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った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

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新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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青 森 県 総 合 学 校 教 育 センター 研 究 紀 要 [2013.3] F9-01 中 学 校 教 育 相 談 中 学 校 における 不 登 校 生 徒 の 学 校 への 適 応 感 を 高 めるための 研 究 - 不 登 校 対 応 チャートを 用 いたコンサルテーションを 通 して- 教 育 相 談 課 研 究 員 佐 藤 奈 央 子 要 旨 本 研 究 では, 中 学 校 における 不 登 校 生 徒 の 学 校 適 応 感 を 高 めることを 目 標 として, 不 登 校 対 応 チャートを 用 いたコンサルテーションによる 教 師 への 支 援 を 試 みた コンサルテーションを 実 施 することで, 不 登 校 生 徒 へ 対 応 する 教 師 の 意 識 が 高 められることが, 不 登 校 生 徒 対 応 状 態 測 定 尺 度 を 用 いた 検 証 で 確 認 され, 不 登 校 生 徒 の 学 校 適 応 感 を 形 成 する 一 因 である 向 社 会 的 スキル を 高 めることが, 学 校 環 境 適 応 感 尺 度 アセス による 検 証 で 確 認 された キーワード: 中 学 校 不 登 校 コンサルテーション 不 登 校 対 応 チャート 学 校 適 応 感 Ⅰ 主 題 選 定 の 理 由 文 部 科 学 省 (2012)の 児 童 生 徒 の 問 題 行 動 等 生 徒 指 導 上 の 諸 問 題 に 関 する 調 査 によると, 平 成 23 年 度 の 小 中 学 校 における 不 登 校 児 童 生 徒 数 は, 小 学 校 22,622 人, 中 学 校 94,836 人, 計 117,458 人 であり, 特 に 中 学 校 では,2.64%の 生 徒 が 何 らかの 心 理 的, 情 緒 的, 身 体 的,あるいは 社 会 的 要 因 背 景 により, 登 校 し ない,あるいはしたくともできない 状 況 にある また, 都 道 府 県 別 不 登 校 児 童 生 徒 数 ( 国 公 私 立 ) によ ると, 青 森 県 における 小 中 学 校 の 不 登 校 を 理 由 とする 長 期 欠 席 者 数 は, 小 学 校 が187 人, 中 学 校 が1,090 人 であり, 特 に 中 学 校 における 不 登 校 生 徒 は,1,000 人 当 たり26.9 人 と 高 い 数 値 を 示 しており,これは 全 国 平 均 と 比 較 しても0.5 % 高 い 数 値 である 不 登 校 を 理 由 とする 長 期 欠 席 者 数 は 多 少 の 増 減 はあるものの, 青 森 県 は 毎 年 全 国 平 均 を 上 回 っているという 現 状 がある さらに, 実 際 は 遅 刻 や 早 退 を 繰 り 返 している 児 童 生 徒 や 別 室 登 校 の 児 童 生 徒 も 学 校 には 存 在 しており,これらの 統 計 に 表 れない 多 数 の 不 登 校 傾 向 の 児 童 生 徒 も 含 めて, 不 登 校 の 問 題 は 学 校 現 場 において 喫 緊 の 問 題 であると 考 えられる 一 方 で,ベネッセ 教 育 研 究 開 発 センター(2010)の 第 5 回 学 習 指 導 基 本 調 査 における 教 員 の 悩 み で, 不 登 校 生 徒 への 支 援 を 含 めた 特 別 な 支 援 が 必 要 な 児 童 生 徒 への 対 応 が 難 しい と 回 答 した 教 員 は, 中 学 校 では76.0%であった 不 登 校 生 徒 を 支 援 するためには, 不 登 校 生 徒 に 直 接 関 わっている 教 員 を 支 援 す ることがとても 大 切 なことだと 考 えられる そこで, 学 級 担 任 にコンサルテーションという 形 での 支 援 を 試 みることで, 不 登 校 生 徒 に 対 して 教 師 が 適 切 な 対 応 をとれる 状 態 になり, 意 識 の 高 まった 教 師 が 不 登 校 生 徒 を 直 接 支 援 することで, 不 登 校 生 徒 の 学 校 に 対 する 適 応 感 が 高 められると 考 え, 本 主 題 を 設 定 した Ⅱ 研 究 目 標 不 登 校 対 応 チャートを 用 いたコンサルテーションを 行 い, 学 級 担 任 が 不 登 校 生 徒 に 対 して 適 切 な 対 応 をと れる 状 態 になることによって, 不 登 校 生 徒 の 学 校 に 対 する 適 応 感 が 高 まることを, 研 究 を 通 して 明 らかにす る Ⅲ 研 究 仮 説 不 登 校 対 応 チャートを 用 いたコンサルテーションを 学 級 担 任 に 行 うことによって, 学 級 担 任 は 不 登 校 生 徒 に 対 する 理 解 を 深 め, 個 に 応 じたより 適 切 な 対 応 をとれる 状 態 になるだろう その 結 果, 不 登 校 生 徒 は 学 校 に 対 する 適 応 感 を 高 めることができるだろう

Ⅳ 研 究 の 実 際 とその 考 察 1 研 究 における 基 本 的 な 考 え 方 (1) コンサルテーションについて 石 隈 は,コンサルテーションを, 異 なった 専 門 性 や 役 割 をもつ 者 同 士 が 子 どもの 問 題 状 況 について 検 討 し 今 後 の 援 助 のあり 方 について 話 し 合 うプロセス( 作 戦 会 議 ) と 定 義 している( 石 隈 利 紀,1999) 自 らの 専 門 性 に 基 づき 他 の 専 門 家 の 子 どもへの 関 わりを 援 助 する 者 をコンサルタント, 援 助 を 受 ける 者 をコンサルティと 呼 ぶ 学 校 現 場 で 間 接 的 な 援 助 サービスとしてのコンサルテーションを 活 用 する 場 合, 専 門 家 (スクールカウ ンセラーや 教 育 センター 職 員 等 )が 援 助 する 対 象 は 教 師 や 保 護 者, 学 校 組 織 が 考 えられる また, 問 題 解 決 型, 研 修 型,システム 介 入 型 に 分 けられるが,その 中 でも 本 研 究 では, 教 師 に 対 する 問 題 解 決 型 のコン サルテーションを 実 施 した 小 林 は, 教 師 へのコンサルテーションの 目 的 は 二 つあるとしている 教 師 の 役 割 上 の 課 題 遂 行 におけ る 問 題 解 決 の 援 助 と, 更 には 教 師 の 援 助 能 力 の 向 上 を 図 ること である( 小 林 朋 子,2004) また,コンサルテーションにおける 関 係 者 の 取 りもつ 関 係 性 の 特 徴 として,ウィリアム P アーチュ ルとブライアン K マーテンズ(2008)が 七 つの 内 容 を 示 している 第 一 に,コンサルテーションはコ ンサルタントとコンサルティ,クライアントの 三 者 関 係 をその 基 礎 とすること 第 二 に,コンサルティと コンサルタントの 関 係 は 常 に 対 等 であることを 想 定 しているということ 第 三 に,コンサルティの 個 人 的 な 問 題 ではなく, 実 務 に 関 連 した 問 題 が 議 論 の 対 象 となるということ 第 四 に,クライアントの 幸 福 への 最 終 的 な 専 門 家 としての 責 任 は,コンサルティにあり 続 けるということ 第 五 に,コンサルタントが 提 供 する 指 導 助 言 を 受 け 入 れる 自 由 または 拒 否 する 自 由 をコンサルティはもち 続 けるということ 第 六 に,コ ンサルテーションでの 個 人 情 報 は 保 護 されるということ 第 七 に,コンサルテーションの 目 的 はクライア ントの 抱 えている 問 題 を 解 決 することと,コンサルティの 更 なる 洞 察 と 問 題 解 決 技 術 の 向 上 であるという ことである また,コンサルテーションをすることで,1 困 難 な 問 題 に 直 面 している 教 師 が 支 援 を 得 られる2 子 ども が 抱 えている 問 題 に 対 応 できる 教 師 を 増 やすことができる,という 利 点 が 考 えられる 以 上 の 考 え 方 を 踏 まえ, 本 研 究 では 国 立 特 別 支 援 教 育 総 合 研 究 所 (2006)が 具 体 的 に 提 案 している1 知 識 の 提 供 2 精 神 的 な 支 え3 新 しい 視 点 の 提 示 4ネットワーキングの 促 進 についての 話 合 いの 場 となるよう にコンサルテーションを 進 めた (2) 不 登 校 対 応 チャートについて 不 登 校 対 応 チャートとは, 花 輪 (1991)が 児 童 生 徒 の 不 登 校 に 関 する 学 校 の 取 り 組 み 方 や 指 導 援 助 の 進 め 方 についての 研 究 において 発 表 した 考 え 方 であり, 不 登 校 児 童 生 徒 への 教 師 や 家 族 の 具 体 的 な 対 応 をまとめたものである ( 図 1) 指 導 援 助 の 進 め 方 を 段 階 的 に 整 理 することで,それぞれ の 不 登 校 児 童 生 徒 に 応 じた 援 助 をすることが できる このチャート を 活 用 することによっ て, 現 状 で 確 認 しなけ ればならないことが 明 確 になるため, 不 登 校 児 童 生 徒 にとってマイ ナスにはなりにくい 方 法 で 様 々な 支 援 に 取 り 組 める 再 登 校 を 目 指 した 指 導 援 助 の 段 階 設 定 になっているため, このチャートを 用 いる 図 1 不 登 校 対 応 チャートの 段 階 及 びその 概 要 花 輪 (1991)

ことがコンサルテーションでの 効 果 的 なアプローチの 手 段 となると 考 える また, 生 徒 指 導 提 要 ( 文 部 科 学 省,2010)では, 生 徒 指 導 を 通 して 育 まれていくべき 資 質 や 能 力 と して, 自 発 性 自 主 性, 自 律 性, 主 体 性 を 挙 げている 不 登 校 対 応 チャートを 用 いて 不 登 校 生 徒 に 対 応 する 場 合, 花 輪 (1991)が 目 標 としているのが 自 分 で 考 え, 自 分 で 決 定 し, 自 分 で 行 動 でき る ように 子 どもを 変 容 させることである そのために 必 要 なこととして 感 情 をキャッチすること と 自 主 性 を 育 てていく ことを 重 要 視 している さらに, 小 林 (2004)は 教 師 へのコンサルテーションの ポイントとして, 児 童 生 徒 の 抱 えている 問 題 についての 教 師 の 捉 え 方 を 肯 定 的 な 意 味 づけの 方 向 に 再 構 成 すること と 述 べているが,この 考 え 方 は, 不 登 校 対 応 チャートの 認 識 の 段 階 の 考 え 方 と 同 じであ る この 点 からも, 不 登 校 生 徒 を 支 援 する 効 果 的 な 手 段 になると 考 えている 不 登 校 の 子 どもを 支 援 する 段 階 を,1 認 識 2 援 助 指 導 3チェック4 積 極 技 法 5 再 登 校 6フォローの 段 階 に 分 けて 対 象 の 子 どもに 照 らし 合 わせ, 現 状 で 可 能 な 取 組 を 探 った (3) 検 証 尺 度 について 本 研 究 において 教 師 の 不 登 校 生 徒 への 対 応 状 態 を 測 るために 使 用 した 尺 度 は, 不 登 校 生 徒 対 応 状 態 測 定 尺 度 である この 尺 度 は 三 浦 (2012)が 開 発 した 尺 度 で, 関 係 機 関 との 連 携 による 対 応, 所 属 感 を 高 めるための 対 応, 家 にこもっている 時 の 積 極 的 な 対 応, 受 容 的 な 対 応, 学 校 全 体 によ る 対 応 の5 下 位 尺 度 18 項 目 から 構 成 され, よくあてはまる から まったくあてはまらない までの 5 件 法 で 回 答 することを 求 めたものである 不 登 校 生 徒 の 学 校 適 応 感 の 変 化 を 測 るために 使 用 した 尺 度 は, 学 校 環 境 適 応 感 尺 度 アセス ( 以 下, アセス と 記 載 )である この 尺 度 は, 栗 原 井 上 (2010)が 開 発 した 尺 度 であり, 生 活 満 足 感, 教 師 サポート, 友 人 サポート, 向 社 会 的 スキル, 非 侵 害 的 関 係, 学 習 的 適 応 の6 下 位 尺 度 34 項 目 から 構 成 され, あてはまる から あてはまらない までの5 件 法 で 回 答 することを 求 め たものである 2 不 登 校 対 応 チャートを 用 いたコンサルテーションの 実 践 (1) 調 査 対 象 対 象 教 員 :A 中 学 校, 教 員 17 名 を 対 象 に 実 践 対 象 生 徒 :3 年 女 子 2 名,2 年 男 女 各 1 名,1 年 男 子 1 名, 計 5 名 (2) 実 施 方 法 本 研 究 におけるコンサルテーションは, 以 下 の 構 成 メンバー で 実 施 した( 図 2) コンサルタント 青 森 県 総 合 学 校 教 育 センター 教 育 相 談 課 研 究 員 図 2 本 研 究 におけるコンサルテーション コンサルティ 対 象 生 徒 が 所 属 している 学 級 担 任 等 クライアント 不 登 校 生 徒 ( 対 象 生 徒 に 関 しては, 欠 席 日 数, 担 任 の 観 察, アセス の 結 果, 本 人 の 登 校 しぶりを 検 討 し, 不 登 校 傾 向 生 徒 も 対 象 生 徒 として 扱 っている ) コンサルタントがA 中 学 校 を 訪 問 して,6 月 から10 月 にかけて 事 前 の 打 合 わせを2 回 と,コンサルテー ションを6 回 実 施 した コンサルタント( 教 育 相 談 課 研 究 員 )とコンサルティ( 学 級 担 任 )の 二 者 による 話 合 いを 基 本 としながら, 対 象 生 徒 の 現 状 に 合 わせて 必 要 と 思 われる 教 員 ( 養 護 教 諭 や 部 活 動 顧 問 等 )も 話 合 いに 参 加 した コンサルテーションは 対 象 生 徒 の 所 属 している 学 級 担 任 ごとに 時 間 を 設 定 し, 実 施 し た 初 回 のコンサルテーションは30 分 前 後 の 時 間 を 要 したが, 後 半 のコンサルテーションは15 分 前 後 で 話 合 いを 行 った 対 象 生 徒 の 状 態 が 変 化 していたり, 問 題 が 深 刻 化 したりした 時 には, 担 任 によっては50 分 前 後 の 話 合 いになる 場 合 もあった (3) コンサルテーションの 事 例 全 てのコンサルテーションにおいて, 四 つの 内 容 についての 話 合 いを 実 施 した 1 現 状 把 握 と 認 識 の 確 認 ( 本 人, 担 任, 保 護 者 がそれぞれ 現 状 をどのように 捉 えているのかを 確 認 し, 否 定 的 に 捉 えている 部 分 は 肯 定 的 に 捉 えられるよう 話 し 合 う )2 心 的 エネルギーの 確 認 ( 心 的 エネルギーがどの 程 度 溜 まっている のかを 確 認 する )3 心 的 エネルギーを 増 やす 取 組 (エネルギーになる 可 能 性 のある 素 材 を 人 や 物, 行 動 な ど 広 い 視 野 で 検 討 し,それらの 素 材 を 生 かした 取 組 を 話 し 合 う )4ストレスの 軽 減 ( 心 的 エネルギーを 減 らす 可 能 性 のある 状 況 や 活 動 を 予 測 し, 取 り 除 く )についてである

表 1 対 象 生 徒 について 担 任 生 徒 対 象 理 由 心 的 エネルギー 主 な 取 組 女 性 中 3 中 学 2 年 時 欠 席 日 数 文 章 で 気 持 ちを 書 ける 担 任 との 交 換 ノート 在 籍 女 子 35 日 担 任 と 養 護 教 諭 とのつ 担 任 との 継 続 した 面 談 3 年 目 別 室 登 校 中 ながり 行 事 への 参 加 方 法 についての 話 合 い 教 員 小 学 生 の 頃 から 登 校 別 室 で 自 習 可 能 進 路 の 話 題 の 提 示 の 仕 方 を 工 夫 11 年 目 しぶり 親 しい 友 人 部 活 動 に 意 欲 的 男 性 中 3 中 学 2 年 から 登 校 し 教 師 との 良 好 な 人 間 関 担 任 との 継 続 した 面 談 在 籍 女 子 ぶり 係 母 親 を 支 える( 養 護 教 諭 と 担 任 がプラスの 連 絡 を 取 8 年 目 別 室 登 校 中 好 きな 教 科 り 合 う) 教 員 継 続 した 遅 刻 行 事 数 学 の 授 業 を 個 別 に 実 施 13 年 目 親 しい 友 人 学 級 のための 掲 示 物 作 成 行 事 への 参 加 方 法 についての 話 合 い 放 課 後 学 習 会 への 参 加 方 法 についての 話 合 い 男 性 中 2 中 学 1 年 から 登 校 し 刺 繍 が 好 き 担 任 との 関 係 づくり( 対 象 生 徒 のプラス 面 の 情 報 を 在 籍 男 子 ぶり 部 活 の 女 子 とは 一 緒 に 探 す, 積 極 的 な 雑 談, 対 象 生 徒 と 担 任 の 関 わりを 意 1 年 目 担 任 の 観 察 ( 一 人 で 過 ごせる 図 的 に 増 やす) 教 員 いることが 多 い) 海 外 派 遣 へ 参 加 を 希 望 テスト 週 間 に 質 問 を 受 け 付 ける 15 年 目 アセスの 結 果 より している 日 記 に 書 いてきた 悩 みに 対 して, 具 体 的 に 対 応 する ( 要 対 人 支 援 群 + 要 海 外 派 遣 について 学 年 の 教 員 が 意 図 的 に 話 題 にする 学 習 支 援 群 + 生 活 満 文 化 祭 に 向 けての 活 動 中, 対 象 生 徒 と 部 活 動 顧 問 が 足 感 27) 意 図 的 に 関 わる 機 会 を 設 定 する 男 性 中 2 小 学 校 5 6 年 時 保 部 活 動 担 任 との 関 係 づくり( 頻 繁 に 面 談 を 実 施 ) 在 籍 女 子 健 室 登 校 親 しい 友 人 面 談 では 緊 張 して 話 せないため, 手 作 りフラッシュ 8 年 目 中 学 1 年 時 は, 学 習 学 校 に 来 ることはでき カードを 作 成 し,そのカードを 活 用 した 面 談 を 実 施 教 員 面 と 友 人 面 で 配 慮 あ る 合 唱 コンクールへの 参 加 に 向 けて, 担 任 と 話 合 いの 14 年 目 り 母 親 が 協 力 的 下, 目 標 を 設 定 玄 関 であいさつし, 合 唱 コンクールに 参 加 部 活 動 での 文 化 祭 へ 向 けた 作 品 づくり 帰 る 状 態 したいと 思 っている 女 性 中 1 担 任 の 観 察 ( 一 人 で 学 習 が 嫌 いではない 担 任 との 関 係 づくり( 部 活 動 をやっている 姿 を 見 学 在 籍 男 子 いることが 多 い, 係 部 活 動 が 好 き に 行 き 話 題 にする, 休 み 時 間 の 雑 談 ) 1 年 目 活 動 を 声 かけされて 運 動 が 好 き 二 次 考 査 に 向 けた 対 策 プリント 作 成 教 員 も 参 加 できない, 提 体 育 祭 での 活 動 が 楽 し 構 成 的 グループエンカウンター 無 人 島 SOS を 学 10 年 目 出 物 が 出 せない) かった 活 で 実 施 アセスの 結 果 より 係 活 動 への 仲 間 からのサポート ( 要 対 人 支 援 群 + 生 提 出 物 をメモする 習 慣 活 満 足 感 31) 3 結 果 (1) 教 師 の 事 前 調 査 実 施 日 :2012 年 6 月 26 日 調 査 対 象 :A 中 学 校 教 員 15 名 ( 管 理 職 と 養 護 教 諭 は 除 く)

不 登 校 生 徒 対 応 状 態 測 定 尺 度 において 関 係 機 関 との 連 携 による 対 応 下 位 尺 度 得 点 平 均 3.02, 所 属 感 を 高 めるための 対 応 下 位 尺 度 得 点 平 均 3.93, 家 にこもっている 時 の 積 極 的 な 対 応 下 位 尺 度 得 点 平 均 3.73, 受 容 的 な 対 応 下 位 尺 度 得 点 平 均 4.05, 学 校 全 体 による 対 応 の 下 位 尺 度 得 点 平 均 4.00で あった( 図 3, 表 2) A 中 学 校 の 教 員 は,5 因 子 の 中 で 受 容 的 な 対 応 と 学 校 全 体 による 対 応 について 平 均 値 が4.00 以 上 であった (2) 教 師 の 事 後 調 査 実 施 日 :2012 年 10 月 26 日 調 査 対 象 :A 中 学 校 教 員 15 名 ( 管 理 職, 養 護 教 諭 は 除 く) ノンパラメトリック 検 定 (マン ホイット ニーのU 検 定 )でプレテストとポストテスト の 値 を 比 較 した 結 果, 家 にこもっている 時 の 積 極 的 な 対 応 は0.1 % 水 準 で, 関 係 機 関 との 連 携 による 対 応 と 所 属 感 を 高 める ための 対 応, 受 容 的 な 対 応 は1% 水 準 で, 学 校 全 体 による 対 応 は5% 水 準 で 有 意 な 差 が 認 められた( 図 3, 表 2) このこ とから, 全 項 目 において 教 師 の 意 識 の 高 まり が 示 唆 された (3) 生 徒 の 事 前 調 査 実 施 日 :2012 年 6 月 26 日 対 象 生 徒 :A 中 学 校 生 徒 5 名 (3 年 女 子 2 名,2 年 男 女 各 1 名,1 年 男 子 1 名 ) アセス において, 生 活 満 足 感 下 位 尺 度 得 点 平 均 ( 平 均 とは, 偏 差 値 ではな く,5 件 法 で 対 象 生 徒 が 回 答 した 結 果 を 数 値 化 したものである)1.64, 教 師 サポート 下 位 尺 度 得 点 平 均 2.96, 友 人 サポート 下 位 尺 度 得 点 平 均 2.56, 向 社 会 的 スキル 下 位 尺 度 得 点 平 均 2.48, 非 侵 害 的 関 係 下 位 尺 度 得 点 平 均 3.84, 学 習 的 適 応 下 位 尺 度 得 点 平 均 2.20であった( 図 4) 次 いで, 比 較 対 象 として5 名 の 対 象 生 徒 を 除 いた 全 校 生 徒 について アセス の 結 果 を 確 認 したところ, 生 活 満 足 感 の 下 位 尺 度 得 点 ( 平 均 3.60,SD=0.79 ), 教 師 サポー ト 下 位 尺 度 得 点 ( 平 均 4.02,SD=0.76 ), 友 人 サポート 下 位 尺 度 得 点 ( 平 均 3.93, SD=0.75 ), 向 社 会 的 スキル の 下 位 尺 度 得 点 ( 平 均 3.92,SD=0.70 ), 非 侵 害 的 関 表 2 図 3 不 登 校 生 徒 対 応 状 態 測 定 尺 度 のマン ホイットニー のU 検 定 ( 両 側 検 定 ) 図 4 図 5 不 登 校 生 徒 対 応 状 態 測 定 尺 度 下 位 尺 度 得 点 学 校 環 境 適 応 感 尺 度 アセス 下 位 尺 度 得 点 対 象 生 徒 (5 名 ) 学 校 環 境 適 応 感 尺 度 アセス 下 位 尺 度 得 点 全 校 生 徒 (204 名 ) 係 下 位 尺 度 得 点 ( 平 均 4.17,SD=0.83 ), 学 習 的 適 応 下 位 尺 度 得 点 ( 平 均 3.21,SD=0.82 )であっ た( 図 5, 表 5) また, 対 象 生 徒 とその 他 の 全 校 生 徒 の2 群 間 で, 平 均 値 に 差 がみられるかどうかをt 検 定 により 検 討 し

た( 表 3) 教 師 サポート と 非 侵 害 的 関 係 の 間 で 差 は 見 られなかっ たが, 生 活 満 足 感, 友 人 サポー ト, 向 社 会 的 スキル は 0.1% 水 準 で, 学 習 的 適 応 は1% 水 準 で, 有 意 な 差 が 認 められた これらのこと から,コンサルテーションを 実 施 する 前 段 階 における アセス の 学 校 適 応 感 の 因 子 について,A 中 学 校 の5 名 の 対 象 生 徒 は, 教 師 サポート と 非 侵 害 的 関 係 に 違 いは 見 られないが, その 他 の4 因 子 に 関 しては, 全 校 生 徒 と 比 較 した 場 合, 有 意 に 低 いというこ とが 示 唆 された 特 に, 生 活 満 足 感, 友 人 サポート, 向 社 会 的 スキル に 関 して, 全 校 生 徒 に 比 べ, 平 均 値 がとても 低 いということが 言 える (4) 生 徒 の 事 後 調 査 実 施 日 :2012 年 10 月 26 日 対 象 生 徒 :A 中 学 校 生 徒 5 名 (3 年 女 子 2 名,2 年 男 女 各 1 名,1 年 男 子 1 名 ) 5 名 の 対 象 生 徒 に 実 施 したプレテス トとポストテストの 値 をそれぞれ 比 較 するために,ノンパラメトリック 検 定 (ウィルコクソンの 符 号 順 位 和 検 定 ) により 検 討 した( 表 4) 向 社 会 的 スキル のみが5% 水 準 で 有 意 な 差 が 認 められた 教 師 サポート は10% 水 準 で 有 意 傾 向 が 認 められたものの, 生 活 満 足 感, 友 人 サポート, 非 侵 害 的 関 係, 学 習 的 適 応 に 関 して 有 意 な 差 は 認 められなかった これらのことから,5 名 の 対 象 生 徒 の 向 社 会 的 スキル は 有 意 に 上 昇 し たと 言 える 次 に, 比 較 対 象 として,5 名 の 対 象 生 徒 を 除 いた 全 校 生 徒 (204 名 )につ いて 対 象 生 徒 と 同 様 に アセス のプ レテストとポストテストの 値 をt 検 定 で 比 較 した( 表 5) その 結 果, 学 習 的 適 応 は1% 水 準 で 有 意 な 差 が 認 められたが, 生 活 満 足 感, 教 師 サポート, 友 人 サポート, 向 社 会 的 スキル, 非 侵 害 的 関 係 に 関 しては, 有 意 な 差 は 認 められなかっ た このことから, 全 校 生 徒 に 関 して は, 学 習 的 適 応 が 有 意 に 下 降 した と 言 うことができる さらに,5 名 の 対 象 生 徒 とその 他 の 全 校 生 徒 の2 群 間 でポストテストの 平 均 値 に 差 が 認 められるかどうかを,t 表 3 表 4 表 5 表 6 学 校 環 境 適 応 感 尺 度 アセス の 対 応 のないt 検 定 プレテスト ( 対 象 生 徒 と 全 校 生 徒 の 比 較 ) 学 校 環 境 適 応 感 尺 度 アセス のウィルコクソンの 符 号 順 位 和 検 定 ( 両 側 検 定 ) 学 校 環 境 適 応 感 尺 度 アセス の 対 応 のあるt 検 定 学 校 環 境 適 応 感 尺 度 アセス の 対 応 のないt 検 定 ポストテスト ( 対 象 生 徒 と 全 校 生 徒 の 比 較 )

検 定 で 検 討 した( 表 6) 結 果, 教 師 サポート と 向 社 会 的 スキル の 間 に 差 は 認 められず, 生 活 満 足 感, 非 侵 害 的 関 係, 学 習 的 適 応 は1% 水 準 で, 友 人 サポート は5% 水 準 で 有 意 な 差 が 認 められた 5 名 の 対 象 生 徒 とその 他 の 全 校 生 徒 における アセス のプレテストとポストテストの 比 較 から 読 み 取 れること( 表 3, 表 6)は,コンサルテーションを 実 施 する 前 後 で 教 師 サポート は 有 意 な 差 は 認 められなかったが, 生 活 満 足 感 は0.1 % 水 準 から1% 水 準 へ, 友 人 サポート は0.1 % 水 準 から5% 水 準 へ 変 化 し, 向 社 会 的 スキル に 関 しては,0.1 % 水 準 という 高 い 差 を 示 していたものが, ポストテストでは 有 意 差 は 認 められなくなっていた これらのことから, 生 活 満 足 感, 教 師 サポー ト, 友 人 サポート, 向 社 会 的 スキル の4 因 子 は, 対 象 生 徒 と 全 校 生 徒 の2 群 間 の 差 がなくなっ た, 若 しくは 減 少 したと 言 える 一 方 で, 非 侵 害 的 関 係 においてはプレテストでは 有 意 差 がなかった にも 関 わらず,ポストテストにおいては1% 水 準 で 有 意 差 が 認 められるように 変 化 していた また, 学 習 的 適 応 に 関 しては,コンサルテーションを 実 施 した 前 後 で 大 きな 変 化 はなく,1% 水 準 で 対 象 生 徒 と 全 校 生 徒 の 間 に 差 が 認 められた さらに, アセス の34 項 目 からLie Scale の4 項 目 をはずしたものを 総 点 と 捉 えて,ノンパラメトリック 検 定 (ウィ ルコクソンの 符 号 順 位 和 検 定 )でコンサルテー ション 実 施 前 後 の 対 象 生 徒 の 学 校 適 応 感 を 比 較 したところ, 総 点 が 有 意 に 上 昇 していることが 確 認 された( 表 7) (5) 考 察 表 7 学 校 環 境 適 応 感 尺 度 アセス のウィルコクソン の 符 号 順 位 和 検 定 ( 両 側 検 定 ) 三 浦 (2012)は, 個 別 支 援 シートを 活 用 したコンサルテーションとチーム 援 助 による 不 登 校 生 徒 への 対 応 を 行 い, 不 登 校 生 徒 対 応 状 態 測 定 尺 度 で,5 因 子 中 4 因 子 で 有 意 差 が 確 認 され,コンサルテーションの 効 果 を 示 したが, 本 研 究 においても, 不 登 校 生 徒 対 応 状 態 測 定 尺 度 のプレテストとポストテストの 平 均 値 の 比 較 から,5 因 子 全 てに 有 意 差 が 認 められ, 教 師 の 意 識 変 化 についての 効 果 を 確 認 することができた 次 に 三 浦 は, 不 登 校 生 徒 の 状 態 を 測 定 し, 教 師 の 不 登 校 生 徒 への 対 応 状 態 との 関 連 を 調 査 すること を 課 題 として 述 べているが( 三 浦 俊 二,2012), 本 研 究 では,5 名 の 不 登 校 生 徒 の 学 校 適 応 感 を, アセ ス のプレテストとポストテストの 平 均 値 の 比 較 から 確 認 した その 結 果,コンサルテーションの 効 果 と して, 対 象 生 徒 の 向 社 会 的 スキル を 上 昇 させることが 示 唆 された また, アセス の 対 象 生 徒 と 全 校 生 徒 の 平 均 値 の 比 較 から,コンサルテーションを 実 施 することにより, アセス を 構 成 する6 因 子 の うち, 生 活 満 足 感, 教 師 サポート, 友 人 サポート, 向 社 会 的 スキル は 対 象 生 徒 とそれ 以 外 の 全 校 生 徒 の 間 の 有 意 な 差 はなくなる, 若 しくは 減 少 することが 示 唆 された この 結 果 により, 直 接 子 どもに 支 援 をしている 担 任 に, 不 登 校 対 応 チャートを 用 いたコンサルテーショ ンを 実 施 し, 間 接 的 に 支 えることで, アセス の 一 因 子 である 向 社 会 的 スキル の 平 均 値 が, 有 意 に 上 昇 した また, 教 師 サポート の 数 値 を 全 校 生 徒 と 比 較 した 場 合, 本 研 究 で 対 象 とした5 名 の 生 徒 と 所 属 学 級 の 担 任 はコンサルテーションを 実 施 する 以 前 から,その 他 の 生 徒 と 有 意 な 差 が 認 められない 関 係 を 築 いていたと 考 えられる このことから,コンサルテーションを 実 施 する 場 合, 教 師 サポート を 上 昇 させる 取 組 を 行 い, 次 の 段 階 として, 向 社 会 的 スキル を 向 上 させる 取 組 を 意 図 して 行 うことで,よ り 効 果 的 な 支 援 をすることができると 考 えられる 以 上 のことから, 不 登 校 対 応 チャートを 用 いたコンサ ルテーションを 行 うことによって, 学 級 担 任 は 不 登 校 生 徒 へ 対 応 する 時 の 意 識 が 高 められるようになり, 不 登 校 生 徒 に 生 活 上 の 変 化 が 見 られ, 学 校 適 応 感 も 高 められるようになることが 示 唆 された また, 対 象 生 徒 の 非 侵 害 的 関 係 と 学 習 的 適 応 の2 因 子 の 平 均 値 は, 有 意 差 こそ 認 められなかっ たものの,コンサルテーション 実 施 後, 下 降 している 非 侵 害 的 関 係 に 関 しては,コンサルテーショ ンを 実 施 することによって, 向 社 会 的 スキル が 上 昇 し, 友 人 や 教 員 との 関 わりが 増 したことによる 影 響 の 可 能 性 が 考 えられる 学 習 的 適 応 に 関 しては, 授 業 に 参 加 していない 期 間 が 長 期 化 するほど 増 し てくる 課 題 と 捉 えられる そのための 具 体 的 な 取 組 をすることと 同 時 に, 全 校 生 徒 の 平 均 値 も 有 意 に 下 降 していることから, 不 登 校 生 徒 に 限 定 した 課 題 としてのみ 捉 えるのではなく, 広 く 研 究 協 力 校 の 課 題 とし て, 今 後, 具 体 的 に 対 策 を 考 えていく 必 要 があると 推 測 される Ⅴ 研 究 のまとめ 本 研 究 の 目 的 は, 不 登 校 対 応 チャートを 用 いたコンサルテーションを 行 い, 学 級 担 任 が 不 登 校 生 徒 に 対 し て 適 切 な 対 応 をとれる 状 態 になることによって, 不 登 校 生 徒 の 学 校 に 対 する 適 応 感 も 高 められるようになる

ことを 明 らかにすることであった コンサルテーション 実 施 後 の 検 証 の 結 果, 不 登 校 生 徒 対 応 状 態 測 定 尺 度 の5 因 子 中 全 ての 因 子 に 有 意 な 差 が 認 められ, 教 師 が 不 登 校 問 題 に 対 し 意 識 を 高 め, 生 徒 に 対 応 できる 状 態 となることが 示 唆 された さらに, 不 登 校 対 応 チャートを 用 いたコンサルテーションを 行 うことで, アセ ス の6 因 子 中 向 社 会 的 スキル が 有 意 に 上 昇 し,6 因 子 の 総 点 においても 同 様 の 結 果 が 確 認 されたこと から, 生 徒 の 学 校 適 応 感 を 高 められることが 示 唆 された Ⅵ 本 研 究 における 課 題 本 研 究 は, 教 師 の 不 登 校 生 徒 に 対 応 する 意 識 と, 不 登 校 生 徒 の 感 じている 学 校 適 応 感 の 変 化 を 示 すもので あり, 具 体 的 に 教 師 の 行 動 面 や 生 徒 の 適 応 そのものに 関 しては 明 らかにしていない 先 行 研 究 を 行 った 三 浦 (2012)も 課 題 として 述 べていたが, 教 師 の 行 動 面 に 着 目 した 調 査 を 行 うことと, 生 徒 の 適 応 を 調 査 することで, 更 に 実 践 的 で 効 果 的 な 対 応 を 明 らかにすることができると 考 えられる また, 本 研 究 では,6 回 のコンサルテーションしか 実 施 することができなかったが, 継 続 して 長 期 的 に 学 級 担 任 を 支 援 することで, 向 社 会 的 スキル が 上 昇 した 後 の 友 人 サポート を 上 昇 させる 取 組 や, 非 侵 害 的 関 係 と 学 習 的 適 応 を 下 降 させないための 取 組 についても 明 らかにできるのではないかと 考 えら れる 今 後,より 効 果 的 に 生 徒 の 学 校 適 応 感 を 高 めるための 支 援 方 法 を 調 査 し, 検 証 していく 必 要 があると 考 える < 引 用 文 献 > 1 石 隈 利 紀 1999 学 校 心 理 学 教 師 スクールカウンセラー 保 護 者 のチームによる 心 理 教 育 的 援 助 サービス,p.261, 誠 信 書 房 2 福 沢 周 亮 石 隈 利 紀 小 野 瀬 雅 人 日 本 学 校 心 理 学 会 2004 学 校 心 理 学 ハンドブック 学 校 の 力 の 発 見,pp.114-115, 教 育 出 版 3 花 輪 敏 男 1991 児 童 生 徒 の 不 登 校 に 関 する 学 校 の 取 り 組 み 方 や 指 導 援 助 の 進 め 方 についての 研 究,p.15, 山 形 県 教 育 センター 4 三 浦 俊 二 2012 中 学 校 における 不 登 校 生 徒 への 教 師 の 関 わりについての 研 究 - 個 別 支 援 シートを 活 用 したコンサルテーションとチーム 援 助 の 実 践 を 通 して-,p.7, 青 森 県 総 合 学 校 教 育 セン ター < 参 考 文 献 URL> 石 隈 利 紀 1999 学 校 心 理 学 教 師 スクールカウンセラー 保 護 者 のチームによる 心 理 教 育 的 援 助 サ ービス 誠 信 書 房 ウィリアム P アーチュル ブライアン K マーテンズ 2008 学 校 コンサルテーション 統 合 モ デルによる 特 別 支 援 教 育 の 推 進 学 苑 社 栗 原 慎 二 井 上 弥 2010 アセス( 学 級 全 体 と 児 童 生 徒 個 人 のアセスメントソフト)の 使 い 方 活 かし 方 ほんの 森 出 版 独 立 行 政 法 人 国 立 特 別 支 援 教 育 総 合 研 究 所 2006 学 校 コンサルテーションを 進 めるためのガイドブッ ク コンサルタント 必 携 ジアース 教 育 新 社 花 輪 敏 男 1991 児 童 生 徒 の 不 登 校 に 関 する 学 校 の 取 り 組 み 方 や 指 導 援 助 の 進 め 方 についての 研 究 山 形 県 教 育 センター 福 沢 周 亮 石 隈 利 紀 小 野 瀬 雅 人 日 本 学 校 心 理 学 会 2004 学 校 心 理 学 ハンドブック 学 校 の 力 の 発 見 教 育 出 版 ベネッセ 教 育 研 究 開 発 センター 2010 第 5 回 学 習 指 導 基 本 調 査 http://benesse.jp/berd/center/open/report/shidou_kihon5/sc_hon/pdf/data_15.pdf(2012.12.18) 三 浦 俊 二 2012 中 学 校 における 不 登 校 生 徒 への 教 師 の 関 わりについての 研 究 - 個 別 支 援 シートを 活 用 したコンサルテーションとチーム 援 助 の 実 践 を 通 して- 青 森 県 総 合 学 校 教 育 センター 文 部 科 学 省 2012 平 成 23 年 度 児 童 生 徒 の 問 題 行 動 等 生 徒 指 導 上 の 諸 問 題 に 関 する 調 査 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/09/ icsfiles/afieldfile/2012/09/11/1325751_01.pdf (2012.12.18) 文 部 科 学 省 2010 生 徒 指 導 提 要 教 育 図 書