解 第 1 説 源 泉 徴 収 について (1) 弁 護 士 報 酬 に 関 する 源 泉 徴 収 弁 護 士 の 業 務 に 関 する 報 酬 又 は 料 金 は 所 得 税 法 204.1により 源 泉 徴 収 の 対 象 と されています ( ) そして この 報 酬 又 は 料 金 について



Similar documents

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

( 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 内 容 ) 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 な 内 容 は 次 とおりです 1 納 義 務 者 法 人 は 基 準 法 人 額 につき 復 興 特 別 法 人 を 納 める 義 務 があります( 復 興 財 源 確 保 法 42) なお 人 格 な

[Q20] 扶 養 控 除 等 申 告 書 が 提 出 された 際 に その 申 告 書 に 記 載 された 国 外 居 住 親 族 に 係 る 親 族 関 係 書 類 が 提 示 されず 事 後 に 提 示 された 場 合 いつから 扶 養 控 除 等 を 適 用 して 源 泉 徴 収 税 額 を

全設健発第     号

<4D F736F F D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB B315D2E312E A2E646F63>

弁護士報酬規定(抜粋)

32 農事組合法人法人用パンフ_24.2一部改正)

一 覧 表 ( 専 従 者 用 ) YES NOチャート( 専 従 月 額 単 価 用 ) (P.4)を 参 考 にしてください < 直 接 雇 用 者 > 一 覧 表 ( 専 従 者 用 )の 単 価 は 委 託 期 間 中 に 継 続 して 半 年 以 上 当 該 AMED 事 業

原 則 として 事 業 主 は 従 業 員 から 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 を 受 けた 後 に 給 与 の ( 事 業 主 )の 番 号 を 記 載 しなければならない ただし 事 業 主 が 人 の 場 合 には 人 番 号 は 一 般 に 公 表 されている 番 号 であるた

< B839395CA8E6496F FC817A FC90B E786C73>

所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 表 所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 は 以 下 の 通 りです 退 職 所 得 の 場 合 も この 税 率 表 を 使 います 1. 平 成 19 年 1 月 1 日 以 降 ( 所 法 891) 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~195

Microsoft Word - 基金規約(新).docx

公 共 債 の 税 金 について Q 公 共 債 の 利 子 に 対 する 税 金 はどのようになっていますか? 平 成 28 年 1 月 1 日 以 後 に 個 人 のお 客 様 が 支 払 いを 受 ける 国 債 や 地 方 債 などの 特 定 公 社 債 ( 注 1) の 利 子 については

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

平成22年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

目 次 第 1 部 個 人 所 得 税 の 概 要 居 住 者 非 居 住 者 の 定 義 4 個 人 所 得 税 の 納 付 のしかた( 給 不 所 得 者 ) 5 居 住 者 の 個 人 所 得 税 額 の 計 算 のしくみ( 給 不 所 得 者 ) 6 非 居 住 者 の 個 人 所 得 税

毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

Microsoft PowerPoint - tap2014_05

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

平成16年度

Q4-2 平 成 28 年 1 月 1 日 以 後 は 利 子 割 の 課 税 対 象 は 個 人 とされていま すが 金 融 機 関 には 様 々な 口 座 がある 中 で 該 当 の 有 無 をどのように 判 断 すればよいですか? ( 平 成 28 年 2 月 修 正 ) A4-2 平 成 2

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

6 謝金(給与等)

賃 金 報 酬 給 与 とは ( 労 働 基 準 法 の 賃 金 ) ( 労 働 基 準 法 この 法 律 ) で 賃 金 とは 賃 金 給 料 手 当 賞 与 その 他 名 称 の 如 何 を 問 わず 労 働 の 対 償 として 使 用 者 が 労 働 者 に 支 払 うすべてのものをいう (

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

住宅改修の手引き(初版)

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

第一部【証券情報】

ただし 区 分 は 同 一 の 譲 渡 所 得 であっても 不 動 産 の 譲 渡 損 益 は 不 動 産 の 譲 渡 損 益 どうしで また 株 式 等 の 譲 渡 損 益 は 株 式 等 の 譲 渡 損 益 どうしで それぞれ 通 算 を 行 うことになっています( 次 項 の 損 益 通 算


2009住宅優遇税制 バリアフリー改修 必要書類編

<4D F736F F D C8E9688D993AE82C994BA82A492F18F6F8F9197DE81698DC58F49816A2E646F6378>

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

論点整理② 利用目的の範囲の考え方

Taro-02 調査概要(280705).jtd

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

目 次 事 務 手 引 き 住 民 税 特 別 徴 収 の 義 務 個 人 住 民 税 について 1 特 別 徴 収 事 務 の 手 引 き 特 別 徴 収 義 務 者 の 指 定 2 特 別 徴 収 税 額 決 定 通 知 書 の 送 付 特 別 徴 収 税 額 の 決 定 通 知 書 ( 特 別

c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

Taro-iryouhoken

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

特 別 徴 収 義 務 1 税 額 通 知 書 の 配 布 特 別 徴 収 義 務 への 通 知 とあわせて 納 税 への 通 知 書 を 送 付 しましたので 5 月 31 日 までに 各 納 税 に 配 布 してください なお すでに 退 職 等 した 人 については この 冊 子 にある 給

4. 消 費 税 特 別 地 方 消 費 税 その 他 消 費 税 1 税 目 につき 所 得 税 又 は 法 人 税 に 定 める の50% 相 当 額 ( 注 ) 複 数 の 事 業 所 があるときは 事 業 所 ごとに 受 任 1 件 として 取 り 扱 う ただし 消 費 税 については 事

から2.0の 範 囲 内 で 印 刷 局 の 業 務 実 績 に 対 する 評 価 に 応 じて 決 定 する 業 績 勘 案 率 を 乗 じた 額 とする ただし 第 6 条 第 1 項 及 び 第 7 条 後 段 の 規 定 によ り 引 き 続 き 在 職 したものとみなされた 者 の 退 職

54 第 3 章 各 種 所 得 きことは 当 然 のことであるから この 枠 組 みが 設 定 されていることが 無 料 法 律 相 談 所 で 弁 護 士 の 行 う 法 律 相 談 業 務 の 事 業 性 を 損 なうものとはいえない などとして 当 該 日 当 は 事 業 所 得 に 該 当

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

<4D F736F F D20836E E819592E88C5E B F944E82548C8E89FC90B3816A5F6A D28F57>

Microsoft Word - 05_roumuhisaisoku

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

技術専門委員会

る 等 級 単 価 を 使 用 する ア. 健 康 保 険 料 を 徴 収 する 事 業 者 との 雇 用 関 係 に 基 づき 当 該 補 助 事 業 に 従 事 す る 者 ただし 役 員 及 び 日 額 または 時 給 での 雇 用 契 約 者 については 健 保 等 級 適 用 者 以 外

任意整理について | 多重債務Q&A | 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会

< F2D CA795F18CB48D E B835E816A20>

スライド 1

特別徴収封入送付作業について

PowerPoint プレゼンテーション

年末調整

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口

Taro-2220(修正).jtd

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

1

Taro-事務処理要綱250820

東久留米市訓令乙第   号

H28記入説明書(納付金・調整金)8

平 成 24 年 分 年 末 調 整 作 業 手 順 1. 書 類 の 確 認 年 末 調 整 を 行 なうにあたって 以 下 の 書 類 を 受 理 及 び 確 認 を 行 います 平 成 24 年 分 給 与 所 得 者 の 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 平 成 24 年 分

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

< F2D C93FA967B91E5906B8DD082CC94ED8DD0>

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

二 資本金の管理

Taro-1-14A記載例.jtd

スライド 1

大阪府電子調達システムの開発業務 (第一期)に係る仕様書案に対する意見招請のお知らせ

kyoukai.indd

Microsoft Word 消費税HP(案)

平成21年9月29日

目 次 個 人 住 民 税 について 1 特 別 徴 収 義 務 者 の 指 定 2 特 別 徴 収 税 額 決 定 通 知 書 の 送 付 3 特 別 徴 収 税 額 の 決 定 通 知 書 ( 特 別 徴 収 義 務 者 用 ) 3 特 別 徴 収 税 額 の 決 定 通 知 書 ( 納 税 義

老発第    第 号

<88F38DFC D985F837D E815B8CA9967B A A>

の 基 礎 の 欄 にも 記 載 します ア 法 人 税 の 中 間 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場 合 は 中 間 イ 法 人 税 の 確 定 申 告 書 ( 退 職 年 金 等 積 立 金 に 係 るものを 除 きます ) 又 は 連 結 確 定 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場

大津市私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

1. 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 ( 対 象 : 給 与 所 得 者 ) 1 平 成 源 泉 徴 収 票 の 支 払 金 額 欄 に 記 載 された 金 額 を 6 家 族 及 び 所 得 の 給 料 賃 金 役 員 報 酬 アルバイト 欄 に 記 入 して 下

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

Microsoft Word 第1章 定款.doc

Microsoft Word - H22.4.1市費産休・育休臨任要綱.doc

教育資金管理約款

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

< 圧 縮 記 帳 の 効 果 > 圧 縮 記 帳 を 適 用 した 場 合 に 得 られる 税 務 上 の 効 果 はどのようなものでしょうか 前 述 のように 圧 縮 記 帳 の 制 度 目 的 は 補 助 金 等 の 受 贈 益 に 対 して 直 ちに 課 税 しないことにより 補 助 目 的

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382CC8EE582C893E09765>

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

<88F38DFC E8F8A93BE92BC914F979D985F837D E815B816A>

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

Transcription:

国 選 弁 護 関 連 業 務 パンフレット3 (2007.7.1 改 訂 ) 国 選 弁 護 報 酬 費 用 の 税 務 上 の 取 扱 いについて ポイント 内 税 方 式 報 酬 基 準 において 定 められている 金 額 は 消 費 税 を 含 む 内 税 方 式 で 表 示 されて います 源 泉 徴 収 1. 国 選 弁 護 人 に 支 払 われる 報 酬 費 用 は 全 体 として 源 泉 徴 収 の 対 象 として 取 り 扱 われ 源 泉 徴 収 分 (10%)が 控 除 された 金 額 が 送 金 されます 2.この 結 果 確 定 した 報 酬 及 び 費 用 の 合 計 額 (α)に 対 し 源 泉 徴 収 による 控 除 金 額 (β)は 以 下 の 算 式 によって 導 かれます β=[α-{α 消 費 税 率 /( 消 費 税 率 +1)}] 0.1 3. 源 泉 徴 収 による 控 除 は 所 得 税 の 納 付 とみなされますので 納 付 すべき 税 額 が 控 除 金 額 を 上 回 る 場 合 には 実 際 に 納 付 すべき 税 額 が 控 除 金 額 分 だけ 少 なくなる ことになりますし 逆 に 下 回 る 場 合 には 差 額 について 還 付 を 受 けることになり ます( 源 泉 徴 収 については 税 当 局 との 間 で 清 算 がなされますので 通 訳 人 との 間 で 既 に 支 払 った 金 額 の 一 部 返 還 など 通 常 の 通 訳 人 費 用 の 支 払 い 以 外 の 金 銭 のやりとりをする 必 要 性 が 発 生 する ということはありません) - 1 -

解 第 1 説 源 泉 徴 収 について (1) 弁 護 士 報 酬 に 関 する 源 泉 徴 収 弁 護 士 の 業 務 に 関 する 報 酬 又 は 料 金 は 所 得 税 法 204.1により 源 泉 徴 収 の 対 象 と されています ( ) そして この 報 酬 又 は 料 金 については たとえ 謝 礼 賞 金 研 究 費 材 料 費 車 賃 記 念 品 代 酒 こう 料 等 の 名 義 で 支 払 うものであっても 同 項 の 規 定 が 適 用 さ れる こととされています( 基 本 通 達 204-2) これに 対 し 依 頼 者 が 弁 護 士 業 務 に 伴 う 旅 行 宿 泊 等 の 費 用 を 負 担 する 場 合 で その 費 用 を 依 頼 者 が 弁 護 士 に 支 払 うのではなく 交 通 機 関 等 に 直 接 支 払 う 場 合 には 源 泉 徴 収 をしなくてもよいものとされています( 基 本 通 達 204-4) これは 逆 の 場 合 つまり 依 頼 者 が 弁 護 士 に 費 用 を 支 払 う 場 合 には それが 旅 行 宿 泊 等 に 伴 っ て 弁 護 士 が 支 払 った 費 用 を 補 填 するものであったとしても 原 則 どおり 源 泉 徴 収 の 対 象 とされることを 意 味 しています 法 律 扶 助 協 会 による 民 事 法 律 扶 助 業 務 や 自 主 事 業 弁 護 士 会 が 行 っている 当 番 弁 護 士 制 度 においては 協 会 や 弁 護 士 会 は 源 泉 徴 収 をすることなく 弁 護 士 への 報 酬 費 用 を 支 払 って いる 場 合 もありますし 法 テラスが 行 っている 民 事 法 律 扶 助 業 務 においても 源 泉 徴 収 は 行 っていません これは 国 選 弁 護 業 務 における 支 払 いが 報 酬 の 支 払 義 務 者 としての 支 払 い であるのに 対 し 民 事 法 律 扶 助 業 務 等 における 支 払 いが 本 来 の 報 酬 支 払 義 務 者 としての 支 払 いではなく 報 酬 支 払 義 務 者 である 依 頼 者 に 代 わって 支 払 うもの( 立 替 払 い)であること から 源 泉 徴 収 義 務 を 負 わないとの 解 釈 に 基 づいています (2) 国 選 弁 護 人 に 対 する 報 酬 費 用 について 国 選 弁 護 人 に 対 する 報 酬 費 用 の 取 扱 いも 上 記 の 弁 護 士 報 酬 一 般 の 取 扱 いと 同 様 であり 名 義 のいかんを 問 わず 源 泉 徴 収 の 対 象 になります (3) 通 訳 人 費 用 について 国 選 弁 護 人 に 対 する 費 用 のうち 通 訳 人 費 用 についてみると 通 訳 人 の 選 定 は 弁 護 活 動 の 一 環 をなすものであることから センターが 通 訳 人 と 契 約 して 通 訳 を 依 頼 するのではなく 国 選 弁 護 人 において 通 訳 人 と 契 約 し 通 訳 を 依 頼 することが 前 提 とされています このため 具 体 的 な 支 払 いの 流 れとしては 国 選 弁 護 人 がこの 契 約 関 係 にしたがって 通 訳 人 に 費 用 を 支 払 い センターが 国 選 弁 護 人 に 対 して その 費 用 分 を 支 払 う ということになります このような 流 れに 源 泉 徴 収 に 関 する 上 記 の 考 え 方 をあてはめると 通 訳 人 費 用 - 2 -

は センターが 通 訳 人 に 直 接 支 払 うのではなく 国 選 弁 護 人 に 支 払 うこととなるた め 原 則 どおり 源 泉 徴 収 の 対 象 になる という 結 論 ( 税 務 当 局 の 結 論 )に 至 るこ とになります なお これまでの 裁 判 所 における 取 扱 いにおいても 国 選 弁 護 報 酬 に 通 訳 人 費 用 を 上 乗 せして 支 払 う 場 合 には 通 訳 人 費 用 分 を 含 む 報 酬 の 全 額 について 源 泉 徴 収 が 行 われていました 第 2 源 泉 徴 収 された 控 除 金 額 の 取 扱 い 以 下 においては 具 体 的 な 事 例 に 基 づいて 源 泉 徴 収 された 控 除 金 額 が 納 税 申 告 においてどのように 取 り 扱 われるか その 計 算 例 を 説 明 します ( 事 例 ) 国 選 弁 護 報 酬 費 用 として 1 報 酬 7 万 円 2 通 訳 人 費 用 3 万 円 が 算 定 された 場 合 ( 計 算 の 便 宜 のため 消 費 税 は 無 視 します) ( 源 泉 徴 収 された 場 合 の 計 算 例 ) (1) 控 除 金 額 (1+2) 0.1=1 万 円 (2) 国 選 弁 護 人 への 手 渡 額 (1+2)-1 万 円 =9 万 円 (3) 通 訳 人 への 支 払 後 に 9 万 円 -3 万 円 =6 万 円 (A) 手 元 に 残 る 金 額 (4) 納 税 申 告 収 入 10 万 円 費 用 3 万 円 所 得 7 万 円 (5) 納 付 すべき 所 得 税 額 1 所 得 税 額 ( 税 率 を20%と 仮 定 ) 納 付 すべき 所 得 税 額 =7 万 円 0.2 =1.4 万 円 2 源 泉 徴 収 分 の 控 除 実 際 に 納 付 すべき 金 額 =1.4 万 円 -1 万 円 ( 源 泉 徴 収 分 ) =0.4 万 円 (B) (6) 納 税 後 に 手 元 に 残 る 金 額 6 万 円 (A)-0.4 万 円 (B)=5.6 万 円 (C) 第 3 通 訳 人 費 用 が 源 泉 徴 収 の 対 象 から 除 外 された 場 合 の 計 算 例 納 税 後 に 手 元 に 残 る 金 額 ( 上 記 Cの 金 額 )は 通 訳 人 費 用 が 源 泉 徴 収 の 対 象 から - 3 -

除 外 された 場 合 でも 変 わりませんので 以 下 においては その 場 合 の 計 算 例 を 示 し ます (1) 控 除 金 額 1 0.1=0.7 万 円 (2) 国 選 弁 護 人 への 手 渡 額 (1+2)-0.7 万 円 =9.3 万 円 (3) 通 訳 人 への 支 払 後 9.3 万 円 -3 万 円 =6.3 万 円 (A) に 手 元 に 残 る 金 額 (4) 納 税 申 告 収 入 7 万 円 費 用 0 円 所 得 7 万 円 (5) 納 付 すべき 所 得 税 額 1 所 得 税 額 ( 税 率 を20%と 仮 定 ) 納 付 すべき 所 得 税 額 =7 万 円 0.2 =1.4 万 円 2 源 泉 徴 収 分 の 控 除 実 際 に 納 付 すべき 金 額 =1.4 万 円 -0.7 万 円 ( 源 泉 徴 収 分 ) =0.7 万 円 (B) (6) 納 税 後 に 手 元 に 残 る 金 額 6.3 万 円 (A)-0.7 万 円 (B)=5.6 万 円 (C) 第 4 裁 判 所 から 支 給 される 報 酬 等 との 取 扱 いの 異 同 以 上 は 所 得 税 に 関 する 算 定 例 であり 消 費 税 については 別 途 申 告 納 税 すべきこ ととなりますので 源 泉 徴 収 に 関 する 取 扱 いの 差 異 によって 消 費 税 の 納 税 額 が 変 わ ってくるという 関 係 にはありません 裁 判 所 では 国 選 弁 護 人 に 対 する 支 給 全 体 を 源 泉 徴 収 の 対 象 とする 取 扱 いを 原 則 としつつ 交 通 費 及 び 宿 泊 料 については 例 外 的 に 交 通 費 であれば 乗 車 券 航 空 券 等 の 写 し 等 の 提 出 により 宿 泊 料 であれば 宿 泊 施 設 の 領 収 証 の 写 し 等 の 提 出 によ り 費 用 相 当 額 の 確 認 ができる 場 合 には 源 泉 徴 収 の 対 象 としない 取 扱 いをしてい ました これは その 費 用 を 依 頼 者 が 弁 護 士 に 支 払 うのではなく 交 通 機 関 等 に 直 接 支 払 う 場 合 には 源 泉 徴 収 をしなくてもよい とする 前 記 基 本 通 達 ( 基 本 通 達 204-4)を 踏 まえつつ 裁 判 所 が 法 規 に 基 づいて 算 定 支 給 するものであれば 支 給 名 義 の 濫 用 により 収 入 の 捕 捉 が 困 難 となる 可 能 性 はないと 認 められたことから この ような 取 扱 いが 行 われているものと 伺 っています また 謄 写 料 についても 領 収 証 等 が 提 出 されている 場 合 には 報 酬 支 給 決 定 書 の 内 訳 欄 に 謄 写 料 相 当 分 として 明 記 した 上 で 源 泉 徴 収 の 対 象 としない 取 扱 いをし ていましたが これも 交 通 費 等 と 同 様 の 事 情 経 緯 に 基 づくものと 伺 っています 法 テラスからの 支 払 いについては 現 時 点 においては 裁 判 所 からの 支 給 と 同 じ - 4 -

取 扱 いを 税 務 当 局 に 認 めていただくには 至 っていないため これらについても 源 泉 徴 収 の 対 象 とする 取 扱 いを 行 っています 第 5 税 制 改 正 (H19.7.1)に 伴 う 通 訳 人 費 用 の 取 扱 いについて 従 来 国 選 弁 護 人 から 通 訳 人 に 対 して 支 払 う 報 酬 は 源 泉 徴 収 の 対 象 とされていま せんでしたので 国 選 弁 護 人 において 源 泉 徴 収 を 行 う 必 要 はありませんでしたが 平 成 19 年 度 の 税 制 改 正 により 平 成 19 年 7 月 1 日 以 後 に 支 払 うべき 通 訳 に 係 る 報 酬 料 金 については 源 泉 徴 収 の 対 象 範 囲 に 追 加 されることとなりました( 改 正 の あらましについては 国 税 庁 ホームページ(http://www.nta.go.jp)をご 参 照 くださ い ) ただし 給 与 の 支 払 者 でない 個 人 や 常 時 2 人 以 下 の 家 事 使 用 人 のみに 対 して 給 与 を 支 払 う 個 人 が 支 払 う 通 訳 に 係 る 報 酬 料 金 については 源 泉 徴 収 を 行 う 必 要 はないとされております 源 泉 徴 収 を 行 う 必 要 があるかにつきましては 税 務 署 等 担 当 機 関 へお 問 い 合 わせ ください なお 上 記 の 税 制 改 正 後 も センターが 国 選 弁 護 人 に 支 払 う 報 酬 等 につきまして は 前 述 のとおり 通 訳 人 費 用 を 含 むすべての 費 目 について 源 泉 徴 収 の 対 象 となる 取 扱 いに 変 更 はありません 通 訳 人 費 用 の 取 扱 いのみを 図 示 した 場 合 ( 事 例 ) 通 訳 人 からの 請 求 金 額 3 万 円 (1) 法 テラス 国 選 弁 護 人 (2) 国 選 弁 護 人 通 訳 人 国 選 弁 護 人 への 支 給 額 1 源 泉 徴 収 を 行 う 場 合 2 万 7000 円 通 訳 人 への 支 払 い 2 万 7000 円 源 泉 徴 収 ( 弁 護 人 分 ) 3000 円 源 泉 徴 収 ( 通 訳 人 分 ) 3000 円 国 選 弁 護 人 の 収 入 3 万 0000 円 支 出 合 計 3 万 0000 円 2 源 泉 徴 収 を 行 わない 場 合 通 訳 人 への 支 払 い 3 万 0000 円 国 選 弁 護 人 の 収 入 3 万 円 -3 万 円 =0 通 訳 人 に 対 して 支 払 いを 行 った 後 は 国 選 弁 護 人 の 収 入 は0となりますので 確 定 申 告 の 際 に すでに 収 めている 源 泉 徴 収 ( 弁 護 人 分 )3000 円 を 還 付 請 求 していた だくことになります 以 上 - 5 -