2. 行 政 代 執 行 による 空 き 家 除 却 の 事 務 フロー 図 苦 情 調 査 指 導 等 代 執 行 苦 情 の 申 し 出 法 条 例 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 現 場 調 査 ( 外 観 等 の 初 動 調 査 ) 空 家 等 対 策 特 措 法



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Ⅲ 行 政 代 執 行 による 除 却 の 事 務 手 続 き 1. 概 要 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 に 基 づく 行 政 代 執 行 による 除 却 の 事 例 は 全 国 ではまだ 例 が 少 なく 膨 大 な 事 務 量 と 専 門 知 識 を 必 要 とする 割 には 具 体 的 な 事 務 手 続 きを 示 した 知 見 が 少 ない のが 現 状 である こうした 中 代 執 行 による 除 却 に 関 して これまでは 行 政 代 執 行 法 第 2 条 の 要 件 ( 著 しく 公 益 に 反 すること)を 充 足 する 必 要 があり また 所 有 者 が 不 明 である 場 合 条 例 に 基 づく 対 応 ができなか ったが 平 成 27 年 5 月 26 日 に 完 全 施 行 された 空 家 等 対 策 の 推 進 に 関 する 特 別 措 置 法 により 今 後 は 除 却 の 命 令 に 従 わない 場 合 代 執 行 が 可 能 となり 要 件 が 法 で 明 確 化 された ( 法 第 14 条 9 項 ) また 所 有 者 が 不 明 である 場 合 についても 代 執 行 を 行 う 旨 をあらかじめ 公 告 することで 可 能 となっ た ( 法 第 14 条 10 項 ) ここでは 以 下 に 示 す 文 献 等 を 参 考 に 所 有 者 が 除 却 に 応 じない 場 合 の 行 政 代 執 行 による 除 却 の 事 務 手 続 きについて 市 町 の 参 考 となるよう 一 般 的 な 例 としてとりまとめた 内 容 としては 行 政 代 執 行 による 事 務 フロー 図 を 前 段 で 示 し それに 伴 う 具 体 的 な 措 置 について 後 段 で 説 明 する 構 成 とし ている また 動 産 については 行 政 代 執 行 法 の 際 の 動 産 の 管 理 方 法 に 関 する 規 定 がないため 慎 重 に 取 り 扱 わざるを 得 ない 状 況 にあり 本 マニュアルでも 参 考 例 として 取 り 扱 いを 記 載 している 実 際 には 代 執 行 による 除 却 に 所 有 者 が 同 意 しているかどうかなど 相 手 方 の 状 況 によって 対 応 が 大 きく 異 なるほか 土 地 と 建 物 で 所 有 者 が 違 う 場 合 や 所 有 者 が 不 明 な 場 合 等 全 てがケースバイ ケースで 個 々の 判 断 が 必 要 となってくる 本 マニュアルでは 所 有 者 が 特 定 されている 特 定 空 家 等 の 除 却 を 対 象 としており 所 有 者 が 不 明 な 場 合 については 課 題 提 示 を 行 っている なお 法 と 条 例 で 重 複 している 部 分 について 事 務 フロー 図 で 重 なっている 項 目 を 記 載 したが 条 例 の 取 り 扱 いについては 以 下 のように 国 の 見 解 が 示 されている 同 種 の 措 置 を 規 定 した 法 律 の 部 分 が 全 国 一 律 に 同 一 内 容 の 規 制 をする 趣 旨 の 場 合 は 当 該 条 例 の 措 置 は 無 効 同 種 の 措 置 を 規 定 した 空 家 法 の 部 分 がナショナルミニマムを 定 めたものにすぎず 地 方 の 実 情 に 応 じて 別 段 の 規 制 を 施 すことを 容 認 する 趣 旨 である 場 合 は 当 該 条 例 の 規 定 は 有 効 < 引 用 参 照 文 献 > 岡 山 市 違 法 建 築 物 除 却 事 例 から 学 ぶ 行 政 代 執 行 の 実 務 [ 平 成 14 年 5 月 岡 山 市 行 政 代 執 行 研 究 会 ] < 法 条 例 の 標 記 方 法 > 空 家 等 対 策 の 推 進 に 関 する 特 別 措 置 法 について 空 家 等 対 策 特 措 法 または 法 と 標 記 し ている 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 について 条 例 と 標 記 している Ⅲ-1

2. 行 政 代 執 行 による 空 き 家 除 却 の 事 務 フロー 図 苦 情 調 査 指 導 等 代 執 行 苦 情 の 申 し 出 法 条 例 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 現 場 調 査 ( 外 観 等 の 初 動 調 査 ) 空 家 等 対 策 特 措 法 第 9 条 1 項 ( 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 ) 所 有 者 の 把 握 空 家 等 対 策 特 措 法 第 9 条 1 項 ( 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 ) 立 入 調 査 ( 特 定 空 家 等 の 判 断 等 ) 空 き 家 等 審 議 会 の 設 置 動 産 調 査 空 家 等 対 策 特 措 法 第 9 条 2 項 協 議 会 の 設 置 ( 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 ) 危 険 度 判 定 の 実 施 特 定 空 家 等 に 該 当 するとの 判 断 助 言 指 導 空 家 等 対 策 特 措 法 第 14 条 1 項 ( 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 ) 勧 告 代 執 行 の 検 討 引 き 取 り 催 促 空 家 等 対 策 特 措 法 第 14 条 2 項 ( 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 ) 等 標 識 の 設 置 及 びその 旨 を 公 示 に 関 係 者 への 説 明 空 家 等 対 策 特 措 法 第 14 条 11,12 項 氏 名 等 の 公 表 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 命 令 に 従 わない 場 合 代 執 行 可 能 空 家 等 対 策 特 措 法 第 14 条 9 項 戒 告 書 による 通 知 解 体 費 の 予 算 措 置 解 体 設 計 工 事 発 注 方 法 の 検 討 動 産 の 処 分 通 知 行 政 代 執 行 法 第 3 条 1 項 代 執 行 令 書 による 通 知 解 体 設 計 の 実 施 動 産 の 処 分 方 法 の 検 討 行 政 代 執 行 法 第 3 条 2 項 解 体 工 事 の 発 注 契 約 代 執 行 の 実 施 解 体 工 事 の 実 施 動 産 の 差 押 え 動 産 の 処 分 代 執 行 に 要 した 費 用 の 徴 収 代 執 行 に 要 した 費 用 の 確 定 処 分 保 管 費 用 の 請 求 行 政 代 執 行 法 第 5 条 納 付 命 令 督 促 財 産 調 査 差 押 の 実 行 差 押 不 動 産 の 鑑 定 評 価 差 押 不 動 産 の 公 売 売 却 決 定 配 当 条 例 に 法 と 同 種 の 措 置 の 規 定 がある 場 合 ( 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 ) と 標 記 している 空 家 等 : 法 第 2 条 1 項 特 定 空 家 等 : 法 第 2 条 2 項 空 家 等 に 対 す る 措 置 代 執 行 による 建 物 除 却 に 係 る 事 務 手 続 き ( 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 ) 意 見 書 提 出 公 開 による 意 見 聴 取 の 機 会 組 織 的 な 代 執 行 の 意 思 決 定 空 家 等 対 策 特 措 法 第 14 条 4~8,13 項 庁 内 組 織 体 制 の 整 備 関 係 機 関 との 連 携 命 令 空 家 等 対 策 特 措 法 第 14 条 3 項 特 定 空 家 対 す る 措 置 動 産 の 処 分 に 係 る 事 務 手 続 き Ⅲ-2

3. 行 政 代 執 行 による 空 き 家 除 却 の 事 務 手 続 き (1) 行 政 代 執 行 による 建 物 除 却 に 係 る 事 務 手 続 き 空 き 家 等 審 議 会 の 設 置 ( 条 例 による) 管 理 不 全 な 状 態 となった 空 き 家 等 に 対 する 措 置 について 審 査 調 査 等 を 行 うため 第 三 者 による 空 き 家 等 審 議 会 を 設 置 し 客 観 性 を 担 保 する 審 議 会 の 構 成 員 としては 建 築 士 等 の 建 築 の 専 門 家 及 び 弁 護 士 等 の 法 律 の 専 門 家 を 含 める また 法 律 の 専 門 家 には 顧 問 弁 護 士 として 以 後 の 様 々な 法 律 相 談 の 対 応 に あたってもらう 協 議 会 の 設 置 ( 法 7 条 1 項 による) 法 成 立 により 市 町 に 協 議 会 を 設 置 できることとなり これが 空 き 家 等 審 議 会 に 代 わ ることが 考 えられる 法 7 条 1 項 市 町 村 は 空 家 等 対 策 計 画 の 作 成 並 びに 実 施 に 関 する 協 議 を 行 うための 協 議 会 を 組 織 することができる 法 7 条 2 項 協 議 会 は 市 町 村 長 のほか 地 域 住 民 市 町 村 の 議 会 の 議 員 法 務 不 動 産 建 築 福 祉 文 化 等 に 関 する 学 識 経 験 者 その 他 の 市 町 村 長 が 必 要 と 認 める 者 をも って 構 成 する 法 6 条 2 項 空 家 等 対 策 計 画 においては 次 に 掲 げる 事 項 を 定 めるものとする 一 空 家 等 に 関 する 対 策 の 対 象 とする 地 区 及 び 対 象 とする 空 家 等 の 種 類 その 他 の 空 家 等 に 関 する 対 策 に 関 する 基 本 的 な 方 針 二 計 画 期 間 三 空 家 等 の 調 査 に 関 する 事 項 四 所 有 者 等 による 空 家 等 の 適 切 な 管 理 の 促 進 に 関 する 事 項 五 空 家 等 及 び 除 却 した 空 家 等 に 係 る 跡 地 ( 以 下 空 家 等 の 跡 地 という )の 活 用 の 促 進 に 関 する 事 項 六 特 定 空 家 等 に 対 する 措 置 ( 第 14 条 第 1 項 の 規 定 による 助 言 若 しくは 指 導 同 条 第 2 項 の 規 定 による 勧 告 同 条 第 3 項 の 規 定 による 命 令 又 は 同 条 第 9 項 若 しくは 第 10 項 の 規 定 に よる 代 執 行 をいう 以 下 同 じ)その 他 の 特 定 空 家 等 への 対 処 に 関 する 事 項 七 住 民 等 からの 空 家 等 に 関 する 相 談 への 対 応 に 関 する 事 項 八 空 家 等 に 関 する 対 策 の 実 施 体 制 に 関 する 事 項 九 その 他 空 家 等 に 関 する 対 策 の 実 施 に 関 し 必 要 な 事 項 Ⅲ-3

危 険 度 判 定 の 実 施 危 険 度 判 定 は 本 マニュアルを 参 考 とし 判 定 は 点 数 制 とすることで 公 平 性 説 明 性 を 確 保 する 危 険 度 判 定 表 の 作 成 にあたっては 建 築 士 の 資 格 を 有 する2 名 以 上 での 対 応 が 望 ましい 判 定 結 果 は 客 観 性 妥 当 性 を 確 保 するため 法 に 基 づく 協 議 会 や 空 き 家 等 審 議 会 で 専 門 家 等 に 意 見 聴 取 を 行 うことが 望 ましい また 危 険 度 判 定 を 行 う 場 合 敷 地 に 立 ち 入 って 調 査 を 行 う 必 要 が 考 えられる 法 9 条 2 項 第 十 四 条 第 一 項 から 第 三 項 までの 規 定 の 施 行 に 必 要 な 限 度 において 当 該 職 員 又 はその 委 任 した 者 に 空 家 等 と 認 められる 場 所 に 立 ち 入 って 調 査 をさせることが できる 法 9 条 3 項 立 入 調 査 の5 日 前 までに 当 該 空 家 の 所 有 者 等 にその 旨 を 通 知 する ただし 当 該 所 有 者 等 に 対 し 通 知 することが 困 難 であるときは この 限 りでない 法 9 条 4 項 立 入 調 査 をする 職 員 は その 身 分 を 示 す 証 明 書 を 携 帯 し 関 係 者 の 請 求 に 応 じて 提 示 する 立 入 調 査 については 国 が 示 すガイドラインも 参 考 に 調 査 を 行 う 調 査 結 果 から 建 築 物 の 各 階 平 面 図 立 面 図 等 を 作 成 し 解 体 設 計 に 生 かしていく 代 執 行 の 検 討 動 産 の 取 り 扱 いについて 検 討 する 動 産 を 保 管 する 場 合 保 管 場 所 について 検 討 する 差 押 えの 対 象 にできる 財 産 の 調 査 鑑 定 評 価 公 売 等 の 検 討 を 行 う 解 体 工 事 で 基 礎 を 残 すかどうか 跡 地 をどうするか 検 討 する 行 政 代 執 行 を 検 討 する 上 でのその 他 の 留 意 点 を 以 下 に 示 す 財 政 的 な 理 由 等 により 特 定 空 家 等 を 全 て 行 政 代 執 行 で 除 却 することは 難 しく 何 故 その 物 件 を 除 却 対 象 とするのか 理 由 を 整 理 する 代 執 行 に 要 する 費 用 の 回 収 見 込 みについて 説 明 できるようにする 所 有 者 等 から 損 害 賠 償 請 求 の 訴 訟 を 提 起 される 可 能 性 がある 特 定 空 家 等 の 倒 壊 等 により 第 三 者 が 損 害 を 受 けた 場 合 行 政 庁 が 著 しく 公 益 に 反 する 危 険 な 状 態 を 把 握 していたにも 関 わらず 法 条 例 に 基 づく 権 限 ( 代 執 行 ) を 行 使 しなかったとして 国 家 賠 償 法 による 賠 償 責 任 を 問 われる 可 能 性 がある 全 国 的 には 代 執 行 の 除 却 事 例 は 少 なく 報 道 機 関 の 注 目 を 集 めたり 視 察 等 の 対 応 が 予 想 される 代 執 行 に 要 する 費 用 ついては 回 収 の 見 込 みが 立 たないことがほとんどであり 特 に 所 有 者 が 不 明 である 場 合 は 回 収 できないことが 公 然 となっている 回 収 見 込 みのない 案 件 に 税 金 を 投 入 し 代 執 行 することに 必 ずしも 住 民 全 員 が 賛 同 するとは 限 らず 後 に 住 民 監 査 請 求 住 民 訴 訟 の 対 象 となる 可 能 性 もある 条 例 では 民 事 による 事 態 の 解 決 を 図 ることを 妨 げるものではない との 記 載 があり 近 隣 住 民 地 元 自 治 会 が 努 力 しても 手 に 負 えず やむを 得 ず 行 政 が 介 入 するものである ことなど 理 由 を 整 理 し 説 明 責 任 を 果 たしていく 必 要 がある Ⅲ-4

行 政 代 執 行 法 第 2 条 の 充 足 性 法 成 立 以 前 において 行 政 代 執 行 を 行 うには 行 政 代 執 行 法 第 2 条 における 以 下 の3つの 要 件 を 充 足 する 必 要 があった 1 義 務 が 履 行 されないこと 2 他 の 手 段 によって 義 務 の 履 行 を 確 保 することが 困 難 であること 3 義 務 の 不 履 行 を 放 置 することが 著 しく 公 益 に 反 すること 公 益 とは 条 例 で 記 載 された 目 的 によって 決 まり その 目 的 に 対 し 命 令 が 履 行 さ れないことで 不 利 益 が 生 じるということが 基 本 となる これまでは3の 公 益 判 断 が 難 しいところであったが 法 第 2 条 2 項 の 特 定 空 家 等 の 定 義 より 特 定 空 家 等 を 放 置 することが 著 しく 公 益 に 反 すると 解 され 法 第 14 条 9 項 にお いて 命 令 に 従 わない 場 合 は 行 政 代 執 行 を 行 うことが 可 能 となった 組 織 的 な 代 執 行 の 意 思 決 定 過 去 の 指 導 勧 告 命 令 等 に 対 する 所 有 者 等 の 対 応 状 況 特 定 空 家 等 を 放 置 する 危 険 性 と 解 体 費 用 とのバランス 費 用 回 収 の 見 込 みと 税 金 投 入 に 対 する 説 明 性 等 を 踏 まえ 総 合 的 に 判 断 し 代 執 行 へ 向 けて 準 備 を 進 めることについて 首 長 を 中 心 とした 庁 内 の 組 織 的 な 意 思 決 定 を 行 う 庁 内 組 織 体 制 の 整 備 代 執 行 に 向 けて 全 庁 的 な 部 局 連 携 により 取 り 組 むため 庁 内 対 策 委 員 会 を 設 置 する また 必 要 に 応 じて 部 会 ワーキンググループを 設 置 する 具 体 的 な 検 討 内 容 を 以 下 に 例 示 する 代 執 行 計 画 の 作 成 ( 執 行 責 任 者 の 選 定 組 織 体 制 と 役 割 分 担 連 絡 体 制 スケジ ュール 等 ) 予 算 措 置 契 約 方 法 設 計 工 事 の 方 法 動 産 調 査 議 会 報 道 機 関 対 策 代 執 行 費 用 の 徴 収 等 の 内 容 方 針 等 の 検 討 連 携 部 局 を 以 下 に 例 示 する 防 災 部 局 : 空 き 家 条 例 行 政 代 執 行 全 般 財 政 部 局 : 解 体 費 の 予 算 措 置 総 務 部 局 : 議 会 報 道 機 関 建 設 部 局 : 解 体 設 計 工 事 衛 生 部 局 : 廃 棄 物 税 務 部 局 : 代 執 行 費 用 の 徴 収 法 務 部 局 : 条 例 情 報 管 理 の 法 令 チェック 等 Ⅲ-5

関 係 機 関 との 連 携 関 係 機 関 との 連 携 を 図 るため 必 要 に 応 じて 関 係 機 関 連 絡 調 整 会 議 を 設 置 する 連 携 機 関 を 以 下 に 例 示 する 消 防 ( 防 災 ) 警 察 ( 防 犯 ) 保 健 所 ( 衛 生 ) 道 路 水 道 下 水 電 気 ガス 電 話 等 の 施 設 管 理 者 関 係 者 への 説 明 代 執 行 に 係 る 説 明 を 必 要 とする 関 係 者 には 地 元 関 係 者 議 会 報 道 機 関 国 県 関 係 機 関 除 却 対 象 建 築 物 等 に 抵 当 権 を 持 つ 金 融 機 関 等 が 考 えられる どの 段 階 から 説 明 を 行 うかは 個 別 の 判 断 によるが 代 執 行 を 行 う 方 向 性 が 組 織 決 定 さ れた 段 階 から 説 明 を 検 討 する 説 明 の 時 期 について 以 下 に 例 示 する 代 執 行 を 行 うことを 組 織 決 定 後 条 例 による 氏 名 等 の 公 表 時 法 第 14 条 に 基 づく 命 令 時 代 執 行 令 書 による 通 知 時 解 体 工 事 着 手 時 ( 代 執 行 宣 言 時 ) 代 執 行 終 了 宣 言 時 解 体 の 予 算 措 置 代 執 行 のスケジュールに 併 せて 解 体 費 に 関 する 予 算 措 置 を 行 う 必 要 に 応 じて 予 備 費 の 充 当 他 の 事 業 費 からの 流 用 について 検 討 する 解 体 設 計 工 事 発 注 方 法 の 検 討 防 災 部 局 から 建 設 部 局 に 対 して 執 行 依 頼 ( 契 約 事 務 設 計 書 作 成 工 事 監 督 )を 行 う 解 体 設 計 については 委 託 の 有 無 工 事 発 注 の 方 法 ( 入 札 または 見 積 り 合 わせ 等 )につ いて 検 討 する 代 執 行 令 書 に 記 載 する 代 執 行 費 用 の 概 算 による 見 積 額 については 解 体 設 計 における 金 額 を 根 拠 とする 為 日 程 を 調 整 する Ⅲ-6

解 体 設 計 の 実 施 解 体 設 計 を 委 託 する 場 合 委 託 仕 様 書 を 作 成 の 上 設 計 金 額 工 期 を 設 定 し 執 行 伺 の 決 裁 発 注 契 約 を 行 う 委 託 仕 様 書 に 記 載 する 設 計 の 成 果 物 として 図 面 設 計 書 以 外 に 動 産 調 査 仮 設 計 画 書 解 体 工 事 の 工 程 表 等 が 考 えられる 設 計 を 委 託 した 場 合 は 契 約 履 行 確 認 の 完 了 検 査 を 受 ける 立 入 調 査 時 の 情 報 をもとに 図 面 を 作 成 解 体 業 者 に 見 積 依 頼 設 計 書 を 作 成 する 基 礎 の 撤 去 の 有 無 を 検 討 する また 後 々の 雑 草 等 の 問 題 もあり 跡 地 をどのように するのか 検 討 する 想 定 される 考 え 方 を 以 下 に 例 示 する 危 険 回 避 までが 目 的 として 基 礎 を 残 し 上 物 だけを 解 体 撤 去 する 費 用 回 収 の 見 込 みがなく 基 礎 解 体 までは 行 う 必 要 がないとして 上 物 だけを 解 体 撤 去 する 子 供 等 が 入 って 危 険 になるので 基 礎 も 撤 去 する 土 地 を 差 押 え 公 売 するので 基 礎 を 撤 去 し 砂 利 敷 きとする 設 備 引 込 の 処 理 方 法 を 検 討 する 解 体 工 事 の 発 注 契 約 代 執 行 令 書 に 記 載 する 工 事 開 始 日 の 設 定 は 慎 重 に 行 い 密 接 に 関 係 する 発 注 契 約 事 務 との 日 程 調 整 を 十 分 に 行 う 執 行 伺 の 決 裁 発 注 契 約 を 行 う 解 体 工 事 の 実 施 解 体 工 事 着 手 前 に 地 元 関 係 者 等 に 対 して 工 事 概 要 工 程 表 等 を 説 明 する 必 要 に 応 じて 解 体 前 後 の 近 隣 家 屋 調 査 を 実 施 する 解 体 工 事 前 に 各 種 届 出 を 行 う ( 建 築 基 準 法 : 除 却 届 建 設 工 事 に 係 る 資 源 の 再 資 源 化 等 に 関 する 法 律 : 第 11 号 による 通 知 書 ) 解 体 工 事 着 手 前 に 代 執 行 宣 言 文 執 行 責 任 者 の 職 氏 名 の 読 み 上 げを 行 う 代 執 行 宣 言 後 より 行 政 庁 の 管 理 下 に 置 かれるため 代 執 行 初 日 に 除 却 対 象 建 築 物 及 び その 敷 地 を 特 定 し 保 全 するための 仮 囲 いを 設 置 する 代 執 行 期 間 中 ( 仮 囲 いの 設 置 から 建 築 物 解 体 撤 去 完 了 まで)の 現 場 保 全 管 理 及 び 一 般 車 両 の 通 行 の 安 全 確 保 のために 請 負 者 において 期 間 中 警 備 員 を 配 置 する 動 産 を 保 管 する 場 合 動 産 の 搬 出 リストの 作 成 動 産 の 搬 出 搬 出 動 産 の 運 搬 及 び 保 管 を 行 う 騒 音 等 で 周 辺 の 住 民 から 苦 情 等 があった 時 は 執 行 責 任 者 に 報 告 の 上 迅 速 かつ 的 確 に 対 応 する 代 執 行 期 間 中 の 全 容 がわかるように 適 宜 写 真 動 画 撮 影 を 行 い 整 理 する 除 却 作 業 の 経 過 を 記 録 した 日 報 を 作 成 し 適 宜 報 告 書 を 作 成 の 上 首 長 に 報 告 する 報 道 機 関 の 現 地 取 材 については 執 行 責 任 者 の 対 応 を 基 本 とする 報 道 機 関 には 事 前 に 以 下 の 注 意 点 を 説 明 する 社 名 入 りの 腕 章 をする 等 身 分 を 明 確 にする Ⅲ-7

代 執 行 区 域 内 には 立 ち 入 らない 撮 影 等 のために 隣 接 する 民 有 地 に 立 ち 入 らない 路 上 駐 車 をしない 駐 車 車 両 に 関 係 車 両 駐 車 証 を 明 示 する ( 必 要 に 応 じて 仮 駐 車 場 を 用 意 する ) 代 執 行 の 妨 げとなるような 行 為 をしない その 他 執 行 責 任 者 の 指 示 に 従 う 建 築 物 の 解 体 にあたり その 敷 地 内 の 電 気 水 道 を 使 用 する 場 合 行 政 庁 ( 解 体 業 者 ) が 使 用 料 金 を 支 払 い 代 執 行 に 要 した 費 用 に 含 める 解 体 後 の 措 置 として 敷 地 周 囲 は 木 杭 ロープ 等 を 設 置 し 関 係 者 以 外 立 入 禁 止 の 看 板 を 設 置 する 解 体 後 は 契 約 履 行 確 認 の 完 了 検 査 を 受 ける すべての 作 業 が 完 了 した 後 代 執 行 終 了 宣 言 を 行 う Ⅲ-8

代 執 行 に 要 した 費 用 の 確 定 行 政 代 執 行 法 第 5 条 では 代 執 行 に 要 した 費 用 の 徴 収 については 実 際 に 要 した 費 用 の 額 及 びその 納 期 日 を 定 め 義 務 者 に 対 して 文 書 をもってその 納 付 を 命 じなければな らない と 同 法 第 6 条 第 1 項 では 代 執 行 に 要 した 費 用 は 国 税 滞 納 処 分 の 例 により これを 徴 収 することができる と 定 められている 代 執 行 に 要 した 費 用 ( 公 法 上 の 債 権 )として 徴 収 することができる 費 用 の 範 囲 は 代 執 行 終 了 宣 言 を 行 った 日 以 前 に 発 生 したものがその 範 疇 となる 建 築 物 解 体 工 事 費 用 と 動 産 に 係 る 費 用 の 法 的 性 格 等 の 関 係 ( 代 執 行 終 了 後 も 動 産 を 保 管 するケース) 費 用 の 法 的 性 格 徴 収 の 方 法 民 事 保 全 民 事 執 行 手 続 利 用 の 可 否 建 築 物 解 体 工 事 費 用 代 執 行 に 直 接 要 した 費 用 国 税 滞 納 処 分 の 例 により 徴 収 不 可 搬 出 費 用 代 執 行 に 付 随 した 費 用 同 上 同 上 動 搬 入 費 用 同 上 同 上 同 上 産 保 管 費 用 代 執 行 終 了 前 同 上 同 上 同 上 代 執 行 終 了 後 民 法 上 の 事 務 管 理 費 用 民 事 上 の 手 続 と 同 様 可 出 典 : 岡 山 市 行 政 代 執 行 研 究 会 岡 山 市 違 法 建 築 物 除 却 事 例 から 学 ぶ 行 政 代 執 行 の 実 務 P87 代 執 行 に 要 した 費 用 の 徴 収 手 続 に 着 手 するためには 納 付 命 令 の 対 象 となる 費 用 の 範 囲 及 びその 額 を 確 定 する 必 要 がある 行 政 代 執 行 法 第 5 条 では その 費 用 の 範 囲 は 特 定 されていないので 代 執 行 関 連 事 業 費 の 総 計 から 請 求 する 費 用 の 選 択 を 行 う 解 体 設 計 委 託 費 近 隣 家 屋 調 査 委 託 費 解 体 工 事 費 搬 出 動 産 保 管 費 用 ( 時 間 外 手 当 等 の 人 件 費 顧 問 弁 護 士 の 日 当 の 類 の 間 接 経 費 にあたるものを 除 く ) 身 分 証 明 書 の 交 付 国 税 滞 納 処 分 の 例 により 徴 収 を 行 うこと( 強 制 徴 収 を 行 うこと)になるため 国 税 徴 収 法 第 147 条 に 規 定 する 身 分 証 明 書 を 関 係 職 員 に 交 付 する 納 付 命 令 行 政 代 執 行 費 用 納 付 命 令 書 及 び 納 付 書 を 送 達 する 送 達 手 段 は 配 達 証 明 付 き 内 容 証 明 郵 便 配 達 証 明 郵 便 差 置 等 による Ⅲ-9

督 促 納 付 命 令 に 従 わない 場 合 督 促 を 送 達 する 財 産 調 査 督 促 の 指 定 納 付 期 限 を 過 ぎた 場 合 差 押 えのための 財 産 調 査 を 行 う 財 産 調 査 の 方 法 として 不 動 産 については 市 の 固 定 資 産 税 台 帳 より 所 有 する 不 動 産 を 抽 出 し 債 権 である 預 金 債 権 について 金 融 機 関 に 調 査 依 頼 をかける 代 執 行 に 要 し た 費 用 の 徴 収 金 に 優 先 する 被 担 保 債 権 の 現 在 額 について 調 査 を 行 う 差 押 の 実 行 公 売 を 行 う 場 合 滞 納 処 分 費 への 充 当 及 び 先 順 位 債 権 者 への 配 当 後 さらに 代 執 行 に 要 した 費 用 徴 収 金 への 充 当 が 見 込 める 物 件 を 差 押 対 象 とする 地 方 税 である 固 定 資 産 税 に 滞 納 があれば 公 課 である 代 執 行 に 要 した 費 用 徴 収 金 に 優 先 する 金 融 機 関 に 対 する 預 金 があっても 差 押 えと 同 時 に 金 融 機 関 による 本 人 に 対 する 貸 付 金 債 権 との 相 殺 がなされる 不 動 産 については 不 動 産 差 押 嘱 託 登 記 の 申 請 を 行 い 登 記 済 証 を 受 領 する 不 動 産 については 差 押 書 を 債 権 動 産 については 差 押 調 書 の 謄 本 を 所 有 者 等 に 送 達 する 差 押 不 動 産 の 鑑 定 評 価 公 売 価 格 を 決 定 するため 差 押 手 続 後 差 押 不 動 産 の 鑑 定 評 価 の 委 託 手 続 を 行 う 鑑 定 事 務 所 より 差 押 不 動 産 の 鑑 定 評 価 書 ( 評 価 価 格 )が 提 出 される 公 売 見 積 価 格 の 算 定 決 定 を 行 い 公 売 期 日 を 決 定 する 差 押 不 動 産 の 公 売 公 売 公 告 を 行 い 公 売 通 知 書 を 所 有 者 等 に 送 達 する 公 告 と 同 時 に 公 売 通 知 書 兼 債 権 現 在 額 申 立 催 告 書 を 公 売 不 動 産 上 の 担 保 権 者 に 送 達 する 入 札 に 先 立 ち 入 札 参 加 者 は 国 税 徴 収 法 の 規 定 による 公 売 保 証 金 を 納 付 する 受 付 時 に 現 金 又 は 小 切 手 による 公 売 保 証 金 の 納 入 に 対 して 領 収 書 を 交 付 する 納 入 された 公 売 保 証 金 は 入 札 が 終 了 するまで 会 場 内 で 保 管 し 買 受 申 込 者 以 外 の 者 に 対 して 交 付 し た 領 収 書 及 び 公 売 保 証 金 返 還 請 求 書 兼 領 収 ( 受 領 ) 書 と 引 換 えに 返 還 する 入 札 の 執 行 は 物 件 ごとに 概 要 説 明 を 行 い 入 札 開 札 入 札 価 格 の 読 み 上 げを 経 て 最 高 価 額 申 込 者 の 決 定 を 行 う 入 札 終 了 後 不 動 産 公 売 最 高 価 申 込 者 等 決 定 の 公 告 を 行 い 同 通 知 書 を 買 受 申 込 者 及 び 公 売 不 動 産 上 の 担 保 権 者 に 送 達 する Ⅲ-10

売 却 決 定 配 当 買 受 代 金 納 入 通 知 書 を 買 受 人 に 交 付 する 買 受 代 金 納 入 通 知 書 による 買 受 代 金 の 納 入 を 確 認 し 売 却 決 定 通 知 書 を 買 受 人 に 交 付 する 換 価 財 産 が 不 動 産 の 場 合 は 買 受 人 の 換 価 財 産 の 取 得 に 伴 う 権 利 移 転 登 記 を 行 う また 国 税 徴 収 法 上 買 受 人 がその 権 利 を 取 得 したときには 不 動 産 上 の 担 保 権 は 消 滅 することになっており その 抹 消 登 記 を 行 う 配 当 計 算 書 謄 本 ( 国 税 徴 収 法 第 131 条 )を 公 売 不 動 産 上 の 担 保 権 者 に 送 達 した 公 売 通 知 書 兼 債 権 現 在 額 申 立 催 告 書 に 対 して 申 立 てがなされた 債 権 現 在 額 に 基 づき 作 成 す る 配 当 の 第 1 順 位 は 直 接 の 滞 納 処 分 費 である 委 託 した 不 動 産 鑑 定 評 価 料 があてられ る 配 当 計 算 書 謄 本 を 登 記 嘱 託 書 への 添 付 と 同 時 に 買 受 人 及 び 換 価 不 動 産 上 の 担 保 権 者 にも 送 達 する 権 利 移 転 等 の 登 記 の 完 了 後 登 記 済 証 を 買 受 人 に 交 付 する 代 執 行 に 要 した 費 用 徴 収 金 に 優 先 する 地 方 税 債 権 への 配 当 並 びに 滞 納 処 分 費 及 び 代 執 行 に 要 した 費 用 徴 収 金 への 充 当 処 理 を 行 い 換 価 配 当 手 続 が 終 了 する 公 売 ( 競 売 )は その 売 却 決 定 により 滞 納 者 と 買 受 人 との 間 に 売 買 契 約 が 成 立 した 効 果 が 生 ずることになり その 後 の 引 渡 手 続 は 当 事 者 間 の 責 任 において 行 う 滞 納 者 や 占 有 者 が 任 意 にその 引 渡 に 応 じない 場 合 民 事 上 の 競 売 物 件 では 簡 易 な 引 渡 命 令 の 申 立 手 続 が 用 意 されており それにより 強 制 執 行 を 行 うこともできるが 公 売 の 場 合 は 明 渡 請 求 訴 訟 の 提 起 から 始 めなければならない Ⅲ-11

(2) 動 産 の 処 分 に 係 る 事 務 手 続 き 概 要 動 産 に 関 する 法 行 政 代 執 行 法 の 位 置 づけはなく その 取 り 扱 いは 明 確 にはなってい ない 動 産 の 種 類 状 態 については 物 件 によって 様 々なケースが 考 えられ 一 律 な 取 り 扱 いを 定 めることが 難 しいことから 一 般 的 に 想 定 される 動 産 の 取 り 扱 いを 示 し 後 日 新 たな 知 見 が 出 てきた 場 合 はそれを 取 り 入 れることとする 具 体 的 な 動 産 の 取 り 扱 いに 関 する 所 有 者 等 への 対 応 等 については 法 に 基 づく 協 議 会 や 空 き 家 等 審 議 会 で 専 門 家 に 意 見 聴 取 を 行 うことが 考 えられる 動 産 調 査 立 入 調 査 の 結 果 特 定 空 家 等 に 動 産 がある 場 合 リスト 化 を 行 う 引 き 取 りの 催 促 所 有 者 等 に 対 して 引 き 取 りの 催 促 を 口 頭 あるいは 文 書 ( 動 産 引 取 催 告 書 )により 行 っていく 所 有 者 等 と 調 整 が 可 能 であれば 引 き 取 る 動 産 の 範 囲 時 期 等 の 打 合 せを 行 う 動 産 の 処 分 通 知 再 三 の 引 き 取 りの 催 促 に 応 じない 場 合 は 動 産 の 処 分 通 知 書 を 所 有 者 等 に 送 達 する これらの 手 続 きは 特 定 空 家 等 に 対 する 助 言 指 導 勧 告 命 令 等 に 並 行 して 行 う 動 産 の 処 分 方 法 の 検 討 動 産 の 処 分 は 法 の 位 置 づけがないため 換 価 できるものについては 代 執 行 による 除 却 費 用 の 回 収 を 名 目 にして 処 分 する 1 差 押 換 価 ( 公 売 )を 基 本 とし 成 立 しない 場 合 に2 任 意 売 却 を 検 討 する また 動 産 でゴミと 判 断 されるものは 建 築 物 解 体 時 に 廃 棄 するが 所 有 者 等 にとって 重 要 と 思 われる 動 産 ( 参 考 国 税 徴 収 法 第 75 条 民 事 執 行 法 第 131 条 差 押 禁 止 財 産 仏 具 日 記 勲 章 等 )は 保 管 し 返 却 を 試 みる 動 産 の 差 押 え 動 産 は 民 事 と 違 い 差 押 手 続 はないので 不 動 産 は 代 執 行 宣 言 後 行 政 庁 の 占 有 物 と なり 付 随 して 内 部 の 動 産 も 占 有 物 となる 動 産 の 行 政 庁 の 管 理 責 任 は 代 執 行 宣 言 後 から 発 生 する Ⅲ-12

動 産 の 処 分 動 産 の 処 分 方 法 の 検 討 で 記 載 した 方 法 により 動 産 を 処 分 する 1 差 押 換 価 については 見 積 りにより 動 産 の 市 場 性 を 確 認 し 公 売 公 告 を 行 う 公 告 に 併 せて 所 有 者 等 に 公 売 通 知 書 を 送 達 する 2 任 意 売 却 については 古 物 商 に 対 して 買 受 希 望 動 産 の 見 積 書 を 提 出 してもらい 最 高 価 の 見 積 価 格 を 提 示 した 者 に 売 却 する 処 分 保 管 費 用 の 請 求 動 産 の 保 管 及 び 廃 棄 に 要 した 費 用 の 請 求 書 を 所 有 者 等 に 送 達 する 代 執 行 に 要 した 費 用 ( 公 法 上 の 債 権 )として 徴 収 することのできる 範 囲 は 代 執 行 終 了 宣 言 を 行 った 日 以 前 に 発 生 したものとなる 代 執 行 終 了 宣 言 を 行 った 翌 日 から 動 産 の 保 管 廃 棄 を 行 った 場 合 その 費 用 は 民 法 上 の 事 務 管 理 に 要 した 費 用 であり 民 事 債 権 であることから 民 事 上 の 手 続 きにより 債 務 名 義 ( 執 行 力 のあること 及 びその 範 囲 を 示 した 公 文 書 )を 取 得 し さらに 強 制 執 行 の 申 立 てを 行 うことによってその 請 求 手 続 き を 進 める 必 要 がある 当 該 債 権 は 金 銭 債 権 であることから 債 務 名 義 を 取 得 するために 通 常 の 手 続 より 簡 易 な 手 続 として 支 払 督 促 の 申 立 てによることができる 支 払 督 促 は 通 常 訴 訟 とは 異 な り 債 権 者 の 申 立 書 だけで 審 理 され その 請 求 の 内 容 に 矛 盾 がなければ 裁 判 所 書 記 官 から 支 払 いを 命 ずる 支 払 督 促 が 債 務 者 に 送 達 される そして 法 定 期 間 内 に 債 務 者 が 異 議 を 申 立 てしなければ 債 権 者 からの 仮 執 行 宣 言 の 申 立 てを 経 て 最 終 的 にはそれが 確 定 し それを 債 務 名 義 として 強 制 執 行 の 手 続 きを 行 うことができる しかし 債 務 者 から 適 法 な 督 促 異 議 がなされると 民 事 訴 訟 法 第 395 条 の 規 定 により 支 払 督 促 申 立 ての 時 に 訴 えの 提 起 があったものとみなされ 通 常 訴 訟 ( 本 訴 )に 移 行 することになる また 支 払 督 促 の 申 立 てそのものは 議 決 事 項 である 地 方 自 治 法 第 96 条 第 1 項 第 12 号 の 訴 えの 提 起 には 該 当 しないが 支 払 督 促 の 申 立 て 後 債 務 者 からの 異 議 申 立 てにより 訴 え の 提 起 があったものとみなされる 場 合 には 議 会 の 議 決 が 必 要 とされている このため あらかじめ 訴 えの 提 起 について 議 会 の 議 決 を 経 ておき まず 簡 易 な 手 続 きである 支 払 督 促 を 申 し 立 てることが 望 ましい 動 産 の 取 り 扱 い 事 例 行 政 代 執 行 による 除 却 の 先 進 事 例 における 動 産 の 取 り 扱 いを 以 下 に 例 示 する 様 々な 廃 材 があったため 廃 材 の 撤 去 も 命 令 書 に 含 め 廃 材 を 含 めて 除 却 をかけ て 行 政 代 執 行 を 実 施 した 所 有 者 との 話 し 合 いが 可 能 であったため 解 体 前 に 動 産 の 搬 出 を 行 った 事 前 に 建 物 の 内 部 にまで 立 ち 入 りをせず 解 体 当 日 に 動 産 の 存 在 を 確 認 し ゴミ と 判 断 されるものは 廃 棄 し その 他 の 動 産 を 庁 舎 倉 庫 に 保 管 した 文 書 で 引 き 取 りを 催 促 したが 応 答 がないため 廃 棄 処 分 とした 行 政 代 執 行 による 解 体 後 動 産 の 一 部 を 所 有 者 に 引 き 渡 した Ⅲ-13

(3) 行 政 代 執 行 を 進 める 上 での 留 意 点 勧 告 命 令 戒 告 書 代 執 行 令 書 による 通 知 の 方 法 所 有 者 等 に 通 知 書 の 交 付 を 行 う 際 には 以 下 の 方 法 がある 直 接 本 人 に 交 付 する 本 人 不 在 あるいは 受 取 を 拒 否 された 場 合 郵 便 受 けに 投 函 ( 差 置 送 達 )する 差 置 送 達 ( 民 事 訴 訟 法 106 条 3 項 ) 名 宛 人 の 住 所 居 所 において 名 宛 人 が 正 当 な 理 由 なく 受 領 を 拒 否 するときに 通 常 送 達 すべき 場 所 に 書 類 を 差 し 置 く 配 達 証 明 付 き 内 容 証 明 郵 便 で 送 達 する 命 令 後 の 標 識 の 設 置 法 14 条 11,12 項 命 令 を 行 った 旨 を 公 示 した 標 識 を 空 き 家 敷 地 内 に 設 置 し その 旨 の 公 告 を 行 う 指 導 経 過 の 記 録 電 話 訪 問 文 書 等 の 助 言 指 導 の 記 録 について 訴 訟 になったときに 説 明 できるよ う 指 導 経 過 をまとめる 所 有 者 等 への 対 応 状 況 については その 経 過 を 文 書 にして 上 層 部 まで 報 告 を 行 う 当 該 報 告 文 書 は 抗 告 訴 訟 等 に 発 展 した 場 合 に 備 え 手 続 き 全 般 が 組 織 の 意 思 決 定 のもと になされていることを 立 証 する 書 証 として 用 いる 弁 明 の 機 会 の 付 与 弁 明 の 機 会 の 付 与 について 法 成 立 以 前 においては 行 政 手 続 法 により 以 下 のとおり となっていた また 県 内 市 町 においては 公 表 前 に 意 見 を 述 べる 機 会 を 与 えることを 規 定 している 条 例 が 多 い 建 築 物 の 除 却 命 令 等 の 措 置 命 令 は 特 定 の 者 を 名 宛 て 人 とした 不 利 益 処 分 にあたる 為 命 令 を 行 うにあたり 行 政 手 続 法 の 規 定 による 聴 聞 又 は 弁 明 の 機 会 の 付 与 のいずれかの 意 見 陳 述 手 続 を 取 る 必 要 がある 建 築 物 の 除 却 命 令 などの 作 為 義 務 を 課 する 処 分 等 は 行 政 手 続 法 第 13 条 第 1 項 第 1 号 イからロまでの 聴 聞 の 対 象 として 列 記 されている 不 利 益 処 分 にはあたらず 弁 明 の 機 会 の 付 与 で 足 りる 弁 明 の 機 会 の 付 与 よりも 慎 重 な 手 続 きを 必 要 とする 場 合 は 行 政 手 続 法 第 13 条 第 1 項 第 1 号 ニを 適 用 し 聴 聞 手 続 きを 行 うことも できる 法 成 立 後 の 取 り 扱 いは 法 14 条 13 項 法 14 条 3 項 の 命 令 については 行 政 手 続 法 第 三 章 (12 条 及 び14 条 を 除 く )の 規 定 は 適 用 しない により 行 政 手 続 法 第 三 章 不 利 益 処 分 の 規 定 によらず 法 14 条 4~8 項 による 事 務 処 理 となり 意 見 書 及 び 自 己 に 有 利 な 証 拠 を 提 出 する 機 会 の 付 与 または 請 求 があった 場 合 公 開 による 意 見 の 聴 取 を 行 うこととなった Ⅲ-14

代 執 行 令 書 による 通 知 代 執 行 費 用 の 概 算 による 見 積 額 については 設 計 変 更 も 想 定 して 安 全 側 の 金 額 設 定 を 行 う 代 執 行 令 書 では 代 執 行 終 了 日 を 平 成 年 月 日 ( 予 定 ) としているが 延 期 されることが 予 想 される 場 合 は 代 執 行 令 書 に ただし 終 了 期 限 を 延 長 すること がある 旨 記 入 する もし 延 長 をする 場 合 は 再 通 知 を 行 う 訴 訟 の 提 起 と 代 執 行 の 関 係 行 政 処 分 である 戒 告 等 には 公 定 力 があるため 裁 判 所 又 は 取 消 権 限 を 有 する 行 政 庁 が 取 り 消 さない 限 り 有 効 なものとして 取 り 扱 ってよい 戒 告 の 取 消 訴 訟 の 提 起 があっても 執 行 不 停 止 の 原 則 から 処 分 の 執 行 は 停 止 されない ただし 戒 告 の 取 消 訴 訟 と 同 時 に 執 行 停 止 の 申 立 てが 出 される 可 能 性 がある この 執 行 停 止 が 認 められると 訴 訟 の 結 論 が 出 るまで 行 政 庁 は 手 続 きを 進 めることができ なくなるものであり 行 政 事 件 訴 訟 法 第 25 条 において 執 行 されることによって 回 復 困 難 な 損 害 が 生 じる 恐 れがある 場 合 に 執 行 停 止 ができると 規 定 されている しかし 危 険 な 空 き 家 等 の 解 体 については 回 復 困 難 な 損 害 が 生 じる 恐 れがあるとは 考 えにくく 執 行 停 止 が 認 められる 可 能 性 は 少 ない 抵 当 権 の 設 定 等 と 代 執 行 の 関 係 建 築 物 に 権 利 保 全 の 仮 処 分 や 抵 当 権 の 設 定 等 がなされた 場 合 でも 代 執 行 の 実 施 その ものには 影 響 がない 建 築 物 に 私 法 上 の 権 利 保 全 のために 行 う 現 状 不 変 更 等 の 仮 処 分 や 抵 当 権 の 設 定 がな されたときであっても これらによって 代 執 行 の 実 行 が 妨 げられることはないと 解 され る 仮 に 代 執 行 により 建 築 物 に 対 して 私 法 上 の 権 利 を 有 していた 者 が 損 害 を 被 ることに なっても 行 政 庁 が 適 法 にそれを 行 っていれば 法 的 に 賠 償 義 務 を 負 うことはない た だし 権 利 の 侵 害 にあたる 以 上 適 法 に 行 っているという 前 提 のもと 少 なくとも 戒 告 時 には 抵 当 権 者 への 通 知 をすみやかに 行 うなど 慎 重 に 進 めていく 必 要 がある なお 過 失 なくして 抵 当 権 者 が 確 知 できない 場 合 当 該 抵 当 権 者 に 通 知 を 行 うことはできないが それはやむを 得 ないことと 考 えられる また 抵 当 権 が 付 いている 空 き 家 等 を 行 政 代 執 行 で 除 却 した 場 合 であっても 建 物 滅 失 登 記 は 可 能 である その 場 合 当 然 に 抵 当 権 は 抹 消 されることになる Ⅲ-15

所 有 者 が 不 明 である 場 合 の 課 題 法 第 14 条 10 項 第 三 項 の 規 定 により 必 要 な 措 置 を 命 じようとする 場 合 において 過 失 がなくてその 措 置 を 命 ぜられるべき 者 を 確 知 することができないとき( 過 失 がなくて 第 一 項 の 助 言 若 しくは 指 導 又 は 第 二 項 の 勧 告 が 行 われるべき 者 を 確 知 することができないため 第 三 項 に 定 める 手 続 に より 命 令 を 行 うことができないときを 含 む )は 市 町 村 長 は その 者 の 負 担 において そ の 措 置 を 自 ら 行 い 又 はその 命 じた 者 若 しくは 委 任 した 者 に 行 わせることができる この 場 合 においては 相 当 の 期 限 を 定 めて その 措 置 を 行 うべき 旨 及 びその 期 限 までにその 措 置 を 行 わないときは 市 町 村 長 又 はその 命 じた 者 若 しくは 委 任 した 者 がその 措 置 を 行 うべき 旨 を あらかじめ 公 告 しなければならない 所 有 者 が 不 明 である 特 定 空 家 等 については 法 第 14 条 10 項 により 代 執 行 を 行 う 旨 を あらかじめ 公 告 することで 可 能 となった また どこまでの 対 応 をすれば 過 失 がないと 認 められるのかについては 国 のガイドラインで 空 家 の 所 有 者 が 分 からないケースにおい て 例 えば 略 式 代 執 行 を 行 うためには 特 定 空 家 等 の 所 有 者 等 及 びその 所 在 につき 市 町 村 が 法 第 10 条 に 基 づき 例 えば 住 民 票 情 報 戸 籍 謄 本 等 不 動 産 登 記 簿 情 報 固 定 資 産 課 税 情 報 などを 利 用 し 法 第 9 条 に 基 づく 調 査 を 尽 くす 必 要 がある と 示 されている また 所 有 者 が 不 明 である 特 定 空 家 等 にある 動 産 については あらかじめ 引 き 取 りを 催 促 し 期 限 内 に 引 き 取 りがなければ 処 分 する と 公 告 したとしても 動 産 に 関 する 手 続 きには 法 の 位 置 づけがないため 万 が 一 の 訴 訟 リスクを 回 避 するのであれば 重 要 と 思 われる 動 産 については 保 管 を 余 儀 なくされることが 考 えられる Ⅲ-16

4. 空 家 等 対 策 の 推 進 に 関 する 特 別 措 置 法 空 家 等 対 策 の 推 進 に 関 する 特 別 措 置 法 ( 目 的 ) 第 一 条 この 法 律 は 適 切 な 管 理 が 行 われていない 空 家 等 が 防 災 衛 生 景 観 等 の 地 域 住 民 の 生 活 環 境 に 深 刻 な 影 響 を 及 ぼしていることに 鑑 み 地 域 住 民 の 生 命 身 体 又 は 財 産 を 保 護 するとともに その 生 活 環 境 の 保 全 を 図 り あわせて 空 家 等 の 活 用 を 促 進 するため 空 家 等 に 関 する 施 策 に 関 し 国 による 基 本 指 針 の 策 定 市 町 村 ( 特 別 区 を 含 む 第 十 条 第 二 項 を 除 き 以 下 同 じ )による 空 家 等 対 策 計 画 の 作 成 その 他 の 空 家 等 に 関 する 施 策 を 推 進 するために 必 要 な 事 項 を 定 めることにより 空 家 等 に 関 する 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 し もって 公 共 の 福 祉 の 増 進 と 地 域 の 振 興 に 寄 与 することを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 空 家 等 とは 建 築 物 又 はこれに 附 属 する 工 作 物 であって 居 住 その 他 の 使 用 がなされていないことが 常 態 であるもの 及 びその 敷 地 ( 立 木 その 他 の 土 地 に 定 着 する 物 を 含 む )をいう ただし 国 又 は 地 方 公 共 団 体 が 所 有 し 又 は 管 理 するもの を 除 く 2 この 法 律 において 特 定 空 家 等 とは そのまま 放 置 すれば 倒 壊 等 著 しく 保 安 上 危 険 と なるおそれのある 状 態 又 は 著 しく 衛 生 上 有 害 となるおそれのある 状 態 適 切 な 管 理 が 行 わ れていないことにより 著 しく 景 観 を 損 なっている 状 態 その 他 周 辺 の 生 活 環 境 の 保 全 を 図 るために 放 置 することが 不 適 切 である 状 態 にあると 認 められる 空 家 等 をいう ( 空 家 等 の 所 有 者 等 の 責 務 ) 第 三 条 空 家 等 の 所 有 者 又 は 管 理 者 ( 以 下 所 有 者 等 という )は 周 辺 の 生 活 環 境 に 悪 影 響 を 及 ぼさないよう 空 家 等 の 適 切 な 管 理 に 努 めるものとする ( 市 町 村 の 責 務 ) 第 四 条 市 町 村 は 第 六 条 第 一 項 に 規 定 する 空 き 家 等 対 策 計 画 の 作 成 及 びこれに 基 づく 空 家 等 に 関 する 対 策 の 実 施 その 他 の 空 家 等 に 関 する 必 要 な 措 置 を 適 切 に 講 ずるよう 努 めるも のとする ( 基 本 指 針 ) 第 五 条 国 土 交 通 大 臣 及 び 総 務 大 臣 は 空 家 等 に 関 する 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 実 施 する ための 基 本 的 な 指 針 ( 以 下 基 本 指 針 という )を 定 めるものとする 2 基 本 指 針 においては 次 に 掲 げる 事 項 を 定 めるものとする 一 空 家 等 に 関 する 施 策 の 実 施 に 関 する 基 本 的 な 事 項 Ⅲ-17

二 次 条 第 一 項 に 規 定 する 空 家 等 対 策 計 画 に 関 する 事 項 三 その 他 空 家 等 に 関 する 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 実 施 するために 必 要 な 事 項 3 国 土 交 通 大 臣 及 び 総 務 大 臣 は 基 本 指 針 を 定 め 又 はこれを 変 更 しようとするときは あらかじめ 関 係 行 政 機 関 の 長 に 協 議 するものとする 4 国 土 交 通 大 臣 及 び 総 務 大 臣 は 基 本 指 針 を 定 め 又 はこれを 変 更 したときは 遅 滞 なく これを 公 表 しなければならない ( 空 家 等 対 策 計 画 ) 第 六 条 市 町 村 は その 区 域 内 で 空 家 等 に 関 する 対 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 実 施 するため 基 本 指 針 に 即 して 空 家 等 に 関 する 対 策 についての 計 画 ( 以 下 空 家 等 対 策 計 画 という ) を 定 めることができる 2 空 家 等 対 策 計 画 においては 次 に 掲 げる 事 項 を 定 めるものとする 一 空 家 等 に 関 する 対 策 の 対 象 とする 地 区 及 び 対 象 とする 空 家 等 の 種 類 その 他 の 空 家 等 に 関 する 対 策 に 関 する 基 本 的 な 方 針 二 計 画 期 間 三 空 家 等 の 調 査 に 関 する 事 項 四 所 有 者 等 による 空 家 等 の 適 切 な 管 理 の 促 進 に 関 する 事 項 五 空 家 等 及 び 除 却 した 空 家 等 に 係 る 跡 地 ( 以 下 空 家 等 の 跡 地 という )の 活 用 の 促 進 に 関 する 事 項 六 特 定 空 家 等 に 対 する 措 置 ( 第 十 四 条 第 一 項 の 規 定 による 助 言 若 しくは 指 導 同 条 第 二 項 の 規 定 による 勧 告 同 条 第 三 項 の 規 定 による 命 令 又 は 同 条 第 九 項 若 しくは 第 十 項 の 規 定 による 代 執 行 をいう 以 下 同 じ )その 他 の 特 定 空 家 等 への 対 処 に 関 する 事 項 七 住 民 等 からの 空 家 等 に 関 する 相 談 への 対 応 に 関 する 事 項 八 空 家 等 に 関 する 対 策 の 実 施 体 制 に 関 する 事 項 九 その 他 空 家 等 に 関 する 対 策 の 実 施 に 関 し 必 要 な 事 項 3 市 町 村 は 空 家 等 対 策 計 画 を 定 め 又 はこれを 変 更 したときは 遅 滞 なく これを 公 表 しなければならない 4 市 町 村 は 都 道 府 県 知 事 に 対 し 空 家 等 対 策 計 画 の 作 成 及 び 変 更 並 びに 実 施 に 関 し 情 報 の 提 供 技 術 的 な 助 言 その 他 必 要 な 援 助 を 求 めることができる ( 協 議 会 ) 第 七 条 市 町 村 は 空 家 等 対 策 計 画 の 作 成 及 び 変 更 並 びに 実 施 に 関 する 協 議 を 行 うための 協 議 会 ( 以 下 この 条 において 協 議 会 という )を 組 織 することができる 2 協 議 会 は 市 町 村 長 ( 特 別 区 の 区 長 を 含 む 以 下 同 じ )のほか 地 域 住 民 市 町 村 の 議 会 の 議 員 法 務 不 動 産 建 築 福 祉 文 化 等 に 関 する 学 識 経 験 者 その 他 の 市 町 村 長 が 必 要 と 認 める 者 をもって 構 成 する 3 前 二 項 に 定 めるもののほか 協 議 会 の 運 営 に 関 し 必 要 な 事 項 は 協 議 会 が 定 める Ⅲ-18

( 都 道 府 県 による 援 助 ) 第 八 条 都 道 府 県 知 事 は 空 家 等 対 策 計 画 の 作 成 及 び 変 更 並 びに 実 施 その 他 空 家 等 に 関 しこ の 法 律 に 基 づき 市 町 村 が 講 ずる 措 置 について 当 該 市 町 村 に 対 する 情 報 の 提 供 及 び 技 術 的 な 助 言 市 町 村 相 互 間 の 連 絡 調 整 その 他 必 要 な 援 助 を 行 うよう 努 めなければならない ( 立 入 調 査 等 ) 第 九 条 市 町 村 長 は 当 該 市 町 村 の 区 域 内 にある 空 家 等 の 所 在 及 び 当 該 空 家 等 の 所 有 者 等 を 把 握 するための 調 査 その 他 空 家 等 に 関 しこの 法 律 の 施 行 のために 必 要 な 調 査 を 行 うこと ができる 2 市 町 村 長 は 第 十 四 条 第 一 項 から 第 三 項 までの 規 定 の 施 行 に 必 要 な 限 度 において 当 該 職 員 又 はその 委 任 した 者 に 空 家 等 と 認 められる 場 所 に 立 ち 入 って 調 査 をさせることがで きる 3 市 町 村 長 は 前 項 の 規 定 により 当 該 職 員 又 はその 委 任 した 者 を 空 家 等 と 認 められる 場 所 に 立 ち 入 らせようとするときは その 五 日 前 までに 当 該 空 家 等 の 所 有 者 等 にその 旨 を 通 知 しなければならない ただし 当 該 所 有 者 等 に 対 し 通 知 することが 困 難 であるときは この 限 りでない 4 第 二 項 の 規 定 により 空 家 等 と 認 められる 場 所 に 立 ち 入 ろうとする 者 は その 身 分 を 示 す 証 明 書 を 携 帯 し 関 係 者 の 請 求 があったときは これを 提 示 しなければならない 5 第 二 項 の 規 定 による 立 入 調 査 の 権 限 は 犯 罪 捜 査 のために 認 められたものと 解 釈 しては ならない ( 空 家 等 の 所 有 者 等 に 関 する 情 報 の 利 用 等 ) 第 十 条 市 町 村 長 は 固 定 資 産 税 の 課 税 その 他 の 事 務 のために 利 用 する 目 的 で 保 有 する 情 報 であって 氏 名 その 他 の 空 家 等 の 所 有 者 等 に 関 するものについては この 法 律 の 施 行 のため に 必 要 な 限 度 において その 保 有 に 当 たって 特 定 された 利 用 の 目 的 以 外 の 目 的 のために 内 部 で 利 用 することができる 2 都 知 事 は 固 定 資 産 税 の 課 税 その 他 の 事 務 で 市 町 村 が 処 理 するものとされているものの うち 特 別 区 の 存 する 区 域 においては 都 が 処 理 するものとされているもののために 利 用 す る 目 的 で 都 が 保 有 する 情 報 であって 特 別 区 の 区 域 内 にある 空 家 等 の 所 有 者 等 に 関 するも のについて 当 該 特 別 区 の 区 長 から 提 供 を 求 められたときは この 法 律 の 施 行 のために 必 要 な 限 度 において 速 やかに 当 該 情 報 の 提 供 を 行 うものとする 3 前 項 に 定 めるもののほか 市 町 村 長 は この 法 律 の 施 行 のために 必 要 があるときは 関 係 する 地 方 公 共 団 体 の 長 その 他 の 者 に 対 して 空 家 等 の 所 有 者 等 の 把 握 に 関 し 必 要 な 情 報 の 提 供 を 求 めることができる ( 空 家 等 に 関 するデータベースの 整 備 等 ) 第 十 一 条 市 町 村 は 空 家 等 ( 建 築 物 を 販 売 し 又 は 賃 貸 する 事 業 を 行 う 者 が 販 売 し 又 は 賃 貸 するために 所 有 し 又 は 管 理 するもの( 周 辺 の 生 活 環 境 に 悪 影 響 を 及 ぼさないよう 適 Ⅲ-19

切 に 管 理 されているものに 限 る )を 除 く 以 下 第 十 三 条 までにおいて 同 じ )に 関 する データベースの 整 備 その 他 空 家 等 に 関 する 正 確 な 情 報 を 把 握 するために 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 めるものとする ( 所 有 者 等 による 空 家 等 の 適 切 な 管 理 の 促 進 ) 第 十 二 条 市 町 村 は 所 有 者 等 による 空 家 等 の 適 切 な 管 理 を 促 進 するため これらの 者 に 対 し 情 報 の 提 供 助 言 その 他 必 要 な 援 助 を 行 うよう 努 めるものとする ( 空 家 等 及 び 空 家 等 の 跡 地 の 活 用 等 ) 第 十 三 条 市 町 村 は 空 家 等 及 び 空 家 等 の 跡 地 ( 土 地 を 販 売 し 又 は 賃 貸 する 事 業 を 行 う 者 が 販 売 し 又 は 賃 貸 するために 所 有 し 又 は 管 理 するものを 除 く )に 関 する 情 報 の 提 供 その 他 これらの 活 用 のために 必 要 な 対 策 を 講 ずるよう 努 めるものとする ( 特 定 空 家 等 に 対 する 措 置 ) 第 十 四 条 市 町 村 長 は 特 定 空 家 等 の 所 有 者 等 に 対 し 当 該 特 定 空 家 等 に 関 し 除 却 修 繕 立 木 竹 の 伐 採 その 他 周 辺 の 生 活 環 境 の 保 全 を 図 るために 必 要 な 措 置 (そのまま 放 置 すれば 倒 壊 等 著 しく 保 安 上 危 険 となるおそれのある 状 態 又 は 著 しく 衛 生 上 有 害 となるおそれの ある 状 態 にない 特 定 空 家 等 については 建 築 物 の 除 却 を 除 く 次 項 において 同 じ )をと るよう 助 言 又 は 指 導 をすることができる 2 市 町 村 長 は 前 項 の 規 定 による 助 言 又 は 指 導 をした 場 合 において なお 当 該 特 定 空 家 等 の 状 態 が 改 善 されないと 認 めるときは 当 該 助 言 又 は 指 導 を 受 けた 者 に 対 し 相 当 の 猶 予 期 限 を 付 けて 除 却 修 繕 立 木 竹 の 伐 採 その 他 周 辺 の 生 活 環 境 の 保 全 を 図 るために 必 要 な 措 置 をとることを 勧 告 することができる 3 市 町 村 長 は 前 項 の 規 定 による 勧 告 を 受 けた 者 が 正 当 な 理 由 がなくてその 勧 告 に 係 る 措 置 をとらなかった 場 合 において 特 に 必 要 があると 認 めるときは その 者 に 対 し 相 当 の 猶 予 期 限 を 付 けて その 勧 告 に 係 る 措 置 をとることを 命 ずることができる 4 市 町 村 長 は 前 項 の 措 置 を 命 じようとする 場 合 においては あらかじめ その 措 置 を 命 じようとする 者 に 対 し その 命 じようとする 措 置 及 びその 事 由 並 びに 意 見 書 の 提 出 先 及 び 提 出 期 限 を 記 載 した 通 知 書 を 交 付 して その 措 置 を 命 じようとする 者 又 はその 代 理 人 に 意 見 書 及 び 自 己 に 有 利 な 証 拠 を 提 出 する 機 会 を 与 えなければならない 5 前 項 の 通 知 書 の 交 付 を 受 けた 者 は その 交 付 を 受 けた 日 から 五 日 以 内 に 市 町 村 長 に 対 し 意 見 書 の 提 出 に 代 えて 公 開 による 意 見 の 聴 取 を 行 うことを 請 求 することができる 6 市 町 村 長 は 前 項 の 規 定 による 意 見 の 聴 取 の 請 求 があった 場 合 においては 第 三 項 の 措 置 を 命 じようとする 者 又 はその 代 理 人 の 出 頭 を 求 めて 公 開 による 意 見 の 聴 取 を 行 わなけ ればならない 7 市 町 村 長 は 前 項 の 規 定 による 意 見 の 聴 取 を 行 う 場 合 においては 第 三 項 の 規 定 によっ て 命 じようとする 措 置 並 びに 意 見 の 聴 取 の 期 日 及 び 場 所 を 期 日 の 三 日 前 までに 前 項 に 規 定 する 者 に 通 知 するとともに これを 公 告 しなければならない Ⅲ-20

8 第 六 項 に 規 定 する 者 は 意 見 の 聴 取 に 際 して 証 人 を 出 席 させ かつ 自 己 に 有 利 な 証 拠 を 提 出 することができる 9 市 町 村 長 は 第 三 項 の 規 定 により 必 要 な 措 置 を 命 じた 場 合 において その 措 置 を 命 ぜら れた 者 がその 措 置 を 履 行 しないとき 履 行 しても 十 分 でないとき 又 は 履 行 しても 同 項 の 期 限 までに 完 了 する 見 込 みがないときは 行 政 代 執 行 法 ( 昭 和 二 十 三 年 法 律 第 四 十 三 号 )の 定 めるところに 従 い 自 ら 義 務 者 のなすべき 行 為 をし 又 は 第 三 者 をしてこれをさせるこ とができる 10 第 三 項 の 規 定 により 必 要 な 措 置 を 命 じようとする 場 合 において 過 失 がなくてその 措 置 を 命 ぜられるべき 者 を 確 知 することができないとき( 過 失 がなくて 第 一 項 の 助 言 若 しくは 指 導 又 は 第 二 項 の 勧 告 が 行 われるべき 者 を 確 知 することができないため 第 三 項 に 定 める 手 続 により 命 令 を 行 うことができないときを 含 む )は 市 町 村 長 は その 者 の 負 担 にお いて その 措 置 を 自 ら 行 い 又 はその 命 じた 者 若 しくは 委 任 した 者 に 行 わせることができ る この 場 合 においては 相 当 の 期 限 を 定 めて その 措 置 を 行 うべき 旨 及 びその 期 限 まで にその 措 置 を 行 わないときは 市 町 村 長 又 はその 命 じた 者 若 しくは 委 任 した 者 がその 措 置 を 行 うべき 旨 をあらかじめ 公 告 しなければならない 11 市 町 村 長 は 第 三 項 の 規 定 による 命 令 をした 場 合 においては 標 識 の 設 置 その 他 国 土 交 通 省 令 総 務 省 令 で 定 める 方 法 により その 旨 を 公 示 しなければならない 12 前 項 の 標 識 は 第 三 項 の 規 定 による 命 令 に 係 る 特 定 空 家 等 に 設 置 することができる こ の 場 合 においては 当 該 特 定 空 家 等 の 所 有 者 等 は 当 該 標 識 の 設 置 を 拒 み 又 は 妨 げては ならない 13 第 三 項 の 規 定 による 命 令 については 行 政 手 続 法 ( 平 成 五 年 法 律 第 八 十 八 号 ) 第 三 章 ( 第 十 二 条 及 び 第 十 四 条 を 除 く )の 規 定 は 適 用 しない 14 国 土 交 通 大 臣 及 び 総 務 大 臣 は 特 定 空 家 等 に 対 する 措 置 に 関 し その 適 切 な 実 施 を 図 る ために 必 要 な 指 針 を 定 めることができる 15 前 各 項 に 定 めるもののほか 特 定 空 家 等 に 対 する 措 置 に 関 し 必 要 な 事 項 は 国 土 交 通 省 令 総 務 省 令 で 定 める ( 財 政 上 の 措 置 及 び 税 制 上 の 措 置 等 ) 第 十 五 条 国 及 び 都 道 府 県 は 市 町 村 が 行 う 空 家 等 対 策 計 画 に 基 づく 空 家 等 に 関 する 対 策 の 適 切 かつ 円 滑 な 実 施 に 資 するため 空 家 等 に 関 する 対 策 の 実 施 に 要 する 費 用 に 対 する 補 助 地 方 交 付 税 制 度 の 拡 充 その 他 の 必 要 な 財 政 上 の 措 置 を 講 ずるものとする 2 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 前 項 に 定 めるもののほか 市 町 村 が 行 う 空 家 等 対 策 計 画 に 基 づ く 空 家 等 に 関 する 対 策 の 適 切 かつ 円 滑 な 実 施 に 資 するため 必 要 な 税 制 上 の 措 置 その 他 の 措 置 を 講 ずるものとする ( 過 料 ) 第 十 六 条 第 十 四 条 第 三 項 の 規 定 による 市 町 村 長 の 命 令 に 違 反 した 者 は 五 十 万 円 以 下 の 過 料 に 処 する Ⅲ-21

2 第 九 条 第 二 項 の 規 定 による 立 入 調 査 を 拒 み 妨 げ 又 は 忌 避 した 者 は 二 十 万 円 以 下 の 過 料 に 処 する 附 則 ( 施 行 期 日 ) 1 この 法 律 は 公 布 の 日 から 起 算 して 三 月 を 超 えない 範 囲 内 において 政 令 で 定 める 日 から 施 行 する ただし 第 九 条 第 二 項 から 第 五 項 まで 第 十 四 条 及 び 第 十 六 条 の 規 定 は 公 布 の 日 から 起 算 して 六 月 を 超 えない 範 囲 内 において 政 令 で 定 める 日 から 施 行 する ( 検 討 ) 2 政 府 は この 法 律 の 施 行 後 五 年 を 経 過 した 場 合 において この 法 律 の 施 行 の 状 況 を 勘 案 し 必 要 があると 認 めるときは この 法 律 の 規 定 について 検 討 を 加 え その 結 果 に 基 づい て 所 要 の 措 置 を 講 ずるものとする Ⅲ-22

5. 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 ( 坂 井 市 ) 坂 井 市 空 き 家 等 の 適 正 管 理 に 関 する 条 例 平 成 24 年 10 月 1 日 坂 井 市 条 例 第 24 号 ( 目 的 ) 第 1 条 この 条 例 は 空 き 家 等 の 適 正 な 管 理 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 めることにより 倒 壊 等 の 事 故 犯 罪 火 災 等 を 未 然 に 防 止 し もって 市 民 の 安 全 で 安 心 な 暮 らしの 実 現 並 びに 良 好 な 景 観 及 び 快 適 な 居 住 環 境 の 保 持 に 寄 与 することを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 2 条 この 条 例 において 次 の 各 号 に 掲 げる 用 語 の 意 義 は 当 該 各 号 に 定 めるところに よる (1) 空 き 家 等 市 内 に 所 在 する 建 物 その 他 の 工 作 物 ( 既 に 倒 壊 したものを 含 む )で 常 時 無 人 の 状 態 にあるもの 及 びその 敷 地 をいう (2) 所 有 者 等 所 有 権 占 有 権 又 は 管 理 すべき 権 原 を 有 する 者 をいう (3) 市 民 等 市 内 に 居 住 し 若 しくは 滞 在 し 又 は 通 勤 し 若 しくは 通 学 する 者 をいう ( 民 事 による 解 決 との 関 係 ) 第 3 条 この 条 例 の 規 定 は 次 条 各 号 に 掲 げる 状 態 である 空 き 家 等 の 所 有 者 等 と 当 該 空 き 家 等 が 次 条 各 号 に 掲 げる 状 態 にあることにより 害 を 被 るおそれのある 者 との 間 で 民 事 による 事 態 の 解 決 を 図 ることを 妨 げるものではない ( 空 き 家 等 の 適 正 管 理 ) 第 4 条 空 き 家 等 の 所 有 者 等 は 当 該 空 き 家 等 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 する 状 態 にな らないよう 常 に 空 き 家 等 を 適 切 に 管 理 しなければならない (1) 建 物 の 老 朽 化 が 著 しく 倒 壊 のおそれがあること (2) 自 然 現 象 により 建 築 物 が 飛 散 すること (3) 廃 棄 物 の 不 法 投 棄 場 所 になること (4) 病 害 虫 又 は 悪 臭 の 発 生 場 所 になること (5) 野 犬 野 良 猫 その 他 の 鳥 獣 の 住 家 になること (6) 不 特 定 者 の 侵 入 による 火 災 又 は 犯 罪 を 誘 発 するおそれのある 状 態 になること (7) 交 通 の 障 害 になること (8) 前 各 号 に 掲 げるもののほか 良 好 な 景 観 及 び 快 適 な 居 住 環 境 を 著 しく 損 なうこと ( 空 き 家 等 の 情 報 の 提 供 ) 第 5 条 市 民 等 は 近 隣 に 前 条 各 号 に 掲 げる 状 態 である 空 き 家 等 があると 認 めるときは Ⅲ-23

速 やかに 市 長 にその 情 報 を 提 供 するよう 努 めるものとする ( 実 態 調 査 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 規 定 による 情 報 の 提 供 があったとき 又 は 第 4 条 に 規 定 する 管 理 が 行 われていないと 認 めるときは 当 該 空 き 家 等 の 実 態 調 査 を 行 うことができる 2 市 長 は 前 項 の 実 態 調 査 を 行 う 場 合 において 必 要 があると 認 めるときは 当 該 空 き 家 等 に 係 る 所 有 者 等 の 把 握 に 必 要 な 調 査 を 行 うことができる ( 立 入 調 査 ) 第 7 条 市 長 は この 条 例 の 施 行 に 必 要 な 限 度 において 職 員 に 立 入 調 査 ( 当 該 空 き 家 等 に 立 ち 入 り 調 査 し 又 は 質 問 することをいう 以 下 この 条 において 同 じ )をさせ ることができる 2 前 項 の 規 定 により 立 入 調 査 をする 者 は その 身 分 を 示 す 証 明 書 を 携 帯 し 関 係 人 の 請 求 があったときは これを 提 示 しなければならない 3 第 1 項 の 規 定 による 立 入 調 査 の 権 限 は 犯 罪 捜 査 のために 認 められたものと 解 釈 して はならない ( 助 言 又 は 指 導 ) 第 8 条 市 長 は 空 き 家 等 が 第 4 条 各 号 に 掲 げる 状 態 になるおそれがあると 認 めるとき 又 は 第 4 条 各 号 に 掲 げる 状 態 であると 認 めるときは 当 該 空 き 家 等 の 所 有 者 等 に 対 し 必 要 な 措 置 について 助 言 し 又 は 指 導 することができる ( 勧 告 ) 第 9 条 市 長 は 前 条 の 規 定 による 指 導 にもかかわらず なお 当 該 空 き 家 等 が 第 4 条 各 号 に 掲 げる 状 態 であるときは 当 該 空 き 家 等 の 所 有 者 等 に 対 し 期 限 を 定 めて 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 勧 告 することができる ( 命 令 ) 第 10 条 市 長 は 当 該 空 き 家 等 の 所 有 者 等 が 前 条 の 規 定 による 勧 告 に 応 じないときは 当 該 空 き 家 等 の 所 有 者 等 に 対 し 期 限 を 定 めて 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 命 ずることが できる ( 公 表 ) 第 11 条 市 長 は 前 条 の 規 定 による 命 令 を 行 ったにもかかわらず 当 該 所 有 者 等 が 正 当 な 理 由 なく 命 令 に 従 わないときは 次 に 掲 げる 事 項 を 公 表 することができる (1) 命 令 に 従 わない 者 の 住 所 及 び 氏 名 ( 法 人 にあっては 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 名 称 及 び 代 表 者 の 氏 名 ) (2) 命 令 の 対 象 である 空 き 家 等 の 所 在 地 及 び 種 別 Ⅲ-24

(3) 命 令 の 内 容 (4)その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 事 項 2 市 長 は 前 項 の 規 定 により 公 表 するときは 当 該 公 表 に 係 る 所 有 者 等 に 意 見 を 述 べる 機 会 を 与 えなければならない ( 代 執 行 ) 第 12 条 市 長 は 第 10 条 の 規 定 による 命 令 を 受 けた 者 が 当 該 命 令 に 従 わない 場 合 に おいて 他 の 手 段 によってその 履 行 を 確 保 することが 困 難 であり かつ その 不 履 行 を 放 置 することが 著 しく 公 益 に 反 すると 認 められるときは 行 政 代 執 行 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 43 号 )の 定 めるところにより 自 ら 義 務 者 のなすべき 行 為 をなし 又 は 第 三 者 をしてこれをなさしめ その 費 用 を 当 該 義 務 者 から 徴 収 することができる ( 関 係 機 関 への 協 力 要 請 ) 第 13 条 市 長 は 必 要 があると 認 めるときは 市 の 区 域 を 管 轄 する 関 係 機 関 に 協 力 を 要 請 することができる ( 委 任 ) 第 14 条 この 条 例 に 定 めるもののほか この 条 例 の 施 行 に 関 し 必 要 な 事 項 は 規 則 で 定 める 附 則 この 条 例 は 平 成 25 年 1 月 1 日 から 施 行 する Ⅲ-25

6. 行 政 代 執 行 法 行 政 代 執 行 法 ( 昭 和 二 十 三 年 五 月 十 五 日 法 律 第 四 十 三 号 ) 最 終 改 正 : 昭 和 三 七 年 九 月 一 五 日 法 律 第 一 六 一 号 第 一 条 行 政 上 の 義 務 の 履 行 確 保 に 関 しては 別 に 法 律 で 定 めるものを 除 いては この 法 律 の 定 めるところによる 第 二 条 法 律 ( 法 律 の 委 任 に 基 く 命 令 規 則 及 び 条 例 を 含 む 以 下 同 じ )により 直 接 に 命 ぜ られ 又 は 法 律 に 基 き 行 政 庁 により 命 ぜられた 行 為 ( 他 人 が 代 つてなすことのできる 行 為 に 限 る )について 義 務 者 がこれを 履 行 しない 場 合 他 の 手 段 によつてその 履 行 を 確 保 することが 困 難 であり 且 つその 不 履 行 を 放 置 することが 著 しく 公 益 に 反 すると 認 められるときは 当 該 行 政 庁 は 自 ら 義 務 者 のなすべき 行 為 をなし 又 は 第 三 者 をしてこれをなさしめ その 費 用 を 義 務 者 から 徴 収 することができる 第 三 条 前 条 の 規 定 による 処 分 ( 代 執 行 )をなすには 相 当 の 履 行 期 限 を 定 め その 期 限 まで に 履 行 がなされないときは 代 執 行 をなすべき 旨 を 予 め 文 書 で 戒 告 しなければならない 2 義 務 者 が 前 項 の 戒 告 を 受 けて 指 定 の 期 限 までにその 義 務 を 履 行 しないときは 当 該 行 政 庁 は 代 執 行 令 書 をもつて 代 執 行 をなすべき 時 期 代 執 行 のために 派 遣 する 執 行 責 任 者 の 氏 名 及 び 代 執 行 に 要 する 費 用 の 概 算 による 見 積 額 を 義 務 者 に 通 知 する 3 非 常 の 場 合 又 は 危 険 切 迫 の 場 合 において 当 該 行 為 の 急 速 な 実 施 について 緊 急 の 必 要 があ り 前 二 項 に 規 定 する 手 続 をとる 暇 がないときは その 手 続 を 経 ないで 代 執 行 をすることがで きる 第 四 条 代 執 行 のために 現 場 に 派 遣 される 執 行 責 任 者 は その 者 が 執 行 責 任 者 たる 本 人 である ことを 示 すべき 証 票 を 携 帯 し 要 求 があるときは 何 時 でもこれを 呈 示 しなければならない 第 五 条 代 執 行 に 要 した 費 用 の 徴 収 については 実 際 に 要 した 費 用 の 額 及 びその 納 期 日 を 定 め 義 務 者 に 対 し 文 書 をもつてその 納 付 を 命 じなければならない 第 六 条 代 執 行 に 要 した 費 用 は 国 税 滞 納 処 分 の 例 により これを 徴 収 することができる 2 代 執 行 に 要 した 費 用 については 行 政 庁 は 国 税 及 び 地 方 税 に 次 ぐ 順 位 の 先 取 特 権 を 有 す る 3 代 執 行 に 要 した 費 用 を 徴 収 したときは その 徴 収 金 は 事 務 費 の 所 属 に 従 い 国 庫 又 は 地 方 公 共 団 体 の 経 済 の 収 入 となる 附 則 1 この 法 律 は 公 布 の 日 から 起 算 し 三 十 日 を 経 過 した 日 から これを 施 行 する 2 行 政 執 行 法 は これを 廃 止 する 附 則 ( 昭 和 二 六 年 三 月 三 一 日 法 律 第 九 五 号 ) 抄 Ⅲ-26

1 この 法 律 は 公 布 の 日 から 施 行 し この 法 律 中 に 特 別 の 定 がある 場 合 を 除 く 外 市 町 村 民 税 に 関 する 改 正 規 定 中 法 人 税 割 に 関 する 部 分 及 び 事 業 税 に 関 する 改 正 規 定 中 法 人 の 行 う 事 業 に 対 する 事 業 税 に 対 する 事 業 税 に 関 する 部 分 については 昭 和 二 十 六 年 一 月 一 日 の 属 する 事 業 年 度 分 から その 他 の 部 分 については 昭 和 二 十 六 年 度 分 の 地 方 税 から 適 用 する 附 則 ( 昭 和 三 四 年 四 月 二 〇 日 法 律 第 一 四 八 号 ) 抄 ( 施 行 期 日 ) 1 この 法 律 は 国 税 徴 収 法 ( 昭 和 三 十 四 年 法 律 第 百 四 十 七 号 )の 施 行 の 日 から 施 行 する ( 公 課 の 先 取 特 権 の 順 位 の 改 正 に 関 する 経 過 措 置 ) 7 第 二 章 の 規 定 による 改 正 後 の 各 法 令 ( 徴 収 金 の 先 取 特 権 の 順 位 に 係 る 部 分 に 限 る )の 規 定 は この 法 律 の 施 行 後 に 国 税 徴 収 法 第 二 条 第 十 二 号 に 規 定 する 強 制 換 価 手 続 による 配 当 手 続 が 開 始 される 場 合 について 適 用 し この 法 律 の 施 行 前 に 当 該 配 当 手 続 が 開 始 されている 場 合 に おける 当 該 法 令 の 規 定 に 規 定 する 徴 収 金 の 先 取 特 権 の 順 位 については なお 従 前 の 例 による 附 則 ( 昭 和 三 七 年 九 月 一 五 日 法 律 第 一 六 一 号 ) 抄 1 この 法 律 は 昭 和 三 十 七 年 十 月 一 日 から 施 行 する 2 この 法 律 による 改 正 後 の 規 定 は この 附 則 に 特 別 の 定 めがある 場 合 を 除 き この 法 律 の 施 行 前 にされた 行 政 庁 の 処 分 この 法 律 の 施 行 前 にされた 申 請 に 係 る 行 政 庁 の 不 作 為 その 他 この 法 律 の 施 行 前 に 生 じた 事 項 についても 適 用 する ただし この 法 律 による 改 正 前 の 規 定 によつ て 生 じた 効 力 を 妨 げない 3 この 法 律 の 施 行 前 に 提 起 された 訴 願 審 査 の 請 求 異 議 の 申 立 てその 他 の 不 服 申 立 て( 以 下 訴 願 等 という )については この 法 律 の 施 行 後 も なお 従 前 の 例 による この 法 律 の 施 行 前 にされた 訴 願 等 の 裁 決 決 定 その 他 の 処 分 ( 以 下 裁 決 等 という ) 又 はこの 法 律 の 施 行 前 に 提 起 された 訴 願 等 につきこの 法 律 の 施 行 後 にされる 裁 決 等 にさらに 不 服 がある 場 合 の 訴 願 等 についても 同 様 とする 4 前 項 に 規 定 する 訴 願 等 で この 法 律 の 施 行 後 は 行 政 不 服 審 査 法 による 不 服 申 立 てをするこ とができることとなる 処 分 に 係 るものは 同 法 以 外 の 法 律 の 適 用 については 行 政 不 服 審 査 法 による 不 服 申 立 てとみなす 5 第 三 項 の 規 定 によりこの 法 律 の 施 行 後 にされる 審 査 の 請 求 異 議 の 申 立 てその 他 の 不 服 申 立 ての 裁 決 等 については 行 政 不 服 審 査 法 による 不 服 申 立 てをすることができない 6 この 法 律 の 施 行 前 にされた 行 政 庁 の 処 分 で この 法 律 による 改 正 前 の 規 定 により 訴 願 等 を することができるものとされ かつ その 提 起 期 間 が 定 められていなかつたものについて 行 政 不 服 審 査 法 による 不 服 申 立 てをすることができる 期 間 は この 法 律 の 施 行 の 日 から 起 算 する 8 この 法 律 の 施 行 前 にした 行 為 に 対 する 罰 則 の 適 用 については なお 従 前 の 例 による 9 前 八 項 に 定 めるもののほか この 法 律 の 施 行 に 関 して 必 要 な 経 過 措 置 は 政 令 で 定 める Ⅲ-27