1 法律の目的と法人格取得の効果

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

定款  変更

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④(参考)税額控除手引(厚労省)

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

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Microsoft Word 第1章 定款.doc

[Q20] 扶 養 控 除 等 申 告 書 が 提 出 された 際 に その 申 告 書 に 記 載 された 国 外 居 住 親 族 に 係 る 親 族 関 係 書 類 が 提 示 されず 事 後 に 提 示 された 場 合 いつから 扶 養 控 除 等 を 適 用 して 源 泉 徴 収 税 額 を

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定款

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高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

第1条を次のように改める

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

PowerPoint プレゼンテーション

若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

の 基 礎 の 欄 にも 記 載 します ア 法 人 税 の 中 間 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場 合 は 中 間 イ 法 人 税 の 確 定 申 告 書 ( 退 職 年 金 等 積 立 金 に 係 るものを 除 きます ) 又 は 連 結 確 定 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

Microsoft PowerPoint - 基金制度

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

Ⅱ 義 援 金 を 募 集 する 募 金 団 体 の 確 認 手 続 [Q7] 当 団 体 は 関 係 する 個 人 法 人 から 義 援 金 を 預 かり これを 取 りまとめた 上 で 一 括 して 地 方 公 共 団 体 に 対 して 支 払 います 預 かった 義 援 金 が 国 等 に 対

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

平成27年度大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)交付申請書等作成・提出要領

平成21年9月29日

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( 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 内 容 ) 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 な 内 容 は 次 とおりです 1 納 義 務 者 法 人 は 基 準 法 人 額 につき 復 興 特 別 法 人 を 納 める 義 務 があります( 復 興 財 源 確 保 法 42) なお 人 格 な

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

公営住宅法施行令の一部を改正する政令―公営住宅法施行令例規整備*

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

所令要綱

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

とする この 場 合 育 児 休 業 中 の 期 限 付 職 員 が 雇 用 契 約 を 更 新 するに 当 たり 引 き 続 き 育 児 休 業 を 希 望 する 場 合 には 更 新 された 雇 用 契 約 期 間 の 初 日 を 育 児 休 業 開 始 予 定 日 として 育 児 休 業 申

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[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

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1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

税制面での支援

第一部【証券情報】

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

⑵ また 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 については 連 結 納 税 制 度 は 適 用 されませんので 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 の 確 定 申 告 書 の 用 紙 は 連 結 親 法 人 又 は 連 結 子 法 人 のいずれであるかにかかわりなく 課 税 事 業 者 に 該

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

(2) 懲 戒 については 戒 告 は 3 ヵ 月 減 給 は 6 ヵ 月 停 職 は 9 ヵ 月 4 病 気 休 暇 休 職 欠 勤 により 勤 務 しなかった 職 員 が 再 び 勤 務 するに 至 った 場 合 において 他 の 職 員 との 均 衡 上 必 要 があると 認 められるときは

(12) 配当所得の収入金額の収入すべき時期

職 員 の 等 に 関 する 条 例 第 24 条 の 承 認 は 正 規 の 勤 務 時 間 の 始 め 又 は 終 わりにおいて 30 分 を 単 位 として 行 う ものとする 2 育 児 を 原 因 とする 特 別 休 暇 を 承 認 されている 職 員 に 対 する の 承 認 については

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

Taro-事務処理要綱250820

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無年金外国人高齢者福祉手当要綱

Q10 適 用 年 度 の 前 事 業 年 度 末 日 に 雇 用 者 がいない 場 合 には 雇 用 増 加 割 合 が 算 出 できないため 適 用 年 度 において 雇 用 促 進 税 制 の 適 用 を 受 けることはできな いのか Q11 新 設 法 人 や 新 たに 事 業 を 開 始

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

( 支 給 制 限 ) 第 4 条 市 長 は 前 条 の 規 定 にかかわらず 給 対 象 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するとき は 給 金 を 支 給 しないものとする (1) 年 額 405,696 円 以 上 の 公 的 年 金 等 を 受 給 しているとき (2) 生 活

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

寄 附 申 込 書 平 成 年 月 日 一 般 社 団 法 人 滋 賀 県 発 明 協 会 会 長 清 水 貴 之 様 ご 住 所 ご 芳 名 ( 会 社 名 ) 印 下 記 により 貴 協 会 に 寄 附 を 申 し 込 みます 記 1. 寄 附 金 額 金 円 也 1. 寄 付 金 の 種 類

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3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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( 会 員 の 資 格 喪 失 ) 第 8 条 会 員 が 次 のいずれか に 該 当 する 場 合 には その 資 格 を 喪 失 する (1) 退 会 したとき (2) 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 となったとき (3) 死 亡 し 若 しくは 失 踪 宣 告 を 受 け 又


係 に 提 出 する 2 財 形 担 当 係 は 前 項 の 規 定 による 財 形 貯 蓄 等 の 申 込 みがあった 場 合 には 当 該 申 込 みの 内 容 を 点 検 し 財 形 貯 蓄 等 の 契 約 の 要 件 ( 第 6 条 に 規 定 する 基 準 を 含 む )を 満 たしている

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(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

H25要綱本文

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

用 語 の 意 義 このFAQにおいて 使 用 している 用 語 の 意 義 は 次 のとおりです 用 語 意 義 所 得 税 法 ( 所 法 ) 所 得 税 法 ( 昭 和 40 年 法 律 第 33 号 )をいいます 所 得 税 法 施 行 令 ( 所 令 ) 所 得 税 法 施 行 令 ( 昭

役員退職手当規程

Transcription:

第 1 章 認 定 NPO 法 人 制 度 について ( 問 1) 認 定 NPO 法 人 制 度 とは どのような 制 度 でしょうか ( 答 ) NPO 法 人 のうち 一 定 の 基 準 等 に 適 合 するものとして 所 轄 庁 の 認 定 又 は 仮 認 定 を 受 けた 法 人 ( 以 下 認 定 NPO 法 人 等 といいます )に 対 して 支 出 した 寄 附 について 次 のような 税 制 上 の 優 遇 措 置 が 講 じられています 1 個 人 が 認 定 NPO 法 人 等 に 対 し その 認 定 NPO 法 人 等 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 (その 寄 附 をした 者 に 特 別 の 利 益 が 及 ぶと 認 められるものを 除 きます )をした 場 合 は 次 の いずれかの 控 除 を 選 択 適 用 できます イ その 寄 附 に 係 る 支 出 金 を 特 定 寄 附 金 とみなして 寄 附 金 控 除 ( 所 得 控 除 )の 適 用 ( 措 法 41 の 18 の21) ロ その 寄 附 に 係 る 支 出 金 について 認 定 NPO 法 人 等 寄 附 金 特 別 控 除 ( 税 額 控 除 )の 適 用 ( 措 法 41 の18 の22) 2 法 人 が 認 定 NPO 法 人 等 に 対 し その 認 定 NPO 法 人 等 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 をした 場 合 は 一 般 寄 附 金 の 損 金 算 入 限 度 額 とは 別 に 損 金 算 入 限 度 額 が 設 けられています 認 定 NPO 法 人 等 に 対 する 上 記 の 寄 附 金 の 額 については 特 定 公 益 増 進 法 人 に 対 する 一 定 の 寄 附 の 金 額 と 合 わせて 特 定 公 益 増 進 法 人 に 対 する 寄 附 金 の 特 別 損 金 算 入 限 度 額 ( 以 下 特 別 損 金 算 入 限 度 額 といいます )の 範 囲 内 で 損 金 算 入 が 認 められます なお これらの 合 計 額 が 特 別 損 金 算 入 限 度 額 を 超 える 場 合 には その 超 える 部 分 の 金 額 は 一 般 寄 附 金 の 額 と 合 わせて 一 般 寄 附 金 の 損 金 算 入 限 度 額 の 範 囲 内 で 損 金 算 入 が 認 められます( 法 人 法 374 措 法 66 の11 の22) 3 相 続 又 は 遺 贈 により 財 産 を 取 得 した 者 が その 取 得 した 財 産 を 相 続 税 の 申 告 期 限 までに 認 定 NPO 法 人 ( 仮 認 定 NPO 法 人 は 対 象 となりません )に 対 し その 認 定 NPO 法 人 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 をした 場 合 は その 寄 附 をした 者 又 はその 親 族 等 の 相 続 税 又 は 贈 与 税 の 負 担 を 不 当 に 減 尐 する 結 果 となる 場 合 を 除 き その 寄 附 をした 財 産 の 価 額 は 相 続 又 は 遺 贈 に 係 る 相 続 税 の 課 税 価 格 の 計 算 の 基 礎 に 算 入 されません( 措 法 70110) ただし その 寄 附 を 受 けた 認 定 NPO 法 人 が 寄 附 のあった 日 から2 年 を 経 過 した 日 までに 認 定 NPO 法 人 に 該 当 しないこととなった 場 合 又 はその 寄 附 により 取 得 した 財 産 を 同 日 においてなお 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 の 用 に 供 していない 場 合 には 適 用 されません( 措 法 70210) 4 認 定 NPO 法 人 ( 仮 認 定 NPO 法 人 は 対 象 となりません )の 収 益 事 業 に 属 する 資 産 のうちからその 収 益 事 業 以 外 の 事 業 で 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 該 当 するもののために 支 出 した 金 額 をその 収 益 事 業 に 係 る 寄 附 金 の 額 とみなすとともに(みなし 寄 附 金 ) 寄 附 金 の 損 金 算 入 限 度 額 は 所 得 金 額 の 50% 又 は 200 万 円 のいずれか 多 い 額 までとなります( 法 人 法 375 法 令 731 法 規 22 の5 措 法 66 の11 の21) ( 問 2) 認 定 等 を 受 けたいと 考 えていますが どこに 相 談 すればよいでしょうか ( 答 ) 認 定 又 は 仮 認 定 ( 以 下 認 定 等 といいます )の 手 続 が 円 滑 に 進 められるよう 各 所 轄 庁 におい て 申 請 に 関 する 相 談 等 を 行 っていますので 所 轄 庁 となっている 各 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 にご 相 談 ください 事 前 相 談 は 任 意 の 手 続 ですが 認 定 等 の 申 請 を 行 う 皆 様 と 各 所 轄 庁 の 双 方 が 認 定 基 準 等 について の 理 解 を 共 有 するためのものであり この 事 前 相 談 を 行 うことにより 認 定 等 の 申 請 を 行 う 皆 様 にと っては 申 請 時 に 必 要 な 資 料 作 成 事 務 を 効 率 的 に 行 うことができ また 各 所 轄 庁 における 申 請 後 の 審 査 の 円 滑 化 迅 速 化 の 効 果 が 期 待 できるため 事 前 相 談 を 積 極 的 にご 活 用 されることをお 勧 めしま 142

す なお 事 前 相 談 は 原 則 として 予 約 制 としておりますので 相 談 を 希 望 される 方 は 所 轄 庁 (156 ~158 頁 を 参 照 してください )に 事 前 に 電 話 で 相 談 の 日 時 等 を 予 約 ください ( 問 3) 所 轄 庁 の 認 定 等 の 審 査 に 当 たり 申 請 法 人 の 実 態 確 認 が 行 われますか ( 答 ) NPO 法 人 から 認 定 等 の 申 請 書 が 提 出 されると 所 轄 庁 の 職 員 が 当 該 申 請 書 の 内 容 等 を 確 認 するために 1 申 請 法 人 に 臨 場 し 実 態 確 認 を 行 う 場 合 があります 実 態 確 認 においては 認 定 基 準 等 の 適 合 性 や 申 請 書 類 の 記 載 内 容 を 確 認 するための 参 考 資 料 として 以 下 のような 書 類 の 提 示 ( 又 は 提 出 )をお 願 いする 可 能 性 があります 確 認 させていただく 書 類 の 例 NPO 法 人 の 事 業 活 動 内 容 がわかる 資 料 (パンフレット 会 報 誌 マスコミで 紹 介 されている 記 事 事 業 所 一 覧 等 ) 2 NPO 法 人 の 職 員 一 覧 給 与 台 帳 3 4 5 6 総 勘 定 元 帳 など 作 成 している 帳 簿 や 取 引 記 録 ( 会 計 について 公 認 会 計 士 又 は 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けている 場 合 の 監 査 証 明 書 を 含 みます ) 申 請 書 に 記 載 された 数 字 の 計 算 根 拠 となる 資 料 ( 例 ) 事 業 費 と 管 理 費 の 区 分 基 準 役 員 の 総 数 に 占 める 一 定 のグループの 人 数 割 合 事 業 費 の 内 容 がわかる 資 料 ( 事 業 活 動 の 対 象 イベント 等 の 実 績 ( 開 催 回 数 募 集 内 容 等 ) 支 出 先 など) 寄 附 金 会 費 の 内 容 がわかる 資 料 ( 現 物 寄 附 の 評 価 額 寄 附 金 会 費 に 係 る 特 典 等 ) 143 ( 参 考 ) 確 認 する 主 な 認 定 基 準 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 パブリック サポート テストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 7 絶 対 値 基 準 ( 寄 附 金 額 の 合 計 額 が 年 3,000 円 以 上 の 者 の 人 数 が 年 平 均 100 人 以 上 )の 算 出 方 法 がわかる パブリックサポートテストに 関 する 基 準 資 料 8 条 例 により 個 別 に 指 定 を 受 けていることがわかる 資 料 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 9 助 成 金 補 助 金 を 受 けている 場 合 その 募 集 要 項 申 請 書 及 び 報 告 書 等 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 10 閲 覧 に 関 する 細 則 ( 社 内 規 則 ) 情 報 公 開 に 関 する 基 準 11 NPO 法 人 が 特 定 の 第 三 者 を 通 じて 活 動 を 行 っている 場 合 特 定 の 第 三 者 の 活 動 内 容 及 び NPO 法 人 と 特 定 の 第 三 者 との 関 係 がわかる 資 料 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準

( 注 ) 上 記 は 確 認 させていただく 資 料 の 一 例 であり 認 定 審 査 等 の 過 程 において 必 要 に 応 じて これら 以 外 の 資 料 を 確 認 させていただく 場 合 があります また これらの 資 料 は 事 前 相 談 の 際 にも 確 認 させていただく 場 合 があり ます ( 問 4) 認 定 等 の 申 請 は NPO 法 人 設 立 後 いつからすることができますか ( 答 ) 認 定 又 は 仮 認 定 を 受 けるためには 申 請 書 を 提 出 した 日 を 含 む 事 業 年 度 の 初 日 において その 設 立 の 日 以 後 1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していることが 基 準 とされています( 法 451 八 591 一 ) したがって 設 立 の 日 から1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していれば 認 定 又 は 仮 認 定 の 申 請 をすること ができます 例 えば 事 業 年 度 の 期 間 が1 年 である 法 人 について その 設 立 初 年 度 が1 年 に 満 たない 期 間 となっ ている 場 合 には 事 業 年 度 の 期 間 が1 年 である 第 2 期 が 終 了 し 設 立 後 の 第 1 期 及 び 第 2 期 の 事 業 年 度 報 告 書 等 を 作 成 し 所 轄 庁 に 提 出 していれば 設 立 の 日 以 後 1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していること になりますので 認 定 又 は 仮 認 定 の 申 請 をすることができます ( 問 5) 設 立 から5 年 以 上 を 経 過 している 場 合 は 仮 認 定 を 受 けることができないのでしょうか ( 答 ) 仮 認 定 は 申 請 書 を 提 出 した 日 の 前 日 において その 設 立 の 日 から5 年 を 経 過 しない NPO 法 人 であ ることが 基 準 の1つとなっています( 法 591 二 ) ただし 改 正 NPO 法 施 行 日 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 )から 起 算 して3 年 を 経 過 する 日 までの 間 に 仮 認 定 の 申 請 を 行 おうとする NPO 法 人 については 法 人 の 設 立 の 日 から5 年 を 経 過 した 法 人 であっても 仮 認 定 の 申 請 を 行 うことができます( 法 附 則 7) ( 問 6) 認 定 仮 認 定 の 更 新 をすることはできますか ( 答 ) 認 定 の 有 効 期 間 は 所 轄 庁 による 認 定 の 日 から 起 算 して5 年 となっており 認 定 の 有 効 期 間 の 満 了 後 引 き 続 き 認 定 NPO 法 人 として 活 動 を 行 おうとする 認 定 NPO 法 人 は 有 効 期 間 の 満 了 の 日 の6 月 前 から3 月 前 までの 間 に 所 轄 庁 の 条 例 で 定 めるところにより 有 効 期 間 の 更 新 の 申 請 書 を 提 出 し 有 効 期 間 の 更 新 を 受 けることができます( 法 51235) また 仮 認 定 の 有 効 期 間 は 所 轄 庁 による 仮 認 定 の 日 から 起 算 して3 年 となり 仮 認 定 の 有 効 期 間 が 経 過 したときは 仮 認 定 は 失 効 します( 更 新 はできません)ので 仮 認 定 の 有 効 期 間 中 又 は 有 効 期 間 経 過 後 に 認 定 NPO 法 人 として 認 定 を 受 けたい 場 合 は 認 定 の 申 請 を 行 う 必 要 があります なお 仮 認 定 NPO 法 人 が 認 定 NPO 法 人 として 認 定 を 受 けたときは 仮 認 定 の 効 力 を 失 います( 法 61) なお 認 定 の 有 効 期 間 の 更 新 の 申 請 があった 場 合 において 従 前 の 認 定 期 間 の 満 了 の 日 までに 当 該 更 新 申 請 に 対 する 処 分 がされないときは 従 前 の 認 定 は 従 前 の 認 定 の 有 効 期 間 の 満 了 後 も 処 分 がな されるまでの 間 は なお 効 力 を 有 することとなります( 法 514) ( 問 7) 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 加 え その 他 の 事 業 を 行 っており その 他 の 事 業 を 区 分 経 理 して 活 動 計 算 書 を 作 成 していますが パブリックサポートテスト(PST)について 相 対 値 基 準 を 採 用 する 場 合 総 収 入 金 額 には その 他 の 事 業 に 係 る 収 益 も 含 めなければならないのでしょうか ( 答 ) パブリックサポートテスト(PST)について 相 対 値 基 準 を 採 用 する 場 合 その 他 の 事 業 を 区 分 経 理 して 活 動 計 算 書 を 作 成 している 場 合 であっても その 他 の 事 業 を 含 むすべての 収 益 の 部 の 合 計 額 ( 経 常 収 益 計 と 経 常 外 収 益 計 の 合 計 額 )が 総 収 入 金 額 となります ( 注 )1 活 動 計 算 書 における 固 定 資 産 売 却 益 ( 臨 時 的 なものに 限 ります )は パブリックサポートテスト(P ST)の 相 対 値 基 準 における 総 収 入 金 額 には 含 めなくても 差 し 支 えありません その 場 合 認 定 基 準 等 チ 144

ェック 表 ( 第 1 表 相 対 値 基 準 )のオ 欄 の 記 載 の 必 要 はありません 2 活 動 計 算 書 における 前 期 繰 越 正 味 財 産 額 は パブリックサポートテスト(PST)の 相 対 値 基 準 に おける 総 収 入 金 額 には 含 めないことに 留 意 願 います ( 問 8)パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 に 当 たって 会 費 を 寄 附 金 として 取 り 扱 うことはできる のでしょうか ( 答 ) 寄 附 金 とは 支 出 する 側 に 任 意 性 があり 直 接 の 反 対 給 付 がない 経 済 的 利 益 の 供 与 と 考 えられ ます 一 方 会 費 とは サービス 利 用 の 対 価 又 は 会 員 たる 地 位 にあるものが 会 を 成 り 立 たせるため に 負 担 すべきものであって 寄 附 金 と 異 なり 対 価 性 を 有 するものと 考 えられます したがって 会 員 から 受 領 する 会 費 については 一 般 的 には パブリックサポートテスト(P ST)の 判 定 上 寄 附 金 の 額 として 取 り 扱 うことはできません ただし 会 費 という 名 目 であっても 定 款 や 規 約 等 から 実 質 的 に 判 断 して 明 らかに 贈 与 と 認 めら ( 注 れる 会 費 (すなわち 対 価 性 が 認 められない 会 費 ) いわゆる 賛 助 会 費 がこれに 該 当 する 場 合 が 多 いと 思 われます )については その 名 称 にかかわらず パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 って 差 し 支 えないこととしております なお 絶 対 値 基 準 においても 同 様 に 定 款 や 規 約 等 から 実 質 的 に 判 断 して 明 らかに 贈 与 と 認 めら れる 会 費 については その 名 称 にかかわらず パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 って 差 し 支 えないこととしております ( 注 ) 対 価 性 の 有 無 の 判 断 に 当 たっては 例 えば 不 特 定 多 数 の 者 に 対 して 無 償 で 配 布 される 機 関 誌 等 を 会 員 が 受 け 取 っている 程 度 であれば 対 価 性 がないものとして 取 り 扱 われます ( 問 9)NPO 法 人 が 寄 附 者 から 古 本 を 寄 贈 ( 現 物 寄 附 )され 当 該 古 本 を 業 者 に 買 い 取 ってもらったところ 5 千 円 に 換 金 できました この 場 合 当 該 古 本 ( 現 物 寄 附 )の 換 金 額 を 寄 附 金 としてパブリックサポー トテスト(PST)の 判 定 に 含 めてよろしいでしょうか ( 答 ) NPO 法 人 が 寄 附 者 からの 現 物 寄 附 を 受 け 入 れた 場 合 には 当 該 現 物 寄 附 が 経 済 的 価 値 のある 場 合 には 受 入 時 の 時 価 で 適 正 に 評 価 し パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 の 額 に 含 めることができます したがって お 尋 ねのような 古 本 を 寄 附 として 受 領 した 場 合 当 該 NPO 法 人 は 当 該 古 本 を 業 者 に よる 換 金 により 時 価 で 適 正 に 評 価 されたものとして 活 動 計 算 書 において 受 取 寄 附 金 勘 定 中 の 資 産 受 贈 益 ( 例 えば 古 本 受 贈 益 )として 当 該 金 額 を 計 上 することにより パブリックサポートテスト(PS T)の 相 対 値 基 準 又 は 絶 対 値 基 準 のいずれにおいても 寄 附 金 の 額 に 含 めて 計 算 することができます なお 現 物 寄 附 を 受 けた 法 人 が 認 定 NPO 法 人 等 である 場 合 には 当 該 認 定 NPO 法 人 等 が 寄 附 者 に 領 収 書 を 発 行 することにより 寄 附 者 は 税 制 上 の 優 遇 措 置 を 受 けることができます( 問 53 問 73 参 照 ) ( 注 ) NPO 法 人 が 受 領 した 現 物 寄 附 が 例 えば 不 要 となった 子 どもの 洋 服 ( 古 着 )など 経 済 的 価 値 がない 場 合 には 時 価 ゼロ 若 しくは 備 忘 価 額 1 円 として 評 価 することとなります ( 問 10) 寄 附 者 の 氏 名 ( 名 称 )だけ 判 明 していれば その 寄 附 金 は パブリックサポートテスト(PST) の 判 定 に 含 めてもよろしいでしょうか ( 答 ) パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 わないこととされている 寄 附 者 の 氏 名 ( 法 人 団 体 にあっては その 名 称 ) 及 びその 住 所 が 明 らかな 寄 附 金 以 外 の 寄 附 金 とは 寄 附 者 の 確 認 ( 寄 附 者 の 特 定 )ができない 寄 附 金 のことを 指 しますので パブリックサポートテスト 145

(PST) 上 の 寄 附 金 として 取 り 扱 うためには 寄 附 者 が 確 認 ( 特 定 )できること つまり 氏 名 ( 名 称 )のみならずその 住 所 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 も 明 確 になっている 必 要 があります したがって お 尋 ねのような 氏 名 ( 名 称 ) 以 外 分 からない 寄 附 金 については パブリックサポー トテスト(PST)の 判 定 上 の 寄 附 金 として 取 り 扱 うことはできません ( 注 ) 例 えば 口 座 振 込 による 寄 附 金 で 氏 名 以 外 分 からない 場 合 には 寄 附 者 が 特 定 されているとはいえ ず 寄 附 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 びその 住 所 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 が 明 らかな 寄 附 金 以 外 の 寄 附 金 に 該 当 し パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 わないこととなりま す ( 注 ) 相 対 値 基 準 で 小 規 模 特 例 の 適 用 を 受 ける 場 合 には 寄 附 金 として 取 り 扱 うことができます ( 問 11)NPO 法 人 の 設 立 に 当 たり 当 該 NPO 法 人 の 前 身 の 団 体 から 財 産 を 受 け 入 れた 場 合 には 当 該 受 入 財 産 については 寄 附 として 総 収 入 金 額 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 してもよろしいのでしょ うか ( 答 ) 新 たに NPO 法 人 を 設 立 し その 前 身 の 団 体 が 有 していた 財 産 をそのまま 無 償 で 引 き 継 いだ 場 合 には 新 しく 設 立 された NPO 法 人 と 前 身 の 団 体 とは 法 律 上 は 別 組 織 と 考 えられますので 前 身 の 団 体 からの 寄 附 として 取 り 扱 うことになります したがって 当 該 受 入 財 産 については 寄 附 金 ( 受 入 時 の 時 価 )として 総 収 入 金 額 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 することになります なお 前 身 の 団 体 が 単 なる 個 人 の 集 合 体 である 場 合 には NPO 法 人 に 寄 附 した 財 産 はそれぞれの 財 産 所 有 者 である 個 人 からの 寄 附 となりますので それぞれの 金 額 の 計 算 を 行 う 際 には 注 意 が 必 要 です ( 問 12) 国 等 からの 補 助 金 その 他 国 等 が 反 対 給 付 を 受 けないで 交 付 するものとは どういうものをいうので すか ( 答 ) 国 等 からの 補 助 金 その 他 国 等 が 反 対 給 付 を 受 けないで 交 付 するものとは 補 助 金 その 他 名 称 のいか んにかかわらず 反 対 給 付 を 受 けないで 国 等 が 直 接 NPO 法 人 に 対 して 交 付 するものをいいます したがって 国 等 以 外 の 団 体 ( 例 えば 社 会 福 祉 法 人 等 )が 反 対 給 付 を 求 めないで NPO 法 人 に 対 し て 交 付 するもの( 助 成 金 等 )については この 要 件 には 該 当 せず 寄 附 金 と 同 様 に 取 り 扱 うことにな ります ( 注 ) 国 等 とは 国 地 方 公 共 団 体 一 定 の 独 立 行 政 法 人 地 方 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 法 人 大 学 共 同 利 用 機 関 法 人 及 び 我 が 国 が 加 盟 している 国 際 機 関 をいいます ( 問 13) 社 会 福 祉 法 人 などの 公 益 法 人 等 から 交 付 される 助 成 金 等 はパブリックサポートテスト(PST)の 計 算 上 国 の 補 助 金 等 として 計 算 してもよいのでしょうか ( 答 ) 国 の 補 助 金 等 とは 国 地 方 公 共 団 体 一 定 の 独 立 行 政 法 人 地 方 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 法 人 大 学 共 同 利 用 機 関 法 人 及 び 我 が 国 が 加 盟 している 国 際 機 関 から 直 接 交 付 されるものであり 社 会 福 祉 法 人 などの 公 益 法 人 等 から 交 付 される 助 成 金 等 は 国 の 補 助 金 等 には 該 当 しないため 受 入 寄 附 金 総 額 及 び 総 収 入 金 額 に 含 めて 計 算 することになります( 法 規 51 一 ) なお 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 することができる 助 成 金 等 は 対 価 性 がないものに 限 られます ( 問 14)パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 に 当 たって 絶 対 値 基 準 を 採 用 する 予 定 ですが 寄 附 者 数 は 具 体 的 にどのように 算 出 すればよいのでしょうか ( 答 ) 絶 対 値 の 具 体 的 な 水 準 は 実 績 判 定 期 間 内 の 各 事 業 年 度 中 の 寄 附 金 の 額 の 総 額 が 3,000 円 以 上 であ 146

る 寄 附 者 の 数 の 合 計 数 が 年 平 均 100 人 以 上 であることとされています したがって 実 績 判 定 期 間 内 においてこの 水 準 を 満 たすかどうかは 次 の 算 式 に 当 てはめて 判 定 す ることとなります 実 績 判 定 期 間 内 の 各 事 業 年 度 中 の 寄 附 金 の 額 の 総 額 が 3,000 円 以 上 の 寄 附 者 の 合 計 人 数 合 計 人 数 月 数 は 暦 に 従 って 計 算 し 一 月 に 満 たない 端 数 は 切 り 上 げて 一 月 としてください なお 寄 附 者 数 のカウントに 当 たっては 次 の 点 に 注 意 してください 1 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 が 明 らかな 寄 附 者 のみを 数 えます 2 寄 附 者 本 人 と 生 計 を 一 にする 者 も 含 めて 一 人 として 数 えます 3 寄 附 者 が そのNPO 法 人 の 役 員 及 び 役 員 と 生 計 を 一 にする 者 である 場 合 は これらの 者 は 寄 附 者 数 に 含 めません 実 績 判 定 期 間 の 月 数 12 100 人 ( 問 15) 寄 附 者 名 簿 にはどのような 内 容 を 記 載 すればよいのでしょうか ( 答 ) 寄 附 者 名 簿 には 原 則 として 寄 附 者 全 員 の 氏 名 ( 法 人 団 体 にあっては その 名 称 ) 及 び 住 所 並 びにその 寄 附 金 の 額 及 び 受 け 入 れた 年 月 日 を 記 載 する 必 要 があります ただし 匿 名 で 行 われた 寄 附 や1,000 円 に 満 たない 尐 額 の 寄 附 については 例 えば 匿 名 寄 附 口 計 円 尐 額 寄 附 口 計 円 というように 省 略 して 記 載 しても 差 し 支 えあ りません ( 問 16) 寄 附 者 名 簿 を 作 成 していないと 認 定 されませんか ( 答 ) 法 令 上 相 対 値 基 準 又 は 絶 対 値 基 準 による 申 請 の 場 合 実 績 判 定 期 間 内 の 日 を 含 む 各 事 業 年 度 の 寄 附 者 名 簿 については 初 回 の 認 定 申 請 書 に 添 付 しなければならないこととされているため 寄 附 者 名 簿 を 作 成 していなければ 認 定 基 準 を 満 たさないこととなります( 法 442 一 ) また 認 定 又 は 仮 認 定 後 においても 毎 事 業 年 度 初 めの 三 月 以 内 に 条 例 で 定 めるところにより 前 事 業 年 度 の 寄 附 者 名 簿 を 作 成 し その 作 成 の 日 から 起 算 して5 年 間 ( 仮 認 定 の 場 合 は3 年 間 )その 事 務 所 に 備 え 置 く 必 要 があります( 法 542 62) したがって 認 定 仮 認 定 を 受 けることをお 考 えの 方 は 寄 附 者 名 簿 を 確 実 に 作 成 保 管 しておく 必 要 があります ( 問 17)パブリックサポートテスト(PST)について 絶 対 値 基 準 を 採 用 した 場 合 寄 附 者 数 に 含 めた 者 含 めなかった 者 の 区 別 を 寄 附 者 名 簿 に 記 載 する 必 要 はありますか ( 答 ) 絶 対 値 基 準 による 場 合 であっても 法 令 上 寄 附 者 名 簿 への 明 記 は 特 に 必 要 とされていません し かしながら 寄 附 者 数 のカウントに 当 たっては 1 寄 附 者 の 氏 名 ( 法 人 団 体 にあっては その 名 称 ) 及 びその 住 所 の 明 らかな 寄 附 者 のみを 数 える 2 寄 附 者 の 数 は 寄 附 者 本 人 と 生 計 を 一 にする 者 を 含 めて 一 人 とする 3 認 定 申 請 を 行 う NPO 法 人 の 役 員 又 は 役 員 と 生 計 を 一 にする 者 が 寄 附 者 である 場 合 には その 者 を 寄 附 者 の 数 に 含 めない といった 点 に 注 意 していただく 必 要 があり 認 定 審 査 に 当 たって 所 轄 庁 から 寄 附 者 数 の 算 出 方 法 等 について 確 認 させていただく 場 合 があります そのため 寄 附 者 数 の 算 出 方 法 等 が 分 かる 何 らかの 資 料 の 作 成 保 管 ( 寄 附 者 名 簿 に 明 記 していた だく 方 法 でも 構 いません )をお 願 いいたします 147

( 問 18) 絶 対 値 基 準 において 寄 附 者 数 を 算 出 するに 当 たり 役 員 からの 寄 附 金 かどうか 生 計 を 一 にするか どうかは いつの 時 点 で 判 断 すればよいのでしょうか ( 答 ) 寄 附 をしたときの 現 況 で 判 断 することになります したがって 事 業 年 度 末 において 役 員 であったとしても 寄 附 をしたときに 役 員 でなければ 絶 対 値 基 準 の 計 算 上 は 寄 附 者 数 に 含 めて 差 し 支 えありません また 生 計 を 一 にするかどうかについては 原 則 として 寄 附 をしたときの 現 況 で 判 断 していただ くこととなりますが 生 計 を 一 にするかどうかは 寄 附 をした 時 点 の 現 況 だけで 判 断 することが 難 し い 場 合 もありますので 前 後 の 生 活 状 況 等 を 踏 まえた 上 で 判 断 していただいて 差 し 支 えありません ( 注 ) 寄 附 者 名 簿 など 外 形 的 な 情 報 に 基 づき 寄 附 者 数 をカウントする 場 合 生 計 を 一 にするかどうかの 一 義 的 な 判 断 は 姓 及 び 住 所 が 同 一 かどうかで 判 断 して 差 し 支 えありません ( 問 19) 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 生 計 を 一 にする 者 とは 具 体 的 にどのような 者 を 指 すのでしょうか ( 答 ) 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 生 計 を 一 にする 者 とは 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 日 常 生 活 の 資 を 共 通 にしてい る 者 をいいます したがって 同 居 していなくても 仕 送 り 等 により 日 常 生 活 の 資 を 共 通 にしている 場 合 には その 者 は 生 計 を 一 にする 者 となります ( 注 ) 生 計 を 一 にする とは 必 ずしも 同 一 の 家 屋 に 起 居 していることをいうものではありませんので 次 のよ うな 場 合 には それぞれ 次 によります ⑴ 勤 務 修 学 療 養 等 の 都 合 上 他 の 親 族 と 日 常 の 起 居 を 共 にしていない 親 族 がいる 場 合 であっても 次 に 掲 げる 場 合 に 該 当 するときは これらの 親 族 は 生 計 を 一 にするものとされます イ 当 該 他 の 親 族 と 日 常 の 起 居 を 共 にしていない 親 族 が 勤 務 修 学 等 の 余 暇 には 当 該 他 の 親 族 のもとで 起 居 を 共 にすることを 常 例 としている 場 合 ロ これらの 親 族 間 において 常 に 生 活 費 学 資 金 療 養 費 等 の 送 金 が 行 われている 場 合 ⑵ 親 族 が 同 一 の 家 屋 に 起 居 している 場 合 には 明 らかに 互 いに 独 立 した 生 活 を 営 んでいると 認 められる 場 合 を 除 き これらの 親 族 は 生 計 を 一 にするものとされます ( 問 20) 絶 対 値 基 準 において 同 一 人 物 が 年 度 をまたいで 数 回 に 分 けて 寄 附 している 場 合 寄 附 者 数 はどの ように 計 算 するのでしょうか ( 答 ) 寄 附 金 の 額 が 3,000 円 以 上 かどうかは 実 績 判 定 期 間 内 の 各 事 業 年 度 ごとの 合 計 額 で 判 定 すること となります したがって 例 えば 3 月 決 算 ( 実 績 判 定 期 間 が 平 成 23 年 3 月 期 平 成 24 年 3 月 期 の2 事 業 年 度 とします)の 法 人 が 寄 附 者 Aさんから 以 下 のように5 回 に 分 けて 合 計 10,000 円 の 寄 附 を 受 けた 場 合 平 成 23 年 3 月 期 は 合 計 8,000 円 の 寄 附 金 となりますので 寄 附 者 数 に 含 めますが 平 成 24 年 3 月 期 は 合 計 2,000 円 の 寄 附 金 となりますので 寄 附 者 数 に 含 めないこととなります 寄 附 者 Aさんからの 寄 附 内 訳 事 業 年 度 寄 附 年 月 寄 附 金 額 備 考 平 成 22 年 5 月 2,000 円 平 成 23 年 3 月 期 平 成 22 年 8 月 2,000 円 合 計 8,000 円 3,000 円 平 成 22 年 10 月 2,000 円 1 人 としてカウント 平 成 23 年 2 月 2,000 円 平 成 24 年 3 月 期 平 成 23 年 5 月 2,000 円 148 合 計 2,000 円 <3,000 円 1 人 としてカウントしない

( 問 21) 近 所 にお 住 まいのご 夫 婦 から 3,000 円 ( 夫 から2,000 円 妻 から1,000 円 )の 寄 附 金 を 受 領 しまし た この 場 合 寄 附 者 単 位 で 見 ると 3,000 円 未 満 の 寄 附 となるため 絶 対 値 基 準 においては 寄 附 者 に 含 まれないのでしょうか ( 答 ) 絶 対 値 基 準 における 寄 附 者 数 の 算 出 に 当 たっては 寄 附 者 本 人 と 生 計 を 一 にする 者 を 含 めて 一 人 と して 数 えることとなります また その 場 合 年 3,000 円 以 上 の 寄 附 金 額 かどうかについては 合 計 金 額 で 判 断 することとなります したがって お 尋 ねの 場 合 ご 夫 婦 で 合 計 3,000 円 の 寄 附 を 行 っていますので ご 夫 婦 を 絶 対 値 基 準 における 寄 附 者 に 含 めることができますが 寄 附 者 の 数 については 一 人 として 数 えることにな ります ( 問 22) 条 例 による 個 別 指 定 とはどのようなものですか ( 答 ) 条 例 による 個 別 指 定 とは 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 税 額 控 除 の 対 象 となる 寄 附 金 を 受 け 入 れるNPO 法 人 として これらの 寄 附 金 を 定 める 条 例 により 定 められている 場 合 認 定 に 係 るPST 基 準 を 満 たすものとして 認 められ るというものです なお 条 例 による 個 別 指 定 については 寄 附 金 税 額 控 除 の 対 象 となる 寄 附 金 を 受 け 入 れる NPO 法 人 の 名 称 及 び 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 が 条 例 で 明 らかにされていることが 必 要 です ( 問 23) 条 例 の 個 別 指 定 を 受 けたNPO 法 人 ですが 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 ) 内 には 当 NPO 法 人 の 事 務 所 はありません この 場 合 でも パブリックサポートテスト(PST) 基 準 を 満 たすことと なりますか ( 答 ) 条 例 個 別 指 定 を 受 けたことによりパブリックサポートテスト(PST)を 満 たすこととなる NPO 法 ( 注 人 は 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 )の 区 域 内 に 事 務 所 ) を 有 するNPO 法 人 に 限 られます したがって 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 )の 区 域 内 に 事 務 所 を 有 さない 場 合 には 他 のパブリックサポートテスト(PST)( 相 対 値 基 準 又 は 絶 対 値 基 準 )を 満 たす 必 要 があります ( 注 ) 定 款 において 定 められた 事 務 所 ( 主 たる 事 務 所 か 従 たる 事 務 所 かは 問 いません )をいいます ( 問 24) 条 例 による 個 別 指 定 はいつの 時 点 で 受 けていればよいのですか ( 答 ) 認 定 申 請 書 を 提 出 する 日 の 前 日 において 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 税 額 控 除 の 対 象 として 都 道 府 県 又 は 市 区 町 村 の 条 例 で 定 められており かつ その 条 例 の 効 力 が 生 じている ( 注 ) 必 要 があります ( 注 ) その 条 例 が 地 方 自 治 法 第 16 条 条 例 及 び 規 則 の 公 告 式 に 基 づき 公 布 され かつ 施 行 されているこ とをいいます ( 問 25) 運 営 組 織 に 関 する 要 件 のうち 配 偶 者 及 び3 親 等 以 内 の 親 族 とは 具 体 的 にどのような 範 囲 をい いますか ( 答 ) 例 えば NPO 法 人 の 役 員 が8 名 いるとして その 中 にYさんの 夫 であるAさんと Yさんのいとこの Bさん Bさんの 長 男 のCさんがいます なお Yさんは 当 該 NPO 法 人 の 役 員 とはなっていません このような 役 員 構 成 の 場 合 には BさんとCさんは 親 族 となります(1 親 等 の 血 族 )が Aさんは Bさん 及 びCさんと 親 族 関 係 はありません(4 親 等 及 び5 親 等 の 姻 族 となります ) したがって 配 偶 者 及 び3 親 等 以 内 の 親 族 に 該 当 する 人 数 は2 人 となります( 法 451 三 イ(1)) ( 注 ) 36 頁 の 3 親 等 以 内 の 親 族 図 を 参 照 ください 149

( 問 26) 運 営 組 織 に 関 する 基 準 のうち 特 定 の 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 及 びこれらの 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 並 びにこれらの 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 とは 具 体 的 にどのような 範 囲 をいいますか ( 答 ) 例 えば NPO 法 人 の 役 員 が 10 名 いるとして その 中 に 株 式 会 社 Xの 役 員 であるAさんとBさん 及 び Aさんの 長 男 であるCさんがいます このような 場 合 には 株 式 会 社 Xを 特 定 の 法 人 とみると Aさん 及 びBさんは 株 式 会 社 Xの 役 員 であることから その 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 に 該 当 し CさんはAさんの 長 男 であるこ とから これらの 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 に 該 当 することになります したがって 特 定 の 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 及 びこれらの 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 並 びにこ れらの 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 に 該 当 する 人 数 は3 人 となります( 法 451 三 イ(2)) ( 注 ) 特 定 の 法 人 には 地 方 公 共 団 体 も 含 まれます ( 問 27) 経 理 に 関 する 基 準 に 公 認 会 計 士 又 は 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けていること というものがありますが 小 さな 規 模 の 法 人 でも 必 ず 監 査 は 受 けなければならないのでしょうか ( 答 ) 会 計 については 公 認 会 計 士 若 しくは 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けていること 又 は 青 色 申 告 法 人 と 同 等 の 帳 簿 書 類 を 備 え 付 けてこれに 取 引 を 記 録 し 当 該 帳 簿 書 類 を 保 存 していることが 認 定 基 準 ですので 後 者 の 認 定 基 準 を 満 たしていれば 必 ずしも 公 認 会 計 士 等 の 監 査 を 必 要 とするものではありません( 法 451 三 ハ 法 規 20) ( 問 28) 経 理 に 関 する 基 準 に 帳 簿 書 類 の 備 付 け 取 引 の 記 録 及 び 帳 簿 書 類 の 保 存 について 青 色 申 告 法 人 に 準 じて 行 われている こととありますが どのような 帳 簿 書 類 の 備 付 けなどが 必 要 ですか ( 答 ) 青 色 申 告 法 人 の 帳 簿 書 類 の 備 付 け 取 引 の 記 録 及 び 帳 簿 書 類 の 保 存 について その 具 体 的 な 内 容 は 以 下 のとおりです 1 資 産 負 債 及 び 資 本 に 影 響 を 及 ぼす 一 切 の 取 引 を 複 式 簿 記 の 原 則 に 従 って 整 然 と かつ 明 り ょうに 記 録 し その 記 録 に 基 づいて 決 算 を 行 うこと( 法 人 規 53) 2 仕 訳 帳 総 勘 定 元 帳 その 他 必 要 な 帳 簿 を 備 え 取 引 に 関 する 一 定 事 項 を 記 載 すること( 法 人 規 54 同 別 表 二 十 ) 3 仕 訳 帳 には 取 引 の 発 生 順 に 取 引 の 年 月 日 内 容 勘 定 科 目 及 び 金 額 を 記 載 し 総 勘 定 元 帳 に は その 勘 定 ごとに 記 載 の 年 月 日 相 手 方 勘 定 科 目 及 び 金 額 を 記 載 すること( 法 人 規 55) 4 たな 卸 表 を 作 成 すること( 法 人 規 56) 5 一 定 の 科 目 をもって 貸 借 対 照 表 及 び 損 益 計 算 書 を 作 成 すること( 法 人 規 57 同 別 表 二 十 一 ) 6 帳 簿 書 類 を7 年 間 整 理 保 存 すること( 法 人 規 59) ( 注 ) NPO 法 上 の 活 動 計 算 書 を 作 成 していれば 5の 損 益 計 算 書 を 作 成 していることとして 取 り 扱 っても 差 し 支 え ありません ( 問 29) 将 来 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 てるための 積 立 金 は 認 定 基 準 等 のうち 総 事 業 費 のうち 80% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 充 てること 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 の 70% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 充 てること の 両 基 準 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 含 めることができますか ( 答 ) NPO 法 人 の 特 定 非 営 利 活 動 において その 法 人 の 将 来 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 てるために 集 めた 寄 附 金 の 一 部 を 一 定 期 間 法 人 内 部 に 積 み 立 てる 場 合 も 考 えられます このような 場 合 当 該 積 立 金 相 当 額 は 活 動 計 算 書 上 費 用 とはなりませんが 積 立 金 の 使 用 目 的 (そ の 法 人 の 今 後 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 当 するために 法 人 の 内 部 に 積 み 立 てるものであること)や 事 業 計 画 目 的 外 取 り 崩 しの 禁 止 等 について 理 事 会 又 は 社 員 総 会 で 議 決 するなど 適 正 な 手 続 きを 踏 んで 積 み 立 て 貸 150

借 対 照 表 に 例 えば 特 定 資 産 として 計 上 するなどしているものであれば いわゆる 総 事 業 費 の80% 基 準 や 受 入 寄 附 金 の70% 基 準 の 判 定 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 及 び 総 事 業 費 に 含 めて 差 し 支 えありま せん なお この 場 合 当 該 積 立 金 相 当 額 は 既 に 総 事 業 費 の80% 基 準 等 の 判 定 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 及 び 総 事 業 費 として 含 めておりますので 事 後 に 当 該 積 立 金 を 取 り 崩 して 費 消 ( 資 産 の 取 得 等 を 含 み ます )し かつ 活 動 計 算 書 において 費 用 ( 取 得 資 産 に 係 る 減 価 償 却 費 を 含 みます )として 計 上 されてい る 場 合 には 当 該 費 用 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 及 び 総 事 業 費 から 除 いたところで 総 事 業 費 の80% 基 準 等 の 判 定 をする 必 要 があります ( 問 30) 活 動 計 算 書 と 収 支 計 算 書 では 認 定 基 準 等 の 計 算 の 仕 方 は 違 うのですか ( 答 ) 認 定 等 の 審 査 は 提 出 されている 活 動 計 算 書 又 は 収 支 計 算 書 に 基 づいて 行 われるものであり 書 類 の 違 いに より 認 定 等 の 基 準 が 変 わることはありません ( 問 31) 役 員 が 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しを 受 けた 他 の 法 人 の 理 事 を 兼 ねていたことを 知 らなかった 場 合 であ っても その 法 人 は 欠 格 事 由 の 対 象 となるのでしょうか ( 答 ) 他 の 認 定 NPO 法 人 等 が 認 定 等 を 取 り 消 された 場 合 において 当 該 認 定 等 の 取 消 しの 原 因 となった 事 実 があった 日 以 前 1 年 内 に 当 該 他 の 認 定 NPO 法 人 等 のその 業 務 を 行 う 理 事 であった 者 でその 取 消 しの 日 から5 年 を 経 過 しないものが 役 員 にいる 認 定 NPO 法 人 等 は 義 務 的 取 消 しの 対 象 となります( 法 47 一 イ 671 一 ) しかしながら 義 務 的 取 消 しであっても 欠 格 事 由 に 該 当 する 疑 いがあれば 即 座 に 取 り 消 されるわけ ではなく 義 務 的 取 消 しという 不 利 益 処 分 については 原 則 として 所 轄 庁 は 聴 聞 による 事 実 確 認 を 行 うことが 必 要 であり 欠 格 事 由 に 該 当 するかは 聴 聞 を 踏 まえて 判 断 されることとなります したがって 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しに 関 する 聴 聞 手 続 きが 行 われる 前 に その 役 員 を 解 任 するな どの 措 置 をとっていれば 義 務 的 取 消 しの 対 象 とならず 欠 格 事 由 の 対 象 とはなりません ( 問 32) 認 定 等 の 申 請 を 行 った NPO 法 人 に 対 して その 申 請 に 対 する 結 果 は 通 知 されるのですか また 有 効 期 間 が 満 了 して 認 定 が 失 効 した 場 合 所 轄 庁 から NPO 法 人 に 通 知 されるのですか ( 答 ) 所 轄 庁 は 認 定 等 をしたときはその 旨 を 認 定 等 をしないことを 決 定 したときはその 旨 及 びその 理 由 を 認 定 等 の 申 請 を 行 ったNPO 法 人 に 対 して 速 やかに 書 面 により 通 知 しなければならないこととさ れています( 法 491 法 62) また 所 轄 庁 は 認 定 又 は 仮 認 定 をしたときは インターネットその 他 の 適 切 な 方 法 により 次 の 事 項 を 公 示 しなければならないこととなっています( 法 492 62) 1 当 該 認 定 NPO 法 人 等 の 名 称 2 代 表 者 の 氏 名 3 主 たる 事 務 所 及 びその 他 の 事 務 所 の 所 在 地 4 当 該 認 定 の 有 効 期 間 5 その 他 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 の 条 例 で 定 める 事 項 なお 有 効 期 間 の 満 了 等 により 認 定 又 は 仮 認 定 の 効 力 を 失 った 場 合 には 所 轄 庁 から NPO 法 人 に 対 する 通 知 はされませんが 所 轄 庁 は インターネットの 利 用 その 他 の 適 切 な 方 法 により その 旨 を 公 示 しなければならないこととされています( 法 572 62) 151

( 問 33) 国 税 又 は 地 方 税 の 滞 納 処 分 の 執 行 がされているもの( 法 第 47 条 第 4 号 )とはどのような 状 態 をい うのですか ( 答 ) 法 第 47 条 第 4 号 でいう 国 税 又 は 地 方 税 の 滞 納 処 分 が 執 行 されているものとは その 法 人 が 国 税 又 は 地 方 税 を 完 納 しない 場 合 に 租 税 債 権 の 強 制 的 実 現 を 図 るため 各 行 政 機 関 が 財 産 の 差 押 え 交 付 要 求 ( 参 加 差 押 えを 含 みます ) 換 価 配 当 等 の 行 政 処 分 を 執 行 している 状 態 をいいます ( 問 34) 認 定 NPO 法 人 等 に 寄 附 をした 場 合 に 税 制 上 の 優 遇 措 置 を 受 けるためには どのような 手 続 きが 必 要 ですか ( 答 ) 寄 附 金 を 支 出 した 者 等 の 所 得 税 法 人 税 相 続 税 及 び 個 人 住 民 税 の 確 定 申 告 等 において 次 の 手 続 を 行 う 必 要 があります イ 所 得 税 ( 所 得 控 除 又 は 税 額 控 除 ) 寄 附 をした 日 を 含 む 年 分 の 確 定 申 告 書 の 提 出 の 際 に 確 定 申 告 書 に 記 載 した 特 定 寄 附 金 の 明 細 書 と1 特 定 寄 附 金 を 受 領 した 旨 (その 特 定 寄 附 金 が 認 定 NPO 法 人 等 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 である 旨 を 含 みます ) 2その 金 額 及 び 受 領 年 月 日 を 認 定 NPO 法 人 等 が 証 した 書 類 を 添 付 又 は 提 示 する 必 要 があります( 所 令 2621 所 規 47 の23) 税 額 控 除 の 適 用 を 受 けるためには 寄 附 金 の 税 額 控 除 額 の 計 算 明 細 書 と 上 記 1 及 び2の 書 類 ( 寄 附 者 の 氏 名 と 住 所 が 記 載 されたもの)を 確 定 申 告 書 に 添 付 する 必 要 があります( 措 法 41 の18 の2 3 措 規 19 の10 の3) ロ 法 人 税 寄 附 金 の 支 出 をした 日 を 含 む 事 業 年 度 の 確 定 申 告 書 に 特 別 損 金 算 入 限 度 超 過 額 の 計 算 上 寄 附 金 の 額 の 合 計 額 に 算 入 されない 金 額 ( 特 定 公 益 増 進 法 人 又 は 認 定 NPO 法 人 等 に 対 する 寄 附 金 の 額 の 合 計 額 のうち 特 別 損 金 算 入 限 度 額 を 超 える 金 額 をいいます )を 記 載 し その 寄 附 金 の 明 細 を 添 付 し なければなりません また 認 定 NPO 法 人 等 が 発 行 するその 寄 附 金 が 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 である 旨 等 を 記 載 した 証 明 書 を 保 存 しておく 必 要 があります( 法 人 法 379 措 規 22 の12 39) ハ 相 続 税 相 続 税 の 申 告 書 に 特 例 措 置 の 適 用 を 受 けようとする 旨 等 を 記 載 するとともに その 財 産 の 寄 附 を 受 けた 認 定 NPO 法 人 ( 仮 認 定 NPO 法 人 は 対 象 となりません )が 1その 寄 附 が 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 である 旨 2その 寄 附 を 受 けた 年 月 日 及 びその 財 産 の 明 細 3その 財 産 の 使 用 目 的 を 記 載 した 書 類 を 添 付 する 必 要 があります( 措 法 70510 措 規 23 の5) ニ 個 人 住 民 税 個 人 が 条 例 により 指 定 された 認 定 NPO 法 人 等 に 対 する 寄 附 金 を 支 出 した 場 合 は 所 得 税 の 確 定 申 告 を 行 うことにより 個 人 住 民 税 控 除 の 適 用 も 受 けることができます( 所 得 税 の 確 定 申 告 を 行 う 方 は 住 民 税 の 申 告 は 不 要 です ) ただし 控 除 対 象 となるかどうかは 自 治 体 によって 異 なりますので お 住 まいの 都 道 府 県 市 区 町 村 にお 問 い 合 わせください 個 人 住 民 税 控 除 の 適 用 が 受 けられる 時 は 寄 附 先 の 法 人 から 受 け 取 った 領 収 書 などを 申 告 書 に 添 付 することが 必 要 です 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 控 除 だけを 受 けようとする 場 合 には 所 得 税 の 確 定 申 告 の 代 わりに 住 所 地 の 市 区 町 村 に 申 告 を 行 うこととなります(この 場 合 所 得 税 の 控 除 は 受 けられません ) ( 注 ) 条 例 で 個 別 に 指 定 されたNPO 法 人 で 認 定 NPO 法 人 等 以 外 の 法 人 への 寄 附 金 は 個 人 住 民 税 の 控 除 の 対 象 となりますが 所 得 税 の 控 除 対 象 となっていないため 控 除 を 受 ける 場 合 は 確 定 申 告 とは 別 に 市 区 町 村 への 申 告 が 必 要 となります 152

第 2 章 法 人 の 管 理 運 営 について ( 問 35) 事 業 年 度 終 了 後 の 報 告 のほかに 認 定 NPO 法 人 等 が 所 轄 庁 に 提 出 しなければならない 書 類 はありま すか ( 答 ) 次 のような 場 合 に それぞれ 次 に 掲 げる 書 類 を 条 例 で 定 めるところにより 作 成 し その 写 しを 所 轄 庁 へ 提 出 する 必 要 があります( 法 552 62) 助 成 金 の 支 給 を 行 っ た 場 合 海 外 への 送 金 又 は 金 銭 の 持 出 し(その 金 額 が200 万 円 以 下 のもの を 除 きます )を 行 う 場 合 提 出 時 期 提 出 書 類 事 後 遅 滞 なく 助 成 の 実 績 を 記 載 した 書 類 事 前 金 額 及 び 使 途 並 びにその 予 定 日 を 記 載 した 書 類 ( 注 ) 災 害 に 対 する 援 助 その 他 緊 急 を 要 する 場 合 で 事 前 の 提 出 が 困 難 な 場 合 は 事 後 遅 滞 なく 金 額 及 び 使 途 並 びに 実 施 日 を 記 載 した 書 類 そのほか 名 称 変 更 した 場 合 など 一 定 の 場 合 に 該 当 するときは 所 轄 庁 等 に 届 出 をする 必 要 があり ます ( 問 36) 認 定 NPO 法 人 等 が 寄 附 者 に 対 して 発 行 する 領 収 書 には 形 式 の 定 めはありますか ( 答 ) 認 定 NPO 法 人 等 が 発 行 する 領 収 書 は 特 に 形 式 は 問 いませんが 措 規 上 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 等 の 行 う 措 法 第 66 条 11 の2 第 2 項 に 規 定 する 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 である 旨 の 当 該 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 等 が 証 する 書 類 とされていることから 認 定 NPO 法 人 等 の 名 称 所 在 地 所 轄 庁 からの 認 定 等 通 知 書 に 記 載 された 番 号 認 定 年 月 日 受 領 した 寄 附 金 の 額 及 び 受 領 年 月 日 並 びにどのような 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 であるのかが 記 載 されている 必 要 があ ります また 認 定 NPO 法 人 等 寄 附 金 控 除 ( 税 額 控 除 )の 適 用 を 受 けるためには 領 収 書 に 寄 附 者 の 氏 名 と 住 所 も 記 載 する 必 要 があります( 措 規 19 の10 の3 22 の12) 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 控 除 だけを 受 けようとする 場 合 には 所 得 税 の 確 定 申 告 の 代 わりに 住 所 地 の 市 区 町 村 に 申 告 を 行 うこととなりますが その 場 合 の 記 載 事 項 については 住 所 地 の 市 区 町 村 にお 問 い 合 わせください ( 問 37)どのような 場 合 に 認 定 仮 認 定 は 取 り 消 されますか ( 答 ) 1 次 の 場 合 には 認 定 又 は 仮 認 定 が 取 り 消 されることとなります( 法 671) イ 欠 格 事 由 ( 認 定 等 を 取 り 消 され その 取 消 しの 日 から5 年 を 経 過 しないものを 除 きます )の いずれかに 該 当 するとき ロ 偽 りその 他 不 正 の 手 段 により 認 定 仮 認 定 認 定 の 有 効 期 間 の 更 新 又 は 合 併 の 認 定 を 受 けた とき ハ 正 当 な 理 由 がなく 所 轄 庁 又 は 所 轄 庁 以 外 の 関 係 知 事 による 命 令 に 従 わないとき ニ 認 定 NPO 法 人 等 から 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しの 申 請 があったとき 2 次 の 場 合 には 所 轄 庁 は 認 定 又 は 仮 認 定 を 取 り 消 すことができます( 法 672) イ 法 第 45 条 第 1 項 第 3 号 第 4 号 イ 若 しくはロ 又 は 第 7 号 に 掲 げる 認 定 基 準 等 に 適 合 しなくな ったとき ロ 法 第 29 条 の 事 業 報 告 書 等 の 提 出 第 52 条 第 4 項 又 は 第 54 条 第 5 項 の 閲 覧 の 規 定 を 遵 守 し ていないとき 153

ハ 上 記 2イ 及 びロに 掲 げるもののほか 法 令 又 は 法 令 に 基 づいてする 行 政 庁 の 処 分 に 違 反 した とき ( 問 38) 認 定 基 準 等 に 適 合 しなくなった 場 合 や 認 定 NPO 法 人 等 としての 義 務 違 反 があった 場 合 勧 告 命 令 を 経 ずに 取 消 しが 行 われることはありますか ( 答 ) 認 定 の 基 準 等 に 適 合 しなくなった 場 合 や 事 業 報 告 書 等 を 所 轄 庁 に 提 出 していないなどの 義 務 違 反 が あった 場 合 には 所 轄 庁 は 認 定 等 を 取 り 消 すことができるとされています( 法 672) 通 常 認 定 基 準 等 を 回 復 することが 十 分 に 期 待 される 場 合 や 義 務 違 反 行 為 を 発 生 させるに 至 ったものの 再 発 防 止 策 や 法 令 遵 守 体 制 の 整 備 が 十 分 に 講 じられ 今 後 の 是 正 が 十 分 期 待 しうるような 場 合 には 勧 告 命 令 等 が 措 置 され 事 後 の 適 正 な 発 展 を 期 することとなりますが 認 定 NPO 法 人 等 の 行 為 等 が 著 しく 悪 質 で ある 等 の 場 合 には 勧 告 命 令 等 の 段 階 的 な 処 分 を 前 置 するとなく 認 定 等 を 取 り 消 されることがありま す ( 問 39) 事 業 年 度 の 途 中 で 役 員 の 親 族 割 合 基 準 を 満 たさなくなった 場 合 直 ちに 認 定 取 消 しとなるのでしょ うか ( 答 ) 役 員 の 親 族 割 合 基 準 を 満 たさない 場 合 には 所 轄 庁 は 認 定 等 を 取 り 消 すことができるとされていま す( 法 672) なお 何 らかの 理 由 で 理 事 が 欠 けた 場 合 に 結 果 として 親 族 割 合 が 変 動 してしまう 場 合 などが 考 えられ そのような 場 合 には 法 人 の 努 力 や 所 轄 庁 の 指 導 監 督 で 改 善 が 期 待 されることが 尐 な くないことから 事 態 の 度 合 いに 応 じて 所 轄 庁 が 取 消 しの 必 要 性 を 判 断 することとなります ( 問 40) 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しを 受 けた NPO 法 人 は 二 度 と 認 定 を 受 けることはできないのでしょうか ( 答 ) 認 定 等 の 取 消 しを 受 けた 場 合 は 欠 格 事 由 に 該 当 することとなりますが 認 定 等 の 取 消 しの 日 から5 年 を 経 過 した 法 人 は 認 定 の 申 請 を 行 うことができます( 法 47 二 ) なお 認 定 等 を 受 けたことがある 法 人 は 仮 認 定 を 受 けることができないため 再 度 仮 認 定 の 申 請 を 行 うことはできません( 法 59 三 ) ( 問 41) 認 定 が 取 り 消 された 場 合 の 取 戻 し 課 税 とはどのような 制 度 でしょうか ( 答 ) 認 定 NPO 法 人 の 認 定 が 取 り 消 された 場 合 に その 取 消 しの 基 因 となった 事 実 が 生 じた 日 を 含 む 事 業 ( 注 年 度 以 後 の 各 事 業 年 度 のみなし 寄 附 金 の 額 ) のうち 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 された 金 額 に 相 当 する 金 額 の 合 計 額 を その 法 人 のその 取 消 しの 日 を 含 む 事 業 年 度 の 収 益 事 業 から 生 じた 収 益 の 額 とみなし その 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 益 金 の 額 に 算 入 する 制 度 をいいます( 措 法 66 の11 の2345) この 制 度 は 平 成 23 年 6 月 30 日 以 後 に 認 定 を 取 り 消 されたNPO 法 人 の 平 成 23 年 6 月 30 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 において 損 金 の 額 に 算 入 したみなし 寄 附 金 の 額 について 適 用 されます ( 注 ) みなし 寄 附 金 の 額 とは 収 益 事 業 に 属 する 資 産 のうちから 収 益 事 業 以 外 の 事 業 で 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 係 る 事 業 に 該 当 するもののために 支 出 した 金 額 をいいます(55 頁 を 参 照 してください ) 154

概 要 図 第 n-2 期 第 n-1 期 第 n 期 収 益 事 業 から 生 じた 収 益 の 額 とみなす ア イ 課 税 所 得 取 戻 し 課 税 の 対 象 事 業 年 度 ウ 認 定 を 取 り 消 された 事 業 年 度 の 課 税 所 得 みなし 寄 附 金 のうち 損 金 算 入 された 金 額 ア イ ウ 取 消 しの 基 因 とな る 事 実 発 生 認 定 取 消 日 ( 問 42) 国 税 庁 長 官 の 認 定 を 受 けた 法 人 ( 旧 認 定 法 人 )でその 認 定 の 有 効 期 間 の 終 了 する 日 が 改 正 NPO 法 施 行 日 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 ) 以 降 に 到 来 する 法 人 が 改 正 NPO 法 施 行 後 その 認 定 の 有 効 期 間 内 に 所 轄 庁 の 認 定 を 受 けた( 新 認 定 法 人 ) 場 合 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 所 轄 庁 と 国 税 庁 の 両 方 に 提 出 する 必 要 がありますか ( 答 ) 改 正 NPO 法 施 行 日 前 に 改 正 前 の 租 税 特 別 措 置 法 に 基 づき 国 税 庁 長 官 の 認 定 を 受 けた 旧 認 定 法 人 につ いては 改 正 NPO 法 施 行 後 も 改 正 前 の 租 税 特 別 措 置 法 が 引 き 続 き 適 用 され その 認 定 の 有 効 期 間 は 従 前 のとおり 国 税 庁 長 官 の 定 める 日 から5 年 間 となります 旧 認 定 法 人 が 改 正 NPO 法 に 基 づき 所 轄 庁 に 認 定 された 場 合 には 所 轄 庁 の 認 定 と 国 税 庁 長 官 の 認 定 が 並 存 することとなりますが 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 新 認 定 法 人 の 利 便 性 の 観 点 等 から 所 轄 庁 に 提 出 すればよいこととしております ただし 事 業 年 度 の 途 中 で 新 認 定 を 受 けた 場 合 で 当 該 事 業 年 度 において 旧 認 定 法 人 であった 時 期 と 旧 認 定 法 人 かつ 新 認 定 法 人 という 時 期 が 並 存 する 場 合 には 所 轄 庁 と 国 税 庁 長 官 それぞれに 対 して 提 出 する 必 要 があります ( 注 1) 助 成 金 の 支 給 を 行 った 場 合 及 び 海 外 への 送 金 又 は 金 銭 の 持 出 し(その 金 額 が 200 万 円 以 下 のものを 除 きます )を 行 う 場 合 又 は 法 人 の 名 称 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 代 表 者 の 氏 名 に 変 更 があった 場 合 の 提 出 書 等 も 上 記 と 同 様 の 取 り 扱 いとなります ( 注 2) 所 轄 庁 に 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 等 と 国 税 庁 長 官 に 提 出 する 書 類 等 は 様 式 が 異 なりますの でご 注 意 下 さい 155

具 体 例 1 ( 認 定 の 有 効 期 間 が 平 成 26 年 6 月 30 日 までである3 月 決 算 の 旧 認 定 法 人 が 平 成 24 年 9 月 1 日 ( 事 業 年 度 の 途 中 )に 新 認 定 法 人 として 認 定 を 受 けた 場 合 ) 平 成 25 年 3 月 期 ( 下 図 A) 所 轄 庁 と 国 税 庁 長 官 それぞれに 対 しそれぞれの 様 式 にて 提 出 する 必 要 がありま す 平 成 26 年 3 月 期 以 降 ( 下 図 B) 所 轄 庁 の 様 式 にて 所 轄 庁 に 対 して 提 出 すればよいこととなります 改 正 前 の 租 税 特 別 措 置 法 による 認 定 の 有 効 期 間 23.3 24.3 24.9~ 25.3 26.3 6 27.3 23.3 24.3 24.9.1~ 改 正 NPO 法 による 認 定 の 有 効 期 間 A 旧 認 定 法 人 かつ 新 認 定 法 人 という 時 期 が 並 存 する 期 間 を 含 む 最 初 の 事 業 年 度 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 所 轄 庁 と 国 税 庁 長 官 それぞれ に 提 出 (それぞれで 様 式 が 異 なりま す) B 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 所 轄 庁 に 提 出 すればよい( 所 轄 庁 様 式 ) 具 体 例 2 ( 認 定 の 有 効 期 間 が 平 成 26 年 6 月 30 日 までである3 月 決 算 の 旧 認 定 法 人 が 平 成 25 年 4 月 1 日 ( 事 業 年 度 の 開 始 日 )に 新 認 定 法 人 として 認 定 を 受 けた 場 合 ) 平 成 25 年 3 月 期 ( 下 図 C) 国 税 庁 が 定 める 様 式 により 国 税 庁 長 官 に 対 してのみ 提 出 する 必 要 があります 平 成 26 年 3 月 期 以 降 ( 下 図 D) 所 轄 庁 が 定 める 様 式 により 所 轄 庁 に 対 して 提 出 すればよいこととなります 改 正 前 の 租 税 特 別 措 置 法 による 認 定 の 有 効 期 間 23.3 24.3 24.9 ~ 25.3 26.3 6 27.3 23.3 24.3 25.4.1~ 改 正 NPO 法 による 認 定 の 有 効 期 間 C 旧 認 定 法 人 である 期 間 を 含 む 事 業 年 度 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 国 税 庁 長 官 に 提 出 ( 国 税 庁 様 式 ) D 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 所 轄 庁 に 提 出 すればよい( 所 轄 庁 様 式 ) 156

第 3 章 法 人 の 合 併 について ( 問 43) 認 定 NPO 法 人 等 の 合 併 認 定 等 の 基 準 適 合 は どのように 判 定 するのですか ( 答 ) 合 併 により 設 立 された NPO 法 人 又 は 合 併 後 存 続 する NPO 法 人 が 合 併 の 認 定 を 受 けようとする 場 合 は その 所 轄 庁 に 認 定 の 申 請 を 行 う 必 要 があります 当 該 法 人 について 1 合 併 後 の 期 間 については 合 併 後 の NPO 法 人 2 合 併 前 については 次 表 の 判 定 方 法 によって 基 準 の 適 合 を 判 定 します(126 頁 参 照 ) 認 定 基 準 パブリックサポートテスト(PST)に 関 する 基 準 ( 一 号 基 準 ) 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 ( 二 号 基 準 ) 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 規 準 ( 三 号 基 準 ) 基 事 準 業 ( 活 四 動 号 に 基 関 準 す ) る 基 情 準 報 ( 公 五 開 号 に 基 関 準 す ) る イ 宗 教 活 動 政 治 活 動 及 び 特 定 の 公 職 者 等 又 は 政 党 を 推 薦 支 持 又 は 反 対 する 活 動 を 行 っていないこと ロ 役 員 社 員 職 員 又 は 寄 附 者 等 に 特 別 の 利 益 を 与 えな いこと 及 び 営 利 を 目 的 とした 事 業 を 行 う 者 等 に 寄 附 を 行 っていないこと ハ 実 績 判 定 期 間 における 事 業 費 の 総 額 のうちに 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 費 の 額 の 占 める 割 合 が80% 以 上 である こと ニ 実 績 判 定 期 間 における 受 入 寄 附 金 総 額 の70% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 費 に 充 てていること イ 事 業 報 告 書 等 役 員 名 簿 及 び 定 款 等 を 閲 覧 させること ロ 各 認 定 基 準 に 適 合 する 旨 及 び 欠 格 事 由 に 該 当 しない 旨 を 説 明 する 書 類 役 員 報 酬 又 は 職 員 給 与 の 支 給 に 関 する 規 程 収 益 に 関 する 事 項 等 助 成 金 の 提 出 書 海 外 送 金 等 の 提 出 書 寄 附 金 を 充 当 する 予 定 の 事 業 の 内 容 を 記 載 した 書 類 等 を 閲 覧 させること 所 轄 庁 への 書 類 の 提 出 に 関 する 基 準 ( 六 号 基 準 ) 不 正 行 為 に 関 する 基 準 ( 七 号 基 準 ) 合 併 前 の 判 定 方 法 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )を 一 の 法 人 とみなし て 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )のそれぞれについて 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )を 一 の 法 人 とみなし て 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )のそれぞれについて 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )( 実 績 判 定 期 間 中 に 認 定 又 は 仮 認 定 を 受 けていた 期 間 が 含 まれるものに 限 ります )のそ れぞれについて 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 のそれぞれについ て 判 定 します また 設 立 後 の 経 過 期 間 に 関 する 基 準 ( 八 号 基 準 )は 次 のとおりとなります 合 併 新 設 法 人 が 申 請 書 を 提 出 しようする 事 業 年 度 の 初 日 においてその 設 立 の 日 から1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していない 場 合 には 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 したNPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )のうち 最 も 設 立 の 早 い 法 人 の 設 立 の 日 を 基 準 として 判 定 することとなります 157

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