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平 成 28 年 熊 本 地 震 関 係 諸 費 用 ( 災 害 損 失 など) に 関 す る 法 人 税 の 取 扱 い に 係 る 質 疑 応 答 事 例 平 成 28 年 6 月 国 税 庁 平 成 28 年 熊 本 地 震 関 係 諸 費 用 については 平 成 28 年 6 月 16 日 付 課 法 2-5ほか2 課 共 同 平 成 28 年 熊 本 地 震 に 関 する 諸 費 用 の 法 人 税 の 取 扱 いについて ( 法 令 解 釈 通 達 )( 以 下 費 用 通 達 といいます )により 災 害 損 失 などの 法 人 税 の 取 扱 いを 定 めたところです これらの 取 扱 いは 東 日 本 大 震 災 の 際 の 法 人 税 の 取 扱 いを 参 考 としたものであり 東 日 本 大 震 災 の 際 に 寄 せられた 質 疑 を 参 考 にして 今 回 の 平 成 28 年 熊 本 地 震 に 関 する 諸 費 用 の 法 人 税 の 取 扱 いに 係 る 質 疑 応 答 事 例 を 作 成 しましたので 参 考 としてください ( 注 )この 質 疑 応 答 事 例 は 平 成 28 年 6 月 16 日 現 在 の 法 令 通 達 等 に 基 づいて 作 成 しています 問 合 せ 先 に 関 するご 案 内 この 質 疑 応 答 事 例 について お 知 りになりたいことがありましたら 電 話 相 談 センターをご 利 用 ください 電 話 相 談 センターのご 利 用 は 所 轄 の 税 務 署 にお 電 話 いただき 自 動 音 声 にしたがって 番 号 1 を 選 択 してください 個 別 的 なご 相 談 については 番 号 2 を 選 択 して 所 轄 の 税 務 署 へご 相 談 ください 目 次 1 災 害 損 失 ⑴ 概 要 [Q1] 災 害 損 失 の 設 定 が 認 められている 理 由 は 何 でしょうか 1 [Q2] 災 害 損 失 に 係 る 取 扱 いについて その 概 要 を 教 えてください 1 ⑵ 経 理 [Q3] 災 害 損 失 は 申 告 調 整 でも 損 金 算 入 が 認 められるのでしょうか 4 [Q4] 災 害 損 失 への 繰 入 額 を 特 別 損 失 又 は 災 害 損 失 引 当 金 繰 入 損 等 として 経 理 する ことは 認 められるのでしょうか 5 ⑶ 中 間 仮 決 算 での 取 扱 い [Q5] 中 間 仮 決 算 で 災 害 損 失 を 設 定 する 場 合 には どのような 経 理 をすればよいので しょうか 5 [Q6] 中 間 仮 決 算 で 災 害 損 失 を 設 定 した 後 本 決 算 までに 修 繕 費 用 等 を 支 出 した 場 合 には どのような 経 理 をすればよいのでしょうか 6 [Q7] 被 災 事 業 年 度 等 において 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 場 合 翌 事 業 年 度 である1 年 経 過 事 業 年 度 等 に 係 る 仮 決 算 による 中 間 申 告 書 等 を 提 出 するときには その 中 間 申 告 書 等 に おいて 災 害 損 失 の 全 額 を 取 り 崩 して 益 金 の 額 に 算 入 しなければならないのでしょ うか 7 (1)

⑷ 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 [Q8] 評 価 損 を 計 上 した 資 産 について 支 出 した 修 繕 等 の 費 用 は 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 とすることはできないのでしょうか 8 [Q9] 災 害 損 失 の 繰 入 額 の 算 定 に 当 たり 被 災 資 産 に 係 る 時 価 と 簿 価 との 差 額 ( 次 の 1の 金 額 )と 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 ( 次 の2の 金 額 )のうちいずれか 多 い 金 額 とは 個 々の 資 産 ごとに 判 定 してよいのでしょうか 8 [Q10] 当 社 は 被 災 資 産 について 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 修 繕 等 を 完 了 させたいと 考 えていますが 復 旧 の 本 格 化 により 建 設 業 者 製 造 業 者 等 が 対 応 できなく なることも 予 想 されます このような 場 合 であっても 当 社 が 予 定 している 修 繕 等 は 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 支 出 すると 見 込 まれる 修 繕 費 用 等 に 該 当 すると 考 えてよいのでしょうか 9 [Q11] 損 壊 した 建 物 が 存 していた 土 地 の 整 備 等 に 要 する 費 用 は いずれの 被 災 資 産 にも 属 しま せんが このような 共 通 費 用 も 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 とすることができるのでしょ うか 9 [Q12] 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 を 計 算 する 場 合 における 被 災 資 産 の 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 にお ける 時 価 は どのように 算 定 すればよいでしょうか 10 [Q13] 修 繕 費 用 等 の 見 積 りに 当 たり 自 社 の 専 門 家 ( 土 建 技 師 等 )による 見 積 計 算 は 認 められ ないのでしょうか 10 [Q14] 修 繕 費 用 等 の 見 積 りに 当 たり 使 用 することができる 国 土 交 通 省 建 築 物 着 工 統 計 の 建 築 価 額 とは 被 災 資 産 についてどのように 算 定 するのでしょうか 11 [Q15] 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 につき 被 災 資 産 の 再 取 得 価 額 等 を 基 礎 として 計 算 することが 認 めら れていますが この 場 合 に 相 当 部 分 が 損 壊 等 をした 被 災 資 産 とされているのはなぜ でしょうか 11 [Q16] 被 災 資 産 の 再 取 得 価 額 等 を 基 礎 として 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 を 計 算 する 場 合 において 被 災 資 産 が 特 別 償 却 圧 縮 記 帳 の 適 用 を 受 けているときには どのようにして 被 災 資 産 に 係 る 未 償 却 残 額 を 計 算 するのでしょうか 12 ⑸ 繰 入 れ [Q17] 災 害 損 失 の 繰 入 れに 当 たり 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 から 控 除 することとされてい る 保 険 金 の 額 について 被 災 事 業 年 度 等 の 終 了 の 日 までにその 金 額 が 確 定 していない 場 合 には どのようにすればよいのでしょうか 12 [Q18] 被 災 事 業 年 度 等 において 保 険 金 等 を 受 領 し 益 金 の 額 に 算 入 しましたが 被 災 資 産 の 修 繕 が 完 了 しないため 災 害 損 失 に 繰 り 入 れようと 思 います この 場 合 災 害 損 失 の 繰 入 れに 当 たり 受 領 した 保 険 金 等 の 額 はどのように 処 理 するのでしょうか 13 [Q19] 法 令 の 規 定 地 方 公 共 団 体 の 定 めた 復 興 計 画 等 により 一 定 期 間 修 繕 等 の 工 事 に 着 手 で きない 場 合 であっても 災 害 損 失 の 繰 入 れは 被 災 事 業 年 度 等 に 限 定 されるので すか 13 ⑹ 取 崩 し [Q20] 1 年 経 過 事 業 年 度 等 前 の 各 事 業 年 度 等 の 災 害 損 失 の 益 金 算 入 に 当 たり 個 々の 被 災 資 産 について 支 出 した 修 繕 費 用 等 の 額 と 保 険 金 等 により 補 塡 された 金 額 がある 場 合 その 被 災 資 産 ごとに 修 繕 費 用 等 の 額 から 保 険 金 等 の 額 を 控 除 した 残 額 を 計 算 する 必 要 があ るのでしょうか 13 (2)

[Q21] 被 災 事 業 年 度 等 において 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 金 額 が 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 の 属 する 事 業 年 度 等 (1 年 経 過 事 業 年 度 等 )までに 支 出 した 修 繕 費 用 等 の 額 よりも 多 かった 場 合 には その 過 大 部 分 について その 繰 入 事 業 年 度 等 にさかのぼって 修 正 をしなければならないのでしょうか 14 ⑺ 延 長 確 認 申 請 [Q22] 益 金 算 入 時 期 の 延 長 申 請 をすることにより 認 められる 期 間 は どのように 算 定 すればよ いのでしょうか 14 [Q23] 法 令 の 規 定 地 方 公 共 団 体 の 定 めた 復 興 計 画 等 により 一 定 期 間 修 繕 等 の 工 事 に 着 手 で きない 場 合 に 延 長 確 認 申 請 書 はいつまでに 提 出 しなければならないのでしょうか 15 [Q24] 益 金 算 入 時 期 の 延 長 の 確 認 を 受 けた 後 に 再 度 延 長 確 認 申 請 書 を 提 出 することはできる のでしょうか 15 [Q25] 当 社 (1 年 決 算 法 人 )は 前 期 に 災 害 損 失 を 設 定 しましたが やむを 得 ない 事 情 により 当 期 末 までに 被 災 資 産 の 修 繕 が 完 了 しないため 益 金 算 入 時 期 の 延 長 確 認 申 請 をし ようと 思 います ところで 当 社 は 当 期 (1 年 経 過 事 業 年 度 等 )において 修 繕 費 用 等 を 支 出 していますが これについてどのような 経 理 をすればよいのでしょうか 16 ⑻ その 他 [Q26] 9 年 間 の 繰 越 控 除 が 認 められる 災 害 損 失 の 額 と 災 害 損 失 の 繰 入 額 との 関 係 はど のようになっているのでしょうか 17 [Q27] 災 害 損 失 の 損 金 算 入 に 関 する 明 細 書 の 記 載 の 仕 方 によれば 被 災 資 産 が 多 数 ある 場 合 には 別 に 明 細 書 に 相 当 するものを 作 成 し 保 存 しているときに 限 り 資 産 の 種 類 ごとに 費 用 の 見 積 額 及 び 保 険 金 等 の 額 の 合 計 額 を 明 細 書 に 記 載 することができるこ ととされていますが この 場 合 の 資 産 の 種 類 とは どのような 区 分 によるのでしょう か 18 2 賃 借 資 産 等 の 補 修 費 用 関 係 [Q28] 賃 借 人 が 賃 借 資 産 についてした 補 修 のために 要 した 費 用 の 損 金 算 入 が 認 められています が その 理 由 は 何 でしょうか 19 [Q29] 売 主 又 は 賃 貸 人 である 法 人 が 修 繕 等 の 補 修 義 務 がない 販 売 をした 資 産 又 は 賃 貸 をして いる 資 産 について 無 償 で 補 修 や 点 検 をした 場 合 も その 補 修 費 用 の 損 金 算 入 が 認 められる のでしょうか 19 [Q30] 賃 借 人 が 補 修 義 務 のない 賃 借 資 産 についてする 補 修 の 費 用 について 災 害 損 失 の 繰 入 れはできるのでしょうか 20 [Q31] 賃 借 人 が 補 修 義 務 のない 賃 借 資 産 についてした 補 修 につき 賃 貸 人 にその 費 用 を 請 求 し た 場 合 には その 時 点 で 未 収 入 金 として 計 上 しなければならないのでしょうか 20 3 被 災 者 用 仮 設 住 宅 の 設 置 費 用 関 係 [Q32] 仮 設 住 宅 の 組 立 て 設 置 費 用 は 仮 設 住 宅 を 居 住 の 用 に 供 した 事 業 年 度 等 において 一 時 の 損 金 に 算 入 することが 認 められるということですが その 理 由 は 何 でしょうか 21 [Q33] 仮 設 住 宅 用 資 材 の 償 却 は どのようになるのでしょうか 21 (3)

1 災 害 損 失 ⑴ 概 要 取 扱 いの 趣 旨 [Q1] 災 害 損 失 の 設 定 が 認 められている 理 由 は 何 でしょうか 災 害 により 被 害 を 受 けた 資 産 を 引 き 続 き 事 業 の 用 に 供 する 場 合 に 法 人 税 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 されるものとしては 1 その 資 産 の 価 値 が 減 少 したことによる 評 価 損 2 原 状 回 復 のための 修 繕 費 用 等 があり 1の 評 価 損 は 災 害 のあった 日 を 含 む 事 業 年 度 ( 以 下 Q1において 被 災 事 業 年 度 といいます )で 計 上 できますが 2の 修 繕 費 用 等 は 法 人 税 法 上 の 取 扱 いとしては 修 繕 等 を 行 った 事 業 年 度 で 損 金 の 額 に 算 入 することが 原 則 です 今 回 の 災 害 は 地 域 的 にも 甚 大 であり 災 害 により 被 害 を 受 けた 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 の 発 生 は 確 実 であるものの 早 期 に 修 繕 等 が 完 了 しないといった 事 情 もあることから その 結 果 決 算 期 によっては 資 産 につき 修 繕 等 を 余 儀 なくされることとなった 損 失 の 発 生 した 被 災 事 業 年 度 と 実 際 に 修 繕 費 用 等 を 支 出 した 事 業 年 度 とが 乖 離 することが 考 えられます しかしながら 被 害 を 受 けた 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 の 金 額 を 合 理 的 に 見 積 もることができ 被 災 事 業 年 度 に 損 金 算 入 を 認 めても 税 務 上 問 題 のない 事 例 も 十 分 に 想 定 されます このような 諸 事 情 を 踏 まえ 法 人 税 法 上 の 取 扱 いとして 災 害 により 被 害 を 受 けた 棚 卸 資 産 及 び 固 定 資 産 の 修 繕 等 のために 要 する 費 用 で 災 害 のあった 日 から1 年 以 内 に 支 出 すると 見 込 まれるものとして 適 正 に 見 積 もることができるものについては 災 害 損 失 に 繰 り 入 れて 被 災 事 業 年 度 の 損 金 の 額 に 算 入 することができることとしたところです ( 注 )1 災 害 により 被 害 を 受 けた 資 産 について 上 記 1の 評 価 損 を 計 上 した 場 合 には その 資 産 の 修 繕 等 に 要 する 費 用 は 土 砂 の 除 去 に 要 する 費 用 など 一 定 のものを 除 き 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 になりませんので ご 注 意 ください(Q8 参 照 ) 2 連 結 法 人 の 連 結 所 得 の 金 額 の 計 算 における 災 害 損 失 についても 同 様 です 災 害 損 失 の 概 要 [Q2] 災 害 損 失 に 係 る 取 扱 いについて その 概 要 を 教 えてください 災 害 損 失 に 係 る 取 扱 いの 概 要 は 次 のとおりです - 1 -

⑴ 災 害 損 失 の 繰 入 れを 行 う 事 業 年 度 等 災 害 のあった 日 の 属 する 事 業 年 度 又 は 連 結 事 業 年 度 ( 以 下 被 災 事 業 年 度 等 といい ます )となります( 費 用 通 達 2) ( 注 ) 被 災 事 業 年 度 等 につき 仮 決 算 による 中 間 申 告 書 又 は 連 結 中 間 申 告 書 ( 以 下 中 間 申 告 書 等 といいます )を 提 出 する 場 合 において その 中 間 申 告 書 等 が 災 害 のあった 日 を 含 む 期 間 ( 以 下 被 災 中 間 期 間 等 といいます )に 係 るものであるときには そ の 中 間 申 告 書 等 において 災 害 損 失 の 繰 入 れを 行 うことができます( 費 用 通 達 2( 注 )3) 災 害 のあった 日 の 属 する 事 業 年 度 等 被 災 事 業 年 度 等 災 害 のあった 日 1 年 確 定 申 告 での 繰 入 れ 災 害 損 失 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 被 災 事 業 年 度 等 仮 決 算 による 被 災 中 間 期 間 等 中 間 申 告 での 繰 入 れ 災 害 損 失 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 ⑵ 災 害 損 失 への 繰 入 限 度 額 次 のイ 又 はロに 掲 げる 金 額 のうちいずれか 多 い 金 額 となります ただし 被 災 資 産 の うち 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 とするものに 係 る 保 険 金 損 害 賠 償 金 補 助 金 等 ( 以 下 保 険 金 等 といいます )により 補 塡 される 金 額 がある 場 合 には その 保 険 金 等 の 金 額 の 合 計 額 を 控 除 した 残 額 となります( 費 用 通 達 2) イ 被 災 資 産 (その 被 害 に 基 づき 評 価 損 を 計 上 したものを 除 きます )の 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 における 価 額 がその 帳 簿 価 額 に 満 たない 場 合 のその 差 額 に 相 当 する 金 額 ロ 被 災 資 産 について 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 支 出 すると 見 込 ま れる 次 に 掲 げる 費 用 ( 以 下 修 繕 費 用 等 といいます )の 見 積 額 ただし 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 の 翌 日 以 後 に 支 出 すると 見 込 まれる 金 額 に 限 ります - 2 -

1 被 災 資 産 の 取 壊 し 又 は 除 去 のために 要 する 費 用 2 被 災 資 産 の 原 状 回 復 のために 要 する 費 用 ( 被 災 資 産 の 被 災 前 の 効 用 を 維 持 するた めに 行 う 補 強 工 事 排 水 又 は 土 砂 崩 れの 防 止 等 のために 支 出 する 費 用 を 含 みます ) 3 土 砂 その 他 の 障 害 物 の 除 去 に 要 する 費 用 その 他 これらに 類 する 費 用 4 被 災 資 産 の 損 壊 又 は 価 値 の 減 少 を 防 止 するために 要 する 費 用 ( 注 )1 被 災 資 産 とは 次 の 資 産 で 災 害 により 被 害 を 受 けたものをいいます( 費 用 通 達 1⑵) ⑴ 法 人 ( 連 結 法 人 を 含 みます 以 下 同 じです )の 有 する 棚 卸 資 産 及 び 固 定 資 産 ( 契 約 により 賃 借 人 が 修 繕 等 を 行 うこととされているものを 除 きます ) ⑵ 法 人 が 賃 借 をしている 資 産 又 は 販 売 等 をした 資 産 で 契 約 により 当 該 法 人 が 修 繕 等 を 行 うこととされているもの 2 評 価 損 を 計 上 した 被 災 資 産 については 1 及 び2の 費 用 は 繰 入 対 象 となりませ ん ⑶ 修 繕 費 用 等 の 見 積 りの 方 法 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 は 修 繕 等 を 行 うことが 確 実 に 見 込 まれる 被 災 資 産 について 例 えば 次 の 金 額 によるなど 合 理 的 な 方 法 で 見 積 もることが 必 要 となります( 費 用 通 達 3) 1 修 繕 を 請 け 負 う 建 設 業 者 製 造 業 者 等 による 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 2 相 当 部 分 が 損 壊 等 をした 被 災 資 産 につき 次 のⅰからⅱを 控 除 した 金 額 ⅰ 再 取 得 価 額 又 は 国 土 交 通 省 建 築 物 着 工 統 計 の 建 築 価 額 等 を 基 礎 として その 取 得 の 時 から 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 まで 償 却 を 行 ったものとした 場 合 に 計 算 される 未 償 却 残 額 ⅱ 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 における 価 額 ⑷ 災 害 損 失 の 取 崩 し 次 に 掲 げる 事 業 年 度 等 の 区 分 に 応 じて 災 害 損 失 の 金 額 のうちそれぞれに 掲 げる 金 額 を 取 り 崩 して 益 金 の 額 に 算 入 することになります( 費 用 通 達 4) 1 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 の 属 する 事 業 年 度 等 ( 以 下 1 年 経 過 事 業 年 度 等 といいます ) [ 取 崩 額 ] 当 該 1 年 経 過 事 業 年 度 等 終 了 の 日 における 災 害 損 失 の 金 額 ( 注 ) 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 等 がやむを 得 ない 事 情 により1 年 経 過 事 業 年 度 等 終 了 の 日 までに 完 了 しなかった 場 合 には 所 轄 税 務 署 長 ( 又 は 国 税 局 長 )の 確 認 を 受 け ることにより 修 繕 等 が 完 了 すると 見 込 まれる 日 の 属 する 事 業 年 度 等 ( 以 下 修 繕 完 了 事 業 年 度 等 といいます )を1 年 経 過 事 業 年 度 等 とすることができます この 確 認 を 受 けた 場 合 当 初 の1 年 経 過 事 業 年 度 等 は 次 の2の 1 年 経 過 事 業 年 度 等 前 の 各 事 業 年 度 等 に 該 当 することとなります( 費 用 通 達 5) 2 1 年 経 過 事 業 年 度 等 前 の 各 事 業 年 度 等 ⅰ 当 該 各 事 業 年 度 等 が 被 災 中 間 期 間 等 において 災 害 損 失 を 繰 り 入 れた 場 - 3 -

合 における 被 災 事 業 年 度 等 であるとき [ 取 崩 額 ] 被 災 中 間 期 間 等 の 終 了 の 日 の 翌 日 から 被 災 事 業 年 度 等 の 終 了 の 日 までの 期 間 ( 以 下 被 災 下 半 期 といいます )において 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 として 損 金 の 額 に 算 入 した 金 額 の 合 計 額 ( 保 険 金 等 により 補 塡 された 金 額 がある 場 合 には その 金 額 の 合 計 額 を 控 除 した 残 額 ) ⅱ 当 該 各 事 業 年 度 等 が 半 年 決 算 であるなどにより 被 災 事 業 年 度 等 と1 年 経 過 事 業 年 度 等 との 間 に 事 業 年 度 等 が 存 する 場 合 における 当 該 事 業 年 度 等 であるとき [ 取 崩 額 ] 当 該 事 業 年 度 等 において 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 として 損 金 の 額 に 算 入 した 金 額 の 合 計 額 ( 保 険 金 等 により 補 塡 された 金 額 がある 場 合 には そ の 金 額 の 合 計 額 を 控 除 した 残 額 ) 災 害 のあった 日 被 災 事 業 年 度 等 1 年 1 年 経 過 事 業 年 度 等 災 害 の あ っ た 日 か ら 1 年 を 経 過 す る 日 の 属 す る 事 業 年 度 等 確 定 申 告 での 繰 入 れ を 行 った 場 合 取 崩 額 の 取 崩 し 繰 入 額 修 繕 費 用 等 の 支 出 額 被 災 事 業 年 度 等 1 年 経 過 事 業 年 度 等 仮 決 算 による 被 災 中 間 期 間 等 被 災 下 半 期 中 間 申 告 での 繰 入 れ を 行 った 場 合 の 取 崩 し 繰 入 額 60 修 繕 費 用 等 の 支 出 額 60 40 取 崩 額 40 取 崩 額 ⑵ 経 理 災 害 損 失 と 申 告 調 整 [Q3] 災 害 損 失 は 申 告 調 整 でも 損 金 算 入 が 認 められるのでしょうか 災 害 損 失 は 災 害 のあった 日 から1 年 以 内 に 支 出 すると 見 込 まれる 修 繕 費 用 等 の - 4 -

見 積 額 であり いわゆる 内 部 取 引 であることから 減 価 償 却 費 の 計 上 などと 同 様 法 人 の 認 識 を 明 確 にするという 意 味 で 被 災 事 業 年 度 等 における 損 金 経 理 を 要 件 としています した がって 原 則 として 申 告 調 整 の 方 法 により 災 害 損 失 への 繰 入 額 を 損 金 算 入 するこ とはできません( 費 用 通 達 2) ただし 4 月 から6 月 までの 決 算 法 人 で 今 回 の 費 用 通 達 の 公 表 時 に 既 に 決 算 手 続 が 終 了 しており 災 害 損 失 の 損 金 経 理 をできなかった 等 やむを 得 ない 事 情 がある 場 合 に は 特 例 的 に 申 告 調 整 での 損 金 算 入 を 認 めることとしています 災 害 損 失 の 勘 定 科 目 [Q4] 災 害 損 失 への 繰 入 額 を 特 別 損 失 又 は 災 害 損 失 引 当 金 繰 入 損 等 として 経 理 することは 認 められるのでしょうか 法 人 が 災 害 損 失 への 繰 入 額 に 相 当 する 金 額 を 特 別 損 失 又 は 災 害 損 失 引 当 金 繰 入 損 等 として 処 理 している 場 合 であっても その 内 容 が 災 害 損 失 であり その 損 金 算 入 及 び 益 金 算 入 に 当 たって 災 害 損 失 に 関 する 所 要 の 明 細 書 が 確 定 申 告 書 若 しくは 連 結 確 定 申 告 書 ( 以 下 確 定 申 告 書 等 といいます ) 又 は 中 間 申 告 書 等 に 添 付 されていると きには 法 人 が 行 った 処 理 を 災 害 損 失 として 経 理 したものとして 取 り 扱 ったとして も 特 に 課 税 上 の 弊 害 は 生 じません したがって 確 定 決 算 又 は 仮 決 算 ( 中 間 決 算 )における 経 理 が 災 害 損 失 繰 入 損 災 害 損 失 取 崩 益 及 び 災 害 損 失 という 勘 定 科 目 を 使 用 していない 場 合 であっても その 内 容 が 災 害 損 失 であり その 損 金 算 入 及 び 益 金 算 入 に 当 たり 災 害 損 失 に 関 する 明 細 書 が 確 定 申 告 書 等 又 は 中 間 申 告 書 等 に 添 付 されているときは これが 認 められることになります また 災 害 損 失 への 繰 入 額 が 少 額 であり 企 業 会 計 上 特 別 損 失 として 処 理 する ことが 適 当 でないときは 企 業 会 計 上 相 当 と 認 められる 勘 定 科 目 で 処 理 したとしても 税 務 上 もこれが 認 められます ただし この 場 合 でも 災 害 損 失 に 関 する 明 細 書 の 添 付 は 必 要 となります ⑶ 中 間 仮 決 算 での 取 扱 い 中 間 仮 決 算 と 災 害 損 失 [Q5] 中 間 仮 決 算 で 災 害 損 失 を 設 定 する 場 合 には どのような 経 理 をすればよい のでしょうか - 5 -

災 害 損 失 は 被 災 事 業 年 度 等 において 損 金 経 理 をした 場 合 に 損 金 算 入 することが できるものですから 仮 決 算 による 中 間 申 告 書 等 が 被 災 中 間 期 間 等 に 係 るものである 場 合 に その 中 間 申 告 書 等 において 災 害 損 失 の 繰 入 れを 行 うときにも 原 則 として 損 金 経 理 によることが 必 要 となります ( 注 ) この 場 合 の 損 金 経 理 は 法 人 税 基 本 通 達 1-7-1 仮 決 算 における 損 金 経 理 の 意 義 及 び 連 結 納 税 基 本 通 達 1-9-1 仮 決 算 における 損 金 経 理 の 意 義 の 取 扱 いに よることになります 中 間 仮 決 算 で 繰 り 入 れた 災 害 損 失 の 取 崩 し [Q6] 中 間 仮 決 算 で 災 害 損 失 を 設 定 した 後 本 決 算 までに 修 繕 費 用 等 を 支 出 した 場 合 には どのような 経 理 をすればよいのでしょうか お 尋 ねのように 被 災 中 間 期 間 等 で 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 後 被 災 下 半 期 に 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 を 支 出 した 場 合 には 被 災 事 業 年 度 等 において 修 繕 費 用 等 として 損 金 の 額 に 算 入 した 金 額 の 合 計 額 ( 保 険 金 等 により 補 塡 された 金 額 がある 場 合 には その 金 額 の 合 計 額 を 控 除 した 残 額 )に 相 当 する 災 害 損 失 の 金 額 を 取 り 崩 して 益 金 の 額 に 算 入 することになります( 費 用 通 達 4⑵イ Q2⑷2ⅰ) また 被 災 中 間 期 間 等 で 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 場 合 における 被 災 事 業 年 度 等 にお いて 次 の1の 金 額 が2の 金 額 を 超 えるときには その 超 える 部 分 に 相 当 する 金 額 を 災 害 損 失 の 繰 入 れの 対 象 とすることができます( 費 用 通 達 2( 注 )4) 1 被 災 事 業 年 度 等 の 終 了 の 日 の 翌 日 から 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 支 出 すると 見 込 まれる 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 2 被 災 中 間 期 間 等 で 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 金 額 ( 中 間 繰 入 額 )から 被 災 下 半 期 に 修 繕 費 用 等 として 損 金 の 額 に 算 入 した 金 額 を 控 除 した 金 額 - 6 -

災 害 のあった 日 1 年 被 災 事 業 年 度 等 被 災 中 間 期 間 等 被 災 下 半 期 60 取 崩 額 中 間 繰 入 額 60 40 30 70 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 70 修 繕 費 用 等 の 支 出 額 中 間 繰 入 額 - 修 繕 費 用 の 支 出 額 40 () (60) 被 災 事 業 年 度 等 での 追 加 繰 入 れ 30 被 災 事 業 年 度 等 後 の 中 間 申 告 における 災 害 損 失 の 取 崩 し [Q7] 被 災 事 業 年 度 等 において 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 場 合 翌 事 業 年 度 である1 年 経 過 事 業 年 度 等 に 係 る 仮 決 算 による 中 間 申 告 書 等 を 提 出 するときには その 中 間 申 告 書 等 において 災 害 損 失 の 全 額 を 取 り 崩 して 益 金 の 額 に 算 入 しなければならない のでしょうか 被 災 事 業 年 度 等 において 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 金 額 は 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 の 属 する 事 業 年 度 等 (1 年 経 過 事 業 年 度 等 )の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 益 金 の 額 に 算 入 することになります( 費 用 通 達 4⑴) ただし 半 年 決 算 であるなどにより 被 災 事 業 年 度 等 と1 年 経 過 事 業 年 度 等 との 間 に 事 業 年 度 等 が 存 する 場 合 には 当 該 事 業 年 度 等 において 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 として 損 金 の 額 に 算 入 した 金 額 の 合 計 額 ( 保 険 金 等 により 補 塡 された 金 額 がある 場 合 には その 金 額 を 控 除 した 残 額 )について これに 相 当 する 災 害 損 失 の 金 額 を 当 該 事 業 年 度 等 の 益 金 の 額 に 算 入 することになります( 費 用 通 達 4⑵ロ Q2⑷2ⅱ) お 尋 ねの 仮 決 算 による 中 間 申 告 書 等 については 1 年 経 過 事 業 年 度 等 の 上 半 期 を 事 業 年 度 等 とみなして 作 成 するものではありますが 1 年 経 過 事 業 年 度 等 そのものではありませんか ら 災 害 損 失 の 全 額 を 取 り 崩 す 必 要 はなく 被 災 事 業 年 度 等 と1 年 経 過 事 業 年 度 等 - 7 -

との 間 の 半 年 決 算 の 事 業 年 度 等 と 同 様 に 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 として 損 金 の 額 に 算 入 した 金 額 の 合 計 額 に 相 当 する 災 害 損 失 の 金 額 を 取 り 崩 して 益 金 の 額 に 算 入 すること になります ⑷ 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 評 価 損 を 計 上 した 資 産 と 修 繕 費 用 [Q8] 評 価 損 を 計 上 した 資 産 について 支 出 した 修 繕 等 の 費 用 は 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 とすることはできないのでしょうか 災 害 損 失 は 災 害 のあった 日 から1 年 以 内 に 支 出 が 見 込 まれる 修 繕 費 用 等 に ついて その 見 積 計 上 を 認 めるものです ところで 災 害 により 被 害 を 受 けた 資 産 について 評 価 損 を 計 上 した 場 合 その 後 に 行 われ る 修 繕 等 は 原 則 として 評 価 損 計 上 後 の 資 産 の 使 用 可 能 期 間 の 延 長 又 は 価 値 の 増 加 をもた らす 資 本 的 支 出 に 該 当 することになりますから そのために 要 した 費 用 は 支 出 時 の 損 金 と はなりません このため 評 価 損 を 計 上 した 資 産 について 支 出 した 修 繕 費 用 等 は 原 則 とし て 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 に 含 めることはできません( 費 用 通 達 2) ただし 評 価 損 を 計 上 した 資 産 であっても その 評 価 損 計 上 後 の 資 産 に 係 る 使 用 可 能 期 間 の 維 持 価 値 の 減 少 の 防 止 等 をするための 修 繕 等 が 全 くないというわけでもないでしょうか ら 次 に 掲 げる 費 用 については 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 に 含 めることができることと されています( 費 用 通 達 2( 注 )2⑵) 1 土 砂 その 他 の 障 害 物 の 除 去 に 要 する 費 用 その 他 これらに 類 する 費 用 2 被 災 資 産 の 損 壊 又 は 価 値 の 減 少 を 防 止 するために 要 する 費 用 災 害 損 失 の 繰 入 額 の 算 定 単 位 [Q9] 災 害 損 失 の 繰 入 額 の 算 定 に 当 たり 被 災 資 産 に 係 る 時 価 と 簿 価 との 差 額 ( 次 の1の 金 額 )と 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 ( 次 の2の 金 額 )のうちいずれか 多 い 金 額 とは 個 々 の 資 産 ごとに 判 定 してよいのでしょうか 災 害 損 失 の 繰 入 額 は 次 の1 又 は2に 掲 げる 金 額 のうちいずれか 多 い 金 額 の 合 計 額 とされています( 費 用 通 達 2) 1 被 災 資 産 の 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 における 価 額 ( 時 価 )がその 帳 簿 価 額 に 満 たない 場 - 8 -

合 のその 差 額 に 相 当 する 金 額 ( 時 価 と 簿 価 との 差 額 ) 2 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 支 出 すると 見 込 まれる 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 ( 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 ) 上 記 1 及 び2に 掲 げる 金 額 は 原 則 として 個 々の 資 産 ごとに 計 算 しますから 個 々の 資 産 ごとに1の 金 額 と2の 金 額 のいずれか 多 い 金 額 をもって 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 とする ことになります ただし その 計 算 単 位 として 例 えば 工 場 建 物 一 式 製 造 設 備 一 式 としても 差 し 支 えありません 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 支 出 すると 見 込 まれる 修 繕 費 用 等 の 範 囲 [Q10] 当 社 は 被 災 資 産 について 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 修 繕 等 を 完 了 させたいと 考 えていますが 復 旧 の 本 格 化 により 建 設 業 者 製 造 業 者 等 が 対 応 で きなくなることも 予 想 されます このような 場 合 であっても 当 社 が 予 定 している 修 繕 等 は 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 支 出 すると 見 込 まれる 修 繕 費 用 等 に 該 当 すると 考 えてよいのでし ょうか 災 害 損 失 の 繰 入 れの 対 象 となる 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 支 出 すると 見 込 まれる 修 繕 費 用 等 は あくまでも 見 込 まれる ものをいいますので 暫 定 的 な 修 繕 計 画 に 基 づく 見 込 額 でも 差 し 支 えありません このため 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 修 繕 等 を 完 了 することを 予 定 して いる 計 画 に 基 づく 見 積 額 であれば 建 設 業 者 製 造 業 者 等 が 対 応 できなくなるおそれがある 場 合 であっても その 修 繕 等 に 係 る 費 用 を 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 とすることができま す 共 通 する 修 繕 費 用 と 災 害 損 失 [Q11] 損 壊 した 建 物 が 存 していた 土 地 の 整 備 等 に 要 する 費 用 は いずれの 被 災 資 産 にも 属 しませんが このような 共 通 費 用 も 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 とすることができるの でしょうか 災 害 損 失 の 繰 入 対 象 となる 費 用 には 土 砂 その 他 の 障 害 物 の 除 去 に 要 する 費 用 そ - 9 -

の 他 これらに 類 する 費 用 も 含 まれており( 費 用 通 達 2⑵ハ) この 費 用 には 例 えば 損 壊 した 建 物 が 存 していた 土 地 の 整 理 等 に 要 する 費 用 など 個 々の 被 災 資 産 とひも 付 き 関 係 にな い 被 災 資 産 の 共 通 費 用 ともいうべき 費 用 も 含 まれます 被 災 資 産 の 時 価 [Q12] 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 を 計 算 する 場 合 における 被 災 資 産 の 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 における 時 価 は どのように 算 定 すればよいでしょうか 一 般 的 に 資 産 の 時 価 とは その 資 産 が 使 用 収 益 されるものとしてその 時 において 譲 渡 さ れる 場 合 に 通 常 付 される 価 額 をいいますが 今 回 の 災 害 による 被 害 の 甚 大 さを 踏 まえれば 被 災 資 産 の 構 造 検 査 などを 実 施 して 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 における 時 価 を 厳 格 に 評 価 する ことが 困 難 な 場 合 も 考 えられます したがって このような 場 合 には 例 えば 損 壊 等 をした 建 物 について 建 築 業 者 など 一 定 の 専 門 知 識 を 有 する 者 が 行 った 見 積 りによるなど 合 理 性 があると 認 められる 金 額 であれば 費 用 通 達 2⑴ 及 び3⑵ロの 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 における 価 額 ( 時 価 )として 取 り 扱 わ れます 自 社 の 専 門 家 による 修 繕 費 用 等 の 見 積 り [Q13] 修 繕 費 用 等 の 見 積 りに 当 たり 自 社 の 専 門 家 ( 土 建 技 師 等 )による 見 積 計 算 は 認 め られないのでしょうか 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 は 合 理 的 なものでなければなりませんが その 見 積 りを 行 う 者 が 自 社 の 社 員 であってはならないということはありません したがって 自 社 の 土 木 建 築 などの 技 術 者 等 が 計 算 した 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 であっても 合 理 的 と 認 められるものであれば その 見 積 額 を 基 礎 として 災 害 損 失 へ 繰 入 れをす ることができます - 10 -

国 土 交 通 省 建 築 物 着 工 統 計 の 建 築 価 額 による 修 繕 費 用 等 の 見 積 り [Q14] 修 繕 費 用 等 の 見 積 りに 当 たり 使 用 することができる 国 土 交 通 省 建 築 物 着 工 統 計 の 建 築 価 額 とは 被 災 資 産 についてどのように 算 定 するのでしょうか 国 土 交 通 省 建 築 物 着 工 統 計 では 各 年 度 ごとに 都 道 府 県 別 かつ 建 物 の 構 造 用 途 の 区 分 別 に 建 築 物 の 総 床 面 積 と 工 事 予 定 総 額 が 統 計 資 料 として 一 覧 的 に 示 されています したがって 被 災 資 産 が 属 することとなる 区 分 に 応 じ その 区 分 に 合 った 建 築 物 の1 平 方 メートル 当 たりの 単 価 を 直 近 のこの 統 計 資 料 から 算 定 し その 算 定 した 額 に 被 災 資 産 の 床 面 積 を 乗 ずることによって 被 災 資 産 に 係 る 建 築 価 額 を 算 定 することができます ( 参 考 ) 建 築 物 着 工 統 計 構 造 別 用 途 別 - 建 築 物 の 数 床 面 積 の 合 計 工 事 費 予 定 額 ( 国 土 交 通 省 ホームページ)(http://www.mlit.go.jp/common/001129659.xls) 再 取 得 価 額 で 計 算 する 場 合 の 相 当 部 分 [Q15] 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 につき 被 災 資 産 の 再 取 得 価 額 等 を 基 礎 として 計 算 することが 認 められていますが この 場 合 に 相 当 部 分 が 損 壊 等 をした 被 災 資 産 とされているのは なぜでしょうか 被 災 資 産 の 再 取 得 価 額 や 建 築 価 額 等 を 基 礎 として その 取 得 の 時 から 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 まで 償 却 を 行 ったものとした 場 合 に 計 算 される 未 償 却 残 額 から 当 該 被 災 資 産 の 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 における 時 価 を 控 除 した 金 額 は 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 として 合 理 的 と 認 め られます( 費 用 通 達 3⑵) この 再 取 得 価 額 等 を 基 礎 とする 方 法 による 場 合 には 実 際 に 資 産 を 取 得 した 後 の 物 価 上 昇 等 の 要 因 による 未 償 却 残 額 の 増 加 分 が 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 の 一 部 として 加 味 されることに なります 本 取 扱 いにおいて 相 当 部 分 が 損 壊 等 をした 被 災 資 産 に 限 ってこの 方 法 の 対 象 としてい るのは 災 害 による 被 害 の 程 度 が 極 めて 少 ない 資 産 について この 方 法 により 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 を 計 算 した 場 合 には 災 害 による 被 害 とは 関 係 のない 物 価 上 昇 等 の 要 因 による 未 償 却 残 額 の 増 加 分 が 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 として 算 定 されるといった 結 果 が 生 じることとなり 合 理 的 な 見 積 額 とはいえないことによるものです なお この 取 扱 いにおける 相 当 部 分 が 損 壊 等 をした 被 災 資 産 とは 損 壊 等 の 程 度 がお おむね 50% 以 上 であるものがこれに 該 当 します - 11 -

特 別 償 却 圧 縮 記 帳 の 適 用 を 受 けている 被 災 資 産 の 未 償 却 残 額 の 計 算 [Q16] 被 災 資 産 の 再 取 得 価 額 等 を 基 礎 として 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 を 計 算 する 場 合 において 被 災 資 産 が 特 別 償 却 圧 縮 記 帳 の 適 用 を 受 けているときには どのようにして 被 災 資 産 に 係 る 未 償 却 残 額 を 計 算 するのでしょうか この 取 扱 いにいう 未 償 却 残 額 は 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 を 計 算 するため の 基 準 であり 被 災 資 産 の 未 償 却 残 額 そのものではありませんから その 被 災 資 産 が 過 去 の 申 告 において 特 別 償 却 圧 縮 記 帳 等 の 課 税 の 特 例 の 適 用 を 受 けている 場 合 であっても これ ら 課 税 の 特 例 の 適 用 を 受 けていないものとして 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 を 計 算 するための 未 償 却 残 額 を 計 算 することになります ⑸ 繰 入 れ 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 から 控 除 する 保 険 金 の 額 [Q17] 災 害 損 失 の 繰 入 れに 当 たり 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 から 控 除 することとされ ている 保 険 金 の 額 について 被 災 事 業 年 度 等 の 終 了 の 日 までにその 金 額 が 確 定 していな い 場 合 には どのようにすればよいのでしょうか 災 害 損 失 の 繰 入 れに 当 たり 被 災 資 産 に 保 険 が 付 されている 場 合 には その 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 から 保 険 金 により 補 塡 される 金 額 を 控 除 することになります( 費 用 通 達 2). これは 災 害 損 失 が 本 来 被 災 事 業 年 度 等 後 の 事 業 年 度 等 に 損 金 の 額 に 算 入 され. る 修 繕 費 用 等 の 見 積 りであることから これとの 対 応 関 係 で 被 災 事 業 年 度 等 後 の 事 業 年 度 等 に 益 金 の 額 に 算 入 し 修 繕 費 用 等 に 充 てると 見 込 まれる 保 険 金 を 控 除 するというものです が 今 回 の 災 害 による 被 害 が 甚 大 であることから 保 険 金 の 金 額 が 確 定 するのに 長 期 間 かか るケースも 考 えられます そこで 災 害 損 失 の 繰 入 れに 当 たり 被 災 事 業 年 度 等 の 終 了 の 日 までに 保 険 会 社 による 損 害 の 査 定 が 間 に 合 わないなど 保 険 金 の 金 額 の 見 積 りが 困 難 な 場 合 には 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 から 保 険 金 の 金 額 を 控 除 しないこととしても 差 し 支 えありません - 12 -

被 災 事 業 年 度 等 の 修 繕 費 用 と 受 取 保 険 金 [Q18] 被 災 事 業 年 度 等 において 保 険 金 等 を 受 領 し 益 金 の 額 に 算 入 しましたが 被 災 資 産 の 修 繕 が 完 了 しないため 災 害 損 失 に 繰 り 入 れようと 思 います この 場 合 災 害 損 失 の 繰 入 れに 当 たり 受 領 した 保 険 金 等 の 額 はどのように 処 理 するのでし ょうか. 被 災 資 産 に 係 る 保 険 金 等 は それが 被 災 事 業 年 度 等 後 の 事 業 年 度 等 に 益 金 の 額 に 算 入 し 修 繕 費 用 等 に 充 てると 見 込 まれるもの である 場 合 には 災 害 損 失 の 繰 入 れに 当 た って 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 から 控 除 する 必 要 がありますが お 尋 ねのように 被 災 事 業 年 度 等 に 受 領 して 益 金 の 額 に 算 入 した 保 険 金 等 は これに 当 たらないことから 当 該 金 額 を 考 慮 し ないところで 災 害 損 失 の 繰 入 額 を 計 算 することになります 工 事 に 着 手 できない 場 合 の 繰 入 事 業 年 度 等 [Q19] 法 令 の 規 定 地 方 公 共 団 体 の 定 めた 復 興 計 画 等 により 一 定 期 間 修 繕 等 の 工 事 に 着 手 できない 場 合 であっても 災 害 損 失 の 繰 入 れは 被 災 事 業 年 度 等 に 限 定 され るのですか 法 令 の 規 定 地 方 公 共 団 体 の 定 めた 復 興 計 画 等 により 工 事 着 手 期 間 の 制 限 があり 一 定 期 間 修 繕 等 の 工 事 に 着 工 できないような 事 情 がある 場 合 には 修 繕 費 用 等 の 見 積 りについて 災 害 のあった 日 から1 年 を 経 過 する 日 ではなく 修 繕 等 の 工 事 に 着 手 できることとなる 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 支 出 すると 見 込 まれる 金 額 によることができることとされ ています( 費 用 通 達 2( 注 )1) これは あくまでも 修 繕 費 用 等 の 見 積 期 間 の 特 例 ですので 災 害 損 失 の 繰 入 れは この 特 例 にかかわらず 被 災 事 業 年 度 等 において 行 うことになります ⑹ 取 崩 し 修 繕 費 等 の 額 から 控 除 する 保 険 金 等 の 額 の 計 算 [Q20] 1 年 経 過 事 業 年 度 等 前 の 各 事 業 年 度 等 の 災 害 損 失 の 益 金 算 入 に 当 たり 個 々の 被 災 資 産 について 支 出 した 修 繕 費 用 等 の 額 と 保 険 金 等 により 補 塡 された 金 額 があ る 場 合 その 被 災 資 産 ごとに 修 繕 費 用 等 の 額 から 保 険 金 等 の 額 を 控 除 した 残 額 を 計 算 す る 必 要 があるのでしょうか - 13 -

災 害 損 失 の 益 金 算 入 に 当 たり 支 出 した 修 繕 費 用 等 の 額 が 保 険 金 等 により 補 塡 さ れる 場 合 には その 補 塡 される 金 額 を 控 除 した 後 の 金 額 につき 災 害 損 失 を 取 り 崩 し て 益 金 の 額 に 算 入 することとなります( 費 用 通 達 4⑵イ ロ) この 場 合 に 被 災 資 産 につき 支 払 われる 保 険 金 等 の 金 額 については 個 々の 被 災 資 産 の 修 繕 費 用 等 の 額 にひも 付 きで 補 塡 されたものかどうかを 個 別 に 計 算 せず 被 災 資 産 につき 支 出 した 修 繕 費 用 等 の 額 の 合 計 額 から 控 除 して 差 し 支 えありません 災 害 損 失 繰 入 額 が 過 大 であった 場 合 の 修 正 の 要 否 [Q21] 被 災 事 業 年 度 等 において 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 金 額 が 災 害 のあった 日 か ら1 年 を 経 過 する 日 の 属 する 事 業 年 度 等 (1 年 経 過 事 業 年 度 等 )までに 支 出 した 修 繕 費 用 等 の 額 よりも 多 かった 場 合 には その 過 大 部 分 について その 繰 入 事 業 年 度 等 にさか のぼって 修 正 をしなければならないのでしょうか 被 災 事 業 年 度 等 ( 災 害 損 失 の 繰 入 事 業 年 度 等 ) 終 了 の 日 の 現 況 において 合 理 的 に 見 積 りをした 修 繕 費 用 等 の 額 に 基 づいて 繰 り 入 れた 災 害 損 失 の 金 額 が 結 果 として 過 大 であったとしても その 過 大 部 分 について その 繰 入 事 業 年 度 等 にさかのぼって 修 正 をす る 必 要 はありません ( 注 ) 1 年 経 過 事 業 年 度 等 終 了 の 日 において 災 害 損 失 の 残 額 がある 場 合 には その 残 額 を 取 り 崩 して 益 金 の 額 に 算 入 することとなりますが( 費 用 通 達 4⑴) やむを 得 ない 事 情 により 修 繕 等 が 遅 れているときは 所 轄 税 務 署 長 ( 又 は 国 税 局 長 )の 確 認 を 受 けて その 修 繕 等 が 完 了 するまでその 取 崩 しの 時 期 を 延 長 することができます( 費 用 通 達 5) ⑺ 延 長 確 認 申 請 益 金 算 入 時 期 の 延 長 期 間 の 算 定 [Q22] 益 金 算 入 時 期 の 延 長 申 請 をすることにより 認 められる 期 間 は どのように 算 定 すれ ばよいのでしょうか 益 金 算 入 時 期 の 延 長 確 認 は やむを 得 ない 事 情 により 修 繕 等 が 完 了 しない 場 合 に 修 繕 等 が 完 了 すると 見 込 まれる 日 の 属 する 事 業 年 度 等 ( 修 繕 完 了 事 業 年 度 等 )まで 益 金 算 入 時 期 を 延 長 するという 特 例 措 置 ですが 個 々の 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 等 の 期 間 は 異 なるものですから - 14 -

延 長 が 認 められる 期 間 を 一 定 期 間 に 限 定 するような 取 扱 いはなじまないと 考 えられます このようなことから 災 害 損 失 の 繰 入 れの 対 象 となった 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 等 で やむを 得 ない 事 情 により 遅 れているものについては 建 設 業 者 製 造 業 者 等 の 見 積 り 等 によ り その 修 繕 等 が 完 了 すると 見 込 まれる 最 も 遅 い 時 期 まで 延 長 を 申 請 することができます 工 事 に 着 手 できない 場 合 の 延 長 確 認 申 請 書 の 提 出 期 限 [Q23] 法 令 の 規 定 地 方 公 共 団 体 の 定 めた 復 興 計 画 等 により 一 定 期 間 修 繕 等 の 工 事 に 着 手 できない 場 合 に 延 長 確 認 申 請 書 はいつまでに 提 出 しなければならないのでしょうか 災 害 損 失 の 益 金 算 入 時 期 の 延 長 確 認 申 請 書 は 1 年 経 過 事 業 年 度 等 終 了 の 日 までに 所 轄 税 務 署 長 ( 又 は 国 税 局 長 )に 提 出 することとされています( 費 用 通 達 5) 一 方 法 令 の 規 定 地 方 公 共 団 体 の 定 めた 復 興 計 画 等 により 一 定 期 間 修 繕 等 の 工 事 に 着 手 できないような 事 情 がある 場 合 には 修 繕 費 用 等 の 見 積 りについて 災 害 のあった 日 から 1 年 を 経 過 する 日 ではなく 修 繕 等 の 工 事 に 着 手 できることとなる 日 から1 年 を 経 過 する 日 までに 支 出 すると 見 込 まれる 金 額 によることができる 特 例 が 設 けられていますが これ は 工 事 着 手 期 間 の 制 限 という 特 殊 事 情 を 考 慮 して 修 繕 費 用 等 の 見 積 りについてその 見 積 期 間 の 特 例 を 認 めているものです( 費 用 通 達 2( 注 )1) 一 定 期 間 修 繕 等 の 工 事 に 着 手 できない 場 合 に この 修 繕 費 用 等 の 見 積 期 間 の 特 例 を 適 用 し ているときであっても 1 年 経 過 事 業 年 度 等 終 了 の 日 には 災 害 損 失 への 繰 入 れ 後 の 事 情 変 更 等 も 加 味 した 上 で 修 繕 等 が 完 了 すると 見 込 まれる 日 や 修 繕 費 用 等 の 見 込 額 につ いてより 具 体 的 な 確 認 を 受 ける 必 要 がありますので 1 年 経 過 事 業 年 度 等 終 了 の 日 までに 延 長 確 認 申 請 書 を 提 出 する 必 要 があります 益 金 算 入 時 期 の 再 延 長 の 可 否 [Q24] 益 金 算 入 時 期 の 延 長 の 確 認 を 受 けた 後 に 再 度 延 長 確 認 申 請 書 を 提 出 することはで きるのでしょうか 災 害 損 失 は 原 則 として 災 害 のあった 日 から1 年 以 内 に 支 出 すると 見 込 まれる 修 繕 費 用 等 の 見 積 計 上 を 認 めるものであり 併 せて やむを 得 ない 事 情 によって1 年 経 過 事 業 年 度 等 終 了 の 日 までに 修 繕 等 が 完 了 しない 場 合 には 災 害 損 失 の 取 崩 時 期 を 修 繕 等 が 完 了 すると 見 込 まれる 日 の 属 する 事 業 年 度 等 ( 修 繕 完 了 事 業 年 度 等 )まで 延 長 することが - 15 -

認 められています その 延 長 申 請 における 修 繕 完 了 事 業 年 度 等 の 決 定 に 当 たっては 修 繕 等 の 進 捗 状 況 を 適 正 に 見 積 もり 再 申 請 が 必 要 とならないよう 配 意 する 必 要 がありますが 更 にやむを 得 ない 事 情 によって 修 繕 等 が 遅 れている 場 合 には 初 回 の 延 長 により 修 繕 完 了 事 業 年 度 等 が1 年 経 過 事 業 年 度 等 となっていますから その 延 長 後 の1 年 経 過 事 業 年 度 等 ( 当 初 の 修 繕 完 了 事 業 年 度 等 ) 終 了 の 日 までに 再 延 長 の 申 請 をすることができます( 費 用 通 達 5) 延 長 申 請 を 行 う 場 合 の 災 害 損 失 の 取 崩 し [Q25] 当 社 (1 年 決 算 法 人 )は 前 期 に 災 害 損 失 を 設 定 しましたが やむを 得 ない 事 情 により 当 期 末 までに 被 災 資 産 の 修 繕 が 完 了 しないため 益 金 算 入 時 期 の 延 長 確 認 申 請 をしようと 思 います ところで 当 社 は 当 期 (1 年 経 過 事 業 年 度 等 )において 修 繕 費 用 等 を 支 出 していますが これについてどのような 経 理 をすればよいのでしょうか お 尋 ねの 場 合 益 金 算 入 の 延 長 申 請 をしようとする1 年 経 過 事 業 年 度 等 において 次 の1 の 金 額 と2の 金 額 との 合 計 額 に 相 当 する 災 害 損 失 の 金 額 を 益 金 の 額 に 算 入 すること になります( 費 用 通 達 5( 注 )) 1 被 災 事 業 年 度 等 終 了 の 日 の 翌 日 から1 年 経 過 事 業 年 度 等 終 了 の 日 までにおいて 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 として 損 金 の 額 に 算 入 する 金 額 の 合 計 額 ( 保 険 金 等 により 補 塡 される 金 額 がある 場 合 には 当 該 金 額 の 合 計 額 を 控 除 した 残 額 をいい 以 下 修 繕 済 額 といいま す ) 2 災 害 損 失 の 残 額 から 修 繕 費 用 等 の 見 込 額 を 控 除 した 金 額 ( 注 )1 災 害 損 失 の 残 額 とは 被 災 事 業 年 度 等 において 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 金 額 から 修 繕 済 額 を 控 除 した 金 額 をいいます 2 修 繕 費 用 等 の 見 込 額 とは 1 年 経 過 事 業 年 度 等 終 了 の 日 の 翌 日 から 修 繕 完 了 事 業 年 度 等 終 了 の 日 までに 支 出 することが 見 込 まれる 修 繕 費 用 等 の 金 額 の 合 計 額 ( 保 険 金 等 により 補 塡 される 金 額 がある 場 合 には 当 該 金 額 の 合 計 額 を 控 除 した 残 額 をいい 災 害 損 失 の 残 額 を 限 度 とします )をいいます - 16 -

災 害 のあった 日 1 年 被 災 事 業 年 度 等 1 年 経 過 事 業 年 度 等 原 則 取 崩 額 繰 入 額 60 修 繕 済 額 修 繕 等 が 完 了 すると 見 込 まれる 日 の 属 する 事 業 年 度 等 修 繕 完 了 事 業 年 度 等 被 災 事 業 年 度 等 1 年 経 過 事 業 年 度 等 1 年 経 過 事 業 年 度 等 延 長 申 請 延 長 確 認 申 請 10 を 行 っ た 場 合 繰 入 額 60 取 崩 額 修 繕 済 額 60 30 修 繕 済 額 修 繕 費 用 等 の 見 込 額 30 30 災 害 損 失 の 残 額 -60=40 ( 繰 入 額 - 修 繕 済 額 ) 修 繕 費 用 等 の 見 込 額 30 10 ⑻ その 他 災 害 損 失 と 災 害 損 失 [Q26] 9 年 間 の 繰 越 控 除 が 認 められる 災 害 損 失 の 額 と 災 害 損 失 の 繰 入 額 との 関 係 はどのようになっているのでしょうか 法 人 税 法 第 58 条 第 1 項 青 色 申 告 書 を 提 出 しなかった 事 業 年 度 の 災 害 による 損 失 金 の 繰 越 し の 規 定 の 適 用 に 当 たっては 災 害 のあった 日 の 属 する 事 業 年 度 ( 青 色 申 告 書 を 提 出 する 事 業 年 度 を 除 き 以 下 被 災 事 業 年 度 といいます )において 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 金 額 については 当 該 被 災 事 業 年 度 の 災 害 損 失 の 額 ( 法 人 税 法 施 行 令 第 116 条 第 1 項 災 害 による 繰 越 損 失 金 の 範 囲 に 規 定 する 損 失 の 額 をいいます 以 下 同 じです )に 含 めて9 年 間 の 繰 越 控 除 をすることができます( 費 用 通 達 6) 一 方 災 害 損 失 に 繰 り 入 れた 被 災 事 業 年 度 後 の 事 業 年 度 ( 青 色 申 告 書 を 提 出 する 事 業 年 度 を 除 きます )の 開 始 の 日 において 災 害 損 失 の 金 額 がある 場 合 に 当 該 事 業 年 度 において 災 害 損 失 の 額 に 該 当 する 修 繕 費 用 等 の 額 を 支 出 したときには その 実 際 に 支 出 した 修 繕 費 用 等 の 額 ( 保 険 金 等 により 補 塡 された 金 額 がある 場 合 には その 金 額 の 合 計 額 を - 17 -

控 除 した 残 額 )から 当 該 事 業 年 度 開 始 の 日 における 災 害 損 失 の 金 額 を 控 除 した 残 額 が 当 該 事 業 年 度 の 災 害 損 失 の 額 となります( 費 用 通 達 7) これは 実 際 の 修 繕 費 用 等 の 額 が 被 災 資 産 に 係 る 修 繕 費 用 等 の 見 積 額 である 災 害 損 失 特 別 勘 定 の 金 額 を 上 回 った 場 合 には その 上 回 った 部 分 のみをその 支 出 をした 当 該 事 業 年 度 の 災 害 損 失 の 額 とすることで 災 害 損 失 の 額 の 重 複 計 上 を 排 除 するものです 災 害 のあった 日 1 年 修 繕 費 用 等 の 額 被 災 事 業 年 度 ( 白 色 事 業 年 度 ) 1 年 経 過 事 業 年 度 ( 白 色 事 業 年 度 ) 取 崩 額 期 首 特 別 勘 定 の 金 額 繰 入 額 修 繕 費 用 等 の 支 出 額 災 害 損 失 の 額 に 含 ま れ る 金 額 - = 0 ( 修 繕 費 用 等 ) ( 期 首 ) 修 繕 費 用 等 の 額 被 災 事 業 年 度 ( 白 色 事 業 年 度 ) 1 年 経 過 事 業 年 度 ( 白 色 事 業 年 度 ) 期 首 特 別 勘 定 の 金 額 150 災 害 損 失 の 額 に 含 ま れ る 金 額 150 - = 50 ( 修 繕 費 用 等 ) ( 期 首 ) 被 災 資 産 の 種 類 の 区 分 [Q27] 災 害 損 失 の 損 金 算 入 に 関 する 明 細 書 の 記 載 の 仕 方 によれば 被 災 資 産 が 多 数 ある 場 合 には 別 に 明 細 書 に 相 当 するものを 作 成 し 保 存 しているときに 限 り 資 産 の 種 類 ごとに 費 用 の 見 積 額 及 び 保 険 金 等 の 額 の 合 計 額 を 明 細 書 に 記 載 することがで きることとされていますが この 場 合 の 資 産 の 種 類 とは どのような 区 分 によるの でしょうか 棚 卸 資 産 にあっては 法 人 税 法 施 行 令 第 10 条 各 号 棚 卸 資 産 の 範 囲 に 掲 げる 資 産 の 種 類 ( 商 品 又 は 製 品 半 製 品 仕 掛 品 主 要 原 材 料 補 助 原 材 料 等 )ごと 固 定 資 産 ( 減 価 償 却 資 産 を 除 きます )にあっては 同 令 第 12 条 各 号 固 定 資 産 の 範 囲 に 掲 げる 資 産 の 種 類 ( 土 地 電 話 加 入 権 等 )ごと 減 価 償 却 資 産 にあっては 同 令 第 13 条 各 号 減 価 償 却 資 産 の 範 囲 に 掲 - 18 -

げる 資 産 の 種 類 ( 建 物 及 びその 附 属 設 備 構 築 物 機 械 及 び 装 置 車 両 及 び 運 搬 具 工 具 器 具 及 び 備 品 等 )ごとに 区 分 することになります 2 賃 借 資 産 等 の 補 修 費 用 関 係 取 扱 いの 趣 旨 [Q28] 賃 借 人 が 賃 借 資 産 についてした 補 修 のために 要 した 費 用 の 損 金 算 入 が 認 められてい ますが その 理 由 は 何 でしょうか 賃 貸 資 産 の 修 繕 は 賃 貸 人 の 負 担 により 行 うべきものとされており( 民 法 606 条 ) また 賃 借 人 が 賃 借 資 産 の 補 修 を 行 った 場 合 には 賃 貸 人 にその 補 修 のために 要 した 費 用 を 請 求 するこ ととなりますので( 同 法 608 条 ) 賃 借 人 が 補 修 費 用 を 支 払 ったときには 通 常 その 金 額 を 仮 払 金 等 として 計 上 することになります しかしながら 今 回 の 災 害 による 被 害 が 甚 大 なこと 等 から 1 賃 貸 人 による 早 急 な 補 修 ができない 等 の 事 情 により 賃 借 人 がやむを 得 ず 自 ら 原 状 回 復 工 事 を 行 うことが 想 定 されること 2 その 補 修 に 要 した 費 用 を 賃 貸 人 から 実 際 に 回 収 できるか 否 かも 明 らかでないこと といった 事 情 があるものと 考 えられます このため 賃 借 人 が 賃 借 資 産 の 補 修 のために 要 した 費 用 を 修 繕 費 として 経 理 したときには このような 処 理 は 認 められることになります( 費 用 通 達 9) ( 注 ) 賃 借 人 が 修 繕 費 として 経 理 した 金 額 に 相 当 する 金 額 につき 賃 貸 人 から 支 払 を 受 けた 場 合 には その 支 払 を 受 けた 日 の 属 する 事 業 年 度 等 の 益 金 の 額 に 算 入 することになります ( 費 用 通 達 9( 注 )2) 販 売 した 資 産 又 は 賃 貸 している 資 産 の 補 修 費 用 [Q29] 売 主 又 は 賃 貸 人 である 法 人 が 修 繕 等 の 補 修 義 務 がない 販 売 をした 資 産 又 は 賃 貸 を している 資 産 について 無 償 で 補 修 や 点 検 をした 場 合 も その 補 修 費 用 の 損 金 算 入 が 認 め られるのでしょうか 修 繕 等 の 補 修 義 務 がない 販 売 をした 資 産 又 は 賃 貸 をしている 資 産 については その 資 産 の 修 繕 は 本 来 購 入 者 又 は 賃 借 人 の 負 担 により 行 うべきものであるといえますが 今 回 の 災 害 による 被 害 が 甚 大 なこと 等 から その 対 象 者 も 多 数 にのぼり 売 主 等 である 法 人 がこれらの 資 産 につ - 19 -

き 無 償 で 補 修 や 点 検 をする 場 合 には 一 種 の 広 告 宣 伝 又 は 取 引 関 係 の 維 持 といった 経 済 的 な 効 果 があるとも 考 えられます したがって これらの 資 産 の 補 修 や 点 検 のために 要 した 費 用 について 賃 借 資 産 の 賃 借 人 に よる 補 修 と 同 様 法 人 がその 支 出 時 における 修 繕 費 として 経 理 したときは このような 処 理 は 認 められることになります( 費 用 通 達 9) 賃 借 資 産 の 補 修 費 用 と 災 害 損 失 の 設 定 の 可 否 [Q30] 賃 借 人 が 補 修 義 務 のない 賃 借 資 産 についてする 補 修 の 費 用 について 災 害 損 失 特 別 勘 定 の 繰 入 れはできるのでしょうか 補 修 義 務 のない 賃 借 資 産 については 賃 貸 人 が 補 修 義 務 を 負 い 原 則 としてその 賃 貸 人 が 災 害 損 失 の 繰 入 れをすることとなりますので 賃 借 人 が 災 害 損 失 の 繰 入 れをす ることはできません( 賃 貸 人 と 賃 借 人 とが 災 害 損 失 の 繰 入 れを 重 複 して 適 用 すること は 認 められません 費 用 通 達 9( 注 )1) したがって 補 修 義 務 のない 賃 借 人 が 補 修 をした 場 合 には 実 際 にその 補 修 をした 日 の 属 す る 事 業 年 度 等 において 修 繕 費 として 損 金 の 額 に 算 入 することになります ( 注 ) 賃 借 人 が 修 繕 費 として 経 理 した 金 額 に 相 当 する 金 額 につき 賃 貸 人 から 支 払 を 受 けた 場 合 には その 支 払 を 受 けた 日 の 属 する 事 業 年 度 等 の 益 金 の 額 に 算 入 することになります ( 費 用 通 達 9( 注 )2) 賃 借 資 産 の 補 修 費 用 と 収 益 計 上 時 期 [Q31] 賃 借 人 が 補 修 義 務 のない 賃 借 資 産 についてした 補 修 につき 賃 貸 人 にその 費 用 を 請 求 した 場 合 には その 時 点 で 未 収 入 金 として 計 上 しなければならないのでしょうか 今 回 賃 借 人 が 賃 借 資 産 の 補 修 のために 要 した 費 用 を 賃 貸 人 に 請 求 した 場 合 であっても そ の 補 修 に 要 した 費 用 を 賃 貸 人 から 実 際 に 回 収 できるか 否 か 明 らかではありませんので 請 求 し た 時 点 で 未 収 入 金 に 計 上 する 必 要 はなく 実 際 にそれを 収 受 した 時 の 収 益 に 計 上 すればよいこ ととなります - 20 -

3 被 災 者 用 仮 設 住 宅 の 設 置 費 用 関 係 取 扱 いの 趣 旨 [Q32] 仮 設 住 宅 の 組 立 て 設 置 費 用 は 仮 設 住 宅 を 居 住 の 用 に 供 した 事 業 年 度 等 において 一 時 の 損 金 に 算 入 することが 認 められるということですが その 理 由 は 何 でしょうか 法 人 が 災 害 により 被 災 した 役 員 や 従 業 員 ( 以 下 従 業 員 等 といいます )の 住 居 として 使 用 する 仮 設 住 宅 の 用 に 供 する 資 材 の 取 得 又 は 賃 借 をして 仮 設 住 宅 を 設 置 した 場 合 には 通 常 その 仮 設 住 宅 は 一 時 的 な 使 用 を 予 定 したものであり 組 立 て 設 置 費 用 の 支 出 の 効 果 が 及 ぶ 期 間 も 短 期 間 であることが 一 般 的 です そこで 仮 設 住 宅 の 組 立 て 設 置 のために 要 した 金 額 について その 仮 設 住 宅 を 居 住 の 用 に 供 した 事 業 年 度 等 において 費 用 として 経 理 したときには このような 処 理 は 認 められるこ とになります( 費 用 通 達 10) なお 法 人 が 被 災 した 従 業 員 等 の 住 居 として 設 置 した 仮 設 住 宅 の 一 部 を 自 己 の 従 業 員 等 以 外 の 被 災 者 の 居 住 の 用 に 供 した 場 合 も 同 様 に 取 り 扱 われます 仮 設 住 宅 用 資 材 の 取 扱 い [Q33] 仮 設 住 宅 用 資 材 の 償 却 は どのようになるのでしょうか 法 人 が 取 得 した 仮 設 住 宅 用 資 材 については その 利 用 の 実 態 に 即 した 償 却 が 認 められます ( 費 用 通 達 10) すなわち 法 人 が 仮 設 住 宅 用 資 材 を 反 復 して 使 用 する( 仮 設 住 宅 として 使 用 した 後 に 他 の 用 途 に 転 用 再 利 用 する) 場 合 には 通 常 の 例 により 原 則 として 減 価 償 却 資 産 の 耐 用 年 数 等 に 関 する 省 令 別 表 第 一 に 掲 げる 建 物 の 簡 易 建 物 の 仮 設 のもの の7 年 で 減 価 償 却 をすることになります 一 方 仮 設 住 宅 用 資 材 を 災 害 により 被 災 した 従 業 員 等 の 住 居 として 一 時 的 に 使 用 する 仮 設 住 宅 の 用 にのみ 使 用 することとしている 場 合 には 仮 設 住 宅 に 使 用 すると 見 込 まれる 期 間 (1 年 未 満 の 端 数 は 切 り 捨 てます )を 耐 用 年 数 として 償 却 することができます - 21 -