FXの確定申告ノウハウ

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スライド 1

平成16年度

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

平成28年度 特別区民税・都民税(住民税)の算出方法

国税連携ファイル記録項目一覧

平成22年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

住民税

所令要綱

65 発 送 管 理 2 賦 課 期 日 情 報 66 発 送 管 理 3 賦 課 期 日 情 報 67 発 送 管 理 4 賦 課 期 日 情 報 68 発 送 管 理 5 賦 課 期 日 情 報 69 発 送 管 理 6 賦 課 期 日 情 報 70 発 送 管 理 7 賦 課 期 日 情 報

所 得 の 種 類 と 所 得 金 額 の 計 算 方 法 所 得 の 種 類 要 件 計 算 方 法 事 業 雑 営 業 等 農 業 小 売 業 製 造 業 飲 食 業 理 容 業 保 険 外 交 員 大 工 集 金 人 ピアノ 講 師 など 農 産 物 の 生 産 果 樹 の 栽 培 家 畜 の

ただし 区 分 は 同 一 の 譲 渡 所 得 であっても 不 動 産 の 譲 渡 損 益 は 不 動 産 の 譲 渡 損 益 どうしで また 株 式 等 の 譲 渡 損 益 は 株 式 等 の 譲 渡 損 益 どうしで それぞれ 通 算 を 行 うことになっています( 次 項 の 損 益 通 算

Microsoft PowerPoint - 基金制度

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目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

Microsoft PowerPoint a1.ppt

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土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平


税金読本(8-5)特定口座と確定申告

c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

給 与 所 得 控 除 所 得 税 の 簡 易 給 与 所 得 表 により 給 与 所 得 の 金 額 を 求 めますが 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ


1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

給 与 所 得 金 額 の 速 算 表 B=A 4( 千 未 満 の 端 数 切 捨 て) 給 与 等 の 収 入 金 額 A 給 与 所 得 の 金 額 給 与 等 の 収 入 金 額 A 給 与 所 得 の 金 額 ~650,999 0,628,000 ~,799,999 B ,00

住宅税制について

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

40 総 論 41 法 人 課 税 01 租 税 法 概 論 ( 4001 ) 02 税 制 の 動 向 ( 4002 ) 91 事 例 研 究 ( 4091 ) 99 その 他 ( 4099 ) 01 法 人 税 ( 4101 ) 3. 税 務 官 庁 の 組 織 4. 不 服 申 立 て 税 務


平成21年分 確定申告書作成シート

(1) 貸 借 対 照 表 ( 平 成 26 年 11 月 30 日 現 在 ) ( 単 位 : 千 円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 4,623,985 流 動 負 債 3,859,994 現 金 及 び 預 金 31,763 支 払 手 形


【労働保険事務組合事務処理規約】


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定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

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目 次 1 個 人 基 本 情 報 個 人 基 本 情 報 入 力 画 面 の 分 散 4 申 告 区 分 および 申 告 種 類 の 選 択 方 法 5 繰 越 損 失 入 力 年 別 の 繰 越 損 失 額 入 力 に 対 応 6 作 成 手 順 作 成 手 順 の 流 れを 提 供 7 所 得

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第一部【証券情報】


弁護士報酬規定(抜粋)

第1章 外国為替証拠金取引の税金

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

雑 所 得 ( 公 的 年 金 収 入 )がある 方 源 泉 徴 収 票 の 写 しを 添 付 してください () 収 入 金 額 等 の 公 的 年 金 等 キ の 欄 に 受 け 取 った( 税 等 天 引 き 前 の) 年 金 額 を 記 入 します () 所 得 金 額 の 雑 7 の 欄

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平成21年10月30日

 

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口

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Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

目 次 貸 借 対 照 表 1 損 益 計 算 書 2 キャッシュ フロー 計 算 書 3 利 益 の 処 分 に 関 する 書 類 4 国 立 大 学 法 人 等 業 務 実 施 コスト 計 算 書 5 注 記 事 項 6 附 属 明 細 書 別 紙

所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 の 予 定 納 税 額 の 減 額 申 請 ( 平 成 19 年 以 降 用 ) ( 平 成 24 年 以 降 用 ) 平 成 年 分 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 票 ( 平 成 25 年 以 降 用 ) 平 成 年 分 公 的 年 金 等

Microsoft Word - ☆f.doc

Microsoft Word - H20中小会計指針新旧対照表 doc

6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

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定款

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則

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Taro-iryouhoken

記 入 してく また 事 業 所 得 不 動 産 所 得 譲 渡 所 得 などのある 方 は 申 告 書 裏 面 27 年 分 営 業 等 所 得 計 算 書 欄 により 必 要 経 費 等 を 計 算 してく 4 1 世 帯 状 況 の 収 入 欄 の に された 方 については 申 告 書 裏

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資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

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税 制 概 要 の 中 でのFX 取 引 所 得 は 区 分 されている サラリーマンは 給 与 所 得 不 動 産 オーナーは 不 動 産 所 得 などなど 10 種 類 FX 取 引 による 所 得 は 雑 所 得 ( 為 替 差 益 スワップポイントとも) 相 対 取 引 ( 店 頭 取 引

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

第316回取締役会議案

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

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Taro-事務処理要綱250820

別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

税制面での支援

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連結計算書

給 与 所 得 者 の 住 民 税 は 特 別 徴 収 されますが 退 職 で 給 与 が 支 払 われなくなった 場 合 給 与 からの 天 引 きを することができなくなります この 場 合 特 別 徴 収 ができなくなる 残 額 について 普 通 徴 収 の 方 法 で 納 付 していた だく

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

Transcription:

~ 初 心 者 の 方 のための 税 務 セミナー ~ FX 取 引 の 確 定 申 告 ノウハウ 公 認 会 計 士 税 理 士 玉 置 栄 一

セミナーに 先 立 って(その1) 脱 税 は 犯 罪 行 為 である!! ~ ( 新 聞 記 事 引 用 )~ 2005 年 までの3 年 間 で4 億 円 の 所 得 がありながら 確 定 申 告 せず1 億 3,900 万 円 を 脱 税 したとして 東 京 の 主 婦 が 懲 役 1 年 6 月 執 行 猶 予 3 年 罰 金 3,400 万 円 の 有 罪 判 決 さいたま 地 検 は 平 成 21 年 12 月 25 日 所 得 税 法 違 反 の 罪 で 川 口 市 の 自 営 業 B 被 告 (32)を 在 宅 のまま 起 訴 した 起 訴 状 によると B 被 告 は 外 国 為 替 証 拠 金 取 引 (FX)などで 得 た 平 成 17 18の 両 年 分 の 所 得 計 約 4 億 6500 万 円 を 申 告 せず 所 得 税 計 約 1 億 6300 万 円 を 免 れたとされる FX 取 引 で 課 税 所 得 が 出 れば 必 ず 申 告 をしてください 平 成 21 年 度 から 業 者 に 支 払 調 書 の 提 出 が 義 務 づけられている 大 口 取 引 者 については 課 税 当 局 が 関 心 をもって 注 視 している 1 年 目 3 億 円 を 儲 け 2 年 目 2 億 円 の 損 失 を 計 上 通 算 1 億 円 の 儲 け 正 しい? -2-

セミナーに 先 立 って(その2) 告 発 の 多 かった 業 種 取 引 国 税 庁 平 成 20 年 度 査 察 (マルサ)の 概 要 より 転 載 平 成 18 年 度 平 成 19 年 度 平 成 20 年 度 業 種 者 数 業 種 者 数 業 種 者 数 人 材 派 遣 業 13 商 品 株 式 取 引 21 鉱 物 金 属 卸 14 キャバレー 飲 食 店 12 鉱 物 金 属 卸 15 不 動 産 業 14 建 設 業 12 人 材 派 遣 業 14 人 材 派 遣 業 11 商 品 株 式 取 引 9 不 動 産 業 10 商 品 株 式 取 引 11 鉱 物 金 属 卸 8 機 械 器 具 製 造 7 パチンコ 8 パチンコ 6 運 送 7 建 設 業 6 - - 建 設 業 5 電 気 機 械 器 具 製 造 6 - - キャバレー 飲 食 店 5 コンサルタント 5-3-

セミナーに 先 立 って(その3) FX 取 引 の 特 性 をまず 理 解 しましょう!! FXは 節 税 目 的 で 設 計 された 金 融 商 品 ではないこと レバレッジ 効 果 を 活 用 した 金 融 商 品 であること コストをかけずに 儲 ける 仕 組 みを 構 築 している 節 税 には 自 ずと 限 界 がある 節 税 するための 方 策 控 除 を 最 大 限 活 用 する 事 業 所 得 として 取 り 扱 えるか 経 費 を 漏 れなく 計 上 する 法 人 成 りの 可 否 判 断 ただし 所 得 と 無 関 係 な 支 出 額 は 経 費 としては 認 められません FX 取 引 は 課 税 当 局 に 取 引 内 容 が 把 握 されている FX 取 引 業 者 には 内 容 を 記 載 した 支 払 調 書 を 国 税 当 局 に 提 出 する ことが 義 務 づけられています -4-

確 定 申 告 入 門 (その1) 確 定 申 告 書 の 記 載 方 法 が 分 からない 場 合 の 対 応 国 税 庁 ホームページの 確 定 申 告 情 報 を 閲 覧 してください 1 確 定 申 告 書 等 作 成 コーナー を 選 択 し 該 当 箇 所 をクリックして ください 2 記 載 例 や 申 告 の 手 引 きで 内 容 を 理 解 してください 3 タックスアンサー では 税 に 関 する 身 近 な 質 問 事 項 について 親 切 丁 寧 な 回 答 をしています 4 税 務 署 では 電 話 での 相 談 も 受 け 付 けています 5 税 務 署 では 申 告 納 税 制 度 の 本 旨 に 沿 った 自 書 申 告 の 定 着 に 努 め ており 申 告 書 は 自 分 で 作 成 することを 原 則 としています 6 それでも 書 き 方 が 解 からない 場 合 税 務 署 にいって 相 談 をされれば 必 要 なアドバイスを 行 っていただけます 7 FX 取 引 をされている 方 であれば 申 告 書 作 成 コーナーのガイダン スに 従 えば 自 力 で 申 告 書 を 作 成 できると 思 われます 税 理 士 会 では 無 料 相 談 所 を 開 設 しています -5-

確 定 申 告 入 門 (その2) 税 務 相 談 会 場 での 注 意 事 項 相 談 員 は 地 域 の 税 理 士 が 担 当 しています 申 告 期 限 間 際 は 非 常 に 混 雑 し 待 ち 時 間 が 長 くなります ( 担 当 者 も 気 が 急 くためミスがでることもあり 得 ます) 資 料 はできるだけ 持 っていくこと 印 鑑 と 銀 行 の 口 座 番 号 は 絶 対 に 忘 れないでください 横 柄 な 態 度 は 厳 禁 ~ 担 当 者 も 人 間 です~ 会 計 士 税 理 士 を 過 信 しないでください 税 務 は 非 常 に 多 岐 にわたり 全 ての 税 務 に 精 通 している 者 はいない 相 談 員 が 商 品 内 容 や 税 務 上 の 取 扱 いを 理 解 していないケースも 十 分 に 想 定 される 一 方 税 務 職 員 ( 特 に 個 人 課 税 部 門 )は 重 点 項 目 としてFX 取 引 を 注 視 している 相 談 の 際 は 念 のためにFX 取 引 の 説 明 資 料 を 持 参 してください -6-

確 定 申 告 入 門 (その3) 確 定 申 告 書 の 提 出 受 領 と 税 務 署 の 承 認 は 別 である 税 務 署 での 申 告 書 の 受 領 は 申 告 内 容 の 承 認 ではない 担 当 官 によって 判 断 のばらつきはある 昨 年 OKであっても?? 計 算 ミスは 徹 底 的 にチェックする PCでの 資 料 作 成 がお 勧 め 添 付 資 料 の 洩 れがないか 必 ずチェックすること 計 算 ミスや 添 付 資 料 の 漏 れがあれば 税 務 署 から 連 絡 があります 税 法 は 毎 年 改 正 されています ( 節 税 商 品 は 特 に 注 意 が 必 要 ) 平 成 21 年 度 の 所 得 税 から 適 用 される 主 な 改 正 事 項 の 例 示 上 場 株 式 等 の 配 当 等 ( 大 口 株 主 等 が 支 払 を 受 けるものを 除 く)に 係 る 配 当 所 得 について 総 合 課 税 のほかに 7%( 住 民 税 は3%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 を 選 択 することができることとされました 住 宅 借 入 金 等 特 別 控 除 の 適 用 期 限 が 平 成 25 年 12 月 31 日 までに 居 住 の 用 に 供 した 場 合 に 延 長 されるとともに 平 成 21 年 1 月 1 日 以 後 に 居 住 の 用 に 供 した 場 合 の 控 除 期 間 住 宅 借 入 金 等 の 年 末 残 高 の 限 度 額 及 び 控 除 率 等 が 改 められました 電 子 証 明 書 等 特 別 控 除 の 適 用 期 限 が2 年 延 長 されました(この 控 除 の 適 用 は 平 成 19 年 分 から 平 成 22 年 分 までの 間 でいずれか1 回 ) 詳 細 は 国 税 庁 のホームページに 解 説 されています -7-

確 定 申 告 の 基 礎 知 識 (その1) 所 得 税 確 定 申 告 の 概 要 所 得 税 の 確 定 申 告 は 毎 年 1 月 1 日 から12 月 31 日 までの1 年 間 に 生 じたすべての 所 得 の 金 額 とそれに 対 する 所 得 税 の 額 を 計 算 し 申 告 期 限 までに 確 定 申 告 書 を 提 出 して 源 泉 徴 収 され た 税 金 や 予 定 納 税 で 納 めた 税 金 などとの 過 不 足 を 精 算 する 手 続 です 平 成 21 年 分 の 所 得 税 の 確 定 申 告 書 の 受 付 は 平 成 22 年 2 月 16 日 ( 火 )から 同 年 3 月 15 日 ( 月 )まで 平 成 21 年 分 の 所 得 税 の 確 定 申 告 分 の 納 期 限 平 成 22 年 3 月 15 日 ( 月 ) 振 替 納 税 を 利 用 した 場 合 平 成 22 年 4 月 22 日 ( 木 )が 振 替 日 -8-

確 定 申 告 の 基 礎 知 識 (その2) 確 定 申 告 をしなければならない 人 その 年 の 所 得 金 額 の 合 計 額 が 所 得 控 除 の 合 計 額 を 超 える 場 合 で その 超 える 額 に 対 する 所 得 税 額 が 配 当 控 除 額 と 年 末 調 整 の 住 宅 借 入 金 等 特 別 控 除 額 の 合 計 額 を 超 える 人 具 体 的 には 納 税 額 が 発 生 する 人 確 定 申 告 をすれば 税 金 の 還 付 を 受 けられる 人 源 泉 税 等 を 納 付 している 人 に 限 られます 年 末 調 整 をしていない 人 住 宅 を 取 得 した 人 医 療 費 控 除 の 受 けられる 人 盗 難 災 害 横 領 等 により 損 害 を 被 った 人 等 -9-

確 定 申 告 の 基 礎 知 識 (その3) サラリーマンで 確 定 申 告 が 必 要 とされるケース サラリーマンの 場 合 は 通 常 勤 務 先 が 年 末 調 整 を 行 い 所 得 税 の 納 付 も 行 っていますので 通 常 は 確 定 申 告 をする 必 要 がありません し かし 下 記 のケース 等 に 該 当 すれば 確 定 申 告 をしなければなりま せん( 特 殊 な 事 例 は 割 愛 しております) 給 与 の 年 間 収 入 金 額 が2,000 万 円 を 超 える 人 1か 所 から 給 与 の 支 払 を 受 けている 人 で 給 与 所 得 及 び 退 職 所 得 以 外 の 所 得 の 金 額 の 合 計 額 が20 万 円 を 超 える 人 FX 取 引 をしている 方 が 該 当 2か 所 以 上 から 給 与 の 支 払 を 受 けている 人 で 主 たる 給 与 以 外 の 給 与 の 収 入 金 額 と 給 与 所 得 及 び 退 職 所 得 以 外 の 所 得 の 金 額 の 合 計 額 が 20 万 円 を 超 える 人 同 族 会 社 の 役 員 などで その 同 族 会 社 から 貸 付 金 の 利 子 や 資 産 の 賃 貸 料 などを 受 け 取 っている 人 -10-

確 定 申 告 の 基 礎 知 識 (その4) 過 年 度 における 確 定 申 告 を 忘 れていた 場 合 の 対 応 確 定 申 告 を 期 限 内 にすることを 忘 れた 場 合 期 限 後 申 告 の 手 続 きが 必 要 期 限 後 申 告 は なるべく 早 めに 行 う 方 が 有 利 申 告 をしなかったために 税 務 署 から 調 査 を 受 け 期 限 後 申 告 をしたり 所 得 金 額 の 決 定 を 受 けたり すると 申 告 等 によって 納 める 税 金 のほかに 無 申 告 加 算 税 が 課 される 平 成 18 年 分 以 降 の 各 年 分 の 無 申 告 加 算 税 は 原 則 として 納 付 すべき 税 額 のうち50 万 円 までは15% 50 万 円 を 超 える 部 分 は20%の 割 合 ( 平 成 17 年 分 以 前 の 各 年 分 については 一 律 15%) 税 務 署 の 調 査 を 受 ける 前 に 自 主 的 に 期 限 後 申 告 をした 場 合 には この 無 申 告 加 算 税 が5%に 軽 減 過 年 度 の 申 告 内 容 に 誤 りがあった 場 合 の 対 応 申 告 をした 税 額 等 が 実 際 より 少 なかったとき 修 正 申 告 をして 正 しい 額 に 訂 正 申 告 をした 税 額 等 が 実 際 より 多 かったとき 原 則 として 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 から1 年 以 内 に 税 務 署 に 対 して 更 正 の 請 求 をして 正 しい 額 への 訂 正 を 求 める -11-

確 定 申 告 の 基 礎 知 識 (その5) 確 定 申 告 書 の 種 類 国 税 庁 のホームページからダウンロードができます 用 紙 の 種 類 対 応 する 申 告 内 容 税 務 署 等 で 入 手 できる 解 説 書 等 B と 分 離 用 又 は 損 失 用 を 併 用 A B B と 分 離 用 B と 損 失 用 申 告 する 所 得 が 給 与 所 得 や 雑 所 得 配 当 所 得 一 時 所 得 だけの 人 で 予 定 納 税 額 のない 人 所 得 の 種 類 にかかわらず 汎 用 的 に 使 用 できる 1 土 地 建 物 等 の 譲 渡 所 得 がある 人 2 申 告 分 離 課 税 の 株 式 等 の 譲 渡 所 得 等 がある 人 3 申 告 分 離 課 税 の 商 品 先 物 取 引 の 雑 所 得 がある 人 4 山 林 所 得 や 退 職 所 得 がある 人 5 所 得 金 額 が 赤 字 の 人 6 雑 損 控 除 額 を 所 得 金 額 から 控 除 する と 赤 字 になる 人 7 繰 越 損 失 額 を 所 得 金 額 から 控 除 する と 赤 字 になる 人 所 得 税 の 確 定 申 告 の 手 引 き( 確 定 申 告 書 A) 所 得 税 の 確 定 申 告 の 手 引 き( 確 定 申 告 書 B) 所 得 税 の 確 定 申 告 の 手 引 き( 確 定 申 告 書 B) のほか, 譲 渡 所 得 の 申 告 のしか た( 記 載 例 ), 株 式 等 の 譲 渡 所 得 等 の 申 告 のしかた( 記 載 例 ), 山 林 所 得 の 申 告 のしかた( 記 載 例 ) 所 得 税 の 確 定 申 告 の 手 引 き( 確 定 申 告 書 B) のほか, 所 得 税 の 確 定 申 告 の 手 引 き( 損 失 申 告 用 ) -12-

所 得 の 区 分 とその 内 容 (その1) 種 類 内 容 課 税 方 法 所 得 の 計 算 方 法 公 社 債 や 預 貯 金 の 利 子 などの 所 得 利 子 所 得 海 外 の 銀 行 等 に 預 けた 預 金 利 息 等 法 人 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 公 募 証 券 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 等 ( 配 当 所 得 には 確 定 申 告 不 要 制 度 配 当 所 得 があります) 特 定 目 的 信 託 の 社 債 的 受 益 権 の 収 益 分 配 等 源 泉 分 離 収 入 金 額 = 所 得 金 額 総 合 源 泉 分 離 ( 株 式 取 得 に 関 連 した 借 入 金 利 子 のみ) 不 動 産 所 得 土 地 建 物 船 舶 航 空 機 などの 貸 付 による 所 得 総 合 総 収 入 金 額 - 必 要 経 費 事 業 所 得 商 工 業 農 業 漁 業 自 営 業 から 生 じる 所 得 事 業 規 模 で 行 う 株 式 等 を 譲 渡 したことによる 所 得 や 一 定 の 先 物 取 引 に 係 る 所 得 給 与 所 得 給 料 賃 金 ボーナス 歳 費 パート 報 酬 等 総 合 収 入 金 額 - 給 与 所 得 控 除 等 総 合 総 合 収 入 金 額 - 借 入 利 息 総 収 入 金 額 - 必 要 経 費 申 告 分 離 -13-

所 得 の 区 分 とその 内 容 (その2) 種 類 内 容 課 税 方 法 所 得 の 計 算 方 法 退 職 所 得 退 職 金 一 時 払 いの 老 齢 給 付 金 等 申 告 分 離 ( 収 入 金 額 - 退 職 所 得 控 除 ) 1/2 山 林 所 得 山 林 ( 立 木 )を 伐 採 して 譲 渡 したことによる 所 得 土 地 建 物 以 外 の 固 定 資 産 やゴルフ 会 員 権 等 の 譲 渡 申 告 分 離 総 収 入 金 額 - 必 要 経 費 - 特 別 控 除 総 合 譲 渡 所 得 土 地 建 物 株 式 等 を 譲 渡 したことによる 所 得 総 収 入 金 額 -( 取 得 費 + 譲 渡 費 用 ) 申 告 分 離 ( 株 式 等 の 譲 渡 については 事 業 雑 所 得 に 該 当 するものを 除 く) 生 命 保 険 の 一 時 金 賞 金 懸 賞 金 ( 競 輪 競 馬 ) 総 合 一 時 所 得 ( 総 収 入 金 額 - 必 要 経 費 - 特 別 控 除 ) 1/2 期 間 が5 年 以 内 の 一 時 払 養 老 保 険 等 源 泉 分 離 公 的 年 金 等 ( 国 民 年 金 厚 生 年 金 共 済 年 金 恩 給 総 合 雑 所 得 原 稿 料 生 命 保 険 契 約 に 基 づく 年 金 等 で 利 子 所 得 から 一 時 所 得 までの 各 所 得 に 該 当 しない 所 得 (FX 取 引 が 該 当 ) 総 合 総 収 入 金 額 - 必 要 経 費 等 事 業 的 規 模 でない 株 式 譲 渡 や 一 定 の 先 物 取 引 の 所 得 申 告 分 離 一 定 の 割 引 債 の 償 還 差 益 源 泉 分 離 -14-

FX 取 引 の 所 得 区 分 の 取 扱 い 店 頭 取 引 の 場 合 差 金 決 済 による 差 益 が 生 じた 場 合 一 般 的 には 雑 所 得 として 総 合 課 税 の 対 象 となります 差 金 決 済 による 差 損 が 生 じた 場 合 一 般 的 には 雑 所 得 とされることから 雑 所 得 の 範 囲 内 での 損 益 の 通 算 は 可 能 ですが 他 の 各 種 所 得 の 金 額 や 取 引 所 取 引 に 係 る 先 物 取 引 に 係 る 雑 所 得 等 の 金 額 との 損 益 通 算 はできません 取 引 所 取 引 の 場 合 くりっく365が 該 当 します 差 金 決 済 による 差 益 が 生 じた 場 合 他 の 所 得 と 区 分 し 先 物 取 引 に 係 る 雑 所 得 等 として 所 得 税 15%( 地 方 税 5 %)の 税 率 で 課 税 されます( 申 告 分 離 課 税 ) 差 金 決 済 による 差 損 が 生 じた 場 合 他 の 先 物 取 引 に 係 る 雑 所 得 等 の 金 額 との 損 益 の 通 算 は 可 能 ですが 先 物 取 引 に 係 る 雑 所 得 等 以 外 の 所 得 の 金 額 との 損 益 通 算 はできません しかし 他 の 先 物 取 引 に 係 る 雑 所 得 等 と 損 益 の 通 算 をしてもなお 引 ききれな い 損 失 の 金 額 は 一 定 の 要 件 の 下 翌 年 以 後 3 年 内 の 各 年 分 の 先 物 取 引 に 係 る 雑 所 得 等 の 金 額 から 控 除 することができます -15-

所 得 控 除 のあらまし 種 類 社 会 保 険 料 控 除 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 寡 婦 寡 夫 控 除 勤 労 学 生 控 除 障 害 者 控 除 配 偶 者 控 除 配 偶 者 特 別 控 除 扶 養 控 除 基 礎 控 除 雑 損 控 除 医 療 費 控 除 寄 附 金 控 除 控 除 を 受 けられる 場 合 国 民 健 康 保 険 料 ( 税 )や 国 民 年 金 保 険 料 長 寿 医 療 保 険 料 ( 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 ) 介 護 保 険 料 などの 支 払 がある 小 規 模 企 業 共 済 法 の 共 済 契 約 に 係 る 掛 金 確 定 拠 出 年 金 法 の 個 人 型 年 金 加 入 者 掛 金 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 制 度 に 係 る 掛 金 の 支 払 がある 生 命 保 険 料 や 個 人 年 金 保 険 料 の 支 払 がある 地 震 保 険 料 や( 旧 ) 長 期 損 害 保 険 料 の 支 払 がある あなたが 寡 婦 又 は 寡 夫 である あなたが 勤 労 学 生 である あなたや 控 除 対 象 配 偶 者 扶 養 親 族 が 障 害 者 である 控 除 対 象 配 偶 者 がいる あなたの 合 計 所 得 金 額 が 1,000 万 円 以 下 で 配 偶 者 の 合 計 所 得 金 額 が 38 万 円 を 超 え 76 万 円 未 満 である 扶 養 親 族 がいる 38 万 円 の 控 除 災 害 や 盗 難 横 領 により 住 宅 や 家 財 などに 損 害 を 受 けた 一 定 額 以 上 の 医 療 費 の 支 払 がある 国 地 方 公 共 団 体 などに 支 出 した 寄 附 金 や 特 定 の 政 治 献 金 などがある -16-

税 額 控 除 のあらまし 種 類 配 当 控 除 ( 特 定 増 改 築 等 ) 住 宅 借 入 金 等 特 別 控 除 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 住 宅 耐 震 改 修 特 別 控 除 住 宅 特 定 改 修 特 別 税 額 控 除 認 定 長 期 優 良 住 宅 新 築 等 特 別 税 額 控 除 電 子 証 明 書 等 特 別 控 除 源 泉 徴 収 税 額 控 除 を 受 けられる 場 合 配 当 所 得 がある( 申 告 分 離 課 税 を 選 択 した 場 合 等 は 除 きます) 家 屋 を 住 宅 借 入 金 等 で 新 築 購 入 又 は 増 改 築 等 若 しくはバリアフリ ー 改 修 工 事 又 は 省 エネ 改 修 工 事 をした 特 定 の 政 治 献 金 のうち 政 党 や 政 治 資 金 団 体 に 対 するものがある 家 屋 の 耐 震 改 修 をした 家 屋 のバリアフリー 改 修 工 事 又 は 省 エネ 改 修 工 事 をした 認 定 長 期 優 良 住 宅 の 新 築 又 は 新 築 で 購 入 をした 本 人 の 電 子 署 名 及 びその 電 子 署 名 に 係 る 電 子 証 明 書 を 付 して e-tax により 平 成 22 年 3 月 15 日 までに 確 定 申 告 をする( 平 成 19 年 分 又 は 平 成 20 年 分 の 確 定 申 告 でこの 控 除 を 受 けた 方 は 受 けら れません) 給 与 や 年 金 等 の 支 払 を 受 ける 際 に 源 泉 徴 収 された 所 得 税 額 がある -17-

所 得 税 の 計 算 と 課 税 方 法 (その1) 所 得 税 の 課 税 方 法 には 総 合 課 税 制 度 源 泉 分 離 課 税 制 度 申 告 分 離 課 税 制 度 の3 通 りの 方 法 が 定 められています また 異 なる 所 得 区 分 の 黒 字 と 赤 字 を 相 殺 できる 損 益 通 算 制 度 も 制 定 されています -18-

所 得 税 の 計 算 と 課 税 方 法 (その2) -19-

所 得 税 の 計 算 と 課 税 方 法 (その3) 2. 源 泉 分 離 課 税 制 度 確 定 申 告 の 手 続 は 不 要 源 泉 分 離 課 税 とは 他 の 所 得 と 全 く 分 離 して 所 得 を 支 払 う 者 が 支 払 の 際 に 一 定 の 税 率 で 所 得 税 を 源 泉 徴 収 し それだけで 納 税 が 完 結 する 制 度 源 泉 分 離 課 税 の 対 象 となるのは 利 子 所 得 等 ですが 徴 収 者 が 納 税 手 続 きをしますので ここでの 説 明 は 省 略 します 3. 申 告 分 離 課 税 制 度 確 定 申 告 の 手 続 は 必 要 申 告 分 離 課 税 とは 他 の 所 得 と 合 計 せず 分 離 して 税 額 を 計 算 し 確 定 申 告 によりその 税 金 を 納 める 制 度 具 体 例 としては 以 下 の 所 得 が 該 当 します 山 林 所 得 土 地 建 物 等 の 譲 渡 による 譲 渡 所 得 株 式 等 の 譲 渡 所 得 等 一 定 の 取 引 所 金 融 先 物 取 引 による 雑 所 得 等 くりっく365が 該 当 -20-

所 得 税 の 計 算 と 課 税 方 法 (その4) 申 告 分 離 課 税 制 度 による 税 額 計 算 の 流 れ 1 先 物 取 引 の 範 囲 (1) 商 品 先 物 取 引 とは 商 品 取 引 所 法 第 2 条 第 8 項 又 は 同 条 第 9 項 に 規 定 する 商 品 市 場 において 行 われる 同 条 第 10 項 第 1 号 ホに 定 められている 先 物 取 引 をいいます 1 (2) 金 融 商 品 先 物 取 引 等 とは 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 21 項 第 1 号 から 第 3 号 までに 定 められ ている 市 場 デリバティブ 取 引 のうち 次 の 金 融 商 品 先 物 取 引 等 をいいます 有 価 証 券 先 物 取 引 有 価 証 券 指 数 等 先 物 取 引 及 び 有 価 証 券 オプション 取 引 2 平 成 17 年 7 月 1 日 以 後 に 行 う 取 引 所 金 融 先 物 取 引 くりっく365が 該 当 する 3 平 成 19 年 9 月 30 日 以 後 に 行 う 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 21 項 第 1 号 から 第 3 号 までに 定 められて いる 取 引 2 先 物 取 引 に 係 る 雑 所 得 等 の 課 税 の 特 例 先 物 取 引 の 決 済 をしたことによる 事 業 所 得 の 金 額 及 び 雑 所 得 の 金 額 の 合 計 額 については 他 の 所 得 と 区 分 して15%の 税 率 による 分 離 課 税 の 方 法 により 所 得 税 が 課 税 されます -21-

所 得 税 の 計 算 と 課 税 方 法 (その5) 損 益 通 算 の 概 要 損 益 通 算 とは 2 種 類 以 上 の 所 得 があり 例 えば 1つの 所 得 が 黒 字 他 の 所 得 が 赤 字 となった 場 合 に その 各 所 得 の 黒 字 と 他 の 所 得 の 赤 字 とを 一 定 の 順 序 にしたがって 差 引 計 算 することが 容 認 される 制 度 をいいます 所 得 が 赤 字 の 場 合 に 損 益 通 算 の 対 象 となる 所 得 は 次 の 所 得 です 不 動 産 所 得 ワンルームマンション 等 の 節 税 商 品 に 活 用 されることが 多 い 事 業 所 得 譲 渡 所 得 ゴルフ 会 員 権 の 譲 渡 損 失 は 現 時 点 では 損 益 通 算 の 対 象 株 式 の 譲 渡 損 益 は 対 象 外 山 林 所 得 ただし 不 動 産 所 得 の 金 額 の 赤 字 のうち 次 に 揚 げるような 損 失 の 金 額 は その 損 失 が 生 じなかったものとみなされ 損 益 通 算 することができません 別 荘 等 の 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 の 貸 付 けに 係 るもの 土 地 等 を 取 得 するために 要 した 負 債 の 利 子 に 相 当 する 部 分 の 金 額 で 一 定 のもの 一 定 の 組 合 契 約 に 基 づいて 営 まれる 事 業 から 生 じたもので その 組 合 の 特 定 組 合 員 に 係 るもの -22-

所 得 税 計 算 のプロセス 所 得 税 確 定 申 告 の 手 引 所 得 が1 種 類 のみで 納 める 税 金 が 発 生 する 場 合 の 計 算 の 流 れは 次 のようになります はじめに 収 入 金 額 から 収 入 から 差 し 引 かれる 金 額 を 差 し 引 いて 1 所 得 金 額 を 求 めます 次 に 所 得 金 額 から 所 得 から 差 し 引 かれる 金 額 を 差 し 引 いて 2 課 税 される 所 得 金 額 を 求 め これに 税 率 を 乗 じて 3 所 得 税 額 を 求 めます 最 後 に 所 得 税 額 から 税 金 から 差 し 引 かれる 金 額 を 差 し 引 いた 金 額 が 4 申 告 納 税 額 です 所 得 税 の 税 率 課 税 される 所 得 金 額 ( 千 円 未 満 切 捨 て) 税 率 控 除 額 195 万 円 以 下 5% 0 円 195 万 円 超 330 万 円 以 下 10% 97,500 円 330 万 円 超 695 万 円 以 下 20% 427,500 円 695 万 円 超 900 万 円 以 下 23% 636,000 円 900 万 円 超 1,800 万 円 以 下 33% 1,536,000 円 1,800 万 円 超 40% 2,796,000 円 地 方 税 ( 住 民 税 ) 区 分 市 町 村 民 税 都 道 府 県 民 税 均 等 割 3,000 円 1,000 円 所 得 割 6% 4% -23-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い よくお 問 合 せのある 事 項 の Q&A -24-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い Q1 FX 取 引 を 行 っていますが 確 定 申 告 をするにあたっての 留 意 事 項 を 教 えてください (テキストP10 参 照 ) Ans. 1. 雑 所 得 はすべて 通 算 する 複 数 の 店 頭 取 引 業 者 と 行 なっている 外 国 為 替 保 証 金 取 引 で 発 生 した 損 益 は 勿 論 のこと 銀 行 の 外 貨 預 金 で 発 生 した 為 替 差 益 さらに 公 的 年 金 や 原 稿 料 講 演 料 など 雑 所 得 にあたるものはすべて 一 まとめに 合 算 する 必 要 があります Ans. 2. ある 雑 所 得 のマイナスをもって 他 の 雑 所 得 の 額 を 控 除 できる 外 国 為 替 取 引 同 士 のみに 限 らず 外 貨 預 金 の 為 替 差 益 や 原 稿 料 など 雑 所 得 同 士 であれば どのようなものにでも 適 用 することができます Ans. 3. 必 要 経 費 が 認 められている ( 例 ) 取 引 の 売 買 手 数 料 筆 記 用 具 などの 事 務 用 品 電 話 代 フ ロハ イタ 使 用 料 新 聞 等 の 図 書 費 セミナーへの 参 加 費 投 資 仲 間 との 情 報 交 換 会 費 用 パソコン 購 入 費 ( 一 定 額 以 上 は 減 価 償 却 費 での 対 応 ) すべてが 認 められるものではありませんが 合 理 性 が 認 められるものであれば 必 要 経 費 と 認 められるものと 判 断 されます -25-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い Q2 FX 取 引 を 行 っていますが 雑 所 得 ではなく 事 業 所 得 として 処 理 すること が 可 能 でしょうか?また その 場 合 どのようなメリットがあるので しょうか?(テキストP11 参 照 ) Ans. 1. 副 次 的 な 収 入 ではない 必 要 がある 継 続 的 にFX 取 引 を 行 っており その 収 入 が 生 活 の 糧 となっているか 否 か 事 業 としての 規 模 要 式 を 整 えているかを 総 合 的 に 判 断 した 結 果 によります 要 件 を 満 たし 税 務 署 への 届 出 を 行 っていれば 不 可 能 ではありません Ans. 2. メリット 事 業 として 認 定 されれば 損 失 が 生 じた 場 合 給 与 所 得 などの 他 の 所 得 と 損 益 通 算 することが 可 能 となります また 青 色 申 告 制 度 の 特 典 を 受 けること ができます ただし 事 業 所 得 として 取 り 扱 うことが 認 定 された 場 合 は 必 要 帳 簿 の 具 備 や 証 票 類 の 保 管 義 務 などを 負 うことも 認 識 してください -26-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い Q3 FX 取 引 を 行 っている 者 が 青 色 申 告 を 適 用 することができるのでしょうか? また 青 色 申 告 をした 場 合 のメリットについて 説 明 してください (テキストP12 参 照 ) Ans. 1. 青 色 申 告 制 度 の 対 象 者 不 動 産 所 得 事 業 所 得 山 林 所 得 のある 個 人 そのため FX 取 引 が 事 業 となれば 青 色 申 告 の 適 用 は 可 能 です ただし 一 定 期 間 内 に 税 務 署 に 対 して 申 請 書 類 を 提 出 する 必 要 があります Ans. 2. 帳 簿 書 類 の 作 成 と 保 存 義 務 現 金 出 納 帳 や 経 費 帳 の 作 成 (PCの 汎 用 会 計 ソフトで 可 )をし 証 憑 類 と 併 せ て 原 則 として7 年 間 の 保 存 義 務 があります Ans. 3. 青 色 申 告 制 度 の 特 典 青 色 申 告 特 別 控 除 帳 簿 の 作 成 内 容 により10 万 円 から 最 高 65 万 円 までの 控 除 が 認 められています 青 色 事 業 専 従 者 給 与 同 一 生 計 親 族 が 事 業 にもっぱら 従 事 している 場 合 は 適 正 金 額 の 給 与 の 支 給 が 認 められています 純 損 失 の 繰 越 しと 繰 戻 し 事 業 所 得 が 赤 字 の 場 合 の 翌 年 への 繰 越 しか 前 年 分 の 所 得 税 の 還 付 が 受 けられます -27-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い Q4 FX 取 引 で 申 告 分 離 課 税 方 式 が 認 められている 商 品 がありますが 申 告 分 離 課 税 方 式 は 総 合 課 税 方 式 の 商 品 と 比 較 して 常 に 有 利 と 考 えて 問 題 ないでしょうか?(テキストP13 参 照 ) Ans. 1. 取 引 所 取 引 ( 申 告 分 離 課 税 : 通 称 くりっく365) 課 税 所 得 金 額 に 対 し 所 得 税 15% 住 民 税 5%のため 優 遇 されている 状 態 です Ans. 2. 店 頭 取 引 ( 総 合 課 税 ) 課 税 所 得 金 額 に 対 し6 段 階 の 超 過 累 進 税 率 による 所 得 税 と 一 律 10%の 比 例 税 率 の 住 民 税 となっております Ans. 3. 両 者 の 比 較 申 告 分 離 課 税 は 一 定 総 合 課 税 は 累 進 税 率 であることから 適 用 税 率 = 課 税 の 税 率 ではありません 分 離 課 税 は 所 得 税 率 = 税 金 でわかりやすいのですが 総 合 課 税 は 家 族 構 成 のみならず 医 療 費 保 険 料 の 状 況 など 個 人 の 情 報 を 網 羅 しないと 正 確 な 数 値 は 判 断 できません 所 得 金 額 に 応 じて 有 利 不 利 が 出 ますので 一 概 に 有 利 とは 判 断 できません -28-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い Q5 FX 取 引 を 本 格 的 にしようと 考 えております そのため 会 社 形 式 で 運 営 したいと 考 えておりますが 注 意 するべき 事 項 があれば 教 えてください (テキストP14 参 照 ) Ans. 1. 節 税 目 的 の 法 人 設 立 はお 勧 めできません ( 理 由 ) 法 人 の 決 算 書 申 告 書 作 成 は 知 識 がない 方 は 非 常 に 困 難 赤 字 であっても 納 税 義 務 があります ( 住 民 税 均 等 割 ) 税 制 の 変 化 に 対 応 するのは 大 変 です ( 現 行 の 特 殊 支 配 同 族 会 社 の 業 務 主 催 役 員 給 与 損 金 不 算 入 制 度 などの 制 度 を 掌 握 することはプロ( 税 理 士 )に 任 せる 必 要 があります ) Ans. 2. 法 人 設 立 の 本 来 目 的 は 個 人 事 業 を 承 継 するにあたっては 相 続 等 の 問 題 が 考 えられることから 法 人 格 にし 将 来 にわたって 継 続 的 に 事 業 を 行 えるようにする 目 的 などであれば 積 極 的 な 法 人 成 りであると 理 解 できますが ビジネスモデル 事 業 計 画 が 立 案 できない 場 合 は 本 来 の 目 的 を 達 しているとは 言 えないのではないでしょうか -29-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い Q6 私 は 専 業 主 婦 ですが FX 取 引 で 所 得 が 発 生 した 場 合 の 取 り 扱 いについて 教 えてください 税 金 以 外 でも 保 険 料 などにも 影 響 するのでしょうか (テキストP15 参 照 ) Ans. 1. 所 得 金 額 38 万 円 が 目 安 です 20 万 円 超 の 確 定 申 告 義 務 者 は 給 与 所 得 者 の 基 準 です 本 人 の 基 礎 控 除 額 が38 万 円 であるので 他 の 控 除 額 にもよりますが38 万 円 +α の 所 得 控 除 額 を 超 えるものは 確 定 申 告 の 対 象 となります Ans. 2. 健 康 保 険 と 税 金 の 基 準 は 別 です 配 偶 者 が 社 会 保 険 適 用 者 である 場 合 ご 自 身 の 年 収 が130 万 円 未 満 であればご 主 人 の 扶 養 のままでいられます 130 万 円 以 上 の 場 合 ご 自 身 で 国 民 健 康 保 険 等 の 加 入 が 必 要 となります 配 偶 者 が 国 民 健 康 保 険 適 用 者 である 場 合 130 万 円 未 満 であれば 扶 養 であることは 変 わりありません しかし 保 険 料 は 世 帯 単 位 課 税 なので 保 険 料 が 増 加 する 場 合 があります -30-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い Q7 申 告 書 を 提 出 するに 当 たって 提 出 しなければならない 資 料 として どのようなものがありますか (テキストP16 参 照 ) 税 務 署 の 手 引 き 等 で 必 ず 添 付 書 類 は 確 認 してください 提 出 書 類 は 内 容 によって 種 々 雑 多 異 なりますので 手 引 き 等 でご 確 認 ください 雑 所 得 の 申 告 では 左 記 のように 申 告 書 の 第 二 表 に 収 入 と 源 泉 徴 収 税 額 必 要 経 費 等 を 記 入 することが 求 められています 医 療 費 控 除 を 除 き 原 則 として 領 収 証 の 提 出 は 不 要 ですので 領 収 証 や 申 告 書 を 作 成 し た 基 礎 資 料 はお 手 許 で 保 管 しておいてください なお 源 泉 徴 収 票 は 添 付 しなければなりません -31-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い Q8 パソコンを 購 入 した 場 合 固 定 資 産 計 上 し 減 価 償 却 をしなければ ならないといわれました 減 価 償 却 って 何 かよくわかりませんので その 概 要 を 教 えてください (テキストP17 参 照 ) 1. 固 定 資 産 とは 土 地 建 物 車 両 運 搬 具 器 具 備 品 など 長 期 間 の 利 用 に 耐 え 得 る 資 産 をいいます 2. 減 価 償 却 とは 固 定 資 産 のうち 時 の 経 過 によって 価 値 が 減 少 するものについて 財 務 省 令 の 別 表 に 定 められている 法 定 耐 用 年 数 ( 使 用 可 能 期 間 )に 基 づいて 支 出 した 金 額 を 分 割 して 必 要 経 費 にするための 方 法 をいいます 3. 減 価 償 却 の 計 算 概 要 ( 平 成 21 年 4 月 にパソコンを 購 入 パソコンの 耐 用 年 数 は4 年 で 償 却 率 は0.25と 仮 定 する) 1 取 得 価 額 が95,000 円 のケース 全 額 を 経 費 処 理 できる(10 万 円 未 満 は 全 額 経 費 処 理 可 能 ) 2 取 得 価 額 が150,000 円 のケース 5 万 円 ずつ3 年 間 で 経 費 処 理 する (10 万 円 以 上 20 万 円 未 満 は3 年 間 で 均 等 償 却 をすることができる) 3 取 得 価 額 が250,000 円 のケース 雑 所 得 もしくは 白 色 申 告 のケース 250,000 0.25 9/12=46,875 円 を 経 費 処 理 できる 青 色 申 告 事 業 者 のケース 250,000 円 全 額 を 経 費 処 理 できる( 2 のケースも 全 額 経 費 ) ( 青 色 事 業 者 の 場 合 30 万 円 未 満 は 全 額 償 却 をすることができる) -32-

FX 取 引 にかかる 税 務 上 の 取 扱 い Q9 所 得 税 の 確 定 申 告 の 際 に 誤 りの 多 い 事 例 としてどのようなものが ありますか (テキストP23 参 照 ) 基 礎 控 除 の 記 載 漏 れ 基 礎 控 除 はすべての 方 に 適 用 されますので 必 ず 記 載 してください 寡 婦 控 除 寡 夫 控 除 の 適 用 漏 れ 寡 婦 寡 夫 に 該 当 する 方 は 寡 婦 控 除 寡 夫 控 除 が 受 けられ ます 配 偶 者 特 別 控 除 の 適 用 誤 り 合 計 所 得 金 額 が1,000 万 円 を 超 えている 方 は 配 偶 者 特 別 控 除 を 受 けることができません 配 偶 者 控 除 の 適 用 誤 り 配 偶 者 の 合 計 所 得 金 額 が38 万 円 以 下 の 場 合 には 配 偶 者 特 別 控 除 の 適 用 を 受 けることはできません ( 配 偶 者 控 除 と 配 偶 者 特 別 控 除 は 併 せて 受 けることはできません ) 医 療 費 控 除 の 計 算 誤 り 高 額 療 養 費 出 産 育 児 一 時 金 や 生 命 保 険 会 社 損 害 保 険 会 社 からの 入 院 給 付 金 などで 補 てんされる 金 額 は 医 療 費 の 合 計 から 差 し 引 きます 一 時 所 得 の 申 告 漏 れ 生 命 保 険 会 社 などから 満 期 金 や 一 時 金 を 受 け 取 られた 方 は その 収 入 が 一 時 所 得 として 申 告 する 必 要 がないか 生 命 保 険 会 社 などから 送 付 され た 書 類 で もう 一 度 確 認 してください 電 子 証 明 書 等 特 別 控 除 の 適 用 誤 り 所 得 税 の 確 定 申 告 を 本 人 の 電 子 署 名 及 び 電 子 証 明 書 を 付 し て 申 告 期 限 内 にe-Taxで 行 うと 所 得 税 額 から 最 高 5,000 円 の 控 除 を 受 けることができますが 平 成 19 年 もしくは20 年 分 の 確 定 申 告 で 本 控 除 の 適 用 を 受 けた 方 は 平 成 21 年 分 の 確 定 申 告 で 本 控 除 の 適 用 を 受 けるこ とができません -33-

意 外 と 知 られていない 事 項 1. 扶 養 親 族 の 取 扱 い 扶 養 控 除 の 対 象 となる 扶 養 親 族 とは 平 成 21 年 12 月 31 日 現 在 で 生 計 を 一 にする 親 族 ( 配 偶 者 を 除 く)で 平 成 21 年 度 の 合 計 所 得 が38 万 円 以 下 の 者 をいいます ここで 生 計 を 一 にする とは 同 一 の 家 屋 に 起 居 しているもののみをいうのではなく 常 に 生 活 費 学 資 金 療 養 費 等 の 送 金 が 行 われておれば 日 常 の 起 居 を 共 にしてなくとも 一 定 の 要 件 を 満 たしておれば 扶 養 親 族 として 扱 うことが 認 められています また 3 世 代 同 居 のケースで 最 も 所 得 の 多 い 者 に 扶 養 親 族 を 集 中 させることも 認 められます そのため お 孫 さんを 扶 養 親 族 として 申 告 することは 可 能 です 2. 医 療 費 控 除 意 外 に 見 落 とされている 事 項 です 自 己 または 自 己 と 生 計 を 一 にする 配 偶 者 やその 他 の 親 族 のために 医 療 費 を 支 払 った 場 合 は 医 療 費 控 除 として 所 得 から 差 引 くことが 認 められています そのため 共 稼 ぎの 夫 婦 の 場 合 配 偶 者 の 医 療 費 であっても 所 得 の 多 いものが 負 担 したとして 申 告 すれば 医 療 費 控 除 は 認 められます 3. 税 務 署 の 開 庁 時 間 日 曜 日 でも 相 談 及 び 申 告 書 の 受 付 は 行 われています( 限 定 的 ですが) 税 務 署 の 開 庁 時 間 は 月 曜 日 から 金 曜 日 の 午 前 8 時 30 分 から 午 後 5 時 までです 12 時 から1 時 の 昼 休 みの 時 間 でも 税 務 相 談 と 申 告 書 の 受 付 は 行 ってもらえます なお 平 成 21 年 分 確 定 申 告 期 間 中 は 平 日 ( 月 ~ 金 曜 日 ) 以 外 でも 一 部 の 税 務 署 では 2 月 21 日 と2 月 28 日 に 限 り 日 曜 日 も 確 定 申 告 の 相 談 申 告 書 の 受 付 を 行 います ( 詳 しくは 国 税 庁 のホームページで 確 認 されるか 最 寄 りの 税 務 署 におたずねください ) -34-

税 金 だけにとらわれない 投 資 活 動 を 信 頼 できる 業 者 と 取 引 を 外 為 どっとコムは 信 託 による 分 別 管 理 を 実 施 顧 客 の 預 り 保 証 金 を 信 託 銀 行 に 保 全 管 理 しています ( セーフティーネクスト を 実 施 しております ) 株 式 会 社 外 為 どっとコムは 会 社 法 の 定 めにより 新 日 本 有 限 責 任 監 査 法 人 の 監 査 を 受 け 適 正 意 見 を 受 領 しています ( 決 算 内 容 に 関 しては 事 業 報 告 をHPで 開 示 しております) -35-

外 為 どっとコム 業 績 等 の 推 移 第 4 期 第 5 期 第 6 期 第 7 期 ( 平 成 21 年 3 月 ) 営 業 収 益 ( 千 円 ) 7,766,723 10,874,375 21,379,165 23,504,291 経 常 利 益 ( 千 円 ) 4,470,538 5,959,235 12,892,401 13,136,321 当 期 純 利 益 ( 千 円 ) 2,674,571 3,611,173 7,405,723 7,670,481 1 株 当 たり 当 期 純 利 益 ( 円 ) 162,799.20 23,571.63 48,089.11 49,427.19 総 資 産 ( 千 円 ) 48,332,182 77,535,334 116,425,512 108,341,340 純 資 産 ( 千 円 ) 4,164,355 6,937,489 13,450,012 18,914,394-36-