ICT 街 づくり 推 進 会 議 ( 第 9 回 ) 議 事 要 旨 1. 日 時 平 成 27 年 4 月 6 日 ( 月 )14:00~16:00 2. 場 所 総 務 省 8 階 第 1 特 別 会 議 室 3. 出 席 者 (1) 構 成 員 岡 座 長 小 宮 山 座 長 代 理 岩 沙 構 成 員 清 原 構 成 員 須 藤 構 成 員 徳 田 構 成 員 村 上 構 成 員 (2) 政 府 CIO 遠 藤 政 府 CIO (3) 平 成 25 年 度 補 正 予 算 による 実 証 プロジェクトにおける 関 係 者 群 馬 県 前 橋 市 : 糸 情 報 政 策 担 当 部 長 奈 良 県 葛 城 市 : 山 下 市 長 鳥 取 県 南 部 町 米 子 市 : 加 藤 ( 株 ) 中 海 テレビ 放 送 常 務 取 締 役 ( 一 社 ) 岡 山 中 央 総 合 情 報 公 社 : 藤 本 事 務 局 長 ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 : 中 村 情 報 通 信 政 策 研 究 本 部 長 (4)オブザーバ 内 閣 官 房 情 報 通 信 技 術 (IT) 総 合 戦 略 室 厚 生 労 働 省 医 政 局 研 究 開 発 振 興 課 医 療 技 術 情 報 推 進 室 農 林 水 産 省 大 臣 官 房 評 価 改 善 課 情 報 室 経 済 産 業 省 商 務 情 報 政 策 局 情 報 経 済 課 国 土 交 通 省 都 市 局 都 市 政 策 課 (5) 総 務 省 西 銘 総 務 副 大 臣 桜 井 総 務 審 議 官 鈴 木 情 報 通 信 国 際 戦 略 局 長 南 政 策 統 括 官 今 林 大 臣 官 房 総 括 審 議 官 池 永 大 臣 官 房 審 議 官 森 情 報 通 信 国 際 戦 略 局 次 長 巻 口 情 報 通 信 国 際 戦 略 局 参 事 官 小 笠 原 情 報 通 信 政 策 課 長 阿 向 行 政 情 報 システム 企 画 課 管 理 官 上 仮 屋 住 民 制 度 課 企 画 官
4. 議 事 (1) 平 成 25 年 度 補 正 予 算 による 実 証 プロジェクトの 取 組 結 果 について (2) 共 通 ID 利 活 用 WGにおける 検 討 状 況 について (3)これまでの 成 果 の 普 及 展 開 に 向 けた 取 組 今 後 の 進 め 方 等 について (4) 意 見 交 換 5. 議 事 概 要 会 議 の 冒 頭 西 銘 総 務 副 大 臣 より 挨 拶 があった 主 な 内 容 は 以 下 のとおり 西 銘 総 務 副 大 臣 総 務 省 では 約 3 年 前 から 岡 座 長 のリーダーシップのもと 全 国 27カ 所 において ICT 街 づくりの 実 証 プロジェクトを 実 施 してきたが 今 後 は これまでの 成 果 を いかに 全 国 に 普 及 展 開 していくことができるかが 重 要 これまでに 得 られた 成 果 の 積 極 的 な 周 知 アピールの 一 環 として 今 年 2 月 には 奈 良 県 葛 城 市 において ICT 街 づくりサミット の 地 方 版 を 開 催 し 自 分 自 身 も 参 加 した 昨 年 末 に 閣 議 決 定 された まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 において ICTの 利 活 用 は 重 要 な 項 目 の 一 つとして 位 置 づけられている 今 後 は 各 自 治 体 が 地 方 版 の まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 を 策 定 し その 内 容 に 応 じて 交 付 金 が 配 分 される 予 定 これまでのICT 街 づくりの 成 果 を 積 極 的 に 地 方 版 の 総 合 戦 略 に 盛 り 込 んでいただくことにより これまでに 得 られた 成 果 が 大 きく 広 がっていくものと 期 待 している 今 後 開 催 される ICT 街 づくりサミット にもできる 限 り 参 加 し 地 方 創 生 の 現 場 を 直 接 見 ていきたいと 考 えている より 多 くの 成 果 展 開 の 事 例 を 作 るべく 総 務 省 としても 全 力 で 取 り 組 む 本 日 も 岡 座 長 をはじめ 構 成 員 の 皆 様 のご 知 見 ご 経 験 を 生 かした 活 発 なご 議 論 をお 願 いしたい (1) 平 成 25 年 度 補 正 予 算 による 実 証 プロジェクトの 取 組 結 果 について 各 プロジェクトの 関 係 者 より 資 料 9-1について 説 明 が 行 われた (2) 共 通 ID 利 活 用 WGにおける 検 討 状 況 について 須 藤 構 成 員 及 び 事 務 局 より 資 料 9-2について 説 明 が 行 われた
(3)これまでの 成 果 の 普 及 展 開 に 向 けた 取 組 今 後 の 進 め 方 等 について 事 務 局 より 資 料 9-3について 説 明 が 行 われた (4) 意 見 交 換 出 席 者 の 主 な 発 言 は 以 下 のとおり 遠 藤 政 府 CIO 例 えば 地 方 とのつながりが 強 い 自 治 関 係 部 局 とも 連 携 すると より 良 い 方 向 に 進 むのではないかと 思 う ぜひ 今 後 はこれまで 以 上 に 総 務 省 内 の 部 局 間 で 連 携 して 欲 しい 清 原 構 成 員 各 プロジェクトの 実 施 主 体 が 持 続 可 能 性 とコスト 感 覚 を 念 頭 においたビジネスモ デルを 検 討 いただいていることに 心 から 敬 意 を 表 したい 各 事 業 は 市 や 町 を 越 え て 広 域 化 することは 持 続 可 能 性 の 実 現 につながることになる また 自 治 体 の 予 算 面 での 制 約 がある 中 で 一 般 社 団 法 人 の 立 ち 上 げ 等 において 経 費 の 負 担 の 在 り 方 を 検 討 している 事 例 は 全 国 の 自 治 体 にとってヒントになると 思 う 個 人 番 号 制 度 が 開 始 される 来 年 1 月 以 降 住 民 の 皆 様 に 役 所 まで 個 人 番 号 カードを 取 りに 来 ていただくためには 個 人 番 号 制 度 に 対 する 信 頼 と 期 待 が 不 可 欠 多 くの 事 例 で 住 民 が 利 便 性 を 感 じ 得 る 取 組 を 進 めていただいていることについて 感 謝 したい 林 業 に 係 る 取 組 をはじめ 本 日 発 表 のあった 事 例 は 地 方 創 生 に 向 けたヒントとなる 岩 沙 構 成 員 発 表 のあった5つの 実 証 プロジェクトのいずれにおいても 子 育 て 見 守 り 健 康 買 い 物 支 援 及 び 防 災 といったベーシックかつ 切 実 な 地 域 のニーズに 対 応 しており ユーザーの 満 足 度 が 極 めて 高 い 結 果 を 示 していると 実 感 した どのプロジェクトにおいても 社 団 法 人 民 間 企 業 のJV 業 界 団 体 県 の 公 社 各 放 送 事 業 者 による 連 携 等 さまざまな 形 で 実 証 事 業 の 終 了 後 も 見 据 えた 取 組 がな されている 点 が 高 く 評 価 できる 整 備 された 体 制 が 実 際 に 機 能 し 実 証 により 得 られた 成 果 を 先 発 自 治 体 の 中 で 閉 じ るのではなく 周 辺 の 自 治 体 等 に 横 展 開 していくという 流 れが 起 きていることは 大 変 素 晴 らしいと 思 う
これまで 中 央 省 庁 では 外 郭 団 体 でモデル 事 業 を 行 い その 後 トップダウンで 普 及 展 開 を 図 るというパターンが 多 かったと 思 うが ICT 街 づくりは 地 域 の 主 体 性 を 大 事 にしていると 感 じる これは 一 見 すると 遠 回 りしているように 感 じられる が 地 域 のニーズと 主 体 性 を 大 事 にすることが 結 果 的 には 早 道 になるという 良 い 事 例 ではないかと 思 う まさに 地 方 創 生 を 実 現 していくキーはここにあると 思 う 是 非 スピード 感 を 持 ってさらに 展 開 していただきたい 少 子 高 齢 化 と 人 口 減 少 は 特 に 地 方 において 顕 著 にその 影 響 が 出 ている 少 子 高 齢 化 が 進 むと 子 育 てや 健 康 医 療 見 守 り 買 い 物 支 援 防 災 といった 行 政 サービス へのニーズは 高 まる 一 方 で サービスの 提 供 は 困 難 なものになっていく ICTを 活 用 することにより 行 政 サービスを 質 を 落 とさず かつコストアップもせずに 提 供 していくという 試 みは 今 後 さらに 重 要 になってくると 思 う まさに 事 務 局 か らの 説 明 にあったとおり 資 料 9-3の16ページのマトリクス 上 での2と4の 領 域 については ICTを 活 用 した 課 題 解 決 が 求 められていると 感 じた 清 原 構 成 員 資 料 9-2に 関 して 以 下 のとおり4 点 コメントする 1 電 子 私 書 箱 については ライフイベントにおいて 利 便 性 が 大 きく 期 待 される た だし 法 律 条 例 等 の 面 の 課 題 があるため 実 証 を 行 いながら 検 証 していくこと が 必 要 だと 思 う 2コンビニ 交 付 サービスにおける 戸 籍 の 記 録 事 項 証 明 書 等 の 交 付 対 象 者 の 拡 大 につ いて 住 所 地 と 本 籍 地 が 異 なる 住 民 でも 利 用 できるように 機 能 検 証 を 行 おうとし ていることは 自 治 体 として 大 変 ありがたい 3 健 康 保 険 証 との 連 携 については 多 くのニーズが 見 込 まれるため 取 組 を 一 層 加 速 してほしい 4アクセス 手 段 の 多 様 化 については 地 上 波 放 送 及 びケーブルテレビの 両 方 におけ る 災 害 時 の 活 用 に 期 待 したい 地 方 創 生 において ICTの 活 用 は 極 めて 重 要 かつ 急 務 受 益 者 は 広 く 存 在 するが 事 業 収 支 が 見 えにくい 事 業 については これまでは 取 り 組 むことにやや 慎 重 になっ ていたが 実 証 事 業 により 効 果 も 検 証 されているので 今 後 はコスト 低 減 を 図 る 方 向 で 進 めていくことが 重 要 受 益 者 が 小 規 模 または 分 散 しているため 官 で 立 ち 上 げ 民 に 渡 す 事 業 については 今 後 ビジネスとしての 展 開 や 自 治 体 がすべきことの 明 確 化 に 向 けた 取 組 が 進 めば
良 いと 思 う 須 藤 構 成 員 受 益 者 や 対 象 の 範 囲 と 事 業 性 の2つの 軸 から 各 事 業 を 分 類 する 考 え 方 につ いて 基 本 的 に 賛 成 する 受 益 者 は 広 く 存 在 するが 事 業 収 支 は 見 えにくいため コ ストの 低 減 やビジネスモデルの 工 夫 が 必 要 なような 領 域 の 事 業 については これま でに 成 果 の 得 られた 防 災 母 子 健 康 手 帳 の 電 子 化 見 守 り 及 び 健 康 支 援 に 加 え ア レルギー 患 者 向 けのサービスについても 検 討 があって 良 いと 思 う 受 益 者 が 小 規 模 または 分 散 しているため 官 で 立 ち 上 げ 民 に 渡 す 事 業 については 地 元 自 治 体 及 び 事 業 者 が 協 力 してビジネスモデルやマネタイズの 仕 組 みを 主 体 的 に 作 っていくことに 加 え 外 部 のコンサルティングを 受 け 市 況 や 今 後 の 方 向 性 等 を 踏 まえながら 進 めて 行 くことで 民 業 への 移 行 が 可 能 となると 思 う 徳 田 構 成 員 共 通 ID 利 活 用 ワーキンググループにおける 取 組 に 関 して 個 人 番 号 カードの 利 用 シーンを 説 明 するための 動 画 や 写 真 が まだまだわかりづらいと 思 う 住 民 にとっ て 利 便 性 だけでなく 安 全 性 も 高 まることが 伝 わるようなものを 企 画 してもらいたい ICT 街 づくりの 成 果 の 普 及 展 開 にあたって 選 択 と 集 中 の 観 点 は 非 常 に 重 要 ではあるが ICTはこれまでに 成 果 の 得 られた 分 野 以 外 にもまだまだポテンシ ャルがあるため あまり 焦 って 絞 り 込 まないほうが 良 いのではないか サービスを 自 立 的 継 続 的 に 持 ち 込 むために 広 告 モデルの 検 討 を 行 っている 取 組 も あるが 広 告 主 とうまくマッチングするサイトの 構 築 等 が 必 要 自 治 体 職 員 は 現 状 の 課 題 の 解 決 で 手 一 杯 であるため たとえば アイデアソンやハッカソンによりア イデアを 求 めるという 方 法 も 良 いのではないか 村 上 構 成 員 当 初 は 幅 広 くベストプラクティスを 集 めるというスタンスでスタートしたが 今 回 発 表 のあった 前 年 度 の 取 組 については アウトカム 指 標 が 可 視 化 定 量 化 され 自 信 を 持 って 推 奨 できる 水 準 に 至 っていると 思 う これまでのベストプラクティスをベースにして 普 及 展 開 を 加 速 していくというス テージに 入 りつつあると 感 じている その 上 で 高 い 理 念 推 進 組 織 推 進 マニュ アル 人 材 が 必 要 特 に 今 後 一 番 大 事 になってくるのは 人 材 で 他 の 地 域 から 問 い
合 わせがあったときに 技 術 面 も 含 めてプロジェクトの 内 容 を 説 明 できるような 人 材 (エヴァンジェリスト)が 今 後 の 普 及 展 開 には 有 用 だと 思 う 個 人 番 号 カードの 配 付 は 指 呼 の 間 にきており 当 会 議 においても 具 体 的 な 貢 献 が 求 められる 段 階 にある 利 用 シーンを 紹 介 する 動 画 は 非 常 に 有 益 かつ 迫 力 もある 一 方 で まだまだわかりにくいところがあると 思 う 報 告 書 の 作 成 と 併 せ 利 用 者 の 声 を 含 めた 動 画 コンテンツを 発 信 することで 個 人 番 号 カードの 一 層 の 普 及 に 寄 与 でき れば 良 いと 思 う 小 宮 山 座 長 代 理 例 えば 前 橋 市 の 事 例 は 素 晴 らしい 内 容 だが 全 国 各 地 には 似 た 取 組 もいくつかあり ユーザーが 他 地 域 に 移 動 した 場 合 に 医 療 情 報 の 引 き 継 ぎができるようにしておかな いとサービスの 価 値 は 半 減 してしまう プラットフォームの 共 通 化 など その 中 で 競 争 を 生 み 出 すには 難 しい 調 整 が 必 要 ではあるが 議 論 しないといけない まち ひと しごと の 中 で 一 番 難 しいのは しごと であり ICTを 使 って 仕 事 づくりに 寄 与 するような 取 組 を 優 先 するべきだと 思 う 日 本 における 農 林 水 産 業 には 伸 びしろがあり 生 産 性 の 向 上 によるマーケット 規 模 自 体 の 拡 大 も 期 待 でき る また 雇 用 の 約 70%を 占 めるサービス 業 も 重 要 岡 座 長 これまで 各 地 域 の 皆 さんが 主 役 となってICT 街 づくりに 取 り 組 み それを 当 会 議 で 応 援 してきたが 各 地 域 における 取 組 と 地 方 創 生 との 関 連 性 がますます 高 まって きた これまで ICT 街 づくりには 首 長 の 強 いリーダーシップとそれをサポー トする 大 学 民 間 企 業 NPO 法 人 等 そして 住 民 の 参 加 が 重 要 だと 申 し 上 げてき たが 今 般 の 地 方 版 のまち ひと しごと 総 合 戦 略 についても 政 府 は 地 域 が 主 役 である と 強 く 言 っている 当 会 議 においては これまでの 取 組 をさらに 前 進 させつつ 各 自 治 体 が 地 方 版 の 総 合 戦 略 を 策 定 する 際 に 参 考 にしてもらえるよう ICT 街 づくりのモデルをまち ひと しごと 創 生 本 部 に 提 供 し 活 用 してもらうことができれば 良 いと 思 う 西 銘 総 務 副 大 臣 遠 藤 CIOからのコメントのとおり 総 務 省 の 中 の 自 治 関 係 の 部 局 の 担 当 者 もこの 会 議 に 参 加 したほうが 良 いと 思 った
個 人 番 号 カードについては 各 地 域 で 条 例 の 改 正 を 含 めて 利 活 用 方 策 を 検 討 してい かなければならないことを 念 頭 に 非 常 に 興 味 深 く 拝 聴 した 総 務 省 としても 当 会 議 の 成 果 を 活 かして 全 力 で 取 り 組 んでいきたい 以 上