<4D6963726F736F667420506F776572506F696E74202D208CF68A4A9770837E836C8389838B8AAE90AC2E707074205B8CDD8AB78382815B83685D>

日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2010 年 版 ) ブロック 別 講 習 会 講 習 会 スライド 作 成 : 江 指 隆 年 (ミネラルWG) 吉 田 宗 弘 (ミネラルWG) ミネラルワーキンググループ 多 量 ミネラル 石 見 佳 子 ( 国 立 健 康 栄 養 研 究 所 ) 上 西 一 弘 ( 女 子 栄 養 大 学 ) 江 指 隆 年 ( 聖 徳 大 学 ) 中 村 和 利 ( 新 潟 大 学 ) 微 量 ミネラル 菊 永 茂 司 (ノ-トルダム 清 心 女 子 大 学 ) 児 玉 浩 子 ( 帝 京 大 学 ) 山 内 淳 ( 国 立 健 康 栄 養 研 究 所 ) 吉 田 宗 弘 ( 関 西 大 学 ) ミネラル1

出 納 試 験 にもとづいた 推 定 平 均 必 要 量 (EAR)の 設 定 13:( 最 小 ) 平 衡 維 持 量 2: 不 可 避 損 失 量 1 3 : 実 験 で 得 られている 平 衡 維 持 量 の 近 似 値 出 納 値 ( 摂 取 量 ー 排 泄 量 ) 2 出 納 値 ( 摂 取 量 ー 排 泄 量 ) 0 0 Cr の EAR Moでは 尿 排 泄 量 の 増 加 (Feでは 吸 収 率 の 上 昇 )で 出 納 値 ゼロ( 平 衡 )を 維 持 Mo の EAR NaのEAR 0 11 0 33 摂 取 量 MgのEAR 摂 取 量 要 因 加 算 法 による 推 定 平 均 必 要 量 (EAR)の 設 定 Ca, Fe, Zn の EAR= 吸 収 量 と 排 泄 量 が 釣 り 合 う 時 の 摂 取 量 吸 収 量 ( 摂 取 量 吸 収 率 ) 排 泄 量 ( 消 化 管 尿 経 皮 月 経 血 精 液 など) 成 長 期 では 蓄 積 量 が 加 わる I(ヨウ 素 )は 甲 状 腺 蓄 積 量 を 一 定 に 保 つための 甲 状 腺 取 り 込 み 量 にもとづき 設 定 ミネラル2

バイオマーカーの 値 と 摂 取 量 との 関 係 にもとづくEARの 設 定 バイオマーカーの 値 3 2 1 Se の EAR Cu の EAR 0 摂 取 量 主 な 改 定 事 項 (1) 多 量 ミネラル Na: 目 標 量 の 見 直 し ; 成 人 男 性 : 食 塩 9.0g/ 日 女 性 : 食 塩 7.5g/ 日 K : 目 安 量 の 見 直 し ; 成 人 男 性 : 2,500mg/ 日 女 性 : 2,000mg/ 日 目 標 量 の 見 直 し; 成 人 男 性 : 2,800~3,000mg/ 日 女 性 : 2,700~3,000mg/ 日 Ca: 推 定 平 均 必 要 量 推 奨 量 を 策 定 ; RDA: 成 人 男 性 :650~800mg/ 日 女 性 :600~650mg/ 日 Mg:EAR: 成 人 4.5mg/kg 体 重 / 日 を 再 確 認 P : 耐 容 上 限 量 を 見 直 し; 成 人 男 性 :3,000mg/ 日 女 性 :3,000mg/ 日 ミネラル3

主 な 改 定 事 項 (2) 微 量 ミネラル Fe : 妊 婦 の 付 加 量 を 初 期 と 中 期 末 期 に 分 けて 設 定 Mn: 乳 児 目 安 量 の 見 直 し; 0~5 月 :0.01mg/ 日 (10 倍 ) 6~11 月 : 0.5mg/ 日 (2.4 分 の1) I : 耐 容 上 限 量 の 策 定 ( 乳 ~ 小 児 ) 見 直 し( 成 人 ); 乳 児 : 250μg/ 日 幼 児 : 250~350μg/ 日 小 児 : 500~2,100μg/ 日 成 人 : 2,200μg/ 日 妊 婦 授 乳 婦 への 注 意 主 な 改 定 事 項 (3) 微 量 ミネラル Se : 耐 容 上 限 量 の 見 直 し( 少 なくなった) 幼 児 :50~70μg/ 日 小 児 : 男 性 100~260μg/ 日 女 性 100~220μg/ 日 成 人 : 男 性 260~300μg/ 日 女 性 210~230μg/ 日 Cr : 乳 児 目 安 量 策 定 :0~5 月 : 0.8µg/ 日 6~11 月 : 1.0µg/ 日 M : 乳 児 目 安 量 策 定 :0 5 月 :2 / 日 Mo: 乳 児 目 安 量 策 定 :0~5 月 :2µg/ 日 6~11 月 :3µg/ 日 耐 容 上 限 量 の 見 直 し( 多 くなった) 成 人 : 男 性 550~600μg/ 日 女 性 450~500μg/ 日 ミネラル4

日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 多 量 ミネラル:1 歳 以 上 p.23 p.6 推 定 平 均 必 要 量 推 奨 量 目 安 量 耐 容 上 限 量 目 標 量 EAR RDA AI UL DG Na - - - K - - - Ca - - Mg - * - P - - - *: 通 常 の 食 品 以 外 からの 摂 取 について 定 めた ナトリウム( 食 塩 ) 目 標 量 の 根 拠 p.23 p.191 平 成 17/18 年 国 民 健 康 栄 養 調 査 摂 取 量 中 央 値 : 50-69 歳 男 性 12.2g/ 日 米 国 高 血 圧 予 防 指 針 : 6.0g/ 日 これらの 数 値 の 中 間 値 : 9.1g/ 日 この 数 値 は 成 人 男 性 の 摂 取 量 分 布 の25% タイル 実 現 可 能 と 判 断 女 性 は 男 性 より1.5g 減 ミネラル5

カリウム 目 安 量 の 根 拠 p.23 p.192 平 成 17/18 年 国 民 健 康 栄 養 調 査 摂 取 量 中 央 値 : 成 人 男 性 2,384mg/ 日 女 性 2,215mg/ 日 (カリウム 平 衡 維 持 量 :1,600mgを 十 分 に 満 たす) 50 歳 以 上 男 性 の 中 央 値 は2,500mg/ 日 以 上 成 人 の 目 安 量 男 性 :2,500mg/ 日 女 性 :2,000mg/ 日 カリウム 目 標 量 の 根 拠 p.23 p.193 米 国 高 血 圧 予 防 の 目 標 値 :3,500mg / 日 現 在 の 日 本 人 カリウム 摂 取 量 中 央 値 : 成 人 男 性 2,051~2,592mg/ 日 女 性 1,892~2,486mg/ 日 これらの 数 値 の 中 間 値 : 成 人 の 目 標 量 男 性 2,800~3,000mg/ 日 女 性 2,700~3,000mg/ 日 ミネラル6

目 標 量 高 血 圧 の 予 防 を 目 的 とした カリウムの 食 事 摂 取 基 準 性 別 男 性 女 性 年 齢 ( 歳 ) 現 在 の 摂 取 量 ( 中 央 値 ) 生 活 習 慣 病 予 防 の 観 点 からみた 望 ましい 摂 取 量 1 目 標 量 現 在 の 摂 取 量 ( 中 央 値 ) 生 活 習 慣 病 予 防 の 観 点 からみた 望 ましい 摂 取 量 1 p.23 p.193 (mg/ 日 ) 目 標 量 18~29 2,051 3,500 2,800 1,892 3,500 2,700 30~49 2,208 3,500 2,900 2,015 3,500 2,800 50~69 2,592 3,500 3,000 2,486 3,500 3,000 70 以 上 2,555 3,500 3,000 2,297 3,500 2,900 1. 米 国 高 血 圧 合 同 委 員 会 第 6 次 報 告 が 高 血 圧 の 予 防 のために 3,500mg/ 日 を 摂 ることが 望 ましいとしている 値 高 血 圧 の 一 次 予 防 を 積 極 的 に 進 める 観 点 からは この 値 が 支 持 される カルシウム 推 定 平 均 必 要 量 推 奨 量 要 因 加 算 法 : 推 定 平 均 必 要 量 = p.23 p.195 ( 体 内 蓄 積 量 + 尿 中 排 泄 量 + 経 皮 的 損 失 量 ) 見 かけの 吸 収 率 Ca 蓄 積 量 と 吸 収 率 に 関 してアジア 人 に 対 する 数 値 ( 蓄 積 量 は 小 さく 吸 収 率 は 大 きい)など 新 たなエビデンスが 得 ら れたため 目 安 量 (AI)ではなくEAR RDA 策 定 が 可 能 と 判 断 した Ca 蓄 積 量 吸 収 率 RDA(AI) 例 12~14 歳 Ca 蓄 積 量 mg/ 日 Ca 吸 収 率 % 推 定 平 均 必 要 量 mg/ 日 推 奨 量 mg/ 日 目 安 量 mg/ 日 2005 男 性 257 38 - - 1,023 2005 女 性 205 38 - - 863 2010 男 性 242 45 821 986-2010 女 性 178 45 670 804 - ミネラル7

見 かけのCa 吸 収 率 (%) p.23 年 齢 2005 2010 ( 歳 ) 男 女 男 女 1 2 40 40 40 40 3 5 30 30 35 35 6 7 30 25 35 35 8 9 30 25 35 35 10 11 30 30 40 45 12 14 38 38 45 45 15 17 30 25 45 40 18 29 25 25 30 30 30 49 25 25 30 25 50 69 22 20 27 25 70 以 上 20 20 25 25 p.196 妊 婦 のCa 付 加 量 ゼロの 理 由 p.23 p.198 妊 娠 中 は 付 加 が 必 要 と 考 えられてきた 妊 娠 中 活 性 型 ビタミンDやエストロゲン 等 が 上 昇 し 腸 管 からのCa 吸 収 率 は 著 しく 上 昇 する ( 妊 娠 後 期 の 日 本 人 の 出 納 試 験 :42±19%) 母 体 の 骨 量 は 生 理 的 に 減 少 する 尿 中 排 泄 量 は 増 加 する そのため 年 齢 階 級 別 の 推 奨 量 を 摂 取 している 妊 婦 そのため 年 齢 階 級 別 の 推 奨 量 を 摂 取 している 妊 婦 では 付 加 量 は 必 要 ない 付 加 しても 骨 量 減 少 は 阻 止 できない ( 妊 娠 中 毒 症 等 の 胎 盤 機 能 低 下 がある 場 合 は 吸 収 率 は 増 加 せずCa 付 加 は 相 当 量 が 必 要 ) ミネラル8

授 乳 婦 のCa 付 加 量 ゼロの 理 由 p.23 p.198 従 来 付 加 が 必 要 とされてきた 授 乳 中 は Ca 吸 収 率 は 軽 度 に 増 加 尿 中 Ca 排 泄 量 は 減 少 母 体 の 骨 量 は 減 少 母 乳 中 Caは 主 に 母 体 の 骨 に 由 来 Caを 多 く 摂 取 しても 母 体 骨 量 減 少 は 阻 止 不 可 授 乳 終 了 後 ( 約 6カ 月 で) ほぼ 妊 娠 前 の 状 態 に 回 復 する 年 齢 階 級 別 に 示 された 推 奨 量 を 摂 取 している 授 乳 婦 では 付 加 は 必 要 としない カルシウム 摂 取 における 注 意 閉 経 期 以 降 および 高 齢 期 では 骨 量 は 減 少 する 更 年 期 女 性 への 注 意 事 項 卵 巣 エストロゲンの 低 下 により 更 年 期 (5 年 間 )に 著 しい 骨 量 減 少 が 起 こる( 年 間 約 3.0 %; 主 に 海 綿 骨 ) Ca 摂 取 量 を 増 やしても 減 少 は 阻 止 できない 高 齢 者 への 注 意 事 項 腸 管 からのCa 吸 収 率 が 低 下 ( 日 本 人 高 齢 者 の 出 納 試 験 : 男 性 22~27% 女 性 9~14% ) (Tahiri et al. 2003: 高 齢 女 性 20.5~29.9 % ) ( 二 次 性 副 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 ) *Ca 摂 取 量 と 骨 量 には 明 らかに 関 連 があるが 骨 折 発 生 率 との 関 連 は 一 致 していない 中 高 年 期 ( 特 に 女 性 )では Ca 不 足 に 注 意 が 必 要 ミネラル9

骨 粗 鬆 症 の 予 防 は Caの 積 極 的 な 摂 取 に 加 え 他 の 栄 養 素 (ビタミンD ビタミンK たんぱく 質 その 他 )への 配 慮 や 運 動 を 含 めた 総 合 的 な 生 活 習 慣 (ライフスタイル)が 重 要 マグネシウム 耐 容 上 限 量 の 設 定 p.23 p.200 食 品 摂 取 の 過 剰 摂 取 による 下 痢 等 の 報 告 はないの で 食 品 からの 摂 取 上 限 量 は 設 定 しない 下 痢 を 指 標 として 成 人 での 食 品 以 外 の 摂 取 に よる 最 低 健 康 障 害 発 現 量 [ LOAEL ]を350mg/ 日 とする( 日 本 人 の 報 告 はない) 過 剰 摂 取 による 下 痢 は 穏 やかで 可 逆 的 であるので 不 確 実 性 因 子 [UF]は1.0に 近 い 値 にしても 良 い ( 例 外 的 ) そこで 通 常 の 食 品 以 外 からの 摂 取 量 の 上 限 量 は 成 人 の 場 合 350mg/ 日 小 児 は5mg/kg 体 重 / 日 とした ミネラル10

リ ン 耐 容 上 限 量 の 設 定 p.23 p.202 リンの 摂 取 量 に 応 じて 血 清 無 機 リンは 上 昇 する 血 清 無 機 リン=0.00765 吸 収 されたリン +0.8194 (1-e (-0.2635 吸 収 されたリン) ) * 血 清 無 機 リン(mmol/L) 吸 収 されたリン(mmol/ 日 ) 血 清 無 機 リンが 正 常 上 限 となる 摂 取 量 は3,686mg/, g 日 ( 吸 収 率 60% 血 清 無 機 リンの 正 常 上 限 4.3mg/dL リンの 分 子 量 30.97) 3,686mg/ 日 をUF1.2で 除 し 丸 めて 3,000mg/ 日 を 耐 容 上 限 量 とする 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 微 量 ミネラル 1 歳 以 上 p.23 p.6 推 定 平 均 必 要 量 EAR 推 奨 量 RDA 目 安 量 AI 耐 容 上 限 量 UL 目 標 量 DG Fe - - Zn - - Cu - - Mn - - - I - - Se - - Cr - - - Mo - - ミネラル11

鉄 月 経 のある 女 性 の 摂 取 量 p.23 p.220 月 経 血 による 鉄 損 失 を 補 うに 必 要 な 推 定 鉄 摂 取 量 月 経 血 量 (ml/ 回 ) 鉄 損 失 (mg/ 日 ) 1 鉄 損 失 を 補 うのに 必 要 な 摂 取 量 (mg/ 日 ) 2 31.1 (10-17 歳 ) 0.46 3.06 37.0 (18 歳 以 上 ) 0.55 3.64 1 鉄 損 失 (mg/ 日 )= 月 経 血 量 日 本 人 における 月 経 周 期 の 中 央 値 (31 日 ) ヘモグロビン 濃 度 (0.135g/mL) ヘモグロビン 中 の 鉄 濃 度 (3.39mg/g) 2 摂 取 量 (mg/ 日 ) = 鉄 損 失 (mg/ 日 ) 吸 収 率 (0.15) 鉄 妊 娠 期 の 付 加 量 要 因 加 算 で 求 めた 鉄 の 推 定 平 均 必 要 量 推 奨 量 p.23 p.223 胎 児 中 臍 帯 胎 合 計 循 環 血 液 合 計 鉄 吸 収 率 推 定 平 均 推 奨 量 への 盤 中 への (mg/ 期 ) 量 の 増 加 必 要 量 (%) 必 要 量 ( 付 加 量 ) 鉄 貯 蔵 鉄 貯 蔵 に 伴 う (mg/ 日 ) ( 付 加 量 ) (mg/ 日 ) (mg/ 期 ) (mg/ 期 ) 鉄 需 要 (mg/ 日 ) (mg/ 期 ) 初 期 25 5 30 0 0.32 15 2.1 2.6 中 期 75 25 100 150 2.68 25 10.7 12.9 末 期 145 45 190 150 364 3.64 25 14.6 17.5 推 定 平 均 必 要 量 : 中 期 末 期 の 付 加 量 は 両 数 値 の 中 間 値 (12.5mg/ 日 )を 用 いた 推 奨 量 : 必 要 量 の 個 人 間 変 動 の 変 動 係 数 を10%とし 推 定 平 均 必 要 量 1.2とした ミネラル12

mg/ 日 25 黒 : 妊 婦 20 摂 赤 : 一 般 女 性 取 量 15 鉄 妊 婦 の 付 加 量 の 問 題 p.23 p.223 現 実 問 題 として20 mg/ 日 に 近 い~ 以 上 の 量 の 鉄 (18 49 歳 月 経 なし+ 妊 婦 中 期 末 期 付 加 量 ) を 一 般 的 な 食 事 から 摂 取 することは 非 常 に 困 難 しかし 妊 娠 貧 血 の 有 病 率 は 一 般 女 性 よりも やや 高 い 程 度 妊 娠 期 には 鉄 吸 収 率 が 著 しく 高 まっている 可 能 性 大 10 妊 娠 中 期 以 降 の 鉄 吸 収 率 を 高 めに 推 定 ( 採 用 値 25%を40%に 変 更 )した 試 算 5 推 定 平 均 必 要 量 推 奨 量 (mg/ 日 ) 0 中 期 末 期 中 期 末 期 0 25 50 75 100 妊 婦 の 付 加 量 ( 試 算 値 ) 6.7 9.1 8.0 10.9 パーセンタイル 値 18 29 歳 + 付 加 量 11.7 14.1 14.0 16.9 日 本 人 女 性 の 鉄 摂 取 量 の 分 布 30 49 歳 + 付 加 量 12.2 14.6 14.5 17.4 ( 平 成 17 年 度 国 民 健 康 栄 養 調 査 より) これらの 数 値 はより 現 実 的 な 目 標 となる 鉄 授 乳 婦 の 付 加 量 p.23 p.225 鉄 の 推 定 平 均 必 要 量 ( 付 加 量 ) 母 乳 中 の 鉄 濃 度 (mg/l) 哺 乳 量 (L/ 日 ) 吸 収 率 (%) 推 定 平 均 必 要 量 ( 付 加 量 ) (mg/ 日 ) 推 奨 量 ( 付 加 量 ) (mg/ 日 ) 授 乳 婦 0.426 0.78 15 2.0 2.5 ミネラル13

亜 鉛 推 定 平 均 必 要 量 推 奨 量 の 策 定 - 成 人 健 康 人 を 用 いて 亜 鉛 出 納 を 検 討 した 報 告 を 基 にして 算 出 p.23 p.227 総 排 泄 量 = 真 の 吸 収 量 となる 摂 取 量 を 算 出 し 推 定 平 均 必 要 量 とした 日 本 人 成 人 による 出 納 試 験 データは 見 当 たらない ので アメリカ/カナダの 食 事 摂 取 基 準 を 参 考 にして 英 米 の 成 人 男 性 を 用 いた 研 究 結 果 から 算 出 した 銅 乳 児 の 目 安 量 p.232 2005 年 版 0~5 月 : 母 乳 中 のCu 濃 度 ; 0.36mg/L 0.78L/ 日 =0.28mg/ 日 6~11 月 :0~50 5 月 児 の 目 安 量 と1~2 2 歳 児 の 推 奨 量 から 外 挿 目 安 量 0~5 月 :0.3mg/ 日 6~11 月 :0.3mg/ 日 2010 年 版 0~5 月 : 母 乳 中 のCu 濃 度 ;0.35mg/L 0.78L/ 日 = 0.273mg/ 日 6~11 月 : 母 乳 中 のCu 濃 度 ;0.16mg/L 目 安 量 母 乳 からの 摂 取 量 0.084mg/ 日 ( 0.16mg/L 0.525L/ 日 ) + 離 乳 食 からの 摂 取 量 0.2mg/ 日 0~5 月 :0.3mg/ 日 6~11 月 :0.3mg/ 日 ミネラル14

マンガン 乳 児 目 安 量 の 変 更 根 拠 p.235 2005 年 版 0~5 月 : 母 乳 中 のMn 濃 度 ;1.12μg/L 0.78L/ 日 =0.87μg/ 日 6~11 月 : 海 外 の 摂 取 量 データから 外 挿 目 安 量 0~5 月 :0.001mg/ 日 6~11 月 :1.2mg/ 日 2010 年 版 母 乳 中 のMn 濃 度 ;11μg/L 0~5 月 : 母 乳 中 Mn 濃 度 0.78L/ 日 =8.6μg/ 日 6~11 月 : 母 乳 からの 摂 取 量 5.8μg/ 日 ( 11μg/L 0.525L/ 日 ) + 離 乳 食 からの 摂 取 量 0.44mg/ 日 目 安 量 0~5 月 :0.01mg/ 日 6~11 月 :0.5mg/ 日 ヨウ 素 セレン クロム モリブデン の 食 事 摂 取 基 準 日 本 人 では これらの 微 量 ミネラルの 摂 取 量 は 食 事 摂 取 基 準 推 奨 量 よりも かなり 多 いと 考 えられ 不 足 が 起 こる 可 能 性 は 限 りなくゼロに 近 い これらの 微 量 ミネラルについては 過 剰 摂 取 に 注 意 ミネラル15

ヨウ 素 耐 容 上 限 量 変 更 根 拠 文 献 の 増 加 : 甲 状 腺 機 能 低 下 症 甲 状 腺 体 積 増 大 p.239 1. 日 本 人 成 人 UL 3,000μg/ 日 2,200μg/ 日 へ 毎 日 33 3.3mg/ 日 + 間 欠 的 10mg/ 日 で 発 症 と 推 定 UF1.5として 3.3 1.5=2.2mg/ 日 をULに 2. 全 年 齢 のUL 策 定 小 児 6~11 歳 500μg/ 日 ( 甲 状 腺 体 積 増 大 の 報 告 より) 1~5 歳 体 重 比 で 策 定 12~14 歳 6-11 歳 と 成 人 の 体 重 比 の 平 均 15~1717 歳 成 人 の 体 重 比 乳 児 母 乳 ヨウ 素 濃 度 325μg/LからUL250μg/ 日 間 欠 的 な 高 ヨウ 素 摂 取 ( 昆 布 製 品 由 来 3000 5000 µg/ 日 )について 成 人 : 極 端 にならないように 小 児 : 平 均 で 上 限 量 を 超 えない 頻 度 にとどめる 妊 婦 授 乳 婦 : 注 意 セレン 耐 容 上 限 量 の 見 直 し p.23 p.244 2 型 糖 尿 病 発 生 率 とセレン 摂 取 量 との 関 係 解 析 から 総 セレン 摂 取 量 284μg/ 日 ( 食 事 84μg+サプリメント200μg) の 時 に 発 生 率 が 増 加 日 本 人 のセレン 摂 取 量 平 均 推 定 100μg/ 日 サプリメント200μg UL:300μg/ 日 と 設 定 この 数 値 を 基 準 体 重 が 最 大 の30~49 歳 男 性 ( 体 重 68.5kg)に 適 用 し 4.4μg/kg 44 体 重 / 日 を1 歳 以 上 の 各 年 齢 に 外 挿 (2005 年 の 上 限 量 13.3μg/kg/ 日 にUF3を 適 用 するのとほぼ 同 じ) セレンサプリメント 200µg/ 日 の 継 続 的 摂 取 はセレン 過 剰 障 害 発 生 の 危 険 性 があり 避 けるべきである ミネラル16

クロム モリブデンの 耐 容 上 限 量 クロム エビデンス 不 足 により 耐 容 上 限 量 の 策 定 はなし しかし 一 般 人 が600 1000 µg/ 日 までのクロムサプリメント を 継 続 的 に 摂 取 した 場 合 健 康 上 の 利 益 は 何 ら 認 められない 有 害 作 用 発 生 を 示 唆 する 報 告 がある モリブデン p.251 2005 年 版 :230 320 µg/ 日 (4.7µg/kg/ 日 ) 2010 年 版 :450 600 µg/ 日 (9 µg/kg/ 日 ) 日 本 人 の 摂 取 状 況 米 国 におけるヒトを 対 象 にした 実 験 およびラットを 用 いた 毒 性 試 験 の 結 果 から 総 合 的 に 判 断 おわりに より 精 度 の 高 いミネラルの 食 事 摂 取 基 準 策 定 を 可 能 にする 日 本 人 を 対 象 とした 研 究 が 不 足 しており 今 後 更 なる 研 究 が 求 め られている ミネラル17