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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

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公表表紙


為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

福 岡 厚 生 年 金 事 案 4486 第 1 委 員 会 の 結 論 申 立 人 の 申 立 期 間 については その 主 張 する 標 準 報 酬 月 額 に 基 づく 厚 生 年 金 保 険 料 を 事 業 主 により 給 与 から 控 除 されていたことが 認 められることから 申 立 期

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目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

老発第    第 号

月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

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らの 内 容 について 規 定 することとしております 今 回 お 示 しする 整 理 は 現 時 点 の 案 ですので あらかじめご 承 知 おき 下 さい 同 令 等 の 改 正 規 定 が 確 定 し 次 第 改 めてご 連 絡 をさせていただきます 記 1 軽 減 措 置 の 具 体 的 な

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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240709

年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

日 雇 い 等 の 収 入 の 場 合 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分 所 得 額 証 勤 務 先 が 不 特 定 の 日 雇 いをしている 方 前 年 分 確 定 申 告 書 ( 控 ) 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分

●電力自由化推進法案

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

定款  変更

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1 総括

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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

Transcription:

1 審 議 案 件 (1) 児 童 扶 養 手 当 に 係 る 申 請 を 行 う 際 の 扶 養 親 族 等 の 人 数 の 認 定 ( 新 規 案 件 ) 1 相 談 内 容 児 童 扶 養 手 当 は 児 童 扶 養 手 当 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 238 号 ) 第 9 条 第 1 項 において 受 給 資 格 者 の 前 年 の 所 得 (1 月 から6 月 までの 間 に 請 求 する 場 合 は 前 々 年 ) 及 び 前 年 の 12 月 31 日 時 点 で 生 計 を 維 持 していた 所 得 税 法 上 の 扶 養 親 族 等 ( 控 除 対 象 配 偶 者 及 び 扶 養 親 族 )の 人 数 に 応 じた 所 得 制 限 限 度 額 に 基 づき 支 給 額 の 一 部 又 は 全 部 が 支 給 され ないこととなっている 夫 婦 間 に 子 どもがいる 場 合 父 親 が 扶 養 者 ( 注 )となっている 家 庭 が 多 いと 思 われる が 離 婚 に 際 して 母 親 が 扶 養 者 となった 場 合 申 請 時 点 で 所 得 税 法 上 の 扶 養 親 族 等 がい る 場 合 についても 前 年 12 月 31 日 時 点 での 扶 養 親 族 等 の 有 無 や 人 数 が 反 映 されること から 所 得 税 法 上 の 扶 養 親 族 等 の 人 数 は0 人 とみなされ 19 万 円 以 上 の 所 得 がある 場 合 同 手 当 の 一 部 又 は 全 部 が 支 給 されないこととなる 離 婚 直 後 は 生 活 が 激 変 するため 出 費 が 多 くなることが 想 定 されるにもかかわらず 扶 養 親 族 等 の 人 数 は0 人 とされ 実 際 の 扶 養 親 族 等 の 人 数 が 反 映 されず 所 得 制 限 限 度 額 が 低 く 設 定 されることに 疑 問 がある 扶 養 親 族 等 の 人 数 の 認 定 について 請 求 時 を 基 準 にするようにしてほしい ( 注 ) 1 本 件 は 平 成 25 年 2 月 に 行 政 相 談 委 員 意 見 ( 福 井 県 )として 提 出 があったものである 2 扶 養 者 とは 所 得 税 法 上 の 扶 養 控 除 等 を 受 けている 者 を 指 す 2 制 度 の 概 要 等 (1) 本 件 相 談 のイメージ ( 例 ) 夫 婦 と 子 ども2 人 の 世 帯 が 平 成 25 年 4 月 1 日 に 離 婚 離 婚 に 伴 い 母 親 が 子 ど も2 人 を 扶 養 した 場 合 平 成 23 年 平 成 24 年 平 成 25 年 1/1 1/1 1/1 所 得 金 額 60 万 円 扶 養 親 族 0 人 所 得 金 額 60 万 円 扶 養 親 族 0 人 4 月 1 日 離 婚 所 得 金 額 150 万 円 扶 養 親 族 2 人 所 得 金 額 150 万 円 扶 養 親 族 2 人

( 注 )1 所 得 金 額 とは 母 親 の 所 得 を 指 し 各 控 除 後 の 金 額 と 仮 定 する 2 平 成 26 年 の 所 得 金 額 は 推 定 金 額 とする 表 -1 支 給 時 期 現 行 制 度 と 本 件 相 談 のケース 等 の 児 童 扶 養 手 当 額 の 比 較 現 行 制 度 ケース 1 ( 本 件 相 談 のケース) ケース2 平 成 25 年 5 月 40,140 円 46,140 円 37,590 円 ~26 年 7 月 ( 一 部 支 給 ) ( 全 部 支 給 ) ( 一 部 支 給 ) 平 成 26 年 8 月 以 降 37,590 円 37,590 円 37,590 円 ( 一 部 支 給 ) ( 一 部 支 給 ) ( 一 部 支 給 ) ( 注 )1 上 記 の 支 給 額 は 平 成 26 年 3 月 時 点 の 全 部 支 給 額 (41,140 円 )をベースに 算 出 した 金 額 であり 本 来 の 児 童 扶 養 手 当 額 は 物 価 変 動 等 に 応 じて 毎 年 度 改 定 されるものである 2 ケース1 の 所 得 は 前 年 の 所 得 とし 扶 養 親 族 は 請 求 時 の 人 数 とした 場 合 の 手 当 額 3 ケース2 の 所 得 は 請 求 する 年 の 推 定 所 得 とし 扶 養 親 族 は 請 求 時 の 人 数 とした 場 合 の 手 当 額 4 毎 年 8 月 から 翌 年 7 月 まで 支 給 される 児 童 扶 養 手 当 額 は 前 年 の 所 得 金 額 に 基 づき 全 部 又 は 一 部 支 給 を 決 定 している( 例 えば 平 成 25 年 5 月 ~7 月 の 支 給 額 は 平 成 23 年 所 得 金 額 平 成 25 年 8 月 ~26 年 7 月 の 支 給 額 は 平 成 24 年 所 得 金 額 ) (2) 児 童 扶 養 手 当 制 度 の 概 要 ア 児 童 扶 養 手 当 法 の 目 的 児 童 扶 養 手 当 法 第 1 条 によれば この 法 律 は 父 又 は 母 と 生 計 を 同 じくしていな い 児 童 が 育 成 される 家 庭 の 生 活 の 安 定 と 自 立 の 促 進 に 寄 与 するため 当 該 児 童 につ いて 児 童 扶 養 手 当 を 支 給 し もつて 児 童 の 福 祉 の 増 進 を 図 ることを 目 的 とする と されている イ 制 度 の 概 要 児 童 扶 養 手 当 は 昭 和 36 年 に 設 けられ 父 と 生 計 を 異 にしている 児 童 ( 注 )について は 社 会 経 済 的 に 多 くの 困 難 があり これらの 児 童 を 育 てる 家 庭 の 所 得 水 準 は 低 い 場 合 が 多 く 社 会 保 障 制 度 の 一 環 として 母 子 世 帯 の 児 童 及 びこれに 準 ずる 状 態 にあ る 児 童 について 一 定 の 手 当 を 支 給 する 制 度 を 設 け 児 童 の 福 祉 の 増 進 を 図 るため であった ( 注 ) 児 童 とは 18 歳 に 達 する 日 以 後 の 最 初 の3 月 31 日 までの 間 にある 者 又 は 20 歳 未 満 で 政 令 で 定 める 程 度 の 障 害 の 状 態 にある 者 ( 児 童 扶 養 手 当 法 第 3 条 )である しかし 近 年 の 経 済 や 雇 用 情 勢 の 変 化 等 を 背 景 に 父 子 世 帯 においても 経 済 的 に 厳 しい 状 況 等 に 置 かれているとして 平 成 22 年 に 法 改 正 を 行 い 同 年 8 月 から 父 子 家 庭 も 同 様 に 支 給 対 象 となっている ウ 支 給 対 象 要 件 児 童 扶 養 手 当 法 第 4 条 によれば 児 童 扶 養 手 当 は 法 令 で 定 められた 児 童 を 監 護 等 する 父 又 は 母 もしくは 養 育 者 に 支 給 するとされている

また 支 給 の 対 象 となる 児 童 は 父 母 が 離 婚 した 場 合 のほか 父 又 は 母 が1 死 亡 2 重 度 障 害 ( 身 体 障 害 者 1~2 級 程 度 ) 3 生 死 不 明 4 裁 判 所 からDV 保 護 命 令 を 受 けている 5 引 き 続 き1 年 以 上 拘 禁 されている 場 合 の 児 童 が 対 象 となる このほか 父 又 は 母 から 引 き 続 き1 年 以 上 遺 棄 されている 児 童 や 母 が 婚 姻 ( 事 実 上 婚 姻 関 係 と 同 様 の 事 情 にある 場 合 も 含 む )によらないで 懐 胎 した 児 童 も 対 象 とな る( 児 童 扶 養 手 当 法 第 4 条 児 童 扶 養 手 当 法 施 行 令 第 1 条 ~ 第 1 条 の3) エ 支 給 制 限 等 児 童 扶 養 手 当 の 支 給 は 年 3 回 (4 月 8 月 12 月 )に 分 けられており それぞれ 支 給 月 の 前 4か 月 分 に 当 たる 額 が 支 給 される( 児 童 扶 養 手 当 法 第 7 条 第 3 項 ) また 支 給 額 は 物 価 の 変 動 等 に 応 じて 毎 年 改 定 することとなっており 平 成 26 年 3 月 時 点 では 全 額 支 給 の 場 合 月 額 は 41,140 円 であり 来 年 度 の 月 額 は 41,020 円 となる 予 定 である( 対 象 となる 児 童 が2 人 以 上 の 場 合 2 人 目 については 5,000 円 3 人 目 以 降 については 3,000 円 が 加 算 される) なお 申 請 者 の 前 年 の 所 得 ( 注 ) 及 び 扶 養 親 族 等 の 人 数 に 応 じて 表 2のとお り 支 給 額 の 制 限 がある ( 注 ) 所 得 は 以 下 の 計 算 式 を 用 いて 算 出 所 得 = 年 間 の 収 入 - 給 与 所 得 控 除 額 等 + 養 育 費 0.8-8 万 円 - 諸 控 除 ( 障 害 者 控 除 :27 万 円 など) 表 2 扶 養 親 族 等 の 人 数 と 所 得 制 限 限 度 額 について 所 得 制 限 限 度 額 扶 養 親 族 等 の 人 数 全 部 支 給 一 部 支 給 ( 所 得 がこの 額 以 上 の 場 合 ( 所 得 がこの 額 以 上 の 場 合 一 部 支 給 となる) 支 給 されない) 0 人 190,000 円 未 満 1,920,000 円 未 満 1 人 570,000 円 2,300,000 円 2 人 950,000 円 2,680,000 円 3 人 以 上 扶 養 親 族 等 1 人 につき 380,000 円 ずつ 加 算 される ( 注 )1 本 表 は 厚 生 労 働 省 の 公 表 資 料 を 基 に 当 局 が 作 成 した 2 一 部 支 給 の 場 合 具 体 的 な 支 給 額 は 以 下 の 計 算 式 を 用 いて 算 出 児 童 扶 養 手 当 額 =41,130 円 -( 所 得 - 全 部 支 給 の 限 度 額 ) 0.0181618 (3) 受 給 者 の 推 移 児 童 扶 養 手 当 の 受 給 者 の 推 移 をみると 表 3のとおり 年 々 増 加 しており 平 成 15 年 度 の 871,161 人 から 24 年 度 の 1,083,317 人 へと 10 年 で 約 24% 増 加 している また 世 帯 別 にみても 母 子 父 子 世 帯 ともに 増 加 している

表 3 児 童 扶 養 手 当 受 給 者 の 推 移 ( 単 位 : 人 ) 年 度 平 成 15 20 21 22 23 24 総 数 ( 離 婚 に 伴 う) 母 子 世 帯 ( 離 婚 に 伴 う) 父 子 世 帯 ( 注 )1 2 871,161 (100) 966,266 985,682 1,055,181 1,070,211 1,083,317 (124.3) 768,580 845,543 860,472 868,709 871,781 877,162 49,118 53,829 56,451 本 表 は 福 祉 行 政 報 告 例 ( 厚 生 労 働 省 大 臣 官 房 統 計 情 報 部 作 成 )を 基 に 当 局 が 作 成 した 総 数 及 び 世 帯 数 は 各 年 度 末 現 在 3 関 係 機 関 の 意 見 ( 厚 生 労 働 省 雇 用 均 等 児 童 家 庭 局 家 庭 福 祉 課 ) (1) 扶 養 親 族 数 の 考 え 方 児 童 扶 養 手 当 の 手 当 額 については 児 童 扶 養 手 当 法 第 5 条 の 規 定 により 認 定 申 請 が 行 われた 際 の 支 給 要 件 に 該 当 する 児 童 数 により 算 出 されることとされているが 同 法 第 9 条 の 規 定 により 受 給 資 格 者 に 一 定 の 所 得 がある 場 合 は 扶 養 親 族 等 の 人 数 を 勘 案 し 支 給 の 制 限 ( 一 部 支 給 停 止 )が 行 われることとされている 所 得 や 扶 養 親 族 等 の 人 数 をどのように 確 定 させるかは 手 当 の 支 給 を 公 平 に 保 つた めの 技 術 的 な 観 点 から 定 められているものであり 申 請 初 年 度 において 実 際 は1 人 以 上 の 児 童 を 扶 養 しているにもかかわらず 前 年 の 状 況 により 扶 養 親 族 等 の 人 数 を0 人 として 所 得 制 限 限 度 額 を 適 用 していることは 児 童 扶 養 手 当 法 第 1 条 の 趣 旨 に 反 す るものとは 言 えない また 児 童 扶 養 手 当 は ひとり 親 家 庭 の 生 活 に 必 要 な 全 てを 賄 うものではなく ひ とり 親 家 庭 への 就 業 支 援 等 他 の 施 策 と 相 まってその 生 活 を 支 えているものであるこ とから 手 当 の 一 部 支 給 停 止 額 を 前 年 の 所 得 により 決 定 することも 許 容 されるものと 考 えている なお 離 婚 直 後 に 出 費 が 重 なり 資 金 が 必 要 となる 場 合 があることは 理 解 できるが これについては 母 子 寡 婦 福 祉 貸 付 金 の 利 用 が 可 能 であり 施 策 として 対 応 されてい る (2) 児 童 扶 養 手 当 額 の 算 出 方 法 について 児 童 扶 養 手 当 法 第 9 条 第 1 項 において 前 年 における 所 得 を 判 定 所 得 としているの は 主 として 技 術 的 な 理 由 からである その 年 に 所 得 がいくらあったかということは その 年 の 翌 年 の4 月 5 月 頃 になら なないと 把 握 できないため 便 宜 上 所 得 税 法 に 基 づく 前 年 の 確 定 した 所 得 によりそ の 年 の 経 済 状 態 を 推 定 し 手 当 の 一 部 支 給 停 止 額 を 決 定 している また 扶 養 親 族 等 の 人 数 についても 所 得 額 と 整 合 するよう 児 童 扶 養 手 当 法 第 9 条 第 1 項 において 所 得 税 法 によることとされており 所 得 税 法 上 その 年 の 12 月 31 日

の 現 況 による と 定 められているため 申 請 時 点 での 扶 養 親 族 等 の 人 数 を 基 に 児 童 扶 養 手 当 の 一 部 支 給 停 止 額 を 決 定 することは 法 令 に 照 らしてできない (3) 扶 養 親 族 等 の 人 数 の 取 扱 いについて 申 請 初 年 度 に 限 り 扶 養 親 族 等 の 人 数 を 所 得 税 法 の 規 定 に 基 づかず 現 況 でみること は 児 童 扶 養 手 当 法 に 反 する 取 扱 いであり 不 可 能 である なお 仮 に 現 況 でみるという 取 扱 いにした 場 合 次 のような 問 題 が 想 定 される 1 所 得 額 について 前 年 の 所 得 額 を 用 いる 一 方 で 所 得 制 限 限 度 額 については 現 況 の 扶 養 親 族 等 の 人 数 を 用 い 両 者 を 比 較 して 児 童 扶 養 手 当 の 支 給 額 を 算 定 することは 整 合 性 がとれているとは 言 えない 2 現 行 の 制 度 では 受 給 資 格 に 変 更 がない 限 り 翌 年 の 所 得 確 認 が 行 われるまで 所 得 の 手 当 額 を 安 定 的 に 支 給 しているが 扶 養 親 族 等 の 人 数 を 現 況 でみる 場 合 その 状 況 に 異 動 が 生 じた 都 度 手 当 額 を 見 直 すこととなり 受 給 者 に 大 きな 影 響 がある ほか 地 方 自 治 体 の 事 務 量 が 大 幅 に 増 大 する 3 扶 養 親 族 等 の 人 数 の 認 定 を 初 年 度 に 限 り 現 況 で 行 い 次 回 の 所 得 確 認 の 際 には 現 況 に 基 づかない 対 応 をとることは 制 度 の 一 貫 性 を 保 てない 4 現 況 でみる 方 が 手 当 の 支 給 に 有 利 に 働 くということを 前 提 とした 意 見 と 思 われる が 前 年 の 扶 養 親 族 等 の 数 が 現 況 より 多 い 場 合 には 現 況 でみる 方 が 不 利 に 働 く 場 合 もあると 考 えられる( 下 記 4 参 照 ) (4) 児 童 扶 養 手 当 額 を 現 況 により 決 定 することについて 生 活 保 護 制 度 のように 現 況 をみることにより 児 童 扶 養 手 当 を 支 給 することは 児 童 扶 養 手 当 法 に 反 する 取 扱 いであり 不 可 能 である 仮 に 生 活 保 護 制 度 のように 毎 月 現 況 で 見 込 んだ 所 得 額 を 基 に 支 給 額 を 決 定 すると 受 給 資 格 に 変 更 がない 限 り 翌 年 の 所 得 確 認 が 行 われるまで 所 得 の 手 当 額 を 安 定 的 に 支 給 している 現 行 の 制 度 を 見 直 すこととなり 受 給 者 に 与 える 影 響 や 地 方 自 治 体 の 事 務 量 の 増 大 を 考 慮 すると 妥 当 ではない なお 生 活 保 護 制 度 は 最 後 のセーフティーネットとして 最 低 限 度 の 生 活 を 保 障 す る 制 度 であり その 保 護 費 は 対 象 者 の 収 入 や 資 産 等 を 厳 格 に 調 査 した 上 で 現 況 に おける 保 護 基 準 とその 方 の 収 入 等 の 差 額 を 算 出 することにより その 時 点 で 最 低 生 活 に 必 要 な 金 品 の 不 足 分 を 補 う 程 度 で 支 給 するものである 一 方 児 童 扶 養 手 当 は 経 済 的 に 困 難 な 状 況 にあるひとり 親 家 庭 への 所 得 保 障 とし て 一 定 額 が 支 給 ( 所 得 に 応 じて 一 部 減 額 )されるものであり 制 度 の 趣 旨 目 的 が 異 なる このため 生 活 保 護 制 度 と 同 列 に 扱 うのは 適 当 でなく 同 制 度 のように 厳 密 に 現 況 によって 手 当 額 を 決 定 する 必 要 はない

4 制 度 上 の 課 題 厚 生 労 働 省 は 扶 養 親 族 等 の 有 無 や 人 数 について 請 求 時 点 ではなく 前 年 12 月 31 日 時 点 の 状 況 ( 前 年 の 所 得 )で 判 断 するため 表 2に 記 載 の 所 得 制 限 限 度 額 が 申 請 者 に とって 有 利 に 働 くケースもあれば 不 利 に 働 くケースもあるとしている これを 具 体 例 で 示 すと 次 のとおり 父 親 ( 扶 養 親 族 等 が 減 る 者 )は 前 年 の 所 得 に 基 づいた 方 が 有 利 に 働 き 一 方 母 親 ( 扶 養 親 族 等 が 増 える 者 )は 請 求 時 点 の 方 が 有 利 に 働 くこととなる( 表 4 参 照 ) ( 例 ) 夫 婦 + 子 ども2 人 の4 人 家 族 が 離 婚 したケース 離 婚 時 点 の 父 の 前 年 所 得 を 234 万 円 ( 給 与 控 除 前 の 所 得 :360 万 円 ) 母 の 前 年 所 得 を 38 万 円 ( 給 与 控 除 前 の 所 得 :103 万 円 )とし 養 育 費 及 び 諸 控 除 については 省 略 ( 注 ) 父 の 所 得 は 平 成 23 年 度 全 国 母 子 世 帯 等 調 査 結 果 報 告 から 父 子 世 帯 における 父 自 身 の 就 労 収 入 の 平 均 値 を 用 いた 母 の 所 得 は 配 偶 者 控 除 が 適 用 される 範 囲 内 の 収 入 に 抑 えるこ とが 考 えられるため 103 万 円 とした 表 4 父 母 が 子 どもを1 人 ずつ 引 き 取 って 申 請 した 場 合 対 象 者 父 母 適 用 する 所 得 前 年 の 所 得 請 求 時 前 年 の 所 得 請 求 時 扶 養 親 族 等 の 人 数 3 人 ( 妻 + 子 2 人 ) 1 人 0 人 1 人 手 当 支 給 の 可 否 ( 一 部 ) ( 一 部 ) ( 一 部 ) ( 全 部 ) 手 当 の 支 給 額 ( 年 額 ) 290,880 円 125,280 円 469,560 円 493,680 円 差 額 ( 年 額 ) (-)165,600 円 (+)24,120 円 ( 参 考 ) 現 行 制 度 に 対 し 本 意 見 のように 扶 養 親 族 等 の 人 数 を 児 童 扶 養 手 当 の 請 求 時 でみる こととした 場 合 及 び 所 得 についても 請 求 時 でみることとした 場 合 に 期 待 される 効 果 と 予 想 される 問 題 点 は 表 5のとおりと 考 えられる

表 5 所 得 及 び 扶 養 親 族 等 の 人 数 を 見 直 した 場 合 に 期 待 される 効 果 と 予 想 される 問 題 点 区 分 期 待 される 効 果 予 想 される 問 題 点 所 得 は 前 年 の 状 況 を 扶 養 親 族 等 の 扶 養 親 族 等 の 人 数 を 所 得 は 前 年 扶 養 人 数 は 申 請 時 の 状 況 を 用 いた 場 合 そ 請 求 時 とすることによ 親 族 数 は 請 求 時 を れぞれの 時 点 が 異 なる 所 得 は 申 請 時 り 扶 養 の 実 態 にあった 用 いた 場 合 ( 本 意 の 扶 養 親 族 数 を 反 映 していないため 所 得 制 限 限 度 額 が 適 用 見 の 場 合 ) 制 度 の 整 合 性 がとれているとは 言 い されることとなる 難 い 所 得 扶 養 親 族 数 ともに 請 求 時 を 用 いた 場 合 ( 注 ) 当 局 が 作 成 した 所 得 ( ) 及 び 扶 養 親 請 求 した 年 の 所 得 を 証 明 できるも 族 等 の 人 数 を 請 求 時 の のがないため 何 らかの 方 法 で 算 出 し 状 況 とすることで より た 推 定 所 得 を 用 いることになる 請 求 者 の 実 情 に 即 した そのため 請 求 した 年 の 所 得 が 所 得 支 給 額 を 算 定 すること 制 限 限 度 額 を 超 えた 場 合 事 後 に 精 算 ができると 考 えられる する 必 要 があり 受 給 者 の 負 担 や 自 治 ( ) 推 定 で 算 出 した 体 の 事 務 量 増 加 につながる 年 額 を 表 す

(2) 雇 用 保 険 申 請 により 支 給 停 止 となった 厚 生 年 金 の 支 給 ( 継 続 案 件 ) 1 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 と 支 給 停 止 となった 老 齢 厚 生 年 金 1 相 談 内 容 私 は 平 成 23 年 5 月 に 60 歳 になり 引 き 続 きそれまで 勤 めていた 会 社 に 勤 めるこ ととなったが 給 与 が 60 歳 に 達 したときに 支 払 われた 額 と 比 較 して 75% 未 満 とな ったため 23 年 6 月 から8 月 に 支 給 された3か 月 分 の 給 与 について 雇 用 保 険 の 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 の 一 つである 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 を 申 請 ( 申 請 回 数 として は1 回 )し 受 給 した (1 月 当 たり 3,732 円 ) ところが 当 該 給 付 金 を 受 けた 場 合 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 一 部 が 支 給 停 止 することがわかったため 9 月 以 降 の 給 与 に 係 る2 回 目 以 降 の 給 付 金 の 申 請 は 行 わ なかった しかし その 後 も 一 部 停 止 となった 老 齢 厚 生 年 金 額 3,854 円 の 支 給 停 止 が 現 在 まで 続 いている このことについて 日 本 年 金 機 構 に 照 会 したところ 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 を 受 給 できるときは 年 金 の 支 給 停 止 は 解 除 されない 65 歳 になっ て 年 金 が 再 計 算 されるときに 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 を 受 給 していない 期 間 に ついては 年 金 を 遡 って 支 給 する とのことであった 今 後 も 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 を 申 請 する 意 思 はないので 65 歳 まで 待 たずに 年 金 の 一 部 に 対 する 支 給 停 止 状 態 を 解 除 してもらいたい ( 注 ) 1 本 件 相 談 は 平 成 24 年 4 月 に 栃 木 行 政 評 価 事 務 所 が 受 けたもの 2 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 とは 昭 和 60 年 の 法 改 正 により 年 金 支 給 開 始 年 齢 が 60 歳 から 65 歳 へ 引 き 上 げら れたことに 伴 い 60 歳 から 65 歳 未 満 の 者 に 当 面 の 間 支 給 される 老 齢 厚 生 年 金 のこと 2 第 92 回 会 議 ( 平 成 25 年 12 月 2 日 )の 議 論 の 内 容 高 年 齢 継 続 給 付 の 支 給 を 受 けない 場 合 でも 本 人 の 意 思 確 認 は 必 要 だと 思 う しか し 雇 用 保 険 と 年 金 の 両 方 に 申 請 に 行 くのではなく どちらかの 窓 口 に 申 請 すれば あとは 担 当 間 で 手 続 きすればいいのではないか 本 人 の 意 思 確 認 ができれば 公 共 職 業 安 定 所 と 年 金 事 務 所 との 間 で 連 絡 をして 手 続 きをすればいいと 思 う 法 律 改 正 ではなく 運 用 でできるのではないか 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 の 給 付 申 請 を 頻 繁 に 求 める(2か 月 に1 回 )ということは 事 情 の 変 化 によって 支 給 の 対 象 にならないことがあることを 想 定 しているのではないか 事 情 の 変 化 が 頻 繁 に 生 じることを 前 提 として 設 計 がされているのであれば これ 以 上 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 の 給 付 を 受 けないという 意 思 があれば 年 金 の 一 部 支 給 停 止 を 解 除 してもよいと 考 える 3 厚 生 労 働 省 への 確 認 結 果 (1) 年 金 局 1 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 金 ( 以 下 給 付 金 という )は その 支 給 対 象 者 が 退 職 時 又 は 65 歳 に 達 する 月 までの 間 ( 支 給 対 象 期 間 )において その 月 の 賃 金 が 60 歳 到 達 時 の 時 点 に 比 べて 75% 未 満 に 低 下 した 月 があれば 1 月 でも 支 給 される

2 給 付 金 の 支 給 があった 月 については 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 一 部 支 給 停 止 を 行 う 必 要 があるが 日 本 年 金 機 構 では 給 付 金 の 支 給 対 象 期 間 の 各 月 における 支 給 状 況 については 下 記 3のとおり 支 給 対 象 期 間 中 には 確 定 しないため 同 期 間 中 は 一 律 に 年 金 の 一 部 支 給 停 止 を 行 っている 3 労 働 市 場 センターから 送 付 される 支 給 実 績 は 給 付 金 の 支 給 申 請 が 行 われた 月 に ついてのみ 支 給 又 は 不 支 給 の 決 定 が 行 われ この 結 果 が 労 働 市 場 センターから 日 本 年 金 機 構 へ 送 られている しかし 支 給 又 は 不 支 給 の 決 定 結 果 が 送 られていない 月 については 単 に 申 請 が 行 われなかった 場 合 に 限 らず 1 災 害 等 によりやむを 得 な い 理 由 により 事 業 主 の 申 請 が 遅 れている 場 合 や 2 公 共 職 業 安 定 所 における 審 査 が 長 引 いて 支 給 決 定 に 時 間 を 要 している 場 合 も 考 えられるため 支 給 対 象 期 間 におい て 一 定 以 上 申 請 がないことをもって 一 方 的 に 年 金 の 支 給 停 止 を 解 除 することはで きない 4 上 記 3のような 理 由 により 実 務 としては ⅰ) 65 歳 到 達 したとき ⅱ) 退 職 したとき( 勤 務 先 事 業 所 から 提 出 される 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 資 格 喪 失 届 に 基 づく) ⅲ) 年 金 が 一 部 支 給 停 止 となった 後 支 給 または 不 支 給 の 情 報 が 労 働 市 場 センタ ーから 一 定 期 間 回 付 されていなかった 者 について 支 給 または 不 支 給 の 情 報 が 回 付 されたとき には 日 本 年 金 機 構 は 職 業 安 定 局 労 働 市 場 センターから 送 付 された 情 報 を 確 認 し 年 金 の 一 部 支 給 停 止 期 間 中 に 給 付 金 を 受 給 していない 期 間 がある 場 合 は 遡 及 して 年 金 の 一 部 支 給 停 止 を 解 除 している 5 本 件 相 談 についても 給 付 金 の 支 給 申 請 がなかった 給 付 金 を 継 続 して 受 給 する 意 思 がないことを 申 出 たなど 対 象 期 間 について 今 後 とも 給 付 金 を 受 給 しないこと が 確 認 できたときに 労 働 市 場 センターから 送 付 された 情 報 をもとに 一 部 支 給 停 止 期 間 中 に 給 付 金 を 受 給 していない 期 間 が 確 認 できれば 支 給 停 止 を 解 除 できると 考 えられる ただし このような 対 応 を 取 るためには 支 給 申 請 がなかった 等 の 情 報 を 労 働 市 場 センターから 受 け 取 る 必 要 がある (2) 職 業 安 定 局 1 給 付 金 の 支 給 申 請 が 行 われていないことから ハローワークが 支 給 又 は 不 支 給 決 定 を 行 っていない 場 合 は ハローワークでは 支 給 申 請 が 行 われなかった 理 由 を 把 握 していないので 労 働 市 場 センターから 日 本 年 金 機 構 へ 提 供 できる 情 報 は 存 在 しな い 2 なお 年 金 局 が 求 めるような 資 料 を 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 の 受 給 者 全 員 につ いて 作 成 提 供 することについては 給 付 金 の 支 給 申 請 期 限 経 過 の 都 度 公 共 職 業 安 定 所 が 事 業 主 に 対 して 支 給 申 請 の 有 無 を 確 認 する 必 要 があることから 公 共 職 業 安 定 所 における 確 認 作 業 が 増 大 する

2 失 業 給 付 と 支 給 停 止 となった 老 齢 厚 生 年 金 1 相 談 内 容 私 は 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 を 受 給 しながら 会 社 勤 務 をしていたが 平 成 24 年 10 月 31 日 に 勤 めていた 会 社 を 退 職 した その 後 平 成 24 年 11 月 5 日 に 公 共 職 業 安 定 所 に 求 職 の 申 込 みを 行 い 雇 用 保 険 の 申 請 をしたが その 後 家 族 の 介 護 が 必 要 となったことから 求 職 活 動 をやめ 25 年 1 月 10 日 に 公 共 職 業 安 定 所 に 出 向 き 雇 用 保 険 の 受 給 申 請 を 取 り 下 げた (この 間 失 業 給 付 は 受 けていない ) しかし 求 職 活 動 をした 期 間 の 年 金 がいまだに 支 給 されていないので すぐに 未 支 給 分 を 支 給 するよう 年 金 事 務 所 に 申 し 出 たが 支 給 停 止 されていた 年 金 の 支 給 は 雇 用 保 険 の 受 給 期 間 (1 年 間 )が 終 了 した 後 になると 言 われた 未 支 給 分 を 早 く 支 給 してほしい ( 注 ) 1 相 談 内 容 は 平 成 25 年 7 月 に 関 東 管 区 行 政 評 価 局 が 受 けたもの 2 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 は 昭 和 60 年 の 法 改 正 により 年 金 支 給 開 始 年 齢 が 60 歳 から 65 歳 へ 引 き 上 げられ たことに 伴 い 60 歳 から 65 歳 未 満 の 者 に 当 面 の 間 支 給 される 老 齢 厚 生 年 金 のこと 2 第 92 回 会 議 ( 平 成 25 年 12 月 2 日 )の 議 論 の 内 容 失 業 給 付 は 離 職 した 日 の 翌 日 から 一 定 期 間 内 に 仕 事 を 探 している 方 に 対 して 給 付 されるものだが 事 情 の 変 化 でやめる 人 もいるので そのような 人 については 救 済 する 必 要 があるのではないか 長 期 間 年 金 が 全 額 支 給 停 止 されることにより 日 常 生 活 に 困 る 場 合 は 特 別 な 措 置 をすべきではないか 3 相 談 内 容 のイメージ 図 平 成 24 年 10 月 31 日 24 年 11 月 5 日 25 年 1 月 10 日 25 年 11 月 4 日 失 業 給 付 の 受 給 可 能 期 間 ( 原 則 1 年 間 ) 退 職 雇 用 保 険 申 請 ( 失 業 の 申 込 ) 取 下 げ 会 社 勤 務 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 失 業 と 認 定 給 付 制 限 期 間 中 のため 失 業 給 付 は 不 支 給 取 り 下 げた 日 以 降 の 年 金 は 相 談 者 へ 支 給 ( 支 給 停 止 を 解 除 ) 年 金 の 支 給 停 止 期 間 ( 失 業 と 認 定 された 期 間 ( 点 線 部 分 )の 支 給 は 平 成 25 年 11 月 4 日 以 降 )

4 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 支 給 停 止 の 考 え 方 ( 上 記 3の 説 明 ) (1) 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 受 給 権 者 が 公 共 職 業 安 定 所 へ 求 職 の 申 込 みをしたと きは 当 該 求 職 の 申 込 みがあつた 月 の 翌 月 から 失 業 給 付 の1 受 給 可 能 期 間 経 過 又 は2 所 定 給 付 日 数 受 給 終 了 に 至 る 月 まで 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 が 支 給 停 止 され る ( 厚 生 年 金 保 険 法 附 則 第 7 条 の4 第 1 項 ) (2) 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 停 止 期 間 中 であっても 以 下 の 事 項 に 該 当 する 日 がな い 月 については 年 金 の 支 給 停 止 を 行 わず 支 給 する ( 厚 生 年 金 保 険 法 附 則 第 7 条 の4 第 2 項 ) 雇 用 保 険 の 基 本 手 当 の 支 給 を 受 けた 日 雇 用 保 険 の 待 機 期 間 ( 求 職 の 申 込 みを 行 った 日 から7 日 間 ) 雇 用 保 険 の 給 付 制 限 期 間 (3) 失 業 給 付 の1 受 給 可 能 期 間 経 過 又 は2 所 定 給 付 日 数 受 給 終 了 に 至 ったとき 年 金 の 支 給 停 止 された 期 間 のうち 失 業 給 付 の 給 付 受 けていない 期 間 があるときは 年 金 の 支 給 停 止 を 解 除 し 支 給 する (4) 本 件 相 談 の 場 合 求 職 活 動 を 行 っていた 平 成 24 年 11 月 から 25 年 1 月 までの3 月 分 の 年 金 は 25 年 11 月 以 降 に 支 給 雇 用 保 険 の 申 請 を 取 り 下 げた 25 年 2 月 以 降 の 年 金 については 26 年 6 月 の 支 給 月 から 支 給 されている 5 厚 生 労 働 省 年 金 局 の 意 見 (1) 失 業 給 付 と 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 支 給 停 止 ( 現 状 ) 年 金 は 老 齢 による 生 活 の 安 定 を 目 的 に 支 給 されるもの 一 方 で 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 は 失 業 に 伴 う 求 職 活 動 に 伴 う 生 活 の 安 定 を 目 的 に 支 給 されるもの 就 労 の 意 思 がある 者 に 対 して 年 金 を 支 給 することは 老 齢 に 対 して 支 給 する 年 金 制 度 の 趣 旨 になじまないことから 65 歳 未 満 の 者 で 失 業 給 付 を 受 給 している 場 合 は 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 を 全 部 支 給 停 止 している すなわち 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 は 受 給 可 能 期 間 中 ( 求 職 の 申 込 から 原 則 1 年 間 ) に 求 職 活 動 を 行 った 日 に 対 して 支 給 されるもので 日 本 年 金 機 構 では いつの 年 金 月 に 対 して 失 業 給 付 が 支 給 されるのかわからないため 求 職 の 申 込 を 行 った 時 点 で 失 業 給 付 の1 受 給 可 能 期 間 又 は2 所 定 給 付 日 数 が 経 過 する 日 まで 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 を 全 部 支 給 停 止 し これらの 期 間 が 経 過 したときに 事 後 精 算 を 行 って いる なお 失 業 給 付 の 受 給 可 能 期 間 に 雇 用 保 険 の 基 本 手 当 の 支 給 を 受 けた 日 とみなさ れる 日 及 びこれに 準 ずる 日 がない 月 は その 月 の 年 金 は 速 やかに 支 給 している (2)これ 以 上 求 職 活 動 を 行 わないことをもって 支 給 停 止 した 年 金 を 解 除 できない 理 由 ア 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 は 所 定 給 付 日 数 が 残 っている 場 合 受 給 可 能 期 間 中 (1 年

間 )に 再 度 求 職 活 動 を 行 うことにより 失 業 給 付 を 受 給 できる また 求 職 活 動 を 行 わないとしたものであっても その 後 の 状 況 の 変 化 により 再 度 求 職 活 動 を 行 うことは 止 められるものではなく その 場 合 に 一 定 の 要 件 を 満 たしていれば 失 業 給 付 を 受 給 することもできる 年 金 の 支 給 停 止 は 失 業 給 付 の 給 付 日 数 によって 決 まるので 失 業 給 付 の 給 付 日 数 が 確 定 しなければ 支 給 停 止 を 解 除 することはできない なお 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 は 受 給 可 能 期 間 中 ( 求 職 の 申 込 から 原 則 1 年 間 )に 求 職 活 動 を 行 った 日 に 対 して 支 給 されるものであり 本 人 からの 辞 退 の 申 出 をもって これ 以 降 の 失 業 給 付 の 受 給 資 格 を 喪 失 させる 制 度 ではない イ 失 業 給 付 の 給 付 制 限 期 間 は 失 業 に 該 当 しない 離 職 理 由 ( 自 己 都 合 や 本 人 の 重 大 な 事 由 による 離 職 公 共 職 業 安 定 所 が 指 示 した 職 業 訓 練 の 受 講 拒 否 など)による 離 職 に 対 して 一 定 の 制 約 を 課 したものである 一 方 やむを 得 ない 事 由 ( 例 えば 倒 産 や 事 業 主 による 解 雇 など)により 失 業 し 失 業 給 付 を 受 給 した 日 としていない 日 が 繰 り 返 しあって 事 後 精 算 時 に 年 金 の 支 給 停 止 解 除 になる 月 数 がある 者 に 対 しては 雇 用 保 険 の 受 給 可 能 期 間 を 経 過 しなけれ ば 支 給 停 止 解 除 できないのに 対 し 給 付 制 限 期 間 中 に 求 職 活 動 をやめた 者 は 直 ち に 過 去 の 年 金 支 給 が 解 除 されるのは 公 平 性 に 欠 けると 考 える したがって 本 件 相 談 に 対 応 するとすれば 厚 生 年 金 保 険 法 附 則 第 7 条 の4が 必 要 となるが 上 記 ア イのとおり 失 業 給 付 の 受 給 者 と 給 付 制 限 期 間 中 の 者 との 公 平 性 を 欠 くことになるため 見 直 しを 検 討 することは 困 難 である

(3) 衆 議 院 議 員 総 選 挙 及 び 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 日 の 統 一 ( 継 続 案 件 ) 1 相 談 内 容 衆 議 院 議 員 総 選 挙 ( 以 下 総 選 挙 という )の 期 日 前 投 票 は 公 示 のあった 日 の 翌 日 から 行 うことができるとされているが 同 時 に 実 施 される 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 ( 以 下 国 民 審 査 という )の 期 日 前 投 票 は 審 査 の 期 日 前 7 日 から 行 うと 定 められており 期 日 前 投 票 できる 期 間 が 異 なっている 平 成 24 年 12 月 16 日 執 行 の 総 選 挙 においても 同 年 12 月 4 日 に 公 示 が 行 われ 12 月 5 日 より 総 選 挙 の 期 日 前 投 票 が 行 われた 一 方 で 同 時 に 執 行 された 国 民 審 査 は 期 日 前 投 票 が 12 月 9 日 からであった このため 平 成 24 年 12 月 5 日 から8 日 までの 間 に 期 日 前 投 票 を 行 った 人 は 総 選 挙 の 期 日 前 投 票 しかできず 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 を 行 うために 改 めて 投 票 所 に 出 向 かなければならなかった 今 般 の 総 選 挙 の 際 私 は 市 の 選 挙 管 理 委 員 として 各 種 選 挙 事 務 に 携 わったが 市 内 でも 先 に 総 選 挙 の 期 日 前 投 票 のみを 行 い 後 日 改 めて 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 を 行 った 者 がいたことを 知 り 年 末 の 多 忙 な 時 期 に 国 民 に 大 きな 負 担 を 強 いていると 感 じた このように 総 選 挙 の 期 日 前 投 票 日 と 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 日 が 異 なることで 国 民 への 負 担 を 強 いる 状 況 がみられることから 総 選 挙 と 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 日 を 統 一 すべきではないか ( 注 ) 本 件 は 平 成 25 年 5 月 及 び9 月 に 行 政 相 談 委 員 意 見 ( 和 歌 山 県 栃 木 県 )として 提 出 があったものである 2 第 92 回 会 議 ( 平 成 25 年 12 月 2 日 )での 議 論 の 概 要 (1) 廃 案 になった 議 員 提 出 法 律 案 の 趣 旨 について 調 べ その 上 で どのように 考 えるか について 聴 取 すること (2) 中 央 選 挙 管 理 会 ( 定 員 5 人 )は 会 議 開 催 の 定 足 数 が3 人 となっているが 運 用 と しては 全 員 参 加 しなければ 開 催 しないこととしているのか (3) 中 央 選 挙 管 理 会 の 開 催 期 日 を 早 めることは 運 用 として 可 能 であると 思 う (4)( 第 92 回 付 議 資 料 の) 表 -2では 13 パーセント これだけの 人 が 投 票 のいいチャ ンスを 失 っている 同 じ 日 に 投 票 できれば おそらくこんな 差 にならない 最 高 裁 の 判 事 に 対 する 判 断 の 機 会 を 狭 めており ちょっとこれは 無 視 できない (5) 期 日 前 投 票 日 を 揃 えるのが 自 然 なことであり 事 務 処 理 上 の 都 合 から 期 間 を 不 揃 い にすることはできる 限 り 避 けるべきである

3 確 認 結 果 (1) 議 員 提 出 法 律 案 の 概 要 等 ア 法 律 案 の 概 要 議 員 提 出 法 律 案 は 電 子 投 票 及 び 国 民 審 査 に 係 る2 本 の 法 律 の 改 正 案 を 一 本 化 したもの( 注 )であり その 主 な 内 容 は 1 電 子 投 票 が 可 能 な 選 挙 の 範 囲 を 地 方 選 挙 から 国 政 選 挙 国 民 審 査 へと 拡 大 することに 関 する 事 項 及 び2 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 期 間 を 総 選 挙 のそれと 同 一 にすることに 関 する 事 項 となっている ( 注 ) 法 律 案 の 名 称 等 は 地 方 公 共 団 体 の 議 会 の 議 員 及 び 長 の 選 挙 に 係 る 電 磁 的 記 録 式 投 票 機 を 用 いて 行 う 投 票 方 法 等 の 特 例 に 関 する 法 律 及 び 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 案 ( 原 田 義 昭 君 外 3 名 提 出 第 166 回 国 会 衆 法 第 47 号 ) イ 法 律 案 の 提 出 理 由 同 法 律 案 の 提 出 の 理 由 は 以 下 のとおりである 図 -1 議 員 提 出 法 律 案 の 提 出 の 理 由 情 報 化 社 会 の 進 展 にかんがみ 選 挙 及 び 最 高 裁 判 所 裁 判 官 の 国 民 審 査 の 公 正 かつ 適 正 な 執 行 を 確 保 しつつ 開 票 事 務 等 の 効 率 化 及 び 迅 速 化 を 図 るため 当 分 の 間 の 措 置 として 衆 議 院 議 員 及 び 参 議 院 議 員 の 選 挙 並 びに 最 高 裁 判 所 裁 判 官 の 国 民 審 査 に 係 る 電 磁 的 記 録 式 投 票 機 を 用 いて 行 う 投 票 方 法 等 について 公 職 選 挙 法 等 の 特 例 を 定 めるとともに 最 高 裁 判 所 裁 判 官 の 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 期 間 を 衆 議 院 議 員 総 選 挙 の 期 日 前 投 票 期 間 と 同 一 にする 必 要 がある ( 注 ) 平 成 19 年 12 月 7 日 衆 議 院 政 治 倫 理 の 確 立 及 び 公 職 選 挙 法 改 正 に 関 する 特 別 委 員 会 議 録 に 記 載 された 法 律 案 の 理 由 を 抜 粋 ウ 法 律 案 に 対 する 主 な 質 疑 同 法 律 案 について 衆 議 院 及 び 参 議 院 の 各 委 員 会 ( 注 )において 電 子 投 票 制 度 に 関 する 質 疑 は 行 われたが 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 に 関 する 質 疑 は 両 委 員 会 の 会 議 録 を 見 た 限 り 行 われていない ( 注 ) 衆 議 院 は 政 治 倫 理 の 確 立 及 び 公 職 選 挙 法 改 正 に 関 する 特 別 委 員 会 参 議 院 は 政 治 倫 理 の 確 立 及 び 選 挙 制 度 に 関 する 特 別 委 員 会 エ 法 律 案 の 廃 案 までの 経 緯 同 法 律 案 は 平 成 19 年 6 月 12 日 に 衆 議 院 で 受 理 され 19 年 12 月 7 日 の 委 員 会 で 審 議 が 行 われて 可 決 され その 後 20 年 6 月 20 日 参 議 院 の 委 員 会 において 審 議 未 了 により 廃 案 となっている オ 廃 案 の 理 由 廃 案 となった 理 由 について 衆 議 院 法 制 局 基 本 法 制 課 では 政 治 の 決 めの 話 である とし 当 時 の 新 聞 記 事 を 参 照 されたいとしている 同 新 聞 記 事 によれば 廃 案 となった 理 由 としては 1 参 議 院 の 非 拘 束 名 簿 方 式 比 例

代 表 選 挙 ( 注 )において 多 くの 候 補 者 名 が 表 示 されるが 電 子 投 票 機 器 の 画 面 の 大 きさの 都 合 上 1 画 面 に 収 まらず 2ページ 目 以 降 の 画 面 に 表 示 される 候 補 者 が 不 利 になるおそれがあるとされたこと 2 電 子 投 票 機 の 信 頼 性 への 疑 問 があること とさ れており 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 の 議 論 とは 直 接 的 に 関 係 がない 理 由 により 廃 案 に なったものと 考 えられる ( 注 ) 有 権 者 が 候 補 者 名 または 政 党 名 のいずれかを 記 載 して 投 票 する 選 挙 カ 法 律 案 による 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 の 開 始 日 について 同 法 律 案 による 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 の 開 始 日 は 図 -2のとおりであり 1 原 則 として 総 選 挙 と 同 じく 告 示 日 の 翌 日 から 開 始 する ただし 書 きとして 以 下 の2 又 は3の 場 合 は 従 前 どおり 告 示 日 から5 日 目 ( 審 査 の 期 日 前 7 日 )から 開 始 する 2 中 央 選 挙 管 理 会 が 都 道 府 県 選 挙 管 理 委 員 会 に 対 し 審 査 に 付 される 裁 判 官 の 氏 名 を 通 知 した 日 から 告 示 日 までの 間 に 最 高 裁 判 所 裁 判 官 の 新 たな 任 命 が 行 われ た 場 合 3 中 央 選 挙 管 理 会 が 都 道 府 県 選 挙 管 理 委 員 会 に 対 し 審 査 に 付 される 裁 判 官 の 氏 名 を 通 知 した 日 から4 日 以 内 に 告 示 が 行 われる 場 合 このように ただし 書 きを 設 けた 理 由 としては 都 道 府 県 選 挙 管 理 委 員 会 において 2 又 は3の 場 合 には 事 務 がひっ 迫 し 投 票 用 紙 の 印 刷 に 必 要 な 期 間 が 取 れなくなるこ とに 配 慮 したものと 考 えられる なお 総 務 省 ( 自 治 行 政 局 )によれば 審 査 に 付 される 裁 判 官 については 総 選 挙 の 公 示 日 に 確 定 するものと 解 されているとしている

図 -2 議 員 提 出 法 律 案 による 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 の 開 始 日 区 分 1 原 則 2 中 央 選 挙 管 理 会 が 裁 判 官 氏 名 を 3 中 央 選 挙 管 理 会 が 裁 判 官 氏 名 都 道 府 県 選 管 に 通 知 した 後 告 示 日 を 都 道 府 県 選 管 へ 通 知 をした 日 から までの 間 に 新 たな 裁 判 官 が 任 命 され 4 日 以 内 に 告 示 された 場 合 た 場 合 ( 議 員 提 出 法 律 案 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 法 第 26 条 本 文 ) ( 議 員 提 出 法 律 案 最 高 裁 判 所 裁 判 官 ( 議 員 提 出 法 律 案 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 法 第 26 条 ただし 書 き 前 段 ) 国 民 審 査 法 第 26 条 ただし 書 き 後 段 ) 月 日 等 11 月 16 日 金 衆 議 院 解 散 11 月 17 日 土 11 月 18 日 日 11 月 19 日 月 11 月 20 日 火 11 月 21 日 水 11 月 22 日 木 11 月 23 日 金 11 月 24 日 土 11 月 25 日 日 11 月 26 日 月 11 月 27 日 火 11 月 28 日 水 11 月 29 日 木 11 月 30 日 金 12 月 1 日 土 12 月 2 日 日 12 月 3 日 月 中 央 選 挙 管 理 会 が 審 査 に 付 される 裁 判 官 氏 名 を 都 道 府 県 選 挙 管 理 委 員 会 に 通 知 中 央 選 挙 管 理 会 が 審 査 に 付 される 裁 判 官 氏 名 を 都 道 府 県 選 挙 管 理 委 員 会 に 通 知 通 知 後 告 示 日 までの 間 に 新 たな 裁 判 官 の 任 命 12 月 4 日 火 総 選 挙 公 示 国 民 審 査 告 示 中 央 選 挙 管 理 会 が 審 査 に 付 される 裁 判 官 氏 名 を 都 道 府 県 選 挙 管 理 委 員 会 に 通 知 12 月 5 日 水 国 民 審 査 期 日 前 投 票 開 始 総 選 挙 期 日 前 投 票 開 始 12 月 6 日 木 12 月 7 日 金 12 月 8 日 土 12 月 9 日 日 国 民 審 査 期 日 前 投 票 開 始 12 月 10 日 月 12 月 11 日 火 12 月 12 日 水 12 月 13 日 木 12 月 14 日 金 12 月 15 日 土 12 月 16 日 日 投 票 日 国 民 審 査 期 日 前 投 票 開 始 ( 注 )1 議 員 提 出 法 律 案 に 基 づき 当 局 が 作 成 した( 衆 議 院 法 制 局 ( 基 本 法 制 課 )に 確 認 済 み ) 2 平 成 24 年 12 月 衆 議 院 議 員 総 選 挙 及 び 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 の 例 にあてはめたもの キ 国 民 負 担 への 対 応 について 本 事 案 の 相 談 内 容 において 総 選 挙 及 び 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 日 が 異 なることで 国 民 への 負 担 を 強 いる 状 況 がみられるとしているが 同 法 律 案 の 内 容 は 原 則 として 総 選 挙 及 び 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 日 を 統 一 するものであり 国 民 負 担 の 軽 減 に 資 する ものと 考 えられる また 最 高 裁 判 所 裁 判 官 の 任 期 についてみると 昭 和 22 年 8 月 ~ 平 成 25 年 8 月 ま

での 最 高 裁 判 所 裁 判 官 の 任 命 は 全 179 例 あるが そのうち 衆 議 院 解 散 日 の 翌 日 から 総 選 挙 公 示 日 ( 国 民 審 査 告 示 日 )の 間 に 任 命 された 例 は 図 -3のとおり 3 例 ( 総 選 挙 の 回 数 でみると 全 24 回 の 選 挙 のうち3 回 )となっている このように 過 去 の 実 績 からみて 議 員 提 出 法 律 案 は 多 くの 場 合 総 選 挙 と 国 民 審 査 の 期 日 前 投 票 を 統 一 して 実 施 できる 可 能 性 が 高 いと 考 えられる 図 -3 衆 議 院 解 散 日 の 翌 日 から 総 選 挙 公 示 日 ( 国 民 審 査 告 示 日 )の 間 に 最 高 裁 判 所 裁 判 官 が 任 命 された 例 A: 衆 議 院 解 散 日 の 翌 日 に 任 命 衆 議 院 解 散 日 S35.10.24 裁 判 官 任 期 S35.10.25~S41.8.5 第 29 回 総 選 挙 公 示 日 S35.10.30( 公 示 期 間 21 日 投 票 日 11.20) B: 衆 議 院 解 散 日 の2 日 後 に 任 命 衆 議 院 解 散 日 S27.8.28 裁 判 官 任 期 S27.8.30~S46.1.9 第 25 回 総 選 挙 公 示 日 S27.9.5( 公 示 期 間 26 日 投 票 日 10.1) C: 衆 議 院 解 散 日 の 11 日 後 に 任 命 衆 議 院 解 散 日 S61.6.2 裁 判 官 任 期 S61.6.13~S62.8.6 第 38 回 総 選 挙 公 示 日 S61.6.21( 公 示 期 間 15 日 投 票 日 7.6) ( 注 )1 内 閣 総 務 官 室 の 資 料 衆 議 院 ホームページ 及 び 総 務 省 ( 自 治 行 政 局 )の 資 料 に 基 づき 当 局 が 作 成 2 総 選 挙 公 示 日 は 投 票 日 ( 衆 議 院 ホームページ) 及 び 当 時 の 公 示 期 間 ( 総 務 省 自 治 行 政 局 )に 基 づいて 当 局 が 算 出 した ク 総 務 大 臣 の 発 言 議 員 提 出 法 律 案 について 審 議 可 決 した 平 成 19 年 12 月 7 日 開 催 の 衆 議 院 の 委 員 会 の 会 議 録 によると 同 法 律 案 に 対 する 質 疑 の 終 了 後 国 会 法 第 57 条 の3( 注 )の 規 定 により 総 務 大 臣 から 内 閣 の 意 見 として 同 法 律 案 については 政 府 として 異 議 はない 旨 の 発 言 があった 図 -4 審 議 の 経 緯 と 総 務 大 臣 発 言 の 時 期 平 成 19 年 6 月 12 日 : 衆 議 院 受 理 ( 第 166 回 国 会 衆 法 第 47 号 ) 12 月 7 日 : 衆 議 院 の 委 員 会 で 審 議 可 決 国 会 法 に 基 づく 上 記 総 務 大 臣 の 発 言 12 月 11 日 : 衆 議 院 本 会 議 で 可 決

12 月 11 日 : 参 議 院 受 理 平 成 20 年 6 月 20 日 : 参 議 院 の 委 員 会 において 審 議 未 了 廃 案 ( 注 ) 国 会 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 79 号 )( 抄 ) 第 57 条 の3 各 議 院 又 は 各 議 院 の 委 員 会 は 予 算 総 額 の 増 額 修 正 委 員 会 の 提 出 若 しく は 議 員 の 発 議 にかかる 予 算 を 伴 う 法 律 案 又 は 法 律 案 に 対 する 修 正 で 予 算 の 増 額 を 伴 う もの 若 しくは 予 算 を 伴 うこととなるものについては 内 閣 に 対 して 意 見 を 述 べる 機 会 を 与 えなければならない (2) 中 央 選 挙 管 理 会 の 定 足 数 総 務 省 ( 自 治 行 政 局 )では 過 去 において 定 足 数 の 範 囲 で 委 員 が 欠 席 して 開 催 さ れたことはあるとしている 4 関 係 機 関 の 意 見 ( 総 務 省 自 治 行 政 局 ) (1) 総 務 省 ( 行 政 評 価 局 )からの 照 会 事 項 1 議 員 提 出 法 律 案 は 貴 局 が 国 民 審 査 と 総 選 挙 の 期 日 前 投 票 のできる 期 間 を 合 わせる 上 で 議 論 していく 必 要 があるとしている 実 務 上 の 問 題 について 一 定 の 答 えを 示 して いるものと 思 われるが 貴 局 の 見 解 を 伺 いたい 上 記 に 対 する 総 務 省 ( 自 治 行 政 局 )の 回 答 最 高 裁 判 所 の 裁 判 官 は 憲 法 第 79 条 第 2 項 の 規 定 により 任 命 後 初 めて 行 われる 衆 議 院 議 員 総 選 挙 の 際 に 国 民 審 査 に 付 されることとされているが 審 査 に 付 される 裁 判 官 については 総 選 挙 の 公 示 日 に 確 定 するものと 解 されているところである 平 成 19 年 6 月 に 議 員 提 案 により 国 会 に 提 出 された 法 律 案 においては 衆 議 院 の 解 散 の 日 の 翌 日 から 総 選 挙 の 公 示 日 の 前 日 までの 間 に 審 査 に 付 される 予 定 の 裁 判 官 の 氏 名 を 都 道 府 県 選 管 に 通 知 することとされている 当 該 法 律 案 は 審 査 に 付 される 裁 判 官 が 総 選 挙 の 公 示 日 に 確 定 する 建 前 は 変 更 せずに 公 示 日 前 に 都 道 府 県 選 管 に 通 知 する ことにより 投 票 用 紙 の 準 備 等 の 審 査 事 務 に 便 宜 を 図 ったものであり 上 記 の 憲 法 解 釈 を 踏 まえた 一 つの 考 え 方 であると 考 える ただし 通 知 後 に 新 たに 裁 判 官 が 任 命 された 場 合 や 通 知 が 公 示 日 の4 日 前 以 降 に 行 われた 場 合 については 期 日 前 投 票 は 審 査 期 日 の7 日 前 から 行 われることとなり 公 示 日 の 翌 日 から 総 選 挙 と 同 時 に 行 うことができないこともあり 得 ることに 留 意 する 必 要 があると 考 えられる また 当 該 法 律 案 には 国 政 選 挙 国 民 審 査 に 電 子 投 票 を 導 入 する 内 容 も 含 まれて いたが 平 成 20 年 6 月 に 審 議 未 了 により 廃 案 とされたという 事 実 があることから 各 党 各 会 派 における 議 論 も 踏 まえて 対 応 していく 必 要 があると 考 えている (2) 総 務 省 ( 行 政 評 価 局 )からの 照 会 事 項 2 議 員 提 出 法 律 案 については 委 員 会 において 総 務 大 臣 から 同 法 律 案 については 政 府 として 異 議 はない 旨 の 発 言 が 行 われている

当 該 法 律 案 については 貴 局 として 異 議 がないものと 考 えるが 貴 局 の 見 解 を 伺 い たい 上 記 に 対 する 総 務 省 ( 自 治 行 政 局 )の 回 答 国 会 法 第 57 条 の3においては 議 員 の 発 議 にかかる 予 算 を 伴 う 法 律 案 については 内 閣 に 対 して 意 見 を 述 べる 機 会 を 与 えなければならない と 規 定 されているところ である 御 指 摘 の 総 務 大 臣 の 発 言 については 当 該 法 律 案 が 国 政 選 挙 又 は 国 民 審 査 におい て 電 子 投 票 を 行 うために 市 町 村 の 議 会 の 議 員 又 は 長 の 選 挙 について 電 子 投 票 を 行 う 条 例 を 定 めている 市 町 村 が 電 子 投 票 機 等 をあらかじめ 確 保 する 費 用 が 平 年 度 約 2 億 7 千 万 円 見 込 まれ その 分 の 予 算 を 要 することに 関 して 開 票 事 務 等 の 効 率 化 及 び 迅 速 化 を 図 ることが 認 められることを 勘 案 した 結 果 政 府 として 異 議 はない 旨 の 意 見 を 述 べたものである

(4) 保 険 薬 局 と 保 険 医 療 機 関 との 一 体 的 な 構 造 を 規 制 する 規 定 の 見 直 し( 継 続 案 件 ) 1 相 談 内 容 医 薬 分 業 制 度 の 進 捗 に 伴 い 近 年 保 険 医 療 機 関 ( 健 康 保 険 の 指 定 を 受 けた 病 院 や 診 療 所 )に 隣 接 する 形 で 保 険 薬 局 ( 健 康 保 険 の 指 定 を 受 けた 薬 局 )が 開 設 されて いる 厚 生 労 働 省 は 健 康 保 険 事 業 の 健 全 な 運 営 を 確 保 する 観 点 から 保 険 薬 局 と 保 険 医 療 機 関 とはそれぞれの 土 地 又 は 建 物 が 一 体 的 な 構 造 であってはならないとし 保 険 薬 局 と 保 険 医 療 機 関 とが 隣 接 する 場 合 その 敷 地 境 界 にフェンス 等 を 設 置 するよ う 指 導 している これは 医 薬 分 業 や 保 険 薬 局 の 地 域 や 住 民 に 対 する 役 割 を 考 えると 保 険 薬 局 は 保 険 医 療 機 関 から 様 々な 面 で 独 立 していなければならず 保 険 医 療 機 関 で 受 診 した 患 者 が 特 定 の 保 険 薬 局 に 自 動 的 に 案 内 されることは 好 ましくないための 措 置 であ ろうと 考 えられる しかし このようなフェンス 等 があろうがなかろうが 患 者 の 保 険 薬 局 を 選 択 する 動 向 は 変 わらず また ほかの 保 険 薬 局 を 選 択 することもでき る 状 況 にあることから フェンス 等 がないことが 隣 接 する 保 険 薬 局 の 利 益 誘 導 につ ながるとは 考 えにくい さらに 身 体 が 不 自 由 車 いす 子 供 連 れ 高 齢 などの 方 で 隣 接 する 保 険 薬 局 に 行 く 意 思 のある 患 者 にとっては 敷 地 境 界 にあるフェンス 等 を 横 目 に 一 旦 公 道 に 出 てから 保 険 薬 局 に 行 かなければならず 不 便 であるし 保 険 薬 局 にとっても フェ ンス 等 を 設 置 する 費 用 負 担 を 強 いられることにもなり 誰 の 利 益 にもなっていな い 保 険 薬 局 と 保 険 医 療 機 関 とはそれぞれの 土 地 又 は 建 物 が 一 体 的 な 構 造 であって はならないという 規 制 は 理 解 できるが 保 険 薬 局 と 保 険 医 療 機 関 とが 隣 接 する 場 合 両 施 設 の 敷 地 境 界 にフェンス 等 を 設 けることを 求 めるのは いかにも 杓 子 定 規 な 考 え 方 であり 不 合 理 と 考 えられるので 改 めるべきである ( 注 ) 本 件 は 平 成 24 年 2 月 に 行 政 相 談 委 員 意 見 ( 静 岡 県 )として 提 出 があったものである 2 第 92 回 会 議 ( 平 成 25 年 12 月 2 日 )での 議 論 の 概 要 (1) 本 件 に 類 似 する 裁 判 の 判 決 の 趣 旨 を 踏 まえると 医 薬 分 業 の 目 的 達 成 という 見 地 からは 経 営 上 の 独 立 性 と 比 べて 構 造 上 の 独 立 性 は より 間 接 的 な 要 件 といえるか ら 経 営 上 の 独 立 性 が 十 分 に 確 保 されている 場 合 には 構 造 上 の 独 立 性 に 関 する 規 定 は 緩 やかに 解 すべきではないかと 考 えることについて 見 解 を 聞 き 出 すこと (2) 裁 判 の 事 例 について 現 地 の 立 地 状 況 を 詳 しく 知 りたい (3) 利 用 する 側 から かなりの 件 数 の 苦 情 があるのか 調 べること

3 確 認 結 果 (1) 厚 生 労 働 省 の 意 見 保 険 薬 局 指 定 拒 否 処 分 の 取 消 等 を 求 めた 訴 訟 の 判 決 ( 平 成 25 年 6 月 26 日 東 京 高 裁 ) 後 保 険 薬 局 と 保 険 医 療 機 関 との 構 造 上 の 独 立 性 の 考 え 方 の 見 直 しについての 意 見 当 該 判 決 は 当 該 事 案 において 薬 局 と 医 療 機 関 は 一 体 的 な 構 造 にあるという ことはできないため 指 定 拒 否 処 分 は 違 法 な 処 分 としたものであり 一 体 的 な 構 造 についての 考 え 方 を 変 更 したものではない よって 司 法 上 一 体 的 な 構 造 の 考 え 方 を 変 更 するよう 求 めたものではないた め 当 該 判 決 以 降 厚 生 労 働 省 として 一 体 的 な 構 造 の 考 え 方 を 変 更 した 事 実 及 び 変 更 する 予 定 はない (2) 全 国 における 相 談 状 況 平 成 17 年 以 降 に 受 け 付 けた 行 政 相 談 について 薬 局 で 検 索 したところ 322 件 該 当 した この 中 で 利 用 者 からの 苦 情 は 以 下 の2 件 であった 1 平 成 21 年 4 月 の 茨 城 行 政 評 価 事 務 所 受 け 付 けの 行 政 相 談 医 薬 分 業 に 反 して 同 一 敷 地 内 に 病 院 と 薬 局 があることを 関 東 信 越 厚 生 局 茨 城 事 務 所 に 通 報 したのに 対 応 してもらえず 不 満 である 2 平 成 21 年 8 月 の 山 口 行 政 評 価 事 務 所 受 け 付 けの 行 政 相 談 病 院 から 薬 局 へ 向 かう 通 路 上 に 厚 生 局 の 指 導 で 仕 切 りが 設 置 された 一 旦 歩 道 に 出 なければならず 危 険 であるので 指 導 を 撤 回 してほしい

(5) 航 空 基 地 周 辺 の 住 宅 防 音 事 業 への 助 成 の 見 直 し( 継 続 案 件 ) 1 相 談 内 容 私 は 宮 崎 県 にある 新 田 原 基 地 周 辺 に 居 住 しており 10 年 以 上 前 に 新 田 原 基 地 を 離 発 着 する 航 空 機 の 騒 音 による 障 害 を 防 止 又 は 軽 減 するため 住 宅 防 音 事 業 に 係 る 助 成 金 を 受 け エアコンの 取 付 工 事 を 行 った 最 近 になって 当 該 エアコンが 故 障 したため 空 気 調 和 機 器 の 機 能 復 旧 工 事 の 申 込 みを 行 い 助 成 金 を 利 用 しようとしたところ 事 業 に 係 る 予 算 が 不 足 しているため 住 宅 防 音 工 事 希 望 届 を 提 出 してから 実 際 にエアコンが 修 理 されるまで 約 1 年 の 期 間 が 必 要 である 旨 の 説 明 を 受 けた エアコンなしで 一 夏 を 過 ごすことは 健 康 に 多 大 な 害 を 及 ぼすと 思 われるため 速 や かに 修 理 をしてほしい ( 注 ) 平 成 24 年 7 月 に 宮 崎 行 政 評 価 事 務 所 に 対 して 相 談 があった 事 案 である 2 第 92 回 会 議 ( 平 成 25 年 12 月 2 日 )での 議 論 の 概 要 エアコンの 設 置 までに2 年 の 期 間 を 要 する 状 況 で 健 康 被 害 が 発 生 した 場 合 は 補 償 を 請 求 することは 可 能 なのか また 何 らかの 被 害 は 発 生 しているのか 3 防 衛 省 地 方 協 力 局 への 確 認 結 果 (1) 健 康 被 害 への 補 償 及 び 健 康 被 害 の 発 生 状 況 の 把 握 について エアコンの 設 置 までに 概 ね2 年 の 期 間 を 要 することが 原 因 での 健 康 被 害 の 発 生 は 把 握 していない また 空 気 調 和 機 器 の 機 能 復 旧 工 事 ( 以 下 空 調 復 旧 工 事 という )の 順 番 を 待 つ 間 に 自 己 負 担 でエアコンを 修 理 等 するかどうかは 住 民 の 判 断 で 行 われていると 認 識 し ている なお 健 康 被 害 が 補 償 の 対 象 となるかどうかは 承 知 していない (2) 住 宅 防 音 事 業 の 実 績 空 調 復 旧 工 事 については 近 年 1 万 世 帯 以 上 に 対 して 工 事 を 行 っており 平 成 24 年 度 は 約 31 億 円 の 予 算 で 11,545 世 帯 に 対 して 行 っている (3) 空 調 復 旧 工 事 に 係 るエアコンの 補 助 額 等 について ア エアコン 補 助 に 当 たっての 考 え 方 について 平 成 15 年 度 からは 空 調 復 旧 工 事 により 設 置 するエアコンは 市 販 のものとして おり 本 体 価 格 についても 市 場 調 査 を 行 い 設 定 している( 平 成 17 年 度 は6 畳 用 で 約 7 万 円 だったものが 24 年 度 以 降 は 約 6 万 円 になっている) 大 型 家 電 量 販 店 の 特 売 品 には 安 価 なものがあるとは 思 われるが 特 売 品 は 数 量 が 限

られており 工 事 対 象 の 世 帯 全 てに 行 き 渡 るものではないため 一 般 的 な 市 場 価 格 としている また エアコンを 購 入 する 店 舗 や 設 置 工 事 を 行 う 業 者 は 住 民 が 決 定 する 事 項 であ り 国 から 業 者 の 指 定 はしていない なお 契 約 に 当 たっては 契 約 前 に 見 積 を 徴 取 すること 等 を 求 めている イ 型 落 ち 品 の 購 入 について 型 落 ち 品 の 定 義 が 定 かではないが 政 府 では 環 境 基 準 を 満 たすエアコンの 購 入 を 推 奨 しているため 基 準 を 満 たしていないエアコンを 買 うように 勧 めることはして いない ウ エアコン 設 置 のための 工 事 費 について 工 事 費 については 公 共 建 築 工 事 標 準 単 価 積 算 基 準 等 を 踏 まえ 各 地 方 防 衛 局 で 作 成 している 単 価 により 算 定 した 金 額 を 上 限 に 補 助 している (4) 特 別 な 事 情 を 考 慮 して 空 調 復 旧 工 事 の 順 番 を 決 定 することについて ア 要 介 護 者 等 の 社 会 的 弱 者 がいる 世 帯 を 優 先 することについて 現 在 常 に 工 事 実 施 までに 長 期 間 を 要 する 状 況 において 社 会 的 弱 者 がいる 世 帯 を 優 先 的 に 工 事 するとした 場 合 健 康 な 者 で 構 成 される 世 帯 は これまで 以 上 に 長 期 間 工 事 を 待 つ 恐 れがあるため 工 事 実 施 が 早 期 にできるよう 予 算 確 保 等 に 努 めるこ とが 優 先 と 考 えている また 住 民 から 申 請 手 続 の 簡 略 化 を 求 められている 状 況 もあり 新 たに 書 類 の 添 付 を 課 すことで 発 生 する 住 民 側 の 事 務 負 担 についても 検 討 しなければならない なお エアコンの 設 置 を 概 ね2 年 間 待 っている 世 帯 を 後 回 しにしてまで 社 会 的 弱 者 がいる 世 帯 を 優 先 的 に 工 事 することについては どちらの 世 帯 を 優 先 すべきか 単 純 に 結 論 を 出 せるものではない イ エアコンに 一 定 の 基 準 価 格 を 設 け それに 対 して 低 い 金 額 でエアコンを 設 置 する ことを 了 承 した 世 帯 から 優 先 的 に エアコンを 設 置 することについて 防 衛 省 としては 希 望 届 の 提 出 順 に 工 事 を 実 施 しているところであり 補 助 額 の 多 寡 により 順 番 を 変 えて 実 施 するような 公 平 性 を 欠 くことは 考 えていない (5) 空 調 復 旧 工 事 の 年 度 別 の 希 望 届 の 提 出 状 況 等 について 希 望 届 については 年 度 ごとに 何 件 の 提 出 が 行 われたかといった 記 録 は 作 成 していな いが 希 望 届 を 提 出 し 工 事 を 待 っている 世 帯 については 平 成 24 年 度 末 時 点 で 空 調 復 旧 工 事 :1 万 5 千 件 ( 住 宅 防 音 工 事 : 約 2 万 3 千 件 建 具 復 旧 工 事 :2 万 2 千 件 )とな っている

(6) 空 調 復 旧 工 事 の 実 施 状 況 について 空 調 復 旧 工 事 については 希 望 届 を 提 出 した 世 帯 に 対 し 申 込 書 を 配 布 し 事 務 手 続 を 行 っている 希 望 届 を 提 出 し 申 請 書 を 提 出 するまでの 間 に 辞 退 等 する 者 が 24 年 度 においては 2 割 から5 割 程 度 いるが 辞 退 書 等 の 提 出 は 求 めていないため 理 由 は 把 握 していない なお 申 請 書 提 出 後 に 申 請 自 体 を 取 り 下 げた 理 由 については 個 人 の 都 合 により 工 事 を 先 延 ばしにしてほしいといったものや 転 居 によるものがある (7) 事 務 補 助 の 委 託 について 住 宅 防 音 事 業 全 般 係 る 事 務 補 助 の 業 務 委 託 は 住 民 側 が 行 う 手 続 だけではなく 国 側 が 行 う 現 地 調 査 や 事 務 処 理 についても 業 者 に 委 託 している 平 成 22 年 度 の 事 業 仕 分 けにおいて 地 方 事 務 ( 事 務 補 助 の 業 務 委 託 の 前 身 )を 廃 止 するように 言 われていたが 住 民 の 事 務 負 担 が 増 加 することが 明 らかであったため 事 務 補 助 を 国 の 業 務 委 託 の 一 環 として 行 っている また 平 成 21 年 度 の 各 工 事 における 地 方 事 務 1 件 当 たりの 単 価 は1 空 調 復 旧 工 事 : 約 2 万 円 2 防 音 工 事 : 約 7 万 4 千 円 3 建 具 復 旧 工 事 : 約 6 万 8 千 円 となっていた が 25 年 度 の 事 務 補 助 の 業 務 委 託 の1 件 当 たりの 単 価 は 各 事 業 を 通 して 約 2 万 円 近 くまで 引 き 下 げが 行 われている なお 事 務 補 助 の 業 務 委 託 に 関 する 予 算 ( 約 8 億 円 )は 住 宅 防 音 事 業 本 体 の 予 算 ( 約 400 億 円 )とは 別 である (8) その 他 ア 防 衛 施 設 周 辺 の 生 活 環 境 の 整 備 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 49 年 法 律 第 101 号 ) 第 4 条 では 防 音 工 事 の 対 象 区 域 を 指 定 した 際 現 に 所 在 する 住 宅 の 所 有 者 等 が 航 空 機 の 離 発 着 から 生 じる 騒 音 を 防 止 軽 減 するために 防 衛 施 設 周 辺 の 住 宅 に 必 要 な 工 事 を 行 うときには その 工 事 に 対 する 助 成 を 行 うことと 規 定 しており 当 該 所 有 者 等 が 事 業 主 体 となる 補 助 事 業 であり これまでも 予 算 の 確 保 等 に 努 めてきたところである イ 住 宅 防 音 事 業 は 防 音 対 策 を 施 されていない 住 宅 に 対 しての 住 宅 防 音 工 事 が 最 優 先 であるが 空 調 復 旧 工 事 については 窓 を 閉 め 切 って 防 音 効 果 を 発 揮 させるため 屋 内 環 境 の 保 持 も 必 要 であり 航 空 機 騒 音 の 原 因 者 として 必 要 な 事 業 であると 考 えている ウ 飛 行 場 等 の 防 衛 施 設 周 辺 の 地 元 自 治 体 等 から 空 調 復 旧 工 事 の 促 進 等 の 要 望 もあり 引 き 続 き 予 算 の 確 保 等 に 努 める 必 要 があると 考 えている 4 防 衛 施 設 周 辺 市 町 村 における 行 政 相 談 の 受 付 状 況 防 衛 施 設 周 辺 の 市 町 村 を 担 当 する 行 政 相 談 委 員 の 月 例 報 告 ( 平 成 24 年 4 月 から 平 成 25 年 3 月 までの1 年 間 分 )を 確 認 したところ 本 件 に 係 る 相 談 の 受 付 は1 件 であった

(1) 相 談 の 内 容 平 成 7 年 に 住 宅 防 音 事 業 により 設 置 した 換 気 扇 (2 台 )が 故 障 したため 南 関 東 防 衛 局 に 対 し 同 事 業 ( 空 気 調 和 機 器 機 能 復 旧 工 事 )による 補 助 金 交 付 申 請 を 行 ったところ 同 局 では 換 気 扇 設 置 室 と 隣 室 が 引 き 戸 で 仕 切 られている 場 合 建 築 基 準 法 を 踏 まえ1 室 と みなすとされており 換 気 扇 1 台 で 必 要 な 換 気 量 を 確 保 することができることから 換 気 扇 1 台 のみ 補 助 金 の 交 付 対 象 となるとの 回 答 であった この 回 答 に 納 得 できない (2) 防 衛 省 に 対 しての 相 談 の 内 容 に 係 る 照 会 換 気 扇 については 平 成 21 年 度 財 務 省 予 算 執 行 調 査 の 提 言 や 南 関 東 防 衛 局 の 回 答 のとおり 建 築 基 準 法 の 換 気 の 考 え 方 を 踏 まえ 住 宅 防 音 事 業 をより 効 果 的 かつ 効 率 的 に 執 行 するため 平 成 22 年 度 からは 隣 接 する2 室 が 引 き 戸 で 仕 切 られている 場 合 換 気 扇 の 補 助 台 数 を1 台 とするよう 改 正 したところである なお あくまで 換 気 扇 に 関 する 見 直 しであり エアコンには 関 係 がないものである