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不 正 アクセス 行 為 の 禁 止 等 に 関 する 法 律 の 解 説 1 法 の 目 的 基 本 構 成 ( 第 1 条 関 係 ) (1) 不 正 アクセス 行 為 の 禁 止 等 に 関 する 法 律 ( 以 下 本 法 といいます )は 不 正 ア クセス 行 為 を 禁 止 するとともに これについての 罰 則 及 びその 再 発 防 止 のため 不 正 アクセス 行 為 を 受 けたアクセス 管 理 者 に 対 する 都 道 府 県 公 安 委 員 会 による 援 助 措 置 等 を 定 めることにより 電 気 通 信 回 線 を 通 じて 行 われる 電 子 計 算 機 に 係 る 犯 罪 ( 注 ) の 防 止 及 びアクセス 制 御 機 能 により 実 現 される 電 気 通 信 に 関 する 秩 序 の 維 持 を 図 り もって 高 度 情 報 通 信 社 会 の 健 全 な 発 展 に 寄 与 することを 目 的 としています ( 注 ) 電 気 通 信 回 線 を 通 じて 行 われる 電 子 計 算 機 に 係 る 犯 罪 とは 電 子 計 算 機 使 用 詐 欺 電 子 計 算 機 損 壊 等 業 務 妨 害 などコンピュータ ネットワークを 通 じて これに 接 続 されたコンピュータを 対 象 として 行 われる 犯 罪 と コンピュータ ネ ットワークを 通 じて これに 接 続 されたコンピュータを 利 用 して 行 われる 詐 欺 わいせつ 物 頒 布 銃 器 薬 物 の 違 法 取 引 などの 犯 罪 の 両 方 を 指 しています (2) 法 の 基 本 構 成 本 法 は 不 正 アクセス 行 為 等 の 禁 止 処 罰 という 行 為 者 に 対 する 規 制 と 不 正 ア クセス 行 為 を 受 ける 立 場 にあるアクセス 管 理 者 に 防 御 措 置 を 求 め アクセス 管 理 者 がその 防 御 措 置 を 的 確 に 講 じられるよう 行 政 が 援 助 するという 防 御 側 の 対 策 という 2つの 側 面 から 不 正 アクセス 行 為 の 防 止 を 図 ろうとするものです 不 正 アクセス 行 為 の 禁 止 等 に 関 する 法 律 の 概 要

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(2) 識 別 符 号 ( 第 2 条 第 2 項 関 係 ) 識 別 符 号 とは 特 定 電 子 計 算 機 の 特 定 利 用 をすることについてアクセス 管 理 者 の 許 諾 を 得 た 者 ( 簡 単 にいえば 当 該 コンピュータのアカウントを そのコンピュー タのアクセス 管 理 者 から 付 与 されている 利 用 者 のことです この 付 与 のされ 方 につ いては 文 書 で 行 う 口 頭 で 行 うといった 付 与 手 段 を 問 いません 明 示 的 な 付 与 手 続 によらずアクセス 管 理 者 の 暗 黙 の 了 解 によって 付 与 されたものであっても 構 いま せん 以 下 利 用 権 者 といいます ) 及 びアクセス 管 理 者 ( 以 下 利 用 権 者 とアク セス 管 理 者 を 利 用 権 者 等 とします )ごとに 定 められている 符 号 で アクセス 管 理 者 がその 利 用 権 者 等 を 他 の 利 用 権 者 等 と 区 別 して 識 別 するために 用 いるもので す 本 法 では 次 のいずれかに 該 当 する 符 号 又 は 次 のいずれかに 該 当 する 符 号 とそ の 他 の 符 号 を 組 み 合 わせたものを 識 別 符 号 としています ア アクセス 管 理 者 によって その 内 容 をみだりに 第 三 者 に 知 らせてはならないも のとされている 符 号 ( 第 1 号 ) 一 般 によく 用 いられているID パスワードのうちのパスワードがこの 代 表 例 で す なお ID パスワードの 場 合 第 1 号 の 符 号 に 該 当 するパスワードのみでは 識 別 符 号 の 用 をなさず IDと 組 み 合 わせて 初 めて 識 別 符 号 としての 役 割 を 果 たすことに なります そのため IDは 第 1 号 の 符 号 に 該 当 する 符 号 (パスワード)と 組 み 合 わ せて 用 いられる その 他 の 符 号 になります IDとパスワードを 組 み 合 わせること によって 第 1 号 の 符 号 に 該 当 するパスワードとその 他 の 符 号 であるIDを 組 み 合 わせた 識 別 符 号 になります イ 利 用 権 者 等 の 身 体 の 全 部 若 しくは 一 部 の 影 像 又 は 音 声 を 用 いてアクセス 管 理 者 が 定 める 方 法 により 作 成 される 符 号 ( 第 2 号 ) ここでいう 影 像 の 例 としては 指 紋 や 虹 彩 などがあります アクセス 管 理 者 が 定 め る 方 法 とは 例 えば 指 紋 の 場 合 でいえば 解 像 度 いくらで 読 み 取 り 特 徴 点 の 数 やその 位 置 関 係 をどのように 数 値 化 し 符 号 化 するかといったこと 音 声 の 場 合 でいえば 周 波 数 スペクトラムの 時 間 的 変 化 からどのように 特 徴 を 取 り 出 して 数 値 化 し 符 号 化 する かといったことです もちろん この 数 値 化 及 び 符 号 化 の 方 式 はアクセス 管 理 者 が 考 案 したものである 必 要 はなく 既 存 の 製 品 等 を 採 用 したものでよいのです

なお この 第 2 号 の 場 合 には 第 2 号 に 該 当 する 符 号 のみで 識 別 符 号 となっている もの( 例 えば 指 紋 による 認 証 システムなど)もありますし 第 2 号 に 該 当 する 符 号 と その 他 の 符 号 (IDなど)を 組 み 合 わせて 識 別 符 号 となっているものもあります ウ 利 用 権 者 等 の 署 名 を 用 いてアクセス 管 理 者 が 定 める 方 法 により 作 成 される 符 号 ( 第 3 号 ) 署 名 の 形 状 やその 筆 圧 動 態 等 から 特 徴 を 取 り 出 して 数 値 化 し 符 号 化 するようなも のを 指 しています アクセス 管 理 者 が 採 用 した 方 法 で 署 名 を 数 値 化 し 符 号 化 したもの が 識 別 符 号 となります この 第 3 号 の 場 合 についても 第 2 号 と 同 様 第 3 号 に 該 当 する 符 号 のみで 識 別 符 号 となっているものもありますし 第 3 号 に 該 当 する 符 号 とその 他 の 符 号 (IDなど) を 組 み 合 わせて 識 別 符 号 となっているものもあります (3) アクセス 制 御 機 能 ( 第 2 条 第 3 項 関 係 ) アクセス 制 御 機 能 とは 特 定 電 子 計 算 機 の 特 定 利 用 を 正 規 の 利 用 権 者 等 以 外 の 者 ができないように 制 限 するために アクセス 管 理 者 が 特 定 電 子 計 算 機 又 は 特 定 電 子 計 算 機 と 電 気 通 信 回 線 で 接 続 されている 電 子 計 算 機 に 持 たせている 機 能 です 具 体 的 には 特 定 電 子 計 算 機 の 特 定 利 用 をしようとする 者 に 電 気 通 信 回 線 を 経 由 して 識 別 符 号 ( 識 別 符 号 を 用 いてアクセス 管 理 者 の 定 める 方 法 により 作 成 される 符 号 と 当 該 識 別 符 号 の 一 部 を 組 み 合 わせた 符 号 を 含 む )の 入 力 を 求 め 正 しい 識 別 符 号 が 入 力 された 場 合 にのみ 利 用 制 限 を 自 動 的 に 解 除 し 正 しい 識 別 符 号 ではなかった 場 合 には 利 用 を 拒 否 するコンピュータの 機 能 をいいます

この 機 能 を 持 たせる 電 子 計 算 機 は その 特 定 利 用 を 制 限 しようとする 特 定 電 子 計 算 機 自 体 でも その 特 定 電 子 計 算 機 と 電 気 通 信 回 線 で 接 続 されている 他 の 電 子 計 算 機 ( 例 えば 別 に 設 けた 認 証 サーバ)であっても 構 いません ですから いわゆる 認 証 サーバのように 企 業 等 のネットワークの 内 部 に 特 定 利 用 の 制 限 及 び 制 限 の 解 除 の 指 令 を 一 元 的 に 行 うコンピュータを 設 置 してこれによりアクセス 制 御 を 行 うような システムであっても いわゆるゲートウェイ サーバのように 企 業 等 のネットワー クの 入 り 口 に1 台 のコンピュータを 設 置 してアクセス 制 御 を 一 元 的 に 行 わせている ようなシステムであってもよいことになります 識 別 符 号 を 用 いてアクセス 管 理 者 の 定 める 方 法 により 作 成 される 符 号 と 当 該 識 別 符 号 の 一 部 を 組 み 合 わせた 符 号 とは 公 開 鍵 暗 号 方 式 を 用 いて 利 用 権 者 等 の 認 証 を 行 っている 場 合 に 入 力 される 認 証 機 関 が 発 行 する 利 用 権 者 等 の 電 子 証 明 書 ( 公 開 鍵 証 明 書 ディジタル 証 明 書 ともいい ID 情 報 公 開 鍵 情 報 を 含 んだものです ) と 利 用 権 者 等 の 秘 密 鍵 を 用 いて 生 成 された 電 子 署 名 とを 組 み 合 わせたもの 等 を 指 し ています 公 開 鍵 暗 号 方 式 による 認 証 システムにおいて ID パスワード 方 式 に おけるパスワードに 当 たるもの(すなわち 本 法 第 2 条 第 2 項 第 1 号 に 当 たる 符 号 ) はそれぞれの 利 用 権 者 等 が 持 っている 秘 密 鍵 であり 識 別 符 号 としては 電 子 証 明 書 と 秘 密 鍵 の 組 み 合 わせということになりますが 識 別 符 号 それ 自 体 ( 秘 密 鍵 )をアク セス 制 御 機 能 が 付 された 特 定 電 子 計 算 機 に 入 力 してはいません そこで 本 法 第 2 条 第 2 項 にいう 識 別 符 号 に 識 別 符 号 を 用 いてアクセス 管 理 者 の 定 める 方 法 に より 作 成 される 符 号 と 当 該 識 別 符 号 の 一 部 を 組 み 合 わせた 符 号 を 含 めることとし

ました ここで アクセス 管 理 者 の 定 める 方 法 とは 具 体 的 にはRSA 楕 円 暗 号 などの 暗 号 化 の 方 式 を 指 し 作 成 される 符 号 とは 公 開 鍵 暗 号 方 式 による 電 子 署 名 を 当 該 識 別 符 号 の 一 部 とは 公 開 鍵 暗 号 方 式 における 電 子 証 明 書 を 指 して います 3 不 正 アクセス 行 為 の 禁 止 処 罰 ( 第 2 条 第 4 項 第 3 条 第 11 条 関 係 ) 不 正 アクセス 行 為 とは 他 人 の 識 別 符 号 を 悪 用 したり( 第 2 条 第 4 項 第 1 号 ) コン ピュータプログラムの 不 備 を 衝 く( 第 2 条 第 4 項 第 2 号 第 3 号 )ことにより 本 来 ア クセスする 権 限 のないコンピュータを 利 用 する 行 為 のことをいいます なお 不 正 アクセス 行 為 の 禁 止 に 違 反 した 者 は 3 年 以 下 の 懲 役 又 は100 万 円 以 下 の 罰 金 に 処 せられることとなっています( 第 11 条 ) (1) 他 人 の 識 別 符 号 を 悪 用 する 行 為 ( 第 2 条 第 4 項 第 1 号 ) 他 人 の 識 別 符 号 を 悪 用 することにより 本 来 アクセスする 権 限 のないコンピュー タを 利 用 する 行 為 すなわち 正 規 の 利 用 権 者 等 である 他 人 の 識 別 符 号 を 無 断 で 入 力 することによって 利 用 制 限 を 解 除 し 特 定 利 用 ができる 状 態 にする 行 為 です なお アクセス 管 理 者 が 行 う 場 合 及 びアクセス 管 理 者 又 は 入 力 する 識 別 符 号 を 付 与 されている 利 用 権 者 の 承 諾 を 得 て 行 う 場 合 は 禁 止 の 対 象 から 除 外 しています これは 正 当 な 利 用 形 態 ( 例 えば コンピュータのセキュリティ チェックを 実 施 する 場 合 や 会 社 の 同 僚 に 対 して 自 分 の 代 わりに 電 子 メールが 着 信 していないかどうかのチェック を 依 頼 する 場 合 など )が 考 えられるためです (2) コンピュータプログラムの 不 備 を 衝 く 行 為 ( 第 2 条 第 4 項 第 2 号 第 3 号 ) いわゆるセキュリティ ホール(アクセス 制 御 機 能 のプログラムの 瑕 疵 アクセ ス 管 理 者 の 設 定 上 のミス 等 のコンピュータ システムにおける 安 全 対 策 上 の 不 備 ) を 攻 撃 する 行 為 です セキュリティ ホールがあるシステムに 対 して 特 殊 な 情 報 又 は 指 令 を 入 力 するこ とにより 本 来 は 識 別 符 号 を 入 力 しなければ 行 うことができない 特 定 利 用 が これを 入 力 することなしに 行 うことができるようになってしまう 場 合 があります この 特 殊 な 情 報 又 は 指 令 を 入 力 して 特 定 利 用 ができる 状 態 にする 行 為 が 第 2 条 第 4 項 第 2 号 及 び 第 3 号 に 該 当 する 不 正 アクセス 行 為 です ここで 情 報 とは 電 子 計 算 機 による 処 理 の 対 象 となるデータを 指 令 とは 電 子 計 算 機 に 一 定 の 動 作 をさせるためのコマ

ンドのことを 指 していますが ここでいう 情 報 又 は 指 令 には これらのそれぞれ を 単 独 で 入 力 する 場 合 のほか この2つを 組 み 合 わせて 入 力 するものも 含 んでいます なお アクセス 管 理 者 又 はその 承 諾 を 得 た 者 が 行 う 場 合 は 禁 止 の 対 象 から 除 外 して います これは 正 当 な 利 用 形 態 ( 例 えば コンピュータのセキュリティ チェックを 行 う 場 合 など )が 考 えられるためです 不 正 アクセス 行 為 には 以 上 の2 類 型 がありますが いずれも 電 気 通 信 回 線 を 通 じ て 行 われるもの すなわちコンピュータ ネットワークを 通 じて 行 われるものに 限 定 されています したがって スタンドアロンのコンピュータ(ネットワークに 接 続 さ れていないコンピュータ)を 無 断 で 使 用 する 行 為 や ネットワークに 接 続 されアクセス 制 御 機 能 により 特 定 利 用 が 制 限 されているコンピュータであっても 当 該 コンピュータ のキーボード(コンソール)を 直 接 操 作 して 無 断 で 使 用 する 行 為 は 電 気 通 信 回 線 を 通 じて 行 われているわけではないため 不 正 アクセス 行 為 には 該 当 しないこととなり ます 以 上 のことから 不 正 アクセス 罪 が 成 立 するためには 特 定 電 子 計 算 機 すなわちコンピュータ ネットワークに 接 続 されているコン ピュータに 対 して 行 われたものであること コンピュータ ネットワークを 通 じて 特 定 電 子 計 算 機 へのアクセスが 行 われた

ものであること 他 人 の 識 別 符 号 又 はアクセス 制 御 機 能 による 特 定 利 用 の 制 限 を 免 れることがで きる 情 報 又 は 指 令 が 入 力 されたものであること アクセス 制 御 機 能 によって 制 限 されている 特 定 利 用 をすることができる 状 態 に させたもの( 一 部 のセキュリティ ホール 攻 撃 のように 特 定 利 用 をすることが できる 状 態 に 止 まらず 特 定 利 用 をしてしまう 行 為 をも 含 む )であること が 必 要 となります この 条 件 を 満 たせば 不 正 アクセス 行 為 となり 識 別 符 号 はどん な 種 類 のもの(ID パスワード 指 紋 虹 彩 音 声 署 名 など)でもよく 特 定 利 用 についてはホームページの 書 き 換 え インターネットショッピングの 注 文 データの 閲 覧 ファイル 転 送 ダイヤルアップ 接 続 などその 利 用 の 内 容 に 制 限 はありません 特 定 電 子 計 算 機 は 個 人 のものでも 法 人 のものでもよく 対 象 となるコンピュータ ネ ットワークにはインターネットなどのオープンネットワークのほか 企 業 内 LANの ように 外 部 と 接 続 していないものなども 含 まれます 識 別 符 号 を 入 力 する 端 末 機 も 必 ずしもコンピュータである 必 要 はなく 電 話 機 からプッシュボタンを 用 いて 他 人 の 口 座 番 号 と 暗 証 番 号 を 入 力 し 銀 行 のコンピュータに 対 してアクセスを 行 う 行 為 なども 不 正 アクセス 行 為 に 含 まれることになります 4 他 人 の 識 別 符 号 を 不 正 に 取 得 する 行 為 の 禁 止 処 罰 ( 第 4 条 第 12 条 第 1 号 関 係 ) 不 正 アクセス 行 為 を 禁 止 することの 実 効 性 を 確 保 するため 平 成 24 年 の 改 正 で 他 人 の 識 別 符 号 を 不 正 に 取 得 する 行 為 が 新 たに 禁 止 対 象 となり 違 反 者 は1 年 以 下 の 懲 役 又 は50 万 円 以 下 の 罰 金 が 科 されることとなりました この 不 正 取 得 罪 が 成 立 するためには 他 人 の 識 別 符 号 が 不 正 アクセス 行 為 の 用 に 供 する 目 的 で 取 得 されることが 必 要 です 不 正 アクセス 行 為 の 用 に 供 する 目 的 と は 取 得 者 自 身 に 他 人 の 識 別 符 号 を 用 いて 不 正 アクセス 行 為 を 行 う 意 図 がある 場 合 の ほか 第 三 者 に 不 正 アクセス 行 為 を 行 う 意 図 がある 場 合 に そのことを 認 識 しながら 当 該 第 三 者 に 識 別 符 号 を 提 供 する 意 図 を 持 って 取 得 する 場 合 もこれに 該 当 します 取 得 とは 識 別 符 号 を 自 己 の 支 配 下 に 移 す 行 為 をいい 具 体 的 には 識 別 符 号 が 記 載 された 紙 や 識 別 符 号 が 記 録 されたUSBメモリ ICカード 等 の 電 磁 的 記 録 媒 体 を 受 け 取 る 行 為 自 らが 使 用 する 通 信 端 末 機 器 の 映 像 面 に 識 別 符 号 を 表 示 させる 行 為 識 別 符 号 を 知 得 する 行 為 ( 再 現 可 能 な 状 態 で 記 憶 する 行 為 ) 等 が 該 当 します なお 本 罪 が 成 立 するには 取 得 者 が 取 得 することの 認 識 を 持 つことが 必 要 ですの で 例 えば インターネット 上 での 検 索 中 にたまたま 他 人 の 識 別 符 号 が 表 示 された 場 合 や 他 人 の 識 別 符 号 が 電 子 メールで 勝 手 に 送 りつけられてきたような 場 合 には 取 得 することの 認 識 がないことから 本 条 には 違 反 しません

5 不 正 アクセス 行 為 を 助 長 する 行 為 の 禁 止 処 罰 ( 第 5 条 第 12 条 第 2 号 第 13 条 関 係 ) 不 正 アクセス 行 為 を 禁 止 することの 実 効 性 を 確 保 するため 平 成 24 年 の 改 正 で 不 正 アクセス 助 長 行 為 として 規 制 されている 他 人 の 識 別 符 号 の 提 供 範 囲 を 拡 張 し どの 特 定 電 子 計 算 機 の 特 定 利 用 に 係 るものであるかが 明 らかでない 識 別 符 号 を 提 供 する 行 為 が 禁 止 処 罰 の 対 象 となり 違 反 者 は1 年 以 下 の 懲 役 又 は50 万 円 以 下 の 罰 金 が 科 さ れることとなりました 他 人 の 識 別 符 号 を 第 三 者 に 提 供 する 行 為 例 えば システムを 利 用 するための IDは パスワードは である と 他 人 に 口 頭 や 電 子 メール 文 書 などで 教 え たり 電 子 掲 示 板 などに 掲 示 したりする 行 為 は その 識 別 符 号 を 利 用 すれば 誰 でも 容 易 に 不 正 アクセス 行 為 を 行 うことが 可 能 となる 点 で 不 正 アクセス 行 為 を 助 長 するもの ですから これを 放 置 することは 不 正 アクセス 行 為 を 禁 止 することの 実 効 性 を 著 し く 損 なうこととなります そこで 改 正 前 は 他 人 の 識 別 符 号 を その 識 別 符 号 がどの 特 定 電 子 計 算 機 の 特 定 利 用 に 係 るものであるか(すなわち どのコンピュータ(のサービス)に 対 する 識 別 符 号 で あるのかということ )を 明 らかにして 又 はこれを 知 っている 者 の 求 めに 応 じて ア クセス 管 理 者 や 当 該 識 別 符 号 を 付 与 されている 利 用 権 者 に 無 断 で 第 三 者 に 提 供 する 行 為 を 禁 止 処 罰 の 対 象 としてきました しかし 近 年 一 人 の 人 間 が 利 用 するコンピュータのサービスの 数 が 増 加 しており 同 一 の 識 別 符 号 を 多 数 のサイトで 使 い 回 す 例 が 一 般 化 しています その 結 果 提 供 さ れた 識 別 符 号 がどの 特 定 電 子 計 算 機 の 特 定 利 用 に 係 るものであるかが 明 らかでなくと も 多 数 の 識 別 符 号 を 入 力 すれば 一 定 程 度 の 割 合 で 不 正 アクセスに 成 功 する 場 合 があ ることから 平 成 24 年 の 改 正 により 業 務 その 他 正 当 な 理 由 による 場 合 を 除 いて 他 人 の 識 別 符 号 を 提 供 する 行 為 が 全 て 禁 止 されました 業 務 その 他 正 当 な 理 由 による 場 合 とは 社 会 通 念 上 正 当 と 認 められるような 場 合 をいいます 例 えば 情 報 セキュリティ 事 業 者 が インターネット 上 に 流 出 している 識 別 符 号 のリス トを 契 約 している 企 業 に 提 供 する 行 為 インターネット 上 に 流 出 している 他 人 の 識 別 符 号 を 発 見 した 者 が これを 情 報 セキュリティ 事 業 者 や 公 的 機 関 に 届 け 出 る 行 為 識 別 符 号 としてよく 用 いられている 単 純 な 文 字 列 を 識 別 符 号 として 設 定 すべ きでないものとして 示 す 行 為

等 は 不 正 アクセス 行 為 を 防 止 する 目 的 で 行 われるものであり 業 務 その 他 正 当 な 理 由 による 場 合 に 該 当 します また 情 報 セキュリティに 関 するセミナーの 資 料 等 において 識 別 符 号 のインターネ ット 上 への 流 出 実 態 を 示 すために 実 際 に 流 出 した 識 別 符 号 のリストを 掲 載 する 行 為 等 も 流 出 実 態 の 危 険 性 を 訴 えることや 対 応 策 を 検 討 することを 目 的 に 行 われるもの であるので 業 務 その 他 正 当 な 理 由 による 場 合 に 該 当 します 従 来 アクセス 管 理 者 がする 場 合 又 はアクセス 管 理 者 若 しくは 利 用 権 者 の 承 諾 を 得 てする 場 合 は ただし 書 の 規 定 により 助 長 罪 の 適 用 除 外 となっていましたが これら の 行 為 についても 通 常 業 務 その 他 正 当 な 理 由 による 場 合 に 該 当 すると 解 され ます ただし あるアクセス 管 理 者 が 他 のアクセス 管 理 者 が 管 理 するウェブサイト に 対 する 不 正 アクセス 行 為 に 用 いられることを 知 りながら 自 らが 管 理 する 識 別 符 号 を 提 供 する 識 別 符 号 を 提 供 するような 場 合 は 業 務 その 他 正 当 な 理 由 による 場 合 に 該 当 するとはいえず 本 条 に 違 反 することとなります 本 条 が 成 立 するには 提 供 者 に 提 供 することについての 認 識 が 必 要 であり したが って 例 えば 電 子 メールで 送 信 したデータの 中 に 他 人 の 識 別 符 号 が 含 まれており 送 信 者 がそのことを 認 識 していなかったような 場 合 には 提 供 することの 故 意 がない ことから 本 条 には 違 反 しません 6 他 人 の 識 別 符 号 を 不 正 に 保 管 する 行 為 の 禁 止 処 罰 ( 第 6 条 第 12 条 第 3 号 関 係 ) 不 正 アクセス 行 為 を 禁 止 することの 実 効 性 を 確 保 するため 平 成 24 年 の 改 正 で 他 人 の 識 別 符 号 を 不 正 に 取 得 する 行 為 が 新 たに 禁 止 対 象 となり 違 反 者 は1 年 以 下 の 懲 役 又 は50 万 円 以 下 の 罰 金 が 科 されることとなりました この 不 正 保 管 罪 が 成 立 するためには 不 正 に 取 得 された 他 人 の 識 別 符 号 が 不 正 アクセス 行 為 の 用 に 供 する 目 的 で 保 管 されることが 必 要 です 不 正 アクセス 行 為 の 用 に 供 する 目 的 の 意 義 は 不 正 取 得 罪 と 同 様 です 不 正 に 取 得 された とは 正 当 な 権 限 なく 取 得 されたことをいい 他 人 の 識 別 符 号 の 不 正 流 通 を 防 止 するために 保 管 罪 を 設 けるという 趣 旨 を 踏 まえ 処 罰 対 象 が 不 当 に 拡 大 すること のないよう 処 罰 対 象 を 限 定 する 趣 旨 で 不 正 に との 要 件 を 規 定 したものです これは 保 管 罪 の 対 象 となる 識 別 符 号 の 属 性 として 不 正 に 取 得 された ものであることを 意 味 するもので あり 保 管 者 が 保 管 の 前 提 として 取 得 した 際 の 行 為 が 不 正 であることを 意 味 するものではあ

りません 不 正 に 取 得 された 識 別 符 号 とは 具 体 的 には 第 4 条 に 該 当 する 行 為 により 取 得 された 識 別 符 号 や 第 5 条 に 該 当 する 行 為 により 提 供 された 識 別 符 号 が 該 当 しますが こ れに 限 定 さるものではありません 例 えば 不 正 アクセス 行 為 の 用 に 供 する 目 的 以 外 の 別 の 目 的 で 他 人 の 識 別 符 号 を 正 当 な 権 限 なく 取 得 した 場 合 第 4 条 の 禁 止 対 象 とはなりません が 当 該 識 別 符 号 を 不 正 アクセス 行 為 の 用 に 供 する 目 的 で 保 管 した 場 合 には 本 条 に 該 当 す ることとなります 不 正 に 取 得 された との 要 件 を 付 すことにより アクセス 管 理 者 である 企 業 の 従 業 員 が 正 当 な 権 限 に 基 づいて 他 人 の 識 別 符 号 を 取 得 し 保 管 を 行 っている 場 合 に 当 該 従 業 員 が 保 管 の 途 中 で 不 正 アクセス 行 為 の 用 に 供 する 目 的 を 生 じた 場 合 のように 正 当 な 権 限 に 基 づ き 他 人 の 識 別 符 号 を 取 得 し 保 管 を 始 めた 者 の 内 心 の 変 化 が 生 じたにすぎない 場 合 につい ては 本 条 の 禁 止 対 象 から 除 外 されることとなります 識 別 符 号 の 保 管 とは 有 体 物 の 所 持 に 相 当 する 行 為 であり 識 別 符 号 を 自 己 の 実 力 支 配 内 に 置 いておくことをいいます 具 体 的 には 識 別 符 号 が 記 載 された 紙 や 識 別 符 号 が 記 録 されたUSBメモリ ICカード 等 の 電 磁 的 記 録 媒 体 を 保 有 する 行 為 自 らが 使 用 する 通 信 端 末 機 器 に 識 別 符 号 を 保 存 する 行 為 遠 隔 地 にあるデータセンター 等 に 保 存 する 行 為 等 が これに 該 当 します 本 罪 が 成 立 するには 保 管 者 に 保 管 することの 認 識 が 必 要 であり 例 えば 知 らない 間 に 他 人 の 識 別 符 号 をダウンロードしていたような 場 合 には 保 管 することの 故 意 がないこと から 本 条 には 違 反 しません 7 識 別 符 号 の 入 力 を 不 正 に 要 求 する 行 為 の 禁 止 処 罰 ( 第 7 条 第 12 条 第 4 号 関 係 ) 本 条 は いわゆるフィッシング 行 為 を 禁 止 する 規 定 です 一 般 にフィッシングと 呼 ばれる 行 為 は その 行 為 を 詳 細 に 見 れば 様 々な 形 態 のものがありますが 共 通 する 特 徴 点 は アクセス 管 理 者 が 公 開 したウェブサイト 又 はアクセス 管 理 者 が 送 信 した 電 子 メールであると 利 用 権 者 に 誤 認 させて アクセス 管 理 者 がID パスワードの 入 力 を 求 める 旨 の 情 報 を 閲 覧 させようとすることにあります そして このような 行 為 の 結 果 当 該 情 報 を 閲 覧 した 利 用 権 者 にID パスワードを 入 力 させてだまし 取 ることを 企 図 しているものです 今 回 の 改 正 で 新 たに 禁 止 対 象 となり 違 反 者 は1 年 以 下 の 懲 役 又 は50 万 円 以 下 の 罰 金 が 科 されることとなりました 本 条 では 第 1 号 が いわゆるフィッシングサイトを 公 開 することを 手 口 とするフ ィッシング 行 為 の 第 2 号 が いわゆるフィッシングサイトを 用 いず 電 子 メールに よってID パスワードを 詐 取 しようとするフィッシング 行 為 の 禁 止 規 定 となってい

ます 以 下 では 禁 止 処 罰 の 対 象 となるフィッシング 行 為 について 説 明 していきます 第 7 条 第 1 号 (サイト 構 築 型 ) 第 7 条 第 1 号 は フィッシングサイトを 公 開 することを 手 口 とするフィッシン グ 行 為 を 禁 止 している 規 定 です 公 開 されたサイトが 正 規 のアクセス 管 理 者 が 公 開 したウェブサイトであると 誤 認 させるウェブサイト であることが 要 件 です 典 型 的 にはアクセス 管 理 者 の 名 称 やロゴを 用 いているウェブサイトがこれに 該 当 します また フィッシング 行 為 は 他 人 のID パスワードを 詐 取 するために 用 いられ る 手 口 ですから 当 該 サイトに ID パスワードを 入 力 することを 求 める 旨 の

情 報 があることが 要 件 となっています 典 型 的 にはウェブサイト 上 にID パ スワードを 入 力 するよう 求 める 文 章 入 力 欄 及 び 送 信 用 のボタンが 表 示 されてい る 場 合 がこれに 該 当 します したがって 第 7 条 第 1 号 で 規 定 している 行 為 は 利 用 権 者 を 誤 認 させようと する 意 図 を 持 って 正 規 のアクセス 管 理 者 が 公 開 したウェブサイトであると 誤 認 させるウェブサイト であって ID パスワードを 入 力 することを 求 める 旨 の 情 報 があるウェブサイトをネットワーク 上 に 公 開 して 公 衆 が 見 ることができ る 状 態 に 置 く 行 為 ということになります 第 7 条 第 2 号 (メール 送 信 型 ) 第 7 条 第 2 号 は フィッシングサイトを 用 いず 電 子 メールによってID パ スワードを 詐 取 しようとするフィッシング 行 為 を 禁 止 している 規 定 ですので 送 信 された 電 子 メールが 正 規 のアクセス 管 理 者 が 送 信 した 電 子 メールであると 誤 認 させる 電 子 メール であることが 要 件 です 典 型 的 にはアクセス 管 理 者 の 名 称 やロゴを 用 いている 電 子 メールが 該 当 します また 第 1 号 と 同 様 に 当 該 電 子 メールに ID パスワードを 入 力 することを 求 める 旨 の 情 報 があることが 要 件 となっています 典 型 的 にはHTML(HT MLとは HyperTextMarkupLanguageの 略 で 主 にウェブサイトを 作 成 すると きに 用 いるプログラム 言 語 です HTMLを 用 いることで 電 子 メールの 本 文 欄 に ID パスワードの 入 力 欄 や 送 信 ボタンを 設 けることが 可 能 となります ) を 用 いて 電 子 メールの 本 文 欄 にID パスワードを 入 力 するよう 求 める 文 章 入 力 欄 及 び 送 信 ボタンが 表 示 されている 場 合 や これらの 情 報 が 表 示 されるプログ ラムが 添 付 されている 場 合 がこれに 該 当 します したがって 第 7 条 第 2 号 で 規 定 している 行 為 は 利 用 権 者 を 誤 認 させようと する 意 図 を 持 って 正 規 のアクセス 管 理 者 が 送 信 した 電 子 メールであると 誤 認 させる 電 子 メール であって ID パスワードを 入 力 することを 求 める 旨 の 情 報 がある 電 子 メールを 利 用 権 者 に 送 信 する 行 為 ということになります 実 際 に 他 人 の 識 別 符 号 を 取 得 することは 要 件 ではありませんが 行 為 者 は 本 条 第 1 号 又 は 第 2 号 に 該 当 する 行 為 を 利 用 権 者 を 誤 認 させようとする 意 図 を 持 って 行 う ことが 必 要 です したがって 例 えば 実 際 に 発 生 したフィッシングの 画 面 を 被 害 にあったアクセス 管 理 者 や 情 報 セ キュリティ 事 業 者 が 注 意 喚 起 目 的 で 公 開 する 行 為 ミラーサイトと 呼 ばれる 一 つのウェブサイトにアクセスが 集 中 してサーバ コンピュータが 過 負 荷 になることを 防 止 するために 開 設 される 元 のウェブサイト のコピーサイトを 公 開 する 行 為

アーカイブサイトと 呼 ばれる ある 時 点 のウェブサイトの 画 面 を 資 料 として 保 存 することを 目 的 とする 元 のウェブサイトのコピーサイトを 公 開 する 行 為 ウェブ 変 換 サービスと 呼 ばれる あるウェブサイトの 画 面 に 振 り 仮 名 を 付 すな どのサービスにより 元 のウェブサイトから 変 換 された 後 のウェブサイトを 公 開 する 行 為 等 は そのウェブサイトの 画 面 にたまたま 元 のアクセス 管 理 者 が 識 別 符 号 の 入 力 を 求 める 旨 の 情 報 が 表 示 されていたとしても このようなウェブサイトを 公 開 する 者 には 通 常 元 のウェブサイトの 利 用 権 者 を 誤 認 させようとする 意 図 はないことか ら 本 条 による 禁 止 の 対 象 には 含 まれません また 公 開 したウェブサイトが 偶 然 ある 既 存 のウェブサイトと 似 ており 既 存 のウェブサイトの 利 用 権 者 が 誤 認 してし まったような 場 合 も ウェブサイト 公 開 者 には 既 存 のウェブサイトの 利 用 権 者 を 誤 認 させようとする 意 図 はないことから 本 条 には 違 反 しません 8 アクセス 管 理 者 による 防 御 措 置 ( 第 8 条 関 係 ) 不 正 アクセス 行 為 の 発 生 を 防 止 するためには その 禁 止 処 罰 に 頼 るのみではなく 不 正 アクセス 行 為 が 行 われにくい 環 境 を 整 備 することが 必 要 となります そのために は 個 々のアクセス 管 理 者 が 自 ら 防 御 措 置 を 講 じることが 必 要 となりますが その 実 施 状 況 は 必 ずしも 十 分 ではないのが 現 状 です そこで アクセス 管 理 者 に 防 御 措 置 の 実 施 を 促 すため アクセス 管 理 者 に 不 正 アク セス 行 為 からの 防 御 措 置 を 講 ずべき 責 務 があることを 法 律 上 明 確 にしました そして アクセス 制 御 機 能 を 特 定 電 子 計 算 機 に 付 加 したアクセス 管 理 者 は ID パスワード といった 識 別 符 号 等 の 適 正 な 管 理 に 努 めるとともに 常 にアクセス 制 御 機 能 の 有 効 性 を 検 証 し 必 要 があると 認 めるときにはアクセス 制 御 機 能 の 高 度 化 その 他 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 めるものとしています アクセス 管 理 者 に 求 められる 防 御 措 置 の 主 な 内 容 としては 利 用 権 者 の 異 動 時 における 識 別 符 号 の 確 実 な 追 加 削 除 長 期 間 利 用 されてい ない 識 別 符 号 の 確 実 な 削 除 パスワード ファイルの 暗 号 化 といった 識 別 符 号 の 適 正 な 管 理 アクセス 制 御 機 能 として 用 いているシステムのセキュリティに 関 する 情 報 (セキ ュリティ ホール 情 報 バージョン アップ 情 報 など)の 収 集 といったアクセス 制 御 機 能 の 有 効 性 の 検 証

パッチプログラムによるセキュリティ ホールの 解 消 アクセス 制 御 プログラ ムのバージョン アップ 指 紋 虹 彩 などを 利 用 したアクセス 制 御 システムの 導 入 といったアクセス 制 御 機 能 の 高 度 化 ワンタイム パスワードや 指 紋 暗 号 鍵 等 の 他 人 に 窃 用 されにくい 識 別 符 号 の 採 用 コンピュータ ネットワークの 状 態 を 監 視 するのに 必 要 なログを 取 得 しその 定 期 的 な 検 査 を 行 う ログを 利 用 して 前 回 アクセス 日 時 を 表 示 し 利 用 権 者 にその 確 認 を 求 めるといったログの 有 効 活 用 ネットワーク セキュリティ 責 任 者 の 設 置 といったことが 挙 げられます 9 都 道 府 県 公 安 委 員 会 による 援 助 等 ( 第 9 条 第 10 条 関 係 ) (1) 都 道 府 県 公 安 委 員 会 による 援 助 ( 第 9 条 関 係 ) 都 道 府 県 公 安 委 員 会 及 び 方 面 公 安 委 員 会 ( 以 下 公 安 委 員 会 といいます )は 不 正 アクセス 行 為 が 行 われたと 認 められる 場 合 において 不 正 アクセス 行 為 が 行 わ れた 特 定 電 子 計 算 機 のアクセス 管 理 者 から 援 助 を 受 けたい 旨 の 申 出 があり その 申 出 を 相 当 と 認 めるときは 申 出 者 に 対 して 不 正 アクセス 行 為 の 再 発 防 止 のための 援 助 を 行 うこととしています( 第 1 項 ) 公 安 委 員 会 が 行 う 援 助 の 内 容 は 申 出 者 が 再 発 防 止 措 置 を 講 ずることができるよう その 具 体 的 方 法 について 資 料 の 提 供 助 言 指 導 等 を 行 うことです ここで 注 意 しなければならないのは 公 安 委 員 会 が 行 うの はあくまで 再 発 防 止 措 置 ( 例 えば ソフトウェアの 設 定 を 適 切 なものに 変 更 したりと いったことなど )についての 資 料 提 供 や 助 言 指 導 のみであり 実 際 にそれらの 再 発 防 止 措 置 を 実 施 するのは 申 出 人 であるアクセス 管 理 者 自 身 であるということです 公 安 委 員 会 は 援 助 を 行 うために 不 正 アクセス 行 為 の 手 口 不 正 アクセス 行 為 を 受 けた 原 因 不 正 アクセス 行 為 の 再 発 防 止 措 置 のメニュー 等 を 申 出 者 から 提 出 さ れた 資 料 等 を 基 に 解 明 し(これを 事 例 分 析 といっています ) その 結 果 を 踏 ま えて 援 助 を 行 います アクセス 管 理 者 が 公 安 委 員 会 による 援 助 を 受 けるに 当 たっては いくつか 要 件 が あります まず 本 法 に 規 定 する 不 正 アクセス 行 為 を 受 けた 者 である 必 要 がありま す 多 量 にメールを 送 りつけられた 過 負 荷 攻 撃 を 受 けたといったことそのものは 多 くは 本 法 でいう 不 正 アクセス 行 為 には 該 当 しませんから 本 法 に 基 づく 援 助 の 対

象 とはなりません( 仮 に 公 安 委 員 会 に 対 して 申 出 を 行 ったとしても 受 理 されませ ん ) また 不 正 アクセス 行 為 の 分 析 に 必 要 な 資 料 は 申 出 を 行 ったアクセス 管 理 者 から 提 出 される 必 要 があり これを 拒 んだ 場 合 にも 援 助 の 対 象 とはなりません さ らに 公 安 委 員 会 による 援 助 は 不 正 アクセス 行 為 の 再 発 防 止 のための 応 急 措 置 に 必 要 と 考 えられるものに 限 られますので この 範 囲 を 逸 脱 するような 援 助 をアクセス 管 理 者 が 要 求 するようであれば やはり 援 助 の 対 象 となりません また 平 成 24 年 の 改 正 で 都 道 府 県 公 安 委 員 会 も 不 正 アクセス 行 為 からの 防 御 に 関 する 啓 発 及 び 知 識 の 普 及 に 努 めることとなりました これは 従 来 から 都 道 府 県 警 察 では 捜 査 を 通 じて 蓄 積 した 知 見 等 を 活 用 し 不 正 アクセス 行 為 を 始 めとするサイバー 犯 罪 を 未 然 に 防 止 し 国 民 の 情 報 セキュリテ ィに 関 する 意 識 及 び 知 識 の 向 上 を 図 るために 啓 発 及 び 知 識 の 普 及 の 活 動 を 実 施 し ているところであり このような 都 道 府 県 警 察 の 活 動 が 不 正 アクセス 行 為 の 防 止 に 果 たす 役 割 の 重 要 性 に 鑑 み 本 法 において 都 道 府 県 公 安 委 員 会 に 不 正 アクセス 行 為 からの 防 御 に 関 する 啓 発 及 び 知 識 の 普 及 を 図 るべき 責 務 があることを 明 記 するこ ととしたものです (2) 国 による 広 報 啓 発 活 動 ( 第 10 条 関 係 ) アクセス 管 理 者 はもとより ソフトウェア 事 業 者 ハードウェア 事 業 者 エンド ユーザ 等 のコンピュータ ネットワークに 関 係 する 者 すべてが 不 正 アクセス 行 為 の 危 険 性 を 正 しく 認 識 するとともに それぞれの 立 場 で 不 正 アクセス 行 為 を 防 御 する ための 活 動 を 行 うことが 不 正 アクセス 行 為 が 行 われにくい 環 境 を 整 備 するために は 必 要 です そこで このようなそれぞれの 立 場 で 行 われる 活 動 に 資 することがで きるように 国 家 公 安 委 員 会 通 商 産 業 大 臣 及 び 郵 政 大 臣 が 毎 年 少 なくとも1 回 不 正 アクセス 行 為 の 発 生 状 況 及 びアクセス 制 御 機 能 に 関 する 技 術 の 研 究 開 発 の 状 況 を 公 表 することとしています( 第 1 項 ) また コンピュータ ネットワークに 関 する 技 術 の 進 歩 に 伴 い 不 正 アクセス 行 為 の 手 口 が 巧 妙 化 深 刻 化 していることから アクセス 管 理 者 には これに 対 応 して 防 御 措 置 を 講 じていく 必 要 が 生 じており 結 果 的 に 第 1 項 に 基 づく 一 般 的 な 情 報 の 公 表 による 援 助 では 第 8 条 に 規 定 する 防 御 措 置 の 責 務 の 履 行 をアクセス 管 理 者 に 期 待 するのは 困 難 な 状 況 が 生 じていました アクセス 管 理 者 が 不 正 アクセス 行 為 の 手 口 の 巧 妙 化 深 刻 化 という 情 勢 の 変 化 に 対 応 して 必 要 な 防 御 措 置 を 講 じていく ためには アクセス 管 理 者 に 対 し アクセス 管 理 者 が 講 ずるべき 措 置 に 関 する 情 報 の 提 供 や 高 度 の 専 門 的 知 識 及 び 技 術 を 有 していないアクセス 管 理 者 でも 容 易 に 実

行 可 能 な 有 効 性 検 証 ツールの 開 発 や 最 新 の 手 口 にも 対 応 したアクセス 制 御 機 能 の 高 度 化 プログラムの 提 供 などアクセス 管 理 者 の 需 要 に 応 じた 情 報 セキュリティサービ スの 提 供 がなされることが 必 要 です そのための 取 組 として アクセス 制 御 機 能 の 高 度 化 に 係 る 事 業 を 行 っているセキ ュリティ 事 業 者 等 が 自 発 的 に 団 体 を 組 織 し 情 報 セキュリティの 向 上 のための 活 動 を 行 っていることから 平 成 24 年 の 改 正 により 国 による 新 たな 援 助 として 当 該 団 体 に 対 し 国 家 公 安 委 員 会 総 務 大 臣 及 び 経 済 産 業 大 臣 が 必 要 な 情 報 の 提 供 その 他 の 援 助 を 行 う 規 定 が 新 設 されました これにより アクセス 管 理 者 による 防 御 措 置 向 上 の 取 組 を 促 されることが 期 待 されます 必 要 な 情 報 の 提 供 その 他 の 援 助 とは 具 体 的 には 国 家 公 安 委 員 会 が 不 正 アクセス 行 為 の 具 体 的 手 口 に 関 する 最 新 の 情 報 を 提 供 すること 総 務 大 臣 が 総 務 省 及 び 独 立 行 政 法 人 情 報 通 信 研 究 機 構 によるアクセス 制 御 機 能 の 高 度 化 に 資 する 研 究 開 発 の 成 果 等 の 情 報 を 提 供 すること 経 済 産 業 大 臣 が 独 立 行 政 法 人 情 報 処 理 推 進 機 構 を 通 じて 不 正 アクセス 行 為 に 関 する 注 意 喚 起 を 行 うことやガイドライン 策 定 等 により 対 策 情 報 を 提 供 すること 等 が 考 えられます 援 助 先 の 団 体 としては 日 本 セキュリティオペレーション 事 業 者 協 議 会 (ISOG -J) 及 びフィッシング 対 策 協 議 会 を 想 定 しています( 平 成 24 年 4 月 現 在 ) ただし 当 然 これらの 団 体 に 限 られるものではなく 第 10 条 第 2 項 に 規 定 する 要 件 を 満 たす 団 体 には 情 報 提 供 を 行 うことになります 団 体 の 法 人 格 の 有 無 は 問 いま せんが 本 項 の 援 助 の 対 象 となるのは 事 業 者 が 集 まって 組 織 した 団 体 であって 個 々の 企 業 や 個 人 は 援 助 の 対 象 とはなりません( 第 2 項 ) また 国 はこれらのほかに 不 正 アクセス 行 為 からの 防 御 に 関 する 啓 発 及 び 知 識 の 普 及 に 努 めなければならないこととしています( 第 3 項 )