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CONTENTS スギ 花 粉 症 とは スギ 花 粉 症 の 割 合 スギ 花 粉 症 が 及 ぼす 影 響 代 表 的 な 花 粉 症 原 因 植 物 の 開 花 期 スギ 花 粉 症 の 診 断 スギ 花 粉 症 の 治 療 アレルゲン 免 疫 療 法 とは アレルゲン 免 疫 療 法 の 種

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18 一 般 社 団 法 人 日 本 臨 床 内 科 医 会

もくじ 年 々 増 える 花 粉 症 の 患 者 数 これが 花 粉 症 の 正 体 です 花 粉 症 の 症 状 花 粉 症 の 原 因 花 粉 症 になる 人 ならない 人 花 粉 症 を 引 き 起 こす 植 物 とその 花 粉 の 飛 散 シーズン 重 症 度 を 左 右 するのは 花 粉 ( 抗 原 )の 量 からだの 中 に できている 抗 体 の 量 それに 鼻 粘 膜 の 過 敏 性 きちんと 治 して 今 シーズンは 快 適 に 過 ごしましょう ポイント1 先 手 必 勝 シーズン 前 に 治 療 開 始 ポイント2 ポイント3 ポイント4 処 方 された 薬 を 指 示 どおりに 服 用 する なるべく 花 粉 にさらされない 工 夫 を よく 眠 って ストレス 解 消 わかりやすい 病 気 のはなしシリーズ 18 花 粉 症 第 2 版 第 8 刷 2013 年 4 月 発 行 発 行 : 一 般 社 団 法 人 日 本 臨 床 内 科 医 会 100-0003 東 京 都 千 代 田 区 一 ツ 橋 1-2-2 住 友 商 事 竹 橋 ビル13 階 TEL.03-5224-6110 FAX.03-5224-6155 編 集 : 一 般 社 団 法 人 日 本 臨 床 内 科 医 会 学 術 部

年 々 増 える 花 粉 症 の 患 者 数 昆 虫 が 土 からはい 出 し 草 木 は 芽 を 吹 き 動 物 や 人 間 も 活 動 的 になる 季 節 春 家 から 飛 び 出 し 暖 かい 日 の 光 をからだいっぱいに 浴 びたくなります し かし 最 近 そんな 春 の 訪 れを 素 直 に 喜 べない 人 が 増 えているようです そう スギ 花 粉 症 多 くのスギ 花 粉 症 の 患 者 さんに とって 春 は 悪 戦 苦 闘 のシーズンです 花 粉 症 は ある 年 突 然 起 こり 60 歳 以 前 に 自 然 に 治 る こ と は ほ と ん ど あ り ま せ ん 毎 年 新 た な 患 者 さ んが 加 わるので 花 粉 症 人 口 は 年 々 増 え 続 け 今 や 日 本 人 の10 20パーセントは 花 粉 症 ともいわれてい ます ところが 医 療 機 関 を 受 診 して 治 療 を 受 けている 人 はそれほど 多 くありません どうせ 花 粉 症 は 治 ら ないから とあきらめているのでしょうか 治 療 を 受 ければ かなり 症 状 を 軽 くできるのですが 1

これが 花 粉 症 の 正 体 です こうげん 花 粉 症 は 花 粉 を 抗 原 とする 鼻 粘 膜 と 結 膜 のアレ ルギー 性 の 病 気 です アレルギーとは からだの 外 から 体 内 に 侵 入 する 細 菌 やウイルスなどを 無 害 化 する 免 疫 反 応 が 過 剰 に 作 用 してしまうこと 花 粉 をも 排 除 しようとす る 過 剰 な 生 体 防 御 反 応 がアレルギーです アレル こうげん ギ ー 反 応 を 引 き 起 こ す 物 質 を 抗 原 ( ア レ ル ゲ ン ) と いいます 2

花 粉 症 の 症 状 花 粉 症 の 症 状 は アレルゲンである 花 粉 が 体 内 に 入 り 込 みやすい 部 分 つまり 鼻 や 目 ( 結 膜 )に 現 れま す 具 体 的 に は くし ゃ み 鼻 水 鼻 づ まり 目 や 鼻 の かゆみ 目 の 充 血 涙 目 などで このほかからだのだ るさ ほてりなどもよく 起 こります ひどいときは 喉 が 痛 んだり 熱 が 出 ることもあります のど 花 粉 症 に 似 た 症 状 花 粉 症 に 似 た 症 状 に 次 にような 疾 患 があります 原 因 が 異 なれば 治 療 法 も 異 なるので 花 粉 症 かな と 思 っても 自 己 判 断 せずに 診 察 を 受 けて 適 切 な 治 療 を 始 めましょう 花 粉 症 とこれらの 疾 患 を 併 発 して いることも 考 えられます 通 年 性 アレルギー 性 鼻 炎 花 粉 症 と 同 じアレルギ ー 性 鼻 炎 ですが 花 粉 以 外 のもの(ダニやカビなど) がアレルゲンとなって 起 きるものです 花 粉 症 と 違 っ て 一 年 中 症 状 がみられます 血 管 運 動 神 経 性 鼻 炎 気 温 の 変 化 などの 刺 激 を 受 けて 自 律 神 経 のコントロールに 変 化 をきたして 起 こる 鼻 炎 で アレルギーによるものではありません 比 較 的 くしゃみが 少 ないのと 中 高 年 女 性 に 多 い 傾 向 があります 3

ストレスなどの 影 響 も 粘 膜 を 過 敏 にする 排 気 ガス 4 花 粉 症 の 原 因 毎 年 増 え 続 ける 花 粉 症 の 患 者 数 従 来 は 青 壮 年 期 の 発 症 が 多 かったのに 近 年 では 小 学 生 のときに 発 症 する 子 どもも 増 え 患 者 数 の 増 加 に 拍 車 がかか っています なぜ 花 粉 症 になるのか その 確 かな 理 由 はわかっ ていません 戦 後 各 地 に 植 林 されたスギが 成 長 し 花 粉 が 大 量 に 飛 散 するようになったことも 一 つの 原 因 の よ う で す が そ れ 以 外 に も 自 動 車 の 排 気 ガ ス な どによる 大 気 汚 染 乳 製 品 や 卵 たんぱく 質 の 過 剰 摂 取 によりアレルギーが 起 きやすくなっている 可 能 性 都 市 型 社 会 生 活 によるストレス 増 大 の 影 響 など が 考 えられています

花 粉 症 になる 人 ならない 人 同 じように 花 粉 にさらされ 同 じように 生 活 して いても 花 粉 症 になる 人 とならない 人 がいます その 違 いの 一 つは 遺 伝 による 体 質 的 なことがあるとい われています 生 まれつきアレルギー 反 応 を 起 こし やすい 体 質 の 人 は 花 粉 症 にもなりやすいと 考 えら れます また 長 期 間 にわたって 少 しずつ 花 粉 の 影 響 を 受 け 続 けたり 汚 れた 空 気 の 環 境 で 長 年 生 活 している 人 は 鼻 の 粘 膜 の 感 受 性 が 高 まって 花 粉 症 になり やすくなります 花 粉 症 を 引 き 起 こす 植 物 とその 花 粉 の 飛 散 シーズン 日 本 人 の 花 粉 症 の 患 者 さんの 多 くは スギ 花 粉 症 で す ス ギ 花 粉 の 飛 散 シ ー ズ ン は 2 月 上 旬 か ら ゴ ー ル デ ンウイークにかけてで 毎 年 この 時 期 には 花 粉 情 報 が マスコミに 流 れ 春 の 風 物 詩 のようになっています しかし 花 粉 症 を 引 き 起 こすのはスギばかりでは なく ヒノキ( 飛 散 時 期 は 春 から 初 夏 ) カモガヤなど のイネ 科 の 植 物 (おもに 夏 ) ブタクサ ヨモギ( 秋 ) などが 原 因 の 場 合 もあります 症 状 を 引 き 起 こす 原 因 がどの 植 物 の 花 粉 かは 血 液 検 査 などで 確 かめられます なかには 複 数 の 植 物 の 花 粉 がアレルゲンとなっていて 花 粉 が 飛 ばない 冬 場 以 外 はずっと 症 状 に 悩 まされる 患 者 さんもいま す 5

重 症 度 を 左 右 す る の は 花 粉 ( 抗 原 )の 量 か らだ の 中 に こうたい できている 抗 体 の 量 それに 鼻 粘 膜 の 過 敏 性 花 粉 症 の 症 状 の 重 症 度 は 鼻 や 目 の 粘 膜 に 付 着 し こうたい た 花 粉 の 量 からだの 中 にできている 抗 体 の 量 鼻 の 粘 膜 の 過 敏 性 に 左 右 されます 粘 膜 がより 過 敏 になっ ていれば 花 粉 の 量 が 少 なくても 症 状 が 現 れます 鼻 粘 膜 の 過 敏 性 は 花 粉 症 の 自 覚 症 状 が 現 れる 前 花 粉 がごく 少 量 飛 散 している 時 期 から 進 行 し 始 めます あるレベルまで 粘 膜 過 敏 性 が 進 み 自 覚 症 状 の 出 たときが その 人 の 花 粉 症 シーズンの 幕 開 けに なります 6 粘 膜 過 敏 性 が 軽 度 の 人 粘 膜 過 敏 性 が 進 ん で い る 人 少 量 の 花 粉 大 量 の 花 粉 少 量 の 花 粉 大 量 の 花 粉

きちんと 治 して 今 シーズンは 快 適 に 過 ごしま しょう 花 粉 症 は 病 院 に 行 った っ て よ く な ら な い 花 粉 症 の 薬 は 眠 くなるから 飲 み た く な い きちんと 治 療 すれば 花 粉 症 の 症 状 はかなり 軽 快 するのに このような 誤 っ た 思 い 込 みから 治 すこ とをあきらめている 人 が 少 なくありません 花 粉 症 の 辛 い 症 状 を 軽 減 するポイントを 紹 介 しま す 今 年 こそは 不 快 な 症 状 薬 の 副 作 用 による 眠 気 に 邪 魔 されない 明 るい 花 粉 シーズンを 過 ごしましょう 1 先 手 必 勝 シーズン 前 に 治 療 開 始 症 状 が 現 れる 前 に 治 療 を 始 めることで 鼻 粘 膜 の 過 敏 性 が 抑 えられ 本 格 的 な 花 粉 シーズンを 迎 えて も 症 状 が 現 れにくくなります 反 対 にいったん 症 状 が 現 れ てし まうと 鼻 粘 膜 過 敏 性 は す で に 進 行 し て い るため 治 療 効 果 が 現 れるのに 時 間 がかかります スギ 花 粉 は 多 くの 地 域 では2 月 の 上 旬 から 飛 散 し 始 めるので 2 月 になったら 症 状 がなくても 一 度 受 診 しましょう 7

2 処 方 された 薬 を 指 示 どおりに 服 用 する 花 粉 症 治 療 に 対 する 患 者 さんの 満 足 度 を 調 べた 調 査 では 治 療 に 満 足 していると 答 えたのは4 人 に 1 人 で 残 りは 不 満 足 という 結 果 が 出 ています しか し その 理 由 を 詳 しく 調 べると 医 師 が 処 方 した 薬 を きちんと 服 用 していない 人 がかなりいることがわか りました 症 状 がひどいときだけ 薬 を 飲 み がまんで きそうな 日 は 薬 を 飲 まない 人 が 多 いのです 花 粉 症 抗 ヒスタミン 薬 ヒスタミンとい う アレル ギ ー 症 状 の 直 接 的 な 原 因 ケミカルメディエーター である 化 学 伝 達 物 質 の 作 用 を 抑 え 症 状 を 和 らげる 薬 です 服 用 後 短 時 間 で 効 果 が 現 れるの で す で に 起 こって い る 症 状 を 鎮 めるのに 有 効 です 副 作 用 で 眠 気 を 催 すこと がありますが 最 近 はその 副 作 用 が 少 ない 薬 もあり ます ケミカルメディエーター 遊 離 抑 制 薬 肥 満 細 胞 ( ア レ ル ゲ ン 侵 入 の 刺 激 を 受 け ヒスタミンなどの 化 学 伝 達 物 質 を 放 出 する 細 胞 )を 安 定 化 8

それでは 治 療 の 効 果 がごく 限 られたものになる のは 当 然 です なぜなら 前 に 解 説 したとおり 花 粉 症 の 症 状 を 左 右 する 要 素 の 一 つは 鼻 粘 膜 の 過 敏 性 で いったん 過 敏 性 が 亢 進 すると 簡 単 には 改 善 し ません 毎 日 き ち ん と 薬 を 服 用 し て い れ ば 鼻 粘 膜 の 過 敏 性 が 抑 えられ 花 粉 が 大 量 に 飛 散 する 日 の 症 状 も 軽 くなります 薬 は 必 ず 医 師 の 指 示 どおりに 服 用 しましょう の 薬 させ 化 学 伝 達 物 質 の 放 出 量 を 減 らす 薬 です すで に 放 出 された 化 学 伝 達 物 質 の 作 用 は 抑 えられない の で 予 防 的 に 処 方 さ れ ま す 効 果 が 得 ら れ る ま で 1 2 週 間 かかります 局 所 ステロイド 薬 鼻 や 目 に 直 接 投 与 して 炎 症 を 抑 える 薬 です ステロイドはとかく 副 作 用 が 話 題 になりますが 内 服 や 注 射 ではなく 局 所 に 使 用 するので 心 配 ありません このほかにも 数 種 類 の 薬 が 症 状 に 応 じて 用 い られます 薬 の 効 果 や 副 作 用 の 出 方 は 人 によって 大 きく 異 なるので 少 ない 副 作 用 で 最 大 の 効 果 が 得 られる あなたにぴったりの 治 療 薬 がみつかるま では ある 程 度 の 期 間 が 必 要 です その 間 は ぜひ 医 師 の 診 察 に 協 力 してください 9

なお 患 者 さんが 薬 を 飲 まないのは 副 作 用 で 眠 気 を 催 すことが 多 いためと 考 えられています しかし 最 近 は 眠 気 の 副 作 用 が 少 な い 薬 もあるの で 自 己 判 断 で 薬 を 飲 まないのではなく まずは 医 師 に 相 談 してください また 最 近 の 研 究 では 患 者 さん 自 身 が 自 覚 しない 眠 気 ( 作 業 効 率 の 低 下 や 反 射 速 度 の 遅 延 など)とい う 副 作 用 もあることもわかってきました もし 試 験 勉 強 中 だったり 車 を 運 転 するのであれば あらかじ め 医 師 に 伝 えておくとよいでしょう 3 なるべく 花 粉 にさらされない 工 夫 を からだへの 花 粉 の 侵 入 をで きるだけ 減 らす 次 のような 対 策 をたてましょう 毎 日 花 粉 情 報 をチェック 天 気 予 報 で 花 粉 の 飛 散 量 を 確 認 し 花 粉 が 多 い 日 は 防 備 体 制 をしっかりと 10

マスク メガネ 帽 子 の3 点 セット 花 粉 症 対 策 専 用 のマスクやメガ ネもありますが 専 用 のものでな くても 効 果 はあります 帰 宅 時 は 衣 服 をよくはたいて 室 内 へ 洋 服 についた 花 粉 を 家 の 中 に 持 ち 込 まないように うがい 洗 顔 入 浴 シャンプー 喉 や 目 あるいは 肌 や 髪 に 付 着 した 花 粉 を 早 めに 洗 い 流 しま しょう 窓 を 閉 めて 花 粉 をシャットアウト 窓 から 入 ってくる 花 粉 の 量 も 相 当 なもの 風 が 強 い 日 はとくに 窓 閉 めが 大 切 洗 濯 物 や 布 団 も できれば 家 の 中 の 窓 際 で 干 しましょう 水 拭 き 掃 除 加 湿 空 気 清 浄 器 こまめに 掃 除 し 仕 上 げ は 水 拭 き で 室 内 を 加 湿 すると 空 中 に 舞 っている 花 粉 が 下 に 落 ちて 効 果 的 です 11

花 粉 警 報 発 令! 大 量 の 花 粉 が 飛 散 する 条 件 その 年 の 花 粉 の 量 は 前 年 の 夏 (スギの 芽 が 成 長 し 始 める 季 節 )の 気 象 に 左 右 されます 暑 くて 日 射 量 の 多 い 夏 の 次 の 年 の 春 は 要 注 意! その 日 の 花 粉 の 量 は 気 温 と 湿 度 風 の 強 さに 左 右 されます 気 温 が 高 く 空 気 が 乾 燥 して 風 が 強 い 日 や 雨 が 降 った 翌 日 は 要 注 意! 4 よく 眠 って ストレス 解 消 寝 不 足 の 日 は 花 粉 症 の 症 状 がひどくなります シー ズ ン 中 は 睡 眠 を た っ ぷ り と り ま し ょ う た だ し 症 状 が ひどすぎて 眠 れないという 人 もいます そんなときは 医 師 に 相 談 しながら あなたにあったよりよい 治 療 法 を 探 しましょう また 精 神 的 ストレスが 症 状 に 影 響 することもある ので なるべくストレス 解 消 を 心 掛 けてください 12

そのほかの 治 療 法 減 感 作 療 法 花 粉 症 を 根 本 的 に 治 せる 可 能 性 のある 治 療 法 です アレルゲンを 症 状 が 出 ない 程 度 にごく 少 量 ずつ 注 射 し 徐 々にその 量 を 増 や し て い って 最 終 的 に 大 量 の 花 粉 にさらされ ても 症 状 が 出 ないように 体 質 を 変 える 方 法 です 効 果 があれば 長 期 間 にわたって 花 粉 症 に 悩 まされ ることはなくなります ただし 治 療 に3 年 以 上 か かり 効 果 があるのは50 70パーセントの 患 者 さんに 限 られます 手 術 治 療 病 的 に 変 化 した 鼻 粘 膜 をメスやレ ーザー 光 で 焼 いたり 鼻 の 中 を 広 くして 通 気 をよ くしたり 神 経 を 切 断 して 鼻 水 を 出 にくくしたりし ます これらは ほかの 治 療 法 では 効 果 がない 場 合 に 専 門 の 病 院 で 行 われているものです 花 粉 症 は 発 症 すると 残 念 ながら60 歳 以 前 に 自 然 に 治 ることはほとんどありません それだけに 個 々 の 患 者 さんの 症 状 生 活 スタイルにあった 最 もよい 治 療 法 を 早 め に 見 つ け る こ と が 大 切 で す 医 療 機 関 を 受 診 した 最 初 の 年 は あなたにあった 治 療 法 を 探 すための 試 行 期 間 と 考 えてください 一 度 あなたの 花 粉 症 の 治 療 法 が 確 立 してしまえば 翌 年 からはあまり 悩 まされずにすむのですから 医 師 とよく 相 談 して 一 番 よい 治 療 法 を 探 しましょう 13