平成26年度 東京都居住支援協議会セミナー 基調講演レジュメ

Similar documents
1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

スライド 1

●幼児教育振興法案

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

スライド 1

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

 


小山市保育所整備計画

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

住民税

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

も く じ 1 税 源 移 譲 1 2 何 が 変 わったのか 改 正 の 3 つ の ポイント ポイント1 国 から 地 方 へ 3 兆 円 規 模 の 税 源 が 移 譲 される 2 ポイント2 個 人 住 民 税 の 税 率 構 造 が 一 律 10%に 変 わる 3 ポイント3 個 々の 納

16 日本学生支援機構

1_扉-配布用.indd

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

07_住宅バウチャー(家賃補助)制度の表紙.doc

Taro-01 議案概要.jtd

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)


< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必 要

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

<4D F736F F D20328FCD5F8F5A82DC82A282DC82BF82C382AD82E882CC89DB91E8>

< E88E68F5A91EE8C7689E68F912E786C73>

Microsoft Word - 目次.doc

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

●電力自由化推進法案

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

1 支 給 認 定 新 制 度 では 幼 稚 園 ( 新 制 度 に 移 行 する 幼 稚 園 のことで 以 下 同 じ) を 利 用 する 場 合 には お 住 まいの 市 町 村 から 支 給 認 定 証 の 交 付 を 受 ける 必 要 があります 認 定 の 区 分 は 年 齢 や 保 育

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

1. 本 市 の 保 育 所 運 営 費 と 保 育 料 の 現 状 2 (1) 前 回 (5/29 5/29) 児 童 福 祉 専 門 分 科 会 資 料 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区 分 別 軽 減 率 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

H28【滋賀県】滋賀県地域住宅計画(第3期)

類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 1 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

東久留米市訓令乙第   号

スライド 1

Microsoft Word - 資料3(用途)

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

船橋市地域住宅計画(第1回変更)様式変更

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

<4D F736F F F696E74202D E9197BF825381A68DC48DB782B591D682A694C5817A938C93FA967B91E5906B8DD082F08F8482E991CE899E82C982C282A282C F82528DB782B591D682A6816A>

後期高齢者医療制度

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

Microsoft Word - 都市計画法第34条第11号及び第12号

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

高齢者の居住安定確保プラン 第3章 高齢者の居住の安定確保に向けた基本的方針

<4D F736F F D D488A778CA48B8689C881468DB293A190E690B E682558AFA93C896D88E738D8297EE8ED E646F6378>

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第


財政再計算結果_色変更.indd

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

スライド 1

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

25 年 度 アクションプラン 補 助 制 度 目 標 定 住 人 口 :198 人 増 1 九 州 大 学 学 生 への 電 動 バイクレンタル 事 業 学 研 都 市 づくり 課 進 学 糸 島 市 内 に 居 住 する 九 州 大 学 の 学 生 に 民 間 業 者 と 連 携 し て 電 動

5

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

Microsoft PowerPoint - 【資料5】社会福祉施設職員等退職手当共済制度の見直し(案)について

資料8(第2回水害WG)

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

平成10年第4回市議会定例会

■認知症高齢者の状況

4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

弁護士報酬規定(抜粋)

別紙3

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

回 答 Q3-1 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 質 問 : 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 土 地 の 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 答 : あなたの 土 地 は 過 去 の 評 価 替 えで 評 価 額 が

ろによる ⑴ 子 世 帯 満 12 歳 に 達 する 日 以 後 の 最 初 の3 月 末 日 までの 間 にある 者 及 びそ の 親 を 世 帯 構 成 員 ( 当 該 世 帯 を 構 成 する 世 帯 員 ( 世 帯 主 を 含 む )をいう 以 下 同 じ )に 含 む 世 帯 又 は 出

1. 任 免 1-1 採 用 ( 試 験 採 用 ) 1 任 免 試 験 採 用 採 用 者 予 定 者 数 報 告 試 験 公 告 任 命 結 果 通 知 書 採 用 予 定 者 数 の 報 告 採 用 説 明 会 の 計 画 実 施 人 事 異 動 対 象 者

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

第1章 総則

Transcription:

少 子 高 齢 化 の 進 展 を 踏 まえた 安 心 で 豊 かな 居 住 の 実 現 - 行 政 とNPOの 連 携 に 向 けて- 少 子 高 齢 化 の 進 展 を 受 けて 将 来 への 不 安 が 提 起 されている 一 人 暮 ら しの 高 齢 者 の 増 加 収 入 格 差 のひろがり 空 き 家 空 き 部 屋 の 増 加 子 育 て 世 帯 つながりの 弱 体 化 等 々 このような 状 況 を 乗 り 越 えるには 行 政 はもちろん 民 間 の 非 営 利 活 動 などが 大 きな 役 割 を 果 たす そのような 今 後 の 居 住 支 援 活 動 を 展 望 する 千 葉 大 学 教 授 小 林 秀 樹

Ⅰ. 最 初 に 近 年 の 新 しい 住 まい 方 をみてみよう 公 共 住 宅 や 福 祉 施 設 の 拡 充 が 容 易 ではなくなる 中 で 市 民 や 民 間 事 業 者 の 創 意 工 夫 による 新 しい 住 まい 方 が 登 場 している 1. 老 後 の 住 まい 2. 若 者 単 身 者 の 住 まい 3. 空 き 家 を 活 用 した 貧 困 層 の 住 まい 4. 高 齢 者 と 若 者 が 一 緒 に 暮 らす 住 まい 5. 子 育 て 家 族 や 一 人 親 家 庭 の 住 まい 6. 空 き 家 空 き 部 屋 を 利 用 した 地 域 の 居 場 所 づくり

1. 老 後 の 住 まい 福 祉 サービスと 連 携 した 住 まいの 拡 大 上 布 田 つどいの 家

空 き 家 を 活 用 したグループホーム

高 齢 者 等 のグループリビング 上 の 写 真 はホームページより NPO 法 人 東 山 やすらぎの 会 万 世 帯 20.0 一 緒 に 住 めば 安 上 がり 15.0 シェア 居 住 16.1 10.0 8.4 10.1 5.0 5.4 0.0 1.9 4.0 1985 1990 1995 2000 2005 2010 65 歳 以 上 の 高 齢 者 のシェア 居 住 ( 非 親 族 世 帯 + 間 借 り)

老 後 の 暮 らしの3 条 件 から 住 まいを 考 える 寂 しくない 生 き 甲 斐 がある 家 族 がいる 仲 間 がいる 情 緒 趣 味 がある 社 会 で 役 割 がある 健 康 で 自 立 した 生 活 を 送 りたいが イザというとき 支 える 人 や サーヒ スがある 介 護 ( 生 活 支 援 ) 経 済 老 後 の 資 金 がある 家 族 がいる 在 宅 福 祉 サービスがある 宅 配 や 生 活 サーヒ スがある 年 金 と 貯 金 がある 収 入 を 得 る 方 法 がある ( 収 益 不 動 産 など)

一 緒 に 集 まって 暮 らすことの 長 所 一 緒 に 暮 らす 仲 間 がいる 情 緒 東 京 都 の 空 き 家 活 用 モデル 事 業 により 一 戸 建 を 活 用 し て 高 齢 者 のグループリビング が 誕 生 予 定 介 護 経 済 イザという 的 に 安 心 一 部 助 け 合 いもある 一 緒 に 住 めば 安 あがり

2. 若 者 単 身 者 の 住 まい シェアハウスが 増 加 している バウハウス 南 千 住

若 者 単 身 世 帯 は 減 少 傾 向 ワンルームアパートが 空 き 家 に 未 婚 人 口 ( 赤 線 )も 減 少 へ 万 世 帯 シェア 居 住 の 急 増 2,000 1,500 1,000 500 0 1,688 1,586 25 歳 ~3 4 歳 の データ 532 210 604 1,691 738 239 287 1,857 910 334 1,803 総 人 口 未 婚 人 口 単 身 居 住 927 336 1,564 1985 1990 1995 2000 2005 2010 801 315 12.0 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 8.2 7.9 3.8 4.0 20 歳 ~ 25 歳 ~ 30 歳 ~ 35~39 歳 2.1 1.9 1.9 1.7 5.4 7.8 2.9 1.9 8.8 8.6 8.8 8.4 4.9 3.1 10.0 7.1 4.3 10.9 8.2 6.6 1985 1990 1995 2000 2005 2010 単 身 居 住 ( 青 線 )も 減 少 に 転 じている 同 棲 も 相 当 数 含 まれている 点 に 注 意

空 き 家 活 用 を 地 域 の 活 性 化 に 生 かす 住 民 管 理 組 合 と 連 携 して 団 地 の 活 性 化 に 生 かす 小 林 研 究 室 の 団 地 シェア 居 住 より

団 地 の 活 性 化 につなげるために 借 り 上 げる 組 織 を 工 夫 有 限 責 任 事 業 組 合 (LLP)を 組 織 団 地 住 民 が 組 合 員 になる 専 門 家 ( 大 学 教 員 ) 居 住 ルール 契 約 書 運 営 方 法 空 住 戸 の 提 供 住 戸 所 有 者 リフォーム 担 当 NPO シェア 居 住 用 のリフォーム 実 施 団 地 再 生 LLP LLP 家 賃 の 支 払 い ( 大 学 生 協 等 ) 入 居 者 募 集 ( 現 在 は 組 合 員 外 ) 団 地 住 民 里 親 代 わり 地 域 とのつなぎ 役 家 守 さん 団 地 毎 に 構 成 シェア 住 宅 提 供 家 賃 ( 約 2 万 円 ) 千 葉 大 生

3. 空 き 家 活 用 による 若 者 貧 困 層 の 住 まいの 確 保 NPO 等 が 既 存 ストック 等 を 活 用 して 低 所 得 者 向 け 住 宅 を 運 営 する 自 由 と 生 存 の 家 古 い 木 造 アパートを 改 造 して 派 遣 切 りの 住 まいとして 活 用 ホームページより フリーター 全 般 労 働 組 合 が 母 体 の 活 動 課 題 : 劣 悪 な 脱 法 ハウスと 良 心 的 なシェア 居 住 をどう 区 別 するか

新 しい 住 まい 方 が 注 目 される 背 景 空 き 家 の 増 加 人 口 減 少 世 帯 数 減 少 は 約 10 年 遅 れ しかし 住 宅 数 は 減 らない 住 宅 世 帯 ±0 2008 年 の 結 果 人 口 (2013 年 は 今 年 末 頃 発 表 )

空 き 家 活 用 に 対 する 公 的 な 補 助 もあります これにより 住 まいに 困 っている 人 々の 賃 貸 住 宅 を 増 やすことが 期 待 されている しかし 一 定 以 上 の 住 宅 の 質 を 確 保 するため 低 家 賃 の 実 現 は 容 易 ではない 国 の 制 度 民 間 住 宅 活 用 型 住 宅 セーフティネット 整 備 促 進 事 業 10 年 以 上 管 理 : 1 高 齢 者 世 帯 2 障 害 者 等 世 帯 3 子 育 て 世 帯 4 低 所 得 者 など を 入 居 させることが 条 件 東 京 都 の 制 度 ( 民 間 空 き 家 活 用 モデル 事 業 ) 上 記 に 加 えて 都 独 自 の 補 助 を 設 けている グループリビング 用 の 改 修 その 他 が 対 象 多 世 代 同 居 子 育 て 世 帯 向 け 家 賃 上 限 を178000 円 に 引 上 一 戸 建 住 宅 を 高 齢 者 のグループリビングに 改 修 した 事 例 ( 三 鷹 市 )が 登 場

4. 高 齢 者 と 若 者 が 一 緒 に 暮 らす 住 まい 試 行 錯 誤 中 コレクティブハウス 聖 蹟 子 供 6 人 ほっとコミュニティ 江 戸 川 ホームページより パスレル 保 谷 生 活 クラフ 上 布 田 つどいの 家

ホームシェア 一 人 暮 らしの 空 き 部 屋 に 若 者 を 住 まわせる 広 い 家 に 高 齢 者 が 一 人 暮 らし 空 き 部 屋 を 若 者 に 安 く 提 供 する 高 齢 者 はイザというときの 安 心 若 者 は 安 い 住 まいの 確 保 と 社 会 経 験 互 いの 距 離 の 取 り 方 が 難 しい NPO 等 による 相 談 体 制 が 重 要 マンションでの 間 貸 しも 課 題 NPO ハートウォーミングハウス

5. 子 育 て 世 帯 や 一 人 親 家 庭 の 住 まい 子 育 て 共 感 賃 貸 ( 母 力 武 蔵 野 ) 家 賃 は12500~141000 円

6. 空 家 空 き 部 屋 の 活 用 による 地 域 の 居 場 所 づくり ( 和 のいえ 櫻 井 ) 学 童 保 育 デイサービス この 写 真 はホームページより

一 戸 建 住 宅 を 福 祉 目 的 で 活 用 できる 例 は 大 都 市 では 少 ない ( 優 良 住 宅 は 民 賃 可 空 き 家 は 複 雑 な 理 由 があり 活 用 阻 害 因 あり) 空 き 家 の 種 類 を3タイプに 整 理 して 活 用 方 法 を 考 えるとよい 空 き 家 : 一 戸 建 住 宅 が 空 いていること グループホームや 福 祉 施 設 としての 活 用 シェアハウスとしての 活 用 空 き 室 : 共 同 住 宅 の 部 屋 が 空 いていること 賃 貸 の 供 給 過 剰 で 増 加 しつつある 公 的 住 宅 としての 借 上 ルームシェアで 活 用 空 き 部 屋 : 広 い 家 の 部 屋 が 空 いていること 一 人 暮 らし 高 齢 者 により 増 えている ホームシェア 地 域 の 居 場 所 づくりに 活 用

世 田 谷 区 の 地 域 共 生 の 家 子 育 て 広 場 として 活 用 住 宅 所 有 者 が 隣 に 住 んでいる 住 宅 所 有 者

居 住 支 援 協 議 会 の 支 援 対 象 住 宅 確 保 要 配 慮 者 とは 何 か? 高 所 得 中 所 得 生 活 保 護 の 対 象 公 営 住 宅 の 対 象 低 所 得 若 年 単 身 若 年 夫 婦 子 育 世 帯 高 齢 夫 婦 高 齢 単 身 障 害 者 外 国 人 等

住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 問 題 高 所 得 中 所 得 低 所 得 脱 法 ハウス 問 題 民 間 賃 貸 の 入 居 選 別 入 居 非 入 居 の 格 差 問 題 不 法 共 同 居 住 問 題 若 年 単 身 若 年 夫 婦 子 育 世 帯 高 齢 夫 婦 高 齢 単 身 障 害 者 外 国 人 等

どのように 解 決 していくか? 将 来 展 望 空 き 家 活 用 型 セーフティネット 住 宅 高 所 得 共 助 を 含 む 多 様 な 住 まい 方 の 工 夫 公 営 住 宅 中 所 得 低 所 得 若 年 単 身 若 年 夫 婦 子 育 世 帯 高 齢 夫 婦 高 齢 単 身 障 害 者 外 国 人 等

東 京 の 特 徴 1. 家 賃 水 準 が 高 い 空 き 家 等 のストック 活 用 を 工 夫 しても 家 賃 は 低 所 得 者 の 支 払 い 限 度 を 超 えやすい セーフティネット 住 宅 は シェア 居 住 が 想 定 される 健 全 なシェアハウスをどう 推 進 するか 空 き 家 活 用 型 のグループホームの 推 進 高 齢 者 や 障 害 者 のグループリビングの 推 進 ホームシェア( 空 き 部 屋 を 若 者 等 に 提 供 ) その 他 公 営 住 宅 は 自 治 体 収 入 を 得 る 経 営 資 産 と 考 える 子 育 て 世 帯 中 心 とし 中 所 得 層 も 利 用 できるようにする 2. 多 様 な 営 利 非 営 利 の 事 業 者 が 発 達 している 行 政 とNPO 等 が 連 携 して 問 題 の 解 決 に 取 り 組 む

これからの 居 住 支 援 政 策 のあり 方 4つの 方 針 ( 最 初 の3つが 居 住 支 援 協 議 会 の 課 題 ) 1.NPO 等 によるセーフティネット 住 宅 を 増 やす 福 祉 団 体 やNPO 等 への 支 援 を 通 した 居 住 支 援 の 推 進 課 題 : 悪 徳 貧 困 ビジネスとの 違 いをどう 整 理 するか 2. 空 き 家 活 用 の 推 進 とそのための 条 例 整 備 空 き 家 をシェア 居 住 に 活 用 しやすくするための 条 例 整 備 課 題 : 国 の 建 築 基 準 法 との 整 合 をとる 方 法 の 工 夫 3. 互 助 共 助 を 工 夫 した 多 様 な 安 心 居 住 の 推 進 高 齢 者 や 子 育 て 世 帯 ( 主 に 中 所 得 )を 想 定 した 助 け 合 い 居 住 の 推 進 課 題 : 自 助 共 助 公 助 の 適 切 な 組 合 せに 向 けた 検 討 4. 公 的 住 宅 は 子 育 て 世 帯 への 支 援 に 重 点 化 子 育 て 世 帯 を 中 心 とした 住 宅 に 重 点 化 所 得 層 の 幅 も 広 くする 課 題 : 入 居 者 の 入 替 えは 長 期 間 を 要 する まずはモデル 事 業 の 実 施

1.NPO 等 によるセーフティネット 住 宅 を 増 やす 公 営 住 宅 の 拡 大 は 社 会 的 財 政 的 に 困 難 である 上 記 を 踏 まえて 推 進 が 期 待 される 自 治 体 の 政 策 空 き 家 活 用 によるシェア 居 住 により 福 祉 的 住 宅 を 増 やす 大 都 市 では 家 賃 の 低 減 が 必 要 シェア 居 住 により 安 価 かつ 楽 しい 暮 らし 主 に 単 身 ( 夫 婦 ) 向 けになる 住 宅 は 狭 くても 豊 かな 暮 らしを 実 現 そのためには サービスやソフトが 大 切 福 祉 やセーフティネットの 担 い 手 としてのNPO 等 への 支 援 ボランティアと 専 門 性 を 組 み 合 わせることが 必 要 になる 注 意 ) 悪 徳 な 貧 困 ビジネスもNPOを 装 っている 点 に 注 意 する

住 宅 セーフティネットの 推 進 者 としてのNPOへの 期 待 無 償 ボランティア 長 続 きしにくい 専 従 スタッフの 確 保 難 専 門 家 に 依 頼 する 費 用 難 無 償 ボランティアは 楽 しみや 生 き 甲 斐 を 兼 ね 好 きな 時 に 好 きな 時 間 だけ 参 加 できるのが 理 想 中 間 営 利 企 業 適 正 に 運 営 すると 採 算 がとりにくい 公 的 補 助 と 営 利 目 的 が 両 立 しにくい 採 算 がとれれば 営 利 企 業 が 活 動 事 業 を 担 うこと が 適 切 である NPOへの 期 待 : 専 従 スタッフ 及 び 専 門 性 の 確 保 ボランティア( 無 償 実 費 )と 連 携 しやすい 公 的 機 関 公 的 補 助 と 連 携 しやすい

NPO 等 によるセーフティネット 住 宅 を 増 やす 場 合 の 課 題 民 間 支 援 では 悪 徳 貧 困 ビジネスの 見 分 け 方 が 課 題 生 活 保 護 費 を 対 象 とした 住 宅 経 営 ( 貧 困 ビジネス)が 広 がっている 脱 法 ハウスを 含 めて 低 所 得 者 に 住 宅 を 提 供 している 役 割 はあるが しかし その 一 部 は 悪 質 火 災 危 険 近 隣 への 悪 影 響 の 問 題 がある 良 い 貧 困 ビジネス( 例 ) 悪 い 貧 困 ビジネス( 例 ) 家 賃 は 適 正 非 保 護 者 も 入 居 一 人 当 たり 床 面 積 は 比 較 的 広 い 自 立 支 援 等 の 活 動 がある 活 動 の 公 開 性 透 明 性 が 高 い 家 賃 は 住 宅 扶 助 費 の 限 度 額 居 室 は 狭 く 窓 もない 自 立 支 援 等 の 活 動 はなし 入 居 者 の 囲 い 込 み 自 由 欠 如 課 題 :どんな 団 体 を 支 援 するか? どう 見 分 けるのか? 一 律 の 基 準 は 困 難 で 居 住 支 援 協 議 会 等 を 通 した 団 体 の 登 録 や 審 査 プロポーザル 実 施 が 有 効 と 考 えられる

2. 空 き 家 活 用 の 推 進 とそのための 条 例 等 整 備 空 家 をシェア 居 住 に 活 用 する 場 合 は 建 築 基 準 法 等 の 課 題 がある 住 宅 ( 空 家 ) 用 途 転 用 にあたる 場 合 は 建 築 確 認 申 請 を 出 して 現 在 の 基 準 に 合 致 させる 必 要 がある 寮 寄 宿 舎 福 祉 施 設 国 土 交 通 省 の 技 術 的 助 言 ( 通 知 ) 2013.9 事 業 者 が 運 営 するシェアハウスは すべて 寄 宿 舎 とすると 通 知 脱 法 ハウス 対 策 が 目 的 の 通 知 であったが 一 般 のシェアハウスやグ ループホームを 含 み まじめな 団 体 の 空 家 活 用 に 支 障 になると 危 惧 2014 年 8 月 に 国 交 省 は 小 面 積 の 寄 宿 舎 の 基 準 を 緩 和

私 の 個 人 的 意 見 としては: 中 間 用 途 を 定 め 事 業 者 の 自 己 責 任 を 明 記 して 自 治 体 が 運 用 新 用 途 名 ( 案 ): 特 定 住 宅 シェアハウス グループホーム グループリビング 等 空 家 活 用 型 デイサービス 地 域 の 居 場 所 等 を 想 定 する 条 例 を 定 め 安 全 確 保 の 責 任 は 事 業 者 と 居 住 者 にあることを 明 記 2 階 建 以 下 に 適 用 する 一 定 面 積 以 下 に 適 用 する (200m2 以 下 人 数 6~7 人 以 下 ) 脱 法 ハウスと 区 別 するために 一 人 当 たり13~16m2 以 上 とする 基 準 法 上 の 用 途 は 住 宅 扱 い 連 動 型 住 宅 用 火 災 報 知 器 の 設 置 2 方 向 避 難 ( 窓 からで 可 )の 確 保 自 治 体 が 定 める 用 途 建 築 基 準 法 の 用 途 住 宅 特 定 住 宅 寄 宿 舎 共 同 住 宅 既 存 住 宅 を 利 用 した 少 人 数 のシェア 居 住 住 宅 特 殊 建 築 物 安 全 と 活 用 のバランスは 政 治 的 決 定 自 治 体 が 条 例 または 首 長 決 済 で 定 める

3. 互 助 共 助 を 工 夫 した 多 様 な 安 心 居 住 の 推 進 なぜ 互 助 共 助 の 住 まい 方 が 注 目 されるのだろうか? 村 落 共 同 体 産 業 社 会 ( 市 場 と 都 市 ) 共 助 各 世 帯 市 場 各 世 帯 政 府 自 助 共 助 公 助 組 合 思 想 収 入 格 差 経 済 縮 小 不 確 実 化 財 政 難 単 身 化 少 子 高 齢 化 縮 小 社 会 ( 成 熟 社 会 ) 自 助 共 助 公 助 各 個 人 市 場 各 個 人 政 府 共 助 を 求 める 動 きが NPO 活 動 や 新 しい 住 まいを 発 展 させている

しかし 共 助 だけでは 重 荷 になり 長 続 きしない 自 助 共 助 公 助 をうまく 組 み 合 せた 暮 らしを 実 現 したい 例 ) 非 家 族 が 一 緒 に 住 む : 寝 たきりになったら 介 護 できるか? 共 助 は 楽 しみ 日 常 での 軽 い 助 け 合 い イザという 時 の 安 心 等 家 事 援 助 や 介 護 は 自 助 や 公 助 が 担 うことで 共 助 が 生 きてくる 自 助 金 銭 による 生 活 サービス の 購 入 等 共 助 楽 しさと 安 心 軽 い 助 け 合 い 金 銭 負 担 を 安 く 公 助 最 後 の 安 心 を 提 供 福 祉 と 介 護 民 間 サービスから 福 祉 施 設 まで すぐ 近 くにある 集 まった 暮 らしが 理 想

大 都 市 では 子 世 帯 との 隣 居 近 居 が 再 評 価 される 親 世 帯 の 安 心 子 世 帯 の 育 児 支 援 親 子 関 係 の 煩 わしさ 隣 居 や 近 居 に 注 目 する マンションや 団 地 内 の 近 居 が 増 える

4. 公 的 住 宅 は 子 育 て 世 帯 の 支 援 に 重 点 化 する 子 育 て 支 援 住 宅 として 位 置 づけ 子 育 て 世 帯 を 優 先 入 居 政 策 目 標 すべての 子 育 て 世 帯 に 良 質 住 宅 を! ( 公 営 +UR 賃 貸 + 地 域 優 良 民 賃 ) 現 在 の 地 域 優 良 住 宅 は 約 20 万 戸 民 賃 活 用 で 約 50 万 戸 に 拡 大 公 営 +UR 賃 貸 の 子 育 世 帯 向 け 約 200 万 戸 を 加 え 借 家 子 育 世 帯 をカバーできる 提 案 1. 質 が 高 くなった 公 営 住 宅 は 次 世 代 を 担 う 子 ども 達 に 提 供 ( 高 齢 者 や 障 害 者 等 は 空 き 家 活 用 型 のグループホーム 等 を 重 視 ) 2. 期 限 付 き 入 居 として 子 育 て 世 帯 が 順 次 入 居 できるように ( 公 営 住 宅 に 入 居 できた 世 帯 とできない 世 帯 の 格 差 をなくする) 3. 保 育 所 等 の 地 域 施 設 を 複 合 化 して 子 育 て 環 境 を 整 える

そのためには 中 所 得 世 帯 も 住 めるように 見 直 す 必 要 がある 子 育 て 支 援 住 宅 として 位 置 づけるには 所 得 層 のミックスが 必 要 2012 年 4 月 より 自 治 体 の 裁 量 を 拡 大 収 入 分 位 50%まで 可 同 居 親 族 要 件 の 廃 止 階 層 ミックスの 収 入 分 位 25% 低 所 得 現 在 収 入 分 位 0~50%を 対 象 とする 市 場 家 賃 の8 割 程 度 将 来 中 所 得 低 上 所 得 低 下 所 得 生 活 保 護 理 由 1. 低 所 得 世 帯 が 集 まることは コミュニティに 悪 影 響 を 及 ぼす ( 入 居 階 層 が 低 下 することで コミュニティ 問 題 が 大 きくなっている) 2. 公 営 住 宅 の 質 が 上 がり 世 帯 収 入 と 居 住 水 準 が 不 公 平 に ( 大 都 市 中 心 に 公 営 住 宅 に 入 居 できた 世 帯 だけが 得 する 状 態 ) 3. 中 所 得 者 の 入 居 により 家 賃 収 入 が 増 加 NPO 支 援 に 使 う 入 居 者 の 入 替 えは すぐには 不 可 能 まず 新 規 モデル 住 宅 で 実 施

居 住 支 援 協 議 会 への 期 待 下 記 分 野 での 活 動 を 期 待 1 住 宅 確 保 要 配 慮 者 向 け 住 まいの 整 備 ( 民 間 賃 貸 への 入 居 支 援 ) 2 NPO 等 との 連 携 を 進 めて 住 宅 セーフティネットを 充 実 する 重 点 1 空 家 活 用 (グループホーム 等 )による 低 家 賃 の 住 まいの 推 進 但 し 低 質 悪 徳 な 貧 困 ビジネスや 脱 法 ハウスとの 区 別 が 必 要 重 点 2 NPO 等 との 連 携 に 向 けた 様 々な 試 みの 実 施 宅 建 業 者 等 と 連 携 した 民 間 アパートへの 高 齢 者 障 害 者 の 入 居 支 援 新 しい 暮 らし 方 のモデル 事 業 の 実 施 良 いビジネスと 悪 徳 ビジネスを 見 分 ける 仕 組 みの 工 夫 先 導 的 試 みへの 信 用 提 供 の 試 み