日 本 年 金 機 構 全 国 年 金 委 員 研 修 公 的 年 金 の 意 義 の 再 確 認 と 人 生 設 計 における 役 割 2014 年 10 月 23 日 ( 木 ) 原 佳 奈 子 (はら かなこ) ( 株 )TIMコンサルティング 取 締 役 TIMねんきんライフプラン 研 究 室 室 長 社 会 保 険 労 務 士 1 級 FP 技 能 士 (CFP) 日 本 年 金 学 会 幹 事 社 会 保 障 審 議 会 年 金 部 会 委 員
公 的 年 金 の 意 義 役 割 と 仕 組 み 1
Q1 公 的 年 金 はなぜ 必 要 なの? 80 歳 まで 生 きると 生 涯 にわたって 受 け 取 れる 公 的 年 金 誕 生 20 歳 就 職 老 後 に 備 えて 貯 蓄 65 歳 引 退 80 歳 15 年 分 の 生 活 費 が 必 要 90 歳 まで 生 きると 100 歳 まで 生 きると 90 歳 25 年 分 の 生 活 費 が 必 要 100 歳 35 年 分 の 生 活 費 が 必 要 老 後 の 生 活 はますます 長 くなっていく 貯 蓄 の 取 り 崩 しではカバーできない 厚 生 労 働 省 社 会 保 障 教 育 ワークシートより 作 成 2
Q1 平 均 寿 命 と 平 均 余 命 の 延 びに 対 応 平 均 寿 命 男 性 80.21 歳 女 性 86.61 歳 各 年 齢 の 平 均 余 命 60 歳 65 歳 70 歳 75 歳 80 歳 男 性 83.14 歳 84.08 歳 85.28 歳 86.74 歳 88.61 歳 女 性 88.47 歳 88.97 歳 89.59 歳 90.39 歳 91.52 歳 厚 生 労 働 省 平 成 25 年 簡 易 生 命 表 より 3
Q1 公 的 年 金 の 物 価 スライド~ 生 活 水 準 に 見 合 った 額 に 老 後 に 備 えて 貯 蓄 をしても 自 分 が 何 歳 まで 生 きるかは 予 測 できない (どれだけ 貯 蓄 をすればよいのかわからない) 公 的 年 金 なら 終 身 ( 亡 くなるまで)の 支 給 50 年 後 の 物 価 や 賃 金 の 変 動 は 予 測 できない ( 貯 蓄 しても 将 来 目 減 りするかもしれない) 実 質 的 な 価 値 に 配 慮 した 年 金 の 支 給 1965 年 大 卒 初 任 給 2 万 円 鶏 肉 100g 牛 乳 瓶 1 本 カレーライス1 皿 コーヒー( 喫 茶 店 )1 杯 ノートブック1 冊 45 年 後 物 価 や 賃 金 の 水 準 の 変 化 は 予 測 できない 20 歳 2010 年 大 卒 初 任 給 20 万 円 1965 年 2010 年 ( 出 典 ) 小 売 物 価 統 計 調 査 71.8 円 129 円 (1.8 倍 ) 20 円 114 円 (5.7 倍 ) 105 円 742 円 (7.1 倍 ) 71.5 円 411 円 (5.7 倍 ) 30 円 144 円 (4.8 倍 ) 障 害 を 負 う 可 能 性 もあり 45 年 後 1 万 円 年 金 の 時 代 国 民 年 金 約 6 万 6 千 円 厚 生 年 金 約 16 万 5 千 円 昔 と 今 の 物 価 65 歳 2055 年 何 歳 まで 生 きるかわからない 物 価 や 賃 金 の 水 準 の 変 化 は 予 測 できない?? 預 貯 金 だけで 備 えるのは 大 変! 厚 生 労 働 省 HPより 作 成 4
Q2 将 来 受 け 取 れないのでは? 公 的 年 金 は 支 え 合 いの 制 度 かつては 昔 は 親 と 同 居 して 農 業 や 自 営 業 を 一 緒 に 営 む 人 が 多 く 自 分 で 親 を 養 っていた 現 代 は 都 市 で 会 社 勤 めをして 親 と 別 居 する 人 が 多 くなり 平 均 寿 命 も 長 くなったため 親 を 養 うための 費 用 が 大 きくなってきており 自 分 で 親 を 養 うことが 難 しくなっている こういった 社 会 の 変 化 の 中 で 社 会 全 体 で 高 齢 者 を 支 える 年 金 制 度 が 整 備 されてきた 公 的 年 金 制 度 があるおかげで 現 役 世 代 は 年 金 の 保 険 料 を 払 えば 親 の 老 後 を 個 別 に 心 配 することなく 安 心 して 生 活 を 送 れる 仕 組 み かつては お 世 話 助 け 合 い 私 的 扶 養 中 心 同 居 しての 私 的 な 扶 養 が 一 般 的 家 族 をめぐる 代 表 的 な 変 化 昔 (1960 年 ) 現 代 (2005 年 ) 三 世 代 同 居 世 帯 数 411 万 300 万 高 齢 者 単 身 世 帯 数 13 万 387 万 家 族 の 人 数 ( 人 ) 4.47 2.56 平 均 寿 命 ( 歳 ) 男 65.32 女 70.19 男 79.44 女 85.90 (2011 年 ) サラリーマンの 割 合 (%) 53.4 87.3 (2010 年 ) 経 済 成 長 の 過 程 で 若 者 が サラリーマンとして 大 都 市 に 集 中 現 在 は 故 郷 財 やサービス の 提 供 保 険 料 の 支 払 い 国 地 方 都 市 社 会 的 扶 養 中 心 急 な 仕 送 りや 介 護 などの 対 応 は 困 難 厚 生 労 働 省 HPより 作 成 5
Q2 障 害 年 金 や 遺 族 年 金 といった 給 付 ( 保 険 機 能 )もある 老 後 に 備 えて 貯 蓄 をしても 自 分 が 何 歳 まで 生 きるかは 予 測 できない (どれだけ 貯 蓄 をすればよいのかわからない) 公 的 年 金 なら 終 身 で ( 亡 くなるまで) 年 金 を 受 けとれる いつ 自 分 が 障 害 を 負 ったり 子 どもがいる 時 に 配 偶 者 を 亡 くす(= 所 得 を 失 う)かわからない 障 害 年 金 や 遺 族 年 金 を 受 けとれる 老 齢 国 民 年 金 老 齢 基 礎 年 金 ( 付 加 年 金 ) 厚 生 年 金 老 齢 厚 生 年 金 障 害 障 害 基 礎 年 金 障 害 厚 生 年 金 ( 障 害 手 当 金 ) 死 亡 遺 族 基 礎 年 金 ( 寡 婦 年 金 ) ( 死 亡 一 時 金 ) 遺 族 厚 生 年 金 6
Q2 国 民 年 金 ( 基 礎 年 金 )の 負 担 と 給 付 と 国 庫 負 担 国 民 年 金 ( 基 礎 年 金 )の 負 担 と 給 付 保 険 料 を 納 付 していた 場 合 負 担 給 付 1/2は 保 険 料 から 1/2は 税 金 から 国 民 年 金 は 原 則 2 分 の1が 税 金 でまかなわれて いる( 国 庫 負 担 ) 全 額 免 除 の 手 続 をしていた 場 合 負 担 保 険 料 負 担 なし 給 付 税 金 分 の1/2は 受 給 できる 経 済 的 な 理 由 で 保 険 料 を 支 払 えなかった 場 合 で も 免 除 制 度 を 申 請 し 認 められていれば 税 金 分 である 原 則 2 分 の1の 年 金 給 付 を 受 け 取 ること ができる 保 険 料 が 未 納 だった 場 合 負 担 保 険 料 負 担 なし 給 付 税 金 分 も 受 給 できません 保 険 料 を 払 っていないのは 全 額 免 除 の 人 と 同 じですが 免 除 の 手 続 きをしていないので 年 金 を 受 け 取 ることはできない 障 害 年 金 や 遺 族 年 金 も 対 象 外 厚 生 労 働 省 社 会 保 障 教 育 ワークシートより 作 成 7
Q3 公 的 年 金 の 仕 組 みはどうなっているの? 公 的 年 金 制 度 の 全 体 像 と 特 徴 世 代 間 扶 養 厚 生 年 金 保 険 職 域 加 算 共 済 年 金 社 会 保 険 方 式 第 1 号 被 保 険 者 国 民 年 金 ( 基 礎 年 金 ) 第 2 号 被 保 険 者 第 3 号 被 保 険 者 自 営 業 者 等 会 社 員 公 務 員 第 2 号 被 保 険 者 の 被 扶 養 配 偶 者 ( 専 業 主 婦 等 ) 国 民 年 金 保 険 料 ( 平 成 26 年 度 ) 15,250 円 厚 生 年 金 保 険 料 ( 平 成 26 年 9 月 か ら 平 成 27 年 8 月 ) 1000 分 の174.74( 労 使 折 半 ) 国 民 年 金 保 険 料 個 別 負 担 なし 受 給 資 格 期 間 = 保 険 料 納 付 済 期 間 保 険 料 免 除 期 間 合 算 対 象 期 間 (カラ 期 間 ) 合 わせて 25 年 以 上 必 要 8
Q3 モデル 世 帯 の 老 齢 年 金 ( 平 成 26 年 度 60 歳 到 達 男 性 の 例 ) 会 社 員 夫 婦 ( 夫 会 社 員 妻 専 業 主 婦 )の 年 金 モデル 例 夫 61 歳 65 歳 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 ( 報 酬 比 例 部 分 ) 老 齢 厚 生 年 金 ( 報 酬 比 例 部 分 ) 経 過 的 加 算 老 齢 基 礎 年 金 加 給 年 金 額 振 替 加 算 老 齢 基 礎 年 金 妻 65 歳 9
Q3 年 金 額 の 改 定 の 仕 組 み ( 厚 生 労 働 省 HPより) 10
Q3 特 例 水 準 の 解 消 について 平 成 26 年 度 の 改 定 率 変 更 差 し 替 え H26 年 度 の 改 定 率 0.7% 1%+0.3%= 0.7% 特 例 水 準 解 消 分 1% 物 価 賃 金 等 から 算 出 された 変 動 率 +0.3% ( 厚 生 労 働 省 HPより 作 成 ) 11
Q3 上 ( 乗 2 せ 階 ) 年 金 年 金 給 付 の 例 自 営 業 夫 婦 の 例 会 社 員 夫 婦 の 例 夫 妻 夫 妻 老 齢 厚 生 年 金 月 額 約 98,000 円 40 年 加 入 の 標 準 例 ( 基 1 礎 階 年 ) 金 老 齢 基 礎 年 金 月 額 約 64,000 円 40 年 納 付 老 齢 基 礎 年 金 月 額 約 64,000 円 40 年 納 付 老 齢 基 礎 年 金 月 額 約 64,000 円 40 年 納 付 老 齢 基 礎 年 金 月 額 約 64,000 円 40 年 納 付 合 計 月 額 約 128,000 円 合 計 月 額 約 226,000 円 厚 生 年 金 のモデル 年 金 ( 夫 40 年 加 入 妻 専 業 主 婦 ) : 夫 が 平 均 的 収 入 ( 平 均 標 準 報 酬 36.0 万 円 )で40 年 間 就 業 し 妻 がその 期 間 すべて 専 業 主 婦 であった 世 帯 が 年 金 を 受 け 取 り 始 める 場 合 の 給 付 水 準 です ( 出 典 : 日 本 年 金 機 構 知 っておきたい 年 金 のはなし より) 自 分 の 年 金 については ねんきんネット でも 確 認 できる! ねんきんネットで 確 認 できること 公 的 年 金 の 加 入 記 録 最 新 の 記 録 を 確 認 将 来 の 年 金 額 の 試 算 現 在 の 加 入 状 況 から 試 算 など 12
Q3 ねんきん 定 期 便 (50 歳 以 上 )~ 年 金 見 込 額 ~ ( 日 本 年 金 機 構 HPより) 65 歳 前 に 支 給 される 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 見 込 額 65 歳 以 降 に 支 給 される 老 齢 厚 生 年 金 と 老 齢 基 礎 年 金 の 見 込 額 見 込 額 は 現 在 の 年 金 制 度 に60 歳 まで 加 入 し 続 けたと 仮 定 して 計 算 した 金 額 毎 年 誕 生 月 に ねんきん 定 期 便 (ハガキ) が 届 く ( 年 金 加 入 期 間 や 直 近 1 年 分 の 年 金 記 録 などが 載 っている) ねんきん 定 期 便 ( 封 書 ) は 35 歳 45 歳 59 歳 の 節 目 年 齢 に 届 く (すべての 期 間 の 年 金 記 録 が 確 認 できる) 13
Q4 少 子 高 齢 化 が 進 み 年 金 制 度 が 維 持 できなくなるのでは? 賦 課 方 式 の 仕 組 みについて 公 的 年 金 なら 賦 課 方 式 の 仕 組 み( 概 念 図 ) お 金 の 価 値 の 変 化 に 対 応 した 年 金 が 支 給 される 前 世 代 ( 年 金 受 給 ) 現 役 時 代 ( 保 険 料 拠 出 ) 引 退 後 の 給 付 の 財 源 は 次 世 代 が 払 う 保 険 料 となる 引 退 後 ( 年 金 受 給 ) なぜ 年 金 はお 金 の 価 値 に 対 応 可 能 か? 現 役 時 代 に 払 った 保 険 料 は 前 世 代 の 給 付 の 財 源 となる 次 世 代 ( 保 険 料 拠 出 ) 賦 課 方 式 を 採 用 し ているため 現 在 のお 金 の 価 値 に 見 合 った 現 役 世 代 の 賃 金 からの 保 険 料 が 財 源 となっているためインフレ や 経 済 変 動 に 強 い 制 度 といえる 14
Q4 平 成 16(2004) 年 改 正 による 年 金 財 政 フレーム 平 成 16(2004) 年 改 正 により 将 来 の 保 険 料 率 を 固 定 し その 固 定 された 財 源 の 範 囲 内 で 給 付 水 準 を 自 動 的 に 調 整 することで 給 付 と 負 担 の 均 衡 が 図 られる 財 政 方 式 に 変 わった それ 以 前 の 再 計 算 により 給 付 に 必 要 な 保 険 料 率 を 設 定 する という 考 え 方 からの 転 換 固 定! 保 険 料 収 入 1 積 立 金 3 国 庫 負 担 2 4 年 金 額 少 子 高 齢 化 が 進 行 しても 財 源 の 範 囲 内 で 給 付 費 を 賄 えるよう 年 金 額 の 価 値 を 自 動 調 整 する 仕 組 み(マクロ 経 済 スライド)を 導 入 1 上 限 を 固 定 した 上 での 保 険 料 の 引 上 げ 平 成 29(2017) 年 度 以 降 の 保 険 料 水 準 の 固 定 ( 保 険 料 水 準 は 引 上 げ 過 程 も 含 めて 法 律 に 明 記 ) 厚 生 年 金 : 18.30%( 労 使 折 半 ) ( 平 成 16 年 10 月 から 毎 年 0.354% 引 上 げ) 国 民 年 金 : 16,900 円 平 成 16 年 度 価 格 ( 平 成 17 年 4 月 から 毎 年 280 円 引 上 げ) 2 基 礎 年 金 国 庫 負 担 の2 分 の1への 引 上 げ 平 成 21 年 度 以 降 基 礎 年 金 給 付 費 に 対 する 国 庫 負 担 割 合 を2 分 の1とする 3 積 立 金 の 活 用 概 ね100 年 間 で 財 政 均 衡 を 図 る 方 式 とし 財 政 均 衡 期 間 の 終 了 時 に 給 付 費 1 年 分 程 度 の 積 立 金 を 保 有 することとして 積 立 金 を 活 用 し 後 世 代 の 給 付 に 充 てる 4 財 源 の 範 囲 内 で 給 付 水 準 を 自 動 調 整 する 仕 組 み(マクロ 経 済 スライド)の 導 入 現 役 世 代 の 人 口 減 少 とともに 年 金 の 給 付 水 準 を 調 整 標 準 的 な 年 金 の 給 付 水 準 について 今 後 の 少 子 高 齢 化 の 中 でも 年 金 を 受 給 し 始 める 時 点 で 現 役 サラリーマン 世 帯 の 平 均 所 得 の50%を 上 回 る 第 16 回 社 会 保 障 審 議 会 年 金 部 会 資 料 より 15
財 政 検 証 からみる 公 的 年 金 制 度 の 課 題 16
所 得 代 替 率 : 標 準 的 な 年 金 給 付 水 準 の 現 役 世 代 の 平 均 手 取 り 収 入 額 に 対 する 割 合 17 第 21 回 社 会 保 障 審 議 会 年 金 部 会 資 料 より
第 21 回 社 会 保 障 審 議 会 年 金 部 会 資 料 より 作 成 ( 平 成 26 年 ) 経 済 前 提 の 設 定 の 基 本 的 な 考 え 方 労 働 市 場 へ の 参 加 が 進 む ケ ー ス 労 働 市 場 へ の 参 加 が 進 ま な い ケ ー ス 18
実 質 経 済 成 長 率 2024 年 度 以 降 20~30 年 0.9% 1.1% 1.4% 0.6% 0.4% 0.1% 0.2% 0.4% 第 21 回 社 会 保 障 審 議 会 年 金 部 会 資 料 より 作 成 19
第 21 回 社 会 保 障 審 議 会 年 金 部 会 資 料 より 20
第 23 回 社 会 保 障 審 議 会 年 金 部 会 資 料 より 21
ライフプランと 年 金 22
ライフプランとは ライフプラン= 個 人 の 生 き 方 に 応 じた 生 活 設 計 プラン= 生 涯 生 活 設 計 広 い 意 味 : 心 のプラン 健 康 のプラン お 金 のプラン 狭 い 意 味 : お 金 のプラン ( 資 金 計 画 ) 広 義 のライフプラン 健 康 の プラン 心 の プラン お 金 の プラン 狭 義 のライフプラン 23
年 代 別 ライフステージごとの 主 なライフイベント(イメージ 例 ) 独 身 期 家 族 形 成 期 家 族 成 長 期 家 族 成 熟 期 定 年 期 老 後 20 歳 30 歳 40 歳 50 歳 60 歳 70 歳 ラ イ フ イ ベ ン ト 例 必 要 と な る 資 金 準 備 例 就 職 自 動 車 購 入 旅 行 結 婚 準 備 一 時 資 金 準 備 結 婚 出 産 住 宅 取 得 結 婚 資 金 準 備 住 宅 取 得 資 金 ( 頭 金 ) 準 備 出 産 住 宅 取 得 子 どもの 進 学 住 宅 ローン 返 済 計 画 教 育 資 金 準 備 子 どもの 進 学 子 どもの 独 立 親 の 介 護 老 後 資 金 準 備 定 年 退 職 旅 行 趣 味 住 宅 リフォーム 住 宅 リフォーム 準 備 予 備 支 出 準 備 医 療 費 介 護 資 金 準 備 相 続 介 護 病 気 けが 老 後 の 生 活 資 金 医 療 介 護 の 準 備 資 金 をチェッ ク 24
人 生 の3 大 資 金 と 老 後 資 金 計 画 的 に 準 備 しておくことが 大 切 住 宅 資 金 教 育 資 金 老 後 資 金 その 他 の 目 的 資 金 25
老 後 の 生 活 費 の 目 安 夫 婦 2 人 の 老 後 の1ヵ 月 の 生 活 費 老 後 の 最 低 日 常 生 活 費 最 低 日 常 生 活 費 約 22 万 円 / 月 ( 平 均 22.0 万 円 ) 平 成 25 年 度 ( 財 ) 生 命 保 険 文 化 センター 調 査 より 老 後 の 平 均 的 な 生 活 費 平 均 的 な 生 活 費 約 27 万 円 / 月 ( 平 均 27.3 万 円 ) 総 務 省 平 成 25 年 家 計 調 査 年 報 より ゆとりある 老 後 生 活 費 ゆとりある 老 後 生 活 費 約 35 万 円 / 月 平 成 25 年 度 ( 財 ) 生 命 保 険 文 化 センター 調 査 より ( 平 均 35.4 万 円 ) 26
平 均 的 な 生 活 費 支 出 内 訳 高 齢 夫 婦 無 職 世 帯 の 家 計 支 出 ( 夫 65 歳 以 上 妻 60 歳 以 上 の 夫 婦 のみ) 税 社 保 29,857 円 消 費 支 出 242,598 円 消 費 支 出 の 内 訳 食 料 60,459 円 保 健 医 療 15,106 円 住 居 16,628 円 交 通 通 信 25,327 円 光 熱 水 道 20,587 円 教 養 娯 楽 26,055 円 家 具 家 事 用 品 9,523 円 交 際 費 31,612 円 被 服 および 履 物 7,132 円 その 他 30,169 円 総 務 省 平 成 25 年 家 計 調 査 年 報 より 27
もし 公 的 年 金 がなかったらどうなるか ~65 歳 から85 歳 の20 年 間 で 必 要 な 額 ~ 老 後 の 最 低 日 常 生 活 費 で 生 活 する 場 合 5280 万 円 必 要!! [22 万 円 12 月 20 年 ] 老 後 の 平 均 的 な 生 活 費 で 生 活 する 場 合 6480 万 円 必 要! [27 万 円 12 月 20 年 ] ゆとりある 老 後 生 活 費 で 生 活 する 場 合 8400 万 円 必 要! [35 万 円 12 月 20 年 ] 貯 蓄 だけで 備 えなければならないのは 大 変! 28
公 的 年 金 がある 場 合 の 不 足 額 を 考 える1 公 的 年 金 の 平 均 的 モデル 額 ( 会 社 員 の 例 : 平 成 26 年 度 ) 夫 は40 年 間 会 社 員 として 勤 務 妻 は 結 婚 後 専 業 主 婦 夫 婦 で 受 け 取 る 1ヵ 月 の 老 齢 年 金 は 226,925 円 ( 約 23 万 円 ) 夫 は 老 齢 厚 生 年 金 と 老 齢 基 礎 年 金 妻 は 老 齢 基 礎 年 金 のみを 受 給 すると 仮 定 した 額 公 的 年 金 の 平 均 的 モデル 額 ( 自 営 業 者 の 例 : 平 成 26 年 度 ) 夫 は40 年 間 自 営 業 者 妻 は 結 婚 後 専 業 主 婦 夫 婦 で 受 け 取 る 1ヵ 月 の 老 齢 年 金 は 128,800 円 ( 約 13 万 円 ) 夫 婦 共 に 老 齢 基 礎 年 金 のみを 受 給 すると 仮 定 した 額 公 的 年 金 は 終 身 年 金 一 生 涯 受 け 取 ることができる ただし 自 営 業 者 と 会 社 員 では 受 取 額 に 差 がある 29
公 的 年 金 がある 場 合 の 不 足 額 を 考 える2( 会 社 員 の 例 ) ~65 歳 から85 歳 の20 年 間 で 必 要 な 額 ~ 老 後 の 最 低 日 常 生 活 費 で 生 活 する 場 合 不 足 額 0 [(22 万 円 -23 万 円 ) 12 月 20 年 ] H26 年 時 点 の 概 算 (めやす) 額 老 後 の 平 均 的 な 生 活 費 で 生 活 する 場 合 960 万 円 不 足 [(27 万 円 -23 万 円 ) 12 月 20 年 ] ゆとりある 老 後 生 活 費 で 生 活 する 場 合 2880 万 円 不 足 [(35 万 円 -23 万 円 ) 12 月 20 年 ] 長 生 きすることを 考 えると 資 金 はもっと 必 要 になる 30
公 的 年 金 がある 場 合 の 不 足 額 を 考 える2( 自 営 業 者 の 例 ) ~65 歳 から85 歳 の20 年 間 で 必 要 な 額 ~ 老 後 の 最 低 日 常 生 活 費 で 生 活 する 場 合 2160 万 円 不 足 [(22 万 円 -13 万 円 ) - 12 月 20 年 ] 老 後 の 平 均 的 な 生 活 費 で 生 活 する 場 合 3360 万 円 不 足 [(27 万 円 -13 万 円 ) 12 月 20 年 ] ゆとりある 老 後 生 活 費 で 生 活 する 場 合 5280 万 円 不 足 [(35 万 円 -13 万 円 ) 12 月 20 年 ] 自 営 業 の 場 合 会 社 員 よりもさらに 老 後 資 金 準 備 が 必 要 となる 31
リタイアメントプランの 考 え 方 リタイア 後 の 生 活 収 支 の 把 握 基 本 生 活 費 食 料 住 居 光 熱 水 道 家 事 用 品 被 服 など + イベント 費 用 海 外 旅 行 リフォーム 建 替 え 子 どもの 結 婚 など + リスク 等 病 気 介 護 災 害 など 公 的 年 金 + 退 職 金 企 業 年 金 + 個 人 年 金 等 支 出 収 入 32
リタイアメントプランの 立 て 方 1 目 標 額 の 設 定 支 出 見 込 額 収 入 見 込 額 老 後 資 金 の 目 標 額 計 算 シート( 例 ) 基 本 生 活 費 (A) 予 備 費 等 (イベント 費 用 等 )(B) 支 出 合 計 (C) 老 齢 年 金 ( 厚 生 年 金 国 民 年 金 )(D) 退 職 金 企 業 年 金 等 (E) 収 入 合 計 (F) 老 後 資 金 目 標 額 (G) 万 円 万 円 万 円 万 円 万 円 万 円 万 円 G = C - F 33
リタイアメントプランの 立 て 方 2 キャッシュフロー 表 の 作 成 リタイア 後 の 生 活 を 想 い 描 く リタイア 後 は どんなことがしたいか なにか やってみたい 夢 などあるか リタイア 後 の 暮 らしをイメージする 資 産 負 債 の 把 握 現 状 の 預 貯 金 などの 金 融 資 産 残 高 を 確 認 する キャッシュ フロー 表 の 作 成 リタイア 後 の 収 入 ( 年 金 など)と 支 出 ( 基 礎 生 活 費 など)が いくらぐらいになるか 予 想 する これらのデータを 基 に キャッシュフロー 表 を 作 成 する キャッシュ フロー 表 の 改 善 リタイア 後 のイベントにかかる 支 出 も 入 れて 夢 や 希 望 が 実 現 できるか 確 認 する リタイア 後 の 生 活 を 豊 かに キャッシュフロー 表 の 貯 蓄 残 高 がマイナスになって しまった 場 合 は その 対 策 を 考 える 34
リタイア 後 のキャッシュフロー 表 の 作 成 (サンプル 例 ) キャッシュフロー 表 イメージ(60 歳 以 降 ) 家 族 の 年 齢 ( 単 位 : 万 円 ) 西 暦 2034 2035 2036 2037 2038 2039 2040 2041 2042 2043 2044 2045 2046 2047 2048 2049 本 人 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 配 偶 者 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 長 男 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 長 女 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 イベント 退 職 旅 行 収 入 の 部 支 出 の 部 収 入 - 支 出 貯 蓄 残 高 収 入 支 出 本 人 収 入 400 400 400 400 400 配 偶 者 収 入 本 人 公 的 年 金 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200 配 偶 者 公 的 年 金 77 77 77 77 77 77 77 77 77 本 人 企 業 年 金 配 偶 者 企 業 年 金 一 時 金 収 入 1000 その 他 収 入 収 入 合 計 1400 400 400 400 400 200 200 277 277 277 277 277 277 277 277 277 基 本 生 活 費 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 住 居 費 (ローン) 120 120 120 120 120 教 育 費 保 険 料 24 一 時 的 支 出 100 その 他 支 出 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 支 出 合 計 474 450 450 450 450 430 330 330 330 330 330 330 330 330 330 330 年 間 収 支 926-50 -50-50 -50-230 -130-53 -53-53 -53-53 -53-53 -53-53 貯 蓄 残 高 2,104 2,054 2,004 1,954 1,904 1,674 1,544 1,491 1,438 1,385 1,332 1,279 1,226 1,173 1,120 1,067 35
ご 清 聴 ありがとうございました 本 資 料 は 当 セミナーの 参 加 者 に 参 考 となる 一 般 的 な 情 報 を 提 供 することを 目 的 に 作 成 されたものです 本 資 料 に 記 載 している 内 容 は 本 資 料 作 成 時 の 法 令 見 解 等 により 作 成 されたものであり 経 済 環 境 の 変 化 や 年 金 制 度 税 制 等 の 変 更 により 予 告 なしに 変 更 されることがあります 本 資 料 は 当 社 が 入 手 可 能 な 情 報 に 基 づき 作 成 したものですが 内 容 の 完 全 性 を 保 証 ものではありません 本 資 料 に 係 る 権 利 は 第 三 者 の 著 作 物 からの 引 用 部 分 を 除 き 当 社 に 属 しており 無 断 での 使 用 複 製 は お 断 り 申 し 上 げます 株 式 会 社 TIM コンサルティング Tel 03-6402-3921 Fax 03-6402-3922 E-mail:desk@tim-con.com URL:http://tim-con.com