授業支援ICT 機器としての電子書籍Readerの利用

Similar documents
資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

花 巻 市 条 件 付 一 般 競 争 入 札 について 花 巻 市 では 入 札 における 透 明 性 公 平 性 の 向 上 を 図 り より 一 層 の 競 争 性 を 確 保 するために 条 件 付 一 般 競 争 入 札 を 実 施 します 条 件 付 一 般 競 争 入 札 について 条

様 式 5 平 成 28 年 度 NOSAI 夏 期 臨 床 実 習 事 前 アンケート * 申 込 をした 方 に を 付 けてください スタンダード 編 ステップアップ 編 氏 名 所 属 大 学 学 年 1. NOSAI 夏 期 臨 床 実 習 への 参 加 を 希 望 する 理 由 動 機

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

一般競争入札について

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

答申第585号

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

<4D F736F F D CF322D33817A95DB8CEC8ED292B28DB881698A6D816A2E646F63>

Taro-○離島特産品等マーケティング支援事業に係る企画提案募集要領

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

2 出 願 資 格 審 査 前 記 1の 出 願 資 格 (5) 又 は(6) により 出 願 を 希 望 する 者 には, 出 願 に 先 立 ち 出 願 資 格 審 査 を 行 いますので, 次 の 書 類 を 以 下 の 期 間 に 岡 山 大 学 大 学 院 自 然 科 学 研 究 科 等

Microsoft Word - 02第3期計画(元データ).doc

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

事 業 者 所 在 地 事 業 者 名 役 職 電 話 番 号 メールアドレス( 当 局 が 提 供 したデ ータから 変 更 等 があれば 入 力 を 行 うこと) アンケート 設 問 数 : 全 27 問 程 度 当 該 データをとりまとめる 際 は 必 ず2 名 以 上 によるデータのチェック

参加表明書・企画提案書様式

企 画 課 企 画 部 満 了 2 55 総 務 部 企 画 室 設 置 認 可 学 部 佐 賀 大 学 附 属 図 書 館 医 学 分 館 設 置 申 請 書 企 画 室 企 画 調 査 係 2004/4/1 30 年 2005/4/1 2035/3/31 ファイル 事 務 室 企 画 部 企 画

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

東京事務所BCP【実施要領】溶け込み版

<4D F736F F D AC90D1955D92E CC82CC895E DD8C D2816A2E646F63>

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

文化政策情報システムの運用等

1 育 児 休 業 代 替 任 期 付 職 員 ( 一 般 事 務 職 )とは 育 児 休 業 代 替 任 期 付 職 員 とは 一 般 の 職 員 が 育 児 休 業 を 取 得 した 際 に 代 替 職 員 とし て 勤 務 する 職 員 です 一 般 事 務 職 については 候 補 者 として

<4D F736F F D208C6F D F815B90A BC914F82CC91CE899E8FF38BB582C982C282A282C42E646F63>

・モニター広告運営事業仕様書


Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

Microsoft Word - 短大奨学金

<4D F736F F D C93FA967B91E5906B8DD082D682CC91CE899E2E646F6378>

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

1 書 誌 作 成 機 能 (NACSIS-CAT)の 軽 量 化 合 理 化 電 子 情 報 資 源 への 適 切 な 対 応 のための 資 源 ( 人 的 資 源,システム 資 源, 経 費 を 含 む) の 確 保 のために, 書 誌 作 成 と 書 誌 管 理 作 業 の 軽 量 化 を 図

Microsoft Word - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律等に基づく公安

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

b) 参 加 表 明 書 の 提 出 時 において 東 北 地 方 整 備 局 ( 港 湾 空 港 関 係 を 除 く) における 平 成 年 度 土 木 関 係 建 設 コンサルタント 業 務 に 係 る 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 認 定 を 受 けて

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

< F2D945F8A778CA48B8689C88F438E6D89DB92F695E58F D80>

別 添 1 提 案 書 等 作 成 要 領 1 調 達 件 名 PIO-NET2015 に 係 る 運 用 等 支 援 業 務 一 式 2 提 案 書 等 の 提 出 本 調 達 に 係 る 提 案 書 等 は PIO-NET2015 に 係 る 運 用 等 支 援 業 務 一 式 調 達 仕 様

調 査 結 果 トピック1: 性 年 代 別 利 用 率 の 利 用 率 は 男 女 ともに 各 年 代 で 大 きく 伸 長 している 2011 年 9 月 の 調 査 では の 年 代 別 利 用 率 は 男 女 とも が 最 も 高 く が 23.9% が 20.5%だったが 今 年 の 調

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

学校安全の推進に関する計画の取組事例

<4D F736F F F696E74202D B E E88E68C9A90DD8BC65F E DC58F4994C52E >

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

定款

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

2 県 公 立 高 校 の 合 格 者 は このように 決 まる (1) 選 抜 の 仕 組 み 選 抜 の 資 料 選 抜 の 資 料 は 主 に 下 記 の3つがあり 全 高 校 で 使 用 する 共 通 の ものと 高 校 ごとに 決 めるものとがあります 1 学 力 検 査 ( 国 語 数

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

●幼児教育振興法案

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

S16-386・ソフトウェアの調達に関する入札実施の件

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word 第1章 定款.doc

入札公告 機動装備センター

< F2D8AC493C CC81698EF3928D8ED2816A2E6A7464>

●電力自由化推進法案

< F2D A C5817A C495B6817A>

1 農 地 中 間 管 理 機 構 のねらい (1)24 年 度 から 開 始 した 各 市 町 村 における 人 農 地 プラン ( 地 域 の 農 業 者 の 徹 底 した 話 合 いにより 人 農 地 問 題 の 解 決 方 向 や 地 域 農 業 の 将 来 のあり 方 を 明 確 にしてい

( 延 納 ) 第 6 条 前 第 5 条 第 1 項 の 期 日 までに 学 費 の 納 入 ができない 者 は 次 の 期 日 までに 延 納 願 いを 提 出 し 許 可 を 得 なければならない 前 期 分 延 納 願 い 4 月 15 日 後 期 分 延 納 願 い 9 月 10 日 2

(Microsoft PowerPoint \213\306\213\226\211\302\215X\220V\220\340\226\276\211\357\201i3\201j)

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

1 物品管理の内部統制について

Microsoft Word - 目次.doc

Microsoft PowerPoint - 14説明資料

中根・金田台地区 平成23年度補償説明業務

<4D F736F F D208E9197BF A955B895E93AE82CC8B4B90A C982C282A282C42E646F6378>

平成22年度

Microsoft Word - 養生学研究投稿規定(改)

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

01.活性化計画(上大久保)

<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

がん専門病院における薬剤師養成のあり方に関する調査研究

1_扉-配布用.indd

定款  変更

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

奨学資金の受領から返還までの手続

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

中 部 学 院 大 学 主 催 2016(H28) 年 度 第 1 回 介 護 職 員 等 によるたんの 吸 引 等 研 修 事 業 ( 第 1 2 号 研 修 不 特 定 多 数 の 者 対 象 ) 受 講 者 募 集 要 項 中 部 学 院 大 学 では 2012(H24) 年 4 月 1 に

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

1

者 が 在 学 した 期 間 の 年 数 を 乗 じて 得 た 額 から 当 該 者 が 在 学 した 期 間 に 納 付 すべき 授 業 料 の 総 額 を 控 除 した 額 を 徴 収 するものとする 3 在 学 生 が 長 期 履 修 学 生 として 認 められた 場 合 の 授 業 料 の

4) 受 験 料 10,000 円 5) 出 願 方 法 3)の 出 願 書 類 に 受 験 料 を 添 え 中 学 校 ごとに 一 括 して 7ページに 記 載 している 窓 口 までご 提 出 下 さい 郵 送 される 場 合 は 受 験 料 10,000 円 分 の 郵 便 普 通 為 替 と

二 資本金の管理

Transcription:

NAOSITE: Nagasaki University's Ac Title 授 業 支 援 ICT 機 器 としての 電 子 書 籍 Readerの 利 用 Author(s) Citation 丹 羽, 量 久 ; 上 繁, 義 史 ; 野 崎, 剛 一 ; 藤 井, 美 知 子 情 報 コミュニケーション 学 会 第 10 回 全 国 大 会 発 表 論 文 集, 2A-4, pp.71-74; 2013 Issue Date 2013-02 URL http://hdl.handle.net/10069/34370 Right 情 報 コミュニケーション 学 会 This document is downloaded http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp

CIS2013(2013.2.23~24)2A-4 授 業 支 援 ICT 機 器 としての 電 子 書 籍 Reader の 利 用 丹 羽 量 久 上 繁 義 史 野 崎 剛 一 藤 井 美 知 子 Kazuhisa NIWA Yoshifumi UESHIGE Koichi NOZAKI Michiko FUJII 長 崎 大 学 Nagasaki University あらまし: 長 崎 大 学 の 教 養 科 目 三 つにおいて 履 修 学 生 すべてに 電 子 書 籍 Reader を 貸 与 して 電 子 化 した 講 義 資 料 の 閲 覧 インターネット 上 の 情 報 検 索 e ラーニングシステムへの 入 力 デバイスとして 等 さまざま な 目 的 で 利 用 させた 三 ヶ 月 間 利 用 した 学 生 の 意 見 は 授 業 で ICT 機 器 を 一 人 一 台 もたせることを 検 討 する 上 で 十 分 参 考 になる キーワード: 教 養 教 育 授 業 支 援 学 習 支 援 電 子 書 籍 Reader アクティブラーニング 1 はじめに 長 崎 大 学 では 2012 年 度 から 新 しい 教 養 教 育 カリキ ュラム[1]の 運 用 を 開 始 した このカリキュラムに 新 た に 配 置 された 科 目 [2]は 多 彩 となった 一 方 で すべての 科 目 の 授 業 にアクティブラーニングを 導 入 していくこ とが 求 められた 著 者 らを 含 めて 多 くの 教 員 が 担 当 授 業 に 適 した 方 法 を 検 討 することになり その 活 動 を 支 援 するための FD が 数 多 く 企 画 実 施 されてきてい る それらは 種 々のアクティブラーニング 手 法 や 長 崎 大 学 におけるアクティブラーニングを 取 り 入 れた 授 業 の 実 践 事 例 等 具 体 的 な 授 業 方 法 に 関 する FD そし て 学 生 の 反 応 状 況 をリアルタイムに 把 握 するための レスポンスアナライザー(クリッカー)や 学 生 の 自 学 自 習 を 支 援 する e ラーニングシステムを 取 り 上 げたハ ンズオン 型 ワークショップ 等 ICT に 関 係 する FD で ある アクティブラーニングを 実 現 普 及 させるため には こうした 担 当 教 員 を 直 接 的 に 支 援 する 活 動 は 重 要 である 著 者 らが 属 する 情 報 メディア 基 盤 センターでは e ラーニングシステムの 利 用 促 進 を 目 的 とした FD を 実 施 するとともに 授 業 支 援 や 学 習 支 援 への ICT 活 用 方 法 を 検 討 してきている 特 に 普 通 教 室 において 容 易 に ICT を 利 用 できる 方 法 を 提 案 できれば 授 業 を 効 果 的 に 進 める 一 手 段 となりえる 一 方 新 カリキュラムにおいて 当 センターは 責 任 部 局 の 一 組 織 となって 複 数 の 新 科 目 を 開 講 している 著 者 らは 2012 年 度 後 期 開 講 の 三 つの 新 科 目 を 担 当 して いることから 科 目 間 で 連 携 しながら 学 習 支 援 活 動 として 学 生 一 人 一 人 に 常 時 ICT 機 器 を 持 たせる 取 り 組 みを 行 った 具 体 的 には 定 期 試 験 までの 約 三 ヶ 月 間 履 修 学 生 全 員 に 電 子 書 籍 Reader を 貸 与 して 授 業 時 間 内 外 に 自 由 に 利 用 させた 本 稿 では この 取 り 組 みに ついて 紹 介 するとともに 電 子 書 籍 Reader の 利 用 状 況 と 学 生 が 感 じたことについてまとめる 2 モジュール 科 目 長 崎 大 学 の 新 しい 教 養 教 育 カリキュラム[1]では 語 学 系 や 情 報 系 などの 必 修 科 目 を 除 く 教 養 科 目 の 選 択 方 法 が 大 きく 改 変 された 従 前 のカリキュラムでは 人 文 社 会 科 学 自 然 科 学 等 の 分 野 別 に 選 択 科 目 をまと め それぞれから 最 低 修 得 単 位 数 以 上 となるように 科 目 を 履 修 させていた 一 方 新 しいカリキュラムでは テーマごとに 複 数 の 科 目 をまとめた 全 学 モジュール [2]とよぶ 科 目 群 を 23 用 意 して 興 味 ある 一 つを 学 生 に 選 ばせ その 中 の 科 目 を 履 修 させる ただし 各 モ ジュールが 受 け 入 れる 学 生 数 は 最 大 100 名 である こ の 全 学 モジュールに 配 置 されている 科 目 は 三 つのモ ジュールⅠ 科 目 とそれ 以 外 のモジュールⅡ 科 目 に 分 類 され 前 者 すべてをこの 全 学 モジュールを 選 んだ 学 生 全 員 に 履 修 させ 後 者 から 3 科 目 を 選 択 履 修 させる 著 者 らが 属 する 情 報 メディア 基 盤 センターは 全 学 モジュール 情 報 社 会 とコンピューティング を 責 任 部 局 として 提 供 し モジュールⅠ 科 目 として 情 報 の 活 用 計 算 機 の 科 学 情 報 社 会 の 安 全 と 安 心 の 3 科 目 モジュールⅡ 科 目 として 問 題 解 決 のアルゴ リズム ソフトウェアの 利 用 技 術 情 報 と 社 会

情 報 通 信 とコンピュータネットワークのしくみ 情 報 化 時 代 の 仕 事 術 情 報 化 の 役 割 と 課 題 の 6 科 目 の 計 9 科 目 を 用 意 した なお 2012 年 度 この 全 学 モジュールには 100 名 の 学 生 を 受 け 入 れた 3 機 種 選 定 学 生 に 利 用 させる ICT 機 器 の 機 種 選 定 にあたっては 授 業 内 外 での 利 用 を 想 定 して 可 搬 性 に 優 れている 以 下 のタブレット 型 モバイル 端 末 4 機 種 を 候 補 とした Kindle Paperwhite [3] 6 電 子 ペーパー(16 階 調 グレースケール) 758 1,024 ピクセル サイズ W117 H169 D9.1 重 量 213g Android ベース 独 自 OS Apple ipad2 [4] 9.7 カラー 液 晶 768 1,024 ピクセル サイズ W185.7 H241.2 D8.8 重 量 601g ios 4.3 ユニットコム LesanceTB A07A [5] 7 TFT カラー 液 晶 600 1,024 ピクセル サイ ズ W120 H190 D10.4 重 量 390g Android 4.0 SONY 電 子 書 籍 Reader PRS-T2 [6] 6 電 子 ペーパー(16 階 調 グレースケール 表 示 ) 600 800 ピクセル サイズ W110 H173 D9.1 重 量 164g Android ベース 独 自 OS なお Apple ipad mini は 発 売 開 始 が 11 月 2 日 であっ たため 検 討 に 含 めなかった 著 者 らの 授 業 に 対 応 するために 必 要 な 機 能 すなわ ち 講 義 資 料 の 閲 覧 に 必 要 な PDF 形 式 ファイルの 表 示 と 拡 大 縮 小 機 能 学 内 無 線 LAN に 接 続 するためのワ イヤレス 通 信 機 能 メモやコメントを 書 き 込 むための 文 字 入 力 機 能 は これら 4 機 種 すべてに 装 備 されてい る ま た e ラーニングシステムへの 接 続 に 必 要 な Web ブラウザも 搭 載 されている したがって いずれの 機 種 を 採 用 しても 授 業 に 支 障 をきたすことはない Kindle Paperwhite は 安 価 であったが 発 売 開 始 時 期 が 11 月 19 日 だったこと 検 討 時 に 入 手 可 能 な 旧 機 種 Kindle Touch は Web ブラウザに 日 本 語 入 力 ができない ことから 候 補 から 外 すこととした カラー 表 示 できる 大 画 面 を 有 する ipad2 は 高 性 能 で 魅 力 的 である 一 方 で 高 価 である 予 算 の 制 約 上 数 人 に 一 台 を 用 意 するのが 精 一 杯 なため 個 々の 学 生 が 授 業 時 間 外 に 自 由 に 利 用 することができない 自 宅 や 通 学 中 に 利 用 させることも 重 要 であるため 候 補 から 外 すこととした LesanceTB A07A は Android 搭 載 のタブレットであ る 性 能 面 価 格 面 でまったく 問 題 はなかったが 学 内 にメンテナンス 体 制 が 確 立 されておらず 不 具 合 が 生 じた 際 の 復 旧 対 応 に 時 間 を 要 することが 危 惧 される ため 今 回 は 外 した 最 もコンパクトで 軽 量 の 電 子 書 籍 Reader が 残 った ディスプレイに 作 用 されている 電 子 ペーパーについて は 表 示 速 度 が 液 晶 に 比 べて 劣 っている 一 方 で 長 時 間 見 ていても 目 が 疲 れにくい 特 徴 を 有 している 性 能 面 では 他 3 機 種 に 劣 っているが 国 語 辞 典 英 和 辞 典 英 英 辞 典 などが 標 準 でインストールされており 多 様 な 場 面 での 利 用 を 期 待 して 電 子 書 籍 Reader を 導 入 し た なお 学 生 が 健 康 スポーツ 科 目 の 実 技 の 授 業 に 参 加 する 際 は 総 合 体 育 館 に 設 置 されている 貴 重 品 用 ロッカーに 問 題 なく 納 めることができるサイズである 4 授 業 での 利 用 本 取 り 組 みの 対 象 は 2012 年 度 後 期 開 講 の 三 つの 科 目 情 報 の 活 用 計 算 機 の 科 学 情 報 社 会 の 安 全 と 安 心 である 科 目 情 報 の 活 用 は 履 修 学 生 を 二 つのクラスに 分 けて 情 報 端 末 室 にて 授 業 を 行 う 残 りの 2 科 目 は 普 通 教 室 を 利 用 する どの 教 室 にも 無 線 LAN のアクセスポイントが 設 置 されている 第 4 回 の 授 業 にて 履 修 学 生 100 名 全 員 に 電 子 書 籍 Reader 本 体 保 護 ポーチ PC 接 続 用 USB ケーブ ル タッチペンのセットを 貸 与 した 本 体 裏 面 には シリアル 番 号 およびmac アドレスと 対 応 させた 個 体 識 別 番 号 を 印 刷 したシールを 貼 付 した 学 生 への 説 明 は 起 動 終 了 充 電 の 方 法 および USB ケーブルを 介 し てPC と 電 子 書 籍 Reader 間 でファイルを 転 送 する 方 法 に 留 め あとは 各 自 がマニュアルを 見 たりして 自 分 で 利 用 方 法 を 調 べるようにさせた 誓 約 書 を 用 意 して 学 生 に 借 用 に 関 する 制 限 事 項 や 免 責 事 項 を 認 識 させる ようにした 後 期 授 業 閉 講 までに メーカーによる 修 理 を 要 する 不 具 合 が 生 じたのは 1 台 のみであった 以 下 に 利 用 状 況 をまとめる 4.1 講 義 資 料 の 閲 覧 三 つの 科 目 共 通 の 目 的 である 貸 与 後 授 業 資 料 は すべて e ラーニングシステム 上 から PDF 形 式 の 電 子

データとして 提 供 するようにした 学 生 は 講 義 資 料 を 電 子 書 籍 Reader にダウンロードして 閲 覧 する 計 算 機 の 科 学 と 情 報 社 会 の 安 全 と 安 心 に 割 り 当 てられた 普 通 教 室 は 縦 長 であるため 教 室 後 方 に 着 席 する 学 生 は 前 方 のスクリーンに 映 し 出 されるスラ イドの 文 字 を 読 み 取 るのが 困 難 な 場 合 が 多 かった 文 字 サイズを 大 きくしても 限 界 があるため 電 子 書 籍 Reader にダウンロードした 授 業 資 料 を 手 元 で 参 照 しな がら 講 義 を 聴 くことができる 講 義 を 聴 きながら 講 義 資 料 上 に 手 書 きのメモを 取 る 学 生 もいた 情 報 端 末 室 を 用 いる 情 報 の 活 用 においても PC を 用 いた 演 習 の 際 に 自 分 の 進 度 に 合 わせて 講 義 資 料 や 演 習 要 領 を 手 元 の 電 子 書 籍 Reader に 表 示 させて セカ ンドモニタ[7]として 利 用 する 学 生 も 多 かった 4.2 インターネットの 情 報 検 索 情 報 社 会 の 安 全 と 安 心 の 終 盤 の 授 業 では 数 名 を 一 組 として 課 題 に 取 り 組 ませた 講 義 資 料 には 関 連 Web サイトの URL にハイパーリンクが 設 定 しており Web ブラウザを 利 用 してより 詳 細 な 情 報 を 収 集 させた 4.3 入 力 デバイスとしての 利 用 計 算 機 の 科 学 では e ラーニングシステム 上 に 小 テストを 用 意 して 選 択 式 問 題 の 回 答 入 力 に 利 用 さ せた 今 後 Web 版 のレスポンスアナライザーとして 利 用 できることを 示 している 情 報 社 会 の 安 全 と 安 心 では スマートフォンお よび 携 帯 電 話 からアンケートに 回 答 させる 取 り 組 みを 行 っている 特 に 指 示 はしていなかったが 一 部 の 学 生 は 電 子 書 籍 Reader から 回 答 を 入 力 していた 5 利 用 者 の 感 想 最 終 回 の 授 業 にて 電 子 書 籍 Reader の 利 用 に 関 する アンケート 調 査 を 実 施 して 学 生 に 電 子 書 籍 Reader の 使 い 勝 手 等 以 下 に 示 す 六 つのことについて 意 見 を 聴 取 した 有 効 回 答 者 数 は 96 名 であった 5.1 使 い 勝 手 電 子 書 籍 Reader の 使 い 勝 手 について 大 変 使 いや すかった まあまあ 使 いやすかった あまり 使 い やすくなかった 使 いにくかった の 4 段 階 で 評 価 させ さらに 回 答 理 由 を 記 述 させた 学 生 の 回 答 を 集 計 すると 順 に 7 名 (7.3%) 43 名 (44.8%) 34 名 (35.4%) 12 名 (12.5%)が 得 られた 肯 定 的 回 答 と 否 定 的 回 答 がほ ぼ 同 じ 割 合 となっていることがわかる まず 肯 定 的 回 答 の 理 由 についてみてみる 紙 媒 体 がなくなったこと 可 搬 性 ( 軽 い)に 優 れていること 紙 に 書 かれているように 見 やすいこと Web サイトに 接 続 できる 電 池 が 長 持 ちすること 授 業 スライドが 手 元 で 閲 覧 できること 等 である 最 後 に 挙 げた 理 由 は 講 義 する 教 員 のペースではなく 自 分 のペースでスラ イド 切 り 替 えることができる ということである ま た 資 料 上 の 文 字 をタッチして 辞 書 をよびだして 調 べ る 学 生 紙 の 資 料 をスキャニングして PDF に 変 換 し 電 子 書 籍 Reader に 取 り 込 んで 利 用 したこと 等 が 判 明 し かなり 使 いこなしている 学 生 もいるようである 次 に 否 定 的 回 答 についてみてみる 最 も 多 い 理 由 は 66 名 の 学 生 が 取 り 上 げた 反 応 が 遅 い である 前 述 したように 電 子 書 籍 Reader は 表 示 部 に 電 子 ペーパ ーを 採 用 している この 表 示 方 式 は ちらつかず 目 が 疲 れにくいので 長 時 間 の 閲 覧 に 適 している 一 方 液 晶 と 比 べて 表 示 速 度 が 遅 い イラストを 多 く 配 置 する ほど 表 示 までの 時 間 が 長 くなるため PC のディスプレ イモニタ 携 帯 電 話 やスマートフォンなど 液 晶 に 慣 れ ている 学 生 は 余 計 に 遅 く 感 じたのではないかと 考 えら れる カラー 表 示 でないことに 不 満 をもった 学 生 もい た また 電 子 書 籍 Reader の 反 応 が 敏 感 すぎて 髪 の 毛 や 袖 口 が 触 れただけで 画 面 が 切 り 替 わってしまった という 理 由 もあった 5.2 授 業 での 利 用 状 況 三 つのモジュール 科 目 での 利 用 頻 度 について 授 業 中 および 授 業 時 間 外 もよく 利 用 した 授 業 中 は 利 用 した 授 業 中 を 含 めてあまり 利 用 しなかった ま ったく 利 用 しなかった から 選 択 させた 学 生 の 回 答 を 集 計 すると 順 に 22 名 (22.9%) 70 名 (72.9%) 2 名 (2.1%) 2 名 (2.1%)が 得 られた まったく 利 用 しなかっ た 二 名 に 理 由 を 尋 ねると それぞれ 自 分 のタブレット とスマートフォンで 代 用 していた 5.3 見 やすさ 電 子 書 籍 Reader を 利 用 したと 回 答 した 94 名 に 見 や すさについて 十 分 に 見 やすかった まあまあ 見 や すかった やや 見 づらかった 見 づらかった か ら 選 択 させた 学 生 の 回 答 を 集 計 すると 順 に 11 名 (11.7%) 57 名 (60.6%) 20 名 (21.3%) 6 名 (6.4%)が 得 ら れた 回 答 者 の 72.3%の 学 生 が 肯 定 的 に 回 答 した

電 子 ペーパーの 利 点 が 現 れていると 考 えられる 5.4 当 該 科 目 以 外 での 利 用 当 該 モジュールⅠ 科 目 以 外 の 授 業 や 私 的 に 利 用 し た 学 生 を 調 べるため 複 数 選 択 式 設 問 で 調 査 すると 25 名 が 利 用 していた 8 名 が モジュールⅠ 科 目 以 外 の 授 業 で 配 布 された 資 料 を 見 るため に 7 名 が 電 子 書 籍 をダウンロードして 読 むため に 10 名 が イン ストールされている 辞 書 で 単 語 などを 調 べるため に 9 名 が ブラウザで 検 索 などを 行 うため に 利 用 した と 回 答 した その 他 と 回 答 した 学 生 二 名 は メモの 記 録 私 的 PDF ファイルの 閲 覧 であった 5.5 全 授 業 資 料 が 電 子 化 された 場 合 の 自 費 での 対 処 将 来 授 業 資 料 がすべて 電 子 ファイルで 配 布 される ようになったら 自 費 でどのように 対 処 するかを ノー トパソコン タブレット 端 末 スマートフォン 電 子 書 籍 Reader 自 費 で 紙 に 印 刷 する どんな 端 末 も 使 いたくない から 該 当 するものすべてを 選 択 させた 学 生 の 回 答 を 集 計 すると 順 に 26 名 (27.0%) 63 名 (65.6%) 19 名 (19.8%) 11 名 (11.5%) 10 名 (10.4%) 1 名 (1.0%)であった タブレット 端 末 を 購 入 すると 回 答 した 学 生 が 65.6%と 圧 倒 的 に 多 い 一 方 で 約 10%の 学 生 は 電 子 書 籍 Reader または 紙 媒 体 を 選 んでいた タブレット 端 末 を 選 択 した 理 由 の 多 くは 画 面 の 大 きさ カラー 表 示 多 機 能 表 示 速 度 等 の 性 能 が 高 い ことを 要 求 していた しかし 授 業 とは 無 関 係 のサイ トに 接 続 する 学 生 がいるのではないかと 危 惧 する 学 生 もいた 電 子 書 籍 Reader を 選 択 した 理 由 として 可 搬 性 のよさ 電 池 の 長 持 ち 以 外 と 便 利 をあげていた 11 名 の 内 7 名 は 女 性 であることから 文 献 [8]で 述 べら れているように ノート PC やタブレットを 重 く 感 じ ている 可 能 性 がある 紙 媒 体 を 選 択 した 理 由 としては 講 義 中 に 積 極 的 なメモ 取 りや 書 き 込 むことが 多 い 場 合 は 紙 の 方 がよい 紙 が 一 番 勉 強 しやすい 等 であった 一 方 ノートパソコンを 選 択 していない 学 生 は 大 き すぎる 持 ち 運 びが 不 便 を 理 由 としていた モバイル タイプの 機 種 を 知 らなかった 可 能 性 がある 5.6 2013 年 度 後 期 への 対 応 について 2013 年 度 後 期 は 電 子 書 籍 Reader を 次 の 1 年 生 に 貸 与 する 各 自 どのように 対 応 するかを 記 述 させた 11 名 が 保 有 ノート PC を 持 参 すると 回 答 した 一 方 で 2 名 は 保 有 しているが 持 参 しないと 記 述 していた ス マートフォンにて 対 応 すると 回 答 した 学 生 は 25 名 に のぼり うち 11 名 は 紙 との 併 用 を 考 えていた また 5 名 は 電 子 書 籍 Reader の 再 貸 与 を 強 く 希 望 していた 6 さいごに 2012 年 度 後 期 開 講 の 三 科 目 において 履 修 学 生 全 員 に 電 子 書 籍 Reader を 一 台 ずつ 貸 与 し 授 業 時 間 内 外 で 自 由 に 利 用 させ 学 生 のさまざまな 意 見 を 把 握 するこ とができた こうした 学 生 の 意 見 は 他 科 目 における ICT 機 器 の 活 用 の 可 能 性 並 行 して 進 めている PC 必 携 化 の 検 討 に 対 する 重 要 な 資 料 となる 2013 年 度 前 期 から 開 講 されるモジュールⅡ 科 目 の 授 業 計 画 では 少 人 数 構 成 のグループでの 協 同 学 習 の 機 会 を 数 多 く 設 けている 画 面 が 大 きく 学 生 間 の 議 論 に 有 効 と 考 えられる ipad2 を 利 用 させる 予 定 である 参 考 文 献 [1] 長 崎 大 学 教 養 教 育 平 成 24 年 度 学 生 便 覧 長 崎 大 学 教 務 委 員 会 長 崎 2012. [2] 長 崎 大 学 平 成 24 年 度 入 学 生 全 学 モジュールテ ーマガイドブック 長 崎 大 学 平 成 23 年 度 モジュ ール 科 目 小 委 員 会 長 崎 2012. [3] Amazon.com Kindle ユーザーズガイド 2011. [4] ア ッ プ ル ipad2 技 術 仕 様 http://www.apple.com/jp/ipad/ipad-2/specs.html (2013 年 1 月 31 日 アクセス) [5] ユニットコム アンドロイドタブレット 仕 様 http://www.pc-koubou.jp/goods/1115125.html (2013 年 1 月 31 日 アクセス) [6] ソニーマーケティング 株 式 会 社 電 子 書 籍 リーダ ー Wi-Fi モデル/6 型 PRS-T2 商 品 情 報 サイト http://www.sony.jp/reader/products/prs-t2/ (2013 年 1 月 31 日 アクセス). [7] 寺 尾 敦 統 計 学 の 授 業 でのセカンドモニタとし ての iphone の 使 用 情 報 コミュニケーション 学 会 第 8 回 全 国 大 会 発 表 論 文 集 pp.72-73 2011 年 3 月. [8] 安 田 愛 美 山 崎 真 穂 加 藤 尚 吾 女 子 学 生 におけ る ipad と 紙 媒 体 での 読 書 に 関 する 比 較 情 報 コ ミュニケーション 学 会 第 8 回 全 国 大 会 発 表 論 文 集 pp.74-75 2011 年 3 月.