ホリスティック 企 業 レポート ミサワ 3169 東 証 マザーズ アップデート レポート 2014 年 10 月 10 日 発 行 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンター 証 券 リサーチセンター 審 査 委 員 会 審 査 済 20141007 Copyright 2012 Stock Research Center. All Rights Reserved. 本 レポートの 権 利 は 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターに 属 します いかなる 形 でも 無 断 での 複 写 転 載 利 用 を 禁 じます
13/12 14/01 14/02 14/03 14/04 14/05 14/06 14/07 14/08 14/09 ホリスティック 企 業 レポート( 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンター 発 行 ) ミサワ (3169 東 証 マザーズ) 発 行 日 :2014/10/10 20 歳 代 ~30 歳 代 の 女 性 を 対 象 としたカジュアル 家 具 を 販 売 15 年 1 月 期 は 上 期 の 好 調 本 社 移 転 など 新 たな 費 用 を 考 慮 し 34% 営 業 増 益 へ > 要 旨 カジュアル 家 具 を 全 国 展 開 ミサワ( 以 下 同 社 )はカジュアル 家 具 専 門 店 及 びフレンチレストランを 運 営 している 主 要 顧 客 層 は 20 歳 代 ~30 歳 代 の 女 性 である 独 自 ブランド の 商 品 企 画 生 産 委 託 直 販 体 制 が 強 みとなっている カジュアル 家 具 のブランド 力 と 商 品 力 の 向 上 多 店 舗 展 開 等 で 持 続 的 な 成 長 を 目 指 している 15 年 1 月 期 上 期 決 算 は 28.8% 増 収 84.2% 営 業 増 益 15/1 期 第 2 四 半 期 累 計 ( 以 下 上 期 ) 決 算 は 売 上 高 3,951 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 28.8% 増 ) 営 業 利 益 436 百 万 円 ( 同 84.2% 増 )であった 同 社 の 期 初 予 想 に 対 する 達 成 率 は 売 上 高 109.4% 営 業 利 益 148.3% で 消 費 税 率 引 上 前 の 駆 け 込 み 需 要 の 取 り 込 みや 販 売 促 進 キャンペー ンの 成 功 等 が 増 収 に 貢 献 し 増 収 効 果 で 大 幅 増 益 を 達 成 した 15 年 1 月 期 業 績 のミサワ 予 想 は 期 初 予 想 据 え 置 き 15/1 期 について 同 社 は 上 期 が 好 調 だったにもかかわらず 期 初 予 想 の 売 上 高 7,404 百 万 円 ( 前 期 比 17.2% 増 ) 営 業 利 益 613 百 万 円 ( 同 22.2% 増 )を 据 え 置 いた 期 初 には 想 定 されていなかった 本 社 移 転 や 新 規 出 店 時 期 の 先 延 ばし 等 を 考 慮 したためである 証 券 リサーチセンターの 15/1 期 業 績 予 想 は 売 上 高 7,600 百 万 円 ( 前 期 比 20.3% 増 ) 営 業 利 益 670 百 万 円 ( 同 33.7% 増 )を 予 想 する 本 社 移 転 費 用 や 新 規 出 店 時 期 の 先 延 ばし 等 を 考 慮 し 下 期 の 売 上 高 予 想 を 従 来 の 3,793 百 万 円 から 3,649 百 万 円 へ 営 業 利 益 予 想 を 319 百 万 円 から 234 百 万 円 に 下 方 修 正 したためである アナリスト: 松 尾 十 作 +81(0)3-6858-3216 レポートについてのお 問 い 合 わせはこちら info@stock-r.org 主 要 指 標 株 価 ( 円 ) 発 行 済 株 式 数 ( 株 ) 時 価 総 額 ( 百 万 円 ) 前 期 実 績 今 期 予 想 来 期 予 想 PER ( 倍 ) 19.0 13.1 11.9 PBR ( 倍 ) 3.9 3.0 2.4 配 当 利 回 り (%) 0.0 0.0 0.0 株 価 パフォーマンス 1 カ 月 3 カ 月 12カ 月 リターン (%) -9.8 22.6 59.3 対 TOPIX (%) -6.5 23.2 51.9 株 価 チャート ( 円 ) 2,500 2,000 1,500 1,000 2014/10/3 2,142 2,085,600 4,467 3169( 左 ) 相 対 株 価 ( 右 ) ( 倍 ) 2.0 1.8 1.6 1.4 1.2 1.0 0.8 投 資 に 際 しての 留 意 点 同 社 は 成 長 段 階 にあり 新 規 出 店 による 事 業 規 模 の 拡 大 及 び 財 務 基 盤 の 強 化 を 目 的 に 内 部 留 保 の 充 実 を 優 先 させる 方 針 であり 今 後 も 無 配 を 継 続 する 意 向 である ( 注 ) 相 対 株 価 は 対 TOPIX 基 準 は2013/10/4 3169 ミサワ 業 種 : 小 売 業 決 算 期 売 上 高 前 期 比 営 業 利 益 前 期 比 経 常 利 益 前 期 比 純 利 益 前 期 比 EPS BPS 配 当 金 ( 百 万 円 ) (%) ( 百 万 円 ) (%) ( 百 万 円 ) (%) ( 百 万 円 ) (%) ( 円 ) ( 円 ) ( 円 ) 2012/1 4,621 22.0 392 86.8 375 96.2 228 292.8 138.5 330.9 0.0 2013/1 5,136 11.2 381-2.7 452 20.6 235 3.3 113.7 437.5 0.0 2014/1 6,320 23.0 501 31.5 486 7.4 234-0.3 112.7 545.1 0.0 2015/1 CE 7,404 17.2 613 22.2 605 24.5 334 42.2 160.3-0.0 2015/1 E 7,600 20.3 670 33.7 662 36.2 340 45.3 163.0 708.0 0.0 2016/1 E 8,300 9.2 730 9.0 722 9.1 375 10.3 179.8 887.8 0.0 2017/1 E 9,100 9.6 850 16.4 842 16.6 437 16.5 209.5 1,089.4 0.0 ( 注 )CE: 会 社 予 想 E: 証 券 リサーチセンター 予 想 アップデート レポート 2/10
> 事 業 内 容 注 1)ファブリック カーテンやテーブルクロス 椅 子 やソファの 張 り 布 地 ク ッション ベッドカバーなど 布 を 使 ったもの 全 般 を 指 す オリジナルデザインの 家 具 及 びインテリアの 物 販 が 主 力 ミサワ( 以 下 同 社 )は オリジナルデザインの 家 具 及 びインテリア 専 門 店 ( 小 売 り 事 業 :unico 事 業 14/1 期 売 上 構 成 比 97.8%)とレス トラン(food 事 業 同 2.2%)を 運 営 している 肩 の 力 を 抜 いた 自 分 らしい 暮 らしの 提 案 をコンセプトに 20 歳 代 ~30 歳 代 の 女 性 を 主 力 顧 客 層 とした 小 売 り 事 業 を 全 国 に 展 開 している 心 地 よい 暮 らし を 一 般 消 費 者 に 提 案 することを 目 的 としている 1. unico 事 業 注 unico ブランドによるオリジナル 家 具 及 びファブリック 1 イ ンテリア 及 び 雑 貨 等 を 全 国 30 店 の 店 舗 ( 全 て 直 営 で 都 市 型 立 地 14 年 7 月 末 現 在 ) 及 びオンラインショップで 販 売 している 家 具 及 びファブリック 商 品 のうち 自 社 で 企 画 開 発 しているプライベー トブランド 比 率 は 約 8 割 に 達 している インテリアは unico ブ ランドのイメージに 合 ったデザインの 商 品 を 国 内 及 び 海 外 より 仕 入 れて 販 売 している プライベートブランド 商 品 は 国 内 及 び 海 外 の 協 力 工 場 へ 製 造 委 託 しており その 一 部 は 海 外 子 会 社 (フィリピン)で 製 造 している 家 具 の 海 外 生 産 比 率 は 約 7 割 と 高 い 為 替 の 変 動 に 対 しては 粗 利 率 を 58% 60%とするよう 年 1 回 の 価 格 改 定 で 対 応 している unico ブランドでは 価 格 とデザインや 機 能 のバランスを 重 視 し 多 品 種 小 ロットの 自 社 限 定 商 品 を 開 発 して 他 社 との 差 別 化 を 図 っ ており 同 社 によれば 顧 客 のリピート 率 が 高 く 固 定 ファンが 多 い 店 舗 の 規 格 化 や 画 一 化 は 行 わず 店 舗 毎 にテーマを 設 定 し ライフ スタイルの 提 案 を 行 っている 注 2)CRM Customer Relation Management の 略 顧 客 情 報 や 購 入 履 歴 クレームなどの 情 報 を 総 合 的 に 管 理 し それらのデータを 効 率 的 に 活 用 することで 顧 客 満 足 度 を 高 め 顧 客 の 購 買 頻 度 を 高 める 取 り 組 み 注 3) 自 然 派 ワイン 無 農 薬 及 び 有 機 栽 培 で 育 てら れた 葡 萄 のみを 使 用 して 造 ら れたワインを 指 す まとめ 買 いを 喚 起 するハウスカードポイント 付 与 や 割 引 券 の 提 供 などを 13 年 2 月 から 実 施 しており 14 年 1 月 末 に 会 員 数 は 5 万 人 を 注 2 突 破 した ハウスカードを 用 いた CRM 分 析 結 果 は 商 品 企 画 及 び 販 売 促 進 に 活 用 されている メールマガジン 会 員 やオンラインショ ップ 会 員 等 各 種 の 会 員 制 度 があるが 14 年 9 月 下 旬 よりハウス カード 会 員 への 一 本 化 を 進 めており 15/1 期 末 では 14 万 15 万 人 へと 膨 らむ 可 能 性 がある 2. food 事 業 14 年 11 月 に 移 転 にともない 閉 鎖 予 定 の 本 社 併 設 レストラン (BISTRO KHAMSA)を 含 め 現 在 は 都 内 で 3 店 舗 のフレンチレ ストランを 直 営 している 25 歳 ~40 歳 代 の 女 性 層 を 主 力 顧 客 層 と 注 して 直 輸 入 の 自 然 派 ワイン 3 と 産 地 直 送 のオーガニック 食 材 な ど 個 性 的 な 食 材 を 提 供 しており 小 売 店 とのブランド 共 有 及 び 顧 客 アップデート レポート 3/10
の 相 互 共 有 補 完 事 業 として 位 置 付 けられている セグメント 利 益 段 階 で 少 額 ながら 毎 期 赤 字 を 計 上 しているが food 事 業 売 上 につ いては 全 社 売 上 高 の 3% 以 内 にするとの 目 安 を 設 けている > 決 算 概 要 15 年 1 月 期 上 期 決 算 は 29% 増 収 84% 営 業 増 益 15/1 期 第 2 四 半 期 累 計 ( 以 下 上 期 ) 決 算 は 売 上 高 3,951 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 28.8% 増 ) 営 業 利 益 436 百 万 円 ( 同 84.2% 増 ) 経 常 利 益 436 百 万 円 ( 同 83.2% 増 ) 純 利 益 226 百 万 円 ( 同 97.6% 増 )であった 同 社 の 期 初 予 想 に 対 する 達 成 率 は 売 上 高 109.4% 営 業 利 益 148.3% であった( 図 表 1) 新 規 出 店 は 3 月 の unico 大 宮 店 (ルミネ 大 宮 店 内 ) 4 月 の unico 町 田 店 ( 町 田 マルイ 店 内 )の 2 店 舗 で 上 期 末 店 舗 数 は 30 店 舗 となった 図 表 1 15 年 1 月 期 上 期 決 算 概 要 ( 単 位 : 百 万 円 ) 当 初 予 想 実 績 達 成 率 前 年 同 期 比 売 上 高 3,611 3,951 109.4% 28.8% 営 業 利 益 294 436 148.3% 84.2% 経 常 利 益 290 436 150.3% 83.2% 純 利 益 160 226 141.3% 97.6% ( 出 所 ) 決 算 短 信 より 証 券 リサーチセンター 作 成 売 上 高 が 好 調 であったのは ア) 消 費 税 率 引 き 上 げ 前 の 駆 け 込 み 需 要 を 取 り 込 んだこと イ) 引 き 上 げ 後 も 含 めた 3 回 の 販 売 促 進 キャンペ ーンが 需 要 を 喚 起 したこと ウ) 新 シリーズ 及 び 新 アイテムが 好 調 で あったこと 等 が 挙 げられる 具 体 的 には 同 社 の unico 事 業 の 既 存 店 の 上 期 売 上 高 は 前 年 同 期 比 11.0% 増 であった 同 業 大 手 であるニトリ ホールディングス(9843 東 証 一 部 ) 島 忠 (8184 東 証 一 部 ) ナフコ (2790 東 証 JQS) 大 塚 家 具 (8186 東 証 JQS)が 14 年 2 月 7 月 累 計 の 既 存 店 売 上 高 が 前 年 同 期 比 0.7% 減 5.4% 増 であったことに 比 べ ると 好 調 ぶりが 伺 える 主 な 販 売 促 進 キャンペーンとしては 1)2 月 から 4 月 迄 のカタログ 配 布 2)3 月 の 送 料 無 料 サービス 3)3 月 に 購 入 された 顧 客 に 対 す る 4 月 限 定 の 1 割 引 サービスが 挙 げられる 家 具 の 新 シリーズは FUNC (ファンク 14 年 2 月 発 売 ) DOUCE CAGE (ドゥース カージュ いずれも 14 年 4 月 発 売 ) DELAVE (デラヴェ 14 年 5 月 発 売 ) 等 で FUNC は 男 性 にも 女 性 にも 受 けるようにユニセックス 感 を 醸 し 出 し DOUCE CAGE はラタ ン( 藤 ) 素 材 を 生 かすという 特 徴 があり DELAVE はカウチソフ ァのラインナップを 加 えるためで 新 たな 顧 客 層 への 広 がりがあっ たと 同 社 では 分 析 している アップデート レポート 4/10
カーテンについても オリジナル 新 柄 13 アイテムの 投 入 とカーテン フェアの 実 施 (6 月 末 ~7 月 末 に 5%~10%のプライスダウン)で 上 期 カーテン 売 上 高 は 前 年 同 期 比 25.8% 増 と 好 調 であった 売 上 総 利 益 率 は 前 年 同 期 比 0.2%ポイント 上 昇 の 58.8%であった 利 益 率 改 善 の 要 因 は 為 替 相 場 の 変 化 を 見 越 した 14 年 2 月 の 価 格 改 定 効 果 によるものである 2 月 の 改 定 では 円 /ドルで 110 115 円 を 想 定 した 価 格 改 定 を 実 施 した 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 の 対 売 上 高 比 は 47.8%で 前 年 同 期 比 3.1%ポイ ント 改 善 した 上 期 末 従 業 員 数 が 355 名 となり 前 年 同 期 末 比 22.4% 増 と 増 加 したため 従 業 員 給 与 及 び 手 当 は 前 年 同 期 比 21.1% 増 となった が 対 売 上 高 比 率 は 0.7%ポイント 低 下 した 同 様 に 地 代 家 賃 も 前 年 同 期 比 22.5% 増 であったが 対 売 上 高 比 は 0.6%ポイント 低 下 した > 業 績 見 通 し ミサワの 15 年 1 月 期 業 績 予 想 15/1 期 について 同 社 は 期 初 予 想 の 売 上 高 7,404 百 万 円 ( 前 期 比 17.2% 増 ) 営 業 利 益 613 百 万 円 ( 同 22.2% 増 ) 経 常 利 益 605 百 万 円 ( 同 24.5% 増 ) 当 期 純 利 益 334 百 万 円 ( 同 42.2% 増 )を 据 え 置 いた な お 同 社 は 事 業 別 売 上 高 及 び 利 益 予 想 を 開 示 していない 図 表 2 15 年 1 月 期 業 績 予 想 一 覧 ( 単 位 : 百 万 円 ) <14/1 期 決 算 発 表 時 点 > 14/1 期 15/1 期 予 想 上 期 下 期 上 期 前 年 同 期 比 下 期 前 年 同 期 比 売 上 3,066 3,254 3,611 17.7% 3,793 16.6% 営 業 利 益 236 265 294 24.1% 319 20.4% 経 常 利 益 237 249 290 21.9% 315 26.5% 純 利 益 114 120 160 39.3% 174 45.0% <15/1 期 上 期 決 算 発 表 時 点 > 14/1 期 15/1 期 予 想 上 期 下 期 上 期 前 年 同 期 比 下 期 前 年 同 期 比 売 上 3,066 3,254 3,951 28.8% 3,453 6.1% 営 業 利 益 236 265 436 84.2% 177-33.2% 経 常 利 益 237 249 436 83.2% 169-32.1% 純 利 益 114 120 226 97.6% 108-10.0% ( 出 所 ) 決 算 短 信 より 証 券 リサーチセンター 作 成 期 初 予 想 を 据 え 置 いたのは ア) 下 期 の 新 規 出 店 予 定 は 14 年 11 月 下 旬 の unico 武 蔵 小 杉 店 (グランツリー 武 蔵 小 杉 内 )と 同 12 月 上 旬 アップデート レポート 5/10
の unico 立 川 店 (ルミネ 立 川 店 内 )だが 期 初 計 画 に 比 べ 開 店 時 期 が 先 延 ばしとなり 凡 そ 1 億 円 弱 の 減 収 要 因 になると 思 われること イ) 期 初 に 想 定 していなかった 本 社 移 転 計 画 の 浮 上 により 移 転 費 用 等 が 発 生 すること ウ) 下 期 の 販 促 キャンペーンが 上 期 同 様 に 成 功 するか 否 かが 不 透 明 なこと 等 のためである 証 券 リサーチセンターの 15 年 1 月 期 業 績 予 想 証 券 リサーチセンター( 以 下 当 センター)の 15/1 期 業 績 予 想 は 同 社 予 想 と 同 水 準 であった 従 来 予 想 を 以 下 のように 修 正 する 従 来 予 想 修 正 予 想 の 順 で 売 上 高 7,404 百 万 円 7,600 百 万 円 ( 前 期 比 20.3% 増 ) 営 業 利 益 613 百 万 円 670 百 万 円 ( 同 33.7% 増 ) 経 常 利 益 605 百 万 円 662 百 万 円 ( 同 36.2% 増 ) 当 期 純 利 益 334 百 万 円 340 百 万 円 ( 同 45.3% 増 )である 本 社 移 転 費 用 や 新 規 出 店 時 期 の 先 延 ばし 等 を 考 慮 し 下 期 業 績 予 想 を 修 正 した 従 来 予 想 修 正 予 想 の 順 で 売 上 高 3,793 百 万 円 3,649 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 12.1% 増 ) 営 業 利 益 319 百 万 円 234 百 万 円 ( 同 11.7% 減 ) 経 常 利 益 319 百 万 円 226 百 万 円 ( 同 9.2% 減 ) 純 利 益 174 百 万 円 114 百 万 円 ( 同 5.0% 減 )に 下 方 修 正 した 中 期 業 績 予 想 同 社 は 中 期 3 カ 年 経 営 計 画 を 毎 年 ローリングしており 現 在 の 中 期 計 画 は 14 年 3 月 に 公 表 されたものである 公 表 時 点 から 後 以 下 の ような 考 慮 すべき 幾 つかの 事 象 が 発 生 している 点 には 注 意 したい ア) 本 社 移 転 により 地 代 家 賃 が 増 加 すると 見 込 まれること イ) food 事 業 の 店 舗 が 15/1 期 末 以 降 2 店 舗 となる 見 込 みであること ウ) 16/1 期 に 基 幹 システムを 更 新 する 計 画 が 浮 上 したこと エ) 販 売 促 進 のため 16/1 期 のリリースを 目 途 に スマートフォン 向 けアプリケーションを 開 発 すること 等 である 注 4)LED 化 店 舗 の 照 明 の LED 化 を 15/1 期 に 着 手 し 16/1 期 末 までに 完 了 する 予 定 である LED 化 で 店 舗 の 月 額 電 気 料 金 が 3 分 の 1 になった 店 舗 もあるよう である 当 センターでは 15/1 期 業 績 予 想 を 修 正 したこと 新 たに 考 慮 すべき 上 記 4 点 を 勘 案 し 16/1 期 以 降 の 業 績 予 想 を 見 直 した( 図 表 3) 年 間 4 店 の 出 店 や 年 1 回 の 価 格 改 訂 の 想 定 は 従 来 と 同 様 である 本 社 移 転 は 15/1 期 においては 移 転 費 用 や 一 時 的 に 新 旧 本 社 の 地 代 家 賃 の 二 重 払 い 旧 本 社 の 原 状 回 復 費 用 等 の 発 生 が 見 込 まれるものの 注 16/1 期 以 降 は 本 社 の 地 代 家 賃 の 上 昇 分 が 店 舗 の 照 明 の LED 化 4 に よる 電 気 料 金 の 減 少 分 で 相 殺 できる 可 能 性 があるため 採 算 面 では 中 立 要 因 としている アップデート レポート 6/10
図 表 3 中 期 業 績 予 想 ( 単 位 : 百 万 円 ) 14/1 期 実 績 旧 15/1 期 E 15/1 期 E 旧 16/1 期 E 16/1 期 E 旧 17/1 期 E 17/1 期 E 売 上 高 6,320 7,404 7,600 8,300 8,300 9,200 9,100 unico 事 業 店 舗 5,581 6,566 6,762 7,362 7,410 8,162 8,110 unico 事 業 オンラインショップ 601 700 700 800 800 900 900 売 上 総 利 益 率 58.2% 59.5% 59.0% 59.5% 58.8% 59.5% 58.8% 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 3,175 3,792 3,814 4,213 4,150 4,628 4,500 ( 対 売 上 高 比 ) 50.2% 51.2% 50.2% 50.8% 50.0% 50.3% 49.4% 営 業 利 益 501 613 670 725 730 845 850 ( 対 売 上 高 比 ) 7.9% 8.3% 8.8% 8.7% 8.8% 9.2% 9.3% 経 常 利 益 486 605 662 717 722 837 842 ( 対 売 上 高 比 ) 7.7% 8.2% 8.7% 8.6% 8.7% 9.1% 9.3% 当 期 純 利 益 234 334 340 396 375 462 437 ( 対 売 上 高 比 ) 3.7% 4.5% 4.5% 4.8% 4.5% 5.0% 4.8% ( 出 所 ) 証 券 リサーチセンター > 投 資 に 際 しての 留 意 点 中 期 的 にはミサワの 株 価 は 再 評 価 の 可 能 性 も 類 似 企 業 としてニトリホールディングス 大 塚 家 具 を 取 り 上 げ バリ ュエーション 指 標 の 比 較 を 行 った 前 期 実 績 基 準 PBR については 同 社 は 他 社 に 比 べ 高 く 評 価 されてい るが これは 前 期 実 績 ROE が 高 いためと 考 えられる 一 方 で 今 期 予 想 基 準 PER は 他 社 に 比 べ 低 い 15/1 期 下 期 の 業 績 予 想 が 増 収 減 益 で あることに 起 因 しているのかもしれない 16/1 期 以 降 業 績 の 安 定 的 な 拡 大 が 見 込 まれるため 中 期 的 には 割 安 に 評 価 されている 同 社 株 のバリュエーション 指 標 は 修 正 されてゆく 可 能 性 があると 判 断 する 図 表 4 株 価 バリュエーション 3169 東 証 マザーズ 9843 東 証 一 部 8186 東 証 JQS ミサワ ニトリ ホールディングス 大 塚 家 具 決 算 期 1 月 2 月 12 月 株 価 (10/3 円 ) 2,142 6,800 1,102 PER( 今 期 予 想 基 準 倍 ) 13.1 19.2 20.3 PBR( 前 期 実 績 基 準 倍 ) 3.9 3.0 0.6 配 当 利 回 り( 今 期 予 想 ) 0.0% 0.8% 3.6% 時 価 総 額 ( 百 万 円 ) 4,467 778,216 21,379 ROE( 前 期 実 績 ) 22.9% 16.8% 2.5% 純 利 益 成 長 率 ( 今 期 予 想 ) 45.3% 1.5% 17.6% ( 注 )ミサワの 予 想 は 証 券 リサーチセンター 予 想 ニトリホールディングスと 大 塚 家 具 は 会 社 予 想 ( 出 所 ) 証 券 リサーチセンター 無 配 継 続 同 社 は 成 長 段 階 にあり 新 規 出 店 による 事 業 規 模 の 拡 大 及 び 財 務 基 盤 の 強 化 を 目 的 に 内 部 留 保 の 充 実 を 優 先 させる 方 針 であり 今 後 も 無 配 を 継 続 する 意 向 である アップデート レポート 7/10
なお 同 社 は 1 単 元 (100 株 ) 以 上 を 保 有 する 株 主 に 対 し 店 舗 での 購 入 時 に 利 用 できる 割 引 券 (15% 割 引 券 2 枚 利 用 上 限 額 なし) 及 び 5,000 円 相 当 分 の 限 定 商 品 (タオルセットかワインセットの 選 択 )も しくは 同 社 レストランの 食 事 券 などを 贈 呈 するという 株 主 優 待 制 度 を 13 年 1 月 から 導 入 している アップデート レポート 8/10
ホリスティック 企 業 レポートとは ホリスティック 企 業 レポートとは 証 券 リサーチセンターが 発 行 する 企 業 調 査 レポートのことを 指 します ホリスティック 企 業 レポートは 企 業 側 の 開 示 資 料 及 び 企 業 への 取 材 等 を 通 じて 収 集 した 情 報 に 基 づき 企 業 価 値 創 造 活 動 の 中 長 期 の 持 続 可 能 性 及 び 株 価 評 価 などの 統 合 的 分 析 結 果 を 提 供 するものです 本 レポートの 特 徴 魅 力 ある 上 場 企 業 を 発 掘 新 興 市 場 を 中 心 に アナリスト カバーがなく 独 自 の 製 品 技 術 を 保 有 している 特 徴 的 な 企 業 を 発 掘 し ます 企 業 の 隠 れた 強 み 成 長 性 を 評 価 本 レポートは 財 務 分 析 に 加 え 知 的 資 本 の 分 析 手 法 を 用 いて 企 業 の 強 みを 評 価 し 企 業 の 潜 在 的 な 成 長 性 を 伝 えます さらに 今 後 の 成 長 を 測 る 上 で 重 要 な KPI( 業 績 指 標 )を 掲 載 することで 広 く 投 資 判 断 の 材 料 を 提 供 します 第 三 者 が 中 立 的 客 観 的 に 分 析 中 立 的 な 立 場 にあるアナリストが 企 業 調 査 及 びレポートの 作 成 を 行 い 質 の 高 い 客 観 的 な 企 業 情 報 を 提 供 します 本 レポートの 構 成 本 レポートは 企 業 価 値 を 財 務 資 本 と 非 財 務 資 本 の 両 側 面 から 包 括 的 に 分 析 評 価 しております 企 業 の 価 値 は 財 務 資 本 と 非 財 務 資 本 から 成 ります 財 務 資 本 とは これまでに 企 業 活 動 を 通 じて 生 み 出 したパフォーマンス つまり 財 務 諸 表 で 表 され る 過 去 の 財 務 成 果 であり 目 に 見 える 企 業 の 価 値 を 指 します それに 対 して 非 財 務 資 本 とは 企 業 活 動 の 幹 となる 経 営 戦 略 /ビジネスモデル 経 営 基 盤 や IT システムなどの 業 務 プロセスや 知 的 財 産 を 含 む 組 織 資 本 組 織 の 文 化 や 意 欲 ある 人 材 や 経 営 陣 などの 人 的 資 本 顧 客 との 関 係 性 やブランドなどの 関 係 資 本 社 会 との 共 生 としての 環 境 対 応 や 社 会 的 責 任 などの ESG 活 動 を 指 し いわば 目 に 見 えない 企 業 の 価 値 のことを 言 います 本 レポートは 目 に 見 える 価 値 である 財 務 資 本 と 目 に 見 えない 価 値 である 非 財 務 資 本 の 両 面 に 着 目 し 企 業 の 真 の 成 長 性 を 包 括 的 に 分 析 評 価 したものです 1. 会 社 概 要 企 業 価 値 企 業 業 績 収 益 性 安 定 性 効 率 性 2. 財 務 資 本 4. 経 営 戦 略 / ビジネスモデル 事 業 戦 略 中 期 経 営 計 画 ビジネスサイクル 3. 非 財 務 資 本 知 的 資 本 関 係 資 本 ( 顧 客 フ ラント など) 組 織 資 本 ( 知 的 財 産 ノウハウなど) 人 的 資 本 ( 経 営 陣 従 業 員 など) など) ESG 活 動 環 境 対 応 社 会 的 責 任 企 業 統 治 5.アナリストの 評 価 アップデート レポート 9/10
指 標 分 析 用 語 の 説 明 PER(Price Earnings Ratio) 株 価 を 1 株 当 たり 当 期 純 利 益 で 除 し たもので 株 価 が 1 株 当 たり 当 期 純 利 益 の 何 倍 まで 買 われているのかを 示 すものです PBR(Price Book Value Ratio) 株 価 を 1 株 当 たり 純 資 産 で 除 したも ので 株 価 が 1 株 当 たり 純 資 産 の 何 倍 まで 買 われているのかを 示 すもの です 配 当 利 回 り 1 株 当 たりの 年 間 配 当 金 を 株 価 で 除 したもので 投 資 金 額 に 対 して どれ だけ 配 当 を 受 け 取 ることができるか を 示 すものです ESG Environment: 環 境 Society: 社 会 Governance: 企 業 統 治 に 関 する 情 報 を 指 します 近 年 環 境 問 題 への 関 心 や 企 業 の 社 会 的 責 任 の 重 要 性 の 高 まりを 受 けて 海 外 の 年 金 基 金 を 中 心 に 企 業 への 投 資 判 断 材 料 として 使 わ れています SWOT 分 析 企 業 の 強 み ( Strength ) 弱 み (Weakness) 機 会 (Opportunity) 脅 威 (Threat)の 全 体 的 な 評 価 を SWOT 分 析 と 言 います KPI (Key Performance Indicator) 企 業 の 戦 略 目 標 の 達 成 度 を 計 るため の 評 価 指 標 (ものさし)のことです 知 的 資 本 顧 客 関 係 や 業 務 の 仕 組 みや 人 材 力 な どの 財 務 諸 表 には 表 れないが 財 務 業 績 を 生 み 出 す 源 泉 となる 隠 れた 経 営 資 源 を 指 します 関 係 資 本 顧 客 や 取 引 先 との 関 係 ブランド 力 な ど 外 部 との 関 係 性 を 示 します 組 織 資 本 組 織 に 内 在 する 知 財 やノウハウ 業 務 プロセス 組 織 風 土 などを 示 します 人 的 資 本 経 営 陣 と 従 業 員 の 人 材 力 を 示 します 免 責 事 項 本 レポートは 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターに 所 属 する 証 券 アナリストが 広 く 投 資 家 に 株 式 投 資 の 参 考 情 報 として 閲 覧 されることを 目 的 として 作 成 したものであり 特 定 の 証 券 又 は 金 融 商 品 の 売 買 の 推 奨 勧 誘 を 目 的 としたものではありません 本 レポートの 内 容 記 述 は 一 般 に 入 手 可 能 な 公 開 情 報 に 基 づき アナリストの 取 材 により 必 要 な 補 充 を 加 え 作 成 されたもので す 本 レポートの 作 成 者 は インサイダー 情 報 の 使 用 はもとより 当 該 情 報 を 入 手 することも 禁 じられています 本 レポートに 含 まれる 情 報 は 正 確 かつ 信 頼 できると 考 えられていますが その 正 確 性 が 客 観 的 に 検 証 されているものではありません また 本 レポートは 投 資 家 が 必 要 とする 全 ての 情 報 を 含 むことを 意 図 したものではありません 本 レポートに 含 まれる 情 報 は 金 融 市 場 や 経 済 環 境 の 変 化 等 のために 最 新 のものではなくなる 可 能 性 があります 本 レポート 内 で 直 接 又 は 間 接 的 に 取 り 上 げられている 株 式 は 株 価 の 変 動 や 発 行 体 の 経 営 財 務 状 況 の 変 化 金 利 為 替 の 変 動 等 の 要 因 に より 投 資 元 本 を 割 り 込 むリスクがあります 過 去 のパフォーマンスは 将 来 のパフォーマンスを 示 唆 し または 保 証 するもので はありません 特 に 記 載 のないかぎり 将 来 のパフォーマンスの 予 想 はアナリストが 適 切 と 判 断 した 材 料 に 基 づくアナリストの 予 想 であり 実 際 のパフォーマンスとは 異 なることがあります したがって 将 来 のパフォーマンスについては 明 示 又 は 黙 示 を 問 わずこれを 保 証 するものではありません 本 レポート 内 で 示 す 見 解 は 予 告 なしに 変 更 されることがあり 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターは 本 レポート 内 に 含 まれる 情 報 及 び 見 解 を 更 新 する 義 務 を 負 うものではありません 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターは 投 資 家 が 本 レポートを 利 用 したこと 又 は 本 レポートに 依 拠 したことによる 直 接 間 接 の 損 失 や 逸 失 利 益 及 び 損 害 を 含 むいかなる 結 果 についても 一 切 責 任 を 負 いません 最 終 投 資 判 断 は 投 資 家 個 人 においてなされなけ ればならず 投 資 に 対 する 一 切 の 責 任 は 閲 覧 した 投 資 家 にあります 本 レポートの 著 作 権 は 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターに 帰 属 し 許 可 なく 複 製 転 写 引 用 等 を 行 うことを 禁 じます アップデート レポート 10/ 10