第 11 章 税 制 と 社 会 保 障 1. BSN (Burger Service Nummer) オランダ 到 着 後 住 居 がある*Gemeente の**Raadhuis あるいは ***Stadhuis で 住 民 登 録 が 済 むと BSN 番 号 が 発 行 されます この 番 号 はオランダ 在 住 中 給 与 所 得 税 等 に 関 して 重 要 な 番 号 です 会 社 の 給 与 担 当 者 或 いは 給 与 計 算 を 担 当 している 会 計 事 務 所 に 会 社 を 通 じて 連 絡 します この 番 号 は 30%ルーリング( 後 述 )の 申 請 にも 必 要 です *Gemeente(ヘメーンテ)は 行 政 区 分 で 日 本 の 市 町 村 のようなものですが 地 理 的 な 意 味 がないため 住 所 には 現 れません ** Raadhuis(ラートハウス)と***Stadhuis(スタットハウス)はともに 市 役 所 郡 役 所 町 役 場 などに 相 当 する Gemeente の 中 央 機 関 です 2. 個 人 所 得 税 (inkomstenbelasting) オランダに 赴 任 された 方 には オランダで 受 け 取 る 給 与 その 他 の 所 得 に 所 得 税 がかかります 個 人 所 得 税 の 課 税 対 象 は 個 人 の 税 務 上 の 居 住 地 を 何 処 に 定 めるかに よって 変 わってきます オランダに 実 際 に 住 み オランダが 税 務 上 の 居 住 地 となると その 人 の 全 世 界 での 収 入 に 対 して オランダの 法 律 により オランダで 課 税 さ れることになります 日 本 の 会 社 からの 派 遣 駐 在 員 の 場 合 は 居 住 者 と みなされると 例 えば 日 本 の 預 金 利 息 や 家 賃 収 入 も 課 税 の 対 象 になり ますが 日 本 で 発 生 する 経 費 を 控 除 することもできます 非 居 住 者 とみなされると オランダ 国 内 での 労 働 による 収 入 に 対 して のみ 課 税 されることになります 日 本 で 駐 在 員 の 給 与 の 一 部 や 社 会 保 険 料 の 支 払 いがある 場 合 は 原 則 として 日 本 の 親 会 社 がオランダ 源 泉 徴 収 義 務 者 としてオランダの 税 務 当 局 に 登 録 のうえ 賃 金 税 番 号 (Wage Tax Number)を 取 得 し オランダで 納 1
税 しなければなりません オランダで 雇 用 される 外 国 からの 赴 任 者 は オランダ 大 蔵 省 が 認 可 す る 個 人 所 得 税 軽 減 措 置 30%ルーリングを 申 請 する 資 格 があります 特 定 の 条 件 が 満 たされる 場 合 給 与 の30%を 非 課 税 手 当 として 受 け 取 ることができます これは 通 常 の 給 与 に 加 えて 支 給 されるもので 外 国 で 暮 らすことによる 生 活 費 の 増 加 負 担 分 の 払 い 戻 しと 解 釈 すべきもの です 手 当 額 は 賃 金 税 法 の 規 定 に 従 い 給 与 レベルに 基 づき 算 出 され ます インターナショナル スクールに 通 学 する 子 女 の 学 費 を 雇 用 主 が 給 付 する 場 合 や 業 務 上 生 じた 個 人 費 用 の 払 い 戻 しも 非 課 税 ですが これら は 30%ルール 非 課 税 手 当 の 枠 外 です 雇 用 主 と 従 業 員 はまず 30%ルールが 適 用 されることに 書 面 で 合 意 の 上 両 者 連 名 での 申 請 を Heerlen の 個 人 所 得 税 務 局 非 居 住 者 納 税 者 担 当 部 門 に 提 出 します 申 請 には 被 雇 用 者 がオランダ 労 働 市 場 では 存 在 しな い または 見 つけることが 難 しい 特 別 な 専 門 技 術 を 持 っているなど 妥 当 な 理 由 がなければならない オランダ 大 蔵 省 では 次 のような 場 合 にこ の 専 門 技 術 条 件 をみたしているとみなしています * 赴 任 者 がオランダで 中 間 管 理 職 以 上 の 役 職 につき 相 応 の 報 酬 を 受 ける 場 合 報 酬 とは 30%ルーリング 項 目 を 含 まない 最 低 課 税 対 象 給 与 額 (2015 年 度 )は 36705 ユーロ 修 士 号 を 持 つ 30 歳 以 下 の 場 合 は 27901 ユーロ 上 記 の 該 当 しない 場 合 には その 被 雇 用 者 が 受 けた 教 育 研 修 経 験 会 社 での 地 位 に 基 づくか もしくはその 被 雇 用 者 が 採 用 された 仕 事 の 内 容 の 特 質 に 基 づき 特 別 な 技 術 を 持 っていることの 妥 当 な 理 由 がなけ ればなりません また 30 歳 未 満 の 修 士 / 博 士 号 取 得 者 には 上 記 より 低 い 額 が 設 定 され ています さらに 特 定 研 究 機 関 のトレーニングに 参 加 する 医 師 や 科 学 研 究 者 には 給 与 基 準 が 設 けられていません 2
これを 適 用 する 場 合 は 上 記 の 判 断 で 実 質 的 には 居 住 者 とされる 人 も 非 居 住 者 とほぼ 同 等 の みなし 非 居 住 者 のステータスを 選 択 すること ができます 個 人 の 所 得 税 は 日 本 もオランダも 毎 年 1 月 ~12 月 の 期 間 の 収 入 で 課 税 所 得 の 認 定 を 行 います オランダでは 3 つの Box に 所 得 が 区 分 され それぞれの 区 分 に 応 じた 税 率 で 課 税 されています 駐 在 員 の 方 は 通 常 Box-1 の 雇 用 所 得 が 関 係 します 税 金 は 累 進 課 税 といって 所 得 の 額 に 応 じて 税 率 が 高 くなる 仕 組 みで 計 算 されます 但 し これは 次 項 の 基 礎 控 除 額 を 差 し 引 いた 残 りの 金 額 について 課 税 されます その 人 の 状 況 税 務 上 の 立 場 によって 細 かく 適 用 対 象 が 代 わりますので 詳 細 は 専 門 家 にご 相 談 下 さい 税 務 の 暦 10 月 の 下 旬 か ら 11 月 の 上 旬 にかけて 個 人 所 得 証 明 書 ( Loonbelasting-verklaringmet ingang van 1 januari )という 書 類 が 来 ます 会 社 や 税 務 事 務 所 で 記 入 することが 多 いと 思 いますが 2 ペー ジのもので 第 1 ページには 納 税 者 の 個 人 的 な 事 項 ( 氏 名 住 所 生 年 月 日 性 別 既 婚 / 未 婚 あるいは 離 婚 などの 別 と 納 税 者 番 号 (BSN)を 記 入 します 第 2 ページは 自 分 の 身 上 に 応 じて 辿 って 記 入 する 項 目 で こ れは 税 務 上 自 分 はどの 分 類 に 入 るのかを 示 すものです 翌 年 早 々には 上 記 提 出 書 類 の 内 容 を 基 に 原 則 として 各 納 税 者 に Aangifte inkomsten-belasting ( 所 得 税 確 定 申 告 書 ) premiesvolksverzekeringen ( 社 会 保 険 料 ) vermogens-belasting( 資 産 税 )が 送 付 されてきますので 適 宜 税 務 事 務 所 で 記 入 してもらい 税 務 署 に 提 出 します この 申 告 書 では 自 分 の 課 税 される 所 得 は ユーロであるということを 申 告 します 税 務 署 はこ れを 受 領 してから 査 定 作 業 に 入 ります 年 度 の 途 中 赴 任 などで 税 を 3
払 いすぎていて 前 もって 早 期 返 還 手 続 きのされていない 場 合 この 確 定 申 告 によって 還 付 されます 税 務 署 は 査 定 を 終 えると 最 終 的 な 納 税 額 ( 場 合 によっては 還 付 額 ) を 通 知 してきます 査 定 額 に 不 服 がなければ 2 カ 月 以 内 に 納 付 します もし 税 の 額 が 大 きくて 一 度 の 納 税 が 難 しい 場 合 には 分 割 納 税 を 申 請 で きます 査 定 額 に 不 服 があれば 6 週 間 以 内 に 異 議 申 し 立 てをします 払 い 過 ぎの 税 還 付 請 求 確 定 申 告 いずれの 方 法 をとるにしても 源 泉 徴 収 の 事 実 を 証 明 できる 書 類 が 必 要 です 自 社 で 給 与 計 算 あるいは 経 理 事 務 所 に 依 託 している 場 合 でも 日 本 で 年 末 に 各 人 が 受 け 取 る 源 泉 徴 収 票 と 同 じような 証 票 (Jaaropgaaf)が 本 人 に 対 して 発 行 されます 内 容 は その 年 の 支 給 給 与 ( 税 込 み)の 総 額 源 泉 徴 収 した 給 与 所 得 税 同 じく 社 会 保 険 料 の 本 人 負 担 分 が 記 載 されています これを 基 に 税 関 係 の 書 類 を 作 成 しますので 問 題 がない 限 り 提 出 の 必 要 はありませんが 大 切 に 保 管 しておいて 下 さい 3.30%ルール 外 国 人 に 認 められる 特 典 オランダでは 外 国 からの 投 資 促 進 を 目 的 として 企 業 で 働 く 外 国 人 の 所 得 を 30% 控 除 できる 税 の 軽 減 措 置 があります これが 30% 控 除 特 典 と して 知 られている 制 度 です 30%ルールの 適 用 を 受 けるためには オランダの 労 働 市 場 では 得 難 い 特 殊 な 技 能 を 備 えた 専 門 家 であるか または 企 業 グループ 内 の 国 際 的 な 人 事 異 動 によって 着 任 した 人 でそのグループ 内 での 勤 務 期 間 が 2 年 半 以 上 あることが 必 要 です 申 請 で 許 可 されると 96 カ 月 (8 年 ) 間 特 典 が 利 用 できます この8 年 間 は 税 務 上 通 常 の 非 居 住 者 扱 い みなし 非 居 住 者 扱 い あるいは 居 住 者 扱 いかを 選 択 することができます 非 居 住 者 扱 を 受 けるということは 非 居 住 者 がオランダで 勤 務 すること から 生 じる 給 与 所 得 ( 全 世 界 対 象 )に 課 税 されると 考 えてよいのですが 4
居 住 者 となると ただ 給 与 に 対 する 課 税 だけではなく その 他 の 所 得 に 対 しても 課 税 が 生 じます まず 日 本 で 発 生 する 預 貯 金 利 子 そして もしあれば 不 動 産 の 賃 貸 料 と 配 当 もオランダで 課 税 されますが 税 金 の 世 界 には 二 重 課 税 を 回 避 するた めの 租 税 条 約 があり この 収 入 に 対 してはオランダで 免 減 税 が 得 られま す 30%ルール 特 典 申 請 は 雇 用 者 従 業 員 が 連 名 で 行 いますが 本 人 会 社 ( 在 日 在 蘭 とも)が 準 備 作 成 する 書 類 があります 本 人 が 準 備 する 書 類 住 民 登 録 票 (Uittreksel persoonsregister) 居 住 地 の 市 役 所 で 入 手 します 労 働 許 可 証 ( 会 社 が 申 請 し 本 人 が 保 管 ) 日 本 国 籍 の 場 合 は 不 要 履 歴 書 本 人 が 専 門 家 であることを 説 明 するもの 最 終 学 歴 と 資 格 職 歴 ( 職 種 / 担 当 を 新 しい 物 から 先 に) 等 を 書 きます 委 任 状 申 請 事 務 を 税 務 事 務 所 に 依 頼 する 場 合 必 要 です オランダ 会 社 が 作 成 する 文 書 オランダ 会 社 と 本 人 との 雇 用 契 約 書 所 得 を 課 税 給 与 と 非 課 税 給 与 に 分 けて 非 課 税 給 与 が 総 給 与 の 30% になる 様 に 給 与 体 系 を 組 み それを 契 約 書 で 明 示 します または 人 事 発 令 (Assignment letter)を 作 り そこに 担 当 職 務 と 給 与 体 系 を 書 い てもよいでしょう オランダ 国 境 から 150 キロ 圏 内 に 住 んでいた 人 は 外 国 からの 雇 用 者 とはみなされず 30%ルールの 対 象 外 になります この 150 キロ 基 準 は 下 記 を 満 たす 短 期 国 外 赴 任 者 の 再 オランダ 勤 務 の 場 合 は 除 外 - 前 回 のオランダ 勤 務 開 始 に 先 立 つ 24 ヶ 月 の 内 2/3 以 上 の 期 間 オランダ 国 境 から 150 キロ 圏 内 に 居 住 していなかった - 前 回 のオランダ 勤 務 開 始 時 と 今 回 の 再 オランダ 勤 務 開 始 時 が8 年 以 内 であること 5
委 任 状 税 務 事 務 所 に 依 頼 する 場 合 必 要 です * 実 務 上 着 任 後 すぐ 手 続 きをとることをお 勧 めします 担 当 税 務 局 Belastingdienst Particulieren/Onderneming Buitenland Postbus 2865 6401 DJ Heerlen Tel:0800-0543 参 考 サイト:Expatcenter Amsterdam 利 用 者 用 英 文 申 請 用 紙 http://www.iamsterdam.com/en/expatcenter/employers/the-30-ruling-via-the-expatcenter 4.その 他 の 税 金 1 堤 防 保 護 税 オランダを 旅 するとわかりますが 北 海 沿 いの Noord-Holland 州 や Zuid-Holland 州 Zeeland 州 には 陸 地 が 海 面 下 になっている 地 点 があり ます こうした 立 地 ゆえに 自 ら 国 土 を 守 るために オランダに 居 住 する 人 には 国 籍 を 問 わず 一 種 の 堤 防 保 護 税 を 課 しています 計 算 は 家 屋 の 規 模 所 在 する 州 居 住 している 人 数 によって 異 なっています 1 年 に 1 回 支 払 います 2 犬 税 (Hondenbelasting) 支 払 いは 年 1 回 です 請 求 は 自 分 が 住 む Gemeente の 徴 税 事 務 所 か ら 送 られてきます 3 宝 くじ 当 選 金 税 (Kansspelbelasting) 賞 金 に 25%の 源 泉 徴 収 税 がかかり これを 差 し 引 いた 金 額 が 支 払 わ れます 6
4 不 動 産 税 不 動 産 税 には 不 動 産 所 有 税 と 不 動 産 使 用 税 の2 種 類 有 り 通 常 家 主 は 所 有 税 を 借 家 人 が 使 用 税 を 払 います 5 環 境 保 護 税 州 単 位 で 支 払 います 借 家 住 まいでも 課 せられるので 住 居 の 賃 貸 契 約 を 結 ぶ 時 に( 家 賃 を 自 己 負 担 される 方 々は 特 に) 家 主 と 協 議 して こ の 種 の 地 方 税 を 誰 が 負 担 するのかを 明 確 に 取 り 決 めてことを 勧 めます なお この 種 の 税 は 税 務 署 では 扱 いません 所 得 税 に 関 する 相 談 電 話 税 務 署 が 個 人 的 所 得 税 に 関 する 質 問 に 答 えてくれる 無 料 の 電 話 番 号 を 開 設 しています また 税 に 関 する 案 内 書 も 英 語 を 始 め 種 々の 外 国 語 で 出 版 しており 頼 むと 送 ってくれます Belasting Telefoon Tel:0800-0543 5. 社 会 保 障 制 度 オランダにおける 現 行 の 社 会 保 険 制 度 は 次 の 二 つに 分 かれます すべてのオランダ 居 住 者 及 び 非 居 住 納 税 者 に 適 用 される 国 民 社 会 保 険 制 度 給 与 所 得 者 のみに 適 用 される 追 加 社 会 保 険 制 度 ( 被 雇 用 者 社 会 保 険 制 度 ) 国 民 社 会 保 険 の 掛 金 は 所 得 税 と 同 一 の 算 定 基 礎 に 基 づいて 計 算 され 税 務 当 局 によって 一 括 して 徴 収 されます 国 民 社 会 保 険 の 掛 金 は 以 下 に より 構 成 されます 国 民 社 会 保 険 制 度 AOW( 老 齢 年 金 ) ANW( 一 般 遺 族 年 金 ) AWBZ( 特 別 医 療 保 険 ) 7
国 民 社 会 保 険 の 掛 金 はすべて 従 業 員 負 担 になっています 雇 用 主 の 負 担 分 はありません 税 務 当 局 によって 徴 収 されるため 税 務 上 の 課 税 標 準 と 同 じ と な っ て い ま す 運 営 は 社 会 保 障 銀 行 SVB(Sociale Verzekeringsbank)が 行 っています 日 蘭 社 会 保 障 協 定 が2009 年 3 月 1 日 に 発 効 し 赴 任 期 間 が5 年 以 内 の 日 本 人 一 時 派 遣 者 は 手 続 きを 行 えばオランダ 社 会 保 険 料 の 支 払 が 免 除 となり オランダの 社 会 保 障 の 対 象 ではなくなりました 一 方 給 与 所 得 者 のみに 適 用 される 追 加 社 会 保 険 は 以 下 により 構 成 さ れます 追 加 社 会 保 険 制 度 WW( 失 業 保 険 ) WAO( 労 働 不 能 者 給 付 ) WIA( 障 害 労 働 者 所 得 補 償 保 険 ) WGA( 就 労 能 力 不 十 分 者 の 生 活 保 障 給 付 ) Sector Fund( 産 業 基 金 ) Surcharge on Sector Fund( 産 業 基 金 付 加 金 ) ZVW( 健 康 保 険 ) 社 会 保 障 銀 行 SVB のサイト www.svb.nl オランダ 社 会 保 険 の 受 給 要 件 1 老 齢 年 金 (AOW) 一 般 老 齢 年 金 法 (AOW=General Old Age Pensions Act)では 老 齢 による 経 済 的 困 窮 に 対 して オランダのすべての 人 が 保 障 されています 65 歳 に 達 していないすべての 居 住 者 ( 国 籍 にかかわらず)が 強 制 的 に 保 険 料 負 担 の 対 象 となっている 国 民 保 険 です 15 歳 から 65 歳 ( 徐 々に 67 歳 に 移 行 )までの 保 険 期 間 中 保 険 料 納 付 1 年 につき 2%の 権 利 が 積 み 上 げられていき 有 資 格 期 間 が 50 年 間 で 満 額 受 給 できます 年 金 は 受 給 者 が 65 歳 ( 徐 々に 67 歳 )に 達 した 月 (の 初 日 )から 支 払 われます 受 給 者 が 死 亡 した 時 点 で 手 当 の 支 払 いは 停 止 されます 年 金 は 海 外 に 移 住 した 場 合 にも 取 消 とはなりません 但 し 日 蘭 社 会 保 8
障 協 定 によりオランダ 国 民 社 会 保 険 に 加 入 しなかった 場 合 は 不 適 用 2 一 般 遺 族 年 金 (ANW) 遺 族 年 金 は 未 亡 人 親 を 無 くした 子 供 等 の 遺 族 に 支 払 われるもので す 死 亡 した 者 が 死 亡 時 点 で ANW の 掛 金 を 支 払 っていることが 要 件 で す 3 特 別 医 療 保 険 (AWBZ) 特 別 医 療 保 険 は 健 康 保 険 でカバーされないような 重 度 の 病 気 のリス クに 対 して 保 険 をかけるものです 病 院 介 護 外 来 介 護 自 宅 介 護 リ ハビリテーション 精 神 病 医 療 等 を 含 みます 3 失 業 保 険 (WW) 失 業 保 険 法 (WW = Unemployment Benefit Act)は 65 歳 未 満 ( 徐 々 に 67 歳 )の 従 業 員 が 個 人 の 責 任 以 外 の 理 由 で 失 業 した 場 合 の 経 済 的 困 窮 に 対 する 保 険 です 継 続 して 働 いた 人 は 決 められた 期 間 の 間 日 給 総 額 の 75%が 法 定 最 高 賃 金 を 上 限 として 支 給 されます その 他 の 人 また は 失 業 が 長 期 にわたる 時 は 法 定 最 高 賃 金 の 70%を 上 限 として 日 給 額 の 70%が 支 給 されます 支 給 額 は 年 齢 および 失 業 時 の 雇 用 期 間 により 異 なり ます 4 就 労 不 能 保 険 (WAO) 病 欠 時 の 所 得 保 障 - 所 得 保 障 延 長 法 (WULBZ = Obligation to Continue Wage Payments Extension Act)は 従 業 員 が 疾 病 事 故 または 病 弱 などで 働 けなくなった 場 合 に 当 初 2 年 間 の 給 与 保 障 を 事 業 主 に 促 すものです 従 業 員 は 就 業 不 能 になってから 当 初 52 週 (1 年 め) は 給 与 所 得 の 少 なくとも 70% 2 年 目 については 基 本 給 の 70%の 支 払 い を 受 ける 権 利 があります ただし 1 年 目 は 法 定 最 低 賃 金 を 下 限 とし 法 定 最 高 賃 金 の 70%を 上 限 とします 2 年 目 は 下 限 はなく 法 定 最 高 賃 金 の 70%を 上 限 とします この 給 付 期 間 満 了 後 は 障 害 労 働 者 所 得 補 償 保 険 (WIA)が 適 用 されます 9