第 1 章 認 定 NPO 法 人 制 度 について ( 問 1) 認 定 NPO 法 人 制 度 とは どのような 制 度 でしょうか ( 答 ) NPO 法 人 のうち 一 定 の 基 準 等 に 適 合 するものとして 所 轄 庁 の 認 定 又 は 仮 認 定 を 受 けた 法 人 ( 以 下 認 定 NPO 法 人 等 といいます )に 対 して 支 出 した 寄 附 について 次 のような 税 制 上 の 優 遇 措 置 が 講 じられています 1 個 人 が 認 定 NPO 法 人 等 に 対 し その 認 定 NPO 法 人 等 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 (その 寄 附 をした 者 に 特 別 の 利 益 が 及 ぶと 認 められるものを 除 きます )をした 場 合 は 次 の いずれかの 控 除 を 選 択 適 用 できます イ その 寄 附 に 係 る 支 出 金 を 特 定 寄 附 金 とみなして 寄 附 金 控 除 ( 所 得 控 除 )の 適 用 ( 措 法 41 の 18 の21) ロ その 寄 附 に 係 る 支 出 金 について 認 定 NPO 法 人 等 寄 附 金 特 別 控 除 ( 税 額 控 除 )の 適 用 ( 措 法 41 の18 の22) 2 法 人 が 認 定 NPO 法 人 等 に 対 し その 認 定 NPO 法 人 等 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 をした 場 合 は 一 般 寄 附 金 の 損 金 算 入 限 度 額 とは 別 に 損 金 算 入 限 度 額 が 設 けられています 認 定 NPO 法 人 等 に 対 する 上 記 の 寄 附 金 の 額 については 特 定 公 益 増 進 法 人 に 対 する 一 定 の 寄 附 の 金 額 と 合 わせて 特 定 公 益 増 進 法 人 に 対 する 寄 附 金 の 特 別 損 金 算 入 限 度 額 ( 以 下 特 別 損 金 算 入 限 度 額 といいます )の 範 囲 内 で 損 金 算 入 が 認 められます なお これらの 合 計 額 が 特 別 損 金 算 入 限 度 額 を 超 える 場 合 には その 超 える 部 分 の 金 額 は 一 般 寄 附 金 の 額 と 合 わせて 一 般 寄 附 金 の 損 金 算 入 限 度 額 の 範 囲 内 で 損 金 算 入 が 認 められます( 法 人 法 374 措 法 66 の11 の22) 3 相 続 又 は 遺 贈 により 財 産 を 取 得 した 者 が その 取 得 した 財 産 を 相 続 税 の 申 告 期 限 までに 認 定 NPO 法 人 ( 仮 認 定 NPO 法 人 は 対 象 となりません )に 対 し その 認 定 NPO 法 人 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 をした 場 合 は その 寄 附 をした 者 又 はその 親 族 等 の 相 続 税 又 は 贈 与 税 の 負 担 を 不 当 に 減 尐 する 結 果 となる 場 合 を 除 き その 寄 附 をした 財 産 の 価 額 は 相 続 又 は 遺 贈 に 係 る 相 続 税 の 課 税 価 格 の 計 算 の 基 礎 に 算 入 されません( 措 法 70110) ただし その 寄 附 を 受 けた 認 定 NPO 法 人 が 寄 附 のあった 日 から2 年 を 経 過 した 日 までに 認 定 NPO 法 人 に 該 当 しないこととなった 場 合 又 はその 寄 附 により 取 得 した 財 産 を 同 日 においてなお 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 の 用 に 供 していない 場 合 には 適 用 されません( 措 法 70210) 4 認 定 NPO 法 人 ( 仮 認 定 NPO 法 人 は 対 象 となりません )の 収 益 事 業 に 属 する 資 産 のうちからその 収 益 事 業 以 外 の 事 業 で 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 該 当 するもののために 支 出 した 金 額 をその 収 益 事 業 に 係 る 寄 附 金 の 額 とみなすとともに(みなし 寄 附 金 ) 寄 附 金 の 損 金 算 入 限 度 額 は 所 得 金 額 の 50% 又 は 200 万 円 のいずれか 多 い 額 までとなります( 法 人 法 375 法 令 731 法 規 22 の5 措 法 66 の11 の21) ( 問 2) 認 定 等 を 受 けたいと 考 えていますが どこに 相 談 すればよいでしょうか ( 答 ) 認 定 又 は 仮 認 定 ( 以 下 認 定 等 といいます )の 手 続 が 円 滑 に 進 められるよう 各 所 轄 庁 におい て 申 請 に 関 する 相 談 等 を 行 っていますので 所 轄 庁 となっている 各 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 にご 相 談 ください 事 前 相 談 は 任 意 の 手 続 ですが 認 定 等 の 申 請 を 行 う 皆 様 と 各 所 轄 庁 の 双 方 が 認 定 基 準 等 について の 理 解 を 共 有 するためのものであり この 事 前 相 談 を 行 うことにより 認 定 等 の 申 請 を 行 う 皆 様 にと っては 申 請 時 に 必 要 な 資 料 作 成 事 務 を 効 率 的 に 行 うことができ また 各 所 轄 庁 における 申 請 後 の 審 査 の 円 滑 化 迅 速 化 の 効 果 が 期 待 できるため 事 前 相 談 を 積 極 的 にご 活 用 されることをお 勧 めしま 142
す なお 事 前 相 談 は 原 則 として 予 約 制 としておりますので 相 談 を 希 望 される 方 は 所 轄 庁 (156 ~158 頁 を 参 照 してください )に 事 前 に 電 話 で 相 談 の 日 時 等 を 予 約 ください ( 問 3) 所 轄 庁 の 認 定 等 の 審 査 に 当 たり 申 請 法 人 の 実 態 確 認 が 行 われますか ( 答 ) NPO 法 人 から 認 定 等 の 申 請 書 が 提 出 されると 所 轄 庁 の 職 員 が 当 該 申 請 書 の 内 容 等 を 確 認 するために 1 申 請 法 人 に 臨 場 し 実 態 確 認 を 行 う 場 合 があります 実 態 確 認 においては 認 定 基 準 等 の 適 合 性 や 申 請 書 類 の 記 載 内 容 を 確 認 するための 参 考 資 料 として 以 下 のような 書 類 の 提 示 ( 又 は 提 出 )をお 願 いする 可 能 性 があります 確 認 させていただく 書 類 の 例 NPO 法 人 の 事 業 活 動 内 容 がわかる 資 料 (パンフレット 会 報 誌 マスコミで 紹 介 されている 記 事 事 業 所 一 覧 等 ) 2 NPO 法 人 の 職 員 一 覧 給 与 台 帳 3 4 5 6 総 勘 定 元 帳 など 作 成 している 帳 簿 や 取 引 記 録 ( 会 計 について 公 認 会 計 士 又 は 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けている 場 合 の 監 査 証 明 書 を 含 みます ) 申 請 書 に 記 載 された 数 字 の 計 算 根 拠 となる 資 料 ( 例 ) 事 業 費 と 管 理 費 の 区 分 基 準 役 員 の 総 数 に 占 める 一 定 のグループの 人 数 割 合 事 業 費 の 内 容 がわかる 資 料 ( 事 業 活 動 の 対 象 イベント 等 の 実 績 ( 開 催 回 数 募 集 内 容 等 ) 支 出 先 など) 寄 附 金 会 費 の 内 容 がわかる 資 料 ( 現 物 寄 附 の 評 価 額 寄 附 金 会 費 に 係 る 特 典 等 ) 143 ( 参 考 ) 確 認 する 主 な 認 定 基 準 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 パブリック サポート テストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 7 絶 対 値 基 準 ( 寄 附 金 額 の 合 計 額 が 年 3,000 円 以 上 の 者 の 人 数 が 年 平 均 100 人 以 上 )の 算 出 方 法 がわかる パブリックサポートテストに 関 する 基 準 資 料 8 条 例 により 個 別 に 指 定 を 受 けていることがわかる 資 料 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 9 助 成 金 補 助 金 を 受 けている 場 合 その 募 集 要 項 申 請 書 及 び 報 告 書 等 パブリックサポートテストに 関 する 基 準 10 閲 覧 に 関 する 細 則 ( 社 内 規 則 ) 情 報 公 開 に 関 する 基 準 11 NPO 法 人 が 特 定 の 第 三 者 を 通 じて 活 動 を 行 っている 場 合 特 定 の 第 三 者 の 活 動 内 容 及 び NPO 法 人 と 特 定 の 第 三 者 との 関 係 がわかる 資 料 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準
( 注 ) 上 記 は 確 認 させていただく 資 料 の 一 例 であり 認 定 審 査 等 の 過 程 において 必 要 に 応 じて これら 以 外 の 資 料 を 確 認 させていただく 場 合 があります また これらの 資 料 は 事 前 相 談 の 際 にも 確 認 させていただく 場 合 があり ます ( 問 4) 認 定 等 の 申 請 は NPO 法 人 設 立 後 いつからすることができますか ( 答 ) 認 定 又 は 仮 認 定 を 受 けるためには 申 請 書 を 提 出 した 日 を 含 む 事 業 年 度 の 初 日 において その 設 立 の 日 以 後 1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していることが 基 準 とされています( 法 451 八 591 一 ) したがって 設 立 の 日 から1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していれば 認 定 又 は 仮 認 定 の 申 請 をすること ができます 例 えば 事 業 年 度 の 期 間 が1 年 である 法 人 について その 設 立 初 年 度 が1 年 に 満 たない 期 間 となっ ている 場 合 には 事 業 年 度 の 期 間 が1 年 である 第 2 期 が 終 了 し 設 立 後 の 第 1 期 及 び 第 2 期 の 事 業 年 度 報 告 書 等 を 作 成 し 所 轄 庁 に 提 出 していれば 設 立 の 日 以 後 1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していること になりますので 認 定 又 は 仮 認 定 の 申 請 をすることができます ( 問 5) 設 立 から5 年 以 上 を 経 過 している 場 合 は 仮 認 定 を 受 けることができないのでしょうか ( 答 ) 仮 認 定 は 申 請 書 を 提 出 した 日 の 前 日 において その 設 立 の 日 から5 年 を 経 過 しない NPO 法 人 であ ることが 基 準 の1つとなっています( 法 591 二 ) ただし 改 正 NPO 法 施 行 日 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 )から 起 算 して3 年 を 経 過 する 日 までの 間 に 仮 認 定 の 申 請 を 行 おうとする NPO 法 人 については 法 人 の 設 立 の 日 から5 年 を 経 過 した 法 人 であっても 仮 認 定 の 申 請 を 行 うことができます( 法 附 則 7) ( 問 6) 認 定 仮 認 定 の 更 新 をすることはできますか ( 答 ) 認 定 の 有 効 期 間 は 所 轄 庁 による 認 定 の 日 から 起 算 して5 年 となっており 認 定 の 有 効 期 間 の 満 了 後 引 き 続 き 認 定 NPO 法 人 として 活 動 を 行 おうとする 認 定 NPO 法 人 は 有 効 期 間 の 満 了 の 日 の6 月 前 から3 月 前 までの 間 に 所 轄 庁 の 条 例 で 定 めるところにより 有 効 期 間 の 更 新 の 申 請 書 を 提 出 し 有 効 期 間 の 更 新 を 受 けることができます( 法 51235) また 仮 認 定 の 有 効 期 間 は 所 轄 庁 による 仮 認 定 の 日 から 起 算 して3 年 となり 仮 認 定 の 有 効 期 間 が 経 過 したときは 仮 認 定 は 失 効 します( 更 新 はできません)ので 仮 認 定 の 有 効 期 間 中 又 は 有 効 期 間 経 過 後 に 認 定 NPO 法 人 として 認 定 を 受 けたい 場 合 は 認 定 の 申 請 を 行 う 必 要 があります なお 仮 認 定 NPO 法 人 が 認 定 NPO 法 人 として 認 定 を 受 けたときは 仮 認 定 の 効 力 を 失 います( 法 61) なお 認 定 の 有 効 期 間 の 更 新 の 申 請 があった 場 合 において 従 前 の 認 定 期 間 の 満 了 の 日 までに 当 該 更 新 申 請 に 対 する 処 分 がされないときは 従 前 の 認 定 は 従 前 の 認 定 の 有 効 期 間 の 満 了 後 も 処 分 がな されるまでの 間 は なお 効 力 を 有 することとなります( 法 514) ( 問 7) 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 加 え その 他 の 事 業 を 行 っており その 他 の 事 業 を 区 分 経 理 して 活 動 計 算 書 を 作 成 していますが パブリックサポートテスト(PST)について 相 対 値 基 準 を 採 用 する 場 合 総 収 入 金 額 には その 他 の 事 業 に 係 る 収 益 も 含 めなければならないのでしょうか ( 答 ) パブリックサポートテスト(PST)について 相 対 値 基 準 を 採 用 する 場 合 その 他 の 事 業 を 区 分 経 理 して 活 動 計 算 書 を 作 成 している 場 合 であっても その 他 の 事 業 を 含 むすべての 収 益 の 部 の 合 計 額 ( 経 常 収 益 計 と 経 常 外 収 益 計 の 合 計 額 )が 総 収 入 金 額 となります ( 注 )1 活 動 計 算 書 における 固 定 資 産 売 却 益 ( 臨 時 的 なものに 限 ります )は パブリックサポートテスト(P ST)の 相 対 値 基 準 における 総 収 入 金 額 には 含 めなくても 差 し 支 えありません その 場 合 認 定 基 準 等 チ 144
ェック 表 ( 第 1 表 相 対 値 基 準 )のオ 欄 の 記 載 の 必 要 はありません 2 活 動 計 算 書 における 前 期 繰 越 正 味 財 産 額 は パブリックサポートテスト(PST)の 相 対 値 基 準 に おける 総 収 入 金 額 には 含 めないことに 留 意 願 います ( 問 8)パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 に 当 たって 会 費 を 寄 附 金 として 取 り 扱 うことはできる のでしょうか ( 答 ) 寄 附 金 とは 支 出 する 側 に 任 意 性 があり 直 接 の 反 対 給 付 がない 経 済 的 利 益 の 供 与 と 考 えられ ます 一 方 会 費 とは サービス 利 用 の 対 価 又 は 会 員 たる 地 位 にあるものが 会 を 成 り 立 たせるため に 負 担 すべきものであって 寄 附 金 と 異 なり 対 価 性 を 有 するものと 考 えられます したがって 会 員 から 受 領 する 会 費 については 一 般 的 には パブリックサポートテスト(P ST)の 判 定 上 寄 附 金 の 額 として 取 り 扱 うことはできません ただし 会 費 という 名 目 であっても 定 款 や 規 約 等 から 実 質 的 に 判 断 して 明 らかに 贈 与 と 認 めら ( 注 れる 会 費 (すなわち 対 価 性 が 認 められない 会 費 ) いわゆる 賛 助 会 費 がこれに 該 当 する 場 合 が 多 いと 思 われます )については その 名 称 にかかわらず パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 って 差 し 支 えないこととしております なお 絶 対 値 基 準 においても 同 様 に 定 款 や 規 約 等 から 実 質 的 に 判 断 して 明 らかに 贈 与 と 認 めら れる 会 費 については その 名 称 にかかわらず パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 って 差 し 支 えないこととしております ( 注 ) 対 価 性 の 有 無 の 判 断 に 当 たっては 例 えば 不 特 定 多 数 の 者 に 対 して 無 償 で 配 布 される 機 関 誌 等 を 会 員 が 受 け 取 っている 程 度 であれば 対 価 性 がないものとして 取 り 扱 われます ( 問 9)NPO 法 人 が 寄 附 者 から 古 本 を 寄 贈 ( 現 物 寄 附 )され 当 該 古 本 を 業 者 に 買 い 取 ってもらったところ 5 千 円 に 換 金 できました この 場 合 当 該 古 本 ( 現 物 寄 附 )の 換 金 額 を 寄 附 金 としてパブリックサポー トテスト(PST)の 判 定 に 含 めてよろしいでしょうか ( 答 ) NPO 法 人 が 寄 附 者 からの 現 物 寄 附 を 受 け 入 れた 場 合 には 当 該 現 物 寄 附 が 経 済 的 価 値 のある 場 合 には 受 入 時 の 時 価 で 適 正 に 評 価 し パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 の 額 に 含 めることができます したがって お 尋 ねのような 古 本 を 寄 附 として 受 領 した 場 合 当 該 NPO 法 人 は 当 該 古 本 を 業 者 に よる 換 金 により 時 価 で 適 正 に 評 価 されたものとして 活 動 計 算 書 において 受 取 寄 附 金 勘 定 中 の 資 産 受 贈 益 ( 例 えば 古 本 受 贈 益 )として 当 該 金 額 を 計 上 することにより パブリックサポートテスト(PS T)の 相 対 値 基 準 又 は 絶 対 値 基 準 のいずれにおいても 寄 附 金 の 額 に 含 めて 計 算 することができます なお 現 物 寄 附 を 受 けた 法 人 が 認 定 NPO 法 人 等 である 場 合 には 当 該 認 定 NPO 法 人 等 が 寄 附 者 に 領 収 書 を 発 行 することにより 寄 附 者 は 税 制 上 の 優 遇 措 置 を 受 けることができます( 問 53 問 73 参 照 ) ( 注 ) NPO 法 人 が 受 領 した 現 物 寄 附 が 例 えば 不 要 となった 子 どもの 洋 服 ( 古 着 )など 経 済 的 価 値 がない 場 合 には 時 価 ゼロ 若 しくは 備 忘 価 額 1 円 として 評 価 することとなります ( 問 10) 寄 附 者 の 氏 名 ( 名 称 )だけ 判 明 していれば その 寄 附 金 は パブリックサポートテスト(PST) の 判 定 に 含 めてもよろしいでしょうか ( 答 ) パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 わないこととされている 寄 附 者 の 氏 名 ( 法 人 団 体 にあっては その 名 称 ) 及 びその 住 所 が 明 らかな 寄 附 金 以 外 の 寄 附 金 とは 寄 附 者 の 確 認 ( 寄 附 者 の 特 定 )ができない 寄 附 金 のことを 指 しますので パブリックサポートテスト 145
(PST) 上 の 寄 附 金 として 取 り 扱 うためには 寄 附 者 が 確 認 ( 特 定 )できること つまり 氏 名 ( 名 称 )のみならずその 住 所 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 も 明 確 になっている 必 要 があります したがって お 尋 ねのような 氏 名 ( 名 称 ) 以 外 分 からない 寄 附 金 については パブリックサポー トテスト(PST)の 判 定 上 の 寄 附 金 として 取 り 扱 うことはできません ( 注 ) 例 えば 口 座 振 込 による 寄 附 金 で 氏 名 以 外 分 からない 場 合 には 寄 附 者 が 特 定 されているとはいえ ず 寄 附 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 びその 住 所 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 が 明 らかな 寄 附 金 以 外 の 寄 附 金 に 該 当 し パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 わないこととなりま す ( 注 ) 相 対 値 基 準 で 小 規 模 特 例 の 適 用 を 受 ける 場 合 には 寄 附 金 として 取 り 扱 うことができます ( 問 11)NPO 法 人 の 設 立 に 当 たり 当 該 NPO 法 人 の 前 身 の 団 体 から 財 産 を 受 け 入 れた 場 合 には 当 該 受 入 財 産 については 寄 附 として 総 収 入 金 額 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 してもよろしいのでしょ うか ( 答 ) 新 たに NPO 法 人 を 設 立 し その 前 身 の 団 体 が 有 していた 財 産 をそのまま 無 償 で 引 き 継 いだ 場 合 には 新 しく 設 立 された NPO 法 人 と 前 身 の 団 体 とは 法 律 上 は 別 組 織 と 考 えられますので 前 身 の 団 体 からの 寄 附 として 取 り 扱 うことになります したがって 当 該 受 入 財 産 については 寄 附 金 ( 受 入 時 の 時 価 )として 総 収 入 金 額 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 することになります なお 前 身 の 団 体 が 単 なる 個 人 の 集 合 体 である 場 合 には NPO 法 人 に 寄 附 した 財 産 はそれぞれの 財 産 所 有 者 である 個 人 からの 寄 附 となりますので それぞれの 金 額 の 計 算 を 行 う 際 には 注 意 が 必 要 です ( 問 12) 国 等 からの 補 助 金 その 他 国 等 が 反 対 給 付 を 受 けないで 交 付 するものとは どういうものをいうので すか ( 答 ) 国 等 からの 補 助 金 その 他 国 等 が 反 対 給 付 を 受 けないで 交 付 するものとは 補 助 金 その 他 名 称 のいか んにかかわらず 反 対 給 付 を 受 けないで 国 等 が 直 接 NPO 法 人 に 対 して 交 付 するものをいいます したがって 国 等 以 外 の 団 体 ( 例 えば 社 会 福 祉 法 人 等 )が 反 対 給 付 を 求 めないで NPO 法 人 に 対 し て 交 付 するもの( 助 成 金 等 )については この 要 件 には 該 当 せず 寄 附 金 と 同 様 に 取 り 扱 うことにな ります ( 注 ) 国 等 とは 国 地 方 公 共 団 体 一 定 の 独 立 行 政 法 人 地 方 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 法 人 大 学 共 同 利 用 機 関 法 人 及 び 我 が 国 が 加 盟 している 国 際 機 関 をいいます ( 問 13) 社 会 福 祉 法 人 などの 公 益 法 人 等 から 交 付 される 助 成 金 等 はパブリックサポートテスト(PST)の 計 算 上 国 の 補 助 金 等 として 計 算 してもよいのでしょうか ( 答 ) 国 の 補 助 金 等 とは 国 地 方 公 共 団 体 一 定 の 独 立 行 政 法 人 地 方 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 法 人 大 学 共 同 利 用 機 関 法 人 及 び 我 が 国 が 加 盟 している 国 際 機 関 から 直 接 交 付 されるものであり 社 会 福 祉 法 人 などの 公 益 法 人 等 から 交 付 される 助 成 金 等 は 国 の 補 助 金 等 には 該 当 しないため 受 入 寄 附 金 総 額 及 び 総 収 入 金 額 に 含 めて 計 算 することになります( 法 規 51 一 ) なお 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 することができる 助 成 金 等 は 対 価 性 がないものに 限 られます ( 問 14)パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 に 当 たって 絶 対 値 基 準 を 採 用 する 予 定 ですが 寄 附 者 数 は 具 体 的 にどのように 算 出 すればよいのでしょうか ( 答 ) 絶 対 値 の 具 体 的 な 水 準 は 実 績 判 定 期 間 内 の 各 事 業 年 度 中 の 寄 附 金 の 額 の 総 額 が 3,000 円 以 上 であ 146
る 寄 附 者 の 数 の 合 計 数 が 年 平 均 100 人 以 上 であることとされています したがって 実 績 判 定 期 間 内 においてこの 水 準 を 満 たすかどうかは 次 の 算 式 に 当 てはめて 判 定 す ることとなります 実 績 判 定 期 間 内 の 各 事 業 年 度 中 の 寄 附 金 の 額 の 総 額 が 3,000 円 以 上 の 寄 附 者 の 合 計 人 数 合 計 人 数 月 数 は 暦 に 従 って 計 算 し 一 月 に 満 たない 端 数 は 切 り 上 げて 一 月 としてください なお 寄 附 者 数 のカウントに 当 たっては 次 の 点 に 注 意 してください 1 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 が 明 らかな 寄 附 者 のみを 数 えます 2 寄 附 者 本 人 と 生 計 を 一 にする 者 も 含 めて 一 人 として 数 えます 3 寄 附 者 が そのNPO 法 人 の 役 員 及 び 役 員 と 生 計 を 一 にする 者 である 場 合 は これらの 者 は 寄 附 者 数 に 含 めません 実 績 判 定 期 間 の 月 数 12 100 人 ( 問 15) 寄 附 者 名 簿 にはどのような 内 容 を 記 載 すればよいのでしょうか ( 答 ) 寄 附 者 名 簿 には 原 則 として 寄 附 者 全 員 の 氏 名 ( 法 人 団 体 にあっては その 名 称 ) 及 び 住 所 並 びにその 寄 附 金 の 額 及 び 受 け 入 れた 年 月 日 を 記 載 する 必 要 があります ただし 匿 名 で 行 われた 寄 附 や1,000 円 に 満 たない 尐 額 の 寄 附 については 例 えば 匿 名 寄 附 口 計 円 尐 額 寄 附 口 計 円 というように 省 略 して 記 載 しても 差 し 支 えあ りません ( 問 16) 寄 附 者 名 簿 を 作 成 していないと 認 定 されませんか ( 答 ) 法 令 上 相 対 値 基 準 又 は 絶 対 値 基 準 による 申 請 の 場 合 実 績 判 定 期 間 内 の 日 を 含 む 各 事 業 年 度 の 寄 附 者 名 簿 については 初 回 の 認 定 申 請 書 に 添 付 しなければならないこととされているため 寄 附 者 名 簿 を 作 成 していなければ 認 定 基 準 を 満 たさないこととなります( 法 442 一 ) また 認 定 又 は 仮 認 定 後 においても 毎 事 業 年 度 初 めの 三 月 以 内 に 条 例 で 定 めるところにより 前 事 業 年 度 の 寄 附 者 名 簿 を 作 成 し その 作 成 の 日 から 起 算 して5 年 間 ( 仮 認 定 の 場 合 は3 年 間 )その 事 務 所 に 備 え 置 く 必 要 があります( 法 542 62) したがって 認 定 仮 認 定 を 受 けることをお 考 えの 方 は 寄 附 者 名 簿 を 確 実 に 作 成 保 管 しておく 必 要 があります ( 問 17)パブリックサポートテスト(PST)について 絶 対 値 基 準 を 採 用 した 場 合 寄 附 者 数 に 含 めた 者 含 めなかった 者 の 区 別 を 寄 附 者 名 簿 に 記 載 する 必 要 はありますか ( 答 ) 絶 対 値 基 準 による 場 合 であっても 法 令 上 寄 附 者 名 簿 への 明 記 は 特 に 必 要 とされていません し かしながら 寄 附 者 数 のカウントに 当 たっては 1 寄 附 者 の 氏 名 ( 法 人 団 体 にあっては その 名 称 ) 及 びその 住 所 の 明 らかな 寄 附 者 のみを 数 える 2 寄 附 者 の 数 は 寄 附 者 本 人 と 生 計 を 一 にする 者 を 含 めて 一 人 とする 3 認 定 申 請 を 行 う NPO 法 人 の 役 員 又 は 役 員 と 生 計 を 一 にする 者 が 寄 附 者 である 場 合 には その 者 を 寄 附 者 の 数 に 含 めない といった 点 に 注 意 していただく 必 要 があり 認 定 審 査 に 当 たって 所 轄 庁 から 寄 附 者 数 の 算 出 方 法 等 について 確 認 させていただく 場 合 があります そのため 寄 附 者 数 の 算 出 方 法 等 が 分 かる 何 らかの 資 料 の 作 成 保 管 ( 寄 附 者 名 簿 に 明 記 していた だく 方 法 でも 構 いません )をお 願 いいたします 147
( 問 18) 絶 対 値 基 準 において 寄 附 者 数 を 算 出 するに 当 たり 役 員 からの 寄 附 金 かどうか 生 計 を 一 にするか どうかは いつの 時 点 で 判 断 すればよいのでしょうか ( 答 ) 寄 附 をしたときの 現 況 で 判 断 することになります したがって 事 業 年 度 末 において 役 員 であったとしても 寄 附 をしたときに 役 員 でなければ 絶 対 値 基 準 の 計 算 上 は 寄 附 者 数 に 含 めて 差 し 支 えありません また 生 計 を 一 にするかどうかについては 原 則 として 寄 附 をしたときの 現 況 で 判 断 していただ くこととなりますが 生 計 を 一 にするかどうかは 寄 附 をした 時 点 の 現 況 だけで 判 断 することが 難 し い 場 合 もありますので 前 後 の 生 活 状 況 等 を 踏 まえた 上 で 判 断 していただいて 差 し 支 えありません ( 注 ) 寄 附 者 名 簿 など 外 形 的 な 情 報 に 基 づき 寄 附 者 数 をカウントする 場 合 生 計 を 一 にするかどうかの 一 義 的 な 判 断 は 姓 及 び 住 所 が 同 一 かどうかで 判 断 して 差 し 支 えありません ( 問 19) 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 生 計 を 一 にする 者 とは 具 体 的 にどのような 者 を 指 すのでしょうか ( 答 ) 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 生 計 を 一 にする 者 とは 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 日 常 生 活 の 資 を 共 通 にしてい る 者 をいいます したがって 同 居 していなくても 仕 送 り 等 により 日 常 生 活 の 資 を 共 通 にしている 場 合 には その 者 は 生 計 を 一 にする 者 となります ( 注 ) 生 計 を 一 にする とは 必 ずしも 同 一 の 家 屋 に 起 居 していることをいうものではありませんので 次 のよ うな 場 合 には それぞれ 次 によります ⑴ 勤 務 修 学 療 養 等 の 都 合 上 他 の 親 族 と 日 常 の 起 居 を 共 にしていない 親 族 がいる 場 合 であっても 次 に 掲 げる 場 合 に 該 当 するときは これらの 親 族 は 生 計 を 一 にするものとされます イ 当 該 他 の 親 族 と 日 常 の 起 居 を 共 にしていない 親 族 が 勤 務 修 学 等 の 余 暇 には 当 該 他 の 親 族 のもとで 起 居 を 共 にすることを 常 例 としている 場 合 ロ これらの 親 族 間 において 常 に 生 活 費 学 資 金 療 養 費 等 の 送 金 が 行 われている 場 合 ⑵ 親 族 が 同 一 の 家 屋 に 起 居 している 場 合 には 明 らかに 互 いに 独 立 した 生 活 を 営 んでいると 認 められる 場 合 を 除 き これらの 親 族 は 生 計 を 一 にするものとされます ( 問 20) 絶 対 値 基 準 において 同 一 人 物 が 年 度 をまたいで 数 回 に 分 けて 寄 附 している 場 合 寄 附 者 数 はどの ように 計 算 するのでしょうか ( 答 ) 寄 附 金 の 額 が 3,000 円 以 上 かどうかは 実 績 判 定 期 間 内 の 各 事 業 年 度 ごとの 合 計 額 で 判 定 すること となります したがって 例 えば 3 月 決 算 ( 実 績 判 定 期 間 が 平 成 23 年 3 月 期 平 成 24 年 3 月 期 の2 事 業 年 度 とします)の 法 人 が 寄 附 者 Aさんから 以 下 のように5 回 に 分 けて 合 計 10,000 円 の 寄 附 を 受 けた 場 合 平 成 23 年 3 月 期 は 合 計 8,000 円 の 寄 附 金 となりますので 寄 附 者 数 に 含 めますが 平 成 24 年 3 月 期 は 合 計 2,000 円 の 寄 附 金 となりますので 寄 附 者 数 に 含 めないこととなります 寄 附 者 Aさんからの 寄 附 内 訳 事 業 年 度 寄 附 年 月 寄 附 金 額 備 考 平 成 22 年 5 月 2,000 円 平 成 23 年 3 月 期 平 成 22 年 8 月 2,000 円 合 計 8,000 円 3,000 円 平 成 22 年 10 月 2,000 円 1 人 としてカウント 平 成 23 年 2 月 2,000 円 平 成 24 年 3 月 期 平 成 23 年 5 月 2,000 円 148 合 計 2,000 円 <3,000 円 1 人 としてカウントしない
( 問 21) 近 所 にお 住 まいのご 夫 婦 から 3,000 円 ( 夫 から2,000 円 妻 から1,000 円 )の 寄 附 金 を 受 領 しまし た この 場 合 寄 附 者 単 位 で 見 ると 3,000 円 未 満 の 寄 附 となるため 絶 対 値 基 準 においては 寄 附 者 に 含 まれないのでしょうか ( 答 ) 絶 対 値 基 準 における 寄 附 者 数 の 算 出 に 当 たっては 寄 附 者 本 人 と 生 計 を 一 にする 者 を 含 めて 一 人 と して 数 えることとなります また その 場 合 年 3,000 円 以 上 の 寄 附 金 額 かどうかについては 合 計 金 額 で 判 断 することとなります したがって お 尋 ねの 場 合 ご 夫 婦 で 合 計 3,000 円 の 寄 附 を 行 っていますので ご 夫 婦 を 絶 対 値 基 準 における 寄 附 者 に 含 めることができますが 寄 附 者 の 数 については 一 人 として 数 えることにな ります ( 問 22) 条 例 による 個 別 指 定 とはどのようなものですか ( 答 ) 条 例 による 個 別 指 定 とは 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 税 額 控 除 の 対 象 となる 寄 附 金 を 受 け 入 れるNPO 法 人 として これらの 寄 附 金 を 定 める 条 例 により 定 められている 場 合 認 定 に 係 るPST 基 準 を 満 たすものとして 認 められ るというものです なお 条 例 による 個 別 指 定 については 寄 附 金 税 額 控 除 の 対 象 となる 寄 附 金 を 受 け 入 れる NPO 法 人 の 名 称 及 び 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 が 条 例 で 明 らかにされていることが 必 要 です ( 問 23) 条 例 の 個 別 指 定 を 受 けたNPO 法 人 ですが 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 ) 内 には 当 NPO 法 人 の 事 務 所 はありません この 場 合 でも パブリックサポートテスト(PST) 基 準 を 満 たすことと なりますか ( 答 ) 条 例 個 別 指 定 を 受 けたことによりパブリックサポートテスト(PST)を 満 たすこととなる NPO 法 ( 注 人 は 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 )の 区 域 内 に 事 務 所 ) を 有 するNPO 法 人 に 限 られます したがって 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 )の 区 域 内 に 事 務 所 を 有 さない 場 合 には 他 のパブリックサポートテスト(PST)( 相 対 値 基 準 又 は 絶 対 値 基 準 )を 満 たす 必 要 があります ( 注 ) 定 款 において 定 められた 事 務 所 ( 主 たる 事 務 所 か 従 たる 事 務 所 かは 問 いません )をいいます ( 問 24) 条 例 による 個 別 指 定 はいつの 時 点 で 受 けていればよいのですか ( 答 ) 認 定 申 請 書 を 提 出 する 日 の 前 日 において 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 税 額 控 除 の 対 象 として 都 道 府 県 又 は 市 区 町 村 の 条 例 で 定 められており かつ その 条 例 の 効 力 が 生 じている ( 注 ) 必 要 があります ( 注 ) その 条 例 が 地 方 自 治 法 第 16 条 条 例 及 び 規 則 の 公 告 式 に 基 づき 公 布 され かつ 施 行 されているこ とをいいます ( 問 25) 運 営 組 織 に 関 する 要 件 のうち 配 偶 者 及 び3 親 等 以 内 の 親 族 とは 具 体 的 にどのような 範 囲 をい いますか ( 答 ) 例 えば NPO 法 人 の 役 員 が8 名 いるとして その 中 にYさんの 夫 であるAさんと Yさんのいとこの Bさん Bさんの 長 男 のCさんがいます なお Yさんは 当 該 NPO 法 人 の 役 員 とはなっていません このような 役 員 構 成 の 場 合 には BさんとCさんは 親 族 となります(1 親 等 の 血 族 )が Aさんは Bさん 及 びCさんと 親 族 関 係 はありません(4 親 等 及 び5 親 等 の 姻 族 となります ) したがって 配 偶 者 及 び3 親 等 以 内 の 親 族 に 該 当 する 人 数 は2 人 となります( 法 451 三 イ(1)) ( 注 ) 36 頁 の 3 親 等 以 内 の 親 族 図 を 参 照 ください 149
( 問 26) 運 営 組 織 に 関 する 基 準 のうち 特 定 の 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 及 びこれらの 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 並 びにこれらの 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 とは 具 体 的 にどのような 範 囲 をいいますか ( 答 ) 例 えば NPO 法 人 の 役 員 が 10 名 いるとして その 中 に 株 式 会 社 Xの 役 員 であるAさんとBさん 及 び Aさんの 長 男 であるCさんがいます このような 場 合 には 株 式 会 社 Xを 特 定 の 法 人 とみると Aさん 及 びBさんは 株 式 会 社 Xの 役 員 であることから その 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 に 該 当 し CさんはAさんの 長 男 であるこ とから これらの 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 に 該 当 することになります したがって 特 定 の 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 及 びこれらの 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 並 びにこ れらの 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 に 該 当 する 人 数 は3 人 となります( 法 451 三 イ(2)) ( 注 ) 特 定 の 法 人 には 地 方 公 共 団 体 も 含 まれます ( 問 27) 経 理 に 関 する 基 準 に 公 認 会 計 士 又 は 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けていること というものがありますが 小 さな 規 模 の 法 人 でも 必 ず 監 査 は 受 けなければならないのでしょうか ( 答 ) 会 計 については 公 認 会 計 士 若 しくは 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けていること 又 は 青 色 申 告 法 人 と 同 等 の 帳 簿 書 類 を 備 え 付 けてこれに 取 引 を 記 録 し 当 該 帳 簿 書 類 を 保 存 していることが 認 定 基 準 ですので 後 者 の 認 定 基 準 を 満 たしていれば 必 ずしも 公 認 会 計 士 等 の 監 査 を 必 要 とするものではありません( 法 451 三 ハ 法 規 20) ( 問 28) 経 理 に 関 する 基 準 に 帳 簿 書 類 の 備 付 け 取 引 の 記 録 及 び 帳 簿 書 類 の 保 存 について 青 色 申 告 法 人 に 準 じて 行 われている こととありますが どのような 帳 簿 書 類 の 備 付 けなどが 必 要 ですか ( 答 ) 青 色 申 告 法 人 の 帳 簿 書 類 の 備 付 け 取 引 の 記 録 及 び 帳 簿 書 類 の 保 存 について その 具 体 的 な 内 容 は 以 下 のとおりです 1 資 産 負 債 及 び 資 本 に 影 響 を 及 ぼす 一 切 の 取 引 を 複 式 簿 記 の 原 則 に 従 って 整 然 と かつ 明 り ょうに 記 録 し その 記 録 に 基 づいて 決 算 を 行 うこと( 法 人 規 53) 2 仕 訳 帳 総 勘 定 元 帳 その 他 必 要 な 帳 簿 を 備 え 取 引 に 関 する 一 定 事 項 を 記 載 すること( 法 人 規 54 同 別 表 二 十 ) 3 仕 訳 帳 には 取 引 の 発 生 順 に 取 引 の 年 月 日 内 容 勘 定 科 目 及 び 金 額 を 記 載 し 総 勘 定 元 帳 に は その 勘 定 ごとに 記 載 の 年 月 日 相 手 方 勘 定 科 目 及 び 金 額 を 記 載 すること( 法 人 規 55) 4 たな 卸 表 を 作 成 すること( 法 人 規 56) 5 一 定 の 科 目 をもって 貸 借 対 照 表 及 び 損 益 計 算 書 を 作 成 すること( 法 人 規 57 同 別 表 二 十 一 ) 6 帳 簿 書 類 を7 年 間 整 理 保 存 すること( 法 人 規 59) ( 注 ) NPO 法 上 の 活 動 計 算 書 を 作 成 していれば 5の 損 益 計 算 書 を 作 成 していることとして 取 り 扱 っても 差 し 支 え ありません ( 問 29) 将 来 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 てるための 積 立 金 は 認 定 基 準 等 のうち 総 事 業 費 のうち 80% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 充 てること 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 の 70% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 充 てること の 両 基 準 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 含 めることができますか ( 答 ) NPO 法 人 の 特 定 非 営 利 活 動 において その 法 人 の 将 来 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 てるために 集 めた 寄 附 金 の 一 部 を 一 定 期 間 法 人 内 部 に 積 み 立 てる 場 合 も 考 えられます このような 場 合 当 該 積 立 金 相 当 額 は 活 動 計 算 書 上 費 用 とはなりませんが 積 立 金 の 使 用 目 的 (そ の 法 人 の 今 後 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 当 するために 法 人 の 内 部 に 積 み 立 てるものであること)や 事 業 計 画 目 的 外 取 り 崩 しの 禁 止 等 について 理 事 会 又 は 社 員 総 会 で 議 決 するなど 適 正 な 手 続 きを 踏 んで 積 み 立 て 貸 150
借 対 照 表 に 例 えば 特 定 資 産 として 計 上 するなどしているものであれば いわゆる 総 事 業 費 の80% 基 準 や 受 入 寄 附 金 の70% 基 準 の 判 定 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 及 び 総 事 業 費 に 含 めて 差 し 支 えありま せん なお この 場 合 当 該 積 立 金 相 当 額 は 既 に 総 事 業 費 の80% 基 準 等 の 判 定 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 及 び 総 事 業 費 として 含 めておりますので 事 後 に 当 該 積 立 金 を 取 り 崩 して 費 消 ( 資 産 の 取 得 等 を 含 み ます )し かつ 活 動 計 算 書 において 費 用 ( 取 得 資 産 に 係 る 減 価 償 却 費 を 含 みます )として 計 上 されてい る 場 合 には 当 該 費 用 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 及 び 総 事 業 費 から 除 いたところで 総 事 業 費 の80% 基 準 等 の 判 定 をする 必 要 があります ( 問 30) 活 動 計 算 書 と 収 支 計 算 書 では 認 定 基 準 等 の 計 算 の 仕 方 は 違 うのですか ( 答 ) 認 定 等 の 審 査 は 提 出 されている 活 動 計 算 書 又 は 収 支 計 算 書 に 基 づいて 行 われるものであり 書 類 の 違 いに より 認 定 等 の 基 準 が 変 わることはありません ( 問 31) 役 員 が 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しを 受 けた 他 の 法 人 の 理 事 を 兼 ねていたことを 知 らなかった 場 合 であ っても その 法 人 は 欠 格 事 由 の 対 象 となるのでしょうか ( 答 ) 他 の 認 定 NPO 法 人 等 が 認 定 等 を 取 り 消 された 場 合 において 当 該 認 定 等 の 取 消 しの 原 因 となった 事 実 があった 日 以 前 1 年 内 に 当 該 他 の 認 定 NPO 法 人 等 のその 業 務 を 行 う 理 事 であった 者 でその 取 消 しの 日 から5 年 を 経 過 しないものが 役 員 にいる 認 定 NPO 法 人 等 は 義 務 的 取 消 しの 対 象 となります( 法 47 一 イ 671 一 ) しかしながら 義 務 的 取 消 しであっても 欠 格 事 由 に 該 当 する 疑 いがあれば 即 座 に 取 り 消 されるわけ ではなく 義 務 的 取 消 しという 不 利 益 処 分 については 原 則 として 所 轄 庁 は 聴 聞 による 事 実 確 認 を 行 うことが 必 要 であり 欠 格 事 由 に 該 当 するかは 聴 聞 を 踏 まえて 判 断 されることとなります したがって 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しに 関 する 聴 聞 手 続 きが 行 われる 前 に その 役 員 を 解 任 するな どの 措 置 をとっていれば 義 務 的 取 消 しの 対 象 とならず 欠 格 事 由 の 対 象 とはなりません ( 問 32) 認 定 等 の 申 請 を 行 った NPO 法 人 に 対 して その 申 請 に 対 する 結 果 は 通 知 されるのですか また 有 効 期 間 が 満 了 して 認 定 が 失 効 した 場 合 所 轄 庁 から NPO 法 人 に 通 知 されるのですか ( 答 ) 所 轄 庁 は 認 定 等 をしたときはその 旨 を 認 定 等 をしないことを 決 定 したときはその 旨 及 びその 理 由 を 認 定 等 の 申 請 を 行 ったNPO 法 人 に 対 して 速 やかに 書 面 により 通 知 しなければならないこととさ れています( 法 491 法 62) また 所 轄 庁 は 認 定 又 は 仮 認 定 をしたときは インターネットその 他 の 適 切 な 方 法 により 次 の 事 項 を 公 示 しなければならないこととなっています( 法 492 62) 1 当 該 認 定 NPO 法 人 等 の 名 称 2 代 表 者 の 氏 名 3 主 たる 事 務 所 及 びその 他 の 事 務 所 の 所 在 地 4 当 該 認 定 の 有 効 期 間 5 その 他 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 の 条 例 で 定 める 事 項 なお 有 効 期 間 の 満 了 等 により 認 定 又 は 仮 認 定 の 効 力 を 失 った 場 合 には 所 轄 庁 から NPO 法 人 に 対 する 通 知 はされませんが 所 轄 庁 は インターネットの 利 用 その 他 の 適 切 な 方 法 により その 旨 を 公 示 しなければならないこととされています( 法 572 62) 151
( 問 33) 国 税 又 は 地 方 税 の 滞 納 処 分 の 執 行 がされているもの( 法 第 47 条 第 4 号 )とはどのような 状 態 をい うのですか ( 答 ) 法 第 47 条 第 4 号 でいう 国 税 又 は 地 方 税 の 滞 納 処 分 が 執 行 されているものとは その 法 人 が 国 税 又 は 地 方 税 を 完 納 しない 場 合 に 租 税 債 権 の 強 制 的 実 現 を 図 るため 各 行 政 機 関 が 財 産 の 差 押 え 交 付 要 求 ( 参 加 差 押 えを 含 みます ) 換 価 配 当 等 の 行 政 処 分 を 執 行 している 状 態 をいいます ( 問 34) 認 定 NPO 法 人 等 に 寄 附 をした 場 合 に 税 制 上 の 優 遇 措 置 を 受 けるためには どのような 手 続 きが 必 要 ですか ( 答 ) 寄 附 金 を 支 出 した 者 等 の 所 得 税 法 人 税 相 続 税 及 び 個 人 住 民 税 の 確 定 申 告 等 において 次 の 手 続 を 行 う 必 要 があります イ 所 得 税 ( 所 得 控 除 又 は 税 額 控 除 ) 寄 附 をした 日 を 含 む 年 分 の 確 定 申 告 書 の 提 出 の 際 に 確 定 申 告 書 に 記 載 した 特 定 寄 附 金 の 明 細 書 と1 特 定 寄 附 金 を 受 領 した 旨 (その 特 定 寄 附 金 が 認 定 NPO 法 人 等 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 である 旨 を 含 みます ) 2その 金 額 及 び 受 領 年 月 日 を 認 定 NPO 法 人 等 が 証 した 書 類 を 添 付 又 は 提 示 する 必 要 があります( 所 令 2621 所 規 47 の23) 税 額 控 除 の 適 用 を 受 けるためには 寄 附 金 の 税 額 控 除 額 の 計 算 明 細 書 と 上 記 1 及 び2の 書 類 ( 寄 附 者 の 氏 名 と 住 所 が 記 載 されたもの)を 確 定 申 告 書 に 添 付 する 必 要 があります( 措 法 41 の18 の2 3 措 規 19 の10 の3) ロ 法 人 税 寄 附 金 の 支 出 をした 日 を 含 む 事 業 年 度 の 確 定 申 告 書 に 特 別 損 金 算 入 限 度 超 過 額 の 計 算 上 寄 附 金 の 額 の 合 計 額 に 算 入 されない 金 額 ( 特 定 公 益 増 進 法 人 又 は 認 定 NPO 法 人 等 に 対 する 寄 附 金 の 額 の 合 計 額 のうち 特 別 損 金 算 入 限 度 額 を 超 える 金 額 をいいます )を 記 載 し その 寄 附 金 の 明 細 を 添 付 し なければなりません また 認 定 NPO 法 人 等 が 発 行 するその 寄 附 金 が 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 である 旨 等 を 記 載 した 証 明 書 を 保 存 しておく 必 要 があります( 法 人 法 379 措 規 22 の12 39) ハ 相 続 税 相 続 税 の 申 告 書 に 特 例 措 置 の 適 用 を 受 けようとする 旨 等 を 記 載 するとともに その 財 産 の 寄 附 を 受 けた 認 定 NPO 法 人 ( 仮 認 定 NPO 法 人 は 対 象 となりません )が 1その 寄 附 が 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 である 旨 2その 寄 附 を 受 けた 年 月 日 及 びその 財 産 の 明 細 3その 財 産 の 使 用 目 的 を 記 載 した 書 類 を 添 付 する 必 要 があります( 措 法 70510 措 規 23 の5) ニ 個 人 住 民 税 個 人 が 条 例 により 指 定 された 認 定 NPO 法 人 等 に 対 する 寄 附 金 を 支 出 した 場 合 は 所 得 税 の 確 定 申 告 を 行 うことにより 個 人 住 民 税 控 除 の 適 用 も 受 けることができます( 所 得 税 の 確 定 申 告 を 行 う 方 は 住 民 税 の 申 告 は 不 要 です ) ただし 控 除 対 象 となるかどうかは 自 治 体 によって 異 なりますので お 住 まいの 都 道 府 県 市 区 町 村 にお 問 い 合 わせください 個 人 住 民 税 控 除 の 適 用 が 受 けられる 時 は 寄 附 先 の 法 人 から 受 け 取 った 領 収 書 などを 申 告 書 に 添 付 することが 必 要 です 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 控 除 だけを 受 けようとする 場 合 には 所 得 税 の 確 定 申 告 の 代 わりに 住 所 地 の 市 区 町 村 に 申 告 を 行 うこととなります(この 場 合 所 得 税 の 控 除 は 受 けられません ) ( 注 ) 条 例 で 個 別 に 指 定 されたNPO 法 人 で 認 定 NPO 法 人 等 以 外 の 法 人 への 寄 附 金 は 個 人 住 民 税 の 控 除 の 対 象 となりますが 所 得 税 の 控 除 対 象 となっていないため 控 除 を 受 ける 場 合 は 確 定 申 告 とは 別 に 市 区 町 村 への 申 告 が 必 要 となります 152
第 2 章 法 人 の 管 理 運 営 について ( 問 35) 事 業 年 度 終 了 後 の 報 告 のほかに 認 定 NPO 法 人 等 が 所 轄 庁 に 提 出 しなければならない 書 類 はありま すか ( 答 ) 次 のような 場 合 に それぞれ 次 に 掲 げる 書 類 を 条 例 で 定 めるところにより 作 成 し その 写 しを 所 轄 庁 へ 提 出 する 必 要 があります( 法 552 62) 助 成 金 の 支 給 を 行 っ た 場 合 海 外 への 送 金 又 は 金 銭 の 持 出 し(その 金 額 が200 万 円 以 下 のもの を 除 きます )を 行 う 場 合 提 出 時 期 提 出 書 類 事 後 遅 滞 なく 助 成 の 実 績 を 記 載 した 書 類 事 前 金 額 及 び 使 途 並 びにその 予 定 日 を 記 載 した 書 類 ( 注 ) 災 害 に 対 する 援 助 その 他 緊 急 を 要 する 場 合 で 事 前 の 提 出 が 困 難 な 場 合 は 事 後 遅 滞 なく 金 額 及 び 使 途 並 びに 実 施 日 を 記 載 した 書 類 そのほか 名 称 変 更 した 場 合 など 一 定 の 場 合 に 該 当 するときは 所 轄 庁 等 に 届 出 をする 必 要 があり ます ( 問 36) 認 定 NPO 法 人 等 が 寄 附 者 に 対 して 発 行 する 領 収 書 には 形 式 の 定 めはありますか ( 答 ) 認 定 NPO 法 人 等 が 発 行 する 領 収 書 は 特 に 形 式 は 問 いませんが 措 規 上 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 等 の 行 う 措 法 第 66 条 11 の2 第 2 項 に 規 定 する 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 である 旨 の 当 該 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 等 が 証 する 書 類 とされていることから 認 定 NPO 法 人 等 の 名 称 所 在 地 所 轄 庁 からの 認 定 等 通 知 書 に 記 載 された 番 号 認 定 年 月 日 受 領 した 寄 附 金 の 額 及 び 受 領 年 月 日 並 びにどのような 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 であるのかが 記 載 されている 必 要 があ ります また 認 定 NPO 法 人 等 寄 附 金 控 除 ( 税 額 控 除 )の 適 用 を 受 けるためには 領 収 書 に 寄 附 者 の 氏 名 と 住 所 も 記 載 する 必 要 があります( 措 規 19 の10 の3 22 の12) 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 控 除 だけを 受 けようとする 場 合 には 所 得 税 の 確 定 申 告 の 代 わりに 住 所 地 の 市 区 町 村 に 申 告 を 行 うこととなりますが その 場 合 の 記 載 事 項 については 住 所 地 の 市 区 町 村 にお 問 い 合 わせください ( 問 37)どのような 場 合 に 認 定 仮 認 定 は 取 り 消 されますか ( 答 ) 1 次 の 場 合 には 認 定 又 は 仮 認 定 が 取 り 消 されることとなります( 法 671) イ 欠 格 事 由 ( 認 定 等 を 取 り 消 され その 取 消 しの 日 から5 年 を 経 過 しないものを 除 きます )の いずれかに 該 当 するとき ロ 偽 りその 他 不 正 の 手 段 により 認 定 仮 認 定 認 定 の 有 効 期 間 の 更 新 又 は 合 併 の 認 定 を 受 けた とき ハ 正 当 な 理 由 がなく 所 轄 庁 又 は 所 轄 庁 以 外 の 関 係 知 事 による 命 令 に 従 わないとき ニ 認 定 NPO 法 人 等 から 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しの 申 請 があったとき 2 次 の 場 合 には 所 轄 庁 は 認 定 又 は 仮 認 定 を 取 り 消 すことができます( 法 672) イ 法 第 45 条 第 1 項 第 3 号 第 4 号 イ 若 しくはロ 又 は 第 7 号 に 掲 げる 認 定 基 準 等 に 適 合 しなくな ったとき ロ 法 第 29 条 の 事 業 報 告 書 等 の 提 出 第 52 条 第 4 項 又 は 第 54 条 第 5 項 の 閲 覧 の 規 定 を 遵 守 し ていないとき 153
ハ 上 記 2イ 及 びロに 掲 げるもののほか 法 令 又 は 法 令 に 基 づいてする 行 政 庁 の 処 分 に 違 反 した とき ( 問 38) 認 定 基 準 等 に 適 合 しなくなった 場 合 や 認 定 NPO 法 人 等 としての 義 務 違 反 があった 場 合 勧 告 命 令 を 経 ずに 取 消 しが 行 われることはありますか ( 答 ) 認 定 の 基 準 等 に 適 合 しなくなった 場 合 や 事 業 報 告 書 等 を 所 轄 庁 に 提 出 していないなどの 義 務 違 反 が あった 場 合 には 所 轄 庁 は 認 定 等 を 取 り 消 すことができるとされています( 法 672) 通 常 認 定 基 準 等 を 回 復 することが 十 分 に 期 待 される 場 合 や 義 務 違 反 行 為 を 発 生 させるに 至 ったものの 再 発 防 止 策 や 法 令 遵 守 体 制 の 整 備 が 十 分 に 講 じられ 今 後 の 是 正 が 十 分 期 待 しうるような 場 合 には 勧 告 命 令 等 が 措 置 され 事 後 の 適 正 な 発 展 を 期 することとなりますが 認 定 NPO 法 人 等 の 行 為 等 が 著 しく 悪 質 で ある 等 の 場 合 には 勧 告 命 令 等 の 段 階 的 な 処 分 を 前 置 するとなく 認 定 等 を 取 り 消 されることがありま す ( 問 39) 事 業 年 度 の 途 中 で 役 員 の 親 族 割 合 基 準 を 満 たさなくなった 場 合 直 ちに 認 定 取 消 しとなるのでしょ うか ( 答 ) 役 員 の 親 族 割 合 基 準 を 満 たさない 場 合 には 所 轄 庁 は 認 定 等 を 取 り 消 すことができるとされていま す( 法 672) なお 何 らかの 理 由 で 理 事 が 欠 けた 場 合 に 結 果 として 親 族 割 合 が 変 動 してしまう 場 合 などが 考 えられ そのような 場 合 には 法 人 の 努 力 や 所 轄 庁 の 指 導 監 督 で 改 善 が 期 待 されることが 尐 な くないことから 事 態 の 度 合 いに 応 じて 所 轄 庁 が 取 消 しの 必 要 性 を 判 断 することとなります ( 問 40) 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しを 受 けた NPO 法 人 は 二 度 と 認 定 を 受 けることはできないのでしょうか ( 答 ) 認 定 等 の 取 消 しを 受 けた 場 合 は 欠 格 事 由 に 該 当 することとなりますが 認 定 等 の 取 消 しの 日 から5 年 を 経 過 した 法 人 は 認 定 の 申 請 を 行 うことができます( 法 47 二 ) なお 認 定 等 を 受 けたことがある 法 人 は 仮 認 定 を 受 けることができないため 再 度 仮 認 定 の 申 請 を 行 うことはできません( 法 59 三 ) ( 問 41) 認 定 が 取 り 消 された 場 合 の 取 戻 し 課 税 とはどのような 制 度 でしょうか ( 答 ) 認 定 NPO 法 人 の 認 定 が 取 り 消 された 場 合 に その 取 消 しの 基 因 となった 事 実 が 生 じた 日 を 含 む 事 業 ( 注 年 度 以 後 の 各 事 業 年 度 のみなし 寄 附 金 の 額 ) のうち 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 された 金 額 に 相 当 する 金 額 の 合 計 額 を その 法 人 のその 取 消 しの 日 を 含 む 事 業 年 度 の 収 益 事 業 から 生 じた 収 益 の 額 とみなし その 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 益 金 の 額 に 算 入 する 制 度 をいいます( 措 法 66 の11 の2345) この 制 度 は 平 成 23 年 6 月 30 日 以 後 に 認 定 を 取 り 消 されたNPO 法 人 の 平 成 23 年 6 月 30 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 において 損 金 の 額 に 算 入 したみなし 寄 附 金 の 額 について 適 用 されます ( 注 ) みなし 寄 附 金 の 額 とは 収 益 事 業 に 属 する 資 産 のうちから 収 益 事 業 以 外 の 事 業 で 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 係 る 事 業 に 該 当 するもののために 支 出 した 金 額 をいいます(55 頁 を 参 照 してください ) 154
概 要 図 第 n-2 期 第 n-1 期 第 n 期 収 益 事 業 から 生 じた 収 益 の 額 とみなす ア イ 課 税 所 得 取 戻 し 課 税 の 対 象 事 業 年 度 ウ 認 定 を 取 り 消 された 事 業 年 度 の 課 税 所 得 みなし 寄 附 金 のうち 損 金 算 入 された 金 額 ア イ ウ 取 消 しの 基 因 とな る 事 実 発 生 認 定 取 消 日 ( 問 42) 国 税 庁 長 官 の 認 定 を 受 けた 法 人 ( 旧 認 定 法 人 )でその 認 定 の 有 効 期 間 の 終 了 する 日 が 改 正 NPO 法 施 行 日 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 ) 以 降 に 到 来 する 法 人 が 改 正 NPO 法 施 行 後 その 認 定 の 有 効 期 間 内 に 所 轄 庁 の 認 定 を 受 けた( 新 認 定 法 人 ) 場 合 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 所 轄 庁 と 国 税 庁 の 両 方 に 提 出 する 必 要 がありますか ( 答 ) 改 正 NPO 法 施 行 日 前 に 改 正 前 の 租 税 特 別 措 置 法 に 基 づき 国 税 庁 長 官 の 認 定 を 受 けた 旧 認 定 法 人 につ いては 改 正 NPO 法 施 行 後 も 改 正 前 の 租 税 特 別 措 置 法 が 引 き 続 き 適 用 され その 認 定 の 有 効 期 間 は 従 前 のとおり 国 税 庁 長 官 の 定 める 日 から5 年 間 となります 旧 認 定 法 人 が 改 正 NPO 法 に 基 づき 所 轄 庁 に 認 定 された 場 合 には 所 轄 庁 の 認 定 と 国 税 庁 長 官 の 認 定 が 並 存 することとなりますが 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 新 認 定 法 人 の 利 便 性 の 観 点 等 から 所 轄 庁 に 提 出 すればよいこととしております ただし 事 業 年 度 の 途 中 で 新 認 定 を 受 けた 場 合 で 当 該 事 業 年 度 において 旧 認 定 法 人 であった 時 期 と 旧 認 定 法 人 かつ 新 認 定 法 人 という 時 期 が 並 存 する 場 合 には 所 轄 庁 と 国 税 庁 長 官 それぞれに 対 して 提 出 する 必 要 があります ( 注 1) 助 成 金 の 支 給 を 行 った 場 合 及 び 海 外 への 送 金 又 は 金 銭 の 持 出 し(その 金 額 が 200 万 円 以 下 のものを 除 きます )を 行 う 場 合 又 は 法 人 の 名 称 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 代 表 者 の 氏 名 に 変 更 があった 場 合 の 提 出 書 等 も 上 記 と 同 様 の 取 り 扱 いとなります ( 注 2) 所 轄 庁 に 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 等 と 国 税 庁 長 官 に 提 出 する 書 類 等 は 様 式 が 異 なりますの でご 注 意 下 さい 155
具 体 例 1 ( 認 定 の 有 効 期 間 が 平 成 26 年 6 月 30 日 までである3 月 決 算 の 旧 認 定 法 人 が 平 成 24 年 9 月 1 日 ( 事 業 年 度 の 途 中 )に 新 認 定 法 人 として 認 定 を 受 けた 場 合 ) 平 成 25 年 3 月 期 ( 下 図 A) 所 轄 庁 と 国 税 庁 長 官 それぞれに 対 しそれぞれの 様 式 にて 提 出 する 必 要 がありま す 平 成 26 年 3 月 期 以 降 ( 下 図 B) 所 轄 庁 の 様 式 にて 所 轄 庁 に 対 して 提 出 すればよいこととなります 改 正 前 の 租 税 特 別 措 置 法 による 認 定 の 有 効 期 間 23.3 24.3 24.9~ 25.3 26.3 6 27.3 23.3 24.3 24.9.1~ 改 正 NPO 法 による 認 定 の 有 効 期 間 A 旧 認 定 法 人 かつ 新 認 定 法 人 という 時 期 が 並 存 する 期 間 を 含 む 最 初 の 事 業 年 度 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 所 轄 庁 と 国 税 庁 長 官 それぞれ に 提 出 (それぞれで 様 式 が 異 なりま す) B 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 所 轄 庁 に 提 出 すればよい( 所 轄 庁 様 式 ) 具 体 例 2 ( 認 定 の 有 効 期 間 が 平 成 26 年 6 月 30 日 までである3 月 決 算 の 旧 認 定 法 人 が 平 成 25 年 4 月 1 日 ( 事 業 年 度 の 開 始 日 )に 新 認 定 法 人 として 認 定 を 受 けた 場 合 ) 平 成 25 年 3 月 期 ( 下 図 C) 国 税 庁 が 定 める 様 式 により 国 税 庁 長 官 に 対 してのみ 提 出 する 必 要 があります 平 成 26 年 3 月 期 以 降 ( 下 図 D) 所 轄 庁 が 定 める 様 式 により 所 轄 庁 に 対 して 提 出 すればよいこととなります 改 正 前 の 租 税 特 別 措 置 法 による 認 定 の 有 効 期 間 23.3 24.3 24.9 ~ 25.3 26.3 6 27.3 23.3 24.3 25.4.1~ 改 正 NPO 法 による 認 定 の 有 効 期 間 C 旧 認 定 法 人 である 期 間 を 含 む 事 業 年 度 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 国 税 庁 長 官 に 提 出 ( 国 税 庁 様 式 ) D 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 所 轄 庁 に 提 出 すればよい( 所 轄 庁 様 式 ) 156
第 3 章 法 人 の 合 併 について ( 問 43) 認 定 NPO 法 人 等 の 合 併 認 定 等 の 基 準 適 合 は どのように 判 定 するのですか ( 答 ) 合 併 により 設 立 された NPO 法 人 又 は 合 併 後 存 続 する NPO 法 人 が 合 併 の 認 定 を 受 けようとする 場 合 は その 所 轄 庁 に 認 定 の 申 請 を 行 う 必 要 があります 当 該 法 人 について 1 合 併 後 の 期 間 については 合 併 後 の NPO 法 人 2 合 併 前 については 次 表 の 判 定 方 法 によって 基 準 の 適 合 を 判 定 します(126 頁 参 照 ) 認 定 基 準 パブリックサポートテスト(PST)に 関 する 基 準 ( 一 号 基 準 ) 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 ( 二 号 基 準 ) 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 規 準 ( 三 号 基 準 ) 基 事 準 業 ( 活 四 動 号 に 基 関 準 す ) る 基 情 準 報 ( 公 五 開 号 に 基 関 準 す ) る イ 宗 教 活 動 政 治 活 動 及 び 特 定 の 公 職 者 等 又 は 政 党 を 推 薦 支 持 又 は 反 対 する 活 動 を 行 っていないこと ロ 役 員 社 員 職 員 又 は 寄 附 者 等 に 特 別 の 利 益 を 与 えな いこと 及 び 営 利 を 目 的 とした 事 業 を 行 う 者 等 に 寄 附 を 行 っていないこと ハ 実 績 判 定 期 間 における 事 業 費 の 総 額 のうちに 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 費 の 額 の 占 める 割 合 が80% 以 上 である こと ニ 実 績 判 定 期 間 における 受 入 寄 附 金 総 額 の70% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 費 に 充 てていること イ 事 業 報 告 書 等 役 員 名 簿 及 び 定 款 等 を 閲 覧 させること ロ 各 認 定 基 準 に 適 合 する 旨 及 び 欠 格 事 由 に 該 当 しない 旨 を 説 明 する 書 類 役 員 報 酬 又 は 職 員 給 与 の 支 給 に 関 する 規 程 収 益 に 関 する 事 項 等 助 成 金 の 提 出 書 海 外 送 金 等 の 提 出 書 寄 附 金 を 充 当 する 予 定 の 事 業 の 内 容 を 記 載 した 書 類 等 を 閲 覧 させること 所 轄 庁 への 書 類 の 提 出 に 関 する 基 準 ( 六 号 基 準 ) 不 正 行 為 に 関 する 基 準 ( 七 号 基 準 ) 合 併 前 の 判 定 方 法 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )を 一 の 法 人 とみなし て 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )のそれぞれについて 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )を 一 の 法 人 とみなし て 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )のそれぞれについて 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 した NPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )( 実 績 判 定 期 間 中 に 認 定 又 は 仮 認 定 を 受 けていた 期 間 が 含 まれるものに 限 ります )のそ れぞれについて 判 定 します 各 合 併 消 滅 法 人 のそれぞれについ て 判 定 します また 設 立 後 の 経 過 期 間 に 関 する 基 準 ( 八 号 基 準 )は 次 のとおりとなります 合 併 新 設 法 人 が 申 請 書 を 提 出 しようする 事 業 年 度 の 初 日 においてその 設 立 の 日 から1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していない 場 合 には 各 合 併 消 滅 法 人 ( 合 併 後 存 続 したNPO 法 人 の 場 合 は 合 併 前 法 人 及 び 合 併 消 滅 法 人 )のうち 最 も 設 立 の 早 い 法 人 の 設 立 の 日 を 基 準 として 判 定 することとなります 157
158