IMO における 船 内 騒 音 規 制 の 動 向 1. はじめに 2007 年 10 月 に 開 催 された IMO 第 83 回 海 上 安 全 委 員 会 (MSC83)において, 船 員 の 健 康 保 持 のために 機 関 室 等 から 発 生 する 騒 音 及 び 船 員 の 騒 音

3. IMO における 船 内 騒 音 規 制 の 動 向

IMO における 船 内 騒 音 規 制 の 動 向 1. はじめに 2007 年 10 月 に 開 催 された IMO 第 83 回 海 上 安 全 委 員 会 (MSC83)において, 船 員 の 健 康 保 持 のために 機 関 室 等 から 発 生 する 騒 音 及 び 船 員 の 騒 音 曝 露 を 一 定 以 下 に 抑 えることを 勧 告 する 船 内 騒 音 コード(IMO Res.468(ⅩⅡ): 非 強 制 以 下, 現 行 コードという ) について, デンマークを 中 心 とする 欧 州 諸 国 より, 本 コードの 強 化 及 び 強 制 化 の 提 案 があり,その 後, 騒 音 規 制 値, 騒 音 の 計 測 方 法, 計 測 装 置 等 について 見 直 しが 行 われていた 2012 年 11 月 に 開 催 された IMO 第 91 回 海 上 安 全 委 員 会 (MSC91)において, 同 年 5 月 開 催 の IMO 第 90 回 海 上 安 全 委 員 会 (MSC90)において 承 認 された 船 内 騒 音 コードの 改 正 案 及 び 同 コードを 強 制 化 する SOLAS 条 約 第 Ⅱ-1 章 第 3-12 規 則 が 一 部 修 正 の 上 採 択 された 尚, 改 正 船 内 騒 音 コードは 以 下 のいずれかに 該 当 する 1,600GT 以 上 の 新 造 船 に 適 用 される 2014 年 7 月 1 日 以 降 の 建 造 契 約 2015 年 1 月 1 日 以 降 の 起 工 ( 建 造 契 約 が 無 い 場 合 ) 2018 年 7 月 1 日 以 降 の 引 渡 し 2. 改 正 船 内 騒 音 コードの 主 な 内 容 改 正 船 内 騒 音 コード( 以 下, 改 正 コードという )は, 第 1 章 から 第 7 章 で 構 成 されて おり, 強 制 要 件 と 勧 告 ( 非 強 制 )を 含 んでいる 航 行 中, 主 機 関 等 の 各 機 器 から 発 せられ る 騒 音 に 対 し, 居 住 区 域 及 び 制 御 区 域 等 における 騒 音 計 測 を 行 い, 基 準 値 を 満 たす 必 要 が ある また, 各 機 器 から 発 せられる 騒 音 への 対 策 に 加 え, 隣 室 及 び 通 路 からの 音 を 遮 断 す るため 居 室 の 仕 切 りに 対 する 防 音 特 性 が 求 められている 各 章 の 主 な 内 容 を 以 下 に 示 す (1) 総 則 ( 第 1 章 ) 本 コードの 適 用 対 象 船 舶 は, 総 トン 数 1,600 トン 以 上 の 新 造 船 であり, 総 トン 数 1,600 トン 以 上 の 現 存 船 及 び 総 トン 数 1,600 トン 未 満 の 新 造 船 については 勧 告 となっている (2) 計 測 器 ( 第 2 章 ) 騒 音 計 は,IEC 61672-1 (2002-05) Class1( 精 密 騒 音 計 )を 満 足 する 必 要 がある 較 正 器 は,IEC 60942 (2003-01)を 満 足 する 必 要 がある 騒 音 計 及 び 較 正 器 は,2 年 毎 に 適 当 な 機 関 において 較 正 されなければならない (3) 計 測 条 件 ( 第 3 章 ) 騒 音 計 測 時 の 主 機 出 力 は, 常 用 出 力 とし,MCR( 連 続 最 大 出 力 )の 80%を 下 回 らな いものとする 非 常 用 発 電 機 及 びバウスラスタ 等, 通 常, 長 時 間 連 続 して 使 用 しない 機 器 については, 参 考 値 として 計 測 する 必 要 がある 計 測 値 は,A 特 性 の 重 み 付 けをした 等 価 騒 音 レベル L Aeq (T) で 求 める ただし, L Aeq (T)が 85dB(A)を 超 える 場 所 においては,C 特 性 の 重 み 付 けをした 等 価 騒 音 レベ ル L Ceq (T) 及 びピーク 音 圧 レベル L Cpeak も 計 測 する ( 耳 保 護 具 の 決 定 に 使 用 ) - 45 -

(4) 騒 音 レベル 基 準 値 ( 第 4 章 ) 表 1 に 示 す 通 り, 区 域 毎 に 満 足 すべき 騒 音 レベル(A 特 性 重 み 付 けの 等 価 騒 音 レベル) が 規 定 されている 改 正 コードでは, 総 トン 数 10,000 トンを 境 に 異 なる 基 準 値 が 定 められており, 主 に, 総 トン 数 10,000 トン 以 上 の 船 舶 の 居 住 区 域 に 対 して, 現 行 コードの 基 準 値 に 比 べ 5 db(a) 強 化 されている ( 表 1 の 網 掛 け 部 は 強 化 された 基 準 値 を 示 す ) - 作 業 区 域 表 1 最 大 許 容 騒 音 レベル(A 特 性 重 み 付 け 等 価 騒 音 レベル) 区 域 1,600GT 以 上 10,000GT 未 満 改 正 コード 10,000GT 以 上 現 行 コード Res.A.468(XII) 機 関 区 域 ( 注 1 ) 110 110 110 機 関 制 御 室 75 75 75 機 関 室 区 域 外 の 工 作 室 85 85 85 特 に 規 定 されていない 作 業 区 域 (その 他 の 作 業 場 所 ) ( 注 2 ) 85 85 90 - 航 海 業 務 に 充 当 する 区 域 船 橋 及 び 海 図 室 65 65 65 ( 注 船 橋 ウイング 及 び 窓 を 含 む 監 視 場 所 3 ) 70 70 70 無 線 室 ( 無 線 機 器 は 作 動 状 態 であるが 音 が 発 生 していない 状 態 ) 60 60 60 レーダー 室 65 65 65 - 居 住 区 域 居 室 および 病 院 60 55 60 公 室 65 60 65 娯 楽 室 65 60 65 娯 楽 用 の 開 放 区 域 75 75 75 事 務 室 65 60 65 - 業 務 区 域 調 理 室 ( 調 理 器 具 が 使 用 されていない 状 態 ) 75 75 75 配 ぜん 室 75 75 75 - 通 常 無 人 状 態 の 区 域 3.14 に 規 定 されている 通 常 人 員 が いない 区 域 90 90 90 注 1: 機 関 区 域 内 にある 工 作 室 は 機 関 区 域 とする 注 2: 原 文 Examples are open deck workspaces that are not machinery spaces, and open deck workspaces where communication is relevant. 注 3: 原 文 Look-out posts, incl. navigation bridge wings and windows - 46 -

(5) 仕 切 りの 防 音 特 性 ( 第 6 章 ) 居 住 区 域 内 の 仕 切 りの 空 気 中 防 音 特 性 が 規 定 されており,ISO717-1 に 基 づき 表 2 に 示 す 重 み 付 き 音 響 透 過 損 失 (Rw)を 満 足 する 必 要 がある 表 2 仕 切 りの 防 音 特 性 改 正 コード 現 行 コード 居 室 と 居 室 の 間 R w = 35 R w = 30 食 堂, 娯 楽 室, 公 共 及 び 娯 楽 区 域 と 居 室 及 び 病 室 の 間 R w = 45 R w = 45 通 路 と 居 室 の 間 R w = 30 - 居 室 と 連 絡 扉 のある 居 室 の 間 R w = 30 - (6) 耳 保 護 具 の 要 件 及 び 警 告 表 示 ( 第 7 章 ) 機 関 区 域 等, 騒 音 レベルが 85dB(A)より 高 い 区 域 にあっては, 警 告 表 示 を 当 該 区 域 の 入 口 に 掲 示 するよう 規 定 されている 耳 保 護 具 は, 騒 音 レベルを 85dB(A) 未 満 まで 低 減 できるものでなければならない 旨 規 定 されている - 47 -

2013 ClassNK 春 季 技 術 セミナー IMOにおける 船 内 騒 音 規 制 の 動 向 1 目 次 1. 背 景 2. 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 3. 強 制 化 に 対 するNKの 取 組 み 2-48 -

背 景 SOLAS 第 II-1 章 第 36 規 則 船 員 の 健 康 を 保 持 する 目 的 で1981 年 に 船 内 騒 音 コード IMO Res.A.468(XII)が 採 択 された 非 強 制 ( 勧 告 ) 第 83 回 海 上 安 全 委 員 会 (MSC83 2007 年 10 月 ) 欧 州 27ヶ 国 から 当 該 コードの 見 直 し 及 び 強 制 化 の 提 案 が 行 われた 2010 年 2 月 に 開 催 された 第 53 回 IMO 船 舶 設 計 設 備 小 委 員 会 (DE53)から 審 議 が 行 われてきた 3 背 景 第 91 回 海 上 安 全 委 員 会 (MSC91 2012 年 11 月 ) 船 内 騒 音 コードの 改 正 SOLAS 第 II-1 章 第 3-12 規 則 の 採 択 船 内 騒 音 コードの 強 制 化 適 用 : 次 のいずれかに 該 当 する1,600GT 以 上 の 新 造 船 - 2014 年 7 月 1 日 以 降 の 建 造 契 約 - 2015 年 1 月 1 日 以 降 の 起 工 ( 建 造 契 約 が 無 い 場 合 ) - 2018 年 7 月 1 日 以 降 の 引 渡 し 4-49 -

目 次 1. 背 景 2. 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 3. 強 制 化 に 対 するNKの 取 組 み 5 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 主 要 な 改 正 ポイント 勧 告 から 強 制 要 件 へ(SOLASⅡ-1 章 ) 区 域 ごとに 最 大 許 容 騒 音 レベルが 規 定 10,000GT 以 上 の 船 舶 区 域 によって5dB 厳 しくなる 海 上 試 運 転 において 計 測 適 合 を 確 認 居 住 区 域 の 仕 切 りに 防 音 特 性 ( 空 気 音 遮 音 特 性 ) が 要 求 ( 防 音 材 料 としての 認 証 必 要 ) 6-50 -

改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 船 内 騒 音 レベルに 関 するコード 第 1 章 総 則 第 2 章 計 測 装 置 第 3 章 計 測 条 件 第 4 章 騒 音 レベル 基 準 値 第 5 章 騒 音 曝 露 限 界 第 6 章 仕 切 りの 防 音 特 性 第 7 章 耳 保 護 具 の 要 件 及 び 警 告 表 示 付 録 1 騒 音 調 査 報 告 書 の 書 式 付 録 2 騒 音 問 題 の 安 全 管 理 システムへの 統 合 に 関 するガイダンス 付 録 3 騒 音 減 衰 の 推 奨 方 法 付 録 4 騒 音 曝 露 を 決 定 するための 簡 易 手 法 7 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 1 章 総 則 改 正 コードは1,600GT 以 上 の 新 船 に 適 用 1,600GT 以 上 の 現 存 船 及 び1,600GT 未 満 の 新 船 については 努 力 規 定 [ 勧 告 ] 第 2 章 計 測 器 騒 音 計 は IEC61672-1(2002-05) Class1 ( 精 密 騒 音 計 )を 満 足 すること 較 正 器 は IEC60942(2003-01)を 満 足 すること 騒 音 計 及 び 較 正 器 は 2 年 毎 に 適 当 な 機 関 で 較 正 されること 8-51 -

改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 3 章 計 測 条 件 騒 音 計 測 時 の 主 機 出 力 は 常 用 出 力 とすること ただし MCRの80%を 下 回 らないこと 非 常 用 発 電 機 及 びバウスラスタ 等, 通 常, 長 時 間 連 続 して 使 用 しない 機 器 については, 参 考 値 として 計 測 計 測 値 は LAeq (T)で 求 める ただし LAeq (T)が85dB (A)を 超 える 場 所 においては LCeq (T) 及 びLCpeakも 計 測 する ( 耳 保 護 具 の 決 定 に 使 用 ) LAeq(T) LCeq(T) LCpeak : A 特 性 で 補 正 した 等 価 騒 音 レベル : C 特 性 で 補 正 した 等 価 騒 音 レベル : C 特 性 で 補 正 したピーク 騒 音 レベル 9 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 3 章 計 測 条 件 A 特 性 とC 特 性 相 対 レ ス ポ ン ス +10 0-10 -20-30 -40 (db) -50 Z 特 性 FLAT な 特 性 C 特 性 A 特 性 人 の 聴 覚 の 特 性 に 近 い 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k 8k 16k 周 波 数 (Hz) 10-52 -

改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 4 章 騒 音 レベル 基 準 値 4.2.1 作 業 区 域 区 域 騒 音 レベル( 単 位 :db(a)) 改 正 コード 船 舶 のサイズ 1,600GT 以 上 10,000GT 未 満 10,000GT 以 上 現 行 コード Res. A.468(XII) 機 関 区 域 ( 注 1) 110 110 110 機 関 制 御 室 75 75 75 機 関 室 区 域 外 の 工 作 室 85 85 85 特 に 規 定 されていない 作 業 区 域 (その 他 の 作 業 場 所 )( 注 2) 85 85 90 注 1: 機 関 室 内 にある 工 作 室 は 機 関 区 域 扱 いとする 注 2: 原 文 Examples are open deck workspaces that are not machinery spaces, and open deck workspaces where communication is relevant. 11 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 4 章 騒 音 レベル 基 準 値 区 域 改 正 コード 船 舶 のサイズ 1,600GT 以 上 10,000GT 未 満 4.2.2 航 海 業 務 に 充 当 する 区 域 騒 音 レベル( 単 位 :db(a)) 10,000GT 以 上 現 行 コード Res. A.468(XII) 船 橋 及 び 海 図 室 65 65 65 船 橋 ウイング 及 び 窓 を 含 む 監 視 場 所 ( 注 3) 70 70 70 無 線 室 ( 無 線 機 器 は 作 動 状 態 である 60 60 60 が 音 が 発 生 していない 状 態 ) レーダー 室 65 65 65 注 3: 原 文 Look-out posts, incl. navigation bridge wings and windows 12-53 -

改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 4 章 騒 音 レベル 基 準 値 騒 音 レベル( 単 位 :db(a)) 区 域 4.2.3 居 住 区 域 改 正 コード 船 舶 のサイズ 1,600GT 以 上 10,000GT 未 満 10,000GT 以 上 現 行 コード Res. A.468(XII) 居 室 および 病 院 60 55 60 公 室 65 60 65 娯 楽 室 65 60 65 娯 楽 用 の 開 放 区 域 75 75 75 事 務 室 65 60 65 13 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 4 章 騒 音 レベル 基 準 値 4.2.4 業 務 区 域 区 域 改 正 コード 船 舶 のサイズ 1,600GT 以 上 10,000GT 未 満 10,000GT 以 上 現 行 コード Res. A.468(XII) 調 理 室 ( 調 理 器 具 が 使 用 されて いない 状 態 ) 75 75 75 配 ぜん 室 75 75 75 4.2.5 通 常 無 人 状 態 の 区 域 3.14に 規 定 されている 通 常 人 員 がいない 区 域 騒 音 レベル( 単 位 :db(a)) 90 90 90 14-54 -

改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 4 章 騒 音 レベル 基 準 値 計 測 記 録 書 各 船 舶 用 に 計 測 記 録 書 を 作 成 する 記 録 書 は 各 指 定 計 測 場 所 の 騒 音 レベルを 示 すものとする 計 測 場 所 は 識 別 できるよう 一 般 配 置 図 上 または 記 録 書 に 添 付 された 居 住 図 面 上 にマークする 計 測 記 録 書 の 書 式 は 付 録 1に 記 載 されている 記 録 書 15 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 6 章 仕 切 りの 防 音 特 性 居 住 区 域 の 仕 切 りの 空 気 音 遮 音 特 性 は 少 なくとも 重 み 付 き 音 響 透 過 損 失 (Rw)を 満 足 する 必 要 がある ISO717-1:1996(1:2006で 修 正 )パート1 ISO10140-2:2010 音 源 室 受 音 室 音 源 計 測 器 空 気 音 遮 音 特 性 は 主 管 庁 の 承 認 また は 船 級 の 承 認 が 必 要 16-55 -

改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 6 章 仕 切 りの 防 音 特 性 重 み 付 き 音 響 透 過 損 失 (RW) RW ( 単 位 :db) 改 正 コード 現 行 コード 居 室 と 居 室 の 間 RW = 35 RW= 30 食 堂 娯 楽 室 公 共 及 び 娯 楽 区 域 と 居 室 及 び 病 院 の 間 RW = 45 RW = 45 通 路 と 居 室 の 間 RW= 30 居 室 と 連 絡 扉 のある 居 室 の 間 RW = 30 17 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 第 7 章 耳 保 護 具 の 要 件 及 び 警 告 表 示 耳 保 護 具 は85dB(A) 以 下 に 抑 えることができる タイプとすること 耳 保 護 具 の 選 択 は ISO 4869-2:1994に 従 う 必 要 がある 騒 音 レベルが85dB(A)を 超 える 機 関 室 やその 他 の 区 域 では 当 該 区 域 の 入 口 に 警 告 表 示 を 掲 示 すること 18-56 -

目 次 1. 背 景 2. 改 正 船 内 騒 音 コードの 概 要 3. 強 制 化 に 対 するNKの 取 組 み 19 強 制 化 に 対 するNKの 取 組 み 船 内 騒 音 コード 強 制 化 に 対 するNKの 対 応 鋼 船 規 則 へ 取 り 込 み 認 証 手 順 の 確 立 コードの 解 釈 や 詳 細 取 扱 いの 明 確 化 騒 音 計 測 等 のインストラクション 合 理 的 かつ 円 滑 な 認 証 検 査 業 務 の 遂 行 20-57 -