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学 位 記 番 号 博 ( 保 ) 第 1 号 学 位 授 与 の 日 平 成 28 年 3 月 15 日 氏 名 吉 田 えり 学 位 論 文 の 題 目 論 文 審 査 委 員 看 護 師 のストレス 反 応 に 対 する いいね! シール 導 入 の 効 果 (Effect of a Like! seal on the stress reactions of nurses in a hospital) 主 査 副 査 教 授 志 波 充 教 授 宮 井 信 行 教 授 森 岡 郁 晴 論 文 内 容 の 要 旨 背 景 と 目 的 メンタルへルスの 不 調 に 係 る 一 次 予 防 対 策 として, 職 場 環 境 の 改 善 が 有 効 である その 方 法 のひと つとして, 社 員 間 のつながりや 友 好 性 を 高 め, 働 きやすい 職 場 環 境 づくりを 目 的 に, 相 互 に 感 謝 の 気 持 ちを 伝 えるサンクスカード, 良 い 点 を 認 め 合 うOK カードなどが 活 用 されている 看 護 師 において は,OK カードを 新 人 看 護 師 の 職 場 適 応 に 用 いたものがある しかし,このようなカードを 用 いた 職 場 環 境 への 効 果 は 十 分 明 らかではない そこで 本 研 究 では,サンクスカード,OK カードを, 看 護 師 が 使 いやすいように 改 良 した いいね! シールを 考 案 した いいね! は,ソーシャル ネットワーク サービス(SNS)などで 普 及 してい る,プッシュボタンにヒントを 得 た このようなシールの 導 入 が 職 場 環 境 でもある 職 場 の 友 好 性 を 高 め, 看 護 師 のストレス 反 応 を 軽 減 し 得 るかを 検 証 した 対 象 と 方 法 1. 対 象 者 A 大 学 附 属 病 院 12 病 棟 の 看 護 師 362 名 を 対 象 者 とし, いいね! シールを 使 用 した 参 加 者 は318 名 ( 参 加 率 87.8%), 介 入 前 後 のデータ 連 結 に 同 意 した 者 は156 名 (43.1%), 解 析 可 能 な 者 は151 名 ( 有 効 回 答 率 41.7%)であった( 以 下, 介 入 群 ) 対 照 者 は, 同 病 院 で 平 成 24 年 から 毎 年 2 月 に 行 っている 今 回 の 調 査 内 容 と 同 じ 調 査 に 回 答 した 者 のうち, 前 年 のデータとの 連 結 に 同 意 が 得 られた 者 105 名 とした( 以 下, 対 照 群 ) 2. 介 入 方 法 本 研 究 では,25mm 四 方 のシール 中 央 部 に いいね! とプリントされた 上 下 にメッセージの 書 け る 余 白 を 設 けた いいね! シールを 採 用 した いいね! シールは, 携 行 しやすく,すぐにメッセ ージの 受 け 渡 しができるという 特 徴 をもっている 心 に 残 った 出 来 事 に 関 わった 看 護 師, 気 持 ちを 伝 えたい 看 護 師 が 装 着 する いいね! プレートに,いつでも,どこでも, 思 った 時 に 貼 ってもらうよ うに 依 頼 した 介 入 期 間 は, 平 成 26 年 1 月 から3 月,あるいは5 月 から7 月 の8 週 間 であった 3. 介 入 効 果 の 測 定 介 入 効 果 は,ストレス 反 応 と,それに 関 連 する 要 因 を 介 入 実 施 前 後 に 質 問 紙 調 査 で 測 定 した すな わち, 職 業 性 ストレス 簡 易 調 査 票, 首 尾 一 貫 感 覚 (SOC),ストレス 対 処 特 性, 生 活 習 慣, 属 性 であっ た いいね! シールの 使 用 枚 数 は 介 入 後 に 病 棟 の 担 当 者 に 尋 ねた 4. 解 析 方 法 介 入 群 対 照 群 ともに, 前 値 をTime 1(T 1), 後 値 をTime 2(T 2)とした 介 入 群 対 照 群 間 の 属 性 の 出 現 率 はχ 2 検 定 で, 各 尺 度 の 平 均 値 はt-test で 比 較 した 介 入 効 果 は, 心 理 的 ストレス 反 応 などのT 1 T 2 を 用 い, 介 入 実 施 の 有 無 ( 群 )とその 前 後 ( 時 間 ) を 要 因 とする, 反 復 測 定 による 二 元 配 置 分 散 分 析 で 検 証 した 介 入 に 伴 う 心 理 的 ストレス 反 応 の 変 化 に 関 連 する 要 因 は,T 1 T 2 の 差 分 と 病 棟 別 看 護 師 1 人 当 た りの いいね! シールの 使 用 枚 数 を 用 い, 重 回 帰 分 析 (stepwise 変 数 選 択 法 )で 検 討 した 5. 倫 理 的 配 慮 本 研 究 は, 和 歌 山 県 立 医 科 大 学 倫 理 委 員 会 の 承 認 後 開 始 した 平 成 24 年 から 実 施 している 同 様 の 調 査 は, 同 倫 理 委 員 会 の 承 認 を 受 けている 1

結 果 1. 対 象 者 の 属 性 介 入 群 は 女 性 が92.1%,29 歳 までの 者 が54.3%, 臨 床 経 験 は9 年 までの 者 が64.2%であった 勤 務 部 署 ( 複 数 回 答 可 )は, 対 照 群 に 比 べ, 内 科 系 病 棟 の 者 が 有 意 に 少 なかったが, 他 の 項 目 では 対 照 群 との 間 に 有 意 な 差 を 認 めなかった 2. いいね! シールの 使 用 状 況 シールの 使 用 枚 数 は7010 枚 で,1 人 当 たり 平 均 19.4 枚 使 用 していた シールには, 助 かった~ カンファ 発 言 Good! などの 感 謝 や 承 認 の 言 葉 を 書 いたものが 多 かった 3. 介 入 前 後 のストレス,SOC,BSCP,HPI 介 入 群, 対 照 群 における 実 施 前 後 の 変 化 では, 心 理 的 ストレス 反 応 (F=7.433,p=0.007),SOC の 処 理 可 能 感 (F=4.485,p=0.035)で 有 意 な 交 互 作 用 を 認 め, 介 入 群 は 上 昇 がみられた 上 司 からの 支 援 度 (F=4.258,p=0.040), 把 握 可 能 感 (F=4.058,p= 0.045),BSCP の 気 分 転 換 (F=5.856,p=0.016) で 有 意 な 交 互 作 用 を 認 めた ストレス 要 因,HPI では 交 互 作 用 を 認 めなかった 4. 心 理 的 ストレス 反 応 の 変 化 に 関 連 する 要 因 心 理 的 ストレス 反 応 における T 1 T 2 の 差 分 を 目 的 変 数 とし, 説 明 変 数 として 病 棟 別 シールの 使 用 枚 数 と, 二 元 配 置 分 散 分 析 で 交 互 作 用 を 認 めた 変 数,すなわち, 上 司 からの 支 援 度,SOC の 処 理 可 能 感 と 把 握 可 能 感,BSCP の 気 分 転 換 におけるT 1 T 2 の 差 分 を 用 いた 重 回 帰 分 析 の 結 果,SOC の 処 理 可 能 感 (β=0.317,p=0.000),シールの 使 用 枚 数 (β=0.141,p=0.018)がモデルに 選 択 された 考 察 1. いいね! シールの 使 用 状 況 や 書 かれた 内 容 看 護 師 はシールを2 日 に1 枚 使 用 し, 多 忙 な 業 務 の 中 でも 比 較 的 取 り 組 みやすく, 定 着 させやすい と 考 えられた いいね! シールに 感 謝 や 承 認 の 言 葉 が 書 かれていたことから,シールの 受 け 渡 しは 感 謝 や 承 認 の 気 持 ちを 伝 えることに 役 立 ち, 友 好 的 な 雰 囲 気 づくりの 一 助 になると 考 える 2. 介 入 の 効 果 介 入 群 では 心 理 的 ストレス 反 応 が 低 下 した 心 理 的 ストレス 反 応 は, 対 照 群 と 有 意 な 交 互 作 用 を 認 め, 病 棟 別 シールの 使 用 枚 数 が 変 化 量 と 有 意 な 関 連 を 認 めた 心 理 的 ストレス 反 応 が 低 下 した 要 因 と して いいね! シールが 挙 げられる シールの 受 け 渡 しが 職 場 環 境 の 改 善 につながり,ストレス 反 応 を 低 減 させる 効 果 が 得 られたと 考 える 介 入 群 では SOC の 処 理 可 能 感 が 上 昇 した 処 理 可 能 感 は 対 照 群 と 有 意 な 交 互 作 用 を 認 めたことか ら, 処 理 可 能 感 が 上 昇 した 要 因 として いいね! シールが 挙 げられる いいね! シールの 導 入 は, 職 場 環 境 と 個 人 要 因 の 両 方 の 対 策 を 統 合 できる 手 法 である 可 能 性 が 示 唆 された 本 研 究 では, 介 入 によって 変 化 した 要 因 が 心 理 的 ストレス 反 応 と SOC の 処 理 可 能 感 であり, 処 理 可 能 感 と 病 棟 別 シールの 使 用 枚 数 が 心 理 的 ストレス 反 応 に 関 連 する 要 因 であったことから, 病 棟 別 シ ールの 使 用 枚 数 の 効 果 を 示 すとともに,SOC が 直 接 ストレス 反 応 を 少 なくする 可 能 性 を 示 唆 する 結 果 となった 結 論 A 大 学 附 属 病 院 12 病 棟 の 看 護 師 151 名 ( 対 照 群 105 名 )に, いいね! シールを8 週 間 用 い,ス トレス 反 応 への 効 果 を 検 証 した 結 果, 以 下 のことが 明 らかになった 1. いいね! シールは, 全 体 として 看 護 師 1 人 当 たり19.4 枚 使 用 され, 感 謝 や 承 認 の 言 葉 を 書 い たものが 多 かった 2. 心 理 的 ストレス 反 応 は 低 下 した 3.SOC の 処 理 可 能 感 は 上 昇 した 4. 心 理 的 ストレス 反 応 の 変 化 量 には, 処 理 可 能 感 の 変 化 量 と 病 棟 別 看 護 師 1 人 当 たりの いいね! シールの 使 用 枚 数 が 正 の 関 連 を 示 した したがって, 相 互 に 感 謝 や 承 認 の 気 持 ちを 伝 え 合 う いいね! シールの 導 入 は, 看 護 師 のストレ ス 反 応 を 低 減 させる 方 策 として 用 いることができる 可 能 性 が 示 唆 された 2

審 査 の 要 旨 ( 審 査 の 日 方 法 結 果 ) 平 成 27 年 12 月 24 日 審 査 委 員 は 学 位 申 請 者 の 出 席 を 求 め 論 文 審 査 を 行 った メンタルへルスの 不 調 に 係 る 一 次 予 防 対 策 として 職 場 環 境 の 改 善 が 有 効 である 看 護 師 において は ストレス 反 応 の 低 減 に 参 加 型 アプローチが 用 いられているが 集 合 する 時 間 の 調 整 や 場 所 の 確 保 継 続 が 難 しい よって 集 合 しなくても 職 場 の 中 で 行 え 職 場 環 境 を 改 善 できる 対 策 の 確 立 が 求 めら れている 本 論 文 は 看 護 師 を 対 象 として いいね! シールを 用 いた 介 入 研 究 である いいね! シールの 特 徴 は 携 行 しやすく サンクスカードやOK カードよりコメントを 書 くスペースが 少 なく すぐに メッセージの 受 け 渡 しができることである 介 入 群 (151 名 )は いいね! シールを8 週 間 導 入 した 介 入 効 果 は ストレス 反 応 とそれに 関 連 する 要 因 を 介 入 実 施 前 後 に 行 った 質 問 紙 調 査 による 測 定 値 で 比 較 検 討 した 対 照 群 (105 名 )は 同 じ 病 院 に 勤 務 する 看 護 師 で 同 じ 調 査 項 目 に 回 答 し 連 続 した 2 年 間 のデータを 連 結 できた 者 であった メンタルヘルス 対 策 において 簡 便 なシールを 用 いた 初 めて の 研 究 であり 看 護 師 のストレス 反 応 を 低 減 させる 対 策 に 向 けての 端 緒 を 得 たものである 1. いいね! シールの 使 用 枚 数 は 7010 枚 で 1 人 当 たり 平 均 19.4 枚 使 用 していた シールには 助 かった~ カンファ 発 言 Good! などの 感 謝 や 承 認 の 言 葉 を 書 いたものが 多 かった 2. 介 入 群 対 照 群 における 実 施 前 後 の 変 化 では 心 理 的 ストレス 反 応 (p=0.007) SOC の 処 理 可 能 感 (p=0.035)で 有 意 な 交 互 作 用 を 認 め 介 入 群 は 上 昇 がみられた 上 司 からの 支 援 度 (p=0.040) 把 握 可 能 感 (p=0.045) ストレス 対 処 特 性 (BSCP)の 気 分 転 換 (p=0.016)で 有 意 な 交 互 作 用 を 認 めた ストレス 要 因 HPI では 交 互 作 用 を 認 めなかった 3. 心 理 的 ストレス 反 応 における 介 入 実 施 前 後 の 差 分 を 目 的 変 数 とし 説 明 変 数 として 病 棟 別 シールの 使 用 枚 数 と 二 元 配 置 分 散 分 析 で 交 互 作 用 を 認 めた 変 数 すなわち 上 司 からの 支 援 度 SOC の 処 理 可 能 感 と 把 握 可 能 感 BSCP の 気 分 転 換 における 介 入 実 施 前 後 の 差 分 を 用 いた 重 回 帰 分 析 の 結 果 SOC の 処 理 可 能 感 (p<0.001) シールの 使 用 枚 数 (p=0.018)がモデルに 選 択 された 以 上 本 論 文 は 看 護 師 に 対 して いいね! シールを 導 入 し 職 場 の 友 好 性 や 看 護 師 のストレス 反 応 に 対 する 効 果 を 確 認 した 研 究 であり 今 後 看 護 師 のストレス 反 応 を 低 減 させる 対 策 の 調 査 研 究 及 び 実 践 に 寄 与 すると 考 えられ 学 位 論 文 として 価 値 あるものと 認 めた 3