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内 水 面 に 分 布 する 水 産 資 源 の 広 域 性 について 全 国 の 河 川 や 湖 沼 に 生 息 する 水 産 資 源 150~170 種 のうち 100 種 以 上 は 生 涯 のうちのある 時 期 は 海 に 生 息 ( 出 典 : 日 本 の 淡 水 魚 類 (1987) 川 と 海 を 回 遊 する 淡 水 魚 (1994) 東 海 大 学 出 版 会 ) [ 河 川 と 海 を 行 き 来 しているものの 一 例 ] 区 分 種 類 海 と 河 川 等 の 間 を 定 期 的 に 行 き ウナギ アユカケなど 来 しているもの 産 卵 のために 海 と 河 川 等 を 行 き 来 するもの 産 卵 のためではなく 幼 魚 期 に 海 と 河 川 等 を 行 き 来 するもの シシャモ サケ モクズガニ など アユ カジカ ハゼ 類 など 6

資 源 の 広 域 性 事 例 1 アユ 生 活 史 遺 伝 子 解 析 等 によるアユ 資 源 の 実 態 他 河 川 へ ( 他 河 川 か ら ) 大 きく 分 けて 日 本 列 島 南 北 で 二 分 うち 日 本 海 西 部 では 山 口 県 ~ 石 川 県 で1つの 資 源 といえる アユは 河 口 付 近 の 川 底 に 産 み 付 けられた 卵 から 孵 化 した 後 秋 に 海 に 降 っ て 育 ってから 春 に 川 に 遡 上 するが サケのように 産 まれた 河 川 に 遡 上 する 訳 ではない(いわゆる 母 川 回 帰 性 が 弱 い) 親 と 子 で 遡 上 する 河 川 が 徐 々に 異 なっていくため 一 定 の 広 域 範 囲 において 遺 伝 子 の 同 一 性 が 認 められる 7

資 源 の 広 域 性 事 例 2 モクズガニ 生 活 史 資 源 の 特 徴 幼 生 は 塩 分 濃 度 が 高 いほど 生 残 率 が 高 まること もあり 汽 水 域 及 び 海 域 での 繁 殖 活 動 が 主 ( 潮 の 満 ち 引 きや 海 流 による 幼 生 の 海 域 移 動 分 散 を 利 用 して 分 布 域 を 拡 大 ) 生 物 的 に 環 境 適 応 能 力 が 高 い 上 に 垂 直 な 壁 も よじ 登 ったり 陸 上 移 動 が 可 能 であるなどの 特 性 が あり 河 川 の 上 流 域 から 下 流 域 まで 広 く 分 布 する ( 長 野 県 の 諏 訪 湖 や 千 曲 川 など 標 高 の 高 い 地 域 や 琵 琶 湖 など 堰 やダムで 隔 離 された 水 域 においても 捕 獲 された 記 録 がある) 降 河 時 期 の 終 わり 頃 雌 の 卵 巣 が 発 達 している ことから 当 該 個 体 が 高 値 で 取 引 される 傾 向 がある が ほとんどが1 回 の 繁 殖 期 を 終 えると 死 亡 するた め 繁 殖 参 加 前 に 多 獲 される( 特 に 雌 )と 個 体 群 全 体 としての 資 源 に 与 える 影 響 が 大 きくなる モクズガニの 成 体 は 主 に 秋 から 冬 にかけて 繁 殖 のため 海 へ 下 る モクズガニの 幼 生 は 塩 分 の 高 い 海 でないと 成 長 できない 雌 は 卵 を 産 卵 して 腹 肢 に 抱 え 孵 化 するまで 保 護 する 孵 化 した 幼 生 は 浮 力 を 調 節 したり 垂 直 方 向 に 移 動 することで 潮 流 に 乗 り 広 く 海 域 を 分 散 する 遊 泳 能 力 の 増 した 幼 生 は 大 潮 の 夜 満 潮 時 に 潮 に 乗 り 一 気 に 海 域 から 河 川 干 潮 域 へ 遡 上 する 8

資 源 の 広 域 性 事 例 3 ニホンウナギ 生 活 史 海 域 で 一 生 を 過 ごす 個 体 と 海 域 から 不 特 定 の 河 川 に 遡 上 成 長 した 後 に 産 卵 のために 再 び 海 へ 降 る 個 体 があるが 後 者 が 主 であり 産 卵 に 寄 与 して いる 大 規 模 な 回 遊 を 行 うことで 熱 帯 亜 熱 帯 の 海 域 に 比 して 豊 富 な 栄 養 ( 餌 ) を 有 する 淡 水 域 を 成 長 に 利 用 している 9

広 域 的 な 人 の 移 動 モータリーゼ-ションの 進 展 や 通 信 技 術 の 発 達 等 により 県 域 を 跨 ぐ 移 動 は 遊 漁 者 だけでなく 悪 質 な 密 漁 者 も 容 易 な 環 境 漁 具 や 漁 法 などの 漁 業 調 整 規 則 での 規 制 について 1つの 県 内 のみでの 漁 業 調 整 や 資 源 状 況 に 基 づいて 規 定 するのではなく 国 の 認 可 にかからしめることに より 不 適 切 に 規 制 の 緩 やかな 地 域 ( 密 漁 しやすい 環 境 )を 設 けないように 対 処 している このため 一 定 の 範 囲 内 で 地 域 性 や 状 況 を 勘 案 するものの 広 域 的 な 観 点 か らの 統 一 性 が 維 持 されている ニュースウオッチ9 特 集 激 減 するウナギ 稚 魚 知 られざる 密 漁 の 実 態 2013 年 7 月 8 日 NHK 激 減 するウナギに 追 い 打 ち 追 跡!シラスウナギ 密 漁 の 実 態 ( 放 送 内 容 の 抜 粋 ) シラスウナギの 密 漁 の 実 態 を 取 材 した 大 分 県 で 警 察 と 漁 協 による 密 漁 の 取 り 締 まりが 行 われ た 大 野 川 ではシラスウナギの 資 源 保 護 のため 10 年 以 上 漁 は 禁 止 されているが 密 漁 者 があと を 絶 たない 密 漁 者 は 現 行 犯 でしか 検 挙 できず 大 分 県 で 検 挙 されるのは1 年 に 数 件 程 度 取 材 を 通 して 悪 質 な 実 態 が 見 えてきた 密 漁 グループの 話 では 県 外 からマイクロバスでやってくる 密 漁 者 もいるという 根 こそぎシラス ウナギを 捕 獲 し 県 外 に 持 ち 帰 るという シラスウナギが 高 騰 する 近 年 数 ヶ 月 の 密 漁 で500 万 円 以 上 稼 ぐ 人 もいるという 大 分 県 内 ではシラスウナギの 資 源 を 確 保 するため すべて 養 殖 業 者 に 卸 さなければならない 行 き 過 ぎた 競 争 で 価 格 が 高 騰 しないよう1 匹 110 円 に 決 められている し かし 密 漁 者 は 県 外 の 仲 買 業 者 に 高 値 で 売 っている こうした 販 売 ルートが 密 漁 に 拍 車 をかけて いる 10

事 例 1 内 水 面 漁 業 調 整 規 則 改 正 時 の 指 摘 事 項 等 について サクラマスにかかる 内 水 面 漁 業 調 整 規 則 改 正 についての 隣 接 県 との 合 意 が あるにもかかわらず 合 意 に 基 づかず 同 規 則 を 改 正 をしようとした 事 例 A 県 から 県 内 a 川 におけるサクラマスの 採 捕 禁 止 期 間 を 変 更 する 規 則 改 正 を 行 いたいと の 連 絡 水 産 庁 で b 湖 ( 隣 接 する 県 と 共 通 の 漁 場 )の 取 扱 について 両 県 に 認 識 を 確 認 したところ A 県 b 湖 は 今 回 の 改 正 の 対 象 から 除 外 することにしたため 隣 県 への 調 整 は 必 要 ない と 判 断 したので 一 切 相 談 等 していない 隣 接 県 b 湖 のサクラマス 資 源 の 取 扱 については 全 て( 規 則 改 正 の 対 象 外 とするのか 否 かも 含 めて) 両 県 で 協 議 して 対 処 するべきもの との 認 識 A 県 に 対 して 隣 接 県 とのb 湖 の 取 扱 を 過 去 の 資 料 等 で 確 認 するよう 依 頼 した 結 果 両 県 の 行 政 内 水 面 漁 場 管 理 委 員 会 漁 業 者 等 の 了 解 の 下 で 規 則 改 正 を 行 うことが 合 意 されており 仮 にb 湖 が 規 則 改 正 の 対 象 から 除 かれる 場 合 でもその 旨 の 連 絡 が 必 要 であることが 判 明 当 該 改 正 の 対 応 水 産 庁 の 仲 介 の 下 A 県 から 隣 接 県 に 改 めて 改 正 内 容 を 説 明 して b 湖 に ついて 当 該 改 正 の 対 象 から 除 外 することで 隣 接 県 関 係 者 の 理 解 を 得 改 正 案 を 認 可 11

事 例 2 シジミ 漁 業 の 許 可 制 導 入 について 内 水 面 漁 業 調 整 規 則 改 正 にあたり 許 可 制 とする 必 要 がない 熊 手 等 の 漁 具 を 用 いた 採 捕 行 為 を 許 可 の 対 象 としていたり 許 可 制 とすべきジョレン 漁 具 を 用 いた 漁 法 の 漁 場 が 許 可 の 操 業 水 域 に 含 まれていない 改 正 を 行 おうとした 事 例 B 県 から 自 県 内 水 面 全 域 において シジミ 漁 業 の 許 可 制 度 ( 3 年 以 下 の 懲 役 又 は200 万 円 以 下 の 罰 金 )を 設 けたいとの 連 絡 重 い 罰 則 を 伴 う 規 則 改 正 であることから 水 産 庁 がシジミ 漁 場 の 分 布 漁 業 及 び 遊 漁 の 実 態 をB 県 に 照 会 すると 資 源 の 分 布 と 利 用 ( 漁 業 者 及 び 遊 漁 者 )や 採 捕 の 方 法 ( 動 力 船 の 使 用 未 使 用 ) についての 実 態 把 握 規 制 対 象 の 範 囲 の 整 理 がなされていなかった 状 態 それらの 状 況 について 水 産 庁 がB 県 から 聞 き 取 りを 行 い 1ジョレン 漁 具 を 用 いるが 船 の 動 力 は 用 いないで 採 捕 する 場 合 ( 許 可 制 ) 2ジョレン 漁 具 及 び 船 の 動 力 を 用 いて 採 捕 する 場 合 ( 許 可 制 ) 3ジョレン 漁 具 を 用 いず 熊 手 等 で 採 捕 する 場 合 ( 規 制 しない) 等 について 漁 場 ごとに 整 理 し 改 正 後 の 管 理 体 制 についてアドバイスを 実 施 当 該 改 正 の 対 応 水 産 庁 のアドバイスを 受 け B 県 が 自 県 漁 場 の 資 源 の 分 布 状 況 や 利 用 実 態 を 踏 まえた 漁 業 管 理 ( 遊 漁 含 む)の 整 理 県 内 の 調 整 を 行 った 後 改 正 案 を 認 可 12

事 例 3 ヤマメ 資 源 保 護 のための 内 水 面 漁 業 調 整 規 則 改 正 に 際 し イワナ 等 について 資 源 状 況 の 検 証 が 行 われず 取 締 りの 必 要 性 のみで 規 則 改 正 を 行 おうとした 事 例 C 県 から ヤマメの 資 源 保 護 を 徹 底 するため 採 捕 禁 止 期 間 を 変 更 する 規 則 改 正 を 行 いたいので ヤマメと 漁 場 が 重 複 するイワナ 及 びヒメマスについてもあわせ て ヤマメと 同 じ 採 捕 禁 止 期 間 となるよう 変 更 したいとの 連 絡 その 理 由 として ヤマメとイワナ 及 びヒメマスの 採 捕 禁 止 期 間 が 異 なった 場 合 イワナやヒメマスを 釣 っている との 主 張 でヤマメを 釣 る 者 の 取 締 りが 困 難 となる ためとのこと 水 産 庁 から 取 締 り 上 の 要 請 は 理 解 するが イワナ 及 びヒメマスの 採 捕 禁 止 期 間 は 資 源 保 護 のために 設 けられているのだから 両 魚 種 の 資 源 状 況 生 活 サイク ル 等 を 踏 まえた 上 で 改 正 するべきではないか とアドバイスを 実 施 当 該 改 正 の 対 応 水 産 庁 のアドバイスを 受 けたC 県 がヤマメのみではなく イワナ 及 びヒメマスの 資 源 状 況 生 活 サイクル 等 を 学 識 者 からの 意 見 聴 取 文 献 を 検 証 して 資 料 を 整 理 検 討 した 後 改 正 案 を 認 可 13