はじめに~ 皆 さん こんにちは 只 今 ご 紹 介 いただきました 国 土 交 通 省 の 藤 井 と 申 します 本 日 は 日 本 海 事 セン ターご 主 催 の 海 事 観 光 立 国 フォーラムにお 招 きいただきまして 誠 にありがとうございます 小 幡 会 長 からここで 話 をする

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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Transcription:

1983 2004 2006 2009 2011 2012 2013-61-

はじめに~ 皆 さん こんにちは 只 今 ご 紹 介 いただきました 国 土 交 通 省 の 藤 井 と 申 します 本 日 は 日 本 海 事 セン ターご 主 催 の 海 事 観 光 立 国 フォーラムにお 招 きいただきまして 誠 にありがとうございます 小 幡 会 長 からここで 話 をするようにというご 指 示 を 数 カ 月 前 にいただきました 私 は 役 人 ですから 話 すことと 言 えば 仕 事 の 話 です 公 共 交 通 政 策 部 の 仕 事 の 中 身 は 海 ばかりではありませんが それでもよろしゅうご ざいますか ということを 申 し 上 げました それは 構 わんが 面 白 い 話 をしろというお 返 事 でしたので そ れは 益 々 苦 手 でございます ということを 申 し 上 げたんですけれども 折 角 の 機 会 でありますので お 引 き 受 けをさせていただきました 新 潟 県 の 上 越 市 にお 伺 いしておりますので なるべく 地 元 にちなんだこととして ひとつは 地 域 の 交 通 の 活 性 化 の 話 そしてあと 数 カ 月 ということになりましたけれど 新 幹 線 がいよいよこの 地 にやって まいりますので そのことについてのお 話 を 申 し 上 げたいと 思 っております どうぞよろしくお 願 いい たします 最 近 よく 話 題 になる 人 口 減 少 あるいは 高 齢 化 の 中 で 地 域 に 住 まわれている 人 々がどうやって 健 や かに 快 適 に 生 きていくか そのときに きちんと 人 々が 動 けるということが 非 常 に 重 要 だということを 交 通 分 野 の 専 門 でない 方 々も 含 めて 多 くの 方 が 気 づきはじめているような 感 じがいたします 地 方 創 生 という 国 全 体 の 政 策 の 方 向 性 の 中 でも 地 域 交 通 のことはかなり 意 識 されつつありますので そのお 話 をしたいということが1 点 ございます それから2つ 目 は 平 成 10 年 に 工 事 を 始 めてから 15 年 新 幹 線 がいよいよやってくるわけですけれ ども これをどうやってこの 地 域 の 活 性 化 に 結 び 付 けるかということです これまでの 新 幹 線 がどう 活 用 されてきたかということをご 紹 介 しつつ お 話 をしたいと 思 います そして このフォーラムのメイ ンテーマである 海 に 関 わる 話 も 最 後 に 少 し 申 し 上 げたいと 思 っています 地 域 の 交 通 の 現 状 -63-

~ 地 方 部 ではモータリゼーションが 進 展 ~ 地 域 の 交 通 の 問 題 を 考 えるときに 特 に 地 方 部 であればあるほど モータリゼ ーションの 進 展 を 抜 きには 語 れないと 思 います 今 日 到 着 後 に 上 越 市 の 市 役 所 の 幹 部 の 方 とお 話 し まちの 中 も 少 し 巡 らせていただきましたけども やはりロ ードサイドにお 店 が 集 結 し 車 で 皆 さん が 動 いていることを 実 感 しました これをマクロの 数 字 で 見 ると 我 が 国 の 人 口 は 2010 年 位 でピークですが 過 去 20 年 間 ほとんど 増 え ていない それに 対 して 車 の 数 というのはどんどん2 倍 弱 というところまで 増 えている 1 世 帯 当 たりの 車 の 保 有 率 でいうと 新 潟 県 が 全 国 で 10 位 だそうですが 1.5 台 をちょっと 超 えている 位 ですね です から 普 通 に 暮 らしている 大 人 の 方 々は 車 で 動 くということが 地 方 部 においては 一 般 的 であるという ことだと 思 います 東 京 とか 大 阪 とか 車 の 保 有 率 が 非 常 に 低 いところはみな 大 都 市 です 東 京 で 車 を 全 部 動 かすとすべての 道 が 車 で 埋 まってしまうということをよく 言 われます 東 京 で 私 が 出 勤 するとき には 車 で 行 きようがない だから 地 下 鉄 やバスがあるわけですけども そこは 地 方 部 と 状 況 が 違 います ~ 地 域 公 共 交 通 の 衰 退 ~ 地 方 部 がそういう 状 況 にあることの 裏 腹 として 地 域 の 交 通 は 今 非 常 に 厳 しい 現 状 にあります 資 料 にある 通 り 輸 送 人 員 はバスだとこの 20 年 間 で3 分 の2 位 になってしまっています そして 路 線 の 廃 止 が 進 んでいて 乗 合 バスだとこの5 年 間 で8 千 キロ 全 国 の2% 位 ですけど やはり 末 端 から 切 られて いきますので 地 方 部 しかも 周 辺 部 であるほどその 影 響 が 大 きいのは 間 違 いないと 思 います 交 通 事 業 を 運 営 する 企 業 の 経 営 状 況 を 見 ますと 国 も 色 々ご 支 援 をし 地 方 自 治 体 こちらでは 上 越 市 さんに -64-

も 非 常 に 多 くのお 金 を 出 していただいていますけれども そういった 補 助 をする 前 の 段 階 で バスでい うと7 割 が 赤 字 です 補 助 した 後 はどうかというと 半 分 位 がやはり 赤 字 です ですから 地 元 のバス 会 社 は 皆 さんもご 存 じの 通 り 非 常 に 歴 史 もあるわけですが 保 有 資 産 を 少 しずつ 売 却 したり あるいは もう 少 し 儲 かる 他 の 事 業 をやったりして 何 とかもっているという 状 況 です ~ 人 口 減 少 高 齢 化 が 進 み~ もし 車 に 頼 って 皆 さんが 動 けるならそれも 仕 方 がないということだと 思 うんですけれど やはり 車 で は 動 けない 人 がいる 後 で 申 し 上 げますけれど そういう 人 がどちらかというとこれから 益 々 増 えてく るということが 1つの 今 の 問 題 だろうと 思 います 高 齢 になって 車 に 乗 れなくなる そういった 年 齢 層 の 方 が 非 常 に 増 えてくるということは これからの 政 策 立 案 に 当 たって 考 えざるを 得 ないポイントだ と 思 います 人 口 の 推 計 の 図 をご 覧 いただきたいと 思 います 赤 いところが 75 歳 以 上 の 人 口 の 推 移 です 黄 色 が 65 歳 から 75 歳 紫 のところが 20 歳 から 65 歳 という 一 番 元 気 で 働 いている 方 ですね あと 20 歳 以 下 とい うことですけれども 見 ていただいてお 分 かりの 通 り 2050 年 40 年 後 には 75 歳 以 上 の 方 が4 分 の1 になるということです 車 の 免 許 は 年 齢 制 限 がありませんけれども やはり 車 をいつまで 運 転 できるの かというときに その 位 の 年 齢 に1つの 分 水 嶺 があるわけで それ 以 上 のお 歳 の 方 々は 車 を 運 転 しなく てもいいような 社 会 にしていかないと 正 に 危 ない これを 今 警 察 庁 さんが 非 常 に 心 配 しておられる 問 題 です さらに 高 齢 者 の 方 に 加 えて 18 歳 未 満 の 方 は 車 の 運 転 ができないので そういった 方 々の 足 も 確 保 しなければいけない その 一 方 で 人 口 減 少 に 伴 って 通 勤 通 学 の 需 要 が 減 ってしまうんですね 20 歳 から 65 歳 の 層 は 7600 万 人 が 4600 万 人 になってしまいます 車 で 動 かない 人 でバスに 乗 って 通 勤 で 定 期 を 使 っているような 人 が 減 ってしまうということなので 公 共 交 通 を 担 う 企 業 は 非 常 に 苦 しい 一 方 で 車 を 使 うべきでない あるいは 使 えない 方 々の 足 は 確 保 しなきゃいけない そういった 状 況 だと 思 います これを 地 域 別 に 見 ると まず 人 口 減 少 の 今 後 のカーブなんですが 一 番 下 が 地 方 圏 です 地 方 部 で 人 -65-

口 減 少 の 程 度 が 大 きい 2040 年 を 見 ると 10%と 20%の 差 がある 三 大 都 市 圏 の 中 でも 東 京 圏 とそれ 以 外 に 多 少 の 差 がありますが さらに 地 方 部 の 落 ち 込 みが 激 しいのが 見 ていただいてお 分 かりだと 思 い ます 一 方 で 高 齢 化 率 についてみますと こちらは 40 年 50 年 経 つと 割 と 揃 ってきます 現 在 は 高 齢 化 は 主 に 地 方 部 で 問 題 になっていますが それが 日 本 全 国 一 般 的 になってくる そんなイメージだと 思 い ます 今 日 の 話 とは 少 し 外 れますけれど 都 市 部 で 高 齢 者 の 割 合 が 増 えることは 都 市 部 の 人 口 が 大 き いだけに 介 護 者 の 確 保 等 に 深 刻 な 問 題 をもたらすことが 危 惧 されています 高 齢 者 にとって 交 通 はどういう 問 題 なのかということを 次 に 申 し 上 げたいと 思 います 住 宅 生 活 調 査 という 交 通 だけを 対 象 としているわけではない 調 査 において 高 齢 者 の 方 に 何 がお 困 りですか と いうことを 聞 きますと 買 い 物 に 行 くのが 不 便 だとか 病 院 へ 行 くのが 不 便 だとか あとは 交 通 機 関 が 使 いにくい バリアフリーになっていないとか そういったことが 上 位 にあがっています 生 活 の 中 で 交 通 がネックだなと 思 っている 高 齢 者 の 方 々が 多 い 特 に 地 方 部 で 多 いということがこの 結 果 から 見 て とれます ~ 乗 らざるを 得 ない 車 しかし~ その 一 方 で 65 歳 以 上 の 方 々の 交 通 の 分 担 率 を 見 ますと 年 を 追 うごとに 自 動 車 に 乗 っている 方 が どんどんどんどん 増 えているんですね 今 若 者 の 車 離 れということもよく 言 われますけれど 免 許 の 保 有 者 を 見 ていただくと 若 者 は 減 っているけど 高 齢 者 は 増 えている そういった 現 状 にあります 病 院 や 買 い 物 に 行 かなきゃいけない でも 公 共 交 通 が 不 便 だから 車 に 乗 らざるを 得 ないという 状 況 なのだ ろうと 思 います ~ 高 齢 者 の 事 故 の 増 加 ~ そうなるとやはり 事 故 の 問 題 が 出 てきます 高 齢 者 の 事 故 率 はどんどん 高 まってきています そうい -66-

うことがあるので 警 察 庁 さんも 高 齢 者 の 方 に 対 し 強 制 ではないですけど なるべく 免 許 を 返 納 し て 下 さいということをご 指 導 されています 返 納 された 方 に 対 して 色 々とメリットも 付 けていることも あり 返 納 件 数 は 目 に 見 えて 増 えています 一 方 返 納 できない という 方 々の 理 由 の2 番 目 として 代 わりの 交 通 機 関 がない つまり 返 したら 動 けなくなっちゃうじゃないのという 話 がでてきていますの で 公 共 交 通 をきちんと 確 保 しないと この 問 題 の 解 決 ができないということだと 思 っています ~ 地 域 交 通 の 多 面 的 な 役 割 ~ 公 共 交 通 について 少 なくとも 高 齢 者 の 方 々の 移 動 に 必 要 でしょうということ を 中 心 に 申 し 上 げてきたわけですけども 様 々な 地 域 での 取 組 みの 中 で 公 共 交 通 って 他 にも 色 々 意 味 があるんじゃないの ということが 言 われはじめています まずは まちの 外 から 来 られる 方 々の 足 としての 役 割 です 観 光 されるときに マイカーがあるわけではないので やはり 足 は 確 保 しなくちゃいけない 後 で 申 し 上 げますが 新 幹 線 で 来 られたとしても さあ 上 越 妙 高 駅 で 降 りたら 後 はどうするのという 問 題 はどうしても 起 こるわけ ですね さらに 中 心 市 街 地 活 性 化 と 言 っておりますが まちなかのにぎわいをどう 創 るか を 考 えると やっぱり 人 に 歩 いてもらわないと 駄 目 だと 車 でぱっと 行 って ぱっと 帰 るんじゃ なかなかにぎわい は 生 まれないよね ということも 多 くの 街 で 実 感 されているところだと 思 います そして まちなかに 高 齢 者 の 方 々が 出 てきて 歩 くということが 健 康 維 持 に 役 に 立 つ 地 方 部 だと 車 で 動 くことが 多 いので 一 日 の 歩 数 は 都 市 部 の 人 の 方 が 多 いということもよく 言 われますけども 多 く の 地 方 都 市 でそういったことを 意 識 した 取 り 組 みが 始 まっているように 思 います もちろん 環 境 によい -67-

というメリットもあります このように 公 共 交 通 を 多 面 的 な 意 味 で 見 直 して しっかり 機 能 を 果 たしてもらいましょうという 取 組 みを 国 がはじめているということでございます 地 域 公 共 交 通 を 守 り 育 てるための 国 土 交 通 省 の 取 り 組 み ~ 交 通 政 策 基 本 法 の 推 進 ~ それでは 国 がどんなことをしているかを 簡 単 に 申 し 上 げたいと 思 います 交 通 政 策 基 本 法 という 法 律 が 2013 年 の 12 月 にできました なんとか 基 本 法 というのが 世 の 中 に 30 から 40 からありますけ ど 交 通 分 野 でもそういう 体 系 的 な 法 律 を 作 ってみましょうということになりました 交 通 分 野 全 体 を 見 渡 すと 国 際 関 係 であったり 防 災 であったり 様 々な 取 組 みがありますが やはり 地 域 公 共 交 通 の 確 保 が 一 番 大 変 だし また 大 事 だよねということが 基 本 法 案 の 国 会 における 審 議 の 中 でも 議 論 された ところでございます この 基 本 法 に 基 づいて 交 通 政 策 基 本 計 画 を 作 り 政 策 を 計 画 的 に 進 めましょうと いうことを 今 やりかけているところです 交 通 政 策 基 本 計 画 案 の 概 要 は 豊 かな 国 民 生 活 成 長 と 繁 栄 安 心 と 安 全 という3 本 柱 の 下 に 施 策 の 目 標 を 立 て できるものについては 数 字 の 目 標 を 入 れてというものです 地 域 公 共 交 通 関 係 では 自 治 体 を 中 心 として まちづくり 施 策 と 連 携 して 地 域 交 通 ネットワークを 再 構 築 する ということが 施 策 の 目 標 になっています ~ まちづくりと 連 携 地 域 交 通 ネットワークの 再 構 築 に 向 けて~ 地 域 公 共 交 通 については 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 法 という 法 律 が 平 成 19 年 にできていまして その 改 正 を 先 程 の 基 本 法 の 制 定 に 引 き 続 いて 行 いました 改 正 法 は5 月 に 公 布 され この 11 月 (20 日 ) に 施 行 することになっており 先 ほど 申 し 上 げた 交 通 政 策 基 本 計 画 と 同 様 に 地 方 自 治 体 が 中 心 となっ て まちづくりと 連 携 して 面 的 な 公 共 交 通 ネットワークを 作 り 直 しましょうということをスローガンに -68-

しています 自 治 体 が 中 心 というのは 地 域 の 話 だから 当 たり 前 じゃないかと 皆 さんお 思 いになる 方 も 多 いかもしれ ません ローカルな 交 通 は 今 まではバス 会 社 が 自 分 で 路 線 を 考 えて その 安 全 運 行 については 国 の 機 関 である 地 方 運 輸 局 とか 運 輸 支 局 とかがチェックをするということになっていました ですから 市 役 所 には 交 通 と 名 のついた 部 局 はあまりありません 上 越 市 には 交 通 政 策 課 というのがあって 有 難 い なと 思 いますが このような 例 は 少 ない まちづくりとか 福 祉 と 違 って 交 通 はあまり 市 役 所 の 仕 事 と して 意 識 されてこなかったということだと 思 います それを 変 えて まちづくりとか 福 祉 とかと 絡 め て 地 方 自 治 体 に 交 通 をどうしたらいいかということを 考 えてもらう まちづくりと 連 携 というのはそ ういう 意 味 です まちの 中 に 交 通 ネットワークをどのように 張 り 巡 らすのかということを 他 の 行 政 施 策 との 関 係 も 考 えながら 面 的 に 考 えてもらいたいというのが この 改 正 法 の 趣 旨 です 地 域 公 共 交 通 網 法 律 ですから 漢 字 で 網 としていますが ネットワークのことですね 地 域 公 共 交 通 ネットワークの 計 画 を 地 方 自 治 体 に 作 ってもらって それに 基 づく 交 通 の 再 編 を 国 が 後 押 しをしましょうというのがこ の 法 律 の 中 身 です 私 の 部 局 は 来 年 度 363 億 円 の 予 算 要 求 をしています 現 状 306 億 円 に 対 して 少 しでも 増 やしたいと 思 っていますが これで 様 々な 地 域 交 通 の 支 援 をしています 今 後 は 先 ほど 申 し 上 げたような 計 画 を 作 って 地 域 公 共 交 通 の 再 編 を 進 めるところに 対 する 支 援 を なるべく 充 実 させていきたいと 思 っています ~ 上 越 市 の 公 共 交 通 ネットワークと 課 題 ~ 先 程 上 越 市 の 川 上 企 画 政 策 部 長 とお 話 をさせていただきました 上 越 市 は 今 回 の 改 正 法 の 趣 旨 を 非 常 に 前 向 きに 受 け 止 めて 下 さっています じゃあ 先 程 の 公 共 交 通 網 の 形 成 計 画 というのを 作 ってみようと ちょうど 新 幹 線 も 来 られるということもありますけれど 非 常 に 意 欲 的 に 考 えていただいており 大 変 ありがたいと 思 っています 上 越 市 の 状 況 を 見 てみます ここに 北 陸 新 幹 線 の 上 越 妙 高 駅 があります エリア 自 体 は 非 常 に 広 い 14 市 町 村 が 合 併 されたということですが ここに 昔 の 旧 町 村 の 中 心 があります こういうところからさ -69-

らに 集 落 に 向 かってネットワークを 張 っ て 行 かないといけない その 中 でここに 直 江 津 があって 高 田 があって このあた りが 一 番 中 核 エリアだと 思 いますが こ こに 新 しい 上 越 妙 高 という 拠 点 ができま す ここに 新 幹 線 がやってくるというこ となので そういった 新 しい 拠 点 ができ ることを 考 えながら この 中 心 エリアと その 周 辺 の 小 さい 拠 点 の 間 のネットワーク さらにそこから 伸 びるフィーダー 輸 送 をどうやって 維 持 し ていくかということが 上 越 市 の 課 題 だと 思 います 上 越 市 においては スクールバスや 病 院 に 患 者 さんを 送 迎 するバスをなるべく 活 用 して 路 線 バスと 似 た 機 能 を 持 たせようとしています 混 乗 と 言 っていますけれど ふつうのお 客 さんと 一 緒 に 乗 って いただく 形 にして なるべく 無 駄 をなくそうとしているところが 特 色 だと 思 いました 非 常 に 広 いエリアの 中 の 周 辺 部 奥 に 入 っていってもまだ 人 が 住 んでおられるというような 状 況 があ り そういうところにもしっかり 足 を 確 保 しなきゃいけないというところが 上 越 市 の 大 変 なところだ と 思 うんですけども ぜひ 先 程 の 仕 組 みをうまく 活 用 して 少 しでも 使 いやすい 公 共 交 通 ネットワーク を 作 っていただければと 思 っています エリアが 広 くなってきますと ネットワークの 重 複 が 問 題 になってきます 鉄 道 とバスの 問 題 とか あるいは 路 線 バスとスクールバスの 問 題 とか 同 じところをダブって 走 っていてどちらも 苦 しいという 状 況 を 打 開 して 無 駄 が 省 くという 課 題 があります その 際 には こうやればサービスレベルを 落 とさ ずにもう 少 し 効 率 的 にできるんじゃないか といったアイデアが 必 要 になってきます また 上 越 市 には 新 たにできる 新 幹 線 の 上 越 妙 高 駅 を 活 用 していかに 他 のエリアとの 交 流 を 深 める かといった 新 しい 課 題 もあると 思 います これらの 課 題 について 地 域 の 関 係 者 が 力 を 合 わせて 考 え 実 現 していくことを 国 としてしっかり 応 援 していきたいと 思 っています 以 上 が 地 域 公 共 交 通 についてのお 話 です -70-

新 幹 線 と 地 域 交 通 の 活 性 化 ~ 北 陸 新 幹 線 の 概 要 ~ 次 は 北 陸 新 幹 線 の 話 です これはもうご 存 じのところも 多 いと 思 うんですけれど おさらい 的 に 整 理 をしてまいりました まず 上 越 市 を 中 心 とした 時 間 距 離 の 短 縮 の 効 果 を 見 てみます 非 常 に 特 徴 的 なの は 東 京 との 間 はあまり 短 くならないんですね これは 今 でも 越 後 湯 沢 経 由 のほくほく 線 があって 速 達 性 がかなりあるということだと 思 います その 一 方 で 大 阪 との 間 が3 時 間 台 になります これは 後 で 出 てきますので ちょっと 記 憶 に 留 めといていただければと 思 います あとは 金 沢 富 山 長 野 こう いった 周 辺 の 都 市 との 間 です 特 に 長 野 との 間 の 短 縮 効 果 が 大 きい 所 要 時 間 が5 分 の1に 1 時 間 半 が 20 分 になっちゃう これをどう 活 用 するかということが 重 要 なことだと 思 います この 点 はまた 後 で 申 し 上 げます 次 は 新 幹 線 の 便 数 についてです 今 のと ころ はくたか が 14 15 往 復 位 というこ とですが かがやき という 早 いタイプの 列 車 がどこに 停 まるのかということが 非 常 に 関 心 を 呼 んでいると 聞 いております 列 車 のダイヤはどれだけ 使 われるかという 需 要 との 関 係 で 変 わっていくものなので どうや って 新 幹 線 を 使 う 人 を 増 やすかという 地 元 の 取 組 みがやっぱり 大 事 だと 思 いますし 先 程 申 し 上 げたとおり 近 隣 都 市 との 交 流 拡 大 という 効 果 に もスポットを 当 てて 新 幹 線 を 考 えていただければありがたいと 思 います ~ 九 州 新 幹 線 の 集 客 成 功 例 ~ ここで 申 し 上 げたいのは 九 州 新 幹 線 の 例 です 九 州 新 幹 線 は 当 時 攻 め 上 がり 方 式 と 言 ってお -71-

りましたが 鹿 児 島 - 熊 本 間 がまず 完 成 し それを 博 多 まで 伸 ばして 東 京 から 鹿 児 島 まで 平 成 23 年 に 新 幹 線 がつながり ました それから3 年 位 経 っている 中 で どういう 効 果 があったかということを 国 土 交 通 省 のブロック 機 関 である 九 州 運 輸 局 が 詳 細 に 分 析 をしていますので そ の 抜 粋 を 持 ってまいりました まず 時 間 短 縮 効 果 の 比 較 です 九 州 新 幹 線 の 開 通 により 大 阪 から 鹿 児 島 までは3 時 間 42 分 熊 本 までは2 時 間 58 分 となりました 北 陸 新 幹 線 開 通 後 の 大 阪 - 上 越 妙 高 間 (3 時 間 22 分 )はちょうど その 中 間 ぐらいですね これまでの 新 幹 線 と 航 空 の 競 争 の 中 で 所 要 時 間 3 時 間 台 であれば 鉄 道 に 比 較 優 位 性 があるということは 実 証 されてきていることもあり 上 越 市 にとって 大 阪 からどう 人 を 呼 ぶの かということは 北 陸 新 幹 線 の 開 通 に 当 たって 大 変 重 要 なファクターになってくると 考 えていただいてよ いのではないかと 思 います また 博 多 熊 本 間 が 40 分 短 縮 して 33 分 になっています 東 京 や 大 阪 からだけでなく 地 域 同 士 の つながりという 意 味 でも 新 幹 線 による 時 間 短 縮 効 果 が 非 常 に 大 きい この 点 も 頭 に 留 めておいていただ ければと 思 います 次 に 列 車 ダイヤです 詳 細 は 申 し 上 げませんけども 見 ていただいてお 分 かりのとおり ダイヤはど んどん 変 わっていきます 便 数 も 変 わっていきます ダイヤについて 様 々なご 意 見 があるということを お 伺 いしておりますが まずはしっかり 使 っていただいて これだけ 乗 っているのだから 増 便 してほし い といった 方 向 にうまく 持 っていければいいのかなと 思 います なお 九 州 新 幹 線 は6 両 編 成 北 陸 新 幹 線 は 12 両 編 成 なので それも 反 映 して 両 新 幹 線 の 便 数 が 違 い ます いずれにしても ダイヤというのはポンポン 変 わるものだということと ダイヤ 改 正 のチャンス をしっかりとらえましょうということを 申 し 上 げておきたいと 思 います 新 幹 線 ができて 輸 送 人 員 はどう 変 わったか 福 岡 から 鹿 児 島 までの 九 州 新 幹 線 は 3 倍 に 旅 客 数 が 増 え それがほぼキープされています そして 他 の 交 通 機 関 も 合 わせた 旅 客 流 動 全 体 もかなり 増 えて -72-

いるということが 見 て 取 れます 例 えば 福 岡 から 鹿 児 島 への 流 動 は 新 幹 線 ができる 前 は 対 前 年 比 で 3.1%の 伸 びだったのに 対 し 新 幹 線 開 業 後 は 41.9% 伸 びています 九 州 の 中 で 福 岡 県 佐 賀 県 熊 本 県 鹿 児 島 県 に 新 幹 線 が 通 っています 新 幹 線 のない 長 崎 県 大 分 県 宮 崎 県 と 比 較 すると 県 間 流 動 の 伸 びの 差 は 一 目 瞭 然 だと 思 います 新 幹 線 には 明 らかに 流 動 自 体 を 増 やす 効 果 がある そして 熊 本 と 佐 賀 の 間 の 流 動 は 53% 増 えたとか 近 隣 との 交 流 拡 大 にも 非 常 に 大 きな 効 果 があったということが 言 えると 思 います 九 州 地 方 と 近 畿 地 方 の 間 の 流 動 拡 大 についても 特 に 九 州 南 部 について 新 幹 線 の 通 っている 県 とそ うでない 県 の 間 に 明 らかな 差 があることがお 分 かりいただけると 思 います ~ 波 及 効 果 の 宿 泊 観 光 産 業 ~ 次 は 関 連 産 業 への 波 及 効 果 です 宿 泊 施 設 や 観 光 施 設 の 中 で 一 割 以 上 業 績 がアップしました と 回 答 した 割 合 の 推 移 を 見 ますと やはり 新 幹 線 の 通 っている 県 とそうでない 県 の 間 に 差 が 出 ています 来 訪 客 が 増 えました という 回 答 について どこから 来 た 人 が 増 えているのかをみると 注 目 すべ きは 海 外 ですね 日 本 の 各 地 域 と 負 けないくらいに 目 立 ってきている 今 我 が 国 は 海 外 からの 来 訪 客 を 年 間 2 千 万 人 に 増 やそうという 取 組 みを 進 めていますが どのくらい 海 外 の 人 を 呼 び 込 めるかという ことは 北 陸 新 幹 線 にとっても 大 変 大 きなテーマだろうと 思 います まとめ ~ 小 さな 拠 点 をつなぐデマンド 交 通 ~ 以 上 のお 話 を 最 後 に 簡 単 にまとめてみたいと 思 います ちょっと 堅 い 話 になりますけれど 国 土 交 通 省 は 国 土 のグランドデザイン という 2050 年 に 向 けた 計 画 の 中 で コンパクト+ネットワーク という 標 語 を 掲 げています これは 各 地 域 の 生 活 経 済 などに 関 わる 様 々な 機 能 をできる 限 り 集 約 し た 上 で それらをしっかりネットワークでつないでいくということです これは 現 政 権 が 打 ち 出 してい -73-

る 地 方 創 生 にも 直 結 する 新 たな 施 策 の 方 向 性 です もう 少 し 具 体 的 に 申 し 上 げたいと 思 い ます 中 山 間 地 これは 先 程 の 上 越 市 の 地 図 で 見 ていただいた 小 さな 拠 点 やその 先 の 集 落 といったエリアのことですけれ ど その 活 性 化 のために 小 さな 拠 点 に 諸 機 能 をなるべく 集 めていこうとしてい ます 大 きいものではなくても 診 療 所 はある 郵 便 局 や 買 い 物 できる 場 所 もある そのような 小 さな 拠 点 と 集 落 を 交 通 ネットワークでしっかりとつなぎましょうということです コンパクト 化 と 言 いますけれども 人 が 住 んでいるところをそう 簡 単 に 動 かすわけにはいきません 一 方 で 人 口 も 減 ってきて バス 路 線 もなかなか 維 持 できないというときに 例 えばオンデマンドの 交 通 というものがあります 上 越 市 も 一 生 懸 命 取 り 組 んでおられますけども バスよりももう 少 し 小 さい クルマが 連 絡 をしたら 来 てくれる 年 配 の 方 も 頼 みやすい 仕 組 みづくりなど 課 題 はたくさんあるんで すが このオンデマンド 交 通 は 人 口 減 少 の 下 での 今 後 の 我 が 国 の 地 域 交 通 の1つのトレンドになると 思 っています 先 程 申 し 上 げた 交 通 政 策 基 本 計 画 の 中 では このオンデマンドの 交 通 を 導 入 する 市 町 村 の 数 を 2020 年 までに 倍 増 しようという 目 標 を 掲 げています 上 越 市 全 体 について 言 えば 鉄 道 バス 路 線 などの 交 通 機 関 を 活 用 して 中 心 部 と 周 辺 部 をどうつな ぐかが 問 題 となります さらに 拠 点 をしっかり 作 ることが 重 要 です 今 は 道 路 の 効 果 が 大 きいですか ら 上 越 市 も 含 めて インターチェンジの 周 りに 様 々な 施 設 が 集 まっています そこをどのように 活 用 するのか 商 業 施 設 ばかりではなくて 生 活 関 連 施 設 も 集 約 できないか そういったことを 考 えていくべ きだろうと 思 います ~ 市 や 町 の 連 携 ~ -74-

次 は 市 や 町 の 連 携 についてです 川 村 先 生 の 先 程 のお 話 にありました 京 都 府 の 天 橋 立 の 辺 りの 例 を ご 覧 ください 人 口 を 見 ると 福 知 山 市 が 一 番 大 きく 京 都 府 北 部 の 市 町 を 合 わせて 30 万 ぐらいです 私 どもは 国 土 政 策 の 中 で 30 万 人 ぐらいの 圏 域 を 確 保 することが 大 事 ではないかということを 考 えて います 複 数 の 市 町 が 機 能 を 分 担 して ここには 医 療 の 中 核 を 置 き そちらには 教 育 の 中 核 を 置 き そ れらをしっかり 交 通 ネットワークでつないでいく 北 近 畿 タンゴ 鉄 道 や 最 近 このエリアまで 伸 びてき た 高 速 道 路 を 活 用 して 複 数 の 機 能 を 連 携 させる このような 連 携 の 動 きは 例 えば 松 江 市 と 米 子 市 の 間 のように 県 を 越 えた 形 でも 見 られます これは 私 が 作 った 全 くの 非 公 式 資 料 ですが 新 たにできる 北 陸 新 幹 線 が 飯 山 上 越 妙 高 糸 魚 川 を つないでいきます これのまちの 人 口 を 全 部 合 わせると 30 万 人 です そして それぞれの 間 がわずか 10 分 という 感 じになるわけですね この 時 間 短 縮 効 果 をどう 活 かせるのか 新 幹 線 の 開 通 に 伴 う 東 京 への ストロー 効 果 が 心 配 だとよく 言 われますが ストローで 吸 い 上 げられるのではなくて むしろこのエリ アに 人 を 呼 びこむ あるいはこのエリアの 中 でしっかりつながる こういったことをぜひ 北 陸 新 幹 線 の 開 通 に 当 たって 考 えていただきたい 既 に 越 五 の 国 という 上 越 妙 高 柏 崎 十 日 町 佐 渡 を 連 携 させる 取 組 みも 進 めておられると 聞 いていますので こういった 地 域 の 連 携 に 新 幹 線 がどう 使 えるかを 是 非 考 えていただきたいと 思 います 交 通 政 策 基 本 法 に 基 づく 交 通 政 策 基 本 計 画 の 案 でも この 点 について 触 れています 関 係 者 が 一 丸 と なった 広 域 連 携 の 下 で 国 内 外 の 方 々をしっかり 呼 び 込 む 北 陸 新 幹 線 については 交 流 人 口 の 増 加 につ いて 今 後 3 年 間 で 20% 増 という 具 体 的 な 数 値 目 標 も 掲 げているところです 九 州 新 幹 線 の 実 績 は 10 数 % だったと 思 いますが もう 一 段 踏 み 込 んだ 目 標 設 定 をしていますので 地 域 の 皆 様 とともに 目 標 達 成 に 向 けて 頑 張 りたいと 思 っています ~ 佐 渡 島 を 巡 る 回 遊 ルートの 提 案 ~ 海 事 フォーラムで 全 く 潮 の 香 りがしないのはよくないので 次 のお 題 は 海 です ただ これは 無 理 やりのテーマということではありません このエリアで 新 幹 線 の 活 用 について 考 えるときに 佐 渡 の -75-

ことはどうしても 忘 れるわけにはいかないだろうと 思 います これまで 新 潟 には 上 越 新 幹 線 が 通 っており そして 新 潟 港 から 佐 渡 の 両 津 港 までの 航 路 がありました 一 方 佐 渡 の 小 木 港 から 直 江 津 港 までの 航 路 があり 今 回 北 陸 新 幹 線 の 上 越 妙 高 駅 ができるわけです これらを 使 えば 東 京 から 新 幹 線 を 使 って 佐 渡 を 回 遊 するルートができます あくまでも 個 人 的 なイメージですけども これまで 佐 渡 は 新 潟 まで 行 ってそこから 船 に 乗 って 行 っ てまた 帰 ってくるところだという 感 じではなかったかと 思 います 観 光 の 世 界 では 回 遊 ルートというの は 大 変 大 事 なファクターなので 北 陸 新 幹 線 の 開 通 は 大 変 大 きなインパクトをもたらすのではないでし ょうか さきほど 直 江 津 港 にお 伺 いしてお 話 を 伺 ってまいりましたが 直 江 津 小 木 間 今 は2 時 間 40 分 かか るところ 新 造 船 を 新 幹 線 の 開 通 と 同 時 期 に 導 入 して 1 時 間 40 分 に 短 縮 するということです 新 潟 両 津 間 はジェットフォイルで1 時 間 ちょっとということなので 新 幹 線 も 組 み 合 わせると 移 動 にかか る 所 要 時 間 は 大 幅 に 短 縮 される その 分 佐 渡 の 様 々な 魅 力 をぐるっと 回 ってたっぷり 満 喫 できる そ して 帰 りには 上 越 市 を 素 通 りしないで 高 田 のお 城 の 跡 などちゃんと 見 て 下 さい そういうツア ーを JR さんなどと 相 談 してしっかり 作 って 行 くこと これが 大 変 大 事 なことだと 思 います 最 近 佐 渡 の 観 光 客 の 入 れ 込 み 数 は 下 がっているようです これは 大 変 残 念 なことなので 新 幹 線 を 活 かさない 手 はない 新 幹 線 を 多 面 的 に 活 用 するというひとつの 側 面 として 是 非 佐 渡 を 組 み 込 んで 考 えていただきたいと 思 っています ~ 離 島 ( 鹿 児 島 )の 例 : 海 上 交 通 ネットワークの 再 構 築 ~ 海 に 関 する 事 例 をもうひとつお 話 します 佐 渡 と 比 較 するには 小 さすぎる 島 ですが 新 幹 線 との 関 わ りがありましたのでちょっと 持 ってまいりました 甑 島 (こしきじま)という 島 が 鹿 児 島 県 薩 摩 川 内 (さ つませんだい) 市 の 西 側 にございます 従 来 このまちの 南 隣 の 串 木 野 というところから 船 が 出 ていた そうですが 九 州 新 幹 線 の 駅 が 川 内 にできたことを 契 機 として 港 を 川 内 港 に 変 えました また 島 の 中 の 道 路 整 備 が 次 第 に 進 んできましたので 島 の 中 の 寄 港 場 所 を 減 らして 島 内 はバスで 動 いて 下 さい -76-

という 形 に 変 えました 平 成 30 年 には 上 島 と 下 島 が 橋 でつながるそうなのでさらに 変 わると 思 います このように 新 幹 線 とのアクセスを 良 くするとともに 島 内 を 回 遊 しやすくする 取 組 みが 進 んでいます そして この 航 路 には 新 しい 高 速 船 を 導 入 しました JR 九 州 という 会 社 は 車 両 のデザインに 強 いこだ わりを 持 っている 会 社 ですが そのデザイナーの 水 戸 岡 さんという 方 が 甑 島 の 交 通 再 編 の 取 組 みを 意 気 に 感 じられ この 船 の 内 装 も 手 掛 けて 下 さいました 九 州 新 幹 線 や 有 名 な 寝 台 列 車 の ななつ 星 と 同 じく 木 目 を 使 った 素 敵 なデザインです 実 は 川 内 駅 から 川 内 港 までのバスも 水 戸 岡 さんのデザインな ので 博 多 から 甑 島 まで 同 じコンセプトの 交 通 機 関 で 行 けるということで 売 り 出 しています 甑 島 は 川 内 市 の 一 部 であることもあり 川 内 市 が 甑 島 への 海 上 交 通 を 地 域 の 交 通 の 一 部 としっかり 位 置 づけてこのような 取 組 みを 進 めています こちらでは 複 数 の 自 治 体 の 連 携 が 必 要 になるかと 思 います が 先 程 の 越 五 の 国 といったコンセプトの 中 で 佐 渡 もしっかり 取 り 込 んで 北 陸 新 幹 線 を 120% 使 って 内 外 の 人 々を 呼 び 込 み かつ 域 内 の 交 流 を 盛 んにしていただければと 思 います 新 たにできる 新 幹 線 が 少 しでもこの 地 域 の 発 展 に 役 立 てば と 心 から 思 う 次 第 です おわりに~ 最 後 になりますが 国 土 交 通 省 もゆるキャラを 作 っておりまして 公 共 交 通 利 用 促 進 キャラクター の りたろう と 申 します バスの 中 での 案 内 などに 少 しずつ 使 っていただいておりますので 上 越 市 もよ ろしければぜひお 願 いしたいと 思 います ご 当 地 の けんけんず としっかりタイアップして 頑 張 って いきたいと 思 います どうもありがとうございました -77-

2014/11/25 第 16 回 海 事 観 光 立 国 フォーラムin 上 越 2014 資 料 今 日 お 話 したいこと 地 域 交 通 の 活 性 化 と 北 陸 新 幹 線 上 越 妙 高 駅 (1) 人 口 減 少 高 齢 化 社 会 において 地 域 のモビリティをどう 確 保 するか? 平 成 26 年 10 月 21 日 (2) 北 陸 新 幹 線 を 地 域 の 活 性 化 にどう 結 びつけるか? 国 土 交 通 省 総 合 政 策 局 公 共 交 通 政 策 部 長 藤 井 直 樹 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1 2-79- モータリゼーションの 進 展 (1) 1990 年 から2010 年 の20 年 間 で 人 口 の 増 加 率 が4%なのに 対 し マイカー 保 有 台 数 の 増 加 率 は76%にのぼる ( 単 位 : 万 人 / 万 台 ) 14,000 12,000 123,611 126,926 128,057 (1) 1 地 域 の 交 通 の 現 状 10,000 8,000 6,000 5,122 5,790 4,000 2,000 0 3,294 1990 年 2000 年 2010 年 ( 出 典 ) 総 務 省 日 本 の 統 計 2013 一 般 財 団 法 人 自 動 車 検 査 登 録 情 報 協 会 調 べ 人 口 マイカー 台 数 3 4 1

2014/11/25 モータリゼーションの 進 展 (2) 地 域 公 共 交 通 の 衰 退 一 世 帯 当 たりマイカー 保 有 率 は 地 方 部 ほど 高 く 都 市 部 ほど 低 い 傾 向 にある 1 位 福 井 県 2 位 富 山 県 3 位 群 馬 県 10 位 新 潟 県 45 位 神 奈 川 県 46 位 大 阪 府 47 位 東 京 都 ( 出 典 ) 一 般 財 団 法 人 自 動 車 検 査 登 録 情 報 協 会 調 べ( 平 成 24 年 度 末 ) 輸 送 人 員 の 大 幅 な 減 少 乗 合 バス: 約 35% 減 (1990 年 2010 年 ) 地 域 鉄 道 : 約 25% 減 ( 同 上 ) 相 次 ぐ 路 線 の 廃 止 乗 合 バス:8,160km( 過 去 5 年 間 ) 地 域 鉄 道 : 105km( 同 上 ) 厳 しい 経 営 状 況 乗 合 バス:69%が 赤 字 (2012 年 補 助 前 ) 地 域 鉄 道 :76%が 赤 字 ( 同 上 ) 5 6-80- 地 域 公 共 交 通 の 課 題 今 後 の 急 激 な 人 口 減 少 の 下 で 地 域 公 共 交 通 をめぐる 環 境 は ますます 厳 しいものに しかし クルマに 頼 れない 人 々の 足 の 確 保 は 地 域 の 生 活 を 守 る 上 で 不 可 欠 の 課 題 (1) 2 人 口 減 少 高 齢 化 の 進 展 と 地 域 公 共 交 通 特 に 今 後 の 高 齢 者 の 増 加 に 適 切 に 対 処 することが 必 要 7 8 2

2014/11/25 人 口 減 少 と 高 齢 化 の 進 展 都 市 圏 地 方 圏 の 人 口 の 減 少 140,000 120,000 ( 人 口 : 千 人 ) 総 人 口 約 1.28 億 人 75 歳 以 上 人 口 約 1400 万 人 ( 約 11%) (2050 年 ) 総 人 口 約 9,700 万 人 75 歳 以 上 人 口 約 2400 万 人 ( 約 25%) 人 口 減 少 は 特 に 地 方 において 顕 著 増 減 率 (%) 5.0 三 大 都 市 圏 と 地 方 圏 の 人 口 増 減 率 ( 推 計 ) 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 65 歳 以 上 75 歳 未 満 人 口 約 1500 万 人 ( 約 12%) 20 歳 以 上 65 歳 未 満 人 口 約 7600 万 人 ( 約 59%) 20 歳 未 満 人 口 約 2300 万 人 ( 約 18%) 65 歳 以 上 75 歳 未 満 人 口 約 1400 万 人 ( 約 14%) 20 歳 以 上 65 歳 未 満 人 口 約 4600 万 人 ( 約 48%) 20 歳 未 満 人 口 約 1300 万 人 ( 約 13%) 20 歳 未 満 人 口 20 歳 以 上 65 歳 未 満 人 口 65 歳 以 上 75 歳 未 満 75 歳 以 上 ( 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 将 来 推 計 人 口 ( 中 位 推 計 )) 高 齢 者 や 生 徒 など 地 域 公 共 交 通 に 頼 らざるを 得 ない 住 民 が 一 定 数 存 在 通 勤 通 学 需 要 の 減 少 が 地 域 公 共 交 通 の 経 営 を 圧 迫 ( 年 ) 9 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 0.3 0.6 0.0 2.4 0.0 0.9 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 1.0 2.6 4.8 2.7 2.9 5.1 5.7 7.7 5.6 8.0 11.0 8.9 11.2 9.3 13.2 17.3 12.5 出 所 : 総 務 省 国 勢 調 査 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 都 道 府 県 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 24 年 1 月 推 計 ) により 国 土 交 通 省 作 成 三 大 都 市 圏 : 首 都 圏 : 茨 城 県 栃 木 県 群 馬 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 神 奈 川 県 山 梨 県 中 部 圏 : 長 野 県 岐 阜 県 静 岡 県 愛 知 県 三 重 県 近 畿 圏 : 滋 賀 県 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 和 歌 山 県 地 方 圏 : 三 大 都 市 圏 以 外 21.6 14.7 16.4 首 都 圏 中 部 圏 近 畿 圏 地 方 圏 10-81- 都 市 圏 地 方 圏 の 高 齢 化 の 進 展 高 齢 化 は 地 域 を 問 わず 進 展 高 齢 化 と 交 通 問 題 広 域 ブロック 別 高 齢 化 率 (%) ( 年 ) 首 都 圏 中 部 圏 近 畿 圏 地 方 圏 平 成 2 年 10.1% 11.9% 11.2% 14.1 % 平 成 22 年 21.0% 22.7% 22.9% 25.1 % 平 成 52 年 35.0% 34.8% 36.2% 37.6% 高 齢 者 にとっての 交 通 問 題 の 重 要 性 高 齢 者 のクルマ 依 存 度 の 高 さと 交 通 事 故 の 増 加 注 1) 高 齢 者 人 口 とは 65 歳 以 上 人 口 注 2) 首 都 圏 : 茨 城 県 栃 木 県 群 馬 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 神 奈 川 県 山 梨 県 中 部 圏 : 長 野 県 岐 阜 県 静 岡 県 愛 知 県 三 重 県 近 畿 圏 : 滋 賀 県 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 和 歌 山 県 ( 出 典 : 総 務 省 国 勢 調 査 及 び 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 統 計 より 国 土 交 通 省 作 成 ) 11 12 3

2014/11/25 高 齢 者 にとっての 交 通 問 題 の 重 要 性 高 齢 者 のクルマ 依 存 度 の 高 さ 高 齢 者 が 今 住 んでいる 地 域 の 不 便 な 点 として 挙 げている 項 目 をみると 移 動 に 関 する 問 題 が 上 位 にある 都 市 規 模 別 にみると 小 規 模 な 都 市 ほど 交 通 に 対 し 不 便 さを 感 じている 高 齢 者 の 自 動 車 分 担 率 は 上 昇 傾 向 にあり その 傾 向 は 三 大 都 市 圏 よりも 地 方 都 市 圏 において 強 く 表 れている 非 高 齢 者 の 免 許 保 有 者 数 が 減 少 している 一 方 高 齢 者 の 免 許 保 有 者 数 は 増 加 している 日 常 の 買 い 物 に 不 便 医 院 や 病 院 への 通 院 に 不 便 交 通 機 関 が 高 齢 者 には 使 いにくい または 整 備 されていない 今 住 んでいる 地 域 の 不 便 な 点 ( 上 位 3 項 目 ) 8.1 12.2 16.3 14.4 12.5 9.3 11.3 13.2 15.4 11.7 14.2 17.2 18.4 20.4 17.1 0 5 10 15 20 25 (%) 出 典 : 平 成 22 年 高 齢 者 住 宅 生 活 意 識 調 査 大 都 市 中 都 市 小 都 市 町 村 総 数 大 都 市 : 東 京 都 区 部 と 指 定 都 市 中 都 市 : 人 口 10 万 人 以 上 の 市 ( 大 都 市 を 除 く) 小 都 市 : 人 口 10 万 人 未 満 の 市 13 S62 H04 H11 H17 H22 15.5 14.7 14.8 12.2 13.7 5.6 8.2 7.6 6.4 5.6 65 歳 以 上 の 代 表 交 通 手 段 分 担 率 (%) < 三 大 都 市 圏 ( 平 日 )> < 地 方 都 市 圏 ( 平 日 )> 非 高 齢 者 の 免 許 保 有 者 数 千 人 ( ) 15.0 23.4 29.4 33.6 37.3 69,500 69,000 68,500 68,000 67,500 67,000 66,500 66,000 16.3 14.6 17.1 16.1 平 成 15 17.3 45.0 39.7 32.4 32.5 26.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 鉄 道 バス 自 動 車 二 輪 車 徒 歩 他 その S62 H04 2.8 8.9 2.8 8.4 H11 2.47.1 H17 1.86.1 H22 1.94.9 免 許 保 有 者 数 16,000 高 齢 者 (65 歳 以 上 ) 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 非 高 齢 者 4,000 2,000 0 16 17 18 19 20 21 22 23 24 18.5 30.7 38.3 48.4 57.6 24.8 21.3 20.0 17.0 15.8 45.1 36.8 32.2 26.7 19.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 鉄 道 バス 自 動 車 二 輪 車 徒 歩 その 他 高 齢 者 の 免 許 保 有 者 数 ( 千 人 ) 出 典 : 平 成 22 年 度 全 国 都 市 交 通 特 性 調 査 出 典 : 運 転 免 許 統 計 14-82- 高 齢 者 の 事 故 の 増 加 地 域 公 共 交 通 の 多 面 的 な 役 割 高 齢 者 の 運 転 による 高 齢 者 死 亡 事 故 比 率 は 上 昇 傾 向 また 高 齢 者 はそれ 以 外 の 年 代 と 比 べ 運 転 操 作 が 不 適 切 なた めに 事 故 を 起 こすことが 多 い 高 齢 者 の 免 許 返 納 件 数 は 増 加 している 一 方 免 許 返 納 を 考 えたことがある 高 齢 運 転 者 のうち5 割 近 い 者 は 免 許 返 納 後 の 代 替 交 通 手 段 に 関 する 懸 念 から 実 際 に 返 納 していない 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 高 齢 者 と 交 通 事 故 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 運 転 操 作 が 不 適 切 なために 起 きた 死 亡 事 故 の 比 率 全 体 に 占 める 高 齢 者 ( 第 1 当 事 者 ) 死 亡 事 故 比 率 高 齢 者 (65 歳 以 上 ) 高 齢 者 以 外 出 典 : 交 通 事 故 統 計 ( 件 ) 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 運 転 免 許 証 を 実 際 に 返 納 しない 理 由 ( 返 納 を 考 えたことがある 高 齢 運 転 者 への 質 問 ) 免 許 返 納 件 数 高 齢 者 (65 歳 以 上 )の 免 許 返 納 件 数 高 齢 者 以 外 の 免 許 返 納 件 数, 平 16 17 18 19 20 21 22 23 24 成 15 出 典 : 運 転 免 許 統 計 運 転 免 許 返 納 制 度 に 関 する 周 知 広 報 等 により 高 齢 者 を 中 心 に 運 転 免 許 返 納 件 数 が 増 加 出 典 : 政 府 広 報 オンライン 警 察 庁 日 常 生 活 における 移 動 手 段 ( 高 齢 層 若 年 層 障 害 者 移 動 困 難 者 ) 来 訪 者 観 光 客 の 移 動 手 段 / 観 光 資 源 にぎわいの 創 出 高 齢 者 の 健 康 維 持 見 守 り 運 転 能 力 の 低 下 を 感 じてはいるが 運 転 免 許 証 を 返 納 するほどではない 57.4 返 納 すると 代 わりの 交 通 機 関 がない 又 は 不 便 である 46.3 運 転 はしないが 身 分 証 明 に 使 う 必 要 がある 29.0 運 転 が 好 きだから 19.1 何 となく 運 転 免 許 証 を 持 ち 続 けている 13.0 その 他 4.9 出 典 : 平 成 17 年 警 察 白 書 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 15 環 境 にやさしい 16 4

2014/11/25 交 通 政 策 基 本 法 の 概 要 ( 平 成 25 年 12 月 公 布 施 行 ) -83- 基 本 的 方 基 本 法 上 針 の 国 の 施 策 施 策 の 目 標 (1) 3 地 域 公 共 交 通 を 守 り 育 てるための 国 土 交 通 省 の 取 組 み 交 通 政 策 基 本 計 画 ( 原 案 )の 概 要 本 計 画 が 対 応 すべき 社 会 経 済 の 動 き (1) 急 激 な 人 口 減 少 少 子 化 高 齢 化 (2)グローバリゼーションの 進 展 (3) 巨 大 災 害 の 切 迫 インフラの 老 朽 化 (4) 食 料 水 エネルギーの 制 約 地 球 環 境 問 題 (5)ICTの 劇 的 な 進 歩 など 技 術 革 新 の 進 展 (6) 東 日 本 大 震 災 からの 復 興 (7)2020 年 の 東 京 オリンピック パラリンピックの 開 催 A. 豊 かな 国 民 生 活 に 資 する 使 い やすい 交 通 の 実 現 日 常 生 活 の 交 通 手 段 確 保 (16 条 ) 高 齢 者 障 害 者 妊 産 婦 等 の 円 滑 な 移 動 (17 条 ) 交 通 の 利 便 性 向 上 円 滑 化 効 率 化 (18 条 ) まちづくりの 観 点 からの 施 策 推 進 (25 条 ) 1 自 治 体 中 心 に コンハ クトシティ 化 等 まちづくり 施 策 と 連 携 し 地 域 交 通 ネットワークを 再 構 築 する 2 地 域 の 実 情 を 踏 まえた 多 様 な 交 通 サービス の 展 開 を 後 押 しする 3バリアフリーをより 一 層 身 近 なものにする 4 旅 客 交 通 物 流 のサービスレベルをさらなる 高 みへ 引 き 上 げる B. 成 長 と 繁 栄 の 基 盤 となる 国 際 地 域 間 の 旅 客 交 通 物 流 ネット ワークの 構 築 産 業 観 光 等 の 国 際 競 争 力 強 化 (19 条 ) 地 域 の 活 力 の 向 上 (20 条 ) 観 光 立 国 の 観 点 からの 施 策 推 進 (26 条 ) 国 際 連 携 確 保 国 際 協 力 (30 条 ) 1 我 が 国 の 国 際 交 通 ネットワークの 競 争 力 を 強 化 する 2 地 域 間 のヒト モノの 流 動 を 拡 大 する 3 訪 日 外 客 2000 万 人 の 高 みに 向 け 観 光 施 策 と 連 携 した 取 組 を 強 める 4 我 が 国 の 技 術 とノウハウを 活 かした 交 通 イ ンフラ サーヒ スをグローバルに 展 開 する C. 持 続 可 能 で 安 心 安 全 な 交 通 に 向 けた 基 盤 づくり 運 輸 事 業 等 の 健 全 な 発 展 (21 条 ) 大 規 模 災 害 時 の 機 能 低 下 抑 制 迅 速 な 回 復 (22 条 ) 環 境 負 荷 の 低 減 (23 条 ) 施 策 の 推 進 に 当 たって 特 に 留 意 すべき 事 項 基 本 法 上 の 国 の 施 策 関 係 者 の 責 務 連 携 (8~12 27 条 ) 1 国 民 利 用 者 の 視 点 に 立 って 交 通 に 関 する 施 策 を 講 ずる 総 合 的 な 交 通 体 系 の 整 備 (24 条 ) 調 査 研 究 (28 条 ) 2 国 自 治 体 事 業 者 利 用 者 地 域 住 民 等 の 関 係 者 が 責 務 役 割 を 担 いつつ 連 携 協 働 する 技 術 の 開 発 及 び 普 及 (29 条 ) 国 民 の 立 場 に 立 った 施 策 (31 条 ) 3ICT 等 による 情 報 の 活 用 をはじめとして 技 術 革 新 によるイノベーションを 進 める Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 42020 年 の 東 京 オリンピック パラリンピックの 開 催 とその 後 を 見 据 えた 取 組 を 進 める 19 17 1 大 規 模 災 害 や 老 朽 化 への 備 えを 万 全 なものとする 2 交 通 関 連 事 業 の 基 盤 を 強 化 し 安 定 的 な 運 行 と 安 全 確 保 に 万 全 を 期 する 3 交 通 を 担 う 人 材 を 確 保 し 育 てる 4さらなる 低 炭 素 化 省 エネ 化 等 の 環 境 対 策 を 進 める 基 本 理 念 等 ( 第 2 条 ~ 第 7 条 ) 基 本 的 認 識 ( 第 2 条 ) 交 通 の 果 たす 機 能 国 民 の 自 立 した 生 活 の 確 保 活 発 な 地 域 間 交 流 国 際 交 流 物 資 の 円 滑 な 流 通 国 民 等 の 交 通 に 対 する 基 本 的 需 要 の 充 足 が 重 要 交 通 機 能 の 確 保 向 上 ( 第 3 条 ) 少 子 高 齢 化 の 進 展 等 に 対 応 しつつ 豊 かな 国 民 生 活 の 実 現 国 際 競 争 力 の 強 化 地 域 の 活 力 の 向 上 に 寄 与 大 規 模 災 害 に 的 確 に 対 応 環 境 負 荷 の 低 減 ( 第 4 条 ) 様 々な 交 通 手 段 の 適 切 な 役 割 分 担 と 連 携 ( 第 5 条 ) 交 通 の 安 全 の 確 保 ( 第 7 条 ) 交 通 安 全 対 策 基 本 法 に 基 づく 交 通 安 全 施 策 と 十 分 に 連 携 国 地 方 自 治 体 事 業 者 等 の 関 係 者 の 責 務 等 ( 第 8 条 ~ 第 11 条 ) 関 係 者 の 連 携 協 働 ( 第 6 条 第 12 条 ) 法 制 上 財 政 上 の 措 置 ( 第 13 条 ) 国 会 への 年 次 報 告 等 ( 第 14 条 ) 交 通 政 策 基 本 計 画 の 閣 議 決 定 実 行 ( 第 15 条 ) <パブリックコメント 審 議 会 への 諮 問 等 > 国 の 施 策 ( 第 16 条 ~ 第 31 条 ) 豊 かな 国 民 生 活 の 実 現 〇 日 常 生 活 の 交 通 手 段 確 保 ( 第 16 条 ) 離 島 等 の 地 域 の 諸 条 件 への 配 慮 高 齢 者 障 害 者 等 の 円 滑 な 移 動 ( 第 17 条 ) 妊 産 婦 ベビーカー 等 にも 配 慮 交 通 の 利 便 性 向 上 円 滑 化 効 率 化 ( 第 18 条 ) 定 時 性 確 保 乗 継 ぎ 円 滑 化 等 国 際 競 争 力 の 強 化 国 際 海 上 航 空 輸 送 のネットワークと 拠 点 の 形 成 アクセス 強 化 ( 第 19 条 ) 地 域 の 活 力 の 向 上 国 内 交 通 ネットワークと 拠 点 の 形 成 ( 第 20 条 ) 交 通 に 関 する 事 業 の 基 盤 強 化 人 材 育 成 等 ( 第 21 条 ) 大 規 模 災 害 への 対 応 大 規 模 な 災 害 が 発 生 した 場 合 における 交 通 の 機 能 の 低 下 の 抑 制 及 び 迅 速 な 回 復 等 ( 第 22 条 ) 耐 震 性 向 上 代 替 交 通 手 段 の 確 保 多 人 数 の 円 滑 な 避 難 環 境 負 荷 の 低 減 エコカー モーダルシフト 公 共 交 通 利 便 増 進 等 ( 第 23 条 ) 適 切 な 役 割 分 担 と 連 携 総 合 的 な 交 通 体 系 の 整 備 ( 第 24 条 ) 交 通 需 要 老 朽 化 に 配 慮 した 重 点 的 な 整 備 まちづくり 観 光 等 との 連 携 関 係 者 間 の 連 携 協 働 の 促 進 ( 第 25 条 ~ 第 27 条 ) 調 査 研 究 ( 第 28 条 ) 技 術 の 開 発 及 び 普 及 ( 第 29 条 ) ICTの 活 用 国 際 的 な 連 携 の 確 保 及 び 国 際 協 力 の 推 進 ( 第 30 条 ) 規 格 標 準 化 交 通 インフラの 海 外 展 開 国 民 等 の 意 見 を 反 映 ( 第 31 条 ) 地 方 公 共 団 体 の 施 策 ( 第 32 条 ) 改 正 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 法 ( 平 成 26 年 5 月 公 布 )の 概 要 日 常 生 活 等 に 必 要 不 可 欠 な 交 通 手 段 の 確 保 等 目 標 本 格 的 な 人 口 減 少 社 会 における 地 域 社 会 の 活 力 の 維 持 向 上 ポイント 1 地 方 公 共 団 体 が 中 心 となり 2まちづくりと 連 携 し 3 面 的 な 公 共 交 通 ネットワーク を 再 構 築 交 通 政 策 基 本 法 ( 平 成 25 年 12 月 4 日 公 布 施 行 )の 具 体 化 面 的 な 公 共 交 通 ネットワークを 再 構 築 するため 事 業 者 等 が 地 方 公 共 団 体 の 支 援 を 受 けつつ 実 施 地 方 公 共 団 体 が 事 業 者 等 の 同 意 の 下 に 策 定 まちづくりの 観 点 からの 交 通 施 策 の 促 進 改 正 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 法 の 基 本 スキーム 基 本 方 針 地 域 公 共 交 通 網 形 成 計 画 コンパクトシティの 実 現 に 向 けたまちづくりとの 連 携 地 域 全 体 を 見 渡 した 面 的 な 公 共 交 通 ネットワークの 再 構 築 地 域 公 共 交 通 特 定 事 業 地 域 公 共 交 通 再 編 事 業 国 が 策 定 まちづくりとの 連 携 に 配 慮 軌 道 運 送 高 度 化 事 業 (LRTの 整 備 ) 関 係 者 相 互 間 の 連 携 と 協 働 の 促 進 事 業 者 と 協 議 の 上 地 方 公 共 団 体 が 協 議 会 を 開 催 し 策 定 鉄 道 事 業 再 構 築 事 業 ( 上 下 分 離 ) 地 域 公 共 交 通 再 編 実 施 計 画 実 施 計 画 実 施 計 画 国 土 交 通 大 臣 が 認 定 し 計 画 の 実 現 を 後 押 し 等 18 20 5

2014/11/25-84- 地 域 公 共 交 通 確 保 維 持 改 善 事 業 改 正 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 法 を 踏 まえ 地 域 の 公 共 交 通 ネットワークの 再 構 築 に 向 けた 取 組 みを 支 援 地 域 公 共 交 通 ネットワーク 形 成 に 向 けた 計 画 策 定 の 後 押 し < 支 援 の 内 容 > 地 域 公 共 交 通 網 形 成 計 画 等 の 策 定 に 係 る 調 査 地 域 の 特 性 に 応 じた 生 活 交 通 の 確 保 維 持 < 支 援 の 内 容 > 過 疎 地 域 等 におけるバス デマンドタクシーの 運 行 バス 車 両 の 更 新 等 離 島 航 路 航 空 路 の 運 航 快 適 で 安 全 な 公 共 交 通 の 構 築 < 支 援 の 内 容 > 鉄 道 駅 におけるホームドア エレベーターの 整 備 ノンステップバスの 導 入 等 LRT BRTの 整 備 ICカードの 導 入 活 用 等 地 域 鉄 道 の 安 全 性 向 上 に 資 する 設 備 の 更 新 等 地 域 公 共 交 通 網 形 成 計 画 地 域 公 共 交 通 再 編 実 施 計 画 を 実 施 する 際 には まちづくり 支 援 とも 連 携 し 重 点 的 に 支 援 東 日 本 大 震 災 対 応 被 災 地 のバス 交 通 等 に 対 する 柔 軟 な 支 援 < 支 援 の 内 容 > 被 災 地 の 幹 線 バスの 運 行 仮 設 住 宅 等 を 巡 る 地 域 内 バス 等 の 運 行 地 域 公 共 交 通 再 編 実 施 計 画 の 策 定 に 係 る 調 査 地 域 公 共 交 通 ネットワーク 再 編 の 促 進 < 支 援 の 内 容 > 国 の 認 定 を 受 けた 地 域 公 共 交 通 再 編 実 施 計 画 に 基 づく 事 業 の 実 施 バス 路 線 の 再 編 デマンド 型 等 の 多 様 なサービスの 導 入 LRT BRTの 高 度 化 地 域 鉄 道 の 上 下 分 離 等 平 成 27 年 度 要 求 額 363 億 円 ( 対 前 年 度 比 1.19) 地 域 公 共 交 通 再 編 実 施 計 画 国 の 認 定 平 成 27 年 度 要 求 額 23 億 円 ( 東 日 本 大 震 災 復 興 特 別 会 計 : 復 興 庁 一 括 計 上 分 ) 21 地 域 の 公 共 交 通 ネットワークの 再 構 築 に 係 る 産 業 投 資 の 活 用 財 政 投 融 資 の 活 用 を 図 ることで 支 援 策 を 多 様 化 し 地 域 の 実 情 に 即 した 地 域 公 共 交 通 ネットワークの 再 構 築 の 取 組 みを 後 押 しする 仕 組 みの 充 実 を 図 る 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 法 に 基 づく 交 通 ネットワーク 再 編 を 後 押 し 地 域 公 共 交 通 網 形 成 計 画 地 域 公 共 交 通 特 定 事 業 軌 道 運 送 高 度 化 事 業 LRTの 整 備 ( 軌 道 の 上 下 分 離 等 ) 道 路 運 送 高 度 化 事 業 BRTの 整 備 海 上 運 送 高 度 化 事 業 高 速 船 の 導 入 等 による 海 上 運 送 サービスの 改 善 鉄 道 事 業 再 構 築 事 業 上 下 分 離 等 による 地 方 鉄 道 の 事 業 構 造 の 変 更 地 域 公 共 交 通 再 編 事 業 地 域 全 体 での 既 存 路 線 ダイヤの 見 直 し 新 たなサービスの 導 入 等 上 越 市 の 事 例 (1) 認 定 国 において 事 業 の 効 率 性 や 持 続 可 能 性 を チェック 実 施 計 画 国 再 出 資 出 資 財 投 機 関 再 出 資 車 両 システム 保 有 管 理 会 社 等 リース 等 自 治 体 出 資 平 成 27 年 度 財 投 要 求 事 項 交 通 事 業 者 等 出 資 ノウハウ 等 民 間 金 融 機 関 融 資 国 の 認 定 を 受 けた 計 画 に 基 づき 路 線 やダイヤの 再 編 に 伴 う 施 設 整 備 を 行 う 交 通 事 業 者 < 再 出 資 の 対 象 となる 施 設 整 備 の 例 > LRT BRT 高 速 船 ノンステップバスの 導 入 ICカード バスロケーションシステム 等 の 整 備 22 (1) 4 上 越 市 では 23 出 典 : 上 越 市 都 市 計 画 マスタープラン 策 定 検 討 委 員 会 第 4 回 委 員 会 資 料 24 6

2014/11/25 上 越 市 の 事 例 (2) (2) 1 北 陸 新 幹 線 の 概 要 出 典 : 上 越 市 都 市 計 画 マスタープラン 策 定 検 討 委 員 会 第 4 回 委 員 会 資 料 25 26-85- 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 上 越 妙 高 駅 からの 時 間 距 離 北 陸 新 幹 線 の 運 行 概 要 上 越 妙 高 駅 からの 時 間 距 離 都 市 名 時 間 距 離 東 京 1 時 間 48 分 ( 17 分 ) 新 大 阪 3 時 間 22 分 ( 53 分 ) 沢 48 分 ( 57 分 ) 富 山 30 分 ( 39 分 ) 野 18 分 ( 71 分 ) 上 越 妙 高 駅 北 陸 新 幹 線 長 野 ~ 金 沢 間 開 業 に 伴 う 運 行 計 画 概 要 1 停 駅 名 日 の 運 転 本 数 列 名 ( 便 ) 東 京 上 野 大 宮 熊 谷 本 庄 早 稲 田 高 崎 か が や き 10 往 復 - - - - - - - - - - - - は く た か 安 中 榛 名 軽 井 沢 14 往 復 - - 1 往 復 つ る ぎ 18 往 復 佐 久 平 上 田 長 野 飯 山 上 越 妙 高 糸 魚 川 黒 部 宇 奈 月 温 泉 富 山 新 高 岡 金 沢 あ さ ま 16 往 復 は 停 車 は 一 部 通 過 開 業 日 : 平 成 27 年 3 月 14 日 ( 土 ) 在 来 線 特 急 列 車 等 の 新 たな 運 転 出 典 : 黒 部 市 公 共 交 通 戦 略 推 進 協 議 会 HP 27 新 潟 ~ 上 越 妙 高 間 で 特 急 しらゆき を5 往 復 運 転 新 潟 ~ 新 井 間 で 快 速 列 車 を2 往 復 運 転 新 潟 ~ 糸 魚 川 間 で 快 速 列 車 を1 往 復 運 転 28 7

2014/11/25 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルート 全 線 開 通 後 の 時 間 比 較 国 土 交 通 省 九 州 運 輸 局 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルートの 全 線 開 業 により 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 間 は 最 速 2 時 間 12 分 から1 時 間 17 分 に 直 通 運 転 が 開 始 さ れた 新 大 阪 ~ 鹿 児 島 中 央 間 は 最 速 5 時 間 2 分 から3 時 間 42 分 へと 所 要 時 間 が 大 幅 に 短 縮 された 5 時 間 2 分 (2) 2 九 州 新 幹 線 ( 博 多 ー 鹿 児 島 中 央 )の 概 要 全 線 開 業 前 平 成 年 月 日 改 正 26 3 15 鹿 児 島 中 央 < 全 線 開 業 後 の 主 な 所 要 時 間 > いずれも 最 速 の 場 合 新 大 阪 ~ 鹿 児 島 中 央 間 : 3 時 間 42 分 (1 時 間 20 分 短 縮 ) 新 大 阪 ~ 熊 本 間 : 2 時 間 58 分 (59 分 短 縮 ) 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 間 : 1 時 間 17 分 (55 分 短 縮 ) 博 多 ~ 熊 本 間 : 33 分 (40 分 短 縮 ) 3 時 間 57 分 鹿 児 島 中 央 2 時 間 12 分 1 時 間 13 分 3 時 間 42 分 2 時 間 58 分 1 時 間 17 分 熊 本 33 分 博 多 小 倉 広 島 3 時 間 34 分 2 時 間 29 分 2 時 間 21 分 1 時 間 37 分 広 島 岡 山 4 時 間 11 分 3 時 間 6 分 2 時 間 57 分 2 時 間 13 分 岡 山 新 大 阪 2 時 間 14 分 29 鉄 道 の 所 要 時 間 はいずれも 最 速 の 場 合 飛 行 機 の 時 間 は 空 港 から 都 心 までの 所 要 時 間 を 含 む 資 料 ) JR 九 州 プレス 発 表 資 料 JR 時 刻 表 2013 年 12 月 号 ほか 参 考 ( 航 空 ) 鹿 児 島 大 阪 30-86- 主 要 区 間 列 車 本 数 の 変 遷 国 土 交 通 省 九 州 運 輸 局 九 州 新 幹 線 の 輸 送 人 員 国 土 交 通 省 九 州 運 輸 局 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルートの 全 線 開 業 後 博 多 ~ 熊 本 間 では 列 車 本 数 が 大 幅 に 増 加 今 年 3 月 のダイヤ 改 正 では 山 陽 直 通 の 速 達 型 みずほ を 増 便 あわせて さくら のダイヤを 見 直 す 予 定 九 州 新 幹 線 の 輸 送 人 員 は 全 線 開 業 後 約 3 倍 に 増 加 開 業 後 も 堅 調 に 推 移 している 博 多 児 島 中 央 博 多 熊 本 山 陽 直 通 列 ( 全 線 開 業 前 ) 31 往 復 45 往 復 - 平 成 23 年 春 ダイヤ 改 正 平 成 24 年 春 ダイヤ 改 正 平 成 25 年 春 ダイヤ 改 正 平 成 26 年 春 ダイヤ 改 正 35.5 往 復 65 往 復 36.5 往 復 67 往 復 36.5 往 復 65 往 復 36.5 往 復 61.5 往 復 15 往 復 (みずほ4 さくら11) 23 往 復 (みずほ5 さくら18) 広 島 発 着 の さくら を 設 定 24 往 復 博 多 ~ 熊 本 間 の 区 間 運 転 の さくら の 運 (みずほ5 さくら19) 転 本 数 見 直 し 週 末 等 に みずほ 1 往 復 を 設 定 全 ての さくら が 新 鳥 栖 久 留 米 に 停 車 筑 後 船 小 屋 新 大 牟 田 新 玉 名 に 停 車 24 往 復 する さくら の 時 間 帯 を 見 直 し (みずほ6 さくら18) 博 多 ~ 熊 本 間 の 区 間 運 転 の さくら の 本 数 を 見 直 し 週 末 に 臨 時 さくら つばめ を 設 定 注 ) 運 転 本 数 は 定 期 列 車 のみ 上 記 のほか 早 朝 深 夜 に 博 多 ~ 筑 後 船 小 屋 川 内 ~ 鹿 児 島 中 央 の 区 間 列 車 がある 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 は 同 区 間 の 直 通 列 車 のみカウント 山 陽 直 通 列 車 には 広 島 始 発 着 の さくら を 含 む 全 線 開 業 前 の 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 は 新 幹 線 つばめ 在 来 線 特 急 リレーつばめ の 合 計 博 多 ~ 熊 本 は 在 来 線 特 急 リレーつばめ 有 明 の 合 計 全 線 開 業 後 も 博 多 ~ 熊 本 は 特 急 有 明 3.5 往 復 ( 平 成 26 年 春 改 正 で2.5 往 復 に 変 更 )が 運 転 されている 資 料 ) JR 九 州 プレス 発 表 資 料 JR 時 刻 表 31 記 事 各 年 内 に われた 主 なサービス 改 善 つばめ & リレーつばめ の 一 体 的 運 行 ( 同 一 ホーム 乗 換 えなど) インターネット 予 約 のリニューアル ビックリつばめきっぷ 発 売 九 州 新 幹 線 日 帰 り2 枚 きっぷ 発 売 ガチきっぷ(18-24 歳 限 定 ) 発 売 車 両 1 編 成 (N700 系 8000 番 台 ) 増 備 スーパー 早 得 きっぷ 発 売 ネット 早 得 7 発 売 早 得 往 復 きっぷ 発 売 九 州 新 幹 線 ( 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 間 ) 九 州 新 幹 線 の 輸 送 人 員 は 平 成 23 年 3 月 の 全 線 開 業 を 境 にして 約 3 倍 に 増 加 各 月 の 輸 送 人 員 は 概 ね 毎 月 約 100~110 万 人 であり 全 線 開 業 後 現 在 に 至 るまで 大 きな 反 動 減 もなく 堅 調 に 推 移 している 平 成 25 年 4 月 ~ 平 成 25 年 12 月 までの 輸 送 人 員 は 対 前 年 同 期 間 比 で102.8% 5 月 から12 月 まで8ヶ 月 連 続 で 対 前 年 同 月 の 実 績 を 上 回 っている 山 陽 新 幹 線 ( 博 多 ~ 小 倉 間 ) 山 陽 新 幹 線 ( 博 多 ~ 小 倉 発 着 )の 輸 送 人 員 についても 平 成 23 年 3 月 の 九 州 新 幹 線 直 通 を 機 に 約 20% 増 加 平 成 25 年 4 月 ~ 平 成 25 年 12 月 までの 輸 送 人 員 は 対 前 年 同 期 間 比 で101.9% ( 千 人 ) H24 年 度 :1,230 万 人 1,200 H25 年 度 :961 万 人 H23 年 度 :1,214 万 人 12 月 まで 1,100 1,000 900 800 H22 H23 H24 H25 700 400 600 300 500 H22 年 度 :446 万 人 200 400 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 ( 千 人 ) 2,000 H24 年 度 :1,756 万 人 1,800 H25 年 度 :1,360 万 人 H23 年 度 :1,757 万 人 12 月 まで 1,600 1,400 1,200 1,000 H22 年 度 :1,478 万 人 800 H22 H23 H24 H25 600 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 資 料 ) 九 州 運 輸 局 九 州 のうんゆ 32 8

2014/11/25 九 州 内 の 旅 客 流 動 の 変 化 国 土 交 通 省 九 州 運 輸 局 九 州 と 近 畿 地 方 の 旅 客 流 動 の 変 化 国 土 交 通 省 九 州 運 輸 局 新 幹 線 が 全 線 開 業 した 平 成 23 年 度 と 前 年 度 を 比 較 してみると 九 州 内 の 都 道 府 県 間 の 旅 客 流 動 が 全 体 的 に 増 加 しており 交 流 人 口 の 拡 大 が 図 られたことがみてとれる 平 成 23 年 度 における 近 畿 地 方 2 府 4 県 と 九 州 との 旅 客 流 動 は 九 州 新 幹 線 が 全 線 開 業 し 山 陽 新 幹 線 との 相 互 直 通 運 転 が 始 まったことから 前 年 度 に 比 べて 全 体 的 に 増 大 したことがみてとれる 九 州 新 幹 線 全 線 開 業 前 : 平 成 22 年 度 ( 対 前 年 度 の 増 減 率 ) 発 着 福 岡 佐 賀 崎 熊 本 大 分 宮 崎 児 島 福 岡 1.6% 2.7% -1.0% -0.6% 0.2% -5.2% 3.1% 佐 賀 3.4% 6.8% -2.4% 5.1% 10.0% 0.0% 9.5% 崎 -0.7% -2.1% -2.5% 14.0% -3.0% -17.4% 6.5% 熊 本 -0.8% 6.0% 7.9% 0.7% -24.5% -8.1% 3.7% 大 分 2.7% 10.0% -4.5% -22.8% -1.4% -4.0% -0.6% 九 州 新 幹 線 全 線 開 業 後 : 平 成 23 年 度 と22 年 度 の 較 増 減 率 近 畿 へ 2.7% 増 近 畿 から 2.4% 増 近 畿 へ 2.2% 増 近 畿 から 2.2% 増 近 畿 へ 近 畿 から 14.0% 増 13.0% 増 宮 崎 -12.5% -11.1% -15.6% -5.8% -3.2% -2.2% 76.2% 児 島 0.6% 9.5% 6.2% 3.2% -1.0% 76.4% -2.3% 九 州 新 幹 線 全 線 開 業 後 : 平 成 23 年 度 ( 対 前 年 度 の 増 減 率 ) 福 岡 佐 賀 熊 本 鹿 児 島 と 各 県 と の 間 を 中 心 に 新 幹 線 全 線 開 業 前 に 比 べ 九 州 内 の 各 県 相 互 の 旅 客 流 動 が 全 体 的 に 活 発 になっている ことがみてとれる 発 着 福 岡 佐 賀 崎 熊 本 大 分 宮 崎 児 島 福 岡 2.4% 3.1% 4.4% 12.7% 0.2% -0.3% 41.9% 佐 賀 3.3% 6.9% -9.4% 49.9% -9.1% 37.5% 95.7% 崎 2.6% -8.3% 0.7% -57.9% -10.3% 1.6% 26.9% 熊 本 13.2% 53.3% -56.7% 3.8% 35.4% 49.4% 15.5% 大 分 -1.6% -13.1% -12.9% 40.5% -1.2% -4.3% 13.4% 宮 崎 12.8% 37.5% 7.4% 54.9% -3.9% 1.5% -51.0% 近 畿 へ 近 畿 から 17.7% 増 16.9% 増 近 畿 へ 近 畿 から 33.8% 増 32.9% 増 近 畿 へ 近 畿 から 近 畿 へ 近 畿 から 2.7% 減 2.2% 減 19.6% 増 17.2% 増 児 島 42.3% 91.7% 27.0% 15.9% 15.2% -49.5% -6.5% -87- 出 典 ) 国 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 鉄 道 乗 合 バス 航 空 旅 客 船 の 旅 客 輸 送 人 員 を 合 計 して 算 出 した 33 出 典 ) 国 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 近 畿 2 府 4 県 へ(から)の 鉄 道 乗 合 バス 航 空 旅 客 船 の 旅 客 輸 送 人 員 を 合 計 して 算 出 した 34 宿 泊 観 光 施 設 の 業 況 判 断 の 変 化 来 訪 客 の 変 化 新 幹 線 沿 線 の 福 岡 熊 本 鹿 児 島 の 宿 泊 施 設 では 年 々 業 況 が 向 上 している 様 子 がみてとれる とりわけ 観 光 施 設 では 鹿 児 島 県 が 群 を 抜 いて 好 調 な 様 子 がみてとれる 福 岡 熊 本 鹿 児 島 各 県 では 各 地 域 からの 来 訪 客 が 大 幅 に 増 加 したと 回 答 した 施 設 が 多 かった それ 以 外 の 各 県 でも 中 国 や 近 畿 地 方 からの 来 訪 客 が 増 加 したとの 回 答 があった 一 方 減 少 したとの 回 答 もみられた 宿 泊 施 設 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 各 年 の 業 況 を110 以 上 と 回 答 し た 施 設 の 割 合 32.3 33.1 29.7 23.9 20.0 21.2 19.6 20.5 15.215.9 13.6 11.4 12.5 6.3 36.7 42.3 42.3 36.9 37.3 33.9 27.5 22.7 14.6 11.3 平 成 23 23 年 年 平 成 24 24 年 年 平 成 25 25 年 福 岡 県 (n=130) 佐 賀 県 (n=46) 長 崎 県 (n=44) 熊 本 県 (n=118) 大 分 県 (n=44) 宮 崎 県 (n=48) 鹿 児 島 県 (n=90) 九 州 全 体 (n=520) 九 州 沖 縄 中 国 四 国 近 畿 関 東 東 北 以 北 海 外 設 問 : 来 訪 客 の 居 住 地 域 を6ブロック( 九 州 沖 縄 中 国 四 国 近 畿 東 海 関 東 以 北 海 外 )に 分 けて 変 化 があったかを 聞 いた 九 州 沖 縄 中 国 四 国 福 岡 県 28.9 18.1 8.1 28.9 19.5 22.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% 6.7 27.6 28.4 熊 本 県 九 州 沖 縄 中 国 四 国 近 畿 関 東 東 北 以 北 海 外 九 州 沖 縄 中 国 四 国 14.5 8.1 8.1 3.2 9.7 16.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% 大 分 県 6.9 13.8 5.2 佐 賀 県 九 州 沖 縄 中 国 四 国 近 畿 関 東 東 北 以 北 海 外 九 州 沖 縄 中 国 四 国 11.7 18.3 1.7 20.0 11.7 20.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 宮 崎 県 14.0 5.3 1.8 長 崎 県 観 光 施 設 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 各 年 の 業 況 を110 以 上 と 回 答 し 58.4 た 施 設 の 割 合 66.6 58.3 43.8 43.8 33.3 33.3 31.3 26.5 25.1 25.0 23.5 21.4 21.5 18.8 15.8 12.5 11.1 10.6 10.6 6.3 7.1 0.0 0.0 平 成 23 23 年 平 成 24 24 年 平 成 25 25 年 福 岡 県 (n=19) 佐 賀 県 (n=16) 長 崎 県 (n=16) 熊 本 県 (n=16) 大 分 県 (n=14) 宮 崎 県 (n=9) 鹿 児 島 県 (n=12) 九 州 全 体 (n=102) 35 近 畿 関 東 東 北 以 北 海 外 九 州 沖 縄 中 国 四 国 近 畿 関 東 東 北 以 北 海 外 17.2 20.9 37.3 0% 20% 40% 60% 80% 100% 16.7 23.5 18.6 鹿 児 島 県 41.2 46.1 50.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 近 畿 関 東 東 北 以 北 海 外 22.4 15.5 13.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 九 州 全 体 九 州 沖 縄 24.1 中 国 22.3 四 国 7.2 近 畿 28.8 関 東 東 北 以 北 16.7 海 外 18.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 近 畿 関 東 東 北 以 北 海 外 8.8 10.5 3.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% 来 訪 客 が 増 加 した 来 訪 客 が 減 少 した その 他 ( 変 わらない 又 は 元 々 来 ていない 分 からない 無 回 答 など) 36 9

2014/11/25 政 府 全 体 の 取 組 み 国 土 のグランドデザイン2050 コンパクト+ネットワーク により 国 全 体 の 生 産 性 を 高 める 国 土 構 造 (3) まとめ 37 地 方 創 生 個 性 あふれる 地 方 の 創 生 により 各 地 域 で 若 者 が 元 気 で 働 き 子 供 を 育 て 次 世 代 へ 豊 かな 暮 らし をつないでいく ( 平 成 26 年 7 月 18 日 総 理 発 言 ) 38-88- 中 山 間 地 の 活 性 化 中 山 間 地 は 国 土 管 理 上 も 重 要 な 地 域 そこに 人 が 住 み 続 けることが 大 切 このため 商 店 診 療 所 などを 歩 いて 動 ける 範 囲 に 集 めた 小 さな 拠 点 を 形 成 し 周 辺 集 落 との 交 通 ネットワーク(デマンドバス)を 構 築 また 6 次 産 業 機 能 を 充 実 小 さな 拠 点 を 日 常 生 活 の 守 りの 砦 とするだけでなく 雇 用 を 生 み 出 す 攻 めの 砦 に 小 さな 拠 点 を 核 としたふるさと 集 落 生 活 圏 の 形 成 促 進 複 数 の 集 落 が 散 在 する 地 域 において 持 続 可 能 な 地 域 づくりを 推 進 暮 らしに 必 要 な 機 能 を 道 の 駅 に 設 置 農 産 品 等 販 売 所 診 療 所 町 役 場 出 張 所 集 会 所 兼 避 難 所 たきのはいたろう こざがわ ちょう 瀧 之 拝 太 郎 ( 和 歌 山 県 古 座 川 町 ) 地 元 農 産 品 を 道 の 駅 で 加 工 し 18 種 類 の 新 商 品 を 開 発 販 売 地 方 都 市 の 活 性 化 (コンパクトシティ+ネットワーク) 人 口 が 減 少 に 転 じる 中 拡 大 した 都 市 のコンパクト 化 が 必 要 ( 例 : 富 山 市 ) 具 体 的 には 医 療 介 護 商 業 等 の 生 活 サービス 機 能 と 居 住 を まちなかに 誘 導 する 拠 点 間 を 結 ぶ 公 共 交 通 を 再 構 築 (LRT コミュニティバスなど)し その 充 実 を 図 る 地 場 産 業 や 観 光 資 源 などのそれぞれの 都 市 の 個 性 を 最 大 限 に 活 かし 個 性 豊 かな 地 域 づくりを 進 める 市 町 村 が 都 市 全 体 の 観 点 から コンパクト シティに 向 けたマスタープランを 作 成 ( 複 数 市 町 村 による 連 携 コンパクト 化 の 促 進 ) 生 活 サービス( 福 祉 医 療 商 業 等 )の 誘 導 居 住 の 誘 導 コンパクトなまちづくり 福 祉 施 設 病 院 役 場 地 域 公 共 交 通 の 再 編 地 方 公 共 団 体 が 中 心 となって まちづくりと 連 携 し 面 的 な 公 共 交 通 ネットワークを 再 構 築 コミュニティバス 等 による フィーダー( 支 線 ) 輸 送 乗 換 拠 点 の 整 備 拠 点 エリアにおける 循 環 型 の 公 共 交 通 ネットワークの 形 成 拠 点 間 を 結 ぶ 交 通 サービスを 充 実 デマンド 型 乗 合 タクシー 等 の 導 入 平 成 26 年 に 都 市 再 生 特 別 措 置 法 等 と 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 法 の 改 正 法 が 成 立 小 さな 拠 点 商 店 診 療 所 等 の 日 常 生 活 に 不 可 欠 な 施 設 や 地 域 活 動 を 行 う 場 を 歩 いて 動 ける 範 囲 に 集 めた 地 域 の 拠 点 ふるさと 集 落 生 活 圏 小 さな 拠 点 と 周 辺 の 集 落 とをコミュニティバス 等 で 結 んだ 圏 域 もてぎ まち もてぎ ( 栃 木 県 茂 木 町 ) 39 計 画 を 着 実 に 実 現 するための 支 援 方 策 の 充 実 を 検 討 中 40 10

2014/11/25 市 町 連 携 の 取 組 (ネットワークにより 都 市 圏 人 口 を 確 保 )の 事 例 上 越 市 を 中 心 に 見 てみると 北 陸 新 幹 線 沿 線 自 治 体 の 人 口 京 都 府 作 成 資 料 41 42-89- 交 通 政 策 基 本 計 画 ( 案 )では 佐 渡 島 との 航 路 をどう 活 かせるか? 北 陸 新 幹 線 ( 長 野 金 沢 間 ) 北 海 道 新 幹 線 ( 新 青 森 新 函 館 北 斗 間 )の 開 通 による 首 都 圏 等 とのアクセス 時 間 短 縮 を 最 大 限 活 用 し 地 域 の 商 工 会 議 所 や 自 治 体 地 方 運 輸 局 など 沿 線 関 係 者 が 一 丸 となった 広 域 的 な 連 携 による 国 内 外 の 観 光 客 の 呼 び 込 みのための 方 策 を 検 討 する 数 値 目 標 北 陸 新 幹 線 北 海 道 新 幹 線 の 開 業 を 通 じた 交 流 人 口 の 拡 大 1 北 陸 新 幹 線 2014 年 度 2017 年 度 20% 増 2 北 海 道 新 幹 線 2015 年 度 2018 年 度 10% 増 航 路 概 要 航 路 運 航 便 数 (1 日 ) 所 用 時 間 カーフェリー 5~7 便 2 時 間 30 分 新 潟 ~ 両 津 ジェットフォイル 7~11 便 1 時 間 05 分 寺 泊 ~ 赤 泊 1~3 便 ( 冬 期 運 休 有 り) 1 時 間 05 分 直 江 津 ~ 小 木 ( 偶 数 日 奇 数 日 運 行 有 り) 1~3 便 ( 冬 期 運 休 有 り) 2 時 間 40 分 平 成 25 年 1 12 月 の 輸 送 実 績 :163 万 人 佐 渡 の 観 光 客 入 込 状 況 の 推 移 ( 平 成 19 年 度 ~ 平 成 23 年 度 ) 単 位 : 万 人 70 60 50 40 県 内 客 30 県 外 客 総 計 20 10 0 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 出 典 : 佐 渡 汽 船 ( 株 )HP 県 内 客 25.1 23.7 23.9 22.7 24.7 43 県 外 客 35.4 35.9 36.2 31.7 28.5 総 計 60.5 59.6 60.1 54.4 53.2 出 典 : 新 潟 県 HP 平 成 23 年 度 佐 渡 観 光 客 入 込 状 況 ( 概 況 ) 44 11

2014/11/25 海 上 交 通 ネットワーク 再 構 築 による 航 路 維 持 の 取 組 ( 鹿 児 島 県 甑 島 ) 老 朽 化 した 高 速 船 を 公 有 民 営 方 式 で 新 船 に 更 新 するとともに 航 路 や 接 続 バス 路 線 を 再 編 し 地 域 の 要 となる 海 上 交 通 ネットワークを 再 構 築 薩 摩 川 内 市 が 新 船 ( 高 速 船 甑 島 )を 保 有 し 運 行 主 体 である 甑 島 商 船 ( 第 3セクター)に 貸 付 船 舶 の 小 型 化 高 性 能 化 による 運 航 コスト( 船 員 費 燃 料 費 )の 軽 減 乗 り 心 地 の 向 上 水 戸 岡 鋭 治 氏 のデザインによる 船 自 体 の 観 光 資 源 化 新 船 の 導 入 に 合 わせて 高 速 船 の 航 路 やバス 路 線 を 再 編 し 新 幹 線 とのアクセスや 島 内 交 通 の 利 便 性 を 向 上 高 速 船 甑 島 (こしきしま) コミュニティ 島 内 コミュニティ ハ ス(100 円 ) ハ ス(100 円 )の の 運 行 運 行 (24.4.1) (24.4.1) 新 船 の 投 入 (26.4.2) ご 清 聴 ありがとうございました 効 果 地 域 の 足 及 び 観 光 振 興 の 要 として 航 路 の 安 定 した 経 営 を 維 持 寄 港 地 の 集 約 化 に よる 時 間 短 縮 コス ト 削 減 (24.4.1) 新 幹 線 駅 最 寄 りの 川 内 港 への 移 転 により 観 光 アクセス 向 上 (26.4.2) シャトルハ ス( 電 気 ハ ス)の 運 行 (26.4.2) 45 公 共 交 通 利 用 促 進 キャラクター のりたろう 上 越 市 PRマスコット 上 越 忠 義 隊 けんけんず 46-90- 12