければならない (2) 動 力 部 の 独 立 等 ア 動 力 装 置 は 各 動 力 部 を 互 いに 独 立 に 運 転 し 及 び 制 御 することができるように 配 列 し 及 び 装 備 しなければならない

イ 動 力 装 置 及 びこれと 関 連 する 諸 系 統 は 通 常 予 想 できるいかなる 故 障 が 起 きて も その 故 障 による 発 動 機 の 出 力 又 は 推 力 の 低 下 が 臨 界 発 動 機 の 完 全 な 故 障 による 出 力 又 は 推 力 の 低 下 よりも 大 きくならないように 装 備 しなければならない (3) プロペラの 振 動 動 力 装 備 は プロペラの 振 動 応 力 が 当 該 飛 行 機 の 予 想 される 運 用 状 態 において 運 用 上 安 全 とみられる 値 を 超 えないように 装 備 しなければならない (4) 冷 却 系 統 冷 却 系 統 は 運 用 中 予 想 される 最 高 大 気 温 度 までの 各 温 度 において 5の(1)の アの 基 準 に 適 合 するように 動 力 装 置 の 温 度 を 維 持 することができるものでなければな らない (5) その 他 の 系 統 燃 料 系 統 滑 油 系 統 吸 気 系 統 その 他 の 動 力 装 置 の 系 統 は 運 用 中 予 想 されるすべ ての 状 態 ( 発 動 機 出 力 又 は 推 力 高 度 加 速 度 大 気 状 態 燃 料 温 度 滑 油 温 度 等 ) において 適 正 に 発 動 機 を 作 動 させることができるものでなければならない この 場 合 において 使 用 する 燃 料 ( 水 及 びアルコールを 含 む ) 及 び 滑 油 は 日 本 工 業 規 格 等 に 適 合 したものでなければならない (6) 防 火 設 備 ア 防 火 壁 動 力 装 置 のうち 発 火 源 が 可 燃 性 物 質 と 接 近 しているために 火 災 の 発 生 の おそれが 特 に 大 きい 部 分 を 収 める 区 域 ( 以 下 防 火 区 域 という )は 発 火 源 及 び 火 災 伝 ぱ 経 路 を 考 慮 して 火 災 によって 飛 行 の 継 続 が 危 険 となるような 他 の 区 域 から 防 火 壁 によって 隔 離 しなければならない イ 可 燃 性 流 体 系 統 の 防 火 (ア) 防 火 区 域 内 の 可 燃 性 流 体 系 統 の 構 造 は 炎 にさらされた 場 合 に 可 燃 性 流 体 が 流 出 しないものでなければならない (イ) 可 燃 性 流 体 系 統 には 防 火 区 域 内 で 火 災 が 発 生 した 場 合 に 当 該 区 域 への 可 燃 性 流 体 の 流 入 を 閉 止 できる 装 置 を 備 えなければならない ウ 火 災 探 知 器 防 火 区 域 には 火 災 の 発 生 を 迅 速 かつ 確 実 に 探 知 するのに 十 分 な 火 災 探 知 器 をできる 限 り 備 えなければならない エ 消 火 系 統 防 火 区 域 には 当 該 区 域 内 の 火 災 を 確 実 に 消 火 できる 消 火 系 統 をでき る 限 り 備 えなければならない 6 装 備 ア 航 空 機 は 予 想 される 運 用 を 安 全 に 行 うために 必 要 な 装 備 品 を 装 備 したものでな ければならない イ 6の(1)のアの 装 備 品 は 有 効 かつ 確 実 にその 機 能 を 発 揮 することができるもので なければならない ウ 6の(1)のアの 装 備 品 には 名 称 又 は 型 式 について 適 当 な 標 識 を 施 さなければなら ない エ 航 空 機 の 装 備 品 及 びその 系 統 は 航 空 機 の 安 全 な 運 用 を 損 なわないように 装 備 し なければならない

(2) 計 器 の 装 置 ア 計 器 の 配 置 (ア) 飛 行 計 器 航 法 計 器 及 び 動 力 装 置 計 器 は 容 易 に 見 えるように 配 置 しなければ ならない (イ) 多 発 の 航 空 機 にあっては 動 力 装 置 計 器 は それに 対 応 する 発 動 機 を 誤 認 する ことのないように 配 置 しなければならない イ 計 器 板 の 振 動 特 性 計 器 板 は 計 器 の 精 度 を 害 し 又 は 計 器 を 破 壊 するような 振 動 特 性 を 有 するものであつてはならない ウ 計 器 の 誤 差 計 器 は 航 空 機 の 安 全 な 運 用 を 妨 げない 範 囲 の 誤 差 で 作 動 するもの でなければならない (3) 電 気 系 統 及 び 電 気 装 備 ア 電 気 系 統 の 装 備 電 気 系 統 は 航 空 機 内 にある 者 に 危 険 を 及 ぼさないように 装 備 したものでなければならない イ 蓄 電 池 蓄 電 池 は これに 接 続 する 装 備 品 が 航 空 機 の 予 想 される 運 用 中 適 正 に 作 動 するため 必 要 な 電 力 を 供 給 できるものでなければならない ウ 発 電 機 系 統 発 電 機 系 統 は これに 接 続 する 装 備 品 が 航 空 機 の 予 想 される 運 用 中 適 正 に 作 動 するため 必 要 な 電 力 を 供 給 できるものでなければならない エ 電 源 遮 断 装 置 (ア) 電 気 系 統 には 各 電 源 に 近 い 点 で 電 源 を 配 電 系 統 から 切 り 離 せるように 電 源 遮 断 装 置 を 備 えなければならない (イ) 電 源 遮 断 装 置 は 飛 行 中 容 易 に 操 作 できるものでなければならない オ 安 全 装 置 すべての 装 備 品 への 電 気 回 路 には 再 接 続 のできる 安 全 装 置 を 備 えな ければならない カ 電 線 電 線 は 日 本 工 業 規 格 等 に 適 合 したものでなければならない (4) 灯 火 ア 計 器 灯 (ア) 計 器 灯 は すべての 計 器 スイツチ 等 を 容 易 に 識 別 し 及 び 判 読 できるように 照 明 するものでなければならない (イ) 計 器 灯 は その 直 射 光 又 は 反 射 光 が 操 縦 者 等 に 悪 影 響 を 及 ぼさないように 装 備 しなければならない イ 着 陸 灯 (ア) 着 陸 灯 は 日 本 工 業 規 格 等 に 適 合 したものでなければならない (イ) 着 陸 灯 は 夜 間 の 着 陸 に 必 要 な 照 明 をすることができる 位 置 に 装 備 し かつ その 直 射 光 又 は 反 射 光 が 操 縦 者 等 に 悪 影 響 を 及 ぼさないように 装 備 しなければな らない ウ 航 空 灯 ( 衝 突 防 止 灯 右 舷 灯 左 舷 灯 尾 灯 及 び 編 隊 灯 ) (ア) 航 空 灯 は 予 想 される 運 用 状 態 及 び 点 灯 時 の 周 囲 の 条 件 を 考 慮 して 航 空 機 の 位 置 及 び 進 行 方 向 を 他 の 航 空 機 及 び 地 上 の 人 に 迅 速 かつ 正 確 に 視 認 させることが できるものでなければならない (イ) 航 空 灯 は その 直 射 光 又 は 反 射 光 が 操 縦 者 等 に 悪 影 響 を 及 ぼさないように 装 備

しなければならない (5) 保 安 装 備 ア 救 急 用 具 は 操 縦 者 等 が 非 常 の 場 合 に 容 易 に 操 作 できるように 装 備 しなければな らない イ 安 全 バンド 等 V 安 全 バンド 肩 バンド 及 び 縛 帯 は 日 本 工 業 規 格 等 に 適 合 した ものでなければならない ウ 酸 素 供 給 装 置 酸 素 供 給 装 置 は 航 空 機 の 予 想 される 運 用 状 態 において 航 空 機 内 にある 者 を 保 護 するために 必 要 な 流 量 及 び 容 量 を 供 給 できるものでなければなら ない エ 凍 結 防 止 装 置 凍 結 防 止 装 置 は 予 想 される 気 象 状 態 において 確 実 に 作 動 する ものでなければならない (6) 油 圧 系 統 油 圧 系 統 は 予 想 される 運 用 状 態 において 十 分 な 安 全 性 を 有 するものでなければ ならない この 場 合 において 使 用 する 作 動 油 は 日 本 工 業 規 格 等 に 適 合 したもので なければならない (7) 電 子 装 備 ア 電 子 機 器 及 びその 附 属 装 置 は 航 空 機 の 予 想 される 運 用 状 態 において 航 空 機 内 にある 者 に 危 険 を 及 ぼさないように 装 備 したものでなければならない イ 電 子 機 器 は 使 用 中 他 の 機 器 に 悪 影 響 を 与 える 電 気 的 雑 音 を 発 生 するものであっ てはならない (8) 無 線 通 信 機 器 ア 無 線 通 信 機 器 は 航 空 機 の 予 想 される 運 用 状 態 において 航 空 機 内 にある 者 に 危 険 を 及 ぼさないように 装 備 したものでなければならない イ 無 線 通 信 機 器 は 使 用 中 他 の 機 器 に 悪 影 響 を 与 える 電 気 的 雑 音 を 発 生 するもので あつてはならない ウ 無 線 通 信 機 器 は 航 空 機 の 予 想 される 運 用 状 態 において 航 空 機 の 安 全 な 運 用 を 行 うための 精 度 を 維 持 し 確 実 にその 機 能 を 発 揮 するものでなければならない 7 発 動 機 推 進 動 力 源 として 航 空 機 に 装 備 する 発 動 機 は 予 想 される 運 用 状 態 において 有 効 かつ 確 実 に 機 能 を 果 たすことを 合 理 的 に 保 証 するように 設 計 し 製 作 したものでなけ ればならない (2) 試 験 7の(1)の 保 証 は 次 の 試 験 によって 証 明 されたものでなければならない ア 性 能 試 験 発 動 機 の 出 力 特 性 又 は 推 力 特 性 を 決 定 するための 試 験 イ 運 転 試 験 起 動 緩 速 加 速 振 動 超 過 回 転 その 他 についての 運 転 特 性 が 適 正 であり かつ 異 物 混 入 その 他 有 害 な 事 態 の 際 に 当 該 発 動 機 が 十 分 な 余 裕 を 有 する ことを 証 明 するための 試 験 ウ 耐 久 試 験 発 動 機 の 耐 久 性 及 び 信 頼 性 を 証 明 するための 試 験 エ その 他 必 要 な 試 験

8 プロペラ 航 空 機 に 装 備 するプロペラは 予 想 される 運 用 状 態 において 有 効 かつ 確 実 に 機 能 を 果 たすことを 合 理 的 に 保 証 するように 設 計 し 製 作 したものでなければならない (2) 試 験 8の(1)の 保 証 は 次 の 試 験 によって 証 明 されたものでなければならない ア 運 転 試 験 強 度 振 動 及 び 超 過 回 転 についての 特 性 が 適 正 であり かつ ピッチ 変 更 機 構 及 び 操 作 機 構 が 適 正 に 機 能 を 果 たすことを 証 明 するための 試 験 イ 耐 久 試 験 プロペラの 耐 久 性 及 び 信 頼 性 を 証 明 するための 試 験 ウ その 他 必 要 な 試 験