感 染 症 危 険 情 報 ( 在 ニカラグア 日 本 大 使 館 ) 件 名 感 染 症 危 険 情 報 ( 中 南 米 等 におけるジカウイルス 感 染 症 の 流 行 : 妊 婦 及 び 妊 娠 予 定 の 方 は 特 にご 注 意 ください ) 本 文 1 ニカラグアの 感 染 状 況 (1) 今 年 1 月 26 日 にニカラグア 国 内 で,2 人 のジカウイルス 感 染 例 が 確 認 されて 以 来, 10 日 までのジカ 熱 感 染 者 は108 人 を 記 録 し,その 内, 妊 婦 9 名 の 感 染 が 確 認 されてい ます (2)11 日 現 在,ニカラグアでは,ジカウイルス 感 染 を 原 因 とする 死 者 及 び 妊 婦 の 感 染 による 小 頭 症 の 出 生 はありません (3) 地 域 別 に 見 ると,マナグア 県 64 人,レオン 県 9 人,マサヤ 県 6 人,チナンデガ 県 5 人,ヌエバ セゴビア 県 5 人,グラナダ 県 3 人,リバス 県 2 人,カラソ 県 1 人,ヒノテ ガ 県 1 人, 地 域 不 詳 12 人 となっています (4) 首 都 マナグア 市 における 感 染 状 況 は, 第 1 地 区 3 人, 第 2 地 区 4 人, 第 3 地 区 10 人, 第 4 地 区 5 人, 第 5 地 区 4 人, 第 6 地 区 1 人 です 2 注 意 レベル1: 十 分 注 意 してください 特 に 妊 娠 中 の 方 又 は 妊 娠 を 予 定 している 方 は 流 行 国 地 域 への 渡 航 滞 在 を 可 能 な 限 りお 控 えください 3 前 回 感 染 症 危 険 情 報 からの 更 新 内 容 ジカウイルス 感 染 症 の 発 生 地 域 にニューカレドニアを 追 加 しました ( 以 下 2.ジカウイルス 感 染 症 の 発 生 状 況 参 照 ) 厚 生 労 働 省 のホームページにおいても 関 連 情 報 が 提 供 されていますので,こちらも 併 せてご 確 認 ください http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html 4 世 界 保 健 機 関 (WHO)による 緊 急 事 態 宣 言 (1)WHOは 2016 年 2 月 1 日 に 開 催 された ジカウイルス 感 染 症 に 関 する 国 際 保 健 規 則 (IHR) 緊 急 委 員 会 ( 第 1 回 ) 会 合 の 勧 告 を 踏 まえ 最 近 のブラジルにおける 小 頭 症 やその 他 神 経 障 害 の 急 増 について 国 際 的 に 懸 念 される 公 衆 の 保 健 上 の 緊 急 事 態 (P HEIC Public Health Emergency of International Concern) を 宣 言 しました (2)3 月 8 日, 同 緊 急 委 員 会 の 第 2 回 会 合 が 開 催 され,その 結 果 を 踏 まえWHOは, 一 部 の 流 行 地 域 における 小 頭 症 及 びその 他 の 神 経 障 害 の 増 加 が 引 き 続 きPHEICに 該 当 す
ることを 宣 言 しています また,ジカウイルス 感 染 症 と 小 頭 症 との 関 連 については 更 なる 研 究 が 必 要 であるとしつ つ, 妊 婦 は 感 染 地 域 への 渡 航 を 控 えるべきであることを 含 む 勧 告 を 発 出 しました つきましては, 妊 娠 中 又 は 妊 娠 を 予 定 している 方 は 流 行 国 地 域 への 渡 航 滞 在 を 可 能 な 限 りお 控 え 下 さい やむを 得 ず 渡 航 滞 在 する 場 合 には 在 ブラジル 日 本 国 大 使 館 等 か らの 最 新 の 関 連 情 報 を 入 手 するとともに 主 治 医 と 相 談 の 上 厳 密 な 防 蚊 対 策 を 講 じるな ど 以 下 5.も 参 考 に 十 分 な 感 染 予 防 に 努 めてください 5 ジカウイルス 感 染 症 の 発 生 状 況 (1) 海 外 での 発 生 状 況 2015 年 5 月 以 降 ブラジルをはじめとする 中 南 米 地 域 を 中 心 に ジカウイルス 感 染 症 の 発 生 が 報 告 されています 現 在 ブラジルの22 州 で 感 染 が 確 認 されているほか WH O 等 によれば 以 下 の 地 域 でジカウイルス 感 染 症 の 感 染 例 が 報 告 されています 中 南 米 地 域 バルバドス ボリビア ブラジル コロンビア コスタリカ ドミニカ 共 和 国 エクアド ル エルサルバドル グアテマラ ガイアナ ハイチ ホンジュラス ジャマイカ メキ シコ ニカラグア パナマ パラグアイ セントビンセントグレナディーン 諸 島 スリナ ム トリニダード トバゴ ベネズエラ フランス 領 (グアドループ サン マルタン ギアナ マルティニーク) オランダ 領 (アルバ ボネール キュラソー 及 びシント マー ルテン) 米 領 (バージン 諸 島 及 びプエルトリコ) アジア 大 洋 州 地 域 米 領 サモア,マーシャル サモア トンガ タイ フランス 領 (ニューカレドニア) アフリカ 地 域 カーボヴェルデ (2) 国 内 における 感 染 者 の 発 生 2016 年 2 月 25 日 日 本 国 内 において ブラジルに 渡 航 歴 のある 男 性 にジカウイル スへの 感 染 が 確 認 されました 日 本 国 内 でのジカウイルス 感 染 症 患 者 の 発 生 は4 例 目 ( 全 て 輸 入 症 例 )で 今 回 の 中 南 米 における 流 行 後 としては 初 めてになります ジカウイルス 感 染 症 は 一 般 に 蚊 に 刺 されることによって 感 染 する 病 気 であり 現 在 日 本 国 内 は 蚊 の 活 動 期 ではないため 感 染 が 拡 大 するリスクは 極 めて 低 いと 言 えます 6 ジカウイルス 感 染 症 と 小 頭 症 等 との 関 連 2015 年 11 月 28 日 ブラジル 保 健 省 は 妊 娠 中 のジカウイルス 感 染 と 胎 児 の 小 頭 症 等 に 関 連 が 見 られることを 発 表 しました 同 省 によれば 同 年 11 月 から2016 年 2 月 第 4 週 までに 同 国 内 で5,909 例 の 小 頭 症 の 疑 い 例 が 報 告 され 検 査 結 果 が 確 認 し た1,687 件 のうち641 件 について 先 天 性 小 頭 症 及 び( 又 は) 中 枢 神 経 異 常 と 判 定
されています 現 時 点 においてジカウイルス 感 染 症 と 小 頭 症 との 因 果 関 係 は 明 らかではあ りませんが WHOが 緊 急 事 態 を 宣 言 したことを 踏 まえ 詳 細 な 調 査 結 果 が 得 られるまで の 間 特 に 妊 婦 及 び 妊 娠 予 定 の 方 の 流 行 国 地 域 への 渡 航 及 び 滞 在 は 可 能 な 限 りお 控 えく ださい 7 その 他 の 蚊 媒 介 感 染 症 (デング 熱,チクングニア 熱 )への 注 意 ジカウイルス 感 染 症 が 流 行 している 地 域 では, 同 様 に 蚊 を 媒 介 とした 感 染 症 であるデン グ 熱 やチクングニア 熱 の 発 生 も 例 年 報 告 されており 注 意 が 必 要 です ブラジルでは 2 015 年 に 約 160 万 人 がデング 熱 に 感 染 し うち863 人 が 死 亡 しています 感 染 経 路 や 症 状 についてはジカウイルス 感 染 症 と 類 似 しているため 以 下 5.を 参 照 に 蚊 に 刺 され ない 予 防 に 努 めてください 特 に デング 熱 は 重 症 化 すると 皮 下 出 血 や 肝 腫 大 等 を 引 き 起 こし デング 出 血 熱 又 はデングショック 症 候 群 と 呼 ばれる 重 篤 な 病 態 を 示 し 死 に 至 る 場 合 もあります 流 行 地 域 へ 渡 航 滞 在 される 方 は 予 防 対 策 の 励 行 を 心 がけてください 8 ジカウイルス 感 染 症 について (1) 感 染 経 路 ジカウイルスによる 感 染 症 で ウイルスを 持 ったネッタイシマカやヒトスジシマカに 刺 されることで 感 染 します 感 染 した 人 を 蚊 が 刺 すと 蚊 の 体 内 でウイルスが 増 殖 し その 蚊 に 他 の 人 が 刺 されると 感 染 する 可 能 性 があります また 稀 なケースとして 輸 血 による 感 染 や 性 交 渉 による 感 染 リスクも 指 摘 されています 流 行 地 域 から 帰 国 した 男 性 で 特 に 妊 娠 中 のパートナーがいる 場 合 は パートナーの 妊 娠 期 間 中 は 症 状 の 有 無 にかかわら ず 性 行 為 の 際 にコンドームを 使 用 してください (2) 症 状 ジカウイルスを 保 有 した 蚊 に 刺 されて 感 染 してから 発 症 するまでの 期 間 ( 潜 伏 期 間 )は 2~12 日 で 主 に2~7 日 で およそ2 割 の 人 に 発 症 すると 言 われています 発 症 する と 軽 度 の 発 熱 頭 痛 関 節 痛 筋 肉 痛 斑 丘 疹 疲 労 感 倦 怠 感 などを 呈 しますが 一 般 的 にデング 熱 やチクングニア 熱 より 軽 症 と 言 われています (3) 治 療 方 法 現 在 ジカウイルス 感 染 症 には 有 効 なワクチンや 特 異 的 な 治 療 法 はなく 対 症 療 法 が 行 われます ジカウイルス 感 染 症 が 流 行 している 地 域 で 蚊 に 刺 された 後 に 発 熱 が 続 く また は 発 疹 が 出 るなど ジカウイルス 感 染 症 を 疑 う 症 状 が 現 れた 場 合 には 医 療 機 関 への 受 診 をお 勧 めします (4) 予 防 ジカウイルス 感 染 症 には 有 効 なワクチンもなく 蚊 に 刺 されないようにすることが 唯 一 の 予 防 方 法 です これらの 感 染 症 の 発 生 地 域 に 旅 行 を 予 定 されている 方 は 次 の 点 に 十 分 注 意 の 上 感 染 予 防 に 努 めてください
外 出 する 際 には 長 袖 シャツ 長 ズボンなどの 着 用 により 肌 の 露 出 を 少 なくし 肌 の 露 出 した 部 分 や 衣 服 に 昆 虫 忌 避 剤 ( 虫 除 けスプレー 等 )を2~3 時 間 おきに 塗 布 する 昆 虫 忌 避 剤 は ディート(DEET)やイカリジン 等 の 有 効 成 分 のうちの1つを 含 むものを 商 品 毎 の 用 法 用 量 や 使 用 上 の 注 意 を 守 って 適 切 に 使 用 する 一 般 的 に 有 効 成 分 の 濃 度 が 高 い ほど 蚊 の 吸 血 に 対 する 効 果 が 長 く 持 続 すると 言 われている 室 内 においても 電 気 蚊 取 り 器 蚊 取 り 線 香 や 殺 虫 剤 蚊 帳 (かや) 等 を 効 果 的 に 使 用 する 規 則 正 しい 生 活 と 十 分 な 睡 眠 栄 養 をとることで 抵 抗 力 をつける 軽 度 の 発 熱 や 頭 痛 関 節 痛 や 結 膜 炎 発 疹 等 が 現 れた 場 合 には ジカウイルス 感 染 症 を 疑 って 直 ちに 専 門 医 師 の 診 断 を 受 ける 蚊 の 繁 殖 を 防 ぐために タイヤ バケツ おもちゃ ペットの 餌 皿 等 を 屋 外 放 置 しない 植 木 の 水 受 け 等 には 砂 を 入 れるなどの 対 策 をとる 9 流 行 地 域 からの 帰 国 時 帰 国 後 の 対 応 ( 日 本 国 内 の 検 疫 について) すべての 蚊 がジカウイルスを 保 有 しているわけではないので 蚊 に 刺 されたことだけで 過 度 に 心 配 する 必 要 はありませんが, 心 配 な 方 や 発 熱 等 の 症 状 のある 方 は 帰 国 された 際 に 空 港 の 検 疫 所 でご 相 談 ください また 帰 国 後 に 心 配 なことがある 場 合 は 最 寄 りの 保 健 所 等 にご 相 談 ください なお, 発 熱 などの 症 状 がある 場 合 には 医 療 機 関 を 受 診 してください 7. 在 留 届 け 及 び たびレジ への 登 録 のお 願 い 海 外 渡 航 前 には 万 一 に 備 え, 家 族 や 友 人, 職 場 等 に 日 程 や 渡 航 先 での 連 絡 先 を 伝 えておく ようにしてください 3か 月 以 上 滞 在 する 方 は, 緊 急 事 態 に 備 え 必 ず 在 留 届 を 提 出 してく ださい (http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html ) また,3か 月 未 満 の 旅 行 や 出 張 などの 際 には, 海 外 滞 在 中 も 安 全 に 関 する 情 報 を 随 時 受 けとれるよう, たびレジ に 登 録 してください ( 詳 細 は https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参 照 ) ( 参 考 情 報 ) 厚 生 労 働 省 HP(ジカウイルス 感 染 症 について) http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html 世 界 保 健 機 関 (WHO):Microcephaly/Zika virus( 英 文 ) http://www.who.int/emergencies/zika-virus/en/ ( 問 い 合 わせ 窓 口 )
外 務 省 領 事 サービスセンター 住 所 : 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 2-2-1 電 話 :( 代 表 )03-3580-3311( 内 線 )2902 2903 ( 外 務 省 関 連 課 室 連 絡 先 ) 外 務 省 領 事 局 政 策 課 ( 海 外 医 療 情 報 ) 電 話 :( 代 表 )03-3580-3311( 内 線 )5367 外 務 省 海 外 安 全 ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/ ( 携 帯 版 ) http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp ( 現 地 大 使 館 連 絡 先 ) 在 ニカラグア 日 本 国 大 使 館 電 話 :( 市 外 局 番 なし)2266-8668~8671 国 外 からは( 国 番 号 505)-2266-8668~8671 ホームページ:http://www.ni.emb-japan.go.jp/index_j.html _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 在 ニカラグア 日 本 国 大 使 館 領 事 班 Embajada del Japon en Nicaragua, Encargado consular TEL:(505)2266-8668~8671 FAX:(505)2266-8566 MAIL:consuladojp@mg.mofa.jp HP( 日 本 語 Espanol): http://www.ni.emb-japan.go.jp/index_j.html _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/