平 成 19 年 3 月 防 犯 カメラの 管 理 と 活 用 について 報 告 書 福 岡 県 防 犯 カ メ ラ 活 用 検 討 会 議
は じ め に 近 年 犯 罪 が 急 激 に 増 加 す る 一 方 検 挙 率 が 大 幅 に 落 ち 込 む な ど 県 民 の 間 に 生 活 の 安 全 に つ い て の 不 安 感 が 広 く 醸 成 さ れ て い る こ の よ う な 中 安 全 安 心 を 求 め る 県 民 意 識 が 高 ま り 自 主 的 な 地 域 防 犯 団 体 の 設 立 が 進 み 犯 罪 の 抑 止 に 大 き な 力 を 発 揮 し て い る と こ ろ で あ る ま た 事 業 者 の 取 組 と し て 店 舗 等 で 防 犯 カ メ ラ が 設 置 さ れ て い る の が 日 常 的 に 見 ら れ る よ う に な っ た 防 犯 カ メ ラ に よ り 犯 人 が 特 定 さ れ た と い う ニ ュ ー ス 報 道 も よ く 目 に す る よ う に な り 県 民 の 多 く が 防 犯 カ メ ラ の 設 置 が 犯 罪 の 抑 止 に 有 効 で あ る と 認 識 す る よ う に な っ た 一 方 で 防 犯 カ メ ラ の 設 置 に 関 し て は 個 人 の プ ラ イ バ シ ー の 利 益 と の 関 係 を ど の よ う に 調 整 す る か が 重 要 な 課 題 と な っ て い る こ の 点 で は ヨ ー ロ ッ パ 諸 国 で も 事 情 は 同 じ で 防 犯 カ メ ラ の 設 置 の 必 要 性 や 適 法 性 及 び そ の 効 果 プ ラ イ バ シ ー の 保 護 の 重 要 性 に つ き 議 論 の あ る と こ ろ で あ る こ の た び 防 犯 カ メ ラ 活 用 検 討 会 議 で は 県 が 実 施 し た 防 犯 カ メ ラ の 設 置 及 び 管 理 の 状 況 調 査 防 犯 カ メ ラ に 対 す る 県 民 の 意 識 調 査 及 び 県 警 察 の 犯 罪 情 勢 に 基 づ き 様 々 な 観 点 か ら 充 分 に 検 討 し た 結 果 防 犯 カ メ ラ の 適 正 な 設 置 運 用 の あ り 方 を 検 討 し ガ イ ド ラ イ ン と し て 設 置 者 に 提 供 す る こ と が 防 犯 カ メ ラ の 設 置 と プ ラ イ バ シ ー の 保 護 と の 調 和 を 図 る の に 有 用 と の 結 論 に 達 し こ の 報 告 書 を ま と め た も の で あ る も と よ り 犯 罪 の 防 止 は 総 合 的 に 実 施 さ れ る も の で は あ る が 防 犯 カ メ ラ の 設 置 は そ の 一 助 と な る も の で あ る し た が っ て 適 正 な 防 犯 カ メ ラ の 設 置 運 用 が 図 ら れ 犯 罪 の な い 安 心 し て 暮 ら せ る 福 岡 県 と な る よ う 県 は こ の 報 告 書 を 積 極 的 に 活 用 し 県 民 に 広 く 周 知 す る こ と を 望 む も の で あ る 平 成 1 9 年 3 月 福 岡 県 防 犯 カ メ ラ 活 用 検 討 会 議 会 長 木 村 俊 夫
目 次 Ⅰ 本 県 の 犯 罪 情 勢 と 防 犯 カ メ ラ の 設 置 状 況 に つ い て 1 1 犯 罪 の 発 生 状 況 1 2 犯 罪 の 場 所 別 発 生 状 況 2 3 防 犯 カ メ ラ の 設 置 及 び 管 理 の 状 況 4 (1 ) 民 間 施 設 等 4 ( 2 ) 県 及 び 市 町 村 施 設 に お け る 防 犯 カ メ ラ 等 の 設 置 状 況 8 4 防 犯 カ メ ラ に 対 す る 県 民 の 意 識 9 Ⅱ 防 犯 カ メ ラ の 管 理 と 活 用 に つ い て 1 2 1 防 犯 カ メ ラ の 目 的 等 1 2 2 防 犯 カ メ ラ の 課 題 1 3 3 防 犯 カ メ ラ の 設 置 運 用 に 関 す る 指 針 の 必 要 性 1 3 4 防 犯 カ メ ラ の 設 置 運 用 に 関 す る 指 針 と そ の 考 え 方 1 3 (1 ) 指 針 の 目 的 1 3 ( 2 ) 防 犯 カ メ ラ の 定 義 1 4 ( 3 ) 設 置 者 の 責 務 1 4 ( 4 ) 運 用 要 領 に 定 め る 内 容 1 4 5 防 犯 カ メ ラ の 活 用 に つ い て 1 8 防 犯 カ メ ラ 設 置 運 用 要 領 ( 参 考 例 ) 1 9
Ⅰ 本 県 の 犯 罪 情 勢 と 防 犯 カメラの 設 置 状 況 について 1 犯 罪 の 発 生 状 況 平 成 17 年 中 に 発 生 した 本 県 の 刑 法 犯 認 知 件 数 は106,805 件 で 前 年 に 比 べ21,740 件 (17%) 減 少 し 過 去 最 高 を 記 録 した 平 成 14 年 (168,190 件 )から3 年 連 続 で 減 少 も 続 けており 本 県 の 治 安 は 回 復 傾 向 にある しかしながら 刑 法 犯 認 知 件 数 では 全 国 第 8 位 人 口 千 人 当 たりの 犯 罪 率 では 東 京 都 を 凌 ぐ 全 国 第 7 位 に 位 置 しており 全 国 的 にみると 本 県 治 安 情 勢 は 未 だ 厳 しい 現 状 にある 本 県 の 刑 法 犯 認 知 件 数 及 び 犯 罪 率 の 推 移!! " 平 成 17 年 中 の 犯 罪 率 ( 人 口 千 人 当 たり)の 全 国 比 較 #$%!&'"!(')!!!'!*! +,-./01234567891:;<= '(!'()!'*)! '!'! &') &'") 1
2 犯 罪 の 場 所 別 発 生 状 況 平 成 17 年 中 に 発 生 した 刑 法 犯 を 場 所 別 に 分 類 すると 最 も 発 生 件 数 が 多 いのは 駐 車 ( 輪 ) 場 の29,542 件 (28%)で 以 下 道 路 15,622 件 (15%) 商 業 施 設 13,943 件 (13%) 一 戸 建 住 宅 10,072 件 (9%)の 順 となっている これ を 発 生 比 率 で 全 国 平 均 と 比 較 したところ ほぼ 全 国 平 均 と 同 様 な 傾 向 を 示 し ているが 中 高 層 住 宅 での 発 生 比 率 が 全 国 平 均 に 比 べ 特 に 高 いといった 特 徴 が 見 られる C>@>>> C?@>>> pqrs tuv wx 本 B>@>>> B?@>>> 県 の 刑 法 犯 場 所 別 発 生 件 数 A>@>>> A?@>>> > DEF GHI JKLM NOPQR UVQR ST WXYXQR WXYXZ[ \]^_LM àb cd efgh ij kl mno WXY >?A> B> B? C> C? A? } yz{ 2
駐 車 ( 輪 ) 場 道 路 上 では 主 に 乗 り 物 盗 (37%) 車 上 狙 い(31%)などが 多 発 している 商 業 施 設 では 万 引 き(54%)が 多 く 一 戸 建 住 宅 では 侵 入 盗 (4 7%)が 多 い また 中 高 層 住 宅 では 乗 り 物 盗 や 侵 入 盗 が 多 いものの 強 制 わ いせつの 発 生 比 率 (13%)が 他 の 発 生 場 所 に 比 べ 高 くなっている ~ ƒ ˆ ªª«Š Œ «Ž «ª š «œ ž ««Ÿ 本 県 の 主 な 場 所 別 発 生 罪 種 ( 単 位 : 件 ) ½¾ À ±²³ ª«ª«ª «ª «ª ª ª ª µ ¹º»¼ «ÁÂÃÄ ÅÅ»¼ ª «ª «ª «ËÌÍÎÉÊ ÆÇÈÉÊ «ª««ª«ª ª ª ªª ª«ª«ª «ÏÐÑÐÉÊ ª«ª«ª«««ÔÕÌÖ À ÏÐÑÐÒÓ ª ª«ª ª ª ª ª ª ª ØÙÚÄÅ»¼ ª«ª ª««ª ÛÜÝ Þßà áâã ßßà ßäå ßà ß ßÞá ßæàÞå «çè åâ âþé äâþ ßâá ßê ä éàå éþã Þæäåá ëìíî Þß âà ßâ é ß à ßÞïðñòóòôôõ ßæéãÞ Þæàßä ö ßßâ Þ êá äé Þ ßâ åå éâä ßæåéä øùúûü éé ã ßãé ä ßã ß åä ââä áãâ ýþÿ âåà êàâ ßæàßé ååé Þâä âá éáã éæåáä êæäáä åéã âæãþß ßÞæãåÞ Þâæàâã ßéæäåà éæààê äßá åæâêê âêæêêêßàåæáàé 3
3 防 犯 カメラの 設 置 及 び 管 理 の 状 況 (1) 民 間 施 設 等 民 間 施 設 における 防 犯 カメラの 設 置 状 況 を 把 握 するため 以 下 の 業 種 の 中 から200 施 設 を 抽 出 し 防 犯 カメラの 設 置 に 関 するアンケート 調 査 を 実 施 し た 調 査 期 日 平 成 18 年 11 月 調 査 地 域 福 岡 県 全 域! 調 査 対 象 10 業 種 各 20 施 設 " #$ %& '( )*!" +, -./01 2341 56 78!" 9: 回 収 数 103 (52%) ;< = >? >> >> >@ A B B C C >? > 1 防 犯 カメラの 設 置 防 犯 カメラを 設 置 しているか の 問 に 対 して 設 置 している と 回 答 があっ た 施 設 は81 施 設 (79%)である このうち 金 融 機 関 小 売 店 娯 楽 集 客 施 設 は すべて 防 犯 カメラを 設 置 していた バスターミナル 駅 駐 車 場 及 び 大 規 模 商 業 施 設 は ほぼ 設 置 され 商 店 街 地 下 街 飲 食 店 等 は 半 数 以 上 が 設 置 している このことからも 不 特 定 多 数 の 人 が 利 用 する 民 間 施 設 では 防 犯 カメラを 設 置 している 施 設 が 多 いことが 伺 える また 近 年 子 供 の 安 全 確 保 が 特 に 求 められていることから 教 育 施 設 に ついても 調 査 を 行 ったが 防 犯 カメラの 設 置 率 (33%)は 低 い 4
qpp rp sp tp up vp xp yp wp qpp z{ } fghijklmno { { } š œ ž Ÿ ˆ Š Œ Žz ~ ƒ } 2 防 犯 カメラの 設 置 目 的 カメラを 設 置 している 目 的 としては 防 犯 の 他 従 たる 目 的 として 利 用 者 の 安 全 確 保 事 故 防 止 悪 戯 防 止 施 設 管 理 防 火 防 災 などの 回 答 があった 防 犯 カメラの 設 置 目 的 60 50 40 30 20 10 0 ª 3 映 像 の 記 録 µ ±² ³ «µ ¹º» ¼ ½ 映 像 については カメラを 設 置 していた 施 設 の91%が 記 録 し 目 的 は 事 故 等 の 異 常 時 の 原 因 究 明 のため と 証 拠 品 として 提 供 を 求 められた 時 のため であっ た 主 な 目 的 従 たる 目 的 ( 複 数 回 答 ) DEFGHIJKILMINO Z[\UPQRS cdvwx ]a] YZ[\U bs ]^ `es TUVWX YZ[\U ]^ _`S 5
4 映 像 の 記 録 媒 体 と 保 管 期 間 映 像 の 記 録 媒 体 は ハードディスク (62%)が 最 も 多 く 以 下 ビデオテー プ DVDと 続 く 映 像 記 録 の 保 管 期 間 は1 週 間 未 満 (46%)が 多 く 1 ヶ 月 未 満 (26%) を 合 わせると72%と 比 較 的 短 期 間 の 保 存 となっている 5 映 像 記 録 の 外 部 への 提 供 映 像 記 録 の 部 外 者 への 提 供 は 半 数 から 提 供 したことがある との 回 答 があり 提 供 した 理 由 としては 大 部 分 が 警 察 等 公 的 な 機 関 からの 要 請 に 基 づくもの となっていた 6カメラの 設 置 の 表 示 カメラの 設 置 を 表 示 して い る か の 問 に 対 しては 一 部 カメラに 表 示 している を 含 め66%が 防 犯 カメラの 設 置 を 表 示 し ている ÇÈÉÊ˾ ÀÁÂÃÄÅÆ ÌÍÎ ÏÐ ÑÎ ÇÈÉÕÖ ÌÈÉÔ ØÎ ÌÒÓ ÕÖ ÌÈÉÕÖ ÌÒÓÔ Ù Î Ç Î ÚÛÜÝÞßàáßâã ïðñò óöó ç äå æç ïðñò èéêëìíî óô ïðñò øùç óô æõç 6
7カメラ 設 置 に 関 する 苦 情 等 カメラ 設 置 に 苦 情 があるか の 問 に 対 しては 苦 情 はない との 回 答 がほと んどであり 苦 情 があった との 回 答 は 駐 車 場 内 で 起 きた 事 故 の 映 像 の 閲 覧 に 関 するケースの1 件 のみであった 苦 情 は カメラ 設 置 に 関 するものではな く むしろ 記 録 画 像 の 利 用 をめぐって 起 こっているのではないかと 考 えられる 8 管 理 基 準 の 作 成 管 理 基 準 を 定 めているか の úûüýkþÿ 問 に 対 しては 管 理 基 準 を 定 めている との 回 答 は26%であり 管 理 基 準 を 定 める 予 定 との 回 答 を 合 わせて40%となっ ている 回 答 の 内 訳 をみると 商 店 街 地 下 街 や 金 融 機 関 では 半 数 以 上 が 管 理 基 準 を 定 めているが 全 く 定 めていない 業 種 もあり 業 種 間 で 格 差 がある 12345 6712581 1259:1!" #$" %&' ()*+,-. /0*+ 12581;< => 7
(2) 県 及 び 市 町 村 施 設 における 防 犯 カメラ 等 の 設 置 状 況 調 査 の 時 期 県 施 設 平 成 18 年 6 月 市 町 村 施 設 平 成 18 年 10 月 1 調 査 対 象 県 及 び 県 内 68 市 町 村 2 防 犯 カメラ 設 置 状 況 県 21 施 設 227 台 市 町 村 計 312 施 設 2,385 台 (45 市 町 村 が 設 置 ) 合 計 333 施 設 2,612 台 3 主 な 設 置 目 的 安 全 管 理 ( 庁 舎 玄 関 入 口 等 ) 盗 難 等 防 止 ( 自 転 車 駐 輪 場 ) 利 用 状 況 の 確 認 (ホール 等 文 化 施 設 ) 災 害 監 視 ( 消 防 局 ) 不 法 投 棄 の 監 視 ( 林 道 沿 ) 4 録 画 の 有 無 あり 192 施 設 (58%) なし 141 施 設 (42%) 5 録 画 媒 体 ハードディスク 74 施 設 (39%) ビデオテープ 89 施 設 (46%) DVD/CD 9 施 設 ( 5%) その 他 20 施 設 (10%) 6 映 像 記 録 の 保 存 期 間 1 週 間 以 内 89 施 設 (46%) 1 週 間 ~1ヶ 月 53 施 設 (28%) 1ヶ 月 以 上 27 施 設 (14%) その 他 ( 特 に 定 めていない 等 ) 23 施 設 (12%) 7 設 置 表 示 の 有 無 あり 107 施 設 (32%) なし 226 施 設 (68%) 8 管 理 基 準 の 有 無 あり 31 施 設 ( 9%) なし 302 施 設 (91%) 8
4 防 犯 カメラに 対 する 県 民 の 意 識 平 成 18 年 6 月 に 実 施 した 県 政 モニターによるアンケートの 中 で 防 犯 カメラ の 設 置 について どのように 考 えますか と 訪 ねたところ 防 犯 に 役 立 つので 設 置 すべきである (46%)と プライバシーの 保 護 など その 運 用 に 十 分 注 意 した 上 で 設 置 すべきである (50%)を 合 わせ 回 答 者 の97%が 防 犯 カメラを 設 置 す べきであると 考 えていることがわかった こ の ア ン ケ ー ト 結 果 を 受 け て 以 下 の と お り さ ら に 詳 し い 追 加 調 査 を 実 施 した 調 査 日 平 成 18 年 10 月 実 施 対 象 福 岡 県 県 政 モニター 250 名 回 収 率 75.2% (1) 防 犯 カメラの 効 果 の 有 無 防 犯 カメラに 効 果 があると 思 うか の 問 に 対 して 効 果 があると 思 う (76%)と ど ちらかといえば 効 果 があると 思 う (20%)を 合 わせると 効 果 がある と 答 えた 方 は96% に 上 っている (2) 防 犯 カメラの 効 果 の 内 容 どのような 効 果 があると 思 うか の 問 に 対 しては 犯 罪 被 害 を 防 止 できる (51%)と 犯 罪 の 解 決 に 役 立 つ (44%)との 回 答 が 大 半 であり 防 犯 カメラは 犯 罪 の 抑 止 に 効 果 があると 一 般 的 に 認 められていると 考 えられる QOUVW?@ABCDEFDGH IJKLM cpql[ IJKTL NOPQ \bs _`a bs QOUVW IJKTL RS VWcP QL[\ bs XYZL[ \]^S VWXYZ L[\ des ˆ } fghijklmkno Š Œ ƒz r z pqrst uvwx yyz pq{ } ~ ƒ z 9
(3) 防 犯 カメラの 設 置 場 所 どこに 設 置 すると 効 果 があるか の 問 に 対 して 3つまで 回 答 を 求 めたところ 商 店 街 地 下 街 繁 華 街 (18%) 通 学 路 通 勤 路 (15%) 駐 車 場 (11%) バスターミ ナル 駅 11%)の 順 となり 公 共 性 の 高 い 場 所 での 設 置 効 果 が 上 位 にあった (4) 防 犯 カメラの 設 置 に 対 する 不 安 カメラが 設 置 されていることで 何 か 不 安 を 感 じるか の 問 に 対 しては 不 安 を 感 じ る (3%) どちらかといえば 不 安 を 感 じ る (14%)を 合 わせても17%であり カメラ に 不 安 を 感 じる 方 は 比 較 的 に 少 なかった (5) 防 犯 カメラの 設 置 に 対 する 不 安 の 内 容 どのような 不 安 を 感 じるか の 問 に 対 し ては 記 録 されている 映 像 が 他 者 へ 流 出 したり 他 の 目 的 に 利 用 されるおそれがあ る (44%) 知 らないうちに 映 像 が 記 録 さ れている (38%)ことに 対 するものが 多 かっ た ÌÍ ÎÏ Ž š œ ž Ÿ «œ œ ½¾ Ûž ± ÐÑÒ ÓÔÕ Ö Ò Ø¾ÙÚ ÈÉʺ˞ ÜÝÞ ž ÆßÇàÆá ±²ž³ µ ªž Ǻ²ž ¹ º ž»¼½¾ À à ÄÅÆ Á   œä Õå ßⲞ ä æçä ãôº ž Ç ººžºèž éêëìíîïðñòóôõö øù úûüýþ úûüýþÿ úûüýþÿ úûüýþ!"# @AB 789*:;< =%12'3 +,-B9CD./012'3 46 >?6 EFGHIBA 3N@1-O3 JK*LM01 PP6 $%&'()* +,-./ 012'3 456 10
(6) 防 犯 カメラの 設 置 場 所 に 対 する 不 安 カメラがどこに 設 置 されていると 不 安 を 感 じるか の 問 に 対 しては 目 立 って 不 安 に 感 じる 場 所 はなかったが 商 店 街 地 下 街 繁 華 街 (16%) 飲 食 店 (15%) などの 回 答 が 高 かった QRSTUVWXYZ[\]^_` œ ˆžŸ stuvwxy zl{u } š ª ²³ µ Œ ± Œ abcdef hi ghi jklmn lopq ri ~ ƒ ˆ «ˆ Š l ˆ Œ Ž 11
Ⅱ 防 犯 カメラの 管 理 と 活 用 について 平 成 14 年 には 本 県 の 犯 罪 認 知 件 数 は16 万 件 に 達 し 犯 罪 率 では 全 国 ワー スト2 位 という 状 況 になった その 後 犯 罪 認 知 件 数 は 平 成 15 年 から 減 少 に 転 じ 犯 罪 率 も 全 国 ワースト7 位 まで 回 復 してきたが 治 安 が 良 いとされた 昭 和 40 ~50 年 代 と 比 較 すると 犯 罪 認 知 件 数 は 依 然 として 約 2 倍 という 高 原 状 態 にあ る これまで 県 においては 警 察 官 の 増 員 や 交 番 の 再 編 等 を 行 い 警 察 力 の 強 化 が 図 られるとともに 地 域 においては 自 主 的 な 防 犯 活 動 の 取 組 が 急 速 に 進 め られてきている また 防 犯 カメラの 普 及 も 進 んでいる 今 回 県 が 実 施 した 民 間 施 設 等 における 防 犯 カメラの 設 置 状 況 調 査 ( 以 下 民 間 施 設 等 調 査 という )においても 79%の 施 設 において 防 犯 カメラが 設 置 されているという 調 査 結 果 が 出 ている さらに 防 犯 カメラに 対 する 県 民 意 識 について 県 政 モニターに 対 するアンケ ートによるとその 回 答 者 のうち97%の 方 が 防 犯 カメラの 設 置 が 有 効 であると 考 え ている しかしながら 防 犯 カメラを 設 置 すべきであると 回 答 した 方 の 半 数 がプライバシ ーの 保 護 などその 運 用 に 配 慮 するように 求 めている また 過 去 には 防 犯 カメラ の 設 置 がプライバシーを 侵 害 するとして 争 われた 判 例 もある このことから 検 討 会 議 では 防 犯 カメラの 設 置 の 促 進 とプライバシーとの 調 和 を 図 るため 防 犯 カメラは 犯 罪 防 止 に 有 効 か 防 犯 カメラの 設 置 運 用 の 課 題 はなにか どのように 活 用 すればよいか という 視 点 から 検 討 を 行 った 1 防 犯 カメラの 目 的 等 防 犯 カメラは 犯 罪 の 未 然 防 止 に 一 定 の 効 果 があると 認 められる 民 間 施 設 等 調 査 では 防 犯 カメラの 画 像 から 器 物 損 壊 の 被 疑 者 の 特 定 当 て 逃 げ 車 両 の 特 定 などにより 犯 人 検 挙 につながった 例 や 万 引 きの 減 少 などの 犯 罪 の 防 止 に 役 立 った 例 など 大 半 の 事 業 所 から 防 犯 の 効 果 があるとの 回 答 を 得 ており このことからも 防 犯 カメラは 犯 人 の 検 挙 や 犯 罪 防 止 に 一 定 の 効 果 があると 認 められる 県 政 モニターのアンケートにおいても 9 割 以 上 が 防 犯 カメラが 犯 罪 防 止 に 効 果 があるとの 回 答 となっている なお 防 犯 カメラを 設 置 することだけで 犯 罪 の 防 止 が 図 られるものではなく パ トロールや 警 備 員 の 配 置 など 防 犯 体 制 の 整 備 等 が 重 要 であることに 留 意 しな ければならない 12
2 防 犯 カメラの 課 題 防 犯 カメラの 設 置 者 には プライバシーに 配 慮 した 防 犯 カメラの 設 置 管 理 と 厳 正 な 画 像 の 管 理 が 求 められている 防 犯 カメラは 個 人 の 画 像 を 一 方 的 に 撮 影 するため 設 置 者 が 画 像 の 厳 正 な 管 理 やプライバシーへの 配 慮 を 怠 ると 私 生 活 がのぞき 見 されたり 個 人 の 情 報 が 不 正 に 使 用 されるなどプライバシーを 侵 害 する 危 険 性 がある 県 政 モニターのアンケート 結 果 でも 防 犯 カメラの 設 置 に 対 する 不 安 の 要 因 とし て 画 像 の 流 出 や 目 的 外 利 用 さらには 知 らない 間 に 記 録 されていることがあげら れている 県 民 等 の 不 安 を 解 消 するため 設 置 者 には プライバシーに 配 慮 した 防 犯 カメ ラの 設 置 運 用 が 求 められている 3 防 犯 カメラの 設 置 運 用 に 関 する 指 針 の 必 要 性 防 犯 カメラの 設 置 管 理 と 厳 正 な 画 像 の 管 理 を 図 るため 県 において 防 犯 カメラ の 設 置 運 用 に 関 する 指 針 を 定 め これを 防 犯 カメラの 設 置 者 に 提 供 すること で 県 民 の 不 安 感 を 解 消 していくことが 重 要 である プライバシーに 配 慮 した 防 犯 カメラの 設 置 運 用 を 図 るためには 設 置 者 が 防 犯 カメラの 設 置 管 理 と 画 像 の 管 理 に 関 する 要 領 を 定 め これに 基 づいて 運 用 し ていくことが 必 要 である しかしながら 民 間 施 設 等 調 査 によると 法 令 等 で 防 犯 カメラに 関 する 規 定 がないこともあって 調 査 対 象 事 業 所 の74%が 要 領 を 定 めていなかった また 市 町 村 においても 様 々な 目 的 でカメラが 設 置 されている が その 大 半 で 要 領 が 定 められていない したがって 県 において 防 犯 カメラの 設 置 運 用 に 関 する 指 針 を 定 め これを 防 犯 カメラの 設 置 者 に 提 供 することで 防 犯 カメラの 適 正 な 設 置 運 用 が 図 られ 県 民 の 不 安 感 を 解 消 することができると 考 えられる その 結 果 適 正 な 防 犯 カメ ラの 設 置 が 促 進 され 県 民 の 安 全 の 確 保 にも 資 することができると 考 えられる 4 防 犯 カメラの 設 置 運 用 に 関 する 指 針 とその 考 え 方 (1) 指 針 の 目 的 この 指 針 は プライバシーに 配 慮 した 防 犯 カメラの 適 正 な 設 置 運 用 を 促 す ことにより 防 犯 カメラの 設 置 の 促 進 を 図 るものとする 13
(2) 防 犯 カメラの 定 義 この 指 針 でいう 防 犯 カメラとは 不 特 定 多 数 の 者 が 出 入 りする 場 所 に 犯 罪 の 防 止 を 目 的 に 設 置 された 記 録 装 置 を 備 える 画 像 撮 影 装 置 をいう ( 考 え 方 ) この 指 針 は 不 特 定 多 数 の 人 が 出 入 りする 場 所 を 撮 影 範 囲 とする 防 犯 カ メラを 対 象 とする 不 特 定 多 数 の 人 が 出 入 りする 場 所 とは 例 えば 道 路 公 園 商 店 街 銀 行 その 他 の 金 融 機 関 の 店 舗 コンビニ デパート などの 店 舗 遊 園 地 などのスポーツ レジャー 施 設 ホテル 旅 館 駐 車 場 等 があげられる ただし 個 人 の 生 活 空 間 は 当 該 住 民 により 管 理 されるもので 例 えば マ ンション 等 の 集 合 住 宅 の 共 用 部 分 に 設 置 された 防 犯 カメラはこの 指 針 の 対 象 としない また 事 故 防 止 や 防 災 を 主 目 的 とするカメラであっても 例 えば すりや 器 物 損 壊 等 の 犯 罪 を 防 止 する 目 的 を 併 せ 持 つ 場 合 は 指 針 の 対 象 とする モニターによる 監 視 のみで 画 像 を 記 録 として 残 さない 場 合 は 画 像 の 漏 洩 や 目 的 外 の 利 用 の 恐 れがないことから 指 針 の 対 象 としない (3) 設 置 者 の 責 務 防 犯 カメラの 設 置 者 は 県 民 等 のプライバシーに 配 慮 した 防 犯 カメラの 設 置 運 用 に 関 する 要 領 ( 以 下 運 用 要 領 という)を 定 め これに 基 づき 適 正 な 管 理 に 努 めるものとする ( 考 え 方 ) 設 置 者 は 施 設 の 利 用 者 等 の 状 態 を 踏 まえ プライバシーに 配 慮 して 防 犯 カメラを 設 置 するとともに 画 像 の 目 的 外 利 用 や 流 出 の 防 止 を 図 るため 防 犯 カメラの 運 用 要 領 を 定 めることが 妥 当 である また この 運 用 要 領 に 基 づき 適 正 な 管 理 が 行 われるよう 研 修 等 を 通 じて 関 係 職 員 に 対 して 要 領 の 内 容 の 徹 底 やプライバシー 保 護 に 関 する 意 識 の 向 上 を 図 ることが 重 要 である なお 県 民 等 には 県 外 からの 観 光 客 等 を 含 む (4) 運 用 要 領 に 定 める 内 容 運 用 要 領 については 防 犯 カメラの 設 置 による 効 果 と 個 人 のプライバシー の 保 護 との 調 和 を 図 る 観 点 から 以 下 の 内 容 とした また 知 事 は 事 業 者 が 個 人 情 報 を 取 り 扱 う 場 合 には 個 人 情 報 保 護 条 例 第 46 条 の 規 定 に 基 づく 事 業 者 における 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いに 関 する 指 導 方 針 ( 平 成 17 年 4 月 福 岡 県 告 示 第 711 号 )により 指 導 することと されているため この 指 導 方 針 とも 整 合 性 を 図 った 14
ア 設 置 の 目 的 犯 罪 の 防 止 等 カメラの 設 置 目 的 を 定 めるものとする ( 考 え 方 ) 設 置 者 は 防 犯 カメラの 設 置 目 的 を 明 確 に 規 定 し 目 的 を 逸 脱 して 不 正 に 利 用 することがないよう 関 係 職 員 に 徹 底 する また 複 数 の 設 置 目 的 がある 場 合 はそのすべてを 定 めるものとする イ 管 理 体 制 設 置 者 は 防 犯 カメラの 適 正 な 設 置 及 び 運 用 を 図 るため 管 理 責 任 者 を 指 定 するものとする また 管 理 責 任 者 は 自 ら 取 扱 ができない 場 合 は 機 器 の 操 作 や 画 像 の 管 理 を 行 う 操 作 取 扱 者 を 指 定 するものとする ( 考 え 方 ) 機 器 の 管 理 や 画 像 の 管 理 を 適 正 に 行 うためには 管 理 責 任 者 を 指 定 し 責 任 を 明 確 にすることが 必 要 である また 管 理 責 任 者 が 自 ら 取 扱 ができない 場 合 は 操 作 取 扱 者 を 指 定 し 装 置 の 操 作 や 記 録 媒 体 にアクセスできる 者 を 限 定 する 必 要 がある ウ 設 置 の 場 所 等 防 犯 カメラは 防 犯 効 果 が 高 く かつ 不 必 要 な 画 像 が 撮 影 されないように 撮 影 範 囲 を 設 定 することとし 設 置 場 所 及 び 設 置 台 数 を 定 めるものとする ( 考 え 方 ) 防 犯 効 果 とプライバシーの 保 護 との 調 和 を 図 り 画 像 の 漏 洩 等 のリスクを 最 小 限 にするため 不 必 要 な 画 像 が 撮 影 されないよう 撮 影 範 囲 を 検 討 し 設 置 場 所 及 び 設 置 台 数 を 定 める エ 設 置 の 表 示 原 則 として 撮 影 対 象 区 域 内 又 はその 付 近 の 見 やすい 場 所 に 防 犯 カメラを 設 置 している 旨 の 表 示 を 行 うものとする また 設 置 者 が 明 らかな 場 合 を 除 き 設 置 者 名 を 表 示 するものとする ( 考 え 方 ) 撮 影 区 域 に 立 ち 入 ろうとする 人 にあらかじめ 防 犯 カメラが 設 置 されているこ とを 周 知 するとともに 犯 行 を 抑 止 する 効 果 を 高 めるため 防 犯 カメラの 撮 影 区 域 であることを 表 示 する 必 要 がある 15
オ 画 像 の 管 理 画 像 の 漏 えい 滅 失 き 損 等 を 防 止 するため 録 画 装 置 や 録 画 媒 体 の 保 管 場 所 への 立 入 制 限 や 施 錠 等 の 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする ( 考 え 方 ) 個 人 を 特 定 できる 画 像 は 個 人 情 報 であり 画 像 の 流 出 等 を 防 止 するため 録 画 装 置 や 録 画 媒 体 は 厳 重 に 管 理 する 必 要 がある 録 画 装 置 や 記 録 媒 体 がある 場 所 には 管 理 責 任 者 操 作 取 扱 者 及 び 管 理 責 任 者 が 許 可 した 者 以 外 は 立 ち 入 りができないように 施 錠 等 を 施 す 必 要 がある カ 画 像 の 保 存 期 間 保 存 期 間 は 利 用 目 的 に 合 わせて 必 要 最 小 限 の 範 囲 内 で 期 間 を 定 める ものとし 期 間 を 経 過 した 画 像 は 速 やかに 消 去 するものとする ( 考 え 方 ) 技 術 の 革 新 とともに 録 画 媒 体 の 記 憶 容 量 が 増 大 し 記 録 可 能 時 間 は 飛 躍 的 に 増 えている 画 像 の 保 存 期 間 が 伸 びるほど 画 像 流 出 等 のリスクが 拡 大 することから 画 像 の 保 存 は 必 要 最 小 限 の 期 間 に 止 める 必 要 がある キ 記 録 媒 体 の 処 分 ハードディスク ビデオテープ DVD 等 の 記 録 媒 体 を 処 分 するときは 完 全 な 消 去 又 は 破 砕 等 により 画 像 を 読 み 取 れないようにするものとする その 際 管 理 責 任 者 は 処 分 の 日 時 処 分 の 方 法 等 を 記 録 するものとす る ( 考 え 方 ) 処 分 をするときは 管 理 責 任 者 を 含 め 複 数 人 により 消 去 又 は 破 砕 等 の 確 認 をすることが 望 ましい ク 画 像 の 提 供 法 令 に 基 づく 場 合 人 の 生 命 身 体 及 び 財 産 に 対 する 差 し 迫 った 危 険 が あり 緊 急 の 必 要 がある 場 合 及 び 捜 査 機 関 から 犯 罪 捜 査 のため 情 報 提 供 を 求 められた 場 合 を 除 いて 画 像 を 第 三 者 に 提 供 しないものとする ( 考 え 方 ) 画 像 の 目 的 外 利 用 を 防 止 するため 原 則 として 第 三 者 に 画 像 を 提 供 しな いものとする ただし 客 観 的 に 妥 当 と 認 められる 次 の 事 項 については 提 供 16
できるものとする 1 刑 事 訴 訟 法 等 の 法 令 に 基 づく 場 合 2 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 に 対 する 差 し 迫 った 危 険 があり 緊 急 の 必 要 性 がある 場 合 3 捜 査 機 関 から 犯 罪 捜 査 のため 情 報 提 供 を 求 められた 場 合 画 像 の 提 供 を 行 う 時 は 身 分 証 明 書 等 の 確 認 を 行 うとともに 管 理 責 任 者 等 が 提 供 の 必 要 性 を 十 分 検 討 した 上 で 行 うことが 重 要 である 画 像 を 提 供 した 時 は 提 供 日 時 提 供 先 提 供 理 由 提 供 した 画 像 の 内 容 等 を 記 録 す るものとする ケ 苦 情 への 対 応 設 置 者 及 び 管 理 責 任 者 は 県 民 等 からの 苦 情 や 問 い 合 わせに 対 し 迅 速 かつ 適 切 に 対 応 するものとする ( 考 え 方 ) 目 的 外 利 用 や 知 らない 間 に 撮 られているといった 県 民 等 の 不 安 感 を 解 消 するため 設 置 者 が 県 民 等 からの 防 犯 カメラの 設 置 や 管 理 に 関 する 問 い 合 わせ 等 に 誠 実 に 対 応 することが 重 要 である 17
5 防 犯 カメラの 活 用 について 県 は 本 報 告 に 沿 っ て 県 民 の た め の 防 犯 カ メ ラ 設 置 運 用 指 針 ( ガ イ ド ラ イ ン ) を 定 め そ の 普 及 啓 発 を 図 る こ と が 重 要 で あ る 防 犯 カ メ ラ は 犯 人 の 検 挙 や 犯 罪 の 防 止 に 一 定 の 効 果 が あ る と 認 め ら れ る こ と か ら 施 設 管 理 者 は 犯 罪 発 生 の 蓋 然 性 が 高 い 場 所 に つ い て は 警 備 体 制 の 強 化 の 一 つ と し て 防 犯 カ メ ラ の 設 置 に つ い て 検 討 し 防 犯 性 能 の 向 上 に 努 め る こ と が 望 ま し い 県 及 び 県 警 察 は こ の よ う な 施 設 の 管 理 者 に 対 し 防 犯 カ メ ラ の 指 針 に 基 づ く 助 言 や 犯 罪 に 関 す る 情 報 提 供 等 を 行 う こ と で 防 犯 カ メ ラ を 適 切 か つ 効 果 的 に 活 用 で き る よ う 積 極 的 に 支 援 す る 必 要 が あ る ま た 県 は 市 町 村 等 と 協 力 し て 防 犯 モ デ ル 地 区 を 設 定 し そ こ で 実 際 に 防 犯 カ メ ラ の 設 置 や 地 域 防 犯 活 動 等 の 促 進 等 を 併 せ て 実 施 す る な ど の 取 組 み に つ い て 検 討 し さ ら に 効 果 的 な 地 域 の 犯 罪 防 止 策 に つ い て の 知 見 を 深 め そ の 成 果 の 周 知 や 普 及 に 努 め る べ き で あ る 18
防 犯 カ メ ラ 設 置 運 用 要 領 ( 参 考 例 ) 1 趣 旨 この 規 定 は 個 人 のプライバシーの 保 護 に 配 慮 しつつ 次 項 に 定 める 設 置 目 的 を 達 成 するため が 施 設 に 設 置 する 防 犯 カメラの 設 置 及 び 運 用 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 めるものとし もってその 適 正 な 設 置 運 用 を 図 るものとす る 2 設 置 目 的 防 犯 カメラは 施 設 における 犯 罪 防 止 や 事 故 防 止 のために 設 置 するものと する 3 管 理 責 任 者 等 (1) 防 犯 カメラの 適 正 な 設 置 運 用 を 図 るため 管 理 責 任 者 を 置 くものとする (2) 管 理 責 任 者 は 課 長 とする (3) 管 理 責 任 者 が 自 ら 取 扱 ができない 場 合 は 管 理 責 任 者 は 操 作 取 扱 者 を 置 くものとする 4 設 置 の 場 所 等 (1) 設 置 の 場 所 及 び 設 置 台 数 防 犯 カメラは 施 設 に 別 紙 配 置 図 のとおり 設 置 する * 配 置 図 には カメラの 設 置 箇 所 撮 影 方 向 を 表 示 (2) 設 置 の 表 示 防 犯 カメラの 撮 影 区 域 の 見 やすい 位 置 に 防 犯 カメラ 設 置 中 ( 例 )と 記 載 した 表 示 板 を 掲 示 する 5 画 像 の 管 理 (1) 保 管 場 所 録 画 装 置 の 保 管 場 所 は 室 とし 管 理 責 任 者 が 施 錠 を 行 うなどして 適 切 に 管 理 するものとする (2) 保 存 期 間 保 存 期 間 は とする ただし 特 に 必 要 があると 認 められる 場 合 は 管 理 責 任 者 は 保 存 期 間 を 延 長 することができる 管 理 責 任 者 は 保 存 期 間 を 延 長 したときには その 理 由 を 記 録 しておくものとする (3) 画 像 の 消 去 保 存 期 間 を 経 過 した 画 像 は 速 やかに 重 ね 取 り 等 により 確 実 に 消 去 する ものとする 記 録 された 記 録 媒 体 を 廃 棄 する 場 合 は 管 理 責 任 者 を 含 め 複 数 人 で 完 全 に 消 去 されたことを 確 認 の 上 廃 棄 する 19
6 画 像 の 利 用 及 び 提 供 の 制 限 記 録 さ れ た 画 像 は 設 置 目 的 以 外 の 目 的 の た め に 利 用 し な い も の と す る ま た 次 の 場 合 を 除 き 第 三 者 に 提 供 し な い も の と す る (1 ) 法 令 に 基 づ く 場 合 (2 ) 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 に 対 す る 差 し 迫 っ た 危 険 が あ り 緊 急 の 必 要 性 が あ る 場 合 (3 ) 捜 査 機 関 か ら 犯 罪 捜 査 の た め 情 報 提 供 を 求 め ら れ た 場 合 画 像 の 提 供 を 行 う と き は 身 分 証 明 書 等 の 確 認 を 行 う と と も に 提 供 の 必 要 性 を 検 討 す る も の と す る 画 像 を 提 供 し た と き は 提 供 日 時 提 供 先 提 供 理 由 提 供 し た 画 像 の 内 容 等 を 記 録 す る も の と す る 7 苦 情 の 処 理 設 置 者 及 び 管 理 責 任 者 は 設 置 及 び 管 理 に 関 す る 苦 情 を 受 け た と き は 迅 速 か つ 誠 実 に 対 応 す る も の と す る 20
配 置 図 例 会 議 室 会 議 室 階 段 展 示 室 ロ ビ ー E V 管 理 会 議 室 エ ン ト ラ ン ス 駐 車 場 ゲ ー ト 21
福 岡 県 防 犯 カ メ ラ 活 用 検 討 会 議 委 員 名 簿 役 職 名 氏 名 現 職 名 会 長 木 村 俊 夫 九 州 国 際 大 学 法 学 部 教 授 委 員 白 水 良 文 新 天 町 商 店 街 商 業 協 同 組 合 事 務 局 課 長 委 員 瀬 川 恭 子 西 日 本 リビング 新 聞 社 編 集 委 員 委 員 樋 村 恭 一 大 妻 女 子 大 学 家 政 学 部 講 師 委 員 山 田 建 NHK 福 岡 放 送 局 放 送 部 長 委 員 和 智 凪 子 弁 護 士 ¹º»¼½¾ ÀÁÂÃľÅÆ 福 岡 県 防 犯 カメラ 活 用 検 討 会 議 の 審 議 経 過 回 数 開 催 年 月 日 ¹º»¼½¾ÒÓÌ ÀÁÂÃľÅÆ 第 1 回 平 成 18 年 10 月 23 日 ÔÕÈÖ Ø¾ÙÚÛÜ é¹º»¼½¾òóì ÀÁÂÃÄêëì íîïð¾åæ パブリックコ 平 成 19 年 2 月 5 日 メント ~3 月 2 日 ÇȾºÉÊË̹º»¼½¾ÍÎÏÐÑ 第 2 回 平 成 19 年 1 月 23 日 ÝÞßàáâ¼ãä¾åæçèÁÂÃÄ 第 3 回 平 成 19 年 3 月 20 日 22