横 井 隆 志 はじめに LEC 会 計 大 学 院 で 税 法 修 士 論 文 指 導 を 開 始 して から 6 年 が 経 とうとしている これまでに 多 くの 社 会 人 大 学 院 生 が 高 品 質 な 修 士 論 文 を 完 成 させ 国 税 審 議 会 より 税 理 士 試 験 科 目 免 除 の 認 定 を 受 けた 修 了 生 は 50 名 を 超 えた 実 務 の 第 一 線 で 活 躍 する 社 会 人 が 職 務 を 継 続 しながら 2 年 間 で 高 品 質 な 論 文 を 完 成 させることは 容 易 ではなく いか に 効 率 的 に 一 定 の 水 準 を 超 える 論 文 を 完 成 させ るかが 指 導 にあたる 教 員 執 筆 を 行 う 院 生 に 共 通 する 課 題 である 本 大 学 院 で 税 法 修 士 論 文 指 導 に 関 わる 教 員 に よって 構 成 される 研 究 指 導 委 員 会 では 毎 期 論 文 執 筆 に 取 り 組 む 大 学 院 生 の 状 況 に 鑑 み 最 適 な 指 導 方 法 を 模 索 してきたが あわせて 論 文 の 形 式 を 定 める 修 士 論 文 作 成 提 出 要 項 と 修 士 論 文 フォーマット の 整 備 を 進 めてきた これは 法 律 を 扱 う 論 文 としてどのような 形 式 が 望 まし いか ということを 突 き 詰 めると 同 時 に 論 文 執 筆 に 用 いる Microsoft Word( 以 下 Word とする) をいかに 効 率 的 に 活 用 するか ということを 念 頭 に 置 いたものであった 本 稿 では 現 職 を 抱 える 社 会 人 が 効 率 的 に 質 の 高 い 論 文 を 完 成 させるためにおさえておきたい Word の 機 能 と 使 い 方 を 整 理 する なお Word の バージョンは 本 稿 執 筆 時 点 で 最 新 の Windows 版 Word 2016 ならびに 多 くのユーザーが 使 用 して いる Word 2013 に 準 拠 する また 若 干 の 操 作 方 法 の 違 いはあるが 本 稿 で 扱 う 機 能 は Mac 版 Word 2016 にも 搭 載 されている 何 のための 形 式 か? 論 文 は 見 た 目 が 9 割 本 大 学 院 の 修 士 論 文 フォーマット ( 以 下 フ ォーマット とする)によれば 本 大 学 院 の 税 法 修 士 論 文 は 表 紙 論 文 要 旨 はじめに 目 次 凡 例 ( 必 要 な 場 合 に 限 る) 本 論 参 考 文 献 一 覧 の 順 に 構 成 される また 修 士 論 文 作 成 提 出 要 項 ( 以 下 要 項 とする)では 1 行 当 たり の 文 字 数 や 1 ページ 当 たりの 行 数 文 字 のサイズ 出 典 の 示 し 方 引 用 の 仕 方 など 論 文 中 の 様 々な 要 素 について 形 式 を 定 めている では これらの 形 式 は 何 のために 定 められているのだろうか そ... れは 読 んでもらえる 文 章 を 書 くため という 一 言 に 尽 きる 実 際 に 本 大 学 院 の 要 項 やフォーマッ トも 修 士 論 文 審 査 の 場 面 で 数 本 から 十 数 本 の 論 文 を 読 むことになる 主 査 副 査 の 教 員 や 国 税 審 議 会 の 審 査 委 員 がいかに 効 率 的 に 論 文 の 全 体 像 と 要 点 を 把 握 し スムーズに 読 むことができる かを 念 頭 に 作 成 されたものである その 意 味 では 論 文 は 見 た 目 が 9 割 と 言 って も 過 言 ではない もちろん 内 容 こそが 重 要 であ るのは 言 うまでもないが その 内 容 を 読 んでもら わなければならないからこそ 形 式 がきちんと 整 備 されていることが 極 めて 重 要 である 形 式 を 整 備 するためには Word に 搭 載 されている 論 文 執 筆 に 関 連 する 機 能 を 正 しく 把 握 し 活 用 すること が 求 められる それでは ここから 実 際 に Word での 操 作 を 念 頭 に 形 式 の 整 備 を 進 めていきたい ページ 設 定 は 順 番 が 肝 要 はじめに 要 項 に 則 って 文 書 の 書 式 を 設 定 す る 本 大 学 院 の 要 項 では 書 式 を 以 下 の 様 に 規 定 37
している イ) 書 式 原 則 として Microsoft Word 等 のワープロソフトで 作 成 し A4 用 紙 縦 方 向 横 書 き(35 文 字 30 行 )とする 余 白 : 上 35mm 下 25mm 左 30mm 右 25mm フォント: 和 文 については フォントの 設 定 は 以 下 の 通 りとする 欧 文 については Century を 使 用 し 数 字 は 半 角 英 数 を 使 用 する 書 式 の 設 定 は [レイアウト]タブ(Word 2013 では[ページレイアウト]タブ)の[ページ 設 定 ] グループの 右 下 端 をクリックし [ページ 設 定 ] ダイアログを 開 いて 行 う [ページ 設 定 ]ダイア ログには 文 字 数 と 行 数 余 白 用 紙 その 他 の 4 つのタブが 存 在 する ここでは [ 用 紙 ] [ 余 白 ] [ 文 字 数 と 行 数 ]の 順 に 設 定 を 行 う はじめに [ 用 紙 ] 設 定 を 確 認 する Word の 標 準 設 定 で 用 紙 は A4 に 設 定 されているため 多 く の 場 合 設 定 し 直 す 必 要 は 無 い 次 に [ 余 白 ] を 設 定 する 本 大 学 院 の 要 項 では 上 35mm 下 25mm 左 30mm 右 25mm と 左 にやや 余 裕 をもた せている これは 論 文 が 完 成 した 後 製 本 する ことを 考 慮 しているためである(Word には 上 下 左 右 の 余 白 と 別 にとじしろの 設 定 ができるが 本 大 学 院 ではとじしろの 設 定 は 行 わない) 続 いて [ 文 字 数 と 行 数 ]に 戻 るが この 画 面 で 文 字 数 と 行 数 を 設 定 する 前 に ダイアログ 右 下 の[フォントの 設 定 ]を 開 き 日 本 語 用 のフォン トを MS 明 朝 に 英 数 字 用 のフォントを Century に 設 定 する (1) あわせて スタイルを 標 準 に サ イズを 12 ポイントに 設 定 し [OK]を 押 す 図 -1 フォントの 設 定 38
フォントの 設 定 が 完 了 したら 文 字 数 と 行 数 を 指 定 する 標 準 では 行 数 だけを 指 定 する 設 定 にな っているため 文 字 数 と 行 数 を 指 定 する にチ ェックを 入 れ 文 字 数 を 35 字 に 行 数 を 30 行 に 指 定 する 図 -2 文 字 数 と 行 数 の 設 定 字 送 り 行 送 りは 余 白 フォントサイズと 文 字 数 行 数 に 連 動 して 自 動 設 定 されるため 特 に 指 定 する 必 要 は 無 い 最 後 に ダイアログ 左 下 の 設 定 対 象 が 文 書 全 体 になっている 事 を 確 認 し て[OK]を 押 し 設 定 を 終 える これで 修 士 論 文 の 基 本 的 な 書 式 設 定 が 完 了 したことになる なお ページ 設 定 を 終 える 際 に [ 既 定 に 設 定 ] をクリックすると Word で 新 規 文 書 を 作 成 する 際 に 予 め 一 連 の 書 式 が 設 定 された 状 態 で 作 業 を 開 始 することができる ただし 日 常 の 業 務 など 他 の 用 途 で Word を 使 うことも 多 いと 思 われるの で 標 準 設 定 とは 別 に 修 士 論 文 のテンプレート として 保 存 しておくことをお 薦 めする ファイル に 名 前 を 付 けて 保 存 する 際 ファイルの 種 類 に Word テンプレート(*.dotx) を 指 定 すると 保 存 先 に Office のカスタムテンプレート が 指 定 される ここに 修 士 論 文.dotx などと 名 前 をつけ 保 存 をしておけば 次 回 以 降 Word を 起 動 した 際 に 個 人 用 テンプレートの 一 覧 から 選 択 して 利 用 できる 段 落 と 書 式 Word で 文 字 列 の 配 置 や 行 間 箇 条 書 きなどの 設 定 を 行 う 単 位 が 段 落 である 一 連 の 設 定 項 目 は[ホーム]タブの[ 段 落 ]グループに 集 約 され ている 基 本 は 両 端 揃 え [ 段 落 ]の 設 定 の 主 要 な 項 目 のひとつが 段 落 の 配 置 である タイトルなどの 項 目 を 中 央 揃 えにし たり 氏 名 などの 項 目 を 右 揃 えにしたりするため に 切 り 替 えられる 頻 度 が 高 い 項 目 と 思 われる 中 央 揃 えや 右 揃 えから 戻 すときに 注 意 したいの... が 段 落 の 配 置 の 基 本 は 左 揃 えではなく 両 端 揃 39
... えである ということである 左 揃 えと 両 端 揃 え は いずれも 段 落 の 左 端 が 揃 う ただし 左 揃 え では 右 端 は 揃 わないのである 基 本 的 に 左 揃 えに 設 定 されていても MS 明 朝 な どの 等 幅 フォントで 同 じ 文 字 数 が 並 べば 右 端 の 位 置 も 均 等 になるはずであるが 文 中 に 含 まれる 半 角 の 英 数 字 英 単 語 の 位 置 句 読 点 や 括 弧 の 位 置 などにより 右 端 の 位 置 が 微 妙 に 揃 わないこと がある このような 場 合 にも 両 端 揃 えであれば 文 字 の 間 隔 を 微 調 整 して 左 端 右 端 ともに 綺 麗 に 揃 うように 調 整 してくれる 正 しいコピペの 仕 方 論 文 を 作 成 する 際 条 文 や 裁 判 例 先 行 研 究 を 引 用 することは 日 常 的 に 発 生 する 作 業 である 基 本 的 には 引 用 元 の 内 容 を 正 しく 理 解 するために 自 ら 入 力 し 直 すことを 推 奨 するが Web ページや PDF 形 式 の 論 文 など 他 の 文 書 からテキストを 複 写 し Word に 貼 り 付 ける いわゆるコピー&ペー ストを 行 う 場 合 もある その 際 引 用 元 の 文 書 の 書 式 に 引 っ 張 られて 作 成 中 の 文 書 の 形 式 が 崩 れ てしまうケースがしばしば 発 生 する これは 標 準 では 複 写 元 の 文 書 に 適 用 されていた 書 式 も 含 めてそのままの 形 式 で 貼 り 付 けられるためであ る Word では 他 のソフト 等 からテキストを 貼 り 付 ける 方 法 が 基 本 的 に 3 パターン 存 在 し 標 準 では 元 の 書 式 を 保 持 するかたちで 貼 り 付 けが 行 わ れる 具 体 的 には 文 字 情 報 に 加 え 文 字 のフォ ント 文 字 のサイズ 文 字 の 色 太 字 や 斜 体 下 線 などの 一 通 りの 書 式 がそのまま 保 持 される 例 えば Web ページではゴシック 体 が 用 いられてい ることが 多 く そのまま 貼 り 付 けを 行 うと 引 用 箇 所 以 降 既 定 の 書 式 と 異 なるという 事 態 が 生 じ る 作 業 環 境 によっては 画 面 上 ではフォントの 違 いを 視 認 しにくいこともあり 以 降 の 形 式 にも 影 響 が 生 じる 懸 念 があるため 細 心 の 注 意 が 必 要 である 貼 り 付 けの 方 法 には 元 の 書 式 を 保 持 の 他 に 書 式 を 統 合 する 方 法 ( 詳 細 は 省 略 ) テキス トのみ 保 持 する 方 法 がある ここでは テキ ストのみ 保 持 する 方 法 を 用 いる (2) テキストのみ 保 持 して 貼 り 付 けを 行 った 場 合 フォントやサイズ 色 太 字 斜 体 など 一 切 の 書 式 が 取 り 除 かれ 文 字 通 り テキストのみ 文 字 情 報 のみが 貼 り 付 けられる つまり それま でに 執 筆 されてきた 本 文 と 同 様 当 初 指 定 した 12 ポイントの MS 明 朝 ( 英 数 字 は Century)で 貼 り 付 けが 行 われるため そのまま カギ 括 弧 で 囲 む あるいはブロック 引 用 ( 後 述 する)の 形 式 を 適 用 し 引 用 元 の 情 報 を 示 せば 良 い テキストのみ 保 持 して 貼 り 付 けを 行 うため には 貼 り 付 けを 行 う 箇 所 にカーソルを 合 わせて 右 クリックしたときに 表 示 される 貼 り 付 けのオ プション あるいは [Ctrl] + [v]で 貼 り 付 けを 行 った 後 貼 り 付 け 先 の 右 下 に 表 示 される 貼 り 付 けのオプション で テキストのみ 保 持 を 選 択 する 図 -3 右 クリックからのテキストの 貼 り 付 け 図 -4 [Ctrl] + [v] 等 で 貼 り 付 けた 後 のオプシ ョンの 設 定 改 行 と 改 段 落 入 力 の 途 中 で[Enter]を 押 すと が 表 示 さ れ( 段 落 記 号 を 表 示 する 設 定 になっている 場 合 ) 行 が 改 められる 私 たちが 一 般 に 改 行 と 呼 ん 40
でいる 動 作 である 厳 密 に 言 えば このとき 行 だけでなく 書 式 を 保 持 する 単 位 としての 段 落 も 改 められており [Enter]を 押 した 箇 所 の 前 後 で 異 なる 書 式 を 適 用 することが 可 能 になる すな わち [Enter]を 押 すと 改 段 落 が 行 われる と 言 える [ホーム]タブの[ 段 落 ]グループでは 任 意 の 行 頭 文 字 を 指 定 できる 箇 条 書 きや 任 意 の 番 号 の 書 式 を 指 定 できる 段 落 番 号 の 設 定 ができる 箇 条 書 きの 設 定 をした 状 態 で[Enter]を 押 して 改 段 落 を 行 えば 次 の 段 落 の 先 頭 に 自 動 的 に 行 頭 文 字 が 設 定 されるし 段 落 番 号 を 設 定 した 状 態 で [Enter]を 押 して 改 段 落 を 行 えば 次 の 段 落 の 先 頭 には 前 の 段 落 から 連 続 した 番 号 が 自 動 的 に 割 り 振 られる 言 い 換 えれば 段 落 の 先 頭 に 行 頭 文 字 や 段 落 番 号 が 設 定 されている 状 態 になる 実 際 に 文 書 を 作 成 していると 段 落 をあらため ずに すなわち 新 たな 行 頭 文 字 や 段 落 番 号 を 設 定 せずに 行 だけを 改 めたい 場 合 もある その 時 は 段 落 を 改 めることなく 文 字 通 り 行 だけを 改 める 改 行 を 行 えば 良 い 入 力 の 途 中 で[Shift] +[Enter]を 押 すと 書 式 のまとまりとしての 段 落 は 保 持 されたまま 行 だけが 改 められる この とき 改 められた 行 の 末 尾 には が 表 示 され る 改 ページ 章 の 区 切 りなどで 次 の 項 目 を 新 しいページの 先 頭 から 始 める 場 合 [Enter]を 何 度 も 押 して 空 白 の 段 落 を 何 段 落 もはさむことで 対 処 している ケースにしばしば 遭 遇 する この 方 法 の 最 大 の 難 点 は 加 筆 修 正 を 行 って 改 段 落 前 の 行 数 が 増 減 し た 際 に ページの 先 頭 に 設 定 したはずの 位 置 が 前 後 にずれる ということである Word には 改 行 や 改 段 落 に 加 え 任 意 の 場 所 でページを 改 め 次 のページの 先 頭 から 書 き 始 めることができる 改 ページ という 機 能 が 備 わっている 入 力 中 の 任 意 の 場 所 で[Ctrl]+[Enter]を 押 すことで ペ ージの 途 中 であっても 強 制 的 にページが 改 めら れる ページ 設 定 とセクション 区 切 り セクション 区 切 り 前 述 の 通 り 本 大 学 院 の 修 士 論 文 は 表 紙 論 文 要 旨 はじめに 目 次 凡 例 ( 必 要 な 場 合 に 限 る) 本 論 参 考 文 献 一 覧 の 順 に 構 成 される こ のうち 表 紙 論 文 要 旨 まではページ 番 号 を 振 ら ない はじめに 目 次 凡 例 まではローマ 数 字 の 大 文 字 で 本 論 の 先 頭 からは 算 用 数 字 でページ 数 が 入 る なお ローマ 数 字 で 振 られたページ 番 号 は 凡 例 までで 一 度 リセットされ 本 論 の 先 頭 であ る 序 論 の 1 ページ 目 のページ 番 号 が 算 用 数 字 の1 となる つまり 表 紙 から 参 考 文 献 リストまでの 一 連 のファイルの 中 に 3 種 類 のページ 設 定 が 混 在 することになる Word では ひとつのファイルの 上 で 連 続 した 文 章 を セクション で 区 切 ることにより それぞ れのセクションに 独 立 したページ 番 号 を 設 定 す ることができる セクションを 区 切 りたい 段 落 の 末 尾 にカーソルを 合 わせ [レイアウト]タブの [ページ 設 定 ]グループにある[ 区 切 り]ボタン をクリックする [ 区 切 り]ボタンでは 前 述 のペ ージ 区 切 りとセクション 区 切 りを 設 定 できる こ こでは はじめに の 前 本 論 の 前 でセクショ ン 区 切 りを 挿 入 し いずれも 次 のページから 開 始 を 選 択 する ヘッダー フッターとページ 番 号 の 設 定 ページ 番 号 は ヘッダーとフッターに 含 まれる 要 素 のひとつである [ 挿 入 ]タブの[ヘッダー とフッター]グループからヘッダーもしくはフッ ターの 編 集 を 開 始 するか ページ 上 下 の 余 白 部 分 をダブルクリックすることにより [ヘッダー/ フッターツール]として[デザイン]タブが 表 示 される ここで 日 付 時 刻 やページ 番 号 など 基 本 的 に 複 数 のページの 上 下 の 余 白 部 分 に 共 通 して 印 刷 する 要 素 を 挿 入 することができる なお オプションで 奇 数 ページ 偶 数 ページ 別 ある いは 先 頭 ページのみ 別 指 定 することもできるた め 例 えば 表 紙 にのみページ 番 号 を 付 さないと いったことも 可 能 である それでは 実 際 に 本 大 学 院 の 要 項 に 従 ってペ ージ 番 号 を 挿 入 する 手 順 を 確 認 する セクション 1 すなわち 表 紙 要 旨 にはページ 番 号 を 配 置 しないので セクション 2 の はじめに を 執 筆 するページを 開 き [ 挿 入 ]タブの[ヘッダーと フッター]グループから あるいは ヘッダー フッター 部 分 をダブルクリックして[ヘッダー/ フッターツール]の[デザイン]タブを 開 く こ 41
こで ページ 番 号 を 挿 入 する 前 に [ナビゲーシ ョン]グループの 前 と 同 じヘッダー/フッター を 無 効 にする 続 いて ページ 番 号 を 挿 入 する ページ 番 号 は[ヘッダー/フッターツール] [デザイン]タブの[ヘッダーとフッター]グル ープにある[ページ 番 号 ]ボタンから 挿 入 する 本 大 学 院 の 要 項 に 従 って ページの 下 部 中 央 に 挿 入 (すなわち 番 号 のみ 2 を 選 択 )する 次 に セクション 2 に 挿 入 したページ 番 号 をローマ 数 字 にする [デザイン]タブ [ヘッダーとフッ ター]グループの[ページ 番 号 ]ボタンをクリッ クし ページ 番 号 の 書 式 設 定 を 選 択 すると ペ ージ 番 号 の 書 式 ダイアログが 開 く 番 号 書 式 で Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ, となっている ローマ 数 字 の 大 文 字 を 選 択 する あわせて 連 続 番 号 で 開 始 番 号 を 選 択 し 開 始 番 号 を 1 にする 同 様 の 手 順 で 序 論 以 降 のセクション 3 に 算 用 数 字 の 番 号 書 式 を 設 定 すれば 一 連 のページ 番 号 の 設 定 が 完 了 する 図 -5 ページ 番 号 の 設 定 何 れかのスタイルをクリックすることで 予 め 設 定 されたフォントやサイズ 配 置 などの 一 連 の 書 式 を 適 用 することができる この[スタイル] 活 用 法 の 一 例 として ブロック 引 用 の 設 定 手 順 を 確 認 する ブロック 引 用 本 大 学 院 では 引 用 を 行 う 方 法 として 2 種 類 を 使 い 分 けている 以 下 要 項 を 抜 粋 する iv.) 文 中 での 和 文 の 引 用 には を 使 用 する v.) 引 用 が 長 文 になる 場 合 ( 目 安 として 3 行 以 上 )には でくくらず ブロック 引 用 を 行 う ブロック 引 用 を 行 う 場 合 は 引 用 箇 所 の 左 のみ 3 文 字 のインデントを 設 定 し 引 用 箇 所 と 本 文 との 間 を 前 後 一 行 ず つ 空 ける すなわち 長 文 の 引 用 を 行 う 場 合 に ブロック 引 用 を 行 う ブロック 引 用 は 段 落 の 幅 を 狭 める ことで 筆 者 自 身 の 文 章 と 引 用 した 文 章 とを 明 確 に 区 分 する 方 法 である 一 般 に ブロック 引 用 を 行 う 場 合 段 落 の 両 端 を 狭 める 方 法 と 左 側 のみ 字 下 げを 行 う 方 法 とがあるが 本 大 学 院 では 後 者 を 採 用 している 3 文 字 のインデント すなわち 字 下 げを 行 う 場 合 編 集 画 面 上 部 のルーラーから 手 動 で 行 っても 良 いが [レイアウト]タブ [ 段 落 ]グループ で 直 接 値 を 入 力 して 設 定 を 行 うことが 可 能 であ る 左 のインデントを 3 字 に 設 定 する この とき 単 位 が mm になっている 場 合 はその 部 分 に 字 と 入 力 をすることで 字 数 単 位 の 設 定 が 可 能 になる 図 -6 字 下 げの 設 定 スタイルの 活 用 次 に 本 文 の 作 成 にあたり 効 率 的 に 作 業 をす るための 機 能 を 紹 介 する Word では 複 数 の 書 式 をまとめて [スタイル] として 管 理 し 適 用 できる スタイルは[ホーム] タブに 配 置 されおり [スタイル]グループ 内 の 修 士 論 文 を 執 筆 する 中 では 相 当 数 のブロック 引 用 を 行 うことになる その 都 度 字 下 げの 設 定 を 行 うのは 現 実 的 ではない そこで 段 落 の 左 側 を 3 字 下 げる という 書 式 42
を[スタイル]に 登 録 し 次 回 以 降 長 文 の 引 用 を 行 った 際 に ワンクリックでブロック 引 用 の 設 定 ができるようにする スタイル 登 録 の 手 順 は 以 下 の 通 りである まず 実 際 にブロック 引 用 を 行 い 3 字 の 字 下 げを 設 定 した 段 落 を 選 択 する 続 いて [ホーム] タブ [スタイル]のスタイル 一 覧 の 右 端 に 3 つ 並 んだボタンのうち 一 番 下 をクリックし スタ イルの 作 成 を 選 択 する すると 書 式 から 新 しいスタイルを 作 成 する というダイアログが 開 くので ブロック 引 用 などと 名 前 をつけて[OK をクリックする] 図 -7 スタイルの 登 録 見 出 し 設 定 続 いて 見 出 しのスタイルを 活 用 する 方 法 を 示 す 本 大 学 院 の 要 項 では 章 節 項 の 見 出 しを 用 いることが 規 定 されている 見 出 しの 設 定 が 読 者 にとって 重 要 なのは 言 うまでもないが 効 率 的 に 作 業 を 進 める 上 でも 有 用 である ここでは 章 見 出 しになる 文 字 列 ( 段 落 )を 選 択 し [ホーム]タブの[スタイル]で [ 見 出 し 1]をクリックする 同 様 に 節 見 出 しには[ 見 出 し 2]のスタイルを 項 見 出 しには[ 見 出 し 3] のスタイルを 設 定 する 次 に 見 出 しとアウトラインの 機 能 を 連 携 させ て 章 番 号 節 番 号 項 番 号 が 自 動 設 定 されるよ うにする [ホーム]タブ [ 段 落 ]グループの ア ウトライン をクリックすると リストライブラ リが 表 示 される ここには 見 出 し 1, 2, 3 の 各 段 階 にどのような 形 式 で 番 号 づけを 行 うか あら かじめ 用 意 された 組 み 合 わせが 候 補 として 並 ぶ ここで 第 1 章, 第 1 節, 第 1 項 と 算 用 数 字 の 章 番 号 節 番 号 項 番 号 が 示 されている 候 補 を 選 択 する こうすることで 見 出 し 1 見 出 し 2 見 出 し 3 に 設 定 された 項 目 について 先 頭 から 自 動 的 に 番 号 が 設 定 される 加 筆 修 正 を 行 って 間 に 新 たな 項 目 が 設 けられた 場 合 なども 自 動 的 に 対 応 され る 続 いて 本 大 学 院 の 要 項 に 則 って 見 出 しの 書 式 を 設 定 する スタイル 一 覧 の 各 項 目 の 上 で 右 クリ ックし 表 示 されたメニューから[ 変 更 ]を 選 択 することで あらかじめそれぞれのスタイルに 設 定 された 書 式 を 変 更 することができる 章 見 出 し であれば 14 ポイント MS 明 朝 太 字 の 中 央 揃 え 節 見 出 しは 12.5 ポイント MS 明 朝 太 字 の 左 寄 せ( 両 端 揃 え)に 項 見 出 しは 12 ポイント MS 明 朝 太 字 の 左 寄 せ( 両 端 揃 え)に 設 定 する なお 12.5 ポイントは 選 択 肢 には 表 れないが 直 接 入 力 することで 問 題 なく 設 定 できる これでフォントの 設 定 が 完 了 したが 節 項 の 見 出 しにそれぞれインデントが 適 用 され 左 側 が 数 文 字 下 がった 状 態 になることがある 本 大 学 院 の 要 項 では 節 見 出 し 項 見 出 し 共 にインデントを 設 定 することは 想 定 しておらず 左 端 に 揃 うこと が 望 ましい このとき スタイルの 変 更 画 面 の 左 下 のボタンから 段 落 の 設 定 を 呼 び 出 し 左 のイン デントを 0 に 設 定 する 必 要 があるが アウトライ ンの 設 定 が 影 響 する 場 合 もあるので 尐 々 煩 雑 で ある その 場 合 本 文 の 編 集 画 面 上 部 のルーラー で 1 行 目 のインデントと 2 行 目 以 降 のインデント の 間 隔 を 保 持 したまま 1 行 目 のインデントが 左 端 に 揃 うように 左 インデントをドラッグする 位 置 が 確 定 したら 見 出 しの 文 字 列 を 選 択 した 状 態 で[ホーム]タブ [ 見 出 し]グループの 該 当 す る 見 出 し( 節 なら 見 出 し 2, 項 なら 見 出 し 3)の スタイルを 右 クリックし 選 択 箇 所 と 一 致 する ように 更 新 する を 選 択 することで 見 出 しのス タイルを 確 定 することができる 一 通 りの 見 出 し のスタイルの 設 定 が 完 了 すれば 次 回 以 降 見 出 しを 挿 入 したときに 見 出 しに 該 当 する 文 字 列 を 選 択 して[ホーム]タブ [ 見 出 し]グループの 該 当 する 見 出 しをクリックすればよい 43
図 -8 スタイルの 変 更 図 -9 見 出 しと 各 項 目 の 書 式 Word には 見 出 しのスタイルが 適 用 された 項 目 を 階 層 的 に 一 覧 表 示 する 機 能 が 備 えられている ナビゲーション ウインドウと 呼 ばれる 機 能 であ る [ 表 示 ]タブの[ 表 示 ]グループで ナビゲ ーション ウインドウ にチェックを 入 れると 編 集 領 域 の 左 側 に 表 示 される ナビゲーション ウインドウの ページ では 個 々のページのサ ムネイル( 縮 小 版 )が 表 示 される また 結 果 では テキストや 図 などの 検 索 結 果 が 表 示 される 見 出 し を 選 択 すると 見 出 し 1, 2, 3 に 設 定 した 章 節 項 が 一 覧 表 示 される 44
図 -10 ナビゲーションウインドウの 見 出 し 表 示 る また 見 出 しの 項 目 をクリックすると 本 文 中 の 該 当 ページへ 移 動 することができる [ 参 考 資 料 ]タブの 活 用 続 いて [ 参 考 資 料 ]タブに 配 置 された 機 能 を 確 認 する Word 2007 以 降 では 論 文 等 の 執 筆 を サポートする 機 能 が[ 参 考 資 料 ]タブに 集 約 され ている ここでは 章 節 項 が 階 層 構 造 で 表 示 され 適 宜 折 りたたんだりすることができるため 全 体 の 構 成 を 概 観 しながら 作 業 を 進 める 助 けとな 脚 注 の 挿 入 本 大 学 院 では 引 用 元 の 表 記 は 本 文 中 で 行 い 脚 注 は 原 則 として 内 容 に 関 するもののみとして いる また 脚 注 は 脚 注 番 号 が 付 されたページの 下 部 に 挿 入 する 脚 注 を 挿 入 する 際 は 本 文 中 で 脚 注 を 挿 入 する 箇 所 ( 文 末 の 場 合 は 句 点 の 前 )に カーソルを 合 わせ [ 参 考 資 料 ]タブの[ 脚 注 ] グループで[ 脚 注 の 挿 入 ]ボタンを 押 す すると カーソルの 位 置 の 右 肩 に 脚 注 番 号 が 付 され ペー ジ 下 部 に 本 文 と 脚 注 とを 区 切 る 線 が 引 かれて 脚 注 を 挿 入 することができるようになる 脚 注 を 挿 入 したら 要 項 に 従 い MS 明 朝 9 ポイントの 左 寄 せ( 両 端 揃 え)に 設 定 する また 2 行 目 以 降 の インデントをおよそ 1 文 字 下 げ 見 た 目 を 整 える 図 -11 脚 注 のインデント 設 定 一 連 の 書 式 を 脚 注 を 挿 入 する 度 に 設 定 するの は 効 率 的 ではない 一 連 の 設 定 が 完 了 したら 脚 注 などの 名 前 を 付 けてスタイルに 設 定 しておき たい なお 脚 注 の 番 号 書 式 などの 設 定 が 必 要 な 場 合 は [ 参 考 資 料 ]タブの[ 脚 注 ]グループの 右 下 をクリックして 脚 注 と 文 末 脚 註 のダイア ログで 設 定 できる( 本 大 学 院 の 要 項 に 従 う 場 合 は 特 に 設 定 は 必 要 ない) 45
図 -12 脚 注 と 文 末 脚 註 の 設 定 れぞれ 上 部 に 図 または 表 章 番 号 - 表 番 号. と タイトルを 入 力 することになっている( 例 図 1-1. タイトル) 図 -13 図 表 番 号 の 設 定 図 表 の 管 理 続 いて [ 参 考 資 料 ]タブの[ 図 表 ]グループ を 見 てみよう ここでは 章 番 号 と 連 動 した 図 表 番 号 を 連 番 で 自 動 挿 入 することができる 図 を 挿 入 すると [ 図 表 番 号 の 挿 入 ]ボタンが 有 効 になる これをクリックすると [ 図 表 番 号 ] ダイアログが 開 く 本 大 学 院 では 図 や 表 にはそ [ 図 表 番 号 ]の 設 定 ダイアログでは まず ラ ベルに 図 を 選 択 する リスト 中 に 存 在 しない 場 合 は[ラベル 名 ]ボタンを 押 して 新 たに 図 というラベルを 定 義 する 次 に [ 番 号 付 け]で 章 番 号 を 含 める にチェックを 入 れ 章 タイ トルのスタイル に 見 出 し 1 を 選 択 する さ らに 図 表 番 号 の 欄 で. やタイトルを 入 力 する タイトルは 図 表 番 号 を 挿 入 した 後 で 直 接 入 力 することもできる なお 図 表 の 下 部 には 9 ポイント 明 朝 の 右 揃 えで 出 典 を 明 記 する 図 -14 図 表 挿 入 のサンプル 目 次 の 挿 入 章 や 節 項 などの 項 目 に[ 見 出 し]のスタイル を 適 用 しておくことで 本 文 中 の 見 出 しと 見 出 し が 配 置 されているページ 番 号 を 自 動 的 に 抽 出 し 目 次 を 自 動 作 成 できるのが[ 目 次 の 挿 入 ] 機 能 で ある 本 大 学 院 では はじめに の 後 に 目 次 が 46
挿 入 されるので はじめに の 末 尾 で 改 ページ を 行 い 次 のページの 先 頭 にカーソルを 合 わせて 目 次 の 挿 入 を 行 う [ 参 考 資 料 ]タブの[ 目 次 ] グループにある[ 目 次 ]ボタンをクリックすると 作 成 される 目 次 の 候 補 が 表 示 される この 中 で タイトルが 目 次 となり 見 出 しが 配 置 される 自 動 作 成 の 目 次 2 を 選 択 する これで 見 出 しの 3 まで すなわち 項 までの 見 出 しが 自 動 的 に 目 次 に 反 映 される なお 見 出 し 4 以 降 を 目 次 に 加 える 場 合 は[ 目 次 ]ボタンをクリックすると 下 部 に 表 示 される ユーザー 設 定 の 目 次 でアウ トラインレベルを 設 定 する 図 -15 目 次 の 設 定 なお 一 度 挿 入 された 目 次 は 自 動 的 には 更 新 さ れない 従 って 加 筆 修 正 を 行 うなどした 場 合 は [ 参 考 資 料 ]タブの[ 目 次 ]グループ あるいは 挿 入 した 目 次 を 選 択 した 際 に 上 部 に 表 示 される [ 目 次 の 更 新 ]ボタンをクリックし 基 本 的 には 目 次 をすべて 更 新 する にチェックを 入 れて 更 新 を 行 う 図 -16 目 次 の 更 新 [ 校 閲 ]の 活 用 でコミュニケーショ ンを 円 滑 に 本 大 学 院 で 指 導 を 受 ける 大 学 院 生 は 毎 週 論 文 ファイルを 事 務 局 宛 に 提 出 し それが 教 員 に 転 送 され 土 曜 日 日 曜 日 の 研 究 指 導 に 臨 むことに なっている 税 法 担 当 構 成 担 当 アカデミック ライティング 担 当 に 分 かれた 教 員 はそれぞれの 観 点 から 必 要 に 応 じて 研 究 指 導 の 当 日 までにフ ィードバックを 行 う このとき 教 員 一 人 当 たり 数 十 名 の 論 文 と 毎 週 向 き 合 う 中 で 効 率 的 な 指 導 を 行 うために また 大 学 院 生 にとっても 指 摘 箇 所 や 指 摘 内 容 の 把 握 をスムーズに 行 うために 活 用 しているのが [ 校 閲 ]タブの[コメント] と[ 変 更 履 歴 ]である コメント 本 文 中 の 文 字 列 などを 選 択 して [ 校 閲 ]タブ 47
の[コメント]で 新 しいコメント をクリック することでコメントを 付 すことができる 教 員 と 大 学 院 生 との 間 で 修 士 論 文 のファイルをやりと りする 際 多 くの 場 合 内 容 や 形 式 に 関 するコメ ントが 教 員 から 付 される Word 2013 以 降 ではコ メント 右 上 のボタンからコメントへの 返 信 が 可 能 になった Word 2010 では 受 け 取 ったコメン トを 選 択 した 状 態 で[コメントの 挿 入 ]を 行 うこ とで 返 信 することができる やりとりを 終 えたコ メントは 削 除 する 変 更 履 歴 [ 変 更 履 歴 ]は 文 字 通 り 変 更 履 歴 の 記 録 を 開 始 した 時 点 以 降 の 文 字 列 などの 挿 入 や 削 除 書 式 の 変 更 など 一 連 の 変 更 を 記 録 する 機 能 である 変 更 を 行 った 日 時 やユーザー 名 が 記 録 される 図 -17 変 更 履 歴 とコメントの 表 示 方 法 らも 削 除 される ファイルへのフィードバックと 土 日 の 研 究 指 導 を 終 え 確 定 した 変 更 箇 所 を 承 諾 して 変 更 履 歴 に 何 も 残 っていない 状 態 にして ま っさらな 状 態 で 次 の 執 筆 作 業 を 進 めるというサ イクルを 作 れるのが 理 想 である 警 告 に 敏 感 に 指 導 教 員 との 円 滑 なコミュニケーション そし て 質 の 高 い 論 文 の 作 成 を 行 うためには Word が 発 する 様 々な 警 告 に 敏 感 になることが 求 められ る Word では 自 動 文 章 校 正 やスペルチェック 機 能 により 誤 字 脱 字 文 法 上 の 誤 りなどが 疑 われ る 場 合 波 線 により 警 告 される スペルミスが 疑 われる 場 合 には 赤 で 表 現 の 問 題 など 文 章 校 正 に 関 わる 問 題 が 疑 われる 場 合 には 青 で 該 当 箇 所 に 波 線 が 引 かれる これらは 必 ずしも 全 てが 修 正 すべき 箇 所 というわけではないが 文 章 の 信 頼 性 を 高 める 意 味 でも 明 らかな 誤 字 脱 字 等 が 波 線 で 示 されたまま 提 出 されることがないよう 細 心 の 注 意 を 払 いたい おわりに 変 更 履 歴 の 記 録 を 開 始 すると その 表 示 方 法 に 応 じて 編 集 画 面 の 表 示 が 変 化 する すべての 変 更 履 歴 /コメント を 選 択 すると 削 除 した 箇 所 には 取 り 消 し 線 が 表 示 され 挿 入 した 文 字 列 は 色 がついた 状 態 で 表 示 される シンプルな 変 更 履 歴 /コメント では 変 更 を 加 えた 行 の 左 側 に 赤 線 が 表 示 されるなど 簡 略 化 された 表 示 になる 変 更 履 歴 /コメントなし を 選 択 すれば 一 切 の 変 更 履 歴 やコメントが 表 示 されないため 通 常 通 り 作 業 に 集 中 できる 大 学 院 生 が 論 文 ファイルを 提 出 し 教 員 からの フィードバックが 行 われた 時 多 くの 場 合 は 教 員 が 直 接 修 正 を 行 った 変 更 履 歴 とコメントとが 含 まれる フィードバックを 受 け 取 ったら 必 要 に 応 じてコメントへの 対 応 あるいは 返 信 を 行 う あわせて 変 更 箇 所 [ 校 閲 ]タブ [ 変 更 箇 所 ]で 教 員 が 行 った 修 正 を 承 諾 するか 元 に 戻 すの 何 れか を 選 択 すると 変 更 箇 所 が 確 定 され 変 更 履 歴 か 筆 者 が 修 士 論 文 を 執 筆 して 10 年 以 上 になるが 実 を 言 えば 当 時 の 筆 者 は 本 稿 で 扱 った 機 能 をほ とんど 知 らなかった 学 友 のほとんどが 現 職 を 持 つ 社 会 人 大 学 院 生 という 中 にあって 学 業 に 専 念 できる 状 況 にあったものの ひとつひとつ 手 探 り で 形 式 を 整 えなければならないということに 大 変 苦 労 したことを 記 憶 している 修 士 論 文 の 提 出 間 際 一 枚 一 枚 ページをめくって 見 出 しとページ 番 号 を 拾 い 上 げて 手 動 で 目 次 を 作 成 したものの 何 度 やってもページ 番 号 が 合 わず 大 変 な 手 間 が かかったことが 今 でも 鮮 明 に 思 い 出 される そんな 苦 い 思 い 出 も 回 想 しながら 本 稿 では 論 文 執 筆 に 活 用 すべき 機 能 のエッセンスを 整 理 し た LEC 会 計 大 学 院 で 修 士 論 文 の 完 成 に 向 けて 邁 進 している 百 余 名 の 大 学 院 生 未 来 の LEC 大 学 院 生 また 本 大 学 院 以 外 にあっても 効 率 的 な 論 文 文 章 の 作 成 法 を 模 索 している 方 々の 一 助 となれ ば 幸 甚 である ( 注 記 ) (1) Microsoft が 提 供 する 明 朝 体 には MS 明 朝 と MS P 明 朝 の 2 種 類 がある(ゴシックも 同 様 ) P 48
がつくフォントはプロポーショナルフォン トと 呼 ばれ 文 字 ごとに 横 幅 が 異 なる 一 方 P がつかない MS 明 朝 や MS ゴシックは 等 幅 フ ォントと 呼 ばれ 全 角 半 角 でそれぞれ 文 字 の 幅 が 統 一 されている 見 栄 えを 重 視 する 際 にはプロポーショナルフォントが 有 用 だが 本 大 学 院 の 修 士 論 文 では MS 明 朝 を 用 いる (2) なお Word の 別 の 文 書 から 貼 り 付 けを 行 う 場 合 は 3 つのオプションに 加 え 貼 り 付 け 先 の テーマを 使 用 が 選 択 肢 に 表 れる この 場 合 も フォントやサイズなどは 複 写 元 の 書 式 が 反 映 されるため テキストのみ 保 持 を 選 択 する ことが 望 ましい 49